絶世の美男子の恋物語を綴った「源氏物語」。
平安時代から読み継がれるこの物語には、いつの時代も変わらない悩み多き男女の恋愛模様が描かれています。
そんな源氏物語を支えるのが源氏が恋に落ちる個性豊かな姫君達です。
源氏から愛された、その"愛され力"を彼女達から学んでみましょう♪
支える女〜明石の君〜
朧月夜とのイケナイ情事がバレてしまったことで、源氏は暫く都を離れることになります。
その期間を過ごした明石の地で出会ったのが明石の君です。
今で言うところの…単身赴任先の浮気相手と言ったところでしょうか。
そんな明石の君は源氏にとって唯一の娘を産みます。
娘の嫁ぎ先によって自身地位を高めた時代、娘を産むことは重要なことです。
源氏が都へと戻った後も明石の地で暫く過ごしますが、後に都へと移り源氏の自邸に部屋を与えられました。
決して表立った存在ではありませんが、彼女の支え無しに源氏は揺るぎない地位を手にすることは出来なかったでしょう。
男を育て出世させる"支える女"
都で育った華やかで自信家の姫君達と違い、明石の君は生真面目で控え目な姫君です。
"田舎育ち"というコンプレックスを強く感じていたせいもありますが、高い身分を棄て出家し、明石に移り住んだ信条深い父とそれを支えた母の影響も大きかったでしょう。