ケンゾー(KENZO)とヴェルディ(VERDY)によるコラボレーションコレクション「カラーズ」が登場。2024年4月12日(金)より、ケンゾーブティックほかで発売される。ケンゾー×ヴェルディ「カラーズ」「カラーズ」は、大胆な原色のカラーブロックが着想源。第1弾でのコラボレーションと同様に、2024年春夏コレクションにてスペシャルグラフィックを手掛けたアーティスト・ヴェルディが、「KENZO PARIS」や「KP」といったロゴを鮮やかに再解釈し、Nigoがデザインしたケンゾーのアイテムに落とし込んでいる。<メンズ>定番ジップアップフーディーやスウェットメンズの注目は、無起毛のメルトン素材を採用したスウェット。胸元や背面には、ヴェルディのシグネチャーフォントで「KENZO PARIS」もしくは「KP」グラフィックを施した。セットアップで着用可能なショーツの膝部分にも、同様のロゴを配している。ジャージ素材のTシャツは、ゆったりと着用できるオーバーサイズとクラシックフィットの2型を用意。カラーは、スウェットはグレーとブルー、Tシャツは同様のカラーに加え、イエローとホワイトを用意する。<ウィメンズ>ポップなイエローカラーのクロップドTシャツウィメンズでは、クラシックフィットとルーズ フィットの2型のTシャツやクロップドTシャツを展開。クロップドTシャツは、柔らかなホワイトジャージに、イエローのレタリングを配したロゴをあしらっているのがポイントだ。<アクセサリー>小ぶりのトートバッグやキャップアクセサリーとしては、ディープシーブルーのキャンバスで仕立てた小ぶりのトートバッグや、ベースボールキャップがラインナップ。いずれも、ブルー地にはホワイトロゴ、オフホワイト地にはイエローの「KENZO PARIS」ロゴを合わせている。スニーカー「ケンゾー ぺース」新色もまた、2023年に登場したNIGOが手がけるスニーカー「ケンゾー ペース(KENZO-PACE)」の新色が登場。「ケンゾー ペース」はランニングシューズに着想を得た、ボリューミーなアウトソールを備えつつ、軽量かつ優れたクッション性を誇る、履き心地も抜群の1足だ。アパレルやアクセサリーと同様の、鮮やかな原色使いが魅力だ。【詳細】ケンゾー×ヴェルディ「カラーズ」発売日:2024年4月12日(金)取扱店舗:ケンゾーブティック、ケンゾーオンラインストア※4月10日(水)より、心斎橋パルコの期間限定ストア、ケンゾー 渋谷パルコにて先行限定発売。アイテム例:・クラシック スウェット メンズ 56,100円・クラシック Tシャツ 31,900円・オーバーサイズ Tシャツ 33,000円・ルーズTシャツ 29,700円・ボクシーTシャツ 29,700円・キャンバス トートバッグ 47,300円・コットン キャップ 24,200円・ケンゾー ペース スニーカー 68,200円
2024年04月13日ケンゾー(KENZO)とヴェルディ(VERDY)がコラボレーション。メンズ・ウィメンズのアパレルやバッグなどを2023年12月5日(火)よりケンゾーストアにて販売する。ケンゾー×ヴェルディケンゾーの2024年春夏コレクションで発表された、グラフィックアーティスト・ヴェルディとのコラボレーションコレクション。「KENZO」「KENZO Paris」「18 Rue Vivienne」「1970」などのロゴをヴェルディが再解釈し、Nigoがデザインしたケンゾーのアイテムに落とし込んだ。総柄ロゴのパーカーまず最初に注目したいのは、ユニセックスで楽しめるウェア。パーカー、ジョギングパンツ、オーバーサイズTシャツには「KENZO Paris 18 Rue Vivienne」のロゴが総柄でデザインされている。カラーバリエーションは、ホワイト地にレッドの総柄ロゴとブラック地にホワイト総柄ロゴの2色。グラフィックを施したヴァーシティジャケットユニセックスのアウターは、レザーで仕立てたモーターサイクルジャケットとヴァーシティジャケットを用意。いずれも胸元に「18 Rue Vivienne」と「KP」、バックに「KENZO Paris」を施し、コラボレーションらしいデザインに仕上げた。ネイビーのニットセーターメンズウェアからは、ホワイトのロゴが総柄でデザインされたウインドブレーカーや、ベースカラーにネイビーを採用したニットセーター、ベストなどがラインナップ。ピンクのスウェットシャツやTシャツウィメンズウェアは、「KENZO Paris」のロゴが大胆に施されたクロップドTシャツやスウェットシャツ、総柄のポロドレスなどが揃う。いずれもおすすめのカラーは、フェミニンンなムードを纏ったピンクだ。バッグやキャップなどアクセサリーも豊富にその他、バッグやポーチ、マフラー、キャップといったアクセサリー類も幅広く展開される。【詳細】ケンゾー×ヴェルディ発売日:2023年12月5日(火)取扱店舗:ケンゾーストア※ケンゾーのオンラインストアでは12月1日(金)~発売。
2023年12月04日ヴェルディ円熟の傑作『シモン・ボッカネグラ』が11月に新国立劇場で初めて上演される。海の男シモン・ボッカネグラを題材にした力強い作品で、オペラファンなら必ず観ておきたい公演だ。『シモン・ボッカネグラ』は、ヴェルディが43歳で作曲し、24年後の大幅改訂で一躍成功を収めた作品。14世紀に実在した初代ジェノヴァ総督シモン・ボッカネグラを題材に、平民と貴族の抗争、親子や恋人の愛憎が入り組むドラマが力強い音楽で描かれる。フィエスコの沈痛なアリア「引き裂かれた父の心は」、アメーリアのロマンツァ「暁に星と海はほほえみ」、シモンとアメーリアの二重唱、ガブリエーレのアリア「わが心に炎が燃える」、シモンのモノローグ「慰めてくれ、海のそよ風よ」、そして緊迫した重唱や多彩な合唱など、聴きどころも満載。元海賊で名総督となるシモン(バリトン)、貴族階級で厳格な性格の宿敵フィエスコ(バス)をはじめ、ヴェルディならではの男声低音キャラクターの魅力が凝縮されている。演出にあたるのは、長年オランダ国立オペラを率いて同歌劇場を変革し、2018年からエクサン・プロヴァンス音楽祭の総監督を務めるピエール・オーディ。新国立劇場オペラ芸術監督の大野和士が自ら指揮を務める。■大野和士芸術監督からのメッセージ2023/2024シーズンの新制作としまして、現在エクサン・プロヴァンス音楽祭の総監督である演出家ピエール・オーディを迎え、ヴェルディの最後期の作品が生み出される先駆けとなった『シモン・ボッカネグラ』の新国立劇場初演を行います。主役のシモン・ボッカネグラにはロベルト・フロンターリ、娘アメーリアにはイリーナ・ルング、フィエスコには名バスのリッカルド・ザネッラート、アメーリアの恋人役のガブリエーレにはルチアーノ・ガンチほか、世界の第一線の歌手が揃い、貴族社会と平民社会、それとボッカネグラとアメーリアの間の親子の確執が、胸をえぐるような深い劇的な波となって皆さんの心に刻まれることでしょう。新国立劇場 2023/2024 シーズン オペラジュゼッペ・ヴェルディシモン・ボッカネグラプロローグ付き全 3 幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉11月15日(水) 19:0018日(土) 14:0021日(火) 14:0023日(木・祝) 14:0026日(日) 14:00新国立劇場 オペラパレス※予定上演時間 約2時間45分(休憩含む)■チケット情報指揮 大野和士演出 ピエール・オーディ美術 アニッシュ・カプーア衣裳 ヴォイチェフ・ジエジッツ照明 ジャン・カルマン舞台監督 髙橋尚史シモン・ボッカネグラ ロベルト・フロンターリアメーリア(マリア・ボッカネグラ) イリーナ・ルングヤコポ・フィエスコ リッカルド・ザネッラートガブリエーレ・アドルノ ルチアーノ・ガンチパオロ・アルビアーニ シモーネ・アルベルギーニピエトロ 須藤慎吾隊長 村上敏明侍女 鈴木涼子合唱指揮 冨平恭平合唱 新国立劇場合唱団管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
2023年08月29日ヴェルディのオペラの中でも1位、2位の人気を争う傑作『リゴレット』が新国立劇場で上演される。本作は、富と権力にものを言わせ女から女へと遊び歩くマントヴァ公爵、公爵に媚びを売る一方で娘を真摯に愛する父でもある道化師リゴレット、その娘で純粋一途なジルダを軸に、愛、呪い、復讐の悲劇が描かれる。オペラファンでなくてもつい口をついて出てしまう有名曲「女心の歌」をはじめ、「慕わしき人の名は」「悪魔め、鬼め!」など数々の名アリアも満載で、ヴェルディならではの力強く情熱的な音楽が、清らかな純愛と娘を弄ばれた父の悲劇を劇的に描き、観る者の心を揺さぶる。オペラ界で最も重要なバリトン歌手、ロベルト・フロンターリがリゴレット役を演じ、2019年に『ドン・パスクワーレ』でノリーナを演じた新世代のコロラトゥーラ・ソプラノ、ハスミック・トロシャンがジルダを、ヨーロッパの主要劇場を席巻するライジングスター、イヴァン・アヨン・リヴァスがマントヴァ公爵を演じる。また、殺し屋スパラフチーレを妻屋秀和が、リゴレットを呪うモンテローネ伯爵を須藤慎吾が演じるほか、森山京子、清水華澄ら日本屈指の歌手たちも集結。イタリア・オペラ界の重鎮マウリツィオ・ベニーニが、1998年の『セビリアの理髪師』以来、25年ぶりに新国立劇場で指揮を務める。エミリオ・サージ演出のプロダクションはビルバオ・オペラとリスボン・サン・カルロス歌劇場の共同制作で初演後、バレンシアのソフィア王妃芸術宮殿でも上演され、現代的な視点で作品の演劇性と登場人物の孤独とにクローズアップし、大成功を収めており、日本でも好評を集めることになりそうだ。新国立劇場 2022/2023 シーズンオペラジュゼッペ・ヴェルディリゴレット全3幕(イタリア語上演/日本語及び英語字幕付)5月18日(木) 19:005月21日(日) 14:005月25日(木) 14:005月28日(日) 14:005月31日(水) 14:006月 3日(土) 14:00新国立劇場 オペラパレス■チケット情報
2023年03月01日一つ屋根の下に、20代から106歳までの音楽家が暮らすとどんなことが起きる!? 世界でも類を見ない「音楽家のための」老人ホーム『カーザ・ヴェルディ』に、20代で入居することになった著者(メゾソプラノ歌手)が綴るエッセイ。カーザ・ヴェルディ ~世界一ユニークな音楽家のための高齢者施設~イタリア・ミラノにある高齢者施設「カーザ・ヴェルディ」は、「音楽家が、引退後も生涯音楽的な生活ができるように」という作曲家ヴェルディの願いを込めて1902年に設立されました。現在では、高齢者とは別にミラノ市内の音大に通う学生を最大16名まで受け入れており、私はその「若手音楽家」の一人として入居することに……。音楽家ばかりが一つ屋根の下で暮らすと一体どんなことが起きるのか、音楽家という共通点を持つお年寄りと若者達のあいだに、どんな交流が生まれるのか――驚きの連続だったカーザ・ヴェルディの暮らしをご紹介します。[目次]■まえがきミラノ市街地図■Capitolo1カーザ・ヴェルディについてカーザ・ヴェルディ周辺地図カーザ・ヴェルディとは?どういう人が住める?私が20代で入居できたわけ入居にかかる費用は?どこにある?施設内の様子は?エントランスから中庭まで/音楽練習室/図書室/居間/食堂/コンサートホール/趣味の部屋/個室/ヘア・サロン/教会/介助付き居室カーザ・ヴェルディの住人紹介■Capitolo2カーザ・ヴェルディ日記■あとがき現在(コロナ禍)のカーザ・ヴェルディ「カーザ・ヴェルディの一番良いところは、お年寄りと若者が一緒に住んでいるところだと思う。私達は人生の、そして音楽家の大先輩達にたくさんのことを教えていただけるし、お年寄りの方も、「必要とされている」と強く感じていらっしゃるはずだ。若者達は、学校や街中での楽しい話題や、流行(スマートフォンやフェイスブック等)をもたらし、それがお年寄りの新たな楽しみに繋がる。こんな環境が日本にもあるだろうか……いや、世界中でここ以外にあるだろうか。」(本文より)◎カラー写真多数掲載◎ミラノ市街地図・カーザ・ヴェルディ周辺地図掲載カーザ・ヴェルディの住人と(中央は著者)カーザ・ヴェルディのコンサートホールカーザ・ヴェルディ周辺地図【著者について】藤田彩歌(Fujita Ayaka)神奈川県出身。東京藝術大学音楽学部声楽科、同大学院オペラ科修了。二期会オペラ研修所修了時に優秀賞を受賞。文化庁在外研修員としてイタリアへ留学。ミラノ・ヴェルディ音楽院大学院オペラ科を満点首席修了。キジアーナ音楽アカデミーに合格しレナート・ブルゾン氏に師事。ボルゴ・ムージカの招待により、ローマにてソロ・リサイタル。ミラノにて日伊国交150周年記念式典のソリストを務める。チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、イタリア・ロンバルディア・マンドリン・オーケストラ、日本フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、藝大フィルハーモニー管弦楽団等と共演。演奏活動のほか、脳科学者の田中昌司博士(上智大学)と「音楽と脳」をテーマにした共同研究も行っている。現在、桜美林大学声楽科非常勤講師、二期会AiKoKa講師。横浜市長賞受賞。二期会会員。商品詳細カーザ・ヴェルディ~世界一ユニークな音楽家のための高齢者施設~定価:2,090円(10%税込)仕様:A5判/176ページ発売日:2022年8月29日ISBN:978-4-636-10176-8商品コード:GTB01100249 amazonにてご予約受付中! : お求めは、全国ヤマハ特約楽器店・書店または弊社オンラインショップ >まで。【本商品に関するお問い合わせ】(株)ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス ミュージックメディア部問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年08月10日映画『怪盗グルー』シリーズに登場するミニオンとアーティスト・ヴェルディ(VERDY)によるコラボレーションアイテムが登場。2022年6月24日(金)から30日(木)までユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて先行発売される。ミニオンとアーティスト・ヴェルディがコラボ映画『ミニオンズ フィーバー』の公開を記念した今回のコラボレーション。本作に登場する“新ミニオン”「オットー」と、ヴェルディのオリジナルキャラクター「ヴィック(Vick)」をモチーフにしたウェアや小物を展開する。パーカーやTシャツ、スケートボードには、「オットー」と「ヴィック」の仲睦まじい姿を描いている。また、Tシャツとステッカー、ピンバッチがセットになったボックスや、キーホルダーなど、お土産やギフトにもぴったりなアイテムもラインナップする。詳細ミニオン&ヴィック発売日:2022年6月24日(金)~6月30日(木)販売店舗:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内 スタジオスタイル住所:大阪府大阪市此花区桜島2丁目1-33価格例:・スケートボード(2枚セット) 24,200円・パーカー 23,100円・キャップ 6,600円・ロングスリーブ Tシャツ 8,800円・ジャケット 33,000円・Tシャツ 7,700円・BOX付きTシャツセット(ステッカー&ピンバッチ同封) 11,000円・キーホルダー 2,200円※7月1日(金)~オンラインにて発売【問い合わせ先】インフォメーションセンターTEL:0570-20-0606WIZARDING WORLD and all related trademarks, characters, names, and indicia are © & TM WBEI. PublishingRights © JKR. (s22)Minions and all related elements and indicia TM & © 2022 Universal Studios. All rights reserved.TM & © UniversalStudios & Amblin EntertainmentUniversal Studios Japan TM & © Universal Studios. All rights reserved. © Nintendo
2022年06月23日『REAL WORKOUT』と『東京ヴェルディ3x3』がスポンサー契約を締結パーソナルジム『REAL WORKOUT(リアルワークアウト)』を国内50店舗(直営・FC含む)展開する株式会社WORKOUT(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO 土屋耕平)は、3人制バスケットボールのプロリーグ『3x3.EXE PREMIER』、CENTRAL TOKYOカンファレンスに所属する『東京ヴェルディ3x3』バスケットボールチームとオフィシャルスポンサー契約を締結致しましたことご報告します。・REAL WORKOUTについてREAL WORKOUTは2018年に誕生して以来、「パーソナルトレーニングを全ての人に!」というコンセプトのもと、全国50店舗を展開。今までダイエットという文脈でしか想起されなかったパーソナルジムのイメージを若者向けには“BODYMAKE”や“ファッション”、中高年層向けには“サステナブルボディ”などというキーワードでサービスづくりを行い、新しい顧客層から支持を集めていす。▶︎公式HP: ・東京ヴェルディ3x3について東京ヴェルディ3x3バスケットボールクラブは、東京を本拠地に、世界に通用する選手の輩出と、競技の普及振興を目的に、2019年1月に設立しました。多くの子どもたちが、バスケットボールに触れる機会を増やし、教室やクリニックなど競技の普及活動を積極的に行います。また、3人制バスケットボールのプロリーグ『3x3.EXE PREMIER』、CENTRAL TOKYOカンファレンスで参戦し、優勝を目指します。▶︎公式HP: ・オフィシャルスポンサー契約締結の背景REAL WORKOUTはジム運営を通して優秀なパーソナルトレーナーの育成、輩出に取り組んでいます。そのような背景から昨年度よりアスリート支援を強化するとともに、地域クラブを支援することでその地域で住まう地域住民(ファン)と、クラブ(選手)、ジム(トレーナー)の3方をフィットネスを軸に交流を促進し、地域密着型の店舗運営を展開しています。また施設内の空き時間を有効活用し、アスリートのトレーニングスペース並びにリハビリスペースとして貸し出すことでチームの戦力強化にも貢献していきます。・3x3.EXE PREMIER 概要国際バスケットボール連盟が承認する3人制バスケットボールのプロリーグ。2014年に7チームで設立。2020年までに男子、女子カテゴリーで合計102チームとなり、チームは5か国、1地域(チャイニーズタイペイ、インドネシア、ニュージーランド、日本、韓国、タイ)から参戦している、世界最大規模のグローバルリーグです。■開催情報(東京ヴェルディ公式サイト) ■3x3.EXE PREMIER 公式サイト ・会社概要株式会社WORKOUT(WORKOUT INC.)〒150-0011東京都渋谷区東3-25-3 ライオンズプラザ809代表取締役CEO土屋耕平・パーソナルジム 「REAL WORKOUT」の運営・アパレル、サプリメントの企画、販売事業設立:2018年2月資本金:4700万円(資本準備金含む)店舗数:50店舗(直営・FC店含む)URL: ・商標について・「REAL WORKOUT」は株式会社WORKOUTの登録商標です。・「WORKOUT」は株式会社WORKOUTの登録商標です。・「サステナブルボディ」は株式会社WORKOUTの登録商標です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年09月10日JINS(ジンズ)のサングラスブランド「ジンズ アンド サン(JINS&SUN)」とグラフィックアーティスト・ヴェルディ(VERDY)がコラボレーションしたサングラス「ジンズ アンド サン×ヴェルディ」を2021年7月22日(木・祝)より、ジンズ渋谷店、仙台⼀番町店、三宮店、広島本通店ほかで発売する。ジンズ アンド サン×ヴェルディのコラボサングラス「ジンズ アンド サン」は、ヒューマンメイド(HUMAN MADE)を手掛けるNIGOが監修するJINSのサングラスブランド。誰もが日常的にサングラスを着用出来るよう、様々なライフスタイルてマッチするアイウェアを展開している。そんな「ジンズ アンド サン」が今回タッグを組むのは、「Girls Don’t Cry」や「Wasted Youth」など多数のプロジェクトを手掛け、世界のストリートカルチャーシーンを牽引するグラフィックアーティスト・ヴェルディ。「ジンズ アンド サン×ヴェルディ」では、“3パターンに変化”する遊び心満載のサングラスを取り揃える。レンズ部分が“格子状”の「TOY プレート」もベースとなるのは、紫外線99%カットのクリアレンズをセットしたウェリトンサングラス。そこに、気分やコーディネートに合わせて付け替え可能な「カラーレンズプレート」と、ヴェルディが所有するTOY コレクションから着想を得て作られた、レンズ部分が格子状の「TOY プレート」をセットにした。フレーム本体と各プレートには、マグネットが内蔵されているため、ワンタッチで簡単に着脱できる。モデルは、シンプルなブラックやブラウンのフレームに加え、涼し気なクリアピンクのフレームなど全2型6種を用意する。オリジナルキャラ「ヴィック」のサングラスケース&メガネ拭きまた、「ジンズ アンド サン×ヴェルディ」では、今回のために特別に描き下ろされた、ヴェルディのオリジナルキャラクター「ヴィック(VICK)」のデザイン入りオリジナルサングラスケースとメガネ拭きが付属。細部にまでヴェルディの世界観が取り入れられた、ファン必見のアイテムとなっている。【詳細】「ジンズ アンド サン×ヴェルディ」発売日:2021年7月22日(木・祝)取扱店舗:ジンズ渋谷店、仙台⼀番町店、三宮店、広島本通店、公式オンラインショッ※JINS オンラインショップでの販売は7月22日10:00開始予定ラインナップ:2型6種価格:サングラス+付属品(オリジナルサングラスケース、セリート) 13,200円
2021年07月11日新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言の延長が決まった東京だが、5月12日からは、制限はあるにせよ有観客でのイベントが認められることとなった。大型連休中のコンサートがほぼすべて中止や延期となったクラシック界もほっと一息。音楽の灯を消さない努力が続けられることと相成った。これを受けて、東京の“オペラの殿堂”新国立劇場では、ヴェルディのオペラ『ドン・カルロ』公演(5月20日~29日)の開催を決定(5月20日のみ18:30開演を17:30開演に変更)。東京のクラシックを象徴するサントリーホールに於いても、有観客での公演が再開される見通しだ。そこで気になるのが、「室内楽の庭」の愛称がすっかり定着した国内最大級の室内楽の祭典「サントリーホールチェンバーミュージック・ガーデン(CMG)」(6月6日~27日)だ。昨年は新型コロナウィルス感染拡大の影響によって全公演が中止となってしまったこのイベントの存在意義はとても大きい。クラシックジャンルの中でも特に敷居が高いイメージの「室内楽」を身近なものとするCMGの試みは“室内楽の庭”に気楽に足を運ぶ人の増加によってすっかり定着。今や新緑の季節の風物詩となっている。それだけに、今年はなんとしても実現してほしい。“今年は有観客で開催予定”の声が聞こえてくるのは嬉しい限り。“Withコロナ”の時代に突入した感もある連休明けの東京の街にはクラシック音楽がよく似合う。
2021年05月11日“東京のオペラの殿堂”新国立劇場の2021-22シーズンプログラムが発表された。新制作4演目を含む10作品は、まさにオペラ史上に残る名作のオンパレード。オペラファンから初心者までが楽しめる極めて魅力的なプログラムだ。コロナ禍によって出口の見えない状況に置かれた中で用意された10作品は、様々な困難を乗り越えながら新しい歴史を刻んできたオペラの歴史を紐解くことにも繋がるような演目とも言えそうだ。大野和士芸術監督による「新国立劇場と私は、来シーズンのプロダクションが本来の姿で上演されることを、まずは心より願っております。しかし、その日の到来するのが少しばかり遅くなったとしても、できる限りの最良の形で、皆様に喜びをお届けする劇場として一作一作に惜しみなく力を注いで参りたいと考えております」という言葉を起点に、新国立劇場の新たな扉が開かれる。●2021-22シーズン・ラインナップ・ロッシーニ:『チェネレントラ』(新制作)2021年10月・ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(新制作)2021年11月・12月・プッチーニ:『蝶々夫人』2021年12月・ワーグナー:『さまよえるオランダ人』2022年1月・2月・ドニゼッティ:『愛の妙薬』2022年2月・ヴェルディ:『椿姫』2022年3月・R.シュトラウス:『ばらの騎士』2022年3月・モーツァルト:『魔笛』2022年4月・グルック:『オルフェオとエウリディーチェ』(新制作)2022年5月・ドビュッシー:『ペリアスとメリザンド』(新制作)2022年7月●2021-22ラインナップ紹介映像
2021年03月16日創立50周年を迎えた神奈川フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会「県民名曲シリーズ第10回」が3月20日(土)、神奈川県民ホールにて開催される。記念すべき第10回目のテーマは「フランス」。今回の演奏会は二部構成となっており、後半に披露される音楽劇をメインに、第一部ではフランスやヴィクトル・ユゴー原作の作品レ・ミゼゆかりの名曲を披露する。演奏会で披露される60分のレ・ミゼは主人公のジャン・バルジャンをとりまく若者たちが主役となる物語。まずはヴェルディの歌劇「運命の力」でジャン・バルジャンたちに訪れる運命、プッチーニによる歌劇「マノン・レスコー」で愛と悲劇を描写。つづく、「ノートルダム」はレ・ミゼと同じくユゴー原作の作品だ。最後にフランス革命後の世界と同年代に起きた戦争「ウェリントンの勝利」でその時代に想いを馳せる。そして、メインの音楽劇によるレ・ミゼでは、若さゆえの刹那と熱意、愛をジャン・バルジャンの語りにより進めていく。川瀬賢太郎の指揮の元、フル・オーケストラと青木エマ、高野百合絵、大山大輔、加耒徹らのオペラ歌手で聴く、贅沢なレ・ミゼを堪能してほしい。<プログラム>第1部♪ヴェルディ/歌劇「運命の力」序曲♪プッチーニ/歌劇「マノン・レスコー」より“間奏曲”♪シュミット/歌劇「ノートルダム」より“間奏曲”♪ベートーヴェン/ウェリントンの勝利(戦争交響曲)Op.96 17’第2部♪音楽劇による「レ・ミゼラブル(ヴィクトル・ユゴー原作)」~若者たちの60分のレミゼ~1.大橋晃一編曲/ラ・マルセイエーズ2.ジョルダーノ/歌劇「アンドレア・シェニエ」より”Nemico della partia”3.グノー/歌劇「ファウスト」より”宝石の歌”4.ミュージカル「レ・ミゼラブル」より”A heartful of love”5.ミュージカル「レ・ミゼラブル」より”On my own”6.ミュージカル「レ・ミゼラブル」より”One day more”7.ミュージカル「ジキルとハイド」より”This is the moment”8.プッチーニ/歌劇「蝶々夫人」より”ハミングコーラス”9.レハール/喜歌劇「メリー・ウィドウ」より”Lippen schweigen”唇は黙して10.マスカーニ/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より”間奏曲”
2021年03月08日新年恒例の「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤー・コンサート」。今年2021年はオーストリア政府によるコロナ感染予防規定のため無観客で開催され、歴史的な成功を収めたことが伝えられた。ちょうど元旦の昼に開催された地元オーストリアではTVの視聴率が何と54%、120万人が見た計算となるというから驚きだ。オーストリアの日刊紙『クーリエ』では「芸術的にこれ以上望むものはない」、「リッカルド・ムーティとウィーン・フィルは一体となり、聴く者に特別な音楽の饗宴をもたらしてくれた」と手放しで絶賛し、『クローネ』紙も「ウィーン・フィルは魅惑的な色彩感と、洗練された音に包まれた」と称賛の言葉を連ねているという。そして収録からわずか1週間後の1月8日には、ライヴ録音されたコンサート全曲の配信が全世界で開始されたのだ。いつもであれば華やかな歓声と拍手に包まれるニューイヤー・コンサートだが、今年は、指揮者の入場にも、演奏終了後にも聴衆の拍手はなく、時折ソロ・パートを演奏した奏者をたたえることはあったといえ、粛々と進められたことが印象的だ。放送では、第1部と第2部の最後に、オンラインを通じて視聴していた世界各地の7千人の拍手や静止画が流され、その拍手はホールにもスピーカーを通じてフィードバックされ、指揮台上のムーティとオーケストラの奏者が微笑むシーンも放送で映し出されていたことが思い出される。今年のプログラムのキーワードは、今年80歳を迎える指揮者ムーティの母国イタリアで、当時のイタリアの王子のために書かれた「マルゲリータ・ポルカ」、イタリア趣味を反映した「ヴェネツィア人のギャロップ」、あるいはヴェルディ「リゴレット」やベッリーニ「夢遊病の女」など当時一世を風靡したイタリア・オペラの名旋律を散りばめた「新メロディ・カドリーユ」など、オーストリアとイタリアとの強い絆を物語る作品が取り上げられた。さらには、日本では未だに高い人気を誇るドイツの名指揮者ハンス・クナッパーツブッシュの十八番だった豪快なコムツァークのワルツ「バーデン娘」をはじめとする7曲もの作品が、ニューイヤー・コンサート史上初めて取り上げられたのも大きな話題で、シュトラウス一家をはじめとするワルツやポルカというオーストリアの音楽的財産を広く世界に紹介しようとするウィーン・フィルの姿勢が見て取れた。無観客公演だったことに加えて異例だったのは、ウィーン・フィルの楽団長と指揮者のムーティがスピーチを行ったこと。楽団長で第1ヴァイオリン奏者のダニエル・フロシャウアーは、「音楽大使として、マエストロ・ムーティとともに、希望と明るさのメッセージをお届けします。本日演奏する音楽は、暗い日々も、そして楽しい時も私たちを勇気づけてくれたもの。その意味で、このコンサートがみなさんにとって忘れ難いものになりますように」とコンサートに込める思いを第2部の冒頭で表明。一方ムーティは、恒例のアンコール曲「美しく青きドナウ」の演奏の前に「私たちはここにいて、音楽が運んでくれるメッセージを信じて演奏しています。音楽家には武器があります。これは人を殺さない、音楽という武器です。音楽は喜びや希望、平和、兄弟愛、そして何よりも愛をみなさんに届けることができます。私たち音楽家にとって、音楽は仕事ではなく、使命なのです。その使命を伝えるために音楽家は働いているのです。では何の使命か?それはこの社会をより良いものにする、という使命です。新しい世代の若者にとってこの1年は、物事を深く考えられないままに過ぎてしまいました。自分の健康のことを始終考えていなければならなかったからです。身体の健康は大切ですが、精神の健康も同じくらいに大切です。音楽はその精神を健康に保つのに必要なのです」と音楽、そして音楽家の持つ使命の大切さについて話しています。さらに「世界中の知事、大統領、首相のみなさん」と呼び掛け、「将来社会をよくするためには、音楽という文化が欠かすことができない要素であるという点をどうかお考え下さい。この思いを込めて『美しく青きドナウ』を演奏いたします。この美しい曲の音の波の中に、喜びと悲しみが、生と死がいっぱいに詰まっていることをお聴きください」と締めくくり、音楽が社会で果たす重要な役割について訴えた。例年であればオーケストラとともに「新年明けましておめでとう!」という一言を発するだけのところだが、あえて言葉を尽くしたムーティに、オーケストラは譜面台を叩いて賛同の拍手を贈ったことも心に残る。なお、2022年のニューイヤー・コンサートの指揮者がダニエル・バレンボイム(2014年以来3度目の登場)に決まったことが発表された。リッカルド・ムーティPhoto: Dieter Nagl◎アルバムの試聴・購入はこちらから (ムーティのスピーチは収録されています。楽団長のスピーチとオンラインの拍手は収録されていません。)◎アルバム情報ニューイヤー・コンサート2021/リッカルド・ムーティ&ウィーン・フィル【発売日】デジタル配信:2020年1月8日(通常配信・24ビット96kHzハイレゾ配信・ストリーミング)CD:SICC-2221~222枚組2021年1月27日予定¥2,900+税ブルーレイ:SIXC‐372021年2月17日予定¥5,700円+税レーベル:ソニークラシカル【収録曲】■CD1第1部1.ファティニッツァ行進曲[オペレッタ「ファティニッツァ」より]★(スッペ)2.ワルツ「音波」作品148★(ヨハン・シュトラウス2世)3.ニコ殿下のポルカ 作品228(ヨハン・シュトラウス2世)4.ポルカ・シュネル「憂いもなく」作品271(ヨーゼフ・シュトラウス)5.ワルツ「坑夫ランプ」★(ツェラー)6.ギャロップ「贅沢三昧」[オペレッタ「キスのリハーサル」のモティーフによる]★ (ミレッカー)第2部7.歌付き喜劇「詩人と農夫」序曲(スッペ)8.ワルツ「バーデン娘」作品257★(コムザーク)9.マルゲリータ・ポルカ 作品244★(ヨーゼフ・シュトラウス)■CD21.ヴェネツィア人のギャロップ 作品74★(ヨハン・シュトラウス1世)2.ワルツ「春の声」作品410(ヨハン・シュトラウス2世)3.ポルカ・フランセーズ「クラップフェンの森で」作品336(ヨハン・シュトラウス2世)4.新メロディ・カドリーユ 作品254(ヨハン・シュトラウス2世)5.皇帝円舞曲 作品437(ヨハン・シュトラウス2世)6.ポルカ・シュネル「恋と踊りに夢中」作品393[オペレッタ「女王のレースとハンカチーフ]のモティーフによる](ヨハン・シュトラウス2世)アンコール7.狂乱のポルカ 作品260(ヨハン・シュトラウス2世)8.新年の挨拶[リッカルド・ムーティの英語によるスピーチ]9.ワルツ「美しく青きドナウ」作品314(ヨハン・シュトラウス2世)10.ラデツキー行進曲 作品228(ヨハン・シュトラウス1世/ウィーン・フィル編)★ニューイヤー・コンサート初演奏の作品*日本語曲名は日本ヨハン・シュトラウス協会刊の『ヨハン・シュトラウス2世作品目録』(2006)、『ヨーゼフ・シュトラウス作品目録』(2019)に従っています。【録音】2021年1月1日、ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ・レコーディング
2021年01月15日グラフィックアーティストのヴェルディ(VERDY)が手掛けるショップ「ヴェルディーズ ギフト ショップ(VERDY’S GIFT SHOP)」が、2020年1月16日(土)から2月17日(水)までの期間、伊勢丹新宿店にオープンする。「Girls Don’t Cry」「Wasted Youth」など多数のプロジェクトを手掛け、世界のストリートシーンを牽引するアーティスト・ヴェルディ。今回は彼のオンラインショップ「ヴェルディーズ ギフト ショップ」の初のリアルショップが伊勢丹新宿店に登場。新作プロジェクトに関するアイテムはもちろん、ここでしか買えない限定コラボレーション商品等を多数取り揃える。「Girls Don’t Cry」からは、ストリートブランド・シー ユー イエスタデイ(See You Yesterday)とのコラボレーションバッグをはじめ、インテリアグッズとしてハートラグ、ピローをラインナップ。また、「Wasted Youth」とブラックアイパッチ(BlackEyePatch)のコラボレーションアイテムとして、アイコニックなグラフィックをあしらったワークジャケットを用意する。その他にも「VICK」とシークレットベース(secret base)のコラボレーションによるフィギュアなども展開する予定だ。【詳細】ヴェルディーズ ギフト ショップ期間:2021年1月16日(土)~2月17日(水)会場:伊勢丹新宿店本館 2階 イセタン ザ・スペース住所:東京都新宿区新宿3-14-1※イベント期間中、 各発売日および翌日はパスマーケットによる抽選での入場。抽選受付はWEBで実施。※イベントの内容は、 都合により変更または中止となる場合あり。<1月16日(土)・17日(日)入場抽選>申込期間:1月4日(月)10:00~1月9日(土)23:59抽選結果配信:1月10日(日)18:00頃予定<アイテム価格例>「Girls Don’t Cry」ハートラグ 14,300円(税込)、「Girls Don’t Cry」×伊勢丹 ピロー 9,900円(税込)、「Girls Don’t Cry」×シー ユー イエスタデイ 90sバッグ 12,100円(税込)、「VICK」×シークレットベース フィギュア 22,000円(税込)、「Wasted Youth」×ブラックアイパッチ ワークジャケット 35,200円(税込)
2021年01月07日コロナ禍に翻弄され続けた2020年のクラシック界。新たに迎える2021年はどのような展開となるのだろう。毎年恒例のメモリアル作曲家はといえば、没後100年のサン=サーンス(1835-1921)、没後50年のストラヴィンスキー(1882-1971)、そして生誕100年のピアソラ(1921-1992)あたりに光が当たるが、昨年(ベートーヴェン生誕250年)のような盛り上がりは望みにくい。逆に盛り上がりきれなかったベートーヴェン・イヤーをもう1年引っ張るような雰囲気すらも感じられるあたりが興味深い。イベントを開催する上に於いての最大の懸念は、先が読みにくいことだろう。クラシック界の公演情報は遅くとも半年ほど、早いものでは1年以上先の公演が告知され、いち早くチケットの発売が始まることが慣習だ。コンサートホールの数も多く、競合の多い首都圏に於いては、他公演よりも少しでも早くチケットを売り始めることが常套手段であったところが、コロナ禍の現在は、コンサート直前まで発売が据え置かれるケースも散見する。特に、春先から初夏にかけて予定されている来日公演の多くが今も様子を見ている段階だ。先が読みにくい状況の中で、コンサートのあり方はもとより、聴く側のスタンスも微妙に変化しているのだろう。それに伴い公演チラシを撒きまくるといった重厚長大なプロモーションが影を潜め、短期的かつ有効なWEBプロモーションを模索する時代に突入したようだ。一方、昨年盛んに行われた無観客での「ライブ・ストリーミング(配信)」は、コンサート会場の入場者数緩和に伴い、“有観客公演と配信のハイブリッド”という新たなスタイルに変化しつつある。これは演奏者の収入増につながるとともに、ファン層拡大の有効な手段となるだろう。国際的な話題としては、1年延期された「ショパン国際ピアノコンクール」に注目が集まる。11月のショパンの命日を軸に5年に一度ポーランドのワルシャワを舞台に開催されてきた同コンクールは、最高の人気と知名度を誇る若手ピアニストの登竜門だ。本来ならば昨年の秋に誕生するはずであった新たなスターの姿を、今年こそは拝めることを、クラシック界全体が期待している。明るい話題も届いている。昨年、新型コロナ感染拡大の影響を最初に受けた大型イベントとして記憶に残る「東京・春・音楽祭」2021年の開催概要が発表されたのだ(2021年3月19日〜4月23日)。“桜の季節の上野を舞台に実施される国内最大級のクラシック音楽祭”としての内容や位置づけはそのままに、あらゆる状況下においてもコンサートを届けたいという想いの下、全プログラム対象のライブ・ストリーミング配信(アカデミー講義を除く/有料)が行われる。これは会場に来られない方々にとっての朗報だ。さらには、巨匠リッカルド・ムーティによる「イタリア・オペラ・アカデミーin東京」で、昨年延期となったヴェルディのオペラ『マクベス』が取り上げられるなど、リベンジの準備も着々と進められている。レコーディングに於いて大きな話題を呼んでいるのが、テオドール・クルレンツィス指揮ムジカエテルナだ。昨年発売されたアルバム、ベートーヴェンの『交響曲第5番「運命」』の人気は凄まじく。残念ながら中止となってしまった春の来日公演を惜しむ声が未だに絶えない。そのクルレンツィスの新譜として4月に発売が予告されているのがベートーヴェンの『交響曲第7番』だ。クラシック業界待望の大ヒットアルバムに期待が募る。“Withコロナ”の時代を標榜する2021年のクラシック界に求められるのは、“忍耐と革新”だ。
2021年01月07日ニードルズ(NEEDLES)は、グラフィックデザイナー・ヴェルディ(VERDY)の手掛ける「Girls Don’t Cry(ガールズ ドント クライ)」とコラボレーションしたアイテムを、渋谷パルコ内「2G TOKYO」にて抽選販売する。ニードルズと「Girls Don’t Cry」がタッグを組んだコラボレーションアイテムとして、ニードルズ定番のトラックジャケット&パンツをはじめ、ヴィンテージアイテムを裁断し再構築したネルシャツ、Tシャツなどが登場。フーディーやジャケットには、ニードルズの蝶モチーフと「Girls Don’t Cry」のロゴを組み合わせたグラフィックが用いられている。また、コラボレーションアイテムに加え、「Girls Don’t Cry」オリジナルアイテムも同時発売される。尚、抽選販売やアイテム詳細については今後追って告知される。【詳細】ニードルズ×Girls Don’t Cry展開場所:2G TOKYO住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ2FTEL:03-6445-3003展開アイテム:トラックジャケット、トラックパンツ、ネルシャツ、Tシャツなど※抽選方法や応募に関しては追って「P-ROOM THE WORLD」オフィシャルインスタグラムにて告知される。
2020年11月21日11月22日(日)、29日(日)両日共 日本時間19:00より、リッカルド・ムーティ指揮 ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団演奏会の模様が、東京・春・音楽祭の公式サイトから、日本の聴衆に向けて特別配信(視聴無料)されることが発表された。今回の配信は、イタリア・ラヴェンナ音楽祭との提携及びRMMUSICの提供によって実現したもので、ラヴェンナのダンテ・アリギエーリ劇場にて、無観客で事前収録され、ラヴェンナ音楽祭の公式サイト、イタリアの通信社ANSAの公式サイト内でも同時配信されるものだ。11月22日(日)のオール・シューベルト・プログラムでは、2005年のケルビーニ管の第1回公演で取り上げられた交響曲第8番《未完成》を演奏。11月29日(日)は、イタリアの作曲家マルトゥッチ、プッチーニ、ヴェルディによる珠玉の作品の数々を取り上げられる。東京・春・音楽祭とラヴェンナ音楽祭は、これまで2016年の日伊国交樹立150周年記念年に日伊両国でケルビーニ管の精鋭メンバーと、日本の若手トップ奏者たちによる特別編成オーケストラによる演奏会を行うなど、交流を続けてきた間柄だ。新型コロナウイルス感染症拡大の一日も早い収束と、音楽を共有する喜びが戻ってくることへの願いが、今回の配信実施の根底に流れている。●視聴リンク等詳細はこちらから Zani-Casadio■リッカルド・ムーティ指揮 ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団特別配信(視聴無料)[ラヴェンナ音楽祭提携 RMMUSIC提供]●11月22日(日) 日本時間 19:00配信開始[曲目]シューベルト:交響曲 第8番 ロ短調D759《未完成》交響曲 第3番 ニ長調 D200●11月29日(日) 日本時間 19:00配信開始[曲目]マルトゥッチ:ノットゥルノ(夜想曲) op.70-1プッチーニ:交響的前奏曲ヴェルディ:歌劇《ナブッコ》序曲歌劇《マクベス》第3幕よりバレエ音楽歌劇《運命の力》序曲歌劇《シチリア島の夕べの祈り》序曲
2020年11月21日「日本オペラ振興会(藤原歌劇団・日本オペラ協会)」の来年度シーズン・ラインアップが発表された。日本のニュープロダクション(新制作)及びイタリア・オペラの名作中の名作を揃えたラインナップからは、2021年に設立40周年を迎える日本オペラ振興会の意気込みが伝わるようだ。コロナ禍の中、ステージにも客席にも新たな対応が求められる中、伝統に培われた老舗の技と施策に期待したい。詳細: そして、これらのオペラ公演を更に楽しむための試みもすでにスタートしている。オペラオンデマンド講座「オペラびとの時間」は、自宅にいながらにしてとっておきのオペラトークが楽しめる素敵な時間。クラシック界の第一線で活躍する「オペラびと」たちが披露する、あんな話、こんな思い出、とっておきのエピソードの数々が、貴重な写真や歌の映像とともに披露される60分。毎回ステキなゲストを迎えて開催されるイベントのナビゲーターは、コンサートソムリエ朝岡聡。これを体験すればオペラが100倍楽しめるに違いない。■日本オペラ振興会(藤原歌劇団・日本オペラ協会)2021/22シーズンラインアップ・2021年4月:池辺晋一郎:『魅惑の美女はデスゴッデス!』&プッチーニ:『ジャンニ・スキッキ』(ニュープロダクション)・2021年6月:プッチーニ:『蝶々夫人』・2021年9月:ベッリーニ:『清教徒』(ニュープロダクション)・2022年1月:ヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』(ニュープロダクション)・2022年2月:伊藤康英『ミスター・シンデレラ』(ニュープロダクション)
2020年10月29日2019年のカンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニングにて上映され、賛否両論を巻き起こしたギャスパー・ノエ監督最新作『LUX AETERNA』(原題)が『ルクス・エテルナ 永遠の光』として「のむコレ2020」にて公開決定。ポスタービジュアルと共に混沌と狂気の2本の予告編が解禁された。アートと深い関わりを持ち続けるファッションブランド「サンローラン(SAINT LAURENT)」のクリエイティブディレクター、アンソニー・ヴァカレロが「様々な個性の複雑性を強調しながら、サンローランを想起させるアーティストの視点を通して現代社会を描く」というコンセプトでスタートさせたアートプロジェクト「SELF」。本作はそのプロジェクト作品として製作され、2018年カンヌ国際映画祭監督週間にて芸術映画賞を受賞した『CLIMAX クライマックス』に続き、2019年同映画祭ミッドナイトスクリーニングにて上映。絶賛・酷評の賛否両論を巻き起こし、異才ギャスパー・ノエはあらためて唯一無二の個性を見せつけた。主演を務めるのは『ニンフォマニアック』のシャルロット・ゲンズブール、『ベティ・ブルー』で知られるベアトリス・ダル。さらに『マッドマックス 怒りのデス・ロード』より女優業にも進出するモデルのアビー・リー・カーショウや、ミカ・アルガナラズ、ルカ・アイザック、ポール・ハメリンといったトップモデルらも出演。今回解禁となったポスタービジュアルでは、「ようこそ、混沌と狂気の撮影現場へ」というキャッチコピーと共に、柱に縛り付けられたシャルロットと顔を隠したベアトリスが、七色の炎に包まれるアート感溢れるデザイン。また、予告編は2パターンあり、狂気編では分割された画面の中で、火あぶりに関する会話から始まり、赤・緑・青の痛いほどビビッドな色彩と共に、2人が叫び狂う姿が…。(※注)本映像は光の点滅が続くなど、光に対して敏感な方の場合、光感受性反応による諸症状を引き起こす可能性のあるシーンが含まれております。ご鑑賞頂く際には予めご注意下さい。一方、混沌編では同じような構成ながらも、ヴェルディのレクイエム「怒りの日」の有名な音楽と共に、カール・Th・ドライヤーの映画『怒りの日』(1943)の火刑の映像が引用され、カオス感渦巻くトレーラーとなっている。『ルクス・エテルナ 永遠の光』は11月20日(金)より「のむコレ2020」にてシネマート新宿、シネマート心斎橋で公開。(text:cinemacafe.net)
2020年09月29日ニューヨークのメトロポリタン・オペラ(MET)が、現在の健康危機に関する情報に基づき、2020-21年シーズンのスタートとなる秋公演を中止すると発表した。新シーズンは2020年12月31日に開幕する予定で、特別なガラパフォーマンスを含む企画の詳細は後日発表される予定だ。MET総裁ピーター・ゲルブは、「メトのスケジュールは組織が非常に複雑であることを考えると、秋シーズンをキャンセルせざるを得ない。お客様と劇場の職員の健康と安全は私たちの最優先事項であり、社会的距離を保つことが依然として求められている中、9月にメトロポリタン歌劇場でオープニングに向かえるのは不可能だと判断致しました」と語っている。詳細はMETのHP( )参照。また、今後の聴衆の行動の変化を見越して、可能な限り夕方の開幕時間を午後7時に繰り上げ、パフォーマンスの上演時間の短縮を試みるという。例えば、ヘンデルの『ジュリアス・シーザー』は2回の休憩を含む上演時間4時間半から1回のみの休憩の3時間半になる予定。シーズン短縮に伴い、「METライブビューイング」のシーズンも短縮され、『魔笛』、『ロメオとジュリエット』、『ドン・ジョヴァンニ』、『デッド・マン・ウォーキング』、『影の無い女』、ヴェルディの『ナブッコ』、ベッリーニの『海賊』の7演目がライブ配信される予定だ。日本における「METライブビューイング」2020-21シーズンの上映に関しては配給会社の松竹株式会社より後日発表予定。最新情報は、 参照。
2020年06月04日新型コロナウイルス感染症の感染予防および拡散防止のため、全国でコンサートが中止や、劇場、美術館、博物館、レジャー施設の休館が発表されている。同時にライブや公演のネット配信や、ネットを通じて美術や動物園の模様を楽しめる企画がスタート。公演中止や休館の知らせによって哀しい想いをしたり、不安を感じている人も少なくない。しかし、みんなで協力しあって、正しい情報を共有しながら事態にあたれば、状況は必ず改善するはずだ。ここに記載したのは一部だが、ネットを通じて楽しめるライブ配信、映像、美術館、レジャーの情報をまとめた。ネットなので歓声や応援の声は直接は届かないが、自宅でネットを通じて“応援”し“鑑賞”することで、ファンの想いはきっと届くはずだ。※本ページの情報は随時更新中!.genre_btn {margin: 24px auto 40px;}.genre_btn1 {margin-bottom: 20px;}.genre_btn2 {margin-top: 20px;}.genre_btn ul {display: flex;margin: 0 24px;}.genre_btn ul li {flex: 1;}.genre_btn ul li img {width: 90%;}.news-contentBox {margin: 24px auto;}.news-contentBox .content-ttl {color:#fff;font-size: 1.8rem;font-weight: bold;margin: 0 24px;padding: 10px;}.content-ttl.genre--stg { background-color: #641fff; }.content-ttl.genre--cls { background-color: #8e6e63; }.content-ttl.genre--mvi { background-color: #4259f4; }.news-contentBox .content-txt {background-color: #e5e5e5;font-size: 1.5rem;font-weight: bold;margin: 0 24px;padding: 10px;}.news-contentBox 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2020年04月30日11年ぶりの新制作となる東京二期会の《椿姫》。初日が1週間後に迫った2月12日、公演の指揮者ジャコモ・サグリパンティによるプレトークが開かれた。赤丸急上昇中の若きオペラ指揮者はこれが初来日。詰めかけた約100人の熱心なファンを前に、軽妙に、しかし誠実に語った(自由学園明日館講堂)。【チケット情報はこちら】1982年生まれのサグリパンティは、目下世界の主要歌劇場を次々と制覇し続ける逸材。今回もバイエルン国立歌劇場でアンナ・ネトレプコ主演の《トゥーランドット》を指揮してきたばかりだ。2016年には英国の「オペラ・アワード」最優秀若手指揮者に選出されている。自らの正式なオペラ・デビューを、2010年イタリア南部の街マルティナ・フランカのヴァッレ・ディートリア音楽祭でのドニゼッティ《パリのジャンニ》と答えたサグリパンティ。この音楽祭は、知られざるベルカント・オペラを多数上演することで知られるが、彼自身、これまで40以上のベルカント・オペラを指揮しており、ヴェルディとベルカント・オペラには密接な関係があるのだと語った。「(ベッリーニの)《ノルマ》と(ヴェルディの)《ナブッコ》を、知らずに聴いたら、作者が逆だと思うほど似ています。ベッリーニをヴェルディが発展させたのです」《椿姫》でも、音楽的に難しいヴィオレッタ役に比べて他の役はシンプルで、たとえば有名なジェルモンの〈プロヴァンスの海と陸〉が平凡(!?)なのは、古い社会の象徴として(古い)ベルカント風に書いているからだと教えてくれた。《椿姫》の人気の理由として、どの時代にも起こりうる普遍的なテーマとメロディの美しさを挙げたサグリパンティ。なかでも聴きどころは「ワルツ」だという。「当時ヴェルディがパリで聴いたワルツがさまざまな場面に出てきます。有名な〈さようなら過ぎ去りし日々〉もワルツですね。私が1番泣ける美しいワルツが(第2幕でヴィオレッタがアルフレードに別れを告げる)〈私を愛してね。私があなたを愛しているのと同じくらい〉です。なぜ泣けるかといえば、あそこで初めて本当のヴィオレッタが描き出されるから。魂をえぐられるようなシーンです」ちょっとしたアクシデントもあった。トークの途中で震度1の小さな地震。すぐに収まったが、サグリパンティは「ちょっと怖かった」とお茶目に告白。「イタリアだったら全員が外に逃げたと思うよ!」と笑わせた。最後はソプラノの柴田紗貴子とテノールの澤原行正のふたりが《椿姫》から3曲を歌うミニ・コンサート付き。今回の《椿姫》では、宝塚歌劇団の新鋭演出家・原田諒を起用し、ダンサーとして元タカラジェンヌらが出演することもオペラ・ファンの話題だ。ヴィオレッタ役は日本を代表するプリマ大村博美と、初の大役に抜擢された新星・谷原めぐみのWキャスト。大きな注目を集める二期会《椿姫》は、2月19、20、22、23日の4公演。東京文化会館大ホールにて。チケット発売中。取材・文:宮本明
2020年02月17日日本オペラ界を代表するソプラノ佐藤美枝子と、人気と実力を兼ね備えたテノール西村悟の初めてのデュオ・リサイタルが、この春、横浜みなとみらいホールで実現する。「実は、ずっと前から美枝子さんと共演したいと熱望していたんです」と胸の内を明かした西村は、今回のリサイタルにかける意気込みをこう語る。【チケット情報はこちら】「美枝子さんは教科書のような声の持ち主で、共演するということはいちばん近くでそのすべてを体験できるわけですからとても勉強になります。と同時に、僕にとっては大きなチャレンジであることも間違いない。このリサイタルが僕自身のステップアップにも繋がると思っています」一方の佐藤も、今回の西村との共演については並々ならぬ意欲を持っているようだ。「初めて彼の歌を聴いた時から、聴衆を惹きつけるカリスマ性に驚きました。華があると同時に、ほとばしる音楽性を持ったテノール。そんな西村さんと私の音楽のいちばん良いところが合わさることで、さらに完成度の高いものをお届けできるのではと考えています」プログラムは、誰もがどこかで1度は耳にしたことのあるようなおなじみの曲が並ぶ。佐藤いわく、「お客様がどれだけ楽しんでくださっているのか、という空気がとても大切なので、皆さんにお耳馴染みのある曲を選びました」と話す。前半は日本歌曲やカンツォーネ、後半はオペラ・アリアが中心で、その中でも白眉はラストに置かれたヴェルディの歌劇『リゴレット』からの二重唱「あなたは私の心の太陽」だろう。「美枝子さんとだったらこの曲をやりたいと思っていた」という西村の熱望が実現した形だ。他にも、最近ミュージカルに興味を持っているという西村による『ウエストサイド・ストーリー』からの「マリア」、そして実は佐藤のレパートリーだという『キャンディード』からの「着飾ってきらびやかに」という2曲のミュージカル・ナンバーも楽しみだ。「曲の間にはざっくばらんにMCを入れたい」と佐藤がいえば、「突然無茶ぶりをして美枝子さんがタジタジになるところが見てみたいかも」と西村が笑うなど、早くも2人の息はぴったりのようだ。日本を代表するトップ歌手ふたりが、名アリアやデュエットなどを次から次へと歌ってくれるこのコンサート。「オペラ・ファンだけでなく、色々な人に気軽に来ていただきたい」というふたりの熱のこもった言葉を聞きながら、たくさんの人の心を幸せな気分で満たしてくれるリサイタルになるに違いない、と確信した。公演は3月20日(金・祝)に神奈川・横浜みなとみらいホール 大ホールにて開催。チケットは発売中。取材・文室田尚子
2020年01月17日ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)をはじめとする世界最高峰のオペラハウスを席巻するスーパー・テノール。それがフローレスだ。正確なリズムと超人的な技巧、さらには恵まれた容姿も相まって向かうところ敵なし。「100年に1人のテノール」というやや大げさなキャッチコピーにも納得せざるを得ない凄みがある。その彼の来日公演が開催されるとなれば、これは気になる。プログラムには、得意のロッシーニやドニゼッティを筆頭に、ヴェルディやレハール、更にはビゼーやプッチーニのオペラ・アリアがずらりと並び、フローレスの真価を堪能するにはうってつけの時間が楽しめそうだ。声は人それぞれが天から授かった宝物。それをどう使うのかは本人次第だ。天性の美声に磨きをかけたフローレスの天駆ける超高音を耳にすれば、彼が歌手になってくれたことにきっと感謝したくなるだろう。まさに今が旬の圧倒的な歌声を聴き逃がすことなかれ。そのためにも来日公演を前にして、彼が風邪など引かないことを切に祈りたい。●公演概要12月10日(火)東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアル12月14日(土)サントリーホール 大ホール●ファン・ディエゴ・フローレスJuan Diego Florez「100年に一人のテノール」といわれるオペラ界のビッグ・スター」「銀色の輝きを帯びたやわらかさを伴い、並はずれて美しいだけでなく、時に想像しうるかぎり最も美しい楽器のように響く」(伊「ムジカ」誌)。だが、フローレスの強みはそれだけではない。正確なリズムのもと、声を転がし跳躍させる超人的技巧を軽々とこなす一方、レガートの旋律は感情が深くこめられながら洗練を極めている。だから、難しすぎて埋もれていたオペラの数々も、フローレスが歌うことで日の目をみた。そればかりか、メットやウィーン国立歌劇場、スカラ座など最高峰のオペラハウスが、まさにフローレスのために無名のオペラを上演するリスクをあえて負い、結果的に大成功を収めてきた。1974年、ペルーのリマに生まれたフローレスは、生地の国立音楽院をへて1993年からフィラデルフィアのカーティス音楽院で学び、いまペーザロのロッシーニ・オペラフェスティヴァル(ROF)の総裁兼芸術監督である往年の名テノール、エルネスト・パラシオに師事。1996年、代役でROFにデビューしてセンセーショナルな成功を収めると、短期間で一気にオペラ界の頂点に登りつめた。日本でも、ボローニャ歌劇場公演の『セビリャの理髪師』でのめくるめく超絶技巧、『連隊の娘』での煌めく超高音などで、圧倒的な印象を残している。世界が「100年に一人」と認めたテノールは一番脂がのった年齢に達し、見事に熟した声で『ルチア』や『ウェルテル』など劇的な作品にも挑戦、大喝采を浴びている。その一方で、2018年夏にはROFで『リッチャルドとゾライデ』という難曲に挑み、だれにも真似できない超人的技巧を軽々と披露して、満場の大喝采を浴びた。こうして高みに登りつめたいま、待ち望まれた13年ぶりの来日が実現する。香原斗志(オペラ評論家)公式HP
2019年12月06日世界の一流オペラハウスを舞台に活躍中のソプラノ大村博美のリサイタルが開催される。その彼女の価値を世界に知らしめた演目がプッチーニの名作オペラ『蝶々夫人』だ。オペラ史上に残るヒロイン“蝶々夫人”を演じた回数はすでに100回を超え、昨年はついにプッチーニの生地イタリア・トスカーナ州トッレ・デル・ラーゴで毎年開催されている「プッチーニ・フェスティヴァル」において、この大役を歌ったというのだから本物だ。もちろん当たり役の“蝶々夫人”以外にも、ヴェルディ作品における数々の熱唱ぶりは注目の的。世界に通用する数少ない歌手の1人としてその存在感は高まるばかりだ。今回のリサイタルでは、イタリア有数のマエストロにしてプッチーニ・フェスティヴァルの理事を務めるアルベルト・ヴェロネ−ジがピアノを担当し、プッチーニを始め、リストやグノーにトスティなどなど、大村の魅力を引き出す素敵なプログラムがずらりと並ぶ。まさに今が旬のソプラノ大村博美を聴き逃がすことなかれ。●大村博美さんインタビュー(今回の公演に寄せて)
2019年11月28日各地の複数の劇場やホールがオペラを共同で新演出上演する「全国共同制作オペラ」(文化庁助成)。2020年2月には白河文化交流館コミネス(福島県白河市・9日)、金沢歌劇座(石川県金沢市・16日)、東京芸術劇場(東京都・22日)の3館がヴェルディ《ラ・トラヴィアータ(椿姫)》を上演する。演出家・出演者らが都内で会見を開いた(11月18日)。【チケット情報はこちら】このプロジェクトの特色のひとつが、演出に、演劇やダンス、映画など、ふだん他ジャンルを中心に活躍する才能を積極的に起用してオペラに新たな可能性を模索していること。これまでにも森山開次や河瀬直美、野田秀樹、笈田ヨシら、世代やジャンルにこだわらず、さまざまな大物たちに演出を委ねてきた。今回の演出を手がけるのは、ダンス・カンパニー「ニブロール」を主宰する振付家・演出家の矢内原美邦(やないはら・みくに)。オペラ初演出だ。会見冒頭、「わくわくドキドキしている。でも私がやるからには、普通のオペラでなく、未来につながるような新しいオペラを」と、いきなりオペラ界に宣戦布告。とはいえ、もちろん対決姿勢はゼロ。具体的な手法としては、「映像をふんだんに使う。そのスクリーンは美術セットでもあり、そのセット自体も固定せずにどんどん自由に動かす。予算の許す限り大掛かりに(笑)」その映像を作るのは、ニブロールでもずっと矢内原とコンビを組んでいる映像作家の高橋啓祐だ。ダンサーや役者ら助演(歌わない役)にも大きく重点が置かれ、そこに歌手や合唱団も加わるという。「突っ立って歌わせるつもりはない」と語るが、この日が初顔合わせだった歌手一同からは、「われわれも踊るのか?」という質問が次々に飛んで来るので、それには「答えない」という作戦に出たと会場を笑わせた。でも、「たぶんみなさんがちょっとびっくりするようなことがあると思います」朝から晩までずっと稽古しているような小劇場の世界で育った矢内原にとっては、最初の打ち合わせで聞いたオペラの稽古時間の少なさは衝撃的だったそう。「でも今日会って、ひとりひとりにとても興味を持った。全員がいい舞台を作りたいと思っているのはまちがいない。そういう舞台にしたい」と抱負を語った。主役のヴィオレッタには、円熟期を迎えた名ソプラノのエヴァ・メイ(この日の会見は欠席)。華やかな高音の技巧から内面的な重い表現まで、要求される声の演技が幕ごとに異なるこの役には、彼女のように経験を積んだコロラトゥーラ・ソプラノは適役だ。恋人アルフレードに宮里直樹、その父ジェルモンに三浦克次。ベルリン・フィルのヴィオラ奏者出身という異色の経歴の指揮者ヘンリク・シェーファーがタクトをとる。すでにさまざまなアプローチが尽くされてきた名作オペラに、気鋭の演出家がどんな光を新たなに当てるのか。2月まで首を長くして待とう。チケットは各地の公演ともすでに発売中。取材・文:宮本明
2019年11月27日1947年の創立以来、70年以上に渡ってヨーロッパの主要放送交響楽団の1つとして素晴らしい演奏活動を行ってきたケルン放送交響楽団が、ワルシャワ生まれの名匠マレク・ヤノフスキに率いられて来日する。両者の共演は1983年にまで遡り、2018年2月にはヒンデミット作品集を録音をするなど、関係性は抜群。2018年9月からは待望のベートーヴェン・チクルスを開始し、同時にレコーディングも進めているというのだから楽しみだ。今回はドイツ本国で行われたベートーヴェン・チクルスの勢いをそのまま持ち込むかのような日本公演が期待できる。ソリストには、2015年のショパン国際ピアノ・コンクールの覇者チョ・ソンジンを迎え、ベートーヴェンの偉大さを知る上で、欠かすことのできない「交響曲」と「協奏曲」の代表曲を披露する。いよいよ間近に迫った2020年の“ベートーヴェン生誕250年”を、より身近に感じさせるステージがこれだ!●公演概要・11月21日(木)東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル・11月25日(月)東京文化会館 大ホール・11月26日(火)サントリーホール 大ホール●マレク・ヤノフスキ (指揮)ワルシャワ生まれ。現代におけるドイツ伝統音楽の巨匠の一人。1939年ワルシャワ生まれ。ドイツで教育を受け、フライブルグ、ドルトムントの歌劇場で音楽総監督を務めた。ドルトムント在任中、その芸術性が高く評価され、ヨーロッパの主要な歌劇場に招かれるようになる。1970年代後半以降、世界の主要な歌劇場のうちヤノフスキが定期的に客演しない歌劇場は一つもないほどになり、その活躍の場はニューヨークのメトロポリタン歌劇場からミュンヘンのバイエルン国立歌劇場へ、シカゴやサンフランシスコからハンブルクへ、ウィーンやベルリンからパリへと広がった。これまでにフランス国立放送フィル音楽監督、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団首席指揮者、ベルリン・ドイツ響第1客演指揮者、モンテカルロ・フィル音楽監督、ドレスデン・フィル首席指揮者、ベルリン放送響芸術監督を務める。ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス、ブルックナー、ブラームス、ヒンデミット、および新ウィーン楽派の解釈では世界的に定評があり、この幅広いレパートリーを網羅する多数の優れた録音を残している。2018/2019シーズンには、ドレスデン・フィル、ベルリン・フィル、ケルン放送響、フランクフルト放送響、NDRエルプフィル、ライプツィヒMDR、スイス・ロマンド管、オスロ・フィル、N響、サンフランシスコ響などを指揮予定。現在ヨーロッパと北アメリカの主要なオーケストラで特に高い評価を得ており、楽団を世界的な一流オーケストラへと育て上げる手腕を持つ指揮者としても知られている。●チョ・ソンジン(ピアノ)(C)Harald Hoffmann DG圧倒的な才能と生来の音楽性で、急速に世界的な活躍を繰り広げているチョ・ソンジンは、同世代の中で最も際立つアーティストの一人と認められている。2015年ショパン国際ピアノコンクールで念願の優勝を果たし、国際的な脚光を浴びる。ドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、2016年にリリースされた最初のCDには、ノセダ指揮ロンドン響との共演による、ショパンのピアノ協奏曲第1番と4つのバラードが収録されている。2017年にはドビュッシーのソロ・アルバム、続く2018年には、ネゼ=セガン指揮ヨーロッパ室内管との「モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、ソナタ第3番、第12番」のアルバムがリリースされた。これらのアルバムは、いずれも世界中の批評家たちから非常に高く評価されている。●ケルン放送交響楽団(C)Marek Janowski1947年創立。以来70年以上に渡り、ヨーロッパの主要な放送管弦楽団のひとつとして地位を確立。広大なレパートリー、芸術的完成度をトレードマークとする。大都市ケルンの主要なコンサート・ホールや音楽祭と数多く提携し、海外ツアー、数々のCDのリリースなど、その活動はドイツのオーケストラ界を代表する存在として国際的に重要視されている。1964年より、C.F.ドホナーニ、G.ベルティーニ、S.ビシュコフを、2010/2011シーズンよりユッカ=ペッカ=サラステを首席指揮者に迎える。その指導の下、特にマーラー、ショスタコーヴィチ、R.シュトラウス、ラフマニノフ、ヴェルディ、ワーグナー作品で頭角を現し、世界各国で頻繁にツアーを行うようになった。また多数の現代作品の世界初演を行うことで音楽史に貢献。これまでにストラヴィンスキー、ベリオ、ヘンツェ、シュトックハウゼン、カーゲル、リーム、ヴィトマン、ペンデレツキといった偉大な作曲家が自作を指揮している。さらに、テレビ・ラジオ放送、デジタルメディア、教育プログラムを通してクラシック音楽の普及に邁進している。1983年、指揮者マレク・ヤノフスキと初共演。2018年2月には、ヤノフスキと同団による、ヒンデミット作品を収録したCDがペンタトーンからリリースされた。また2018年9月よりベートーヴェン・チクルスを開始。初めてとなるベートーヴェン作品のレコーディングを進めている。2019年2月ヤノフスキ80歳の誕生日には、ソリストにチョ・ソンジンを迎え、ベルリン・フィルハーモニーでのコンサートを含むドイツ全国のツアーを敢行した。※関連公演・11月21日(木)東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル・11月25日(月)東京文化会館 大ホール・11月26日(火)サントリーホール 大ホール
2019年11月14日“永遠のマドンナ”として多くの人々に愛され、憧れられた女優・八千草薫さんがすい臓がんで逝去した。享年88。昨年1月にすい臓がんの全摘手術を受けたが、今年に入って肝臓への転移が判明し、療養を余儀なくされた八千草さん。逝去したのは10月24日。しかし前日の23日にも病室で、今後の仕事について語っていたのだ。40年間にわたりマネージャーを務めた原田純一さんは言う。「10月2日ごろから入院していて、私も毎日病院に通っていました。闘病には体力も必要ですし、(病院からは)なんでも食べてくださいと言われていたのです。23日には家政婦さんがとれたてのマツタケで作ったマツタケごはんを病室に持っていきますと、『おいしいから、あなたも少し食べなさい』と言ってくれました。もちろん食べ物以外にも、いろいろな話をしました。おもには仕事の話ですね。映画など、いくつかオファーがあり、それをどうしようか、とか。彼女自身は今後どんな仕事をしたいのか、とか。最後まで彼女は仕事に戻る気でいたと思います。ただ“無理をして、ほかの人たちに迷惑をかけたくない”という考えもあったようです」原田さんも突然の別れにぼう然としたという。「24日の朝、看護師さんに声をかけてもらった30分ぐらい後に容体が急変したのです。私もすぐに駆け付けましたが、顔は穏やかでした。お医者さんも、なんの痛みも苦しみもなく逝けたのではないかと言っていました。10月29日は先生(八千草さんの夫で映画監督だった谷口千吉さん)の十三回忌で、法要の準備も進めていました。先生が彼女を呼んだのかな、という気もしますね」子供に恵まれなかった八千草さんは50年連れ添った谷口監督と’07年に死別し、それ以来、さまざまな生きものへ、さらに優しい視線を注ぐようになった。八千草さんが最後に公の場に現れたのは5月26日、自らが理事を務める公益財団法人『日本生態系協会』が千葉で開催したイベントだった。同協会会長の池谷奉文さんは次のように語る。「本来の自然を守り、増やしていくという協会の趣旨に賛同いただき、理事を務めていただきました。“自然が増える墓地”に関する活動も始めており、八千草さんも興味を示してくださいました。開発され、自然が壊されてしまった土地に、墓石は置かず、在来の地域の植物を植えるという墓苑です。5月のイベントではその墓苑も見ていただけてよかったと思います。そのときは闘病中にもかかわらず、お元気で喜んでいたのですが、訃報を聞いて驚いています」一人暮らしを続けていた八千草さんが帰宅すると、毎日出迎えてくれたのが、シェットランド・シープドッグのヴェルディ(オス)と元野良猫のフィオリだった。《犬と猫だけど仲よく、私のことを玄関で待ってくれています。それだけで、とても幸せな気持ちになれます》(本誌’18年5月8日・15日合併号のインタビュー)ヴェルディは八千草さんにとって12匹目の愛犬だが、実は飼うにあたって躊躇したという。今年6月に出版した著書『まあまあふうふう。』(主婦と生活社)では、次のように書いてある。《「自分がもうそろそろ終わるという頃に、この子たちが何歳になるのかを考えないと……」(中略)「飼いたいけど我慢しよう……!」直前まで、そう思っていたんですけれど、最後の最後で我慢できなかったんですね》“この子たちより先に旅立ってしまったら申し訳ない”、愛犬や愛猫たちを寂しさ癒されながらも、ときおりそんな不安も湧き上がってきたに違いない。八千草さんは80歳を過ぎたころ終活を思い立ち、遺言書を書き始めたが、一度は断念している。「品物の贈り先を考えることは、“思い出を切り捨てていくこと”でもあり、だんだんつらくなってしまったようです。でも、がんの転移が発覚したころに遺言書作成を再度始めたようです。品物はともかく、愛犬や愛猫たちの引き取り先なども、きちんと指示しておかないといけないと考えたのでしょう」(八千草さんの知人)遺言書について前出のマネージャー・原田さんに聞くと……。「(愛犬や愛猫の行く末は)彼女がいちばん心配していたことですので、もちろん遺言書にも記されていると思います。しかしまだ開示前ですので、詳しいことはわからないのです」八千草さんが旅立って数日後、愛犬・ヴェルディが車に乗せられて自宅に戻ってきた。長年働いていた家政婦は言う。「3週間に1度くらいの割合でシャンプーをしてもらってくるのです。八千草さんが亡くなったことですか?まだ理解していないかもしれませんね……」いい匂いになったことを褒めてもらおうと八千草さんを玄関先で待ち続けるヴェルディ。八千草さんなら天国から彼にこんな言葉をかけるのだろうか。「あなたたちを残して、先に来てしまって、ごめんね……」
2019年11月07日桜の季節の上野の山の風物詩「東京・春・音楽祭2020」の開催概要が発表された(10月28日:東京文化会館大会議室)。16回目を迎える2020年は、例年よりも1週間長い3月13日(金)〜4月18日(土)の5週間にわたって開催。有料・無料併せて約200公演が行われる。開幕公演は、リッカルド・ムーティ指揮によるヴェルディの『マクベス』。これは、ムーティが若い音楽家にオペラ演奏の奥義を伝授するイタリア・オペラ・アカデミー in 東京の一環として行なわれる公演だ。同アカデミーでは、約1週間にわたるレクチャー、作品解説、受講生による演奏会が行われる。毎年大きな話題を提供してきた「ワーグナー・シリーズ」は、ワーグナーの主要10作品中、本シリーズで演奏されていなかった『トリスタンとイゾルデ』を上演。指揮は、『ニーベルングの指環(リング)』で絶賛を博したマレク・ヤノフスキが再び登場。歌手陣には、トリスタン役のアンドレアス・シャーガーに、イゾルデ役のペトラ・ラングなどの素晴らしいメンバーが集う。また、来春より読売日本交響楽団との新シリーズ「東京春祭プッチーニ・シリーズ」が、『外套』『修道女アンジェリカ』『ジャンニ・スキッキ』の“三部作”でスタートするなど、ますます充実するオペラ公演に注目したい。ベートーヴェンの生誕250年を記念した公演も開催される。「東京春祭 合唱の芸術シリーズ」では、晩年の大作『ミサ・ソレムニス』が取り上げられるほか、多くの公演において“楽聖”ベートーヴェンの名曲がセレクトされる。さらには、コンサートホールとはひと味違う魅力に溢れた美術館・博物館での「ミュージアム・コンサート」や、桜とともに街を音楽で彩る無料のミニ・コンサート「桜の街の音楽会」。そして、未就学児童から高校生まで、様々な年齢を対象とした「東京春祭 for Kids」などなど。2020年もオペラやオーケストラ、国内外一流アーティストによる室内楽をはじめとする演奏会から、街角で通りがかりに楽しめる音楽との出会いの場まで、約200を超える演奏会が上野の山を染め上げる。【東京・春・音楽祭2020公式サイト】
2019年11月05日音楽の都ウィーンから、世界最高峰のオーケストラがやってくる。「日本オーストリア友好150周年」のメモリアルイヤーとなる今年の来日公演を担うシェフは、ドイツの巨匠クリスティアン・ティーレマンと、南米出身の若手のホープ、アンドレス・オロスコ=エストラーダだ。ソリストとして参加する名手イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)の妙技とともに、伝統に裏打ちされた音楽の素晴らしさをこの機会に是非体験しておきたい。東京では、サントリーホールでのコンサートとともに、「日本オーストリア友好150周年」にちなんだ特別展覧会「音楽のある展覧会」がホテルオークラ東京 別館で開催される(11月2日〜17日)。こちらでは、ウィーン楽友協会アルヒーフ展「19世紀末ウィーンとニッポン」や、特別写真展「素顔のウィーン・フィル」など、音楽好き&ウィーン好きには見逃せない貴重な展示が体験できる。まさに“芸術の秋”ここに極まる。(c)Terry Linke●公演概要・11月5日(火)サントリーホール(クリスティアン・ティーレマン)・11月6日(水)ミューザ川崎シンフォニーホール(アンドレス・オロスコ=エストラーダ)・11月7日(木)愛知県芸術劇場コンサートホール(クリスティアン・ティーレマン)・11月10日(日)フェスティバルホール(クリスティアン・ティーレマン)・11月11日(月)サントリーホール(クリスティアン・ティーレマン)・11月13日(水)サントリーホール(アンドレス・オロスコ=エストラーダ)・11月15日(金)サントリーホール(クリスティアン・ティーレマン)※イェフィム・ブロンフマンの出演は、11/6、11/13●クリスティアン・ティーレマン(指揮)ベルリン生まれ。ベルリン・ドイツ・オペラ、ミュンヘン・フィルの音楽総監督を歴任したのち、2012年よりシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者、13年にザルツブルク・イースター音楽祭の芸術監督に就任。15年からはバイロイト音楽祭の音楽監督を務める。ベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトへボウ管、ロンドン響、シカゴ響をはじめ、世界中の主要オーケストラと共演を重ねている。またウィーン・フィルとは19年のニューイヤー・コンサートを指揮したほか、ベートーヴェン交響曲全曲録音を行うなど、密接な関係を築いている。ロンドン王立音楽院の名誉会員、15年にはリヒャルト・ワーグナー協会よりリヒャルト・ワーグナー賞を授与された。●アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指揮)1977年コロンビア生まれ。ウィーン国立音楽大学で指揮を学び、2004年、ウィーン楽友協会で急遽指揮することとなったウィーン・トーンキュンストラー管の公演が「ウィーンの奇跡」と称賛され、一躍国際的注目を浴びる。その後、同楽団の首席指揮者、バスク国立管首席指揮者を歴任。14年にフランクフルト放送響音楽監督に就任。同時期に、ヒューストン響音楽監督に就任。15年よりロンドン・フィル首席客演指揮者を務める。現在までに、ウィーン・フィル、ミュンヘン・フィル、ゲヴァントハウス管、マーラー・チェンバー・オーケストラ、ロンドン響、フランス国立管など主要なオーケストラと共演を重ねている。●イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)旧ソ連タシュケント生まれ。イスラエルとアメリカでピアノを学び、その確かなテクニックと優れた解釈は高い評価を受けている。バレンボイム、ブロムシュテット、ムーティ、ゲルギエフ、ヤンソンスなどの指揮者、ベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、そしてウィーン・フィルをはじめとする世界中のオーケストラと共演を重ね、厚い信頼を得ている。1991年エイヴリー・フィッシャー賞を受賞。ソロ、室内楽、オーケストラとの共演によるCD、DVDも数多くリリースされており、97年にはエサ=ペッカ・サロネン指揮ロサンゼルス・フィルとの録音がグラミー賞を獲得。2015年にマンハッタン音楽学校より名誉博士号を授与された。●ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団(c)Lois Lammerhuberウィーン・フィルの歴史は、1842年、O. ニコライの指揮で行われたコンサートで幕を開ける。当初のコンサートは不定期であったが、1860年エッケルトの指揮で第1回の定期演奏会が開かれ、以来今日まで続けられている。常任指揮者は初代のニコライからエッケルト、デッソフ、リヒター、ヤーン、マーラー、ヘルメスベルガー、ヴァインガルトナー、フルトヴェングラー、クラウスと受け継がれ、1933年からは常任指揮者を置かず、客演指揮者によるコンサートを行っている。フルトヴェングラー、E. クライバー、ワルターなど20世紀のオーケストラの伝統を築いた巨匠たちをはじめ、ショルティ、アバド、C. クライバー、メータ、小澤征爾などの名指揮者が指揮台に立っている。1898~1901年音楽監督を務めたマーラーをはじめ、ワーグナー、ヴェルディ、ブルックナー、J. シュトラウスII世、ブラームス、R. シュトラウスなどが、時には指揮者またはソリストとして共演し、自らの作品を世に送り出した。
2019年11月01日10月の東京に、冬を飛び越えて、楽しみな春のニュースが届いた。日本一のお花見どころの上野に、桜とともに音楽で春の訪れを告げる「東京・春・音楽祭」。2020年の開催概要が決まり、10月28日に東京文化会館にて発表会見が開かれた。参加した海外演奏家たちから、「仲間に再会できた」「思わぬアーティストの公演が聴けた」などの喜びの声も多数聞かれるという、すでに国際的なフェスティバルに発展している「東京・春・音楽祭」。3月13日(金)~4月18日(土)の5週間、約200超の公演が繰り広げられる。幕開けはムーティの《マクベス》(3月13日(金)、15日(日))。巨匠リッカルド・ムーティが、若手指揮者へのマスタークラス形式でヴェルディの魂、イタリア・オペラの真髄を伝える白熱のライフワーク、「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」の一環だ。受講生のひとり、沖澤のどかのブザンソン国際指揮者コンクール優勝でも注目を集めた。来年は新たに、受講生たちが指揮する公演(3月14日(土))も。ワーグナーにも巨匠登場。「東京春祭」名物、NHK交響楽団による「ワーグナー・シリーズ」は、主要作で唯一残っていた《トリスタンとイゾルデ》がいよいよ(4月2日(木)、5日(日))。しかも現代屈指のドイツ・オペラ指揮者マレク・ヤノフスキが「東京春祭」の指揮台に帰ってくる。題名役にはアンドレアス・シャーガー(トリスタン/テノール)とぺトラ・ラング(イゾルデ/ソプラノ)。とびきりのワーグナー歌手ふたりが並んだ。そして新企画として、読売日本交響楽団の「プッチーニ・シリーズ」が、《外套》《修道女アンジェリカ》《ジャンニ・スキッキ》の「三部作」で音楽祭のフィナーレを飾る(4月18日(土))。指揮は躍進中の女性オペラ指揮者スペランツァ・スカップッチ。もちろんオペラだけではない。オーケストラからリサイタルまで、幅広い充実のラインナップが用意されている。2020年はベートーヴェンの生誕250年なので、当然ながらその関連コンサートも。円熟の巨匠エリーザベト・レオンスカヤの後期三大ピアノ・ソナタ(4月4日(土)、8日(水)。クレメンス・クラウスと河村尚子のチェロ作品全集(4月9日(木)、10日(金)。聴きながら歴史を学べる恒例のマラソン・コンサート(3月29日(日))。目玉はヤノフスキの指揮する《ミサ・ソレムニス》だろう(4月12日(日))。作品の規模や美しさ、声楽の充実度は「第九」をはるかに上回ると言っていい名曲。日本の誇るプロ合唱団、東京オペラシンガーズに豪華海外勢の独唱。想像するだけでも鳥肌が立つ。新たに、国の重要文化財である旧東京音楽学校奏楽堂も会場に加わわるし、博物館や美術館でのミュージアム・コンサート、ホールを飛び出した「桜の街の音楽会」など、特別な場所での公演も楽しみのひとつ。聴きたいものに丸をつけていると、春のカレンダーが真っ赤になってしまうのが悩ましい。当然人気公演はチケット争奪必至。早めの計画が必要だ。取材・文:宮本明
2019年10月30日