2016年9月20日 18:57
西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第三十六回目。
先日、一足お先に映画『ブリジット・ジョーンズ』の最新作を観た。
32歳だったブリジットも43歳。いまだ独身である。
役柄よりも少々年上のレニー・ゼルウィガーがスクリーンに現れた瞬間「うわ、すごいおばさん。ちょっときつい」と思ったのだが、5分もすると慣れてくる。
そこからは2時間、笑いっぱなし。大満足で帰路についた。
映画は恋をしていない私の心に潤いを与え、そして恋をするぞという力をくれる。
ちなみに映画を観る時はいつも一人である。
隣に誰かがいると気になってしまうので、友人はおろか、今では映画デートなんて考えられない。
もちろんこれまでに何度かはある。
初めての映画デートは高校生の時。
1つ年上の不良と『ショーシャンクの空に』を観に行った。言わずと知れた大名作。
しかし当時、『グーニーズ』や『インディー・ジョーンズ』といった類の映画が好きだった私は、やけに暗い映画だなとあまり楽しめなかった。
そして映画館の明かりがついて、隣の彼を見た私はびっくり。
彼は目を真っ赤にして震えていた。
男が泣くのを初めて見た私はドン引きだったのだが、今考えたら、彼は少年院あがりの自分に何かを重ねていたのかもしれない。