中田裕二の2023年は、言葉を選ばずに言えば、騒々しかった。12作目のソロアルバム『MOONAGE』を4月にリリースし、全国ツアーへ。そしてそのツアーファイナルですでに解散した伝説的なバンド椿屋四重奏のデビュー20周年を記念した夏季限定の活動を発表。フェス、ツーマン、ワンマン、追加公演と各地ソールドアウトの盛り上がりとなった。この一連の活動を3枚のBlu-rayと2枚のCDにコンパイルした作品『花舞う宵に月仰ぎ見て-TOUR 23 “MOONAGE SYNDROME” FINAL IN TOKYO/椿屋四重奏二十周年記念公演 “真夏の宵の夢”-』を4月17日(水) にリリース。過去を振り返るだけではない、未来にまで一直線につながる2023年の活動について目下制作中というニューアルバムの情報なども交えて話を聞いた。その日いいライブができたので、いい気持ちで椿屋四重奏二十周年の活動につなげられるなって思いました――まずは全体の流れを振り返りたいと思うのですが、4月に12作目のオリジナルアルバム『MOONAGE』がリリースされ、そのツアー「MOONAGE SYNDROME」が行われました。Disc 1に収められているのがそのツアーのファイナルが行われたEX THEATER ROPPONGIでのライブなのですが、バンドでのツアーが4年ぶりだったんですね。コロナの影響が大きかったというのもあるんですけどね。なかなか環境的にフルバンドでツアーするというのが難しかったので、かなり久々の感覚でした。変則的に3人とか2人で、というのはやっていたんですけどね。――振り返ってみて「MOONAGE SYNDROME」ツアーはどのようなものになりましたか?ものすごく手応えのあるツアーになりました。素晴らしいミュージシャンの方々と一緒に演奏ができること、そしてそれを目の前のお客さんにきちんと届けること――この当たり前のことをやれているっていうのがシンプルにうれしかったですね。純粋に音楽を楽しんでいるっていう気持ちでやれたツアーでした。――心の内面を繊細に音で表現した、より中田さんらしいライブだなと、改めて映像を見て感じました。ありがとうございます。ソロになってからは、どっちかっていうと普段悩んでいたり、苦しみを抱えている大人の人に向けて歌っているところがあるので、自分もそれなりに年齢を重ねて、そういう表現がしっくりくるようになったというのはあるかもしれませんね。勢いだけではない音楽表現をライブでいかに見せていくかっていうのはテーマとしてあって、そういう意味でも「MOONAGE SYNDROME」は、よりそのあたりを深く表現できたのかなと思います。またそれをバンドとして形にできたことが大きかったですね。皆さんそれぞれがすごいミュージシャンではあるのですが、意識としてひとつになっていたという感覚がありました。――そしてこのEX THEATER ROPPONGIでのライブ終了後に「椿屋四重奏二十周年」の夏限定でのライブ活動がサプライズで発表されました。準備としては、アルバムとツアーと並行しながらということだったのでしょうか?そうですね。2022年の年末には決まっていました。――Disc 3の「椿屋四重奏二十周年 DOCUMENTARY : 06/24/2023 - 09/04/2023」のなかにもあったのですが、きっかけはスタッフの方の説得だったんですよね。周年だから執念で説得されました(笑)。――中田さん的には2023年が椿屋四重奏の二十周年というのは、すっかり抜けていた感じですか?もうまったく抜けてましたね(笑)。だし、最初はやる気もなかったんですよ。もちろん今はやってよかったなって思ってます。一度だけ、ソロの10周年のときに2曲だけ同窓会的にやるっていうのはあったんですけど、活動として短期間でもきちんとやるっていうのは今回が初めてでした。――椿屋四重奏は解散ツアーを行わなかったんですよね。はい。ただ、解散というのはもう決まっていながらのツアーだったりシングルのリリースだったりっていう感じではあったんですけどね。それを経ての12年ぶりの邂逅となりました(笑)。――ソロとして活動を続けていくなか、椿屋四重奏というバンドを振り返ることはありませんでしたか?なかったですね。とは言え、スタッフの方やお客さんから「椿屋四重奏、好きでした」って言われることも多かったので、それはそれでありがたいなって思っていました。逆に不思議な感じがしたというか、そんなに聴いてくれてたんだって。――スタッフの方に、2023年の椿屋四重奏二十周年で限定的に活動することを提案されたとき、最初気乗りしなかった理由はなんですか?自分のソロの活動がまだまだ自分のなかではやりきれていないというか、道のりの途中というイメージなので、そっちがもっと形になってからかなという感じでは思ってたんですけど、まあでも、それも自分だけの勝手なこだわりだったのかなって、なんか、だんだんそういうふうに思わせるように囲われていったっていう感じですね(笑)。――なるほど(笑)。で、メンバーと再会して話していくなかで、「裕二が本当にやりたいかどうかの気持ちを確認したい」って言われて。僕がそこに向かって気持ちをどう持っていくかっていうのに少し時間がかかりましたね。あとは単純に歌えるのかっていうのが心配でした。二十代の自分の曲を歌うのは結構パワーがいることではあるので。「MOONAGE」を制作するまでに自分の歌い方も研究して、少しずつ固まりつつあったので、これだったら(椿屋四重奏の曲をやっても)いけるかなっていう感覚はありましたけど、やっぱり準備は時間がかかりましたね。――今追求している音楽と二十歳の頃に作っていた椿屋四重奏の音楽はぜんぜん違うものですか?少し矛盾した言い方にはなってしまうんですけど、まったく違うけど一緒というか。基本的には同じ人間が作っているので根本は変わらないです。ただ、フォーマットが違うという感じですかね。どっちも俺だなっていうところまで今は捉えられるようになりました。ギターにしても、あんな歪んだギター弾けるかなって思ってたんですけど案外すらすら弾けて、ぜんぜん憶えてるな身体がって(笑)。というか当時より楽に弾けるんですよ。それはやっぱりソロになって12年くらい、一生懸命やってたことがちゃんと役に立ってるんだなっていうことがわかってうれしかったですね。――それにしても、サプライズで発表された会場はものすごい絶叫がこだましてましたね。袖で見てたんですけど、すごかったですね。まだあの時期って、声出しは解禁されたけど、みんなマスクもしてたし、そこまで声を出す感じでもなかったんですよね。それがどうだいっていう(笑)。――あの瞬間に感じたことはどういうことでしたか?それだけ喜んでくれるんだっていうことが驚きでしたし、うれしかったですね。椿屋四重奏というバンドがみんなのなかに根付いていたんだなって。その日のライブがすごい良くて、個人的には今までの集大成くらいの感じだったんですけど、椿屋四重奏二十周年のことが発表されたら全部吹き飛んだみたいになったので、半分悲しかったです(笑)。――(笑)。でも、いいライブがあっての、ということですから。そうそう。その日いいライブができたので、いい気持ちで椿屋四重奏二十周年の活動につなげられるなって思いましたね。ホッとしました。そこまで自分の過去と向き合わされるっていう経験はなかった――椿屋四重奏二十周年のメンバーは、中田さんと小寺良太さん(Ds)のオリジナルメンバーを中心に、奥野真哉さん(Key)、隅倉弘至さん(Ba)、カトウタロウさん(Gt)といった、ソロでの活動でもおなじみのメンバーが揃ったということもあって、単純にバンドの再結成というよりも、中田さんのソロ活動も含めた新しいものという感じがしました。まさにそうですね。あのメンバーだったからこそより楽しんでやれたのだと思いますね。――この5人で演奏する椿屋四重奏の曲からフィードバックされるものはありましたか?昔のままの演奏じゃないんですよね、やっぱり。しなやかさがそこにあったりとか。自分なりにも解釈をして、振り返りじゃないんですけど、いったいどういうところが武器でどういう個性があったのかなっていう部分を改めて自分で認識しながら、そこに今の何を加えてどういう形にしていくかっていうことを考えましたね。――椿屋四重奏の楽曲をご自身で分析するというのは初めてだったんですか?そうですね。客観的にそうやって向き合うのは初めてでしたね。自分の曲なので、ソロになってからも何曲かは歌っているんですけど、オリジナルメンバーもいたなかでっていうのはまたぜんぜん違いましたね。そもそもそこまで自分の過去と向き合わされるっていう経験はなかったですから。どっちかと言えば避けてきた部分でもあったので。自分の考え方的にも過去にあんまり執着してはいけない、とにかく今現在とその先に進むんだっていう意識の方が強い人間なので最初は戸惑いもありましたけど、意外にこれもいいものだなと。過去をヒントにまた閃くものがあるなと。――では、かなりポジティブだったんですね。やる直前までは不安だったんですけど、やっていくうちにどんどん身体が応じてくれるんですよね。むしろ自分の今の曲の方が歌いづらいんじゃないかっていうときがあったくらいでした(笑)。そういう意味でも、いろいろと得るもの、気づきがありましたね。――逆に言えば、ソロになってやってきたことが、その前の過去に今向き合うことで証明されたというところもあるのでしょうか?ああ、そうですね。だからあえて振り返らずにやっていたのも良かったのかなと思いました。バンドからソロになる場合って、結構バンドを引っ張ったりすることもあるじゃないですか。で、結局戻っていっちゃう人もいるので。僕的にはそれが一番嫌だったんですよね。――曲作りにおいて、椿屋四重奏とソロとでは決定的に違うところというのはあるんですか?昔は基本的にはギターとかベースとか、弦楽器しか弾けなかったので、引き出しは少なかったと思います。今はピアノも弾いたりするし、いろんなジャンルの音楽を学んできたので、そこの違いですかね。ただ作り方は同じだと思いますね。自分が今思っていることとか納得のいっていないこととかを歌にしているという点においては変わらないですね。――バンドの場合は、作った曲を演奏するのがバンドであるという点で、言ってしまえばそこが制約にもなるわけですよね。そうですね。その制約があるからこそ自由があるとも言えて、自分たちでしか演奏できないからこうしようとか、それだからこそ生まれるマジックはありますよね。そこを今回の5人でやるとどうなるのかというのが一番興味深かったですよね。あの編み込まれた曲たちをいかに楽にやるか(笑)。僕はもちろんですけど、メンバーにとってもそこは挑戦だったと思います。隅倉くんなんか「おい、なんでこんな難しい曲作ったんだよ」って言ってました(笑)。――当時の意識としてはどうでしたか?難しくしようと思っていたのでしょうか?はい。難しくしようと思ってました。若気の至りというやつですね(笑)。難しい方がかっこいいと思ってたので。でも結構ギリギリのところで止めてはいたなっていうのもあるんですよ。あんまり技術ばかりが聴こえてくる音楽だと聴き手の入り込む余地がなくなるじゃないですか、そこはうまくバランスをとってたんだなって今回やって発見しました。あ、難しいことやってるけど、意外といいところで抑えてるなって。――そしていざ椿屋四重奏二十周年の活動が始まると、最初はフェス、そしてツーマン、最後がワンマンと徐々に馴らしていくような感じでしたね。演奏もまさにそんな感じでしたね。――最初にフェス(北海道「JOIN ALIVE」)に出たときの反響はいかがでしたか?あの日悪天候だったんですよ。土砂降りで。運良く僕らのステージは屋内だったので助かったんですけど。結構盛り上がってくれてましたね。――Disc 4+5(CD)に収録されている大阪の追加公演で、初めて椿屋四重奏のライブに来たというオーディエンスの方がものすごく多くて驚かされました。当時中学生とか高校生くらいだった人たちが、自分のお金でライブを見に行けるようになったときには椿屋四重奏は解散してしまっていて、それで今回ようやく見れたという人たちとか、解散してから後追いで知ったっていう人も多かったですね。若いなと思って、お客さんが。特に大阪は。――仙台のTHE YOUTHとのツーマンライブとDisc 2に収録されている昭和女子大学 人見記念講堂でのワンマンライブのチケット申し込みがものすごい数だったために大阪での追加公演が実現したんですよね?そうなんですよ。それは僕から提案したんですけど、もともと関西では予定がなかったので、やった方がいいんじゃないかなということで。――ちょっと前後してしまうんですけど、人見記念講堂のアンコールでは、もう音楽活動から引退されたオリジナルメンバーの永田貴樹さん(Ba)が加わって、3人での椿屋四重奏が実現しました。あの頃のまんまでした(笑)。やっぱり当時の自分たちのことを思い出しましたしね。下北とかでやってた頃の。時代を見ながらも時代に乗らないっていう感覚を大切にしています――この映像作品にコンパイルされている2023年の一連の活動が、「MOONAGE SYNDROME」から始まっているというのが、ただ過去を振り返るだけのものではない現在進行形のものになっているのかなと思います。そうですね。ちゃんと過去、現在、未来がシームレスにつながっている感じがしますね。――そうなることを予期されていなかったわけですもんね、スタッフの方から提案をされるまでは。だから人生って何があるかわからない、偶然が重なって自分にとって大切なものになったりする場合があるから面白いですよね。今の問題だけに囚われて、「あー、もうダメだ……」ってなってしまいがちですけど、そういうときに自分の過去と対話してみたりするのもいいのかもしれないですよね。悩みの真っ只中にいるとなかなかそこから抜け出すヒントって見つけられないものですから。――特に椿屋四重奏二十周年の活動を通じて、これからのヒントはありましたか?ありましたね。歌への向き合い方とか歌唱法自体もいい形でソロへ還元できそうだなと感じています。普段動かしてなかった筋肉や神経を刺激してもらったのもあって、もうすぐ新しいアルバムができるんですけど、去年1年間やったことが全部生かされた作品になりそうですね。僕も去年のことを経験して思ったのは、ひたすら無心にやっていくっていうことが大事なんだなっていうことですね。もちろんこだわることは大切なんですけど。そこのバランスというかコントロールは、よりうまくできるようになるような気がしていますね。時間を重ねること、年齢を重ねることはすごくいいことなんだと思います。――中田さんが音楽を作る上で大切にしているのはどんなことですか?世間とか世の中にはあまり囚われないという感覚ですね。そのときに「いい」って言われているものがあっても時間が経てばその価値観は変わってくるものだし、だから何が最も普遍的で大切なものなのかっていうことを表現者というのは一番意識しなければいけないと思うんですよ。もちろん時代も見なければいけないんですけど、時代を見ながらも時代に乗らないっていう感覚を大切にしていますね。でもそれは椿屋四重奏をやっていた頃からそういう意識ではあったんですよ。そうだったからこそ、去年あんなふうにみんなが覚えていてくれたり、新しい若い人たちが見にきてくれたりしたのかなと思うんですよね。――新しいアルバムがもうすぐできるというお話をされていましたが、5月からのツアー「MASTER OF SHADOWS」が発表されていますけど、それと関わってくる作品ということですか?そうです。――どんなアルバムになるんですか?参加ミュージシャンが僕ひとりの作品です。全演奏を自分ひとりでやっています。――なぜその方向へ行こうと思ったのですか?昨年の活動を経てそっちに行こうと思ったんです。本質にグッと入っていこうと。以前からアイデアとしてはあったんですよ。でもまだちょっと技術的に無理かなとか、モチベーションがそこまでいかないかなっていう感じだったんですけど、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの『暴動』とか、プリンスの初期のアルバムとか、そういうものをいつかは作ってみたいなと。たくさんの人を巻き込んでの去年1年間だったので、今度は巻き込まないスタンスで(笑)。今ならできるぞっていうスイッチがようやく入ったんですよ。――新しいツアーも含めてアルバムも楽しみにしています。今日はありがとうございました。はい。ありがとうございました。Text:谷岡正浩Photo:石原敦志動画コメントぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★サイン入り色紙を3名様にプレゼント【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<リリース情報>中田裕二「花舞う宵に月仰ぎ見て - TOUR 23 “MOONAGE SYNDROME” FINAL IN TOKYO / 椿屋四重奏二十周年記念公演 “真夏の宵の夢” -」2024年4月17日(水) 発売価格:22,000円(税込)【収録内容】DISC 1(Blu-ray)TOUR 23 “MOONAGE SYNDROME” FINAL IN TOKYO(2023/06/24 EX THEATER ROPPONGI)DISC 2(Blu-ray)椿屋四重奏二十周年記念公演 “真夏の宵の夢”(2023/08/27 昭和女子大学 人見記念講堂)DISC 3(Blu-ray)椿屋四重奏二十周年 DOCUMENTARY : 06/24/2023 - 09/04/2023(ドキュメンタリー映像)DISC 4&5(CD)椿屋四重奏二十周年記念公演 “続・真夏の宵の夢”(2023/09/04 GORILLA HALL OSAKA)※完全生産限定盤※5枚組 [3Blu-ray(映像)+2CD(音源)]※ブックレット / 三方背ケース予約リンク:ニューアルバム『ARCHAIC SMILE』2024年5月15日(水) 発売価格:3,300円(税込)詳しくは、中田裕二公式サイト( )まで<ライブ情報>中田裕二 TOUR 24 “MASTER OF SHADOWS”5月18日(土) 北海道・札幌 PENNY LANE 245月26日(日) 大阪・梅田クラブクアトロ6月1日(土) 神奈川・横浜ベイホール6月9日(日) 愛知・名古屋クラブクアトロ6月15日(土) 宮城・仙台 Rensa6月23日(日) 東京・品川インターシティホール6月28日(金) 福岡・DRUM Be-1メンバー:平泉光司(Gt) / 隅倉弘至(Ba) / 張替智広(Ds) / sugarbeans(Key)チケット情報:()公式サイト:
2024年04月17日朝食の定番メニューでもある、卵料理の目玉焼き。フライパンに卵を割り入れて焼くだけのシンプルな一品で、味付けはソースや醤油など好みによってさまざまです。他愛もない雑談の中で「目玉焼きには何をかけて食べる?」といった話題で盛り上がったことがある人もいるでしょう。土井善晴さんが目玉焼きにかけたのは?2024年1月13日、料理家の土井善晴さんは、X(Twitter)に目玉焼きの写真を投稿。土井さんの目玉焼きの食べ方に「この発想はなかった!」と反響が寄せられていました。「じゃこ玉」たまご ちりめんじゃこ あぶら にんにく くろこしょう pic.twitter.com/JEeoaCVx9O — 土井善晴 (@doiyoshiharu) January 13, 2024 目玉焼きの上にのっていたのは、たっぷりのちりめんじゃこ!土井さんはこの料理を『じゃこ玉』と呼んでおり、油でニンニクと炒ったちりめんじゃこを、目玉焼きにのせて黒コショウをふりかけて食べるそうです。ちなみに『じゃこ玉』は、「ちりめんじゃこの塩気で十分なので、醤油はいらない」のだとか。香ばしいちりめんじゃこの香りと半熟卵のとろっとしたまろやかな味わいは、ご飯のお供にピッタリでしょう!投稿には「簡単でおいしそう!早速マネします」「なぜ思い付かなかったんだろう。お酒のつまみにも最高ですね」「さすが!作ったら、めちゃめちゃおいしかった」などの声が寄せられていました。『ソース派』と『醤油派』、どちらもうならせる目玉焼きのアレンジ。気になる人はぜひ試してみてください![文・構成/grape編集部]
2024年01月22日9月12日(火)今夜最終回を迎えるドラマ「シッコウ!!~犬と私と執行官~」より、伊藤沙莉、中島健人、織田裕二がクランクアップした際のコメントが到着した。本作は、執行官をテーマに描くポップなお仕事ドラマ。約4か月におよぶ撮影を終え、迎えたクランクアップ。初めてのゴールデン帯連続ドラマで主演を務めた伊藤さんは、大きなプレッシャーも抱えていたようで、時おり涙を見せながら、「小さいですが地味な戦いを勝手に1人でやったりしながら、いろいろもがくこともありました」と撮影をふり返り、「本当に皆さんのお人柄と優しさにいつも支えられていました。現場に来るのが本当に楽しみでした。楽しかったです、ありがとうございました!」と挨拶。伊藤さんとは何度も共演経験があり、常に「幼なじみのような存在」と語っていた中島さんは、「“沙莉座長”のもとしっかり作品に参加できたことが、本当にうれしかったです」と笑顔。「すごく学べた日々でした。本当にレベルの高いチームで、日々制作のクオリティーが高く、テンポも良く、もっと頑張らないといけないなと思えた撮影期間でした。織田裕二さんをはじめとした“生きる伝説”たちとも一緒にお仕事ができてよかったです」とコメント。織田さんは「『もういい歳なんで、そろそろ老兵は…』なんて思っていたら、逆に楽しくて新しい道が見えてきたような気がして…また暴れたいと思います(笑)」と確かな手応えを語りつつ、今後にも大いなる期待を抱かせるコメントを寄せた。そして今回の最終話は、執行官の仕事の中で最も難しいと言われる事件、“子の引き渡し”に挑む。また、「いつか執行官になりたい」と決意表明をしたひかりがこの先歩む道も、最終回の大きな見どころのひとつ。もちろん、司法試験の予備試験に臨んでいた栗橋の合否結果、その先の進路にも注目だ。最終話あらすじ小原樹(織田裕二)たちの前で「いつか執行官になりたい」と、重大な決意を明かした吉野ひかり(伊藤沙莉)。室長の日野純二(勝村政信)らに現実的な厳しさを説かれる中、小原だけは自分の決断を喜んでくれるのでは、と思っていたひかりだったが、小原からも「勧める自信はない」と言われてしまう。そんな中、小原のもとに「子どもの連れ去り」という、執行官の仕事の中で最も難しいと言われる事件が舞い込む。娘の碧唯(小野井奈々)と愛犬を連れ、黙って家を出てしまった夫の興津大輔(福士誠治)に対し、「子どもの引き渡し」を求める仮処分の申し立てをしていた妻の凪咲(佐津川愛美)。家庭裁判所はすぐに引き渡しの判決を出したものの、大輔側がその決定に従わなかったため、子どもを直接強制、つまり「碧唯を執行」し、凪咲のもとに連れ戻す、という事件。凪咲本人と弁護士の串木田克子(堀内敬子)の希望もあり、自ら志願してこの事件に執行補助者として協力することになったひかり。子どもを執行するということに心を痛めていると、案の定小原から「そんなデリケートなハートで執行官なんかなれるか」と言われてしまう。そんな中、大輔が栗橋祐介(中島健人)の大学の先輩だということが判明。栗橋が大輔から聞いていた話と、凪咲が裁判所で話した内容にあまりにも違いがあったため、不安を抱えながら執行当日を迎える小原たちだったが、想定外の出来事が発生し、小原はショックを受けてしまう――。「シッコウ!!~犬と私と執行官~」は毎週火曜日21時~テレビ朝日系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年09月12日昨年に引き続き中田裕二を迎えた『LIVE in the DARK tour w/中田裕二』の開催が決定しました。今年は11月1日(水)にプラネタリウム天空(東京)、11月11日(土)にバンドー神戸青少年科学館(神戸)の2会場を巡るプラネタリウムツアーとして開催します。東京・神戸を巡るプラネタリウムツアー『LIVE in the DARK tour w/中田裕二』開催決定!卓越したソングライティングと、オリジナル、カバー問わず巧みに自身の世界を表現するボーカルワークで、業界内外からも厚い支持を集める中田裕二を迎え、東京・神戸を巡る『LIVE in the DARK tour w/中田裕二』を開催します。昨年11月に開催した『LIVE in the DARK tour』のチケットは早々に完売し、プラネタリウムライブとの親和性を改めて示した中田裕二。さらにその東京公演の模様はニューアルバム「MOONAGE」のボーナスディスクとして音源化されリリースされるなど大きな話題を集めました。今年もプラネタリウムに合わせた特別なセットリストと共に、星々と中田裕二の音楽が共鳴する唯一無二の空間をお楽しみください。▼特設サイト 『LIVE in the DARK』とはプラネタリウムでしか体験できない、音楽と星空、そして暗闇が共鳴する全く新しい音楽エンターテインメント。星々がひしめく暗闇の中、耳を澄ませてみると、日常生活では感じることができなかった、微かな音の“表情”をしっかりと感じることができるはずです。全天周映像演出は数多くのライブ演出を手掛ける、ビジュアルデザインスタジオ“HERE.”が担当し、星空、音楽、そして映像がシンクロする、ここでしか体感できないプラネタリウムライブを実現します。良質な音楽、そしてプラネタリウムという非日常空間で、特別なひと時をぜひ。●チケット販売に関して●■中田裕二オフィシャルファンサイト「CLUB PATHOS」会員先行受付(抽選)期間:2023年8月19日(土)10時00分~8月27日(日)23時59分※「CLUB PATHOS」プレミアム会員/一般会員の方が対象となります (スマートフォン専用サイト)■一般販売(先着)期間:2023年9月9日(土)10時00分~※予定枚数に達し次第受付を終了します ※ticket board先行受付、一般販売いずれの場合も『LIVE in the DARK』特設サイトに記載されている注意事項を必ずご確認の上お申込みください。※ticket boardをご利用いただくために会員登録(無料)が必要です。※ticket boardに記載の応募規定(枚数/席種等)及び、申込に際しての注意事項をご確認の上ご応募下さい。●『LIVE in the DARK tour w/中田裕二』東京公演 概要●出演:中田裕二 / サポート:sugarbeans (Key.)、四家卯大(Vc.)日程:2023年11月1日(水)時間:1st Stage 18:30開演(18:00開場) / 2nd Stage 20:30開演(20:00開場)料金:一般シート:7,500円(税込) / 三日月シート:17,000円(税込) ※2名掛け/各公演3席限定会場:コニカミノルタプラネタリウム天空 in東京スカイツリータウン(R)●『LIVE in the DARK tour w/中田裕二』神戸公演 概要●出演:中田裕二 / サポート:sugarbeans (Key.)、四家卯大(Vc.)日程:2023年11月11日(土)時間:19:00開演(18:30開場)料金:一般シート:7,500円(税込) / リラックスシート:17,000円(税込) ※2名掛け/各公演4席限定会場:バンドー神戸青少年科学館ドームシアター(プラネタリウム)【イベントに関する注意事項】※本イベントはプラネタリウムという会場の特性上、様々な制限を設けさせていただいております。「特設サイト」に記載されている注意事項を必ずご確認の上、チケット購入/来場をして下さい※イベントの延期/中止を除き、感染症を含む個人的な体調不良や周辺環境等の理由による払い戻しは行いませんので、ご了承の 上チケットをお買い求め頂きますようお願い致します※本イベントはプラネタリウム施設で星空、映像、音楽をお楽しみいただくイベントです。演出の都合上又は、ドームの座席配置の関係でステージ(アーティスト)が見えにくい場合がございます※中央後方のお席はプラネタリウム機器の関係でステージが見えにくくなっておりますが、星空・ドーム演出は一番見やすいエリアとなっております※本イベントは時節に応じた感染症防止対策を行い実施いたします※イベントの性質上、小学生以下のお客様はご入場いただけません●中田裕二(なかだゆうじ) プロフィール●1981年生まれ、熊本県出身。2000年にロックバンド「椿屋四重奏」を結成、フロントマンおよびすべてのレパートリーのソングライターとして音楽キャリアをスタート。2011年のバンド解散直後からソロとしての活動を開始。コンスタントなオリジナル作品の発表&全国ツアーの開催、オリジナル/カヴァー不問の数多くのレパートリーの中からその場でセットリストを決めていく弾き語りライブツアー《中田裕二の謡うロマン街道》、カヴァーアルバム『SONG COMPOSITE』のリリース、さらには他アーティストへの楽曲提供やサウンドプロデュースなど、精力的に音楽活動を展開している。確かな歌唱力に裏打ちされた艶のある歌声、幼少時に強く影響を受けた70-80年代の歌謡曲/ニューミュージックのメロディセンスを核に、あらゆるジャンルを貪欲に吸収したバラエティに富むサウンドメイクと様々な情景描写や人生の機微をテーマとした詞作によるソングライティングが幅広い層に支持されている。この夏、椿屋四重奏デビュー20周年を祝した「椿屋四重奏二十周年」としての期間限定でのライブ活動も話題に。中田裕二 HP: ●株式会社HERE.(ヒア)●代表土井昌徳。プロジェクションマッピングやVR360°ドームパノラマ映像の制作に特化した少数精鋭のビジュアルデザインスタジオ。プロジェクションマッピングでは、百貨店の常設やホテル、アーティストのライブ等、大規模案件の実績も多数。時代を捉えた演出と高い技術に裏付けられた良質なコンテンツ提供に定評がある。また、次世代のVR ドームシアター向け素材販売サイト「Shout!360」も運営、動画制作に役立つTipsも連載中。【Shout!360詳細 www.shout360.xyz】 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月18日是枝裕和監督×脚本・坂元裕二×音楽・坂本龍一による映画『怪物』の興行収入が20億円を突破したことが25日、明らかになった。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作で、第76回 カンヌ国際映画祭で脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した。大きな湖のある郊外の町に存在する、息子を愛するシングルマザー(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち(黒川想矢、柊木陽太)。そこで起こったのはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。6月2日より全国341館で公開した同作は、7月24日に興行収入20億を突破(動員:1,455,470人 興行収入:2,000,920,610円)。是枝裕和監督作品で興行収入20億を超えたのは、第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した『そして父になる』(13/福山雅治主演)、第71回カンヌ国際映画祭最高賞のパルムドール受賞し、第91回アカデミー賞外国語映画賞ノミネートも果たした『万引き家族』(18/リリー・フランキー、安藤サクラ主演)に続き3本目となる。公開後は40~50代の映画ファンや20代カップルを中心に幅広い層の観客が劇場を訪れ、映画レビューサイトでも高評価が続くなど好評を得ている。2度3度と鑑賞するリピーター客も多くみられ、鑑賞後に感想や見解について語り合いたい、確かめ合いたいという声も多く届き、各地で計12回実施しているティーチイン付き上映も、活況を呈しているという。すでに公開を迎えたアジア各国の成績も好調で、香港ではすでに『万引き家族』の最終成績を塗り替えるなど、世界的にも話題を呼んでいる。現地時間9月7日 ~ 9月17日の期間で開催される第48回トロント国際映画祭スペシャルプレゼンテーション部門への出品も決定し、北米プレミアを迎える。是枝監督作品のトロント国際映画祭への出品は、2019年の『真実』、22年の『ベイビー・ブローカー』での同部門出品に続くものとなり、最高賞にあたる観客賞の選考対象となる。(C)2023「怪物」製作委員会
2023年07月25日Netflixは29日、脚本家・坂元裕二氏との5年契約の締結を発表。今後は坂元氏が手掛ける脚本の新作シリーズや映画を複数制作し、独占配信していく。世界各国でリメイクされ、世界的ヒットとなった『Mother』(10)、『最高の離婚』(13)、『カルテット』(17)、『大豆田とわ子と三人の元夫』(21)など、数々の名作を生み出してきた坂元氏。是枝裕和監督がメガホンを取った映画『怪物』の脚本を担当し、第76回カンヌ国際映画祭にて日本映画では史上2度目となる脚本賞を受賞したことも記憶に新しい。Netflixで、坂元裕二脚本の第1弾となる映画『クレイジークルーズ』の配信も控えている中での今回の発表。Netflixコンテンツ部門バイス・プレジデントの坂本和隆氏は、「私を含め多くの方が、坂元さんの描く物語に心を動かされ、登場人物とともにその世界に深く没入していったことと思います。何よりも坂元さんの作品を待つ人は、日本のみならずグローバルにも多く存在します。そして、未だ語られていないストーリーを見つけ、全世界に届けていくことはNetflixのミッションです。坂元さんが生み出すオリジナリティあふれるストーリーテリングを、最高の制作環境で具現化し、世界中の視聴者にお届けできることを楽しみにしております。Netflixは国内実写制作でのさらなる魅力的で充実したラインナップを目指してまいります」とコメントを寄せている。
2023年06月29日中田裕二が、今夏限定で椿屋四重奏ライブを開催することをサプライズ発表した。椿屋四重奏は、中田が20歳の時に仙台で結成したロックバンド。2011年1月のバンド解散まで、歌謡曲のエッセンスを取り込んだオリジナリティを誇るロックサウンドで熱心なファンを多く獲得した。今回の期間限定活動は、ミニアルバム『椿屋四重奏』でデビューしてから20周年を記念して行われる。本公演は、「椿屋四重奏二十周年」という名の下、音楽活動を引退している永田貴樹(B)は不参加ながら、オリジナルメンバーの小寺良太(Ds)、2011年以降の中田のソロ活動を支えてきた奥野真哉(Key/ソウル・フラワー・ユニオン)、隅倉弘至(B/初恋の嵐)、カトウタロウ(G)という強力なラインナップでステージに臨む。同メンバーによるライブは、中田裕二としてすでに出演が発表されている北海道の音楽フェス『JOIN ALIVE 2023』を皮切りに、バンド結成の地・仙台で同期デビューのロックバンド「THE YOUTH」とのツーマン、そしてデビュー日に当たる8月27日(日) の東京・昭和女子大学人見記念講堂でのワンマンの計3本を予定している。<ライブ情報>『椿屋四重奏二十周年』『椿屋四重奏ニ十周年』ビジュアル7月15日(土) 『JOIN ALIVE 2023』北海道・いわみざわ公園8月11日(金) 『椿屋四重奏二十周年とTHE YOUTH “伊達男頂上決戦”』※同期デビューのロックバンド「THE YOUTH」とのツーマン宮城・SENDAI GIGS8月27日(日) 『椿屋四重奏二十周年記念公演 “真夏の宵の夢”』※デビュー記念日ワンマン東京・昭和女子大学 人見記念講堂■出演アーティスト中田裕二(Vo&G)小寺良太(Ds)奥野真哉(Key/ソウル・フラワー・ユニオン)隅倉弘至(B/初恋の嵐)カトウタロウ(G)中田裕二オフィシャルサイト:テイチクエンタテインメント:
2023年06月24日東京・早稲田大学で10日に行われた授業「マスターズ・オブ・シネマ」で映画『怪物』がテーマとなり、是枝裕和監督、坂元裕二、岡室美奈子教授(聞き手)が登壇した。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作で、この度、第76回 カンヌ国際映画祭で脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した。大きな湖のある郊外の町に存在する、息子を愛するシングルマザー(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち(黒川想矢、柊木陽太)。そこで起こったのはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。同作で第76回 カンヌ国際映画祭 脚本賞を受賞した坂元だが、「監督が書いたセリフがところどころにあって、それがオセロをひっくり返すように素晴らしい。それがなかったら全然違う印象を受けたんじゃないかというシーンがいくつかあって、中でもジャングルジムに登りながら宇宙が破裂する話をしていて、最後の締めに『じゃあ準備をしなきゃね』というのが後から足したセリフなんですよ。あるかないかで、映画の面白さ全然かわるんですよ」と絶賛。「僕がハッとして、『あのセリフめちゃくちゃすごいですね』という話をしたんですけど、どれだけ違うのか考えてもらえると」と映画の道を志す学生にアドバイスする。さらに坂元は、是枝監督が足したセリフについて「『神崎先生はいい先生でした』というところとか、ないと学校に対する見方も変わる。監督から『足したい』と書かれていて、なんでかなと考えたんだけど、上がってみたもの見ると、『このセリフ大事だったな』とはすごく思いましたね」と感心。是枝監督は「校長室にいる先生たちの中でも濃淡があった方がいいなと思ったんですよ。セリフを足すというよりは目配せだけでお芝居をしてて、神崎先生が褒められている、それを校長先生と教頭はお前だけ褒められやがって的な目で見て、褒められてるのに逆にいたたまれない感じは、台本ではなくて。あの空間の中で台本を触らずにやる演出で、そういうのが好きです」と明かした。坂元は「監督はそんなに注文出されなくて『ここがいいよね』とお手紙をくださるんですけど、意地悪な言い方をすると、手のひらの上に乗せられているというか、『ちょっとここのボタンを押すだけでお前の書いたものは変わるんだぞ』とマジックを見せられたような気分でやっていました。『ここもここも直せ』というのって、誰でもできるじゃない。でも『ちょっとここに塩を入れればいいんだよ』『あ、うまくなってる!』みたいな、そういうのが1番すごい」としみじみ。「是枝さんを語る時に『ドキュメンタリータッチ』とか『即興』ということが言われるんですけど、僕はこんなに日本一脚本がうまい映画監督はいないと思ってて、何冊も台本を読んだことがあるんですよ。ハリウッド脚本術みたいなセットアップがきっちりとあって、教科書的なものが全て網羅されていて、こんなにしっかりとした脚本はないんですよ。現場で作られてるにしても、前もって書いてあるにしてもこんなにも脚本がいい映画はない。それを何もかも現場でアドリブで作ってるドキュメンタリータッチだというのは、ご本人がやって誘導してるのか、世間の誤解なのか僕が思ってる実態とは違うなと思ってる」と主張する。是枝監督は「ありがとうございます」と照れつつ、「たぶん、映画で見て自然だと思われることほど、裏で不自然なことをやらないと自然に感じないんですよ。子供達が自然に見えるのはしっかり演じているから。『好きにしてね』と言って自然に見えるかというと、絶対にそんなことはない」と語った。
2023年06月10日東京・早稲田大学で10日に行われた授業「マスターズ・オブ・シネマ」で映画『怪物』がテーマとなり、是枝裕和監督、坂元裕二、岡室美奈子教授(聞き手)が登壇した。【※この記事は作品の結末についての記述を含みます】同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作で、この度、第76回 カンヌ国際映画祭で脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した。大きな湖のある郊外の町に存在する、息子を愛するシングルマザー(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち(黒川想矢、柊木陽太)。そこで起こったのはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。これまでの脚本作などについて触れながら今作について話が及ぶと、坂元は「どうすれば自分が加害者になって、お客さんに加害者の主観になって体験してもらうことができるだろうか、そんなことをずっとぼんやりと十何年考えてたんです。どのように落とし込めば、お客さんに体験してもらうことができるるだろうか。その形として、自分が加害者としての主観を持ったものを作りたかったのが、このお話の構造なんです」と明かす。「三部構成がそうなんですが、初めはシングルマザーである安藤サクラさんの早織という役が『自分の息子がいじめられてるんじゃないか』と動き出すんですけど、瑛太くん扮する保利先生からはまた違ったように見えて、それぞれに自分が見えないままで誰かを傷つけていたという物語の構造ということですね」と説明した。「横断歩道で前のトラックが動かないからクラクションを鳴らしたら、実はトラックが車椅子の歩行を待っていた」という経験談も交えながら話す坂元。今作を描くにあたって「勇気がいったのでは」という岡室教授の質問には、「加害者の話も、彼らの話も僕は自分の経験をベースに作っているので、とにかく自分の中にあるものを『この人に届けたい』という1人の人を想定してその人に向かって届ける、それがすべて。自分の中では嘘はついていないし、子供の頃に感じた感情、いくつかの出来事、友達との関係、全て思い返しながら書いたので、勇気というよりは自分のことをいつものように書いていました」と語る。また、是枝監督は「最初にプロットを渡された時に、(坂元作品の)どの系譜に連なるものだろうかとは考えました。僕の中では『わたしたちの教科書』かもしれない。『世界を変えることはできますか』という問いが重要なものとして出てくるでしょう。この映画にはそのセリフは出てこないけど、多分そういう問いかけがあの2人を通してこちら側に投げかけられているんだろうなと考えたんですよ。台本の中にセリフにすることはないけれども、ページを開いたところに『世界が生まれ変われるか』という一文を咥えさせてもらったんです。その一言を、作り手である自分に常に問いかけよう、というのがスタンスの一歩目でした」と振り返った。同作の結末について「子供2人は死んでしまったのではないか」という説があることに対しては、坂元が「これは最終意見じゃなくていちスタッフの意見だけど、全然、一択。彼らはこのまま生きているとしか僕は思えなかったですし、映画を見た時に別の世界に行ったとは受け取らなかった。フジテレビの人からメールが来て『彼らは生きてますよね?』と言われた時に、何を言ってるんだろうと思ったくらい一択でした」と感想を述べる。是枝監督も「彼らが自分たちの生を肯定して終わろうとは、台本の段階から共通認識としてもっていました。多様な読みを否定するつもりはないし、そういう悲劇を見たいという人もいるだろうし、見ようとすると光に満ちてることがやや現実から離れて見えるのはわからなくはないので、目くじら立てるつもりはないんだけど」と同意。さらに是枝監督は「最後に光につつまれるものを、もう少しおさえましょうかみたいな意見はなくなかったんですよ。現実だと思われなくなるのではないかと。でも2人の心象風景だと思ったらあそこは嵐の中で光に満ちていた方がいいだろうと僕は考えました」と演出意図を明かす。「坂本龍一さんの『Aqua』という曲を使わせていただいて、火で始まって水で終わる話だと思ってたんですよ。あの曲は映画とは関係ないかもしれないけど、何かを寿いでいる歌で、子供達がもう一度自分たちとして生き始めることを祝福して終わる話だと思った。祝福されてる子供達の世界から、僕らは置いていかれるということだと思ったんです。嵐の中に残されてるけど、子供達は光に包まれたところに走り出したというものにしようかと思ったから、2人にはちゃんと伝えました。とにかく叫んでくれて構わない、喜びで叫んでくれ。でもなかなか叫べない。恥ずかしかったりもするから、『もっとやっていい』『もっと跳ねていい』と言って、結構撮り直していました」と振り返った。一方で、最後の子供達の姿が是枝監督&坂元に重なり「2人で次のステージに行く」姿に見えたという指摘も。2人は照れつつ、坂元は「妻にも言われました」と告白する。大人にも救いがあるかという問いには、坂元が「大人の希望というか、早織という母にも、保利という先生にもどこか罪があって、その罪について気付き考えていく時間がここから生まれるわけなので、それは見た方にも伝わるといいなと思ってるんですけどね」と語った。授業では学生からの質問も飛び出し、「社会的なメッセージのある映画をプロパガンダにしないためにはどうすればいいか」という質問には、是枝監督が「どんな映画も社会的なメッセージを持っていると思う」と回答。「まず作り手が考えて、僕もこの脚本をもらって一緒に考えてみる。この2人の幸せを阻害しているのはなんかのか、作品の世界ときちんと向き合ってみないと。作品の世界と登場人物と向き合う前に、作品が孕んでいるだろう社会的なメッセージを世界に向かって投げかけても、多分届かない。よくない態度かなと思います」と語り、坂元も「まあ社会派ではないんですが、メッセージを生み出していないとも思っていない。作品はメッセージをはらんでしまうんですよ」と頷いていた。
2023年06月10日映画『怪物』(6月2日公開)の第76回 カンヌ国際映画祭凱旋記者会見が29日に都内で行われ、是枝裕和監督、脚本家の坂元裕二が登場した。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作で、この度、第76回 カンヌ国際映画祭で脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した。大きな湖のある郊外の町に存在する、息子を愛するシングルマザー(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち(黒川想矢、柊木陽太)。そこで起こったのはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。親、教師、子供と3つの視点からなる構成となっている同作だが、この理由を聞かれた坂元は「私が以前経験したことなんですが、車を運転して赤信号で待っていた時、前にトラックが止まっていて。青になったんですが、そのトラックがなかなか動き出さない。しばらく待っても動かないものですから、前の車がちょっとお休みしてるのかなと思って、クラクションを鳴らしたんですね。それでもトラックが動かなかったので、何をしているんだろうと思っていると、ようやく動き出した後に、横断歩道に車椅子の方がいらっしゃるんです。そのトラックが車椅子の方々れるのを待っていたんですが、トラックの後ろにいた私はそれが見えなかったんです」と、自身の体験談を振り返り始める。坂元は「それ以来、自分がクラクションを鳴らしてしまったことを後悔し続けておりまして、このように世の中には普段生活していて見えないことがある。私自身、自分が被害者だと思うことにとても敏感ですが、自分が加害者だと気付くことはとても難しい。どうすれば、自分が被害者に対してしていることに気づくことができるだろうか。そのことを常にこの10年あまり考え続けてきて、その一つの描き方として、この方法を選びました」と説明した。そういった構成の関係上、宣伝時にはストーリーに踏み込まず、今回クィア・パルム賞を受賞したことで驚かれることともなった。是枝監督は「子供たちが抱えた葛藤を『ネタバレだから言わないでくれ』と言っていると囁かれたりしていると耳にしているんですけど、観た方の感想で『なるべく先入観なく観た方がいい』というのは間違いない。決して彼らが抱えた葛藤をネタとして扱ったつもりはありません」ときっぱり。「構成上、むしろ自分が当事者として子供達と向き合うためには、できるだけ脚本に振り回された方が、観終わった後にどこに着地するのかわからない方がいいのではないのかなと思っておりますので、そこは誤解のないようにと宣伝にも伝えております」と語る坂元は改めて「2010年に『Mother』、2011年に『それでも、生きてゆく』というドラマの脚本を書きました。その時からずっと抱えていた問題が自分の中にあって、加害者というものをどのように書けばいいのか、それが私にとってこの12年間の長い課題というか、考えていきたいテーマだったんです」と明かす。「加害者がどのようにすれば、被害者の存在に気付くことができるか? 被害に対して考えることはよくあるんですが、自分自身の加害という行為に関して考えること、気付くことは難しい。それをどうすればいいんだろうか、ということが長年のテーマだったんですが、加害者が被害者の存在に気づいていく道のりを、自分なりに現状書けるものがこれだったという。これで一つ、自分なりの道筋というものになってるといいなと思うんですが、答えが出るのかどうかわからないのですが、現状、これです」と表した。
2023年05月29日映画『怪物』(6月2日公開)の第76回 カンヌ国際映画祭凱旋記者会見が29日に都内で行われ、是枝裕和監督、脚本家の坂元裕二が登場した。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作で、この度、第76回 カンヌ国際映画祭で脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した。大きな湖のある郊外の町に存在する、息子を愛するシングルマザー(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち(黒川想矢、柊木陽太)。そこで起こったのはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。最後まで映画祭に参加し、2時間前に帰国したという是枝監督が、一足先に戻っていた坂元にトロフィーを渡す。是枝監督は「本当に素晴らしい評価をいただいたなと思っております。無事に坂元さんにお渡しすることができてほっとしています」と心境を表した。坂元は「実感は正直あまりありません。受賞を初めて聞いた時に寝ていたものですから、第一報を聞いた瞬間、まだ夢を見ているのかなと思いました。その後続いているようで、今も夢の中にいるような思いと、重み自体をこの作品の責任感だと感じますので、私自身手にも背中にも乗っかった大きな責任だと感じております」と胸の内を明かす。「最近映画の脚本を書くようになりましてほぼ2本目のようなものなんですが、まだ監督の力、プロデューサーの力を借りながらゆっくりと進んでいるものですから、今回含めて周りの方のお力によるものだと考えています」と感謝した。受賞の知らせについては着信に気づかず、「ニュースをご覧になった別の方からショートメールが来て音が鳴って気づいて見たところ、プロデューサーや監督から『受賞しました』というお話を聞きまして、あまり感情の起伏がないものですから『嬉しい』とか『やったあ』という気持ちよりはズシンという思いが訪れて、水を1杯飲みました。それが最初の行動でしたね」と振り返る。感情の起伏が少ないとはいうものの「周りの方から『おめでとう』と言われた時に、初めてうれしくなります」と明かし、さらに「1番うれしかったのはジョン・キャメロン・ミッチェル監督から昨日メッセージが届きまして、タクシーの中にいたんですが、涙が出ました」と語る。カンヌで賞をもらうことは「考えたこともありませんでした。カンヌに呼んでいただけたことが幸せだった」という坂元だが、「チームの1人として好きになれた作品でしたので、これが評価を受けるとうれしいな、それくらいの気持ちでした。自分のことはまったく考えてませんでした」という。どこが評価されたのかという質問には「出来上がった作品から脚本を評価していただいたんだと思うので、それはもちろん作品の素晴らしさで、脚本に関しては自分ではなかなか評価しづらいんですが、ジョン・キャメロン・ミッチェル監督が『人の命を救う映画になっている』と言ってくださったので、もしそれが誰かの心にあるならうれしいことだなと思っています」と語った。
2023年05月29日中田裕二が、2019年から2021年にかけてリリースしたオリジナルアルバム4作品(『Sanctuary』『DOUBLE STANDARD』『PORTAS』『LITTLE CHANGES』)のボーナスディスクに収録されていたライブ音源4タイトルを配信リリースすることを発表した。配信されるのは、オリジナル曲はもちろん、往年の名曲のカヴァーや椿屋四重奏時代の楽曲のセルフカヴァーの弾き語り、そしてトリオ、4ピースバンドといった様々なスタイルでのライブ音源。また、ニューアルバムのリリースとツアー開催を記念して、ツイッター限定のキャンペーンも実施。ツイッター上で、椿屋四重奏時代の楽曲を含む「私の好きな中田裕二の歌詞」とその歌詞への思いや感想をツイートすると、中田本人がリツイート&コメントする企画となっている。さらにインスタグラムでは、ニューアルバム『MOONAGE』リリースを記念したInstagram上のストーリーズやリールで活用できるリード曲「ハグレモノ」のARエフェクトフィルターもリリースされた。<配信情報>「LINE LIVE 2018」※2019年リリース『Sanctuary』ボーナスディスク/弾き語りライブ音源「LINE LIVE 2018」配信ジャケット5月10日(水) 配信リリース【収録曲】1. マレダロ2. 正体3. ランナー4. 星屑のステージ5. 誘惑6. いばらのみち7. シンデレラ8. moonlight9. 終わらないこの旅を配信リンク:「中田裕二 trio saloon TOUR 19 “minimal dandyism 3” at Billboard Live TOKYO, September 19th, 2019」※2020年リリース『DOUBLE STANDARD』ボーナスディスク/トリオ編成ライブ音源「中田裕二 trio saloon TOUR 19 “minimal dandyism 3” at Billboard Live TOKYO, September 19th, 2019」配信ジャケット5月10日(水) 配信リリース【収録曲】01. リバースのカード02. Nobody Knows03. テンション04. ロータス05. PURPLE06. ただひとつの太陽07. ランナー08. サザン・ウィンド09. THE OPERATION10. STONEFLOWER11. 誘惑12. 海猫配信リンク:「“中田裕二の謡うロマン街道” at 高崎 少林山達磨寺大講堂, 2018年9月15日」※2020年リリース『PORTAS』ボーナスディスク/弾き語りライブ音源「“中田裕二の謡うロマン街道” at 高崎 少林山達磨寺大講堂, 2018年9月15日」配信ジャケット5月10日(水) 配信リリース【収録曲】01. ロータス02. 夏の終りのハーモニー03. はじまりはいつも雨04. 薄紅05. 正体06. ウナ・セラ・ディ東京07. 結詞08. おてもやん09. シルエット・ロマンス10. ただひとつの太陽11. Deeper12. 虹の階段13. 白日配信リンク:「YUJI NAKADA 10TH ANNIVERSARY SPECIAL LIVE vol.3 “中田裕二の椿屋探訪” August 28th, 2021」※2021年リリース『LITTLE CHANGES』ボーナスディスク/4ピースバンド編成ライブ音源「YUJI NAKADA 10TH ANNIVERSARY SPECIAL LIVE vol.3 “中田裕二の椿屋探訪” August 28th, 2021」配信ジャケット5月10日(水) 配信リリース【収録曲】01. トーキョー・イミテーション02. 手つかずの世界03. 硝子玉04. 共犯05. playroom06. ミス・アンダースタンド07. 螺旋階段08. 春雨よ09. 紫陽花10. LOVE 2 HATE11. アンブレラ12. マテリアル13. CRAZY ABOUT YOU14. 君無しじゃいられない15. 小春日和16. 恋わずらい17. 空中分解配信リンク:■「歌う文学:中田裕二の言葉を届けるキャンペーン」(ツイッター限定企画)〜あなたが好きな中田裕二の言葉(歌詞)を書くと、中田裕二からの言葉(リプライ)が届く〜ツイッター上で、「あなたが好きな中田裕二の歌詞」(椿屋四重奏、ソロ、提供曲いずれも可)とその歌詞への思いや感想をツイートしてください。ハッシュタグは「#中田裕二」「#椿屋四重奏」「#中田裕二の言葉」ツイートしてくださった方の中からランダムで中田裕二本人がリツイート&コメントします。本人からリツイート&コメントの対象期間は、2023年6月末までを予定。■ 「ハグレモノ」Instagramフィルターリンク:「ハグレモノ」「ハグレモノ long ver.」<ツアー情報>『TOUR 23 “MOONAGE SYNDROME”』<BAND SET>5月13日(土) 宮城・Rensa5月20日(土) 福岡・DRUM LOGOS5月27日(土) 神奈川・ランドマークホール6月4日(日) 北海道・cube garden6月10日(土) 大阪・BIGCAT6月11日(日) 愛知・ボトムライン6月24日(土) 東京・EX THEATER ROPPONGI『中田裕二の謡うロマン街道』<弾き語り>5月14日(日) 宮城・カフェモーツァルトアトリエ ※完売5月21日(日) 福岡・ROOMS ※完売6月3日(土) 北海道・musica hall café ※完売6月17日(土) 愛媛・日本キリスト教団 松山教会6月18日(日) 高知・あたご劇場中田裕二 オフィシャルサイト:
2023年05月09日伊藤沙莉が主演するドラマ「シッコウ!!~犬と私と執行官~」の放送が決定。中島健人(Sexy Zone)や織田裕二も迎え、ポップで痛快なお仕事コメディを展開させる。本作は、各地方裁判所に所属する裁判所の職員であり、裁判で出された結論が実現されない場合に、情け容赦なく、強制執行によって財産、金品、不動産などを差し押さえたり、没収したりする国家公務員・執行官を題材とした物語。個性豊かなキャラクターたちと軽妙なテンポのセリフの応酬により、明るく誰もが楽しめるドラマとなっている。脚本は、「カバチタレ!」や連続テレビ小説「あさが来た」、「未解決の女 警視庁文書捜査官」など、お仕事モノに定評のある大森美香が手掛ける。ゴールデン帯連続ドラマ初主演となる伊藤さんが演じるのは、ひょんなことから執行補助者となる吉野ひかり。大らかで明るく、親しみやすい性格のひかりは、それまで勤めていた信用組合を辞め、一念発起して上京。憧れだったペット関連の仕事に就くが、その会社はある日執行をうけ、倒産。しかし、その執行を行った執行官・小原樹からある能力“犬にものすごく好かれる”ことを買われ、執行補助者として新たな道を歩み始める。そして2人は、誰も想像し得なかった凸凹バディを結成することに。そんなひかりを執行補助者の道へと引きずり込む執行官・小原樹役には、テレビ朝日のドラマ初出演となる織田さん。小原たちが籍を置く執行官室の頼れる事務員・栗橋祐介を、中島さんがセクシーを封印し、黒縁メガネにベスト、アームカバーというスタイルで演じ、執行官たちの業務をサポートする。<キャスト・脚本家コメント>・伊藤沙莉このドラマの企画書をいただいた時に、私は初めて“執行官”という職業を知りました。きっとそういう“初めて”という方はたくさんいらっしゃるのではないかと思うので、そこに焦点を当ててドラマを作るというのはとても新しいですし、“執行官”がどういうお仕事なのかということを知りつつ、そこにまつわるドラマが展開していくのはとても面白いと思いました。織田裕二さんは、私にとっては「テレビで見ていた方」だったので、《スター感》を抱いていて、お会いするまではすごい緊張していたんです。「怒られたらどうしよう…」なんて思っていましたが、本読みの日に初めてお会いして、全てが覆りました(笑)!こんなに気さくでライトに話してくださる方なんだ!って一気に緊張が解けて、現場に入るのが楽しみになりました。このドラマには犬がたくさん出てきますが、みんな本当にお芝居が上手。織田さんが演じる小原さんは「犬が怖い」という役ですが、そんな織田さんのお芝居とそれに対する犬たちの化学反応みたいなのも素晴らしいことになっていて、織田さんと犬が共鳴し合っている様子が面白いなと思いながらいつも見ているんです。“執行官”という聞きなじみのない職業で法律に関するドラマ、と聞くとちょっと堅く感じられる方も多いかもしれませんが、すごく楽しく描かれていますし、どの登場人物もキャラが濃い!見ていて全く飽きないドラマだと思いますので、ヒューマン的な部分、ラブの部分なども含めて楽しんでいただけたらと思います。・中島健人“執行官”と聞いた時は、まず「なんぞや」と思いました。“執行”という言葉に聞きなじみはありませんでしたが、切れ味があってかっこよさそうなので、そこに織田裕二さんのお名前がキャスティングされているのを見て、「どういう役かはわからないけど、きっと合うだろうな」と確信しました。と同時に、僕と(伊藤)沙莉はどういうポジションなんだろう、と悩みました(笑)。僕も織田さんと言えば、「青島刑事(『踊る大捜査線』)」のイメージでしたし、これまでに本当にたくさんの作品を拝見してきていたので、「え、その織田さんとこれから一緒にお芝居をするの…?」という不思議な気持ちでした。ちょうどドラマの撮影開始がSexy Zoneのドーム公演を控えていた時期で緊張していたんですけど、正直織田さんとの共演のほうがある意味、緊張しちゃったりしていて…(笑)。2つの緊張が隣り合わせだったあの時期は忘れられないです。現場では、役者としての大切なことだったり、お芝居に関してのアドバイスだったり、いろんなお話をしてくださって…撮影中ずっとドキドキしていました(笑)!これまでドラマ・映画などで取り扱ったことのない“執行官”というものを題材にした新しい作品です。法律的なこともそうですが、いろんな形の“愛”、人と人との繋がりを、執行官を通して知ることができますので、ぜひこの夏を楽しみにしていただけたらと思います。・織田裕二“執行官”って簡単に言ってしまうと、「裁判で判決が下っているのに、お金を払ってもらえない、退去してもらえない、など進行しない事柄に対して執行をする」、いわば司法の《最後の砦》なんですよね。なのに、国家公務員なのにも関わらず、出来高制なんです。「そんな国家公務員いるの!?」と正直驚きました。(伊藤)沙莉ちゃんとも中島(健人)くんとも今回が初共演でした。沙莉ちゃんはいろいろな作品に出ているのを見て上手だなあと思っていましたが、実際にお会いしたらとても可愛らしい方。中島くんはこれからますます楽しみな俳優さんだなと思いました。タイトルにもある通り、このドラマには犬がたくさん出てくるのですが、どの子たちもすごくいい子でちゃんとお芝居をしているんです。思わず切なくなってしまったようなシーンも多々ありました。ストーリーは毎話完結に近いですし、多彩なゲストもいらっしゃるので、皆さん、どうぞお見逃しなく!・大森美香(脚本)一昨年、幕末期からの日本を描く大河ドラマの脚本を書かせていただいた後、猛烈に今の日本を知りたくなり「次に描くなら令和の今を切り取れるような作品を!」と願ってプロデューサーさんたちと色んな職業を捜していた中で知ったのが“執行官”というお仕事です。裁判所職員でありながら常に現場に立ち、現状に行き詰まり動けなくなっている人々と向き合う“執行官”。その“執行官”という職業に法律や裁判所とは無縁だった犬好きの主人公・ひかりさんが出合います。戦争や紛争が続き、日常的にミサイルが飛んできたりと油断ならない昨今ですが、ご覧いただく皆さんに「明日も一歩踏み出そう」と思っていただけるパワーやワクワクを少しでもお届けできればと心から願っています。伊藤沙莉さん、中島健人さん、織田裕二さん(お三方ともご一緒するのは初めて!)をはじめとして、キャスト&スタッフ一丸となって制作しております。どうぞご期待ください!「シッコウ!!~犬と私と執行官~」は7月、毎週火曜日21時~テレビ朝日系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2023年04月28日東京都内にあるビルから、コートをはおりながら現れたのは織田裕二(55)。本誌が彼を目撃したのは4月上旬。このビル付近で、テレビ朝日の7月期連続ドラマのロケが行われていたのだ。「裁判所の職員である“執行官”の活躍を描く作品です。主演は、’24年度前期のNHK連続テレビ小説『虎に翼』でも主役を務めることで注目されている伊藤沙莉さん(28)。織田さんが、主演以外で連ドラに出演するのは、’93年に放送された『素晴らしきかな人生』(フジテレビ系)以来、30年ぶりのこと。業界関係者を驚かせています」(テレビ局関係者)30年間主役を張り続けてきただけに、織田のプライドの高さはよく知られていた。「いわゆる“俺様俳優”の代表格でした。有名なのは’93年に公開された映画『卒業旅行ニホンから来ました』で、監督に対して『脚本に興味がない』と言い放ったエピソードです。また『織田タイム』と呼ばれていましたが、監督の指示に納得がいかないと、控室にこもってしまったりもしていたそうです」(映画関係者)そんな彼がなぜ“降格”に甘んじて出演のオファーを受けたのだろうか。ドラマのスタッフによれば、「かつての織田さんを知る人たちには意外に思えるかもしれませんが、伊藤沙莉さんのことを評価しているそうで、『いまいちばん気になっている女優さんだから、共演してみたかった』と語っているそうです。性格も丸くなったということでしょうか。現場入りが少し遅れたときに、『ほら、織田さん、呼ばれているよ!早く行って!』と、後輩俳優にイジられたときにも笑っていたのです」だが本誌がロケを目撃した日には、こんな場面もあったのだ。「数人で横断歩道を渡るシーンのリハーサルで織田さんが急に手を上げて歩きだしたのです。台本や打ち合わせになかったので、共演者たちは一瞬戸惑っていましたが、織田さんに追随していました。その直後には主演の伊藤さんにも熱心に話しかけていましたが、アドリブについて解説していたようです。結局、撮影では伊藤さんもいっしょに手を上げて渡っていました」(別のドラマスタッフ)演技派として評価される朝ドラ主演女優の伊藤に “俺流の演技”を指導していたという織田。現場では終始、出演者やスタッフたちの中心におり、いまだに“俺様”ぶりは健在のようだ。
2023年04月14日『MOONAGE』ジャケット中田裕二が4月26日にリリースする自身12作目のニューアルバム『MOONAGE』(読み:ムーンエイジ)のジャケット写真と全収録楽曲のタイトルを公開した。ジャケットのデザインは、これまでも中田のジャケットを数多く手がけてきたコラージュアーティスト&グラフィックデザイナー・M!DOR!。全10曲の収録楽曲は、すべて中田の作詞・作曲・プロデュースによるもので、「太陽のような眩しい光ではなく、月のような柔らかな灯りが照らしてくれる世界」を様々な題材と角度から表現している。このアルバムリリースに先駆け、4月5日にはリード曲「ハグレモノ」が先行配信される。【リリース情報】■先行配信シングル「ハグレモノ」2023年4月5日(水)各音楽配信サービスにてリリース■ニューアルバム『MOONAGE』(読み:ムーンエイジ)2023年4月26日(水)発売01. ハグレモノ02. 尽きせぬ炎03. 罪人たち04. ビルディング05. ふしあな06. 真空07. 蒼ざめた光08. SEESAW09. 解けない謎10. 存在<全国流通盤(CD+DVD)>価格:5,500円(税抜価格:5,000円)DVD:「年忘れ公演 2022 "バシの大奏事”」(2022年12月26日 東京・日本橋三井ホールで開催)配信時の映像&サウンドをレストア&リミックスが施されたライブ映像を収録<レーベルオンライン盤(全国流通盤+特典CD)>価格:6,600円(税抜価格:6,000円)特典CD:2022年11月11日にコニカミノルタプラネタリウム天空 in 東京スカイツリータウン(R)で行われたプラネタリウムライブ「LIVE in the DARK 」ライブ音源を収録購入先URL: <オフィシャルファンサイト「CLUB PATHOS」限定盤(レーベルオンライン盤+直筆サイン入りポストカード)>販売期間:2023年3月10日(金)19:00〜4月30日(日)予定※新規入会でも購入可能。入会方法は、 をご覧ください。※オフィシャルファンサイトはスマートフォン専用のサービスです。<購入特典情報>■早期予約特典全国の対象CDショップまたはオンラインショップにて期間内にご予約いただいた方に、<ジャケットデザイン ミニステッカー(5cm×5cm)>をプレゼントいたします!※お受渡しは4月25日以降、商品の御購入・御受取り時となります。▽ご予約対象期間2023年3月10日(金)19:00 ~ 3月26日(日)23:59まで■先着購入特典対象店舗にてご購入いただいた方に先着で各種特典をプレゼントいたします!※特典は無くなり次第終了となりますので、お早めにご予約ください。▽購入特典対象店舗・タワーレコード(オンライン含む/一部店舗除く):特製アートカードタワーレコードver.・HMV(オンライン含む/一部店舗除く):特製アートカードHMV ver.・応援店(オンライン含む/一部店舗除く):特製アートカード応援店ver.※応援店に関しましては時事更新致します。詳細はテイチクHPを御覧ください。 ・楽天ブックス:マイクロファイバークロス(20cm×20cm)・セブンネット:スクエア型缶マグネット(37mm)【ライブ情報】※バンドセットツアー&弾き語りツアー同時開催!<TOUR 23 "MOONAGE SYNDROME"(バンドセット)>&<中田裕二の謡うロマン街道(弾き語り)>5月13日(土) 仙台 Rensa ※バンドセット5月14日(日) 仙台 カフェモーツァルトアトリエ ※弾き語り5月20日(土) 福岡 DRUM LOGOS ※バンドセット5月21日(日) 福岡 ROOMS ※弾き語り5月27日(土) 横浜 ランドマークホール ※バンドセット6月3日(土) 札幌 musica hall cafe ※弾き語り6月4日(日) 札幌 cube garden ※バンドセット6月10日(土) 大阪 BIGCAT ※バンドセット6月11日(日) 名古屋 ボトムライン ※バンドセット6月17日(土) 松山 日本キリスト教団 松山教会 ※弾き語り6月18日(日) 高知 あたご劇場 ※弾き語り6月24日(土) 東京 EX THEATER ROPPONGI ※バンドセットチケット一般発売:2023年4月15日(土)ツアーの詳細: 中田裕二 公式SNSTwitter投稿 : instagram投稿 : 中田裕二 / IMPERIAL RECORDS : Yuji NAKADA OFFICIAL WEBSITE : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年03月24日広瀬すず、杉咲花、清原果耶がトリプル主演、『花束みたいな恋をした』脚本家・坂元裕二が書き下ろしたオリジナル脚本を土井裕泰監督で映画化する『片思い世界』が製作決定。2024年に公開される。ドラマ「それでも、生きてゆく」や「anone」「大豆田とわ子と三人の元夫」「初恋の悪魔」など連続ドラマの金字塔を数多く手掛ける一方、『花束みたいな恋をした』以降、『怪物』(23年6月2日公開予定)、『クレイジークルーズ』(23年Netflixにて配信予定)など映画でも精力的にオリジナル作品を発表し続ける坂元裕二が、新たに書き下ろした新作映画。監督を担うのは、坂元氏による「カルテット」でも演出を手掛け、2021年に異例のロングランを記録した大ヒット映画『花束みたいな恋をした』から2年ぶりの最タッグとなる土井裕泰。主演の広瀬すずは「なつぞら」(’19)、杉咲花は「おちょやん」(’20)、清原果耶は「おかえりモネ」(’21)と、それぞれNHK連続テレビ小説で主演をつとめているほか、ドラマや映画でも多数の主演作を持ち、実力のある国民的女優としてトップを牽引する3人。そんな3人が奇跡のトリプル主演として、坂元脚本に集った。現代のリアリティを反映した瑞々しい会話や切実なテーマを描いてきた坂元氏が、今回、いま最も期待される3人を主演に迎えて新たに描くのは、悩み迷いながらも優しさを失わずに生きる若い女性たちの姿。現代の東京を舞台に、物語が紡がれる。広瀬すず×杉咲花×清原果耶、共演への思い語る「坂元さんが紡いでいく世界が大好きで、また今回参加させていただけること、ずっと前から本当に、本当に楽しみでした。土井さんとは初めてご一緒させて頂きますが、初めてお会いした時に、既に安心感があるほど、すごく柔らかい印象でした。一緒に作品を作っていけること、心強いです」と意気込む広瀬さん。「花ちゃんと清原ちゃんとご一緒出来るなんて、嬉しい限りです。贅沢だあと思います。尊敬しているお2人に頑張ってついていきたいと思います。大きく包み込んでくれるようなお2人です」と2人との共演に期待を寄せる。広瀬すずまた、杉咲さんも「羨望や悔しさ、尊敬を抱いてきた特別なお二人との本作における出会いは、私にとってかけがえのないものになるのではないかという静かな興奮に包まれております」と期待を口にする。坂元脚本×土井監督とのタッグには「小さな頃から夢中になって拝見してきたお二人の作りだす物語の中に存在できるだなんて。何もかもが夢のような座組に参加させていただけること、光栄に思います」と喜びを語った。杉咲花そして清原さんは「『花束みたいな恋をした』のクランクアップ時に『また一緒にやりたいね』と声を掛けてくださった」土井監督と「今回ご一緒出来ることを幸せに思います」と語り、「坂元さんが紡ぐ言葉の力をお借りして皆さんと素敵な時間を過ごせたら」とコメント。「すずちゃんや花ちゃんと三人で現場に立てる日が来るなんて夢にも思わなかったです。お二人の側で自分に出来ることを懸命に探しながら、その贅沢な空間を楽しもうと思います」と期待を込めて語っている。清原果耶『花束みたいな恋をした』脚本&監督コンビが再タッグ「広瀬すずさん。杉咲花さん。清原果耶さん。お三方のお名前を書くだけで、緊張して手が震えます。世界一高い山に三回登れと言われている気分です」と語る坂元さん。「正直、逃げ出したいです。でも、がんばります。このキャストとこのチームと共にどうしても作りたい映画があるんです。これだけは残しておきたいお話があるんです」と思いを吐露し、「心を込めて、人が人を思う時の美しさを描きたいと思います。まぶしすぎて目を逸らしたくなるけど、やさしい風に包まれたような、そんな映画にしたい」とコメント。土井監督は「坂元さんの脚本が描く世界への新しい旅に、いま眩しいほどに輝やいている3人の女優たちが同行してくれるという奇跡に、静かに興奮し、緊張しています。『片思い世界』というストレートでシンプルなタイトルこそが、もしかしたら最大のミステリーなのかもしれません」と意味深に語っている。『片思い世界』は2024年、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:片思い世界 2024年全国にて公開予定(C)2024『片思い世界』製作委員会
2023年03月15日中田裕二”今の僕らには 陽の光よりも 月の光が ありがたい”中田裕二が自身12枚目となるニューアルバム『MOONAGE』(読み:ムーンエイジ)を4月26日にリリースする。前作『LITTLE CHANGES』からおよそ1年半ぶりのアルバムリリースとなり、「太陽のような眩しい光ではなく、月のような柔らかな灯りが照らしてくれる世界」を様々な題材と角度から表現した、中田の作詞・作曲による全10曲を収録。なお、4月26日のアルバムリリースに先駆け、4月5日にはリード曲「ハグレモノ」が先行配信される。2003年の椿屋四重奏でのデビューから今年で20年。2011年のソロ以降、オリジナルでは12作目となる本作で、自身と自身が作り出す音楽を”月の世代”(=MOONAGE)と称し、成熟期を迎えながらもさらなる挑戦を続ける中田の新たな音世界に期待が高まる。【リリース情報】■先行配信シングル「ハグレモノ」2023年4月5日(水)各音楽配信サービスにてリリース■ニューアルバム『MOONAGE』(読み:ムーンエイジ)2023年4月26日(水)発売<全国流通盤(CD+DVD)>価格:5,500円DVD:「年忘れ公演 2022 "バシの大奏事”」(2022年12月26日 東京・日本橋三井ホールで開催)配信時の映像&サウンドをレストア&リミックスが施されたライブ映像を収録<レーベルオンライン盤(全国流通盤+特典CD)>価格:6,600円(税抜価格:6,000円)特典CD:2022年11月11日にコニカミノルタプラネタリウム天空 in 東京スカイツリータウン(R)で行われたプラネタリウムライブ「LIVE in the DARK 」ライブ音源を収録購入先URL: <オフィシャルファンサイト「CLUB PATHOS」限定盤(レーベルオンライン盤+直筆サイン入りポストカード)>販売期間:2023年3月10日(金)19:00〜4月30日(日)予定※新規入会でも購入可能。入会方法は、 をご覧ください。※オフィシャルファンサイトはスマートフォン専用のサービスです。<購入特典情報>■早期予約特典全国の対象CDショップまたはオンラインショップにて期間内にご予約いただいた方に、<ジャケットデザイン ミニステッカー(5cm×5cm)>をプレゼントいたします!※お受渡しは4月25日以降、商品の御購入・御受取り時となります。▽ご予約対象期間2023年3月10日(金)19:00 ~ 3月26日(日)23:59まで■先着購入特典対象店舗にてご購入いただいた方に先着で各種特典をプレゼントいたします!※特典は無くなり次第終了となりますので、お早めにご予約ください。※デザインは後日発表いたします。▽購入特典対象店舗・タワーレコード(オンライン含む/一部店舗除く):特製アートカードタワーレコードver.・HMV(オンライン含む/一部店舗除く):特製アートカードHMVver.・応援店(オンライン含む/一部店舗除く):特製アートカード応援店ver.※応援店に関しましては時事更新致します。詳細はテイチクHPを御覧ください。 ・楽天ブックス:マイクロファイバークロス(20cm×20cm)・セブンネット:スクエア型缶マグネット(37mm)【ライブ情報】※リリースツアー&弾き語りツアー同時開催!<TOUR 23 "MOONAGE SYNDROME">&<中田裕二の謡うロマン街道>5月13日(土) 仙台 Rensa ※バンドセット5月14日(日) 仙台 カフェモーツァルトアトリエ ※弾き語り5月20日(土) 福岡 DRUM LOGOS ※バンドセット5月21日(日) 福岡 ROOMS ※弾き語り5月27日(土) 横浜 ランドマークホール ※バンドセット6月3日(土) 札幌 musica hall cafe ※弾き語り6月4日(日) 札幌 cube garden ※バンドセット6月10日(土) 大阪 BIGCAT ※バンドセット6月11日(日) 名古屋 ボトムライン ※バンドセット6月17日(土) 松山 日本キリスト教団 松山教会 ※弾き語り6月18日(日) 高知 あたご劇場 ※弾き語り6月24日(土) 東京 EX THEATER ROPPONGI ※バンドセットチケット一般発売:2023年4月15日(土)ツアーの詳細: Yuji NAKADA OFFICIAL WEBSITE : 中田裕二 / IMPERIAL RECORDS : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年03月10日中田裕二が、自身12枚目となるニューアルバム『MOONAGE』を4月26日(水) にリリースすることを発表した。本作は、前作『LITTLE CHANGES』からおよそ1年半ぶりのアルバムリリースとなり、「太陽のような眩しい光ではなく、月のような柔らかな灯りが照らしてくれる世界」を様々な題材と角度から表現した、中田の作詞・作曲による全10曲を収録する。また、アルバムリリースに先駆け、4月5日(水) にリード曲「ハグレモノ」が先行配信されることも決定した。<配信情報>先行配信シングル「ハグレモノ」2023年4月5日(水) 配信リリース<リリース情報>ニューアルバム『MOONAGE』2023年4月26日(水) リリース●全国流通盤【CD+DVD】5,500円(税込)DVD:「年忘れ公演2022&バシの大奏事”」(2022年12月26日 東京・日本橋三井ホールで開催)配信時の映像&サウンドをレストア&リミックスが施されたライブ映像を収録●レーベルオンライン盤【全国流通盤+特典CD】価格:6,600円(税込)特典CD:2022年11月11日にコニカミノルタプラネタリウム天空 in 東京スカイツリータウンで行われたプラネタリウムライブ『LIVE in the DARK』ライブ音源を収録購入リンク:●オフィシャルファンサイト「CLUB PATHOS」限定盤【レーベルオンライン盤+直筆サイン入りポストカード】販売期間:2023年3月10日(金) 19:00〜4月30日(日) 予定※新規入会でも購入可能。※オフィシャルファンサイトはスマートフォン専用のサービスです。詳細はこちら:【早期予約特典】全国の対象CDショップまたはオンラインショップにて期間内にご予約いただいた方に、ジャケットデザイン ミニステッカー(5cm×5cm)をプレゼントいたします。※お受渡しは4月25日以降、商品の御購入・御受取り時となります。■予約対象期間2023年3月10日(金)19:00~3月26日(日) 23:59まで【先着購入特典】・タワーレコード(オンライン含む / 一部店舗除く):特製アートカード タワーレコードver.・HMV(オンライン含む / 一部店舗除く):特製アートカード HMVver.・応援店(オンライン含む / 一部店舗除く):特製アートカード 応援店ver.※応援店に関しましては時事更新致します。詳細はテイチクHPを御覧ください。 ・楽天ブックス:マイクロファイバークロス(20cm×20cm)・セブンネット:スクエア型缶マグネット(37mm)※特典は無くなり次第終了となりますので、お早めにご予約ください。※デザインは後日発表いたします。<ライブ情報>TOUR 23 "MOONAGE SYNDROME"(バンド編成ワンマン)>&<中田裕二の謡うロマン街道(弾き語りワンマン)5月13日(土) 仙台 Rensa ※バンドセット5月14日(日) 仙台 カフェモーツァルトアトリエ ※弾き語り5月20日(土) 福岡 DRUM LOGOS ※バンドセット5月21日(日) 福岡 ROOMS ※弾き語り5月27日(土) 横浜 ランドマークホール ※バンドセット6月3日(土) 札幌 musica hall cafe ※弾き語り6月4日(日) 札幌 cube garden ※バンドセット6月10日(土) 大阪 BIGCAT ※バンドセット6月11日(日) 名古屋 ボトムライン ※バンドセット6月17日(土) 松山 日本キリスト教団 松山教会 ※弾き語り6月18日(日) 高知 あたご劇場 ※弾き語り6月24日(土) 東京 EX THEATER ROPPONGI ※バンドセットチケット一般発売:4月15日(土)ツアー詳細はこちら:中田裕二 オフィシャルサイト:
2023年03月10日「料理には愛情が必要」「愛情を込めた手料理」などといわれるように、『料理』と『愛情』は結びつけて語られることが多いです。2023年2月20日、料理研究家の土井善晴さんはTwitterを更新。「料理は愛情ですか」という質問に対し、土井さんなりの返信を投稿しています。「料理は愛情ですが、ただそれだけではありません。もっと広く深く環境に影響を与えるものですね。料理は愛情という言葉が手垢まみれになった現代では、その真意が伝わらなくなって残念です」料理は愛情かと 聞かれての返信料理は愛情ですが、ただそれだけではありません。もっと広く深く環境に影響を与えるものですね。料理は愛情という言葉が手垢まみれになった現代では、その真意が伝わらなくなって残念です。今なら愛とは何かから考えなおさないといけなくなりました。(善)— 土井善晴 (@doiyoshiharu) February 20, 2023 「家庭料理は、ご飯を炊いて、具だくさんの汁ものを作れば十分」という、『一汁一菜』の食事スタイルを提唱している、土井さん。これまで、自分自身や家族が心身ともに健康でいられるように、暮らしのスタイルに合わせて料理をすることの大切さを伝えてきました。確かに料理をすることは、愛情ゆえの行動であるといえるのでしょう。しかし、『愛情』という言葉だけがひとり歩きすると、料理の品数や見栄えのよさ、味付けのよさなどばかりが求められ、もっと大切な何かが抜け落ちてしまうのかもしれません。投稿は反響を呼び、さまざまなコメントが寄せられています。・『手垢まみれ』って言葉がつきささる。手作りにこだわって磨耗すること、摩耗させることは愛ではないものね。・とても深い話。「料理は愛情」という言葉の意味を改めて噛みしめるいい機会になった。・料理することで、自然や生命、生産者とか、いろんなものとつながることができるし、つながってると気付くのも愛だと思う。・家庭料理を作るようになって30年余り経ちますが、料理って愛情だけじゃない、もっと深いところに意味があると思っています。「愛とは何かから考えなおさないといけない」…そんな土井さんの問いかけに、考えさせられますね。[文・構成/grape編集部]
2023年02月21日野菜を洗う時、どのくらいしっかり洗ったほうがいいのか、水に浸けたほうがいいのかなど、扱い方に悩むことはありませんか。料理研究家である土井善晴さんは、Twitterに寄せられた質問に回答。その内容が話題になっています。ほうれん草の洗い方に、アドバイス「ほうれん草のいい洗い方ってありますか?やっぱり、たっぷりのお水で洗うのが一番いいのでしょうか」ある日、こんな投稿を目にした土井さん。スーパーマーケットで売られている野菜は、ある程度泥が落とされていますが、露地物の野菜などは、泥が付いたままの場合もあります。質問者は、農家から買ったほうれん草を食べる際、根本に砂がたくさんついていて、洗うのに時間がかかってしまうことを気にしているようです。そこで、土井さんは次のようにアドバイスをしました。土のついたほうれん草は水にしばらく浸しておくことで、汚れがゆるんで落ちやすくなります。1分でも、30秒でもずいぶん違います。この時間に、情緒が生まれます。あわてないでほうれん草と自分のペースを合わせて料理すればよい。@doiyoshiharuーより引用※写真はイメージほうれん草の洗い方について、細かいことを指示せず「あわてないで自分のペースに合わせればいい」とつづった、土井さん。忙しい日々を過ごしていると、料理をする際にも、つい時短や効率ばかりを意識しがちです。しかし、料理中のささいな時間に、慌てずひと呼吸おくことで、季節や自然の移ろいを感じることができ、心に余裕が生まれるのでしょう。投稿は拡散され、さまざまなコメントが寄せられています。・美しい考え方ですね。日常にもっと情緒を見つけようと思いました。・ほうれん草を洗う時、ずっと水の中で振ってたんだけど、ぼーっとしていればいいなんて、最高です。ありがとうございます。・なんて素敵な表現。ちょっとした時間に情緒が生まれるって、その感性にグッときました…!料理は、決まった手順や正しいやり方にとらわれず、『自然』に身を任せてみると、より楽しく味わい深いものになるのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2023年02月13日門脇麦主演「リバーサルオーケストラ」第3話が1月25日放送。前野朋哉演じる土井の姿に「ブラッシュアップライフ」を思い出す視聴者が続出。両作の“クロスオーバー”に多くの視聴者の注目が集まっている模様だ。元天才ヴァイオリン少女が、欧州で活躍していた変人マエストロと“お荷物”オーケストラを立て直す一発逆転の音楽エンターテインメントとなる本作。表舞台を去り西さいたま市役所の広報広聴課で勤務していたが、海外から戻ってきた強引すぎる変人マエストロに巻き込まれ地元のポンコツオーケストラ・児玉交響楽団(通称・玉響)のコンマスとなった谷岡初音を門脇さんが演じるほか、ドイツを中心に活躍している新進気鋭のマエストロだが、玉響を立て直すことになる常葉朝陽には田中圭。初音の幼なじみで音楽界の超エリート・三島彰一郎に永山絢斗。初音の妹で大学生の谷岡奏奈に恒松祐里。初音の家に下宿することになる玉響フルート首席・庄司蒼に坂東龍汰。朝陽に想いを寄せる玉響チェロ首席・佐々木玲緒に瀧内公美。セカンドヴァイオリン首席の土井琢郎に前野朋哉。朝陽の父で現職の西さいたま市長の常葉修介に生瀬勝久。玉響を潰そうとする修介のライバル議員・本宮雄一に津田健次郎といったキャストも共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。吹奏楽発表会の本番まであと4日というときに、ティンパニの木之崎(篠崎史門)があいさつもなく辞めてしまった。オケの大黒柱であるティンパニがいなくなり玉響は大ピンチを迎える…というのが今回のストーリー。新しいティンパニを募集するためSNSを活用しようということになり、初音の家で作戦会議をすることに。すると奏奈が「土井さんプチバズってる!」と、玉響の動画チャンネルにアップした土井のラップ映像を見せてくる…。すると視聴者からは「さっきブラッシュアップライフみたから、前野朋哉さん見るとww」「前野さん見るとブラッシュアップライフ思い出してしまい、役の土井さんだけでなく、そのことでも笑ってしまった」などの反応が続出。1月22日放送の「ブラッシュアップライフ」に「リバーサルオーケストラ」を撮影中の前野さんが登場するという“クロスオーバーシーン”があったことから、数多くの視聴者が前野さん演じる土井に注目した模様で「前野さん、#ブラッシュアップライフ 思い出しちゃうw」など、本作と「ブラッシュアップライフ」のハッシュタグを並べて投稿する視聴者も数多く見られた。また過去2回の放送とも、ラストで1度だけ笑顔を見せてきた朝陽。今回も演奏を終えた後に満面の笑みを浮かべるのだが、視聴者からは「ここで笑ったらキュンしちゃうじゃん」「朝陽さん毎回最後に笑うのずるい」「今日の朝陽さんの笑顔はヤバかった」「毎回最後に朝陽さんの笑顔を見せてもらえるのでしょうか。破壊力が半端ない」といった反応が殺到。「最後の朝陽さんの指揮と笑顔に全部持っていかれて感情ぐちゃぐちゃ」「朝陽さんのために、朝陽さんを笑顔にするために頑張りたい気持ちになってる」など、朝陽の笑顔の虜になる視聴者が続出している模様だ。【第4話あらすじ】初音の復帰ステージ会場に三島が現れ突然のハグ。一方、発表会の成功で自信をつけた団員たちは、もっと大勢の人にオケの存在を知ってもらうために「出張オーケストラをやろう!」と大盛り上がり。朝陽も「オケと市民との距離が近くなる」と賛成し、初音に実施案を提出するよう命じる…。「リバーサルオーケストラ」は毎週水曜22時~日本テレビ系にて放送中。(笠緒)
2023年01月26日「家庭料理は、ご飯を炊いて、具だくさんの汁ものを作れば十分」という、『一汁一菜』の食事スタイルを提唱している、料理研究家の土井善晴先生。Twitter上でたびたび公開される味噌汁の写真が話題を呼んでおり、多くの人が柔軟な料理の発想に驚かされてきました。2023年1月9日に投稿されたのは、『正月明け』を感じさせる1枚。土井先生が食べた味噌汁の中に入っていた、具材は…。ひと椀に守られた自由お味噌汁有限の無限を幸いと知る pic.twitter.com/AbebE5PUnS — 土井善晴 (@doiyoshiharu) January 9, 2023 卵焼きとあんこの餅が入った、味噌汁!意外な組み合わせですが、味噌あんもあるので、甘さとしょっぱさが絶妙なバランスで共存し、おいしいはずです!正月に、あんこと餅の汁粉を食べる人は多くいるでしょう。材料が余った時、どう消費するかと迷いがちですが、これなら手軽に食べられそうですね。投稿には「昔おばあちゃんがお餅の味噌汁を作ってくれたのを思い出した。懐かしい」「お味噌汁の世界は、深くて楽しい」「おいしそう!意外だけどこれもアリですね。真似してみます」などのコメントが多数寄せられていました。味噌汁の具材の組み合わせは、無限。土井先生の自由な試みから、和食の面白さを改めて気付かされます。[文・構成/grape編集部]
2023年01月11日安藤サクラ、永山瑛太らが是枝裕和監督、坂元裕二脚本による映画『怪物』に出演していることが発表され、第1弾ポスター&特報映像が解禁。『万引き家族』の是枝裕和監督と『花束みたいな恋をした』の脚本家・坂元裕二のコラボレーションで話題の本作は、『ラストエンペラー』で日本人初となるアカデミー賞作曲賞を受賞し、『レヴェナント:蘇えりし者』をはじめ国内外を問わず第一線で活躍する坂本龍一による音楽で構成されている。さらに今回発表された安藤サクラ、永山瑛太ほか、「世にも奇妙な物語‘21秋の特別編『スキップ』」に出演した黒川想矢、「最愛」「ミステリと言う勿れ」や連続ドラマ小説「カムカムエヴリバディ」に出演し、「PICU 小児集中治療室」では心臓病で苦しむ少年を好演した柊木陽太が参加。坂元氏の脚本作品「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の高畑充希、「大豆田とわ子と三人の元夫」の角田晃広、さらに中村獅童、田中裕子ら実力派豪華キャストたちの演技のケミストリーにも期待がかかる。解禁された第1弾ポスターは、森の中に佇む2人の子どもを不穏な空気が渦のように取り込んでいくようなビジュアルとなり、どのような物語が繰り広げられるのか、興味をそそるものとなった。また特報映像では、坂本氏が本作のために書き下ろした楽曲と共に、子どもたちの「怪物だーーれだ」という声が何度もこだまする中、是枝監督、坂元氏、そして坂本氏という錚々たるクリエイターたちの名前が浮かび上がり、さらに今回初めて顔ぶれが明かされるキャスト陣の印象深い表情が続いている。そして、学校の上履きのそばに滴り落ちる血。この意味深なカットには『怪物』のタイトルが続いている。『怪物』は6月2日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会
2023年01月05日是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二が初タッグを組んだオリジナル映画『怪物』が、2023年6月2日(金) に全国公開されることが決定した。『万引き家族』でカンヌ最高賞であるパルムドールを受賞した是枝は、今年公開の『ベイビー・ブローカー』でカンヌ国際映画祭にてエキュメニカル審査員賞を受賞。『真実』ではフランス、『ベイビー・ブローカー』では韓国と、世界中の映画人とタッグを組んできた。そんな彼が今最もリスペクトするという坂元は、これまで『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』『初恋の悪魔』など数多くの連続ドラマの脚本を手がけてきた脚本家。『カルテット』では芸術選奨文部科学大臣賞、『大豆田とわ子と三人の元夫』では文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞するなど、数々の受賞歴を誇る。坂元裕二今回のコラボレーションについて、是枝はかねてより坂元の手腕に羨望と畏敬の念を抱いておりファンだったことを明かし、協業についてはどこか諦めていたが、夢が叶ったと喜びを言葉にしている。また坂元の素晴らしい脚本とちゃんと勝負しなくてはいけないと感じながら撮影に挑み、誰よりもこの作品の完成が待ち遠しいと語っている。一方で坂元は、是枝作品の脚本を監督以外の人が書くことについて、無理に決まってると考えていたこと、是枝は憧れの存在のような人であり、嫉妬めいた思いの対象だったこと、その気持ちが少しずつ変化し、今回の映画作りに至ったとのこと。そして本作が自分を好きになれない誰かへのエールになるといいなと思っている、とコメントを寄せている。併せて、森の中を走る2人の子どもたちのイノセントな場面写真と特別映像が公開された。■是枝裕和 コメント全文基本的には自分の映画は自分で脚本を書いて来ましたが、誰か脚本家と組むなら誰が?という質問には必ず「坂元裕二!」と即答してきました。それは、そんなことは自分のキャリアには起こらないだろうとどこかで諦めていたからです、きっと。夢が叶ってしまいました。こんなことを言うと坂元裕二ファンには怒られるかも知れませんが、加害者遺族、赤ちゃんポスト、子供達の冒険旅行、疑似家族と、同じモチーフに関心を持たれている方だなと親近感を抱いておりました。もちろん作品になるタイミングは前後していますし、扱い方は全く違うのですが、それでも彼と自分は同じ時代を生き同じ空気を吸って吐いているんだと感じていました。そして、何より、その題材をとてつもなく面白いものに着地させる手腕には、羨望と畏敬の念と両方を抱いておりました。今回は、縁あって共同作業が実現してしまいました。監督としてこの素晴らしい脚本とちゃんと勝負しなくてはいけないと、ファンであることは隠したつもりだったのですが、恥ずかしながら、バレバレだったと思います。まだタイトル以外は明かせませんが、誰よりもこの作品の完成が待ち遠しいです。■坂元裕二 コメント全文是枝作品の脚本を是枝さん以外の者が書くと聞くと、観客の方はどのように思われるのでしょう。わたしは、「え、そんなことはありえるの?無理に決まってるでしょ」派です。是枝監督は世界一の脚本家でもありますから。しかも撮影現場で俳優やスタッフと対話しながら脚本を作っていくタイプの監督です。そんな仕事を引き受けた脚本家がいたら、身の程知らずだなと苦笑いするはずです。まったくもって愚か者ですね。是枝さんは学年もクラスも違っていて話したこともないけど、時々廊下で目が合ったり、持ってるものを見て真似して手に入れたくなる、憧れの存在のような人でした。あんな人になりたかったな、なれなかったな。いいな、羨ましいな。そんな嫉妬めいた思いの対象だった是枝さんが、『海よりもまだ深く』という映画の作中やインタビューで「こんな自分になりたいわけじゃなかった」と語られていて、驚きました。是枝さんの秘密をちょっと知ったような気になりました。誰だって多かれ少なかれ自分に納得いかなくて、こんなつもりじゃなかったと思いながら生きていて、どこかで折り合いをつけようとするけど、良いこともあれば悪いこともある。自分のことがあまり好きじゃなかったりする。廊下の向こうにいる是枝さんのことを見かけるたびに、「僕もそうなんだよね」と心の中で勝手に話しかけてみたりする、そんな存在に変わって、この映画もそんな風にして作っていきました。自分を好きになれない誰かへのエールになるといいなと思っています。映画『怪物』特別映像<作品情報>映画『怪物』2023年6月2日(金) 全国ロードショー監督・編集:是枝裕和脚本:坂元裕二企画・プロデュース:川村元気山田兼司関連リンク公式サイト:::
2022年11月18日是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二が初タッグを組むオリジナル映画 『怪物』(2023年6月2日)が公開されることが18日、明らかになった。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作。今回、森の中を走る2人の子供たちのイノセントな写真と、作品タイトルが『怪物』であることが明らかになった。監督を務める是枝裕和は『そして父になる』(13年)でカンヌ国際映画祭の審査員賞を受賞、さらに『万引き家族』(18年)ではカンヌ最高賞であるパルムドールを受賞するという栄誉に輝き、今年公開の『ベイビー・ブローカー』(22年)ではカンヌ国際映画祭にてエキュメニカル審査員賞を受賞。主演のソン・ガンホは韓国人俳優として初となる最優秀男優賞を受賞し話題となった。『真実』(19年)ではフランス、『ベイビー・ブローカー』では韓国と、世界中の映画人とタッグを組んできた是枝監督が、久々に日本での映画制作を行う。また本作の脚本を務めるのは、映画『花束みたいな恋をした』の脚本家・坂元裕二。是枝監督が今最もリスペクトするという坂元はこれまでドラマ『Mother』(10年)、『最高の離婚』(13年)、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(16年)、『カルテット』(17年)、『大豆田とわ子と三人の元夫』(21年)、『初恋の悪魔』(22年)など、視聴者の心を捉えて離さない数多くの連続ドラマの脚本を手掛けている。また数々の受賞歴を誇り、『最高の離婚』では日本民間放送連盟賞最優秀賞、『Mother』では第19回橋田賞、『Woman』では日本民間放送連盟賞最優秀賞、『カルテット』では芸術選奨文部科学大臣賞、『anone』ではMIPCOM BUYERS’ AWARD、『大豆田とわ子と三人の元夫』では文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞している。是枝はかねてより坂元の手腕に羨望と畏敬の念を抱いておりファンだったことを明かし、協業についてはどこか諦めていたが、夢が叶ったのだという。一方で坂元は、是枝作品の脚本を監督以外の人が書くことについて、無理に決まってると考えていたこと、是枝は憧れの存在のような人であり、嫉妬めいた思いの対象だったが気持ちが少しずつ変化し、今回の映画作りに至ったことについて触れている。互いにリスペクトしあいながらも、実現不可能と思ってきた夢のコラボレーションが結実した新作で、撮影は2022年の春と夏に終え、現在ポストプロダクション中となっている。○是枝裕和監督 コメント基本的には自分の映画は自分で脚本を書いて来ましたが、誰か脚本家と組むなら誰が?という質問には必ず「坂元裕二!」と即答してきました。それは、そんなことは自分のキャリアには起こらないだろうとどこかで諦めていたからです、きっと。夢が叶ってしまいました。こんなことを言うと坂元裕二ファンには怒られるかも知れませんが、加害者遺族、赤ちゃんポスト、子供達の冒険旅行、疑似家族と、同じモチーフに関心を持たれている方だなと親近感を抱いておりました。もちろん作品になるタイミングは前後していますし、扱い方は全く違うのですが、それでも彼と自分は同じ時代を生き同じ空気を吸って吐いているんだと感じていました。そして、何より、その題材をとてつもなく面白いものに着地させる手腕には、羨望と畏敬の念と両方を抱いておりました。今回は、縁あって共同作業が実現してしまいました。監督としてこの素晴らしい脚本とちゃんと勝負しなくてはいけないと、ファンであることは隠したつもりだったのですが、恥ずかしながら、バレバレだったと思います。まだタイトル以外は明かせませんが、誰よりもこの作品の完成が待ち遠しいです。○坂元裕二氏 コメント是枝作品の脚本を是枝さん以外の者が書くと聞くと、観客の方はどのように思われるのでしょう。わたしは、「え、そんなことはありえるの? 無理に決まってるでしょ」派です。是枝監督は世界一の脚本家でもありますから。しかも撮影現場で俳優やスタッフと対話しながら脚本を作っていくタイプの監督です。そんな仕事を引き受けた脚本家がいたら、身の程知らずだなと苦笑いするはずです。まったくもって愚か者ですね。是枝さんは学年もクラスも違っていて話したこともないけど、時々廊下で目が合ったり、持ってるものを見て真似して手に入れたくなる、憧れの存在のような人でした。あんな人になりたかったな、なれなかったな。いいな、羨ましいな。そんな嫉妬めいた思いの対象だった是枝さんが、『海よりもまだ深く』という映画の作中やインタビューで「こんな自分になりたいわけじゃなかった」と語られていて、驚きました。是枝さんの秘密をちょっと知ったような気になりました。誰だって多かれ少なかれ自分に納得いかなくて、こんなつもりじゃなかったと思いながら生きていて、どこかで折り合いをつけようとするけど、良いこともあれば悪いこともある。自分のことがあまり好きじゃなかったりする。廊下の向こうにいる是枝さんのことを見かけるたびに、「僕もそうなんだよね」と心の中で勝手に話しかけてみたりする、そんな存在に変わって、この映画もそんな風にして作っていきました。自分を好きになれない誰かへのエールになるといいなと思っています。(C)2023「怪物」製作委員会 (C)藤井保
2022年11月18日是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二の初タッグで贈るオリジナル映画『怪物』の公開が決定した。是枝監督といえば、『万引き家族』でカンヌ最高賞・パルムドールを受賞するという栄誉に輝いたことが記憶に新しく、近年では『真実』『ベイビー・ブローカー』と世界中の映画人とタッグを組んだ作品も続いたが、今回日本で映画製作を行った。また、坂元さんは、「Mother」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「カルテット」『花束みたいな恋をした』などを手掛ける脚本家。かねてより坂元さんの手腕に羨望と畏敬の念を抱いており、ファンだったという是枝監督は、「夢が叶ってしまいました。こんなことを言うと坂元裕二ファンには怒られるかも知れませんが、加害者遺族、赤ちゃんポスト、子供達の冒険旅行、疑似家族と、同じモチーフに関心を持たれている方だなと親近感を抱いておりました。もちろん作品になるタイミングは前後していますし、扱い方は全く違うのですが、それでも彼と自分は同じ時代を生き同じ空気を吸って吐いているんだと感じていました」と明かし、「まだタイトル以外は明かせませんが、誰よりもこの作品の完成が待ち遠しいです」とコメント。一方、坂元さんは「学年もクラスも違っていて話したこともないけど、時々廊下で目が合ったり、持ってるものを見て真似して手に入れたくなる、憧れの存在のような人」と是枝監督について話し、「自分を好きになれない誰かへのエールになるといいなと思っています」と語っている。そんな互いにリスペクトし合いながらも、実現不可能と思ってきた夢のコラボレーションが結実した本作。詳しい内容は明らかになっていないが、森の中を走る2人の子どもたちが映る映像と写真が公開されている。なお、撮影は春と夏に終えており、現在ポストプロダクション中だという。『怪物』は2023年6月2日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会
2022年11月18日「家庭料理は、ご飯を炊いて、具だくさんの汁ものを作れば十分」という、『一汁一菜』の食事スタイルを提唱する、料理研究家の土井善晴先生。Twitterに、たびたび味噌汁の写真をアップし、話題になっています。土井先生の『お味噌汁』ツイートが話題に「具が斬新」「どんな味がするんだろう」2022年11月2日、土井先生はきのこの味噌汁がある食卓写真を投稿。きのこがたっぷり入った味噌汁と一緒に、食べていたものは…。きのこのおみそしる pic.twitter.com/SHZryCUrIL — 土井善晴 (@doiyoshiharu) November 2, 2022 味噌汁の横に添えられていたのは、ご飯…ではなく、バターが付いたトースト!さらに、味噌汁の中に、トーストが浸された1枚も公開されていました。「味噌汁といえばご飯」という先入観を、きっと多くの人が持っているでしょう。土井さんの柔軟な料理の発想には、驚かされますね。投稿には、さまざまなコメントが寄せられています。・味噌汁とパンの組み合わせも驚きだけど、パンを浮かべちゃうのがもっと驚き!・その手もありなんだ!味噌汁の中には、無限の可能性があるんですね。・こうきたか…!きのこの味噌汁にバターが溶けたパン…最高です。・我が家は、パンの日も、味噌汁を作るのでおいしさが分かります!味噌にバターを入れると、コク深い味わいになるので、味噌汁にバタートーストは意外に見えて、おいしいのかもしれません。「日々の食卓は、もっと自由であっていい」…そんな土井先生の優しさを感じる投稿ですね。[文・構成/grape編集部]
2022年11月07日和食の素晴らしさを長きにわたって伝え続けている、料理研究家の土井善晴さん。大御所ゆえの厳しい雰囲気が漂っていたら…ドキドキしながら職場にお邪魔をすると、待っていたのはこの笑顔!――LINEスタンプを出されたりアプリでレシピを発信したり、新しい形での活動が増えていらっしゃる印象が。失礼な言い方かもしれないのですが、“おもしろいおじさん”と思っている若い世代も多い気がします。土井善晴:あ、そう?でもそれはそれで嬉しいです。昔は笑わないし物言わないし、それこそNHKの『きょうの料理』に出ても、じっとしゃべらないのがええ料理人、みたいな印象がありましたよね。でも、今の人たちに何かを伝えようと思ったら、それではいけないと思うんですよ。私は若い人たちのために、未来が少しでも良くなるために、いろいろなことを伝えていきたいと思っているので。――伝えたいと思っていることとは、どんなことですか?土井:まず、「料理することの意味」それに「料理は楽しいことが一番大事」ということかな。料理って大変と思ってほしくない。プロの料理人にとって料理は厳しいものだけど、家庭料理は毎日のことだから楽しくないと続けられないでしょう。そのためには、料理はやらされるのではなく自分がやるべきことだと自覚をする。料理をしきちんと整え、そうして、食べることです。手をかけるんじゃなくて、シンプルに料理して、きれいに整えることを繰り返し、自分でできることを続けることで、何もかも良くなります。――11月11日公開の映画『土を喰らう十二ヵ月』で、撮影での料理を担当されました。映画に関わるのは初めてですか?土井:はい。すごく楽しかったです。なので終わるのが寂しかったし、終わったあとしばらくはロス感がありました。いま振り返っても、いい時間だったと思います。一つのことを、妥協せず、みんなでやり遂げるという映画の仕事は充実感がありました。――山暮らしをする初老のツトムの12か月を描いているわけですが、実際の撮影はどのくらいの時間がかかったのでしょう?土井:最初にここ(土井先生の事務所)に監督が来てから、出来上がるまで2年以上かな。――2年以上!!長い…。土井:準備に半年、撮影に1年半。新型コロナ禍での撮影でしたから、長引いたところもあるんですが…。例えば、たけのこを料理するシーンがあるんですが、コロナで撮影が止まっていた間に旬が終わってしまって、「仕方ない、来年ですね」って(笑)。12月になれば小さなたけのこは出てくる、缶詰もあるけど、それでは意味がないのです。この映画で描きたいのは、掘りたての旬のたけのこの美しさですから。それを撮るのが、この映画の一番大事なところですから、誤魔化しが利かない。途中「この撮影終わるんかな」って思いましたが(笑)。「一体何をしたいのか」。スタートはまるで哲学問答。――どういった経緯で、映画の料理をご担当することに?土井:監督から、「映画の中の料理をやってほしい」というお話をいただいたんです。でも私は、先ほども言いましたが映画は経験したことがない。一方で、テレビでできなかったことが、映画でできるのかなと、期待もしますし。ただ依頼があった時点では、監督がこの映画で、どれほどの料理を撮りたいのか、料理の何を見せたいのかがわからなかった。だから最初は、「何をしたいんですか?」という問いかけから始まりました。――難しいですね。哲学問答みたいです。土井:料理って、全て意味があるものです。どういう人がどんな場所で、何を作るのか。季節、素材、時間、食べる相手、そして気持ち。さらに今回は、映画の中の調理時間や調理道具…。そういったさまざまな要素が関わることで、結果自ずと何をすべきか、何ができるかが決まってくるものです。映画に関しては、撮影時の季節にある素材で、どの程度それを実現しようとされているのかが、当然私にはわからない。そうした料理の根本的な意味を共有できないと、話もできないのです。なので和食や日本の食文化について時間をかけて話したり、30年以上付き合いしている山行きの友達を紹介したり、実際に自然と共に暮らす陶芸家の人たちに会いに行ってもらったり。そういうことを積み重ねて、監督やスタッフたちと価値観を共有した上で、この映画にとってどういう料理がふさわしいかを考えていきました。そうしてようやく、監督になにか1つキーワードを出してもらって、「それだったらこういうものはどう?」みたいなイメージのキャッチボールができるようになりました。――キーワードから次に繋げる連想ゲームみたいですね?土井:そのとおり。私にとっては、そのプロセスがとてもおもしろかったし、今なかなか他のメディアでは、そこまでゆっくり掘り下げてものを考えることは、ないんですよ。そこまで余裕もないし、一つのコンセプトを達成するので精一杯ですから。でも、映画も料理も、作る過程や作り手と受け手の関係性があってこそ存在するものですし、だからこそ私は、そこに情緒を感じます。そして美しさや美味しさというのは、そういった積み重ねの中に、見つけられるものなんじゃないでしょうか。――畑の中から掘り出した小芋を煮たり、掘りたてのたけのこを炊いたり…。映画を拝見すると、本来料理というのは、季節の素材によって“作らされている”んだなと感じました。土井:そもそも料理は、素材と人間の対話って言いますでしょ。自然の中で人間が健全に生きることが、料理の役目です。根源的には、料理して食べることが生きるということです。しかし世の中が変わり、自然より経済が中心になって、暮らしの中にまで入ってきて、その結果、自然と人間の関係や、人間と人間の関係までも健全性が保てなくなった。もっともっとと富を望み、もっともっと楽したいと思うようになり、経済を大きくするため、あらゆるものが過剰になっていきました。消費できないほどのものを作り、食べられないほど買い物をしているんです。私たちの富も、負債も、全て地球からの借金です。自分のことしか考えない人間は、なんと愚かで、アホやなあと思う。私らの世代より上の人は、子供や孫の幸せを考えるのが、当たり前やと思うんですが、そうならないのは不思議なくらい。いま私たちに希望があるとすれば、〈料理をすること〉だと思います。小さな私たちの食事は大きな地球と繋がっています。――土井さんが食べ物と人間の関係性を考えるようになったのは、いつ頃からですか?土井:20歳のときだったかな…。一番最初にフランスに行く前に、大阪で歯科医をされていた片山恒夫先生から「料理をするなら、これ読んどきや」と、一冊の本をいただきました。それは『食生活と身体の退化』という、アメリカ人の歯科医師、ウェストン・プライス博士が先住民族の食生活を10数年にわたって調べたフィールドワークをまとめた本で、未開の地域に文明や文化が入ることで食生活が変わり、その結果アゴが細い子が生まれ、八重歯ができ、虫歯などが驚くほど増えていった、ということなどが書かれていました。若かった私にはかなりショックな内容で…。なので、それを読んで、体を傷つけるようなものは食べてはいけない、ということを実感したんです。そこは今までずっとブレてないですね。――自分の体は、食べたもので出来上がるわけですもんね。土井:そう。精神も、食べたものでできています。酒を飲めば酔っ払うのですから、人間の精神と肉体は平衡しているのです。食べるものが健全であることで、心身の健康が得られるわけです。また〈食べるだけのひと〉は、冷静ではありません。家族を思って〈料理するひと〉は、常に冷静。それが料理の力です。土井さんが料理を手掛けた映画『土を喰らう十二ヵ月』。信州の山荘で暮らす作家のツトム(沢田研二)は、自作の野菜や山で収穫した山菜などを使い料理を作る。東京に住む恋人の真知子(松たか子)と、炙った小芋や炊いたたけのこを食べるのが至福のとき。しかし季節の移ろいとともに人間関係に変化が…。監督・脚本/中江裕司音楽/大友良英11/11より全国公開。どい・よしはる1957年2月8日生まれ、大阪府出身。大学卒業後、スイス、フランスでフランス料理、大阪で日本料理を学ぶ。料理学校勤務後、料理研究家として独立。以後、テレビや雑誌、書籍などを通じ、家庭料理の魅力を伝えている。著書に『一汁一菜でよいという提案』(新潮社)、中島岳志さんとの共著『ええかげん論』(ミシマ社)などが。公式レシピ・アプリ「土井善晴の和食」も好評。※『anan』2022年11月9日号より。写真・小笠原真紀(by anan編集部)
2022年11月04日土井善晴さんが考える食事との向き合い方は、体や健康にだけでなく、心にとっても“おいしい”しんどい日々への処方箋でもありました。一生懸命生きることが自分を癒すことに繋がる。インタビューの冒頭、スタッフが「土井先生のツイッターの絶妙なゆるさが好きで…」と伝えると、「そうそう、ゆるいの。人生なんて、ゆるいもんですよ」と笑って答えてくれた、日本を代表する料理研究家・土井善晴さん。2016年に上梓し、大ベストセラーとなった著書『一汁一菜でよいという提案』では、“ご飯と具だくさんの味噌汁。それさえあればいい”という、和食の原点となる食事の型を世の中に広め、毎日の料理にストレスを感じている人々の心を優しくほぐした。「“一汁一菜”は、みんな何をそこまで苦しんでいるの?という問いかけなんです。いまから10年くらい前、世の中の女性たちがみんな、“晩ごはん、何を作ろう?”という悩みを抱え、料理を負担に感じていることを知ったんです。確かに、仕事でも、会社に行って“今日、何をしよう”というところから考え始めたらしんどいし、毎日不条理な時間を過ごすことになる。そこで、一汁一菜を提案したら、“肩の荷が下りた”“救われた”と、たくさんの反響をいただいたんです」とはいえ、目にするSNSには華やかな食卓の写真が溢れ、品数が少なければ手抜きのような気がして後ろめたさを感じたり、手をかければかけるほどおいしくなると思い込んで、苦しみから解放されていない人も多いはず。「それは、他者の目を意識しすぎているということやね。そもそも、一汁一菜は手抜きではないんです。ずっと食べ続けたとしても健康でいられる、伝統的な和食の型。今の人たちは、料理は味付けだと思っているでしょう?でも、それは西洋的な文化。日本の家庭料理は、そもそも手をかける必要がないんです。泥を洗い、火を通して、素材をそのままいただけばいい。手をかければ手間も増え、そのぶん素材は傷み、鮮度は落ちます。素材を生かすには、シンプルに料理するのが一番。こういうことを知れば、正しい判断ができるようになって、他者の目を気にすることなく、もっとラクに生きられるようになるんです」まずは、“自分で知り、考えること”が幸せへの近道だと言う。「私が話している一汁一菜も、強制ではなく、“という提案”であって、単なる種まきにすぎない。それを、自分でいいな、やってみようかなと思った時に、初めて芽が出るんです。一番大事なのはね、自立することやと思います。ラクしてコンビニや外食に依存すると、そこに後ろめたさを感じて心は安らかじゃないよね。逃げたって何も解決しない。自分で考えて、自分でやることでしか、自分を幸せにすることなんてできないから」たとえ見栄えがよくなくても、外食に依存するより、自分で作れば満足感を得られる。それが心の穏やかさや、自分自身をいたわることにも繋がるのかもしれない。「一汁一菜なら、今まで料理をしてこなかった人でも、簡単にできるでしょう?べつにね、ご飯と味噌汁じゃなくて、パンでもパスタでもいいんです。大事なのは、自分で手を動かすということ。生きていくということを、一生懸命やること。それが結局、自分を癒すことにも繋がるんです」それは、食以外のことでも同じだと土井さんは言う。「料理でも仕事でも、面倒やな、イヤやなと思った瞬間、ずっと追いかけてくるからね。自分から向かっていかないと、何も変わらない。料理をすることは、自立すること。自立するというのは、判断すること。それができないと、社会の情報に惑わされてしまうし、そこに共感できなければ、また自分だけ取り残されたような気分になって、ますます生きづらくなる。自分の価値観がしっかりしていれば、人はきっと幸せになるし、自分の道を切り開けるようにもなりますよ」どい・よしはる1957年2月8日生まれ、大阪府出身。料理研究家、「おいしいもの研究所」代表。NHK『きょうの料理』に不定期出演中。近著に『一汁一菜でよいと至るまで』(新潮新書)などがある。※『anan』2022年9月14日号より。写真・魵澤和之(まきうらオフィス)取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2022年09月09日織田裕二が刑事役で主演する特集ドラマ「ガラパゴス」の制作開始が決定した。捜査一課・継続捜査班の刑事・田川信一は、鑑識課の木幡祐子に頼まれて身元不明の死者リストを調べていた。田川は、リスト「903」の男が一酸化炭素中毒自殺に見せかけて殺害されたことを見抜く。田川と木幡は男の死を丹念に捜査し、男が沖縄県出身の派遣労働者・仲野定文だと突き止める。一方、特殊班捜査係の鳥居は田川の行動に目を光らせつつ、裏では人材派遣大手ホープネス・ホールディングスの森社長、自動車メーカー・ヒラガモーターズの松崎社長と緊密な関係を結んでいた。そして田川は、生前の仲野がホープネス系列の人材派遣会社に登録し、ヒラガモーターズの自動車工場に働いていたことを知る。仲野がネット上で何かを告発しようとしたことも――。原作は、相場英雄の同名小説。団地の一室で青年の遺体発見。自殺とされていたが、実は、大きな悪の構図によって仕組まれた殺害だった――というあらすじ。織田裕二が捜査一課・継続捜査班の刑事・田川を演じるほか、鑑識課の木幡祐子を桜庭ななみ、派遣労働者・仲野定文を満島真之介、特殊班捜査係・鳥居を伊藤英明、森社長を高嶋政宏、ほかにも鶴見辰吾、泉里香、上地雄輔、金井勇太、野間口徹、東幹久、篠原ゆき子、あめくみちこ、津嘉山正種、戸田菜穂らが出演する。原作者・相場英雄コメント働いても働いても一向に給料が上がらない……先進七カ国中で最も平均給与の安い国が日本だ。世界的に見ても特段に規制が緩和され、派遣労働者の数が大多数となった日本の労働市場の歪さが原因の一つだ。原作を描いた七年前よりも、働く者を取り巻く環境はより苛烈になっている。ドラマの中で、リアルな田川警部補がどのように悪の存在を炙り出していくのか。多くの視聴者は、粘り強い田川の捜査に釘付けとなるはずだ。田川が辿る容疑者確保への道筋は、あなたが直面している厳しい生活の写し鏡かもしれない。織田裕二コメントバブルが弾け、日本経済は這い上がれずにいる。何故か?「ガラパゴス」を読んで、今の日本がどういう状態にあるのか。いかに危ういか・・・今の円安は崩壊の始まりなのか?このドラマを観て胃が痛くなるかもしれない。ただ、これほど解かりやすく今の日本の問題点を炙り出してくれる作品はないだろう。僕も、演じる上でこれほど「・・・怖い」と感じたことはない。特集ドラマ「ガラパゴス」は2023年、BSプレミアム・BS4Kにて放送予定(90分全2回)。(cinemacafe.net)
2022年08月24日