2017年3月17日 22:45
「メールの通信記録」は何位?不倫の証拠・立証能力ランキング!
そのため、夫婦間の話し合いを録音しておくというのも有効な手段にはなりえます。
話し合いの会話の中に、不貞行為の証拠となる発言が混ざっている可能性があるため、それをきっかけに色々な調査をしていくということも考えられるからです」(大達弁護士)
■弱い証拠で戦う方法
立証能力が低い証拠だけしか集められなかった場合でも、なんとか裁判を有利に進めるためにできることはありますか?
「塵も積もれば……ではありませんが、証明力が低くても証拠をたくさん積み重ねることによって、裁判官の心証を動かすことは不可能であはありません。そのため、できる限りたくさんの証拠を揃えることが必要になります。
また、不倫の前科がある場合には、前回の不倫の行動パターンを踏まえ、不倫が濃厚となった上で調査会社などに依頼するのがよいかもしれません。損害賠償における立証には、損害の立証のみならず、その金額の立証まで必要になります。
そのため、“不貞行為の立証はできそうだが、損害額の立証が難しい”といった場合に備え、先の不貞行為の際に『また不倫をした場合には〇〇円を支払う』といった念書をあらかじめ書かせておくことによって、損害額の立証を容易にすると言った方法も考えられます(民法420条1項参照)」