それに、恋愛相談に答えるときにいつも思うのは、相談者は往々にして、自分で先に答えを出しているわけです。だから自分で出した答えと反対のことを言われると、腹を立てる人が出てきます。自分が出した答えの背中を押してほしい人なんて、まさしく自分で仮説を2つ立てて、二択の問題にすでに答えた人です。
■■仮説をうまく立てることができない人は
仮説をうまく立てることができない人は、もっと視野を広く持つと、すぐに2つくらいの仮説は出てきます。女子の特徴として、「自分に関係ないと感じたものには、見向きもしない」というのがありますよね。たとえばこういう、ネットのコラムって、本の随筆みたいに書かないという、暗黙のルールがあります。本の随筆というのはたとえば、「今朝、庭の花が咲いた」というところから書き始めるような書き方です。今朝、著者の家の庭に花が咲こうが、咲くまいが、わたしには関係ないと思う人が多いから(つまり、そう書くと読まれないから)、多くのネットの媒体は、そういう書き方を推奨していません。
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恋は、人の視野を狭くするので、どうしても狭い範囲で物事を考えて、つい悩んでしまうこともあると思います。