2023年を代表するドラマとして国内外で注目を集めたNetflixの大ヒットドラマ『サンクチュアリ-聖域-』が、昨年12月、アジア圏最大級のコンペティション「Asian Academy Creative Awards」のBEST SCREENPLAY(脚本賞)にて最優秀賞を受賞するという快挙を成し遂げた。今回は脚本家の金沢知樹氏が所属する映像制作集団「株式会社g」共同代表取締役の蓮見智威氏に、喜びのコメントや今後の展望を聞いた。○■『サンクチュアリ』評価の理由を考察――このたびは『サンクチュアリ』Asian Academy Creative Awards脚本賞の最優秀賞受賞おめでとうございます! 受賞が決定した瞬間の心境を教えてください。実は受賞できるんじゃないかと思っていました。監督部門で最優秀賞を受賞した『ブラッシュアップライフ』もそうですが、『サンクチュアリ』は切り口の新しさが魅力的な作品だと自負しています。その新鮮さが、脚本の評価に直結したと思います。――切り口の新しさとは、やはり相撲をテーマにした作品という点でしょうか。そうですね。『サンクチュアリ』は、構想段階から金沢に相談を受けていましたが、相撲をテーマにしたドラマと聞いても、あまり想像がつかなかったというのが本音です。でも実際に完成した映像を見ると、相撲という題材でここまで面白いドラマを作り込めるのかと感動しました。ひとえに金沢の才能だなと。――想像がつかなかったのは、特にどんなところですか。いわゆる“スポ根もの”といえば、野球やサッカー、子どもたちが身近に感じるような人気のあるスポーツを描く作品が多いですよね。相撲は競技人口も空手や柔道よりはるかに少ないですし、大衆に受け入れられるかどうか、特に若い層にリーチできるかどうかが心配でした。でも魅力的な作品になったことで、若い方たちも見てくれましたし、男女問わず楽しんでくれました。テーマの難しさを飛び越えて、たくさんの方に届く作品になったと感じています。――相撲というテーマの難しさを飛び越えられたと感じる点は。相撲には日本の“神事” のような側面もありますが、『サンクチュアリ』ではスポーツの要素を高めて、プロレスのような見せ方をしたことで、いい塩梅のスポ根ドラマに仕上がったなと。加えて、相撲業界の裏側をのぞくような、ダークサイドを描いたのは正にチャレンジャー。地上波では放送できないような挑戦的な作品になってますよね。○■日本のクリエイターを世界にアピールすべき――金沢さんの脚本で魅力的に感じた点を教えてください。金沢は元お笑い芸人ということもあって、クスッとさせるようなシーンは金沢らしいなと思うんです。でも僕は、実はコメディよりもシリアスな部分にこそ金沢の魅力が光っていると思っていて。特にライバル役・静内のバックボーンには驚かされました。猿桜は、不良が更生して頑張っていく王道のストーリーですが、静内には想像をひっくり返すような意外な過去があって、そこに泣かされる。僕は静内という深みのあるキャラクターの存在こそ、『サンクチュアリ』が大きな反響を呼ぶ鍵だったと考えています。――そんな反響の中で、驚いたことはありますか。国内では話題になるんじゃないかと期待していましたが、Netflixの世界ランキング上位にもランクインして。海外の方が見ても面白いと感じてくれるんだと驚きました。――海外の方にとっては『サンクチュアリ』が、日本のエンタメ作品への入口になったり、「日本の作品って面白いんだ」と感じていただけるきっかけになったかもしれません。日本を代表する作品を生み出せたことへの喜びはありますか。すごくあります。是枝(裕和)監督のように世界で活躍されている方もいますが、日本のクリエイターに対して、もう少し海外に目を向けたほうがいいんじゃないかと感じることもあって。韓国の映像コンテンツが評価を受けている一方、日本はどんどんランクが下がっています。日本も負けずに、海外に配信できるNetflixのようなプラットフォームで、世界的に話題になるような作品をリリースして、日本にもいいクリエイターがいるよとたくさんアピールしていかないといけない。今の日本の人口は1億2,000万人ぐらいですが、これからどんどん減っていきますよね。世界を視野にたくさんの人数を対象にしないと、日本のクリエイターは食べていけなくなってしまいます。○■映像制作集団・gが狙いを定めるエリアは――蓮見さんは2023年に、カンテレを退社したプロデューサーの重松圭一さんたちと映像制作集団「株式会社g」を設立されました。その裏側には、今話してくださったような日本を取り巻く環境を変えたいという思いがあったのでしょうか。はい。「g」はまだできて間もない会社なのですが、金沢をはじめとする脚本家たちと、魅力的な作品を世に送り出す“クリエイターファースト”な会社にしたいと思っています。テーマの1つが“海外”で、クリエイターが海外にコンテンツを発信する足がかりをサポートできればと。海外進出は簡単な話ではありませんが、今回の受賞もまた大きな一歩となったので、本当に良かったです。――海外の中でも特に狙いを定めているエリアはありますか。まずはアジアですが、いずれはヨーロッパを目指したいです。日本の映画はヨーロッパでも数々の賞を受賞しています。アメリカのハリウッドだと、製作費をかけてアクションに注力して……と日本の得意分野とは方向性が違うので戦うのは難しい。一方ヨーロッパでは、登場人物の心の動きを掘り下げるような作品が好まれるので、日本の作品も受け入れられやすいんです。夢は世界三大映画祭。世界を目指すプロデューサーやクリエイターたちと提携していければと思っています。あとは、2カ国で撮影する映画にも挑戦したいですね。台湾と日本とか、韓国と日本とか。撮影費は上がりますが、2カ国で上映できることでマーケットサイズが大きくなります。――他国のキャストやクリエイターと一緒にものづくりをすることで、新たなノウハウやつながりが生まれそうですね。日本は韓国に抜かれてしまいましたが、追い抜けというより「一緒に何か作っていこう、アジアを盛り上げていこう」と手を組むほうがいいんじゃないかなと。特に韓国、台湾、日本は距離も文化も近いので。――蓮見さんは昔から映画がお好きだということですが、日本が韓国に抜かれてしまったことを寂しくも感じますか。アジアで、映画といえば日本だという時代があったので、本音を言えばすごく寂しいです。韓国のコンテンツがここまで伸びた理由には、国の投資が大きい。フランスも、フランス映画を文化的に守ろうと国が予算を投じています。日本も、国がクリエイターやコンテンツに力を注いでくれたらなと、個人的には感じるんですけどね。――では最後に、金沢さんへのメッセージをお願いします。これまで金沢はこういった賞に恵まれてこなかったので、受賞の瞬間はジーンと来るものがありましたね。作品が話題になる、たくさんの方に見ていただけるということも大事ですが、賞をいただけるのは特別な喜びがあります。ただ、目標は世界三大映画祭での最優秀賞作品賞。これからももっと上を目指して頑張ってほしいです。■蓮見智威1968年12月8日生まれ、東京都出身。電通退社後、制作会社「モードツー」やコンサルティング会社「ロータス・ワイズ・パートナーズ」を設立し、2023年8月に「株式会社g」共同代表取締役に就任。プロデューサーを務めた作品は、映画『藍に響け』、『シノノメ色の週末』、『LOVE LIFE』、『窓辺にて』など。
2024年02月07日●母に言われ続けた「人様のおかげ」「皆に感謝しなさい」2023年を代表するドラマとして国内外で注目を集めたNetflixの大ヒットドラマ『サンクチュアリ-聖域-』が、昨年12月、アジア圏最大級のコンペティション「Asian Academy Creative Awards」のBEST SCREENPLAY(脚本賞)にて最優秀賞を受賞するという快挙を成し遂げた。今回は授賞式登壇のためにシンガポールを訪れた脚本家の金沢知樹氏にインタビュー。配信から半年経ち、今の金沢氏が感じていること、そしてうれしかった反響とは。「“いい作品”とは何か」という定義にたどり着いたという金沢氏の脚本家としての転換期や、今後の展望についても話を聞いた。○お笑い芸人や漫画家にも愛された『サンクチュアリ』――『サンクチュアリ』には、芸人さんや漫画家さん、業界の方々からもたくさんの反響がありましたね。めちゃくちゃうれしかったです。芸人さんでは、ダウンタウンの松本(人志)さんや浜田(雅功)さん、東野(幸治)さんも見てくれたようで。何度か会ったことのある有吉(弘行)さんも、ラジオで「金沢くん、頑張ったなぁ」と話してくれていたと聞きました。ただ、僕が知る限り一番最初に「面白い」と反応してくれた芸人さんは、ライスの関町(知弘)さん。映画『サバカン』のときも早かったんですよね。お会いしたことはないのですが、僕も関町さんがすごく好きなのでうれしかったです。漫画家さんでは、弘兼(憲史)先生や奥浩哉先生にも見ていただけました。奥さんは『サバカン』がすごく好きで……ちょっと、自慢していいですか?――もちろん!僕は本当に奥さんの漫画が大好きで、めちゃくちゃ影響を受けたんです。市井の人々の台詞を描くのがすごくリアルでお上手。そんな奥さんとお会いできることになって。サインをもらいたいなと思いながらも、初対面なのに失礼かなと、コミックスを持っていかなかったんです。いざ会ってお話しすると、本当に楽しくて……そしたら帰り際に奥さんが「金沢さん、サインしてくれませんか?」ってサバカンのDVDを出してきてくれて! 一緒にいたNetflixの坂本さん(坂本和隆プロデューサー)も「えっ! 奥浩哉が金沢知樹に!」って驚いてました(笑)。震える手でサインしましたね。めちゃくちゃうれしかったです。○「本当に自分が書きたい作品」の執筆を中心に――素敵なエピソードですね! 『サンクチュアリ』が配信されて半年が経ちましたが、改めて今感じていることを教えてください。『サンクチュアリ』のおかげで、いろいろな状況が変わりました。今日シンガポールに来られていることもそうですし。ただ、1つの作品でこれだけ世界が変わるのは恐ろしいなと。それだけ人の気は移ろいやすいということなので。――手のひらを返されることもあるんじゃないか、という不安でしょうか。でも、僕は脚本家になりたくてなったわけじゃなく、芸人やってダメで、構成作家やってダメで、舞台作家やってダメで、風俗ライターやって……それはダメってことはなかったけど(笑)、流されてここにたどり着いたんです。だからいつやめてもいいという思いもあって。だからこそ大胆に、そのとき自分が面白いと思うこと、やりたいことに挑戦できたらいいなと思います。――その“やりたいこと”とは。働くうえでは、どうしても“しなくちゃいけない仕事”があるじゃないですか。でもそれとは別に“自分だからこそ、やるべき仕事”もある。しなくちゃいけない仕事がどうしても勝っちゃうんですけど、いずれは“自分だからこそ、やるべき仕事”が上回ってほしいなって。僕にとってそれは、本当に自分が書きたい作品を執筆すること。具体的に言うと、家族のことですね。母ちゃんやばあちゃんのこと、昨年亡くなった父ちゃんのこと、家族の形はそれぞれだから、僕が自分の経験から生み出す家族の物語なんて、絶対に自分にしか書けない。自分だからこそやるべき作品作りを中心に据えて、執筆活動ができればと。○母に言われ続けた「人様のおかげ」「皆に感謝しなさい」――お母さまは、『サンクチュアリ』の成功を褒めてくれていますか。母ちゃんはずっと「人様のおかげだから。あんたの力なんてまったくないんだよ」と言い続けている人で、全然褒めてくれないんです。外では褒めてくれているらしいんですけどね。「皆に感謝しなさい」といつも言われますし、僕もその通りだなと感じています。――お父さまは昨年亡くなったとのことですが、どんな方だったんでしょうか。本当にロクでもない親父だったんですよ。女作って逃げて。で、母ちゃんが探偵を2人雇って、2日で見つかるという。探偵ってすごいんだなと思いました(笑)。面白い人でしたね。――すさまじいエピソードです(笑)。そんな家庭で育った経験も、金沢さんの原点になっているんですね。なっていると思います。家は貧乏でしたが、家族の絆は深くて、振り返るとめちゃくちゃ幸せだったなって。以前、ドブのような人間たちの恋愛を描いた『ドブ恋』というコメディ舞台を上演したことがあるのですが、客席を見ていると、ある男のお客さんは爆笑しながら見ていて、ある女性のお客さんは泣きながら見ていたんです。その2人を見比べたときにハッとしました。誰かを笑わせようとせずに笑わせて、泣かせようとせずに泣かせたら、それこそがいい作品なんじゃないかって。――まったく同じ作品でも、人によって喜劇にも悲劇にもなることがある、と。作品をキャッチする側がどう感じるかは、その人がどう生きてきたかで変わりますよね。だからこそ、自分が楽しい、面白いという、自分の感覚だけで書いていこうと。“自分だからこそ、やるべき仕事”は何なのかと考え始める、自分の中での大きな転換期になりました。●「脚本家として成功しないと」という焦燥感はなくなった○毎日1億円もらえるとしても今の生活を送りたい――金沢さんにとっての脚本家としての成功は、自分だから書ける物語を執筆することなんですね。もし家や車、お金で買えるものが手に入った状態で、毎日1億円もらえて、経済的な不安から解放されるとしたら、自分はどんな生活を送るだろうと考えてみたんです。今は、毎朝7時に起きて、8時から1時間本を読んで、2時間書いて、1時間映像を見て、終わりという生活。毎日1億円もらえるとしても、僕はまた明日も明後日もこの生活を繰り返すな、と。つまり今の生活が自分にとってベストな状態。いま自分の理想の人生を送れてるんだと気づいてから、「脚本家として成功しないといけない」という焦燥感がなくなりました。○今、日本のエンタメ界が再スタートできるタイミング――すごい! 人生で大事なものに気づくことができるもしも話です。金沢さんは2023年に、カンテレを退社したプロデューサーの重松圭一さんたちと映像制作集団「株式会社g」を設立されましたが、gはどんな会社なのでしょうか。クリエイターファーストを掲げる脚本家マネジメント会社です。カンテレで草なぎ剛さん主演の『僕シリーズ』や『がんばっていきまっしょい』、『SMAP×SMAP』などのバラエティ番組を担当していた重松さんが立ち上げ、『全裸監督』の脚本を手掛けた山田(能龍)さんに所属していただいてます。脚本家って仕事を受ける側になりがちですが、逆にこちらで作った企画を売り込みにいって、原作権をちゃんと持って、脚本家主導で質の高い作品を世に届けていこうというのが目標ですね。――日本はクリエイティブの評価が低いからギャラが安いという話がありましたが、仕組みから変えてエンタメを作る人を守らないと、質の高い作品も生まれないということでしょうか。僕が代表を務める会社『にゃんにゃんカムカム』でも脚本家を5人抱えているのですが、作家として一人前になるには僕の経験則で10年、20年かかるし、業界を変えるにはもっと時間がかかる。でも、いつか僕がいなくなっても、僕が教えたことや人とのつながりがずっと継承されていくといいなと、「g」もはるか先を見据えて、未来の脚本家や日本のエンタメ業界のために始動しました。――クリエイティブやエンタメ業界のためにいろいろなことを考えているんですね。韓国の作品が世界的に評価されているおかげで、「日本のエンタメは大丈夫なのか」と皆気づくことができたと思うんです。今が再スタートできるいいタイミングだと思っています。○小説『ぼくの姉ちゃんとセックスしてください』に手応え――2024年は、1月5日スタートの『闇バイト家族』(テレビ東京系)、3月スタートの『からかい上手の高木さん』(TBS)と、地上波ドラマの脚本も手掛けられますが、ほかにもお仕事があれば教えてください。1月1日に『ぼくの姉ちゃんとセックスしてください』(主婦の友社)という小説を発売しました。主人公は高校生の男の子で、3つ上の姉ちゃんが病気になっちゃうんですけど、死ぬ前に何がしたいかと聞くと、処女だからセックスをしたいと。そこから主人公が姉ちゃんとセックスをしてくれるヤンキーを探しに行くというストーリーです。――面白い! 姉ちゃんはヤンキーが好きだったんですか?長崎の田舎が舞台なんですけど、主人公もバカだから「セックスといえばヤンキーだろ」と思い込んでいて。でも相手を探しているうちに、「姉ちゃんはセックスできれば誰でもいいのか?」「本当の目的は?」というところにたどり着くんです。これも結局、書きたいのは“家族”の物語なんですよね。あとがきにも注目してほしいです。ゴトウユキコさんのイラストも素敵なので、ぜひ!――では最後に、『サンクチュアリ』をまだ見ていない方へ、改めてアピールをお願いします。役者たちが1年半肉体改造して挑んだ作品で、そこはある意味ドキュメンタリーなんですよね。僕は体が細かったときから知っているので特に感動してしまうのですが。役者のドキュメンタリー性も含めて、『サンクチュアリ』という作品を楽しんでください。新人役者とも、ここまでのエンターテインメントが作れるんだと感じてもらえたらうれしいです。――ありがとうございました。改めて、Asian Academy Creative Awards脚本賞での最優秀賞、おめでとうございました!■金沢知樹1974年1月1日生まれ、長崎県出身、福岡県在住。お笑い芸人としてデビューし、『あいのり』(フジテレビ系)に出演した。その後構成作家に転身。『笑う犬』シリーズ(フジテレビ系)など、バラエティ番組を中心に活動を始め、舞台・ドラマ・映画など数々の脚本・演出などを手掛ける。代表作に映画『ガチ★星』、『サバカン SABAKAN』、『サンクチュアリ -聖域-』など。ドラマ『半沢直樹』(TBS系)、『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』(読売テレビ・日本テレビ系)の脚本にも参加した。
2024年01月03日●『サンクチュアリ』で譲れなかった2つの“ツカミ”5月に配信されるとすぐに日本で連日1位を獲得し、世界50以上の国と地域でもTOP10入りするなど、正に“2023年を代表するドラマ”として国内外で注目を集めたNetflixの大ヒットドラマ『サンクチュアリ-聖域-』。12月にはアジア圏最大級のコンペティション「Asian Academy Creative Awards」のBEST SCREENPLAY(脚本賞)にて日本代表に選出され、アジアの作品と戦い、最優秀賞を受賞するという快挙を成し遂げた。そんなAACA授賞式登壇のためにシンガポールを訪れた脚本家の金沢氏にインタビュー。シンガポールの街並みを巡りながら、『サンクチュアリ』で大事にした2つのツカミや思い入れのあるキャラクター、そして実際に起きた出来事と重なる点や回収されていないストーリー、続編について話を聞いた。○実現するのか不安な中書き上げた『サンクチュアリ』――金沢さんが脚本を手掛けた『サンクチュアリ』が、アジア圏最大級のコンペティション、Asian Academy Creative AwardsのBEST SCREENPLAY(脚本賞)で日本代表に選出され、最優秀賞を受賞しました。率直な感想を教えてください。今回いただいたのは脚本賞なのですが、あくまで選ばれたのは作品全体だと思っています。キャストやスタッフに申し訳ないなという気持ちもあって。――X(Twitter)でも「選出はうれしいことですが、サンクチュアリは監督、出演者の皆さん、スタッフさんの力が重なってできた作品です」と投稿されていましたね。改めて作品への思いを教えてください。『サンクチュアリ』は、第一に役者の肉体ありきの作品です。構想を練っているときから、「この作品、本当に成立するの!?」と、力士のビジュアルが実現するのか不安に思っていました。ただ、作品というチームの先陣を切るのは脚本。脚本がないと何も始まらないから、まずは自分に「絶対にできる!」とマインドコントロールをかけて何とか書き上げました。その後コロナ禍に突入し、何度も撮影中止に見舞われたので、構想から3~4年経って「完成した」と聞いたときは本当にうれしかったです。――力士役の体作りには相当な準備期間が必要だったとか。その準備期間を確保するため、力士役は新人俳優さんたちを中心に起用したのでしょうか。そうですね、有名な俳優さんをキャスティングする方向性もあったようなのですが、スケジュールを押さえられないということで、新人俳優さんたちを起用することになりました。でもそもそも僕は、これから自分の人生を変えていきたい新人の方や無名の方とお仕事をしたいという思いを持っていて。僕は元芸人なのですが、芸能界を去ろうとしたときに、ネプチューンの堀内健さんから構成作家をやらないかと声をかけていただいてここまで来られた。自分も同じように、人生が変わるようなチャンスを誰かに与えることが使命だと思っているんです。○このままでは日本のクリエイティブが死んでしまう――自分の書いた脚本が日本代表になり、海外で評価されるというのはどんな気持ちですか。シンプルにうれしいですね。世界への挑戦は、ずっと目標の一つでした。日本はクリエイターのギャラが安いんです。問題は安いこと自体ではなく、安い=評価が低いということで、このままでは日本のクリエイティブが死んでしまう。でも海外にも作品を発信していくことで、作って終わりにならず、海外のエンタメ業界の方から連絡をいただいたり、今回のように海外の賞にノミネートされたりと、そのあとの展開が変わってきます。新たなマーケット拡大のチャンスにつながるなと感じました。――海外のエンタメ業界の方とのお話で、考えが変わったことはありますか。世界で評価を受けている制作チームは、構想段階から「この作品は世界的なヒットコンテンツになるかどうか」をものすごく精査しています。スタートから意識しているかどうかで、そのあとのすべてが変わるじゃないですか。ただ山登りがしたいなと思うことと、あの山に登りたいと具体的に目標を定めて行動するのとでは、リュックに入れるもの、装備や準備が全く違うものになる。僕もこれからは、最初から「これは世界に発信できる作品なのか」と自問自答しながら作品を作っていこうと思いました。――『サンクチュアリ』も世界を意識してはいたが、そこまでは精査していなかったと。相撲は世界的にもメジャーなスポーツなので、これでダメだったら何を作っても無理だろうと思ってはいましたが、世界である程度評価されたことで、もっと明確に「世界を狙うとはどういうことなのか」と考えさせられましたね。『サンクチュアリ』がNetflixの世界トレンドに入ったとき、そのあとの日本の作品もトレンド入りしていました。作品1つじゃ、日本のエンタメ業界を取り巻く環境や、世界から見たイメージは変わりません。韓国は、全体の水準が高いからNetflixから大きな投資が下りています。「『サンクチュアリ』すごいね」ではなく、「“日本の作品”すごいね」と思っていただかないと未来は拓けない。だから、日本のエンタメ界が一枚岩にならないと世界で勝てないと思うんです。○作品の選手宣誓にあたる2つの“ツカミ”――そんな中で、『サンクチュアリ』の脚本はどんなところを評価されたと思いますか。妥協しなかったことじゃないでしょうか。僕は作品の始まりの部分に“ツカミ”を2つほど用意するようにしています。『サンクチュアリ』では、先輩力士からのシゴキのシーンと、主人公たちがトイレに呼ばれて先輩力士のウンコを見せられるシーン。ツカミは「この作品はこういう世界観ですよ」と表明する選手宣誓でもある。特に2つ目は『サンクチュアリ』のツカミとしてすごく重要だと僕は考えていたのですが、カットしようという話も出たんです。でもNetflixの坂本プロデューサー(坂本和隆P:『全裸監督』『今際の国のアリス』『First Love初恋』などを担当)が「これは大事なシーンだから、絶対切っちゃダメだ」って戦ってくれて。熱い男なんです。信頼できる方と作品作りができてるんだなと感じましたね。うちの母ちゃんは、あのシーンで「気持ち悪い!」って離脱したんですけど(笑)。――(笑)。Netflixで作品を作るという経験はいかがでしたか。かなり多くの人が携わる作品になりましたが、僕は顔を合わせたスタッフが少なかったので、Netflixだからどうだったと実感が湧かなくて。脚本も、僕と、監督の(江口)カンさん、Netflixの坂本さん、その三人を繋いでくれたアルファエージェンシーの荻沼(統)さんの四人で脚本を練り上げていきました。たくさんの人が関わると、尖った企画も真ん中を取って円になっていきがち。四人だけで作らせてもらえたので、余計な意見が入らず、尖ったままの作品になったんじゃないかなと思います。●もしも続編をやるなら「大変なプロジェクトに」○史実との偶然の一致に「言われてみれば…」――制作過程で意見を挟まず、出来上がった脚本を受け入れるNetflixの体制に、金沢さんへの信頼を感じます。『サンクチュアリ』は、なかなかほかにない“相撲を題材にしたドラマ”という点も注目を集めた理由の一つだと思うのですが、金沢さんは敢えて相撲業界を詳細に取材しないことを大事にされていたとか。基本的な番付やお給料、「カレーライスのこともちゃんこと呼ぶ」といった雑学的なことだけ調べました。知りすぎると引っ張られて、ドキュメンタリーに近づいてしまうんですよね。ドラマはあくまで“作り物”なので。整合性はスタッフに取ってもらって、僕はとにかくフィクションの面白い脚本を書くことに集中させていただきました。――劇中には、八百長だったり怪しげなタニマチだったり、業界の闇を描くパートもありますが、それも取材で得たことなどではなく、あくまでフィクションとして描いたということでしょうか。僕の興味は、作品がエンタメとして面白くなるかどうかだけ。たとえば八百長問題は、過去にニュースになったので、皆知っていますよね。相撲を題材にするにあたり、周知の事実を盛り込まないほうが気持ち悪いと思ったんです。逆に、「あのキャラって、あの人がモデルだよね」と言われても、実は僕にはその感覚がなく、実在の人物や実際に起きたことと、キャラクターやストーリーが偶然似てしまったこともあって。「言われてみれば漢字が共通してる!」なんてあとから気付いたりして(笑)。○構想段階での主人公は静内だった――偶然の一致もあるんですね(笑)。思い入れのあるキャラクターはいますか。実は、構想段階ではライバル役の静内を主人公に設定していたんです。一言も話さない無口な役を主人公にすれば、言語関係なく楽しめる作品としてグローバルに打って出られるのではと。でもそれだと物語の中に熱量の高いブレイクポイントが作れないんじゃないかということで、猿桜というキャラクターを生み出しました。静内も愛されるキャラになりましたが、猿桜が主人公だったからたくさんの方に見ていただけたとも思うので、どちらが主人公のほうが良かったかは、“たられば”の世界だなと。――では、書いていて特に楽しかったところは。タニマチの笹野と、記者の安井との攻防戦はサスペンスフルに描けて楽しかったです。あのあと安井の復讐が始まっていくという構想もあって、尺があればもっと書きたかったですね。あとはやっぱり静内。同じく、尺の中ですべてを描ききれたわけではないけれど、悲しい過去は泣きながら書きました。――描ききれていないといえば、「静内の火傷の理由は?」、「アルバムを塗りつぶされていた七海の過去って?」とすべて明かされなかった部分もあります。もちろん僕の中にはしっかりと説明できるストーリーがありますが、作品の中で見せるのはあのくらいのバランスがいいなって。伏線をすべて回収すると、作為的に見えてしまうんです。だって生きている人間全員に何らかの過去があるけど、それがすべて周囲に説明されているわけではないじゃないですか。たとえば七海のスマホの画像の中に宇宙人との2ショットがあったら、説明しないと成立しないけど、男性との上半身裸の2ショットがちらっと映っても、視聴者が勝手にそのストーリーを想像できるというか。○もしも続編をやるなら大変なプロジェクトに――回収してないというよりは、「十分視聴者の想像で埋まるよね」というバランスを大事にしているんですね。作品が配信されて半年以上が経ちましたが、意外な反響や感想はありましたか。ラストは、勝敗がつかずに終わるじゃないですか。仲のいい芸人たちからは「週刊少年ジャンプの打ち切りじゃねーかよ」とツッコまれました(笑)。でも「あの終わり方がいい」という方もめちゃくちゃいたんです。意外でしたね。――個人的には、演出も含めてオシャレなラストで好きです!あの演出は、とんでもない数のCMを作って来ている巨匠・カンさんの技術力ですね。――でもあの終わり方がゆえ、続編があるのではと期待の声も多いと思うのですが。もしも続編をやるならば、脚本を書く時間はもちろん、また同じように1年半、役者さんの体作りや稽古の時間が必要になってくるので、スケジュール的にもめちゃくちゃ大変なプロジェクトになるだろうなとは思います。――いつか見られることを願っています!■金沢知樹1974年1月1日生まれ、長崎県出身、福岡県在住。お笑い芸人としてデビューし、『あいのり』(フジテレビ系)に出演した。その後構成作家に転身。『笑う犬』シリーズ(フジテレビ系)など、バラエティ番組を中心に活動を始め、舞台・ドラマ・映画など数々の脚本・演出などを手掛ける。代表作に映画『ガチ★星』、『サバカン SABAKAN』、『サンクチュアリ -聖域-』など。ドラマ『半沢直樹』(TBS系)、『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』(読売テレビ・日本テレビ系)の脚本にも参加した。
2023年12月30日今年5月に配信がスタートしたNetflixオリジナルドラマ『サンクチュアリ -聖域-』は、世界的に注目を集め、グローバルランキングにもランクインする快挙を達成。本作はいかにして生まれたのか?主人公・猿桜(えんおう)を演じて話題を集める一ノ瀬ワタルさんに聞きました。体を張って演じてきたので、絶対に流行ってほしかった。「ananさんにソロで撮影してもらえるなんて光栄っすなぁ」そう言って撮影中、茶目っ気たっぷりに笑った一ノ瀬ワタルさん。キックボクシングで鍛えた体躯、強さと優しさが同居する瞳の奥の輝き。存在すべてが『サンクチュアリ -聖域-』で彼が演じた力士・猿桜を思い起こさせる。大相撲を題材に、Netflixオリジナルドラマとして制作された本作。問題児力士・猿桜と仲間、宿命のライバルの肉体と生き方が土俵という“聖域”でぶつかり合う。その圧倒的な迫力はたちまち世界を熱狂の渦に巻き込んだ。反響は耳に届いているのだろうか。「う~ん、そうですね。エゴサは自分の軸がブレちゃう気がしてやらないんですけど(笑)、会った人から感想を聞くとうれしいっすね。精神的にも肉体的にも限界までやりきった自信はありますから」一ノ瀬さんと作品との出合いは2019年までさかのぼる。同じ格闘家で、同じ九州生まれで、一見コワモテだけど純粋で。自分と重なる猿桜に、特別な縁を感じた。「オーディション後、自分の気持ちを伝えたくて、江口カン監督を呼び止めたんです。『いま俺、“猿桜”にビシビシ感じてるものがあります!』って。普段はそんなこと言わないけどあのときばかりは言わずにはいられなくて。でも選ばれてからは、しんどいことだらけ(笑)。撮影に入る前から相撲の稽古を積んで、役作りもめちゃくちゃしたっすね。監督と毎日連絡を取って、歩き方、目を開ける幅など細かな部分を調整していくなかで、猿桜という存在が俺の中に芽生えてきました」作中で人々の度肝を抜いたのが力士、部屋、土俵…相撲にまつわる描写のリアルさ。一ノ瀬さんも本物と同じく神事を行い土俵開きをした部屋で、時間をかけて稽古を重ねて力士の体を作っていった。「撮影に入るずっと前から、そして撮影が始まってからも猿将部屋で稽古を続けていました。そのうち俺は一ノ瀬ワタルなのか、猿桜なのか?自分と役の垣根がなくなってきて…そういう感覚は初めてでした。そうなれたのは猿将部屋の人たちのおかげ。特に看板力士・猿谷役の澤田(賢澄)さんは元力士で、ケガに泣いて引退した人という…境遇まで猿谷とそっくりで。他の人も元お笑い芸人から会社社長まで背景はいろいろ、だけどみんないい人たち…!その人たちと稽古した2年半はまさに部活動のような時間。苦楽を共にしたことで絆が生まれました」肉体がぶつかる音、現場を目撃しているような臨場感あるカメラワーク。スタッフチームの熱量も、作品を盛り上げた。「あのときカメラは俺の目で、音声さんは俺の耳で…監督は俺の心でした。でも監督には近寄りがたかったっす(笑)。俺にとっての監督は、猿桜にとっての四股みたいなもの。監督の宿題は四股の練習並みにクソきつい。時に『こんなこと、せんだって勝てるわ!』って言いたくもなったけど、それを通らずして成功の道はない。いまは愛と感謝の気持ちでいっぱいですけど」時間も予算も惜しまず、妥協のない環境で作品に没頭する。その体験はこれからの役者・一ノ瀬ワタルのあり方をも変えつつある。「いままでは元キックボクサーとか外見とか自分自身の特徴で演じる役が多かったけど、最近は役を前にして、一ノ瀬ワタルの消し方がわかってきたんです」精悍な表情で語る一ノ瀬さんだが、プライベートはウサギをこよなく愛する心優しい人。「以前ドラマで共演したウサギの“たっちん”を飼い始めたら、もう可愛くてメロメロに…!いまはお嫁さんと子ウサギも増えて8羽のウサギと暮らしてます」次はどんな作品で世界を沸かせてくれるかも気になるところ。「純愛モノとかやってみたいすなぁ。これまでは犯罪じみた恋愛が多かったんで(笑)。…でも一番演じたいのは猿桜。いまこの瞬間も、俺の中の猿桜が叫んでるんっすよ。『おい俺まだ生きとるぞ!早く続きをやらせろ!』って」『サンクチュアリ -聖域-』未だかつてないスケールで、相撲界の泥くささを描き切る。北九州から来た不良少年が力士・猿桜として角界を席巻していく姿を描いたNetflixオリジナルドラマ。時間をかけて本物さながらの肉体を作り上げた力士役の俳優たちや、映画作品を思わせる壮大なセットの数々。相撲部屋の親方を演じるピエール瀧さんをはじめ一癖も二癖もある個性派キャスト、そして大相撲という前人未到の“聖域”的テーマに切り込む江口カン監督の手腕に評価が集まり、グローバルトップ10の非英語部門にランクイン。Netflixシリーズ「サンクチュアリ -聖域-」独占配信中いちのせ・わたる1985年7月30日生まれ、佐賀県出身。キックボクサーから転身、2009年に俳優デビュー。9月9日から上演するPARCO劇場開場50周年記念シリーズ『ひげよ、さらば』に出演。※『anan』2023年8月30日号より。写真・高橋マナミスタイリスト・鹿野巧真ヘア&メイク・星野加奈子取材、文・大澤千穂(by anan編集部)
2023年08月26日Netflixオリジナルシリーズ『サンクチュアリ -聖域-』に出演したお笑い芸人・義江和也が、1日(21:00~)にABEMAの「ABEMA SPECIAL」で配信されたバラエティ番組『ヒロミ・指原の“恋のお世話始めました”』#129で、芸能人合コンに挑んだ。テレビ朝日・ABEMA共同制作の同番組は、出会いを求める芸能人のために合コンをセッティングし、交流会の様子をモニタリングする恋愛バラエティ。その攻防を、ヒロミと指原莉乃のMC2人が独自の恋愛視点で解説していく。1日配信の合コンには、男性陣は義江のほか、お笑いコンビ・8.6秒バズーカーのはまやねん、格闘技イベント『BreakingDown 8』に出場した実業家・七原嘉輝が参加し、女性陣は、グラビアアイドルの村上りいな、TikTokフォロワー数58万人超を誇る小森ほたる、ギャル雑誌『nuts』専属モデルの“まぁみ”こと小田愛実が参加した。配信中のNetflixオリジナルシリーズ『サンクチュアリ -聖域-』で、主人公をいじめる兄弟子役を演じた義江。ドラマを観たという指原は、「芸人さんとは思えないくらい、めっちゃお芝居が上手いんです!」と大興奮。その熱狂ぶりに、まだドラマを観ていないヒロミも「そうなの!? あとでサイン貰おう!」と声を弾ませた。自己紹介で「これまで彼女ができたことがないので、今日は“大金星”をあげたい」と明かし、気合い十分の義江は、第一印象では、清純派グラドル・村上に思いを寄せる。思いが通じ、2ショットトークの機会を得た義江だが、緊張で硬い表情になり、会話の内容も膨らませることができず、額には大粒の汗が。ドラマでの強気な役柄とは異なり、緊張で縮こまる義江の姿を、指原は「ドキドキが伝わってきますね!」と見守っていた。
2023年06月02日現在配信中のNetflixシリーズ「サンクチュアリ -聖域-」より、主人公・猿桜役の一ノ瀬ワタルと、猿将役のピエール瀧が、その裏側を語り尽くすインタビュー特別映像が公開された。本作は、借金、暴力、家庭崩壊…と、人生崖っぷちで荒くれ者の新人力士・猿桜が、大相撲界でのし上がろうとする姿を描く人間ドラマ。Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)に入り、世界50以上の国と地域で「今日のシリーズTOP10」にも名を連ねた。また、日本の「今日のシリーズ TOP10」では、4日間連続1位を獲得中だ。テレビプロデューサーの佐久間宣行を聞き手に迎えた今回の映像。肉体作りについて、一ノ瀬さんは「稽古から撮影まで、全部で2年半。最低ラインで100kgというのがあって、一人ひとり役によって目標体重は設定されていて、それに向けて増量して稽古しました」「肉体改造も段階があった。最初は“だらしなくしてくれ”と。段々絞れてきて筋肉が浮き出てくるときとで稽古が違った」と解説。猿桜を厳しくも実は優しく見守る猿将役のピエール瀧さんも「相撲のドラマって実は少ない。力士を揃えるのが一番ハードなミッション。1年くらいかけて作り上げたっていうのが凄い」とリスペクトした。また、佐久間さんが「どんどん強くなっていくのと、大相撲に対する姿勢が変わっていくのが、身体に出るって凄い。演技力を超えたリアル。説得力がある」と絶賛すると、一ノ瀬さんは「撮影が終わったあと、毎日筋トレと稽古があって。思い返すだけでも大変(笑)」と回想。そして、本物のようなクオリティの両国国技館のセットが作られ、そこでの取組については、「(立ち合い数は)3ケタ超えてると思います。立合わないと迫力って出ないから、入念にやりました」(一ノ瀬さん)。「ワンシーンのアクションに3日とかかけるんですよ。色んな角度から3日かけて撮るんですよ…!そこから厳選したカットを繋げる」と(ピエール瀧さん)と語る。そんな全身全霊で本作に挑んだ一ノ瀬さんは、「オールアップのとき、バリ泣いたんすよね(笑)」と明かし、「3回泣いたんですけど、ピエールさんがオールアップするときも号泣、あと国技館が終わるとき、そして全部のオールアップのとき」と告白した。さらに、これから本作を観る人へ、「大相撲に興味がある人も無い人も楽しめる。没入して観るも良し、寝っ転がって観るも良し」(ピエール瀧さん)と、「この作品を見れば、皆さんの魂も震えます、間違いなく。スタッフ・キャスト一丸となって挑み続けた作品です。皆さんの胸に刺さらないはずがないと、僕は信じています」(一ノ瀬さん)と最後にメッセージを寄せている。Netflixシリーズ「サンクチュアリ -聖域-」は配信中。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年05月11日一ノ瀬ワタル、染谷将太、忽那汐里、小雪、ピエール瀧ら出演、ドン底な若者たちが土俵で人生の大逆転を狙う、Netflixシリーズ「サンクチュアリ -聖域-」より、キャスト陣の熱が共鳴する本予告映像と、メインキーアートが公開された。本作は、借金・暴力・家庭崩壊…と人生崖っぷちで荒くれ者の主人公・小瀬清(一ノ瀬さん)が、若手力士・猿桜として、大相撲界でのし上がろうとする姿を、痛快かつ骨太に描く人間ドラマ。そんな猿桜を筆頭に、相撲愛に溢れながらも体格に恵まれない清水(染谷さん)、相撲番に左遷された新聞記者・国嶋(忽那さん)ら、ドン底でもがく若者たちの番狂わせが始まる――。映像では、頭突きに噛みつき、ガン飛ばしと、何でもありのヤンキー力士・猿桜と、彼を取り巻く個性豊かなキャラクターたちが次々登場。体格に恵まれず、力士としての芽が出ないことに悩む清水は、挫折を経験し落ち込む猿桜に「君は土俵に生きるべき人間だ!」と涙ながらに叱咤し、猿桜の心に再び火をつける。全く興味がない大相撲の伝統に反発しながらも、猿桜の破天荒な相撲に惹かれていく国嶋は、あらゆる思惑がうごめく角界に切り込もうとする。さらに、稽古や礼節を軽んじる猿桜に喝を入れ、さらなる高みへと連れていこうとする猿将親方(ピエールさん)や、猿桜を目の敵にする日本大相撲協会の犬嶋親方(松尾スズキ)など、実力派豪華キャスト陣による熱量が共鳴する。Netflixシリーズ「サンクチュアリ -聖域-」は5月4日(木)より世界独占配信。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年04月15日『ザ・ファブル』の江口カン監督と「半沢直樹」脚本を手掛けた金沢知樹が描くNetflixシリーズ「サンクチュアリ-聖域-」が5月4日(木)より世界独占配信。この度、ティーザー予告編とキーアート、場面写真が一挙解禁となった。本作は、借金・暴力・家庭崩壊…と人生崖っぷちで荒くれ者の主人公・小瀬清(一ノ瀬ワタル)が、若手力士“猿桜”として大相撲界でのし上がろうとする姿を、痛快かつ骨太に描く人間ドラマ。猿桜を筆頭に、相撲愛に溢れながらも体格に恵まれない清水(染谷将太)や、相撲番に左遷された新聞記者・国嶋(忽那汐里)ら、ドン底でもがく若者たちの“番狂わせ”がはじまる。世界的な知名度を誇り、1500年以上も日本の伝統文化、神事として継承されながら神秘のベールに包まれている大相撲の世界。その戦いが行われる土俵は、“異常”の上に成り立つまさに“サンクチュアリ”(聖域)。解禁された予告編では、カネのためだけに入門した、大相撲に一切興味ナシな力士“猿桜”こと小瀬清が、無謀にも「角界ぶっ壊す!」と宣言し、中指を突きつける破天荒すぎる姿が映し出される。やる気もなく稽古もサボり気味、先輩力士から「四股を踏め」とアドバイスされるも「せんでも勝てるわ、ボケ!」と悪態をつく始末。土俵の上では相手にガンを飛ばし、夜はクラブで札束を手に騒ぎまくるなど手が付けられないクズっぷりを発揮する。しかし、周りの予想を裏切るように型破りな戦い方で快進撃!?自分の才能に自信をつけ、次第に大相撲にのめり込んでいく猿桜と、体格に恵まれず力士としての芽が出ないことに悩む清水、世渡り下手で周囲から認めてもらえない新聞記者の国嶋ら生きづらさを抱えた若者たちが互いに刺激し合う熱き人間ドラマが展開していく。「挑戦から始まり、挑戦だらけで、最後まで挑戦だった」と苦労をふり返る江口監督。渾身作のテーマについては「本作は当初“大相撲の世界の白い巨塔”というテーマだった」と打ち明けつつ、「撮影が進む中でキャストたちが文字通り体当たりで肉体改造や稽古に励み、また演技においても懸命に取り組み、その過程でリアルな涙や、怒り、そして成長が起こっていくことを目撃している内に“白い巨塔”というテーマの上に、純粋な向き合いや、熱が熱を集めて大きな熱になっていく様子を描きたいと強く思うようになった」と、前人未到の“聖域”へと踏み込んだ強烈作を解説した。Netflixシリーズ「サンクチュアリ-聖域-」は5月4日(木)より世界独占配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年03月29日ドン底な3人の若者が“土俵”という戦場で人生の大逆転を狙う、Netflixシリーズ「サンクチュアリ-聖域-」が5月4日(木)より独占配信決定。さらに、主演の一ノ瀬ワタル、染谷将太、忽那汐里らを取り囲む豪華追加キャストが解禁となった。借金・暴力・家庭崩壊と人生崖っぷちで荒くれ者の主人公・小瀬清(一ノ瀬ワタル)が、力士“猿桜”として大相撲界でのし上がる姿を骨太に描く本作。関取を夢見るも体格に恵まれない力士仲間の清水(染谷将太)や、花形部署から相撲番に左遷された世渡り下手な新聞記者の国嶋(忽那汐里)ら若者たちとも絡み合い、土俵の世界を取り巻く人間ドラマが描かれる。世界的な知名度を誇り、1500年以上日本の伝統文化として、また神事として、神秘のベールに包まれている大相撲。その戦いが行われる土俵は、まさに“サンクチュアリ”(聖域)。主人公は、才能と体格を猿将親方(ピエール瀧)に見初められ、カネのためだけに入門した、大相撲に一切興味ナシな力士“猿桜”こと小瀬清。やる気もなく稽古もサボり気味、先輩には盾突きまくり…と手がつけられないほどだったが、徐々に大相撲にのめり込んでいくことに――。一ノ瀬ワタルそして清水や国嶋ら、生きづらさを抱えた若者たちとも絡み合い、土俵の世界を取り巻く人間ドラマが真正面から“ガチンコ”で展開されていく。今回新たに解禁されたキャスト陣が演じるのは、そんな彼らを取り巻くクセ者たち。名バイプレイヤー・田口トモロヲが演じるのは、定年間近の大相撲担当記者で、国嶋の上司・時津。大相撲へのリスペクトと愛情を持ち、大相撲界にもズバズバ切り込む国嶋を心配しつつ気にかけている。映画・ドラマ・舞台に多くのキャリア持つ岸谷五朗が演じるのは、名門・龍谷部屋の龍谷親方。息子の龍貴に“横綱”への期待とプレッシャーをかける堅物だ。そして作家・演出家・俳優と多方面で活躍する松尾スズキが演じるのは、猿将と犬猿の仲の犬嶋親方。中尾彬は日本大相撲協会理事長の熊田、仙道敦子は龍谷部屋の女将であり龍貴の母・弥生、笹野高史は龍谷部屋のタニマチ・伊東をそれぞれ演じ、熱演で脇を固める。大相撲界を巡る“政治”の行方にも注目だ。小瀬清の両親役には、きたろうが生真面目な父・浩二を、余貴美子が自由奔放な母・早苗を演じる。夫婦仲はある事件をきっかけに壊れており別居中で、小瀬清がグレた一因にもなっている。さらに若手注目株も続々出演。住洋樹は“最強”と名高い力士・静内。佳久創は、龍谷の一人息子の“角界のプリンス”龍貴。寺本莉緒は、猿桜と仲を深める、どこか謎に満ちたホステスの七海。毎熊克哉は大相撲のスキャンダルを追うフリーライターの安井。金子大地は、猿桜のタニマチとなるIT会社のCEO・村田をそれぞれ演じ、熱くフレッシュな魅力を注入する。オーディションから、元プロ格闘家という経歴を活かした徹底的な役作りに期待が寄せられる一ノ瀬さんを筆頭に、選りすぐりの実力者が勢揃いした本作。監督は、リアリティ溢れるアクションシーンを熱い熱量で描く江口カン(『ガチ星』『ザ・ファブル』)。脚本は「劇団K助」を主宰し、「半沢直樹」の脚本を手掛けた金沢知樹が担当する。Netflixシリーズ「サンクチュアリ-聖域-」は5月4日(木)より世界独占配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年02月25日「初心者専用ゴルフスクール」と「インドアゴルフレンジ&スクール」のゴルフスクールブランド2形態8店舗を展開する株式会社サンクチュアリゴルフ(本社:東京都港区六本木、代表取締役社長:羽生 淳一)が、2022年11月1日に9店舗目となる<インドアゴルフレンジ&スクール『サンクチュアリ』錦糸町店>をオープンすることが決定しました。「インドアゴルフレンジ&スクール」は、「ゴルフを身近に」を合言葉に地域密着、低価格、老若男女問わずゴルフを楽しめるスクールを展開しています。最新の日本製のゴルフシミュレーターが全打席に設置されており、左打ちも対応、24時間営業とゴルファーには夢の楽園の施設です。【特徴1】快適に保たれた室内で24時間練習可能暑さや寒さ、天候に左右されず快適に24時間練習が可能です。会員登録をするとレッスン受講だけではなく練習のみの予約も会員専用ページにて24時間いつでも予約やキャンセル受付を行うことができます。【特徴2】打席料やレンタル料などもかからず、レッスンや練習が受け放題「受け放題」のゴルフスクールでも練習やレッスンの度に打席料として別料金(500円~1,000円)を追加で支払う施設が多い中、『サンクチュアリ』はなんと無料。もちろん何球打ってもボール代も掛かりません。さらに追加料金0円でレッスンも練習も受け放題です。インストラクターも無料で自由に選べて指名料も0円なのです。「同じインストラクターのレッスンを毎回受けたい」と考えている方にも大満足のサービスを提供しています。【特徴3】ゴルフ場を保有しているスクールの為、ラウンドレッスンのメニューが豊富で安いゴルフレッスンや練習の成果をはかるため、レベルに合わせ充実した5種類のラウンドレッスンメニューを用意。すべての土日祝日で開催しており、ゴルフ場まで往復送迎付きです。【特徴4】駅から徒歩1分でアクセスしやすい立地JR錦糸町駅、地下鉄半蔵門線錦糸町駅から徒歩で1分、ダッシュで走ると20秒の好アクセス。出社前や仕事終わり、買い物ついでにちょっと打っていくか…と立ち寄りやすい立地となっています。【特徴5】初心者プログラムも受講可能なため、未経験者でも安心<初心者専用ゴルフスクール『サンクチュアリ』>でも採用されている、ゴルフコースに出て1日も早くプレーが出来るようになるための独自の初心者ゴルフプログラムも受講可能。レッスンは1人1人のレベルに合わせインストラクターが丁寧に指導を行うので、ゴルフ未経験者の方でも安心してゴルフを始めることができます。その他最新のゴルフシミュレーターもあり、ゴルフ初心者や女性の参加率も非常に高くなっています。これからゴルフを始める方にもおすすめです。(画像はプレスリリースより)【参考】※詳細URL
2022年10月04日東京にある初心者向けのゴルフスクール「サンクチュアリ」のコースレッスンプログラムなら、最短3週間で実際のコースでゴルフを楽しめるようになれますよ。近年、増えているゴルフ女子。あなたもゴルフを始めてみませんか。初心者向けのゴルフスクール「サンクチュアリ」日本で唯一、初心者向けのレッスンに特化したゴルフスクール「サンクチュアリ」。会員の8割は女性で、趣味でやっていたゴルフスキルを高めるためや家族や友人と楽しむため、ビジネスで役立つなど、さまざまな理由で、多くの女性がゴルフを始めています。コースレッスンプログラム「サンクチュアリ」では、最短3週間(6回)の室内レッスンでコースデビューができます。まったくゴルフに触れたことがない初心者でも、ルールからマナーまでばっちり身につきますよ。コースまで専用バスで完全送迎コースまでは専用バスで向かいます。講師陣も一緒にバスに乗り込み、バスのなかで一日のタイムスケジュールを確認。簡単なマナーやルールの説明も行われるので、初めてコースに出る方も安心です。ゴルフ場に到着したら、グラブハウス内で受付をします。ロッカーの鍵を受け取って、着替えましょう。ゴルフウェアを着るとコースデビューに向けてより気が引き締まる気がします。コース内の練習場にてレッスン開始!準備ができたら、まずはインストラクターの指示にしたがいコース内の練習所で肩慣らし。練習がおわったら、コースに出る前に腹ごしらえしましょう。みんなでランチを楽しむ頃には、緊張も少しほぐれているはずです。しっかり食べて、午後のレッスンに備えましょう。午後はいよいよコース体験!いよいよコースでのレッスン開始です。広い青空の下だと、打ったボールがどのくらい飛んでいるのかよく見えて、とても気持ちいいですよ。打ち方やフォームなど、その場でインストラクターの方に指導してもらえるので、実際のスキルも理解しやすいです。傾斜での打ち方など、コース体験ならではのレッスンを楽しめるのもコースレッスンの魅力です。分からないことは積極的に確認して、しっかりスキルを習得しましょう。スクールは都内に4店舗!仕事帰りにも立ち寄れる「サンクチュアリ」は都内に4店舗あります。いずれも最寄り駅から徒歩5分圏内にありアクセス良好。ゴルフクラブなどのアイテムも無料で貸出しているので、仕事帰りにも気軽に立ち寄れますよ。思いっきりボールを打ち込むとストレス解消にもなりそう。何か運動を始めたいと考えている方、ぜひゴルフを選択肢に入れてみてはいかがですか。スポット情報スポット名:サンクチュアリ 六本木店住所:東京都港区六本木7-4-4 六本木アートシェル6F・7F(7F受付)電話番号:03-6434-0808
2018年10月01日