今日もウィーンからこんにちわ。 ウィーンは、美術館や博物館も多く見所の一つと言って良いでしょう。MQと呼ばれる美術館と博物館が集まったエリアをはじめ、市内にはたくさんの文化施設があります。クリムトやシーレなどが大好きな人にはたまらないかも知れません。 で、街歩きから。オペラ座を背景にパチリ。トラムが良い感じ。 そして、やってきたのは、オーストリア国立図書館の大広間(プルンクザール)。世界で最も美しい図書館ホールとして知られていて、ヨーロッパでは最大のバロック様式の図書館です。もう、圧巻の一言で写真では伝わりづらいかも知れませんが、かつての宮廷図書館は18世紀前半にホーフブルク王宮の一角に独自のブロックとして建てられました。皇帝カールVI世の委嘱により、ヨハン・ベルンハルト・フィッシャー・フォン・エルラッハの設計で、その息子のヨーゼフ・エマヌエル・フィッシャー・フォン・エルラッハが建築したものです。 図書館内の豪華なプルンクザールは、長さ80mにおよび、高さは20m、中央の丸天井は、宮廷画家ダニエル・グランの華麗なフレスコ画で飾られています。遠くて見えずらいですが、かなり細かい装飾です。 蔵書約20万冊、対トルコ戦争で活躍したサヴォイのプリンツ・オイゲン公の蔵書15000冊や、宗教改革者マルティン・ルーターの膨大な蔵書で知られています。天井に近いところまで蔵書されてます! なんと言うか、静かに佇む人、腰掛けて天井を見上げている人など様々。 とにかく壁面という壁面には本がビッシリで、 ここの壁も。 全てが同じように見えます……探すの大変そう。 なんとも煌びやかな本棚です。この豪華絢爛な図書館は、当然ながら観光客も多いです。狙い目は開館直後。 さて、次の施設に向かう途中のブルグ公園には、モーツァルトさんが。その昔は、皇室専用だった公園ですが、現在は市民の憩いの場として親しまれています。赤いベゴニアの花で描かれたト音記号で映える写真をぜひ。 そして到着したのは、ウィーンミュージアム。今回、個人的に大好きなオットーワーグナーの展覧会をしてました。(現在は終了しています)海外の美術館て、撮影できるところが多いから良いですよね! たまたま撮影OKだった模型。もはや模型のレベルを超えたアートピースのよう。 ウィーン・ミュージアムの中で、特に人気が高いのはグスタフ・クリムトの作品。他にも、エゴン・シーレ、リヒャルト・ゲルステル、アーノルト・シェーンベルクの絵画、ウィーン工房のデザイン作品、1900年頃のウィーンを示す2つの都市モデルなどなど。 これが都市モデル。街並みなども再現されてます。この、カールスプラッツにあるウィーン・ミュージアムの建物は、建築家オスヴァルト・ヘルトルの設計で1959年にオープン。ヘルトルはヨーゼフ・ホフマンとも仕事をしていました。 そして最後はやっぱりミュージアムショップに。オットーワーグナーの分厚い図録はあまりにも重たいので断念……なかなか、日本では出会わない雑貨などたくさんありましたよ。 ちなみに、このミュージアムから日本にやってくる『ウィーンモダン展』が六本木の国立新美術館、夏からは大阪の国立国際美術館で開催予定です。これは必見!現在、ウィーン・ミュージアムは閉館して改修工事しているので、日本で観られるなんて、ちょうど良いかも?! 協力:ウィーン市観光局撮影:丹野友貴子
2019年04月20日今回は日本を飛び出し、ヨーロッパの中欧都市「ウィーン」に行ってきました。ウィーンといえば、王宮やオペラ、音楽の都だとか、クラシックな印象を受けますが、実はもっとカジュアルで若い人たちにも人気の街なんですね。何と言っても10年連続で暮らしやすい都市ナンバーワンということもあり、治安も良くて料理も美味しくて。そんなウィーンの魅力をリポートします。 ウィーンに限らず、旅先での印象って様々ですよね。特に海外旅行をすると、日本との文化の違いや歴史など、よりたくさんのことを比較してしまいます。 例えばウィーンでは街中にある建築物がとても素敵です。日本では、100年以上の建物はあまりないかもしれませんが、ウィーンにはゴロゴロあります。このカールスプラッツ駅。建築家「オットー・ワーグナー」が作った駅舎です。街の景観も考え、橋梁や駅舎と言った全体的なところはもちろん、手すりや照明、案内板などなど、細かい部分までデザイン・設計されています。飾り付けやレリーフなど見所満載。 天気がよければ、街中にある建築物をキョロキョロしてしまいますが、こちらはホーフブルグ宮殿。アーチ状の建物。てっぺんのレリーフや石像などディテールが見事。 その向かいにあるロースハウス。ミヒャエル教会やローマ時代の遺跡もありますが、一際目立つ、モダン建築がロースハウス。アドルフ・ロースが建てたものです。窓から出ている花壇も、今では普通かもしれませんが、建設当時、かなりの批判対象だったようです。他の建物を見てもクラシカルな建物に花壇はついてません。そしてこの場所、シュテファン大聖堂からもほど近く、チョコレートのデメルもこの近くにあるので、いつも観光客でいっぱいです。 マジョリカハウス(左)とメダリオンハウス(右)ユーゲントシュティールの建築で、マジョリカ産のタイルを張った2連棟のアパート。黄金のレリーフなど、近くで見るとすごい迫力。手前にはナッシュマルクト(市場)が広がる人気エリア。週末には蚤の市も開かれ、若い人たちにも人気エリアです。 建物の多くは、こうしたレリーフや石像が付いています。とっても素敵ですね! こちらはリング通りから少し外れますが、ヴォティーフ教会というシュテファン大聖堂に似てる2つの塔が目印の背の高い教会。目の前には、人気のコーヒーロースターのお店があるので、そこで一休みが良いかも! JONAS REINDLというコーヒースタンド。 レモンタルトやチョコレートケーキなどもあり。最近、ノイバウガッセに新店舗もオープン。 しばらく街を散策したらお腹がすいたので、ザ・ウィーン料理を。今回は、おそらく誰もが好きだと思われるレストラン「プラフッタ」に。何と言ってもオーストリア料理の名物と言えば「ウィーン風カツレツ(=仔牛肉のカツレツ)」ですが、実は「ターフェルシュピッツ」と呼ばれる料理も名物なので、このお店に来ました。 皇帝フランツ・ヨーゼフ1世がこよなく愛していたというターフェルシュピッツ(Tafelspitz)は、肉の柔らかさが絶妙の煮込み料理。ブイヨンの味がとっても美味しい!!ガッツリな見た目ですが、このブイヨンベースのものは意外にあっさり。ターフェルシュピッツは、付け合せのソースで味変させたりできるのも特徴です。 ソースは白いクリーム根菜ソースとすりおろしリンゴに西洋わさびが入ったもの、カリカリに焼かれたポテトフライ&じゃがいも、そしてほうれん草のソテーで盛り付けられます。 1日の疲れも吹き飛ぶ美味しさ。少しだけスパークリングワインも飲んだりして。プレッツェルなどパンも美味しいです(おかわりあり) いかがでしたか?次回の続編もお楽しみに。 協力:ウィーン市観光局
2019年04月08日