女優の原菜乃華が、28日に都内で行われた映画『恋わずらいのエリー』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶に宮世琉弥、三木康一郎監督とともに登壇した。同作は、藤もも氏による同名コミックの映画化作。学校イチのさわやか王子・オミくん(宮世琉弥)を眺めつつ、“恋わずらいのエリー”の名で妄想をつぶやくのが日課の妄想大好き女子・エリー(原菜乃華)。ところが、パーフェクトだと思っていたオミくんは、実は口が悪いウラオモテ男子で、自分の超恥ずかしい妄想も彼にバレてしまう。絶体絶命のピンチかと思いきや、2人だけの秘密をきっかけにまさかの急接近となる。○■原菜乃華&宮世琉弥、三木監督の発言に揃ってツッコミ「よくないですよ!」上映後に行われた今回の舞台挨拶。原と宮世も2階席から観客と一緒に鑑賞していたそうで、宮世が「2階席はカップルシートなんですよね! 僕たちも言われてなくて……」と明かすと、原も「(カップルシートに)通されて、大変気まずかったです……」と振り返り、笑いを誘った。観客のリアルな反応を感じながらの鑑賞について、宮世は「すっごい恥ずかしかったです。だって自分たちが目の前でチュッチュッしてるんですから……(笑)」と話し、これに原が「表現がよくないかもしれない(笑)」とフォロー。改めて宮世は「ドストレートに言った方がいいですか? キスしているところを観てました!」と言い直し、会場を盛り上げていた。また、今回で3度目の共演となる原と宮世。最初の共演からコンスタントに作品を共にしており、原は「気楽でしたよね」と今作の撮影現場を振り返る。三木監督も現場で2人のコンビネーションの良さを感じたそうで、「2人がすごく仲いいじゃないですか? もう10年付き合ってます、みたいな……」と切り出す。これに原と宮世は揃って「ちょっとちょっとちょっと!」とツッコミを入れ、「勘違いする人が出るので!」(宮世)、「よくないですよ!」(原)と三木監督を咎めていた。
2024年03月28日俳優の原菜乃華(20)が、5日発売の写真週刊誌『FLASH』(光文社)の表紙&巻頭グラビアに登場。注目を集めるヒロインが可憐な表情を見せた。原は2022年の新海誠監督のアニメ映画『すずめの戸締り』の主人公・岩戸鈴芽役に抜てきされ、2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』出演と、順調にキャリアを重ねてきた。15日公開の映画『恋わずらいのエリー』で恋愛映画のヒロインを初めて演じる。2024年冬配信&映画公開の『【推しの子】』など、今後も多くの作品に出演する話題の俳優が、初めての『FLASH』表紙でも圧倒的な透明感で魅了。グラビアでもポテンシャルを発揮している。同号にはそのほか、花咲楓香、麻倉瑞季、伊達さゆり、今村美月(STU48)、櫻井優衣(FRUITS ZIPPER)などが登場する。
2024年03月05日映画『ミステリと言う勿れ』(9月15日公開)の公開初日舞台挨拶が15日に都内で行われ、菅田将暉、柴咲コウ、松下洸平、町田啓太、原菜乃華、萩原利久、松山博昭監督が登場した。同作は田村由美氏の同名漫画の実写化作。天然パーマがトレードマークで友達も彼女もいない、カレーをこよなく愛する大学生の主人公・久能整(菅田)が、時に優しく、時に鋭い魔法のようなお喋りで、いつの間にか登場人物たちが抱える様々な悩みも、事件の謎までも解いてしまうという新感覚ミステリーだ。2022年1月期に連続ドラマとして、実写化されると、2022年日本民間放送連盟賞・番組部門や、テレビドラマ優秀賞、TVerアワード2022 特別賞を受賞するなど話題を集めた。○先輩たちにセリフの覚え方を聞いた原菜乃華原は「(柴咲演じる)ゆらさんに対する整さんの長セリフが好きで、『覚えるのがすごく苦手なんですけど、皆さんどういうふうに覚えてらっしゃいますか?』というお話をした時に、菅田さんが『文字を体に刷り込む』って……」と撮影中の一コマを明かす。さらに原は「松下さんも『服を着ない』とおっしゃって、本当に皆さんありそうだなと思ったら、2人とも後で『冗談です』とおっしゃってて。冗談を言い合える仲になったんだなと思って嬉しかったという話を、さっき町田さんとの取材で思い出しました」と語った。「どういうことですか?」と糾弾された松下が「覚える時に極力身軽な状態で、まっさらな脳みそで」と説明すると、菅田が「(服を)纏わないがゆえに吸収量が上がるという」と合いの手。松下は「そうです。そうなると、おのずともう服を着ないっていう。本当に一糸纏わぬ姿でセリフを覚える……という冗談を言ったんです」と釈明。原は「本気だと思ってました」と語り、松下は「ちゃんと服着てますからね。そっから『服着ない人だ』となって」と現場の扱いも変わったという。菅田が「なんとなく美しい感じがして」と聖書の“アダム”のように全裸でセリフを覚える松下の姿をイメージし、ポーズを決めると、松下は「美しくないでしょう、どう考えてもおかしいでしょ」とつっこんでいた。
2023年09月15日ベルリン国際映画祭「コンペティション部門」に正式出品されている新海誠監督最新作『すずめの戸締まり』(英題:Suzume)が、現地で上映。現地に新海監督、原菜乃華、川村元気プロデューサーが登場した。2月26日まで開催される第73回ベルリン国際映画祭は、カンヌ国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭と並ぶ“世界三大映画祭”の一つ。最高賞の“金熊賞”は、「コンペティション部門」に選出された作品のみしか獲得できない賞であり、日本作品では『武士道残酷物語』、『千と千尋の神隠し』の2作品が受賞。本作は、日本アニメーションではまさに『千と千尋の神隠し』以来、21年ぶりの「コンペティション部門」選出となる。現地時間2月23日午前中に行われたフォトコール、記者会見に続き、午後からはレッドカーペットアライバルに登場。初のレッドカーペットアライバルがベルリン国際映画祭となった原さんは、赤色の着物をセレクト。車から登場した瞬間、駆け付けたファンや集まったメディアが感嘆の声を漏らし、多くのフラッシュがたかれた。上映されるいまの気持ちを「日本の出来事を描いたこの映画がベルリンから、そこから先の世界の方々に少しでも深い場所へと届くといいなと思っています」と語った。またカーペットには、黒の蝶ネクタイでおめかしをした草太(すずめの椅子)の姿も。「草太さんも一緒です」(原さん)、「我々は松村くんと一緒に、いってきます」(新海監督)と力強く話し、プレミア会場へ歩を進めた。そして、キャパシティ790席のチケットがソールドアウトとなったプレミア上映がいよいよスタート。本編終了後、約3分に及ぶ長い拍手が巻き起こり、3人が壇上に登場すると、新海監督は「12年前の東日本大震災をベースにしています。今でも故郷に帰れない人たちが沢山います。すずめが最後に飛び込んだ扉の先で街が燃えているのは、地震や津波の後にガスの爆発などで街が燃えた為です。屋根の上に横たわる船の描写は津波によって打ち上げられたものです。これらは全て12年前に日本に起こったことです。『すずめの戸締まり』というエンターテインメント作品を楽しんでもらいながらも、少しでもそのことを知ってほしかった。どんなに大きな災害にあっても、人笑いながら成長していきます。こうやって沢山の方に笑いながら観てもらえたことが幸せでした」と思いを語る。原さんは「私はアニメが大好きで、新海監督の作品が大好きでした。そんな監督の隣でこのベルリンに来ることが出来て、こんなに沢山の人に映画を観てもらえて、夢のようで贅沢すぎる時間でした。この作品に関われた皆様に感謝しています」と挨拶。そして全てを終えると、新海監督は「ベルリン国際映画祭のレッドカーペットはとても素敵でした。色々な国から来た沢山の方々が声をかけてくれて嬉しかったです。プレミア上映では、凄く笑いが起こっていました。日本とは違うところで笑いが起こるので勉強になりました。特にダイジンが出てくるたびに笑う人が多かったですね。笑いながら、泣きながら観てくれていました」と明かす。原さんは「ベルリンの方々の反応がとても良くて、沢山元気をもらいました。ここまで来ることが出来たのも、本当に沢山の人が観てくださった結果だと思います。観てくださった方たちに感謝していますし、新海監督や、沢山のスタッフの方々にも感謝しています。世界中の方と感想を語り合えるような機会があったらいいなと思います」とコメントした。2月21日までの公開103日間で、観客動員1036万人、興行収入137億円を超え、『君の名は。』『天気の子』に続き、3作連続で観客動員数1000万人を突破した本作。世界199の国と地域で配給が決定している。『すずめの戸締まり』は公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:すずめの戸締まり 2022年11月11日より全国東宝系にて公開Ⓒ2022 「すずめの戸締まり」製作委員会
2023年02月24日日本をはじめ海外でも人気を誇る伝説的漫画『アンダーカレント』が今泉力哉監督により初の映像化。2023年秋に公開されることが決定し、監督からコメントが到着した。原作は2004年8月より1年間にわたり「月刊アフタヌーン」(講談社)に連載され、漫画評論家の間や口コミで高い評価を得て、2005年に単行本も出版された豊田徹也の唯一の長編漫画。その後も人気は衰えず、2009年パリで開催されたジャパンエキスポにおいて、フランスの批評家と記者が選出する「第3回ACBDアジア賞」を受賞。2020年にはフランスメディアで発表された「2000年以降の絶対に読むべき漫画100選」で3位に選ばれるなど、フランスを中心とした海外でも人気を博している。家業を継ぎ、夫の悟と銭湯を切り盛りし順風満帆な日々を送るかなえ。しかし突然、悟が失踪する。途方に暮れるかなえだったが、一時休業していた銭湯の営業を再開。そこに「働きたい」という謎の男・堀が現れ、ある手違いをきっかけに住み込みで働くことに。友人から紹介された胡散臭い探偵・山崎とともに期間限定で悟を探しながら、穏やかな日常を取り戻しつつあったかなえだったが、ある事件をきっかけに、堀、悟、そしてかなえが閉ざしていた心の深層(アンダーカレント)が、徐々に浮かび上がってくる。監督を務めるのは、『愛がなんだ』『あの頃。』『窓辺にて』など話題作を次々と発表し、来月には有村架純主演『ちひろさん』の公開が控えるなど、日本映画界で注目すべき映画監督のひとり・今泉力哉。脚本は『愛がなんだ』の澤井香織が、今泉とともに手がけている。また、原作ファンの熱い声を受け、『アンダーカレント』単行本の重版が決定。全国の書店ならびにネット書店にて発売中だ。【今泉力哉(監督)コメント】この世界にはそれが存在することで誰かが救われるという作品があって、そして、そういうものを生み出す人がいて、豊田徹也さんの『アンダーカレント』はそういう漫画で、豊田さんはそういう人だ。映画化にあたり、豊田さんと何度もふたりきりで会っていろんな話をした。はじめて会った日に4時間お茶をしたのだが、まだまだ話し足りなかった。帰り際、原田芳雄さんのエッセイ『B級パラダイス俺の昨日を少しだけ』をいただいた。豊田さんは「僕はいいんだけど、登場人物が嫌な思いをしない映画にしてください」と言った。登場人物が嫌な思いをしないように。とってもすてきな言葉だと思った。コロナ禍でお茶をしたある日、会計時に自分の分のコーヒー代を、きっとこういうご時世だからだろう、衛生面からラップにくるんでご用意してくださっていて。この繊細さをきちんと映画にしたいと思った。私はキリスト教徒なのだが、熱心な信者ではなくて、それでもたまに教会に行くと心が澄む感覚になるのだが、自分にとっての豊田さんはそういう人で、会うと心が澄む。とても繊細で面白い方で、日々、自分は映画監督に向いていないなと思いながら映画をつくっているのだが、こういう原作の映画化の話が来ることはとても光栄だし、きっと器用に生きることができない人にしか生み出せないものがあると信じて、これからも生きていきます。かなえや堀も、今もどこかで元気でいてくれたら。監督今泉力哉『アンダーカレント』2023年秋公開(C)豊田徹也/講談社 (C)2023「アンダーカレント」製作委員会
2023年01月16日映画『すずめの戸締まり』(11月11日公開)の公開初日舞台挨拶が11日に都内で行われ、原菜乃華、松村北斗、深津絵里、染谷将太、花瀬琴音、新海誠監督が登場した。同作はアニメーション監督・新海誠による最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる"扉"を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描くロードムービーとなる。九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(原)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太(松村)に出会い、日本各地で次々に開き始める、災いが訪れてしまうという扉を閉めるための旅がはじまる。公開を迎え、原は「昨日はあまり眠れなかったくらい、本当に今日はずっと楽しみにしていました」と喜びを表す。また今回すずめの叔母役で声優初挑戦となった深津は「こんな経験のない私に監督がやってほしいと思ってることには、きっと何かがあるんだろうと思って、下手くそながらぶつかろうと思いました。でも私なんかよりも何百万倍も怖かったと思うんですね、原さんは。背負わなきゃいけないことも大きかったと思いますし」と振り返る。深津はさらに「でも、すずめみたいに目の前のことにどんどん立ち向かって戦ってる姿をそばで見られて本当に美しかった。だから、今回初めてのことで恐ろしかったけど、原さんのような素晴らしい感性の女優さんと一緒の芝居ができたというのは、本当にまた一つ宝物のような作品になってしまった」と語る。その言葉に目元を拭った原は「泣きそうになくらいすごく嬉しくて。深津さんのお芝居を隣で見させていただいてて、自分の中でも知らないようなずめがたくさん出てきて、感謝しかないです。あとはアフレコがない日にスタジオにいらっしゃって、喉にすごくいい蜂蜜をプレゼントしてくださって、毎日アフレコ期間中は、深津さんにもらった蜂蜜だと舐めて気合いを入れてスタジオに行ってて。お守りみたいになってすごく嬉しくて。隣を見ると、いつも笑顔で温かく迎えてくれて嬉しかったです」と感謝していた。
2022年11月11日映画『すずめの戸締まり』(11月11日公開)の完成披露試写会が25日に都内で行われ、原菜乃華、松村北斗、染谷将太、伊藤沙莉、花瀬琴音、野田洋次郎(RADWIMPS)、新海誠監督が登場した。同作はアニメーション監督・新海誠による最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる"扉"を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描くロードムービーとなる。九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(原)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太(松村)に出会い、日本各地で次々に開き始める、災いが訪れてしまうという扉を閉めるための旅がはじまる。5,000人の観客のスタンディングオベーションで迎えられたキャスト陣は、ランウェイを歩いて笑顔を見せる。原は「私自身、昨日完成したものを見させていただいて興奮が収まらない中、今ここに立ってしまっているというくらいの気持ち。この作品は映像だったり、音楽だったりすごくたくさんの方が熱意を持って完成させてくださった、本当に皆さんに見てもらいたい作品です。今こうしてたくさんの方に見ていただけ本当に嬉しいですし、この場所に立っていることが本当に感謝しかないです」と涙を見せた。作品について聞かれると、原は「まだ冷静に見られなくて、言葉にできない」と言いつつ、「すずめちゃんが自分で人生を切り拓いていく強さに、私自身、アフレコ中たくさん助けてもらっていて、自分の中で憧れるような女の子を自分が声をあてさせていただくというのはプレッシャーでもあり、同時にすごく光栄で嬉しくもあって、本当に夢のような時間でした」と振り返る。新海監督も「菜乃華さんがいてくれたから、すずめという役が完成したんだと思います」と優しく声をかけていた。
2022年10月25日映画『すずめの戸締まり』(11月11日公開)の完成報告会見が25日に都内で行われ、原菜乃華、松村北斗、染谷将太、伊藤沙莉、花瀬琴音、野田洋次郎(RADWIMPS)、陣内一真、新海誠監督が登場した。同作はアニメーション監督・新海誠による最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる"扉"を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描くロードムービーとなる。九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(原)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太(松村)に出会い、日本各地で次々に開き始める、災いが訪れてしまうという扉を閉めるための旅がはじまる。主人公の声を務めた原は、完成した作品を報告会見の前日に観たそうで「言葉にできないくらい素晴らしくて、寝る間も惜しんで音楽や映像をギリギリまで作ってくださった皆さんがいて、本当なら皆さんで一緒に登壇したかったと思うくらい素晴らしいもの」と絶賛。「皆さんの熱意を早く大画面で大音量で肌で感じて受け取ってもらいたいなと思いました」とアピールした。アフレコについては「1カ月半くらいずっと、週2~3回のペースで録らせていただいて、右も左もわからないまま現場に入って、新海監督が1から100まで教えてくださった」と感謝する。「ブロックごとで割って録っているんですけど、パートが終わるごとに『菜乃華さん、素敵でした。ありがとう』と、大好きな監督からそういう言葉をいただけて、なんて夢のような幸せな時間だったんだろうと思って。自分の声がうまく扱えないことに対してヘコむ瞬間も数えきれないくらいあったんですけど、夢のように幸せでひたすら楽しい時間でした」と振り返る。そんなアフレコについて、監督は「サマーキャンプみたいでしたね。いつも行くと(原と松村の)2人がいて、Tシャツ姿で、何かおやつを食べている。 2人にとっては楽しいだけの時間ではなかったと思うんですけど、僕にとっては1枚1枚鮮やかに色が塗り替えされてテイキング区、いき、どんどんカラフルに想像しなかったような色になっていくのを毎日感じられて幸せな時間でした」と逆に感謝を表していた。自身の人生の中での同作の位置付けについて聞かれると、原は「間違いなくすごく特別な作品。13歳の時に初めて『君の名は。』を見て……」と発言し、新海監督は「13歳!? そうなんだ……」と驚く。原は「中学1年生の時に新海監督を知って、『監督の作品をリアルタイムで見られる時代に生まれてよかったわ』と話してた6年後に、まさか自分が携われるなんて夢にも思ってなくて、本当にこんなことがあっていいんだというくらい、私の中ですごく大切な作品ですし、たくさんの人に見てほしいです。明日への活力になるような。今ある大事なものに目を向けさせてくれるような作品だなと思います」と熱く語った。
2022年10月25日日本滝100選に選ばれた「原不動滝」と紅葉迫力ある滝と紅葉今年は、11月3日(木・祝)の10:00~15:00に原不動滝・小滝公園もみじ祭りが小滝公園にて開催されます。2021年4月から開園した小滝公園。ヒラベの釜飯(数量限定・予約受付のみ)や、ヒラベ(川魚のアマゴ)の塩焼き、素揚げのほか、焼きおにぎり、一夜干しの提供があります。さらに、原観光りんご園のりんごも販売、地元野菜の販売もされます。また、駐車券をお持ちの方に無料で、豚汁の提供も行います。赤く色づくもみじに囲まれながら、秋まつりをお楽しみください。原不動滝・小滝公園もみじ祭り | しそうツーリズムガイド : Twitter投稿 : 原不動滝と紅葉の魅力原不動滝はブナやモミなどの原生林に囲まれた清流が3段状になって、落差88mの岩肌を滑り落ちる姿はとても美 しく荘厳で、遊歩道が整備されているので、滝を眺望できる場所まで安全に行けます。「日本の滝100選」にも選ばれた名瀑です。秋には、滝の近くの木々が紅葉し、紅葉景色の原不動滝が楽しめます。様々な葉が色づくまた近くには、キャンプ 場・コテージ、観光りんご園などもあり、1年を通じて多くの観光客で賑わいます。りんご園キャンプ場コテージりんご狩り | 原観光りんご園:Hara Apple Garden | 宍粟市| りんご狩り、キャンプ、ログハウス、滝ウォッチング : instagram投稿 : 地図 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月18日原つむぎさん(24)は保育士と幼稚園教諭の資格を持つ癒し系グラビアアイドル。胸もお尻も規格外なプロポーションで注目を集めていて、イベントや撮影会が行われると参加整理券の完売が続出することから「令和の完売女王」というキャッチフレーズで呼ばれるように。先日は、半脱ぎの写真を投稿したところ注目を集めているようです。早速チェックしてみましょう!今にも脱げそうな半脱ぎスタイルにファン歓喜 この投稿をInstagramで見る 原つむぎ????(@haratsumugi)がシェアした投稿 優しい穏やかな笑顔が印象的なつむぎさん。肩下まで下りたトップスが今にも脱げそうでハラハラしますがフォロワーにはそれがたまらない様子。コメント欄には「笑顔も素敵♡セクシーで、めっちゃ美しいですね」「超絶綺麗です♡」「笑顔が素敵でつむぎさん可愛いね」とつむぎさんの優しい笑顔とセクシーファッションに胸キュンしたフォロワーからの書き込みが寄せられておりました。癒しオーラ満載でなおかつセクシーな写真を投稿するつむぎさん。次はどんな悩殺写真を投稿するのか楽しみですね!
2022年09月15日映画『キングダム2 遥かなる大地へ』より、佐藤信介監督と原作者・原泰久が、メインキャラクターたちの見どころを語るコメントが映画公式サイトニュースページにて公開。場面写真も到着した。2006年1月より「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて連載を開始し、現在までに単行本は65巻まで刊行され、累計発行部数9,000万部(2022年6月現在)を記録している原作漫画。実写化不可能とも言われていた大ヒット漫画を執筆した原さんは、山崎賢人演じる誰よりも速く先頭を突っ走る信について、「山崎賢人くんは本当に信ぽいと思います。前作の時にも感じていましたが、今作では『もうこれはいよいよ信だな』と(笑)。『1』の時は巻き込まれていくキャラクターだったのが、『2』は漂の死を受け止め自ら戦場に出ていく姿に、中心がドスンと重くなった印象を受けました。賢人くん自身も身体が分厚く、顔つきも男らしくなっていて、前作以上に成長した信がそこにあり一段とカッコ良かったですね!」とコメント。一方、今作からの登場となった清野菜名演じる羌瘣に関して佐藤監督は「清野さんは口で説明できないくらい絶妙な羌瘣を作り上げてくださいました。羌瘣がリアルにいたとしたら、きっとこんな感じなんだろうと思わされましたし、羌瘣の持つ悲哀やドラマを目の前で見せてもらいました」と絶賛。渋川清彦演じる縛虎申に関しても「『イカれたヤツ』と言われていますが、彼には彼なりに一本筋が通っていて曲がっていない。滅茶苦茶に見えるかもしれないけれど、ちゃんと想いを果たす。それが縛虎申の真の姿なんです。渋川さんが明確に演じてくれたことによって、縛虎申の貫かれたストーリーが伝わってきました」と説明した。そんな縛虎申と関わることで信が大きく成長するシーンは、涙必至の名場面となっている。また、総大将・麃公(豊川悦司)と王騎(大沢たかお)、2人の大将軍が揃うシーンにも注目の本作だが、原さんは「麃公はもっともっと見ていたいくらいにカッコよかった!ビジュアルは勿論ですが、王騎との最後のシーンが大好きです。王騎は出演シーンこそ多くないかもしれませんが、『1』よりもさらに物理的に体が大きくなられていて本当に凄かった。信と王騎が話しているシーンは、“大将軍と話をしている”という事で、原作では王騎をかなり大きく描いて誇張していましたが、映画でもそう見えたのが衝撃的でしたね」と明かしている。7月15日より公開中の本作は、8月11日までの公開28日間で、観客動員数263万人、興行収入37.5億円を突破し、2022年邦画実写作品No.1の記録を塗り替える勢いの大ヒットとなっている。『キングダム2 遥かなる大地へ』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:キングダム2 遥かなる大地へ 2022年7月15日より全国にて公開(C)原泰久/集英社 (C)2022 映画「キングダム」製作委員会
2022年08月13日辻村深月原作の映画『かがみの孤城』が2022年冬に公開される。この度、監督を原恵一が務めることが明らかにになり、超特報映像、「生徒役声優オーディション」の開催などが一挙発表された。原作は、本屋大賞15年間の歴史の中で歴代最多得票数を獲得し1位となったほか「王様のブランチブック大賞2017」や「ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR 2017」など9冠を獲得し、 TV・新聞ほか各メディアでも大絶賛の話題作。2019年にコミカライズ、オーディオブック化、2020年には舞台化されるなど様々なコンテンツでメディアミックスされ注目を集め続けている。大人も子どもも夢中になるファンタジーミステリーとして幅広い世代から支持され、累計発行部数は今年に入り125万部を突破。辻村深月は、2004年『冷たい校舎の時は止まる』でデビュー。映画化もされた『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、『鍵のない夢を見る』では第147回直木賞を受賞している。その他、日本アカデミー賞を含め多数の賞を受賞した『朝が来る』や『ハケンアニメ!』など数々の作品が映画化されてきた。本作の主人公は、学校での居場所をなくし家に閉じこもっていた中学生・こころ。ある日突然、部屋の鏡が光り始め、吸い込まれるように鏡をくぐり抜けると、その先にあったのは城のような不思議な建物。そこには、こころと似た境遇の7人が集められていた。城の中には秘密の「鍵」が隠されており、その鍵を見つけた者は、何でも願いが叶うという。なぜこの7人が集められたのか。鍵はいったいどこにあるのか。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。公開された超特報映像は、「たとえば、夢見る時がある。転入生がやってくる。その子はなんでもできる、素敵な子。」と、主人公・こころのモノローグで始まる。こころが誰にも言えない秘めた思いを語るこのセリフは、原作の冒頭シーンに登場する印象的なモノローグを引用したもので、その惹き込まれるような透明感あふれる瑞々しい声により、こころのキャラクター像が一気に浮かび上がってくる。控え目でありながらも深く深く胸に沁みこんでくるような、一度聞いたら忘れられない魅力溢れるこの「声」の正体とは。さらに、こころが何処かへ歩き出している足元や、光る鏡に手を触れようとしている手元のほか、7枚の鏡が並ぶ広間、海の上にそびえ立つ城など様々な印象的な情景が映し出される。また7月28日(木)には続報も発表予定。こちらにも期待だ。監督の原恵一は、『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001年)、『河童のクゥと夏休み』(2007年)の両作品で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞し、『カラフル』(2010年)では、世界最大規模のアニメーション映画祭「第35回アヌシー国際アニメーション映画祭」長編作品特別賞観客賞を受賞、『百日紅~Miss HOKUSAI~』(2015年)では同映画祭審査員賞を受賞している。2018年には、高畑勲監督、大友克洋監督につづき、アニメーション監督では3人目として紫綬褒章を受章するなど、国内外ともに高い評価を得ている。そして『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』(2013年)、『心が叫びたがってるんだ。』(2015年)など、数多くの名作青春アニメを世に送り出してきたA-1 Picturesが制作を手掛ける。さらに「生徒役声優オーディション」も開催。指定のセリフを読む動画にタグ「#かがみの孤城オーディション」を付けてTikTok・YouTubeに投稿すると、生徒役として本作の世界に入れるチャンスが。ぜひこちらも応募してほしい。<原恵一監督・コメント>監督は孤独だ、などと云う。それは実際その通りで、自分は孤独では無い、なんて云う監督は大噓付きか大馬鹿者だし、孤独に耐える覚悟が無い人間は監督なんかやるべきじゃない。スタッフ、キャストの仕事をジャッジして、OK、NGを決め、進むべき方向を示さなければならない。それは個人の意地を貫くことで、故にその責任を負うには孤独である必要があると思うのだ。そんな監督仕事ではあるが、甘美な瞬間がある。それは作品が、自分の思っている以上のものになる予感を感じた時、監督をやって良かった、としみじみ思うのだ。今、『かがみの孤城』という映画を作りながら、そういう予感を感じ、ワクワクと仕事をしている。『かがみの孤城』2022年冬公開
2022年07月21日11月11日(金)に公開される映画『すずめの戸締まり』のヒロイン・すずめ役の声優が原菜乃華に決定した。本作は、新海誠監督の3年ぶりとなる最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく旅をする少女・すずめの解放と成長を描く。4月にはヒロイン・すずめのビジュアルや特報映像が公開され、圧倒的かつ神秘的な雰囲気を纏ったビジュアルで話題となり、さらに本作の4つのキーワード、「旅の青年」「白い猫」「小さな椅子」「扉の鍵」が発表されると、大きな関心を集めた。1700人を超えるオーディション参加者の全ての声を聴き、新海監督が自ら探し出した「すずめ」役は、フレッシュな魅力あふれる原菜乃華に決定。原が声を吹き込む岩戸鈴芽は、九州の静かな町で、叔母とふたりで暮らす17歳の女子高校生。広大な廃墟の中、幼い自分が草原をさまよい歩く不思議な夢をよく見る少女で、今作はそんなすずめが日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく、すずめの解放と成長を描いた現代の冒険物語となる。以前から大好きだったという新海監督から直接、最終選考と称したサプライズという形ですずめ役に決定したことを告げられた原は、号泣しながらも「頑張ります!」と力強く宣言。 「中学1年生の夏、新海監督の作品を初めて映画館で観た時の、あの一生忘れる事の出来ない胸が震えるような感動を、まさか自分が届ける側になるなんて、全く実感がわきません」と戸惑いを感じつつも、「不安やプレッシャーも大きいですが、監督はじめスタッフキャストの皆さまと一緒に、岩戸鈴芽として、喜び、怒り、悲しみ、楽しみ、沢山悩み考え、成長していけたらと思っています」と、喜びの気持ちと抱負を語っている。新海監督が語る原の稀有な才能とは「感情と声の距離が、誰よりも近い」ところ。「分厚い雲が吹き払われた瞬間のような眩しくて鮮やかな感情を、原さんならばすずめにたっぷりと与えてくれるはずです。それが今から楽しみでなりません」と語っている。「あちこちで開け放しにし続けてきてしまった扉を、どのように閉めることが出来るのか。それをすずめに託し、戸締まりをしながら日本列島を旅する物語を作っています。」と新海監督が語る最新作『すずめの戸締まり』。果たしてどのような物語が紡がれていくのか。コメント全文●原菜乃華いまもまだ夢なんじゃないかと気持ちが落ち着きません。中学1年生の夏、新海監督の作品を初めて映画館で観た時の、あの一生忘れる事の出来ない胸が震えるような感動を、まさか自分が届ける側になるなんて、全く実感が湧きません。でも何か物凄い事が動き始めたような感覚に、今は目の前がキラキラ輝いています。「すずめの戸締まり」は、今の世の中で少しずつ薄れてしまった、人と人との繋がりや温かさ、本当に大切なものに気づかせてくれる物語だと思います。映画館を出た時、目に映る全てが前より鮮明に輝くような、自分の周りの人達も、自分の事も、大切にしたいと思えるような素敵な作品です。新海監督作品の大ファンであるが故に、不安やプレッシャーも大きいですが、監督はじめスタッフキャストの皆さまと一緒に、岩戸鈴芽として、喜び、怒り、悲しみ、楽しみ、沢山悩み考え、成長していけたらと思っています。●新海誠監督感情と声の距離が、誰よりも近い。それが原菜乃華さんの稀有な才能だと思います。分厚い雲が吹き払われた瞬間のような眩しくて鮮やかな感情を、原さんならばすずめにたっぷりと与えてくれるはずです。それが今から楽しみでなりません。『すずめの戸締まり』11月11日(金)公開
2022年07月05日幾原邦彦監督の作品に影響を受けたと語る人は、アニメ業界にとどまらず数多い。幾原監督はどんな20代を送っていたのだろう?『輪(まわ)るピングドラム』の新作劇場版が公開されている監督に話を聞きに行くと、スタイリッシュなイメージとは違う話が飛び出してきた。――幾原監督がアニメ業界に入ったきっかけはなんでしょうか。幾原:偶然ですね。大学のころ銭湯帰りに寄った書店で、たまたま東映動画(現東映アニメーション)の演出採用試験案内を見たんです。――もともとアニメ業界を目指してはいなかったんですか?幾原:関西の美術系大学に通っていて、映像を作っていたりはしたけれど、それを生業にするのはリアリティがなかった。労働環境的にシビアだとわかっていたし、門戸が狭くて。関西にいたときに映画会社の採用試験に忍び込んだこともあったけど、ごっつい競争率。「自分は無理だな」と思っていました。――それでも東映を受けたのは?幾原:東映のアニメーションを見ていたのもあったし、一回東京に行ってみたくて。半分冷やかしみたいなもので、選考が進むたびに「落ちたな」と(笑)。合格したと聞いてびっくりしましたね。あとで聞いたら、実技試験の結果と、「いろんな可能性があるやつを採った」と。労働環境が過酷でみんなすぐ辞めるから、いろんなタイプの人間を採っておく方針だったみたい。実際、人の入れ替えが激しい職場で、その年は全部で20人くらい採用したようだけど、「同期」はアニメ業界にはほとんど残っていません。――東映の演出試験は、将来の監督候補を募集するもの。会社員時代の仕事はどうでしたか?幾原:大失敗ですね!―――えっ、意外です。幾原:全くうまくいかなかったです。今なら自分が頭でっかちで驕りがあったとわかるけど、当時は全くわからず空回りしていた。多分ね、どこかで上から目線だったんですよ。全てのことをバカにしているのが、態度に透けて出ていた。――てっきり順風満帆かと。幾原:自分の仕事のどこがいけないかも気づけないということが続きましたね。みんなね、2回は教えてくれないんですよ。1回の失敗は聞けば教えてくれるけど、2回目に同じ失敗をしたら、失敗したことすら教えてくれない。なぜかといえば仕事は椅子取りゲームだから、誰かの失敗は「席が空く」ことになるんですよね。だからミスをしないようにやることを目指すけど、それもできない。制作をやっていると秒数やコンテなどの「数字」を見られなきゃいけないけど、全然ダメでした。――29歳のころに『美少女戦士セーラームーンR』のシリーズディレクターを担当しています。客観的に見ると、異例の早さですが…。幾原:当時の東映は今よりも年功序列的だったので、そこから見るとかなり若くはあったけれど、たまたま運がよかったんだと思っています。当時を思い出すと「痛恨」という言葉ばかりが浮かびます。――であれば、当時のお仕事を見返したりはしない?幾原:当時に限らず、なるべく見ないほうがいいかな、忘れたほうがいいと思っています。この仕事は、繊細な部分と同時に鈍感力が必要。受けたダメージを覚えていると動けなくなっちゃう。忘れやすいから、あんなに嫌な目にあってもまたやれるところがありますね。熱せられたヤカンを素手で持つ熱さを毎回忘れているんです。――ダメージというのは…?幾原:「ルーティンワークでやらない」と決めた時点で、ある種のダメージは確定してるんだよね。ルーティンワークとは、ある程度しっかりしている組織には当然ある、先人たちが長い時間をかけて作ったルールなんですよね。でも、そのルール内では、自分が考えている作品はできないし、はみ出したところに「何か」があるのはわかっているから、ダメージを受けるとわかっていても忘れてはみ出す。そうじゃないと続けてこられなかった。でも今は業界そのものが変わってきていますね。僕が始めたころとは全く別の業界です。公開中の劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM[前編]君の列車は生存戦略』は、2011年放送のTVシリーズ『輪るピングドラム』を再構成した作品。漫画家・星野リリィによるキャラクターデザインや、やくしまるえつこメトロオーケストラの主題歌が魅力的なシリーズに、新規シーンや新キャラクターを加え、初見もファンも楽しめる映画に。後編は7月22日公開予定。いくはら・くにひこ1964年生まれ。’86年に東映動画入社、社会現象となった『美少女戦士セーラームーン』アニメ2期のシリーズディレクターを務め、’96年独立。『少女革命ウテナ』『輪るピングドラム』などで高い支持を集める。※『anan』2022年5月25日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)インタビュー、文・青柳美帆子(by anan編集部)
2022年05月21日第95回キネマ旬報ベスト・テン表彰式が2日に都内で行われ、三浦透子、鈴木亮平、濱口竜介監督、原一男監督、 立川志らく(コメント映像)、佐藤忠男(コメント映像)、河合実、和田庵、尾野真千子、役所広司、大江崇允が登場した。74回カンヌ国際映画祭で日本映画として初となる脚本賞を受賞し、第79回 ゴールデン・グローブ賞 非英語映画賞(旧外国語映画賞)、第56回 全米批評家協会賞 作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞、第87回 ニューヨーク映画批評家協会賞など北米を中心に様々な賞を受賞している『ドライブ・マイ・カー』が同賞でも5冠を達成。日本映画作品賞、助演女優賞(三浦)、日本映画監督賞(濱口監督)、日本映画脚本賞(濱口監督、大江)、読者選出日本映画監督賞に輝いた。評価について、濱口監督は「これほど広がっていくことには、とても驚いています。特にアメリカで受け入れられるなんて想像しなかったのことなので驚きですし、心から嬉しく思っています」と心境を吐露。受け入れられた理由については「物語そのものの普遍性ということなんじゃないでしょうか。村上春樹さんが長編においてよくテーマにされている喪失と、そこからどうやってもう一度希望を手に入れるのかということを指針として、村上春樹さんの物語世界をどう展開していくかを考えていたので、物語の普遍性が受け入れられているのではないかと思います」と分析する。制作のC&Iエンタテインメント 代表 久保田修氏は「日本だけでなくヨーロッパでもアメリカでも受け入れられているのは、それだけコロナだったり、分断とか格差とかいろいろなことがあって、再生というか治療というか癒やしというか、そういったものを求めていたんだな」と予想する。「もちろんいい映画なんですけれども、世界的に受け入れられるというのは当然、我々は作ってる段階では想像してなかった」と振り返った。8日には米国 アカデミー賞のノミネーションも発表されるが、期待について聞かれると、濱口監督は「そういうことがあったらありがたい」と言いつつ、「賞の場で言うのはなんですけど、賞によって作品が変わるわけではないので。自分達が何ができたのかできていなかったのかを、心に留めておくのが1番大事なことかなと思います。それでもし素晴らしいことがあれば、それはご褒美みたいなものだと思います」と語った。○第95回 キネマ旬報ベスト・テン 受賞一覧日本映画作品賞 『ドライブ・マイ・カー』外国映画作品賞 『ノマドランド』文化映画作品賞 『水俣曼荼羅』主演女優賞 尾野真千子(『茜色に焼かれる』『ヤクザと家族 The Family』により)主演男優賞 役所広司(『すばらしき世界』により)助演女優賞 三浦透子(『ドライブ・マイ・カー』『スパゲティコード・ラブ』により)助演男優賞 鈴木亮平(『孤狼の血 LEVEL2』『燃えよ剣』『土竜の唄 FINAL』により)新人女優賞 河合優実(『由宇子の天秤』『サマーフィルムにのって』『偽りのないhappy end』により)新人男優賞 和田庵(『茜色に焼かれる』により)日本映画監督賞 濱口竜介(『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』により)外国映画監督賞 クロエ・ジャオ(『ノマドランド』『エターナルズ』により)日本映画脚本賞 濱口竜介、大江崇允(『ドライブ・マイ・カー』により)特別賞 佐藤 忠男(70年以上の評論活動を通して日本の映画文化の発展に貢献をされた功績に対して)読者選出日本映画監督賞 濱口竜介(『ドライブ・マイ・カー』により)読者選出外国映画監督賞 クロエ・ジャオ(『ノマドランド』により)読者賞 立川志らく(連載『立川志らくのシネマ徒然草』により)
2022年02月02日自宅が全焼した映画監督・原將人と一家の再起を綴ったドキュメンタリー『焼け跡クロニクル』の公開日が2月25日(金)に決定。予告編が解禁された。原將人監督は、広末涼子の映画デビュー作『20世紀ノスタルジア』などで知られる。本作は、自宅全焼という突然の悲劇に見舞われた原監督とその一家の、ゼロからの再起を希望とユーモアあふれるタッチで綴ったドキュメンタリーだ。この度解禁となった予告編は、京都の観光名所が映し出されスタートする。しかし、映像はサイレンが慌ただしく鳴り響き、何台もの消防車や救急車、警察車両が行き交う緊迫した火事現場に切り変わる。焼けて骨組みだけになった我が家に呆然とする一家だったが、焼け跡から家族の大切な思い出が次々と掘り出され、「失くしたもの」より「心に残っていたもの」の方がずっと大きいことに気づいていく…。火事の被害で、50年の映画人生をかけた全作品のオリジナルフィルムや脚本、映画機材を焼失するという想像を絶する痛手を負った原監督だったが、公私ともにパートナーであるまおり監督との共同制作により、焼けた8mmフィルムとiPhoneで撮影したデジタル映像を組み合わせた「他の誰にも作れない」作品にチャレンジした。原監督のファンと公言する山田洋次監督は「原將人は転んでもただでは起きない」と絶賛。『20世紀ノスタルジア』のメイキング撮影を務めていた犬童一心監督は「これは原さんじゃないと作れない映画。『20世紀ノスタルジア』の感覚が自分とシンクロする、好きだと思う人はぜひ『焼け跡クロニクル』を観てほしい」と熱いエールを送った。『焼け跡クロニクル』は2月25日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:焼け跡クロニクル 2022年2月25日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開(c)2022『焼け跡クロニクル』プロジェクト
2022年01月25日展覧会「虹をかける:原美術館コレクション」が、群馬・渋川市の原美術館ARCにて、2021年4月24日(土)から2022年1月10日(月・祝)まで開催される。原美術館とハラ ミュージアム アークが「原美術館ARC」として集約40余年の歴史を歩んできた東京・品川の原美術館と別館のハラ ミュージアム アークが統合され、2021年4月、群馬県の地で「原美術館ARC」として再スタートを切る。豊かな自然の中にたつ「原美術館ARC」は、漆黒の建物それ自体が美術品のように美しく、館内には、書院造をモチーフとした特別展示室「觀海庵」などが設けられている。設計は世界的建築家・磯崎新が手掛けた。“虹”をテーマに、多彩な作品を紹介する最初の展覧会「原美術館ARC」としての初めての展覧会は、多様性や共存、平和の象徴ともいえる“虹”をテーマとし、現代美術を集めた「原美術館コレクション」と、国宝・重要文化財を含む東洋古美術からなる「原六郎コレクション」の中から、様々な国籍や文化を背景に持つアーティストたちの作品を紹介する。なお、本展は第1期と第2期に分かれており、各期で異なる作品に出会うことができる。約1,000点から構成される「原美術館コレクション」「原美術館コレクション」は、1950年代以降の世界各国の現代美術を、原美術館設立当初から収集し続けてきたものだ。理事長・原俊夫独自の視点で選ばれた絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションなど約1,000点で構成される。「虹をかける:原美術館コレクション」展では、2018年の「現代美術に魅せられて」展で出品されたものや、惜しくも中止となった原美術館最後の収蔵品展に展示する予定だった作品群を中心に紹介する。草間彌生、蜷川実花、荒木経惟、安藤正子、ジム ランビー、クリスチャン ボルタンスキーらに加え、原美術館でも人気を博した奈良美智や宮島達男の作品もリニューアルし展示される。狩野探幽や円山応挙らの作品が揃う「原六郎コレクション」一方「原六郎コレクション」では、明治時代の実業家である原六郎が収集した古美術から、中国陶磁の真髄を伝える国宝「青磁下蕪花瓶」、浮世絵美人図の先駆けとなる重要文化財「縄暖簾図屏風」をはじめとする近世日本絵画や書、工芸を所蔵している。本展では、近世日本の住宅に特徴的な書院造をモチーフとした展示室で、狩野派の日本絵画や円山応挙の大作画巻「淀川両岸図巻」といった作品と現代美術の競演を楽しむことができる。【詳細】展覧会「虹をかける:原美術館コレクション」会期:第1期 2021年4月24日(土)~2021年9月5日(日)、第2期 2021年9月11日(土)~2022年1月10日(月・祝)会場:原美術館ARC住所:群馬県渋川市金井2855-1TEL:0279-24-6585休館日:木曜日(祝日と8月を除く)、展示替え期間、1月1日(土)入館料:一般 1,100円、大高生 700円、小中生 500円、70 歳以上 550円※原美術館メンバーシップ会員は無料、学期中の土曜日は群馬県内の小中学生の入館無料※ぐーちょきパスポートを提示、障がいのある人は特別料金規定あり※団体については問い合わせ※伊香保グリーン牧場とのセット券(一般 1,800円、大高生 1,500円、中学生 1,400円、小学生 800円)※カフェ、ミュージアムショップのみ利用の場合も原美術館ARC への入館料が必要。【出品作家(予定)】全期:アニッシュ カプーア「虚空」、草間彌生「ミラールーム(かぼちゃ)」、宮島達男「時の連鎖」、森村泰昌「ロンド ネオ」(仮題)、奈良美智「My Drawing Room」、鈴木康広「日本列島のベンチ」、束芋「真夜中の海」第1期(春夏季)現代美術:艾未未(アイ ウェイウェイ)、カレル アペル、アルマン、今井俊満、トム ウェッセルマン、アンディ ウォーホル、エロ、河原温、工藤哲巳、篠田桃紅、篠原有司男、ジャスパー ジョーンズ、杉本博司、須田悦弘、ジャン デュビュッフェ、ルイーズ ニーヴェルスン、ナム ジュン パイク、ルチオ フォンタナ、ジャクソン ポロック、クリスト、三木富雄、ロバート メイプルソープ、ロバート ラウシェンバーグ、ジム ランビー、李禹煥(リ ウファン)、ロイ リキテンシュタイン、ジェームス ローゼンクイスト、マーク ロスコなど古美術:狩野探幽「龍虎図」、円山応挙「淀川両岸図巻」など第2期(秋冬季)現代美術:荒木経惟、安藤正子、アドリアナ ヴァレジョン、フランチェスカ ウッドマン、加藤泉、加藤美佳、アンゼルム キーファー、ウィリアム ケントリッジ、マリック シディベ、周鉄海(シュウ テイハイ)、崔在銀(チェ ジェウン)、ジェイソン テラオカ、ミカリーン トーマス、蜷川実花、クリスチャン ボルタンスキー、ジョナサン ボロフスキー、増田佳江、やなぎ みわ、柳幸典、米田知子、横尾忠則、ピピロッティ リスト、ジャン=ピエール レイノーなど古美術:狩野派「雲龍図」、狩野派「層嶺瀑布図」など
2021年03月25日1月30日に放送された『伝説のコンサート“山口百恵 1980.10.5 日本武道館”』(NHK総合)の視聴率が8.6%と高視聴率を記録するなど、今も日本中から愛される山口百恵(62)。73年にデビューしてから次々とスターダムを駆け上がり、78年の『第29回NHK紅白歌合戦』では10代で紅組のトリを務めるなど日本を代表する歌手に。この記録は未だ破られていない。しかし人気絶頂の80年3月、三浦友和(69)との婚約を突如発表し、芸能界引退も決断。冒頭の番組で放送された日本武道館でのコンサートをもって、表舞台から去っていったのだ。引退後は山口百恵ではなく“百恵さん”として、第2の人生をスタート。84年に長男・三浦祐太朗(36)、翌年には次男・三浦貴大(35)を出産。友和はもちろん、祐太郎は歌手、貴大は俳優業でそれぞれ活躍するなど、母親として家族の芸能活動を支えてきた。そこで本誌が目撃してきた百恵さんの姿を写真とともに今振り返りたい――。■数少ない公の場!原監督の結婚式に夫婦で出席引退後、幾度となく復帰説が囁かれた百恵さん。メディアの出演依頼もすべて固辞してきたが、報道陣の前に姿を現すことも。そんな貴重な機会の一つが、86年に行われた原辰徳(62)の結婚式だ。当時、読売ジャイアンツで不動の4番を誇っていた原とプライベートでも親交のあった友和と百恵さん。全身黒のシックな装いで出席した百恵さんは、友和とともに笑顔で報道陣の前に。百恵さんが公の場に久しぶりに現れるとあって、報道陣も殺到した大賑わいの結婚式となった――。■長男夫妻の正月帰省を笑顔でお見送り引退後の百恵さんの日常を彩った趣味がキルト制作。87年ごろからキルト制作をはじめ、キルト作家の鷲沢玲子氏に師事し、19年には作品集を販売するまでに。そんな百恵さんが手塩をかけて作ったリングピローを渡した相手が長男の祐太朗だ。昨年6月に祐太朗は声優・牧野由依(35)との結婚を発表。その際、発表した妻との2ショット写真では、百恵さんからもらったリングピローが大切に抱えられていた。牧野と頻繁にLINEをするなど、嫁姑関係も良好な百恵さん。そして本誌は今年1月、実家に帰省した祐太朗と牧野の姿を目撃。祐太朗夫婦の帰り際、百恵さんは玄関口まで笑顔で2人を見送っていた。
2021年02月11日原監督公認のオンラインマラソン大会スポーツケア用品ブランド「プロ・フィッツ」は、参加費無料のオンラインマラソン大会「ニッポンマラソン supported by プロ・フィッツ」を、2021年3月6日(土)~3月14日(日)に開催します。同大会は、青山学院大学 陸上競技部 原晋監督公認のオンラインマラソンです。コースも距離も自由に設定大会への参加は、LINE公式アカウント「プロ・フィッツ」(@profits)を友だちすればエントリーが完了となります。大会期間中に種目(3km・5km・10km・ハーフマラソン・フルマラソン)を選び走ります。完走後は、走行記録を記録投稿フォームから申請します。GPSが計測できるアプリや時計があれば、日本全国、好きな場所で、誰でも参加できます。参加特典として、各コースの記録上位者、完走者の中から抽選でプレゼントが贈られます。モチベーションが上がるLINEメッセージ同大会では「プロ・フィッツ」LINE公式アカウントから原監督よりマラソンの練習内容や心得が届きます。LINEのメッセージが届くことでモチベーションを引き出すこともできます。同大会を目標に、運動習慣を身につけるきっかけにしてはいかがでしょうか。(画像は公式サイトより)【参考】※大会公式サイト
2020年12月28日映画『461個のおべんとう』の公開記念舞台挨拶が7日に都内で行われ、井ノ原快彦、道枝駿佑、森七菜、映美くらら、阿部純子、兼重淳監督が登場した。同作はヒップホップバンド・TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美によるエッセイ『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』(マガジンハウス刊)の映画化作品。長年連れ添っていた妻と別れることを決意した鈴本一樹(井ノ原)が、息子・虹輝(道枝駿佑)と「3年間、毎日お弁当を作る!」「3年間、休まず学校へ行く」という約束をし、ライブの翌日も、二日酔いの朝も、早出の朝も怒涛のお弁当作りをする。「今一番ありがとうを伝えたい人」という質問には、道枝が「パパ」と答え、井ノ原は「ミーのこと?」と反応。道枝は「タメ口協定に感謝してますし、バラエティ番組に出させていただいた時もフォローしてまとめてくれて、本当の親子のように接してくれた」と感謝する。井ノ原が「映画を撮影してた時よりも距離が近くなって、彼のグループの子たちも息子の友達みたいな気持ちになっちゃって」と語ると、道枝が「僕だけタメ口はおかしいから、『なにわ男子全員タメ口でいいよ!』と言われて、それをなにわ男子全員に伝えたら即答で『無理!』と返ってきました。『使われへん!』って」と明かした。兼重監督は「僕もユーです」と言うと、道枝は「ジャニーさん入ってます?」とツッコミ。監督は「イノッチは、クランクイン前に怪我をしていて、それを『大丈夫だからみんなに言わないほしい』と言って、痛々しかったんですけど、そのシーンを見るたびに胸が痛んで」と振り返る。「主役でこんなに寄り添ってくれたのは初めてで。メールをいただいたんですよ。『僕の人生で出会うべき人に出会えたと思いました』と書いてくれたんですよ。思わず涙が……」と語った。その後、MCの「そろそろフォトセッションに……」という言葉を合図に、道枝が「ちょっと待った〜!」と乱入し、サプライズで井ノ原への手紙を読む段取りとなっていたが、道枝は全く気づかず、取材陣からも笑いが起こる。MCから「何かあるんですよね?」と話しかけられた道枝が、「何か? 何か? ああああ!」 と気付き、「ちょっと手紙を書いてきまして、パパに」と宣言すると、井ノ原は「マジかよ! 40代の秋は涙もろいからやめて! こんな季節にやめて!」と喜ぶも、手紙を取りに行った道枝は2分ほど戻ってこない。井ノ原は「あいつ今書いてんじゃねえの!?」とつっこむも、ようやく戻ってきた道枝が手紙を読み始めると、目には涙が。手紙を聞き終わり、目元を拭った井ノ原は「嬉しい。本当に、クランクアップするときに、自分の息子と引き離されるような気持ちになりました。それは君の頑張りだと思いますし、支えてくれたみんなのおかげだと思っています」としみじみ。「今日のすべての出来事、手紙を忘れちゃうところとかも含めて全部君で、それはとても素敵なことで、すべてスムーズにいけばいいんじゃないなってことを実現してくれる。後輩ですし、息子役だったけど、とても尊敬してます」とメッセージを送った。最後の挨拶でも、井ノ原は「彼(道枝)が『なんだっけなんだっけ』って袖にはけていく姿を見て、『これぞ人間!』と思うし、そういうことを含めて、人間ってあったかいなってことをこの映画に教わったような気がします」とコメント。また本当のフォトセッションの後では、「パネルを持つところが(裏に)あるのに、ミッチーはずっと上を持ってて、途中で『あっここにある!』って持ち替えてましたよ。かわいいですね」と暴露し、道枝は「言わなくていいから!」と訴えていた。○道枝駿佑 手紙全文パパへ。やっと待ちに待った映画が公開されたね。撮影から約1年が経ちました。今回僕は映画に初めて本格的に出演させていただいたので、最初の方はどんな感じなのか不安と緊張でいっぱいでした。けど、パパが撮影前からたくさん連絡をとってくれました。そのおかげで撮影でもキャストの皆さん、スタッフの皆さんたちともすぐになじめて、みんな一丸となっていい作品作りができたと思っています。僕はどちらかというと内気な方だけど、パパは疲れていたり忙しいはずなのに撮影の合間でも僕を気にかけてくれて、たくさん話しかけてくれたり、周りを盛り上げてくれたり、本当に感謝してる。お昼ご飯も毎日一緒に食べてくれたね。パパとくだらない話をしたり、ドローンの話をしたり、ギターの話をしたり、その時間が本当にこの映画のようで、他愛のない時間だったけど、あの時間は今思えば本当に大切な時間でした。パパの背中を見て撮影したこの作品で、僕も少しはパパのように成長できたかな。もしこれから20年後30年後、父親役を演じる作品に出会えた時は、絶対超えられないパパの背中かもしれないけど、パパの背中を思い出して、この経験を生かして、『461個のおべんとう』みたいな作品になるように頑張るから、その時は僕もタメ口協定を結ぶね。そしてこの舞台挨拶で、パパから、井ノ原さんに戻ります。パパの優しさに甘えちゃいけないから。でも、僕が悩んだときや苦しい時は、「大丈夫、全部うまくいくよ」って、またパパになってね。ありがとう、パパ。そしてありがとうございます、井ノ原さん。道枝駿佑より
2020年11月07日井ノ原快彦が主演を務める、映画『461個のおべんとう』が11月6日より公開される。ヒップホップバンド・TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美によるエッセイ『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』(マガジンハウス刊)を映画化した同作は、長年連れ添っていた妻と別れることを決意した鈴本一樹(井ノ原)が、息子・虹輝(道枝駿佑)と「3年間、毎日お弁当を作る!」「3年間、休まず学校へ行く」という約束をし、お弁当を作り続けた日々を描いた心温まる作品だ。井ノ原と、後輩である道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)が親子役を務めたことでも注目を集めている同作。今回は井ノ原にインタビューし、作品の思い出や後輩の道枝についても話を聞いた。○■息子役・道枝駿佑17歳の叫びに感銘――原作者の渡辺俊美さんから、直接音楽やお弁当作りの指導をしてもらったり、息子さんのお話を聞いたりといったことはあったんですか?ギターの練習はスタジオで「一緒にやろう」という感じでした。全て俊美さんが作った曲なので、「ここはこうやって弾いた方がいいよ」といったアドバイスをいただき、そこからまた家で練習しました。お弁当作りに関しては、料理のアドバイスと言うよりも、俊美さんがどうやって作っていたのかというお話を聞きました。ちょうど僕がやっていた舞台を観に来てくださって、楽屋で話し込んだら長くなってしまって(笑)。でも、そこで息子さんとの関係についてのお話も聞けました。道枝くんと歌った「Lookin’4」という曲も、一緒にゲームをしていた時のことが元になってるんだ、とか(笑)。――息子役の道枝さんは18歳ですが、ご自身が同じくらいの時と比べたりすると、印象はいかがでしたか?会った時は17歳になったばかりだったんですが、とても礼儀正しかったです。KREVAくんとやついくんとバンド用のポスター撮影をしていたところに来てくれて、「東京に出てきたので……」と言って、「なにわ男子 道枝」と熨斗のついたお菓子をくれたんですよ。去年、舞台をやっていた時も、大阪公演に誘ったら熨斗をつけた差し入れを持ってきてくれて……お菓子屋さんに頼むのかな? ご両親もしっかりした方なんだなと思いました。僕は地元のゆるキャラのサブレしか持っていなかったから、恥ずかしくて(笑)。よく「最近の若いもんは……」と言うけど、いいことしか言えません!――井ノ原さんの青春時代は、けっこう破天荒だったんですか?バブル時代ですからね(笑)。周りに変わった方が多かったから、「そういうものなのかな」と思っていたら、だんだん時代が許さなくなってきて、今の若い子はそういうところで生まれた子たちなんだろうなと思うんです。道枝くんは東日本大震災も経験しているし、阪神大震災の話もずっと聞かされてるだろうし、それでコロナ禍もあり、色々と考えるだろうな、と。この作品についても、「当たり前の日常なのに、今では当たり前じゃないことばかりが詰まってる」と言ってて、本当によく考えてると思うし、その通りだと思います。――道枝さんとのセッションもすごく印象的でした。彼はハモったことがなかったみたいなんです。俊美さんにレコーディングについていただいたんですが、その前に何回か合わせたのに、なかなかうまくつかめなかったので、合間で一緒に練習しました。そうしたら飲み込みが早いから、僕がちょっと歌い出すだけで、彼のハモが途中から入ってくるようになって。ゲームみたいにチョコチョコと練習していました。――親子のシーンでは、どのようなところが心に残っていますか?一樹のいろいろな行動について、虹輝から「なんで?」と聞かれるシーンが多いんです。その度に一樹は「説明しなきゃダメ?」と返すんだけど、本人にとっては大きなことではなくて、単に「好きだから」とか、そういう理由。でもそれが虹輝にとってはすごく大きな問題で、そういう眼差しを受けた時に、一樹の気持ちで「あ、すいません」と思ってしまいました(笑)。「父さんがうまくいくのは、周りに甘えてるからだよ」と言われるシーンも、「ごもっともです」と思うし、息子の虹輝から強い眼差しを受けて、グッとくるところはたくさんありました。あとは、撮影が始まる時に「自分の中で大事にしてるシーンってどこなの?」と聞いたら、道枝くんが「浜辺で叫ぶシーン」と言っていたことが印象に残っています。初々しいのが、「あのシーンが大事だと思ってるんですよね」とかじゃなくて、「あのシーンが難しいと思ってる」「頑張りたいと思ってる」と言っていたところ。だから、「僕も見れたらいいな」と言っていたら、たまたま自分も撮影のあった日だったんです。道枝くんのそのシーンが見れて、「17歳の叫びって、すごいな」と思いました。そんな声はもう出ないと思ったし、感情の揺らぎもあって、彼の人間性が出るんだな、考えていることもいっぱいあるんだろうな……と思って。いいものを見せてもらったような気持ちになりました。最後のお弁当までの流れも、「人がものを食べている瞬間って泣けるな」と思ってグッときました。――KREVAさん、やついさんとは作中のバンド・Ten 4 The Sunsを演じられていましたが、ライブシーンもかっこよかったですし、結成20年という設定で、インタビューシーンなんかもすごくリアルでした。初対面だけど、2人とも最初からすごい話すから、ずっと会話していました。インタビューだと、テレビとまた違うところがあって、ちょっと素が出る感じ。でも20周年を迎えたバンドという設定だったので、ちゃんと話すことは話すという気遣いもあったり。やついさんもKREVAさんも、”お芝居”にならずに普通に話すから、「この人たち、すごいな」と思いました。本業だからこそ、リアルだなと思うところはあるでしょうね。同年代だし、それぞれいろんな形で音楽に携わってきたから、そういう部分が出ていてよかったと思っています。――今までのお話を伺っていても、テレビなどで拝見していても、井ノ原さんの意見や考え方がすごくフラットだなと思うんですが、どう培われてきたんでしょうか?徐々にだと思いますが、グループ活動して来たのは大きいかもしれないです。あとは、俳優というお仕事でも、例えば僕は今回母親役の倍賞千恵子さんのことをすごくリスペクトしていますが、それが演技に表れてしまったら元も子もないので、フラットにならないといけない。演技が終わった時に、きちんと人として尊敬しているという気持ちが出ればいいと思います。僕らの事務所の先輩や、役者としての先輩たちも「カットがかかるまでは関係ないから」と言ってくださっていたから、それが1番良い方法だとわかっていたんでしょうね。そういった先輩方から教わったことが、自分にも生きているんだと思います。■井ノ原快彦1976年5月17日生まれ、東京都出身。1995年にV6としてCDデビュー。以降、グループでの活動の見ならず、ドラマ、映画、舞台で俳優として、TVではMCとしても活躍の幅を広げ、老若男女問わず愛されている。主なドラマ出演作は、カンテレ開局60周年特別ドラマ『僕が笑うと』(19年)や、前シリーズを含めると15年にわたって出演している『特捜9』シリーズ(18〜20年)など。主な映画出演作は『天国は待ってくれる』(07年)、『FLOWERS』(10年)。昨年話題となった劇場版アニメーション『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』ではナレーションを務めた。
2020年11月06日お笑いコンビ・ロザンの菅広文と宇治原史規が先月25日、YouTube公式チャンネル「ロザンの楽屋」で、夢を持つことについて自身の考えを語った。「【夢があるかないか】で人の優劣を決めてはいけない」と題した動画内で、「夢を追うことって、そんなに素晴らしいことなのか。普通に淡々と暮らしていければええやん」と疑問をぶつけた菅。そのきっかけは、コンビニでの出来事だったそうで、「音楽やってるような感じの子おるやんか。『ここは俺の居場所じゃねーんだ』みたいな接客するやつおれへん? あれは夢の影響やと思うねん」「すごいふてくされてやってる子おるやんか。それがすごい嫌で」というエピソードを語った。芸人はもちろん、ミュージシャンもコンビニの店員も、「お客さんを楽しませる仕事」だという菅は、「本質としては一緒。お客さんに不快な思いをさせない。不快な思いをさせてしまってる段階で、音楽で成功するか? って」という辛らつな意見も。「そこまでの行程をサボるなよ! って思う。置かれてる状況を無視するなよって思う。自分の置かれてる状況をナシにするやん」と強い口調で諭した。そんな菅の考え方に、宇治原も、「『俺は夢があるから、これは腰掛なんだ。こんなことしてる人間じゃないんだ』っていうのが、一番間違えてる」と共感した様子。夢を持っている人が称賛されがちな世間の風潮についても、「色んな夢があるけども、一般的に語りがちな夢を、いいね! って言い過ぎやってことでしょ? 夢を持とうが持つまいが、持ってる人と持ってない人の間に優劣の差なんてない」と苦言を呈していた。
2020年11月02日井ノ原快彦と道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)が親子役を演じる『461個のおべんとう』から、監督が大絶賛を贈る“俳優・井ノ原快彦”の真骨頂を写し出した新場面写真が解禁された。井ノ原さん演じる主人公・一樹は、多忙なミュージシャンであり、いつも前向きで自由奔放な性格。それと同時に、「3年間休まず高校に通う」「3年間毎日おべんとうを作る」という親子の約束を果たすべく、毎朝早く起きて息子に手作りのおべんとうを作る優しい父親でもある。今回徹底した役作りを通し、井ノ原さんは大人の自由を謳歌するタフな父親を自然体で表現している。兼重淳監督は「なんであんなに良い人なんだろう(笑)。井ノ原さんの人柄に引っ張られて、ポジティブな一樹になりました。俳優・井ノ原快彦の“真骨頂”をたくさんの方に見ていただきたいです」と大絶賛。ベテランの撮影スタッフも「芝居をしている感じが全くしない」と驚かせるほど、自身と役柄の親和性も高く、普段と変わらない井ノ原さんの演技に思わず原作者の渡辺俊美も微笑んでしまったと明かすしている。「井ノ原さんならさわやかに演じてくれるだろう」井ノ原さんの細やかな役作りのアプローチは、衣装にも反映されている。一般的な撮影では、どのシーンで何を着るのか予め決めておくが、一樹の服装は井ノ原さんと衣装や小道具スタッフとの綿密なディスカッションの上、撮影当日に決定することがあったという。スタッフとの積極的なコミュニケーションが、リラックスした一樹の雰囲気を作り上げたのだ。さらに平石プロデューサーは、「親の心情としては掴みにくい、一樹の“楽天家”的な要素も井ノ原さんならさわやかに演じてくれるだろうと。難しい役柄ですが、新しい父親像が見られるのではないかとも期待していた」と語る。息子を想う父親、ミュージシャン、そして恋する男であり、どこか肩の力が抜けた等身大の父親像は、井ノ原さんなくしては生まれなかったであろう。到着した場面写真は、自分に自信が持てず思い悩む虹輝(道枝駿佑)に「大丈夫。全部うまくいくよ」と、一樹が優しくおべんとうを手渡すシーン。すれ違う親子がおべんとうを通じて仲を深める貴重な場面となっており、息子の成長をそっと後押しする一樹の姿を写し出している。井ノ原さんと道枝さんは、クランクイン前から積極的に連絡を取り合い、撮影中も毎日2人でお昼ご飯を食べていたそうで、本物の親子さながらの息の合った演技を披露している。『461個のおべんとう』は11月6日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:461個のおべんとう 2020年11月6日より全国にて公開© 2020「461個のおべんとう」製作委員会
2020年09月18日「マジでやべえと思ってる。独立してこんなに仕事なくなると思わないでしょ。(ジャニーズ事務所を)辞めなきゃよかったよ」5月1日放送の『新・日本男児と中居』(日本テレビ系)で、ボヤいていた中居正広(47)。ジャニーズ事務所を3月末に退所して独立し、4月に個人事務所「のんびりなかい」を立ち上げたばかりだ。「別番組でも、共演する“後輩”の山下智久さんに『山下!相談いい?辞めたら仕事なくなってきた』と言っていましたが、中居さんなりの冗談でしょう。実際、中居さんの仕事は堅調です。5月末まではドラマの収録はできませんが、中居さんの主戦場である情報番組・バラエティ番組は今はリモート収録ができますから」(テレビ局関係者)とはいえ、中居なりに“焦り”はあるようだ。2日放送のラジオ番組『中居正広ON&ON AIR』(ニッポン放送)で“新たな挑戦”についてこう口にした。「僕1人になって、YouTubeとかTwitterやろうとか1ミリも思ってなかったんですけど、なんかやったほうがいいかもな……って」巨人ファンの中居は巨人の原監督らが呼びかけた「東京コロナ医療支援基金」に1千万円の寄付を行っている。制作関係者はこう語る。「コロナ禍でいま芸能界全体が壊滅的なダメージを受けています。中居さんも危機感を募らせ、自分ができることを本気で考えたといいます。その結果、SNSでの発信を決意したようです。“アナログ人間”を自認する中居さんはかたくなに最近までガラケーを使っていましたが、ついにスマホデビューを果たしました。親しい仲間たちに基本から使い方を教わっているそうです」“デジタル化”の背景には、元SMAPで「新しい地図」の3人、稲垣吾郎(46)、草なぎ剛(45)、香取慎吾(43)の存在が――。「中居さんは独立後も変わらず3人と連絡を取り合っています。彼らの仕事ぶりに刺激を受け、SNSを始める参考にしているようです」(前出・テレビ局関係者)ジャニーズ事務所を退所した3人が最初に活動を始めたのはSNSから。稲垣はブログ、草なぎはYouTube、香取はインスタと、3人で役割を分担して情報発信を始めた。「SMAP時代、演出を担当していた香取さんに、中居さんは年下ながら一目置いていたんです。今回もSNSの有効な活用法について、わからないことは香取さんに聞いているそうです」(前出・制作関係者)中居は酔っぱらって失言することを恐れ「夜間はSNSやらない」ことを決めているという。「事務所社長として今後はSNSを活用し、新たなファンを開拓する交流イベントも考えているようです」(前出・テレビ局関係者)脱・アナログで、中居はコロナ禍の芸能界に“新しい風”を吹かせられるか!?「女性自身」2020年5月26日号 掲載
2020年05月14日女優の原知佐子さんが1月19日に、上顎がんのため逝去した。84歳だった。原さんといえば、55年に新東宝ニューフェイスとしてデビュー。映画や舞台など幅広く活躍した。1970年代にはドラマ『赤いシリーズ』(TBS系)で、ヒロイン・山口百恵のイビリ役として存在感を発揮した。「原さんは『赤いシリーズ』で、百恵さんのファンが激怒するほどの意地悪な役を熱演しました。ですが演技以外では多忙を極める百恵さんを気づかって、食事に誘うといった優しい面もあったようです」(テレビ局関係者)最近の活躍では、映画『進撃の巨人ATTACK ON TITAN』(’15)や『シン・ゴジラ』(’16)にも出演していた原さん。『シン・ゴジラ』では、背負われて避難する老婆役を演じていた。「原さんの登場シーンはほんの数秒でした。そのため、エンドロールで原さんを発見した観客も多かったようです。注意深く探さないとわからないほどだったので、原さんを見つけようと再び観劇する人もいたようです」(映画関係者)そんな原さんといえば、『ウルトラマン』シリーズを手がけた故・実相寺昭雄さん(享年69)がご主人だ。実相寺さんは円谷プロ制作の『ウルトラマン』や『怪奇大作戦』といった怪獣・特撮番組の監督として有名で、多くの映像作家たちに影響を与えた。原さん自身も特撮番組に数多く出演し、実相寺さんが携わった特撮ドラマ『ウルトラマンティガ』(’96)や『ウルトラQ dark fantasy』(’04)などにも出演した。「原さんは実相寺さんの作品に出演するいっぽうで、互いを詮索しない自由な夫婦関係でした。とはいえ、原さんはお墓参りには必ず行っていたそうです。実相寺さんは先祖を大切にする原さんに感謝していました」(前出・映画関係者)しかし、’06年11月29日に実相寺さんは胃がんのため逝去した。「当時、原さんは愛知県で舞台に出演していました。その間に実相寺さんの容体が悪化したようです。実相寺さんが永眠したことを確認すると、原さんは直ぐ舞台に戻ったと聞きました。原さんはその時のことについて、『舞台があったから気丈でいられた』と振り返っていました」(舞台関係者)生涯にわたって女優魂を貫いた原さんに、追悼の声があふれている。《マザラス星人やマノン星人役の…実相寺監督の奥様、原知佐子さん亡くなったのですか…ショックご冥福をお祈りします。》《原知佐子さん。凛とした女性でした。実相寺監督が亡くなった後にもウルトラシリーズに出演されたりして嬉しかったです。「シン・ゴジラ」にも出演。ご冥福をお祈りします》《原知佐子さん 実相寺昭雄さんの奥さまであり、『シン・ゴジラ』やウルトラシリーズにも出演なさってた『ウルトラマンオーブ』最終回前編でも、「太平風土記」に纏わる大事な役を演じられておりましたね お疲れ様でございました》
2020年01月20日2011年よりブログ『プロ野球死亡遊戯』を開始し、累計7,000万PVを記録するプロ野球死亡遊戯こと、中溝康隆氏。そんな中溝氏の新著『原辰徳に憧れて -ビッグベイビーズのタツノリ30年愛』(白夜書房)が11月22日に発売された。本著のテーマは、プロ野球・読売巨人軍の現監督「原辰徳」。なぜ原をテーマにしたのか聞くと、「現役時代の『アイドル原辰徳』のその後の変化具合にも興味があった」と語る。偉大なONと比較され続けて叩かれることも多かった現役時代から、勝利にこだわり、幾度もの優勝を経験した監督時代までの変化について語った。○■ONと比較され続けた現役時代――今回、「原辰徳」をテーマにした理由をお聞かせください。世代的に、プロ野球を見始めたときのスーパースターが原辰徳でしたね。最盛期にはCM7社も出ていた「アイドル原辰徳」のその後の変化具合にも興味がありまして。この本のテーマでもあるんですが、60歳を過ぎた原辰徳があまりにも若大将キャラと変わってきているので、そういう変化を記録していったら面白いんじゃないかと思いました。――中溝さん自身、いつ頃から原さんを見始めたんですか。小学校に入った85年頃ですね。当時はピークというか一番人気があった時期からは過ぎていて、結構ボロクソに叩かれていましたからね。「大人から叩かれる原辰徳」という感じでしたが、自分はそれを見て「俺らが原辰徳を応援しないで誰が応援するんだ」という気持ちになって(笑)。たぶんそういう少年たち、この本で書いたのちにビッグベイビーズと呼ばれるちびっこファンが、世の中にはいっぱいいたんじゃないかなと思います。――確かに原さんは選手時代、よくファンやメディアから叩かれていましたよね。もちろんカッコよさもあったんですけど、いかんせん当時はON(王貞治・長嶋茂雄)が辞めてすぐだったので、どうしても偉大なONと比較され続けてました。原さんに対する逆風みたいなものは子どもながらに感じてましたね。世の中全体が「原には何を言ってもいいぞ」みたいな雰囲気は絶対あって、あらためて過去の雑誌を見てみるとやっぱりここまで書くかっていうレベルで辛辣でひどかったです。○■「プロ野球界でもっとも叩かれた男」――「チャンスでポップフライ」というイメージもよく語られるところです。でも打たない、ポップフライのタツノリがまた良いみたいな(笑)。クロマティとか吉村(禎章)とかはちゃんと打つんですけど、原はポップフライがあるからこそ、たまにホームランを打つとファンが熱狂できるという、幸福な関係はありましたね。スーパースターなんだけど弱さを愛されるという、今の瞬間的にすぐ炎上しちゃうSNS時代にはちょっといないタイプの選手ですよね。当時は今と違って、地上波中継で毎日プロ野球をやっていて、しかも年間の平均視聴率も20%超えで、世の中の共通言語としてのプロ野球がありました。どれだけみんなから毎日見られていたんだという。その環境で原さんはプロ野球界でもっとも叩かれた男ですね。――確かに当時のプロ野球、巨人人気はすごかったですよね。当時は今よりもバリバリの男性社会でパワハラやモラハラへの意識も低かったこともあって、新橋とかで飲んでるおじさんファンから見たら、「今の若いヤツはダメだな」という象徴が原だったと思います。でも、原さんは88年、89年くらいからは、もはや叩かれもしなくなってくるんですよ。ようするに、KK(清原和博、桑田真澄)が出てきたり、西武が強くて巨人一辺倒から変わってきたねと言われ始めたりした時期だったので。当時は巨人=原というイメージだったので、原人気とともに巨人人気が徐々に落ちていった雰囲気はありました。Jリーグでサッカー人気も高まり、それが結果的に93年の長嶋監督復帰に繋がったわけですよね。――そしてその後、原さんは1995年に現役を引退しました。引退した1995年は「ケガして復帰してホームラン打ったら泣く」みたいな、アイドルのような流れが定番化していて(笑)。でも95年の終盤、代打原がコールされるとそのたびにめちゃくちゃ声援が出るようになり、俺らタツノリフリークはそれを見て「いまさら分かったのか」なんて思ってましたね。当時はFAで選手を獲りまくっていて、俺らの原がヤバいぞとなったんですが、それでファンが原に対する思い入れを増すという不思議なシンクロが出てきました。最後の最後まで、ファンとのシンクロは強くあったと思います。○■監督としてON越え、そして3度目の監督就任――現役引退された原さんは、1999年からコーチとして復帰した後、2002年に監督に就任しました。第1次政権(2002年~03年シーズン)は選手と年も近いし、兄貴分的な感じだったんですよ。それが第2次政権(2006年~2015年シーズン)になると怖くて、「ニセ侍」とか「砂遊び」発言が出たりとか。さわやかアイドル時代の現役時代から見ると、ヒールターンの前兆が出ていて面白いですね。原さんはどう思っているか分からないですけど、監督でONを超えるというアングルがあるじゃないですか。それをやり始めたのが第2次政権で、実際に結果では3連覇を2回してON越えをしたなと。だからある意味、ON越えをした第2次政権でストーリーは終わったんですよ。でも、ダースベイダーのごとく戻ってきましたね(笑)。――原さんは2018年に3度目の監督就任を発表しましたね。3度目の復帰は、ファンとしても「え!?」っていうのはあったんですけどね。違和感がなければ、この本のように1年間細かく追っていないと思うんです。1年前は、長野(久義)や内海(哲也)が人的補償で抜けたりで、賛否を呼びました。ただ開幕してみると、原さんのコメントが第2次政権と違って優しく、今までとはすごい変わったタツノリが見れて、それもまた面白いなと。これだけキャラを変えるスーパースターはレアですよね。1年間追っていて、これだけ盛りだくさんの人っていないと思うんですよ。――結果を見ても、終わってみれば優勝でした。終わってみれば「原が監督だったから優勝できたんじゃないか」とファンも思いました。今年はやりくりで勝った部分もあるので、原さんの力量を評価せざるを得ないと。若手を積極的に起用していて、巨人を育てようとしているのが今回見えますし、ON越えを頑張ってやろうとしていた前回とは変わってきているなと感じました。○■たまにチラ見せするアイドル時代の顔――リーグ優勝時には、原さんは涙も見せていましたね。全権監督といういわば前時代的なシステムで帰ってきているので、そのプレッシャーもあっての涙だと思います。鬼のタツノリの中に仏のタツノリが見えるというか、61歳の原辰徳がたまにチラ見せするアイドル時代の顔もファンにはたまらないです。これだけ涙が似合うプロ野球選手はいないですよ(笑)。――今後、原さんのどういった姿を見たいですか。いつかセリーグの他球団の監督になって、阿部慎之助と闘ってほしいですね。自らが育てた後継者を叩き潰しにいくって映画的で、プロ野球界のストーリーとしてもめちゃくちゃ面白いじゃないですか。後継者を育てたら、巨人ではもうやり尽くした感がありますしね。――それでは最後に本の見どころをお聞かせください。どの世代にも楽しめるように書きましたが、まず、原辰徳と同時代を生きた方に読んでほしいです。なぜなら、自分の生きてきた人生と原辰徳の野球人生がシンクロしているので。そしてこの本の担当編集マンが90年生まれなんですが、そんな90年代に生まれた若い巨人ファンの方にも、80年代のアイドル時代の原辰徳人気をぜひ体感してほしいなと。それを体感したうえで、今の原監督を見るとさらに面白いと思いますね。ナイターがないちょっと時間を持て余すオフシーズンの夜に、令和元年の優勝を振り返りつつ、来季への気持ちを高めるためにも手に取ってもらえたらうれしいです。
2019年11月27日『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』(11月8日公開)の公開直前!おひろめ試写会&舞台挨拶が行われ、井ノ原快彦、本上まなみ、まんきゅう監督が登場した。同作は「たれぱんだ」「リラックマ」などで知られるサンエックスのキャラクターで、「日本キャラクター大賞2019」グランプリを受賞するなど人気の「すみっコ」初の映画化作品。舞台挨拶には、すみっコの「とかげ」と「とんかつ」も登場し、井ノ原が「むっちゃ柔らかいの! ほら!」と、とかげに触りすぎ、避けられる一幕もあった。まんきゅう監督は「すみっコたち一人ひとりが個性的でかわいいんですけど、全員集まるともっと大きな力になる。これってアイドルみたいだなと思ってたら、井ノ原さんがこの仕事を受けてくださると聞いて、非常にご縁を感じた」「ちっちゃい子たちが(ジャニーズ)Jr.っぽい」と印象を表す。井ノ原は「そうありたいですね。一人ひとりがそれぞれの場所で一生懸命やってるんだけど、集まった時に『おお、集まったよ! 全員集合だよ!』みたいな感じに」と同意。今作ではナレーションを担当し、元々すみっコたちが大好きだったという井ノ原は、「気がつけばここに来るまでのエレベーターでも、僕も本上さんも隅っこにいましたからね」と明かし、本上から「本当ならセンターの人ですよね?」とつっこまれる。井ノ原は「V6というグループをやっているんですけど、みんなどうやら隅っこが好きみたいで。センターが嫌いなんですかね? 『いや、どうぞどうぞ』と言いながらここまで来た」と振り返り、「楽屋に入っても、早い者勝ちで隅っこが埋まっていくんです。共通点はあるのかもしれないですね」と語った。作中で絵本の語りを担当した本上は、「2人の子供を持っていて、普段は朝から晩まで怒りっぱなしなんですけど、夜寝る前に絵本を読むひと時だけが自分にも子供にも優しくなれる。1番清らかな心を持っているそのテンションで読みました」と役作りについての心持ちを披露。井ノ原は「本上さんの声、母性に包まれてる感じがするんですよね」としみじみとしていた。フォトセッションでは、「とかげ」と「とんかつ」の体が大きすぎたために、なかなか5人の姿が写真に収まらないというハプニングも。井ノ原は「パネルを取ってもいい? すみっコが入った方がいいでしょう?」と自ら提案し、宣伝用のパネルは回収される。井ノ原はさらに、すみっコたちの立ち位置や顔の向きなども指示し、最終的には1人中腰で耐えるなど、抜群の対応力を見せた。
2019年11月05日GENERATIONS from EXILE TRIBEが、ニューシングル『Brand New Story』をリリース。メンバーの数原龍友さんが、今回の曲で表現したもの、そして、今後挑戦していきたいことについて語りました。30歳の時、圧倒的な輝きを放っていたい。新曲のデモテープを聴いた瞬間、探し求めていた曲と出合えた手応えがありました。ビートがあり今っぽいけど、温かみもあり、それがEXILEらしい。今作のように歌が前に出る楽曲は表現遊びが楽しいのですが、特に“歌は楽しいな、いいな”とあらためて強く感じられた作品です。今は、次のツアーで昨年の完成度を超えていくには何をすべきかと考えている時間が、すごく楽しい。想像を超えないと熱狂には繋がらないから、誰も観たことのないものを作りたいです。ファンの皆さんは、思わぬところで僕たちを包んでくれることもあれば、逆に、こちらの気持ちがうまく伝わらないことだってある。でも、その経験を生かし、次の僕たちの形として提示していくわけだから、今のGENERATIONSは、ファンの皆さんが構築しているところが大きいと思います。そう、今年27歳になるのですが、30歳になった時に圧倒的な輝きを放っていたいんです。やるべきことをやりながら余裕のある、窮屈じゃない男。後輩に“数原さんは働いているけど遊んでいるし、いつ寝てるんだろう。あんなふうに自由に生きていきたいな”と思ってもらえれば嬉しいです。かずはら・りゅうと1992年12月28日生まれ。兵庫県出身。ボーカリスト。今はマリンスポーツに夢中。サーフィンと、湖でレイクサーフィンをやることにハマっている。シャツ 参考価格¥150,000中に着たカットソー 参考価格¥40,000(共にヴァレンティノ/ヴァレンティノ インフォメーションデスク)その他はスタイリスト私物ジェネレーションズ フロム エグザイル トライブ2012年にデビューした7人組ダンス&ボーカルグループ。アニメ映画『きみと、波にのれたら』の主題歌「Brand New Story」を収録したニューシングルが発売中。今年は5大ドームツアーを予定。※『anan』2019年7月24日号より。写真・酒井貴生(aosora)スタイリスト・吉田ケイスケヘア&メイク・寺本 剛(JYUNESU)取材、文・菅野綾子保手濱奈美重信 綾撮影協力・アワビーズ(by anan編集部)
2019年07月21日“大人も泣けるアニメーションの巨匠”と言われる映画監督・原恵一待望の最新作『バースデー・ワンダーランド』。この度、主人公アカネの母親ミドリの声を演じた女優・麻生久美子が、原監督が手掛けた作品をふり返り、その魅力を語ったコメントがシネマカフェに到着した。■忘れられない『クレしん』の衝撃、「アニメ映画でここまで容赦ない表現ができるなんて凄い!」原監督が手掛けた『カラフル』『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』に続き、本作が原監督と3度目のタッグとなった麻生さん。しかし、『カラフル』よりも前から原監督の大ファンだったそうで、手掛ける作品はほとんど見ていたという。中でも特に“衝撃”を受けたのは『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』と『河童のクゥと夏休み』だったそうで、いままでのアニメーション映画にはない大人向けの深いメッセージ性に、恐ろしさを感じたとふり返っている。「『オトナ帝国』はアニメ映画でここまで容赦ない表現ができるなんて凄い!と、呆然としました。原監督ならではの表現がとても恐ろしくて、それでもエンターテインメントとして笑いと涙がある“完璧”としか言いようのない作品だと思います。また、『河童のクゥと夏休み』を見た時の衝撃は未だに忘れられず、人間が嫌いになってしまいそうで怖かったです。ただ、それだけ深く心が動かされ、傷つき、抑えられない感情が溢れてきたことがこの作品の魅力でした」とコメント。また、原監督作品について「どの作品も、一度見ると忘れられない、中毒性のある映画ばかり。子供に向けて作るという意識がない潔さが大好きですね」とその魅力を熱く語った。そんな麻生さんは、実は原監督に声優としての才能を見出された。初めて声優に挑戦した『カラフル』を皮切りに、『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』『未来のミライ』など次々と話題のアニメーション作品に出演。いまでは声優として高い評価を受ける麻生さんだが、そのきっかけを作った原監督への信頼は厚い。「原監督と再びご一緒出来て本当に光栄で、アフレコの日にお顔を見てホッとしたのを覚えています。3作目になると過度の緊張もないことから、監督の演出を楽しめたことがなにより良かったです。いい意味で生々しいリアルな感情を引き出してもらえるので、毎回いい刺激を受けていますし、二度と言えないような言葉たちが作品に刻まれていると思います」と語った。■実生活では二児の母、主人公の母親役に「あんまり自分とは似ていない」そんな麻生さんが演じるのは、主人公で自分に自信がないアカネの母親ミドリ役。アカネのことを優しく見守っているミドリだが、アカネに待ち受けるワンダーランドの冒険を見透かしているような、謎めいた一面をのぞかせる役どころ。実際に二児の母でもある麻生さんは、本作のミドリについて「あんまり自分とは似ていないですね(笑)でもフワッとした感じや謎めいた部分が見え隠れするといいなと思い演じました」と語っている。そして、ワンダーランドに強引に連れて行かれる主人公アカネの声を演じるのは、『万引き家族』など話題作の出演が続く若手実力派女優の松岡茉優。本作についてジャパンプレミアに登壇した松岡さんは、「この種類の涙っていつから流していないだろうと、感情の壺が溢れ、アフレコをしながら泣けて泣けてしょうがなかった」というエピソードを披露した。子どもから大人まで幅広い世代に愛され続ける不朽の名作を、原監督が一体どんな感動作として作り上げたのか。はたまたどんなメッセージを潜り込ませているのか…。その答えは是非、劇場で確認してみて。『バースデー・ワンダーランド』は4月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バースデー・ワンダーランド 2019年4月26日より全国にて公開©柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会
2019年04月15日『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』の原恵一監督最新作『バースデー・ワンダーランド』から、声優の藤原啓治と矢島晶子が担当するキャラクターが登場するちょっと怖い本編シーンが到着した。女優・松岡茉優が主人公の声を務めるほか、杏、麻生久美子、市村正親ら豪華俳優陣が参加することでも話題の本作。今回到着した映像は、「クレヨンしんちゃん」の初代“ひろし”と“しんのすけ”の声でお馴染みの藤原さんと矢島さんが演じるワンダーランドの世界を荒らす“悪役コンビ”、ザン・グとドロポのシーン。アカネが泊っている宿で、食料を奪おうとするザン・グとドロポ。食料が減り、水不足の危機に陥っているワンダーランドだが、「食い物を出せ」と店主を脅し、むりやり食べ物を奪ってしまう。さらに睨みつけて水も要求、怒った勢いでテーブルを破壊してしまう。ひろしとしんのすけとは全く違うキャラクターのザン・グとドロポだが、2人には本当の目的もあるようで…。「クレヨンしんちゃん」をはじめ、『河童のクゥと夏休み』『カラフル』『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』にも出演するなど、原監督作品には欠かせない存在となっている藤原さんと矢島さん。原監督は2人に絶大な信頼を寄せており、「敵役のザン・グとドロポの悪役コンビは、藤原さんと矢島さんにぴったりだと思ったので演じてもらうことにしました」とコメント。また「藤原さんにはワンダーランドの誰もが恐れているザン・グの怖さを表現してもらい、矢島さんは悪役だけどどこか憎めないドロポを演じてもらいました。ひろしとしんのすけとは真逆の悪役キャラを楽しみにしてほしいです」と呼びかけている。『バースデー・ワンダーランド』は4月26日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:バースデー・ワンダーランド 2019年4月26日より全国にて公開©柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会
2019年04月04日