「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」アレン・レン×「招揺」バイ・ルーが主演を務める中国ドラマ「美人骨」シリーズが、3月3日(日)より全国無料放送のBS12 トゥエルビにて放送されることが決定いたしました!(BS初放送)アジア中で圧倒的な人気と知名度を誇る2人の俳優が魅せる、前世と現世で綴る壮大なラブストーリーをぜひご覧ください。(C)BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO., LTD.■ ■放送・配信情報放送(BS12):3/3(日)ひる1時~ 毎週日曜ひる1時~2話連続 見逃し配信(TVer):放送後~2週間見逃し配信 ※#1のみ放送後~最終話の配信終了まで ■ ■作品概要「美人骨~前編:周生如故~」北魏の時代、戦場で多大な功績を残してきた将軍の小南辰王・周生辰(ジョウション・チェン)は民に好かれているが、皇室に警戒されていた。生まれる前から太子妃となることが決まっていた名門世家の娘・漼時宜(ツイ・シーイー)は因縁あって周生辰の11番目の弟子となり、成長するにつれ周生辰を慕うようになる。一方、周生辰も漼時宜に好意を抱くが、かつて「一生結婚しない、子孫も残さない」と誓っていたため、気持ちを押し殺していた。陰謀により周生辰は惨死し、漼時宜は嫁ぐ日、高い城壁から飛び降り、自ら命を絶った…。周生辰(ジョウション・チェン)役:アレン・レン(任嘉倫)漼時宜(ツイ・シーイー)役:バイ・ルー(白鹿)劉子行(リウ・ズーシン)役:ワン・シンユエ(王星越)宏曉誉(ホン・シャオユー)役:リー・イールー(李宜儒)蕭晏(シャオ・イエン)役:ジョウ・ルーラー(周陸啦)漼風(ツイ・フォン)役:ヤオ・イーチェン(姚奕辰)鳳俏(フォン・チャオ)役:スー・モンユン(蘇夢蕓)幸華(シンホワ)役:ウー・マンスー(吴曼思)監督:郭虎「永遠の桃花~三生三世~」脚本:墨宝非宝「Go!Go!シンデレラは片想い」原作:墨宝非宝 小説「一生一世美人骨」(C)BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO., LTD.「美人骨~後編:一生一世~」人気女性声優・時宜(シー・イー)はとても美しいが表に出ることを避け、真面目に声の仕事をこなしている。一方、周生辰(ジョウション・チェン)は化学教授でビジネスに興味はないが、家業を救うため母の条件を飲み、結婚して家業を継ぐことに。時宜に出会った瞬間、なぜか親しさを感じた周生辰は「結婚が必須なら、自分が選ぶ相手とする」と決め、時宜に突然のプロポーズをする。うっすら前世の記憶がある時宜はそのプロポーズを受け入れ結婚し、愛を育んでいたが、周生辰の身代わりに重体となる…。周生辰(ジョウション・チェン)役:アレン・レン(任嘉倫)時宜(シー・イー)役:バイ・ルー(白鹿)梅行(メイ・シン)役:ツーシャー(此沙)周文川(ジョウ・ウェンチュアン)役:ルオ・ミンジエ(駱明劼)周文幸(ジョウ・ウェンシン)役:ワン・ルイシン(王瑞欣)監督:沈陽「黄泉がえりの皇妃~鳳凰の涙~」、賁放「ラブ・デザイナー〜恋のお仕立てはじめます〜」脚本:墨宝非宝「Go!Go!シンデレラは片想い」原作:墨宝非宝 小説「一生一世美人骨」(C)BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO., LTD.■ ■セルDVD-BOX(全4BOX)リリース情報(絶賛発売中)・BOX1本編6枚組(前半 第1話~第12話)/¥15,840(税込)・BOX2本編6枚組(前半 第13話~第24話)/¥15,840(税込)・BOX3本編8枚組(後半 第1話~第16話)/¥18,920(税込)・BOX4本編7枚組(後半 第17話~第30話)+特典ディスク/¥18,920(税込)<初回生産限定版>全巻収納ボックス<共通特典>BOX1~4:ストーリーブック(8P)<映像特典>BOX4:特典ディスク仕様:1層/カラー/MPEG-2/16:9/ドルビーデジタルステレオ/オリジナル中国語/日本語字幕発売元:株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ/株式会社コンテンツセブン販売元:TCエンタテインメント株式会社 ■ ■レンタル情報(絶賛レンタル中)全54話(前編全24話、後編全30話)/27巻・Vol.1~6(前半 第1話~第12話):2023年9月6日(水)・Vol.7~12(前半 第13話~第24話):2023年10月4日(水)・Vol.13~20(後半 第1話~第16話):2023年11月8日(水)・Vol.21~27(後半 第17話~第30話):2023年12月6日(水)■ ■関連する公式サイト&公式Xソニー・ミュージックソリューションズ配給作品の公式サイト(ASIALL): 「美人骨」日本公式Xアカウント: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月15日養女をめぐるスキャンダルでハリウッドから敬遠された感のあるウディ・アレン。『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』以来久々の新作『サン・セバスチャンへ、ようこそ』が1月19日(金)、日本公開される。御年88歳、イーストウッド、山田洋次と並ぶ長老監督の、サン・セバスチャン国際映画祭で繰り広げられるロマンティック・コメディは、相変わらず軽快で、愛らしい毒舌が満載。大好きなクラシック映画への思いも存分に盛り込んだ、シネフィル(映画通)にはたまらない一本だ。『サン・セバスチャンへ、ようこそ』今回もウディ・アレンがオリジナル脚本を手がけ監督している。出演はしていないのだが、『アニー・ホール』などの初期作品群を思い起こさせるシーンや、設定もあり、アレン映画の楽しさで満ちあふれている。長く見続けてきたファンにとっては、なんともうれしい。舞台となる「サン・セバスチャン国際映画祭」は、スペインの北部、フランスとの国境に近いサン・セバスチャンで毎年秋に開催される。カンヌ、ヴェネツィア、ベルリンに次ぐ歴史と権威があるもの。昨年の第71回では、藤竜也が『大いなる不在』(2024年公開予定) で最優秀俳優賞を日本人として初めて受賞した。このロケ地のカラっと晴れたおしゃれなリゾート風景、映画祭の醸し出すゴージャスな雰囲気も、この映画の醍醐味だ。主人公のモートは、かつて大学で映画を教え、いまは小説を執筆中という、物書き。プレスエージェントとして活躍する妻が、新作を携えフランス人監督と映画祭に参加するのに同行して、ニューヨークからサン・セバスチャンにやってきた。モートを演じているのはウォーレス・ショーン。『マンハッタン』でダイアン・キートンの元夫役を演じて以来、アレン作品の常連役者。妻役は『フェイス/オフ』などアクション作品も多いジーナ・ガーション、監督役は『オフィサー・アンド・スパイ』でドレフュスに扮したルイ・ガレル。「ハイポコンドリア(病的心配症)」という言葉を覚えたのは『ハンナとその姉妹』というアレンの映画だったと記憶する。ちょっとした耳鳴りから悩みはじめ、脳腫瘍まで心配してしまう男をウディ・アレンが演じていた。モートもまた、この心配性患者だ。映画祭についてきたのは妻が監督とできていやしないかという猜疑心から。小説が書けないいらだちと、妻の浮気の心配によるストレスで、毎晩変な夢をみるし、胸に痛みを感じる。これはかなりの病気に違いない……。映画祭で会った友人から、いい医者がいると紹介され、暇に任せ思い切って現地のクリニックに出かけるモート。ジョーという名前の医師は、魅力的なスペイン女性(エレナ・アナヤ)だった。ニューヨークへの留学経験があり、話をすると、映画の趣味も合う。既婚者の彼女に、モートはすっかりのぼせ上がってしまう。妻の浮気を心配しておきながら!病的心配症、猜疑心の塊、惚れっぽい、そして、自分の才能にも容姿にも自信がない。とくれば、ウディ・アレンがこれまで演じてきた、愛すべきだめ男そのもの。いってみれば、アレンの分身だ。そんなモートがみる変な夢が、本当に変。まさにアレンの映画的嗜好の反映で、ヨーロッパ映画の名作のシーンがモノクロでおもしろ可笑しく登場する。『地獄の黙示録』などを担当し、アレンとはこのところコンビが続く名撮影監督ヴィットリオ・ストラーロの腕の見せどころだ。「ほとんどの人はカラーで夢を見るけれど、モートはモノクロ映画をこよなく愛しているので、モノクロで夢を見ると思う。考えてみれば、モノクロ写真は現実よりもファンタジーなんだ。自然界にモノクロは存在しないからね」とストラーロは語る。黄色い上着を着ているのが撮影監督ヴィットリオ・ストラーロ夢のシーンでオマージュを捧げたのは、『市民ケーン』『8 1/2』『突然炎のごとく』『男と女』『勝手にしやがれ』『仮面/ペルソナ』『野いちご』『皆殺しの天使』『第七の封印』の9本。すべて、アレンが崇拝する1950〜60年代のヨーロッパ作品。モート役のウォーレス・ショーンによれば「当時は“人生の意味とは何か”という問いに大きな関心が向けられていた。ベルイマンもその問いに取りつかれていたし、フェリーニの『甘い生活』もそうした関心に満ちていた……『突然炎のごとく』では、愛は人生における最も重要なテーマだ。モートがフランス映画の影響を受けているのは、人生のこの側面を真剣に扱っているからだと思う」。この作品の撮影前後に書かれた『唐突ながら ウディ・アレン自伝』によると、クランクインまでには、スキャンダル事件が後を引き、キャスティングを含め、相当難航したようだ。「厄介な人物と喜んで運命をともにしてくれる役者はそうそうみつからない。ありがたいことに、ウォーレスは例外だった」。モートをアレン自身が演じると、いかにも神経質で面倒くさい奴になると思うのだけど、好人物のウォーレス・ショーンが演じることもあり、これまでよりややマイルド。そのせいか、より強く感じるのは自己愛より、映画への愛。「人生は映画のように、想定外」、チラシに書かれたコピーはなかなかしゃれている。文=坂口英明(ぴあ編集部)(C)2020 Mediaproducción S.L.U., Gravier Productions, Inc. & Wildside S.r.L.【ぴあ水先案内から】植草信和さん(フリー編集者、元キネマ旬報編集長)「……映画オタクのアレン監督ならではの、“映画と人生”の物語……」植草信和さんの水先案内をもっと見る()高松啓二さん(イラストレーター)「……思わぬキャスティングに心が躍った。」高松啓二さんの水先案内をもっと見る()
2024年01月15日映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。【水先案内人 高松啓二のおススメ】今年89歳になるウディ・アレン監督の新作。大学で映画を教えていたモートは、映画広報の妻スーとサン・セバスチャン映画祭に参加するが……。モートを演じるのはウォーレス・ショーン。ウディ作品には、傍役でほぼ出演し続けている。それだけに今作で主役というのはウディ作品を見続けた者として嬉しい。ウディ本人のようなキャラクターをショーンが一生懸命演じているのは可笑しくも可愛い。ただし、ボタンダウンシャツにアーミージャケットのウディスタイルはイマイチ似合ってなかったかな?また妻のスー役のジーナ・ガーションもB級映画などでイイ味出してきたが、本作では往年のソフィア・ローレンを思わせる程の貫禄で作品に華を添える。随所に『市民ケーン』『勝手にしやがれ』など名作映画をもじった夢(モノクロで再現)が現れ、こそばゆい笑いを誘う。ウディ作品としては標準的なコメディ作だが思わぬキャスティングに心が躍った。<作品情報>『サン・セバスチャンへ、ようこそ』1月19日(金) 公開脚本・監督:ウディ・アレン出演:ウォーレス・ショーンジーナ・ガーションルイ・ガレルエレナ・アナヤセルジ・ロペスクリストフ・ヴァルツ公式サイト: Mediaproducción S.L.U., Gravier Productions, Inc. & Wildside S.r.L.
2024年01月13日ウディ・アレンが監督を務める映画『サン・セバスチャンへ、ようこそ』が2024年1月19日(金)より公開される。ウディ・アレン監督のロマンチック・コメディティモシー・シャラメやエル・ファニングが出演したニューヨークが舞台のロマンチック・コメディ『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』や、1920年代のパリと現代を行き来するファンタジー『ミッドナイト・イン・パリ』を手掛けてきた監督 ウディ・アレン。映画『サン・セバスチャンへ、ようこそ』はそんな彼が自身の集大成ともいえる、スペインを舞台にしたロマンティック・コメディだ。映画『サン・セバスチャンへ、ようこそ』あらすじ物語の主人公は、かつて大学で映画を教えていたモート・リフキン。今は人生初の小説の執筆に取り組んでいる熟年のニューヨーカーだ。ある日、彼は、映画業界のプレス・エージェントである妻のスーに同行し、スペイン北部バスク地方の街、サン・セバスチャンで毎年9月に開催されるサン・セバスチャン国際映画祭に参加することになる。妻とフランス人著名監督フィリップの浮気を疑うモートはストレスに苛まれ、現地の診療所に赴くはめに。そこでモートは人柄も容姿も魅力的な医師ジョーとめぐり合い、浮気癖のある芸術家の夫との結婚生活に悩む彼女への恋心を抱く。そしていつしか自らの“人生の意味”を探し求め、映画と現実の狭間を迷走していくのだった……。登場人物モート・リフキン…ウォーレス・ショーン人生初の小説の執筆に取り組んでいる作家。妻の浮気を疑っている。スー…ジーナ・ガーションモートの妻。映画業界のプレス・エージェント。ジョー…エレナ・アナヤ医師。モートが恋心を寄せる相手。【作品詳細】映画『サン・セバスチャンへ、ようこそ』公開日:2024年1月19日(金)脚本・監督:ウディ・アレン撮影監督:ヴィットリオ・ストラーロ出演:ウォーレス・ショーン、ジーナ・ガーション、ルイ・ガレル、エレナ・アナヤ、セルジ・ロペス、クリストフ・ヴァルツ原題:Rifkin’s Festival配給:ロングライド
2023年11月25日シンガーソングライター、リリー・アレンがTVドラマ初主演、イギリスの海辺の街マーゲイトを舞台に四姉妹とその一家の日常を描くコメディドラマ「ドリームランド 渚の四姉妹」から、初公開となるアレンのインタビューコメントが到着。さらに、豪華日本語吹替版キャストも決定した。本作は、BAFTA(英国アカデミー賞)テレビ部門で「ベスト短編番組」を受賞した短編コメディを長編化した1話30分のドラマ・シリーズ。不倫・妊娠・姉妹関係・性的指向など人生における葛藤と、その背景にある社会問題も盛り込んだ話題作だ。主演を、本作がTVドラマ初主演となるシンガーソングライターで、プライベートでは「ストレンジャー・シングス 未知の世界」でブレイクした俳優デヴィッド・ハーバーとのおしどり夫婦ぶりも知られるリリー・アレンが務めた。アレンは出演を引き受けた理由を「マーゲイトで撮影されると聞いてすごく惹かれた。マーゲイトは大好きな場所だったから」と本作の舞台マーゲイトの街が元々好きな場所だったと語り、「脚本が素晴らしいと思ったし、好きなプロダクションの製作であることが大きな魅力だった」と、「バッド・シスターズ」「フランク、アイルランドのダメ男。」などのMerman製作であることが出演の決め手だったことを明かす。また、監督・脚本・製作を全て女性が担当する現場について、「リハーサルで座談会をしているとき、とてもいい雰囲気とエネルギーがあったのは楽しかった。こんな経験は初めて」と貴重な経験になったことを明かし、「素晴らしい時間を過ごせたことは確かで、長く続く人間関係も築けた」と語る。本作でアレンが演じるのは、パリのファッション業界で働いていたが突然帰郷する四姉妹の次女メル。一家の問題児でもあるメルを演じたアレンは「私は人生の中でとても誤解されていると感じてきた。存在感だけはあるようで、中身は理解されなかったり、話を聞いてもらえなかったり。だからメルに惹かれたんだと思うし、親近感を覚えた」と、メルのキャラクターが自身とリンクすることが多かったと明かしている。また、日本語吹替版キャストも決定。主演のアレンの声を沢城みゆきが担当することをはじめ、沢田敏子、高島雅羅、木下紗華などレジェンド級から人気若手まで、豪華吹替キャストが集結する。海外ドラマ「ドリームランド 渚の四姉妹」は10月2日(月)よりスターチャンネルEXにて配信、11月7日(火)よりBS10スターチャンネルにて放送。11月5日(日)吹替版第1話先行無料放送。海外ドラマ「ドリームランド 渚の四姉妹」(全6話)【配信】「スターチャンネルEX」<字幕版・吹替版>10月2日(月)配信開始 ※毎週月曜、1話ずつ更新【放送】「BS10スターチャンネル」<STAR1字幕版>11月7日(火)より毎週火曜23時ほか※11月5日(日)13:00 吹替版 第1話無料放送<STAR3吹替版>11月10日(金)より毎週金曜22時ほか(シネマカフェ編集部)
2023年09月27日人気シンガーソングライター、リリー・アレンと「ドクター・フー」「センス8」のフリーマ・アジェマンが主演する「ドリームランド 渚の四姉妹」が、10月2日(月)より「スターチャンネルEX」にて独占日本初配信決定。ポップなキーアートと予告映像が解禁となった。本作は、海辺の街マーゲイトを舞台に、四姉妹とその一家の日常を描くコメディドラマ。BAFTA(英国アカデミー賞)テレビ部門で「ベスト短編番組」を受賞した短編コメディを長編ドラマ化した本作では、リリー・アレンがTVドラマデビューかつ初主演を果たしている。不倫・妊娠・姉妹関係・SOGI(性的指向と性自認)・自己実現など、人生における葛藤や現代社会が抱える問題が盛り込まれ、Rotten Tomatoesでは批評家評85%と高い評価を獲得。「ポップなコメディ」だけではない深いメッセージ性に心打たれたファンから早くもシーズン2を希望する声があがっている話題作。この度、初公開となる予告映像では、憂鬱そうな顔をした次女・メル(リリー・アレン)が海辺の街マーゲイトに降り立つ姿が映し出される。長女・トリッシュ(フリーマ・アジェマン)の3人目の子どもの妊娠を祝っていたパーティの場に姿を現すが、一家の“はみ出し者”的存在だった次女の突然の帰郷に一同は困惑。犬猿の仲のトリッシュを筆頭に全く歓迎ムードではない家族に気落ちするメルだが、突如、予期せぬ妊娠が発覚する。それぞれが抱えた秘密や嘘によって崩壊していく一家は再生することができるのか…?個性的な四姉妹を中心に、生活、恋愛、夢、嘘、秘密、悩みをカラフルかつポップに魅せる予告映像となった。また、原案・製作総指揮のシャロン・ホーガンを筆頭に三女・クレア役のギャビー・ベストも脚本を担当。女性チームによる脚本により四姉妹の人生を辛辣かつコミカルに映し出している。歌手リリー・アレンのTVデビュー作品にイギリス実力派キャストとBAFTA受賞クリエーターが集結シンガーソングライター、リリー・アレンのTV初出演&主演作。父親は俳優のキース・アレン、弟は「ゲーム・オブ・スローンズ」のアルフィー・アレンで、リリーは2006年にシングル「スマイル」が全英1位を記録するなどポップ歌手として世界的人気を集める。2021年にはイギリスのブロードウェイとも呼ばれるウェストエンドで演劇デビューを果たし、舞台「2.22 A Ghost Story」で由緒ある「ローレンス・オリヴィエ賞」ベスト女優賞にノミネートされるなど高い評価を受けた。今作でリリーが演じるのは、パリのファッション業界で働いていたが突然帰郷する四姉妹の次女メル役。そのほか長女トリッシュ役に人気SFシリーズ「ドクター・フー」でブレイクしたフリーマ・アジェマン、四女レイラ役に「ピーキー・ブラインダーズ」のエイミー=フィオン・エドワーズ、また一家の精神的支柱である祖母役を『未来世紀ブラジル』の大ベテラン、シーラ・リードが務めるなど実力派英国俳優たちが勢揃い。製作総指揮はAppleTV+「バッド・シスターズ」の主演・製作などでも知られる俳優・脚本家のシャロン・ホーガン。本作はホーガンが2017年に原案・脚本を手掛け、BAFTAテレビ部門で「ベスト短編番組」を受賞した11分間の短編コメディを全6話に長編化した。古くからのリゾート地マーゲイトの街を舞台に、四姉妹とその一家の日常を描くドラマの舞台になるのは、イングランド南東部ケント州にある海辺の街マーゲイト。古くからリゾート地として人気があるこの街に暮らす四姉妹を中心に、一家の日常生活、恋愛、夢、嘘、秘密、悩みをカラフルでポップな映像と共に描く。「ドリームランド」は、マーゲイトにある老舗遊園地の名前であり、その一角にある映画館はサム・メンデス監督による映画『エンパイア・オブ・ライト』の撮影ロケ地ともなった。遊園地のどこかノスタルジックな乗り物や、青い海と砂浜、四姉妹の個性的なファッション、ピンク色をテーマにしたベビーシャワー・パーティなど、パステルトーンのカラフルな映像は見るも楽しい作品に仕上がっている。現代の社会問題を随所に盛り込んだシャープな切り口も魅力「ドリームランド」(夢の国)というタイトルやキラキラな風景とは対照的に、マーゲイトの光と影、理想と現実もこのドラマは鋭く描く。父親の存在なしに女性たちだけでお互いに協力しあって生きてきた一家は、一見団結力が高そうに見えるが、それぞれの秘密や嘘で崩壊の危機に直面する。さらに今作ではソーシャル・モビリティ(社会的流動性)もテーマのひとつ。一家はカウンシルハウス(公団住宅)に住むワーキングクラスである一方、母シェリルの恋人や四女レイラのデート相手は、ロンドンからマーゲイトに越してきた「ヒップ」なミドルクラス出身。マーゲイトは長らくひなびた海辺の田舎町だったが、近年は物価が高騰するロンドンを出てマーゲイトに移住する若者やアーティストが増加して、不動産価格が急上昇、地元住民の暮らしに影響を及ぼしているという背景がある。また、フリーマが演じる長女トリッシュは日常にひそむ無意識な差別・偏見に基く言動(マイクロ・アグレッション)に怒ったり、母シェリルが自身の性的指向に戸惑うなど、田舎町ならではの保守性も捉えつつ現代の社会問題が盛り込まれ、「ポップなコメディ」に深みを与えている。批評家から高い評価!シーズン2を待望する声も映画・ドラマ批評サイト「Rotten Tomatoes」では85%フレッシュと批評家から高い評価を受けている。一般ファンからも「イッキミした」「絶対にシーズン2が観たい!」という熱い声が寄せられている。海外ドラマ「ドリームランド 渚の四姉妹」は10月2日(月)よりスターチャンネルEXにて配信、11月7日(火)よりBS10スターチャンネルにて放送予定。11月5日(日)吹替版第1話先行無料放送。海外ドラマ「ドリームランド 渚の四姉妹」(全6話)【配信】「スターチャンネルEX」<字幕版・吹替版>10月2日(月)配信開始 ※毎週月曜、1話ずつ更新【放送】「BS10スターチャンネル」<STAR1字幕版>11月7日より毎週火曜23時ほか※11月5日(日)13:00 吹替版 第1話無料放送<STAR3吹替版>1月10日より毎週金曜22時ほか(シネマカフェ編集部)
2023年09月11日「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」アレン・レン×「招揺」バイ・ルーが主演を務める中国ドラマ「美人骨」のDVD-BOX(全4BOX)発売とレンタル開始が決定いたしました!(C)BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO., LTD.アジア中で圧倒的な人気と知名度を誇る2人の俳優が魅せる、前世(北魏時代)と現生(現代)で綴る壮大なラブストーリー。男性主人公を演じるのは「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」をはじめ、話題作への出演が絶えない実力派俳優のアレン・レン。前世を描く「美人骨~前編:周生如故~」では、かつての誓いから、ヒロインである名門世家の娘・漼時宜(ツイ・シーイー)への恋心を抑えながらも、全てを懸けて守ろうとする将軍の周生辰(ジョウション・チェン)役を好演。周生辰の男気あふれる姿勢と、漼時宜に時折向ける艶かしい眼差しに思わず息を呑む。そんな周生辰に一途な想いを寄せるヒロインの漼時宜には、「招揺」「万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~」などの人気作で主演を飾り、数々の賞に輝く名実ともに人気女優のバイ・ルーを抜擢。師と弟子として出会った2人。叶わぬ思いと知りながらも、周生辰を信じ一心に愛する切なくも美しい姿を熱演した。脚本を手掛けた墨宝非宝は、本作の原作者でもある中国屈指の人気作家。2019年に中国でNo.1の再生数と視聴数を記録した「Go!Go!シンデレラは片想い」などの話題作で脚本を担当。監督を務めたのはアジア全土で爆発的ヒットを記録した「永遠の桃花~三生三世~」「運命の桃花~宸汐縁~」を世に放った郭虎(グオ・フー)。壮大な輪廻転生の純愛物語を丹念に描いた墨宝非宝の脚本に、郭虎が演出する鮮やかな色彩の映像美が加わり、原作小説の世界観を完全に再現した。■ ■トレーラー動画1: ■ ■セルDVD-BOX(全4BOX)リリース情報・BOX1本編6枚組(前半 第1話~第12話)/2023年9月11日(月)発売/¥15,840(税込)・BOX2本編6枚組(前半 第13話~第24話)/2023年10月11日(水)発売/¥15,840(税込)・BOX3本編8枚組(後半 第1話~第16話)/2023年11月11日(土)発売/¥18,920(税込)・BOX4本編7枚組(後半 第17話~第30話)+特典ディスク/2023年12月11日(月)発売/¥18,920(税込)<初回生産限定版>全巻収納ボックス<共通特典>BOX1~4:ストーリーブック(予定)、BOX4:特典ディスク(予定)仕様:1層/カラー/MPEG-2/16:9/ドルビーデジタルステレオ/オリジナル中国語/日本語字幕発売元:株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ/株式会社コンテンツセブン販売元:TCエンタテインメント株式会社■ ■レンタル情報全54話(前編全24話、後編全30話)/27巻・Vol.1~6(前半 第1話~第12話):2023年9月6日(水)・Vol.7~12(前半 第13話~第24話):2023年10月4日(水)・Vol.13~20(後半 第1話~第16話):2023年11月8日(水)・Vol.21~27(後半 第17話~第30話):2023年12月6日(水)■ ■作品あらすじ北魏の時代、戦場で多大な功績を残してきた将軍の小南辰王・周生辰(ジョウション・チェン)は民に好かれているが、皇室に警戒されていた。生まれる前から太子妃となることが決まっていた名門世家の娘・漼時宜(ツイ・シーイー)は因縁あって周生辰の11番目の弟子となり、成長するにつれ周生辰を慕うようになる。一方、周生辰も漼時宜に好意を抱くが、かつて「妻妾を娶らず、子も残さない」と誓ったため、気持ちを押し殺していた。しかし二人の前に皇位を狙う皇子・劉子行(リウ・ズーシン)が現れ、漼時宜に結婚を求める。漼時宜を守るため周生辰は戦うことを選ぶが、劉子行は周生辰を罠にはめようと画策していて…。■ ■メインキャスト周生辰(ジョウション・チェン)役:アレン・レン(任嘉倫)漼時宜(ツイ・シーイー)役:バイ・ルー(白鹿)劉子行(リウ・ズーシン)役:ワン・シンユエ(王星越)宏曉誉(ホン・シャオユー)役:リー・イールー(李宜儒)■ ■スタッフ監督:郭虎「永遠の桃花~三生三世~」脚本:墨宝非宝「Go!Go!シンデレラは片想い」原作:墨宝非宝 小説「一生一世美人骨」■ ■ソニー・ミュージックソリューションズ配給作品サイト&Twitterアカウント配給作品サイト: 「美人骨」日本公式Twitterアカウント:@bijinkotsu「美人骨」著作権表記:(C)BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO., LTD. 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月23日リリー・アレンが、トーク番組「The Jonathan Ross Show」に出演。2020年に結婚したデヴィッド・ハーバートとのなれそめを明かした。2人が出会ったのは、セレブ御用達のデートアプリ「Raya」。「デートアプリを使ってみたのは初めてだった。画面をスクロールして、デヴィッドのプロフィールにたどり着いた。それで、「Accept(受け入れる)」をタップして。彼のことは知らなかった。リアリティー番組にでも出演している警察官かと思った。警察官の制服を着ていたから」と話すリリー。デヴィッドがプロフィール写真に使用していたのは、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」で演じている警察署長ジム・ホッパーのスチール写真だったというのだ。しかし、リリーは「ストレンジャー・シングスを観たことがなかった」ことから、デヴィッドのことを知らなかったそうだ。本気で恋人を探すというよりは、「休日のちょっとした楽しみ」のために「Raya」を使い始めたというリリーは、「彼に(実際に)会ってみて、深い関係になるとは思わなかった。彼は『ブラック・ウィドウ』の撮影でここ(イギリス)に来ていて、2、3か月しか滞在しない予定だったから。でもうまくいっちゃった」と語った。リリーは過去、アルコール&薬物依存症に苦しんだことを公にしているが、2019年7月にアルコール摂取したのを最後にこの4年間禁酒&クリーンな状態をキープできているという。「不思議な感じ。人生が一変した」「新しい夫と、アメリカで人生に向き合っている」と前向きだ。(賀来比呂美)
2023年03月31日2022年3月、横浜FCのシニアフットボールエグゼクティブ・テクニカルアドバイザーに就任したリチャード・アレン氏。イングランドでフィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)やジェイドン・サンチョ(マンチェスター・ユナイテッド)といったタレントを生み出す育成システムの基盤を作った人物です。日本という国で育成年代を育むために必要なことはなにか、フットボールに必要な要素を育成年代で見出すために必要なことを、詳しく伺いました。(取材・文:KEI IMAI)横浜FCのアドバイザーに就任したリチャード・アレンさんイングランドではタレントを生み出す育成基盤を作った■日本サッカーの課題、日本らしいサッカーとは――日本人の特性を踏まえて、どのようなアプローチが必要と考えていますか?また、日本サッカーの課題についてご意見を伺いたいです。サッカーには原理原則というものがあります。それは国や社会に関係なく存在します。もちろん日本人とイングランド人の特性はそれぞれあります。それらを踏まえて最適なプレースタイルを模索していかなければなりません。イングランドの場合は、育成年代では個の技術力を重点的に高めることを重要視しています。そのための育成プログラムが確立されています。日本はまだこれからですね。そこを構築していく段階だと思います。――個人の能力は日本も上がってきていると思います。東京五輪の時に、田中碧選手が「2対2だったり3対3だったりになったときに相手はパワーアップするけれど、自分たちは何も変わらない」というコメントをしました。つまり、個人では戦えるようになってきたけれど、グループになるとまだ勝てないという趣旨だと思います。個人よりもグループでのプレーに課題があるかと思うのですがいかがでしょうか?(出典:2021年8月7日配信GOAL.com「世界では「自分たちのサッカーが選べない」。U-24日本代表MF田中碧が東京オリンピックで実感した"11人対11人"で勝つという意味」)もちろん、日本の選手たちの個人技術は上がってきています。しかしながら、チームのルールに縛られて、その能力を発揮できないことが多いように思います。育成年代で何のための個人技術なのかが整理しきれていないこと、適切な状況で個人技術が表現できるような指導ができていないように思います。例えばボールポゼッションのための技術は上がったかもしれません、でも個人がリスクを追ってチャレンジし、状況を打開するための技術はまだまだ高められます。リスクを負ってチャレンジできるようにしないと、自由を与えられてもチャレンジするべき時に判断できません。サカイクの最新イベントやお得な情報をLINEで配信中!■どんなに才能があっても、試合に出ないと成長しない――日本の育成年代をどのように見ていますか?育成システムは改善されてきていると思いますが、ファシリティ、コーチングの部分はまだまだ発展させていかなければならないと思います。つまり指導者のレベル向上です。また、日本は島国ということもあって、海外での経験が足りていません。異国のチームとの試合経験だけではなく、異文化を知る経験です。選手だけでなく指導者もそういった意味でも経験が足りていない。自分達のサッカーを知るためには、海外のサッカーを知る必要があります。世界で戦っていくには、そのような経験を通じて成長していく必要があるということです。また、日本ではサッカーがNo. 1スポーツではではありません。イングランドやドイツではサッカーはNo. 1スポーツです。なぜかというとサッカーに親しみやすい環境があるからです。お金を払わないとサッカーができなかったり、サッカーをプレーするハードルが高いのはとてももったいないことです。ここから変えていかなければならないと思います。そして18歳からトップチームに上がるまでの期間をどうするかということも考える必要があります。日本の場合は大学サッカーもありますが、高いレベルでプレーできる環境は限られます。ユース以降の環境を整備していくことが重要です。若くポテンシャルのある選手が適切なレベルでプレーする機会があれば、もっと若いタレントが出てきます。Jリーグを見ていると、年齢が高い選手が多いですよね。もっと若くていい選手が出てこなければいけませんし、伸び代のある選手をもっと起用する機会をつくる必要があると思います。どんなに才能がある若手も試合に出ないと成長しません。イングランドでもマーカス・ラシュフォードなどは、マンチェスターユナイテッドで若くしてデビューしてから数試合後にはすぐに代表に呼ばれてプレーしました。その他、若い将来有望な選手たちは、所属チームが強すぎて出場機会が得られなければ、欧州5大リーグの中堅クラブで試合に出る機会を模索します。日本だと久保建英選手のように、レアル・マドリードで試合に出ることは難しいけれど、スペインリーグの中堅クラブで試合に出て成長を求めるなど、クラブとして積極的に行っています。レベルの高いリーグで、試合に出ることがとても重要なのです。――どうすれば、若い選手が出場機会を得られるようになったのですか?当然、若手を起用しても結果を出さないといけません。3連敗もすれば監督も立場が危うくなる世界です。そんな厳しい環境の中でも結果を出せる若い選手の育成が重要になります。だからこそ育成システムに投資が必要なんです。若手の育成には、ハード面の環境、仕組み以外にも優秀な指導者の育成も重要になります。フランク・ランパードなどは選手引退後に指導者としてすぐにトップレベルで指導する一人ですが、良い選手が生まれるためには、良い指導者が必要です。そのための指導者育成の仕組みも非常に重要なのです。日本も同様にこのようなサイクルが生まれるための仕組みが必要でしょう。後編は、その仕組みについて伺います。リチャード・アレン氏プロフィール2005年~2012年トッテナム・ホットスパーFCアカデミー部門採用最高責任者2012年~2014年QPR FC アカデミー統括最高責任者2014年~2017年FA(イングランドサッカー協会)タレントID(才能発掘及び育成)最高責任者2018年~2021年ラフバラ大学フットボール統括ダイレクター2022年~横浜FCシニアフットボールエグゼクティブ テクニカルアドバイザーサッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは
2022年08月04日ウディ・アレンが全フランス人キャストで次の映画を作ることがわかった。言語はフランス語になる。危険なロマンチックスリラーで、『マッチポイント』のような感じの作品になるとのことだ。主要なキャストはほぼ決まっており、撮影は9月にパリでスタートする。アレンはこれまでにもパリ、バルセロナ、ロンドン、ローマなどヨーロッパで映画を撮影してきたが、これらの映画で主要キャストはアメリカ人だった。オール外国人キャストで外国語の映画は初の挑戦だ。今作はアレンの50本目の映画。これが最後の映画になるかもしれないともアレンは述べている。文=猿渡由紀
2022年07月06日公開中のホアキン・フェニックス主演、マイク・ミルズ監督作『カモン カモン』より、ホアキン演じる主人公の甥っ子ジェシー役を愛らしい魅力たっぷりに演じたウディ・ノーマンからのコメント映像が到着した。ジェシー役を演じたウディ・ノーマンは、2009年生まれの弱冠13歳。本作では、類まれな演技力と存在感で英国アカデミー賞助演男優賞にノミネートを果たしたほか、ロンドン映画批評家協会の若手イギリス/アイルランド人俳優賞受賞、ワシントンDC映画批評家協会賞でベスト・ユース演技賞を受賞するなど数々の映画祭を席捲した、ネクストブレイクが期待されている天才子役だ。劇中、演じるのが難しかったシーンとして薬局でのシーンを上げているウディ。「歯ブラシを買うシーンなんですけれど、日常で友人に対してとか演技でも“声を荒げる”ということにもともと抵抗があって。5テイクぐらい撮ってやっとあの“怒り”を表現することができたんです。それでOKが出た後に、ホアキンから役者として一皮むけたなと。「真の役者になれた」と言ってもらえました」と撮影をふり返っている。今回到着したメッセージ映像では、ウディが「作品を見てそれぞれの意味合いを見つけてほしい。いろんなメッセージが込められてるからだ。作品から感じることは、人によって異なると思う。何を持ち帰るかは、本当にその人次第なんだ」と様々な見方のできる本作について言及。共演したホアキン・フェニックスに関しては、「どの役者も一度はホアキンと、共演すべきだと思う。常に周囲を気にかけてて、 そのシーンでセリフがあるのが1人だけだったとしても、全員のことを考えてる、それにすごく優しいんだ」とリスペクトの姿勢を見せ、「(ホアキンの)インタビューをあまり見ないのは、少し苦手だからさ」とお茶目に笑って見せた。そんな大人顔負けの発言の後には、日本の観客に向けて「『カモン カモン』を観て、ぜひ感想を聞かせて。好きでも、嫌いでも知りたいな。インスタのアカウントにぜひ感想を送ってね!」とキュートな笑顔を弾けさせている。『カモン カモン』はTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カモン カモン 2022年4月22日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved.
2022年04月23日A24製作『カモン カモン』より、出演の子役ウディ・ノーマンの魅力やオーディション秘話について語るホアキン・フェニックスとマイク・ミルズ監督のコメントが到着した。本作は、突如共同生活をすることになった甥っ子とラジオジャーナリストのかけがえのない体験を描く感動作。社会現象を巻き起こした大ヒット作『ジョーカー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックスが主演し、『人生はビギナーズ』などのマイク・ミルズが監督を務めた。本作で注目されるのが、甥っ子ジェシー役を演じた子役ウディ・ノーマン。2009年生まれの13歳。2015年、TVドラマ「法医学捜査班 silent witness シーズン18」にて俳優デビューし、主演のベネディクト・カンバーバッチの息子役を演じた『エジソンズ・ゲーム』(17/アルフォンソ・ゴメス=レホン監督)など話題作に出演。本作では、圧巻の演技力と存在感で英国アカデミー賞助演男優賞にノミネートを果たしたほか、ロンドン映画批評家協会の若手イギリス/アイルランド人俳優賞受賞、ワシントンDC映画批評家協会賞でベスト・ユース演技賞を受賞するなど数々の映画祭を席巻した。『天才スピヴェット』のカイル・キャトレットや『ルーム』のジェイコブ・トレンブレイ、『gifted/ギフテッド』のマッケナ・グレイスに次ぐ天才子役として、ネクストブレイクが期待されている注目の逸材だ。ジェシーは、ホアキン演じる主人公ジョニーのバディとも言える役どころで、物語の中心となる存在。ジェシー役の役者を探すのは至難の業だったそうで、ミルズ監督は「魅力的でキュートで遊び心があるだけでなく、複雑な陰影を漂わせている子を求めていたんだ」とふり返る。「ホアキンとも、ずば抜けた役者で、この子しかいないと100パーセント確信が持てない場合は、撮るのをやめようと決めていた」といかに、ジェシー役のキャスティングが重要だったことが分かる。そんな作品を左右する難役を、数多のライバルがいる中、見事オーディションで勝ち取ったウディ。オーディションで脚本には書かれていないことをアドリブで演じてみせたウディに、「衝撃的に感動」したホアキンとミルズ監督は彼に即決。さらにホアキンを驚かせたのは、イギリス人のウディがアメリカ英語を完全マスターしていたということ。「アメリカ英語のアクセントがあまりに説得力があるから、僕は彼がイギリス人だと知って本当に驚いたんだ」と明かす。ミルズ監督も「この子しかいないというのは明らかだったね」と断言。「映画の神様に助けられたと思った」とまで言わしめている。撮影を経たホアキンは、ウディについて「社交的で、非常に頭がよく、とんでもなく面白い子供だ」とふり返り、続けて「それでいて、舌を巻くようなアドリブを繰り出すんだよ。それもパーソナルで心地がいい、そしてその役柄の人生を象徴するようなものをね」と絶賛。映画の中では突拍子もない言動で叔父を振り回す役どころを演じたウディだったが、演技の面ではホアキンにとって「彼が目標を示してくれて、色々な意味で僕のガイドになってくれた」という。ホアキンとウディの相性の良さは、「ウディとホアキンは強い絆で結ばれていた。彼ら自身の本当の関係と親密さがリアルタイムで展開されているのが分かった。それは見せかけじゃない」とミルズ監督のお墨付き。「“子供との仕事はどうですか?”とよく聞かれるけど、“子供ってホアキンのこと?”って感じだね(笑)」と冗談交じりに語っている。本作で繰り広げられる2人の親密な掛け合いに注目したい。ティモシー・シャラメに憧れているというウディ。次回作の公開も控えており、今後の目標について訊かれると「これからも役者として活躍して、いつかは素敵な家にも住みたい。役者として限界まで挑み、やめなければいけない時がくるまで続けたい。いずれ監督にもチャレンジしたい」と即答、その明確なビジョンからは聡明さがうかがえる。好きな日本のカルチャーを尋ねたところ、「好きなアーティストのジャケットを手掛けてる村上隆かな」と朗らかに答えた。これからの活躍が見逃せない早熟の天才子役ウディ・ノーマン、本作での熱演に注目だ。『カモン カモン』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カモン カモン 2022年4月22日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved.
2022年03月17日「ウディ・アレンのニューヨークを舞台にしたシリーズのような、古き良き時代を思い出すテイストの“大人のラブコメ”の王道。当て書きしてくださって、セリフも実際に僕が言いそうなことだから、ちょっと恥ずかしいんだよね」幾多の“恋”を演じてきた稲垣吾郎(48)が新たに挑むのは、1930年代のアメリカが舞台のミュージカル・コメディ『恋のすべて』(2月11日〜27日・東京建物Brillia HALLにて上演)。今回は女性を“恋に落とす”という役どころだが、吾郎さん自身の口説き方は?「ニヒルな男にもあこがれるけど、僕はたくさんお話をして友達みたいになってシュッ!という感じかもね(笑)。逆に僕が恋に落ちたら……無我夢中になりたいとも思うけど、どこか冷静な自分がいて。傍から見るとわからないかもしれないけど、ドキドキしてるし、目の前にあるすべての景色がキレイに見える」「恋してますか?」と尋ねると「してると思う」と吾郎さん。結婚への意識に変化はあった?「とくに変わったっていうのはないですね。これまでも悩んだことはあったけど具体的にはなくて。今後どうなるかな、と。今回の舞台のように揺れてるんですよ」
2022年01月29日7月6日から開催される第74回カンヌ国際映画祭で、ジョディ・フォスターが名誉パルムドールを受賞することが発表された。ジョディが初めてカンヌ国際映画祭に出席したのは1976年、『タクシードライバー』がパルムドールを受賞したとき。実に45年も前のことだ。ジョディは名誉パルムドールを受賞することになり、「カンヌには、とても恩を感じています。私の人生を変えてくれましたから」「カンヌが私のことを評価してくださったことを、とてもうれしく思います」とコメント。カンヌ国際映画祭のピエール・レスキュール会長は、「カンヌ国際映画祭がクロワゼット大通りに帰ってきます。そこにジョディ・フォスターが祝福に訪れてくれることは、私たちにとって素晴らしいギフトとなります」と語っている。これまでの名誉パルムドール受賞者には、ウディ・アレン、ジャンヌ・モロー、カトリーヌ・ドヌーヴ、クリント・イーストウッド、ベルナルド・ベルトルッチ、アラン・ドロンらがいる。ファンは「名誉パルムドールは、ジョディにふさわしい賞」「もはや伝説の人」「素晴らしい女優」「いつだって良い作品を作ってくれる」とジョディを称賛し、祝福している。ジョディは7月6日、映画祭のオープニングセレモニーに登場予定。(Hiromi Kaku)
2021年06月03日ミュージカル『ブロードウェイと銃弾』の公開ゲネプロが5月11日、東京・日生劇場で行われ、ダブル主演を務める城田優とHey! Say! JUMPの高木雄也が「いろいろと不安要素はありますが、観に来てくださったお客様に少しでも勇気や笑顔、希望をお届けできるように精いっぱい努めたいと思います」(城田)、「公演期間中、自分にできる限りの100%でぶつかっていきたいです」(高木)と意気込みを明かした。1994年に全米公開され、アカデミー賞7部門にノミネートされたウディ・アレン監督の代表作で、2014年にアレン本人がミュージカル化もした『ブロードウェイと銃弾』。1920年代、禁酒法時代のニューヨークを舞台に、理想に燃える無名の劇作家デビッド(高木)と、舞台に出資するギャングのボディガードを務めるチーチ(城田)が衝突しながら、新作舞台の成功を目指す。城田は2018年の日本版初演からの続投で、「僕にとっては再演になりますが、早い段階で通し稽古ができていたので、役はかなり自分に入っています」と準備万端。「これから初日が開いて、お客様の新鮮なリアクションを受けてどうなっていくか、今は非常に緊張していますが、とても楽しみであります」と期待に胸を膨らませる。一方、高木は「まずは初日を開けられること、久しぶりにお客様の前でお芝居ができることをとてもありがたく感じています」としみじみ。本作でブロードウェイミュージカル初挑戦を果たし、「このような状況下なので、いろいろと考えながら稽古をしている部分がありましたが、初のミュージカルの稽古は楽しかったです。僕は僕なりのデビッドを作り上げてきました」と手応えを示した。初演に続き、福田雄一が演出を手がけており、城田は「アドリブっぽく見せているシーンもありますが、演出家の指示で決まっている部分ですので、決してアドリブではないです(笑)。これは声を大にして言っておきます!」。歌よりも笑いのシーンが「緊張する」といい、「自分のやるべきことは変えずに、真剣に挑んでいきたいです」と話していた。高木も「福田さんの演出ですので、純粋に笑えるところもたくさんあります。そういうところは心の中で思いきり笑っていただけるとうれしいです」とコミカルな福田演出をアピール。「僕自身これからもミュージカルに挑戦していきたい気持ちでいますので、今は無理だけはしないでください。会場にいらっしゃった方は、ぜひ楽しんでいってください!」とファンにメッセージを送った。新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が31日まで延長されたことを受け、日生劇場での同公演は、すでに入場券を持っている観客に限定し実施することが発表されている。取材・文:内田涼【公演概要】『ブロードウェイと銃弾』原作:ウディ・アレン/ダグラス・マクグラス(映画『ブロードウェイと銃弾』より)脚本:ウディ・アレンオリジナル振付:スーザン・ストローマン演出:福田雄一演出:福田雄一出演:城田優、高木雄也橋本さとし、鈴木壮麻、平野綾、愛加あゆ、保坂知寿、瀬奈じゅん<公演日程・会場>【東京】2021年5月12日(水)~5月30日(日)日生劇場【兵庫】2021年6月4日(金)~6月6日(日)兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール【富山】2021年6月12日(土)~6月13日(日)オーバード・ホール【群馬】2021年6月19日(土)~6月20日(日)高崎芸術劇場 大劇場
2021年05月12日《text:山崎まどか》映画のスタイルを決めるのは監督だ。では、映画を撮る監督たちはファッションにも自分のスタイルを持っているだろうか?映画祭や授賞式でのフォーマルウェアや、撮影現場における実用一点張りの服装から読み取るのは難しい。しかし、黄金期のハリウッドの監督たちはスーツでビシッと決めて撮影に当たっていた。カジュアルな時代になっても、ジョン・カサヴェテスやウディ・アレンなど、その服装からも映画のスタイルを読み取れる監督たちがいた。そんな「スタイルを持つ監督」で、いま真っ先に挙がる名前といえばウェス・アンダーソンだろう。トレードマークはN.Y.五番街のテーラー「Mr. NED」で仕立てたコーデュロイのスーツとクラークスのワラビー。これがストップモーション・アニメ『ファンタスティックMr.FOX』の主人公のファッションの原型となった。スーツに合わせるのはボタンダウンのシャツとニットタイ。授賞式でもヴェルベットのスーツにボタンダウンを合わせていた!『ダージリン急行』でも過酷なインド・ロケに真っ白なスーツで撮影にのぞむなど、服装に対するこだわりは本物である。映画と同じく、アメリカのトラディショナルな美学にギーク的なツイストを加えたようなスタイルだ。女性監督の筆頭は、やはりソフィア・コッポラ。いつもすっきりとしたシンプル・シックの究極形のようなファッションだ。男物の「シャルべ(Charvet)」のシャツに黒のシガレットパンツ。靴はフラットシューズかスニーカー。そんなミニマルなスタイルに、「エルメス(HERMES)」のバッグや「カルティエ(CARTIER)」の時計を合わせるのが彼女流の贅沢。『オン・ザ・ロック」』でラシダ・ジョーンズ演じるヒロインが着ていた服はソフィアの普段着そのもの。撮影現場の写真を見ると、主演女優と監督がまったく同じグリーンのワークパンツをはいている!自分が撮る映画のヒロインとほぼ同じファッション・スタイルの監督といえば、ナンシー・マイヤーズもそうだ。ボーダーシャツにトレンチコート、テイラード・スーツ。色味を抑えたシックな服装だけではなく、髪型まで親友の女優ダイアン・キートンにそっくり!そのまま本人主演で『恋愛適齢期』を撮っても違和感がない。カジュアル・スタイルと一線を画するお洒落上級者といえば、ポール・フェイグ監督。サヴィル・ロウの「アンダーソン&シェパード(ANDERSON & SHEPPARD)」でスーツを仕立て、「トム・フォード(TOM FORD)」のシャツを愛する男である。撮影現場でも常にスーツで、パンデミックで隔離生活を余儀なくされた昨年も、自宅で毎日スーツを着替えて、ダンスをしながら様々なカクテルを作る動画をSNSで発表してファンを楽しませてくれた。彼の作品『シンプル・フェイバー』でブレイク・ライブリーが着ているマニッシュなスーツスタイルは、衣装デザイナーがポール・フェイグのファッションを参考に考えたものだ。スポーツウェアやヒップホップ的な味付け、そしてカラフルな色でいつも楽しませてくれるのがスパイク・リー。『ブラック・クランズマン』で2019年のアカデミー賞にノミネートされた時も、周囲が黒のタキシード一色なのに対して、彼は英国のガーナ系デザイナー、オズワルド・ボーテングが仕立てたパープルのスーツとキャップ、『ドゥ・ザ・ライト・シング』に登場したLOVEとHATEのリングで決めていた。2018年のアカデミー賞にバラ模様の「グッチ(GUCCI)」のアンサンブルで登場したのが、ヌーヴェル・ヴァーグ時代から長きに渡って活躍した女性監督のアニエス・ヴァルダ。若い頃からのトレードマークであるボブのヘアスタイルが白髪になったら二色に染め分けて、より自由な色使いのファッションを楽しむようになった。『落穂拾い』以降は本人が登場するドキュメンタリーが彼女の作品の主流となり、JRとの共同監督作品『顔たち、ところどころ』でも、黒に大きな赤のドットのジャケットにヴェルヴェット・パンツの組み合わせなど、チャーミングなスタイルを見せてくれた。彼女の映画のスタイルの変遷と、そのファッションの発展を重ね合わせてみると面白い。やはり監督のファッション・スタイルは、彼らの撮る映画のスタイルも物語っているのだ。(text:山崎まどか)
2021年04月23日「世界 本の日」である4月23日(金)に公開される映画『ブックセーズ』。世界最大規模のニューヨークブックフェアの裏側から“本を探し、本を売り、本を愛する”ブックセラーの世界を紐解く本作の監督D・W・ヤング監督が今回、ZOOMでのインタビューに応じた。監督は、ウディ・アレンやハル・ハートリーの映画に欠かせない“インディペンデント映画の女王”と呼ばれた女優パーカー・ポージーや、マーティン・スコセッシのNetflix新作ドキュメンタリーでも有名になった作家フラン・レボウィッツが映画に関わった理由、そして日本の神保町のことや日本版ポスターに登場する猫のことなどを語っている。■「誰もが変わり者だけど聡明で素晴らしい人物たち」まず、本作のきっかけについて「ブックセラーであり映画プロデューサーでもあるダン・ウェックスラーから、“ブックフェアに集まるブックセラーと本の映画を作らないか”と話があったんです。僕は若い頃に作家を目指していて、今も本好きで書店が大好きで、ブックフェアにも行っていたので素晴らしいと思いました。また、叔父と叔母が本屋をやっていたという個人的な思い出もあって、この映画は絶対やるべきだと思った」と明かす。そして本作に登場するブックセラーたちを、「“良き変人(GOOD WEIRED)”です」と表現する。「誰もが変わり者だけど聡明で素晴らしい人物たちなので、あまりに学ぶことが多くて完成まで丸3年かかってしまいました。でも映画監督としては、彼らだけでなく、本そのものがとてもヴァラエティに富んだ視覚的な存在だということにも大きな魅力を感じました」と語った。フラン・レボウィッツが登場し、パーカー・ポージーがナレーションだけでなく製作総指揮も担当した理由については、「フランは作家で評論家でコメンテーターで、本の世界の偉大な人物だと誰にも認められています。それに、彼女の歯に衣着せぬ発言は有名で、ニューヨーク映画祭では彼女のユーモアあふれる発言に笑いが起きてました」と語り、「パーカー・ポージーもニューヨークのカルチャーを語る上でとても重要な人物」という。「二人だけでなく、本を愛する人たちの協力があってこそ、この映画は完成しました。ニューヨークでも書店の状況は厳しいですが新しい潮流もあります。ただ過去を懐かしむのではなく未来も感じられる映画にしようと思いました」と、本作に込めた思いを続ける。■「ブックカルチャーと猫には伝統的に繋がりがある」日本では「世界 本の日」に公開される本作。「公開日を知らされた時、妻のジュディス(本作のプロデューサー)がすぐに気付きました。素晴らしいアイデアだと思いましたが、偶然この日になったと聞いて、とても驚きました」と語る監督。「パンデミックのため、世界の多くの地域では映画館で公開できなかったので、日本では映画館で公開してくれることに感謝しています。ドキュメンタリー映画はいつも発見の旅だと思っていますので、皆さんも何かを発見してくれたらと」と日本に向けてメッセージ。「今回、インタビュアーの皆さんが、日本には素晴らしい本の街“神保町”があると教えてくれました。まだ日本に行ったことがないのですが、いつか必ず神保町を訪れたいですね!それから、日本版ポスターを羨ましく思ってるんですよ。僕らもポスターに猫を入れたかったんだけど、なぜかアメリカでは受け入れられなかった。ブックカルチャーと猫には伝統的に繋がりがあると思います。猫はミステリアスで、本と同じでいつも発見がある。猫はこの映画の物語の一部だと言えますね(笑)」と、2つの愛するものの関係性を語ってくれた。さらに、この日本版ポスターにも使われている飼い猫“ムツヘタ”と共にメッセージを寄せているデイヴ・バーグマンほか、ヘザー・オドネルや、本作のプロデューサーであるダン・ウェクスラーらニューヨークのブックセラーからもメッセージ動画が到着している。『ブックセラーズ』は4月23日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブックセラーズ 2021年4月23日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、UPLINK吉祥寺ほか全国にて公開(C)Copyright 2019 Blackletter Films LLC All Rights Reserved
2021年04月21日ぴあアプリ版で昨年12月まで連載された映画評論家・川本三郎さんのエッセイ『映画のメリーゴーラウンド』が、連載時のタイトルのまま、文藝春秋から書籍化、14日に発売された。映画の尻取り遊び、連想ゲーム。作品や俳優、監督だけでなく、でてきた場所や食べもの、風俗などをつなげていく。一本の作品の話をすると、映画の話は止まらない。ちょっとした小物、小道具が、そこに込められた思いを想像させ、いろいろなことを暗示させる。映画についての雑学、トリビアならこの人、川本三郎さんの楽しいエッセイ集だ。「こうしたことが映画批評の本流からは、はずされてゆく。なんとも勿体ない。まるでパンの耳を捨てるようなもの。ディテイルにも映画の作り手の思いが込められているのに、それを無視してしまうのは、長年、映画を見て来てきた人間には、まったく納得出来ない。映画のメリーゴーラウンド(つまり、尻取り遊び)とは、遊びながら、同時に普通、忘れられがちなディテイルをよみがえらせようとする試みである。時には、パン本体より耳のほうがおいしいもの。あまりディテイルにこだわるとすぐに「木を見て森を見ない」と批判されるが、木あっての森であることを忘れてはならない。「神は細部に宿る」と大仰なことは言わないが、小さなお地蔵さんぐらいは潜んでいると思う。」(あとがきから)。著者の川本三郎さん66回の連載は、ウディ・アレンの『女と男の観覧車』で始まり、『アニー・ホール』『マンハッタン』で幕を閉じた。とりあげられた作品は、『東京物語』、『駅馬車』、『ティファニーで朝食を』、『素晴らしき哉、人生!』、『男はつらいよ』シリーズ、『浮雲』、『七年目の浮気』、『アパートの鍵貸します』、『風立ちぬ』、『勝手にしやがれ』、『007/危機一髪』、『甘い生活』、『ローマの休日』、『天国と地獄』……。連想ゲームだから、日本映画、外国映画、古典的名作、最近作と時空を自在に超える。ぴあアプリ連載時と同じ高松啓二さんのイラスト(カバーも)が、楽しさを倍加している。『映画のメリーゴーラウンド』文藝春秋刊定価1980円(本体1800円+税10%)4月14日(水)発売著者:川本三郎カバー・本文内イラスト:高松啓二『映画のメリーゴーラウンド』本文ページ『映画のメリーゴーラウンド』本文から イラストレーション:高松啓二
2021年04月15日【おとな向け映画ガイド】シングルマザーの挑戦と葛藤『約束の宇宙』、演劇とライブと恋の街・下北沢の『街の上で』、今週はこの2本をおすすめ。ぴあ編集部 坂口英明21/4/11(日)高松啓二さん(イラストレーター)「……見所は、彼女の強靭ながんばりではなく、挫けそうな弱さを感じながらも働くリアルな女性の姿……」伊藤さとりさん(映画パーソナリティ)「……女の子に生まれたって、子供を産んだって、夢を叶えられる。『約束の宇宙』は、子供たちへ向けた未来へのメッセージなのだ。」シモキタのあそこもここも『街の上で』男子と女子がめぐりあい、会話をして、お互い、いろいろジャブいれながら、この人とひょっとして……と空想をめぐらす。『愛がなんだ』もそうだったのですが、そんなやりとりのシーンって、今泉力哉監督はうまいですよね。どこかにいそうな主人公、いつかおきそうなできごと。場所は下北沢の、ありそうなところ。古着屋の店員をしている青(あお)くんが、店番をしながらひまそうに本を読んでいるところが絵になると、自主映画の女性監督に気にいられ、出演依頼が舞い込みます。台本読んで、自分なりに稽古していったのですが、何テイクとってもうまくいかず、結局すべてカット、使われないことに。つきあわされた打ち上げの居酒屋で、隣りに座ったスタッフの女性と意気投合し、彼女の家へ。それでデキちゃうのかというと、ふたりはグダグダ話し続けるだけ。話題は青くんが最近フラれた彼女の話や相手の恋愛遍歴、たわいのないものです。古書ビビビ、古着のhickory、町中華・珉亭、ライブハウスTHREE、スズナリ、トリウッド……。シモキタの実在の場所を絶妙にとりこみながら、少しコミカルに進むラブストーリーは、あえていうなら初期のウディ・アレン作品の味わい。主人公はアレンのように神経質ではないし、のんびりしていて、好感がもてます。シモキタはマンハッタンみたいにリッチじゃないけど。青役は『愛がなんだ』にもでていた若葉竜也。同じく『愛が…』の成田凌が朝ドラにもでている役者という役どころで特別出演しています。この作品はコロナ禍で公開が1年ほど延期になりました。その間に、若葉君も『おちょやん』に抜てきされ、なんと、朝ドラのふたりが出演、という豪華キャストの映画になっちゃいました。【ぴあ水先案内から】笠井信輔さん(フリーアナウンサー)「……長回しのダラダラとした会話の中に、様々な人生のおかしみが含まれていて、セリフなのかアドリブなのかもわからなくなる魅力。ところがこのダラダラとした点描がクライマックスで一気に集約され大変な興奮を生み出すマジック。やっぱり今泉監督はノッている。」
2021年04月11日【おとな向け映画ガイド】女優たちの圧巻の演技、凛とした富司純子『椿の庭』、熱情を秘めたケイト・ウィンスレット『アンモナイトの目覚め』、今週はこの2本をおすすめ。ぴあ編集部 坂口英明21/4/4(日)植草信和さん(編集者・元キネマ旬報編集長)「……3世代の女性のそれぞれの屈託が、家と庭の映像を通してほのかに浮きあがってくる。……」首都圏は、4/9(金)からシネスイッチ銀座他で公開。中部は、4/17(土)から名演小劇場で公開。関西は、4/23(金)からテアトル梅田他で公開。不遇な女性古生物学者の秘めた恋『アンモナイトの目覚め』1840年代、女性の社会進出がまだ認められていなかったビクトリア朝のイギリス。独学で古生物を研究し、大英博物館に残るほどの化石を発見したものの、不遇な生活を送る古生物学者メアリーに訪れた転機、それはある女性との出会いでした…。メアリーは実在した人物です。死後に認められ、王立協会が「科学の歴史に最も影響を与えた英国女性10人」に選んだのは2010年。同時代の人が彼女について書いた書物はほとんどないそうです。そんなメアリーを主人公にして描くのにあたり、同性と関係を持っていたかもしれない、と想像をめぐらせたのは『ゴッズ・オウン・カントリー』のフランシス・リー。21世紀ゲイ映画の旗手、とよばれる監督です。監督が主演に起用したのはイギリスの名女優ケイト・ウィンスレット。ウディ・アレンの前作『女と男の観覧車』とはだいぶイメージが異なりますが、最初はうつうつとし、やがて内に秘めた熱情を爆発させる女性像を見事に演じています。彼女の心を開かせるシャーロット役には、今年で27歳、すでにアカデミー賞4度のノミネート、1度の受賞という演技派、シアーシャ・ローナン。超豪華な組み合わせです。【ぴあ水先案内から】春日太一さん(映画史・時代劇研究家)「……二人の女性が徐々に距離を縮めていく様が、壊れそうなまでに繊細なタッチで綴られる。……」波多野健さん(プロデューサー)「……この映画で一番感銘を受けたのは“音”だった。……ものすごく迫ってきて、ストーリーを一層奥深いものに見せてくれた。こんな経験は初めてだった。」植草信和さん(編集者・元キネマ旬報編集長)「……地の果てを彷徨するふたりの女性の魂と肉体が結ばれて昇華する描写が、素晴らしい。性愛描写の極致。……」
2021年04月04日ドラマティックな物語、人間のリアルな感情が、優れた音楽に乗って観客の心を時に蕩かし、時にかき立てる。ミュージカルに潜む官能性について、たぐい稀なる実力と華で日本ミュージカル界をもり立てる城田優さんが語ります。ミュージカルが官能をくすぐるには、テクニックは必須。しかし難しいのは、どんなにうまい歌であっても、それが心に響く歌になるとは限らないということ。「それをわかりやすく説明すると、役としての感情に寄り添えているかどうかだと思うんです。うまい歌を聴かせようという自意識が、役の気持ちよりも前に出てしまってはいけないんですよね。逆に、ミュージカルの世界だと、ごくたまにテクニック的には足りてなくても心に響く歌っていうのもあるんですよね。それは、テクニックを上回るくらいの半端ないパッションが、役としてそこに感じられるから。僕は、役として舞台に立って、そこで動いた感情の通りに演じたい人なんで、時には涙で声が詰まってしまうこともあります。でもパッケージ化された綺麗すぎる隙のない歌よりは、感情がこもった歌のほうが、お客さんに届くと思うんですよね」なんと城田さん、役柄によって歌い方や声質なども変えるそう。「『ロミオ&ジュリエット』のロミオのような、夢見がちなピュアな青年が歌うのと、『エリザベート』の“死”を象徴する存在であるトートでは、根底に持っているものも気持ちを吐露するレベルも違う。単純に歌詞の表現の仕方が違うんです。どんなキャラクターであっても歌で表現できるのが、技術っていうものなのかもしれません」昨年末に主演した『NINE』で、読売演劇大賞優秀男優賞を受賞。名実ともにミュージカル界を牽引するひとりである城田さんの最新作は’18年に主演し好評を博した『ブロードウェイと銃弾』の再演。演じるチーチは、ギャングでありながら、演劇を愛するユニークなキャラクターだ。「じつは再演って苦手なんですよ。同じ作品をやるならば、前回を上回るブラッシュアップされたものをみなさまにお届けしなきゃいけないって、勝手にプレッシャーに感じてしまって悩むんで。ただ、チーチに関しては、前回まだまだ追究できる部分があったなって不完全燃焼感が残った役。どんどん演劇にのめり込んでいく様子を、もっと魅せられるように演じられたら。そして前回より上達したタップダンスを披露したいですね」官能を刺激する、城田優のこの役『エリザベート』2016年従来のトート像とは違う独自性で多くのエリザファンの心を鷲掴み。’96年に宝塚歌劇団での日本初演以降、四半世紀にわたり愛され続けるウィーンミュージカルの金字塔。城田さんは、ハプスブルク帝国皇后・エリザベートを愛してしまう黄泉の帝王“トート=死”を、’10年から3度演じている。死というものの甘美さと非情さとを持ち合わせたトート像は大評判を得た。写真提供:東宝演劇部『ブロードウェイと銃弾』2018年迫力ある強面ギャングの裏にある熱い演劇愛をチャーミングに。ウディ・アレンが自身の監督した同名映画をミュージカル化。禁酒法時代のNY・ブロードウェイの劇場を舞台に、売れない劇作家・デビッドと演劇好きのギャング・チーチが、タッグを組んで作品を成功に導こうと奮闘するコメディ。城田さん演じるチーチの強面ぶりと演劇愛とのギャップが見どころ。5月に日生劇場で再演。デビッド役はHey! Say! JUMPの髙木雄也さんが務める。全国公演も予定。写真提供:東宝演劇部しろた・ゆう1985年12月26日生まれ、東京都出身。俳優の傍ら歌手としても活動。近年は自らミュージカル作品の演出も手がける。J‐POPカバーアルバム『Mariage』発売中。GWに出演映画『くれなずめ』が公開予定。※『anan』2021年2月10日号より。写真・森山将人(TRIVAL)スタイリスト・橘 昌吾(QUI)ヘア&メイク・富岡克之(スタジオAD)取材、文・望月リサ撮影協力・BACKGROUNDS FACTORY(by anan編集部)
2021年02月08日的確な人物描写と歌の実力に、舞台上で光る圧倒的存在感。そんな城田優さんに、ミュージカルに潜む官能性についてお聞きしました!官能特集での取材だと説明すると、「僕は、自他ともに認める色気ゼロ男なんですよね。スケベだしエロいですけど(笑)」と、おちゃらけで返された。しかし、城田さんといえば、その堂々たる舞台姿と大きな体から繰り出されるたっぷりとした声量と厚みのある歌声で、ミュージカルファンたちを虜にしてきた存在だ。「それは、その時に演じていたのがセクシーだったり、色気を醸し出す役だったりするからじゃないですかね?プライベートでは皆無。基本的に人間ってわからないものに惹かれる性質があると思うんですよ。その、知りたいという気持ちをかき立てるのが色気だったり、官能的だと呼ばれる部分じゃないのかなと。僕はオープンな性格でわかりやすいんで」その城田さんに、心が震わされたミュージカルについて伺うと、「いっぱいありますけれど、ほぼ海外の公演です」との返答。「海外でミュージカルを観て圧倒的に感じるのは、歌声の素晴らしさですね。『嘘だろ、そこまで出るの?』って、あまりのすごさに笑っちゃうこともあるくらい。あとは、ミュージカルに限ったことではなく、演劇すべてにおいて言えることだけれど…オーケストラしかり、セットしかり、衣装しかり、キャストしかり、演出家やスタッフが計算して構築したもの全部がバチンとハマった瞬間ですね。ダンスでいうと、バンッて音と同時に全員の動きが一斉にキマったりすると、気持ち良かったりする。完璧にハマったら、海外では観客の歓声と拍手でショーストップです。でもそれは、やっぱり生で目の前で起こる奇跡的な瞬間だからこそのものなんですよ」これまで自身の出演したミュージカルで、そんな瞬間を味わったことはあるのだろうか。「ありますよ。ひとつは、2010年の『エリザベート』の自分の千秋楽。ルドルフ役の浦井健治と『闇が広がる』を歌った後、拍手が10秒くらい続いたんです。当時はまだ余裕がなかったから焦りました。あの瞬間は、僕らの熱量とお客さんの高揚感、そしてそこに歌がハマったんだと思うんですよね。もうひとつも『エリザベート』なんですけど、その時は自分の出したい感情と実際の音程、そして相手のハモリがバチンとハマったんですね。その瞬間、歌に少しリバーブ(残響音や反射音)がかかってふわって音が広がって、それが劇場中に浸透していくのを感じたんです。当時、公演の音を毎回記録して聴き直すということをやっていたんですが、あの時のは何回かリピートしました。毎公演そうなればと思って研究したんですけれど、いまだに解明できてはいませんね」官能を刺激する、城田優のこの役『エリザベート』2016年従来のトート像とは違う独自性で多くのエリザファンの心を鷲掴み。’96年に宝塚歌劇団での日本初演以降、四半世紀にわたり愛され続けるウィーンミュージカルの金字塔。城田さんは、ハプスブルク帝国皇后・エリザベートを愛してしまう黄泉の帝王“トート=死”を、’10年から3度演じている。死というものの甘美さと非情さとを持ち合わせたトート像は大評判を得た。写真提供:東宝演劇部『ブロードウェイと銃弾』2018年迫力ある強面ギャングの裏にある熱い演劇愛をチャーミングに。ウディ・アレンが自身の監督した同名映画をミュージカル化。禁酒法時代のNY・ブロードウェイの劇場を舞台に、売れない劇作家・デビッドと演劇好きのギャング・チーチが、タッグを組んで作品を成功に導こうと奮闘するコメディ。城田さん演じるチーチの強面ぶりと演劇愛とのギャップが見どころ。5月に日生劇場で再演。デビッド役はHey! Say! JUMPの髙木雄也さんが務める。全国公演も予定。写真提供:東宝演劇部しろた・ゆう1985年12月26日生まれ、東京都出身。俳優の傍ら歌手としても活動。近年は自らミュージカル作品の演出も手がける。J‐POPカバーアルバム『Mariage』発売中。GWに出演映画『くれなずめ』が公開予定。※『anan』2021年2月10日号より。写真・森山将人(TRIVAL)スタイリスト・橘 昌吾(QUI)ヘア&メイク・富岡克之(スタジオAD)取材、文・望月リサ撮影協力・AWABEES(by anan編集部)
2021年02月08日ノア・シュナップ演じる少年が、手作り料理で家族の絆を繋ぐ映画『エイブのキッチンストーリー』より、少年の運命の出会いを映し出す本編映像が到着した。本作は、ブラジル人監督フェルナンド・グロスタイン・アンドラーデが、自身の半生を基に描く成長ストーリー。イスラエル系の母とパレスチナ系の父を持つ少年エイブは、文化や宗教の違いから対立する家族に悩まされるなか、料理を作ることが唯一の心の拠りどころ。ある日、世界各地の味を掛け合わせたフュージョン料理を作るブラジル人シェフのチコと出会い、自分にしか作れない料理で家族を一つにしようと決意する。今回到着した映像は、エイブが一人でフードフェスに行き、チコとフュージョン料理に出会うシーンだ。家族から逃げるようにフードフェスに出向いたエイブは、チコのお店に目が止まり、「手伝うよ」と声を掛けるが、少年を雇うわけにもいかず、チコに突き放されてしまう。しかし、このまま帰りたくないエイブがベンチに座っていると、チコがレモネードとアカラジェを持ってきてくれた。祖母のファラフェルに似たそのアカラジェは、チコの祖国ブラジルの料理をジャマイカ風味にしたもで、エイブはフュージョン料理だと目を輝かせる。そして、チコにルーツを聞かれたエイブは、複雑な構成を説明して笑い合う…という、2人の運命の出会いを収めた映像だ。そんな本作の舞台、N.Y.ブルックリンは、あらゆる移民が暮らし、多様性に溢れている街。様々な文化が入り混じり、独特のお洒落な街並みが広がり、新しいカルチャーやトレンドを生み出し、映画の作り手も注目する場所。そんな一度は行ってみたい、魅力溢れるブルックリンの街を舞台にした映画も合わせてピックアップ。『ブルックリン』(’15)シアーシャ・ローナンが主演を務め、アイルランドの田舎町からN.Y.のブルックリンに移住し、戸惑いながらも自分の居場所を確立していく姿を描いた成長物語。アカデミー賞で作品賞、主演女優賞、脚色賞の3部門ノミネートを果たした本作は、新天地の慣れない生活とホームシックで涙に暮れる日々を送る彼女の姿に共感必至。新しい出会いもあり、徐々に環境に馴染んでいく彼女。気持ちの変化は、身につけるファッションにも現れている。『ブルックリンの恋人たち』(’14)アン・ハサウェイが主演し、製作も務めた作品。事故で昏睡状態に陥った弟の日記を基に、彼の歩んできた道を辿り、弟が憧れていたミュージシャンと心を通わせていくラブロマンス。弟が好きだったであろう街の雑踏などを録音して聞かせるため、ブルックリンの街を歩き回るシーンがあり、映画では美しい夜景や観光スポットも鑑賞することができる。『アニー・ホール』(’77)鬼才ウディ・アレン監督が放つ本作は、N.Y.を舞台に、都会に生きる男女の恋と別れを独特の皮肉を込めたユーモアと共に綴ったラブコメディ。うだつの上がらないスタンダップコメディアンのアルビーは、ダイアン・キートンが演じる歌手志望のアニーと出会い同棲を始めるが、次第にすれ違い2人の溝は深まっていく――。「ラルフローレン(RALPH LAUREN)」が衣装提供しており、その着こなしは70年代後半のファッション業界に大きな影響を及ぼし、伝説として語り継がれている。ダイアンが魅せるマニッシュなスタイルは必見だ。『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』(’14)モーガン・フリーマン&ダイアン・キートンの初共演作。画家のアレックスと妻ルースは、ブルックリンの絶景が望めるアパートメントの最上階に住んでいるが、近頃、足腰の衰えを感じ、アパートを売りに出してエレベーター付きの住宅に引っ越すことに――。大物俳優2人が夫婦を軽やかに演じるヒューマンドラマだ。ブルックリンの美しい街並みを一望できる部屋は、センスの良い家具が揃っており、唯一無二の部屋は理想の住まい。観ればきっとブルックリンに住みたくなる一本だ。『エイブのキッチンストーリー』は11月20日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:エイブのキッチンストーリー 2020年11月20日より新宿シネマカリテほか全国にて公開© 2019 Spray Filmes S.A.
2020年11月08日映画好きの俳優、斎藤工が全国のミニシアターにエールを送る特集番組「特集:ミニシアターに愛をこめて」の第1弾がWOWOWシネマにて放送。かつてミニシアターで映画ファンが熱狂した世界の秀作4本を特集し、その前後には案内役の斎藤さんと俳優・永瀬正敏がトークを繰り広げる。放送作品となる『グラン・ブルー[完全版]』『さらば、わが愛~覇王別姫』『恋する惑星』『ブロードウェイと銃弾』などの見どころはもちろんのこと、それぞれの作品の上映館を中心に、斎藤さん、永瀬さんがそれぞれ通っていたミニシアターの思い出なども熱く語りあっている。永瀬正敏「僕はミニシアターに救われた」放送に先駆けて行われた収録では「個人的な話を言うと、僕はミニシアターに救われたんです」とキッパリと語る永瀬さん。「知らない国の映画に出会えたり、日本でなかなか見られなかった作品が見られたりもする、驚きやワクワク感をもらえる場所だと思っていて」とその魅力を語る。「それは多分、映画館ごとに特色を出せるからじゃないですかね。映画を選ぶ方たちの、この映画が素晴らしいからみんなにも知ってもらいたい、という思いがちゃんと伝わる場所なので。ミニシアターってあったかいんですよね。それをすごく感じる場所なんです」と熱弁した。斎藤工「永瀬さんはアジア映画のひとつの象徴」一方、斎藤さんは永瀬さんが出演してきた数々の映画をミニシアターで観てきた立場。収録中にジム・ジャームッシュ、エドワード・ヤン、クリストファー・ドイル、相米慎二など、これまで永瀬さんが一緒に仕事をしてきた国内外の映画人たちの秘話が次々と披露されると、「エリック・クーをはじめ、僕の仲の良いアジアのフィルムメーカーたちと話していると、永瀬さんの名前は必然的にあがってくる」と言い、「永瀬さんが今までされてきた仕事は僕の憧れ。永瀬さんはアジア映画のひとつの象徴であり、大いなるアイコンであると、なんだか勝手に誇らしくなっています」としみじみ。そして「永瀬さんはミニシアターを主戦場として、僕に希望を与えてくださった方。僕が色んな方の作品に、フットワークを軽くして出ているのは、永瀬さんの影響が大きい。今日は永瀬さんの大きな背中が、一段と大きくなった時間でした」と、永瀬さんとのトークに感無量の様子だった。最後に斎藤さんは、本番組ロゴの空白となっていた部分に「ミニシアター」の文字を書いてもらえないかと永瀬さんにリクエスト。斎藤さんが「永瀬さんが書かれた“ミニシアター”という文字に大いなる意味があるんです」と語る通り、本番組のロゴにも注目だ。『グラン・ブルー[完全版]』リュック・ベッソン監督永瀬:当時、すごくブームになった映画ですよね。『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』もそうでしたが、フランス映画を身近に感じさせてくれた映画だなと思います。水中撮影の美しさみたいなのもあって、みんな惹かれていったんでしょうね。斎藤:今回見直してみて、美しい映画は色褪せないなと思いましたね。ポスターもそうですが、サウンドトラックも、イルカの声が入っていたりして、ものすごく象徴的でしたよね。今年は海に行けなかった方も多いと思うので、ぜひこの1本で浸っていただけたらと思います。『さらば、わが愛~覇王別姫』チェン・カイコー監督永瀬:歴史の大きな流れに、伝統芸能が波に巻き込まれていく。この物語だけで、何本、映画が作れるんだろうと思うくらいに、いろいろなものが注ぎ込まれていて。当時、驚いた覚えがあります。この作品もレスリー・チャンさん、チャン・フォンイーさん、コン・リーさんら、主人公のお三方の芝居が見事だなと思いました。斎藤:少年期の子役の演技で掴まれてしまいましたが、その大いなるバトンを名優たちが受け継いでいて。ものすごく内容が詰まっているし、長い尺の映画ではあるんですが、これぞ映画体験と言うものを与えてくれる名作だなと思いました。そして何より絵葉書のような美しい画面というものが、アジア映画に欠かせないものだと思います。『恋する惑星』ウォン・カーウァイ監督永瀬:僕もウォン・カーウァイ作品を手がけているカメラマンのウィン・シャさんや、撮影監督のクリスさん(クリストファー・ドイル)と何度かご一緒したことがありますが、当時は映画の枠を超えて、カルチャーを変えてしまった。ファッションやヘア、美術、ライフスタイルなど、あらゆる面で、いろんな人がこの映画に影響されて、真似していましたよね。斎藤:それこそファッション、カルチャーのハブになるような作品が、ミニシアターから生まれていたという1本ですよね。僕は毎年、地元の仲間たちと『恋する惑星』を観る会というのをやっていまして。当時の映画体験というか、劇場体験がすべて蘇るんですね。僕も、ウォン・カーウァイの世界に大いに影響を受けたひとりなんです。『ブロードウェイと銃弾』ウディ・アレン監督永瀬:クリエイティビティってなんだろう、というところが、ひとつのテーマだと思うんです。そういうところをシニカルに描いているというか。翻弄されていくクリエイティビティの奥深さというか、ダークな部分が根底にありつつも、それをコメディで柔らかく描き、かつ問題提起をしている。その一連の流れがすばらしいなと思いますね。斎藤:クリント・イーストウッドとかもそうですが、ウディ・アレンも、年を重ねるにつれ、何かが発酵していくというか、どんどんエネルギッシュになっていく感じがします。彼は時代とともに、自分の見えている景色、答えを映画で提示してきた先駆者。彼の映画を観るということは、今、彼が何をどう捉えているのか、確認しに行くようなところもあります。「特集:ミニシアターに愛をこめて」は10月19日(月)~22日(木)WOWOWシネマにて放送。未公開トークをWOWOWメンバーズオンデマンドにて10月19日(月)より配信予定。(text:cinemacafe.net)
2020年10月13日ティモシー・シャラメ、エル・ファニング、セレーナ・ゴメスといった人気キャストが集結した映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』が、早くも12月にBlu-ray&DVDでリリースされることが決定した。本作は、『ミッドナイト・イン・パリ』『カフェ・ソサエティ』『女と男の観覧車』などで知られるウディ・アレン監督の最新作。日本でも7月3日から公開された本作は、ニューヨークの街で運命のいたずらに翻弄される男女を描く、キュートなロマンチック・コメディ。今回リリースが決定したBlu-ray&DVDには、“生粋のニューヨーカー”・ギャツビー役のティモシー、また彼と、“アリゾナ出身のガールフレンド”アシュレー役のエル、“ストレートな物言いの知的な女性”チャン役のセレーナ、それぞれのカップルの印象的な場面を切り取った2つ折り両面ミニポスターが封入される。さらに、イラストレーター・木内達朗と、アートディレクター/グラフィックデザイナーの大島依提亜が手掛ける日本版オリジナルポスターが、法人別購入者特典に。「セントラル・パークバージョン」はHMV/HMV&BOOKS online限定、「メトロポリタン美術館バージョン」は楽天BOOKS限定の特典となる。『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』Blu-ray&DVDは12月2日(水)リリース。(cinemacafe.net)■関連作品:レイニーデイ・イン・ニューヨーク 2020年7月3日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開©︎2019 Gravier Productions, Inc
2020年09月25日10月に「劇団スーパー・エキセントリック・シアター(以下SET)」の第58回本公演は、『世界中がフォーリンラブ』と題したSET初の“純愛”をテーマにした物語。座長・三宅裕司と、看板俳優・小倉久寛が、そこに込める思いを語った。【チケット情報はこちら】愛というテーマをこんなど真ん中に持ってきたのは、これまでのSETにはなかったことだ。「実は、昨年末には“SNSは将来日本の若者をどう変えるのか”というテーマに決定していたんです。でも、先行きが見えない状況になっている今、そういう社会的テーマはヘビーだろうなと。それで、こういうときこそ愛だと思ったわけです。もうね、誰もがくっついちゃいますよ(笑)。そして、誰もが本当の恋愛をしたくなると思います」(三宅)「“本当の恋をしたくなる”っていいですよね。できれば若いときに観たかった。でも、劇団員にも、若くて素敵な男女がいっぱい増えましたからね。って言うと昔はどうだったんだっていう話になりますけど(笑)、恋愛ストーリーを、みんなやりがいを持って楽しくやれるんじゃないでしょうか」(小倉)“ミュージカル・アクション・コメディー”を旗印とする劇団ゆえ、もちろんただのラブストーリーで終わるはずはない。『世界中がフォーリンラブ』というタイトルも、ウディ・アレンの映画「世界中がアイ・ラヴ・ユー」をもじったもの。「『ゴースト』などの有名な恋愛映画のパロディーも入れるつもりなんですけど、純愛ストーリーにギャグをいっぱい入れたらどうなるか。本当にお客さんがずっと笑っている舞台を作りたいんです。笑うことで脳が揺れて、歌やダンスやアクション、あらゆるもので興奮しているところに最後に感動がくれば、ほかにはない満足感を味わっていただけると思いますし。嫌なことを忘れて、よし明日からも頑張ろうと思っていただけると思うんです」(三宅)「ソーシャル・ディスタンスと言われていますけど、劇場でひとつになって笑って泣いてっていうことが、今こそ必要なときなのかなという気はしますね」(小倉)三宅が開設したYou Tubeチャンネルでも、これまでにSETが起こした爆笑で、劇場がひとつになる様子を振り返ることができる。今回はさらに、笑って元気になるだけではない。万全なコロナ対策の劇場で愛あふれる世界を味わって、きっと幸せな気持ちにもなれるだろう。公演は10月9日(金)~25日(日)まで、東京・サンシャイン劇場にて上演。チケットは現在発売中!取材・文:大内弓子
2020年09月01日グローバルフィットネスブランドのリーボックは、アメリカの人気スニーカーストア「NICE KICKS(ナイス キックス)」と、デザイナーのFrank Cooker(フランク・クッカー)とコラボレーションし、1990年代~2000年代前半を代表する伝説的バスケットボールプレイヤー、アレン・アイバーソンの趣味である“釣り”に対する愛をオマージュした「Reebok x NICE KICKS QUESTION MID MU(リーボック × ナイス キックス クエスチョン ミッド MU)」を2020年7月25日に発売します。■「Reebok x NICE KICKS QUESTION MID MU」について今回発売となる「Reebok x NICE KICKS QUESTION MID MU」は、リーボックが、アメリカを拠点に最新のスニーカー情報を発信するリテールストア「NICE KICKS」と、デザイナーのフランク・クッカーがコラボレーションしたことで実現しました。1990年代~2000年代前半に活躍した伝説的バスケットボールプレイヤー、アレン・アイバーソンのシグネチャーモデル「QUESTION(クエスチョン)」をベースに、アイバーソン本人が幼少期から愛してやまない“釣り”への情熱を表現した1足です。本モデルは、アッパーと縫合されたウェーブ型マッドガードとつま先の部分にはスエード素材が使用され、一つのモデルの中で異素材が絶妙に組み合わさっています。さらに、ミッドソールを彩るスペックルや、アウトソールとシュータンにあしらわれたリーボックのベクター・ロゴには、暗闇で光る蓄光ペイント加工が施されており、夜間の”釣り”を彷彿とさせるこだわりが特徴です。また、ボディは全体にわたって、アクアブルー、グレー、ベージュの繊細なアース・トーンが、活気に満ちたイエロー、パープル、レッドと対照的なカラーリングに仕上がりました。コラボレーションモデルとして、左足のアウトソールの踵部分にはアイバーソンのナンバーである「3」のロゴ、右足には「NICE KICKS」のロゴをほどこし、それらの上に位置するアッパーの踵部分にはクラシックなリーボック「QUESTION」のロゴを配置しています。■「Reebok×NICE KICKS」コラボレーションの背景本モデルは、1990年代~2000年代前半を代表する伝説的バスケットボールプレイヤー、アレン・アイバーソンとリーボックのデザイナーであるスコット・ヒューイットが25年ほど前に、2人が釣り旅行を楽しんだ時に交わした会話からインスパイアされています。この旅をきっかけにアイバーソンと親交を深めたヒューイットは、1996年にデビューした「QUESTION OG(クエスチョン OG)」の特徴的なデザインを生み出し、結果的に「QUESTION」は、スニーカー史上最もインパクトのあるシグニチャー・シルエットのひとつとして人気を博すことになりました。コラボレーションに際し、アイバーソンは釣りへの情熱をはじめ、幼少期、故郷バージニア州ニューポートニューズ近くを流れるジェームズ川で釣りをしたこと、そして若い頃「本当は釣りのプロになりたい」と、周囲の人に話していたことを語っています。<アレン・アイバーソンのコメント>「家族全員が釣りをしていたから、俺も5歳の時に釣りを始めたんだ。初めて出かけた日のことをはっきり思い出せるほど、夢中だった。誤って母の足に釣り針を引っかけてしまったのを思い出すよ。実際に、当時母が使っていたひざ掛けの色まで覚えてる。昔は、みんなで近所の岩場や桟橋などから釣りをしていて、ボートで釣りに出るようになったのは、NBAに入ってからだね。何かから逃避したり、雑念を払うために釣りをするひとは多いけれど、俺はただ”釣り人”でありたいだけなんだ。釣りの楽しさを、愛して止まないんだよ。」■アレン・アイバーソンとはアレン・アイバーソンは、学生時代からその活躍で全米の注目を集め、1996年にドラフト 1位に指名されると、プロ初シーズンで新人王を勝ち取った伝説的バスケットボールプレイヤーです。リーボックは、彼の運動能力の高さを早くから見極め、スポンサー契約を結びました。アイバーソンは初シーズンから素晴らしい成績をおさめ、2016年にはバスケットボール殿堂入りを果たしました。今でも歴史に残るカリスマプレイヤーとして、高い人気を誇っています。■「QUESTION」とは1996年にドラフト全体で1位に指名されたアレン・アイバーソンに対して、リーボックは早い段階からその運動能力の高さを見極め、彼と契約しました。しかし、アイバーソンがリーグに入る前に乱闘事件に巻き込まれたことなどから、世間からは「アレン・アイバーソンは本当に大丈夫なのか?」という疑問の声も上がっていました。リーボックは、そういった周囲の評判を逆手に取り、アイバーソンのシグネチャーモデルとして発売した第一弾を「QUESTION」と命名しました。90年代のリーボックを代表するハニカム構造のクッショニングシステム「HEXALITE(ヘキサライト)」をソール部分に搭載しており、衝撃吸収力に長けた一足です。■商品概要名称:Reebok x NICE KICKS QUESTION MID MU(リーボック × ナイス キックス クエスチョン ミッド MU)●品番/カラー:[FW1784]STUCCO/BLACK/SETEME●サイズ:25.0cm~31.0cm ※30.5cmの展開はありません●自店販売価格:1万9,800円(税込)●発売日:2020年7月25日(土)●販売店舗:・リーボック オンラインショップ()・リーボックストア 渋谷・リーボック クラシックストア(原宿、HEP FIVE)・KICKS LAB.企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年07月22日現在公開中の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』でも、その美貌と圧倒的な存在感が話題を呼んでいるティモシー・シャラメが、ウディ・アレン監督のもとで主演をつとめた『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』。この度、ティモシー演じる主人公が、セレーナ・ゴメス演じるチャンと学生映画の撮影で挑んだキスシーンの本編映像が到着した。本作で、“モラトリアム男子”ギャツビーを見事に演じているティモシー。歌手としてはもちろん、女優やモデルとしても人気を誇るセレーナ演じるチャンの憎らしくも愛らしい演技も、クラシックなロマンチック・コメディならではの大きな見どころとなっている。本映像は、恋人のアシュレー(エル・ファニング)にランチの約束をすっぽかされたギャツビーが、偶然街中で学生映画を撮影中の旧友と再会し、急遽エキストラとして参加することになる場面。そこで紹介されたのは、なんとギャツビーの元カノの妹であるチャン。再会を懐かしむのも束の間、恋人がいるギャツビーは、チャンとのキスシーンに全く集中できない。“せっかくなら良い演技をしたい”チャンは「緊張して口を閉じたままよ」と皮肉な台詞を投げかけ、ギャツビーは「通りがかりに頼まれただけで演技は未経験だ」と言い訳を返す。だが、いよいよ3テイク目の撮影が始まると同時に、怪しかった雲行きの中、急に雨が降りだし、ロマンチックな雰囲気の中でキスシーンの撮影に成功。チャンは「できるじゃないの。恋人には秘密ね」と言葉をかけ、さらにアシュレーがアリゾナ出身なことについて「アリゾナを楽しんで。砂漠で迷子にならないでね」とのセリフを投げをかける。アシュレーがいるにもかかわらず、ホットなキスをしてしまったことにドギマギしながらも、「水筒を忘れないよ」と必死な作り笑いで返すティモシー演じるギャツビーの表情は必見。『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』は7月3日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:レイニーデイ・イン・ニューヨーク 2020年7月3日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開©︎2019 Gravier Productions, Inc
2020年07月02日ティモシー・シャラメ、エル・ファニング、セレーナ・ゴメスらが豪華競演するウディ・アレン監督最新作『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』から、本編映像と新場面写真が到着した。今回解禁された本編映像には、撮影スタジオにたどり着いたエル・ファニング演じるアシュレーが、ディエゴ・ルナ演じる人気俳優でプレイボーイとしても名高いフランシスコ・ヴェガと遭遇するシーンが収められている。人気俳優を前に「ウソ…フランシスコ・ヴェガね」と目を丸くして驚くアシュレー。興奮して顔を蒸気させながら、「私のルームメイトは鼻血を出すわ」「こんなこと…フランシスコ・ヴェガなのね」と続け、本人と話していることが信じられない様子で舞い上がっている姿が確認できる。アシュレーを一旦落ち着かせようと、ヴェガは「肝心なのは君は誰かだ」と問いかけると、高ぶった気持ちのまま「私は…頭が真っ白で出てこない」と自分の名前すら忘れてしまうほど。すると、ヴェガから「運転免許証を見たら?」と甘い微笑みで突っ込まれてしまう、終始アシュレーのテンパっている様子が見て取れる本編映像に仕上がっている。本作では、登場人物たちが自分のアイデンティティに悩む姿が描かれる。ギャツビー(ティモシー・シャラメ)はまだ自分が何者かを見出せず悩み、脚本家のダヴィドフ(ジュード・ロウ)は常に監督であるポラードの影に隠れ、ポラード(リーヴ・シュレイバー)はかつての芸術家としての自分を見失ってしまい、ヴェガはいつも似たような役をあてがわれることに苦悩している。ウディ・アレン監督は「登場人物たちは、外面ではなく内面の自分を見てもらうことを求めている。これは誰にでも言えることだ。恋した相手には自分を見てほしい。もちろん視覚的にではなく、相手の人生において印象に残る存在になりたいんだ」と語る。解禁された映像のアシュレーの困惑ぶりは、まさにアイデンティティに悩まされるキャラクターの姿を絶妙に表現している。『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』は7月3日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:レイニーデイ・イン・ニューヨーク 2020年7月3日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開©︎2019 Gravier Productions, Inc
2020年06月30日おとな向け映画ガイド今週は、かなりオトナな人が主役の3作品をおすすめ。ぴあ編集部 坂口英明20/6/28(日)イラストレーション:高松啓二今週末に公開の新作は13本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。うち全国100スクリーン以上で拡大公開される作品が『MOTHER マザー』の1本、ミニシアター系の作品が12本です。名作『アニー・ホール』のダイアン・キートンとウディ・アレン、それぞれの新作が偶然にも同日公開です。その2作品と石橋蓮司18年ぶりの主演作、という「かなりオトナな」顔ぶれによる3作品を、ご紹介します。『チア・アップ!』ダイアン・キートンは、本当にステキな歳の重ねかたをしているなあ、と思います。容姿やファッショニスタとしてのセンスはもちろんですが、出演している作品も、シリアスな方向に流れず、例えば『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』『ロンドン、人生はじめます』など、おとなのライト・コメディを楽しそうに演じてくれていて、とても憧れます。今回の作品は、製作総指揮も担当しているそうで、彼女のポジティブなパーソナリティが前面にでた、どんな世代にもパワーをくれそうな人生讃歌になっています。ある事情で、誰の世話にもならずにひっそりと暮らそうと、都会からシニアタウンに引越したマーサ(ダイアン・キートン)。でも、人が集まるところ、面倒はついてまわります。たくさんのルールがあって、年寄りらしい生活の強要に、ちょっぴり反骨精神のあるマーサはカチンときます。そんな時、お隣りに住むおせっかいでパワフルなシェリル(ジャッキー・ウィーヴァー)に後押しされ、子どものころ実現できなかったチア・ガールのクラブを作ろうと思い立ちます。集まったメンバーは超個性的。でも平均年齢は、72歳! そしてめざすは、全米チア・リーディング大会!……と、単純にストーリーを書くと、よくありがちな展開ですが、さにあらず。その行間が、面白いのです。心に刻まれるシーンもふんだんにあります。ベテラン俳優たちのウィットに富む演技で、若者との粋なつき合い方、仲間の大切さ、人生の愛おしさを教えてくれます。ぜひご覧になってみて下さい。『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』原題そのまま、何ともロマンティックなタイトル。おしゃれな看板に偽りなし。ダイアン・キートン主演で撮った『アニー・ホール』から43年。この作品も、魅惑のニューヨークがいっぱいでてくる、いかにもウディ・アレンのラブ・コメディです。アレンもことし84歳。出演はしていませんが、その瑞々しい感性はさすがです。主演は、売れっ子ティモシー・シャラメ。役名はギャツビーと、華麗です。その恋人アシュレーを演じるのはエル・ファニング。やはり今旬の女優です。ふたりはニューヨークから少し離れた大学の同級生。大学新聞の記者として、ニューヨークで高名な映画監督のインタビューをすることになったアシュレーにギャツビーが同行するのですが。実は彼の実家は超セレブなニューヨーカーで……。映画監督や、映画スター、撮影所など、映画界の裏話的な世界が次々と登場します。が、描かれ方はリアルというよりは、まるで黄金期のハリウッド映画のようで。大スターをカメラマンがとり囲み、恋の噂がマスコミの注目を集める。ラブ・コメディの舞台としてはぴったりです。#MeTooスキャンダルで追いまくられたご自身の最近の事件をカリカチュアライズしているのかも知れません。昨年ドキュメンタリーにもなった、NYセレブ御用達のカーライルホテルや、メトロポリタン美術館、もちろんセントラルパークなど、アレン映画ではおなじみのニューヨーク名所もふんだんに登場します。主役は実はこの街、といっていいかもしれません。『一度も撃ってません』いまの日本映画には珍しい、余裕すら感じられる洒落たコメディです。70年代の、例えば松田優作が出演したアクション映画や探偵ドラマのテイストもある、日本製ハードボイルドへのオマージュ。「ハードボイルドだど」とあえて茶化して作った、おとなの映画人たちの遊び心に嬉しくなりました。売れない小説家・市川進。夜な夜な渋いバーに、トレンチコート、黒ハット、薄めのサングラスで現れる、彼の裏の顔は、伝説のヒットマン、殺し屋だった……。よくある通俗的な設定ですが、さらにひねって、でも彼は「一度も撃ってません」てどういうこと?リアルなハードボイルド小説をめざす彼は、殺しの依頼を受けると、プロに下請けしてもらい、その仕事ぶりを詳細に取材して執筆する。これがリアルすぎて、かえってうそっぽい→だから売れない→だから元教師の妻の年金が頼り。夜のハードな取材で帰っても、朝のゴミ出しの仕事が待っているのです。この企画は、阪本順治監督の『大鹿村騒動記』で主演した原田芳雄(2011年7月逝去)にゆかりの飲み会が原田邸であり、そこに参加した桃井かおりが、「次は(石橋)蓮司の映画を作ってよ。だったら手弁当ででる」という発言からはじまったそうです。その場にいた岸部一徳、大楠道代、佐藤浩市、江口洋介も賛同。そして、暴力団役で柄本明、渋川清彦。他に、豊川悦司(怪演!)、妻夫木聡、柄本佑などがなるほどの役どころで出演。よくこれだけの顔ぶれが集まったなと感動します。優作映画の脚本家丸山昇一のアイデアをもとに映画化されました。日本映画ファン必見! です。
2020年06月28日