2019年12月4日 12:00
ふたりにとって「恋人」という存在を「試される場所」ではなく「帰れる場所」にしていくべき理由
こんなふうに彼は考えたのでしたよね。
私たちは基本的に「自分のため」に誰かと恋をしています。「この人が私のことを好きになってくれたから、お返しに付き合ってあげよう」みたいな動機で交際を始める人はいません。いくら相手から好かれていようと、好きになれないときはどうやっても相手のことを好きになることはできません。
「私はこの人が好き。だからこの人と付き合いたい」というお互いの気持ちが繋がったとき、ふたりは交際に至るのであって、「男→女」「女→男」のふたつの矢印の「好き」は、どちらも、結局のところ「自分のため」の気持ちなんです。
だから私たちは、「相手のために恋をする」ということができません。この男性のように、彼女から「こういう彼氏になってほしい」「私のことが好きならこうしてほしい」と思われても、それに従いたいとは思えないし、むしろ窮屈さすら感じてしまう。
たしかに、「恋人が喜ぶことがしてあげたい」という気持ちを持つこともありますが、それには大前提として「自分がそれをしてあげたい」という思いが必要で、いくら相手が喜ぶことでも、自分がしたいと思えないことはできないのです。
それでも、付き合う前や、付き合ったばかりの頃は、相手の気持ちや感情を読み取って「これをやってあげたらもっと好きになってもらえそうだな」