2021年9月23日 21:30
ガチ惚れの証拠かも…! 奥手な男性が本命女性だけにする「密かなアピール」
を押す。
まさかのすぐマッチ。拍子抜けするくらい簡単にデートが決まってしまった。
「こんにちはシュンタさんですか?」
待ち合わせ。上目遣いで顔をのぞきこまれて即ノックアウト。サラサラロングの髪。白い襟がついた、清楚な黒のワンピースがよく似合う。
行き先はチャイがおいしいカフェ。
ストローでおいしそうにアイスチャイを吸いながら、話をニコニコと聞いてくれるカンナに一生を捧げてもいいとさえ思う。初対面なのに。
つきあいたい、つきあいたい、つきあいたい…。
つきあったらやれる、やれる、やれる…。
欲望が胸の中でドスンドスンとのたうち回る。
「猫好きって書いてたよね?今度は猫カフェに行こうか」と次のデートの約束。カンナも二つ返事でOK。猫カフェの次は映画デート。
映画の次はディナーデート。デートは続くよどこまでも。
そして4か月と11日。
そろそろと思うけれど、なかなか言えない。「僕と付き合って」のひと言。次こそと思ってLINEを送る。雰囲気のいい、水族館へのお誘い。
「今度水族館に行きたいなって思っているんだけど。
一緒に…」
既読ナシ。日に日に増す焦り。3日経過。シュンタが必死で考えたのは「おみやげ作戦」