石ノ森章太郎によるSF漫画作品『サイボーグ009』初の舞台化が決定。2024年5月18日(土) から26日(日) に東京・日本青年館で上演されることが発表された。本作は、世界各地から集められ、戦争兵器として改造手術を受けた9人のサイボーグ戦士それぞれが悩み、哀しみを背負いながらも、世界の平和のために力を合わせ悪と戦う物語。舞台版の演出は、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stageをはじめ、『進撃の巨人』-the Musical-などで知られる植木豪、脚本は『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the StageやMANKAI STAGE『A3!』シリーズなど、人気原作の舞台化の脚本を数多く担当してきた亀田真二郎が務める。主人公の009/島村ジョーを演じるのは、元宝塚歌劇団男役スターで、現在は俳優として舞台やドラマへ出演し、声優としても活躍している七海ひろき。また009/島村ジョーと共に戦うサイボーグ戦士として高橋駿一、音波みのり、里中将道、桜庭大翔、酒井敏也、川原一馬、Toyotakaが名を連ねた。さらに、ブラック・ゴーストに忠実な戦士、0010/プラス、シキを滝澤諒、0010/マイナス、リクを相澤莉多、00ナンバーサイボーグを生み出したアイザック・ギルモアを大高洋夫が演じることが決定。脇を固めるBG SOLDIERSには、THE ASIAN ARTS AWARD「BEST PERFORMANCE」を受賞したHILOMU、GeN、Cirque de Soleil(シルク・ドゥ・ソレイユ)ラスベガス公演出演歴のあるDolton、Cirque de Soleil日本人初となるブレイクダンサーとして正式契約したKENTA、世界のダンスコンテストで優勝を果たしている実力者KIMUTAKUら国内外で活躍する実力派ダンサー陣と、多数の舞台やミュージカルで活躍している加藤貴彦、神谷亮太が集結した。また、3月25日(月) に行われる製作発表記者会見の模様が、YouTubeで生配信されることが発表された。当日は『サイボーグ009』の原作を管理する石森プロと演出の植木、出演キャスト8名が登壇し、作品の魅力や意気込みを語るほか、出演キャストによるスペシャルパフォーマンスが披露される。さらに舞台に関する新情報も明かされる予定だ。■七海ひろき コメント石ノ森章太郎先生の不朽の名作『サイボーグ009』の初舞台化で島村ジョーを演じるプレッシャーを感じています。しかし、期待と楽しみな気持ちも大きく、素敵なカンパニーの皆様と一緒に、最高の舞台をお届けできるよう一生懸命挑みたいと思います。私自身は少しのんびりしているタイプなのですが……本番はマッハ3以上で動けるよう頑張りたいです!連載開始60周年を彩る、素敵な作品になるよう盛り上げていきたいと思います。是非観に来て下さい。舞台『サイボーグ009』製作発表会見※3月25日(月) 18:30~生配信<公演情報>舞台『サイボーグ009』原作:石ノ森章太郎演出:植木豪脚本:亀田真二郎【出演】009/島村ジョー:七海ひろき002/ジェット・リンク:高橋駿一003/フランソワーズ・アルヌール:音波みのり004/アルベルト・ハインリヒ:里中将道005/ジェロニモ・ジュニア:桜庭大翔006/張々湖:酒井敏也007/グレート・ブリテン:川原一馬008/ピュンマ:Toyotaka0010/プラス 、シキ:滝澤諒0010/マイナス、リク:相澤莉多アイザック・ギルモア:大高洋夫■BG SOLDIERSHILOMU Dolton KIMUTAKU KENTA GeN 加藤貴彦 神谷亮太【公演日程】2024年5月18日(土)~26日(日) 東京・日本青年館公式サイト:石森プロ(C)舞台「サイボーグ009」製作委員会※石ノ森章太郎の「ノ」の字は、約60%縮小が正式表記。
2024年03月19日インペリアル・エンタープライズ株式会社(所在地:東京都荒川区、代表取締役社長:原 良郎)は、石ノ森章太郎 生誕85周年記念「仮面ライダー高精細デジタル版画」を、2024年1月15日より、PREMICOオンラインショップで販売開始いたしました。石ノ森章太郎の生誕85周年を記念して、代表作のひとつ『仮面ライダー』の高精細デジタル版画が登場!本品の基となった原画は、石ノ森自身が仮面ライダー新1号を描いた貴重な作品で、サイクロン号に跨る雄姿がダイナミックに表現されています。高精細な複製技法「ピエゾグラフ」で鮮やかな色彩や洗練された筆使いを再現。さらに、石ノ森章太郎のサイン(プリント)をデザインに入れ込むことで、作品の価値をいっそう高めています。2024年1月15日(月)より、PREMICOオンラインショップにて販売開始いたしました。商品特設ページ: 石ノ森章太郎 生誕85周年記念「仮面ライダー高精細デジタル版画」制作にあたる複製技法には「ピエゾグラフ」を採用し、リアルなタッチやコスチュームの絶妙なグラデーション、描き込まれたディテール、そして原作の雰囲気も見事にキャンバスに再現されています。石ノ森章太郎のサイン(プリント)が入ります。本品の鮮やかな色彩を引き立てるブラックの額縁に収めてお届け。限定数の通し番号が入り、石森プロの正式な監修を受けた作品となります。石森プロの正式な監修を受けた商品であることを示す保証書が付属します。■商品情報商品名:石ノ森章太郎 生誕85周年記念「仮面ライダー高精細デジタル版画」価格 :89,800円(税込98,780円)限定数:300点発売日:2024年1月15日(月)発売元:インペリアル・エンタープライズ株式会社 PREMICO(プレミコ)URL : (c)石森プロ■商品仕様材質:本紙=ポリエステルキャンバスにピエゾグラフ 額=合成木製MDF、アクリルサイズ(約):画寸=縦30.8×横40cm 額寸=縦43cm×横52cm×厚さ3.7cm重さ(約):2.7kg日本製■石ノ森章太郎 略歴1938年1月25日宮城県登米郡中田町(現・登米市)生まれ。本名は小野寺章太郎。1954年『二級天使』で漫画家デビュー。その後、代表作『サイボーグ009』をはじめ『仮面ライダー』『佐武と市捕物控』など数々のヒット作を生み出し、特撮やアニメーションの世界にも活躍の場を広げる。創作活動以外でもさまざまな役職を兼務しながら、実験的作品制作に取り組み、漫画の新しい可能性を追求し続け、1989年「萬画宣言」を行う。1998年1月28日死去。享年60歳。没後もなお様々な分野において、その作品群は大きな影響を与え続けている。2008年、角川書店刊『石ノ森章太郎萬画大全集』が「1人の著者が描いたコミックの出版作品数が世界で最も多い」として「ギネス世界記録」に認定された。■高精細な再現を可能にした「ピエゾグラフ」ピエゾグラフは、人の視覚に極めて近い精細な表現を特徴とする高度な複製技法です。元の絵を色相、彩度、明度の要素をもった粒子に分解した上で再構成することにより、原画の色彩や風合いを損なわないハイクオリティな再現性を実現。デジタル技術の最先端でありながら、アナログな筆のタッチを生かした作品の表現などに最適な技法といわれています。今回の複製にあたっては、油絵などに使われる本格的なキャンバスに、一点一点ピエゾグラフの技法が駆使されました。■PREMICO(プレミコ)についてPREMICOは、“プレミアムな価値を持つ限定版コレクターズアイテム”をコンセプトに誕生したブランドです。アニメキャラクターやスポーツ選手などの公式アイテムを通じ、夢や感動といった目に見えない大切な宝物をお届け。ここでしか手に入らない商品を販売しています。PREMICO オンラインショップ: ■会社概要会社名:インペリアル・エンタープライズ株式会社所在地:東京都荒川区東日暮里5-7-18 コスモパークビル代表者:代表取締役社長 原 良郎設 立:昭和57年(1982年)9月1日資本金:100,000千円URL: 事業内容:通信販売■お問い合わせ先<商品内容等> フリーダイヤル:0120-989-808(9:30~17:00/土日祝休)<ご注文専用番号> フリーコール:0120-247-417(6:00~21:00/無休)※本リリースに記載しております内容は、発表日現在の内容となります。予告なしに内容が変更される場合があります。予めご了承ください。※製品の仕様や外観は、改善のため予告なく変更することがあります。※限定数に達した場合、販売を終了させていただきます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月15日母親の葬儀で実家に戻った詩(うた)は、いとこの章太郎と数年ぶりの再会を果たす。章太郎は詩の初恋相手だったが、詩から章太郎にキスをしたところを母親に目撃されてしまい、それから連絡を禁じられていた。当時の行いを謝罪する詩に、章太郎はある要求をするが……。苦しく甘い大人のラブストーリーを全15回でお届け!ぜひ書籍とあわせてお楽しみください。◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら<<前回のお話はこちら家を出る詩に声をかけたのは章太郎。そしてまさかのプロポーズ!続きは、書籍ならすぐお楽しみいただけます!(漫画:『バカでもクズでもいいじゃない』山本巳未(小学館)より一部抜粋/マイナビウーマン編集部)(C)山本巳未/小学館◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら『バカでもクズでもいいじゃない』山本巳未(小学館)愚かな男女がおくる最高の初恋物語。バカとクズにつける薬は“恋”なのかもしれないーー恋にバカ真っすぐな知可子は彼氏の海外赴任に(勝手に)ついて行くため英会話教室に通い始める。そこで出会った担任の吉永は正真正銘、女を食いまくるクズ男だった!海外に行くために必死に英会話を勉強しどんどん上達していく知可子だけど彼氏にとって知可子は遊びだったと判明。絶望する知可子を吉永は抱きしめて……!?小学館:
2023年10月10日母親の葬儀で実家に戻った詩(うた)は、いとこの章太郎と数年ぶりの再会を果たす。章太郎は詩の初恋相手だったが、詩から章太郎にキスをしたところを母親に目撃されてしまい、それから連絡を禁じられていた。当時の行いを謝罪する詩に、章太郎はある要求をするが……。苦しく甘い大人のラブストーリーを全15回でお届け!ぜひ書籍とあわせてお楽しみください。◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら<<前回のお話はこちら縁談の話を止めてくれなかった章太郎。がっかりした詩は父に本当の自分を暴露してしまいました。家を出てきた詩に声をかけたのは……。続きは、書籍ならすぐお楽しみいただけます!(漫画:『バカでもクズでもいいじゃない』山本巳未(小学館)より一部抜粋/マイナビウーマン編集部)(C)山本巳未/小学館◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら『バカでもクズでもいいじゃない』山本巳未(小学館)愚かな男女がおくる最高の初恋物語。バカとクズにつける薬は“恋”なのかもしれないーー恋にバカ真っすぐな知可子は彼氏の海外赴任に(勝手に)ついて行くため英会話教室に通い始める。そこで出会った担任の吉永は正真正銘、女を食いまくるクズ男だった!海外に行くために必死に英会話を勉強しどんどん上達していく知可子だけど彼氏にとって知可子は遊びだったと判明。絶望する知可子を吉永は抱きしめて……!?小学館:
2023年10月09日母親の葬儀で実家に戻った詩(うた)は、いとこの章太郎と数年ぶりの再会を果たす。章太郎は詩の初恋相手だったが、詩から章太郎にキスをしたところを母親に目撃されてしまい、それから連絡を禁じられていた。当時の行いを謝罪する詩に、章太郎はある要求をするが……。苦しく甘い大人のラブストーリーを全15回でお届け!ぜひ書籍とあわせてお楽しみください。◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら<<前回のお話はこちら詩と章太郎は流れでデートすることに。詩には縁談もきているのに、人前なのに……キスが止められません。続きは、書籍ならすぐお楽しみいただけます!(漫画:『バカでもクズでもいいじゃない』山本巳未(小学館)より一部抜粋/マイナビウーマン編集部)(C)山本巳未/小学館◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら『バカでもクズでもいいじゃない』山本巳未(小学館)愚かな男女がおくる最高の初恋物語。バカとクズにつける薬は“恋”なのかもしれないーー恋にバカ真っすぐな知可子は彼氏の海外赴任に(勝手に)ついて行くため英会話教室に通い始める。そこで出会った担任の吉永は正真正銘、女を食いまくるクズ男だった!海外に行くために必死に英会話を勉強しどんどん上達していく知可子だけど彼氏にとって知可子は遊びだったと判明。絶望する知可子を吉永は抱きしめて……!?小学館:
2023年10月08日母親の葬儀で実家に戻った詩(うた)は、いとこの章太郎と数年ぶりの再会を果たす。章太郎は詩の初恋相手だったが、詩から章太郎にキスをしたところを母親に目撃されてしまい、それから連絡を禁じられていた。当時の行いを謝罪する詩に、章太郎はある要求をするが……。苦しく甘い大人のラブストーリーを全15回でお届け!ぜひ書籍とあわせてお楽しみください。◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら<<前回のお話はこちらあの時は眼中にもなかったくせに、体の関係に。家族にバレないかひやひやします。続きは、書籍ならすぐお楽しみいただけます!(漫画:『バカでもクズでもいいじゃない』山本巳未(小学館)より一部抜粋/マイナビウーマン編集部)(C)山本巳未/小学館◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら『バカでもクズでもいいじゃない』山本巳未(小学館)愚かな男女がおくる最高の初恋物語。バカとクズにつける薬は“恋”なのかもしれないーー恋にバカ真っすぐな知可子は彼氏の海外赴任に(勝手に)ついて行くため英会話教室に通い始める。そこで出会った担任の吉永は正真正銘、女を食いまくるクズ男だった!海外に行くために必死に英会話を勉強しどんどん上達していく知可子だけど彼氏にとって知可子は遊びだったと判明。絶望する知可子を吉永は抱きしめて……!?小学館:
2023年10月07日母親の葬儀で実家に戻った詩(うた)は、いとこの章太郎と数年ぶりの再会を果たす。章太郎は詩の初恋相手だったが、詩から章太郎にキスをしたところを母親に目撃されてしまい、それから連絡を禁じられていた。当時の行いを謝罪する詩に、章太郎はある要求をするが……。苦しく甘い大人のラブストーリーを全15回でお届け!ぜひ書籍とあわせてお楽しみください。◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら<<前回のお話はこちらお互い大人になって再会した今、“あの時”のようなキスを求められーー続きは、書籍ならすぐお楽しみいただけます!(漫画:『バカでもクズでもいいじゃない』山本巳未(小学館)より一部抜粋/マイナビウーマン編集部)(C)山本巳未/小学館◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら『バカでもクズでもいいじゃない』山本巳未(小学館)愚かな男女がおくる最高の初恋物語。バカとクズにつける薬は“恋”なのかもしれないーー恋にバカ真っすぐな知可子は彼氏の海外赴任に(勝手に)ついて行くため英会話教室に通い始める。そこで出会った担任の吉永は正真正銘、女を食いまくるクズ男だった!海外に行くために必死に英会話を勉強しどんどん上達していく知可子だけど彼氏にとって知可子は遊びだったと判明。絶望する知可子を吉永は抱きしめて……!?小学館:
2023年10月06日母親の葬儀で実家に戻った詩(うた)は、いとこの章太郎と数年ぶりの再会を果たす。章太郎は詩の初恋相手だったが、詩から章太郎にキスをしたところを母親に目撃されてしまい、それから連絡を禁じられていた。当時の行いを謝罪する詩に、章太郎はある要求をするが……。苦しく甘い大人のラブストーリーを全15回でお届け!ぜひ書籍とあわせてお楽しみください。◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら<<前回のお話はこちら章太郎のことが好きなあまり、キスしてしまった詩。しかし、その様子を母に見られ、章太郎と会えなくなってしまいました。続きは、書籍ならすぐお楽しみいただけます!(漫画:『バカでもクズでもいいじゃない』山本巳未(小学館)より一部抜粋/マイナビウーマン編集部)(C)山本巳未/小学館◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら『バカでもクズでもいいじゃない』山本巳未(小学館)愚かな男女がおくる最高の初恋物語。バカとクズにつける薬は“恋”なのかもしれないーー恋にバカ真っすぐな知可子は彼氏の海外赴任に(勝手に)ついて行くため英会話教室に通い始める。そこで出会った担任の吉永は正真正銘、女を食いまくるクズ男だった!海外に行くために必死に英会話を勉強しどんどん上達していく知可子だけど彼氏にとって知可子は遊びだったと判明。絶望する知可子を吉永は抱きしめて……!?小学館:
2023年10月05日母親の葬儀で実家に戻った詩(うた)は、いとこの章太郎と数年ぶりの再会を果たす。章太郎は詩の初恋相手だったが、詩から章太郎にキスをしたところを母親に目撃されてしまい、それから連絡を禁じられていた。当時の行いを謝罪する詩に、章太郎はある要求をするが……。苦しく甘い大人のラブストーリーを全15回でお届け!ぜひ書籍とあわせてお楽しみください。◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら漫画『バカでもクズでもいいじゃない』の連載がスタート!閉鎖的な田舎で猫をかぶり続けている詩。隠れて一服しているところに初恋の人・章太郎が現れて……。続きは、書籍ならすぐお楽しみいただけます!(漫画:『バカでもクズでもいいじゃない』山本巳未(小学館)より一部抜粋/マイナビウーマン編集部)(C)山本巳未/小学館◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら『バカでもクズでもいいじゃない』山本巳未(小学館)愚かな男女がおくる最高の初恋物語。バカとクズにつける薬は“恋”なのかもしれないーー恋にバカ真っすぐな知可子は彼氏の海外赴任に(勝手に)ついて行くため英会話教室に通い始める。そこで出会った担任の吉永は正真正銘、女を食いまくるクズ男だった!海外に行くために必死に英会話を勉強しどんどん上達していく知可子だけど彼氏にとって知可子は遊びだったと判明。絶望する知可子を吉永は抱きしめて……!?小学館:
2023年10月04日『八つ墓村』以来、1年8ヶ月ぶりとなる新派本公演が2021年10月2日(土)から新橋演舞場で開幕する。大正から昭和にかけて活躍した新派の名優・花柳章太郎(1894-1965)を追悼し、花柳章太郎ゆかりの『小梅と一重(こうめとひとえ)』と『太夫さん(こったいさん)』の二本立てで上演する。初日まで1ヶ月を切った9月9日(木)、都内で記者会見が行われ、出演する水谷八重子、波乃久里子、喜多村緑郎、河合雪之丞が出席した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、公演中止や延期が相次ぐ現状に触れた上で、八重子は「また新橋演舞場に戻ることができて、私としてはこんな嬉しいことはございません。まだまだ安心できない日々が続きますが、ほんの瞬間、コロナのことを忘れられる舞台をお見せして、花柳先生に『いい子だね』と言われるような芝居ができればなと思います」と語った。花柳章太郎にまつわる思い出について尋ねられると、八重子は「最後の舞台をものすごくよく覚えております」として、役をつくってくれたこと、稽古の際に天丼を分けてくれたこと、襟足がとてもきれいだったことなど、多数のエピソードを感慨深そうに話していた。一方の久里子は「今になって花柳先生の懐の深さを思います。亡くなってからもいろいろビデオで作品を拝見して。お芝居はすごい方でしたね」。雪之丞は「(花柳章太郎の)生の舞台を拝見したことがないのですが、映像からでも素晴らしさが伝わってくる。素晴らしい女方で、大尊敬している大先輩。その花柳先生の追悼公演に出させていただくことはありがたいことですし、身の引き締まる思いです。一生懸命、舞台を勤めたいと思います」などと話した。また、緑郎は「歌舞伎の様式美と、新派のリアルな演技が重なって、本当にお洒落で見事な作品。たくさんのお客様に見ていただきたい」と意気込みを語った上で、「もっともっとやりたいなという作品がたくさんある。演劇の宝庫だなとつくづく思いますし、スペシャリストの集まり」と新派に対する愛も述べた。千穐楽は10月25日(月)。出演者は水谷八重子、波乃久里子、喜多村緑郎、河合雪之丞のほか、藤山直美、田村亮、大津嶺子ら。チケット発売中。取材・文:五月女菜穂
2021年09月13日公開中の映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』が公開されている。この度、本作より石ノ森章太郎にスポットを当てた特別映像が解禁となった。これまで昭和・平成・令和と移り変わる時代に合わせ、人々の憧れとなり、夢や勇気、希望、そして正義の心を伝えてきた『仮面ライダー』シリーズと『スーパー戦隊』シリーズ。今年は『仮面ライダー』が1971年4月3日に放送開始してから50年、「スーパー戦隊シリーズ」も1975年4月5日より放送開始した第1作目『秘密戦隊ゴレンジャー』から今年の『機界戦隊ゼンカイジャー』で45作品目となる。つまり今年は2大ヒーローにとってのWアニバーサリーイヤーなのだ。その節目に製作された本作『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』は、令和仮面ライダーの2作目『仮面ライダーセイバー』と、スーパー戦隊シリーズ45作目の『機界戦隊ゼンカイジャー』が、シリーズの垣根を超えて共闘する。先日行われた本作の初日舞台挨拶にて、鈴木福が演じる、物語のカギを握る“謎の少年”が、実は『仮面ライダー』や「スーパー戦隊」の2大ヒーローの生みの親・石ノ森章太郎の少年時代であると明かされた。解禁された特別映像は、それを受けた本作の核心に迫る映像。映像冒頭では、鈴木福演じる章太郎の目の前で、ヒーローたちの姿が次々と消えていく。「ヒーローたちが消えちゃう!」と驚きを隠せない章太郎の前にアスモデウスが現れ「物語の世界からお引き取り願おう…神よ」と言い放つ。アスモデウスの企みとは、少年時代の章太郎をたぶらかし、ヒーローを描かないように仕向けることで、全てのヒーローの存在自体を消滅させることだったのだ。変貌したヒーローのいない世界で『仮面ライダーセイバー』の飛羽真もまた、自分が物語の登場人物だったことに気づき、大人のルナと出会ってひとり苦悩する。そんな章太郎と飛羽真は、それでも世界にはヒーローが必要であることを信じ、章太郎は「僕には僕にしか描けないヒーローを描く!」と決心、飛羽真は「それが君の闘いなんだ!」と答る。そして章太郎が描き上げた画用紙には「仮面ライダー1号」と「アカレンジャー」のイラストが。ここで2大ヒーローが誕生する。章太郎の“想い”を受け昭和をはじめ平成、令和のヒーローたちが集結し、共に立ち上がった時、勝利の女神はどちらに微笑むのか、ヒーローたちの運命はいかに。さらに、映画公開を記念して、この映画でしか見られない仮面ライダーセイバー奇跡の姿『仮面ライダーセイバー スーパーヒーロー戦記』のキャラクターポスターもこの度初解禁。8月7日(土)からは仮面ライダー生誕50周年記念作品『仮面ライダーリバイス』の情報と、映画『仮面ライダーリバイス』の別視点が描かれた書き下ろし漫画が入ったシークレットブックが入場者プレゼント第2弾として配布予定だ。副音声ボイスドラマ / コメンタリーもスタートと夏休み真っ只中にまだまだ盛り上がり続ける『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』をお見逃しなく。『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』7月22日(木・祝)公開
2021年08月01日福士誠治が演出を手がける『おっかちゃん劇場』の開幕が迫る。初日を約10日後に控えた稽古場を訪ねると、初の通し稽古に臨むキャストが濃密な劇世界を構築していた。2016年に上演された福士の演出デビュー作『幽霊でもよかけん、会いたかとよ』に続いて、“家族の物語”が展開される本作。脚本・金沢知樹とのタッグも続投され、若年性アルツハイマーを患う母とその娘たちを中心とする人間模様が繰り広げられる。出演者は、田中麗奈、 若月佑美、駿河太郎、おおたけこういち、清水優、いのさわようじ、向野章太郎、渡辺哲が 名を連ね、福士と金沢も参加している。取材日、福士は自身が演じる街の電気屋を代役に託して演出に専念していた。荒通しに望む前には、姉妹の長女・好香(このか)に扮する田中に演技指導するひと幕も。終盤のキーアイテムとなる“レコード”の取り扱いについて「発作的に生じた感情を動きに表して欲しい」といって緻密に実演してみせると、田中は大きく頷いていた。「さぁ、行きましょうか!」という福士のかけ声で荒通しはスタート。稽古場には長崎のとある田舎町にある食堂の美術セットが組まれ、父の亡きあと、店を切り盛りする母・菊枝が帰宅した小学生の好香を迎え入れるプロローグが展開される。親子による在りし日の微笑ましい記憶が丁寧に描かれるからこそ、母の発症後に変わってしまった家族の形がより一層浮かび上がる。将来の夢を諦め、高校卒業後に一家の大黒柱として店で働くようになった好香。田中は、母の介護に心身を張り詰めた諦念を落ち着いた声音に滲ませる。一方で、思うようにコミュニケーションを図れなくなった母がある日よどみなく喋り出したことをきっかけに「お母さんともう一度話したい」という切実な思いが溢れ出す。妹をはじめ、幼なじみや従兄弟らの協力で母に働きかけると不意に幕を開ける“おっかちゃん劇場”。母を演じる渡辺は、病の影響で乏しくなった表情から一転する厳しくも温かい肝っ玉母さん像を見事に体現する。若月は、好香と正反対の性格で素直になれない妹の屈託をリアルに立ち上げ、姉妹の成長物語に貢献した。好香に想いを寄せる幼なじみに扮する駿河のコメディリリーフぶりは本作の清涼剤となろう。公演は12月23日(水)~30日(水)に、東京・本多劇場にて。ぴあでは、座席選択できるチケットを販売中だ。またPIA LIVE STREAMでは、27日(日)13:30開演回のライブ配信を実施。31日(木)23:59までアーカイブ配信を視聴できる。取材・文:岡山朋代
2020年12月21日生涯で770作品もの作品を世に残した石ノ森章太郎を「Sexy Zone」の中島健人が演じるドラマスペシャル「ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語」が、8月25日(土)本日「24時間テレビ」内で放送される。「人生を変えてくれた人」をテーマに送る今年の「24時間テレビ」。毎年恒例となっているスペシャルドラマは今回、日本を代表する偉大なるマンガ家・石ノ森氏にスポットを当てる。“漫画の王様”と呼ばれ「サイボーグ009」、「仮面ライダー」、「がんばれロボコン」、「秘密戦隊ゴレンジャー」、「イナズマン」、「変身忍者 嵐」、「人造人間キカイダー」など数々の国民的ヒーローを生み出した石ノ森氏。生涯で世に残した作品の数は770作品におよび、これはギネス・ワールド・レコーズにも認定されている。石ノ森氏には3歳年上の姉・由恵がおり、彼女こそ漫画を描くきっかけを作り、夢を追う彼を支援し続けた石ノ森氏の“人生を変えてくれた人”。だが由恵さんは22歳の若さで他界。そんな最愛の姉の死を乗り越え、石ノ森氏は数々のヒーローたちを生み出していったという。そんな弟と姉の絆を中心に描く本作。主演の中島さんが石ノ森章太郎を演じる。また、姉の小野寺由恵には木村文乃、トキワ荘で共にマンガ家への道を歩む赤塚不二夫に林遣都、寺田ヒロオに大野拓朗、藤本弘(藤子・F・不二雄)に中田圭祐、安孫子素雄(藤子不二雄A)に佐久本宝、つのだじろうに松川尚瑠輝、藤子不二雄作品に登場する“ラーメン大好き小池さん”のモデルになった鈴木伸一に宮崎秋人。そのほか「ラフメイカー」楠元健一、「尼神インター」誠子、杉本哲太、水野真紀といった面々が脇をかため、さらに手塚治虫役のバカリズム、唐沢寿明、藤岡弘、水野真紀、梅沢富美男ら石ノ森章太郎と縁の深い俳優も出演する。彼の人生を変え、彼の作品の礎となった姉・由恵との家族愛、絆を描く24時間テレビドラマスペシャル「ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語」は、8月25日(土)本日21時頃から日本テレビ系で放送。「24時間テレビ41 人生を変えてくれた人」は8月25日(土)18:30~日本テレビ系にて放送。(笠緒)
2018年08月25日アミューズ所属の若手俳優で結成した劇団プレステージの第13回本公演『ディペンデントデイ~7人の依存症~』が8月1日に開幕する。稽古場にて、演出・出演の風間由次郎、主演の株元英彰、石原壮馬に話を聞いた。【チケット情報はこちら】本作は、劇団創設時を支えた森ハヤシが3年ぶりに脚本を手掛けた、7人の依存症とテロリストが対決する“ハイスピードアクション依存症コメディ”。演出は劇団員の風間。本公演を劇団員が演出するのは劇団史上初となる。風間は「今までプレステージの作品では振付を担当してきたのですが、すごい振付師はたくさんいても“プレステージの振付なら誰にも負けない”と思ってやってきました。それは僕がみんなのことを知っているからで。演出もそんな思いでやっています。今回、演出も演出助手(向野章太郎)も劇団員がやるという、できそうでできなかったことができるのも嬉しいです」といきいきと語る。風間の演出について株元は「由次郎さんってミュージカルやエンターテインメントのイメージが強くて。だから森ハヤシさんのどコメディの脚本でやると知って、“どうなるの!?”と思いました。でもいざ稽古が始まると芝居部分も大切にしてくれて、とてもやりやすいです」、石原は「距離が近いので相談もしやすいですし、頼りきっています。プレステージのこともよく知っているからこそ他の演出家さんとは違うアプローチもできるんだと感じました」役柄は幕が開けてのお楽しみだが、主演の株元は「初舞台以来の主役。ずっとやりたいと思っていて、今回それをやらせてもらっているので、“任せてください”という気持ちです。ツッコミが多い役なのですが、そこは笑ってもらいたいし、最後は何かを感じてもらいたい。それを目指して稽古しています」、石原は「僕は依存症の役ですが、その“依存している感じ”を演じようとするとちょっと足りなくなるんですよ。だから役と自分が半々くらいになったらいいのかなと思い、今そこに挑戦しています。かっこいいし、くだらないし、まさにプレステージな作品なので、ぜひ楽しんでほしいです」と語る。「人は何かしらに依存している、というのがこの作品の始まりで。それが“病気”と言われるのは、ギャンブルだからなのか。スマホだったらいいのか。肯定や否定をするわけじゃなく、そういう人たちの、自分が必要とするものに一生懸命になる姿がコメディとして描かれる。そんな作品です」(風間)という本作は8月1日から12日(日)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて。取材・文・撮影:中川實穗
2018年08月01日アミューズ所属の若手俳優で結成した劇団プレステージの第13回本公演『ディペンデントデイ~7人の依存症~』が8月1日(水)に開幕する。その稽古場に潜入した。【チケット情報はコチラ】今回、演出を手掛けるのは劇団員の風間由次郎。本公演を劇団員が演出するのは、劇団史上初となる。脚本は劇団創設時を支えた森ハヤシが3年ぶりに手掛け、7人の依存症とテロリストが対決する“ハイスピードアクション依存症コメディ”となっている。出演は、石原壮馬、岩田玲、太田将熙、大村まなる、風間由次郎、株元英彰、小池惟紀、向野章太郎、坂田直貴、秀光、園田玲欧奈、髙頭祐樹、長尾卓也、原田新平。主演は株元が務める。稽古場にセットが建てられたこの日、まずはスタッフからセットの説明が行われた。その際、メンバーたちが確認していたのは、使い方はもちろん、セットに色を塗るタイミング。稽古前なのか後なのか、一度塗りでいいのか二度塗なのかなど、彼らの公演は基本的には表も裏も自分たちでやるため、そういった部分も大切な確認事項だ。その後は、床を拭いて滑りにくくしたり、立ち位置の目安のテープを貼ったり、小道具を移動させたり、全員で“稽古を始めるための準備”をテキパキと行う。冒頭、演出の風間から前日の稽古のダメ出し、そして演出助手を務める向野からも「台詞合わせは常にやるように」などアドバイスがあり、早速稽古開始。“ハイスピードアクション依存症コメディ”と銘打つ本作は、これまで劇団プレステージではあまり見られなかったアクションも満載。ポップな音楽&振り付けなどもあり、稽古はそのひとつひとつの見え方を丁寧に調整しながら進んでいく。物語を動かす依存症患者たちの芝居は、それぞれが個性的。多くの人が一度は耳にしたことがあるものから、想像もつかないものまで、さまざまな依存症をコメディとして軽やかに、けれどその内にある苦しさもしっかりとみせていく。なかでも大村演じる○○依存症の女子はインパクト大。大村のシーンがくると、稽古場でも笑いが起きていた。そんな賑やかな患者たちのなかで、株元が演じる主人公は黙々と任務を遂行するクールな役どころ。ツッコミに回ることも多く、会話のテンポや間(ま)も、あれこれ試しながら詰められていく。キャスト達は自分の役の台詞合わせなどもしつつ、出番でないシーンのダメ出しなども熱心に聞いている。「全員でつくりあげる」という空気が伝わってくる稽古場だった。劇団員による演出やアクションなど、13年目の劇団プレステージの新たな一面が楽しめる本作は8月1日(水)から12日(日)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて上演。チケットは発売中。取材・文・撮影:中川實穗
2018年07月27日日本のマンガ界の巨匠・手塚治虫と石ノ森章太郎。このたび日本のマンガを築いた2人の創造の秘密に迫る「手塚治虫×石ノ森ニッポンマンガ創世記」が第三夜に渡りNHKにて放送されることが明らかとなった。「鉄腕アトム」、「ブラック・ジャック」、「七色いんこ」を生み出した手塚と「サイボーグ009」や「仮面ライダー」の原作者である石ノ森。本番組では、「手塚治虫最後の日」をポイントに、両者の出会いと別れのドラマを交え、2人のコントラストを描き出す。第一夜にはドキュメンタリードラマ、手塚治虫編「神様最後の一日」を第二夜には石ノ森章太郎編「神様への鎮魂歌」を放送。「爆笑問題」の太田光が手塚に、田中裕二が石ノ森を演じるという異例の試みとなっており、さらに関係者の証言と共に、2人のあまりに強烈な生き様を浮き彫りにしていく。そして第三夜には「手塚×石ノ森ニッポンマンガ創世記」と題し、数々の傑作を生み出し読む者に生きる勇気や希望を与えてきたマンガの魅力に迫る。司会はドキュメンタリードラマにも出演している「爆笑問題」の2人、ゲストには手塚治の「鉄腕アトム」に含まれる「地上最大のロボット」の回をリメイクした「PLUTO」の作者、浦沢直樹に秋元康、そしてタレントの吉木りさを予定している。どうして2人はパイオニア・クリエイターになりえたのか?その秘密を手塚チルドレン、石ノ森チルドレンの視点から発見していく。スタジオではアトムと009という夢のような2ショットも実現するようだ。「手塚×石ノ森ニッポンマンガ創世記」(第一夜)ドキュメンタリードラマ手塚治虫編「神様最後の一日」7月6日(土)22:00~23:00(第二夜)ドキュメンタリードラマ石ノ森章太郎編「神様への鎮魂歌」7月13日(土)22:00~23:00(第三夜)手塚×石ノ森ニッポンマンガ創世記7月15日(月)21:00~23:00(C) 手塚プロダクション /(C)石森プロ(text:cinemacafe.net)
2013年06月21日『東のエデン』、『攻殻機動隊 S.A.C』シリーズの神山健治監督の最新作『009 RE:CYBORG』が間もなく公開される。石ノ森章太郎の未完の傑作を現代の観客に改めて提示する狙いはどこにあるのだろうか? 神山監督に話を聞いた。その他の画像石ノ森先生が『サイボーグ009』の連載を開始したのは1964年。世界が冷戦の脅威にさらされている中で、各国から集まった9人のサイボーグ戦士たちは悪に立ち向かった。しかし、人類を粛清しようとする創造主に立ち向かうべきかサイボーグ戦士が苦悩する『天使編』と、“神”と崇められた存在について描いた『神々との闘い編』は完結することなく、石ノ森先生はこの世を去った。神山監督は冷戦が終わり、正義が乱立し、国家の枠組みが溶解しようとしている2012年に、本作で石ノ森先生が残した“問い”を改めて観客に問いかけたい、と語る。「かつて石ノ森先生は“全人類の総意が悪を生み出すわけだから、人間がいくら頑張ったって悪が滅びることはないのだ”という結論を出してしまっている。でも、そうであるならば、人類と対決するのか? そもそも神とは何なのか?そういったことを描いて行く中でエンターテインメントとしての落としどころを喪失したのではないかと思うんです。だから僕なりにそこに挑戦してみようと」。映画の舞台は2013年。世界各地で起こる無差別テロ事件はみな“彼の声”と呼ばれる謎の指令に従って行われ、009こと島村ジョーの耳にも“彼の声”は届く。誰もがテロの実行犯になってしまう可能性がある中で、かつて世界を救ってきたサイボーグ戦士たちが集結する。「グローバル化していく中で“多国籍軍”のような009が必要とされなくなり、有史以来、最も個人主義が台頭している。だからこそまず“悪”ではなく“全人類の正義とは何か?”を考えたんです。それは現実に照らし合わせるとありえないこと。でも、人類が危機に瀕し、それを守ろうとする状況を描くことで、石ノ森先生が考え抜いて、棚上げした問題をみんなで改めて考え直そうということに立ち返ったわけです」。本作のために取材を受ける過程で「自分の中の正義のルールや道徳観が、石ノ森先生の描いてきたもので出来ていたことに気づいた」という神山監督。これまでの神山作品に共通するテイストやテーマをしっかりと引継ぎながら、その始まりとも言うべき石ノ森作品に挑んだ『009 RE:CYBORG』が、石ノ森先生のファン、神山監督のファンからどう受け止められるのか楽しみだ。『009 RE:CYBORG』10月27日(土)公開
2012年10月26日『仮面ライダー』『サイボーグ009』をはじめ、数々の名作を残した漫画家・石ノ森章太郎の作品『大江戸緋鳥808』が、大地真央の主演で初舞台化される。出演は大地のほか、湖月わたる、貴城けい、未沙のえるなど元宝塚のスターたちが顔を揃える。8月の上演に先立ち、6月6日、都内で会見が行われ、大地、湖月、貴城、未沙と共演の東幹久が取材に応じた。「大江戸緋鳥808」チケット情報大地が演じる美貌の花魁・高尾太夫は、誰にも揚げられないことで名を馳せるが、実はかつて緋鳥と名乗った“くノ一”。明るくさっぱりとした人柄で周りから慕われているが、戦うために生きた孤独な過去を抱えている。そんな暮らしをしている中、江戸幕府ではお家騒動が勃発。その背後には、かつて緋鳥が所属し、緋鳥を裏切った忍び集団・卍党の姿が見え隠れしていた。大江戸八百八町で暮らす人々を巻き込みながらも、ふりかかる数々の事件に緋鳥が立ち向かっていく。初めての花魁役を演じる大地は「衣装の重さが何十キロもあって、びっくりしました。本番では工夫が必要ですね。初共演となる宝塚の後輩たちも楽しみだし、同期生の未沙さんとは27年ぶり。いい化学反応が起こる気がしています」とコメント。原作では濡れ場が多いが「(舞台用に)アレンジされているので、残念ながら濡れ場はありません。本当は脱ぎたかったんですが演出家に止められました(笑)」と会場を笑わせた。湖月と貴城は、憧れの大先輩である大地との共演に興奮気味。湖月は、ファン心理が抜けきれず申し訳ないんですがと断りつつも「真央様とご一緒できることが嬉しくて嬉しくて。いま同じマイクを使っているだけでも赤くなりそう。精一杯がんばりたい」と、スターを見つめるファンのように目を輝かせていた。貴城も「(大地に)見とれてセリフを忘れてしまいそう。たくさんのことを吸収できるようにがんばります。大きな懐の中に入った気持ちで、のびのびと演じられたら」と抱負を語った。今年2月に宝塚を退団した未沙は「退団後の初舞台が、27年ぶりの大地さんとの共演となり、女優としてとても良いスタート」と話すと、気心知れた大地から「同期の“三枚目”の誇りです」と紹介され、笑いを誘った。美女に囲まれての出演となる東は「良いに決まってるじゃないですか」とニヤけながらも「政治に無関心な男が、緋鳥という強烈な個性と出会うことで変わっていく様をしっかり演じたい」と意気込みを語った。演出を担当する岡村俊一は「花魁と“くノ一”のふたつの顔をもつ、時代劇版『仮面ライダー』だと思っていただければ」と作品を紹介。特に「ひとりの女性がどんな気持ちで仮面ライダーをやっているのかという素顔の部分を中心に描いていきたい」と構想を語った。宝塚ファンはもちろん、宝塚を知らなくとも十二分に楽しめそうだ。公演は8月4日(土)から27日(月)まで東京・明治座にて上演される。チケットは6月23日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは6月13日(水)11時まで先行抽選・プレリザーブを受付中。取材・文:大林計隆
2012年06月07日