恋愛情報『【夏目かをる 恋愛小説】眠れない夜 第二章~今日子の場合(4)』

【夏目かをる 恋愛小説】眠れない夜 第二章~今日子の場合(4)

2018年4月1日 19:00
 

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…第一話を読む…第二話を読む…第三話を読む日比谷公園に近いホテルで氷室の受賞パーティが終わると、ロングドレスをまとった銀座の高級クラブのホステスたちに囲まれた氷室が、頬を紅潮させながら、今日子と百合を二次会に誘ってきた。180センチの長身で茶髪の袴姿の氷室が会場のシャンデリアの真下に立つと、まるでスポットライトを浴びたようにひときわ輝き、茶髪に隠れていた白髪さえも作家の風格といわんばかりで主役にふさわしい姿だった。「ぜひ参加したいです」と笑顔で頷く百合。水色とピンクのパステルカラーの水玉の春のワンピースに白のカーディガン姿の百合は、5歳ぐらい若返ったように見える。一方今日子は、琥珀色のロングドレスにパールのネックレスと黒のパンプス。対照的なファッションが、お互いを引き立てていることに今日子は気づいていた。「夢見る少女がそのまま大人になったみたいだ」酔った氷室が百合をベタ褒めすると、有頂天になった百合が嬉しそうに笑っている。百合の肩をぽんと軽くたたいた時だった。つうっと鼻から血が流れた。抑えた指先についた血をティッシュでふき取ると「ちょっと、化粧室に行ってくるね」

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