「恋愛のない世界」で生きられる?“非・恋愛”の社会を描くマンガ2選
というセリフも泣けます。
でもこの後、由佳吏、美咲、そして未来の結婚相手による不思議な三角関係が展開するというストーリー。16歳で恋愛と結婚に悩むという異色のお話ですが、大人の女性も十分に楽しめるので、恋愛って何?と悩んだら一読してみては。
■恋愛をする人がマイノリティな社会
『ルポルタージュ』(売野機子著:幻冬舎コミック)
こちらも近未来のお話です。舞台は2033年の日本で、そこでは恋愛をするのはほんの少数の人々。『飛ばし結婚』という、恋愛をせず、男女のパートナーシップが主流になっている世の中なのです。
その象徴的な「非・恋愛コミューン」と呼ばれるシェアハウスが、テロリストに襲撃されて犠牲者が出る事件が勃発。新聞記者の青枝聖は、そのルポルタージュを書き始めることに。
そして、なんと恋愛という自分でも想定外のことに巻き込まれていきます。
この物語には、非・恋愛も含めて、恋愛に関するいろいろなエピソードが盛り込まれています。両親が『飛ばし結婚』の先駆者である新聞社の同僚の絵野沢の恋愛観や、テロの犠牲になった脚本家が手がけた恋愛映画…etc.
恋愛って面倒だけど、もしそれがなくなったら人間はどうなるの?という深いテーマを持っています。