恋愛情報『【夏目かをる 恋愛小説】眠れない夜 第二章~今日子の場合(11)』

2018年11月4日 19:00

【夏目かをる 恋愛小説】眠れない夜 第二章~今日子の場合(11)

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…第一話を読む…第二話を読む…第三話を読む…第四話を読む…第五話を読む…第六話を読む…第七話を読む…第八話を読む…第九話を読む…第十話を読む「どうしたんですか」 駆け寄ると、女性が「生まれそうなんです。陣痛が……」 とすがるような目で今日子を見つめた。 今日子が驚いて一瞬の間、引いてしまったが、「歩けますか」と声をかけた。無言の女性を抱きかかえながら「病院に行きましょう」と車の後部に座らせると、女性はぐったりとシートに横になった。年齢はおそらく20代後半くらい。化粧をしていなかった。紺色のトレーナーは、擦り切れてボロボロで素足にサンダルを履いていた。近くに住んでいる主婦なのだろうと今日子は思った。 「病院はどこですか」 「さくらい産科クリニック」 と言ってから、意識が遠のいたのか静かになった。妊婦にシートベルトを巻き付けてから急いで運転席に戻った今日子は、ナビに病院名を打ち込んでから「しっかりしてくださいね」と妊婦に呼びかけてアクセルを踏んだ。 中央自党車道を南下した富士吉田市のはずれに、レンガ色の建物が見えた。

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