「彼を変えるために自分を変える」は不正解?アドラー心理学に学ぶ、信頼関係を築くコツ
これまで2週にわたってアドラー心理学についてご紹介してきました。
前々回は「人間関係における3つのタスク」と「信頼関係を築くコツ」について。
前回は人の行動にはすべて目的があるという観点から、「決断できない人は、なぜいつまで経っても決められないのか」というお話をしました。
今回は、理想のカップルになるために必要なことは何かを解説します。
■「他人を変えるために自分を変える」は不正解?
私は以前、とあるSNSの恋愛相談コミュニティーを管理運営し、そちらを通して年間2千人以上におよぶ方々の恋愛相談を承っていました。
その際、
「彼氏が頼りなくて不満…。彼に頼りがいのある大人になってもらうには、どうしたらいいでしょうか」
という相談を何度か受けたことがあります。
そうして多くの人が
「他人を変えることはできないから、自分が変わるしかない。
だから頼りがいのない彼と諦めて付き合うしかない」
と回答しているのを目にしてきました。
でも、本当にそうでしょうか?
確かに「自分を変えることができても、他人を自分の思い通りに変えることはできない」という定説には一理あります。
ただしアドラー心理学では、「他人を変えるために自分を変える」