イタリア⽂化に精通する⼥性経営者・慶応⼤学講師 ⻑⾕川悠⾥による『イタリア通信 』第7弾!~2000年前の古代ローマ時代、人類はパーマからワックス脱毛までしていた~イタリア通信第7弾は、ヘルスビューティーケアについてリポートします。実はヘルスビューティーの歴史は、7000年前にさかのぼります。なかには長い歴史のなかで生まれた成分の黄金比率も。このたびエルゴンジャパンでは、3月30日から新しいブランド「YUTALY(ユタリー)」の先行販売を開始。イタリアに伝わる画期的な成分を再現した、サステナブルな商品作りの秘密もしっかりとお伝えします。古代と中世の○○ヘッドスパとは⁉卵黄×お酒、レモン酢まで。人類のヘルスビューティケアの歴史は、とても長いことを知っていますか?顔や身体の保湿クリームの発祥は7000年前から。樹脂やオイルを使ったワックス脱毛も、すでに2000年前の帝政ローマ時代、イタリアの女性たちに人気でした。その一方で、泡立てて髪を洗う「シャンプー」は、なぜか100年ほどしか歴史ありません。古代エジプト時代では、水、酢、レモンを混ぜたものが髪の洗浄剤でした。古代ローマでは、オリーブオイルとハチミツを水に溶かしたものも見られます。ともかく人類は長らく髪を“泡立てずに”洗っていました。洗うというより、油分や水分に“乳化させていた”、と言うべきでしょう。古代の絵画には、貴人の髪を奴隷が扱ったり、マッサージする風景が描かれています。時にはブナの灰、豆粉、粘土、ソーダ、温泉水などで“古代のヘッドスパ”は行われていたようです。さらに中世から19世紀には、溶き卵と、ブランデーなどアルコールを混ぜた「卵黄酒」が人気のへクレンジング剤として登場!実は現代でも、卵黄は、髪の浄化と保湿作用が実証されています。古からイタリアに伝わる髪の“卵黄酒クレンジング”には、科学的根拠があったのです。古代のパーマ技術では、熱い鉄棒や粘土を駆使なんとイタリア半島の理容室では、2000年以上前から、パーマ、カラー、ヘッドスパなどのサービスが提供されていました。古代の理容師は、どんなパーマ技術を持っていたのでしょう?古代のパーマは①土と水の混合物を髪に塗る②髪を布で包む③温めた鉄の棒に巻き付けるという方法。つまり熱の鉄棒で、ウェーブ形状を編み出していました。どれほど髪を傷めても、「扇形の波状パーマ」や「三つ編み半月型の前髪」の奇抜な髪型で、より高い地位を示したい。女性の美容への熱意は、現代も、古代も変わりません。髪の老化を防ぐ「究極の黄金比率」あまり知られていませんが、イタリア半島はヘルスビューティー原料産地の宝庫。トスカーナの特殊な温泉微生物、シチリアの髪に理想値を創るオリーブオイル、湖水地方ガルダの柑橘類。歴史が生み出した価値ある成分は、一般市場に出回らないものも。いまでは貴族制度は廃止されたものの、このような希少な成分を使って、美容品を自社生産している元貴族の名家もあります。その基材は、古代からの《ユーザーテスト》が蓄積された、特定産地のハチミツ、オリーブオイル、温泉微生物の黄金比率。さらに半日使い切り前提で、自家製の卵黄を混ぜることも。現代技術の結晶である、プラセンタや化粧品肝細胞を配合することもあるといわれています。イタリアの歴史をひとつのアイテムに昇華◆なぜ“Tesoretto(秘宝)”の商品化を目指したのか。3月30日に先行販売を開始した「YUTALY」への想い現代の日本女性に共通する悩みは「自分にかける時間がない」ことです。でも現代社会は女性たちに「何もしない」ことを許しません。事実筆者自身も、経営者、大学講師、二児の母として時間に終われる生活をしています。そのため、毎晩5分のバスタイムに、ひとつのアイテムで<最速のリカバリー>ができるアイテムが市場には必要だと考えました。そんな暮らしのなか、ミラノの元貴族の女性を通して、“Tesoretto(秘宝)”と名称された稀少なヘアクレンジングアイテムを試したことがありました。その中身は、泡立てるシャンプーではなく、まさに古代のオイルクレンジング。それまで感じたことのない質感でした。それから約3年の月日をかけて、乾燥、ダメージ、薄毛、白髪など多種多様な日本女性の髪の悩みに応えることのできるヘアケアを実現。<最速のリカバリー>で日本女性の深夜の自由時間を変える。そんなコンセプトで黄金比率のヘアケアを開発し、阪急うめだ本店、伊勢丹など、全国の百貨店で販売することとなりました。◆最速のリカバリーで、日本女性の「深夜の1時間」を変えたい美髪の即効エイジングケアを狙う美容液シャンプーは、イタリア・ミラノの貴族に500年間にわたり受け継がれた、秘伝の美容成分≪Tesoretto(秘宝)≫を再現。それは古代種海藻、ハチミツ、オリー ブオイル、かんきつ類などを調合した美容成分の⻩⾦⽐率です。その⾨外不出の成分を⽇本⼈の髪のために研究し、先端技術で仕上げています。【忙しい現代女性を応援する『YUTALY(ユタリ―)』】 ◆長谷川 悠里株式会社エルゴン・ジャパン 代表取締役慶応義塾⼤学⽂学部 講師13歳でイタリアへ渡り、20年にわたりイタリアで育つ。ボローニャ国⽴⼤学卒業。ミラノ国⽴⼤学⼤学院修了。司⾺遼太郎奨励賞。著書に『ダンテの遺言』他。現在は東京・港区で会社経営をしながら慶応義塾⼤学でイタリア文化⾔語の講師として教壇に立つ。⽇本とイタリアの交流を⽂化⾯だけでなくビジネス⾯からも促進している。『日経ウーマン』ほかメディア取材を多数受けるなど、イタリアの⽼舗ブランドと本格的にビジネス展開する、⽇本では数少ない経歴の⼥性経営者。さらにイタリア⽂化や健康のトレンドを伝える『イタリア通信』を配信中。◆エルゴン・ジャパンエルゴンはイタリア・ミラノ創業で50年の歴史を持ち、プロフェッショナル・サロンを中心に世界93か国に展開。すべての製造工程で、自社直営のもと、厳格な安全基準を守って生産。世界でも評価される徹底した品質管理体制を維持し、ISO22716やISO90001など厳しい安全・品質管理の国際認証機関の審査をクリア。サスティナブルな未来を目指し、SDGsを推進するグローバル・コスメティックブランド。◆イタリア通信■第1弾 『秋のイタリアでブームの新健康法とは!?⽇本⼥性にも最適!“キャロブ”“パレオ”で腸活とダイエットを実現。イタリア⽂化に精通する⼥性経営者による「イタリア通信」がスタート』 ■第2弾 『9⽉30⽇は世界翻訳の⽇!「⼈⽣が豊かになる魔法の⼀⾔」を考察。イタリア⽂化の象徴「〇〇がない愛は美しくない」の〇〇とは?!』 ■第3弾『10⽉25⽇は世界パスタの⽇!“幸せホルモン”はパスタから⁉イタリアのトレンド「炭⽔化物リバイバル」!<低GI⾷品パスタと幸せホルモンの関係値>を考察。』 ■第4弾『イタリア⼈有名シェフも驚愕!いま注⽬の「ナポリタン」が将来は⽇伊の架け橋となるパスタに⁉「トマトソース」と「ケチャップ」のルーツを考察。』 ■第5弾『ディカプリオ出資のファストフードからヴィーガンヘアカラーまで。年末のイタリア最新事情を現地リポート』 ■第6弾『2⽉27⽇は絆の⽇!夜の一工夫で「快眠」と「家族の絆」が 実現⁉イタリア⼥性の夜の過ごし方から学ぶ魔法の習慣とは。 エルゴン・ジャパンがイタリアで聞き取り調査を実施』 【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】株式会社エルゴン・ジャパンマーケティング部染谷詩織電話:03-4577-6521 お問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月14日「ビスコッティ」はイタリア生まれの焼き菓子です。歯ごたえのあるザクザク食感が特徴で、イタリアでは古くから親しまれています。今回は、ビスコッティの特徴や基本的な作り方のほか、イタリア発祥の人気スイーツもご紹介します。■ビスコッティの特徴や歴史、食べ方ビスコッティは、トスカーナやパルマなどイタリア中部の伝統菓子。イタリア語では「biscotti」と記し「二度焼きした」という意味が語源とされています。別名はイタリア語で「小さな歌」を意味する「cantucci(カントゥッチ)」で、食べるときのカリカリという音が由来。主な材料は小麦粉や砂糖、アーモンドなどでビスケットの一種に分類されます。19世紀の終わり頃にイタリアで誕生し、現代でも多くの人々に親しまれていますよ。甘いビスコッティを、エスプレッソや濃いコーヒーに浸すのが定番の食べ方。ほかにも甘いデザートワインに浸したり、ジェラートに添えたりします。■ビスコッティの作り方薄力粉や卵、砂糖などを使った定番のビスコッティです。アーモンドはローストして香ばしさを引き出しておくのが美味しさの秘訣。カリカリに仕上げるコツは、生地を混ぜすぎないこと。大きな塊のまま焼き、焼き色がついたタイミングで切り分け、再度焼いてくださいね。■ビスコッティのおすすめレシピ6選・デザートワイン・ビスコッティ濃厚な甘さと芳醇な香りが特徴。ブラウンシュガー入りのビスコッティです。ブラウンシュガーはアーモンドの香ばしさとも相性が良く、ひと味違うビスコッティを楽しめます。甘いデザートワインと一緒にいただけば、思わず笑みがこぼれますよ。・ビスコッティアーモンドのほかにチョコレートやオレンジピールが入ったビスコッティは、そのままでも美味しいのが魅力。生地に加えるホワイトキュラソーの香りが大人向けで、お酒好きな方に喜ばれますよ。焼き上がったらケーキクーラーにのせて全体をしっかり乾燥させるとより食感が良くなります。・サクサクビスコッティチョコレート風味のビスコッティは、コーヒーに浸すのがイチオシです。ココアパウダーも使うので、カカオの香りが堪能できますよ。断面がキレイで、プレゼントにもおすすめです。・おからと米粉のビスコッティ生おからや米粉を使ったビスコッティは、ダイエット中の方にうってつけ。バターを使わないのであっさりしていて、生地に混ぜ込んだレーズンやクルミが美味しさを引き立ててくれますよ。シンプルな味わいは、コーヒーにもワインにも合います。・新玉ネギとベーコンのビスコッティ新玉ネギとベーコンを混ぜ込んだビスコッティは、塩気が効いていておかずやおつまみ感覚で食べられます。生地に強力粉やインスタントドライイーストを使い、発酵させるのが特徴。ザクザク感はありつつも硬すぎないので、そのまま食べても◎です。・発酵ブラックビスコッティミルクチョコレートやココアパウダー入りの大人向けビスコッティです。砂糖が控えめなので、甘いのが苦手な方にもおすすめ。生地を混ぜたら常温で発酵させてから焼きましょう。コーヒーはもちろん、紅茶にも合うでぜひ試してみてくださいね。■ビスコッティ以外にも! 人気のイタリアンスイーツレシピ5選・プロが教える! イタリア本場の本格ティラミス20世紀に誕生したと言われているティラミスは、コーヒーリキュールをしみ込ませたスポンジに、マスカルポーネチーズで作ったムースを重ねます。表面に振りかけたココアパウダーの苦みと相まって、奥深い味わいを堪能よきますよ。大きな容器に作っても、1人分ずつ作ってもOKですよ。・オレンジとキウイのマチェドニアマチェドニアは、イタリアのフルーツポンチ。色とりどりのフルーツを使うのが特徴で、食後のデザートにもってこいです。大人向けにはスパークリングワインや白ワインを注ぎ、子ども向けにはシロップをかけると家族みんなで楽しめます。・イチゴカンノーリイタリア・シチリア島生まれのカンノーリは、見た目のかわいらしさから日本でも人気のスイーツです。金属の筒に巻きつけた生地を揚げ、チーズクリームを詰めます。本場ではリコッタチーズを使うことが多いですが、このレシピではクリームチーズで手軽に。生地も春巻きの皮で簡単に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。・ババ風ラム酒漬け大人向けのイタリアンスイーツと言えばこちら。スポンジにラム酒ベースのシロップを浸したもので、ラム酒の香りがとても贅沢です。シロップが全体にしみるよう、ブリオッシュの底に十字に切り込みを入れるのがポイント。・パンナコッタ「煮たクリーム」を意味するパンナコッタは、なめらかな口当たりが幅広い世代に人気です。温めた牛乳に粉ゼラチンを加えて溶かし、泡立てた生クリームと合わせます。コクのある味わいは普段のおやつにもおもてなしにもぴったりです。■ビスコッティでティータイムをより豊かにビスコッティは独特の硬さを楽しむ焼き菓子です。ビスコッティ自体に甘みがあるので、コーヒーの苦みと合わせると格別の美味しさ。甘党の方は、デザートワインとのマリアージュがおすすめです。手作りのビスコッティがあると、食後のひとときを優雅に過ごせますよ。ティラミスやパンナコッタなどのイタリアンスイーツと共に味わってみてはいかがでしょうか。
2024年04月13日世界中で人気の高いコンテンツのひとつといえば、幅広い層から支持されているアニメーション。さまざまな作品が各国で誕生するなか、今回ご紹介するのは数々の国際映画祭で大きな反響を呼んでいる話題のフレンチ・アニメーション・コメディです。『リンダはチキンがたべたい!』【映画、ときどき私】 vol. 642リンダが1歳のときのかすかな記憶にあるのは、ママのお気に入りの指輪とパパが作ったパプリカ・チキン。とっても幸せな食卓だったのに、パパが突然消えてしまい、いまは少ししか思い出せなくなっていた。8歳になったリンダは、ママとふたり暮らしをしていたが、指輪を盗んだとママに勘違いされる。間違いだとわかったママは償いのためになんでもすると言い、リンダは「パパのパプリカ・チキンがたべたい!」と答えるのだった。すると、チキンをめぐる母と娘のクレイジーなドタバタ劇は大騒動に発展。はたして、リンダは無事にチキンを食べることができるのか……。第76回カンヌ国際映画祭Acid部門への選出やアヌシー国際アニメーション映画祭2023長編アニメーション部門の最高賞クリスタルの獲得など、大きな注目を集めている本作。そこで、こちらの方々にお話をうかがってきました。キアラ・マルタ監督 & セバスチャン・ローデンバック監督実写映画やドキュメンタリー作品で高く評価されているイタリア出身のマルタ監督(写真・左)と、イラストレーターでENSAD(フランス国立装飾芸術高等学校)の教授も務めるフランス出身のローデンバック監督(右)。今回は、制作上のパートナーであるおふたりに、お互いへの思いや完成秘話、日本との共通点などについて語っていただきました。―まずは、どのようなきっかけで本作が誕生したのかを教えてください。マルタ監督私が原案を作ったのは、別の作品のためにアーティストのレジデンスに住みながら作品づくりをしていたとき。時間が少しだけあまっていたので、セバスチャンを呼んで一緒に脚本を書くことにしたのです。私自身が自分を子どもっぽいと感じているからというのもありますが、「子どもを扱った作品にしたい」というのが最初の思いでした。ただし、子どもやファミリーだけでなく、すべての人に向けた作品にできたらいいなと。そこで、不正義やカオス、記憶などさまざまなテーマを混ぜながら、大人も子どもも同じレベルで描くことを意識しました。―そういった内容を「チキンが食べたい」というリンダの思いだけで映画にしてしまうのがすごいところでもありますが、なぜチキンを選んだのでしょうか。マルタ監督食べ物というのは、記憶と密接に繋がっているので、過去の優しい記憶と結び付けられる料理を中心に映画のストーリーを考えたいと思いました。そんなときに思い浮かんだのが、私のおばあちゃんの得意料理でもあった「パプリカ・チキン」。劇中で描く社会の不条理も、その料理がカバーしてくれるのではないかと考えて入れました。自由な表現も可能にできたと感じている―また、今回は先に声の収録を行って制作されたそうですが、珍しい方法だと思うので、その意図についてもお聞かせください。ローデンバック監督アニメーションを作る際、決められた工程を順番通りに進めていくのが縛られているように以前から感じていたので、それを壊したいと思いました。そこで、録音を先にすることで俳優たちが絵の制約を受けないような環境を作ることにしたのです。録音は4週間かけて行いましたが、野外や学校、階段の踊り場など、劇中に出てくるのと同じ背景のなかで、声優ではなく俳優に実写映画のような演技をしてもらいました。ただ、カメラはなく声だけを録音していたので、まずは音源を編集。そして、それを基にアニメーターたちが絵をつけていきました。いままでのやり方を壊すような方法ではありましたが、おかげで映画にイキイキとした側面が生まれたと思っています。―ほかにも色使いが非常に印象的で、日本のアニメでは見たことがないような作品だと感じましたが、色の使い方はどのようにして決めていきましたか?ローデンバック監督こういう色使いをした作品は、フランスでもないですよ(笑)。現実的な話をすると、低予算で済むからという理由がありました。あと、アニメーション制作において色を正確に付ける作業にはものすごい時間がかかりますが、この作品ではそこよりも別のところにエネルギーを使ったほうがいいと考えたうえでの決断でもあります。結果的には、自由な表現も可能にできたように感じているところです。1人よりも2人だからもっと遠くにまで行ける―これまでもお互いの作品を協力し合って作られていますが、一緒に仕事をするメリットなどがあれば、教えてください。マルタ監督私たちの場合は2人で一緒にやっているというよりも、2人で1人のような感覚がとても強くあります。もし自分1人だったらある地点までしか行けなかったかもしれないところも、2人だからこそもっと遠くに行ける。彼も同じ気持ちだとよく言っていますが、後ろから支えてもらうことによってより前に進めるのは大きなメリットだと感じています。ローデンバック監督そうですね、アーティストとしてのデュオという感じです。普段からいろんな芸術作品を一緒に見たり、一緒にモノづくりをしたりしているので、お互いすぐに理解し合えていると思います。―本当に素敵な関係ですが、それでも本作で意見が分かれたシーンなどもあったのでしょうか。マルタ監督そういうこともないですね。たとえ自分と違う意見を言われたとしても、全幅の信頼を置いている人から言われたら、「そっちのほうがいいんだろうな」と思うだけのことなので。むしろ1人で作業しているほうが時間がかかってしまうくらい。2人のほうが次のステップにどんどん進められて、時間のロスもなく済んでいます。うまく説明できませんが、本能的に感じていることなので、特にルールがあるわけでもないんですよ。仕事をしているときは「君がいてくれて本当によかった」といったことをお互いによく言い合っているほどです。ローデンバック監督通常、2人で意見が違った場合、どちらかが妥協して相手に合わせることが多いかもしれませんが、ここまでの信頼関係が築けているとそういうこともまったくない。自分の意見が通らなかったとしても、つねに一緒に決断をしている感覚です。3か国の文化には、食が共通している―なるほど。では、日本についてもおうかがいしたいのですが、どのような印象をお持ちですか?マルタ監督建築やデザインなど、日本は空間の使い方が本当にうまいですよね。そういう部分は、本作にも間接的に影響を与えているのではないかなと感じているほどです。何もない空っぽなところにこそ実はいろんなものが凝縮されているように見えるので、日本の文化には興味を持っています。いま住んでいるフランスは私にとっては第二の祖国となりましたが、フランスよりも日本のほうが祖国イタリアと共通点が多いかもしれないですね。ローデンバック監督キアラはイタリア人で、僕はフランス人で、みなさんは日本人ですが、食に対する興味は同じだと思っています。僕たちも和食は大好きですからね。特にこの3か国の文化には、食が共通しているように感じています。あと、日本のアニメには食べ物のシーンが多く登場しますが、観る者に絵を通して食欲をわかせるというのは本当にすごいことです。それが日本のアニメの特徴でもある思っています。―ローデンバック監督はアニメーション監督のなかでも高畑勲監督を尊敬しているそうですが、どのようなところが魅力だとお考えですか?ローデンバック監督高畑監督がおもしろいと思うのは、似たような作品を作らないところ。毎回全然違うタイプでありながら、どのキャラクターに対しても強い愛情を感じます。ストーリーにあったビジュアルを選びつつ、やりたいことがはっきりしている部分も高畑監督の素晴らしいところですし、日本のアニメ業界のなかでも異色の存在ではないでしょうか。マルタ監督しかも、高畑監督は絵を描かない監督なのに、あれだけのアニメーションを作っているのはすごいですよね。ちなみに、今回のポスターではセバスチャンが描いた絵は1つもありません。ただ、2人でグラフィック的なディレクションをしているので、それをチームに伝えて描いてもらっています。現実世界もパーフェクトな人ばかりではない―それでは最後に、ananweb読者に向けて、メッセージをお願いします。マルタ監督映画のなかでは完璧な母親像が描かれることがありますが、今回私が見せたかったのは誰にでも手が届くような不器用な母親の姿。現実世界では女性も男性もパーフェクトな人ばかりではないので、「実際にこういう人たちいるよね」と思いながら見ていただけたらと。特に日本は完璧を求めている社会という印象があるので、人を許したり、寛容に相手を受け止めたりする大切さが伝わるといいなと思っています。ローデンバック監督あとは、人は誰かと一緒にいることで強くなれますし、楽しく過ごすこともできると思っているので、そういう部分も感じ取っていただけたらうれしいです。大胆で自由なリンダに心が躍る笑いあり涙ありの独創的なストーリー展開で、観る者を魅了する本作。目を引くカラフルな色使いと、チャーミングなキャラクターたちに誰もが虜になってしまうこと間違いなしです。取材、文・志村昌美引き込まれる予告編はこちら!作品情報『リンダはチキンがたべたい!』4月12日(金)新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー配給:アスミック・エース(c)2023 DOLCE VITA FILMS, MIYU PRODUCTIONS, PALOSANTO FILMS, France 3 CINÉMA
2024年04月10日イタリア⽂化に精通する⼥性経営者・慶応義塾⼤学講師 ⻑⾕川悠⾥による『イタリア通信 』第6弾。慶應外語では「イタリア語文法」の入門&初級講座の申し込みがスタート!『イタリア通信』の編集長 長谷川悠里が代表を務めるエルゴン・ジャパンでは、2024年2月にイタリア女性を対象に<夜の過ごし方>に関する聞き取り調査を実施しました*²。家族の時間を大切にするイタリアでは、必然的に、女性の夜のプライベートタイムは短くなる傾向にありますが、思い思いに、イタリア人らしい一工夫をしていることがわかりました。日本でも大いに活用できる実例をご紹介します。家族の絆を優先!孤食を避けて遅く始まるイタリアの夜、その過ごし方は?日本人の孤食頻度は世界的に見て高いというデータがあります。ただ「一人で食べたくないが、仕方がない」が約66%*¹(農林水産省調査)に上ることから、仕事で帰宅が遅いなど事情がある場合が多く、日本人が孤食を好んでいるわけではないことがわかります。一方で、イタリアの家庭では「働くパパ・ママを待って、家族そろって20時以降に夕食」が一般的です(保健省調査)*³。そのぶん子供の就寝時間も遅くなりますが、家族の絆を尊ぶキリスト教国家のイタリアでは、一日の終わりを共に過ごすことをとても大切にしています。ところで夕食が平均20時以降と遅いイタリアでは、どのように夜の時間を過ごしているのでしょうか?ダ・ヴィンチの名言「本当に物事が分かっているひとは○○」■「悩み解決のため、古典を数行だけ読んで寝る」/ジュリアさん(教員・34歳)私たちもよく耳にするソクラテスやアリストテレスに始まる古典。いわば紀元前からの書物で、<数千年も読み継がれてきた名言集>です。イタリアの一般家庭では、必ず西洋古典を所蔵しています。《本当に物事が分かっている人は、大声を出さないのだ。》というダ・ヴィンチの名言に、ジュリアさんはつい最近も反省したそうです。たった一言なのに魔法のように「腑に落ちる」とのこと。寝る前にぱっと開いて数行読むだけでも、教訓と名言に満ちている名著。仕事に、子育てに、夫との関係に悩んだときに、昔から伝わる言葉の数々に解決のヒントを見つけたりと、役立ちそうな魔法の習慣ですね。■「人格と快眠のための夜ストレッチ」/ラウラさん(経営者・42歳)「靴はその人の人格を表す」という有名な諺があるほど、イタリア人は足の健康と美しさを重要視します。ラウラさんも、身体を温めて痩せる作用を引き出すため、足裏・ふくらはぎを重点的に行っていました。夜遅い夕食でもイタリア人女性が太らない秘訣ですね!寝る前の足ストレッチは、自律神経を整えるほか、毛細血管の血行促進をして、快眠とダイエット効果を導き出します。日本でも「睡眠負債」を抱える方は参考にしたいです。■「夕食づくり中に、ハチミツ&オイルを髪に塗る」/フェデリーカさん(会社員・37歳)イタリアらしい夜の習慣としては、イタリアの常備品であるハチミツやオリーブオイルを使った髪のヘアパックでした。「夕食を作るときに、適当にハチミツやハーブ、美容オリーブオイルを混ぜて髪に塗り、そのまま寝てしまいます」。ポイントはべたつかないように「毛先から少量をなじませること」。オレイン酸とアミノ酸が浸透して、翌朝の毛先の質感がまったく変わるそうです!日本のキッチンでも気軽にできるイタリア式の簡単ヘアケア方法ですね。*¹農林水産省による調査 *²2024年2月10日~18日調査結果イタリアにおける女性8名対象*³イタリア共和国保健省調べ【編集後記】イタリアのダンテの言葉に「自負、嫉妬、貪欲がひとの心の火花となる」がありますが、職場トラブルもこれらの感情から生まれます。こんな格言もマネージメントの気配りの参考になりますね。イタリア人の夜の過ごし方はどれも採り入れやすいもので、健康や美容に、メンタルヘルスに大きく影響がありそうです。ぜひ快眠のために日本に広めていきたいですね。また慶応義塾大学では長谷川悠里が担当するイタリア語一般講座の申し込みがスタートします。イタリアの生活風景の中には、日本でも活用できる一工夫がたくさんあります。そんな魅力的な生活に根付いたイタリア文化を日本に広めていくため、イタリア語の入門&初級一般講座を開講いたします。イタリア語はオペラ発祥のとても音楽的な音色を持ち、イタリア文化の豊かさや人生哲学の深さを映し出す美しい言語です。まるでイタリアを訪れている気分になれるような楽しい内容にしたいと思います。慶應義塾大学外国語教育研究センター公開講座『イタリア語文法入門』および『イタリア語文法初級』(開催期間2024/04/16~2024/07/16 (全12回)) 詳細 【⻑⾕川悠⾥】株式会社エルゴン・ジャパン 代表取締役慶応義塾⼤学⽂学部 講師13歳でイタリアへ渡り、約20年に渡りイタリアで過ごす。ボローニャ国⽴⼤学卒業。ミラノ国⽴⼤学⼤学院修了。司⾺遼太郎奨励賞。現在は東京・港区で会社経営をしながら慶応義塾⼤学でイタリア文化⾔語の講師として教壇に立つ。⽇本とイタリアの交流を⽂化⾯だけでなくビジネス⾯からも促進している。2024年4月には自身がプロデュースする日本オリジナルのヘアケアブランド「YUTALY(ユタリー)」をローンチ予定。イタリアの⽼舗ブランドと本格的にビジネス展開する⽇本では数少ない⼥性経営者。イタリア⽂化や健康のトレンドを伝える『イタリア通信』を配信中。【「eLGON」】エルゴンはイタリア・ミラノ創業で50年の歴史を持ち、プロフェッショナル・サロンを中心に世界93か国に展開。すべての製造工程で、自社直営のもと、厳格な安全基準を守って生産。世界でも評価される徹底した品質管理体制を維持し、ISO22716やISO90001など厳しい安全・品質管理の国際認証機関の審査をクリア。サスティナブルな未来を目指し、SDGsを推進するグローバル・コスメティックブランド。▼『イタリア通信』編集長:長谷川悠里■第1弾 『秋のイタリアでブームの新健康法とは!?⽇本⼥性にも最適!“キャロブ”“パレオ”で腸活とダイエットを実現。イタリア⽂化に精通する⼥性経営者による「イタリア通信」がスタート』 ■第2弾 『9⽉30⽇は世界翻訳の⽇!「⼈⽣が豊かになる魔法の⼀⾔」を考察。イタリア⽂化の象徴「〇〇がない愛は美しくない」の〇〇とは?!』 ■第3弾『10⽉25⽇は世界パスタの⽇!“幸せホルモン”はパスタから⁉イタリアのトレンド「炭⽔化物リバイバル」!<低GI⾷品パスタと幸せホルモンの関係値>を考察。』 ■第4弾『イタリア⼈有名シェフも驚愕!いま注⽬の「ナポリタン」が将来は⽇伊の架け橋となるパスタに⁉「トマトソース」と「ケチャップ」のルーツを考察。』 ■第5弾『ディカプリオ出資のファストフードからヴィーガンヘアカラーまで。年末のイタリア最新事情を現地リポート』 【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】株式会社エルゴン・ジャパンマーケティング部谷川由香里電話:03-4577-6521 ytanigawa@elgon.jp お問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月26日淡路島西海岸では、観光振興を目的にイタリアで有名なヴェネツィア・カーニバルをモチーフにしたイベントや一流音楽家によるコンサート、日本文化とイタリア文化をかけ合わせたファッションショーなど、イタリア文化を五感で楽しむことができる「淡路島イタリアンフェア2024」を2月23日(金・祝)~3月3日(日)に開催いたします。▲昨年行われたイタリアンフェアの様子イベント初日となる2月23日(金・祝)には、イタリアの最高視聴率を誇る番組にレギュラー出演するソプラノ歌手の藤井泰子氏と、日本のファッション界で活躍するイタリア人 パンツェッタ・ジローラモ氏によるコンサートとイタリア文化について語るスペシャルトークショー『Fantastica Italia』を開催いたします。イタリアの大切な言葉である「アモーレ(愛)」をテーマに、意中の女性への熱い愛を歌った「フニクリフニクラ」や、日本語でもカバーされたイタリアの童謡「黒猫のタンゴ」など、ジローラモ氏おすすめのカンツォーネを藤井氏が披露いたします。また、福島県会津美里町の観光大使を務め、古民家を借り米作りを行うジローラモ氏が、食の宝庫であり“御食国”とも呼ばれる淡路島の魅力である「農業」や「米作り」などの「食」をテーマに語るトークショーを開催します。淡路島がイタリアに染まる10日間!『淡路島イタリアンフェア2024』でイタリアの食・文化・芸術・音楽・ファッションをぜひご堪能ください。■『Fantastica Italia』概要日時:2月23日(金・祝)13:30~14:30(13:00開場)場所:劇場&レストラン「青海波」内「波乗亭」(兵庫県淡路市野島大川70)内容:イタリア出身のタレントであるパンツェッタ・ジローラモ氏と、イタリアで活躍するソプラノ歌手 藤井泰子氏による「アモーレ(愛)」をテーマに、イタリア文化について語るトークショーと、藤井泰子氏による「フニクリフニクラ」や「黒猫のタンゴ」等のコンサートを開催費用:チケットに含まれる※チケットは15,000円。ランチ・ディナー、各種イベントチケットが含まれます▲パンツェッタ・ジローラモ氏【プロフィール】1962年イタリア・ナポリ出身。建築一家の三男として、ナポリ建築大学在学中に亡き父の後を継ぐ。主に政府からの依頼を受け、歴史的建造物の修復に携わる。1988 年から日本在住。以降、多数雑誌、番組などで祖国イタリアについて紹介。2006年、本国より騎士の称号「カバリエレ~イタリア連帯の星勲章」を贈られる。2014年3月、【連続して最も多くライフスタイル誌の表紙を飾った数(男性モデル)】でギネスワールドレコーズ 2014に世界記録として認定。(現在も更新中)▲ソプラノ歌手 藤井泰子氏©宮川舞子【プロフィール】広島県出身。慶應義塾大学卒業後、日本オペラ振興会オペラ歌手育成部修了。イタリア政府給費を得てボローニャ元王立音楽院で学ぶ。サルッツォ市オペラ国際コンクールに優勝し、デビュー以来、イタリア国内を中心に世界の劇場で活躍。RAI(イタリア放送協会)をはじめ、イタリア国内のテレビ番組にも数多く出演し、人気番組「Avanti un altro!」のレギュラー出演は10年以上に及ぶ。イタリアの学会「A.E.R.E.C.(ヨーロッパ経済文化関係アカデミー)」音楽功労賞を受賞。日伊間の様々な交流事業に精力的に取り組んでいる。参考)『淡路島イタリアンフェア2024』概要期間:2月23日(金・祝)~3月3日(日)場所:淡路島西海岸レストラン、カフェなど 全6施設・閉校となった小学校をリノベーション「のじまスコーラ」(兵庫県淡路市野島蟇浦843)・劇場&レストラン「青海波」(兵庫県淡路市野島大川70)・本格フレンチが楽しめる滞在型レストラン「Auberge フレンチの森」(兵庫県淡路市楠本字場中2593-8)等チケット:15,000円(税込)※チケットには、ランチ・ディナー、各種イベントチケットが含まれます※中学生以上が対象となります。小学生以下のお客様が同伴する場合は運営までお問合せください※本チケットはご予約頂いた日のみ利用可能です※イベント内容は日ごとに異なります。詳細はHPをご確認ください予約: 食事:ランチ・ディナーがセットになった下記A・Bのどちらかのチケットを購入下さい【Aプラン】ランチ:イタリアンレストラン「リストランテ・スコーラ」にて淡路産の食材をふんだんに使用したランチビュッフェディナー:滞在型フレンチレストラン「オーベルジュフレンチの森 Grande Baobab」にてイタリアン×フレンチのフルコース ~オペラとカンツォーネを聴きながら~▲イタリアン×フレンチのフルコースディナー▲オペラ歌手が贈るカンツォーネ【Bプラン】ランチ:洋食レストラン「海の舎」にて、イタリア郷土料理を中心としたランチビュッフェディナー:洋食レストラン「海の舎」にてスペシャルディナーコース~ミュージカルオペラナイト「シンデレラの世界」~▲イタリアの食文化を満喫できる洋食コース料理▲レトロな館内で繰り広げられるミュージカルイベント内容:期間中、スペシャルゲストをお招きしたコンサートやトークショー、ファッションショーなどを随時開催予定・イタリアオペラ&トークショー「FANTASTICA ITALIA」イタリア出身のタレント パンツェッタ・ジローラモ氏とソプラノ歌手 藤井泰子氏によるイタリア歌曲コンサートとイタリア文化について語るトークショー・ミス日本協会×美・JAPONデザイナー小林栄子 スペシャルファッションショー日本らしい美しさで社会をより良くすることを理念に活動されているミス日本協会と「伝統と創造」をテーマに100年以上前のアンティーク着物を優美なドレスに再生させるNPO法人「美・JAPON」が贈るファッションショー・ソムリエによるイタリアワインセミナー劇場&レストラン「青海波」内、「古酒の舎」と本格フレンチレストラン「Auberge フレンチの森」にて、ソムリエによるワインセミナーを開催・バレエ公演「イタリア音楽とバレエのミニコンサート」旧淡路市立 アソンブレホールにて、トップバレエダンサー針山愛美氏のもと、ウクライナから避難したプロバレエダンサーたちが活躍する「Awaji World Ballet」によるイタリア音楽とバレエのミニコンサートを披露・イタリアンマーケットイタリア産のチーズ、ワインや工芸品・ヴェネツィアンアクセサリーなどを販売するイタリアンマーケットを開催その他、参画する各施設にてフェア限定イベントを開催いたしますHP: お問合せ:株式会社All Japan Tourism Alliance Tel 050-3821-8811 E-mail info@ajta.co.jp 後援:在大阪イタリア総領事館備考:内容は現時点のもので変更になる可能性があります 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月06日毎日さまざまな動画が大きな話題となっていますが、2015年に注目を集めた1本は、イタリアに住むある高校生がYouTubeに公開した5分のショートムービー。ダウン症の弟を主人公に据えて一緒に撮影した『ザ・シンプル・インタビュー』は、瞬く間に世界中で話題になり、現在までに60万を超える再生数を記録し、小説としても出版されました。そこでご紹介するのは、感動の実話を映画化した注目作です。『弟は僕のヒーロー』【映画、ときどき私】 vol. 631いつも2人の姉妹から命令されてばかりいた5歳のジャックは、初めてできた弟に大喜び。しかも、両親から弟のジョーは「特別」な子だと聞かされ、ジャックは「ジョーがスーパーヒーローに違いない」と確信するのだった。ところが「特別」の意味を知ったジャックは、いつまでも子どものように無邪気に振る舞う弟と一緒に居ることが恥ずかしくなり始め、思春期を迎えると弟の存在を隠すようになる。ある日、好きな子についてしまった嘘が、家族や友達、そして町全体を巻き込むほど取り返しのつかない事件となってしまう…。原作はヨーロッパ各国で翻訳されるだけでなく、日本でも絵本作家のヨシタケシンスケさんが装画を担当した邦訳版が出版されるなど、本国イタリアでは25万部を超えるベストセラーとなっています。そこで、映画化を手掛けたこちらの方に見どころなどについてお話をうかがってきました。ステファノ・チパーニ監督監督に抜擢されたのは、イタリアとロサンゼルスで映画を学んだ経験を持ち、今後が期待されているチパーニ監督。本作が初の長編監督作にもかかわらず、ヴェネツィア国際映画祭でプレミア上映され、“イタリアのアカデミー賞”と称されるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞ではヤング・ダヴィッド賞にも輝いています。今回は、制作過程で大切にしたことやダウン症の子どもたちから学んだこと、そして自身の日本愛などについて語っていただきました。―彼らの物語は言葉や文化を超えて多くの人の心をとらえていますが、その理由について監督はどうお考えですか?監督映画を作る人間というのは、自分たちが描く作品に「普遍性のあるものになってほしい」という願いを込めて作っていますが、そういうなかで、今回の作品はユニバーサルな形で観客のみなさんに届けられたことに幸せを感じています。というのも、この映画に関しては、どの国でもみんな同じような感情と愛が湧き上がっているように感じていて、世界各地で上映するたびに驚いているからです。まるでスイッチを押しているかのように観客から反応が返ってくるので、それがこの物語の持つ力ではないかなと。僕自身も文化や障がいを超えて訴えかけられる映画を作れたことを大変うれしく思っています。障がいについての映画ではなく、思春期の兄弟を描いた―本作はただの感動ストーリーやお涙頂戴のような作品になることなく、コメディや青春の要素を絶妙なバランスで織り交ぜているところがおもしろかったです。制作するうえで、意識されていたことはありますか?監督僕たちがこの映画を作るにあたって、共通認識としていたのは「障がいについての映画を撮っているのではない」ということでした。なぜなら、障がいについて真正面から切り込みたかったわけではなく、あくまでも兄弟の関係について語りたいという気持ちが強かったからです。とはいえ、障がいのある家族がいる人たちは、さまざまな問題を抱えており、ときにはそれを恥だと感じてしまうこともあると思います。でも、そこを乗り越えて成長し、受容していく姿を見せたいと考えました。そういったこともあり、この作品ではジャックの成長譚が核となっています。それに、彼が感じる「恥」という感情は、障がいを持った兄弟がいるからではなく、思春期にありがちなこと。実際、自分の身体や家族の問題を恥ずかしいと感じることは、どんな若者にもあることですからね。―そういった普遍性があったからこそ、多くの人から共感を得られたのも納得です。監督ジャックは弟を受け入れられなかったのではなく、自分の問題を受け入れられなかっただけ。そこを乗り越えられたことが彼の成長にも繋がっています。先程「バランスがいい」と言っていただいたのがすごくうれしかったんですが、今回はいくつもテーマがあるなかで、1つに偏ってしまうと重い作品になる可能性もあっただけに、そのあたりはうまく配分することを心がけていました。ダウン症の子たちに人間関係の大切さを教えられた―なるほど。また、本作にはダウン症の子どもたちも出演していますが、非常にピュアで豊かな独自の感性を持っている印象を受けました。制作過程で出会ったダウン症の子どもたちと触れ合うなかで、監督自身が教えられたこともあったのでは?監督ダウン症を抱える子は症状の出方がさまざまで本当にみんな違うので、ひとくくりには語れませんが、彼らに共通していると感じたのは、すごく愛情深くて、他人をとても信頼してくれる人たちだということ。彼らは「あなたの話を聞くから、私の話も聞いて」という姿勢なので、その様子に人間関係においてシンプルなものがいかに大切かを改めて気づかされました。劇中で描いているように、「障がい者は完璧じゃないから切り捨てよう」みたいな考えの人がまだまだ社会にはいるかもしれません。でも、ジョー役を演じてくれたダウン症の子が「そもそも人間は誰もが完璧じゃないんだよ」という言葉を発していて、まさにその通りだと思いました。なので、僕はそういう彼らと一緒に生きられる社会は本当に幸せだと感じています。社会において改善すべき課題は世界中にある―素晴らしいひと言ですね。とはいえ、障がい者の方々に対する偏見はまだ残っていると思いますが、どういった部分を改善すべきだとお考えかお聞かせください。監督まず、現代に関して言うと、いまは“原始的な状態”にいると僕は考えています。なぜなら、世界のあちこちで戦争が起き、人が殺し合いをしている状況下で自分たちの生活や問題のことしか考えられなくなっているからです。それによって人々は障がいを抱えている方々に目を向ける余裕がなくなり、無関心が社会全体にはびこってしまう原因を生み出しているのだと感じています。おそらくこれはイタリアだけでなく、世界中で起きていることなので、そういう状況は改善しなければいけないなと。ただ、若い人たちの考え方は進んでいますし、感性も豊かなので、そういう意味での希望はあると思っています。とはいえ、まだまだ遅れているところはたくさんあるので、こういった物語を通して新しい視点を持つ必要性を感じていただきたいです。愛する日本文化に取り憑かれている―そういう部分も考えながら観ていただけるといいですね。また、本作で日本の観客が気になることの一つといえば、『ドラゴンボール』の孫悟空が登場するあたりですが、監督は日本のカルチャーにご興味があるのですか?監督それどころか、僕は日本文化を愛しているんですよ!悟空に関しても、実は脚本になかったのに、どうしても僕が入れたくてねじ込んだくらいですから(笑)。というのも、僕が子どもの頃のイタリアではありとあらゆる日本のアニメが入ってきていて、大きな影響を受けました。『ドラゴンボール』はもちろん、『聖闘士星矢』や『キャプテン翼』など、全部観ています。あとは、日本の映画も大好きなので、小津安二郎監督、溝口健二監督、黒澤明監督、北野武監督などの作品を観てきましたし、侍のことを書いた「葉隠」という本を毎日のように読むくらい日本文化に取り憑かれていますよ(笑)。―それはすごいですね。では、来日したらやりたいこともたくさんあるのではないでしょうか。監督とにかく全部したいです!実はここ4年くらい日本に行く計画を何度も立てていて、チケットを買ったこともあったのですが、パンデミックのせいでキャンセルになって以来まだ実現できていません…。日本に行けたら、温泉に行ったり、東京を回ったりして、大阪でおいしいものをいっぱい食べたいと考えているので、したいことは本当に山ほどあります。―ぜひお待ちしております。それでは最後に、日本の観客に向けてメッセージをお願いします。監督この映画がみなさんのお気に召していただけたら、何よりもうれしいです。人の心を語っている作品で、感動を与えてくれるものになっていると思うので、文化を超えて楽しんでいただけることを願っています。愛すべきキャラクターたちの虜になる!愛とユーモアに溢れた家族の姿に笑って泣いて、心の奥まで温かくなっていくのを感じる本作。誰もが人とは違うからこそ、みんなが“特別”な存在なんだと教えてくれる珠玉の1本です。取材、文・志村昌美目が離せない予告編はこちら!作品情報『弟は僕のヒーロー』1月12日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMA、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開配給:ミモザフィルムズ(c)COPYRIGHT 2019 PACO CINEMATOGRAFICA S.R.L. NEO ART PRODUCCIONES S.L.
2024年01月10日イタリアの2023年末はグルメからクリーンビューティまでダイバーシティの波が到来イタリアの⽼舗ブランドと本格的にビジネス展開する⽇本では数少ない⼥性経営者でもあり、慶應義塾⼤学で講師もつとめる⻑⾕川悠⾥による『イタリア通信』の第五弾!ディカプリオとハミルトンの持続可能なファストフードがミラノで大人気徹底した菜食主義として、日本でもすっかり定着した「ヴィーガン」。芸能人や海外のセレブなどが、ヴィーガンを積極的に取り入れるなど注目が高まっています。イタリアは、欧州でもヴィーガン市場が顕著に伸びている国で、グルメ分野にとどまらず、クリーンビューティ市場にもヴィーガン思考が定着しています。イタリア通信の第5弾は、編集長 長谷川悠里が、イタリアから、2023年末のリアルな風景をリポートします。ベジタリアン志向の食生活を送るイタリア人は約 250 万人で、なかでも多数が20代の若年層であることが特徴です。国民の約8%が菜食主義志向であり、市場規模は約5億円とまだ小さいものの、欧州でもっとも市場成長が見込まれる国がイタリアです。(Eurispes調べ)その証拠に2023年11月には、俳優のレオナルド・ディカプリオやF1 チャンピオンのルイス・ハミルトンを出資者に持つヴィーガンのイギリス発ファストフード チェーン「Neat Burger(ニート・バーガー)」も、イタリア・ミラノを欧州における初の海外出店の地に選んでいます。持続可能性を謳った同店のファストフードはミラノで大きな話題となっています。500年の歴史あるイタリア伝統のお菓子「パネトーネ」にも変化がイタリアのクリスマスの伝統的お菓子「パネトーネ」は、500年の歴史を持つイタリアの国民的なお菓子。イタリア保健省により、その原材料はとても厳格に法規制されています。小麦粉、砂糖、卵、バター、レーズンと柑橘類の皮の砂糖漬け、天然酵母、塩。もし材料が異なる場合は「パネトーネ」と表記ができないほど。しかし2016年には、ヴィーガンブームを受けて、「卵や小麦粉などを入れないグルテンフリー原料であってもパネトーネと称する」ことが許可されています。15世紀に発祥したパネトーネの歴史のなかで、新たな時代の到来を感じさせる政府の公式声明でした。2023年のクリスマスシーズンでは、伝統的なお菓子に混ざり、ヴィーガンパネトーネも並ぶ姿が見られます。これも数年前までは見たことのなかった新しい年末の風景です。オーガニックの新分野を狙うヴィーガン製品。ミラノではヘアケアの流行にもオーガニック市場が飽和状態のなか、ヴィーガン製品をさらなる上質な製品と位置付けて打ち出す企業も少なくありません。世界の植物ベースの食品市場は356 億米ドルに達しており、今後数年間で急激に成長すると予想されています。世界的な物価高の流れも受け、持続可能性と節約を心掛けるライフスタイルがイタリアでは加速中です。2023年には、なんと約5,1万人ものイタリア人が廃棄物ゼロの食生活を宣言しています。(GIFT調べ)。そんななか、急成長を遂げているクリーンビューティ市場においても、ヴィーガン思考が定着しつつあります。2023年末のイタリアでは20代の女性のあいだで、植物性ヘアカラー剤を使った、“くすみ感ヴィーガンカラー”が注目されています。いまミラノなどの北イタリア街中でよく見かけるのですが、化学染料よりも発色がやや抑えられ、ヘアカラーに流行りのくすみ感が出ることが特徴です。イタリア・ミラノ発のエルゴンが生産する「イマジェアヴィーガンカラー」は、完全天然成分を使用した、画期的な植物性ヘアカラー剤。主成分はサステナブルな農業に由来するアンデス原産のキヌア。そのほかザクロエキス、ビタミン C、葉酸、ポリフェノールなどの栄養素が豊富で、抗酸化作用と退色防止作用があります。これまでの技術ではヘアカラーから除去することが不可能だった、アンモニア、パラフェニレンダミン (PPD)、レゾルシノール、パラベン、香料までも含まないことが特徴です。イタリアでは持続可能な社会に向けた生活習慣が、政府主導のもと推進されています。エルゴン製品も海洋、海、湖、川に生息する水生生物を化粧品の汚染から守るための配慮がなされているため、サステナブルなライフスタイルを選ぶイタリア女性たちに愛されています。【編集後記】今回はミラノとボローニャ現地から年末風景をお届けしています。サルデーニャ島のブルーゾーンに代表されるように長寿国として知られるイタリアは、すでに10年前にヴィーガンブームが到来。若年層を中心に広まったことも特徴です。厳格なヴィーガン主義者が増加したというよりも、より健康志向の「フレキシタリアン」の若者が増えたというだと思います。「フレキシタリアン」とは、フレキシブル×ベジタリアンからなる造語。時代を表す言葉として米国方言・通用語協会で受賞もしているのです。そんな多様化した食文化の「いいとこどり」な健康志向を、日本でも広めていきたいですね。【⻑⾕川悠⾥】株式会社エルゴン・ジャパン 代表取締役 イタリア通信編集⻑慶応義塾⼤学⽂学部 講師 / 慶応義塾⼤学外国語教育センター 講師13歳でイタリアへ渡り、約20年に渡りイタリアで過ごす。ボローニャ国⽴⼤学卒業。ミラノ国⽴⼤⼤学院修了。司⾺遼太郎奨励賞。現在は東京・港区で会社経営をしながら慶応義塾⼤学で教壇にたつ。⽇本とイタリアの交流を⽂化⾯だけでなくビジネス⾯からも促進している。イタリアの⽼舗ブランドと本格的にビジネス展開する⽇本では数少ない⼥性経営者。イタリア⽂化や健康のトレンドを伝える『イタリア通信』を配信中。▼『イタリア通信』■第1弾 『秋のイタリアでブームの新健康法とは!?⽇本⼥性にも最適!“キャロブ”“パレオ”で腸活とダイエットを実現。イタリア⽂化に精通する⼥性経営者による「イタリア通信」がスタート』 ■第2弾 『9⽉30⽇は世界翻訳の⽇!「⼈⽣が豊かになる魔法の⼀⾔」を考察。イタリア⽂化の象徴「〇〇がない愛は美しくない」の〇〇とは?イタリア語の公開講座も10⽉から慶應義塾⼤学で開講!』 ■第3弾『10⽉25⽇は世界パスタの⽇!“幸せホルモン”はパスタから⁉イタリアのトレンド「炭⽔化物リバイバル」!<低GI⾷品パスタと幸せホルモンの関係値>を考察。』 ■第4弾『イタリア⼈有名シェフも驚愕!いま注⽬の「ナポリタン」が将来は⽇伊の架け橋となるパスタに⁉「トマトソース」と「ケチャップ」のルーツを考察。』 ■経歴・実績:ボローニャ国⽴⼤学卒業。ミラノ国⽴⼤学⼤学院修了。司⾺遼太郎奨励賞。著書に『ダンテの遺⾔』(朝⽇新聞出版)、『イタリア語会話フレーズブック―すぐに使える⽇常表現2900』(アスカカルチャー)ほか。【「eLGON」】エルゴンはイタリア・ミラノ創業で50年の歴史を持ち、プロフェッショナル・サロンを中⼼に世界93か国に展開。すべての製造⼯程で、⾃社直営のもと、厳格な安全基準を守って⽣産。世界でも評価される徹底した品質管理体制を維持しISO22716やISO90001など厳しい安全・品質管理の国際認証機関の審査をクリア。サスティナブルな未来を⽬指し、SDGsを推進するグローバル・コスメティックブランド。エルゴン公式サイト: 【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】株式会社エルゴン・ジャパンマーケティング部 染⾕詩織電話:03-4577-6521 お問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年12月27日イタリアのクリスマスに欠かせない「パネトーネ」。イタリア語で「大きなパン」という意味だそう。ドライフルーツがたっぷり入った甘くてリッチな「パネトーネ」は最近日本でも注目が集まっており、クリスマスになると見かけることが増えましたね。そこで今回は、イタリアのクリスマスに欠かせない「パネトーネ」の食べ方やおうちで作れるレシピをはじめ、パネトーネと一緒に食べたいイタリアンクリスマスレシピをご紹介します。■「パネトーネ」って何?パネトーネは、小麦粉にバター、卵、砂糖やドライフルーツを入れ、生地を発酵させて作るパンのこと。本場イタリアでは、酵母と乳酸菌を発酵させた「パネトーネ種」で作られます。長期発酵により、ふっくらした食感でかなり日持ちがします。そのためイタリアではクリスマスからお正月にかけて食べるようで、手土産としても人気。■パネトーネはどうやって食べるの?たっぷりのドライフルーツが入ったパネトーネ。そのまま食べてももちろん、少しトーストしてクリームチーズを乗せたり、バニラアイスを乗せるとまた違った楽しみ方が。イタリアンクリスマスならジェラートも気分ですね。お好みで色々試してみてください。■基本のパネトーネの作り方甘くふんわりとした食感でクリスマスケーキとしてもピッタリのパネトーネ。パネトーネ種の代わりにドライイーストで代用します。ふんわりした食感と優しい甘さが楽しめます。■パネトーネと一緒に!簡単イタリアンクリスマスレシピイタリアのクリスマスは前菜からはじまりパスタやラビオリ、魚や肉料理と続きます。クリスマスイブは肉を食べずにクリスマス当日はローストチキンを食べるそう。今年はパネトーネと一緒にイタリア風クリスマスはいかがですか?【アンティパスト(前菜)】・ワインのお供に トマトとバジルのブルスケッタトマトで作るフレッシュなブルスケッタ。クリスマスカラーのレッドが美しい前菜です。バジルを効かせて爽やかに。乾杯のスパークリングワインに合う一品です。・アボカドと生ハムのブルスケッタ生ハムの塩気と濃厚なアボカドで食べ応えがあるブルスケッタが完成します。マッシュしたアボカドは高さを出すと美しく見えます。仕上げにイタリアンパセリを飾っても良いでしょう。【プリモ・ピアット(パスタなどの炭水化物)】・チーズのラビオリパスタを2枚重ねて作るラビオリですが、ラビオリ用の皮がなくても餃子の皮で作れます。もちもち食感の気になる中身は、モッツァレラチーズとバジルです。トマトソースに絡めながら召し上がってください。簡単ですが華やかなレシピです。・香り高いバジルで!基本の本格ジェノベーゼおうちでイタリアンなクリスマスを過ごす際に欠かせないのがフレッシュな香りで緑が美しいジェノベーゼです。シンプルながらチーズが効いて奥行きのある味わいはクセになります。【コンド・ピアット(メイン料理)】・サーモンのグラタンクリスマスイブに肉類を食べないイタリアのクリスマス。前夜祭にはサーモンをたっぷり使った食べ応えのあるグラタンはいかがですか?ホクホクのじゃがいもと一緒に食べてください。・切り身で簡単!鯛のアクアパッツァ華やかな席に欠かせない鯛で作ったアクアパッツァは、切り身で簡単に作れます。アサリから出た出汁が美味。スープを残してパスタに絡めるとさらに美味しく楽し比べられます。【コントルノ(付け合わせ)】・新ジャガフライホクホクの新ジャガフライは周りがカリッとなるまでじっくり揚げるとジャガイモの甘みが堪能できます。ローズマリーが効いた新ジャガフライは食べ応え満点でメインの付け合わせにピッタリです。・キノコのバルサミコソテー酸味の効いたバルサミコ酢は、炒め物に使うと甘みが増します。キノコだけでなく、カボチャやゴボウなど野菜の旨味を引き出しワインに合う一品が作れます。今年のクリスマスはパネトーネと共にイタリアンなクリスマスはいかがですか?今回ご紹介したものはどれも簡単に作れるものばかり。今年のクリスマスの演出に迷ったら是非参考にしてくださいね。
2023年12月06日「この国に同性愛者は存在しない。ゆえにそれを裁く法も必要ない」と考えていた“イタリアの独裁者”ムッソリーニの影響を受けた時代に起きたブライバンティ事件。まもなく公開を迎える映画『蟻の王』では、恋に落ちた2人の男性が受けていた不当な扱いと彼らの真実に迫っています。そこで、本作で主演を務めたこちらの方にお話をうかがってきました。ルイジ・ロ・カーショさん【映画、ときどき私】 vol. 613イタリア映画界において欠かせない俳優の1人とされ、『輝ける青春』や『いつだってやめられる』など日本でも数多くの出演作が公開されているルイジさん。本作では、同性愛を理由に「一個人をそそのかし完全に従属させた」教唆罪で逮捕された実在の芸術家アルド・ブライバンティを演じています。今回は、出演の裏側にあった思いや作品を通して伝えたいこと、そして日本で叶えたい夢などについて語っていただきました。―この作品には、どのような経緯で出演することが決まったのかをお聞かせください。ルイジさん本作を手掛けたジャンニ・アメリオ監督のことは素晴らしい映画監督だと思っていましたし、何年も前から面識があって「機会があったら一緒に映画を作りたいね」という話は以前からしていました。そしたらある日、彼から電話が来て「話したいことがある」と。実際会いに行ったところ、オファーをいただきました。出演するうえで、クリアしなければいけないこともあった―そこですぐに引き受けようと決意されたのですか?ルイジさんアメリオ監督は事前にカメラテストをせず、相手と話をしていくなかで「この人と一緒に映画のための“旅”ができるかどうか」を直感で決めるタイプ。なので、今回もいろいろと話をしたあとに脚本をもらいました。比喩的に言うと、映画監督というのは洋服を作るお針子さんで、俳優は生地。監督が僕たちの色や形を好きなように変えて映画を作り上げていくものだと考えています。今回、僕のことは“素材”としていいと思って選んでくれたようですが、「この役を演じるにあたって俳優としていくつかクリアしなければいけないことがある」と言われました。―それは具体的にどんなことだったのでしょうか。ルイジさん課題は2つありましたが、1つ目は実在した主人公が北部の人だったので言葉の問題がありました。なぜなら、僕は南イタリアにあるシチリア島の出身なので、これまでは南部の人の役ばかりを求められることが多かったからです。もちろん、標準のイタリア語は話せますが、映画で描かれている60年代当時は、北部の方言が非常に強かったようなので、そこがうまく表現できるかというのがありました。もう1つは、アルド・ブライバンティが必ずしも好感のある人物ではないということ。ときには観客の共感を得られないような感じの悪いところもあるのでそれを受け入れられるかどうか、そしてそういう描き方をすることにも同意してもらえるかというのを監督からは確認されました。権力によって排除された事実を伝えたかった―監督はこの作品について、「暴力と偏見の鈍感さについての映画でもある」とも話されていますが、残念ながらここで描かれているような偏見はいまでも存在しています。ご自身は今回の役を通して、どのようなことを考えられましたか?ルイジさんこの話は非常に個人的な愛の物語から始まっているにもかかわらず、それが正義に反するような裁きを受けてしまいますが、教唆罪で罰せられたのは、アルドの前にも後にも彼一人だけ。そういったこともあって、この映画で重要だったのは「こういう事件がありました」とただ語るのではなく、「危険だ」とレッテルを貼られたものが権力によって排除されたという事実を伝えることでした。しかも、それが法の力によって行われていたので、そこを明らかにすることにも意味があったのです。―そのあたりは現代にも通じるものがあると感じました。ルイジさんそうですね。だからこそ、イタリアから遠く離れた日本のみなさんがこの映画を観て何を学び、どう思うのかということに興味を持っています。ただ、僕たち表現者は、観客の方々に何かを教えようとしているわけではありません。僕たちが届けたいのは、あくまでもエモーション。とはいえ、人が感動を覚えるときというのは、自分と何かしらの関わりを感じたときであって、自分とまったく関係のないものにはなかなか感動することができないものなんですよ。何について感動したかを考える必要がある―確かにそうかもしれませんね。ルイジさんでも、もしこの作品を観て感動したのであれば、「何に感動したのか?」については考えてみる必要があると思っています。そうすれば、「自分もこんなふうに他人から扱われたことがある」とか「自分に偏見はないと思っていたけど実はそうではなかった」といったことに気が付くのではないでしょうか。たとえば、「同性愛に偏見はない」という方でも「もし自分の息子が同性愛だったらちょっと残念に思うかな」と言うのを聞いたことがあります。では、その残念という気持ちは一体どこから来ているのか。そういうことに対して、疑問を抱くきっかけになってほしいです。―人によって受け取り方に違いはあると思いますが、改めて自分自身に問いかけていただきたいですね。話は変わりますが、日本に対しての印象などについて、教えていただけますか?ルイジさん前回日本に来たのは17年前ですが、そのときのことは強く印象に残っています。僕はあまり記憶力がいいほうではないんですけど、初めて日本に来たときのことは本当によく覚えているんですよ。特に感銘を受けたのは、歌舞伎や能。もともと自分は演劇の人間なので、そういう意味でも非常に興味深かったです。あと、相撲の稽古も見に行きましたが、それもすごく面白かったですね。自分の俳優人生は、本当にラッキーだと感じている―ルイジさんは演劇からキャリアをスタートさせたあと、2000年の『ペッピーノの百歩』で映画初出演にして初主演。33歳での映画デビューはどちらかというと遅いほうだと思いますが、そのあとは数多くの話題作に出演してきました。20年を超える映画人生を振り返ってみて、いかがですか?ルイジさん自分は、本当にラッキーだったなと感じています。実は、過去に出演していた舞台の演出家から「お前の芝居はまったくダメだから出ていけ!」と言われたこともありましたが、なんとその日の夕方に『ペッピーノの百歩』の出演が決まったんです。しかもその作品をきっかけに知られるようになると、それまでは僕が芝居を書いても誰も演じてくれなかったのに、急にいろんなところで上演してもらえるようにもなりました。ただ、自分の周りを見るとそういう人ばかりではないので、本当に恵まれていたんだなと。僕は時間の感覚が少しおかしいところがあり、映画に初出演したときのことはコロナ禍よりもあとに感じるのですが、それくらい自分の記憶のなかではインパクトの強い出来事でした。でも、最近になってキャリアや功績に関する賞のお話をいただいたりすると、「自分も年を取ったんだな」と思います(笑)。いまの夢は、いつか日本で朗読会をすること―日本のイタリア映画ファンにとってはこれからのご活躍も期待しているところですが、今後挑戦したいことなどがあれば教えてください。ルイジさん実は、最近カニとサソリを主人公にした本をイタリアで出したのですが、その本が日本語訳で出版され、日本でも朗読会ができたらいいなと思っています。というのも、今回日本に来る飛行機のなかで、カニとサルが出てくる日本の本を読み、「もしかしたら日本の読者のほうが僕の物語を受け入れてくれるのではないだろうか?」と感じたからです。しかも、日本には僕を応援してくださるファンも多いと聞いているので、そういう夢をいつか実現したいと考えています。インタビューを終えてみて…。物腰が柔らかく、紳士的なルイジさん。日本に対してシンパシーを感じてくださっているようでしたが、俳優としてだけでなく、作家としても素晴らしい作品を日本に届けてくださるのを楽しみにしたいと思います。まずは、本作で見せる魂のこもった演技をぜひご覧ください。多様性が叫ばれている時代だからこそ観るべき!いまだになくなることのない差別と偏見のなかで生きる私たちにとって、「人間の尊厳とは何か」を考え直すきっかけを与えてくれる本作。過酷な時代に社会の不寛容さと立ち向かい、愛のために戦い続けた人たちの姿にも心を揺さぶられる1本です。写真・安田光優(ルイジ・ロ・カーショ)取材、文・志村昌美ストーリー1959年春、詩人で劇作家で蟻の生態研究者でもあるアルド・ブライバンティは、イタリア・エミリア州ピアチェンツァで芸術サークルを主催していた。そこには多くの若者が集っていたが、ある日エットレという医学を学ぶ若者も兄に連れられてやってくる。芸術や哲学など、あらゆる話題を語り合っているうちに、2人は互いに魅了され仲を深めていく。5年の月日が流れ、ローマで充実した生活を送っていたアルドとエットレだったが、ある朝、エットレの母親と兄が2人の部屋に突然押しかけ、エットレを連れ去ってしまう。エットレは同性愛の“治療”のために矯正施設に入れられ、アルドは教唆罪に問われて逮捕されることに…。胸に迫る予告編はこちら!作品情報『蟻の王』11月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開配給:ザジフィルムズ(C)Kavac Srl / Ibc Movie/ Tender Stories/ (2022)写真・安田光優(ルイジ・ロ・カーショ)
2023年11月08日2024年4⽉ローンチのイタリア発“⽇本オリジナルのヘルスブランド”提携サロン説明会開催!イタリアの⽼舗ブランドと本格的にビジネス展開する⽇本では数少ない⼥性経営者が⼿掛ける新たな⼀⼿イタリアで50年の歴史を持つグローバルブランド「eLGON」の正規直営店を運営する「株式会社エルゴン・ジャパン」(所在地:東京都港区北⻘⼭。代表取締役:長谷川悠⾥)は、2024年4⽉のローンチを⽬指して、⽇本オリジナルのヘルスブランドを⽴ち上げます。日本女性が仕事やハードな育児後、わずかに許される「深夜のロスタイム」。そのわずかな時間を最大限に活用するため、「最速のリカバリー」をコンセプトに、約3年かけて研究を重ね、ヘアケア製品から商品化を実現しました。2023年10月からは提携サロンの募集を新たにスタート。11月11日(土)20時から説明会を開催します。エルゴンはイタリア・ミラノ創業。50年の歴史を持ち、世界93か国のヘアサロンに展開するヘアブランドです。⽇本上陸以来、順調に売り上げを伸ばし、百貨店やサロンなどへも販路を拡⼤してきました。代表取締役の⻑⾕川悠⾥は長年イタリアで育ち、文化面だけでなくビジネス⾯からも日伊交流を促進。イタリアの⽼舗ブランドと本格的にビジネス展開する⽇本では数少ない⼥性経営者のひとりです。日本人女性の「深夜のロスタイム」解決へ。イタリア式ライフプロダクトを約3年かけて商品化を実現。エルゴン製品が日本で販売されてから2024年3月で6年。売り上げも順調に推移し、大手百貨店にも展開され、日本でも高い評価を頂いています。一方で、日本人女性の髪質や独特の文化に融合する商品へのニーズも高く、日本オリジナルのブランド研究を2020年にスタート。約3年かけて商品化を実現しました。30代女性の自由時間は22時~24時の深夜というデータがあり、仕事や育児後に出る「深夜のロスタイム」は1時間に満たない*。日本社会の問題です。しかし一方、少しでも時間があれば「美容室やサロンに行きたい」*と美意識の高さも伺えます。そこで「深夜のロスタイム」を最大限に活用し、健康と美容を“最速でリカバリー”できるような商品づくりを行いました。イタリア式ライフスタイルを推進し、翌朝の“闘える美しさとエネルギー”を倍増するブランドを目指します。*対象期間2021 年9 月~2022 年6 月女性782 名を対象新進気鋭のイタリア・チームが集結ブランドプロデュース:⻑⾕川悠⾥株式会社エルゴン・ジャパン 代表取締役慶応義塾⼤学⽂学部 講師 / 慶応義塾⼤学外国語教育センター 講師⼗代半ばで渡伊し、約20年に渡りイタリアで過ごす。ボローニャ国⽴⼤学卒業。ミラノ国⽴⼤学⼤学院修了。司⾺遼太郎奨励賞。現在は東京・港区で会社経営をしながら慶応義塾⼤学でイタリア⾔語の講師として教壇にたつ。⽇本とイタリアの交流を⽂化⾯だけでなくビジネス⾯からも促進している。イタリアの⽼舗ブランドと本格的にビジネス展開する⽇本では数少ない⼥性経営者。イタリア⽂化や健康のトレンドを伝える『イタリア通信』を配信中。▼『イタリア通信』■第1弾 『秋のイタリアでブームの新健康法とは!?⽇本⼥性にも最適!“キャロブ”“パレオ”で腸活とダイエットを実現。イタリア⽂化に精通する⼥性経営者による「イタリア通信」がスタート』 ■第2弾 『9⽉30⽇は世界翻訳の⽇!イタリア通信の⻑⾕川悠⾥が「⼈⽣が豊かになる魔法の⼀⾔」を考察。イタリア⽂化の象徴「〇〇がない愛は美しくない」の〇〇とは?イタリア語の公開講座も10⽉から慶應義塾⼤学で開講!』 ■第3弾『10月25日は世界パスタの日!“幸せホルモン”はパスタから⁉イタリアのトレンド「炭水化物リバイバル」!イタリア通信の長谷川悠里が<低GI食品パスタと幸せホルモンの関係値>を考察。』 イラストレーター:CharlotteLeBlueイタリアは大理石の聖地カラーラで育つ。Dollaso賞およびGaleppini賞受賞。世界のトップブランドからオファーが絶えず、国際的に高い評価を得ている気鋭のイラストレーター。グラフィックデザイナー:TAKU OKUDA株式会社Design.VOX代表取締役80年代からイタリア・ミラノに暮らし、幼少期からイタリア美術に触れデザインを志す。ヨーロッパの色調と日本の詫び錆び感性を兼ね合わせた、斬新なデザインを実現。その唯一無二のデザインで大企業からの評価も高い。機能性を超えて情緒に訴えかけ、イタリアの伝統を独特の感性で表現。調香師:G. Brunoイタリア・ミラノで40年に渡り一流イタリアブランドの香水を手掛けてきた調香界の重鎮。薬草学博士でもあり、天然由来の数万通りの香りから奇跡の一滴を生み出す。今回は<ミラノの素敵な夜>をテーマに、そこに溶け込む日本人女性をイメージした香りとストーリーを実現。2024年4月『Yutaly(ユタリー)』ローンチに向けて『YUTALY』の由来と意味は、“ゆったりイタリアの夜を過ごす”。パッケージデザインだけでなく、あらゆる面から人目を惹くような新規性あるブランドを目指して<夢のようなイタリアの夜>をお届けします。さらに百貨店および美容室販路へ向けた業務用やトライアルキットもご用意します。今後はブランドコンセプトにご賛同いただける美容室との連携を目標に準備を進めてまいります。株式会社エルゴンジャパン 所在地:東京都港区北青山3-6-7青山パラシオタワー11F事業内容:ヘアブランド「ELGON」の正規輸入代理店。イタリア関連事業のコンサルタントなどお問い合わせ先【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】株式会社エルゴン・ジャパンマーケティング部染谷詩織電話:03-4577-6521 お問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月02日イタリア文化会館は、第14回「イタリア留学フェア2023」を2023年11月11日(土)、12日(日)に開催いたします。詳細URL: 過去の開催の様子過去の開催の様子【開催概要】日時:2023年11月11日(土)12日(日) 12:00~18:00会場:イタリア文化会館東京〒102-0074 東京都千代田区九段南2-1-30長い歴史や伝統と、革新的なアイデアが溢れるイタリアに留学をしませんか。昨今では、英語で学位が取得できるコースの増設など国際化が著しいです。多様な大学、専門学校、語学学校の情報収集と留学相談ができる機会として、本フェアをぜひご活用ください。「イタリア留学フェア」はイタリア留学に特化した国内最大級の留学イベントです。イタリアの大学、高校生交換留学、語学、専門学校・インターシップ、イタリア政府やその他奨学金など、留学に関する最新情報を総合的に収集できるだけでなく、さまざまな留学相談が可能です。また、留学セミナーやイタリア人留学生との交流会などイベントも併催いたします。イタリア留学 イメージ【イタリア留学の特徴 ―英語で学ぶ―】イタリアの大学は、長い伝統とハイレベルの教育が評価されてきました。さらに、近年では国際化が進み、英語による学位取得コースの充実、また留学生受入れサポートも整えられています。英語のみで学位を取得できる豊富な教育プログラム、学費を年間20万円程度に抑えられる国公立の教育システム、さらに英米圏留学と比べて英語+αのもう一ヶ国語も取得できる環境等が評価され、日本から多くの留学生が大学・大学院に進学しています。【フェア詳細】■ゼロから分かるイタリア留学コーナーイタリアの基本情報から、気になる観光スポット、学校選びのポイント、イタリアでの生活に役立つ情報まで、あらゆる疑問にお答えします。■イタリア学校出展コーナーイタリア各地から来日した大学、語学学校、専門学校などが個別にブースを出展します。それぞれのブースでは学校や地域の最新情報を入手できる他、その場で学校担当者と留学の相談が可能です。各ブースには、日本人スタッフや通訳アシスタントが常駐しているのでご安心ください。■併催イベント<留学セミナー>「英語で学べるイタリア留学」を中心に大学や専門学校留学を紹介11月11日(土)12:20~17:3011月12日(日)12:20~15:30<イタリア人留学生との交流会>11月11日(土)18:30~20:00(受付開始18:00)11月12日(日)16:00~17:30(受付開始15:30)※各先着100名となります。公式WEBサイトにて実施内容・お申込み方法をご確認ください。過去の留学セミナーの様子過去のイタリア人留学生との交流会の様子【公式WEBサイト・SNS】第14回「イタリア留学フェア2023」に関する情報は、以下ウェブサイト・SNS等からご確認ください。公式WEBサイト : Facebook : X(旧:Twitter): Instagram : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月12日女性の活躍や権利のために、世界中で巻き起こっているさまざまなムーブメント。そんな動きが盛んななかで誕生したのは、各国の女性を主人公にした7つのショートストーリーで構成された映画『私たちの声』です。そこで、ジェニファー・ハドソンやカーラ・デルヴィーニュといった豪華なキャスト陣が揃う本プロジェクトで、日本代表を務めたこちらの方々にお話をうかがってきました。呉美保監督 & 杏さん【映画、ときどき私】 vol. 597アメリカ、イタリア、インドなどさまざまな国を舞台に描いた作品が並ぶなか、日本のパートを託されたのは国内外で評価の高い呉監督。そして、2人の子どもを育てながら働くシングルマザーを描いた短編『私の一週間』で主演に指名されたのは、本作で世界デビューを果たした杏さんです。今回は、仕事と育児の両立で意識していることやジェンダーギャップを改善する難しさなどについて語っていただきました。―まずは、本作の主人公に杏さんを起用された理由から教えてください。監督子を持つ母親を描くにあたって、杏さんは実際に3人のお子さんがいらっしゃいますし、大変な育児をしながら仕事をされている姿を見て、「どうやって両立しているんだろう?」と以前から気になっていたんです。しかも、テレビ番組などで「完璧にはできていません」みたいな等身大の発言もされていたので、面識がない頃からいつかお話を聞いてみたいなと。そんなふうに考えていたときに、今回のテーマとちょうど一致したので、「いまだ!」と思ってオファーさせていただきました。育児ではあらゆる可能性を想定している―杏さんは、監督に対してどういった印象をお持ちでしたか?杏さんすごくパワフルで、描きたいことに対する情熱がすごくある方だと思いました。淡々とした口調ではありますが、そのなかにしっかりとした意志があるので、熱く語り合うことができる方です。いまでは、ママ友としての交流もあるので、とてもいい出会いになりました。―本作で一緒にお仕事をされるなかで、監督が抱いていた育児と仕事の両立に関する悩みは解消される部分もあったのでしょうか。監督子育ても仕事も段取りが大切だと思いますが、杏さんはそれを淡々と効率よくこなしている方だと感じました。そして、子どもとの時間や仕事だけでなく、自分の趣味など、さまざまなことに取り組むタフさも持っている。といっても、おそらくそれは本人がしたいからそうしているだけで、ものすごくがんばっているわけでもない。そういうところに憧れますし、私も同じようにいろんなことにチャレンジしたいなと思っています。―実際、杏さんは両立をするうえで意識されていることはありますか?杏さん考えすぎてガチガチになってしまうのはよくないですが、あらゆる可能性を想定しておくようにしています。つねにプランBやプランCを持つようにしたり、突然なくなることもあるからイベントごとを楽しみにし過ぎないようにしたり、といった感じです。自分の気持ちこそが、日本におけるジェンダーギャップ―なるほど。とはいえ、育児では予想を超えたことが起きることもあると思いますが、劇中で“あるサプライズ”をしてくれる子どもたちのようにご自身のお子さんたちに驚かされることもあるのでは?杏さんたまに手紙を急にくれたり、笑顔の絵を描いてくれたりすることはあります。しかも、そのなかに「大好き」と書いてあったりするので、そういうのはやっぱりうれしいですね。―監督にとっては8年ぶりの新作となりますが、出産を経験したあとにこの企画で復帰を決めた理由についてお聞かせください。監督2021年の3月頃に、プロデューサーから「ジェンダーギャップをテーマに短編映画を作ってみませんか?」と声をかけていただいたのがきっかけでした。ただ、そのときは上の子が5歳で下の子が0歳という時期だったので、最初は時間も体力も余裕がないなと。でも、「自分はもう一生映画は撮れないのではないか…」と毎日モヤモヤした思いを抱えて過ごしていたときでもあったので、話を聞いて私のこの気持ちこそがまさに日本におけるジェンダーギャップのひとつだと気がついたんです。そこで、「いまここで動かなければ、私は二度と映画は撮れない」と自分に言い聞かせて、お受けすることにしました。いまの夢は現場にいいサイクルを確立すること―現在、日本の映画界では出産をした女性の離職率が高いことが問題視されていて、監督と同じような思いを抱えている女性は多いと思います。監督そうですね。実際、私も本当の意味で復帰できたとは思っていません。今回は短編だからできましたが、もし私が出産前と同じサイクルに戻して長編を作ろうとしたら、育児をしながらでは不可能。ほかにも映画業界で働く仲間たちに話を聞くと、子どもを産んだあとに現役でバリバリ働けている人はほとんどいません。―映画業界は代表的な例ですが、ほかの業界でもまだまだ働く女性の置かれている立場は厳しい状態と言わざるを得ないかもしれません。監督もちろん、ベビーシッターさんに預けたりすればできるとは思います。でも、そういうことではなく、ちゃんと子どもとの時間を持ちながら仕事ができてはじめて、自分の場合は復帰できたと言えるのかなと考えています。そのためには、予算のことなど課題はたくさんありますが、次に新作を撮るときにはいいサイクルを確立するのが夢です。それが実現すれば、子どもを持つ人だけでなく、現場にいるみんなが自分の時間を持てるようになるので、そういう環境を作りたいと思っています。母親の焦燥感や孤独を客観的に見つめることは大事―ただ、2023年のジェンダーギャップ指数で、日本は146か国中125位という過去最低の結果で、先進国のなかでも最下位という厳しい状況です。おふたりも、改善したほうがいいと感じることはありますか?杏さん育児に関して言うと、ここまで見過ごされてしまう理由のひとつは、ときが経つとみんな育児から卒業してしまうので、当事者が声を上げ続ける難しさがあると感じています。大変な時期を過ぎると、「もう楽になったから…」となりますよね。監督しかも、思い出って美化されますから(笑)。杏さんそうなんですよ。「私はできてたよ!」みたいになることもあるくらいですからね。でも、本当につらい人は声を上げる時間も余裕もなく、負のスパイラルに陥っているのが現実だと思います。―まさに、劇中で描かれている母親の姿と重なりますね。杏さん本作では育児をしている人の焦燥感や孤独みたいなものを淡々と描いていますが、そういう姿を客観的に見つめることは大切だと感じました。かといって、この作品では育児に関する問題提起をしたり、大変さを声高に訴えたりすることはありません。逆に、そういうメッセージは入れ込まないようにしようと監督と話していたくらいでした。そういった部分も、これまであまり受けてこなかった直球の母親役を今回は演じたいと思った理由かなと。そこから何を受け取るかは、観る方に選択の余地があるようになっているので、男女問わずいろんな世代の人に観ていただきたいです。もっと作品や中身を見てもらえる映画制作者になりたい―そのあたりは興味深いところですね。ちなみに、杏さんは現在フランスで育児をされていますが、日本とはどんな違いを感じていますか?杏さん社会全体が子どもに合わせることに対して、疑問に思っていない国だなと思います。日本だと、子どもがいることで謝らなければいけない状況が多いですからね…。そういう価値観の違いを感じているところです。―育児以外にも、ジェンダーギャップや女性ならではの苦労をした経験があれば教えてください。監督「女性監督として大変だったことはありますか?」とよく聞かれるんですが、私の場合はあまりそれが思い浮かばないんですよね。といっても、私は女性であることに加えて在日韓国籍でもあるので、いろんな偏見の対象とされることが多いですが、監督になってからの15年間ですごく大変だったことは特にありません。むしろ、それが個性となって逆に覚えてもらえたところはあるかなと。ただ、それも裏を返せば「覚えてもらえてラッキー」としている自分がいるので、そういうところを手放さないとこれ以上の成長はできないと考えるようになりました。もっと作品や中身をしっかりと見てもらえるような映画制作者になりたいと思っています。休みも遊びも“必要な仕事”としてとらえていい―それでは最後に、ananweb読者に向けてアドバイスがあればお願いします。杏さん映画はもちろん、小説や漫画でも言えることですが、エンターテインメントを通していろんな人生に触れられると、そこで救いになる何かと出会えることがあります。そういった時間を積み重ねていくことで、新たな気づきや癒しを得られると思うので、行き詰ったときはそんなふうに楽しむようにしてください。私は、休みも遊びも“必要な仕事”としてとらえてもいいと考えているほどです。監督生きているといろんな感情に出くわすと思いますが、それはつまり「生きている証拠」なのかなと。つらいときにはその瞬間だけで考えてしまいがちですが、点でとらえないことも必要です。しんどくなったら、杏さんがおっしゃっているように休むのも大事ですし、何かを手放してみたり、点で考えずに「生きているんだな」と感じていけたらいいですね。インタビューを終えてみて…。ご自身の経験に基づいていることもあり、言葉に力強さと説得力のある呉監督と杏さん。そんなふうに共鳴し合っているおふたりだからこそ、現代を生きる女性たちのリアルに迫る作品を生み出せたのもうなずけます。今後も、おふたりのタッグが見られるのを楽しみにしたいところです。どんな小さな声でも、世界を変える力がある実話からアニメーションまで、さまざまなジャンルで女性たちが抱える葛藤や立ちはだかる困難を描いている本作。どんな局面にも、勇敢に立ち向かおうとする女性たちの姿は、言葉や文化の違いを飛び越えて共感を呼び、観る者の心を大きく揺さぶるはずです。写真・園山友基(呉美保、杏)取材、文・志村昌美杏 ヘアメイク・犬木愛(agee)スタイリスト・杉本学子(WHITNEY)ブラウス¥29,700、パンツ¥24,200(ともにLE PHIL)、ネックレス¥25,300(SASKIA DIEZ)リング¥37,400(GABRIELA ARTIGAS)、ピアス¥12,000(MOUNIR)/すべてLE PHIL NEWoMan 新宿店 TEL:03-6380-1960ストーリー「映画、芸術、メディアを通して女性を勇気づける」をスローガンとして掲げる非営利映画製作会社<We Do It Together>協力のもと、世界の映画界で活躍する女性監督と女優が集結して紡ぎ出したのは、女性を主人公にした7つの物語。幼い娘のために重度の薬物中毒を克服しようとリハビリに取り組む女性や、コロナ禍に若い女性のホームレスを救い出そうとする女医、毎日多忙なルーティンをこなしながら2人の子どもを育てているシングルマザーなど。さまざまな状況に置かれた女性たちが、力強く生きて行く様子が描かれている。引き込まれる予告編はこちら!作品情報『私たちの声』9月1日(金)新宿ピカデリーほか 全国ロードショー配給:ショウゲート(C)2022 ILBE SpA. All Rights Reserved.(C)WOWOW写真・園山友基(呉美保、杏)
2023年08月30日旅行の思い出に、観光名所などで写真を撮る人は多いのではないでしょうか。近年はスマートフォンが普及したため、フィルム入りのカメラでなくても、気軽に思い出を残せるようになりました。そんな、『旅行先での記念写真』を題材に描かれた漫画を、漫画家の小山コータロー(@MG_kotaro)さんがSNSに投稿しています。『撮影方法を間違える男』ある日、イタリアのピサにある『ピサの斜塔』を訪れた、男性2人組。イタリアにある世界遺産『ピサのドゥオモ広場』の一部である『ピサの斜塔』は、地盤沈下によって、斜めになった状態で立っている、高さ約56mの塔として知られています。そのため、カメラと塔の距離を離して、その間で写真に写る人の立ち位置を調整し、その人があたかも塔を支えているかのように撮影するのが、『ピサの斜塔』で撮る写真の定番ですが…。『ピサの斜塔』を前に、スマホを持った男性が「定番の構図で写真を撮ろう」と提案します。しかし、2人組のうちのメガネをかけた男性は、カメラと塔の間に立つのではなく、自分自身が大きくなって、塔を抱きかかえてしまいました!【ネットの声】・面白すぎて、変な声が出た!こういうシンプルなネタが一番面白い。・塔のヤツ、絶対にメガネの男性に惚れたな。・遠近法で支えるのではなく、抱えちゃったか…。・塔を優しく抱きながら「…こうだっけ」というのが、笑いのツボに入ってしまいました。まるで当たり前のことかのように、特撮ヒーローの『ウルトラマン』のように大きくなってしまった、メガネの男性。この漫画はもちろんフィクションですが、スマホを持つ男性のように「どうやってそんなに大きくなったの?」と、ツッコミを入れたくなってしまいますね…![文・構成/grape編集部]
2023年08月01日2023年7月6日、俳優でモデルの杏さんがInstagramを更新。父親で俳優の渡辺謙さんとの写真を公開し、話題になっています。杏さんは「父とイタリアのフィレンツェに行ってきました!」とコメントし、渡辺さんとの仲むつまじいツーショット写真など3枚を投稿しました。※写真は複数枚あります。左右にスライドしてご覧ください。 この投稿をInstagramで見る 杏/Anne Watanabe(@annewatanabe_official)がシェアした投稿 杏さんと渡辺さんは、イタリアの高級ファッションブランド『ブルネロ・クチネリ』のイベントやパーティに招かれて出席したとのこと。1枚目の親子のかっこいいたたずまいや、2枚目の杏さんの後ろでひょっこり顔を出すチャーミングな渡辺さんの姿など、素敵な写真にファンからも反響が寄せられていました。・素敵!ほれぼれする…と思っていたら、2枚目がかわいくて萌えました。・こんなかっこいい父娘、ほかにいないでしょ!素敵すぎるツーショットです。・2人とも楽しそう。良好な関係性が見えますね。2枚目のお父さんが、お茶目!杏さん親子がフィレンツェで旅をする様子は、YouTubeチャンネルでも配信されています。気になる人はぜひチェックしてみてください![文・構成/grape編集部]
2023年07月07日東武百貨店 池袋本店は、「イタリア展」と「チーズショー」を2023年6月14日(水)から6月19日(月)まで、8階催事場にて同時開催する。イタリアグルメ&スイーツが集結「イタリア展」美食の街・イタリアのグルメやスイーツを展開する「イタリア展」では、40店舗が集結。中でも注目は、人気イタリア料理店「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」オーナーシェフの落合務と、東京・本郷のイタリアン「クリマ ディ トスカーナ」のオーナーシェフ・佐藤真一がコラボレーションした東武限定のイートインメニューだ。サーモンマリネやバーニャカウダをのせた前菜プレートに、2種から選べるパスタ、ドルチェプレートをコース仕立てで提供。工夫を凝らしたメニューを楽しむことができる。イタリア発祥のスイーツまた、イタリア発祥のスイーツも見逃せない。ピスタチオ尽くしの新感覚ジェラート「ピスタチオ セミフレッド」や、イタリアンマロン風味のクリームをたっぷりと詰めた、ナポリの伝統焼き菓子「スフォリアテッラ イタリアンマロン」、イタリアンジェラートなどを取り揃えている。“とろ~り”チーズグルメが集まる「チーズショー」一方「チーズショー」には、クリーミーなチーズの味わいを堪能できるグルメが勢ぞろい。イチオシは、クッキーチーズサンドの専門店・チーズピゲの看板メニュである「クッキーチーズサンド」。濃厚な北海道産クリームチーズをサクサクとしたクッキーで挟み、奥深い味わいに仕上げた。会場では9種のフレーバーを用意している。“大人のかき氷”「いちじくチーズはちみつ」東京・四谷三丁目のかき氷Ryanは、イートインにて「いちじくチーズはちみつ」を提供する。数種のチーズにとろりとしたいちじくソースをかけて、仕上げにはちみつとブラックペッパーをかけた、“大人のかき氷”だ。“飲むチーズケーキ”&ピスタチオバスクチーズケーキなどそのほか、東京・小金井に店舗を構えるコガネイチーズケーキの「飲むチーズケーキ ブルーベリー」や、広島県の古民家カフェ・むすびスイーツ「ピスタチオバスクチーズケーキ」などもラインナップする。【詳細】「イタリア展」&「チーズショー」開催期間:2023年6月14日(水)~6月19日(月)場所:東武百貨店 池袋本店 8階催事場住所:東京都豊島区西池袋1-1-25営業時間:10:00~19:00※イートインは閉場30分前がラストオーダー。店舗数:48店舗・イタリア展:食品26店舗/工芸14店舗※初出店6店舗・チーズショー:食品8店舗※初出店2店舗■「イタリア展」メニュー例・落合務×佐藤真一「コラボコースメニュー」4,400円<東武限定>※コラボコースメニューは閉場1時間前がラストオーダー。・オスピターレ「ピスタチオ セミフレッド」580円(1個)・オスピターレ「スフォリアテッラ イタリアンマロン」381円(1個)<東武限定>※各日販売予定200点。・プレフェリータ「イタリアンジェラート(2種盛り)」イートイン 660円~(1個)■「チーズショー」メニュー例・チーズピゲ「クッキーチーズサンド各種」346円~(1個)・かき氷Ryan「いちじくチーズはちみつ」イートイン 1,180円(1個)・コガネイチーズケーキ「飲むチーズケーキ ブルーベリー」846円(1杯)<東武限定>・むすびスイーツ「ピスタチオバスクチーズケーキ」3,180円(1ホール)<東武限定>※各日販売予定50点。
2023年06月12日ティラミスやマリトッツォなど、私たちの暮らしに刺激と話題を提供してくれるイタリアの伝統スイーツ。その中で最近話題になのが「カッサータ」です。■カッサータってどんなスイーツ?バニラアイスクリームにドライフルーツやナッツ、クリームチーズやリコッタチーズを混ぜて固めた、南イタリアシチリア地方の伝統菓子です。冷凍なので保存が効き、食べたい時に切り分けて食べられることや、甘すぎずさっぱり味なのが人気です。最近はコンビニでも販売されていたり、専門店ができたりしている話題のスイーツ。今回は、そんなブレイク必至のイタリアの伝統スイーツ「カッサータ」の楽しみ方をご紹介します!■混ぜるだけ!簡単に作れる「カッサータ風アイス」【材料】(2人分 )バニラアイス…200gプレーンヨーグルト…100gドライフルーツ(ミックス)…60~70g 砂糖…小さじ1【下準備】・ミックスドライフルーツに砂糖をまぶす。【作り方】1、ボウルにバニラアイスを入れて柔らかくなるように混ぜ、さらにプレーンヨーグルトを加えて混ぜ合わせ、冷凍庫で30分程冷やす。2、ミックスフルーツを加えて混ぜ合わせ、冷凍庫で少し冷やし、器に盛る。■クランベリーを入れたカッサータ風アイスの作り方【材料】(2人分 )バニラアイス…1パッククランベリー(ドライ)…大さじ2クルミ…大さじ2 クリームチーズ…150~160g 生クリーム…100ml メープルシロップ…小さじ2ミントの葉…2枚【作り方】1、クランベリーは湯通しし、水気を拭く。クルミは170℃のオーブンでローストし、粗目に砕く。※クルミはフライパンで炒ってもいいですね。2、<調味料>の材料を泡立て器またはハンドミキサーで角がたつくらいまでホイップする。バニラアイス、クランべリー、クルミをザックリと加え、冷凍庫で冷やす。3、(2)を器に盛り、ミントの葉を飾る。お好みのナッツやドライフルーツで自己流にアレンジしても良いですね。今話題のイタリアの伝統スイーツ「カッサータ」是非おうちでトライしてみてくださいね。
2023年03月26日写真家・笠原秀信がイタリア周遊旅行の途中で切り取ったランドスケープ「THE ROAD」の第8弾・イタリア・ミラノ編をお届けします。第8弾の舞台は、ファッション、インテリア、デザインの発信地ミラノミラノ・コレクションなどで知られるように古くから服飾・繊維産業などファッション関連の産業が盛んな土地柄であり「ファッションの都」と称される。ミラノはパリに次いで欧州連合の中で2番目の経済都市としても有名。ミラノの2大産業とも呼ばれている「ファッション」と「デザイン」。世界中から新鋭クリエータ-が集まる街として知られるミラノでは音楽や絵画などのアーティストに留まらず、あらゆる「ファッション」や「デザイン」を学ぶ若い学生が世界中から集まる芸術学校が多数存在する学園都市としても有名である。1978年から始まった「ミラノ・コレクション」はパリ、ニューヨークと並ぶ世界3大ファッションショーであるが、これはまさにミラノを象徴しているとも言える。ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世1867年に完成した、初代イタリア国王ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の名を冠する十字型巨大ショッピングアーケード「ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世」。ドーム状の屋根は、イタリアで初めて鉄とガラスを用いて造られていて、今も当時のたたずまいが残っています。ドゥオーモミラノのドゥオーモ大聖堂は聖母マリアに捧げられた世界最大級のゴシック建築です。ゴシック建築の大聖堂としては、バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂に次ぐ大きさです。だいたい東京ドームの4分の1ぐらいの大きさといえば想像しやすいと思います。ミラノのドゥオーモは、5つに分かれる身廊、翼廊、後陣から成るラテン十字型の大聖堂です。一度に最大4万人を収容する事ができるそうです。大聖堂の5つの身廊は、1年の週数と同じ52本の柱で隔てられ、天井はゴシック建築特有の交差リブヴォールトと尖頭アーチ(先端が尖ってるアーチ)で支えられています。巨大なパイプオルガン主祭壇の左右には木枠に金メッキが施された2台のパイプオルガンが向い合せに置かれています。このオルガンは1938年に復元されたもので、15,800本のパイプと120のストップ(オルガンの音色選択機構)を持つ、イタリアで最大のものです。世界でもドイツのパッサウにある聖シュテファン大聖堂に次いで2番目の大きさを誇っていますステンドグラスドゥオーモの側廊や後陣の大窓は色鮮やかなステンドグラスで飾られ、旧約聖書や新約聖書、聖母マリアのエピソードなどが描かれています。本大聖堂のステンドグラスは、製作年にバラつきがあるのが特徴で、古いものだと15世紀〜16世紀まで遡ります。この時代のものは予め着色したガラスペーストをパズルの様に組み立てて製作されています。ドゥオーモ広場ヴィットリオエマヌエーレ2世 騎馬像至る所にあるジェラードショップミラノのトラムスフォルツェスコ城1358年から1370年ごろ、中世イタリア・ミラノの名族ヴィスコンティ家の僭主ガレアッツォ2世・ヴィスコンティによって、近くの市壁門の名前から「 Castello di Porta Giova (もしくは Porta Zubia)」と呼ばれる城として建造命令がなされた。居城として子孫たちによって拡張されていったが、1447年にミラノで発足した短命政権「黄金のアンブロジアーナ共和国(英語版)」によって破壊された。1450年にミラノ公爵のフランチェスコ・スフォルツァがヴィスコンティ家の居城を改築して城塞とした。その後、16世紀から17世紀にかけて改装・増築され、ヨーロッパでも有数の規模の城塞となった。1796年この地を征服したナポレオン1世によって一部の施設が破壊されたが、1891年から1905年にかけて、建築家ルカ・ベルトラミらによって修復された。カステッロ広場カステッロ広場カステッロ広場の噴水サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会1296年、アルノルフォ・デ・カンピオの設計により大聖堂を取り壊して着工し、ジョット、フランチェスコ・タランティらが造営主任をつとめる。以降、ミラノ公フランチェスコ・スフォルツァがドミニコ修道院と教会の建設を指示し、建築家ソラーリによって長い年月をかけ1469年に完成した。教会のアプスは1492年以降、ドナト・ブラマンテにより改築されたものとされる(明白な証拠はない、という指摘もある)。当時ブラマンテはミラノに居住しており、教会の歴史書のなかにも一度登場している。レオナルドと8歳年上のブラマンテは同時期にミラノに滞在していた。レオナルドの手記にも理想の教会堂のスケッチが残されており、両者の交流があったことが考えられる。教会は第二次世界大戦中に連合軍の空襲を受け、大きな被害を受けた。『最後の晩餐』の前には土嚢が積み上げてあったため、かろうじて被害を免れたという。サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に隣接するドメニコ会修道院の食堂の壁に巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチが1495年から1497年にかけて描いた「最後の晩餐」は、芸術史に新しい時代を開いた重要な作品。ライトアップされたドゥオーモコロナ流行りで世の中のリモート化が急速に進んだ一方、誰かとの他愛もない会話だったり、道端の花を愛でる時間だったり、アナログとして大事にしなければならないものが確かにある。そんな思いが交錯するかのような道と人々と街が織りなすストーリー「THE ROAD」。静かで温かな空気感をとらえる笠原秀信のアートのようなフォトグラフィーに、とくと注目したい。過去と現在、そして未来を見つめながら、私たちの道はまだまだ続いていく。「THE ROAD 」by Hidenobu Kasahara : Hidenobu KasaharaTHE ROAD 掲載中の写真を下記HPにて販売開始をいたしました。
2022年09月12日イタリア映画界の実力派オールスターキャストが集結した名匠ダニエーレ・ルケッティの映画『靴ひものロンド』。今回は、本作の80年代のイタリアファッションを手掛けたアカデミー賞ノミネートの世界的衣装デザイナー、マッシモ・カンティーニ・パリーニについて語るルケッティ監督のコメントを独占入手した。1980年代初頭、ナポリとローマで暮らす4人家族の物語となる本作。ルケッティ監督は、前作『ワン・モア・ライフ!』に続けて衣装デザイナーにマッシモ・カンティーニ・パリーニを起用した。マッシモは、ジョー・ライト監督『シラノ』(21)で『スペンサー ダイアナの決意』『ストーリー・マイ・ライフ/わたしの若草物語』のジャクリーヌ・デュランと共に2度目の米アカデミー賞衣装デザイン賞ノミネートを果たし、アダム・ドライバー主演×マイケル・マン監督の最新注目作『Ferrari/フェラーリ』(原題)も待機中。いま、映画業界で最注目の衣装デザイナーの1人といっても過言ではないだろう。1971年生まれの彼は、イタリア国内外でキャリアを積み、アメリカ映画『ヴァン・ヘルシング』(04)、『ブラザーズ・グリム』(05)などの衣装部門に助手を務め、2008年以降数多くの話題作を担当。母国イタリアでは、幾度となくタッグを組む鬼才マッテオ・ガローネ監督『五日物語 -3つの王国と3人の女-』(15)でイタリアのアカデミー賞とされるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞衣装デザイン賞を初受賞。その後『切り離せないふたり』(16・未)『Riccardo va all’inferno』(17・未)『ほんとうのピノッキオ』(19)『ミス・マルクス』(20)なで同部門を受賞、『ドッグマン』(18)でもノミネートされ、イタリア映画界では名実ともに不動のトップランナー的存在とされている。ルケッティは、衣装のコンセプトについて特に2つの要素について、「マッシモには『身体が何を物語るかを強調するような衣装にしたい』とリクエストしました。時代は80年代ですから、現代の嗜好とは相容れないようなファッションであること。尚且つ、登場人物たちの身体の特徴的な部分を際立たせるようにしたかった。彼には時にかなり極端な選択もしてもらいました」明かす。劇中では、袖にボリュームがあるトップスやクラシカルな花柄、ベイクドカラーのボーダーなどレトロな雰囲気が漂う80年代を象徴するようなこだわりが、さりげなくもヴァンダや子どもたちの着こなしの随所で感じることができる。「2つ目は髪型についてです。例えば、(ヴァンダを演じた)アルバ・ロルヴァケルとラウラ・モランテは同じ人物を演じていますが、二人の髪型には大きな関係性があります。若い時には緑が生い茂る庭のようで、それがいわば美しさの一つにもなっていることが感じられる。時代が変わっても同じ髪型であることで老いを視覚的に伝えたかった。身に付ける衣装の色彩だけでなく身体全体をどういう風に変えていくか議論を重ねました」。2人は、本当に同じ人物なのか。観客は一瞬、戸惑うかもしれない。しかし、2つの時代が交互に差し込まれる物語を追っていくうちに、80年代と現代、2人の女優がひとりを演じるダブルキャストで描かれることが自然と繋がり、この家族が過ごした空白の30年間に一体何が起こったのか想像せずにはいられない。この余白こそが、どこか軽やかで、むしろ明るさまでをも感じさせる不思議な余韻が残る映画体験をもたらしている。『靴ひものロンド』は9月9日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:靴ひものロンド 2022年9月9日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開©Photo Glanini Fiorito/Design Benjamin Seznec/TROIKA
2022年09月11日他人の秘密や嘘といえば、誰もが思わず覗いてしまいたくなるもの。そこで、今回ご紹介するオススメの作品は、ある秘密と嘘を抱えた家族の崩壊と再生、そして長年にわたる葛藤をあぶり出した話題作です。『靴ひものロンド』【映画、ときどき私】 vol. 5191980年初頭のナポリ。ラジオ朗読のホストを務めるアルドは、妻のヴァンダ、アンナとサンドロという2人の子どもたちと暮らしていた。ところが、妻に浮気を告白したことで平穏な日々は終わりを迎える。家族の元を去り浮気相手と暮らすアルドは、定期的に子どもたちに会いに来るが、すべてが気に入らないヴァンダは、精神的に不安定となり、行動もエスカレートしていく。衝突を繰り返す両親の狭間で、母に寄り添うアンナとサンドロ。混沌とした数年を経て、家族は些細なきっかけからふたたび一緒に暮らすことになる。そして月日は流れ、冷え切った関係のまま老齢を迎えた夫婦は、夏のバカンスへと向かう。1週間後に自宅へ戻ると、家はひどく荒らされ、飼い猫は失踪していた……。全米で絶賛されたイタリア人作家ドメニコ・スタルノーネの小説「靴ひも」を映画化し、ヴェネチア国際映画祭でも注目を集めた本作。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。ダニエーレ・ルケッティ監督『ローマ法王になる日まで』や『ワン・モア・ライフ!』などで知られ、人間模様を描くのを得意とするルケッティ監督。本作では、イタリアのアカデミー賞と称されるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で主要3部門のノミネートを果たし、高く評価されています。今回は、本作を通して伝えたいことや夫婦を続けるために欠かせないこと、そして日本にまつわる思い出などについて語っていただきました。―原作に共感したことが制作のきっかけだったそうですが、どういったところに魅力を感じたのかを教えてください。監督僕が一番感銘を受けたのは、家族を描写する際に、残酷さも含めたありのままの姿を描いているところでした。特に、当時のイタリアでは、家族の背景にカトリック的な“縛り”が強く残っており、家族がバラバラになることに対して大きな葛藤があったからです。そういった障害のある関係性や家族の内部について、スリラーのように描かれている作品だという印象を受けました。そして、ここに出てくるような家族の間では、「私たちは本当に愛し合っているのだろうか。それとも、もう愛は終わってしまったのだろうか」という非常に大事な問いかけすらしなくなっているので、それも問題だと感じています。僕自身も“解体できない家族”というのを経験してきたので、両親のいざこざを抱えた家庭で育った子どもたちがどんな思いをし、どのような影響を受けているのかは、わかっているつもりです。子どもは無意識のうちに親のすべてを継承することもある―映像化するうえで、こだわったところや自身の経験を反映したことはありましたか?監督今回、印象に残っているシーンは2箇所ありますが、1つ目は子どもを乗せている車の前で、妻が歩いている夫と愛人を殴ろうとするシーン。あの場面での子どもたちの目線にはとてもこだわりました。なぜなら、彼らはこの経験を一生抱えていくことになること、そして夫婦や家族との関係に信頼を持てずに育っていくであろうことが、彼らの視線によって示されているからです。実際、あの瞬間に彼らの理想の両親像はなくなり、心のよりどころも失ってしまいます。2つ目は、しばらく経ってから父親と子どもたちが再会して靴ひもを結ぶシーン。そこでは、父親の持っている善も悪も、子どもたちがすべて無意識のうちに継承してしまう場合があることを表しています。よくも悪くも、それこそが家族の絆と言えるのかもしれません。実は、僕には母親が違う子どもが3人いるんですが、みんな自分にどこか似ているところがあるので、そんなふうに受け継がれているのだろうなと感じることがあります。―本作は、子どもたちの目線で観るか、夫婦の目線で観るかによってもかなり感想がわかれると思うのですが、イタリアの観客たちの反応はいかがでしたか?監督この映画が公開されたとき、ちょうど最初のロックダウンが明けて初めて映画館が再開したときだったこともあり、観客にとってはいろんな意味でセラピーのような時間になっているように感じました。特に上映が終わった後、みんなが個人的な体験や家族の在り方などについてせきを切ったように話し始め、「永遠に議論が終わらないんじゃないか」と思うくらいすごかったです。夫婦を続けるためには、形を変えていくことも大事―確かに話し合いたくなるシーンは多いですが、議論したくなるセリフのひとつは、「夫婦を長く続けるために不可欠なのは、あまり話さず、つねに言葉を飲み込むこと」という夫の言葉。監督自身は、“夫婦を長く続けるために欠かせないもの”について、どうお考えですか?監督個人的には、カップルがつねに変わり続けていくことが大事だと思っています。つまり、形を変えることを受け入れられるかどうかです。というのも、2人の人間が20年、30年、さらにそれ以上の年月を一緒に過ごすなかで、個人レベルでも変わっていくのに、カップルとしてずっと同じルールでいるのは難しいことですよね?そういったことからも、2人で別の形や関係性というのを模索し、それに合わせて変えていく必要があると考えています。ただ、これに関しては自然とできることではなく、幸運や才能みたいなものも欠かせないのではないかなと思っています。だからこそ、まるで2本の木が共存して伸びていくように、それぞれが自分らしい変化を理解する姿勢が大切であり、それが秘訣なのではないでしょうか。―なるほど。では、劇中で夫婦の関係を描く際、意識されたことはあったのでしょうか。監督夫のアルドは、駆け出しのころから物質的には恵まれた家庭を築いていますが、監獄のような家庭において自分は“囚人”であると感じています。しかし、その不幸が彼の仕事に成功をもたらした要因のひとつだったと思いますし、彼もその状態を受け入れることで自分の存在意義を感じていたところがあったかもしれません。いっぽうの妻もまた、昔ながらのマッチョな考え方を持ち浮気を繰り返す夫の犠牲者。とはいえ、つらい立場でいることによって夫婦を維持しようとしているところがあるので、そんな2人の関係性はぜひ見ていただきたいです。日本はいつも居心地のいいもてなしをしてくれる―また、本作では空白の30年があり、あえて語らないことで観客にゆだねているところもありますが、監督から注目してほしい点などがあれば、お聞かせください。監督映画で描かれていない空白の時間を物語っているのは、成長した子どもたちの姿。特に娘はすごく弱い人間となっていますが、2人とも内向的でありながら大きな怒りを秘めており、恋愛においても他人といい関係を築けずにいます。それが何を意味しているのか、というのは感じていただけるのではないかなと。そして、それらすべてを象徴しているのは、ほかでもなく、彼らが怒りを露わにする最後のシークエンス。そこからもわかるように、彼らのような過去を持っている人たちが自分を愛し、他人を愛せるようになるのは簡単なことではないのです。―これはイタリアだけではなく、日本の観客からも大きな反響があるところだと思います。ちなみに、日本に対してはどのような印象をお持ちですか?監督日本に初めて行ったのは、1988年のこと。それから10回ほど訪れているので、その間に日本の変化も見てきたような気がしています。いつも妻や友人と一緒に行きますが、日本から帰ってくると、みんなすぐに日本が恋しくなってしまうんですよ。おそらくそれは、文化的な違いを感じさせることなく、とても居心地のいいもてなしをしてくれていたからなんだろうなと毎回実感しています。いつもだいたい2週間ほど滞在しますが、2週間で味わえる経験以上のことをもたらしてくれるのが日本。息子のひとりが日本語を勉強していることもあって、いつでも訪れたい国ですし、毎年のように家族で「日本でバカンスを過ごしたいね」と話しているほどです。―それでは最後に、日本の観客に向けてメッセージをお願いします。監督まずひと言伝えるとするなら、「日本のみなさんの結婚生活が僕たちイタリア人のようにならないことを心よりお祈りしています」ということでしょうか(笑)。といっても、この映画を観て結婚生活に関する答えが出るわけではないですが、もしかしたら何らかの教訓にはなるかもしれません。ぜひ、映画を観ることで心を揺さぶられ、そして感情を掻き立てられるような体験をしていただけたらうれしいです。ロンドのようにめぐり続ける家族の愛憎劇!絡まってはほどき、ほどいては結ぶを繰り返す靴ひものような絆に翻弄される夫婦と親子の姿を描いた本作。歪んだ感情と愛情が織りなす物語は、観る者の心に大きな余韻と問いを残す衝撃の1本です。取材、文・志村昌美胸騒ぎがする予告編はこちら!作品情報『靴ひものロンド』9月9日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー配給:樂舎️© Photo Gianni Fiorito/Design Benjamin Seznec /TROIKA ©2020 IBC Movie
2022年09月08日伊勢丹新宿店では、毎年恒例の「イタリア展」を開催します。今年は2年ぶりにイートインも復活。イタリアの食事スタイルを1日のタイムテーブルに沿って楽しんだり、自然と寄り添うワイン造りや伝統の郷土菓子、食卓を彩る定番の味わいに触れながら、イタリアの食文化の豊かさにあらためて感動する。そんな愛すべきイタリアの魅力をたっぷりと詰め込んでお届けします。2年ぶりに復活のイートインコーナーでイタリアの味を!【初登場】<リストランテ・ラ・バリック・トウキョウ>×<GAJA>イタリアワインの帝王<GAJA>と<リストランテ・ラ・パリック・トウキョウ>のコラボレーション。<GAJA>のおひざ元ピエモンテ州を感じる洗練された料理の数々と珠玉のGAJAワインをお楽しみいただけます。<リストランテ・ラ・バリック・トウキョウ>×<GAJA>左上:ヴィテッロ・トンナート 2,640円(1人前/日本製)右上:リーゾ・イン・カニョン 2,420円(1人前/日本製)左下:アニョロッティ・デル・プリン 各日20点限り 2,860円(1人前/日本製)右下:タヤリン・アル・ラグー 2,860円(1人前/日本製)【初登場】<ラトリエ モトゾー>イタリア調理師連盟に所属する数少ないパスティッチェリア。世界のトップパティシエが称賛するイタリアのナッツやブラッドオレンジ、エスプレッソを巧みに使い、ジェラートをはじめ、セミフレッドやトルタ・ビスコッティを贅沢なパフェ仕立てにしました。<ラトリエ モトゾー>Viva Italiaヴィーヴァ・イタリア(パフェ)8日(木)・9日(金)・12日(月)・13日(火)各日50点限り/10日(土)・11日(日)各日80点限り 1,980円(1個/日本製)【初登場】<ネビア>今年、横浜にリストランテをオープンさせた<ネビア>。<Neh.via>の由来でもある岩男シェフが忘れられないピエモンテの霧景⾊のように、食事をされたお客さまがお帰りになられた後も印象に残る料理と北イタリアのワインをご用意しております。<ネビア>左上:Agnolotti del plin(アニョロッティ デル プリン) 各日20点限り2,200円(1人前/日本製)右上:Bircher Muesli(ビルヒャーミューズリー) 各日10点限り 935円(1人前/日本製)下:豚足のフリット 各日20点限り 1,760円(1人前/日本製)※一部イートインの提供時間が営業時間と異なります。詳しくは、イタリア展特設サイトをご確認ください。約450種類のイタリアワインを豊富にご用意!定番のバローロやスーパータスカンをはじめ、今注目の南イタリアの土着品種などイタリアワインを約450種類ご用意いたします。また、自然との共生を重んじるイタリアのワイン造りにも注目し、おすすめの生産者をご紹介いたします。会場で販売されるワインの中から、いま飲みたいワインをピックアップした「ITALIAN WINE BAR」も登場。人気生産者のワインをお試しお気に入りの一本をぜひ見つけてみてください。<デマリエ>バルバレスコ DOCG 2016 36点限り 6,270円(⾚/750ml/イタリア・ピエモンテ製)自然との共生に力を入れており、CO2などの削減をはじめ、剪定作業後の枝をチップ化し、バイオマスボイラーなどに利用するなど、高いエネルギー節約、自然環境保全に努めるワイナリーとしてピエモンテ州より評価されています。<プラネタ>エトナ・ビアンコ 2019 24点限り 4,950円(⽩/750ml/イタリア・シチリア製)エトナ山のブドウ栽培の中心部にあるフェウド・ディ・メッツォのワイナリーで造られており、カリカンテを部分的に木樽で発酵しています。フレッシュで活き活きとした酸を備えたミネラル豊かなワインです。【ITALIAN WINE BAR】注目のワイン、憧れのワイン、気になる土着品種など豊富に取りそろえたイートインカウンターです。日替わりのスペシャルワイン・飲み比べセットもご用意いたしております。(有料/各日午前11時から営業/各回45分入替制/各日午前10時よりBarブースにて予約承り※最終日は午後5時からの回で終了。)テヌータ・ルーチェ飲み比べセット 30セット限り 1,980円(<テヌータ・ルーチェ>ルーチェ 2019・ルチェンテ 2019/各30ml/イタリア・トスカーナ製)イタリアのフレスコバルディとカリフォルニアのロバート・モンダヴィがタッグを組んで、スタートしたワイナリーが造るスーパータスカン。最新ヴィンテージ2019の「ルーチェ」とそのセカンドラベル「ルチェンテ」を飲み比べいただけます。オンラインでもイタリアを満喫! 伝統菓子のパネットーネを特集!パネットーネとは、イタリアのミラノが発祥といわれるクリスマスを祝う発酵菓子です。イタリアでは、夏が終わる頃からパネットーネの予約がスタートします。バターや卵、ドライフルーツがたっぷりと入った伝統的なクラシックなタイプから、オリジナリティ感あふれるタイプまで、日本初のパネットーネ団体である<パネットーネソサエティ>が推薦する12種をご紹介いたします。【初登場】[三越伊勢丹オンラインストア限定]<マンダリン オリエンタル 東京>栗とカシスのパネットーネ(グランデ) 80点限り 5,400円(700g/日本製)マロングラッセの上品な甘みとほっくりした食感、ドライカシスの酸味のバランスにこだわり焼き上げました。グランデサイズは三越伊勢丹オンラインストア限定品です。【新作】[三越伊勢丹オンラインストア限定]<ドンク>アルビコッカ・エ・アランチャ 80点限り 5,400円(620g/日本製)フレッシュオレンジとレモンのペースト、セミドライアプリコットとオレンジピールを混ぜ入れた生地は、フルーティーな香りと味わいを感じます。表面にはグラサージュを塗りパールシュガーをトッピングして香ばしく焼き上げています。販売期間:2022年8月24日(水)午前10時~9月20日(火)午前10時※発送時期は商品によって異なります。詳しくは各商品ページを参照ください。URL: 【公式Twitter】イタリア食材や調味料セットをプレゼント!三越伊勢丹のTwitter公式アカウント【物産展by三越伊勢丹(@mi_bussanten)】をフォロー&リツイートで、<リストランテ ドラマティコ>冷凍パスタソース・惣菜・ドルチェセットや<イナウディ>トリュフ三昧セットを抽選でプレゼントする「イタリア展Twitterキャンペーン」を実施いたします。詳しくは、イタリア展特設サイトをご覧ください。・第1弾:8月24日(水)~9月7日(水)プレゼント内容 画像左:<リストランテ ドラマティコ>冷凍パスタソース・惣菜・ドルチェセット(1万5千円相当)×3名さま・第2弾:9月8日(木)~9月13日(火)プレゼント内容 画像右:<イナウディ>トリュフ三昧セット(5万円相当)×1名さま全館でもイタリアブランドをピックアップ!9月7日~9月20日の2週間、伊勢丹新宿店 本館・メンズ館各階では、イタリアブランドをピックアップしてご紹介する「イタリアフェア」を開催。催物場の「イタリア展」と連動したエムアイカードプレゼントキャンペーンも実施。ファッション・ライフスタイル・食など百貨店ならではのラインアップでイタリアを満喫できる2週間です。2022年「イタリア展」会期:2022年9月8日(木)~9月13日(火)※最終日午後6時終了会場:伊勢丹新宿店 本館6階 催物場※掲載の情報につきましては、諸般の事情により予告なく変更・中止させていただく場合がございます。予めご了承ください。必ず事前にホームページをご確認いただき、ご来店ください。※新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から、お客さまのご入場を制限させていただく場合がございます。予めご了承くださいませ。
2022年08月29日イタリアの一流品を取り揃え、イタリアと日本の架け橋を目指す株式会社オット・エ・メッツォ(本社:東京都豊島区、代表取締役:伊藤 真一)は、イタリア発のライフスタイルブランドNAJ-OLEARI(ナヨレアーリ)のSDGsをテーマに相模大野ステーションスクエアの特設会場にてポップアップストアを2022年7月1日(金)から8月15日(月)で開催しています。「NAJ-OLEARI(ナヨレアーリ)のポップアップストア」開催の背景同ブランドのバッグはデジタル・プリントされた生地を使い製作されています。デジタルプリントは従来のプリントと違い、その製作過程に大量の水を使わないので環境に優しいとされます。また、発色が鮮やかで、デザイナーの意図した色味を正確に再現出来る利点があります。ポップアップストアでは鮮やかなデジタル・プリントで表現されたイタリア発の心躍るバッグを実際にお手に取ってご覧になることができます。なお、ポップアップストア開催中は同製品を特別価格にて提供いたします。開催概要日時: 2022年7月1日(金)から8月15日(月)まで会場: 相模大野駅ショッピングセンターステーションスクエア4Fアクセス: 神奈川県相模原市南区相模大野3丁目8-1小田急線相模大野駅直結【参考】※公式サイト
2022年07月23日「イタリア展」が、2022年6月16日(木)から6月21日(火)まで、東京・東武百貨店 池袋本店 8階催事場にて開催される。イタリアのおいしいグルメ&スイーツ集結イタリアのおいしいグルメやスイーツなどが楽しめるイベント「イタリア展」が、東武百貨店 池袋本店にて実施。期間中は、27店舗ものグルメショップやスイーツブランドが出店し、各店自慢のメニューを展開する。ピスタチオフレーバーのイタリアンドルチェ中でもイチオシは、ピスタチオを使ったイタリアンドルチェ。2年に1度しか収穫されない希少なシチリア島ブロンテ産のピスタチオを使った、プレフェリータ「イタリアンジェラート ピスタチオ」や、ウエハースをトッピングしたBABBIのジェラート「ピスタチオクロック」などが登場する。また、実演販売としてオスピターレが出店。「スフォリアテッラ ピスタチオ」は、層状になったバリバリの生地で濃厚なピスタチオクリームをたっぷりと包み込んだ焼き菓子だ。イートインで味わう名店シェフ監修メニューさらに、イートインコーナーには、名店シェフが監修した東武限定メニューが登場。ラ・ベットラ・ダ・オチアイの落合シェフ監修のパスタ「牛ほほ肉の赤ワインソースのペンネトリュフがけ」や、ジャンカルロ 東京の小曽根シェフ監修のピッツァ「ウニクリームとリコッタのステッラ」などを出来立てで味わうことが可能だ。なお、「イタリア展」会場では、グルメだけでなく、かわいいイタリアの工芸品もラインナップ。インテリア雑貨やファッション小物が多数揃うので、こちらもあわせてチェックしてみて。【詳細】「イタリア展」開催期間:2022年6月16日(木)~6月21日(火)会場:東武百貨店 池袋本店8階催事場(東京都豊島区西池袋1丁目1-25)営業時間:10:30~19:00※イートインは閉場30分前がラストオーダー。参加店舗:食品27店舗、工芸14店舗の計41店舗(実演3店舗、イートイン5店舗)<メニュー例>・プレフェリータ「イタリアンジェラート ピスタチオ」660円<イートイン>・BABBI「ピスタチオクロック」660円<イートイン>・オスピターレ「スフォリアテッラ ピスタチオ」1個 381円<各日数量限定>・ラ・ベットラ・ダ・オチアイ「牛ほほ肉の赤ワインソースのペンネトリュフがけ」1皿 2,640円<イートイン・東武限定>・ジャンカルロ 東京「開店60周年記念 ウニクリームとリコッタのステッラ」1枚 2,640円<イートイン・東武限定>
2022年06月13日イル・チョコラートより、イタリアの夏の風を感じるケーキ、「トルタ・パラディーゾ」 が今年も登場します。イタリア語で “天使のお菓子”を意味するトルタ・パラディーゾはミラノを州都とするロンバルディア州発祥の伝統菓子です。20世紀最高のソプラノ歌手として名高いマリア・カラスもイタリアの別荘に滞在する際に好んで作ったと伝えられるこのケーキを、ブルガリ イル・チョコラートならではの解釈で夏にふさわしい上品な味わいに仕上げました。2022年のトルタ・パラディーゾは、オリーブオイルを使った生地と、レモンの風味はそのままに、生地の柔らかさが増したことで、より軽い食感の、どこか懐かしい味わいの逸品となりました。この季節のおすすめは、常温の「トルタ・パラディーゾ」にアイスクリームを添えてお召し上がりいただくと、レモンの皮の爽やかな香りと冷たい食感のハーモニーをお楽しみ頂けます。<トルタ・パラディーゾ(Torta Paradiso)>販売期間:2022年6月2日(木)―2022年8月24日(水)まで価格: 3,800円(税込み)販売場所:ブルガリ銀座タワー10F「ブルガリ ギンザ・バー」(旧:イル・バール)松屋銀座B1F「ブルガリ イル・チョコラート」阪急うめだ本店5F「ブルガリ イル・カフェ」高島屋大阪店B1F「ブルガリ イル・チョコラート」オンラインショップ 【お問い合わせ先】ブルガリ イル・チョコラート (ブルガリ ギンザ・バー内) TEL: 03-6362-0510公式インスタグラム 企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2022年06月03日社会における障壁や家族との問題、他人からの視線など、日々何かと闘いながら生きている人も多いと思いますが、そんな心に共感や感動を与えてくれるもののひとつといえば映画。そこで、ある苦しみを抱えた主人公たちを描いた話題作をご紹介します。『ふたつの部屋、ふたりの暮らし』【映画、ときどき私】 vol. 471南仏モンペリエを見渡すアパルトマンの最上階で、向かい合う互いの部屋を行き来して暮らしているニナとマドレーヌ。彼女たちは隣人同士であり、実は長年密かに愛し合ってきた恋人同士でもあった。不幸な結婚の末に夫が先立ち、子どもたちも独立していたマドレーヌは、静かな引退生活を送っていたが、2人の望みはアパルトマンを売ったお金で一緒にローマへ移住すること。ところが、子どもたちに真実を伝えられないまま、時間だけが過ぎていく。そんななか、突如マドレーヌを襲った悲劇により、2人は究極の選択を迫られることに……。世界各国の映画祭で評価されるだけでなく、辛口なことで知られるアメリカの映画批評サイト「ロッテントマト」でも98%(2022年4月4日現在)という高い支持を得ている本作。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。フィリッポ・メネゲッティ監督ニューヨークやイタリアでキャリアを積んだのち、現在はフランスに拠点を移して制作に取り組んでいるイタリア出身のメネゲッティ監督。長編監督デビュー作となる本作では見事セザール賞の新人監督賞に輝き、注目を集めています。今回は、作品を通して伝えたいことや完成までに見舞われた苦労、そして日本文化への興味などについて語っていただきました。―監督は、以前から「秘密裏に愛し合う女性たちの物語を撮りたかった」ということですが、こういった題材に興味を持つようになったきっかけはありましたか?監督このテーマで語りたかったのは、他人の目線によって人はどのような影響と制限を受けているのか、そして他人によって排除されてしまう人々についてです。それらについて取り上げたいと思ったのは、自分が若いときに知り合った2人の女性がきっかけでした。彼女たちはこの映画の主人公たちよりも複雑でつらい環境に置かれていましたが、そんな彼女たちの生きざまに心を打たれたのです。と同時に、彼女たちは僕に映画への情熱を植え付けてくれた人でもあったので、僕にとってはとても重要な人物でした。そういったこともあって、彼女たちへの感謝を込めた作品を作りたいという気持ちが大きかったのだと思います。本作は実話を基にした作品ではありませんが、痛みを抱えながら生活をしなければならない人たちを目の当たりにしたことが出発点となりました。この作品には、映画人としての責任を感じた―ほかにも、参考にされたことはあったのでしょうか。監督脚本を書いていたのは2013年から2018年頃ですが、その間に主人公たちと年代の近いフランス人とイタリア人の女性カップルでご近所さんとして密かに暮らしている方が叔母の知り合いにいることを耳にしたり、フランスで同性婚を認める法案の成立を巡って反対のデモが起きているのを目撃したりと、自分が書いている物語と現実が交差するような経験もしました。資金調達にかなり苦労はしましたが、そういった出来事が刺激となり、このストーリーを書き上げてみたいと強く思うようになったのです。―日本では中年以上の女性を主人公にした映画の企画が通りにくいという現場の声を聞いたことがありますが、ヨーロッパでは本作のように年配の女性でも主人公の作品は多く作られているような印象です。とはいえ、現状はどのような感じですか?監督まさに日本と同じで、今回の資金調達が難しかった原因には主人公の年齢という問題が大きくありました。「もし主人公の女性たちが若かったらすぐに制作できるのに……」といったことは、何回も言われましたから。でも、僕としては年齢の高い女性を表現することが自分の映画人としての責任だと考えていました。なぜなら、現代は強迫観念にとりつかれて生きているような社会で、若さやスタイルの完璧さばかりを良しとしているところがあると感じているからです。とはいえ、現実はみんなが若いわけでもなければ、全員がモデルのようなプロポーションをしているわけではないですよね?映画では筋骨隆々のかっこいい店員さんがいることもありますが、僕が行くお店ではそんなことはなく、いろいろな体型の人がいます。だからこそ、人に強迫観念を与えないような正直な映像を撮りたいというのが自分の希望でもあったのです。若さだけでなく、年齢を重ねたところにも魅力はある―そういった信念を貫いたからこそ、素晴らしい作品として完成したのだと感じました。監督あとは、年齢についても包み隠すことなく表現したかったので、ニナとマドレーヌを演じてくれた女優さんたち伝えたのは、「メイクはあまりせず、シワも撮りますよ」ということ。でも、70歳を過ぎた彼女たちはナチュラルで美しく、本当に魅力的でした。僕自身、魅力というのは若さだけでなく、年齢を重ねたところにもあると考えていますから。おそらく主人公たちの年齢を若くしていたら資金調達の問題は早く解決できていたと思いますが、自分の決断は本当に間違っていなかったと感じています。―ちなみに、日本ではフランス人女性に対してありのままの姿で自由に生きている印象を持っている人が多いと思うので、マドレーヌのように夫から虐げられていることに耐え、カミングアウトできない女性像を少し意外に感じる人もいるかもしれません。キャラクターを作り上げるうえで意識したのは、どんなことですか?監督もちろん、フランスにもこういう女性はいますが、パリのような大都会か、今回のような田舎町かによっても考え方や人々のメンタリティは違うように感じています。おそらくそれは、イタリアでも日本でも同じことが言えるのではないでしょうか。人それぞれ感受性はまったく違いますが、僕としては小さな町を舞台にすることによって、誰にでも当てはまる話であるということを示したかったのです。日本文化については、これからもっと知りたい―なるほど。また、劇中では日本風の絵画や盆栽が部屋に飾られているのが目に留まりましたが、何かメタファーのような意図がありますか?監督気がついてくれたのはすごいですね。ただ、正直な答えとしては「好きだから」です(笑)。実は、日本文化にはとても興味があり、僕の家にも盆栽や浮世絵のような絵が置いてあるほどなので。作品に取り入れたことについては自分でも無意識でしたが、好きだから使わせてもらいました。―日本文化のどういったところに興味を持たれているのかを教えてください。監督まずは、やはり日本映画ですね。黒澤明監督や溝口健二監督をはじめとする偉大な古典映画は、何度も繰り返し観ました。日本には一度だけ行ったことがありますが、その際に興味を持ったのは、自分に語り掛けてくるような美的感覚。細かいところにまでバランスが取れていたり、わずかな記号で多くを物語っていたりするのは素晴らしいと感じました。あとは、日本人作家の方々が書かれた作品もいくつか読ませていただいています。そういったことが自分の何に影響を与えているのか自分ではわかりませんが、非常に複雑な日本文化からさまざまな感銘を受けているのではないかなと。ただ、まだ自分には無知なところが多いので、日本についてはこれからもっと知りたいと思っています。―ありがとうございます。それでは最後に、日本の観客に向けてメッセージをお願いします。監督僕が映画作りをするのは、観客の方々と感情を共有するためでもあるので、この映画がみなさんの心の琴線に触れ、感動していただけたらとてもうれしいです。ぜひ、感情移入しながら観ていただけたらと願っています。愛がもたらす光と影を鋭く映し出す!目に見えない社会の圧力や他人の視線に苦しみながらも、愛する人との自由な人生のために命をかけて闘う女性たちをサスペンスフルに描いた秀作。年齢や偏見に囚われることなく突き進む彼女たちの姿は美しく、そして観る者の心を激しく揺さぶるはずです。取材、文・志村昌美胸を引き裂く予告編はこちら!作品情報『ふたつの部屋、ふたりの暮らし』4月8日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー配給:ミモザフィルムズ© PAPRIKA FILMS / TARANTULA / ARTÉMIS PRODUCTIONS - 2019
2022年04月07日イタリア郷土料理専門店の“揚げピッツァ”とは?!いま日本では、「マリトッツォ」や「カンノーリ」など空前のイタリアンスイーツブームが到来。それに伴い、イタリア料理のネクストトレンドとして、この「パンツェロッティ」にも注目が集まっています。見た目が似ている「カルツォーネ」は窯で焼くのに対し、「パンツェロッティ」は油で揚げているのが特徴「パンツェロッティ」とは、パン生地でトマトやモッツァレッラチーズなどを包み、半月形に成形して油で揚げた“揚げピッツァ”のこと。日本ではまだあまり馴染みがないかもしれませんが、イタリアでは家庭料理として愛されています。そんな「パンツェロッティ」の専門店が東京・松濤にある【パンツェロッテリア】。本格的なイタリア料理に加え、30種類を超える「パンツェロッティ」が楽しめます。神泉駅から徒歩5分ほど。「パンツェロッティ」のほかにも、厳選素材とオーガニックな調味料を使った素材の味と風味を引き出すイタリアやフランスの家庭・田舎料理が楽しめますでは、さっそくお取り寄せした「パンツェロッティ」をご紹介します『パンツェロッティ』8種9個セットパンツェロッティ8種とマルゲリータが入った『パンツェロッティ』8種9個セット6,500円(税込み、送料別)、冷凍発送今回お取り寄せしたのは、【パンツェロッテリア】の全オリジナルレシピ8種に定番のマルゲリータが2つ入ったお得な『パンツェロッティ』8種9個セット。1つ1つのサイズも大きくて、お得感がすごい!!“揚げピッツァ”なのでてっきり油であげなきゃならないと思っていたのですが、電子レンジとオーブントーストターの調理のみでOKなので、とってもお手軽!!『ナスのマルゲリータ』(2個入り)シチリア島の伝統的なレシピで作られた具材に、自家製トマトソースやフレッシュモッツァレラチーズ、素揚げをしたナスを使用『チキンと野菜のゴルゴンゾーラチーズソース』国産鶏肉に蒸したニンジンとブロッコリーを加え、クリームソースとゴルゴンゾーラチーズを和えた『チキンと野菜のゴルゴンゾーラチーズソース』『クアットロフォッルマッジ』ペンネとフレッシュモッツァレラチーズ、ゴルゴンゾーラチーズ、ゴーダチーズ、レッドチェダーチーズの4種のチーズを贅沢に使用『ポークヒレと野菜のイチヂクソース』ローズマリーを絡めてソテーしたポークヒレ肉を、にんじん、きのこ、レッドチェダーチーズと包んで揚げた一品 付属のイチジクソースをかけていただきます『エビと野菜のチャウダーソース』自家製の野菜チャウダーソースにエビとブロッコリーを和えたクリーミーな味わいほかにも、『チキンと玉葱のクリームソース』や『青花椒のマルゲリータ』、『チキンと野菜のイチジクソース』も入ってこの価格はとってもお得ですよね。「【パンツェロッテリア】では、たとえ通販であってもオーダーが入ってからピッツァ生地を一つ一つ丁寧に延ばし調理し揚げており、窯で焼いたピッツアでは表現できないサクサク感とモチモチ感を味わって頂けます」と西シェフ。電子レンジとトースターで温めるだけで、揚げたてサクサク食感の『パンツェロッティ』が食べられるなんて嬉しい限り!こんな時だからこそ、パーティー気分で楽しめる『パンツェロッティ』をぜひお取り寄せしてみてください!8種9個セットのほかにも、3種セットなどいろんなパターンのセットがあるのでチェックしてみてください。お取り寄せサイト「ヒトサラ CHEF’S MALL」世界で活躍する日本のトップシェフがつくるグルメやスイーツをはじめ、全国の知られざる逸品やその土地ならではの味などを「お取り寄せ」できるECサイト。「食」をより楽しくするバラエティ豊かな商品をご紹介しています。
2022年02月18日いつの時代も、大きな関心を集めるものといえば、グルメに関する話題。そこで、破格の値段で取引されることもある“世界最高級食材”として注目を集めている白トリュフの知られざる真実に迫ったドキュメンタリーをご紹介します。『白いトリュフの宿る森』【映画、ときどき私】 vol. 456北イタリアのピエモンテ州でささやかれていたのは、夜になると白トリュフを探しに出かける妖精のような老人がいるという“言い伝え”。人の手によって栽培が行われたことがないアルバ産の白トリュフは、なぜそこに育つのか解明されていなかった。危険が多い森の奥深くで、訓練された犬たちとともに伝統的な方法で白トリュフを探す老人たち。まるで宝探しをするように楽しんでいたが、近年は気候変動や森林伐採によって収穫量が減少していた。トリュフが実る場所を決して誰にも明かさない彼らの“秘密”とは……。サンダンス映画祭を皮切りに、世界有数の映画祭で“異彩を放つドキュメンタリー”として大きな話題となった本作。今回は、舞台裏を知り尽くすこちらの方々にお話をうかがってきました。マイケル・ドウェック監督 & グレゴリー・カーショウ監督2018年の『THE LAST RACE(原題)』以来、2度目の共同監督を務めたドウェック監督(写真手前・右)とカーショウ監督(同・左)。謎に包まれていたトリュフハンターたちの日常に迫るため、3年もの歳月をかけたおふたりに、撮影秘話や現在取り組んでいる新たなプロジェクトについて語っていただきました。―家族にさえトリュフの場所を教えないほどの秘密主義であるトリュフハンターたち。そのコミュニティに部外者が入り込むのはかなり大変だったと思いますが、どのようにして彼らの信頼を勝ち取ることに成功したのですか?ドウェック監督まず言えるのは、ワインとエスプレッソはかなり飲んだということですね(笑)。というのも、ここではすべてのことが秘密なので、街に2軒ほどしかないレストランに通うところから始めたからです。メニューに載っているトリュフをどのハンターから仕入れているのかを尋ねても、最初は「父親の代から40年以上の付き合いだが、トリュフハンターには会ったことがない」と言われてしまうほどでした。―なかなか厳しい対応ですね。実際、彼らはどうやって取引しているのでしょうか。ドウェック監督夜中にお金を入れた木箱を外に出しておくと、朝には魔法のようにトリュフが入っているそうです。その後、店主が司祭をしているいとこなら何か知っているかもしれないからと紹介してくれました。そこで、「カルロという人が教会に来るときはいつもトリュフの匂いがするから彼がハンターじゃないかな」という情報を得て、今度はカルロを紹介してもらったのですが、彼からは「僕は違うけど、あの人が怪しいかも」と言われてしまったんです。そんな状況が3~4か月ほど続きましたが、それでも諦めずにいろいろな方に話を聞き続けました。その間はカメラを出さずに、ただ彼らから家族にまつわる思い出話を聞いたり、農場を見せてもらったりするだけ。かなり時間はかかりましたが、そんなふうに接していくなかで家族のような関係性を築くことができました。減少する白トリュフを保護する一助になりたい―その結果、実はトリュフハンターだったカルロさんはじめ、みなさんが出演してくださったのですね。ドウェック監督あとは、僕たちが滞在していたアパートの近くにお肉屋さんとチーズ屋さんがあったので、朝イチで大量のお肉とチーズを仕入れることも大事な日課。それを持って、行く先々の人たちとおみやげ交換をしていましたから。そうやって心地よい関係になってからカメラを入れたので、撮影を始めたときには彼らもカメラを意識することなく自然と進めることができたのだと思います。―ただ、そのいっぽうでトリュフハンターたちの背後に渦巻く深刻な問題の数々が映し出されており、衝撃を受ける場面もありました。カーショウ監督毎年トリュフの獲れる数が減っているにもかかわらず、世界的な需要がどんどん上がっているので、いまや白トリュフは金塊と同じくらいの値段で取引されることもるほどですからね。そういったことが大きなプレッシャーとなり、それまで起きなかった争いやライバルの犬を毒殺してしまうといったダークな部分を生み出しているのだと感じました。―それらの現実を目の当たりにして、監督たちの考え方に影響を及ぼすこともあったのでは?カーショウ監督僕たちも、白トリュフがこれほど稀有な食材となっていることを今回の撮影を通して知ったので、それがきっかけとなって始めたのが保護プログラム。集めた資金をトリュフハンターたちに渡し、彼らがトリュフハンティングしている土地を買えるようなシステムを作りました。そうすることで、危険にさらされているこの場所を永久的に保護できると考えているので、それが減少しているトリュフの問題を解決する一助になることを願っています。トリュフハンターたちから大きな影響を受けている―この伝統を守るために、消費者である私たちでもできることがあれば教えてください。ドウェック監督先ほどお話した保護プログラムとともに行っていることのひとつが、この地域で作られたトリュフハンターワインを生産すること。そこで得たすべての収益が彼らに還元されるようなシステムになっており、それによって現在までに52エーカーもの森林を守ることができました。なかなか難しいところですが、まずは森を守ることが一番だと考えています。―支援の第一歩として、トリュフハンターワインを買うことから始めるというのであればできそうですね。ドウェック監督今後は、これをお手本にしてほかの街や国がそれぞれの文化を保護する動きが活発になることを願っているところです。というのも、これらのプログラムは森林だけでなく、コミュニティなどの“文化的生態”を守るためのものでもありますからね。あとは、この映画にインスピレーションを受けて、新しい世代のトリュフハンターが生まれてくれることも願っています。―いろいろな形で広がっていくといいですね。また、個性豊かなトリュフハンターたちの“名言”も見どころですが、彼らと接するなかで感銘を受けたことといえば?ドウェック監督彼らが自然や犬と密接な関係を保ちながら過ごしているのを見て、「自分はこれからどういうふうに生きていけばいいのか」と考えるきっかけになったので、僕たち自身も大きな影響を受けました。すでにこの映画を観た方々からも、「生き方を変えようと思った」とか「自給自足の生活をしてみたい」といった意見がたくさん届いたほどです。カーショウ監督トリュフハンターのなかには、すでに90歳を過ぎている人もいますが、みんなエネルギーや喜びを持って生活している人ばかり。一緒にいると、若者と接している感じがしてとても驚きました。なかでも、カルロの奥さんが「年も取ったんだし、仕事はもう終わりにしてほしい」と言ったときに、カルロが「もしこれが人生の始まりだったらどうする?」と返した場面はすごかったですね。いくつになっても、人生のどのタイミングでも、「ここが始まりかもしれない」というのはとても美しい考え方だと思います。この作品が生活を見直すきっかけになってほしい―確かに、非常にステキな言葉だと思いました。では、まもなく公開を迎える日本に対しては、どのような印象をお持ちかを教えてください。ドウェック監督僕が初めて東京で写真展を開催したのは20年前ですが、それからだいたい年に1回は日本を訪れているくらい本当に日本が大好きです。特に、ものづくりや伝統では高いレベルを極めようとする姿勢がすばらしいなと。それは食文化においても言えることですが、食材や生産地にこだわり、自然をリスペクトしているところには感銘を受けています。今回は、映画の写真も含めた写真展を2月16日~4月24日まで東京のブリッツ・ギャラリーで行うので、そちらにもぜひお越しいただけたらと。コロナ禍が終わったら、なるべく早く戻りたいと思っているほど、僕にとって日本は大切な場所です。実は、いま検討している企画のひとつに日本が候補地に挙がっているものがあるので、ぜひ日本で撮影できたらいいなと考えています。―楽しみにしております。それでは最後に、本作を通して伝えたい思いをお聞かせください。ドウェック監督2年以上コロナ禍でみなさんも感じているかもしれませんが、デジタルメディアよりも、もっと自然と触れ合う時間を取るべきだと考えています。この作品が、デジタルメディアに支配されている自分の生活を見直すきっかけとなり、自然との関係性についても改めて考えてもらえたらうれしいです。カーショウ監督確かに、彼らはデジタルが介入する前の世界にそのまま残っている生活を送っていたので、僕たちも1960年代にいるような感覚を味わうことができました。映画を観ていただく方々にも、僕たちと同じようなタイムトラベルのマジックを体感してほしいですし、いまの時代ではなかなか見つけることができないような幸せや喜び、そして美しさを彼らから感じてもらえたらと思っています。“白トリュフの秘密”がいま明かされる!美しい森が生み出す神秘と、その裏に渦巻く欲望の世界を垣間見ることができる本作。人々を虜にする芳醇でミステリアスな白トリュフの香りに包まれながら、無垢なトリュフハンターたちの生き様に心が刺激される1本です。取材、文・志村昌美美しさに魅了される予告編はこちら!作品情報『白いトリュフの宿る森』2月18日(金)より、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント©2020 GO GIGI GO PRODUCTIONS, LLC
2022年02月17日新横浜プリンスホテルでは、イタリアを代表するカーブランドのFIAT(フィアット)とのコラボレーションによるアフタヌーンティーセット「Strawberry Afternoon Tea Collaboration with FIAT」を、2022年2月5日(土)から3月31日(木)までの期間限定で提供する。新横浜プリンスホテル×FIATのコラボアフタヌーンティーFIATの代名詞としても知られる名シリーズ「FIAT 500(チンクエチェント)」。今回のコラボレーションでは、“フィアットに乗って出かけるいちご狩り”をテーマに、そのアイコニックなフォルムで人気の「FIAT 500」やイタリアをモチーフにした様々なメニューを提案する。「FIAT 500」やイタリアをモチーフにした多彩ないちごスイーツアフタヌーンティースタンドを彩るのは、春気分を先取りしたスイーツ。FIATのロゴが印象的な「いちごのFIATロゴ入りティラミス」、公式キャラクターの「TOPO FIAT(トポ フィアット)」の砂糖菓子を添えた「いちごのモンブランとチョコレートムース TOPOちゃんを添えて」、イタリア発のトレンドスイーツ「いちごのマリトッツォ」など、多彩なメニューがラインナップ。このほか、セイボリー類にも、ペンネグラタンやフォカッチャサンド、イタリア伝統のソース「トンナートソース」を使ったサラダなど、本格派のイタリアンメニューが用意されている。片桐仁「JOMON(縄文) FIAT 500X」の展示もまた、期間中は、俳優・アーティストとして活躍する片桐仁がカスタムした「JOMON(縄文) FIAT 500X」をロビーに展示。2018〜2019年に片桐が出演したフィアットのキャンペーン「#MY FIRST FIAT」において、自身が愛する縄文時代をテーマに、「FIAT 500X Cross」のボディに独創的なアートを描いた作品だ。詳細「Strawberry Afternoon Tea Collaboration with FIAT」提供期間:2022年2月5日(土)〜3月31日(木) ※土・休日限定時間:14:00~17:00(L.O.16:30)場所:トップ オブ ヨコハマ バーラウンジ(新横浜プリンスホテル 42F)料金:1名 4,700円 ※FIATオリジナルエコバッグ付き。<メニュー内容>■スペシャルメニュー(2種類)和牛スジとキノコのペンネグラタン トリュフの香り/いちごのシャーベット■スイーツ(8種類)いちごのFIATロゴ入りティラミス/いちごとピスタチオのタルト/いちごとレモンのマカロン/いちごのマリトッツォ/いちごのモンブランとチョコレートムース TOPOちゃんを添えて/いちごとラズベリーのジュレ プラリネクリーム/スコーン(プレーン/チョコレート)■セイボリー(3種類)トンナートソースのガーデンサラダ/タコのフォカッチャサンド/アランチーニとモルタデラのピンチョス■ドリンク(18種類) ※フリーフロー制(3時間)[HOT]ブレンドコーヒー、ロイヤルミルクティー、ダージリン、クオリティウバ、アッサム、アップルティー、ピーチ&マンゴーティー、ミックスベリーティー、ルイボスバニラ(ノンカフェイン)、レッドベリーズ(ノンカフェイン)、スイートジンジャー(ノンカフェイン)[ICED]アイスロイヤルミルクティー、アイスティー、オリジナルティーソーダ、アイスコーヒー、オレンジジュース、ウーロン茶、ジャスミンティー【予約・問い合わせ先】レストラン予約係TEL:045-471-1115(10:00〜18:00)
2022年02月04日ディーゼルの2022年バレンタインは、イタリアの高級チョコレート“VESTRI (ヴェストリ)”との初のコラボレーション。VESTRIの代表作“アンティーカ・ジャンドゥイア”をディーゼルのバレンタインのために特別にアレンジした、ピスタチオの限定フレーバー“フォンデンテ・ピスタッキオ”とスタイリッシュなミニバッグがセットになったスペシャルパッケージが登場。2022 DIESEL VALENTINE WITH VESTRI SPECIAL PACKAGE【内容】▶DIESEL VALENTINE MINI BAG( ブラック・レッド 2色展開)※ピンクはパルコ限定カラー▶VESTRI ANTICA GIANDUIA DIESEL VALENTINE限定フレーバー “フォンデンテ・ピスタッキオ”金のスプーンですくってたべるジャンドゥイアチョコレート。自社農園で育てた、こだわりのあるカカオで作り上げたビターなアンティーカ・ジャンドゥイアに、程よくピスタチオのフレーバーが融合しています。そのままスプーンで、パンに塗って、温めてディップにも。スプーンは食べた時に美味しく感じるように先が少し薄く加工されています。▶SPECIAL GIFT FOR LOVER**DIESEL STORE内にて、お好きなギフトをお選びください。*DIESEL ONLINE STOREでは、アンダーウエアとの組み合わせのみでの販売となります。*VESTRIでは、アンダーウエアまたはソックスとの組み合わせでの販売となります。【価格】DIESEL STORE:ミニバッグ+フォンデンテ・ピスタッキオ 税込4,950円 + お選びいただいたアイテムに応じた金額となります。DIESEL ONLINE STORE:ミニバッグ+フォンデンテ・ピスタッキオ+アンダーウエア 税込9,240円【販売期間】2022年1月19日(水)~2月14日(月)【取扱店舗】DIESEL STORE / DIESEL ACCESSORIES STORE(一部店舗を除く)DIESEL ONLINE STORE※パルコ5店舗では、パルコ限定カラーがピンクで登場取扱店舗:DIESEL札幌パルコ / DIESEL 浦和パルコ / DIESEL パルコヤ上野DIESEL 池袋パルコ / DIESEL ACCESSORIES STORE 福岡パルコAbout VESTRIシェフショコラティエ:ダニエーロ・ヴェストリイタリア トスカーナ州のアレッツォで創業し約30年の歴史を持つVESTRI。最高級カカオを農薬と化学薬品を一切使用せず有機栽培し、チョコレートになるまでの製造を一貫して行う希少な「ファーム・トゥ・バー」のブランド。納得のいくカカオを自ら育て、丁寧に手作りで生み出されるチョコレートは、口の中で滑るように溶けてゆく「口融け」の良さが特徴的な職人魂が詰まった逸品です。【取扱店舗】ルミネ新宿 / VESTRIオンラインストア【価格】ミニバッグ+フォンデンテ・ピスタッキオ+アンダーウエア 税込9,240円ミニバッグ+フォンデンテ・ピスタッキオ+ソックス 税込6,600円※VESTRI店舗ではミニバッグはブラックのみの展開となります。※VESTRI店舗での販売方法はVESTRIまでお問合せください。【 info@vestri.jp】※ミニバッグおよびチョコレート単体での販売はございません。※一部お取扱いのない店舗がございます。※画像はイメージです。※数量限定販売のため、なくなり次第終了となります。※販売開始日、展開店舗は変更される可能性がございます。特設ページ CHAIN CAFÉ(グロリアスチェーンカフェ)」ではバレンタインコラボメニューが60食限定で登場ディーゼルが手がける「GLORIOUS CHAIN CAFÉ(グロリアスチェーンカフェ)」では、1月19日~2月14日の期間、イタリアで30年の歴史を持つ高級チョコレートブランド「VESTRI(ヴェストリ)」と初のコラボレーションによるバレンタイン限定メニューを展開します。イタリア トスカーナ州のアレッツォで創業したVESTRIは、農薬と化学薬品を一切使用しない有機栽培により最高級のカカオを栽培し、チョコレートになるまでの製造を一貫して行う希少な「ファーム・トゥ・バー」のブランド。納得のいくカカオを自ら育て丁寧に手作りで生み出されるチョコレートは、口の中で滑るように溶けてゆく「口溶け」の良さが特徴です。今回のコラボレーションでは、VESTRIの代表作となる金のスプーンですくって食べるジャンドゥイアチョコレート「アンティーカ・ジャンドゥイア」を特別にアレンジしたディーゼルバレンタイン限定のピスタチオフレーバー「フォンデンテ・ピスタッキオ」が登場。ゴールドのスペシャルなコラボパッケージに入った「フォンデンテ・ピスタッキオ」をひとつ贅沢に使用して、ミニサイズのエッグベネディクトやパンケーキ、濃厚なピスタチオプリン、マカロン、フルーツを盛り合わせたアフタヌーンティーセットを60食限定で展開します。ジャンドゥイアチョコレートはスプーンですくってそのままでも、パンケーキやフルーツをディップするのもおすすめです。バレンタイン限定の特別なアフタヌーンティーセットをぜひお楽しみください。一段目: VESTRIの代表作「アンティーカ・ジャンドゥイア」のDIESEL バレンタイン限定のピスタチオフレーバー「フォンデンテ・ ピスタッキオ」にエディブルフラワーを添えて。二段目: 濃厚な味わいの自家製ピスタチオプリン、アールグレイ& ラズベリーのマカロン、フレッシュなイチゴと白ブドウ。三段目: オープン当時からのシグニチャーメニューエッグベネディ クトと、パンケーキのミニサイズ。GLORIOUS CHAIN CAFÉ らしいダイナースタイルを感じるアフタヌーンティーをお楽 しみください。<GLORIOUS CHAIN CAFÉ × VESTRI バレンタインコラボレーションメニュー>期間:2022 年1月19日(水)- 2 月14日(月)店舗:グロリアスチェーンカフェ渋谷メニュー名:グロリアスチェーンカフェ×ヴェストリ バレンタインアフタヌーンティーセット2名様分 ドリンク2 杯ずつお代わり付き 3,900円(税込)<店舗情報>グロリアスチェーンカフェ渋谷住所:東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti 1FTEL:03-3409-5670営業時間:11:30~20:00 (L.O.19:00) 不定休 ※現在時間を短縮して営業しています。特設ページ ※予告なくメニューのご提供を終了する場合がございます。※営業時間は都合により変更になる場合がございます。URL : www.gloriouschaincafe.jpInstagram : @ gloriouschaincafe / Facebook : fb.com/gloriouschaincafe【キャンペーンに関する読者お問合せ】ディーゼルジャパン 0120-55-1978( 11:00 ‒ 18:00)URL:www.diesel.co.jp企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2022年01月20日白壁と木目が調和する、温かでくつろげる空間郷土色豊かな手打ちパスタや肉料理をイタリア料理と日本酒の意外なコラボレーション白壁と木目が調和する、温かでくつろげる空間お洒落で温かい雰囲気を醸し出す外観地下鉄四ツ橋駅、西大橋駅から徒歩5分。【イタリア料理店TAMANEGI】は、本場ピエモンテ州で腕を磨いた地頭方貴久子さんによる、力強さと繊細さを併せ持つイタリア料理が評判のレストランです。妥協のない素材選びと、その持ち味を際立たせる技術、さらに、食材同士の組み合わせのセンスなど、すべてにおいて鍛え抜かれた力量が感じられるのが魅力。そんな美味にぴったりのワインを、ソムリエであるご主人が巧みに提案してくれます。くつろいだ雰囲気と座り心地のいいイスが、カップルやおひとりさまに人気のカウンタードアを開けると広がるのは、明るい白壁と木の温もりが調和した心地よい空間。カウンターのタイル使いも素敵で、店内のあちこちに、店名の由来である玉ねぎのオブジェが飾られているのがユニークです。心のこもった接客も素晴らしく、通い詰める常連客が多いというのもうなずけます。郷土色豊かな手打ちパスタや肉料理をある日のコースのメイン。野菜とのカラフルなコンビネーションが五感を魅了する本場で学んだ技法を駆使して提供される北イタリア伝統の料理は、ピエモンテ州に伝わる手打ちパスタや肉料理など、郷土色豊か。季節の前菜、パスタ、メインの3皿~のおまかせコースが用意されているところもうれしいポイントです。窓から自然光が差し込み、夜は温もりある照明が食卓を照らす居心地の良い空間でゆったり過ごしてみては。ここからはその中でも、お店オススメのメニュー3つをご紹介します。『熊本馬肉サラダ仕立て桃ジャムとペコリーノチーズ添え』『熊本馬肉サラダ仕立て桃ジャムとペコリーノチーズ添え』肉料理に甘いジャムを合わせるピエモンテ州の伝統料理をベースにアレンジしたオリジナルのひと皿。さっと火を入れた馬肉に桃ジャムを添え、やや苦みのあるトレビスを加えてサラダ仕立てに仕上げられています。コクと香りをプラスするペコリーノチーズが、さりげなく美味をあと押しする名脇役に。『マナガツオのグリルおかひじきとゴーヤのサラダ』季節の前菜『マナガツオのグリルおかひじきとゴーヤのサラダ』一晩マリネしたマナガツオをしっとりと焼き上げ、おかひじきやゴーヤなど苦味のある野菜や新レンコンを添えたひと品。焼なすを加えたコクのあるマヨネーズソースが、マナガツオの旨みを引き立てます。香ばしく風味豊かな『ピスタチオのクレームブリュレ』香ばしく風味豊かな『ピスタチオのクレームブリュレ』ピスタチオの風味とやさしい甘さが口の中で溶け合う人気のドルチェ。表面のカリカリとした食感と香ばしさ、中身のなめらかさのコントラストがたまりません。ほかにも季節により、さまざまな素材を使ったデザートが登場します。イタリア料理と日本酒の意外なコラボレーションソムリエが厳選する日本酒のラインナップ。希少な銘柄に出合えることも奥様がつくる料理に相性抜群のワインを、ソムリエであるご主人が提案してくれるのもこちらならでは。ワインのほか、日本酒も豊富に取り揃えており、イタリア料理を引き立てる日本酒との意外なコラボレーションが楽しめることが魅力です。料理人プロフィール:地頭方貴久子(ジトホウキクコ)さん1979年生まれ、大阪府出身。高校卒業後、大阪や奈良のイタリア料理店で修業後、北イタリアのピエモンテ州で本場の技術を学ぶ。帰国後、大阪でさらなる実践を積み、2007年に【ボッチオ】を独立オープン。2014年に【イタリア料理店TAMANEGI】として新たなスタートを切り、ソムリエの夫とともに美食を追求している。イタリア料理店TAMANEGI【エリア】四ツ橋/新町/堀江【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】1500円【ディナー平均予算】7000円【アクセス】西大橋駅 徒歩5分※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください
2021年11月22日日本に限らず、世界を見渡すと、その国独自の文化や習慣に驚かされることがあります。日本でいうと、子供だけで通学していることや、貴重品を落としてもそのままの状態で戻ってくる場合が多いことなど、安全面に対して、海外の人から驚きの声が上がることは珍しくありません。イタリア生まれのマッシ(@massi3112)さんもまた、日本で暮らすようになってから、驚くような光景を多々目にしてきたといいます。日本人だからこそ「そうなの!?」と逆に驚くものや、クスッと笑えるものまで、『イタリア人が驚いた日本 7選』をご覧ください。イタリア人を驚かせる日本のあれこれの巻 pic.twitter.com/eTo0Iqz8nv — マッシ 日伊逐次通訳者 (@massi3112) November 10, 2021 車のバック駐車や自動販売機の多さなど、日本にいれば特段不思議に感じないことばかり。しかし、海外で生まれ育った人からしてみれば、違うものなのですね…!マッシさんによる『7選』は反響を呼び、さまざまなコメントが寄せられています。・セーラームーンに笑った!・日本人だけど、ICカードが普及し、バスもまったく使わないため、自分もよく分からない。・パーキングのロックなんて日本だけなのか…。マッシさんが驚いたように、きっと私たちもまた、海外へ行くと驚く光景を目にしているはず。あなたが驚いた海外の文化や習慣、光景はなんですか。ぜひコメント欄で教えてください![文・構成/grape編集部]
2021年11月12日