「誰にも相談できない…」美人局被害に遭ったらどうすればいい?
■被害に遭ってしまったらどうすれば被害を最小限にできる?
相手の素性が分かれば、支払ってしまったお金の取り戻しやこれ以上の支払を拒絶する方法により、被害の回復又は被害を最小限に食い止めることも可能かと思います。
もっとも、既に書いた通り、出会い系サイトで知り合った相手となると、当該サイト内でのIDやアカウント名しか分からないといったことも珍しくなく、この場合には、相手方を特定することすら出来ずに終わってしまいます(大抵、相手方はお金を取った後には、アカウントを削除しています。)。
そのため、いかに相手の素性に繋がる情報を確保するかが、対策としては重要になります。
最悪、電話番号が分かれば、弁護士会を通じた調査によって契約者の情報(氏名や契約当時の住所など)を取得し、どこの誰であるか特定することが可能です。
また、戸籍を調べれば、当該相手方に配偶者がいるのか否かを判断することも可能であり、お金の返還請求をする時に必要な理屈及び証拠として利用することもできます。
以上からすると、最低でも相手の「電話番号」くらいは把握しておくほうが無難かもしれません。
当職が経験したケースでは、相手方がホテルでの様子をビデオカメラで撮影した上で、依頼者の自宅まで尾行し、当該動画を用いて恐喝行為に及んできたケースもありました(当該相手方らは逮捕されました)。