2019年1月19日 18:30
演技派女優・安藤サクラを天才に昇華させたバツグンのバランス力~最強女の秘訣【夏目かをるの最強女になる!vol.37】
(2014年)で妹のサクラを主演にした映画監督。姉妹の関係は幼少の頃とても濃厚だったと思われます。
「私は生まれたときから姉の作品で、ずっと姉妹でその関係を生きるっていうか、それ自体が2人の作品だと言っていた」(トーキョー女子映画部2014年10月16日)。
某女性誌で安藤家の特集を組んだ時に「サクラは家族の傑作」というタイトルがつけられたほど、芸能一家に生まれ育った安藤の活躍は目覚ましいものですが、でも俳優二世という環境のお膳立てがあっても、二世俳優が天才になる確率は低いのです。それなのに、なぜ安藤サクラは世界で認められる女優になれたのでしょう。
5歳の時に、父親の舞台を見てから女優を志した安藤は、小学5年生の学芸会で「夕鶴」の主役になると、父親から演技指導を受けます。父親の奥田はサクラの女優願望を察しますが、「二世俳優が生き残ったケースは、親が面倒を見ない佐藤浩市、中井貴一、緒方直人の3人だけ」と諭し、親の七光りを浴びせることがなかったため、安藤は学習院女子大学に進学すると、ワークショップに通って、演技の勉強を続けたのです。「ところが、父親の奥田監督の『風の外側』の主演女優がクランクイン直前に降板したことがきっかけで、サクラに白羽の矢が当たったのです。