2024年3月26日(火)より、東京藝術大学大学美術館では、『大吉原展』を開催する。約10万平方メートルもの広大な敷地に、約250年の長きにわたって続いた江戸の吉原。公界としての伝統と格式を備えた幕府公認のこの遊廓は、常に贅沢な非日常の世界を演出することで多くの人々をひきつけた。遊廓は現在の社会通念からは許されざる制度だが、そうした負の歴史も踏まえて、吉原遊廓における江戸の文化と芸術を、国内外の名品の数々で丁寧に検証する。同展最大の特徴は、展示室全体で吉原の五丁町を演出する展示構成。来館者は吉原見物の客になった気分で、大門、常燈明、見返り柳などのある吉原の街を疑似体験する。独得のしきたりや風習、遊女の生活やファッションなど、吉原の文化や歴史は、菱川師宣、喜多川歌麿、葛飾北斎らの厳選された浮世絵で紹介。明治時代に入って高橋由一が描いた油彩画《花魁》は、修復後初の公開だ。さらに辻村寿三郎の人形たちが妓楼「三浦屋」を舞台に生活を繰り広げる、3メートル四方の巨大ミニチュアワールドも出現。各部屋に置かれた精緻な作りの調度品なども注目だ。また今回は、アメリカ合衆国最古の公立美術館、ワズワース・アテネウム美術館や大英博物館から、数々の名品が里帰りする。とくに前者から出品される喜多川歌麿の《吉原の花》は、箱根、岡田美術館所蔵の《深川の雪》、アメリカ、フリーア美術館所蔵の《品川の月》と合せた三部作のひとつとして知られている。18000円の特典付き夜間特別開館チケット購入者が展示場内で実際に花魁道中を見ることができる「お大尽ナイト」や、江戸東京研究センター特任教授・田中優子による記念講演会など、スペシャルな企画多数。その他のイベントも合わせて、詳細は展覧会公式ホームページで確認を。<開催概要>『大吉原展』会期:2024年3月26日(火)~5月19日(日)※会期中展示替えあり会場:東京藝術大学大学美術館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜(4月29日、5月6日は開館)、5月7日(火)料金:一般2,000円、大高1,200 円チケット情報: ()公式サイト:
2024年03月12日3月26日から東京藝術大学大学美術館で開催予定の展覧会「大吉原展 江戸アメイヂング」。その公式サイトの内容が、SNSで物議を醸している。「大吉原展」は、江戸幕府公認の遊郭だった吉原をテーマとした展覧会。公式サイトには「江戸のメディア王も、新進気鋭のクリエーターも、最新のエンタメもここから生まれた!」とのキャッチコピーとともに、展示について「美術館が吉原になる!」「桜満開の上野に江戸吉原の美が集結!」と紹介している。さらに吉原について、こういった説明も。《武士であっても刀を預けるしきたりを持ち、洗練された教養や鍛え抜かれた芸事で客をもてなし、夜桜や俄など季節ごとに町をあげて催事を行いました》《約250年続いた江戸吉原は、常に文化発信の中心でもあったのです。3月にだけ桜を植えるなど贅沢に非日常が演出され仕掛けられた虚構の世界だったからこそ、多くの江戸庶民に親しまれ、地方から江戸見物に来た人たちが吉原を訪れました》このように、「大吉原展」ではその様子や、その空間ゆえに発展した文化を知ることができるようだ。江戸文化に触れる、貴重な機会になることは間違いない。一方で、そもそも吉原は女性たちが性的に搾取されていたと指摘されている場所でもある。この展示で講演会を行う、法政大学名誉教授の田中優子氏は、著書の『遊廓と日本人』(講談社現代新書)の冒頭で、《遊廓は二度とこの世に出現すべきではなく、造ることができない場所であり制度である》と述べており、遊女として働く女性が「借金のかた」として自由を奪われていた事実を”人権侵害”と厳しく批判している。しかし、「大吉原展」の公式サイト上では、そのような点に触れている様子はない。また、吉原の風物詩を伝えるコーナーを紹介する際には「エンタメ大好き!」「お江戸吉原は年中イベント三昧」との文言が。また、吉原は「ファッションの最先端」で「イケてる人は吉原にいた」など、華やかな面を強調するコピーライティングが随所になされている。吉原が江戸文化の発祥地であることは確かであるものの、負の側面に一切触れず美しい面のみをフォーカスしている今回のWEBサイトの表現に対しては、“軽薄”だとして批判する声がSNS上で相次いだ。《人身売買や性的搾取という厳然たる側面に一言も触れずに、アートや芸術を標榜する軽薄さが痛々しい》《東京藝術大学美術館の大吉原展”イケてる人は吉原にいた!”という表現に違和感”生れては苦界 死しては浄閑寺“の句の如く人身売買された挙句に捨てられた吉原遊女がどれだけいたことか…だけど見どころにはそんな女性哀史には全く触れず…》《大吉原展のホームページ見たけど、暗い部分綺麗に排除されてて不自然さがすごかった》《「大吉原展」と銘打つなら負の部分も同程度にきっちり紹介すべきでは?「美の集結」だの「エンタメ」だの、軽すぎる。言葉も思想も軽すぎる。何を示そうとしているのか、全く分からん。あかんよ、ほんまに》そこでキャッチコピーに込めた意図や批判への見解などについて「大吉原展」の広報事務局に問い合わせると2月8日20時、担当者から次の回答があった。《本展の開催について、さまざまなご意見をいただいていることから、展覧会の主催者よりご説明申し上げます。本展のテーマである「吉原」という場所は、江戸時代に幕府公認のもとで作られました。この空間はそもそも芸能の空間でしたが、売買春が行われていたことは事実です。同時に、徹底した非日常の空間演出をはじめ、廓言葉の創造、書や和歌俳諧、着物や諸道具の工芸、書籍の出版、日本舞踊、音曲、生け花や茶の湯など、文化の集積地でもありました。その結果、多くの文化人が集い、膨大な絵画や浮世絵、書籍などを生み出す場となりました。本展は、今まで「日本文化」として位置づけられてこなかった「吉原」が生み出した文化を、美術作品を通じて再検証し、江戸文化の記憶として改めて紹介する趣旨で開催を決定いたしました。しかしながら一方で、上述しましたように、本展がテーマとする、花魁を中心とした遊郭「吉原」は、前借金の返済にしばられ、自由意志でやめることのできない遊女たちが支えたものであり、これは人権侵害・女性虐待にほかならず、許されない制度です。本展では、決して繰り返してはならない女性差別の負の歴史をふまえて展示してまいります。》そして、その30分後、同様の声明文が「大吉原展」の公式サイトにアップされた。
2024年02月09日ミュージカル『カムフロムアウェイ』の製作発表記者会見が30日にカナダ大使館で行われ、安蘭けい、石川禅、浦井健治、加藤和樹、咲妃みゆ、シルビア・グラブ、田代万里生、橋本さとし、濱田めぐみ、森公美子、柚希礼音、吉原光夫が登場した。同作は、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件(9.11)で行き場を失った飛行機のうち38機が、カナダのニューファンドランド島にある小さな町・ガンダーに不時着した実話から、人種、国、宗教、すべてを越えて繋がる人と人との心の物語をミュージカル化した。トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞、ニューヨーク・タイムズ紙の批評家賞をはじめ、数々の演劇賞を受賞し、この度日本初演を迎える。○■ミュージカル『カムフロムアウェイ』の製作発表記者会見にキャスト集結カナダ大使館代表として、主席公使デボラ・ポール氏から「2024年はカナダと日本の友好95周年という記念の年です。友好関係の基礎となっているのは、人と人の絆です。このミュージカルの心温まるストーリーを通じて、多くの方がカナダについてもっと知り、コミュニティ、思いやり、そして人と人とがつながることで生まれる癒やしの力の大切さを感じてくださることを願っています」とメッセージが送られる。また主催のホリプロ 菅井敦社長は「この一つの作品にこんなに素晴らしい方々を集めてしまって、他のミュージカルに大変申し訳ないなと思うぐらいの、日本を代表するミュージカル界のトップスターの皆さんにお集まりをいただいております」と自信を見せる。キャストは役や稽古について語り、安蘭は「私はダイアンといろんな人を演じるんですけれども、ダイアンはセリフやシーンがあるんですが、他の役は一言とかなのでどうにか違いを出したくて、声を変えたりとかいろいろ挑戦してるんですけれども、やりすぎだと言われる」と苦笑する。直前まで別の公演に出演していた加藤は、周囲から「来てないですよね」「そんなに知らないと思う」とからかわれ、「仲間に入れてくださいよ!」と立ち上がる一幕も。「2度とこのキャストでは再演できないだろうなという第一線で活躍している方々ばかりですし、一人一人の力が一つになった時にどれぐらいのエネルギーが出るんだろう」と期待した。町長役の橋本は「稽古が大変だとか作品が大変だとか言いたくはないんですけど、めっちゃ大変です」ときっぱり。「稽古を止めてはいけないという一心で、とりあえずセリフが飛んでも近いことを言ってればいいやろと突拍子もないことを言って、みんなわかって『さとしだね〜』と笑い飛ばしてくれる」と言ったそばから、「まだまだポンコツな店長……店長じゃない! すいません!」と言葉通りの間違いも。「ポンコツな町長ではありますけど、みんなと一緒に素敵な町を表現できたらと思います」と意気込んだ。吉原は「最初嫌だったんですよ、合わないかなとか。浦井とか」と名指しで会場を笑わせる。しかし「マジで最高のメンバーでやれてるんですよね。みんなが傷ついて失って今の立場にいる。無条件で繋がっている。本当にいい稽古なんです。お祭りごとじゃなくて、このメンバーが集まって命をかけてやっている」と太鼓判を押した。このメンバーを知った時の心境について一言ずつ求められると「よく集まったなと思いました」(安蘭)、「本当にこの一員に加われるのかと信じられない気持ちでした」(咲妃)、「びっくりしました」(シルビア)、「楽しみでわくわくしました」(濱田)、「面白いなと思いました」(森)、「稽古場がめちゃめちゃ楽しみ」(柚希)とそれぞれ表す。さらに「浦井くんと仲良くなれるかな」(吉原)、「俺もついにここまで来たかって思いました」(橋本)、「稽古のスケジュールが合うのかなと思いました」(田代)、「いっしょに芝居するのが楽しみすぎてワクワクしました」(加藤)、「幸せすぎるんですけど、光生さんと仲良くなれると思ってませんでした」(浦井)、「楽屋どうするんだろうと思いました」(石川)と個性豊かな回答を見せた。東京公演は日生劇場にて3月7日~29日、大阪公演はSkyシアターMBSにて4月4日~14日、愛知公演は愛知県芸術劇場 大ホールにて4月19日~21日、福岡公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて4月26日~28日、熊本公演は熊本城ホール メインホールにて5月3日~4日、群馬公演は高崎芸術劇場 大劇場にて5月11日~12日。
2024年01月30日東京都渋谷区にある太田記念美術館では、2023年11月1日(水)より、『葛飾応為「吉原格子先之図」―肉筆画の魅力』展が開催される。葛飾北斎の娘、応為の《吉原格子先之図》を中心に、館所蔵の浮世絵師による肉筆画の優品を紹介する展覧会だ。葛飾応為の本名はお栄。父の北斎にいつも「おーい!」と呼ばれていたことから、画号を「応為(おうい)」にしたという(諸説あり)彼女の絵は、世界で十数点しか作品が確認されていないにもかかわらず、北斎とは異なる印象的な作風で、多くの人を魅了し続けている。そんな応為の代表作のひとつが、太田記念美術館が所蔵する《吉原格子先之図》。江戸の遊郭、吉原の夜をドラマチックに描いた名品で、妓楼の格子に群がる客が持つ提灯の光や、見世から漏れる光が、人々の姿を闇の中に浮かび上がらせる幻想的な作品だ。同作が展示されるのは約3年半ぶり。ぜひこの機会に、北斎の娘が描いた貴重な名品を堪能したい。また今回は、北斎、歌麿、清親ら太田記念美術館所蔵の肉筆画コレクションも公開される。肉筆画は、彫師や摺師と協業で一度に大量に摺られる版画と違い、絵師が紙や絹に描いて仕上げた一点もの。本展では、それらを「人を描く」「市井を描く」「風景を描く」「物語を描く」という4つのテーマに分けて紹介する。なかでも注目したいのは、応為と同じく夜の光を描いた明治の浮世絵師、小林清親の《開化の東京両国橋之図》だ。巨大な橋やその上を行き交う人々を黒いシルエットであらわし、提灯やガス灯、家の窓から漏れる灯りがぽつぽつと光る「光線画」で、江戸の情緒と文明開化の雰囲気が混在する、ノスタルジックな風景画となっている。<開催情報>『葛飾応為「吉原格子先之図」―肉筆画の魅力』会期:2023年11月1日(水)~11月26日(日)会場:太田記念美術館時間:10:30~17:30(入館は17:00まで)休館日:月曜料金:一般1,000円、大高700円公式サイト:()
2023年10月16日映画『BAD LANDS バッド・ランズ』(公開中)のティーチイン付き舞台挨拶が15日に都内で行われ、安藤サクラ、吉原光夫、原田眞人監督が登場した。同作は黒川博行氏による小説『勁草』の実写化作。特殊詐欺に加担するネリ(安藤)と弟・ジョー(山田涼介)はある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にしてしまう。金を引き出すだけだったはずの2人に様々な巨悪が迫る。※この記事は内容のネタバレを含みます。○映画『BAD LANDS バッド・ランズ』本編ラストの意味は?安藤は「山田くんがいないから空席があるかも?とドキドキしていました。でもこうしてぎっしりといてくれて嬉しい! たくさん話せると嬉しいです」と挨拶。原田監督も「涼介のいない分も頑張ります」と意気込み、会場からは笑いが起こる。「最後のシーン(ネリが林田にお金を振り込むシーン)で、暗号資産でお金騙し取られてないですよね?」と本編に踏み込んだ内容の質問に、安藤は「林田さん(サリngROCK)はキッチリ? 一切騙さず?」と原田監督に視線を送ると、原田監督は「僕の中ではネリはちゃんと海外に飛んでます。そして海外でお金をおろして、大金持ちになってます。今日は会場に編集を担当した遊人(プロデューサー)も来ていますけど、2人で『ネリが林田にお金をあげてるけど、そこからネリが500万をお小遣い用にお金持っていくシーンを本編にも入れておいた方が良かったよな』って話したんです」といった話も飛び出した。安藤は「そういったシーンがあったんですか?」とすかさず聞き返し、原田監督が「DVDの特典映像で付けます」とコメントし会場からは大きな拍手が沸き起こった。そして、本編ラストのネリが西成から天王寺に坂を駆け上がっていくシーンについて「西成から天王寺は坂ひとつで街がガラッと変わると思うんですけど、あのシーンはネリがしがらみから解放されるという意図があったのでしょうか? 安藤さんはどういう気持ちであのシーンに臨まれたのでしょうか?」という質問。原田監督は「映画はネリが西成にいてそこから脱出する話なので、西成からあべのハルカスに向かうっていうのが象徴的で分かりやすかったんです。最終的には彼女(安藤)のアップで終わるようにして、そしてあのままどこかに飛び立っていったんだろうなっていう終わり方にしてますね」と演出意図を答えると、吉原が「あのシーン結構泣けたんですよね。こけそうになったのはわざと?」と安藤に聞く。安藤は「ラストシーンは“走る”ということに重きを置きました。走る時ってこけないように少し制御して走るんですけど、その制御を外した走りをする。理屈で目的地に向かって走るというより、とにかく走るということに重きを置いた。でもその前に実はジョーから手紙をもらったシーンでもっとジョーに対する気持ちを表現してネリの涙が流れるシーンがあったんですよ。言ってもいいんでんすか?」と監督にお伺いをたてると、原田監督も頷き「それもDVDの特典映像に」と笑いながら回答した。
2023年10月15日映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』の公開初日舞台挨拶が13日に行われ、岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥、安藤サクラ、仲野太賀、木南晴夏、吉原光夫、水田伸生監督が登場した。※この記事は作品のネタバレを含みます同作は日本テレビ系列で2016年4月期に放送された連続ドラマの映画化作。「ゆとり世代」と社会に括られたアラサー男子3人の物語が、夫婦仲はイマイチ、家業の酒屋も契約打ち切り寸前の正和(岡田)、いまだに女性経験ゼロの小学校教師・山路(松坂)、事業に失敗し、中国から帰ってきたフリーター・まりぶ(柳楽優弥)の前に「Z世代」「働き方改革」「テレワーク」「多様性」「グローバル化」といった新時代の波が押し寄せる。この日サプライズでMCを務めた岡田は、客席に降り立ち、観客から質問を募る。動揺する観客を見渡した岡田は「皆さん輝いてますね!」と褒め、手を挙げていた1人を指名。観客は「(岡田の登場に)動揺が隠せないんですけど、(ラストに)『続く』と書いてあって、この後続いていくんですか?」と質問する。これに対し、水田監督は「最後に『続く』と出したのは、『このゆとり世代の人生は続くんだよ』『ゆとりを取り巻く人たちの人生は暮らしは続くんだよ』という意味で入れたんです」と意図を説明。さらに「だけど、みなさんの力でもう1本2本と、続けさせていただければ」と希望し、会場からは拍手が起こっていた。
2023年10月13日映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』の公開初日舞台挨拶が13日に行われ、岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥、安藤サクラ、仲野太賀、木南晴夏、吉原光夫、水田伸生監督が登場した。同作は日本テレビ系列で2016年4月期に放送された連続ドラマの映画化作。「ゆとり世代」と社会に括られたアラサー男子3人の物語が、夫婦仲はイマイチ、家業の酒屋も契約打ち切り寸前の正和(岡田)、いまだに女性経験ゼロの小学校教師・山路(松坂)、事業に失敗し、中国から帰ってきたフリーター・まりぶ(柳楽優弥)の前に「Z世代」「働き方改革」「テレワーク」「多様性」「グローバル化」といった新時代の波が押し寄せる。○全員にサプライズでMCに挑戦した岡田将生イベントでは岡田がMCとして登場し、観客は驚き。キャスト陣にもサプライズで、「まさかこんなサプライズが待っているとは思いもよらずで。だから今日口数少なかったんだ」(松坂)、「今までにないくらい楽しい舞台挨拶にしたいなってスイッチ入りました」(柳楽)とワクワクした様子を見せる。安藤は「私たちすっかり騙されたんです。打ち合わせでも『今日の司会はこちの方です』とか言われて、大体いつもこういう時にご一緒したことの方なのに(知らない人で)『誰だろう?』と。今聞いたら、そのためだけにハッピを着た東宝のスタッフの方だった。マネージャーさん達に聞いたらマネージャーさん達は知ってて、本当に私たちだけなの」と訴えた。「どうしても盛り上げたいと思いまして」という岡田に、松坂は「泣けてくる」、安藤は「(松坂と)2人で感動してたの。何やってんの〜! かわいい! かわいいね〜! がんばってるね〜!」と我が子を見守るような反応に。岡田は「俺が泣いちゃいそうだから!」と制すも、イベント終盤では松坂に讃えられ、本当に涙を流していた。岡田は仲野の役名を「山崎」と間違え、仲野は「あ、山岸です。すいません岡田さん、今日初日なんですいません、そこは大事にさせてください!」とツッコミ。吉原は「最初会った時に目も逸らされて。元気ない、疲れてるんだとか聞こえたので話しかけない方がいいかなと思ったら、急に音楽なったらすごいしゃべってるので、ついに頭おかしくなったかと持ったんですけど、でもそういうことでよかったです。ホッとしました」と安堵する。またキャストが話している時に水を飲む、後ろを向いて汗を拭くなど自由な様子の岡田は、全員に「撮影の思い出」という質問を投げかけたにも関わらず、途中で「質問変えるわ。もう1個聞きたいことある。はい、行きまーす!」と宣言。「ごめんなさい、自分の心の声が出ちゃった」と焦る岡田に、キャスト陣は「心の声だったんですか!?」「編集点かと思った!」と爆笑した。岡田はさらに「いい感じ? いい感じに回せてるかな? 一応シーバー(無線機)頼んだの。1回も指示がこない。泳がされている」と明かすも、そこから指示が来始めたのか、キャストが話している時も「ん? ん?」と集中。松坂が岡田に話を向けると、「あんまり僕をトークに入れないで。こっちで今精一杯なので」と拒否する。柳楽からは「ゆとりなし」、松坂からは「ゆとり0」と称され、「誰と喋ってるの? 怖すぎるよ!」と言われるほど指示に集中していた岡田を、仲野は「岡田さん壊れちゃう」と心配する。安藤が「これは誰が提案したの?」と尋ねると、岡田は「俺から。監督といろいろ話して」と答えたものの、水田監督は「福岡の屋台で言ったんですよ。本当にやるとは思わないじゃない!」と苦笑していた。
2023年10月13日映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』の公開初日舞台挨拶が13日に行われ、岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥、安藤サクラ、仲野太賀、木南晴夏、吉原光夫、水田伸生監督が登場した。同作は日本テレビ系列で2016年4月期に放送された連続ドラマの映画化作。「ゆとり世代」と社会に括られたアラサー男子3人の物語が、夫婦仲はイマイチ、家業の酒屋も契約打ち切り寸前の正和(岡田)、いまだに女性経験ゼロの小学校教師・山路(松坂)、事業に失敗し、中国から帰ってきたフリーター・まりぶ(柳楽優弥)の前に「Z世代」「働き方改革」「テレワーク」「多様性」「グローバル化」といった新時代の波が押し寄せる。○周囲につっこまれながらMCを行う岡田将生この日は、キャスト陣にも内緒で岡田がMCとして登場。役名を間違え崩れ落ちる、観客の間を駆け回る、耳からくる指示に混乱する……とにぎやかな進行となったが、岡田は周囲につっこまれつつもMCの役目を果たす。最後には柳楽が「今までにないような、思い出に刻まれる貴重な舞台挨拶でした。またみんなと一緒にわちゃわちゃできたのが楽しかったです」と挨拶。さらに松坂が「岡田の司会、本当に素晴らしかったですね。皆さんも直に彼の魅力というものを実感していただけたんじゃないかなと思います。それくらい岡田将生は作品に対しての向き合い方と言いますか、真面目で純粋に向かっていく姿が、いつも刺激的だなと思って尊敬しております」と語り始めると、岡田は涙を堪えきれないように天を向く。松坂は「そんな岡田将生のもとに集まってできあがった愛のある作品を、皆さんに初日として届けられたことは嬉しいことだなと実感しております。僕らが愛情込めて作ったこの『ゆとりですがなにか インターナショナル』を、皆様のお言葉でいいので、ぜひ感想を添えてまだ観てない方に伝えてくださると嬉しいです」とメッセージ。岡田は「それでは、これからマスコミの方向けのフォトセッションを……」とMCとして話し始めるも、涙で言葉に詰まってしまう。「ここでたたた退場します、皆様拍手でおみおみください(お見送りください)」と噛み噛みの姿に、仲野が「何も言えてないじゃないですか!」とつっこむなど、あたたかい空気の中でイベントは終了。最後には、岡田が松坂と柳楽を誘い、3人で退場時の注意を読み上げていた。
2023年10月13日映画『BAD LANDS バッド・ランズ』(9月29日公開)の公開初日舞台挨拶が29日に都内で行われ、安藤サクラ、山田涼介、生瀬勝久、宇崎竜童、吉原光夫、サリngROCK、原田眞人監督が登場した。同作は黒川博行氏による小説『勁草』の実写化作。特殊詐欺に加担するネリ(安藤)と弟・ジョー(山田涼介)はある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にしてしまう。金を引き出すだけだったはずの2人に様々な巨悪が迫る。○安藤サクラ「いろんな奇跡があった」監督の演出について聞かれると、安藤は「ハラハラドキドキする後半のシーンで……」と話し始めたものの、ネタバレに触れそうで「怖い!」とためらう。 山田が「自由にしゃべって! 大丈夫!」と応援し、改めて安藤は「いろんな奇跡があったね。私はリアルに瓶を落としちゃったのが、すごく重要なシーンになってたりとか。この戦う3人がすごくいいトリオ、最高に愛おしいトリオだと思ってるんです。これで何か結成したいくらい、いいトリオだと思ってて。だから戦うシーンもそれぞれのキャラクターが活かされたアクションシーンになってると思う」と太鼓判を押した。作中で姉弟が車を運転するシーンは、当初安藤が運転するはずだったが「あまりに高級な車だったので、『この山をこれで!?』と思ったら、監督が『じゃあ涼介、運転すれば』と」と裏話も。山田は「僕が高級車を運転して。監督に言われたので、『全然いけますよ』と言ったんですけど、半年ぶりの運転でした。本当にドキドキしました」と振り返る。原田監督が「道に雪が残ってたから滑ったんじゃなかった?」と指摘すると、山田は「ガタガタの細道だったので」と苦笑。安藤は「唯一あの時に1枚写真撮ったのを、最近(SNSに)載せましたけど、確かに笑顔がすごいあどけないの。本当に赤ちゃんみたいな顔なんですよ」と明かし、山田は「緊張してました」と語った。
2023年09月29日映画『BAD LANDS バッド・ランズ』(9月29日公開)の公開初日舞台挨拶が29日に都内で行われ、安藤サクラ、山田涼介、生瀬勝久、宇崎竜童、吉原光夫、サリngROCK、原田眞人監督が登場した。同作は黒川博行氏による小説『勁草』の実写化作。特殊詐欺に加担するネリ(安藤)と弟・ジョー(山田涼介)はある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にしてしまう。金を引き出すだけだったはずの2人に様々な巨悪が迫る。○宇崎竜童、撮影から今まで役が抜けずイベント冒頭では、吉原が「出てくる時に、宇崎さんがずっと前頭葉の話をされていた」と暴露。宇崎は「今回まだらボケの役なんで、監督は『もしセリフが出てこなくて詰まっても、待ってるから。ただ、『ごめんごめん』と切らないでね』と言われていたのに、間違えるたびに『ごめんごめん』と言って、何度も撮影を止めてしまったんですよね。すごく後悔して反省してて」と振り返る。さらに「トランプを切りながらセリフを言うとか、2つ同時にできない体質なんで、あまりにもミスをたくさんしたので、脳の医者に行ったんですよ」と驚きの発言。「MRIを撮ってもらったんです。普通の人は前頭葉がこういうふうに丸く固まっていて、山田くんとかね」と話すも、自分の前頭葉を見たことがない山田は「知らないですけどね」と戸惑う。宇崎は「僕の見たら隙間が空いてるんですね。『これは何ですか?』と言ったら、『脳細胞がボロボロ落ちた隙間なんだ』と」と結果を明かし、生瀬は「コメントできないですよ」とツッコミ。宇崎は「『残ってるこれが前頭葉なんですか?』と聞いたら、『あなたの場合、そうです。だいたい年齢いったら、こういう風になるんです。昔の記憶はいっぱい残っちゃってる。もういっぱいいっぱいだから新しい記憶は入ってきません』って言われたの」と診断結果を報告。キャスト陣は「いや、分からないですよ。元々そうだったのかもしれないですよ、竜童さんは」(生瀬)、「演じてると、細胞がちょっとそっちよりになっちゃってる」(安藤)、「セリフは結構覚えてましたよ」(原田監督)と総出でフォローする。しかし宇崎の言葉は止まらず「困ったのは、この間の試写会までずっと(演じた)曼荼羅が残ってるんですよ。、新しい情報は出てってくれでいいのに、セリフが残っちゃったり、気分が残ってて、実生活の中でも『ええと、なんだっけ?』とかあれ忘れちゃった、これ忘れちゃったって」と語り、生瀬が「ありますよ、みんな」と応じていた。
2023年09月29日映画『BAD LANDS バッド・ランズ』(9月29日公開)の公開初日舞台挨拶が29日に都内で行われ、安藤サクラ、山田涼介、生瀬勝久、宇崎竜童、吉原光夫、サリngROCK、原田眞人監督が登場した。同作は黒川博行氏による小説『勁草』の実写化作。特殊詐欺に加担するネリ(安藤)と弟・ジョー(山田涼介)はある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にしてしまう。金を引き出すだけだったはずの2人に様々な巨悪が迫る。○映画『BAD LANDS バッド・ランズ』反響に驚き同作の反響について聞かれると、吉原は「大阪の友達が、たまたま試写が当たって観に行ったらしいんです。『山田くんが山田くんじゃなかった』というLINEだけもらいまして。『どういうこと?』と聞いたら、『山田くんって兄弟いる?』ときたんで、『僕よく知らないんでわかんないんですけど』と返したんですけど、それぐらい別人格っぽく、いつもニコニコさわやかなのがダークに映っているのが信じられなかったのかな」と絶賛の感想を伝え、山田は驚いていた。また、「同じメンバーで別の作品をやるなら?」という質問には、山田が「割とシリアスというか、クールな映画だったじゃないですか。だからコメディとか」と提案するも、安藤はあまり興味がない様子。「もうあまりにもジョーがジョーでいるから、それを更新したくない気持ちも今はまだあって。ジョーの山ちゃんが私から旅立ってない」と明かす安藤に、山田は「今日、ジョーっぽく髪をくるくるってしてみたんだけど、バスで会った時に『ジョーだ! 久しぶりだな、落ちつくな』と言ってくださったのが嬉しかったです」と振り返る。安藤が「まだ考えられないけど、今はもう1回やりたい」と希望すると、原田は「前日譚をやればいい。15歳と13歳で2人が子供の頃」と今作の姉弟の別の物語を提案。安藤は「いやでーす!」と断りつつ、「でももう1回これ撮影するよって言われたら全然やりたいです」と物語には愛着を持っているようで、逆に山田は「13に見えるなら、頑張りますよ。若作りを」と苦笑しつつ意気込んでいた。原田監督は改めて「この2人とはこれからもずっとお付き合いしたい」とラブコール。今後の構想について「パッと思い浮かぶのは、2人を使って、今度は時代劇ですよね。忍者もの。2人とも身が軽いので、サクラはくの一にはすごくいいし、涼介も忍者絶対うまいよね」と予想する。山田は「僕、忍者うまいと思います」と自信を見せていた。
2023年09月29日映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』の完成披露舞台挨拶が19日に都内で行われ、岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥、安藤サクラ、仲野太賀、吉岡里帆、島崎遥香、木南晴夏、吉原光夫、吉田鋼太郎、水田伸生監督が登場した。同作は日本テレビ系列で2016年4月期に放送された連続ドラマの映画化作。「ゆとり世代」と社会に括られたアラサー男子3人の物語が、夫婦仲はイマイチ、家業の酒屋も契約打ち切り寸前の正和(岡田将生)、いまだに女性経験ゼロの小学校教師・山路(松坂桃李)、事業に失敗し、中国から帰ってきたフリーター・まりぶ(柳楽優弥)の前に「Z世代」「働き方改革」「テレワーク」「多様性」「グローバル化」といった新時代の波が押し寄せる。○『VIVANT』に出演していた松坂桃李&吉原光夫吉原が挨拶を始めると、岡田が「テント? 絶対テントだ!」と、先日放送を終えたTBS 日曜劇場『VIVANT』ネタでいじる。岡田はさらに同作に出演していた松坂に「あれ!? 別班!? 終わった?」と話を向け、松坂は「終わったか終わってないかは、わかんない」と答えた。その間、一言も話していないことを指摘された吉原は「絡んでくれるのかと思ったら、2人で終わっちゃった」と、岡田と松坂のわちゃわちゃに苦笑。「僕はこれ、嫌いだったんですよ。こんな家族のような絡みを毎回現場でしてるわけですよ。そこに1人『おはようございます』と入っていく毎日が地獄で地獄で仕方なかった」と冗談めかして話す。「ただ1人アウェー。その中で全員と向き合って仕事をしていくことが、今となっては鍛錬になって勉強になりました。本当にありがとうございました」と頭を下げた。
2023年09月19日映画『BAD LANDSバッド・ランズ』(9月29日公開)の完成披露試写会が24日に都内で行われ、主演を務める安藤サクラ、山田涼介、宇崎竜童、生瀬勝久、吉原光夫、天童よしみ、サリngROCK、原田眞人監督が登場した。同作は黒川博行氏による小説『勁草』の実写化作。特殊詐欺に加担するネリ(安藤)と弟・ジョー(山田)はある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にしてしまう。金を引き出すだけだったはずの2人に様々な巨悪が迫る。○■生瀬勝久、“ほぼ初対面”安藤サクラの奇声に驚愕「カオスだった」安藤らキャスト陣が、客席の間に敷かれたレッドカーペットを歩きながら登場すると、集まった観客から大きな歓声が上がる。主人公のネリを演じ、山田の姉役となった安藤は「今日1日ずっと山ちゃんと作品についての取材にお答えしていて、インタビューを受ければ受けるほど、なんて素敵な現場だったんだろうとすごく噛みしめています」としみじみ。「大勢の皆様と共に今日迎えられることはすごく嬉しいなあと心から感じております。原田監督、素敵な作品に出会わせていただきまして、本当にありがとうございます」と感謝を伝えていた。安藤はさらに、自身が演じたネリの印象を「主人公であるけど印象の薄い人。だけど、観終わったあとに彼女の存在が残るようなものにできたらいいなと思いながら現場に入りました」と話し、「すごく緻密に描かれているこの世界の役柄と自分の要素を、原田監督がすごく軽やかにつなげてくださる演出をしてくださった」と明かした。また、姉弟役を演じた山田との共演については「最初に山田くんとご一緒できると聞いて、しかもこの作品でバディ役ということがすごく楽しみでした」とコメント。「きっと自分も知らない自分のお芝居に出会えるんじゃないかなという期待を持って挑みました」と語った。今作で原田監督作品に初参加の生瀬は、ほぼ初対面の安藤に驚かされたそう。「(台本の)読み合わせのときに監督から非常に厳しい言葉をかまされて、“えらいところに来たな”と思っていたら、休憩時間に安藤さんが『うわぁぁぁ~』と奇声を発したんですよ。そのときに“あ、終わった”と思いました。カオスだったんですよ」とエピソードを披露し、笑いを誘った。
2023年08月24日映画『BAD LANDSバッド・ランズ』(9月29日公開)の完成披露試写会が24日に都内で行われ、主演を務める安藤サクラ、山田涼介、宇崎竜童、生瀬勝久、吉原光夫、天童よしみ、サリngROCK、原田眞人監督が登場した。同作は黒川博行氏による小説『勁草』の実写化作。特殊詐欺に加担するネリ(安藤)と弟・ジョー(山田)はある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にしてしまう。金を引き出すだけだったはずの2人に様々な巨悪が迫る。○■山田涼介、吉原光夫の存在感に驚き「また身長伸びました……?」『燃えよ剣』に出演し、今回が2度目の原田監督作品となる山田は、「撮影は2年前。ものすごい寒い日に撮影していたので、今の時期に公開するのが自分としては不思議な感覚」と公開を控えた現在の心境を明かす。作品についても「闇の世界の住民たちの話で、その人たちの考えや生き方を肯定したいわけではないんですが、こういう不器用な生き方でしか生きられないんだというのをこの映画に出て感じました」と話した。同じく原田組3度目の参加となる吉原は、大阪出身の刑事を演じるため実際に大阪を訪れたそうで「西成とかの辺りで生まれた刑事役なので、そこクリアしなきゃいけないかなと。歩かないほうがいいと言われたんですけど、夜とかいろんな時間に歩いて、安い宿に泊まったりしていたのが役作り。ちょっと危ないこともあったんですけど、持ち前の威圧感で……(笑)」と驚きの役作りを明かしつつ、笑いを誘う。そんな吉原の姿を見た山田は、「また身長伸びました……? お久しぶりに会うと大きいなって」と改めてその存在感に驚きの表情を見せると、吉原も「大きくてすみません……」とポツリ。山田も「小さくてすみません……」と返し、テンポのいい掛け合いを披露した。イベント中盤には、同作の内容にちなみ「天国な瞬間、地獄な瞬間」をテーマにトークを展開。山田は、「『燃えよ剣』で池田屋として使っていた場所があるんですが、(今作同じ場所で撮影し)そこで『なんか懐かしい感じがする』というセリフを言った時に、監督の遊び心と愛をすごく感じた。あのセリフをあの場で言えたのがすごく嬉しかったですし、天国だな~と思いました」と笑顔を見せ、原田監督の粋な演出に感無量の様子だった。
2023年08月24日映画『BAD LANDSバッド・ランズ』(9月29日公開)の完成披露試写会が24日に都内で行われ、主演を務める安藤サクラ、山田涼介、宇崎竜童、生瀬勝久、吉原光夫、天童よしみ、サリngROCK、原田眞人監督が登場した。同作は黒川博行氏による小説『勁草』の実写化作。特殊詐欺に加担するネリ(安藤)と弟・ジョー(山田)はある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にしてしまう。金を引き出すだけだったはずの2人に様々な巨悪が迫る。○■山田涼介、演じたジョーは「ただのアホなやつ」客席の間に敷かれたレッドカーペットを歩きながら登場した山田。「原田監督とは作品をご一緒するのは2度目ということで本当に嬉しく思っています。毎日が刺激的な日々でしたし、現場は安藤さんと共にすることが多かったですが、素敵なキャストの皆さんと一緒に仕事できたことが僕のこれからの力になると思っています」と振り返る。自身が演じたジョーという役についても「ポスターで見るジョーの険しい顔を見るとクールなやつかと思うんですが、ただのアホなやつ」と表現。「クールに演じてしまうと、ただつまらないやつになってしまうな、という印象を受けたので、どこか憎めない愛くるしい弟像をうまく出せないかなと。現場で四苦八苦しながら、安藤さんに引っ張っていただきながら演じました」と話した。また、今作で初共演となった安藤の印象を聞かれると、「安藤サクラさんと一緒にお芝居できるなんて、そんな楽しい現場はないだろうと。本当に簡単な言葉で言うと、“超いい人”です」とコメント。「変に飾ることなく、自分のペースがあって。原田監督も安藤さんの空気感になるくらい、安藤さんワールドがある」と明かしていた。一方、ネリとジョーを見守る曼荼羅を演じた宇崎は、山田に言いたいことがあるそうで、「2人で走るシーンがあったんですが、ものすごく速い……速くて追いつけない。きょう山田さんの年齢を知りましたが、僕と47歳違います。年寄りに対する忖度が全くありません!」と話し、笑いを誘う。大先輩からの訴えに山田は「すみませんでした!」と平謝り。会場からを大きな笑いが起こっていた。
2023年08月24日映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』に、新キャストとして木南晴夏、吉原光夫、上白石萌歌、加藤清史郎の出演が決定。最新予告映像と、豪華でド派手なポスタービジュアルが公開された。正和(岡田将生)の元勤務先であり、現在は山岸が勤めている食品メーカー「みんみんホールディングス」を買収した韓国企業のスーパーバイザーで、山岸の上司となった韓国人チェ・シネ役に木南さん。坂間酒造の杜氏で、正和らと共に新商品の開発に立ち上がる服部一幸役に吉原さん。山路(松坂桃李)が勤める小学校に教育実習生としてやってくる、望月かおり役に上白石さん。山岸をパワハラで訴えようとする、新入社員・平田役で加藤さんが出演し、「ゆとりですがなにか」の世界に新たな風を吹き込む。合わせて公開された「ゆとりですがなにか」の紹介から始まる最新予告映像では、実家・坂間酒造が存続の危機に陥り、妻の茜(安藤サクラ)とは倦怠期を迎えている正和や、海外からの転校生と教育実習生が同時にやってきて、新たな恋の予感が漂う山路、事業に失敗し出戻りフリーターとして坂間酒造で働くことになったまりぶ(柳楽優弥)、令和の時代に噴出する様々な問題に直面し、奮闘する “ゆとり3人組”の姿が描かれている。その一方で、まりぶは陰で一攫千金を企み、坂間家はなぜか中国で一番有名な日本人家族に。「これだから“ゆとり”は」と韓国語で呟くチェ、Z世代に言い寄る正和など、物語は喜怒哀楽ノンストップの予測不能な展開へ。さらに新キャストも登場し、大暴れする。なお、ドラマシリーズの主題歌「拝啓、いつかの君へ」に続き、「感覚ピエロ」が映画主題歌も担当。新たに書き下ろした「ノンフィクションの僕らよ」は、様々な問題に立ち向かうゆとり3人組 、そして現代に生きる全ての人たちの背中を押してくれるような楽曲に仕上がっている。『ゆとりですがなにか インターナショナル』は10月13日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゆとりですがなにか インターナショナル 2023年10月13日より全国にて公開©2023「ゆとりですがなにか」製作委員会
2023年07月27日来年放送スタートの松本潤主演大河ドラマ「どうする家康」より、岡田准一、北川景子、藤岡弘、、吉原光夫、ムロツヨシの扮装ビジュアルが公開された。本作は、「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」の古沢良太が、徳川家康の生涯を新たな視点で描く、波乱万丈のエンターテインメント。豊臣秀吉/ムロツヨシ先日から引き続き、今回は家康(松本さん)がその背中を追い続けた、岡田さん演じる織田信長。家康最大のライバルとなる、ムロさん演じる豊臣秀吉。信長、秀吉、家康を繋ぐ、北川さん演じる信長の妹・お市。藤岡さん演じる信長の父・信秀。吉原さん演じる家臣・柴田勝家といった、織田勢のビジュアルが一挙公開。お市/北川景子さらに、お市の幼少期は、村上結羽が演じることも明らかになった。大河ドラマ「どうする家康」は2023年1月8日(日)より放送開始(初回15分拡大)。※NHK総合テレビ日曜日20時/BSプレミアム・BS4K日曜日18時(cinemacafe.net)
2022年12月07日wahoo.tv(有限会社ジブトリマーズ)は、若き天才と呼ばれた刀鍛冶・吉原義一の生前から4年間、最後の作刀に密着したドキュメンタリー映像を本日2022年11月1日(火)に公開・DVDを発売いたします。刀鍛冶・吉原義一刀匠 鍛錬■刀鍛冶【日本刀鍛錬道場 吉原】について吉原一門の日本刀は、伊勢神宮の御神刀を3度も受け、日本のみならず海外においても高い人気があり、刀匠で唯一、アメリカ・ボストン美術館や、NYメトロポリタン美術館などにも買い上げられています。映画監督の<スティーブン・スピルバーグ>氏や<ジャッキー・チェン>氏も吉原の工房を訪ね、吉原の日本刀を注文した話は有名で、海外でも認知度・人気も高く、世界の名だたる著名人の訪問・注文も多数。■最後の蛙子丁子乱!作刀映像化プロジェクトの背景史上最年少36歳で刀鍛冶としての最高位「無鑑査」となった刀匠・吉原義一(よしはら・よしかず)。蛙子丁字と呼ばれる刃文が特徴的な義一の日本刀は、世界中のファンを魅了しました。その吉原義一の作刀を世界により広めたいと思い2016年から撮影をしていたものです。が、しかし、撮影中に癌を発病し、闘病中も作刀に励み、当作品となっている日本刀を完成させました。その直後の2018年、病気のため51歳で義一は他界。日本人の魂である日本刀として「千年も先の人々に受け継がれていくであろう」という思いを込めて、義一は、この刀に「一期一会」と銘を切りました。この義一の魂のこもった作刀・技術を「千年先に、刀と共に映像として残したい!」という想いから、最初で最後のドキュメンタリー作品とし、発売・配信します。刀鍛冶・吉原義一刀匠義一作「一期一会」■当作品は、「文部科学省 教育映像等審査」社会教育 青年向き・成人向き選定作品となり、映画祭に関しては、下記となりました。・iHollywood Film FEST <BEST International Documentary>(ハリウッド・米)・Cannes World Film Festival <BEST Educational Film>(カンヌ・仏)・Los Angeles Film Awards <Honorable Mention:Documentary Feature>(ロス・米)・HEART INTERNATIONAL ITALIAN FILM FESTIVAL <FINALIST>(イタリア)・New York International Film Awards <FINALIST>(NY・米)・CINEMAGIA Movie Awards <Official Selection>(イタリア)映画祭受賞月桂樹■当社は、義一が人生をかけた「日本刀」という日本の美、伝統文化がこの「一期一会」ともに未来へと繋げられればという想いで制作しました。また、クラウドファンディングCAMPFIRE様にて、製作費の一部を海外を含めた義一のファンの方々から支援を受けました。本日、11月1日からAmazon.co.jpでいち早く発売となります。 JANコード<4582143510210>オンデマンドでの視聴日本語版 有料配信(無料予告編あり) 英語版 有料配信(無料予告編あり) ■刀匠・吉原義一 1967年3月29日 - 2018年5月1日(享年51)無鑑査・刀鍛冶 吉原義一刀鍛冶の名門、吉原家に4代目として生まれた。父は、世界的に有名な無鑑査・刀鍛冶 吉原義人(よしはら・よしんど)。曾祖父は、1940年当時「現代刀匠人気大番付」で、東の横綱とされた刀匠界の重鎮、初代・吉原國家(よしはら・くにいえ)。18歳で刀鍛冶として修行に入り、わずか5年という最短の修行期間で刀匠としての難関に合格。初出品した新作名刀展では「努力賞」と「新人賞」を受賞、その後、快挙と言われる10年連続の特賞を受賞。「高松宮賞」も3度受賞。36歳の時、刀剣界の最高位、「無鑑査」となった。これは、史上最年少での無鑑査認定となり、この記録は未だ破られていない。さらに、42歳の時、東京都葛飾区の指定無形文化財にも認定。義一は、日本が誇る伝統の日本刀文化を受け継ぐ若きリーダーだった。■義一丁子「蛙子丁子乱」義一は、「蛙子丁子」(かわずこちょうじ)という刃文を得意とする。「蛙子丁子」とは、おたまじゃくしの形に似た丁子乱れ刃で、平安時代から室町時代の備前伝の特徴的な刃文。丁子乱れとはスパイスとしても使われる植物・丁子(clove)の実の形からきている。■wahoo.tvについて有限会社ジブトリマーズのDVDレーベルおよびドメイン名。2005年より日本文化を世界に発信することを思い描き設立。主な作品は、にっぽんむかし影絵ばなしをはじめとする知育影絵シリーズ。ネイチャードキュメンタリーとして、世界的に有名な雪の中で温泉に入る日本猿を追った「雪猿」。四国お遍路さんの文化を弘法大師の足跡をもとに巡った「四国遍路寺」シリーズ。「雪猿」「四国遍路寺」は、地上波、BS、CS放送にて国内全国放送。「雪猿」は、シンガポールやアメリカPBSなどでも上映・放送。作品公式Facebook : wahoo.tv : 有限会社ジブトリマーズ: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月01日wahoo.tv(有限会社ジブトリマーズ)は、若き天才と呼ばれた刀鍛冶・吉原義一の生前から4年間、最後の作刀に密着したドキュメンタリー映像作品を2022年11月1日(火)よりDVD発売・配信します。刀鍛冶・吉原義一刀匠刀鍛冶・鍛錬する吉原義一刀匠■刀鍛冶【日本刀鍛錬道場 吉原】について吉原一門の日本刀は、伊勢神宮の御神刀を3度も受け、日本のみならず海外においても高い人気があり、刀匠で唯一、アメリカ・ボストン美術館や、NYメトロポリタン美術館などにも買い上げられています。映画監督の<スティーブン・スピルバーグ>氏や<ジャッキー・チェン>氏も吉原の工房を訪ね、吉原の日本刀を注文した話は有名で、海外でも認知度・人気も高く、世界の名だたる著名人の訪問・注文も多数。■最後の蛙子丁子乱!作刀映像化プロジェクトの背景史上最年少36歳で刀鍛冶としての最高位「無鑑査」となった刀匠・吉原義一(よしはら・よしかず)。蛙子丁字と呼ばれる刃文が特徴的な義一の日本刀は、世界中のファンを魅了しました。その吉原義一の作刀を世界により広めたいと思い2016年から撮影をしていたものです。が、しかし、撮影中に癌を発病し、闘病中も作刀に励み、当作品となっている日本刀を完成させました。その直後の2018年、病気のため51歳で義一は他界。日本人の魂である日本刀として「千年も先の人々に受け継がれていくであろう」という思いを込めて、義一は、この刀に「一期一会」と銘を切りました。この義一の魂のこもった作刀・技術を「千年先に、刀と共に映像として残したい!」という想いから、最初で最後のドキュメンタリー作品とし、発売・配信します。義一作刀「一期一会」■当作品は、「文部科学省 教育映像等審査」社会教育 青年向き・成人向き選定作品となり、映画祭に関しては、下記となりました。・iHollywood Film FEST <BEST International Documentary>(ハリウッド・米)・Cannes World Film Festival <BEST Educational Film>(カンヌ・仏)・Los Angeles Film Awards <Honorable Mention:Documentary Feature>(ロス・米)・HEART INTERNATIONAL ITALIAN FILM FESTIVAL <FINALIST>(イタリア)・New York International Film Awards <FINALIST>(NY・米)・CINEMAGIA Movie Awards <Official Selection>(イタリア)映画祭受賞月桂樹■当社は、義一が人生をかけた「日本刀」という日本の美、伝統文化がこの「一期一会」ともに未来へと繋げられればという想いで制作しました。また、クラウドファンディングCAMPFIRE様にて、製作費の一部を海外を含めた義一のファンの方々から支援を受けました。11月1日からAmazon.co.jpでいち早く発売となります。(近日情報公開) JANコード<4582143510210>オンデマンドでの視聴日本語版 有料配信(無料予告編あり) 英語版 有料配信(無料予告編あり) DVDジャケット刀匠吉原義一■刀匠・吉原義一 1967年3月29日 - 2018年5月1日(享年51)無鑑査・刀鍛冶 吉原義一刀鍛冶の名門、吉原家に4代目として生まれた。父は、世界的に有名な無鑑査・刀鍛冶 吉原義人(よしはら・よしんど)。曾祖父は、1940年当時「現代刀匠人気大番付」で、東の横綱とされた刀匠界の重鎮、初代・吉原國家(よしはら・くにいえ)。18歳で刀鍛冶として修行に入り、わずか5年という最短の修行期間で刀匠としての難関に合格。初出品した新作名刀展では「努力賞」と「新人賞」を受賞、その後、快挙と言われる10年連続の特賞を受賞。「高松宮賞」も3度受賞。36歳の時、刀剣界の最高位、「無鑑査」となった。これは、史上最年少での無鑑査認定となり、この記録は未だ破られていない。さらに、42歳の時、東京都葛飾区の指定無形文化財にも認定。義一は、日本が誇る伝統の日本刀文化を受け継ぐ若きリーダーだった。■義一丁子「蛙子丁子乱」義一は、「蛙子丁子」(かわずこちょうじ)という刃文を得意とする。「蛙子丁子」とは、おたまじゃくしの形に似た丁子乱れ刃で、平安時代から室町時代の備前伝の特徴的な刃文。丁子乱れとはスパイスとしても使われる植物・丁子(clove)の実の形からきている。■wahoo.tvについて有限会社ジブトリマーズのDVDレーベルおよびドメイン名。2005年より日本文化を世界に発信することを思い描き設立。主な作品は、にっぽんむかし影絵ばなしをはじめとする知育影絵シリーズ。ネイチャードキュメンタリーとして、世界的に有名な雪の中で温泉に入る日本猿を追った「雪猿」。四国お遍路さんの文化を弘法大師の足跡をもとに巡った「四国遍路寺」シリーズ。「雪猿」「四国遍路寺」は、地上波、BS、CS放送にて国内全国放送。「雪猿」は、シンガポールやアメリカPBSなどでも上映・放送。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月20日映画『ヘルドッグス』の公開直前サプライズイベントが9月13日に行われ、岡田准一、坂口健太郎、MIYAVI、金田哲(はんにゃ)、吉原光夫が登壇した。今回会場には、誰が来るか知らされていない中、岡田さんや坂口さんら、関東最大のヤクザ組織「東鞘会」の超クセ強なキャラクターを演じているキャストらが登壇すると、場内は騒然となり、大きな拍手で迎えられた。岡田さんは「濃い人が出ている、香ってくるような映画です。映画を観てくれて幸せです」と上映後イベントへの登壇に対し喜びを明かし、坂口さんは「力強い、エネルギッシュな作品です」とアピール。それぞれ濃い役柄での現場をふり返りつつ、お気に入りのキャラについて明かすトークが始まると、岡田さんは「潜入捜査をしている役柄だったけど、思わぬところで男同士の絆とか愛とかが感じられるようになっていって。現場でも役柄的に表情とか隠さないといけない事が多かったので大変でした」と言いつつ、好きなキャラクターは吉原さん演じる熊沢と発表。MIYAVIさんも「僕も同じです。アドリブもどんどん膨らませてくるし、セッションしてるような現場で楽しかったです」と撮影秘話を披露。坂口さんはMIYAVIさんが演じた十朱がお気に入りだそうで、「カリスマ性とかスター性とかすごいカッコいいですよね」と語ると、岡田さんも「あんな様子は出せる人限られますよ」と大きく相槌を打っていた。そんなMIYAVIさんは、岡田さんや坂口さんとは役柄的にあまり密にコミュニケーションが取れなかったようで、「岡田さん、坂口さんが仲良く筋トレしてていいなぁと。僕はずっと手袋してるんだけど、それがムレムレだった事しか…」と言うと、「“すごいムレてるんだよね”と話しかけてくれたのが最初でしたよね(笑)」と岡田さんが茶目っ気満載なエピソードを披露した。金田さんは、直接対峙することの多かった兼高だそうで、「敵対してきたからこそ分かると思うんですけど、ピュアすぎだし、強すぎだし、日に日に色気が増していって…最後には彫り深すぎてもう黒かったです」と冗談交じりに兼高の魅力を熱弁すると、岡田さんも「いじってるじゃん!」と突っ込みつつ、「役的にも現場でずっと見られていて、時々目が合うと照れてたよね?」と裏話を暴露。金田さんは「もうなんかオスとしてドキドキしちゃって…(目があっても)何でもない!って言って走って逃げたりしちゃってました」と乙女のようなエピソードを明かした。吉原さんは赤間麻里子演じる佐代子を挙げ、「初めて会った時からリーゼントだったんですけど、その姿がすごく自然で。あんなにリーゼントとサングラスを自然に身につけられる人いないな、と。愛おしくなってしまいました」と妻を愛する劇中の熊沢のような姿を見せた。撮影時の思い出やエピソードトークが尽きず、次から次へと話が飛び出す内容に場内も大盛りあがり。濃厚キャラへの熱烈愛が止まらない状態となっていた。『ヘルドッグス』は9月16日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ヘルドッグス 2022年9月16日より全国にて公開©2022 「ヘルドッグス」製作委員会
2022年09月14日岡田准一が9月13日、都内で行われた主演作『ヘルドッグス』(原田眞人監督)の公開直前イベントに、共演する坂口健太郎、MIYAVI、金田哲(はんにゃ)、吉原光夫とともに出席。「濃い人たちが出ている、香り立つ映画。見終わって『楽しかった』『怖かった』と二極化するかと思いますが、きっとクセになり、また食べたくなる」と濃厚なバイオレンス作をアピールしていた。原作は深町秋生によるハードボイルド小説。トラウマを抱え“闇落ち”した元警官・兼高昭吾(岡田)と、心の奥底に深い闇を抱える“サイコパス”暴力団員の室岡秀喜(坂口)が、警察組織によって最強の“狂犬バディ”に仕立て上げられ、関東最大のヤクザ組織への潜入という危険なミッションに挑む。本作で岡田は主演に加えて、格闘デザインを担当し、キャラクターごとに合った殺陣を考案。自身のアクションシーンでは「(足で)締めて地面に転がる殺陣だったんですが、養鶏所での撮影なので、地面に鳥のふんが(笑)。タンクトップだし『この技にするんじゃなかった』と。悩みながら、でもやりましたけど」と振り返り、「ただ動くだけじゃなく、キャラクターが表に出て、役作りのサポートができる殺陣を目指した」とこだわりを明かした。一方、坂口は「サイコパスだけど、すごく純粋な子。普通だったらチョイスできない暴力性や残虐性を、簡単に乗り越えてしまう」と役柄を自己分析。現場では岡田とともに、徹底した肉体改造に挑んだが、同時期にまったく正反対な“癒し系”のキャラクターも演じていたといい、「首とか太くなっちゃって。ワンサイズ大きいシャツを着た」と“苦言”を呈する場面も。岡田は「いや、坂口君がパンプアップしたいって言ってきたんですよ。実は一番クレイジーなんですよ。(周りから)変だよって言われるの?それは本物(笑)」と苦笑いだった。そんな様子を現場で見ていたMIYAVIは「二人で仲良く筋トレしていて、いいなあって思っていた」と告白し、岡田も「三人でやれば良かったよね」。暴力団の若きトップを演じ、「終始ゴム手袋をしていて、蒸れていたし、指にはマニキュアしてるんですよ。これ意味あるのかなって(笑)」と苦労も明かした。そんなMIYAVIに対し、「今の時代に、このカリスマ性を出せる人はいない」(岡田)、「何でも知り尽くした上での不安定さがカッコイイ」(坂口)と共演陣は惚れ惚れしていた。取材・文・写真=内田涼『ヘルドッグス』9月16日(金)公開
2022年09月13日映画『ヘルドッグス』(9月16日公開)の公開直前イベントが13日に都内で、岡田准一、坂口健太郎、MIYAVI、金田哲(はんにゃ)、吉原光夫が登場した。深町秋生による小説『ヘルドッグス 地獄の犬たち』を実写化した本作は、闇に落ちた元警官・兼高昭吾(岡田)がヤクザ組織に潜入、組織内でも手がつけられない男・室岡秀喜(坂口健太郎)とバディを組み、正義も感情も捨て腕っぷし一つでのし上がっていくさまをハイテンションで描き出すクライムエンターテインメント。作中でインテリヤクザを演じた金田は「緊張感がすごいんです。狂犬コンビと対峙しなきゃいけないっていう」と苦笑。岡田については「現場のクランクインからやっぱ超怖いんですよ、闇堕ちした岡田さんって。役が入ってる時の岡田さんって、普通の人だったら目が合っただけで気を失ってしまう」と紹介する。岡田は「乗りこんでいくシーンがあるんですよ。僕は割と周りを動かしていかなきゃいけないという、『どうなってんだ!』と圧をかけて周りを動かしていたら、触ってないのに金田さんが飛んでって」と振り返った。金田は「僕は覚えてないんですけど、やっぱ武術すごいんで、達人の域じゃないですか。一触即発で僕が岡田さんの所に触れようとしたら、岡田さんの目がカッて開いた瞬間、もう5mくらい後ろの方飛んでいって。本当ですからね。もう覇気を使い始めました。覇王色の覇気で僕は飛んで、本当にロッカーにドーン! なってました、気づいたら。もうそしたら午前中が終わって」と状況を説明。岡田は「出ちゃったんですかね? 急にドーンって飛んでって」と自分の力に無自覚な様子を見せる。さらに金田は「それ以外のシーンもちょっと言い合って別れるシーンで、後ろを振り返ったら岡田さんがすぐここ(顔のそば)にいて、その瞬間にまた飛んでました。すごいですよ、何をやってるのかわかんないですけど、この辺(胴体)が動くんです。そしたら飛んでるんです。ジークンドーとかカリとかと違うやつ、新たなものを会得しているんだと思います」と分析。岡田は「 気づいたら金田さんが飛んでるんだもん。なんで飛ぶんだ!? と思いながら」と笑いが堪えきれず、金田は「本当に飛んだんです。嘘の話じゃなくて、これ本当に現場にいた方見てますから。マイクの音量さんとかも、岡田さんのシーンでちょっと気を失ってると思う。それぐらいの域に達してます」と主張する。岡田は金田の出す"覇王色""覇気"というワードに「ONE PIECE、同じ東映ですからね。大ヒット中です」と『ONE PIECE FILM RED』を宣伝していた。また金田はお気に入りキャラとしても岡田が演じる兼高を挙げ、「目の前で見てますけど、どんどん日に日に色気が増していて、もう(顔の)彫りがすごすぎて、最後(目の影の)黒しか見れなかった」と表し、岡田は「ディスってるじゃん」とツッコむ。金田が「目が合う度正直キュンってする」と告白すると、岡田は「撮られてないところでもちゃんと芝居をずっとされてるんです。だからめっちゃ俺のことを見てるんですよ。ピックアップされてない瞬間とかもずっと見てて。お葬式とかでも離れてるのに俺の方見てて」と明かし、金田は「裏でもずっと岡田さんを誰よりもあの近くで見ていて、ムンムンな色気を感じて、美しく見えて来ちゃって。オスとしてかっこいい」と絶賛。岡田は金田について「俺が見返すと、ちょっとぽっとしてる。照れた顔してる」と指摘し、金田は「『何ニヤニヤしてるんですか?』と言われて、『いや、別に何もありません!』と照れて走って逃げちゃったりして。それぐらい本当に好きなんですよ。本当はお話したいんですけど、役もありますし、対峙してるから話しかけには行けなかったんですけど、やっぱ目が合ったときは、もうその日はぐっすり眠れました」と熱く語っていた。
2022年09月13日兵庫県立美術館では、「2022年コレクション展II」を、2022年7月30日(土)から12月18日(日)まで開催する。2021年度の新収蔵作品や吉原治良を特集兵庫県立美術館のコレクション展では、特定のテーマのもとで同館の収蔵品を展示する「特集」と、展示室の一角を使用した「小企画」を開催している。今期は、2021年度に新たに収蔵された作品を紹介する特集1「リ・フレッシャーズ─新収蔵品紹介展」、具体美術協会を率いた吉原治良の作品と資料群を展示する特集2「没後50年吉原治良の小宇宙(ミクロコスモス)」、そして前期には、手で触れて作品を鑑賞できる小企画「美術の中のかたち─手で見る造形彫刻の中のからだ」を開催する。3つのテーマのもとで新収蔵作品を紹介特集1「リ・フレッシャーズ─新収蔵品紹介展」では、「リフレイン」「リフレクト」「リフレッシュ」の3つのキーワードのもと、2021年度の新収蔵作品を紹介。今回の新収蔵作品には、反復やくり返しを特徴とするものが多く含まれる。「リフレイン」では、そうしたくり返しのリズムが感じられる中村一美《仙丈II》などの作品を集めて展示する。また、「リフレクト」では、作品に映しだされた作者の姿や経験などに焦点を合わせ、郭徳俊《カーターと郭》や青木千絵《BODY 10-1》などを読み解く一方、「リフレッシュ」では、柳瀬安里や棚田康司をはじめ、これまで兵庫県立美術館が所蔵していなかった兵庫ゆかりの作家や若手作家などの作品を紹介する。「具体」創設者・吉原治良の創作に迫る2020年度に兵庫県立美術館は、前衛美術グループ「具体美術協会」の創設者・吉原治良の素描を中心に、多数の作品と資料の寄贈を受けた。特集2「没後50年吉原治良の小宇宙(ミクロコスモス)」では、これらの新収蔵作品に加えて、《牧歌》や《作品(二の字)》など従来のコレクション作品も展示し、吉原の創作活動を探ってゆく。手で触れて鑑賞する展示──ブールデルの彫刻を中心に兵庫県立美術館では、前身である兵庫県立近代美術館時代から、作品を手で触れて鑑賞できる展覧会「美術の中のかたち─手で見る造形」を継続的に開催してきた。今回は、同館の彫刻収集第1号であるエミール゠アントワーヌ・ブールデル《風の中のベートーヴェン》が返却されることにあわせて、ブールデルによる彫刻作品を特集。ブールデルがどのように身体を把握していたのかに光をあてるとともに、ほかのフランス近代彫刻作品との比較も行う。展覧会概要2022年コレクション展II会期:2022年7月30日(土)〜12月18日(日)[前期 7月30日(土)〜9月25日(日) / 後期 10月8日(土)〜12月18日(日)]会場:兵庫県立美術館住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1開館時間:10:00〜18:00(入場は閉館30分前まで)休館日:月曜日(9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館)、9月20日(火)、10月11日(火)※展示替え期間中(9月26日(月)〜10月7日(金))は常設展示室を閉室観覧料:・当日券=一般 500円、大学生 400円、高校生以下 無料、70歳以上 250円、障がい者(一般) 100円、障がい者(大学生) 100円・団体料金(20名以上)=一般 400円、大学生 300円、高校生以下 無料、70歳以上 200円、障がい者(一般) 100円、障がい者(大学生) 50円・特別展とのセット料金=一般 300円、大学生 200円、高校生以下 無料、70歳以上 150円、障がい者(一般) 50円、障がい者(大学生) 50円※障がい者1名につき介護者1名無料、ただし「美術の中のかたち」展開期中(前期)は障がい者も無料※一般以外の料金には証明できるものの提示が必要※毎月第2日曜日は公益財団法人伊藤文化財団の協賛により無料※団体(20名以上)での鑑賞の際には事前に連絡のこと■展示構成・特集1「リ・フレッシャーズ─新収蔵品紹介展」(常設展示室1・2・3(前後期)+4(後期))・特集2「没後50年吉原治良の小宇宙(ミクロコスモス)」(常設展示室6)・小企画「美術の中のかたち─手で見る造形彫刻の中のからだ」(常設展示室4(前期のみ))・近現代の彫刻(常設展示室5)・小磯良平記念室・金山平三記念室【問い合わせ先】兵庫県立美術館TEL:078-262-1011
2022年07月04日東京コンサーツ(東京都新宿区)マネジメントによる『吉原すみれパーカッションリサイタル2021』が2021年11月1日 (月)に東京文化会館小ホール(東京都台東区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。カンフェティでチケット発売中 公式ホームページ 吉原すみれ 演奏者本人の主催によるパーカッションリサイタルです。出演:吉原すみれ(パーカッション)共演:菅原淳(パーカッション)※田中 賢作品【プログラム】(演奏順未定)糀場富美子(1952-):フラグメンツ Ⅳ~メタル・メタル~(2020)[世界初演]Tomiko Kohjiba(1952-):Fragments Ⅳ metal-metal(2020)[World Premiere]小出稚子(1982-):〇△□の音楽(2020)[世界初演]Noriko Koide(1982-):〇△□(2020)[World Premiere]田中賢(1946-):こころの庭で・・・(2020)[世界初演]Masaru Tanaka(1946-):im Garten, in dem Herzen・・・(2020)[World Premiere]~出版記念~山口恭範(1941-):コナンドラム(1997)Yasunori Yamaguchi(1941-):Conundrum(1997)湯浅譲二(1929-):マリンバのための音楽(2006)Joji Yuasa(1929-):Music for Marimba (2006)吉原すみれ(パーカッション) Sumire Yoshihara東京生まれ。幼少の頃より、工藤昭二のマリンバのレッスンを受ける。高校入学時より、打楽器を小宅勇輔に師事。東京藝術大学に入学し、打楽器一般を有賀誠門、マリンバを高橋美智子に師事。1972年東京藝術大学大学院在学中に、ジュネーヴ国際コンクール打楽器部門で優勝。同時に各部門のグランプリであるプリ・アメリカン賞も受ける。以後、ヨーロッパ、日本を中心にソロ活動を続ける。1977年ミュンヘン国際コンクールで1位なしの2位。ソロ・レコードがRCAより全世界に発売される。1979年より85年までカメラータ・レーベルにて5枚のソロ・アルバム(吉原すみれ・打楽器の世界1-5)を制作。1980年サントリー音楽賞受賞。アルバム「吉原すみれ・打楽器の世界1」において芸術祭優秀賞受賞。アンサンブル・ヴァン・ドリアン、トライアングル・ミュージック・ツアーなどアンサンブル活動も行い、アンサンブル・ヴァン・ドリアン団員として1983年中島健蔵賞受賞。1986年立花隆の制作録音によるCD「とぎれた闇」を発表。1986-93年CBSソニーで4枚のソロCDと1枚のデュオCD(笛の藤舎推峰との「デュエル」)を制作。1991・97年ミュンヘン国際コンクール、1992年ジュネーヴ国際コンクール、審査員。1993年ニューヨークにてミュージック・フロム・ジャパン公演。97年「打楽器通信」、2002年「打楽器通信2」(フォンテック)CDリリース。2002年第20回中島健蔵音楽賞優秀賞を受賞。2004年第13回朝日現代音楽賞受賞。アンサンブルタケミツ、メンバー。武蔵野音楽大学教授。相愛大学客員教授。「吉原すみれパーカッションリサイタル2021」公演期間:2021年11月1日 (月)開場18:15/開演19:00会場:東京文化会館 小ホール(東京都台東区上野公園5-45)【出演】吉原すみれ(パーカッション) / 菅原淳(パーカッション/デュオ作品共演)【スタッフ】マネジメント: 東京コンサーツ【チケット料金】一般:4,000円学生:2,000円(全席自由・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月28日田舎から出てきたひとりの商人。吉原随一の花魁に一目ぼれしたが、花魁には情夫がいて……。花の吉原を舞台に、現代にも通じる人間模様がじっくりと描かれた歌舞伎の人気演目『籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)』。この作品のシネマ歌舞伎が7月23日(金)より期間限定で上映される。明治21年に河竹黙阿弥の弟子三世河竹新七が、吉原で実際に起こった惨劇を基に書き下ろした世話物だ。上州(現在の栃木県佐野市)から江戸へ商いにやってきた絹商人佐野次郎左衛門と下男の治六。江戸の土産噺にと吉原を訪れる。そこで目もくらむような花魁道中に出くわしたふたり。次郎左衛門は吉原随一の人気を誇る花魁の八ツ橋に魂を奪われてしまう。『籠釣瓶花街酔醒』より、佐野次郎左衛門を演じる十八世中村勘三郎(左)と花魁の八ツ橋を演じる坂東玉三郎あばた顔の田舎者だが人柄も気前も良い次郎左衛門。それから半年、江戸に来る度に八ツ橋のもとへ通い身請けの話も出始める。だが八ツ橋は情夫の繁山栄之丞がいた。栄之丞は八ツ橋に次郎左衛門との縁切りを迫る。苦悩し葛藤する八ツ橋だったが、態度を変え、ついに次郎左衛門に愛想尽かしをしてしまう。満座の中、思いがけない言葉を八ツ橋から聞かされ、酷く恥をかかされた次郎左衛門、それが吉原を揺るがす惨劇の始まりだった。八ツ橋をはじめ吉原の花魁たちが妍を競う花魁道中の豪華さを、次郎左衛門目線で味わえるのはシネマ歌舞伎ならでは。その衣裳のディテールはもちろん、焚きしめられた香りまで漂ってきそうだ。見ている私たちもまたほろ酔い気分で吉原仲の町をそぞろ歩きしているかのよう。そして映画とも舞台とも違ったシネマ歌舞伎独特の撮影手法により、次郎左衛門の狂気に至る心情や、八ツ橋の苦しみ、栄之丞の本性など、登場人物たちの気持ちが刻々と動いていく様まで手に取るように伝わってくる。さらにこの3人だけではなく吉原という花街に棲む男女たちの息遣いまで感じられるのもシネマ歌舞伎の魅力だ。佐野次郎左衛門に十八世中村勘三郎、八ツ橋に坂東玉三郎、そして繁山栄之丞に片岡仁左衛門。十七代目中村勘三郎二十三回忌追善「歌舞伎座さよなら公演」ならではの豪華顔合わせを、もう一度堪能できるのもうれしい。この豪華な顔ぶれの『籠釣瓶』、絶対に見逃せない。文:五十川晶子シネマ歌舞伎『籠釣瓶花街酔醒』上映期間:2021年7月23日(金)~2021年7月29日(木)全国の映画館にて上映公式サイトシネマ歌舞伎『籠釣瓶花街酔醒』の東劇(東京・築地)招待券を【よくばり❣ぴあニスト】限定で10名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=b2b4c461-0a0d-4ece-850f-5afc93f2deab&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。
2021年07月01日ミュージカル『レ・ミゼラブル』が25日に東京・帝国劇場で初日を迎え、福井晶一、吉原光夫、佐藤隆紀、生田絵梨花、六角精児、森公美子が取材に応じた。同作はフランスの作家・ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作に、1985年ロンドンで初演。以来、世界中で上演されており、日本では1987年の初演から愛され続けている。19世紀初頭のフランスを舞台に、ジャン・バルジャン(福井、吉原、佐藤)という1人の男の人生を軸にして社会情勢や民衆の生活を描いていく。2021年は5・6・7月の帝劇公演を皮切りに、8〜10月に福岡・博多座、大阪・フェスティバルホール、長野・まつもと市民芸術館の、全国4都市の上演となる。生田は2017年、2019年にコゼットを演じ、今回新たにエポニーヌ役に挑む。以前はドレス姿で取材を受けていたが、今回は貧しい悪党一家の娘を演じるために、汚しメイク&薄着での登場となった。「今までの開幕はもう少し緊張でふわふわしている感覚だったんですけど、今年はものすごく地に足を踏みしめてる感じがして、それはエポニーヌという役に力を借りてるのかもしれないです」と、心境を表す生田。コロナ禍の上演で「目の前にある当たり前の光景がいつなくなってしまうかわからないということが現実的で身近にあるので、今できることに一つ一つ集中して魂を込めていくという意識で舞台に臨んでいます。お客様の心を少しでも灯せるように頑張っていければと思います」と意気込んだ。新たな役に挑戦することになるが、「『コゼットぽい』とずっと言っていただいていて、そのイメージがある分、最初は自分はどんなエポができるのかという不安はありました。でも稽古場でのキャストの方々から『エポもいいね』『最初からエポやってた?』と言っていただけるようになって、『この方向でいいんだ』と勇気をもらえた気がします」と感謝する。演じるエポニーヌについては「強いという印象がありますけど、強いから強いんじゃなくて、弱さを隠して強くいようとしている。生きていく為に強くいなきゃいけないということは、誰しも共感できると思いますし、私も強さの中にどれだけ複雑な物を混在させられるか意識して試みています」と明かした。また今回、生田の母親役&父親役になるのが森&六角。森は「生田さんのエポがまた"すれっからし"で、まあこれは『前にコゼットやったよね?』というくらいの、全然違うキャラクターを押し出してきて」と驚く。「声も全部地声でグアッと張ったやつで、びっくりしました。『どこで勉強した?』と聞いちゃいました」と絶賛。生田は「発声は本当に変えました。今まで裏声や高い音域だったので、地を這うような音色を出せるようにトレーニングは重ねてきました」と語る。さらに森は新たな夫であり、今回ミュージカルに初挑戦する六角について「さすがですね。舞台経験がおありだから、居場所の確認は完璧にはいってるのがすばらしかったです。よくできたね」としみじみ。六角は「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」と頭を下げていた。
2021年05月26日ミュージカル『レ・ミゼラブル』が25日に東京・帝国劇場で初日を迎え、福井晶一、吉原光夫、佐藤隆紀、生田絵梨花、六角精児、森公美子が取材に応じた。同作はフランスの作家・ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作に、1985年ロンドンで初演。以来、世界中で上演されており、日本では1987年の初演から愛され続けている。19世紀初頭のフランスを舞台に、ジャン・バルジャン(福井、吉原、佐藤)という1人の男の人生を軸にして社会情勢や民衆の生活を描いていく。2021年は5・6・7月の帝劇公演を皮切りに、8〜10月に福岡・博多座、大阪・フェスティバルホール、長野・まつもと市民芸術館の、全国4都市の上演となる。緊急事態宣言下での公演に、福井は「なんとかお客さんに入っていただいてプレビュー公演(21日〜24日)をさせていただいたんですけど、やはりこの作品を待っていただいているお客さんの圧を全身で感じました。ありったけの拍手をしていただいて、その熱意が伝わって、レミゼラブルという作品の力を強く感じたプレビュー公演でした」と振り返る。吉原も「また帰ってきたなという感覚がすごくあった。一時は『どうなってしまうんだろう』という不安が渦巻いていたんですけど、舞台上で俯瞰して感じることは、変わらずに先に進んでいくこともあるんだということ。特殊なことをやろうと思わず、いつも通り舞台が開いていくことが日本の日常にあることに安心しました」と心境を吐露。佐藤は「拍手に感動して、様々な思いで会場まで来て下さったことを感じたら、あたたかくありがたい気持ちに包まれました」とプレビュー公演に思いを馳せ、「仕事がなくなった時は『今こそ研鑽していつか進化した物をお届けしたい』という思いで、自分に向き合う時間だったんですが、それが一つ実ったような充実感もありながら、感染対策をしっかりして千秋楽までお届けできれば」と意気込んだ。NHKの朝ドラ『エール』の出演が話題にもなった吉原は、「僕よりもおふくろの環境が変わった。僕はあんまり変わってないです。元々声をかけづらいキャラクターなので、あまり声かけられることもないですけど、おふくろが子供の面倒を見るために来てくれるときに『ここにサインして』と言われるくらい」と明かす。「日常は普通に過ごさせていただいてますが、素晴らしい出会いをさせていただいたなと思っています」と改めて同作について語った。24年目の出演となる森は「飽きられないようにと、それだけを祈っておりまして」と謙遜しつつ、「何しろ衣装がパンパンで、コロナ禍で自炊が増えちゃったので、これだけが皆さんに迷惑かけてるという状況なんですけど……」と苦笑する。さらに「今回はコロナ禍のリハーサルで、回数も前回よりも5分の1くらいしかなかったものですから。全員が揃ってのお稽古がなかったのと、マスクしての稽古だったので、マスクを取った途端に『誰?』という状況」と明かし、「外から来て自分のマスクを捨て、新しいマスクをして、また濡れてきたら新しいマスクにする。舞台上でマスクを外しても、エレベーターに乗る頃にはマスクする、人の顔がわからない状態が続いてましたので、やっとご対面するという感じでございました」と裏側の努力を明かした。最後に福井は「いよいよスタートします。このような状況の中で舞台に立てること本当に嬉しく思いますし、しっかりと地に足をつけて、まだまだ状況はすぐには良くならないと思いますけど、私たちは準備をしっかりとして挑むだけだと思います」と語る。「長い公演になりますけど、最後までなんとか完走出来るように頑張りたいと思います」と決意を表した。
2021年05月26日俳優の生田斗真が主演を務める舞台『ほんとうのハウンド警部』が5日に東京・Bunkamuna シアターコクーンで初日を迎える。同作は英国演劇界の至宝トム・ストッパードの緻密な頭脳プレイが炸裂する戯曲で、シス・カンパニーによる2021年の第1弾公演となる。1968年にロンドン・クライテリオン劇場にて初演を迎え、「劇中劇=メタシアター」のからくりが物理的にも心理的にも絡み合った「劇場全体」の魅力が凝縮された作品で、推理劇仕立てで始まりながら、「推理」にとどまらない人間心理の滑稽さを孕んだ複雑な谷間へ導いていく。2017年のストッパード作の戯曲『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』(シス・カンパニー公演)以来、4年ぶり2度目のタッグを組んだ演出:小川絵梨子と生田の2人を筆頭に、吉原光夫、趣里、池谷のぶえ、鈴木浩介、峯村リエ、山崎一と演劇巧者たちが集結。1月末から稽古場に集い、スタッフと一丸となって、万全の感染予防対策を講じながら稽古を積み重ねてきたという。本公演でも徹底した感染症防止対策を実施し、客席も1席空けで対応。5日18時の初日公演を前に、舞台写真と演出の小川、主演の生田からのコメントが到着した。公演はBunkamuna シアターコクーンにて31日まで。○演出:小川絵梨子 コメント演劇のおもちゃ箱のような世界を、毎日、素敵な役者さんたちと一緒に探検していた稽古場でした。劇構造の面白さを再認識できるような哲学的な脚本でありながら、実はシニカルで思いっきり笑えるコメディなんです。「ストッパード? 難しそう……」とあまり構えずに、演劇ならではの面白さが詰まった不思議な世界をお楽しみください。生田斗真さんとは、「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」以来4年ぶりです。前回、周りをすごく引っ張ってくださって、年下なのに「兄貴」という感じでした。前にどんどん進んでいく感じとか、まるで年上のように頼りになるところとか、当時と全く印象が変わっていません。今回も、やはり頼りがいのある「兄貴」ですね。○生田斗真 コメントストッパードらしさにあふれた構造で、どこまでが現実で、どこからが虚構なのか、、、その境界線が溶け合っていく感じは、まさに演劇でなければ表現できない世界です。小川絵梨子さんは何事にも妥協することなく、常に前向きにトライし続ける演出家。そんな小川さんや、まさに「演劇モンスター」と言える信頼する共演者の皆さんと一緒に、戯曲を掘り下げていく稽古場での作業は、とにかく充実していました。いよいよ開幕の日を迎えます。ご来場いただく皆さんにもいろいろとご不便な思いをさせてしまうことも多いのですが、だからこそより一層、お客様を含めた全員で一緒に舞台を作っているという実感があります。これまで以上にお客様との繋がりを感じながら、毎日の舞台を精一杯努めます。是非、皆さんも楽しんでください! お待ちしています!
2021年03月05日とある舞台公演に足を運んだ若き演劇評論家を主人公に、現実と舞台の世界が交錯していく何とも不思議な世界を描き出す『ほんとうのハウンド警部』(作:トム・ストッパード)が3月、シアターコクーンにて開幕する。『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』に続き、英国が誇る現代演劇界の至宝・ストッパードの戯曲に小川絵梨子(演出)と生田斗真のコンビが挑む本作には共演陣も実力派が揃った。中でも、生田演じるムーンと同じ演劇評論家で、物語のカギを握るバードブートを演じる吉原、そして劇中で展開される推理劇において謎めいた登場人物を演じる山崎、鈴木の3人は、昨年末に上演された『23階の笑い』(ニール・サイモン作、三谷幸喜演出)に続いての共演となる。3人に本作の魅力、そして小川絵梨子演出のすごみについてじっくりと話を聞いた。最初のト書きで「ストッパード、おいっ!」って思いました(吉原)――舞台上と客席の間で物語が交錯していく本作ですが、最初に戯曲を読んだ感想は?吉原最初、徐(賀世子)さんの訳ではない旧訳の戯曲をいただいて、複雑で難しいと思ったんですけど、感覚的には「面白いな」と思いました。ただ、その後、新訳の台本を読んだら怖くなりましたね。――怖くなった?吉原情報が多くなったんですよね。旧訳は読み物として面白い感覚だったんですけど、新訳は、自分で頑張らないといけない本だなと思いました。――面白さはどういう部分に感じられましたか?吉原最初のト書きで、舞台設定の説明があって、そこから順番に状況説明が足されていって、そこにムーン(生田)が浮き出てくる――これをちゃんと見せられていれば大丈夫だろうということが書いてあって「ストッパード、おいっ!」って思いましたね(笑)。もうその最初の部分からゾクゾクしました。――山崎さんは最初に戯曲を読まれた時の印象は?山崎「難しい」という感じがあったんですけど、あ、これは不条理のコメディだなという印象で、別役(実)さんの作品のようなイメージを持ちましたね。こういう芝居があるんですよね、別役さんの作品にも。――山崎さんは、劇中で上演される芝居の登場人物であるマグナスを演じられますが……。山崎難しさはもちろん感じましたね。光夫から最初に「山崎さん、これどうやって演じられるんですか?」って言われたシーンがあるんだけど「俺もわかんないよ」って(苦笑)。面白い本ですね。ただ一番難しいのは(吉原を指して)こっちだよね(笑)。ムーンとバードブートが軸ですからね、この芝居は。そこが明確になってこないと面白くなってこないでしょうから……頑張って(笑)!吉原はい(笑)。――鈴木さんは、同じく劇中劇に登場するサイモンを演じられますが、戯曲を読んでの印象は?鈴木僕はまず「ト書きがすごく長いなぁ……」って印象と、そのト書きを読んでたらあまりに長いので眠くなっちゃって……(笑)。でも、読み込めば読み込むほど、印象が変わってきて、山崎さんから「浩介、この本、面白いよ。全然難しくないよ。別役さん的な世界観があるから浩介も絶対に好きだと思うよ」ってメールをいただいて、そこからスーッと入ってくるようになったんですよね。物語の構造も。これはネタバレになるので言えないんですけど、あるヒントを一さんにいただけて「そういう読み方をすればいいんだな」って。『ほんとうのハウンド警部』ポスター――主演の生田さんに趣里さん、池谷のぶえさん、峯村リエさんといった女優陣を加えたカンパニーとしての面白さや魅力について、実際に稽古が始まってからの様子なども含めてお聞かせください。吉原いや、もう最の高でしかないですね(笑)。一さん、浩介さんは『23階の笑い』に続いて、僕を優しく包み込んでくださって……。山崎あはは(笑)吉原いや、本当です。僕は本当に病気なんじゃないかってくらい、人とうまく接することができないんですけど、おふたりがいてくださるから、すごく楽です。本当に稽古場の空気がいいんですよね。小川絵梨子さんと合っているメンバーばかりで作っている感じがすごくあります。吉原光夫――先ほど、山崎さんからも話があったように、生田さん演じるムーンとの会話が軸になってくるかと思いますが、ここまで稽古をされていかがですか?吉原いかがですか?と訊かれて、「楽しい」とも「難しい」とも言えないくらい、ハマりこんでいまして……(苦笑)。いつか脱出できるようにしたいんですが、でも自分が好きか嫌いかというと、そういうものはすごく好きですね。いい感覚で細かい心理などをうまくキャッチできればいいなと思っています。山崎いや、もう猛者ですよ(笑)。この手の猛者たちが集められたカンパニーですからね。本当に他の人の稽古を見てるだけで面白いです。鈴木小川さんの演出が素晴らしくて、芝居しやすい空気を作ってくださるんですよね。僕にとって、この現場は、好きな人、尊敬している方ばかりなんです。生田さんとは初めてですが、生田さんの誠実なお芝居で、最初に生田さんと吉原さんが空気づくりをしてくれるんです。僕らが入っていく時は、また違う空気でやらなくてはいけないんですけど、その対比が、すごくクリアに見えるんですよね。やっていて楽しいし、稽古を観ていても楽しいんです。これは僕、自分がお客さんで観たい芝居だなって思います。物語を伝えることに命を懸ける小川絵梨子演出の魅力吉原光夫(右)、鈴木浩介(左)、山崎一――吉原さんは小川さんの演出作品の常連であり、山崎さん、鈴木さんは今回が初めてですが、小川さんの演出のすごさ、魅力はどういったところにあるのでしょう?吉原いつも驚かされますね、僕は。「あぁ、そこはそう読むのか」とか「そう持ってきたか」って。あとはこちらが読んでいる中でずっと引っかかっていた部分が、流れるように映し出されてくるような感覚はありますね。演出家にとっては普通の仕事なんでしょうけど、その普通を本当に普通にやってくれる感じに驚かされます。あと、「演出家が別に偉いわけじゃない」という考えが彼女にはあって、その状態で稽古場にいるんですよね。だから、演出の彼女がわからないものは、そのまま「わかんない」と言うし、イヤなことは「イヤ」と言う。「セクションが違うだけで、皆、同じ階にいる」ということを前から言っていて、演出家も役者も制作も同じで、演出だけが称えられるのはキライなんですよね。「先生」なんて呼ばれたら虫唾が走るんじゃないかな(笑)?山崎僕が最初に“小川絵梨子”という演出家の存在を認識したのは『スポケーンの左手』(マーティン・マクドナー作)という作品で、あれを観てものすごい衝撃を受けました。そこから「この人とやってみたいな」と思っていて、今回、実際にやってみた印象は、光夫も言いましたけど、絶対に“上”には立たないんですよね。同じ目線か、ひょっとしたら下から来るような感じで、だからこそこっちもいろいろ言えちゃう――そういう空気感を作れるのが素晴らしいなと。それでいて、自分の言いたいことはちゃんと言いますからね。鈴木口癖のように「ありがとう」って何度もおっしゃいますよね。海外暮らしが長かったからかもしれないけど、語尾に必ず「ありがとう」。あんなに感謝する方って徳が高いですよ(笑)。そう言われて気分が悪い人なんていませんし、その連鎖で稽古場がすごくいい空気なんですよ。僕は「すいません」が口癖なので、真逆の人間だなって(笑)。色んなタイプの演出家さんがいらっしゃいますが、小川さんはそれぞれの作品を見るたびに「あ、これ小川さんだったんだ」って驚かされる。色んな色に“化ける”演出家ですね。鈴木浩介――脚本の解釈という点で、稽古場で驚かされたりした部分はありましたか?吉原僕ら俳優が脚本を読んで感じたものを絵梨ちゃんが色付けし、カギかっこをつけて読み聞かせてくれたなという感じがしますね。何となく自分たちが思い描いたものが咀嚼できたって感覚です。浩介さんがいまおっしゃった通り「小川絵梨子の演出のテイスト」って実はあんまりないような気がしていて、それはなぜかというと「物語を伝える」ということが先に立つんですよ。僕自身、(小川に)ずっとコーチングされてきたのは、話がわからなくなるということをしないということ。物語を伝えるってことに命を懸けているから。例えば蜷川(幸雄)さんだったら、どんな作品であっても“蜷川テイスト”というものがあるし、なんだったら目隠しして入って、舞台装置を見ただけで「これ蜷川さんだ」ってわかっちゃう。(小川は)そうじゃなくて、自分の色は二の次なんだろうなって思います。以前、『オーファンズ~孤児たち~』だったかな? 「アクションのある演出だ」みたいな声に対して「私がじゃなくて、作品がそうだから!」って言ってました(笑)。――山崎さんは、稽古場に入ってから「この本をこう演出するのか!」といった驚きを感じることは?山崎うーん、基本的にはないんですよね。ふたりが話した通りという感じで……。吉原それは、絵梨ちゃんが完全に一さんを頼りにしてるところが大きいからだと思いますよ。作品の中でも(マグナスは)客観的に見ているような役でもあるし、絵梨ちゃんが稽古場で迷い犬のような目をして見るのはだいたい一さんですから(笑)。一さんと感覚、読み方が同じなんだと思います。だからないんじゃないかな?山崎「わかる」という感じはありますね。鈴木僕も同じですね。突拍子もないこと、意外性みたいなものは必要ないと思ってらっしゃるような気がします。当たり前のことを積み重ねていくことを大切にしているというか。山崎そうだね。逆に(不要なものを)“削いでる”という感じがするね。ずっと同じ役者さんの稽古を見られるのは幸せなこと(鈴木)山崎一――先ほどから話が出ていますが、みなさんは昨年末の『23階の笑い』の公演からずっと一緒で、そのまま続けて本作の稽古に入られています。偶然とはいえ、3人そろって次の作品にというのは珍しいことだと思いますが、こうした状況はプラスに作用しているんでしょうか?山崎劇団は別として、プロデュース公演で今回みたいな形は初めてなんですけど、そういう意味ではすごくフレッシュな経験ですね。ある種、劇団チックな連帯感は生まれますよね。鈴木光夫さんは『23階の笑い』で初めて会ったんですけど、本当に人見知りで……(笑)。山崎そう。全然しゃべらない(笑)。鈴木しゃべんないし、笑わないし。山崎「みんなから疎外されているとずっと思ってた」って(笑)。鈴木でも時間をかけて、一緒に1本のお芝居を作った後は、そういうわずらわしさはなく、ハードルがない状態で稽古場にいられるんで、それは幸せなことですね。一番楽しい状態で稽古には入れるって。一さんは、シス・カンパニーの公演でシス・カンパニー所属の俳優よりもシス・カンパニーですよ(笑)。一さんをずっと見ながら勉強させていただいている感じで……。山崎何を言ってんだ(笑)。でも確かに、『桜の園』(※2020年4月に上演予定だったが、緊急事態宣言を受けて公演中止)から一緒だったしね。あれがなくなって、『23階の笑い』でやっとできたね、嬉しいねって話をしてたら、今回も(笑)。鈴木ずっと同じ役者さんの稽古を見られるということで、山崎さんが役ごとにどういうアプローチ、どんな変化をしていくかを僕が日本で一番見れていると思います。本当に僕、ラッキーな男だなって。山崎いや、それは僕も同じだよ。鈴木役ごとに本当に全部違うから、それぞれ別人が現れてくるんですよ。こんなにもいろんな引き出しをお持ちなんだ……って。吉原僕はKERA版の『どん底』で一さんの存在を初めて認識したんですけど、そこから「あ、これも出てる」「また一さん出てる」って追いかけるようになって、他の俳優さんを通じても一さんのことを知って。その方と前回の『23階の笑い』でご一緒できて、しかも読売演劇大賞の最優秀男優賞を受賞されて……自分が客席で見ていた俳優さんと共演して、受賞されたことが本当に嬉しすぎて、無駄に「おめでとうございます」ってたくさん言っちゃいました(笑)。自分が嬉しくて。鈴木俺も嬉しかった! そんなに他人の賞って嬉しくないけど(笑)、山崎さんに関しては本当に嬉しかったですよね。吉原一さんも浩介さんも、僕にとってはすごく達者な俳優さんで、いろんなことを瞬発的にこなしたり、感覚的にやることができて、僕は器用な方ではないので、いろんなことをやるのに時間がかかるんですが、そんな時、おふたりのお芝居は情報量がものすごくあって、本当に勉強させてもらっています。取材・文・撮影:黒豆直樹『ほんとうのハウンド警部』作:トム・ストッパード翻訳:徐賀世子演出:小川絵梨子出演:生田斗真 / 吉原光夫 / 趣里 / 池谷のぶえ / 鈴木浩介 / 峯村リエ / 山崎一2021年3月5日(金)~2021年3月31日(水)会場:東京・Bunkamuraシアターコクーン2021年2月20日(土) 10:00より一般発売開始!
2021年02月19日コロナ禍で目立ったヒット曲も少なく、当初は低迷が予想されていた『第71回NHK紅白歌合戦』。しかし、結果は2年ぶりとなる視聴率40%超えを記録するなど高評価。今年の“立役者”となった一人が、『香水』で大ブレークを果たした瑛人(23)。歌詞にあるウランド名「ドルチェ&ガッバーナ」を歌うことができるかにも注目されたが、見事、歌唱に成功した。そんな瑛人の母親への“お年玉”も規格外だったようだ。「瑛人くんのお母さんは神奈川県にあるスナックで働いていて、常連からも大人気でした。しかし、息子の大ブレークで取材が殺到したこともあって、お店に迷惑をかけまいと昨年末に自ら退職したそうです。お母さんには将来的に、音楽を生業にしたい若者を応援できるようなライブバーを経営したいという夢があるそうです。瑛人くんも大賛成していて、出資することを考えているそうです」(スナックの常連客)40%大台突破に貢献したのはアーティストだけではない。初司会とは思えぬ名さばきで紅組を勝利に導いた二階堂ふみ(26)は歌でも大活躍。また二階堂も出演した朝ドラ『エール』のキャストたちが美声を披露した特別企画には“大集合”する案もあったようだ。「実は岩城新平役の吉原光夫さん(42)や、二階堂さんの母を務めた薬師丸ひろ子さん(56)が出演する案もあったそうなのですが、時間の関係で泣く泣く諦めたそうです」(前出・NHK関係者)「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載
2021年01月04日