2017年8月12日 15:30
毒親育ちが恋愛できない理由は?『過保護のカホコ』状態を卒業する秘訣
◆度がすぎるか過干渉はただの支配
子どもが一人でもできることなのに、「危ないから」「何かあってはいけないから」といって不必要な援助を押し付ける、泉のような親はとても危険な存在です。
親側に悪意がなくても、やっていることは子どもの自信や自尊心を傷つける行為なんですね。
そのような過干渉によって、子どもは潜在的なフラストレーションを溜めることになってしまいます。
幸いにも加穂子はそのフラストレーションを爆発させ、「うるさい!うるさい!うるさい!」と、親に対して初めて自己を主張することができました。
過干渉を退ける、ということは大きな自立の一歩になります。
しかし、実際にはフラストレーションを溜めたまま、自分を主張できない子どものほうが多いのです。
そういった子どもは親に管理されていることに気づくことができず、ただ親の期待に応えることのみを考え、絶えず人の目を意識して、自分にいまひとつ自信が持てない…そんなパーソナリティが形成されてしまいます。行きすぎた干渉は、子どもから「自分らしさ」を奪うだけに留まりません。
いつか大人として独り立ちしていくのに必要な学びの場をも奪う、「優しい虐待」