2018年10月14日 21:30
【ひとみしょうの男って実は…】不妊治療が原因で彼と別れないためにやっておくべきこと
国内における不妊治療の問題点
日本国内における不妊治療って、その選択肢が限定的であるにもかかわらず、「治療を続けるといつかは妊娠する可能性があります」という美しくも漠然とした前提に立っているので、「いつ治療を終わりにするのか、ゴールを明確にしてから治療を始めましょう」と言われないままスタートすることがよくあります。ゴールが明確でないということは、治療がうまくいかなかったとき離婚するしかない雰囲気が生まれるというリスクもありますよ、そしてそういう雰囲気は治療で疲れたふたりの関係にかなり濃い影を落とし続けることになりますよ、とは誰も教えてくれない。
夫婦の全財産を不妊治療に注ぎます――たとえばこう言う人がいるらしいのだけれど、それに対してあるお医者さんは「夫婦の貯蓄の何割かが残っているうちに治療を止めたほうがいい」と言います。
夫婦の財産を何に使おうと、それはその夫婦の自由なわけだけれど、このお医者さんの発言には、不妊治療を超えた、生きることに対する哲学を感じます。子どもを授かれなかった&夫婦のお金が底を尽いた、という二重の苦しみを、治療を止めたのち夫婦で協力して乗り越えるといいや、では済まされないなにかが、そこには確実にあるからです。