吉本興業と北海道下川町が、SDGs推進における包括連結協定のもと、オリジナル吉本新喜劇『しもかわ森喜劇』と品川庄司・品川ヒロシが監督する下川町を舞台とした新作映画の製作を決定。12日、大阪・イエスシアターで概要発表記者会見が行われた。『しもかわ森喜劇』は10月12日に公演予定。下川町の住民と作るオリジナルで、出演者、スタッフ、衣装、小道具なども共同で作成するほか、下川町役場のスタッフが2カ月半の吉本新喜劇研修をスタートさせるなど、すでに実現へ向けて進行しているという。吉本新喜劇のすっちーは、吉田裕がメインだと説明。その吉田は「下川町に活気が出るよう少しでも協力できたら」と抱負を語り、下川町の印象については「人が温かい」と話した。その後、下川町政策推進課 しもかわ森喜劇プロジェクトリーダーの佐藤将平氏が本気で新喜劇制作している証拠を見せるということで、本家2人で乳首ドリルを披露したあと、佐藤氏も挑戦。その奮闘ぶりに会場からは拍手と笑いが起こった。品川ヒロシが監督する下川町を舞台とした新作映画の紹介の場面では、品川が「空気がきれい、緑もきれい」と下川町の印象を告白。また、東京で挫折して故郷の下川町に帰ってきて、心を取り戻していく28歳の青春ストーリーであることを明かし、脚本が現在半分くらい進んでいること、撮影の3分の2は下川町で行われることなども説明。そして、「下川町の人にもなるべく出てほしいと思う」と構想を語った。そして、「地域映画といっても映画自体がおもしろくないといけない、下川町の地域映画というよりおもしろい映画を下川で撮る、それを全国の人に見ていただけるように努めていきたい」と語る品川。さらに、シンガソングライターを目指して上京したものの、地下アイドルをやることになり、それもパッとせず……という主人公であると説明し、オーディションではなく、出てほしいと思っている意中の人がいることも明かした。なお、映画公開時期、規模については明かさなかった。北海道下川町長の谷一之氏は「新喜劇、映画と、下川町にとっては驚くことばかり、これから住民の皆さんに感動、感激が広がっていくのではと大いに期待している」と語った。※写真=オフィシャル写真
2019年06月12日日本橋三越本館1階中央ホールにて、「おへそ的、買い物のすすめ展」が開催中だ。同展は、雑誌『暮らしのおへそ』(主婦と生活社)の創刊10周年を記念して開催されたもの。これに伴い、9月23日に記念レセプションパーティーが行われた。同誌における「暮らしのおへそ」とは、“その人だけが持つ習慣、その人の根っこをつくるもの”。例えば「散歩する」「パンを焼く」「週末は湖畔で過ごす」など、一人ひとりの特有の習慣やもの、およびそれぞれがその対象とどのように向き合っているかを紹介することで、豊かな人生を生きるためのヒントを提示している。開催中のイベントにおけるテーマもこれと同様で、食品から衣料品、雑貨まで、それがあることによって心の豊かさが増し、いつもとは違った喜びで心を満たすことができるものを選りすぐって紹介する。出展者は『暮らしのおへそ』バックナンバーにも登場したことがある面々で、雑誌掲載時からファンだという客も数多く会場に運んでいる形だ。無論、出展者たちも自らの作品ファンに会えるのを心待ちにしていた。リネン製品を中心に扱うブランド、オールドマンズテーラー(R&D M.Co-)のデザイナー、しむら祐次・とく夫妻は「雑誌を見て、今回の展示のために地方から日本橋まで足を運んでくださった方もいる」と明かし、アクセサリーブランド、ヒーミー(himie)のデザイナー下川宏道は、「目の肥えたお客さんが多いのは日本橋ならでは」と客層の違いを楽しんでいる様子。また、トラム(TRAM)のデザイナー水上真由美は、自身のブランドでは「使えば使うほど味が出ること」や「日本の暮らしになじむこと」を意識して集めた家具や雑貨をセレクトしていると話すが、そうした考え方もまた、その人なりの“おへそ”を形作っているのかもしれない。開催初日に開かれたレセプションでは、『暮らしのおへそ』ディレクターの一田憲子が挨拶。「10周年を迎えることができたのは、私に自分の“おへそ”のことを話してくれたみなさんのおかげ」と感謝の言葉を述べ、スペシャルゲストとして、過去に同誌に登場した作家の桐島洋子を紹介した。桐島は「おへそは私にとって“中心にあるもの”。(原稿の)依頼をいただいたとき、自分の中心にドンッときたような感覚を覚えてうれしかったです」と微笑みを見せた。同展の開催は9月29日まで。担当バイヤーは、「男女の枠や世代を超えて、誰もが“これが好きだから”という理由で手に取りたくなるものを集めている。それぞれの商品に共感してくれる人に楽しんでもらいたい」と来場を呼び掛けている。
2015年09月26日