2018年6月1日 11:00
「ディズニーになんて、私は行けない」と思っている女子へ【トイアンナのしくじり恋愛】
■失っても残った自分が、扉を開いてくれた
初めてのディズニーから20年。私は同じ苦しみを味わうことになりました。結婚式です。自分にはウエディングドレスなんてふさわしくなんかない、だから結婚式もやりたくない。そう願っても、親族や夫の都合があるものです。自尊心の低さから目を背けるように、1つめに着たドレスで即決し、花や音楽の選定を夫へ任せました。
けれど27歳で結婚して、離婚して。初めて思えたのです。
「ディズニー、行ってみたいかも」と。
彼を愛していました。彼が望んだ生き方をしたかったし、彼が苦手なところは避けたかった。私に似てインドア派の彼は、ディズニーへ行くタイプじゃありませんでした。だから私も「ディズニーデートしようよ!」なんて言うことはないだろうと思っていました。彼のいない人生なんて、考えてもみなかった。
けれど別れてからも私は元気で、充実していました。友達がいてくれて、仕事があり、趣味も増えていた。
たまに寂しいけれどリラックスして本でも読んでいると、彼のなつかしさも通り過ぎてゆきます。そのときようやく「私って、けっこうすごいじゃん」と思えたのです。離婚したって、ピンピンしてる。