女優の綾瀬はるかと、ロックバンド・サザンオールスターズ(桑田佳祐、関口和之、松田弘、原由子、野沢秀行)が出演する、ユニクロの新CM「LifeとWear/ヒートテックスイッチ」編が、16日より放送される。○CMにサザンオールスターズの最新曲「Relay〜杜の詩」を使用新CMには、同CMシリーズに楽曲を提供しているサザンオールスターズが、5人そろって初出演。サザンオールスターズのメンバーがそろって撮り下ろしCMに出演するのは5年ぶりとなる。外出の支度をする綾瀬のもとに5匹のシロクマが訪れる。サザンオールスターズのメンバーそれぞれの雰囲気がどことなく感じられるシロクマたちだが、ヒートテックスイッチがオンになると、シロクマがサザンオールスターズに変身。桑田が歌い出すと、「この1枚が気分まで変えてくれた」という言葉のとおり、スケートリンクやキャンプ場にいる人々が心も体も身軽になって冬を楽しむ様子が映し出される。また、CM楽曲は今年デビュー45周年を迎えたサザンオールスターズの最新曲「Relay〜杜の詩」に決定。かけがえのない時間や場所を思い、何気ない日常の中でも穏やかにコミュニケーションをとりながら、ともに生きていこうという楽曲の持つ温かさとヒートテックがマッチした楽曲となっている。
2023年10月13日1978年6月25日に発売された『勝手にシンドバッド』で衝撃的なデビューを飾り、今年45周年を迎えたサザンオールスターズ。7月から新曲を3カ月連続で配信予定、さらに9月には神奈川県茅ヶ崎市の茅ヶ崎公園野球場で『茅ヶ崎ライブ2023』を4日間にわたり開催することを発表した。今もサザンオールスターズが多くの人の心をつかんで離さない理由を音楽評論家のスージー鈴木さんに聞いた。■圧倒的な感情を喚起させる“桑田語”「鮮烈なデビュー曲『勝手にシンドバッド』の衝撃は45年たっても色あせません。そもそも『胸さわぎの腰つき』ってどんな腰つきかわからない。けれども音楽の中で聴くと『わかる』のです。言葉そのものというより、言葉とビートがぴったりと結び付くことで、文字だけでは伝わらない圧倒的な感情が喚起される。そんな“桑田語”に私たちは癒され、勇気づけられ、心震わせられてきました」そう語るのは音楽評論家のスージー鈴木さん。サザンが45年もの間、支持され続ける理由についてこう分析する。「ワンマンバンドはだいたい早くついえるんです。ところが桑田佳祐という強烈なリーダーがいながら45年続いている。その理由のひとつがテクニシャンバンドだということです。サザンを一貫して牽引し続けているのはドラムスの松田弘。『勝手にシンドバッド』のリズムをたたき出せたことこそがブレークに結びついたと思います。さらに原由子のセンスのいいキーボードも大きな役割を果たした。メンバーの和気あいあいとした姿を見るにつけ、桑田はリーダーでありながら上から目線にならない“ムードメーカー”なのでしょう」サザンは活動休止期間もあるが、メンバーそれぞれ実力があるからこそ長続きしているという。■ラブソングも、エロも、政治的なことも…何を歌ってもいいさらに桑田の「こだわり」も私たちの心を離さない理由のひとつだという。「桑田には『ロック音楽は何を歌ってもいいんだ』という揺るぎない根本思想を感じます。45年間貫いているのは歌詞にまつわるさまざまな制約に対する抵抗感かもしれません。とにかく何を歌ってもいい。ラブソングでなくともいい。エロなことから政治的なことまで、ノー制約で何を歌ってもいいという感覚。戦後の音楽家で『表現の自由』をもっとも満喫し、謳歌した人です」日本の音楽シーンの先頭を駆け続けているサザンについて、最後にスージーさんはこう語る。「桑田佳祐は67歳。そう考えると、なかなかの高齢だと思ってしまいますが、沢田研二が今年75歳になったにもかかわらず、積極的にライブ活動をしているのを見るにつけ、5年後の50周年でも桑田佳祐は現役バリバリかもしれませんね。ファンとしては長く地味に、のんびりと活動してほしいものですが、ドームコンサートなどこれまで以上にド派手なことをしてくれそうな気がします」【PROFILE】スージー鈴木1966年、大阪府生まれ。音楽評論家。著書に『サザンオールスターズ1978-1985』『桑田佳祐論』など。
2023年07月03日1978年6月25日に発売された『勝手にシンドバッド』で衝撃的なデビューを飾り、今年45周年を迎えたサザンオールスターズ。7月から新曲を3カ月連続で配信予定、さらに9月には神奈川県茅ヶ崎市の茅ヶ崎公園野球場で『茅ヶ崎ライブ2023』を4日間にわたり開催することを発表した。桑田佳祐の故郷・神奈川県茅ヶ崎市も盛り上がりを見せている。そこでサザンの世界観が広がる茅ヶ崎スポットを一挙紹介!【1】サザン神社サザン30周年に商店街が建立(もとは商店街の事務所)。壁は全国から訪れたファンのメッセージでいっぱい。天井には中学時代の桑田の写真が飾られている。45周年を記念した“御朱印”は茶商・小林園で受け取ることができる【2】サッポロ軒中高時代の桑田が足繁く通ったラーメン店。お気に入りは大盛りの味噌ラーメン(900円)。創業59年のサッポロラーメン専門店は3代目の小田切洋さんが暖の簾れんを守っている。2000年の野外コンサートでは、スタッフに出前を頼んだとか!住所:茅ヶ崎市東海岸北2-3-36【3】茶商 小林園2000年から販売している銘茶「茶山」(100グラム1,080円)が人気。桑田の中学の野球部の先輩で社長の小林健二さんは「桑田家に“献上”すると原さんからいつも丁寧なお礼状が届きます。国民的なバンドを率いているのに偉ぶらないで、いつも人に気を使ってばかりのいいやつなんだよ」と。店内ではTシャツやキーホルダーなどサザングッズも購入できる。住所:茅ヶ崎市共恵2-1-40【4】エトアール洋菓子店開業はサザンのデビューと同じ45年前。サザンとともに歩んだ洋菓子店の人気商品はえぼし岩を模した「サザンサブレ」(バニラ、ソルト、シナモンの3種類セット7枚入り1,080円)、45周年を記念した「ミス・ブランデーマロン」(1,200円)などのオリジナルサザンスイーツ。サザンを愛してやまない店主でパティシエの古屋宣仁さんが腕をふるう。「店内にいつもサザンの曲が流れています」とパティシエの古屋さん住所:茅ヶ崎市共恵1-7-17【5】茅ヶ崎サザンC「サザンビーチちがさき」のシンボル「サザンC」は53枚目のシングル『I AM YOUR SINGER』のCDジャケットにもなっている。“サザン巡礼”では定番の撮影スポットだ。【6】茅ヶ崎公園野球場2000年に市民の呼びかけで実現した凱旋ライブが行われた会場。2013年の復活ライブも開催!球場のロビーにはライブ時のグッズや写真などの展示も。【7】えぼし岩遠くにえぼし岩(正式名称・姥うば島じま)が見える。14枚目のシングル『チャコの海岸物語』や45枚目シングル『HOTEL PACIFIC』などの歌詞で描かれた“日本一有名な岩”。【8】サザン通り茅ヶ崎駅から海へと続く「サザン通り」の街路灯にはサザンの曲名のステッカーが貼られ、サザンの曲のBGMが。桑田が少年時代を過ごした通りにはサザングッズを扱う店も。
2023年07月03日これぞ国民的アーティスト!と叫びたくなる、桑田佳祐さんの(意外にも)初のEP。『ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し』というタイトルの通り、私たちが食べたいもの―というか、聴きたい曲だけがキッチリ揃っているのだ。桑田さんらしいユーモアもあるので、一瞬フフフッと笑って済ませそうになるが、よくよく考えると、こんなに明確なタイトル、他にない。国民的アーティストの究極を突き詰めた、珠玉のEP。すでに先行シングルやCMソングとして、お茶の間で親しまれている楽曲も含めた全6曲。まずは何より、この夏、民放共同企画“一緒にやろう”応援ソングとして、オリンピックのテレビ中継で頻繁に流れていた「SMILE~晴れ渡る空のように~」。オリエンタルなメロディやコブシのきいた歌に日本を感じさせながら、エレクトロなトラックでグローバルなスケール感も取り込む。ここからして、オリンピックにぴったりなのだが、それだけではない。《栄光に満ちた孤独なHERO》と歌う一方で、シンガロングしたくなるコーラスも飛び出す。世界も日本も、みんなもあなたも見つめた、それでいてシリアスに走り切ることはなく、《でなきゃモテないじゃん!!》なんて軽妙さも忘れない、素晴らしいポップソングになっているのだ。さらに、スバルのCMソングとしても流れている、「炎の聖歌隊[Choir(クワイア)]」を聴くと、はっきり浮かび上がってくるものがある。クルマに似合う爽やかさの中に《笑顔》《あなた》《愛しい》といった、「SMILE~晴れ渡る空のように~」と共通するキーワードがちりばめられているのだ。これらは、困難を極める時代において、桑田さんが見出した大切なものなのではないのだろうか。なお、1曲目の「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」は、アーティスト写真そのままの、力のこもった熱唱と、生々しい演奏が味わえる。弱りかけた気力を奮い立たせ、バラバラになった心を結び付ける、音楽にしかできない、桑田佳祐さんにしかできない、魔法のようなエッセンスが隅々にまで行き届いた、今、この国に響かせたい一枚だ。『ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し』未発表の新曲3曲も収録。完全生産限定盤は、3月の無観客配信ライブの映像がつく。【完全生産限定盤A、B(CD+Blu-ray、DVD)】¥6,380【通常盤(CD)】¥2,090【アナログ盤(LP/重量盤)】¥2,860(タイシタレーベル)くわた・けいすけ1956年2月26日生まれ。神奈川県出身。’78年にサザンオールスターズで、’87年にソロでデビュー。9月18日の宮城・セキスイハイムスーパーアリーナから、12月31日の横浜アリーナまで、ツアーを開催。※『anan』2021年9月22日号より。文・高橋美穂(by anan編集部)
2021年09月19日ロックバンド・サザンオールスターズの桑田佳祐が出演する、損害保険ジャパンの新CM「ドライブ」編が、14日より全国で放送される。車内シーンの撮影中、監督からの「楽しそうな雰囲気で」というオーダーの下、自由に会話を続けていた桑田と妻役を演じる女優の大沼百合子。桑田は「写真を撮ろう! おいしいもの食べたいね〜」と、CMのストーリーに沿ったトークや、「そうだ、金目鯛食べましょうよ!」と、CMソングである自身の楽曲「金目鯛の煮つけ」にまつわるトークで盛り上げていた。また、桑田の頬にソフトクリームがついてしまうCM最後のシーンは、企画会議で桑田自らが発案したもの。「 “困った奥さんを助ける素敵な夫”だけでは照れくさいから……」と、“オチ”のアイデアまで生み出せるのは、桑田ならでは。大沼が絶妙なタイミングでソフトクリームを頬にぶつけると、「ちべたい!」というおちゃめなリアクションで撮影スタッフを笑わせていた。
2021年05月14日育った場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代にはやったドラマや歌の話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「中学時代、ソフトボール部でキャッチャーをしていたことがきっかけで、野球部で同じポジションだったヤマモトくんとお付き合いしていまして、いまでもサザンオールスターズの『栞のテーマ』(’81年)を聴くと、河原の風景や、恋心を思い出します。サザンなのに、聴いていたのは海じゃなくて、河原なんですけど(笑)」そう語るのは、芸能生活35周年を迎え、2月から明治座の舞台も控えている、演歌歌手の坂本冬美さん(53)。’80年代には人生の転機が詰まっていたと振り返る。「小学生だった’70年代から石川さゆりさんが大好きで、将来は絶対に演歌歌手になるって、夢を抱いていました」’80年代に入り、松田聖子や中森明菜、田原俊彦、近藤真彦などの曲をテレビで見聞きして、フリを覚えたりもしていたが、集めていた雑誌の切り抜きは石川さゆりばかり。興味の中心は演歌だった。「そんなとき、ヤマモトくんがサザンを教えてくれたんです。さゆりさんの『津軽海峡冬景色』を初めて聴いたときと同じように、『栞のテーマ』を歌う桑田(佳祐)さんの声に、全身がシビれて。ハスキーな歌声がせつなくて、そのときは歌詞の深い意味まではわからなかったけど、胸にキュンときたのを覚えています」’87年に『あばれ太鼓』でデビューした際、プロフィール欄には「好きな歌手・石川さゆり、サザンオールスターズ」と書いた。「“いつか、桑田さんに私の曲を書いていただきたい”という夢を持っていました」デビュー2年目の’88年には、当時タブー視されていた反原発ソングなどを収録したRCサクセションの問題作『COVERS』にも参加。このアルバムには別の曲で、桑田佳祐が“Isuke Kuwatake”として参加している。「(忌野)清志郎さんとはたまたま同じレコード会社で、着物姿で評論家の方々の前で歌う私を見て、誘ってくれたんです。奇跡みたいにスゴイことだと理解していましたが、まだ新人だったから、心のどこかで“清志郎さんとご一緒できたのだから、いずれきっと桑田さんとも”なんて、甘く考えていました」それから30年以上、同じ音楽業界とはいえ、ジャンルの異なるサザンと会う機会はなかった。「それが’18年の『紅白歌合戦』でご一緒することになって、リハーサルのときにお見かけして、思わず素の自分になっちゃったんですね。北島三郎さんや、司会の内村(光良)さんが近くにいらしたのに、桑田さんのもとに駆け寄って握手を求めていました。桑田さんも、あまりに突然のことで“お、おお……”と、驚かれた表情でした」その後、デビュー35周年を迎えるにあたり、かねてからの夢を叶えたいと、桑田宛てに手紙をしたためた。「ヤマモトくんとの初恋、『栞のテーマ』とともに蘇る思い出ーー。思いを込めた手紙をお送りして3カ月ほどしてから『スタジオに来ていただけますか』との連絡が!お願いをする機会をいただけるのか、それとも断られるのか、ドキドキしながらお会いすると、桑田さんはすでに詞も曲も作ってくださっていて……。夢のようで、泣きながら詞を読みました」その曲こそ昨年の『紅白歌合戦』で披露された『ブッダのように私は死んだ』。現在、YouTubeの再生回数は177万回を超えている。「桑田さんは“そういえば『COVERS』でも、ご一緒しましたね”と覚えていらしてくださって。もしかしたら天国の清志郎さんが、私を桑田さんに引き合わせてくれたのかもしれませんね」淡い初恋、デビューの喜びと、清志郎との出会いーー。叶うはずのないと思われた夢のタネが、’80年代に蒔かれていたのだった。「女性自身」2021年2月23日号 掲載
2021年02月14日育った場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代にはやったドラマや歌の話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。抜けるような高い空の下の田舎道を、自転車の荷台にガールフレンドを乗せた男子中学生が、キコキコとタイヤを軋ませながらペダルを漕ぐ。デートスポットの河原に着くと、自転車のカゴに入れたラジカセを持ち出して、女のコにちょっと自慢げに「サザンっていうんだよ。すごくいいんだよ」と、再生ボタンを押した。「中学時代、ソフトボール部でキャッチャーをしていたことがきっかけで、野球部で同じポジションだったヤマモトくんとお付き合いしていまして、いまでもサザンオールスターズの『栞のテーマ』(’81年)を聴くと、河原の風景や、恋心を思い出します。サザンなのに、聴いていたのは海じゃなくて、河原なんですけど(笑)」そう語るのは、芸能生活35周年を迎え、2月から明治座の舞台も控えている、演歌歌手の坂本冬美さん(53)。’80年代には人生の転機が詰まっていたと振り返る。「小学生だった’70年代から石川さゆりさんが大好きで、将来は絶対に演歌歌手になるって、夢を抱いていました」’80年代に入り、松田聖子や中森明菜、田原俊彦、近藤真彦などの曲をテレビで見聞きして、フリを覚えたりもしていたが、集めていた雑誌の切り抜きは石川さゆりばかり。興味の中心は演歌だった。「そんなとき、ヤマモトくんがサザンを教えてくれたんです。さゆりさんの『津軽海峡冬景色』を初めて聴いたときと同じように、『栞のテーマ』を歌う桑田(佳祐)さんの声に、全身がシビれて。ハスキーな歌声がせつなくて、そのときは歌詞の深い意味まではわからなかったけど、胸にキュンときたのを覚えています」サザンオールスターズが『勝手にシンドバッド』でメジャーデビューしたのは’78年。『栞のテーマ』を収録した『ステレオ太陽族』は、’81年にリリースされた4枚目のアルバムだ。「サザンのほかの曲も聴きたくなったんですけど、中学時代の1カ月のお小遣いは3,000円だったから、LPレコードなんて、とても買えません。それに田舎だから、レコード店どころか、貸しレコード店もなくて。けっきょく、レコードを持っているお友達に録音させてもらったりしていました」当時、ヤマモトくんと結婚できるなら、歌手になる夢をあきらめるつもりだった。「ヤマモトくんとは同じ高校に進学したんですが、残念ながら“事情”があって、お別れすることに……。それでもずっと好きだったんです。悔しくて、何年も送り合った交換日記もすべて燃やしてしまいました。サザンの曲も、ヤマモトくんを思い出してつらいから、しばらくは聴けませんでしたね」’85年に高校を卒業した後、地元の梅干し製造会社「ウメタ」に就職。「工場で品質管理をする、上司一人、部下一人の部署でした。白衣に白い帽子と長靴姿で、毎日、梅干しの塩分濃度やpH値を記録。いつも歌いながら作業をしていました」歌手への夢は持ち続けており、ステージも機材もそろっている、近所のカラオケ教室にも連日通い、歌を練習していた。「経営者の方が『いつでも歌いに来ていいよ』って言ってくれて、会社の休み時間は5分でお弁当を済ませて、すぐカラオケ教室に向かい、40分ほど歌の練習をさせてもらいました。そのとき経営者の方が私の歌を録音してくれたテープがきっかけで、デビューすることになったんです」「女性自身」2021年2月23日号 掲載
2021年02月14日育った場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代にはやったドラマや歌の話。同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「’80年代に限らず、メジャーデビューした’78年から現在に至るまで、コンスタントにヒット曲を出し続けています。そのため、固定ファンに愛されるだけでなく、時代を追うごとに、新たなファンが“上乗せ”されていくから、これほど息の長い。まさに不世出のバンドですよね」そう語るのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(53)。サザンオールスターズは、デビュー当時から、テレビ番組で強烈なインパクトを放った。「“夜ヒット”(フジテレビ系)では、メンバー全員がジョギングパンツとタンクトップ姿で登場し、『勝手にシンドバッド』を熱唱。Tシャツにジーパン姿のフォークシンガーはいましたが、それをはるかに上回るラフな衣装で、桑田さんは髪もボサボサ。まるでスタジオに勝手に乱入してきたかのようなイメージでした。また、歌詞がよく聞き取れないため、字幕が表示されたのも、サザンならではのことです」お茶の間にハチャメチャな印象を与えたサザンだが、3枚目のシングル『いとしのエリー』(’79年)でバラードを披露。「『ふぞろいの林檎たち』(’83年・TBS系)の主題歌ともなった名曲。“こんなしっとりした曲も歌うんだ”と、そのギャップに驚かされました」“原坊(ハラボー)”こと原由子の存在も大きかったという。「『私はピアノ』(’80年)、『そんなヒロシに騙されて』(’83年)ではボーカルを担当。桑田さんが生み出すメロディを楽譜に起こし、サポートしたといわれ、制御不能に見える桑田さんたちを、穏やかにとりまとめている姿が印象的。“売れたら別れる”ケースが多い芸能界で、大学時代に知り合い、仕事でも生きるうえでもパートナーであり続ける理想的な夫婦像に、誰もが憧れているはずです」そんなサザンは’80年代以降も、多くの楽曲が主題歌、CMソングに使用され、愛され続けている。「湘南をイメージする曲は、海沿いのドライブで聴きたくなるし、『ピースとハイライト』では、時の政権に対する痛烈な皮肉だと話題になりました。がんになられてからは、桑田さんの命に対するメッセージ性も前面に。あらゆるジャンルの曲があり、なかなかカテゴリー分けできないのも魅力。あえていうとすれば“サザン”というジャンルとなるでしょう」変幻自在の曲調に、シビれるメッセージを乗せ、サザンはこれからも人々を魅了し続ける。「女性自身」2021年2月23日号 掲載
2021年02月14日困難は続いているけれど、今年だからこそのダイナミックな進化が起きたエンタメ業界。2020年のエンタメ業界を賑わせた5つのTOPICSを総ざらい!1、純度100%なときめきやお笑いコンテンツの台頭。「不時着した?」が合言葉になるほどのブームを巻き起こした『愛の不時着』。「韓流ドラマの大きな特徴である“ときめき”と“泣かせ”が詰まった作品。その見事な感情描写とキャストの演技力が、多くの人を癒しました。また、CMのないNetflix配信で、ドラマの世界に浸り続けられるのもよかったのでは」(映画・海外ドラマライター・今祥枝さん)テレビ界では、目標とする視聴率の指標がこれまでの“世帯”から“コア(13~49歳の層)”へと変わるという大転換期を迎えた。「その結果、若い世代にもリーチするように、芸人さんを起用した番組が激増。コロナ禍で、笑いが必要とされていたことも相まって、『有吉の壁』のゴールデン進出は大成功しました」(放送作家・カツオさん)愛の不時着2月23日からNetflixで配信がスタート。いまだにTOP10入りをキープし、ロングヒットを続ける。北朝鮮のエリート軍人を演じたヒョンビンの人気も再燃!Netflixオリジナルシリーズ『愛の不時着』独占配信中有吉の壁若手芸人たちが、有吉弘行が用意した“お笑いの壁”を乗り越えて成長する。YouTube公式チャンネル「壁チャンネル」と連動し、オリジナルコンテンツを配信。日本テレビ系『有吉の壁』毎週水曜19時放送2、メディアとコンテンツの驚異的な化学反応。映画界最大のヒットの一つといえば、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。「コミックから、アニメ化によって幅広い層をキャッチ。20ほどの動画配信サイトで見られる状態で、アニメ版を多くの人が視聴した後に、満を持しての映画公開。数年かけたメディアミックスが、大きなうねりを作り出したのだと思います」(今さん)また情報番組『スッキリ』がオーディションを追ったNizi Projectは、「休校が続いた子供たちが、朝の番組を見られた環境もヒットに大きく影響」(カツオさん)。地上波放送後はHuluで完全版を配信。遅れて興味を持った人も、1話から見られて一気に追いつける形態がテレビとの相乗効果をもたらし、老若男女が愛するアイドルグループNiziUが誕生!NiziUプレデビュー曲『Make you happy』のMVは1億8000万再生数を突破。縄跳びダンスが大ブームに。12/2、『Step and a step』で正式デビューし、紅白歌合戦に出場。鬼滅の刃10/16に公開された映画の興行収入は275億円を記録し、歴代興収2位(11/30現在)に。12/4に発売されたコミック最終巻の初版395万部は、驚異的な数字!©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable3、“ライブ感”をオンラインで味わう。ライブができないという危機に直面したエンタメ界。「ライブには観客がいるという常識が崩れ、テクノロジーを駆使した無観客オンラインライブが数多く開催されました。当初は無料が多かったオンラインライブをいち早く有料化して大成功を収めたのが、サザンオールスターズです」(音楽ジャーナリスト・柴那典さん)。「ファン層の広いサザンオールスターズのオンラインライブは、新技術に抵抗感のあった世代が、新しいエンタメを体験するきっかけに。今後、5Gがスタンダードになると、一度に多くの端末からアクセス可能となり、音声の遅れも解消され、今この瞬間の歓声が反映されるなど、オンラインライブに一体感とライブ感がより生まれます」(博報堂DYメディアパートナーズ・森永真弓さん)サザンオールスターズ6月25日、8つのプラットフォームで同時配信。40台のカメラを通常では置けない客席にも設置。ダイナミックな映像で楽しませた。恒例の年越しライブも配信が決定。松田弘さんも本ライブで復帰!4、ベテラン、新人ともにボーダレスに活躍。今年は、大物芸人や川口春奈さんら女優たちも、自らの特性を活かしてYouTubeをスタート。「一方で、テレビ界でのユーチューバーの需要も急上昇しました。ユーチューバーに対する『儲かっている人』という世間的な斜めからの視線を変えたのが、フワちゃん。YouTubeでもテレビでも人気を得た、新人類ともいえる彼女の存在が、2つのメディアのボーダーを消しました」(カツオさん)音楽界でも、YouTubeやTikTokから無名の新人がブレイクする例が続出。「その象徴的存在が、デジタル配信だけで『香水』を大ヒットさせた瑛人さん。他にも藤井風さんやVaundyと、今年は、YouTubeやSNSでバズった若いアーティストが台頭しました」(柴さん)瑛人実は『香水』がリリースされたのは、昨年4月。1年後に、TikTokにカバー動画が上がり始め、芸能人もこぞってカバー。来年元日にはアルバム『すっからかん』を発売。フワちゃん「フワちゃんTV」のチャンネル登録者数は75万人以上。今年上半期のテレビ出演番組数は、112本(ニホンモニター調べ)を数え、流行語大賞トップ10入り。5、コメントや生配信、家にいながら“みんなで共有”。おうち時間が長くなり、長時間の生配信も急増。「生配信では、視聴者が一方的に作られたコンテンツを享受するのでなく、同じ時間を共有することで、配信者と共に、友達のようにコンテンツを作っているような感覚が味わえます。渡辺直美さんやオカリナさんを筆頭に、ごはんを一緒に食べるコンテンツが人気です」(カツオさん)コロナ禍で、新しいエンタメの共有方法も生まれた。「オンライン飲みやパーティでは、配信サイトの同じコンテンツを同時再生し、盛り上がる人たちも多くいます。また若い世代は“気持ちの共有”を最優先に考える傾向があり、コロナ以前から、SNSでファンと日常的にコミュニケーションをとっていた人が、オンラインイベントにも上手く移行できています」(森永さん)NAOMI CLUB渡辺直美さんは自身のYouTubeチャンネルで“今夜は一緒にディナーしよ!”シリーズを生配信。多くの人が感じていた誰とも食事を共にできない寂しさを埋めてくれた。映画・海外ドラマライター・今 祥枝さん雑誌の編集を経て、フリーランスのライター&編集者に。エンタメ情報誌や女性誌などで海外ドラマやシネマ欄の連載を担当している。放送作家&YouTubeキュレーター・カツオさん担当番組は『全力!脱力タイムズ』『有吉ぃぃeeeee!』など。YouTubeを日々研究し、共著に『YouTube作家的思考』(扶桑社)がある。音楽ジャーナリスト・柴 那典さんロッキング・オン社を経て独立。『AERA』『リアルサウンド』『ミュージック・マガジン』などで執筆。現在、『日経MJ』で「柴那典の新音学」連載中。博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所 上席研究員・森永真弓さん5Gなどネットシステム開発やコミュニケーションプランニングが専門。共著に『グルメサイトでの店は、本当に美味しいのか?』(小社刊)がある。※『anan』2020年12月23日号より。取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2020年12月19日俳優の遠藤憲一が、JUJUのカバーアルバム“Requestシリーズ”4作品から「泣きたい夜に聴きたい10曲」をセレクトしたプレイリスト「遠藤憲一のRequest ~泣きたい夜に聴きたい10曲~」が、1日よりサブスクリプション音楽サービスにて公開された。先日『第71回NHK紅白歌合戦』への初出場が発表されたJUJU。カバーアルバム“Requestシリーズ”はこれまでに、My Little Loverの「Hello, Again~昔からある場所~」で話題を呼んだ第1弾、中島みゆきの「糸」が収録された第2弾、『スナックJUJU ~夜のRequest~』とコンセプトを定めた第3弾、そして、最新アルバム『俺のRequest』の4作がリリースされている。10月に発売した『俺のRequest』はJUJU初の男性カバーアルバムで、山崎まさよしの「One more time,One more chance」、久保田利伸の「LA・LA・LA LOVE SONG」をはじめとし、Mr.Children、平井堅、ウルフルズ、サザンオールスターズなどの名曲を収録。オリコンウィークリーチャート3週連続TOP10入り、オリコン、Billboard JAPANダウンロードランキングでも初週1位を獲得と、CD・ダウンロードともにヒットを記録している。リリースを記念して公開されたのは、日本を代表する“俺”遠藤が選んだ『遠藤憲一のRequest ~泣きたい夜に聴きたい10曲~』。スキマスイッチ「奏」から始まり、宇多田ヒカル「First Love」で終わるプレイリストは、どのような思いでセレクトされたのだろうか。遠藤は、「JUJUさんの切なく優しい歌声で聴く名曲はどれも心に沁みる曲ばかりです。胸がギュッとなる夜に聴きたい10曲を選びました」と選んだ理由を語り、「泣きたい夜は今まで何度もあったしこれからも続くと思いますが、嬉しい涙、悲しい涙、すべての泣きたい夜に寄り添ってくれる曲だと思います」と、自身の“泣きたい夜”についても明かした。■『遠藤憲一のRequest ~泣きたい夜に聴きたい10曲~』01 奏(かなで)02 One more time, One more chance03 BELOVED04 Ya Ya(あの時代を忘れない)05 言葉にできない-『俺のRequest』より06 あなたのキスを数えましょう ~You were mine~07 糸-『Request II』より08 Time goes by09 WILL10 First Love-『Request』より
2020年12月01日華々しいステージで大勢のファンに囲まれながら迎えるはずだった記念イヤーを、消し流したコロナの“荒波”。無念の決意に至るまでと、そこからの再起を語るーー。「デビューして50年、68歳の今がいちばん高い音が出せるんです。歌うことが本当に楽しくって」可憐な黒のフレアスカートに鮮やかな緑のパンプス姿で、颯爽と現れた小柳ルミ子さん(68)。’70年に宝塚音楽学校を首席卒業し、NHK連続テレビ小説『虹』で女優デビュー。翌年『わたしの城下町』で歌手としても国民的人気を得て、今年、50周年を迎えた。9月には、半世紀の生きざまや美についてつづった著書『もう68歳と思うのか、まだ68歳と考えるのか』(徳間書店)を出版。だが、今年のコロナ禍で、実は「芸能界引退」も決意していたという。「芸能人生で初めて、4カ月間、仕事がまったくなくなり、ずっと自粛生活をしていました。私たちは仕事をいただけることで表現の場が持てます。いわば“他力まかせ”。仕事への情熱はあるけれど、自分ではどうにもできないもどかしさを感じていました」志村けんさん(享年70)のコロナ感染死にも衝撃を受けた。一緒に夫婦コントも演じた志村さんは、小柳さんが18歳のときに出会って以来、尊敬できる友達だった。ショックを引きずったまま迎えた4月25日。デビュー50周年のこの日に予定されていた記念イベントも中止になったことが、小柳さんの傷心に追い打ちをかける。「歌、踊り、芝居と、幼少から培ってきた芸事が、すべてゼロになってしまったようで……。コロナ禍の芸能界でも、必要とされている人は仕事をしている。だから、つらかった。『私には存在価値はない』と感じて」そう語る小柳さんの目からは、こらえきれず大粒の涙が。7月半ば、4カ月ぶりに入ったラジオの仕事で、小柳さんは「引退」の言葉を口にする。「ブログやインスタグラムもやっていますが、ラジオで、自分の声で引退を考えていると話しました。ファンの方に向けて、ズルズルと自分の心に嘘をつきたくなかった」ところが、その告白から2日後、決意が大転換する“奇跡”が。小柳さんのブログにファンから、「サザンオールスターズの桑田佳祐さん(64)が『週刊文春』の連載コラムで、小柳さんのことを《最強の歌姫》といっている」というコメントが寄せられたのだ。「すぐに、コンビニに雑誌を買いに走りました。記事を読んで、その内容に涙と震えが止まらなくなって。家のソファで雑誌を握りしめて号泣しました」桑田は《歌がうまい》《エロい》《踊りが上手い》《芝居が上手い》《脱げる》と絶賛。そのうえで《彼女を「最強」たらしめる、同じ条件を備えたエンターテイナーは、世界を見渡しても、あのマドンナか、レディー・ガガしかいない》と評していた。この思いがけない“贈りもの”を、小柳さんは何度も読み返したという。「日本の宝である唯一無二のアーティストが、“小柳ルミ子”をこれほど分析してくださって……。50年間やってきたこと、私自身のキャラクターや存在をこんなに誇らしく思ったことはありません」「今も思い出すと涙があふれる」と、その言葉どおり、温かい涙を流しながら語る小柳さん。「コロナ禍で失っていた自信を取り戻す光でした。もし、この記事が出るのが1週間遅れていたら、私は今、ここにはいません」そして引退発言を撤回。「桑田さんは本当に“小柳ルミ子”の命の恩人です」その後、芸能生活50周年を祝う花とカードも送られてきた。「富士山とともに満開の花が咲いていて。桑田さんが選んでくれたこのカードにも、私は勝手に(応援の)意味があると思っているんです。“お守り”として、いつも持ち歩いています」そう、少女のような笑顔を見せた小柳さん。おかげで自分自身を「再発見できた」とも。「私は3歳から、歌、バレエ、ジャズダンス、タップダンス、ピアノ、三味線、書道……と、さまざまな芸事と向き合い、身につけ、鍛えてきました。そのうえで少なくない数のヒット曲を生み出し、踊りも芝居も評価していただけた。そんな自分を桑田さんは見てくれていた。それならば私だって、自分自身を褒めてあげていいんだって思うことができたんです」小柳さんはすぐにボイストレーニングを再開した。「ずっと歌っていなかったので、最初はぜんぜん声が出ませんでした。でも、信頼するボイストレーナーの向井(浩二)君のおかげで、レッスンするうちに、どんどん声も自信も取り戻せたんです」つらい時期を過ごし、引退まで考えたからこそ、小柳さんは今、歌う喜びを実感している。「数カ月間ずっと歌うことにも後ろ向きになっていました。でも週に2回のレッスンで、体も精神も筋肉も脳も、そして声も活性化して蘇ってきた感じです。今まで、出なかった地の声が出て、ファルセットも楽に出るようになりました。68歳になっても、トレーニングすれば声も体も応えてくれる。それがうれしくて、モチベーションも上がっています」デビュー50年にして、新たな意識も芽生えた。「これまで私はファンのため、スタッフのため、そして親のために歌ってきました。でも今、人生で初めて、自分のために歌っても、許してもらえるかなって。私が、私のために楽しんで歌う歌を、皆さんもよかったら聴いてねって。そう思えるんです。これからも歌に、芝居に、ダンスに、艶っぽい“小柳ルミ子”を貫きます!」「女性自身」2020年11月3日号 掲載
2020年10月23日「デビューして50年、68歳の今がいちばん高い音が出せるんです。歌うことが本当に楽しくって」可憐な黒のフレアスカートに鮮やかな緑のパンプス姿で、颯爽と現れた小柳ルミ子さん(68)。’70年に宝塚音楽学校を首席卒業し、NHK連続テレビ小説『虹』で女優デビュー。翌年『わたしの城下町』で歌手としても国民的人気を得て、今年、50周年を迎えた。9月には、半世紀の生きざまや美についてつづった著書『もう68歳と思うのか、まだ68歳と考えるのか』(徳間書店)を出版。だが、今年のコロナ禍で、実は「芸能界引退」も決意していたという。「この半年、私は地獄と天国を味わった気がします」と、その経緯を語ってくれた。「芸能人生で初めて、4カ月間、仕事がまったくなくなり、ずっと自粛生活をしていました。私たちは仕事をいただけることで表現の場が持てます。いわば“他力まかせ”。仕事への情熱はあるけれど、自分ではどうにもできないもどかしさを感じていました」志村けんさん(享年70)のコロナ感染死にも衝撃を受けた。一緒に夫婦コントも演じた志村さんは、小柳さんが18歳のときに出会って以来、尊敬できる友達だった。「3〜4日間ずっと泣きっぱなしでした。私のコンサートに前座として出てもらってから50年、たくさん相談にも乗ってくれたけんちゃんが、隔離され、意識を失ったまま亡くなってしまった……。悔しかったろうなって」そう言うと下を向き、目頭を拭いながら、こう続けた。「けんちゃんはきっと最高の医療態勢で診てもらったはず。それなのに……。コロナが憎いと思うと同時に、本当に恐ろしいウイルスなんだと打ちのめされました」ショックを引きずったまま迎えた4月25日。デビュー50周年のこの日に予定されていた記念イベントも中止になったことが、小柳さんの傷心に追い打ちをかける。「歌、踊り、芝居と、幼少から培ってきた芸事が、すべてゼロになってしまったようで……。コロナ禍の芸能界でも、必要とされている人は仕事をしている。だから、つらかった。『私には存在価値はない』と感じて」そう語る小柳さんの目からは、こらえきれず大粒の涙が。このころはよく、天国の両親や愛犬と“会話”していたという。「私に歌手の夢を託した母に、『私、やめようと思うんだけど、どう?』と。すると、『いいよ、ルミ子の好きなようにしなさい。もう頑張らなくていいのよ』と“言う”んです。私を責任感の強い人間に育ててくれた母が。私は独りで身軽なので、引退して迷惑をかける人もいません。仕事がないのに事務所に所属していることも耐えられなかった」そして7月2日、68歳の誕生日に大きな決断を下す。「バースデーイベントもキャンセルに……もう、潮時だな、と」そのときを振り返り、一つ一つの言葉を、じっくりかみしめる。「私にはもうポジションがない……そのことをやっと認めたというか。これは私の運命。仕方ない。芸能界から身を引こう」7月半ば、4カ月ぶりに入ったラジオの仕事で、小柳さんは「引退」の言葉を口にした。「ブログやインスタグラムもやっていますが、ラジオで、自分の声で引退を考えていると話しました。ファンの方に向けて、ズルズルと自分の心に嘘をつきたくなかった」突然の告白に、マネージャーをはじめ、まわりは慌てた。「でも引退は、とことん考えた結論。ガマンしてガマンして、ゆっくりと膨らんでいった風船が、極限になり割れる感じでした」ところが、その告白から2日後、決意が大転換する“奇跡”が。小柳さんのブログにファンから、「サザンオールスターズの桑田佳祐さん(64)が『週刊文春』の連載コラムで、小柳さんのことを《最強の歌姫》といっている」というコメントが寄せられたのだ。「すぐに、コンビニに雑誌を買いに走りました。記事を読んで、その内容に涙と震えが止まらなくなって。家のソファで雑誌を握りしめて号泣しました」「今も思い出すと涙があふれる」と、その言葉どおり、温かい涙を流しながら語る小柳さん。そして引退発言を撤回。「コロナ禍で失っていた自信を取り戻す光でした。もし、この記事が出るのが1週間遅れていたら、私は今、ここにはいません」「女性自身」2020年11月3日号 掲載
2020年10月23日1976年に芸能界入りして以来、第一線で輝き続ける俳優・歌手の川崎麻世(崎はたつさき)。レコードデビューの記念日となる7月1日には、自身のブログで新たにプラチナムプロダクションに所属することを発表し、世間を驚かせた。昭和の時代にアイドルとして活躍しながら、平成ではさらなるステップアップを求めミュージカル界に進出、たしかなキャリアを築いてきた川崎が、令和で心機一転、新たなスタートとなる。今回は川崎にインタビューし、これまでのキャリアの振り返りと、現在の心境について話を聞いた。○■新たな転機を迎え、芸能界の変化も感じる――今回、どういった理由でこのような転機をむかえることになったんですか?数年前に、縁があって社長から「何か一緒にお仕事をできれば」と言ってもらったことが、ずっと頭にあったんです。そこからちょくちょくご飯を食べたり、事務所に遊びに行ったりしているうちに、情熱が湧き上がってきて、今回新たな転機となりました。「これからだな」という気持ちです。――今年で芸能生活は44年になりますが、デビュー当時の芸能界というのはどんな世界でしたか?やっぱり40年以上経つと変わりますね。13歳のときに大阪でものまねの番組に出ていたところをジャニー(喜多川)さんにスカウトされて、夏休み中に東京に行くことになったんです。そしたら、よくあるということで『カックラキン大放送!!』に出るようになって、『怪人二十面相』『レッツゴーヤング』「不二家のハートチョコレートのCM」とどんどんレギュラーや仕事が決まっていって。その後にレコードデビューしたんです。――『カックラキン大放送!!』はアイドルの方が出るバラエティとして元祖みたいなところがありますけど、現場はどうでしたか?堺正章さん、研ナオコさん、野口五郎さんなどがレギュラーでした。当時は、カンペがなかったんですよ。収録は中野サンプラザとか全国の市民会館でやるんですけど、お客さんの前でやるため、台詞ががっちり決まってたので、毎回、覚える量がハンパない。収録だけど、ほぼ生のような感じでした。――歌を出されて、この世界でやってくんだという気持ちはその頃固まっていったのでしょうか?中学生の頃は歯科医になりたかったんです。だから歌手になるなんて夢は持っていなかったんですが、1年たって歌手デビューしたら、「もう頑張るしかない」という気持ちになりました。――そんな中で大変だったことは?忙しくて常に眠くて、気づいたらあっという間に時間が過ぎていたという感じでしたね。僕がデビューした年は、狩人が「あずさ2号」、清水健太郎が「失恋レストラン」、高田みづえが「硝子坂」でデビューしていたので、僕は新人賞にはひっかかるんですけど、もう勝てないんですよ。だから、新人賞のグランプリのドラムロールがなってるときも「どうせグランプリはとれないんだろうな」なんて思ってました(笑)。その当時は、世の中が変わっていってる真っ最中で、どんどんニューミュージックの人が出てきてたんです。サザンオールスターズ、世良公則&ツイスト、Char、松山千春、原田真二、長渕剛……ファンが「キャー」っていう対象がそういう人たちに移っていくので、我々アイドルは「あれ?」って。もちろん、僕らにもずっとついてきてくれてるファンもいたし、『レッツゴーヤング』とかもあるので、出る場所はあったんですけど、そこに来て「たのきんブーム」が来て……。――トシちゃん(田原俊彦)、マッチ(近藤真彦)、よっちゃん(野村義男)が1980年代のはじめに組んでいたトリオですね。同じ事務所でバックで踊ってた後輩が、『3年B組金八先生』に出たことで、一夜にしてスターになって。それで僕は「アイドルにしがみついちゃいけない」と思って、ミュージカルの世界に入ろうと決意するんです。――どういう行動を起こしたんですか?20歳のときに、劇団四季『キャッツ』の初演があったんです。それで、2期目のオーディションを受けたら受かって出ることになって。でも当時はアイドルからミュージカルに行く人は僕の周りにはいなかったので、「アイドルを諦めて逃げた」と思われたりして。でも、自分としては次のステップだと思っていました。○■アイドルからブロードウェイへ――今なら、そういう道に進む人もいますし、当然それがステップだと思われますけど、当時はそうじゃなかったんですね。舞台に出ると、自ずとテレビの露出も少なくなるし、余計にそう思われてしまうという。でも、自分の中では、『キャッツ』に出たことは、ものすごい達成感だったんですよ。もう初めての達成感というくらいの。つらいレッスンを毎日受けて、舞台に立って、拍手を受けて。だから、破天荒だけど「次はブロードウェイだな」と思って。ブロードウェイに勉強に行ってオーディションを受けて、ロンドンにも行きました。そしてアンドリュー・ロイド・ウェバーの作曲したイギリスのミュージカル『スターライトエクスプレス』でワールドツアーに出ることになるんです。――ワールドツアーはどこを回られたんですか?日本は東京と大阪、オーストラリアはシドニー、アデレード、メルボルン、ブリスベン、どこも満員でした。達成感がありましたね。――BOYS AND MENなどが所属する事務所(フォーチュンエンターテイメント)の社長である谷口誠治さんも、『スターライトエクスプレス』に参加していたと仰ってますが、一緒のときに出演されてたんですか?彼はアクション専門でやっていて、ツアーで回っている間は毎日一緒でしたよ。今も仲がいいんですけど、昔はみんなでピザを分け合って食べてたのに、今は高級なもんも食べていて、「あのときとはぜんぜん違うな」と言ってたところです(笑)。――そうやって海外に勉強にいったり、オーディションを受けたりということは、周囲は協力的だったんですか?背中を押してくれましたね。勉強している間は、なんの収益にもならないけれど、ちゃんと給料ももらえたし、ロンドンに行ってる間も、メリー(喜多川)さんが段ボールにカップ麺とか梅干しとかといった日本食を入れて送ってくれて。当時はカップ焼きそばの空いた容器をお弁当箱にして、鍋で炊いたご飯をそこに入れて、醤油をかけて食べたりしていました。――川崎さんが『スターライトエクスプレス』に出たことで、光GENJIも『STAR LIGHT』でローラースケートを履いてデビューするわけですね。僕が『スターライトエクスプレス』のオーディションに受かって、日本では主催をフジテレビがすることになったので、イメージキャラクターということで彼らがデビューしたんです。今でも、光GENJIだった大沢樹生とも仲がいいけど、「麻世さんがいなかったら僕たちデビューしてませんでした」と言ってくれますね。――13歳でジャニーさんに認められてデビューすることになって、その後、いろんな形で背中を押してくれたメリーさんもいて、お二人は川崎さんにとってどんな存在でしたか?メリーさんがお母さんで、ジャニーさんがお父さんという感じです。今までにたくさんデビューしたメンバーがいても、こんなに面倒みてもらったのは自分くらいじゃないかって。というのも、郷ひろみさんも移籍して、僕がデビューした翌年にフォーリーブスも解散し、社員も10人くらい。そこで一緒にやってきたというのがあったので。――今も交流は。ずっとなかったんですけど、マッチのバースデーパーティーとかには行っていて。そこで、マッチにメリーさん、ジャニーさんに会わせてほしいと、お願いをしていました。実際に会えたのはジャニーさんが亡くなって、東京ドームでのお別れ会のときでした。部屋に通されて、そこで30年ぶりでメリーさんに会ったときは、昔に戻ったように、僕をハグしてくれて「愛してるよ」とほっぺにキスしてくれて。30年ジャニーさん、メリーさんには謝罪できず、心のつかえがずっとありましたが、心が晴れ、リラックスした気持ちになりました。――40年以上芸能界にいらっしゃるわけですが、人前に出る仕事ということで、「かっこいい存在である」ということを意識していらっしゃいますか?誰でもそうですけど、見た目でイメージが決まったり判断されますよね。僕の場合、チャラく見られることも多いので、そのイメージを役で生かすときもあるし、ギャップを楽しむときもあります。でも、実際にチャラいと、ほんとにチャラい人になっちゃうから、礼儀正しくしようと思っているし、そういうところはメリーさんの教育もあってちゃんとしています。それと、常に「かっこよく」ありたいと思っています。芸能界は良い意味でのナルシストじゃないといけないと思ってるんですね。それは先輩から学んだところです。かつて歌番組でご一緒した沢田研二さんは、台本を見て歌うときのカット割りが全部頭に入っていて、カメラに向かって指を差す振り付けのときも、最初はカメラを見ないようにして、「ここだ」って瞬間にぱっとカメラを見て指を差すから、見ている方もドキっとするんですよね。風を受けながら歌うときも、風の角度をちゃんと意識していて、そういう姿を見て学びました。ほかにも、郷ひろみさんの存在のアピールの仕方や、西城秀樹さんの情熱やコミュニケーションの取り方などからも学びました。秀樹さんは、本当にいろんな人に「元気?」とか声をかけてくれる人で、そう言ってもらえると「がんばろう」と思えました。――ご自身も研究されましたか?そうですね。デビューしたばかりの頃は、メリーさんにいろいろ教えてもらいました。例えば、『夜のヒットスタジオ』は、スタジオ収録だから、カメラと自分の立ってるところが、同じ高さなんです。でも、『レッツゴーヤング』のNHKホールでは、僕らはステージの上だけど、カメラは別のところにある。そうすると、手を広げる振りなんかも、手が見えなくなってしまうから、「手をかぶせぎみにすると、長く見えるんだよ」とか、そういうことを教えてもらって研究しました。僕は手足が長いので、ステージに立ってても浮いてるように見えるからということで、メリーさんにはプレスリーのビデオを見せてもらったこともありました。プレスリーのどしっとした感じを参考にして、「麻世は足の親指に力を入れなさい。そうすればもっとどしっとして、その中で腰の感じがセクシーに見えるんだよ」と。ジャニーさんも、当時、ビデオデッキで僕が出た番組を見せてくれることがあったんですけど、そういうときにまだ子供だからお菓子食べながら見てしまって、画面から目をそらしてたりすると、「ちゃんと自分の姿を見なさい」って怒られたりしましたね(笑)。○■令和のアイドルのプロデュースも!?――そして、今年はデビューのその日に、事務所を移籍されたわけですが、心機一転で、今後はどんな風に活動していきたいと考えられていますか?テレビを見てる人にとって、僕はマスコミタレントみたいに思われるかもしれないけど、それはやっぱり嫌なんですよ。だから、今の時代を生き抜くプラチナムという事務所に入って、今の世代の人にも認識してもらえればいいな、と。40年以上芸能界でやってきて、特に舞台の世界で経験を積んできた自負がありますし。さらに言うと、その中でも、僕の中にはいろんなしきたりや決まりが身についていると思うんです。萬屋錦之介さんや坂東玉三郎さんに何かと面倒みてもらったりもしてきてるんですが、玉三郎さんは現役ですけど、錦之助さんのようなスターのことを伝えられる人ってなかなかいないので、良き昭和の灯を消さないように、後輩につないでいけたらと思いますね。同時にこれまで培ってきた経験を活かして、令和の時代のアイドルの育成やプロデュースをしたいと思う気持ちなんかもあります。――そういうお気持ちもあるんですね。具体的に今後の川崎さんのお仕事の予定もありますか?8月はコロナで延期になっていた明治座の音楽劇『モンテ・クリスト伯』に出演しました。そのあとは、ドラマとして放送されていた『サウナーマン ~汗か涙かわからない~』の舞台にゲストとして出演したり、明治座の『西遊記』という、芸道45周年細川たかし特別公演、35周年ダチョウ倶楽部一座旗揚げ公演の舞台に出たりします。その合間にも映画やイベントにも出たりと、新しい仕事もどんどんしていきたいと思っています。■川崎麻世 プロフィール1963年3月1日生まれ、大阪府枚方市出身。1976年、バラエティー番組『カックラキン大放送』レギュラー出演を経て、1977年1月TVドラマ『怪人二十面相』主役の小林少年役で俳優デビュー。 同年7月『ラブ・ショック』(CBSソニー)で歌手デビュー。第10回新宿音楽祭、第7回東京音楽祭 国内大会など各音楽祭で新人賞受賞。 以後、TVドラマやバラエティー番組などで活躍。1984年、劇団四季『CATS』出演を皮切り に数多くのミュージカルに出演。1987〜1988年『スターライトエクスプレス』日本、 オーストラリア公演に初の日本人キャストとして参加。以降、『レ・ミゼラブル』 『マイフェアレディ』『ブラッドブラザース』『泣いたらあかん』『親鸞 わが心のアジャ セ』『クリスマスキャロル』『細雪』などあらゆるジャンルの舞台で活躍を続ける。
2020年09月02日リモートワークやおうち時間が増え、自宅で過ごすことが多くなった昨今。家でのBGMに、スポティファイ(Spotify)で音楽をかけることも多いはず。ただ、スポティファイには、音楽だけでなく、“ポッドキャスト”も展開されていることはご存知ですか?ポッドキャストとは、ラジオのようなもの。スポティファイだけでしか聞くことのできないオリジナルのトーク番組が音声データとして、スポティファイ上で配信されています。時には、このポッドキャストを音楽の代わりに流してみてはいかがでしょう? アニメ、サッカー、カルチャーなどジャンルも多岐にわたっているので、きっと好みの番組もあるはず!今回は、数あるポッドキャストの中でも、まず聞いてみてほしい、ファッションヘッドラインのレコメンド番組“6選”を紹介します。kemioの耳そうじクラブkemioが人生初Voiceオンリーのポッドキャストにやることで話題になった番組。初回にHIKAKINをゲストに向け、その後、ガンバレルーヤ、青山テルマなど様々なゲストを迎え、未知なる世界についてKemioと一緒に学んでいくシェアハピ・プログラム。ヒプノシスRADIO -Spotify Edition-「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」の登場キャラクターがラジオDJを担当し、リスナーの悩みに答えるラジオ番組の放送では聴けなかった未公開パートを含んだSpotify Editionとして再編成された番組。2020年3月末にラジオ放送は終了しているが、Spotifyのポッドキャストチャートなどに今でも上位にランクインするほどの人気番組となっている。 三原勇希×田中宗一郎 POP LIFE三原勇希と田中宗一郎が送る「超・雑談」番組。取り上げるテーマは、テイラー・スウィフト、The 1975、サザンオールスターズなどの音楽から、大友克洋の「AKIRA」などのマンガ、スターウォーズなどの映画など、ポップ・カルチャーについて語り合う。TBSラジオ・アトロク放課後 podcastライムスター宇多丸のカルチャープログラムTBSラジオ「アフター6ジャンクション」のオンエア外トークを収録した番組。ゲストとの延長戦トークや裏話、映画のネタバレ前提トークも飛び出すなど、ラジオ番組とポッドキャストの両方聴くことで、「アフター6ジャンクション」をさらに楽しめる。西寺郷太のGOTOWN PodcastNONA REEVESの西寺郷太がパーソナリティを務めるトーク番組。「インプット・アウトプット」をコンセプトに、音楽はもちろん、政治、歴史、映画、書籍など西寺が興味のあるテーマについて自由にトークを繰り広げるカルチャー番組となっている。サッカーを語ろうMUNDIAL JPN podcast毎回サッカーにまつわる多彩なゲストを迎え、台本なしのリアルな声を様々なアングルで切り取ったサッカーの進化と深化を語り攻める、サッカーカルチャー誌「MUNDIAL JPN」による台本なしのドキュメント番組。気になる番組は見つかりましたか? 最初は興味のあるテーマの番組から聴き始めるのがおすすめ。音楽のプレイリストだけでなく、オリジナルポッドキャストも充実のスポティファイで、おうち時間をさらに充実させよう!>>その他のSpotifyの記事はこちらから
2020年09月01日●「安心・安全のGYAO!」サザンやももクロの配信ライブで証明新型コロナウイルスの影響でさまざまなイベントやライブが中止になるなど、エンターテイメント業界は大打撃を受けているが、この状況を乗り越えようとオンラインを使った新しい取り組みが誕生している。音楽業界ではアーティストが無観客配信ライブに挑戦。さまざまな動画配信サービスで実施されているが、サザンオールスターズやももいろクローバーZのライブを配信したGYAO!は、画質や安定性で高い評価を得ている。GYAO コンテンツビジネス本部 イベント配信 チーフプロデューサーの津田正雄氏にインタビューし、ライブ配信の手ごたえや成功要因、今後の展開などを聞いた。6月25日に開催されたサザンオールスターズの無観客配信ライブは、8つの動画配信サービスで一斉同時配信。大御所アーティストの新たな挑戦は大きな話題となり、総視聴者数は推定約50万人、演出にも工夫が施された22曲の熱唱に視聴者から感動の声が続出し、大成功を収めた。津田氏は「視聴者に対してもそうですが、音楽業界にも大きなインパクトを与えることができたと思います。サザンオールスターズさんが挑戦し、実際に視聴者が感動するような素晴らしいライブで、興行面でも、視聴者からの反響も非常にいい効果があったということで、これはいけるんじゃないかと、そこから一気にペイパービュー(有料視聴)が増えたと思います」と振り返る。サザンのライブは、収益の一部がアミューズ募金を通じて、新型コロナウイルス感染症の治療や研究開発等をはじめとする医療機関に寄付されたが、津田氏は「寄付もされ、サザンオールスターズさんが動かれることによって業界に大きな波を作られているのは素敵なことだなと感じましたし、そこに我々GYAO!も関わることができてうれしい」と語った。ももいろクローバーZも6月25日にGYAO!でライブ配信を実施。こちらはGYAO!独占で配信された。サザンとももクロのGYAO!でのライブ配信に、SNS上では「画質も音も良い」「安定して高画質高音質だった」「ライブ配信のクオリティ高い」「安定のGYAO!だな」などと評価するコメントが見られた。津田氏は「『GYAO!が一番画質がいい、音質がいい』という声がたくさん聞かれてうれしかったです」と反響を喜び、「サーバーなど裏側の技術的なところが我々は強いという自信があります。いまだかつてサーバーが落ちたことがありません」と強みをアピール。「『安心・安全のGYAO!』です」と胸を張る。その安定性を証明しているのが、『M-1グランプリ』の決勝戦直後に実施しているファイナリスト出演のスペシャル生番組だ。津田氏は「『M-1』のスペシャル番組は、地上波と連携しているコンテンツ。無料で配信しており、地上波を見ていた人がそのままGYAO! に訪れてくださるので相当な同時接続数がありますが、それにも耐えられているので、有料のライブ配信にも耐えられる自信がありました。」と説明した。そして、「サーバーが落ちないという点に関しては、Yahoo!グループとして対応してきているので、もともと強いんです。今ペイパービューが盛り上がって新しい会社もできていますが、僕らは今まで対応してきた歴史・実績があるので、そこに対しての自信はありますし、その自信はこれからも揺るがないと思います」と語った。●新しい映像表現への挑戦「ネット配信ならではの魅力を」新型コロナウイルスの影響で開催中止となった音楽フェス「VIVA LA ROCK 2020」の形を変えた「ビバラ!オンライン2020」がGAYO!で開催され話題に。GYAO!は2018年より「VIVA LA ROCK」の主催者として運営に携わっており、その経験も生かしてオンラインフェスを成功させた。津田氏は「視聴者からのコメントが僕らにとってエネルギーになり、『やってくれてありがとう』、『GYAO! ありがとう』というコメントが非常にうれしかったです。コロナ禍でフェスに行きたくても行けない。スクリーンを通してライブの映像を生で届けられたというのは成功要因だったと思います」と振り返った。そして、「リアルなフェスには勝てないところはある。野外に行ってこそのフェスだと思いますが、逆にオンラインでしか味わえない魅力も。視聴者のコミュニケーションがリアルタイムに見られるので、そういった部分をうまく表現していきたいと思っています」と、オンラインならではの魅力を語る。「ビバラ!オンライン2020」に出演したアーティストからもうれしい反応があったという。津田氏は「アーティストさんも無観客フェスってどうなんだろうという不安があったと思いますが、いざ終わるとすごく満足した表情で帰られ、『出てよかった』、『やってよかったよ』と言ってくれた方もいたので、うれしかったですね」と笑顔を見せる。ライブが開催できずウズウズしているアーティストにとっては、オンラインであってもライブができる喜びは大きいに違いない。配信ライブを実施して感じた課題を尋ねると、「視聴者から寄せられるコメントをいかにアーティストに伝えていくか。アーティストの方々は無観客だと不安を感じると思うので、どのようにファンの熱量を伝えていくかというのが今後の課題です」と回答。「アーティストによって考えもバラバラで、ZOOMで視聴者の顔を出すという提案もしましたが、逆にやりづらいという方もいて。アーティストさんの要望を聞きながら一緒にベストな形を探っていきたいと思います」とアーティストによって違った施策が求められそうだ。また、「ネット配信ならではの魅力をさらに生かしていきたい」と津田氏。「例えばバーチャル背景とか。実際やっている箱は小さくても、グリーンバックに広大な箱でやっているような背景や、屋外でやっているような背景を差し込んだり、演出でファイヤーを表現したり。デジタルとアナログを融合させたい」と説明し、「サーバーの強さは揺るがないと自信を持っていますが、バーチャルや新しい映像表現などはまだまだ伸びしろがあると思うので、ここから発展させられたら。他社もそれぞれ新しい取り組みをやられているので、GYAO!も、より頑張りたい」と語った。●さまざまな動画配信サービスの中で「選ばれる存在であり続けたい」9月26日にはOfficial髭男dismの生配信ライブを予定しているが、これまでのライブ配信で高評価を得て、ほかにもいろいろな企画が予定されているという。「それ以外もラインナップされていくので楽しみにしていただけたら」と予告。その上で、「今後のラインナップが充実しているからといって安心してはダメ。アーティストさんもいろんなサービスに声をかけらていると思うので、その中で選ばれる存在になっていかないといけない」と気を引き締めた。コロナ禍だからこそ、さまざまなアーティストが挑戦している配信ライブだが、世界中のどこにいても視聴できるというのは、コロナ関係なくメリットとして感じている人は多いはず。主催者側としても、会場のキャパシティによる制限がなく、視聴してもらえることができるというメリットもある。アフターコロナにおけるライブ配信需要はどうなっていくのか。津田氏は「距離など物理的な問題を解決できる。東京で行っているライブを例えば九州の方が見られたり、需要は増すと思います」と予想。「先日、山下達郎さんもライブ配信されていましたが、今まで動画配信されたことがないアーティストさんもコロナをきっかけに挑戦されているので、今後ますます、アーティストさんの配信ライブが増えるかと思います」と述べた。とはいえ、「アーティストさんはこだわりが非常に強いので、やっぱり生じゃないと難しいと思っている方もいる」と津田氏。「そことクロスする部分をどうやって作っていくか。アーティストさんの希望に寄り添っていきたい」と言い、「コロナでエンタメの楽しみ方が変わり、今後どうなっていくのか予想できないところがあるので、権利元さんのやりたいことに応え、応えるだけではなく提案していきたい。そして、トライアンドエラーを繰り返し、パートナーとして選ばれる存在であり続けたいと思います」と語った。最新技術ともコラボレーションしているGYAO!。津田氏は「さまざまな企業と連携しており、オリジナルコンテンツを作りやすい環境だと思っています。例えば我々はソフトバンクグループですので、ソフトバンクの5GやVRとコラボレーションしており、2Dを見たあとに、VRやマルチアングルの映像を見られるコンテンツも。『ビバラ!オンライン2020』もVRとマルチアングルで配信しているので、ライブ会場のステージの前に自分がいるような感覚で見られます」とアピールする。そして、最後に視聴者に向けて「GYAO! は音楽に限らず、テレビドラマ、お笑い、バラエティ、映画、韓流など、幅広いジャンルを扱っており、いろんな趣味嗜好を持っている方が訪れてくださる場だと思っています。ある番組を見に来た方が、こういう配信もやっているんだと知り、今まで興味がなかったことに興味を持ってファンになっていく。そういう出会いの場になっていきたいと思っているので、GYAO!をのぞいて見てもらえたらうれしいです!」と呼びかけた。
2020年08月31日「新型コロナウイルスの影響で、今回のツアーだけではなく、年末のディナーショーも、まだ白紙状態なんです……」8月9日、ファンクラブ限定で初めてのオンライントークショーを開催した松田聖子(58)。「私たちファンからの質問に答えてくれたり、最後には2曲披露してくれたり、あっという間の80分でした!」(視聴したファン)実は、今年は聖子のデビュー40周年の記念イヤー。恒例の夏のコンサートツアーも本来なら、さいたまスーパーアリーナを皮切りに、横浜アリーナや日本武道館、大阪城ホール、マリンメッセ福岡など、日本全国7カ所での公演が決まっていた。「50代以上のアーティストで、全国のアリーナツアーができるのは、聖子さん以外ではサザンと小田和正にドリカム、ユーミンくらいでしょう。まさにモンスター級です。しかしながら、新型コロナの感染拡大を理由に、全公演の延期が発表されました」(音楽関係者)聖子の悲劇は、これだけにとどまらない。聖子といえば、’88年2月、東京・自由が丘に「フローレスSEIKO」をオープン。当時、一世を風靡したタレントショップ経営の“元祖”としても有名だ。「’14年、所属事務所移籍にともない、店舗を彼女の新事務所名でもある『Felicia♪club by SEIKO MATSUDA』に改称。3年前に表参道に移転しましたが、コロナ禍により、緊急事態宣言時の一時休業を経て、7月中旬に再度“休業”となったのです」(前出・音楽関係者)現地を訪れると、店の扉には休業のお知らせが貼ってあった。《東京都の新型コロナウィルスに対しての警戒レベルが最も高いレベル4に引き上げられた事を受けご来店下さる皆様の安全を第一に考え、7月16日(木)より当面の間、休業とさせていただきます》デビュー40周年の節目に、自らのショップを閉めざるをえない心境はいかばかりか――。「聖子さんの今年の40周年のコンサートツアーは、10万人弱の動員を予定していました。このチケットの払い戻しで、2億円程度の損失です」(別の音楽関係者)押さえていたコンサート会場のキャンセル代も莫大だという。「行政が運営している会場なら半額や全額の減免もありますが、さいたまスーパーアリーナや日本武道館などでは、直前のキャンセルだとほぼ100%のキャンセル料がかかります。これがざっと1億円。さらに音響や照明、ヘアメーク、スタイリストなどへのスタッフの支払いもまったく払わないわけにはいかないので、半分程度は負担すると思います。スタッフへの経費もトータルで1億円くらいはかかってしまうでしょう」(前出・音楽関係者)聖子は冒頭のオンライントークショーの中で、夏のツアーで販売予定だった40周年記念Tシャツを着て登場していた。「コンサート会場では、いろいろな種類の40周年限定グッズの販売も予定していたと聞きます」(芸能リポーター・城下尊之さん)だが、全国ツアー中止で、記念グッズの売り上げにも大きな影響が出るという。「実は聖子さんは、8月11日に、オンラインショップを立ち上げたんです。1枚4千円の40周年記念Tシャツもそこで販売しています。ただ、一般的に、そうしたグッズはコンサート会場で販売したほうが桁違いに売り上げがいいんです。ファンの“熱気”が違いますから。さらに、聖子さん、明菜さんクラスのディナーショーの売り上げは1シーズンで3千万円といわれています。これらすべてを合わせると、コロナ禍により、聖子さんの40周年イベントの損失は少なく見積もっても5億円に達すると思います」(前出・音楽関係者)本当に年末のディナーショーは開催できないのか。昨年、開催したホテルに聞いてみた。「聖子様に限ったことではなく、ほかの皆様もあわせて、すべてのアーティストが開催未定です。このコロナの関係で、昨年同様の開催は難しい状況だと言わざるをえません。9月に入れば開催の有無はわかるかと存じますが…」(イベント担当者)巨大な打撃を受けた聖子だが、すでに頭を切り替えて前を向いていた。オンライントークショーでは自らのことを、「最新デバイスにうとい、時代遅れの女だわ」と苦笑いしながら自虐的に語っていたが――。「今回のオンライントークショーのチケット代は4千800円でした。1日3回公演で、のべ3千人以上の視聴があったので、売り上げは約1千500万円ほどです」(前出・音楽関係者)聖子は今回のトークショーで、9月末の40周年記念アルバムの発売にあわせ、第2弾のオンライントークショーと、年内には初のオンラインライブを開催する予定だと明かしている。「サザンオールスターズが6月25日に横浜アリーナで無観客で配信したライブは、約18万枚のチケットを売り上げました。1枚3千600円ですから、約6億5千万円の売り上げです。聖子さんも、彼らを意識したんでしょうか。結果的に、40周年の記念ライブが無観客配信でしか見られないとなったら、ファンは必ず見るでしょう。音楽業界では、こうした配信ライブはもはや常識になってきています」(前出・音楽関係者)とはいえ、聖子はファンと直接会える機会も持ちたいと、こんなサプライズ計画も考えているとか。「来年以降のことになりますが、密を避けるため、離島でのファンツアーも考えているようですよ」(前出・城下さん)節目の年の“誤算”にもめげず、次なる作戦を練る聖子。「時代遅れ」を脱却した“令和の歌姫”として、さらに進化を遂げそうだ――。「女性自身」2020年9月1日号 掲載
2020年08月17日モデルでタレントの佐藤栞里(さとう・しおり)さんが、2020年6月13日深夜に放送されたラジオ番組『佐藤栞里のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)に出演。自身の名前の由来を明かし、リスナーを驚かせました。佐藤栞里の名前は大人気バンドに由来していた!『オールナイトニッポン0(ZERO)』は、パーソナリティが週替わりで登場するラジオ番組。同日は、佐藤栞里さんがパーソナリティを担当しました。この日、番組では佐藤栞里さんの幼少期の頃から小学生、中学生、芸能活動を始めた頃までを10分弱で振り返るコーナーを実施。思い出トークを展開する中、佐藤栞里さんは自身の名前の由来について驚くべき事実を明かしました。両親が『サザンオールスターズ』さんの大ファンで、私、『栞里』っていう名前なんですけれども…。(中略)『サザンオールスターズ』さんの曲の『栞のテーマ』から名付けられたお名前です。『佐藤栞里』という名前は、大人気バンド『サザンオールスターズ』の名曲のタイトルにちなんで名付けられたのだそう。現在も家族みんなでファンクラブに入っており、幼少期の頃からライブに出かけていたといいます。このトークを聞いていたリスナーは「びっくり!」「サザンファンとしてうらやましい」とコメント。また、「佐藤ファミリー素敵です」と家族仲のよさを絶賛する声も多数寄せられています。・かわいい名前だとは思っていたけど、そんな由来だったとは!・素敵な一家。仲のよさが伝わってくる。・サザンファンとして親近感を持ちました!一緒にライブに行きたい。その後も学生時代に「ガールズバンドを組んでいた」と告白するなど、番組を盛り上げた佐藤栞里さん。なんかね、これ、初めていうんですけど、ガールズバンドを組んでて…。まさかすぎません!?当時はボーカルを担当していたと明かし、「結局、4~5回練習して解散しちゃった」と懐かしそうに振り返っていました。聞きやすい声と楽しいトークで無事放送を終えた佐藤栞里さんに対し、「またラジオパーソナリティをしてほしい」とたくさんのリクエストが寄せられています。佐藤栞里さんの今後のさらなる活躍に期待ですね!佐藤栞里の父親は佐藤二朗!?ロングヘアだった時代も[文・構成/grape編集部]
2020年06月15日サザンオールスターズが、デビュー42周年を迎える2020年6月25日(木)に、横浜アリーナから"感謝"の無観客配信ライブを開催!!PIA LIVE STREAMで配信します!!【チケット情報はこちら】今回のライブは、いつも応援してくださるファンの皆様はもちろんのこと、常日頃音楽活動を支えてくださっているスタッフの皆さんに向けて、サザンオールスターズが“感謝”を届けるライブです。また、新型コロナウイルスの影響でまだまだ生活に不自由が続く中、医療をはじめとするエッセンシャルワーカーの方々や、今なおこの困難な状況を乗り越えるためにご尽力いただいている方々への“感謝”の気持ちも込めて、ライブの収益は一部、アミューズ募金を通じて、現在最前線で新型コロナウイルス感染症の治療や研究開発にあたっていらっしゃる医療機関の皆様のために役立てられます。「いつも心に音楽を」、そして「音楽を通じて皆さんが笑顔でいられますように」というサザンの想いが、無観客での配信ライブというかたちとなって開催されます!サザンと画面越しに繋がって、みんなで大いに盛り上がりましょう!!サザンオールスターズ 特別ライブ 2020 「Keep Smilin’ ~皆さん、ありがとうございます!!~」視聴券販売配信日:6月25日(木) 20:00~ (開場 19:30~)チケット代:3,600円■チケット一般発売受付期間:6月9日(火) 4:00~6月24日(水) 12:00※予定枚数終了次第、販売終了となります。
2020年06月09日「今回の紅白は若者に大人気のKing GnuからAI美空ひばりまで集め、幅広い世代の支持が期待されていました。しかし、一昨年のサザンオールスターズや米津玄師さん(28)のようなわかりやすい目玉とヒット曲が少ないことが裏目に出てしまったようです……」(NHK関係者)令和初の開催となった『第70回NHK紅白歌合戦』。大好評だった昨年超えが期待されるも、第2部の関東での平均視聴率は37.3%。2部制となった89年以降で最低の数字を記録する結果に。そんな波乱の舞台裏に本誌記者が密着。リハーサルから本番までの4日間、テレビには映らない驚愕ハプニングの数々をキャッチ!出演者のなかでも特に大きな注目を集めていたのが、氷川きよし(42)だ。氷川は昨年12月に一部週刊誌で《男らしく生きて欲しいって言われると、自殺したくなっちゃうから、つらくて……》と苦悩を“告白”していた。紅白リハーサル時に行われた囲み会見でも「きよし“くん”にサヨナラ」と新たな決意を語っていた氷川は、ある女性アーティストに感銘を受けていたようだ。「紅組トリのMISIAさん(41)は、LGBTQ運動の象徴であるレインボーフラッグやバックダンサーに女装家の人らを起用し、“音楽に国境や性別は関係ない”というメッセージを込めていました。氷川さんもいたく感動したそうで、親しいスタッフに『あのバックダンサーの衣装、今度私もやりたいから覚えておいてね』と言っていたようです」(レコード会社関係者)リハーサル時に氷川と親しげに話していた菅田将暉(26)は、スタッフも魅了していた。「30日のフォトセッション時には、菅田さん見たさにNHKの女性スタッフがずらりと並んで、『かっこよすぎる……』と黄色い声をあげていました。また、菅田さんは初出場ながらトリ近くで歌もフル尺で披露していましたが、これは極めて異例のこと。今回披露した『まちがいさがし』は菅田さんの親友でもある米津玄師さんが作詞・作曲しており、とても大切にしているそうです。そこで、出演オファーを受けた際に『きちんと人に届けられるように歌いたい』と希望したことで、今回の形になったと聞いています」(前出・NHK関係者)いつか紅白で菅田と米津の生コラボを見られる日がくるかも!?「女性自身」2020年1月21日号 掲載
2020年01月06日私たちの音楽視聴の在り方はレコードやCD、MP3と再生装置の進化にともない大きく変わってきた。そして近年も大きな変化がサブスクリプションサービス(月額定額制)によってもたらされたことは言うまでもない。SpotifyやApple music、Amazon Music Unlimitedなどを利用することで、リスナーと音楽の関係は転換期を迎えている。音楽チャートも今までの様なCD売上で順位を決めることはできず、ネット上での再生数やシェア数をカウントしなければならない。そうなればアーティストの制作も今までと同じではいられなくなる。今や世界中の音楽家がサブスク時代に合わせた活動を模索しているのだ。昨今は日本人アーティストも続々と楽曲をサブスク解禁し始めている。先日の『紅白歌合戦』でサブスク選考が導入されたことも話題になった。特に2019年はさまざまなプラットフォーム上で聴けるようになった年だったのではないか。以下に印象的なアーティストを並べたい。BUMP OF CHICKENが昨年6月、アルバム『FLAME VEIN』(1999年)から『Butterflies』(2016年)までを一部を除き、配信スタート。スピッツは10月から最新アルバム『見っけ』を含む全楽曲を解禁、L’Arc-en-Cielも12月に全楽曲を配信している。嵐もシングルを解禁し、星野源も全曲解禁。アーティストが配信を発表するたびにツイッターでトレンドになるほど話題になった。Perfumeや水樹奈々も昨年にサブスクに進出。さらに小田和正、サザンオールスターズや安室奈美恵と言った往年のアーティストも名乗りを挙げた。2020年もさらなるアーティストのサブスク解禁が予想される。00年代、10年代と音楽シーンは変化を遂げてきたが、20年代は最も大きな変革の10年となるかもしれない。
2020年01月04日大晦日が近づくにつれ注目度が高まってきた「紅白歌合戦」。令和初となる今回の、新しい取り組みの一つが、「サブスク選考」だ。Apple MusicやSpotifyなどの音楽定額サービス(=サブスクリプション)の人気曲を、出場歌手の選考判断に生かした。主要なサービス6社(Apple Music、Spotify、AWA、LINE MUSIC、楽天Music、dヒッツ)の邦楽の年間ランキングを見ると、どのサービスもランキング入りするアーティストはほぼ同じ。Official髭男dism、King Gnu、菅田将暉と今回の紅白初出場組だ。サブスクでの選考がきちんと行われている証左でもある。一方で“女王”といえる、サブスクで最も人気だったアーティストの名前が今回の紅白にはない。あいみょんだ。あいみょんは2018年の紅白で披露した『マリーゴールド』が、紅白後に大ブレイクし、9月には日本国内のアーティストでは初の単曲でのストリーミング数1億再生突破した。各サービスのランキングを見ても、Apple Music、AWA、楽天Music、dヒッツで年間1位、Spotify、LINE MUSICでも年間2位(1位は両サービスともOfficial髭男dism『Pretender』)と今年サブスクで最も聞かれた曲となっている。『マリーゴールド』以外にも2018年11月に発売された『今夜このまま』や2019年4月リリースの『ハルノヒ』、ブレイクのきっかけとなった2017年の『君はロックを聴かない』もベスト10入りと、サブスクで最もランクインしたアーティストとなっている。一部報道によればあいみょんは紅白出場を辞退したとのことだが、サブスク紅白にその申し子と言える彼女がいないというのは画竜点睛を欠く印象だ。では紅白出場組がどれだけサブスクをどうか調べてみると、出演する42組中35組と8割以上がすでにサブスク解禁。特別企画のビートたけし『浅草キッド』、松任谷由美『ノーサイド』もサブスクで聞くことができる。解禁していないのは紅組ではaiko、水森かおり。白組では嵐以外のジャニーズグループ、そして郷ひろみだ。サブスク=若いと言うイメージを持ちがちだが、演歌歌手は10名中、水森かおりをのぞいた9名全員がサブスクで曲を解禁している。一方で若いアーティストだからと解禁しているわけではない。菅田将暉『まちがいさがし』、Foorin『パプリカ』、NHK2020ソングである嵐『カイト』とプロデュース曲が3曲紅白で披露される米津玄師は、実はサブスクで曲を解禁していない。ともあれ、紅白で気になった曲の大半をすぐにサブスクで聞けるというのはありがたい時代と言える。2019年は1月にSEKAI NO OWARIが解禁したのを皮切りに、back number、小田和正、ゆず、BUMP OF CHICKEN、スピッツと続き、11月には嵐、12月20日にはサザンオールスターズも解禁した。サブスクはCDの売上が下り坂の中、レコード会社にとっても大事な収入源となっており、来年以降も解禁アーティストが増えてくのは間違いない。「サブスク」とあえて強調するような紅白は今年で終わりを迎えそうだ。【PROFILE】徳重辰典ライター。福岡県生まれ。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にBuzzFeed Japanに移籍し、俳優、声優、アイドルなどのインタビューやエンタメの分析記事を担当。現在は退社し雑誌、ウェブで記事を執筆。
2019年12月24日Spotifyでは、サザンオールスターズ、桑田佳祐を始めとするメンバーソロ作品、ユニット作品合計900曲以上を、12月20日より配信開始した。今回の配信開始を記念して、「This is サザンオールスターズ」、「This Is 桑田佳祐」のプレイリストを公開。また、12月20日の0時から1週間の期間限定で、サザンオールスターズと桑田佳祐関連作品のジャケットアートが31のSpotify公式プレイリストのカバーをジャックする。今回カバージャックするのは、「60 minutes work out」、「Authentic Covers」、「Christmas Time In Blue」、「Deep Focus」、「Happy Stroll」、「Karaoke Rewind ’90」「Karaoke Rewind’2000年代」、「Mid Tempo Magic」、「Midnight Chill」、「Office Studio」、「Oh Happy Day!」、「Over The Rainbow」、「Rock Anthems Japan」、「Rock the World」、「Soul Music Japan」、「Spotify Japan 急上昇チャート」、「Throwback Thursday」、「Weekly Buzz Tokyo」、「Winter is Here」、「Women Don’t Cry」、「クリスマスソングを何か」、「シンガロング」、「ブルーにこんがらがって」、「メランコリー」、「元気Booster」、「半身浴ノススメ」、「昭和歌謡」、「猫とお昼寝」、「眠れぬ夜の音楽」、「City Pop」、「雨のメロディ」の全31プレイリスト。Spotify Japanにて、単独アーティストがプレイリストカバーをジャックするのは今回が過去最多、期間も最長。このように幅広いプレイリストで展開できるのは、サザンオールスターズならびに桑田佳祐がどんなシチュエーションにもフィットする幅広い楽曲を持ち、世代を超えて愛されているからこそだろう。
2019年12月23日サザンオールスターズが、20日から主要音楽ストリーミングサービスでの楽曲配信を開始した。配信の対象となるのは、デビューシングル「勝手にシンドバッド」から最新曲「愛はスローにちょっとずつ」までの全シングル・全アルバム(企画アルバムを含む)。さらに、桑田佳祐をはじめメンバーソロ作品を含む全150作品、合計972曲が配信される。音楽ストリーミングサービス・Spotifyでは、配信を記念して「This is サザンオールスターズ」「This Is 桑田佳祐」のプレイリストを公開。また、20日からの1週間限定でサザンオールスターズと桑田佳祐関連作品のジャケットアートが31の公式プレイリストのカバーをジャックする。Spotify Japanで単独アーティストがプレイリストカバーをジャックするのは、今回が過去最多。どのようなシチュエーションにもフィットする幅広い楽曲が数多くあることから、今回の実現に至ったという。
2019年12月20日自分が自分らしくいられるように、心地よく暮らせる街は自分で選ぼう。24回目にご紹介する街は、東海道本線の走る街「茅ケ崎」。海のそばということもあり、サーフ文化が根強く、人と人の距離が近い街。この茅ケ崎でどんな暮らしができるのかを覗いてきました。 茅ケ崎は東海道本線で東京駅から約1時間。新宿駅からも湘南新宿ラインで約1時間という距離の場所にあります。都心へのアクセスも十分できる距離であるため、都会から移住をして海沿いの暮らしを愉しみたいという人も近年増加傾向にあるようです。海沿いの街での生活に憧れがあるとはいっても、神奈川県の沿岸部には茅ケ崎駅だけではなく、藤沢、江ノ島、鎌倉、逗子……といった様々な駅があるなかで、茅ケ崎でできる暮らしとはどんなものなのか。 その人気の秘密を探りに、街あるき、スタートです。 茅ケ崎駅の賃貸を探す*あの人気ミュージシャンの名前を冠した、メインストリート 茅ケ崎に降り立つと電車のホームから聞こえてきたのは、あの人気ミュージシャン「サザンオールスターズ」の「希望の轍(わだち)」。メロディを聞いているだけで、これからここで始まる新しい生活にワクワクしてくるような気持ちがします。そう、ご存知の方も多いでしょうが、この茅ケ崎という街はサザンオールスターズのボーカル、桑田佳祐さんの出身地。市民からの熱い要望もあり、2014年から駅ホームの発着メロディにこの曲が採用されたようです。 サザンオールスターズだけではなく、加山雄三さんも茅ケ崎育ちの有名人の一人。そのため、駅南口から海までをつなぐ通りには、こうした有名人の名前がつけられたものがいくつかあるんです。(茅ケ崎駅は北口と南口があり、北口は大きな商業施設や銀行の支店などが多数あり、南口には海や、飲食店、個人経営の店が多い印象。今回は南口を中心にご紹介していきます!) 南口の通りのうち、「雄三通り」は、茅ケ崎のメインストリート。スーパーや、雑貨屋、居酒屋などが多数あり、車通りも多く、バスも頻繁に行き来しています。茅ケ崎で生活をしていく上で欠かせない通りといえるでしょう。 もうひとつ、「高砂通り」という通りは、古くは別荘地として栄え、現在は美術館や図書館、庭園があったりするなどして、茅ケ崎の文教エリアとしてその雰囲気を今もなお残しています。 茅ケ崎市立図書館の本館。緑もあって静かなエリア。読書や勉強がはかどりそうです。 サザンオールスターズのライブも行われるという茅ケ崎公園もこの通り沿いにあり、野球場やテニスコートなどができる広大な敷地の施設もあります。 通りが一本変わるだけで景色がガラッと変わる街は面白いですね。いろんな通りを歩きながら散歩をするのも、面白そうです。 茅ケ崎駅の賃貸を探す*やっぱりあるある、茅ケ崎のコミュニティが醸成される店 海沿いの街に来ると感じる、独特のコミュニティ文化。「コミュニティ」といってしまうと仰々しく考えてしまいがちですが、都心にいるときにはあまり感じられない「人と人とのつながり」を感じられるのは、この海沿いの街の特徴といってもいいと思うのです。茅ケ崎も例外ではありませんよ。3つほど、素敵なお店をご紹介します。 まず初めにご紹介したいのが、駅直結の商業施設「ラスカ茅ケ崎」5階のセレクトショップ「EQUIP PLAS」。 駅直結の商業施設「ラスカ茅ケ崎」。都内でも人気のショップが多数入っています。 元々雄三通りでカフェを営んでいたオーナーが、ラスカ茅ケ崎の増設を機に4年前に移転。茅ケ崎での海暮らしを愉しむ方々に向けて、サーフファッションや、ライフスタイル雑貨などの販売も合わせてしています。 アウトドアグッズも豊富にありますよ。 まさに「こんなファッションをして暮らしてみたい」「こんな雑貨が部屋にあったらきっともっと生活が楽しくなりそう!」と想像が膨らむものばかり。 さらにこちらでは、カフェスタンドも併設している、珍しいタイプのお店。本格派のラテアートやコーヒーを堪能しながら、お店の方と談笑してみるといいかもしれません。 暮らしの相談から、波乗りのアドバイス、もちろんファッションやコーディネートの提案まで。ついつい何でも相談したくなります。普段は10代から70代くらいまでのサーファーが通っているようです。 こうした商業施設で顔なじみができる、というのは稀ですが、ここならそんな気軽なコミュニケーションを愉しむことができそうです。 次にご紹介したいのは、雄三通りに店舗を構える器屋「日日器(ひびき)」。 元々器が好きだったという店主の南さんが、同じ場所で25年ほど器屋をやっていた方がお店を閉められるというタイミングで、引き継いで運営されているようです。 焼き物は北海道から九州まで、様々な地域のものが並んでいて、価格もとってもリーズナブル。中には茅ケ崎出身の作家さんの商品もありました。海の色を連想させる、淡いブルーが印象的です。 茅ケ崎は自宅に人を招く、ホームパーティ文化が当たり前のようで、「せっかくだったら少しテンションの上がる器を日々の生活で使いたい」という方も多いといいます。 こちらも若い女性の方から、ファミリーまで、幅広い年代の方が訪れるといい、中には奥様へのプレゼントとして買いに来てくださる男性の方もいらっしゃるよう。地元のお店にも使っていただいているといいます。気さくで明るい店主との会話もきっと弾むはず。茅ケ崎に来たらぜひ一度足を運んでみてください。 3つ目は、チーズケーキが人気のカフェ「THE CIRCUS」。 高砂通り沿いにある「たかすなヴィレッジ」という、リノベーションされたファミリー向けのマンションの敷地内にあり、ちょうどオープンから1年が経ったところだそう。 店内はおしゃれでセンスの良い内装で、落ち着いた時間を過ごすことができます。 カウンター席や、テーブル席があるほか、小さなお子様連れでも楽しんでもらえるようにと、座敷席も設けられています。普段は近所の方でにぎわっているようです。 中でも人気のチーズケーキがディナータイムでも味わえるというのもうれしいところ。甘すぎない、チーズの深い味わいが愉しめます。 23時まで開いているということで、飲んだ帰りや仕事帰りにホッと一息つきたい時に立ち寄りたい場所なんです。 ホールでお持ち帰りもできます。ホームパーティの手土産にも良さそう! シェフの脇田さん。宴会用のコース料理も、厳選された食材を使ったこだわりよう! またこのカフェの前にある広場でも、定期的にイベントも行われているようですよ。地域の方との交流にもぜひ。ほかにも、茅ケ崎はお祭りや花火大会などのイベントも年中豊富にあるようです。地域の方が、地域の方のために手を取り合って、大人から子どもまで楽しめる場所を作るということが、文化として根付いているのかもしれませんね。 茅ケ崎駅の賃貸を探す*何があっても海が味方をしてくれるここまで来たなら、やっぱり海のほうまで行かないと。そんなわけで訪れたのが、茅ケ崎の海岸沿い。以前ご紹介した鵠沼海岸(リンク)と比べて駅からは少し遠く、歩いて大体25分ほど。このあたりは自転車で生活する方が多いということなので、大体10分ほどで着けるでしょうか。 サーファーの方は若干少ないということで、鵠沼海岸と比べると落ち着いた雰囲気の海が印象的でした。犬の散歩コースにしている方や、缶コーヒー片手にぼーっとただ海を眺める女性。海が人々の日常にある風景を感じることができました。やっぱり自然の力って雄大ですね。何があったとしても、またもう一度頑張ろうと思えるような。そんな酸いも甘いも全部飲み込んでくれる、温かさをこの海から感じました。 海沿いにある「サザンビーチカフェ」は雰囲気も良い感じ。 デートや散歩ついでに訪れるといいですね。 肉厚の生ハム盛りはちょっと小腹が空いたときにもペロっとたいらげられます。 茅ケ崎駅の賃貸を探す *都心までのアクセスも良く、飲食店も豊富で生活のしやすい街、茅ケ崎。それでいて昔ながらの人と人の距離が近い文化も残っている街でもあります。いきなり引越しをしてくるのは難しいかもしれないけれど、一度サーフィンやSUPなどのマリンスポーツの体験をしながら、この街の居酒屋で飲んで、隣の人と談笑してみてください。都会からの移住者も多いこの街ではきっと、みんなが温かく迎えてくれるはず。徐々に知り合いができてきたら、勇気を出して一歩を踏み出してもいいかも。きっと今よりもっと楽しい生活があなたを待っています。 夜もとっぷりふけた茅ケ崎駅前。自分のお気に入りのお店を見つけに、ぜひ足を運んでみてくださいね。 茅ケ崎駅の賃貸を探す*茅ケ崎駅の住み心地って? 実際に茅ケ崎駅に住んだことのある人に、聞いてみました!・駅を降りたら南側に海岸があります。徒歩圏内ですが、バスでも行けます。潮風を感じながら、必要なものも商店街で揃うので便利です。・駅から出て徒歩5分圏内にスーパーがある為、食材の買い物等、遠出して帰ってからでも スムーズに行くことができます。・北口側駅近くはイトーヨーカドー、イオンなど大きなスーパーがありますが、南口はそういったお店がありません。・何より歩いて海に行ける立地!!夏にはお祭り、花火とイベントもたくさん。線路を北側には山を切り開いた里山公園もあるので 海、山と両方楽しめる。比較的夏は涼しく、冬は暖かい地域なので過ごしやすい。子供も多い印象。 茅ケ崎駅の街データ利用可能な沿線:東海道本線・湘南新宿ライン・相模線家賃相場:ワンルーム・1K・1DK/5.97万円、1LDK・2K・2DK/9.11万円、2LDK・3K・3DK/11.58万円物価の高さ:★★★☆☆治安の良さ:★★★★☆子育て環境の良さ:★★★☆☆ 茅ケ崎市の賃貸をgoodroomで探す東海道本線の賃貸をgoodroomで探す茅ケ崎駅の賃貸を探す *出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年11月08日11月1日公開の映画『最初の晩餐』の完成披露上映会が15日、都内で行われ、染谷将太、戸田恵梨香、斉藤由貴、永瀬正敏、常盤司郎監督が出席した。本作は、父親の遺言により、"目玉焼き"から始まった唯一無二の"通夜ぶるまい"を通じて"家族になる瞬間"を過去と現在をまじえながら描く家族の物語。主人公の麟太郎を染谷将太、その姉・美也子を戸田恵梨香、兄のシュンを窪塚洋介が演じ、染谷らの両親は斉藤由貴と永瀬正敏が演じる。メガフォンを執ったのは、サザンオールスターズのドキュメンタリー映画をはじめ、CMやミュージックビデオ、短編映画など、国際的に評価の高い常盤司郎監督。構想7年、渾身のオリジナル脚本の本作が長編映画デビュー作となる。この日は東家の家族を演じた窪塚以外のキャスト陣と常磐監督が登壇。本作の出演を決めた理由として主演の染谷は「家族を語る映画で、こんなに説教臭くない映画に初めて出会った気がします。すごく優しくて、背中を押してくれる気持ちになりました」と説明した。戸田は「偶然家族のことを考えていた時に台本を読ませてもらい、この作品を通して自分なりに答えを見つけたいと思いました」と明かしつつ、「その時に染谷くんだけ決まっていたので、この変な人と一緒にやりたいと思って決めました」ともう一つの理由を告白した。染谷と共演した印象について戸田は「よく分からない人だなと(笑)。流すの上手だし明言しないし、ボソっと言うことが核心をついていて面白いですね」と感想を。対する染谷は「姉貴っぷりに甘えればいいなと思って、思いっきり甘えました」と戸田に感謝しながらも「そんなに変じゃないです。割と大丈夫ですよ」と戸田にアピールして笑いを誘っていた。家族の食にまつわることを発端に始まる本作。それにちなみ、家族の思い出の料理について染谷は「パッと思いつくのが2つあって、子供の頃に母親が鶏の唐揚げを揚げてたら油が爆発して火傷しました。それをヘラヘラしていた自分が目玉焼きを焼いたらそれも爆発して火傷をしてしまいました(笑)」と明かした。劇中で斉藤と餃子を作るシーンがある戸田は「戸田家は毎週土曜の夜に餃子を作っていました。子供の頃は『また餃子?』と嫌だったんですけど、父が『みんなで餃子を作るのは楽しいやろ』と言っていて、父はこの時間を大切にしているんだと初めて気づきました。それからは餃子が愛おしくなり、一番好きになりましたね」と家族のエピソードを披露しながら、「だから斉藤さんと一緒に餃子を静かに包んでいるだけで色んな感情が湧いてきました。そこは好きなシーンですね」と感慨深げだった。映画『最初の晩餐』は、11月1日より全国公開。
2019年09月16日明石家さんまが超豪華ゲストとトークする「さんまのまんま 俺もそろそろ結婚したいなSP」が9月13日(金)今夜フジテレビ系で放送。星野源がさんまさんと初共演するほか、石田ゆり子、三谷幸喜など今回も超豪華ゲストが続々登場する。今回がさんまさんとは初共演となる星野さんは現在38歳で独身。星野さんはさんまさんから「一番結婚して“ええ感じ”の顔やね。“旦那”が似合う顔」と言われると「どういうことですか!?」と苦笑いをみせる。音楽活動では「サザンオールスターズ」などと同じアミューズ所属だと知るとさんまさんは「曲作ってくれ! アルバムアルバム!」とお願い。その勢いに思わず「いいですよ(笑)」と答えてしまう星野さん。そのやり取りにも注目。今回星野さんからのお土産は大ヒット曲「恋」も収録されているアルバム「POP VIRUS」。さっそく聴いてみるとスタジオの観客も“恋ダンス”踊り出す前代未聞の光景が繰り広げられる。これには星野さんも「すごい!」「うれしい!」と感動の様子。実は星野さん、10年以上前、とある舞台の楽屋でさんまさんの“らしくない”姿を目撃してしまったそう。その舞台とはさんまさんの前妻、大竹しのぶが出演していたもので、状況を悟ったさんまさんは「わかった!」と声をあげ「そのとき(娘の)IMALUが…」と当時の状況を弁明。星野さんが見たさんまさんの“らしくない”姿とは!?収録後「楽しくて、あっという間に時間が過ぎました」と笑顔をみせた星野さん。「さんまさんを目の前で見られてよかったです(笑)。本当に、お家に招いてもらったような感じで、リラックスできました」と初共演の感想をふり返り、印象的なこととして「観客の方が恋ダンスを突然踊ったこと」と挙げつつ「やっぱり、僕だけが知っているさんまさんの“あの一瞬”の話ですかね、あの当時の話ができて、明るいさんまさんを見られてよかったです(笑)」と収録の感想を語ってくれた。また「逃げ恥」で星野さんと共演した女優の石田さんと、石田さんが出演する映画『記憶にございません!』の監督でもある三谷さんが登場。17年ぶりの本番組出演となる石田さんは「頭の回転が早すぎて…息ができなくなるんです」とさんまさんとの共演に緊張気味。そんな石田さんにさんまさんが投げかけた「自分のどこを治したいとかってあるんですか?」と率直な質問に、石田さんは全く答えになっていない“ある悩み”を相談。さんまさんも爆笑した石田さんの“天然”ぶりに注目。収録後、「こんなおもしろい石田さん、僕は初めて見ました」と語った三谷さん。石田さんも「私は、また、さんまさんについていけませんでした…。ただ、17年前より少し落ち着いて話を聞くことができました」とふり返った今回のさんまさんとのトークをお楽しみに。また「南海キャンディーズ」山里亮太が女優・蒼井優との結婚報告後、さんまさんと初対面。結婚について根掘り葉掘り問い詰めるさんまさんに、山里さんが「うちの優が」「感覚がまったく一緒」などラブラブ新婚エピソードで返すと、さんまさんがソファにひっくり返って本気で悔しがる。「お笑い怪獣の倒し方わかったぞー!」と大喜びする山里さんとさんまさんのやり取りは必見。さらに御年76歳を迎えたアントニオ猪木が政界引退後初テレビ番組出演。朝ドラ「なつぞら」もクライマックスが近づく広瀬すず、井上尚弥など話題の有名人が続々登場する。星野さんが主演した映画『引っ越し大名!』は現在絶賛公開中。三谷さんが脚本と監督を担当、石田さんが出演する映画『記憶にございません!』は9月13日(金)本日より全国東宝系にて公開中。「さんまのまんま 俺もそろそろ結婚したいなSP」は9月13日(金)20時~カンテレ・フジテレビ系で放送。(笠緒)
2019年09月13日東京スカパラダイスオーケストラが8月7日にリリースした、ゲストボーカルにロックバンド・Mr.Childrenの桜井和寿を迎えたデビュー30周年記念の“歌モノ”シングル「リボン feat. 桜井和寿(Mr.Children)」。7日にミュージックビデオがフル公開された。ミュージックビデオを手掛けたのは、サザンオールスターズ、THE YELLOW MONKEY、平井堅、Mrs.Green Appleなど数多くの作品の監督を務めてきている田辺秀伸氏。田辺監督は「1つの小さな光が姿形を変えて展開していき、最後は大きな光の集まりとなって、演奏するメンバーを照らすというコンセプトのもと撮影し、光以外何もない空間に、スカパラメンバーと桜井さんを印象的に捉える映像にしました」と語っている。ミュージックビデオはワンカット撮影で行われた。合計で4テイク撮影を行い、タイミングが一番合ったテイク4が採用となった。東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦は、「頭から終わりまでの渾身の一発撮りのミュージックビデオをぜひ楽しんでください。スカパラのパラダイス魂が桜井くんと共に炸裂しています」と振り返った。
2019年08月07日映画『最初の晩餐』が、2019年11月1日(金)に全国で公開される。目玉焼きの通夜ぶるまいから描き出す“家族の時間”『最初の晩餐』では、⽗の遺⾔により、“⽬⽟焼き”から始まる“通夜ぶるまい” を通じて、<家族になる瞬間>を過去と現在を織り交ぜながら、丁寧に描いていく。物語を通じて、唯一無二で新しい「おみおくり」の形を見せる。亡くなった⽗の通夜の夜、⺟が仕出し屋を突然キャンセル。運ばれてきた“通夜ぶるまい”は、なんと⽬⽟焼きだった。みんなが⼾惑う中、次々と出される料理から、主人公・麟太郎はあることに気づく。特別な“通夜ぶるまい”を通じてなくなった⽗との思い出や、家族も知らなかった秘密が浮き彫りになっていく。実力派俳優が夢の競演染谷将太、戸田恵梨香、窪塚洋介が兄弟に主人公・麟太郎役は、『ヒミズ』を始め、『パラレルワールド・ラブストーリー』『聖☆おにいさん』シリーズなど、幅広い作品で多彩な顔を⾒せる実⼒派俳優の染谷将太。またその姉・美也⼦役には、『劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命-』に出演し、2019年後期NHK連続テレビ⼩説「スカーレット」ではヒロインを務める⼾⽥恵梨⾹。兄・シュン役は、映画『沈黙-サイレンス-』の窪塚洋介が務める。父は永瀬正敏、母は斉藤由貴さらに、⺟・アキコ役は⻫藤由貴、⽗・東⽇登志役は永瀬正敏が演じ、実力派俳優達の夢の競演が繰り広げられる。また、⼾⽥恵梨⾹演じる美也⼦の少⼥時代を、新海誠の最新アニメ映画『天気の⼦』のヒロインに抜擢された森七菜が、窪塚洋介演じるシュンの⻘年時代を、⽩⽯晃⼠の監督作品『地獄少⼥』でメインキャストの⼀⽬蓮役を務める楽駆が演じる。監督は、「サザンオールスターズ」のドキュメンタリー映画をはじめ、CMやミュージックビデオ、短編映画など、国際的に評価を受けている常盤司郎が務める。構想に7年をかけ、渾⾝のオリジナル脚本によって制作された『最初の晩餐』は、満を持しての⻑編映画デビュー作となる。ストーリー忘れられない味で僕らはもう⼀度、家族になった。 カメラマン東麟太郎(染谷将太)は父・日登志(永瀬正敏)の葬儀のために故郷へ帰ってきた。姉の美也⼦(戸田恵梨香)と準備をする中、 母・アキコ(斉藤由貴)が、通夜ぶるまいは⾃分で作ると言い出した。やがて運ばれてきたのは、⽬⽟焼き。親戚たちがざわつく中、麟太郎は気がつく。「これ、親⽗が初めて作ってくれた、料理です」なつかしい⼿料理を⾷べるたび、思い出が麟太郎たちの脳裏によみがえってくる。20年前に⽗と⺟が再婚した⽇、連れ⼦の兄シュン(窪塚洋介)と5⼈で暮らした⽇々のこと……。⽌まっていた家族の時が今、ゆっくりと動き出す。【詳細】映画『最初の晩餐』公開日:2019年11月1日(金)出演:染谷将太、⼾⽥恵梨⾹、窪塚洋介、⻫藤由貴、永瀬正敏、森七菜、楽駆、牧純⽮、外川燎、池⽥成志、菅原⼤吉、カトウシンスケ、⽞理、⼭本浩司、⼩野塚勇⼈、奥野瑛太、諏訪太朗監督:常盤司郎脚本:常盤司郎編集:常盤司郎配給:KADOKAWA■ムビチケ価格:1,400円(税込)前売り特典︓オリジナル・ポストカードセット※特典はなくなり次第、終了(⼀部劇場を除く)。
2019年07月29日俳優の唐沢寿明とタレントの所ジョージが27日、都内で行われたディズニー/ピクサー映画『トイ・ストーリー4』(7月12日公開)の来日スペシャルイベントに登壇。1996年に公開された第1作から日本語吹き替え声優を務める同作の魅力を語った。イベントには、来日したジョシュ・クーリー監督、プロデューサーのマーク・ニールセンが登壇。日本語吹き替え声優の唐沢、所、竜星涼、日本版主題歌担当のダイアモンド☆ユカイも集結した。唐沢は最新作について「今までの展開とはまるっきり違っていて驚きました。スケール感がすごくなっていて、どこまで行くのか。終わった感じがない。まだまだ続きそうだと思ったのは僕だけでしょうか」と感想を述べ、所は「何年もやっているのでバズ・ライトイヤーの映像を観ると『私だ!』と思う自分がいます。だから悲しい目に遭ってほしくないです」とすっかり感情移入。同シリーズが子供から大人まで愛される理由について、唐沢は「子供の頃から見ていた人が大人になって、家族を持っても、またその子供に1から見せられる」と語り、「日本でいうサザンオールスターズ状態。3世代くらいが(楽しめる)。それで古さを感じない」とサザンオールスターズに例えた。所は「キャラクターとお話は子供たちにウケる。絵全体は作り込みが細かいので大人向き。僕が一番感動したのは、細かいところの作り込みが素晴らしい。影であるとか、風を感じる感じとか。そこが大人にウケていると思う」と分析。「一場面一場面が絵になっていて額に入れたいくらい。何枚かもらえないかな」とおねだりし、ジョシュ監督が「もちろん」と快諾すると、「やった! 言ってみるもんですね!」と喜んだ。新キャラクター・フォーキーの声を務めた竜星は「僕は今26歳なんですが、生まれたときからこの作品があって、一緒に成長してきて、まさか僕がその新しい作品の一員になれると思っていなかった。今ここにいることが感動的な出来事」と感激している様子。すると唐沢が「彼は珍しいんですよ。見た目だけでフォーキーにオファーされた」と冗談を飛ばして笑いを誘った。また、ダイアモンド☆ユカイは日本版主題歌「君はともだち」を披露。第1作から担当しており、「この歌をずっと歌い続けてきて、自分の人生の一部でもあります。歌えば歌うほど新しい感動があるというか、とても大好きな曲。これからも歌い続けたい」と熱い思いを語った。唐沢や所らの熱い思いが込められている日本語吹き替え版について、ジョシュ監督は「パーフェクトです。それぞれの役柄のエッセンスや感情を捉えていたと思います」と絶賛していた。
2019年06月27日シリーズ最新作『トイ・ストーリー4』の来日イベントが6月27日、都内で行われ、ジョシュ・クーリー監督、プロデューサーのマーク・ニールセン、日本語版に出演する唐沢寿明、所ジョージ、竜星涼、日本版主題歌を歌うダイアモンド☆ユカイが出席した。全米大ヒット!監督は「ファンの反応にワクワク」個性あふれるおもちゃたちと、彼らの持ち主である子どもたちの冒険と成長を描いた大人気シリーズの第4弾。ウッディとバズ、そして仲間たちは新しい持ち主・ボニーの家族旅行に同行し、たどり着いた移動遊園地で、かつての仲間ボー・ピープと再会する。そこから始まる予想を超えるアドベンチャーとは?全米の映画ランキングでは、シリーズ最高となる約1億1800万ドルのオープニング記録を叩き出し、首位デビューを飾った。ジョン・ラセターからバトンを受け取り、長編デビューを果たしたクーリー監督は「ファンにとって大切なシリーズで、僕自身も大好きだから、プレッシャーは大きかった」と回想。それだけに映画の大ヒット&高評価に「ファンの反応にワクワクしている」と安どの表情を見せ、「前作が終わった後、ウッディにはまだ物語があると気づいたんだ」と第4弾製作の理由を語った。「ウッディとバズの友情なくして成立しなかった」「今回の結末は、ウッディとバズの友情なくして成立しなかった。本当に誇らしいよ」とクーリー監督。この発言を受けて、プロデューサーのニールセンは「これが最終章です」と明言し「ウッディとバズの20数年にわたる友情に訪れる結末に、きっと皆さんも驚くはず。わたしにとっても、心が動く感動的な経験だった」としんみり語った。ちなみに映画のキャッチコピーには「この結末は想像を超える」という文言が使用されており、主要スタッフの2人の発言を物語る形になっている。ウッディ役の唐沢さん、『トイ・ストーリー』はまるでサザン?唐沢さん&所さんといえば、第1作『トイ・ストーリー』が日本公開された1996年以来、ウッディとバズを演じ、今回が約9年ぶりの“再会”。「絆ですか?確かにウッディは最初、バズに嫉妬していましたが、いまではすっかり大人になって、雰囲気も関係性も変化している」(唐沢さん)、「バズがかわいそうな目にあっていると、まるで自分のことのように思っちゃう(笑)。いまじゃ、わたしのほうがバズ(の性格)に合わせている部分もある」(所さん)とキャラクターへの強い思い入れを示していた。また、唐沢さんは「第1作を見ていた子どもがいま、親になって、自分の子どもに見せられるでしょ?世代を超えて愛されるんですから、まるでサザンオールスターズ」と人気の理由を分析していた。一方、新キャラクター“フォーキー”役で初参戦の竜星さんは「僕が生まれたときからある、大好きな作品の一員になれるなんて。とても感動的」。役作りについては「普段の自分じゃ全然ダメだと思い、生まれたての赤ちゃんを意識した」と話していた。『トイ・ストーリー4』は7月12日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トイ・ストーリー4 2019年7月12日より全国にて公開©2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2019年06月27日