「女は泣けばいいと思っている」女の“涙”は自爆の呪文だ… 【カレー沢薫 アクマの辞典 第20回】
漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!
■第20回アクマの辞典ナ行
【ナ】
➤「涙(は女の武器)」(なみだ)
…使ったら死ぬ(社会的に)系アイテム
今回のテーマはナ行から「涙(は女の武器)」だ。
女のみなさん、涙を武器に使ったことがあるだろうか、女たるもの、眼球から涙を散弾銃のように撃ち相手をハチの巣にするぐらい朝飯前のはずだ。
でもそれを使うと、力の差が圧倒的になってしまうので使わないであげていると思う。
だが、液体状の涙を武器として使っている者はいる。特に子どものころ、涙は「切り札」として常用されていた。
幼少時の涙というのは、日本の道路交通法みたいなもので、どれだけ歩行者が全裸に靴下のみ着けて道路に大の字で寝ていようと、とりあえずそれを轢いた車が悪い、となってしまうように、どんな事情があろうと「泣かせたほうが悪い」となり、先生などに怒られていた。つまり泣いたもの勝ちである。
これは男子でも使えるが、男子は3才ごろから「男の子は簡単に泣いてはいけない」