恋愛情報『『サウダージ』が“私の”曲になるまで』

2020年3月31日 17:00

『サウダージ』が“私の”曲になるまで

と言った。

『サウダージ』が“私の”曲になるまで


その帰りに歩いた新宿西口の景色をいまでも鮮明に覚えている。すっかり夜になった街はきらきら光っていた。なんでこんなまぶしいんだろう、と不思議だったけれど、泣きすぎてコンタクトレンズが片方落ちていたのだった。ぼやける視界の中で、横断歩道の向こうに見えるカラオケ館が信じられないくらいにきれいだった。私は人生でこんなにきれいな新宿を見ることはもうない、と思った。

改札前で別れてすぐ、涙でぐちゃぐちゃの顔をマスクとイヤホンで塞いだ。何でもいいから音楽が聴きたくて、iTunesでシャッフル再生したら最初に流れてきたのは大好きなバンドの曲だった。

「違う、こういうときには聴けない」と思って反射的に曲をスキップしようとしたのだけれど、その歌い出しでハッとし、指が動かなくなった。

私は私と、はぐれる訳にはいかないから

いつかまた逢いましょう。その日までサヨナラ恋心よ

■誰のものでもない“私の”『サウダージ』

200万枚売れた『サウダージ』に、人生で初めて共感したのがそのときだった。私にとってポルノグラフィティは特別なバンドで、特にその歌詞を書いたギタリストにずっと憧れていて、だからこそ、曲を自分の恋愛に当てはめて泣くなんて失礼だと思っていた。

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