SNSやネット掲示板で、「ハラデイ」というワードを目にしたことはありませんか?意味がわからなくて、スルーしたことがある人もいるのではないでしょうか。今回は「ハラデイ」の意味と使い方、由来をご紹介します。「ハラデイ」の意味「ハラデイ」は、「(画像を)貼れ」という意味があるネットスラングです。似たような意味を持つネットスラングはほかに、メジャーリーグの元投手「ロジャー・クレメンス」が元ネタの「画像クレメンス」があります。「クレメンス」というワードは意味を推測しやすいからか、「教えてクレメンス」や「聞いてクレメンス」など、お願いごとをする場面でよく用いられています。「ハラデイ」の使い方「ハラデイ」は画像を貼ってほしいときに、「画像ハラデイ」や「画像ちゃんとハラデイ」このような使い方をします。反対に求めていない画像が貼られたときは、「ハランデイイ」と表現するそうです。「ハラディ」の由来「ハラデイ」の元ネタは、2000年代のメジャーリーグを代表する元MLB「ロイ・ハラデイ」投手。「ロイ・ハラデイ」選手は、あの松井秀喜さんが最も苦手とする投手だったのだそう。その「ロイ・ハラデイ」の名前と「貼る」をかけて、「画像ハラデイ」という言葉が誕生したと言われています。「ハラデイ」はインターネット掲示板「2ちゃんねる」で誕生し、「なんJ(なんでも実況ジュピター)語」と呼ばれる独特のスラングのひとつ。もとは、画像を投稿するための掲示板で使われたのがはじまりです。画像投稿掲示板ではスレ(話題や投稿を集めるページ)を立てるときに、画像を貼るのが必須です。ですが、画像を貼り忘れたままスレ立てする人がいて、その人に対する返信の投稿で「画像ハラデイ」が多用されたことから、どんどん広まっていきました。今では画像投稿掲示板以外でも、SNSやメールなどで画像を貼ってほしいときに、「画像ハラデイ」と表現することもあるようです。「なんJ語」には「ハラディ」以外に、「ぐうの音も出ないほどの畜生」を略した「ぐう畜」や、元プロ野球選手金本知憲さんの愛称「アニキ」が元ネタで、「よろしくアニキ」という意味がある「よろしくニキー」などがあります。まとめ「ハラデイ」は「画像を貼れ」という意味で、もとは画像投稿掲示板で使われていたネットスラングということがわかりました。知っているときっと役立つので、ぜひ覚えておいてくださいね。"
2021年07月21日SNSなどで「thx」という単語を見たことはありませんか?「何かの略語っぽいけど、どんな意味かわからない…」そんな人も多いのではないでしょうか。そこで今回は「thx」の意味や使い方、由来をご紹介します。「thx」の意味「thx」は、「ありがとう」という意味のネットスラングです。英語の「thanks」の略で、日本語では「ありがとうございます」というより、「ありがと!」「どーも」「あざーす」のようなフランクな感じで使われています。「thx」が一般的ですが、ほかにも「tnks」「tks」「Thx」「THX」などと表記することがあります。「thx」の使い方「thx」は、相手にお礼を伝えたいときに使います。「○○してくれてありがとう」は「thx for ○○」、「○○さんに感謝します」は「thx to ○○」。メールやメッセージの文末に「thx」を使うときは、日本語で「ありがとう、よろしくね!」という意味になります。その場合は、「You’re welcome(どういたしまして)」「Not at all(全然大丈夫!)」「sure(当然のことをしただけだよ)」と返信するといいですよ。応用すると、「thank you very much」よりカジュアルな言い回し、「thanks a lot」を略して「thx a lot」。「thank you」を略した「thx u」、親しい友人に感謝を伝える「thanks brother(ありがとう兄弟)」を略した「thx bro」などがあります。「thx」の由来「thx」は、主に英語圏の人たちに使われています。メッセージツールを利用したやりとりで、レスポンスを早くテンポよくするために、「thanks」を「thx」と略するようになったのが由来です。「thx」は、ひと文字ごとに送信料金がかかった時代に、より短く言葉を伝えるために考案された略語と言われています。現在は、SNSの文字制限に対応するためにも多用されています。まとめ「thx」は「thanks」の略で、「ありがとう」を意味するネットスラングということがわかりました。「ありがとう、よろしくね」という意味で文末に使うことも多く、テンポよくやりとりができる上、SNSの文字制限を回避するためにもよく使われています。知っておくと役立つので、ぜひ覚えておいてくださいね。"
2021年07月10日都会の若者文化の中から生まれる英語のくだけた言い回しをスラングと言いますよね。学校の教科書ではあまり習わない言葉ですが、知っているとなんだか「わかってるやつ」という感じがしてちょっとかっこいいですよねえ。というわけで、いわゆるヒップ・ホップ・カルチャーとは切り離せない、さまざまな黒人スラングを網羅した「アフリカン・アメリカン スラング辞典」(研究社)などの著書を持つ訳詞家・泉山真奈美さんに、スラング的な気の利いた言い回しをいくつか教えてもらいました。——泉山さん、どうも初めまして。こういう時は「What’s up!(ワッツアップ)」ですか?「だめです。たしかにWhat’s upはスラングの挨拶ですが、初対面の人にいきなり使うものではありません。これは『よう、元気かい?』というような意味です。スラングなので、TPOをわきまえて使う相手を選ばないと失礼に当たります。私がミュージシャンに会ってインタビューするときでも使いません」——ははあ、それは失礼しました……「人は『使ってはいけない!』と怒られるような言葉から先に覚えるものです。ただスラングがすべて俗っぽいものなのかというとそうではなくて、ステキな言い回しもたくさんあります。たとえばマクドナルドのキャッチコピーもある種のスラングです。『I’m lovin’ it(アイム・ラヴィン・イット)』というのを耳にしたことがありませんか?」——はい、陽気なナレーションが頭に浮かびました「Loveという単語は本来の文法で言えば、進行形になりません。そこをわざわざ進行形にしている。つまりこれは『今すぐ○○したい』『強烈に○○したい』ということを意味してます。以前、大学で講義をした時にこれを学生に訳してもらったところ『今すぐ食べたい!』という回答が出ました。間違いではないけれど、私だったら『よだれが出ちゃう!』と訳します。辞書にはないような意味を引き出す。それがスラングを翻訳するということです」——洋楽の曲タイトルにもそういうのありますよね?「例えば、マーヴィン・ゲイの『I Heard It Through the Grapevine!』という曲は邦題では『悲しいうわさ』です。本来、Grapevineというのは『ぶどうのつる』という意味なんですが、ここでは『ぶどうのつるをたどるように、君の“悲しいうわさ”を聞いたよ』というところから邦題がついています。ステキですね。ほかにもジャクソン・ファイブの曲に『I Want You Back』というものがありますが、これは本来なら『I want you to be back』が正しいんです。つまり『I Want You Back』はすごく歌っぽく、口語っぽい。これも一つのスラング的表現ですね。ちなみに邦題は『帰ってほしいの』です」(泉山さんが訳したマイケル・ジャクソンのベスト盤)——そういうスラングをいろいろ知ってたらモテますか?「日本人同士だとちょっとわからないですね(笑)。でも、ネイティブの方には好感を持たれるかもしれません。たとえば、クリスマスカードの書き方一つにもこなれた感じを出すことができます。『You’re THE gift from up above. Merry Christmas』なんてどうでしょうか。『君は神様からの贈り物だね』という意味です。ポイントはTHEを大文字にすること。僕に必要なのは君だよ、ということを強調する書き方ですね。日本語だと歯の浮くような言葉かもしれませんが、英語だとわざとらしく感じません。ぜひ機会があれば使ってみてくださいね」——ありがとうございました。(いろいろ教えてもらいました)ひと言に英語とは言ってもいろいろな表現があって奥深いですね。ちなみに泉山さんは、ジャクソン・ファイブの歌詞の意味が知りたくて英語の世界にのめり込んでいったそうです。もしみなさんが翻訳に関心を持つことがあるのなら、泉山さんのように大好きなものを一つ見つけて、それを突き詰めていくのもいいかもしれません。(根岸達朗/プレスラボ)【関連リンク】翻訳学校 フェロー・アカデミー泉山さんも講師を務める翻訳学校のウェブサイトです先輩の体験談で分かるフェロー・アカデミー実際に受講した先輩の体験談やこぼれ話が満載です「今、何時ですか?」は英訳すると!?教科書英語の間違いに注意!たった一言の差でとんでもない意味になるそうです
2009年12月24日