恋愛情報『【小説】時間の奴隷/恋愛部長』

2019年6月18日 22:00

【小説】時間の奴隷/恋愛部長

目次

・時間ばかりが過ぎて
・時間はつくるものだから
・あふれ出してしまった想いの行方
腕時計をする女性


時間は私たちの恋を刻んでいく。どんどん細かく刻んでいく。

あなたにとっては消し飛ぶほどの短い時間を、私は永遠かと思うほどに感じている。

私の周りに、待ち続けた時間の破片が、氷のように冷たく振り積もる。

ねえ、次に、あなたが私を思いだすまで、私、あとどれくらい、待っていたらいいんだろう。

■時間ばかりが過ぎて

時計とステーショナリー


最近は、時計ばかり、気にしている。

今この時、彼が何をしているのか。詳細に思い浮かべ、そして、その隙間を、妄想の中で探そうとしている。そんなことばかりしていると、ひどく疲れるばかりだとわかっているのに。

舞は、睨みつけていたスマホを置いて、ため息をついた。ただ1人の小さな部屋で、まるで息を殺して生きているみたい。まるで逃亡者か何かのようだ。

逃げ出したい、とは思う。彼だけを思うこの時間から。彼の心のうちまで想像して、身を切られるような思いをするこの時間から。

先ほど、夕飯時に彼に送ったメッセージアプリにリアクションはない。読んだ形跡もないから、まだ仕事をしているのだろう。最初は既読になったまま返事がないことにイライラしたけれど、最近は既読にすらならないこの状況に余計イライラする。

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