多忙な精神科医はどんな恋をするの?心の専門家が綴る「恋愛エッセイ」3冊
世の中には、数多の恋愛エッセイやコラムがありますよね。読み手との相性もあるので「えーっ、私には全く当てはまらない」とか「すごく腑に落ちた」など、いろいろな感想を持つことと思います。
今回はそういった本の中から、精神科医による恋愛エッセイをご紹介しますね。
■香山リカは頑張らない恋愛を推奨
テレビや雑誌のコラムでお馴染みの香山リカさん。ペンネームの由来は、あのリカちゃん人形なのだそうです。
メディアに登場した当初は、アイドル的な存在という印象でしたが、現在は50代後半。女性の生き方にまつわるエッセイなども書いています。
そんな香山さんの著作に、ズバリ恋愛を扱った1冊があります。
タイトルは『ほどほどの恋』(東京書籍)。
前書きでは自らを「恋少なき女」と告白している香山さん。多忙な精神科医の恋愛生活もちょっと見られます。思いつめた香山さんのエピソードが綴られていて、筆者は、心を専門に診る精神科医でもそうなのか……と親近感が湧きました。
章立ては「『お友だち』どまりの恋」「100パーセントの愛と結婚を求めて」「無償の愛とキモい愛」「愛しているのは誰?」など。
ご自身の体験談から、診察室で聞いた会話、大学で教鞭をとった際の女子学生のエピソード、小説や映画を例とした話まで、精神科医ならではの視点で語られています。