一方「甘え」は、恋愛の文脈では「甘え上手になって彼をキュンキュンさせちゃおう♡」みたいな使われ方をしますね。
ところが何でもかんでも甘えると、「自分のことは自分でやれ、甘ったれるんじゃねぇ」とお叱りを受けてしまうことも。
そう考えると、わがままと甘えの違いを論じると文脈によっては誤解を生じるので、良いわがままと悪いわがままの違い、良い甘えと悪い甘えの違い、がどこにあるのかを考えた方が良いでしょう。
そして、そこを線引きするのはただ一点。
■そこに相手を想う気持ちがあるかないか
ここにあります。具体的にどういうことか説明しますね。
<わがままの良し悪し>
いいわがままは、自分が自分らしくいられることで相手が喜んでくれるものです。悪いわがままは、自分の利益だけを追求して相手に不快な思いをさせるものです。
冒頭の相談者さんのように、自分を押し殺し辛そうにしていると、それを見た周囲も辛くなります。そんなときに、私って本当はこういう人間なんだよ、とさらけだす意味でわがままになれると、周囲も「あなたのその言葉を待ってました」と言わんばかりに喜んでくれます。これはとても良いわがままですね。