恋愛情報『【夏目かをる 恋愛小説】眠れない夜 第二章~今日子の場合(15)』

2018年12月2日 19:00

【夏目かをる 恋愛小説】眠れない夜 第二章~今日子の場合(15)

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…第一話を読む…第二話を読む…第三話を読む…第四話を読む…第五話を読む…第六話を読む…第七話を読む…第八話を読む…第九話を読む…第十話を読む…第十一話を読む…第十二話を読む…第十三話を読む…第十四話を読む父親から反対されても、千恵は出産した。世間から許されないこともでも産んで育てるという千恵の強さに打たれた今日子は、院長室に向かう間、病室でのことを反駁した。私には彼女のような強さが果たしてあったのだろうか。5年前の自分と千恵が重なり合う。 千恵のような圧倒的な母性は、自分にはなかった。でも悔やんでも仕方がない、自分は精いっぱいやっていたのではないだろうか。応接室で新田医師に向き合うと、今日子は病室での感動が蘇ってきた。 「さっき千恵さんから、感謝の言葉をもらいました。実はそういうことだったのですね」 しんみりとなった今日子に、新田が頷いた。 「千恵さんから聞いたのですね」 「ええ」 「そうですが。では助けていただいたついでといってはナンですが」

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と、言いかけた新田が、黙った。ほんの5秒くらいの短い間のようであり、5時間以上の長い沈黙のようでもあった。

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