俳優の平泉成が初主演を務める映画『明日を綴る写真館』(6月7日公開)の場面写真が11日、公開された。今回公開されたのは、同作で年の差タッグを組む平泉・佐野晶哉のほか佐藤浩市・黒木瞳・市毛良枝らの姿も捉えた場面写真。自分の遺影を撮りたいと鮫島写真館を訪れた客の牧(佐藤)の表情を撮り逃すまいとシャッターを切る鮫島(平泉)や、物語の鍵となる1枚の写真を見る太一(佐野)と彼を見つめる母・冴絵(黒木)、普段は無口な鮫島を長年明るく支え続けてきた妻・桜(市毛)の姿が切り取られている。さらに、牧の妻・悦子(吉瀬美智子)をはじめ、太一がカメラマンになるきっかけを作った父・彰(高橋克典)や、鮫島写真館の近くにあるケーキ屋の店主・杉田(田中健)、ホスピスで療養生活を送る雪代(美保純)、鮫島と太一らが立ち寄るラーメン屋の大将(赤井英和)など、師弟関係を結んだ鮫島と太⼀が“人生の思い残し”に触れる中で出会う人物たちの姿が捉えられている。コメントは以下の通り。○■佐藤浩市今作は平泉成主演と秋山監督に伺いぜひ参加をとお願いし叶いました。成さんとは半世紀近くのお付き合い、様々な作品で御一緒させて頂きました。成さんの背中は語ります。我々は登頂のない登山を続ける山人、ふと足を停めて見る景色の美しさはあれ、直ぐに背中を押され、また歩きだすんだと。それで良いんだよね成さん!○■黒木瞳平泉成さんの主演映画のお話を伺って、是非参加させていただきたいと監督に申しました。成さんとはこれまで何度も共演させていただいていて懐の深さやあたたかさ、優しさにいつも癒されていました。成さんとご一緒する時はいつもとても楽しい現場です。今回もご一緒させていただいて思い出に残る作品となりました。今回の物語は成さんにしか演じられないような職人気質の魂や家族愛にあふれた心温まる作品です。初主演と伺って驚きました。成さんとご一緒する作品がまた一つ増えて私も嬉しく思っています。佐野さんは私の息⼦役として共演させていただきました。とても魅⼒的で可能性を秘めた⽅だと感じました。ご一緒にお芝居をして私も刺激を受けました。秋山純監督の熱量のおかげで、私も今までと違った女性を演じることができて感謝しています。多くの皆様にこの映画をご覧いただけることを心から願っております。○■市毛良枝重ねた年輪が⾒えるような成さんの広い背中、見つめる若者たちの真剣なまなざし。年を重ねることも悪くないと思える美しい世界。そんな中にいられた毎日が幸せでした。子どもの頃、小さな町にも必ず写真館がありました。そこには人の思いと愛が詰まっていたんだと……。成さん主演おめでとうございます。(C)2024「明⽇を綴る写真館」製作委員会 (C)あるた梨沙/KADOKAWA【編集部MEMO】映画『明日を綴る写真館』は、あるた梨沙氏による同名漫画の実写化作。さびれた写真館を営む無口なカメラマン・鮫島(平泉成)の写真に心を奪われた気鋭のカメラマン・太一(佐野晶哉)は、華々しいキャリアを捨て、弟子入りを志願する。家族とのコミュニケーションすら避けてきた太一は、訪れる客と丁寧に対話を重ね、カメラマンと被写体という関係を超えてまで深く関わる鮫島の姿に驚きを隠せない。人々の抱える悩みや問題のために必死に奔走する鮫島に振り回されながらも、自分に足りないものに気付き始める太一。同時に、鮫島とその家族にも目を背けてきた“想い残し”があることを知る。変わりゆく太一が、悔いのない未来のために踏み出した一歩。その先に続く、思いもよらない奇跡に涙する。
2024年04月11日俳優の平泉成が初主演を務める映画『明日を綴る写真館』(6月7日)が公開されることが2日、明らかになった。○■映画『明日を綴る写真館』に平泉成、佐野晶哉ら同作はあるた梨沙氏による同名漫画の実写化作。60年のキャリアを誇り、公開直前に80歳を迎える平泉が満を持しての初主演を飾る。相手役には、先日CDデビューが発表となりエンタメ界の注目を集める「Aぇ! group」に所属し、俳優としての活躍に期待が集まる佐野晶哉が抜擢された。平泉は自身の趣味である写真撮影ともリンクするカメラマン役として、さびれた写真館を営む鮫島を演じる。佐野は、鮫島に弟子入りを志願する気鋭の若手カメラマン・太一役に。年齢も考え方も全く違うが、“自分に素直になれない”という共通点を持つ2人は、人々の抱える“想い残し”のために奔走し、自分自身と向き合い互いに影響し合いながら成長。やがて思いもよらない奇跡を起こす。年齢58歳差の2人の競演に加え、ウェディングプランナーとして活躍する太一の母・冴絵役に黒木瞳、鮫島の妻・桜役に市毛良枝、鮫島写真館に訪れる客・牧役に佐藤浩市、牧の妻・悦子役に吉瀬美智子、太一の父親役に高橋克典、街のケーキ屋を営むパティシエ・杉田役に田中健、さらに美保純や赤井英和といった、ベテラン俳優陣が出演する。企画・プロデュース・監督は、平泉と佐野も出演した映画『20歳のソウル』(22年)でメガホンを取った秋山純が務めた。ポスタービジュアルと予告映像も公開。ポスタービジュアルでは、長年シャッターを切ることで様々な“人生”の瞬間を切り取ってきたベテランカメラマンの鮫島(平泉)と、気鋭の若手カメラマンとしての華々しいキャリアを捨てて鮫島に弟子入りした太一(佐野)を上下に配置した。予告映像では、鮫島と太一の出会い、そして “想い残し”を抱えた写真館を訪れる人々の人生の瞬間が切り取られる。鮫島と出会う前は他人に関心を持たず淡々と写真を撮っていた太一だが、「音が鳴るんです。鮫島さんの写真は。」と、鮫島が撮った写真に感銘を受け、弟子入りを志願。遺影を撮りたいと願い出る牧(佐藤)や、ホスピスで療養生活を送る雪代(美保)らの人生に触れていく。「被写体を撮ることだけが写真家の仕事じゃないだろ」そう言って客の心残りや後悔に向き合う鮫島の姿勢を傍で見守るうちに、太一自身の過去への“想い残し”に対する気持ちが変化していく。感情を露わにして涙を流す太一と、後悔の表情を見せる鮫島が抱える“想い残し”が気になる映像となっている。○●平泉成 コメント秋山監督から「映画を一緒にやりましょう」とお誘いを受け、お話をお聞きしたところ、なんと主演での出演でした。いつの日かこんなことも…と60年、コツコツと積み重ねてきたつもりの俳優人生でした。鮫島写真館に集う人々の優しくて心温まる愛情物語、そして何より私好みのシナリオでもありましたので「よろしくお願いします」とお返ししました。撮影が始まり、多くのスタッフ・キャストのみんなとパスだ、フェイントだ、ロングパスだ、とまるでサッカーのような現場でしたが、秋山監督の大きな背中を皆で追いながら全力で走り抜きました。佐野くんは素直でチャーミング、とてもとても良かったです。また若い頃から知っているベテラン俳優陣も快く出演してくださり、そのお芝居は深みを増した素敵なものでした。人の温もり、人を想う心が物語の底にあり、きっとこの作品を押し上げてくれると思います。どうか劇場に足をお運び楽しんでください。○●佐野晶哉 コメント五十嵐太一役で出演させていただきますAぇ! groupの佐野晶哉です。「またかならずやろう!」と言ってくださっていた秋山監督と中井さんの作品に、もう一度出演させていただき撮影期間は喜びの毎日でした。日常に綴られている愛を思い出せる温もりに溢れた作品です。成さんと鮫島さんの背中を重ね合わせながら太一と共に成長させていただきました。この映画が皆さんの明日を彩る一枚になることを願ってます。○●原作:あるた梨沙 コメント映画化のお話をいただいたときは、驚きと喜びが同時に湧き上がりました。まさか自分の漫画が映画化するなんて!の驚きと、私の漫画を見つけてくれてありがとうございます!の喜びです。一度、撮影現場にもお邪魔したのですが、写真を確認するためにモニターを見つめる太一の表情、そこに声をかける鮫島さんの優しい声色。平泉さん、佐野さん、おふたりともイメージ通りに(イメージ以上に)キャラクターを表現してくれていて感動しました。太一たちの仕事が、生活が、成長が、たくさんの方に見ていただけることを嬉しく思っています。映画版『明日を綴る写真館』の公開、とても楽しみです!【編集部MEMO】映画『明日を綴る写真館』は、あるた梨沙氏による同名漫画の実写化作。さびれた写真館を営む無口なカメラマン・鮫島(平泉成)の写真に心を奪われた気鋭カメラマン・太一(佐野晶哉)は、華々しいキャリアを捨て、弟子入りを志願する。家族とのコミュニケーションすら避けてきた太一は、訪れる客と丁寧に対話を重ね、カメラマンと被写体という関係を超えてまで深く関わる鮫島の姿に驚きを隠せない。人々の抱える悩みや問題のために必死に奔走する鮫島に振り回されながらも、自分に足りないものに気付き始める太一。同時に、鮫島とその家族にも目を背けてきた“想い残し”があることを知る。変わりゆく太一が、悔いのない未来のために踏み出した一歩。その先に続く、思いもよらない奇跡に涙する。(C)2024「明日を綴る写真館」製作委員会 (C)あるた梨沙/KADOKAWA
2024年04月03日“ミスター平成仮面ライダー”と呼ばれたスーツアクターの高岩成二と『仮面ライダーギーツ』(2022年)で仮面ライダーハクビ/桜井沙羅役を演じた俳優の志田音々が29日、埼玉・ところざわサクラタウンで行われた『生誕50周年記念 THE 仮面ライダー展』埼玉会場のオープニングセレモニーに登壇した。2人はスペシャルアンバサダーで、イベントではトークショーを実施。開催地の所沢も“特撮の聖地”が数多くある。そのうち所沢市民文化センターミューズや航空公園が代表例で、高岩は「背景が変わらないので、監督が飽きちゃって、なかなか使わなくなった」と苦笑いで明かした。航空公園の思い出を語る際には「僕の記憶だと『カクレンジャー』です」と懐かしむ。高岩は、平成仮面ライダー作品20作中の18作の主役を演じているが、その前には1994年放送の『忍者戦隊カクレンジャー』ニンジャレッド役も務めている。「カクレンジャーでよく行ってましたね」と話したところでMCから「今年は30周年ですね」と話題が。高岩は「ですね!いい振りでした」と答え、節目の年にファンミーティングも行うことが決定している『カクレンジャー』の話に笑顔が広がっていた。また、『仮面ライダーV3』(1973年)の仮面ライダーV3/風見志郎役の宮内洋も登場。高岩と宮内はヒーローショーも行っていた。『THE 仮面ライダー展』は、昭和・平成・令和と3つの時代を生きた「仮面ライダー」の魅力をさまざまな角度から紹介し、「来場者一人一人の“あの頃”を思い出してほしい!」という思いが詰まった記念展。埼玉会場は、東京会場以来、約1年3ヶ月ぶりの首都圏での開催となる。期間は、あす30日から5月6日まで。
2024年03月29日“ミスター平成仮面ライダー”と呼ばれたスーツアクターの高岩成二と『仮面ライダーギーツ』(2022年)で仮面ライダーハクビ/桜井沙羅役を演じた俳優の志田音々が29日、埼玉・ところざわサクラタウンで行われた『生誕50周年記念 THE 仮面ライダー展』埼玉会場のオープニングセレモニーに登壇した。イベントではトークショーを実施。高岩は、平成仮面ライダー作品20作中の18作の主役を演じている。一方、令和仮面ライダーは5作で多くのスーツアクターが1号ライダーを演じている。後輩の活躍に高岩は「頑張ってるな、と思います。大変なポジションというのは僕も身をもって知っているので。夏の暑い日、冬の寒い日、きっと大変なんだろうな、永徳と思って」と現在放送中の『仮面ライダーガッチャード』で初めて1号ライダーを務めている永徳にエールを送った。また、この流れについても言及。「僕は連続して平成のライダーやらせていただきましたけども、令和に入ってから毎年、主人公のスーツアクターが変わっていくのはすごくいいことだなと思って。若手にもすごくチャンスが多くあるので、すごくいいなと思って見てますね」と笑顔を見せていた。さらに、『仮面ライダーV3』(1973年)の仮面ライダーV3/風見志郎役の宮内洋も登場。高岩と宮内はヒーローショーも行っていた。『THE 仮面ライダー展』は、昭和・平成・令和と3つの時代を生きた「仮面ライダー」の魅力をさまざまな角度から紹介し、「来場者一人一人の“あの頃”を思い出してほしい!」という思いが詰まった記念展。埼玉会場は、東京会場以来、約1年3ヶ月ぶりの首都圏での開催となる。期間は、あす30日から5月6日まで。
2024年03月29日“ミスター平成仮面ライダー”と呼ばれたスーツアクターの高岩成二と『仮面ライダーギーツ』(2022年)で仮面ライダーハクビ/桜井沙羅役を演じた俳優の志田音々が29日、埼玉・ところざわサクラタウンで行われた『生誕50周年記念 THE 仮面ライダー展』埼玉会場のオープニングセレモニーに登壇した。イベントではトークショーを実施。スペシャルアンバサダー就任について、高岩は「各地方では(『仮面ライダーゴースト』仮面ライダーネクロム/アラン役の)磯村(勇斗)くんですとか、すごい俳優さんがアンバサダーに就任されてるのに、僕はいちスーツアクターで顔も出てないポジションだった。僕で務まるのかどうか非常に不安ではあったんですけど」と照れ。平成仮面ライダー作品18作の主役を演じている高岩の発言に、志田も思わず「何を言ってるんですか」とツッコんでいた。会場はアンバサダーに賛同する温かい歓声が起き、高岩は「そうですか?」と苦笑い。「埼玉県出身は(『仮面ライダー電王』仮面ライダー電王/野上良太郎役の)佐藤健とかいますよ?」としたが、会場は高岩に拍手を送り「健に勝ちました」と最後はご満悦だった。また、「それぞれ作品に思い入れはありますけど、特撮ファンが増えたというか、スーツアクターっていうカテゴリがついたのは『電王』のころ。『電王』は思い入れが強いですね」と高岩は振り返る。「好き放題やっていた作品」としながらも、「俺、参上!」のホーズを披露して大きな歓声が上がっていた。さらに、『仮面ライダーV3』(1973年)の仮面ライダーV3/風見志郎役の宮内洋も登場。高岩と宮内はヒーローショーも行っていた。『THE 仮面ライダー展』は、昭和・平成・令和と3つの時代を生きた「仮面ライダー」の魅力をさまざまな角度から紹介し、「来場者一人一人の“あの頃”を思い出してほしい!」という思いが詰まった記念展。埼玉会場は、東京会場以来、約1年3ヶ月ぶりの首都圏での開催となる。期間は、あす30日から5月6日まで。
2024年03月29日萩本企画主催、『川本成のフォークとトーク』が2023年11月17日 (金)にLive Garage 秋田犬(東京都千代田区岩本町3-7-11神田KSビル B1F)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 Twitter 川本成が2014年から不定期で開催しているライブ「川本成のフォークトトーク」。ギター片手に弾いたり歌ったり喋ったり喋ったり、喋ったりするライブです。プロフィール萩本欽一主宰欽ちゃん劇団1期生として在籍。1994年“あさりど”としてコンビを組み、CX「笑っていいとも!」9代目いいとも青年隊で注目を集め、その後もテレビ・ラジオ・声優・舞台など幅広い分野で活躍の場を広げている。2007年より演劇ユニット「時速246億」を主宰し、様々な作品を精力的にプロデュースする他、近年では脚本家・演出家としても数々の舞台を手掛け、代表作には劇団EXILE「勇者のために鐘は鳴る」、舞台「よんでますよ、アザゼルさん。」などがある。公演概要『川本成のフォークとトーク』公演日:2023年11月17日 (金)会場:Live Garage 秋田犬(東京都千代田区岩本町3-7-11神田KSビル B1F)■出演者川本成■公演スケジュール2023年11月17日 (金)14:00公演2023年11月17日 (金)19:00公演※開場は、開演の30分前です。■チケット料金全席自由:3,500円(税込)※1ドリンク代別途500円必要 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月20日土田英生(MONO)が書いた戯曲を和田雅成主演で送る『燕のいる駅-ツバメノイルエキ-』。これまで繰り返し上演されてきた本作を、作者の土田が脚本をブラッシュアップし、演出も手がけて上演する。開幕初日の9月23日(土祝)には、囲み取材とプレスコールが行われ、出演者たちから稽古の手応えなどが語られた。1997年に京都で初演された本作は、普遍的なテーマ性が高く評価された名作。物語は、埋立地に位置する、テーマパークの最寄駅「日本村四番」が舞台。駅員と売店の女、その友達、電車に乗り遅れた会社員らが集まっていた。彼らは他愛もないやり取りを行いながら、穏やかな時間を過ごしていた。ただ、いつもと違うのは、一向に電車が来ないこと。他に人の気配がないことだった。そして空には奇妙な現象が起きていた…。この日のプレスコールでは、「日本村四番」に残された人々と駅員の高島啓治(和田)に、同じく駅員のローレンコ三郎(小沢道成)が「人がいた」と告げるシーンが公開された。公開されたシーンはわずか20分ほどだったが、何事にものんびりな高島、どこか的外れなローレンコ、弟を心配する下河辺友紀(高月彩良)、極度に人を怖がる挙動不審な佐々木芳美(久保田磨希)など、それぞれのキャラクターの個性がしっかりと感じられた。他愛もないやり取りの中に、クスッと笑える会話も盛り込まれ、テンポよく物語が進んでいく。どこにでもありそうな日常を描いていながらも、漂う不穏な空気。果たして、彼らには何が起こっているのか。その行方に惹きつけられた。囲み取材で和田は「無事にみんなで初日を迎えられます。千穐楽まで誰1人欠けることなく走り切ることを目標に頑張りたいと思います」と挨拶。今回は、高島というのんびり屋の駅員を演じる和田だが、「今でも覚えていますが、9月18日の通し稽古を終えた後に、土田さんが僕に『今日は紛れもなく高島だった』という言葉をくれたので、それで自信がつきました。こういう方向でブラッシュアップしていけば、舞台上でしっかりと高島として生きていけるんだなと思うので、毎日毎日、ブラッシュアップして高島を生きていければいいなと思います」と役作りについての思いも明かした。一方、高月は「今日、ようやく大好きな作品を皆さまにお届けできるという喜びがあります。土田さんが作ってくださった暖かい空気の舞台を大切に演じていけたらと思います。楽しみです」と思いを寄せた。そして、高月は会話劇に出演するのが初めてだと言い、「一から学ぶことばかりで、日常的な会話が繰り返されているけれども、それを舞台上でどう見せればいいのかなどをたくさん土田さんにご指導いただき、頑張ってきました」と力を込めた。佐々木芳美を演じる久保田は、「長く舞台をやらせていただいているのですが、罵声を浴びせない、心を折られない、追い込まれないという、穏やかな稽古場は初めてでした(笑)。それがなくても本番が迎えられるんだなと、衝撃が走る思いで初日を迎えています。稽古場の穏やかな空気がそのまま舞台に乗られることを奇跡のような思いでいます」と稽古場を振り返る。続けて、「芳美は、チラシにも人見知りな女性と書いてありますが、私自身は人見知らずでお馴染みなので、日々どう演じればいいのか考えておりました。そうしたら、ステージに立つのが怖くなってしまって、上がってしまっているんです。今日のゲネプロも本番も、毎回、すごく怖いと思います。本当に不安ですが、その気持ちを役に乗せて演じられたらいいなと思っています」と役作りについても話した。また、今回の上演にあたり、脚本を2023年版として大幅にブラッシュアップしたという土田。改めて、土田は「この作品は、25年くらい前の作品です。現代に向けて、今に合うようにと意識して書きました。それから、キャストの皆さんを想定して書き直したところもあるので、フィクションの世界の空気と俳優さんが舞台上で醸し出す空気がうまく調和しているのではないかと思います」と説明すると、「お客さんにもこの空気を一緒に体験していただきたいと心の底から思っています」と呼びかけた。最後に和田は「どんなお客さまにも寄り添って、その日を頑張ることができる力になる作品だと思うので、土田さんの世界観をしっかりお届けできたらと思っています」と意気込み、取材を締めくくった。アフタートークショー、カーテンコール撮影会開催決定!!下記日程で、開催いたします!お楽しみに!!【アフタートークショー】◆9月27日(水)14:00公演後登壇者:土田英生、佐藤永典、尾方宣久、久保田磨希◆9月27日(水)18:30公演後登壇者:和田雅成、高月彩良、小沢道成、奥村佳恵◆9月28日(木)18:30公演後登壇者:土田英生、和田雅成MC:前島花音アナウンサー(ニッポン放送)◆10月4日(水)18:30公演後登壇者:和田雅成、高月彩良、小沢道成、奥村佳恵、佐藤永典◆大阪公演10月14日(土)12:00公演後登壇者:土田英生、キャスト全員!!※終演後準備でき次第、15分程度の予定です【カーテンコール撮影会】★9月29日(金)14:00公演後★10月3日(火)14:00公演後★10月5日(木)18:30公演後★大阪公演10月14日(土)16:00公演後※カーテンコールの一部を撮影いただけます。詳細は当日ご案内いたします。【STORY】のどかな春の日の午後、燕が巣を作る季節。埋立地に位置する、テーマパークの最寄り駅「日本村四番」でのこと。駅員と売店の女、その友達、電車に乗り遅れた会社員らが集っていた。彼らのたわいもないやりとりは、ごく日常の一コマのようでおだやかな時間が流れている。ただ、いつもと違うのは電車が一向に来ないこと。他に人の気配がないこと。そして空には奇妙な現象がおきていた……。【公演概要】タイトル:『燕のいる駅-ツバメノイルエキ-』作・演出:土田英生(MONO)出演:和田雅成高月彩良小沢道成奥村佳恵佐藤永典尾方宣久(MONO)久保田磨希<東京公演>2023年9月23日(土)〜10月8日(日) 会場:紀伊國屋ホールチケット料金:全席指定¥9,000(税込)※未就学児入場不可学生チケット3,800円(税込)※枚数限定、一般発売のみ、当日引換券、要学生証提示チケット好評発売中!主催:ニッポン放送問い合わせ:Zen-A 03-3538-2300(平日11:00-19:00)<大阪公演>2023年10月14日(土) 会場:松下IMPホールチケット料金:全席指定¥9,500(税込)※未就学児入場不可チケット好評発売中!主催:サンライズプロモーション大阪問い合わせ:キョードーインフォメーション0570-200-888(月〜土11:00-18:00)公式サイト: 公式Twitter:@tsubamenoirueki #燕のいる駅公式Instagram:@tsubamenoirueki2023企画・製作:ニッポン放送文:嶋田真己/撮影:宮川舞子©ニッポン放送 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月25日舞台『燕のいる駅-ツバメノイルエキ-』上演を記念して、主演を務める和田雅成が自身初となる単独でのオールナイトニッポン冠番組でラジオパーソナリティに挑戦いたします!土田英生(MONO)が書いた戯曲『燕のいる駅』は、1997年に京都にて初演。普遍的なテーマ性が高く評価され、その後様々な劇団・プロデュースにより繰り返し上演され、2005年には宮田慶子演出、相葉雅紀主演で再演。2012年には土田英生自らが演出し、新たな改変を加えて決定版として上演された名作です。今回、作者の土田が大幅に脚本をブラッシュアップし、さらに演出も手がけ、主役の「日本村四番」駅の駅員・高島啓治役に、和田雅成、駅に集う人々に、高月彩良、小沢道成、奥村佳恵、佐藤永典、尾方宣久、久保田磨希と個性あふれる実力派を揃え、2023年の「今」ならではの『燕のいる駅-ツバメノイルエキ-』に挑みます。★和田雅成、単独でオールナイトニッポン初の冠番組!「和田雅成のオールナイトニッポン X(クロス)」では、『燕のいる駅-ツバメノイルエキ-』への意気込み、主演で座長として、どのような作品づくりに取り組むのか?また共演者のエピソードなどをたっぷりお話し致します!放送日時:2023年9月7日(木)24時00分~24時58分生放送でお届け!!バーティカルシアターアプリ「smash.」ではスタジオの様子を映像で同時配信!★和田雅成からコメント到着!「和田雅成のオールナイトニッポン X(クロス)」番組名に自分の名前が入っている。とても光栄な事です。それと同時にプレッシャーもありますが。ラジオを聴いている時間が好きなので、皆様にとっても自分のラジオがそういう時間になって頂けるように努めます。舞台の方はまだ稽古が始まっていませんが、キャスト、スタッフの皆様とここに何かを残そうと全力で作品作りに挑んでいくので、楽しみに待っていてください。【STORY】のどかな春の日の午後、燕が巣を作る季節。埋立地に位置する、テーマパークの最寄り駅「日本村四番」でのこと。駅員と売店の女、その友達、電車に乗り遅れた会社員らが集っていた。彼らのたわいもないやりとりは、ごく日常の一コマのようでおだやかな時間が流れている。ただ、いつもと違うのは電車が一向に来ないこと。他に人の気配がないこと。そして空には奇妙な現象がおきていた……。【公演概要】タイトル:『燕のいる駅-ツバメノイルエキ-』作・演出:土田英生(MONO)出演:和田雅成高月彩良小沢道成奥村佳恵佐藤永典尾方宣久(MONO)久保田磨希<東京公演>2023年9月23日(土)〜10月8日(日)会場:紀伊國屋ホールチケット料金:全席指定¥9,000(税込)※未就学児入場不可学生チケット3,800円(税込)※枚数限定、一般発売のみ、当日引換券、要学生証提示チケット好評発売中!主催:ニッポン放送問い合わせ:Zen-A 03-3538-2300(平日11:00-19:00)<大阪公演>2023年10月14日(土)会場:松下IMPホールチケット料金:全席指定¥9,500(税込)※未就学児入場不可一般発売:2023年9月10日(日)AM10:00主催:サンライズプロモーション大阪問い合わせ:キョードーインフォメーション0570-200-888(月〜土11:00-18:00)公式サイト: 公式Twitter:@tsubamenoirueki #燕のいる駅公式Instagram:@tsubamenoirueki2023企画・製作:ニッポン放送【ラジオ番組情報】番組名:「和田雅成のオールナイトニッポン X(クロス)」放送日時:2023年9月7日(木)24時00分~24時58分 生放送FM93.0AM1242ニッポン放送※バーティカルシアターアプリ「smash.」との同時生配信smash.ダウンロードはこちら⇒sharesmash.page.link/6xCT番組メールアドレス wada@allnightnippon.com 番組X@Ann_Xross#和田雅成ANNX 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月23日舞台『刀剣乱舞』シリーズや『おそ松さん on STAGE』シリーズをはじめ、ドラマや映画でも躍進著しい俳優・和田雅成が、舞台『燕のいる駅-ツバメノイルエキ-』で主演を務めることになった。土田英生(MONO)の作・演出による同名舞台の再演。「心地良い会話のテンポとやり取り、ここにしか無い世界観に夢中になりました。現時点でまだ自分が理解出来ていない所が多々あると思うので、ゆっくりと確実に、この世界に浸かっていきたいと思います」と意気込みを語っている。1997年に初演され、2005年には宮田慶子演出、相葉雅紀主演にて、2012年には土田自らの演出で決定版が上演された『燕のいる駅』。劇中では、埋立地に位置するテーマパークの最寄り駅“日本村四番”を舞台にした会話劇が展開。2023年版では、土田が脚本を大幅にブラッシュアップし、自身の演出で上演する。駅を舞台に、たわいもない会話が繰り広げられる一方で、来るはずの電車が一向に来なかったり、空には奇妙な形の雲が浮かんだりと、次第にストーリーは不穏な空気に包まれていく。「確かに会話はリアルなんですけど、じゃあ、突然現れる“雲”って本当に存在するのかなって。そういうリアルと非リアルを掛け合わせた作品だなという印象で、それってすごく演劇として成立しているなって。会話の中にいろんなヒントが散りばめられているし、お客様に余白を残す部分がたくさんあるのも魅力的」(和田)。和田が演じるのは、駅員・高島啓治。「何を考えているか、分からない部分が多い人物なんですよ。もしかしたら、すべてを見抜いているんじゃないかとも思いますし、そのあたりは稽古に入って、土田さんとお話してみないと。(再演なので)どれくらい高島という人物を、自分の色に寄せていいのかも含めて、皆さんと作っていきたい。だから、今から稽古がすごく楽しみですね」と期待を寄せる。『風都探偵 The STAGE』を皮切りに、今年は『ダブル』や8月開幕のミュージカル『ヴィンチェンツォ』と主演舞台が相次いで上演されているが、本人は「本当にたまたまで。自分と役柄が合っていて、それが主演だっただけで、普段から『主演をやりたい!』という気持ちはまったくないですね」と冷静な姿勢。もちろん「求められているというのは、本当にありがたいこと」と充実した日々に、喜びをかみしめ「今は自分の思いを、役に乗せて、訴えかけることがすごく大切だと思っていて。演劇は小さな種かもしれませんが、お客様に何かいい影響を与えられればいいですね」とさらなる飛躍を誓った。
2023年08月03日Netflixの大ヒットドラマ「ヴィンチェンツォ」を舞台化、今年8月から開幕となるミュージカル「ヴィンチェンツォ」から、主演の和田雅成とスタジオドラゴンの対談インタビュー映像が一部公開。来場者特典となる「オリジナルフォトカード」全9種類のデザインも公開された。「愛の不時着」をはじめ数々の話題作を手掛けるスタジオドラゴンとタッグを組み、大ヒットドラマ「ヴィンチェンツォ」を世界初の舞台化。イタリアマフィアのコンシリエーレ(相談役)が、ばく大な富と利権を握る巨大組織に挑む復讐劇を日本のミュージカルで描く。イタリアマフィアのコンシリエーレを務める弁護士でクールなアンチヒーロー、ヴィンチェンツォ・カサノを演じるのは和田雅成。ヴィンチェンツォと共に大胆不敵な復讐に挑む弁護士、ホン・チャヨンは富田鈴花(日向坂46)、ヴィンチェンツォ、チャヨンらと相対する凄腕の悪徳弁護士チェ・ミョンヒを佐藤仁美。さらに本作に欠かせないチャヨンと同じ法律事務所の後輩弁護士、チャン・ジュヌを上田堪大が、バベルグループの会長チャン・ハンソ役を竹内將人が演じるほか、「クムガプラザ」に住む個性豊かで奇妙な隣人も実力派俳優陣が一同に集結、原作のキャラクターを忠実に演じる。来場者特典「オリジナルフォトカード」マフィアとしての「正義」を貫き、巨大な「悪」に対峙するアンチヒーローと、奇妙な仲間たちが繰り広げる壮大な復讐劇。世界中を魅了したシリアスとユーモアが交錯する独特の世界観と大迫力のアクションが融合した新たな作品となる。この度解禁となった映像では、舞台稽古に先立ち、原作ドラマの雰囲気や韓国の街並みを体感するべく韓国を訪れた和田さんが、原作ドラマの制作会社スタジオドラゴンにて、コンテンツ事業・運営統括兼 コンテンツ運営局局長のユ・ボンヨル氏と対談。和田さんは、韓国のキャスト陣がプライべートでも仲が良いことに触れ、「どれだけ稽古場で僕たちの関係性を作って舞台にのせられるかが魅力に関わってくる」とコメント。ユ氏は「キャラクターが強いのでそれを舞台で表現したときに観客がどう受け取りどう感じるか、役者と観客の共感で舞台がどのように作られるかが大事になってくる。(舞台で)要約された部分が総合エンターテイメント的に表現されるのかが気になる」など、ミュージカル「ヴィンチェンツォ」の魅力や、原作で20話にもなる長編ドラマを舞台で約3時間ほどという長さでどう魅せるかについてなど、語り合う2人の真剣トークを垣間見ることができる。また、兵庫、東京、大阪公演の会場にて配布される来場者特典は、ミュージカル「ヴィンチェンツォ」オリジナルフォトカード。ヴィンチェンツォ役の和田さんの初出しキャラクタービジュアルも含めた3ver.に加え、ホン・チャヨン役の富田鈴花(日向坂46)、チェ・ミョンヒ役の佐藤仁美など、それぞれのキャラクターカットが使用されたものとなっている(※なくなり次第終了)。ミュージカル「ヴィンチェンツォ」は8月、神戸・東京・大阪にて開幕。(シネマカフェ編集部)
2023年07月08日俳優の和田雅成が17日、都内で行われたミュージカル『ヴィンチェンツォ』の記者会見に、富田鈴花(日向坂46)、佐藤仁美とともに出席した。スタジオドラゴンが手掛ける大ヒットドラマ『ヴィンチェンツォ』が、世界初となるミュージカルとして日本に上陸することが決定。シリアスとユーモアが入り混じるストーリーと大迫力アクションが融合した復讐劇が日本の舞台で蘇る。イタリアマフィアのコンシリエーレ(相談役)である主人公の弁護士ヴィンチェンツォ・カサノ役を和田雅成、ヴィンチェンツォと共に大胆不敵な復讐に挑む弁護士ホン・チャヨン役を富田鈴花(日向坂46)、ヴィンチェンツォ、チャヨンと対立するウサン法律事務所の主力弁護士であるミョンヒ役を佐藤仁美が務める。主演の和田は「舞台で見れる、その世界が繰り広げられることがうれしいですし、まさか自分がヴィンチェンツォを演じられると思っていなかったので光栄です」と心境を告白。「本当に多くの方に愛されている作品ですので、この作品を僕たちも愛して、期待を裏切らないように作品作りに挑んでいきたいと思います」と意気込みを語った。同舞台は、8月11日~13日に兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobe、8月18日~21日に東京・日本青年館ホール、8月25日~27日に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。会見には、韓国より来日したスタジオドラゴンのユ・ボンヨル統括部長も登壇した。
2023年05月17日スタジオドラゴンが手掛ける大ヒットドラマ『ヴィンチェンツォ』が、世界初となるミュージカルとして日本に上陸することが17日、発表された。和田雅成、富田鈴花(日向坂46)、佐藤仁美が出演する。この舞台化は、エイベックス・ピクチャーズと、本作や『愛の不時着』等を手掛けるスタジオドラゴンの連動企画第1弾。シリアスとユーモアが入り混じるストーリーと大迫力アクションが融合した復讐劇が日本の舞台で蘇る。イタリアマフィアのコンシリエーレ(相談役)である弁護士ヴィンチェンツォ・カサノ役を和田雅成、ヴィンチェンツォと共に大胆不敵な復讐に挑む弁護士ホン・チャヨン役を富田鈴花(日向坂46)、ヴィンチェンツォ、チャヨンと対立するウサン法律事務所の主力弁護士であるミョンヒ役を佐藤仁美が務める。同舞台は、8月11日~13日に兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobeにて、8月18日~21日に東京・日本青年館ホールにて、8月25日~27日に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。○■和田雅成発表出来るこの日を楽しみに待っていました。自分自身がこの作品にとても魅了されたので、この役を生きられる事を幸せに思いますし、とても光栄です。現時点では、知らない部分、足りない部分がたくさんあるので本番に向けてカンパニーの皆様と妥協する事なく挑んでいきます。そして、この作品を愛していた方にはさらに深く、初めてこの作品を知った方にも愛して頂けるよう尽くします○■富田鈴花この度ホン・チャヨン役を演じさせていただくことになりました、日向坂46の富田鈴花です。私自身、ミュージカルは初挑戦でずっと夢だと口にしていた目標だったので素敵な機会をいただけてとても嬉しく思います。ダークな緊張感のあるシーンや声にして笑ってしまうシーンだったり、ホン・チャヨンという陽気だけど繊細な女性を、舞台でどう演じることになるのかとてもワクワクしています。吸収できることはたっぷり飲み込んで、素敵な作品を皆さまにお届けしたいです!○■佐藤仁美このドラマを見終えた1週間後くらいにオファーを頂いて、ほんとにびっくりしました!!絶対あの役だ!あの役でしょ?!?!と思って(笑) 原作を演じるのは、役者としては、とても緊張します。。が!!!! 作品のイメージを壊さないように楽しく演じていけたらと思ってます!!
2023年05月17日楽しい時間ほど、あっという間に過ぎてしまうものです。終わってしまうのがさびしくて、なんとかこの楽しい時間を1秒でも長く引き延ばそうと、何かいい方法はないかと考えてしまう人は多いことでしょう。それは、動物も同じなのかもしれません。散歩を続けたい秋田犬全身を使って帰宅を拒否!秋田犬の雷くんは、お散歩の時間が大好き。ずっとお散歩をしていたいのか、飼い主(@alcoholicsakura)さんの前で、帰宅を拒否する行動をとるというのです!帰りたくない秋田犬 pic.twitter.com/cQ96xm8wqg — ジャーキー屋Mummy(マミー) (@alcoholicsakura) April 10, 2023 大型犬に分類される、秋田犬。2023年で7歳の雷くんは成犬で、抱っこしたまま自宅まで移動するのは、容易なサイズではありません。そんな雷くんに、地べたに寝そべられては、移動させるのも一苦労!飼い主さんの苦労を知ってか知らずか、全身で帰宅を拒否する雷くんからは、「散歩を続けたいんです!」という強い意志を感じます…。しかし、飼い主さんにも予定があり、散歩が大好きな雷くんに付き合い続けていたら、日が変わってしまうかもしれません。散歩を続けたい犬と、帰りたい飼い主…その攻防戦は今後も続いていくのでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年04月11日タッグを組むのは2度目だが、互いに近しさを感じているという。その成河と藤田俊太郎が挑むのは『ラビット・ホール』。2007年にピュリツァー賞を受賞し映画化もされた作品で、息子を亡くした夫婦が再生していく姿を、日常の会話を通して描いていく。その繊細さをどう届けるか。演劇を身近なものにするべく格闘する様子は、実に楽しそうである。初対面での会話は気づいたら7時間──成河さんと藤田さんは、ミュージカル『Violet』(20年)に続いて2度目のタッグになります。前回ご一緒されたときの感想からお話いただけますか。成河『Violet』は予定されていた上演がコロナで中止になり、その半年くらい後の少し落ち着いた頃に、3日間だけという形で上演したものでした。中断したその半年の間に、オンラインで読み合わせをしたり話し合ったり、手探りでずっとコミュニケーションを取り続けながら上演にこぎつけたんですけど。そんな特別な状況が藤田くんとの最初の出会いだったので、とても思い出深いですね。そういう中で、藤田くんはとにかく、そこにいる人たち全員の主体性を重んじるというか、どうすればみんなで作るということができるかということを真剣に考えている人で。僕にとってはとても貴重な同志で、次はいつ一緒にできるかなと思っていたんです。藤田僕にとっても成河さんとの仕事はやはり特別です。僕が演出家として活動を始めたのは30代からですが、同い歳である成河さんのことはずっと憧れの目で見ていて、いつか一緒にお仕事をしたいと思っていました。『Violet』では、成河さんがおっしゃったように、上演が一度止まり、どのように再開していくか、どのように未来に向かっていくかということを、問い続けながら一緒にものを創ることができました。現場での再会を熱望していましたが、今回、ストレートプレイの会話劇でご一緒できることになり、とてもうれしく思っています。成河藤田くんとは初対面のときに、ファミレスで明け方まで7時間くらいしゃべったんですよね。そのときにすでに、近しい考え方を持っているなと、同志のような気持ちになっていたんです。演劇に対する距離みたいなものが同じというか。藤田くんも、美大を出たとか、バンドをやっているとか、演劇の畑だけで純粋培養されたのではなく、いろんな角度から演劇にたどり着いていて、演劇だけが特別ではないんじゃないかと思っているところがある。だから藤田くんとの会話はストレスがなくて、気づいたら7時間経っていたんですね(笑)。藤田僕もあのときの楽しく熱い思いが今も続いていますし、もっといろいろなお話をしたいと思っています。ただ、近しい気持ちと同時に、やはり先ほど言った憧れの気持ちが僕には強くあるんです。僕は俳優をしていた時期もあって、成河さんが立つ舞台を観て、僕らと同世代の俳優が舞台に新風を吹かせ、新しい時代を創っていることに、深く感動しました。例えば、『エンジェルス・イン・アメリカ』(04・07年)や、『春琴』(08・09・10・13年)といった作品は、本当に衝撃を受けました。また、成河さんは、演劇は特別なものではなく生活の中にあるんだと、もっとシンプルに劇場に観に来てほしいと、お客様を大事にするもの作りをずっと続けている。その姿勢に対しても、僕は憧れ続けています。だから、一緒にもの作りをするのは、楽しくもあり、緊張感もあるんです。日常会話により近づけた翻訳劇に──今回の『ラビット・ホール』では、どんなもの作りが始まっているのでしょうか。成河これは観てくださる皆さんも楽しみにしていてほしいんですけど、おそらく今回は、「私たちが日常の中でしている会話だよね」という翻訳劇、会話劇に近づけるんじゃないかと思うんです。それこそ演劇は特別じゃないっていうものができるんじゃないかなと。というのは、まず、宮澤エマさん、土井ケイトさん、シルビア・グラブさんと、今回の座組の女性俳優3人が全員、英語のネイティブスピーカーなんです。だから、もとの英語のニュアンスをちゃんと理解した上で、今の日本語の日常会話に置き換えられる。そしてそれを、今回の翻訳を手掛ける小田島創志くんも、「勉強になります。そうしましょう」と言って受け入れる。そんな翻訳家さんいますかって驚くくらいですけど(笑)、おかげで、翻訳についての話し合いが熱くて楽しくて。『ラビット・ホール』チラシ藤田読み合わせしながら、翻訳のことをみんなで話しているんですが、とても充実しています。中でも、成河さんが僕に「基本的に自分のセリフは俳優が自分でテキレジ(※「テキストレジ」の略。上演に合わせて脚本の訂正や手直しをすること)をしても良いのではないか」とおっしゃったのが印象的でした。俳優自身が考え、それを受けた翻訳家が全体を見ながら修正する。そこに演出家も加わって、どういうビジュアルや関係性を作っていこうとしているかを翻訳に反映していく。プランナー・スタッフの方もフラットに意見が出し合える空気ができていて、時間がいくらあっても足りないくらいです。カンパニーみんなでディスカッションすることですごく豊かな作品になると思いました。この喜びは確実にお客様に伝わると思っています。成河セリフを自分の言葉でテキレジするのは、あくまで、近現代の会話劇として、リアリズム演劇として書かれたものに関しては、そうしたほうがいいと思う、ということなんです。そして、稽古前のテキレジで自分の言葉をいくつか準備しておいて、それと役としての言葉を溶け合わせていく作業を、稽古場でしていく。これは『タージマハルの衛兵』(19年)でも一緒だった創志くんと発明した方法なんですけど(笑)、今回もまたそうやって、本番まで悩みたいと思っています。言葉の向こう側にあるものをどう届けるのか──藤田さんは、この『ラビット・ホール』の演出を熱望されていたと伺っています。どこに魅力を感じられていますか。藤田映画版もあり、数多くの傑作上演を続けているだけあって、物語が繊細で素晴らしいです。家族を失った夫婦がどのように再生していくかというストーリーで、悲しい出来事があった後の日常が淡々と描かれます。夫婦を取り巻く人々が、日々の会話の中で、自分たちのこの先の人生を見つけていく。『ラビット・ホール』というタイトルが示している通り、今自分たちが落ちてしまった穴とは別の、あり得たかもしれない穴を探していくわけです。その意味では、日常こそ劇的であるとも言えるかもしれませんが、会話の一つひとつが重層的、多層的に解釈できて、悲劇的でもあり喜劇的でもあることが魅力だと思います。しかも、答えを出していないんですね。登場人物の思いだけを伝えている。そこに深みを感じ、その深みの向こう側に到達したいなと思い続けてきました。だから、言葉を突き詰めるほど、役を掘るほど、自分たちの個やこの座組の解釈を追求するほど、それが普遍化され社会化され、お客様自身の人生の物語になる。この登場人物たちは観る方の人生のどの瞬間にもいる人間であるというふうに思っています。俳優の皆さんには生々しく舞台上を生きていただきたいと思っています。──その中で成河さんは、息子を亡くした夫婦の夫・ハウイーを演じられます。成河稽古前(取材時)の今の段階で大切にしたいのは、本に書かれている情報をきちんと整理しておくことなので、役についての意見はまだありません。ハウイーは2000年代初頭の証券会社に勤務しているバイヤーであり、とてもちゃんとした人であり、ちゃんとしているがゆえにいろんなものを抱えてしまったり、人との関係で不器用なところがあったりする。その大前提の上に何が乗っかっていくのかは、共演者の方々とシーンを作っていく中で出来上がっていけばいいなと思っています。ただ、僕は比較的、様式性の高い演劇をやることが多く、特にここ1年くらいはミュージカルや、ダンスや歌舞伎などの形式を使ったものをやっていて、こんなに純粋な会話劇をやるのは久しぶりなので怯えていたんです(笑)。でも、せっかくやるんだったら、心がぐしゃぐしゃになるところに勇気を持って踏み出そうかなと思っています。自分の感情記憶を使うという、近現代のリアリズム演劇に有効だと言われているメソッドに則って、一度自分の中にグワッと入っていこうかなと。その作業は苦しいものですけど、今はとても楽しみです。藤田キャストお一人おひとりが、演劇人生の中でご自分のメソッドをきちんと作ってきた方々ばかりだと思っています。僕自身、キャストの皆さんとじっくり向き合い、この作品の繊細さを大事に、言葉の向こう側にあるものをどう抽出し、届けるのかということに挑戦していきたいと思います。PARCO劇場の舞台が“ラビット・ホール”に「びっくりすると思います」──答えを出していない戯曲だということですが、このカンパニーとして目指すのは、どういうものになりそうでしょう。藤田答えは出さないけれども、お客様に対して楽しく劇場を出られる「問いかけ」はきちんとできたらと思っています。上演の約2時間、作品の様々な魅力、「再生」というテーマを通して、演劇にしかできない演劇賛歌を届け、お客様に幸せな問いかけができたらなと。成河普遍化されることで、これは自分だけの悲しみじゃないんだと癒えていくんですよね。それって芸術全般が持っている力ですけど、舞台芸術は、決められた時間、場所で、かなりの人数と一緒に半強制的にそれを体験することになりますから、自分はハマらなくても(笑)、すごくハマっている隣の人を見るだけでも効果はあって。個人ではなくコミュニティとして経験するというのが、これだけ長く演劇がなくならない理由じゃないかと思います。言ってみれば、劇場は大切な避難場所。どうぞ劇場に逃げてきてください、というふうに思います。藤田ビジュアル的にも、オープニングとラストはPARCO劇場の舞台上を“ラビット・ホール”にすることを考えていますので、楽しみにしていただきたいです。成河すごい演出になってますからね。びっくりすると思いますよ。取材・文:大内弓子撮影:石阪大輔ヘアメイク:河村陽子<公演情報>PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『ラビット・ホール』4月9日(日)〜25日(火) 東京・PARCO劇場※秋田・福岡・大阪公演ありチケット情報
2023年03月22日菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール、待望の関西公演の開催が決定した。公演は、11月18日(金)大阪・STUDIO PARTITA、11月19日(土)京都・KBSホールにて。菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールチケット情報ブルーノート、スタジオコースト、オーチャードホール、各地方の会館大ホール、リキッドルーム、サントリーホールと、神出鬼没的に公演を実施してきた同楽団。あらゆる音楽を前衛的に融合した比類なきセンセーショナルなサウンドで紡ぐ魅惑の一夜をお届けする。ドープな雰囲気漂う大阪・STUDIO PARTITAでのstanding、荘厳な雰囲気に包まれる京都・KBSホールでのsittingと、全く異なるロケーションで行われる贅沢なオルケスタのサウンドに、じっくりと酔いしれていただきたい。チケットは、9月29日(木)19:00から10月5日(水)23:59までオフィシャル最速先行(先着)受付を実施。■菊地成孔コメント「<菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール>を御愛顧いただいている、大阪、大阪近郊、京都、京都近郊、全国、全世界の皆様へ」楽団員とツアースタッフ全員を代表してご挨拶に参上仕っております。菊地成孔です。当楽団が結成されて、そろそろ25年が経過いたしますが、私が現在、指揮、運営する楽団として、とうとう最古参と相成りました。我々、元々腰が重く、楽器の搬送だけでも大変な労力ですし、楽団員は腕利きばかりでマネージも難しく、そこにウイルスの蔓延も加わり、帝都東京都下で演奏会を行うのもままならぬ状況ではありまするが、数少ない演奏の機会には、皆様からの、それはそれは、言葉さえ選ばなければ、ふしだらとも、淫らとも言える愛と官能のバイブスは日々、頂戴しておりますし、私共も常に、皆様を愛し、淫しております。この度、久しぶりに遠征の機会に恵まれ、私が最初に思いついたことと申せば、「我々を、酒や料理と共に、ゆったりとシーツに身を沈めて鑑賞したい方々もいらっしゃるだろう。しかし、我々の演奏で、現在、おおっぴらには禁じられておる所の、踊ったり歓声を上げての祝祭、そのトランスを味わいたい方々もいらっしゃるのではないか?」という事でした。そこで今回、大阪ではスタンディング、京都ではシッティング、という、我々の遠征史上初めての形式を採らせて頂きました。演奏式目、いわゆるセトリも、それに準じて些かながら変えて御座います。ただただ、生きる事だけでも大変な辛苦が必要な世の中になりました。我々がこの四半世紀、何を皆様にお届けするために演奏活動をしているかは、今更申すまでも御座いません。四半世紀前からのご贔屓から、動画でのみ見たことがある、というお若い方々まで、我々の音楽にはあらゆる区別は存在しません。ただあなたが、官能と浄化、生きる喜びと死の甘さを渇望されればこそ。逢瀬の愉しみと祝祭の全開放。それは初冬の生々しい寒さと共に。菊地成孔
2022年09月29日岡本健一と成河、魅惑この上ない顔合わせの二人芝居がこの冬を熱くする。挑むはスペイン出身の劇作家フェルナンド・アラバールによる奇想天外な不条理劇だ。絶海の孤島に現れた皇帝(岡本)と先住民の建築家(成河)の出会いから繰り出される駆け引き、愛憎、欲望のぶつけ合い……。文学座所属の新鋭・生田みゆきの演出のもと、強烈過ぎる劇世界に没入する覚悟を決めたふたり。語るほどに熱量が増すスペシャルトーク後編!衝撃的なふたりの出会い――今回で3回目の共演となるおふたりに、お互いに対する率直な思いをぜひ語っていただきたいです。岡本最初に成河を見たのは、TPT(シアター・プロジェクト東京)の『エンジェルス・イン・アメリカ』で……、あれっていつだっけ?成河2004年の上演だって!すごい昔だね〜。まだ20代前半の頃かな。岡本あの舞台でエンジェルを演じていた成河を見て、本当にクレイジーだなと…。成河またそういう言葉を!(一同笑)岡本いや、ホント、すげえな〜って。真っ白で、素っ裸で羽をつけて……。それまで、俺よりも年配のクレイジーな人はいっぱいいたけど、若い世代ではなかなか見たことなかったから、コイツ誰だ!? って思ったんだよね。見終わってすぐ友達に「誰、アイツ!?」「ソンハって、つかこうへいさんのところにいたらしいよ」「だからあの声が出るのか!」って。成河ハハハハハ!岡本ものすごく印象に残って、今でも覚えてるもん。現実離れしているというか、男の子があの役をやっているのも斬新だったし。何か、超越したものを生身で見せられた感じがあって。それから舞台でちょくちょく観るようになって。共演は『スポケーンの左手』が最初だけど、『エンジェルス・イン・アメリカ』以降は注目していましたね。『ブルー/オレンジ』(2010年初演、千葉哲也演出)とか観に行って……。成河その時に、話す機会がありましたね。岡本『スポケーン〜』で一緒になっても、そんなに絡みはなかったよね。成河ただ演出が小川絵梨子さんで、2回目の『森 フォレ』は上村聡史さんだから、両方ともかなりコミュニケーションを重視する現場だったんですよ。全体のことをいっぱい話し合う現場だったのはすごくよかったなと思う。岡本うん、いいことだった。その時の稽古を思い出しても、さっき( インタビュー前編:想像を超える戯曲『建築家とアッシリア皇帝』にどう挑む?() )、俺に言ってたことをそのまま成河に返す、みたいな感じだよね。腑に落ちないと始められない、とか(笑)。お互い、まったく気を遣うこともないし、気分のムラがあろうが何をしようが別にどうでもいい、本番さえちゃんとやってくれれば……みたいなところがあるし。そういう意味では、本当に作品に集中出来る仲間ではありますよね。「何かおかしくない!?」を見過ごせない人成河じゃあ今度は僕から!かましますよ!(一同笑)健一評に関しては一貫してるからね。年齢が離れているから、僕は健一さんの10代、20代での活躍とかそこまで詳しくは知らなくて。健一さんが二周、三周くらいしてから出会っている感覚なので、その前の健一さんは想像することしか出来ない。これはあくまで僕の中のイメージですが、健一さんは“そもそも論”の人なんです。岡本何なのそれ、分かんない(笑)。成河ようするに、どんな時も「いや、ちょっと待って。そもそもさ…」って言い出すのが、この人の口癖なんですよ。岡本そうなの!? 言ってる?成河言ってる言ってる!もう初日も間近に迫っている時に「いや待って、そもそもさ…」って言い出す人!そんな人を僕はもうひとり知っています。それはサイモン・マクバーニー(イギリスの俳優・演出家。成河出演舞台『春琴』を演出)って人で。岡本へええ〜!成河劇場で場当たりやってる時に「そもそもやりたいシーンがひとつ足りないから、作っていいか?」って言ったからね。(一同笑)“そもそも論”を忘れないと締め切りには間に合わないですよね。でも、本当に“そもそも論”を全部追い出していいモノが作れるのかと言ったら、そんなわけはないんですよ。だから、健一さんが、三周も四周もしていろいろと周りを見たうえで、「いや、ちょっと待って、そもそもさ……」って言い出した時の輝きといったら!岡本ハハハハ!全然分かんない。成河周りはドキッとするわけですよ。でね、僕もどっちかというとそうありたいと思っていて、いかに“そもそも論”に立ち帰れるかをつねづね考えていたんだけれど、必ず健一さんに先を越されるの!ああ〜今言おうと思っていたのに〜! って。それがすごく共感出来るし、リスペクトも出来る部分で。そもそも何でこの作品だっけ?そもそも何で演劇だっけ?そもそも何で生きてるんだっけ? って、考えなくていいことまで考えちゃうんですよ。何かおかしくない!? ってことを見過ごせない人なんです。8割の人は見過ごしてとりあえずは行こうとするけど、それが出来ない人。でも誤解のないように言っておきたいのは、現場が嫌な空気になる言い方はまったくしないから。周りがハッとするような止め方をちゃんとしてくれるんです。で、皆が健一さんの味方になっていくんですよね。実はすごく単純なことしか言ってないけれど、単純で当たり前だからこそ、理屈がメチャメチャ強固なんですよ。誰も反論出来ない。だから場を動かす人になり得るし、幹になり得る。でもね健一さん、この作品で“そもそも論”やり出すと、マジで3年くらいかかるかもしれないよね。(一同笑)分からないものを、座って観ていられるようにするのが僕たちの仕事――見過ごせないふたりがとことん探求する不条理な劇世界を、はたして観客はどのように受け止めるのか。反響が楽しみですね。岡本演劇好きな人たちは興味を持って観に来てくれるんじゃないかなと思うけれど、演劇に興味のない人に、いかに劇場に来てもらうかが肝心で。舞台って生で観ると、本当に人生が変わるくらいの力を持っているし。劇場にいる時間は、普段の生活、普段の自分を忘れる時間でもあって。目の前で人が生きていて、そこで物語が繰り広げられていくのを生で感じた場合、劇場に入る前と後では確実に何かが変わると思っているんです。あと、上演した生の舞台を観た人以外は、その作品について語っちゃダメ、絶対(笑)。成河うんうんうん!岡本その空間で、ちゃんと自分の目で観ていないんじゃ、話が出来ないはずだよ。劇場に来た人じゃないと味わえない、すごく贅沢な時間なんです。今のこの時代だから、余計にそのありがたみを感じるよね。だからこそ、まだ演劇を観たことがないなら、ぜひ来て! って強く言っていかないと、と思ってますね。成河そうだよね〜!岡本初めて観た舞台がこの『建築家とアッシリア皇帝』だ、っていうのはちょっと自慢になるんじゃないか?って(笑)。そういう人たちがこれを観て、何を思うのかもすごく興味があるよね。でもそれを聞けないところが面白さだったりもするしさ。成河分かるっ! 僕ね、話を変えるつもりはないんだけど、日本の演劇界の今後が心配なんです。このままチケット代がどんどん値上がっていったら、演劇は特権的な人たちだけのものになってしまう。今すでに、なろうとしているんですよ。そこは何とかジタバタして、今回も学生料金とかあるので(世田谷パブリックシアターでのみ受付)、若い人に向けてプッシュしたいですね。これは心療内科の人に聞いた話なんですけど、僕ら現代人が抱えている大きなストレスのひとつが“自分が自分でなきゃいけない”って思うこと。自分なんてものは、別になくてもよくて(笑)。私は私じゃなきゃいけない、って突き詰めて考えたところで、私なんてないわけですよ。それが若い人たちに与えるストレスってとんでもなく大きいんじゃないかと、僕は割と昔から思っていて、専門家がそう言っておるのを聞いてすごく納得したんです。で、演劇の話ですけど、たとえば今回の舞台だと、ふたりの俳優がある種“ごっこ遊び”のように、コロコロ役を変えながらやるわけですよ。それは何にでもなれるし、何者でもないってことの証明なんですよね。つまり演劇や劇場って、“あなたはあなたでなきゃいけない”っていう呪縛から解き放たれるための場所なんですよ。自分らしくなんていなくていい、誰よりも俳優自身が“私”なんて失くして、目の前でメチャクチャ遊んでいるじゃないかと。何をやっているのか分かっても、分からなくてもいいし、それ自体に価値があるから「エンタテインメント」と言って来たと思うんですよ。で、無理矢理つなげてナンですけど(一同笑)、こういう何か一見分からないものを、座って観ていられるようにするのが僕たちの仕事だから。座っていられなかったら、もう帰っていいよ!岡本ハハハハ!成河でもね、その自由をお客さんに与えなきゃいけないんですよ。「分からなかった自分が悪い、勉強不足だった」なんて言わせてはいけないんですよ。それはこっちが反省しなきゃいけない。絶対にその時間、座っていられるようにいろんなことをするから、そこはこのお兄さんたちを信じていただきたい!だから若い人のための割引チケットも活用して、ぜひトライしてください(笑)。岡本語ったね(笑)。いや、絶対にすごい劇になりますよ。メチャクチャになる僕らを、その空間を覗きに来てください。取材・文:上野紀子撮影:You Ishiiインタビュー前編は こちら()★9月19日(月・祝)まで、『建築家とアッシリア皇帝』ぴあ貸切公演のチケット先行発売中!<公演情報>『建築家とアッシリア皇帝』2022年11月21日(月)~2022年12月11日(日)会場:東京・シアタートラム作:フェルナンド・アラバール翻訳:田ノ口誠悟上演台本・演出:生田みゆき出演:岡本健一、成河公式サイト:
2022年09月17日岡本健一と成河、魅惑この上ない顔合わせの二人芝居がこの冬を熱くする。挑むはスペイン出身の劇作家フェルナンド・アラバールによる奇想天外な不条理劇だ。絶海の孤島に現れた皇帝(岡本)と先住民の建築家(成河)、ふたりの出会いから繰り出される駆け引き、愛憎、欲望のぶつけ合い……。文学座所属の新鋭・生田みゆきの演出のもと、強烈過ぎる劇世界に没入する覚悟を決めたふたり。作品に、演劇に対する思いは語り出したら止まらない!こんな台本、読んだことないというくらいすごい世界――岡本さんと成河さん、そして演出の生田みゆきさんの繋がりは、昨夏の舞台『森 フォレ』(ワジディ・ムワワド作、上村聡史演出)ですよね。おふたりが共演し、生田さんが演出助手を務めていらっしゃいました。その際にもう今回のお話は出ていたのでしょうか?岡本いや、その時は何も話していませんね。成河うん、話はしていないけど、でもさすがに今回の戯曲は、演出家を含めて完全に「初めまして」の3人でやれ、って言われてもキツいかもね(笑)。岡本そうだね〜。制作側から、候補として『建築家とアッシリア皇帝』という戯曲があるけどお読みになりませんか? と戯曲を送ってもらったんです。でも別の舞台の本番中だと、やっぱり「読んでる場合じゃないから〜」となるわけですよ(笑)。ただ、この戯曲を昔、山崎努さんがやっていらしたんですよね。僕は山崎さんのことをすごく崇拝していて、戯曲を読む前に山崎さんに連絡して「今度これをやる予定なんです」って言ったんです。そうしたら山崎さんが「あの舞台は自分にとって大冒険だった」っておっしゃって。山崎さんが大冒険って、どういうことだろう!? と。それで、今日この取材があるので昨日読み終えたんですけど(笑)、いや、コレ冒険どころじゃないなと。成河ハハハハ!岡本こんな台本、読んだことない……っていうくらい、すごい世界だった。――軽々しく受けてしまった……という一抹の後悔が!?(笑)岡本いや、僕、基本的に来た仕事は全部受けるスタンスだから。(一同笑)これを今、上演するのか……、いろんな世界があるなと。それで相手役が成河だと分かって、男ふたりで喜怒哀楽、いろんな感情をぶち撒けて、性別も超えて、立場も超えて……、どこに進んでいくのかまったく分からない、“演劇ならでは”みたいな戯曲だなと。そこには不穏な空気も、悲しみも混ざっていて、もちろん愛もあったり。とにかく、ひたすら喋り続けているんですよ。ここまで喋り続ける戯曲は……、以前サルトルを上村聡史さんの演出でやった時も(『アルトナの幽閉者』2014年上演)異常に喋っていて、ずっとそれが俺の中での長台詞ナンバーワンだったけれど、今回がダントツの台詞量だね。二人芝居で、って言っても……。成河そう、ほぼ一人芝居のパートがドーンとありますよね(笑)。岡本そこがある種、面白いところでもあったり、ちょっと想像を超えるところでもあるし。一体これをどうやったら……って全然分からない。だけどまあ、成河がいるしね。成河出た出た!(一同笑)岡本成河と俺が一緒にやったら、何かになるだろ〜みたいな感じですよね(笑)。健一さんの、結構面倒臭いところも知ってるから成河健一さんとは3回目の共演になりますね。最初は『スポケーンの左手』(マーティン・マクドナー作、小川絵梨子翻訳・演出、2015年上演)で、2回目が『森 フォレ』。ただ、ふたりでガッツリと稽古して作る、みたいなシーンは2作品ともそんなになかったんですよ。僕、二人芝居がすごく好きなので、今回はもうすごく嬉しくて。健一さんの、結構面倒臭いところも知ってるから〜。岡本え、俺、面倒臭い?成河いやいや、こだわり抜くところを知ってるから!簡単に答えを出さない、答えを急がないところが好きなんです。誰かが止めないと、ずっと答えを探り続けちゃうんだけど、僕もブレーキをかけないので(笑)。ふたりでブレーキをかけないでずっと悩んでいたら、どうなるんだろう……って楽しみで。で、生田さんともあらためてお会いして、さらに楽しみになりました。この作品に向けて本当にワクワクドキドキされていて、それが周りの人もワクワクさせるくらい真実味があるんだよね。演劇の勉強もしっかりとされて来て、ご自身の方法論も持っているにも関わらず、それを一回脇に置いて、皆をすごく楽しませようとしてくれる。健一さんとふたりで延々と悩んでいれば、生田さんがどこかで「ハイッ、おしま〜い!」って止めてくれるような気がしますね(笑)。楽しそうに演劇を作る人と一緒にやれるのは、すごく嬉しいです。岡本オペラを演出していた、っていう話とか聞くと、ちょっと面白いなと。成河とくに今回の戯曲は、ある方法論でとりあえず何か作れるようなものじゃないからね。演劇が好きで、人と話すのが好きじゃないと、とてもじゃないけど出来ない(笑)。この座組を作ってくれてありがとう〜って思いましたね。手強い戯曲でも楽しんでドツボにハマっていく――成河さんにも、戯曲の感想を伺いたいです。成河僕も昨日、ちゃんと取材のために読みましたよ(笑)!読んで、次の日にあんまり捏ねくり回さずに喋ることがすごく大事なプロセスだと思っていて。だから取材はありがたいんですよね。読みながら僕、3回くらい、声を出して爆笑したんですよ。やっぱり不条理な笑いってすごく威力があって。予想もしないところからドーン!と来るから大笑いしちゃうんですよね。そういうふうに仕掛けて、楽しんで書いているのが読んでいて分かるので。そこを取っ掛かりに楽しみたいなと思っています。作者のアラバールについては『戦場のピクニック』という戯曲くらいしか知らなくて。ただ壮絶な出自を持つ人で、その経験が作品に書き込まれていたりする。いわゆる不条理劇作家の中でも、とても社会性も政治性もあるからこそ、手強いなと感じます。たとえば『森 フォレ』のワジディを読んだ時も「難しいな〜」って言ってたけど、ちょっと次元が違うんですよ。ある種、理解させる気がないから、なかなか歯が立たない(笑)。でも、まだ時間があるので、いろんな方向からいろんなことを勉強して、挑んでいきたいですね。岡本完全に不条理という感じにも思えないんだよね。登場人物の、彼らの喋っている内容に引き込まれていくと、いろんな世界が見えて来て。成河も言ったように作家のことを調べると、母親と父親との関係とか、ちょっと考えられないな……みたいな壮絶なことを経験して来た人で。また戦争であったり、革命的なことであったり、それこそ、この戯曲に書かれている以上のことを自身が経験して来て、それを演劇として提示して観客に伝えていった……と考えると、これから俺たちに起こる大変さだとか、肉体的な辛さとか、大したことじゃないんじゃないかなと思うんですよ。成河ああ〜確かに!岡本この作家が経験して来たことに比べたら……、まあそれはワジディ・ムワワドの時もそうでしたけど。成河そうですね。ここに書かれていることをひとりで経験したのかと思うと、どれだけのストレスなのかと……。この作品、ものすごい力を背負って生まれて来たってことになるね。岡本そう、ここに出て来る登場人物の人生を考えたら、今この平和な日本で生きている俺らはどうなのよ、って話に行き着いちゃうんですよね。どんなに大変な作業だとしても、まず死は直接的には絡んでないし、家族は誰も殺されてない、そんなふうに考えたら、こうして作品に挑めるのは何て幸せな時間なんだろうと。絶対に乗り越えられるはずですよね。まあ、稽古場でどれくらい揉みくちゃになるかは想像つかないけれど(笑)。でもね、演劇、“プレイ”ですから、楽しんでドツボにハマっていこうと思います。成河そう、“プレイ”だよね。思いっきり遊ばないと、見えて来ないものがあると思う。岡本“遊ぶ”って文字にすると、本当に遊んでいるみたいだけど、そういうんじゃなく……なんでしょうね。成河真剣に遊ぶ、というか。岡本本気で怒り狂う、本気で泣きむせぶ、本気になって愛するといったような……。成河遊びだから出来る本気、というかな。岡本うん、そうね。役者とか演劇関係の人にしても、これを劇場で、実際に生で観たらびっくりすると思うんですよね。本当にこれまで見たことのない、そんな作品になりそう。成河遊びよりも、もっといい言葉があったらいいんだけど……。俳優が“プレイ”をしている姿に何かを感じさせるものがある、その受け皿として戯曲が用意されているといった感じかな。だからやっぱり、俳優冥利に尽きますよ。――お話を伺って、本当にとてつもないチャレンジに向かおうとしているのを感じます。やり遂げた暁にはどうなるのか……。成河どうなるんでしょうね!? やり遂げた暁には……何もない気もするけど(笑)。岡本やり遂げられるのか、やり遂げるということがどういうことなのか、それも分からなかったりするよね。成河やっぱり、過程が一番重要なんですよ。ゴールを目指しているわけじゃなくて、ず〜っと過程のまま。その一部を切り取ったのが稽古スタートと千穐楽なだけであって。ずっと考えたり、遊んだりしている途中だといいなと思いますけどね。(後編に続く)取材・文:上野紀子撮影:You Ishiiインタビュー後編は9月17日(土) 10時公開! 岡本さん、成河さんがさらに語りつくします!★9月19日(月・祝) まで、『建築家とアッシリア皇帝』ぴあ貸切公演のチケット先行発売中!<公演情報>『建築家とアッシリア皇帝』2022年11月21日(月)~2022年12月11日(日)会場:東京・シアタートラム作:フェルナンド・アラバール翻訳:田ノ口誠悟上演台本・演出:生田みゆき出演:岡本健一、成河公式サイト:
2022年09月16日≪TOKYO WIND SPECIAL 「東京佼成」&「シエナ」夢の競演!≫出演に際して~シエナ・ウインド・オーケストラのコンサートマスター・佐藤拓馬さんのコメント~10月1日(土)に東京文化会館大ホールで開催される、『TOKYO WIND SPECIAL 「東京佼成」&「シエナ」夢の競演!~リクエスト曲をド迫力の合同演奏で楽しむ特別な1日~』。今回が初開催となる同公演は、日本の吹奏楽団を代表する東京佼成ウインドオーケストラとシエナ・ウインド・オーケストラが同じステージで演奏するという、なんとも夢のような企画です。さらに演奏曲目は、公式サイトでの人気投票によって決まるところも魅力のひとつで、吹奏楽ファンにとっては必見の公演となること間違いなし! この度、シエナのコンサートマスターである佐藤拓馬さんに、出演にあたっての思い、そして選曲のポイントなどを伺いました。−−最近のシエナの活動のなかで力を入れていらっしゃることはありますか?コロナ禍で苦しい時期が続いていますが、以前から当団が進めている提携事業を積極的に継続しています。現在、文京区、文京シビックホール、尚美学園、上越教育大学、上越文化会館、名古屋音楽大学、富士市、富士ロゼシアターの8カ所と提携を結び、それぞれの地域に寄り添ったユニークな活動を展開しています。来年度には、さらにもう1カ所増える予定です。−−TWSの企画の話を聞いた時、どのようにお感じになりましたか?実は2020年にお互いの周年事業として合同のコンサートを企画していたのですが、残念ながらコロナの影響により実現しませんでした。今回は、そのリベンジとは言いませんが、ようやく一緒に演奏できるなという気持ちで、心が躍りましたね。−−今回、約20曲に及ぶリクエスト曲を選定するにあたっての、ポイントを教えてください。これまでリリースしてきたCDやDVDに収録した曲のほかに、コンサートで何度も取り上げてきた曲を中心に選びました。−−ズバリ、1位はどの曲だと思いますか?《アルメニアン・ダンス パートⅠ》ではないでしょうか。−−当日は大編成で演奏していただけるとのことですが、その魅力とは? また、合同ステージでお客様に特に注目していただきたいところはありますか?シエナサウンドによる吹奏楽オリジナル曲の響きを、たっぷりご堪能いただけると思います! また、合同ステージでは双方の団員たちが楽しんでいる様子をご覧になりながら、大迫力の演奏をお楽しみください。−−最後に、来場されるお客様へメッセージをお願いします!このような機会は滅多にないチャンスです! どうぞ、思う存分一緒に音楽を楽しみましょう! 会場でお待ちしています!(文・北山奏子)
2022年09月06日スポーツを総合的に学ぶことができる「びわこ成蹊スポーツ大学(所在地:滋賀県大津市、学長:大河 正明)」から、2022年7月2日に滋賀県守山市・野洲市の琵琶湖岸にて開催された「第2回LAKE BIWA TRIATHLON IN MORIYAMA」に大会実行委員や大会ボランティアとして多くの学生が参加しました。イベント詳細 : スポーツナビ掲載記事: 最終ランナーに声援を送る学生たち■当日の様子*全国から多くの方が集まるトライアスロン大会全都道府県からエントリーが寄せられ、当日は海外選手も合わせて約500名が参加されました。また、大会は約200名のボランティアスタッフに支えられ、多くの学生ボランティアが参加しました。今大会では「サステナブル」がテーマの一つに掲げられ、持続可能なスポーツイベントとして様々な取り組みが行われました。*大会実行委員として「サステナブル」をテーマに企画を立案大会実行委員として参加した5名の学生は、「学生たちにできること」を自ら考え、「サステナブル隊」として競技終了後のゴミの分別の呼びかけを行いました。ゴミ袋を片手に積極的に選手へ話しかけ、参加者からは「これまでの大会でもゴミをボランティアの方が拾うなどはありますが、サステナブルを全面に出している大会は他にないと思う。環境問題を考えることはとても重要。これからはスポーツの大会の形も変わっていくかもしれない」という声が聞かれました。「サステナブル隊」と須崎 ともさんゴミの分別について声掛けを行う学生たち*選手に沿道からエールを送る!ランコースのボランティアとして参加する学生たちは、参加者一人ひとりにメッセージカードを掲げながら声かけを行いました。ボランティアとして参加した学生は「選手の方の必死な姿を見て自然と言葉が出ていた。私たちが応援しながら選手の皆さんから感動をもらった」と涙ぐむ姿がありました。沿道で参加者に声援を送る学生たち■参加者または主催者のコメントサステナブル隊としてボランティアに参加した3年生 戸田 菜月さん「コロナ禍で学生らしい活動ができない日々が続く中、今回のボランティアのことを知って、何か自分にできることはないかと考えて参加することにしました。今回のサステナブル隊の活動はゴミの分別くらいかもしれないけれど、環境問題を発信していくことは、私たちの未来を描く上で大切なことだと感じました。大会が終わってからも、サステナブルの活動は続けていきたいです」須崎 とも選手「『サステナブル』をテーマの一つとした大会は先進的でしょう。ボランティアの学生さんには沿道での応援に励まされただけでなく、ゴール後の選手へゴミの分別を積極的に呼びかける姿が印象的でした。素晴らしい取り組みだと思いますし、私たち選手を支えていただき感謝しています」■開催概要イベント名: 第2回LAKE BIWA TRIATHLON IN MORIYAMA開催日時 : 7月2日(土)会場 : 琵琶湖マリオットホテル前湖畔、野洲川堤防下道路、農業道路(滋賀県守山市・野洲市)主催 : LAKE BIWA TRIATHLON IN MORIYAMA 実行委員会公式サイト: ■大学概要商号 : 学校法人大阪成蹊学園 びわこ成蹊スポーツ大学代表者: 学長 大河 正明所在地: 〒520-0503 滋賀県大津市北比良1204番地設立 : 2003年4月URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月07日天衣無縫のピアニスト!紀平凱成ピアノ曲集出版記念 FLYING コンサート2022年3月に発売されたピアノミニアルバム『紀平凱成 -FLYING- オフィシャル・スコア』の初出版を記念して、ヤマハ銀座コンサートサロンで「発売記念コンサート」を開催します!唯一無二と言える瑞々しい感性から生まれるピアノの音色を聴いてください。今大注目の若手ピアニストと師匠である川上昌裕氏が特別出演するスペシャルコンサートです。紀平凱成ピアノ曲集出版記念FLYINGコンサート 詳細紀平凱成ピアノ曲集出版記念FLYINGコンサート : ■日時:2022年5月4日(水) ※入替制となります1回目12:30開場13:00開演2回目15:00開場15:30開演■出演:紀平凱成(pf.)/特別出演:川上昌裕(pf.、お話)■会場:ヤマハ銀座コンサートサロン「紀平凱成ピアノ曲集出版記念FLYINGコンサート」URL: ■料金:全席自由1,650円(税込)■チケット発売中イープラスeplus.jp(スマートフォン/PC/Famiポート) ■お問い合わせフォーム ■共催:ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスベーゼンドルファー・ジャパン商品詳細ピアノミニアルバム 紀平凱成 -FLYING- オフィシャル・スコア定価:1,500円(10%税込)仕様:菊倍判/32ページ発売日:2022年3月28日ISBN:978-4-636-10263-5商品コード:GTP01100374 お求めは、全国ヤマハ特約楽器店・書店または弊社オンラインショップ >まで。【本商品に関するお問い合わせ】(株)ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス ミュージックメディア部問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月28日シーズン1、劇場版に引き続き、今回の新作『TIGER & BUNNY 2』でも主人公を演じる平田広明さんと森田成一さん。数々の作品で人気キャラを演じてきたベテラン声優2人が分析するタイバニの魅力とは。――主人公の二人、鏑木・(かぶらぎ)・T・虎徹(こてつ)を演じる平田広明さんとバーナビー・ブルックス Jr.役の森田成一さん。凸凹バディを演じるお二人に、まずはコンビの魅力を直撃。森田成一:オジサン×若者のコンビは昔からよくあるバディ像で。だからこそ見る人も一緒に喜んで、一緒にイラついて、一緒に泣ける。心が動きやすいのが、虎徹&バーナビーの魅力だと思いますね。平田広明:虎徹もバーナビーも善人ではあるけど、人として欠点がないかといえばそうでもない。その人間くささが好きですね。あとは森田くんも言っていたように年の差。世代が違えば衝突もあるだろうし。カッチリはまらないところが面白いんだと思います。でも、離れ離れにならないのは、お互いにどこか惹かれ合い、大切に思い、セットになったら大きな力になると感じているから。見る人が、「この二人はまた…」なんてツッコみながらもどこかほっとけない二人というのが、名コンビなんでしょうね。森田:ガタガタさが面白い。完全に水と油で、決して混ざり合うことはないけれど、その境界線は隙間なくピッタリくっついてる。それが虎徹とバーナビーで、気持ちのいいところかなって。――そんな名コンビの活躍も楽しみなシーズン2の見どころは?森田:台本を読んで感じたのは、『TIGER & BUNNY』の初期のテイストに戻った気がして。各キャラクターの思いがダイレクトに伝わるような物語になっているなと思いました。僕が演じたバーナビーも虎徹さんと過ごすことで、人間味のあるキャラになっている。そこは注目ですね。平田:ヒーローが敵と戦うアクションのパート以上に、人間ドラマ的な部分が本作の魅力だと思っていて。今回もどんな問題が起こり、どう乗り越え各々が成長していくのか。そこを楽しんでほしいです。森田:人間関係や心理描写が面白い作品ですからね。今回はバーナビーよりも若い新人ヒーローも出てきますから。彼らとの接し方なんかも見どころだと思います。新シーズンでの注意点は若々しく、元気よく!?――ところで、バディ役を演じるお二人の関係性も気になるところ。森田:平田さんとは『TIGER & BUNNY』が初共演。大先輩ですし、最初は大変緊張しました。平田:してなかったでしょ。森田:してましたよー(笑)。ただ、緊張はしているけど、TVアニメが始まった10年ほど前は自分も血気盛んだった分、「やったるぞ、このやろー」みたいな気持ちも強くて。力が入りすぎて、空回りしているところもあったと思います。でも、平田さんの自然体な姿を見ていたら、僕も力が抜けていきました。平田:森田くんの印象は…(と、数秒無言が続き)森田:ないんかいっ!(笑)平田:森田くんは意外と頑固。こだわりが強い。熱い男だからこそ、バーナビーという役を演じるのはツラかろうなと思いますね。バーナビーは心理的な制約も多いから。森田:バレてますね。さすがです。僕は大先輩のアフレコを間近で見ることができて、勉強になります。普通ヒーローと聞くとカッコいい人物を想像するけど、虎徹はオジサンで。それを平田さんが演じると、しっかりオジサンだけど、その中にちゃんとヒーローが存在している。泥くさいけど、むしろそれがカッコいい。絶妙なバランスだと思うんです。小さな吐息なんかも生々しくリアルで「オジサンってこうだよね」と痛感。技術やレベルの高さを思い知る瞬間ですね。…と褒めてみました(笑)。平田:適当なこと言ってやがる。何も出ないよ!森田:アハハハハ!!――前作から期間は空いても息ピッタリのお二人。作品内でも息の合った掛け合いを披露しているが、アフレコでは何やら苦戦も!?平田:作品の時系列的には前作からそれほど空いてないので、演じる上ではヘンに気負わず、今までの流れのままと思い、自分が思う虎徹を演じてみたんです。が、音響監督から「もっと元気よく」と指摘されてしまった。森田:二人とも、とにかく「元気」を要求されましたよね(笑)。平田:最初は、収録が朝イチだから眠くてテンション低いと勘違いされてるのかな、なんて思ったけど、そうではなく…。森田:要は、「もっと若く」ってことで、それを「元気よく」と言われていた。自分では感じていないけれど、老いというものが来たんだなと思いましたね(笑)。平田:自分を客観的には見られないからわからないし、森田くんに対しても老いは感じなかったけど。森田:僕も平田さんに対しては全く感じず。でも、音響監督の耳は確かなので、実際にOKが出た声を聞くと、数段トーンが上がっている。それを朝イチから出すのはキツかったですけどね(笑)。平田広明さん(写真左)1963年8月7日生まれ、東京都出身。洋画の吹き替えやアニメ、ナレーションでも活躍中。代表作は『ONE PIECE』(サンジ役)。ジョニー・デップやユアン・マクレガーなどの吹き替えも務める。森田成一さん(写真右)1972年10月21日生まれ、東京都出身。TVアニメ『キングダム』第4シリーズ(信役)が4月9日より放送スタート。主人公・黒崎一護の声を務める『BLEACH 千年血戦篇』は10月より放送開始。『TIGER & BUNNY 2』シュテルンビルトの街の平和を守るため、所属企業のイメージアップのためにヒーロー活動を続ける鏑木・T・虎徹とバーナビー・ブルックス Jr.。今ではヒーローも増加し、シュテルンビルトにも新人ヒーローが加入。先輩ヒーローとしての活躍も期待される虎徹とバーナビーだが、果たして…。4/8よりNetflixにて全世界独占配信。©BNP/T&B2 PARTNERS※『anan』2022年4月6日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・関川直子(by anan編集部)
2022年04月02日ピアノミニアルバム 紀平凱成 -FLYING- オフィシャル・スコア2021年8月に発売されたデビューフルアルバム『FLYING』から厳選3曲を収載。どの曲も繊細な感性で紡がれた作品ばかりです。日本テレビ系「24時間テレビ」や「HAPPY クリスマス おもちゃ屋 MISIA」などのTVのほか、数々のメディアでも紹介され、今大注目の若手ピアニストです。美しいメロディをぜひお楽しみください。【収載曲】[1] Fields[2] Songs Over Words[3] Winds Send Love商品詳細ピアノミニアルバム 紀平凱成 -FLYING- オフィシャル・スコア定価:1,500円(10%税込)仕様:菊倍判/32ページ発売日:2022年3月28日ISBN:978-4-636-10263-5商品コード:GTP01100374 amazonにてご予約受付中! : お求めは、全国ヤマハ特約楽器店・書店または弊社オンラインショップ >まで。【本商品に関するお問い合わせ】(株)ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス ミュージックメディア部問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月14日成河や瀧本美織らが出演する舞台『森 フォレ』が7月6日(火)~7月24日(土)にかけ、世田谷パブリックシアターで上演される。この度、本作のメインビジュアル第2弾が公開となり、名古屋&兵庫公演も決定した。世田谷パブリックシアターではこれまでに上村聡史の演出で『炎 アンサンディ』(2014年初演、2017年再演)、『岸 リトラル』(2018年)と、フランスで活躍するワジディ・ムワワド作 “『約束の血』4 部作”シリーズを上演している。宗教・戦争・歴史といった、日本人にとっては一筋縄ではいかない題材を超越していく、スリリングなストーリー展開と圧倒的な台詞の響きでを観客を魅了。そして3年の歳月を経て、満を持して上演されるのが『森 フォレ』だ。母の死により自らのルーツを辿ることになる少女。彼女が成長していく姿を通して、娘から母へ、母から祖母へ、祖母からまたその母へと、戦争の世紀に押しつぶされた声なき人たちの声が6世代と2大陸にまたがる。そして壮大な時空間を超えて、現代に響き渡る。公開されたメインビジュアルには、メインキャストとなる成河、瀧本美織、岡本健一、麻実れいの姿が写し出されている。■公演情報『森 フォレ』<東京公演>7月6日(火)~7月24日(土)会場:世田谷パブリックシアター(16日&22日の終演後、ポストトーク有)16日:上村聡史、成河、岡本健一 / 野村萬斎(世田谷パブリックシアター芸術監督)22 日:上村聡史、成河、瀧本美織、岡本健一、麻実れいチケット料金:一般S席(1階・2階席)8,500円 / A席(3 階席)5,000 円 / ほか高校生以下、U24 など各種割引有※託児サービスあり ※車椅子スペース取扱有一般発売:5月30日(日)世田谷パブリックシアターオンラインチケット:<名古屋公演>7月28日(水)17:00会場:日本特殊陶業市民会館ビレッジホール<兵庫公演>8月7日(土)・8日(日・祝)各日13:00会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
2021年05月12日亀梨和也主演の土曜ドラマ「レッドアイズ 監視捜査班」3話が2月6日放送。忍成修吾演じる蠣崎の真の目的が判明、そして訪れる“最悪の結末”…蠣崎に同情の声も上がるなか、事件の黒幕と思われる青コートの男についての考察も盛り上がりをみせている。国内に500万台あるといわれる監視カメラを駆使して犯罪捜査を行う「KSBC(神奈川県警捜査分析センター)」で、婚約者を殺された元捜査一課の敏腕刑事と元犯罪者による最強チームが連続殺人鬼を追うクライム・サスペンス作品となる本作。神奈川県警捜査一課の敏腕刑事だったがその座を追われ、探偵生活を経てKSBCの特別捜査官となる伏見響介を亀梨さんが演じ、元々伏見と同じ捜査一課の刑事だったKSBCセンター長・島原由梨に松下奈緒。サイバー犯罪対策課からKSBCにやってきた長篠文香に趣里。元自衛官の湊川由美子にシシド・カフカ。天才ハッカーの小牧要に松村北斗。元犯罪心理学者で優秀なプロファイラーの山崎辰二郎に木村祐一。島原の妹・大塩はるかに高橋ひかるといったキャスト。。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。“ゾディアック事件”を模倣したと思われる殺人事件が発生、被害者かと思われた蠣崎(忍成さん)が湊川を拉致する。湊川は蠣崎が自分の過去の犯罪や家族について詳細に知っていることに驚く。その頃女性を殺害し、蠣崎のことも刺したとして逮捕された漆川(般若)は、蠣崎が女性を殺し自分で自らの腹を刺したと証言する。山崎は蠣崎の「原点に戻れ」というヒントから湊川の居場所を探り当て、伏見が廃工場で漆川を発見、救出する。一方で蠣崎がバスに爆弾を仕掛けており、そのバスに湊川の息子が乗車していることが判明。長久手(川瀬陽太)、姉川(長田成哉)らが救出するが、爆弾は偽物だった。さらに伏見が湊川の拉致されていたアジトを探ると、蠣崎の真の狙いが島原の家族であることがわかる。8年前、島原が追っていた犯人を確保する際、巻き込まれた蠣崎の恋人が階段から落ちて死亡。その恨みから蠣崎は今回の犯行に及んでいた。伏見が現場に向かうが、すでに蠣崎によって島原の夫は撃たれていた。蠣崎は「俺たちは同類だ」と捨て台詞を吐いて連行されていく…というラストだった。忍成さん演じる蠣崎の“犯行理由”を知った視聴者からは「まさか蠣崎にあんな悲しい過去が…伏見と重なる消えない悲しみ憎しみの過去があったなんて…」「蠣崎の理由を知った瞬間涙止まらなかった」など同情の声も上がるなか、蠣崎が湊川の家族や、伏見の婚約者・美保の妊娠を知っていることに「サプライズだったのどこで知ったの?!青コートが忍成さんの役に情報流した可能性高いとみてる」「SNSのやりとりを盗み見られていたから? だとしたら、これは現実でも起こり得るからこわい」など、蠣崎の“情報源”に言及する声も。また事件の“黒幕”と思われる青コートの男だが「伏見への復讐心はやっぱ過去に伏見が逮捕した事件に関係あるのかなぁ…」「伏見に復讐したい様にも見えるけど、実験してる様にも見える」など、一連の行動の理由について考える声をはじめ、「北斗のパーカーが青コートの中のパーカーと同じ説...」「伏線をまとめていくと…やっぱり松村北斗説」「最後、湊川出てこなかったし湊川が最後まで現場にいた青コート?」など、青コートがKSBCメンバーではないかという説も登場。SNSでは“考察合戦”も盛り上がりをみせている。(笠緒)
2021年02月06日成河の一人芝居『フリー・コミティッド』が、11月13日に東京・DDD AOYAMA CROSS THEATERで開幕した。ベッキー・モードが脚本を手がけた本作は、米・オフブロードウェイで1999年に初演されたコメディ。マンハッタンの人気レストランで予約受付係として働く売れない俳優のサムが、次々にかかってくる電話に翻弄される様子を描く。2018年に千葉哲也の演出、成河のキャスティングで上演された本作が、Withコロナにおいて“究極のソーシャルディスタンス”を実現した一人芝居として蘇る。クリスマスを控えたある日、出勤したサムは同僚の遅刻によって業務のすべてを一人で背負う羽目に。オーバーブッキングな上に「このテーブルでないとイヤ」と一方的に指定するセレブからの無茶なオーダーをはじめ、パワハラ気味のシェフ、事なかれ主義のスタッフによる内線で、サムはタイトル通り“Fully Committed(全力投球)”の大忙し。なかなか来ない最終オーディションの連絡を待ちわびながら、帰省を待つ故郷の父や予約トラブルの対応を目まぐるしくこなし、彼の苛立ちはピークに達して──。ステージ中央にはレストランの予約端末2台、上手に厨房・ホール、下手にシェフのオフィスと繋がる内線3台が設置されている。地下の予約オフィスにベルが鳴り響く中、成河は終始電話の間を汗だくで全力疾走。サムに扮する一方で、同時に電話の話し相手である社交界の夫人、日本人観光客、ボーイ長の女性ストーカー、そして猫にいたるまで30以上もの役を、声色や口調を変幻自在に操りながら演じ分ける。ストーリーは、サムと電話相手の掛け合いを軸に進む。取材日だった初日に客席から大きな笑い声があがったのは、VIPのダブルブッキングをシェフとホールスタッフから非難された彼が己に非のないことを証明した瞬間。成河は、開き直ったようにガッツポーズを取り、ふんぞり返って予約電話に応じるサムを体現し、観客を沸かせた。サムの心情を吐露するモノローグは登場しない。しかし、父や兄、マウントを取ってくる役者仲間との会話を通じて、予約係の仕事に忙殺され、うまくいかない俳優業に対する苦しみが覗く。成河は多彩な表情と仕草で、サムの内面までも舞台上に立ち上げた。上演時間は約110分(休憩なし)。公演は11月30日(月)まで。なお、アフタートークが16日(月)14時、21日(土)18時開演回で実施されるほか、16日(月)14時と千秋楽の30日(月)14時開演回にはPIA LIVE STREAMでライブ配信が実施される。アーカイブ配信は、各回の開演時間から24時間後まで視聴できる。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2020年11月16日その高い身体能力で縦横無尽に駆け回り、ストレートプレイからミュージカルまで幅広い演技で魅了する俳優・成河。野田秀樹やジョン・ケアード、サイモン・マクバーニーら国内外の著名演出家からも絶大な信頼と高い評価を受ける彼が38役を演じ分ける一人芝居『フリー・コミティッド』が11月13日(金)より東京・DDD青山クロスシアターにて開幕する。本作は、劇作家・女優・TVプロデューサーとマルチに活躍するベッキー・モードが、劇作家で俳優のマーク・セトロックの協力を得て創り上げた傑作コメディ。1999年にニューヨークのチェリー・レーン・シアターで初演されて以降、アメリカやイギリスで役者を変えて何度も上演されており、日本では2018年に成河が初演。38役を次から次へと演じる姿に客席は圧倒されながらも抱腹絶倒。大いに沸かせた話題作の待望の再演だ。主人公は、売れない俳優で、マンハッタンの超人気レストランの予約電話受付係をしているサム。その仕事内容は、人気店だけにすでに満席だが、なんとか予約を取ろうと電話をしてくる客たちに応対するというもの。オーディションの結果を待ちながらも仕事に勤しむサムだが、予約とは関係のない人物、ひとり暮らしの父まで電話をかけてきて……。成河はサムを演じながら、電話をかけてくる金持ちの社交界夫人、レストラン支配人、日本人観光客、カリスマ・シェフ、サムの父親、変わり者のボーイ長、ドミニカ共和国出身のコック、大柄でタフなフランス女、医者、優しい性格のウェイトレス、下っ端のマフィアなどなど、国籍も性別も違う様々なキャラクターを演じ分ける。演出を手掛けるのは初演に続き千葉哲也。近年は俳優のみならず演出家としても活躍する千葉と成河は、昨年再演された舞台『BLUE/ORANGE』でも息の合ったステージを見せている。ふたりのタッグにも期待が高まるステージだ。なお11月16日(月)、11月30日(月)にライブ動画配信も予定している。詳細は「PIA LIVE STREAM」 文:伊藤由紀子『フリー・コミティッド』作:ベッキー・モード翻訳:常田景子演出:千葉哲也出演:成河2020年11月13日(金)~ 11月30日(月)会場:DDD AOYAMA CROSS THEATER(東京)【ライブ配信】対象公演:2020年11月16日(月)14:00 ※アフタートーク付2020年11月30日(月)14:00※各公演開演時間より24時間後までアーカイブあり(チケット販売は各公演開演時間より22時間後まで)視聴方法詳細→PIA LIVE STREAM
2020年11月13日演劇集団・劇団番町ボーイズ☆の織部典成が、映画『僕が君の耳になる』(2021年夏公開)で初主演を務めることが19日、明らかになった。同作は、ボーカル&手話パフォーマンスグループ・HANDSIGNが2017年にリリースした同名の楽曲を原案とした、大学生・純平(織部)とろう者の女性・美咲(梶本瑞希)のラブストーリー。街角で弾き語りをしている純平は、初めて足を止めてくれる女性・美咲と出会う。後日、同じ大学に通う生徒同士だとわかった純平は、美咲を通じて障がい者の世界を初めて知ることになり、自ら手話を勉強し真っ直ぐにぶつかっていく純平に美咲も心惹かれていくが、2人の間にはさまざまなハードルが待ち受けていた。ヒロインの美咲役にはろう者の梶本瑞希(新人)を抜擢。耳の不自由な女性と、聞こえる男性の実話を基にしたラブソングを基に、いくつものハードルを乗り越えながら愛を深め、成長していく2人の姿を描くピュアなラブストーリーとなっている。また、本作品のクラウドファンディングも予定されている。出演者は他、岡田結実、忍足亜希子、三浦剛、松井健太、三浦大輝、小松みゆき、岡元あつこ、善知鳥いお、ミセスヒロコ、悠綺、阿部祐二、濱田英里、森口瑤子。○織部典成 コメント今回、映画『僕が君の耳になる』で主演をさせて頂くことになりました。映画初主演ということで凄くドキドキしていますが、本当に嬉しく光栄に思います。初めて台本を読んだ時、純平が美咲という女性に惹かれ「僕の知らないもう一つの世界」を知ったのと同じように、僕自身も知らない世界の中でも、「好きな人のために何かしてあげたい」という純平の思いに共感し、胸に突き刺さるものがありました。この作品をやらせて頂くにあたり、僕自身少しでも、ろう者の方の気持ちを理解したいと思い、小説を読んだり実際に教室に行ってお話を聞いたり、手話を勉強しています。手話には日本手話や日本語対応手話があり、これが違うだけで手話をする順番が変わったり、一人称を入れなくてはいけなかったりと色々と苦戦している所ではありますが、僕なりに必死に勉強中です。また、作中に弾き語りをするシーンがあるので、興味はあったものの触ったことがなかったギターにも初挑戦しています。まだまだ納得いくように弾けませんが、こちらも日々特訓中です。この作品を通して、見終わった後に皆様の中に何か1つでも心に響くものがあったらなと思います。多くの方にこの作品が届くように僕も頑張ります。楽しみにしてください。
2020年04月19日村上春樹の同名小説を原作にした舞台『ねじまき鳥クロニクル』が2020年2月に上演される。事前ワークショップに参加したばかりの成河と渡辺大知に話を聞いた。【チケット情報はこちら】インバル・ピント(演出・美術・振付)とアミール・クリガー(脚本・演出)が来日し、藤田貴大(脚本・演出)も加わって1週間に渡り行われたワークショップ(以下、WS)。成河は「(2015年上演の『100万回生きたねこ』ぶりのタッグとなる)インバルの素晴らしさは相変わらずで。さらにアミールと藤田さんがいて。演出家が3人…思っていた以上の楽しいカオスでした。あとは僕たちがどれだけ彼らの発想を広げていけるかだと思っています」。成河の思う「インバルの素晴らしさ」とは「言葉にすると陳腐ですが、忘れていたものを思い出させてくれる存在なんです。なんで自分はこれに蓋してたんだろう、とかね。表現をする、人と喋る、何かを発見するということに対して、本当に好奇心だけで突き進む方ですし、人の痛みを誰より知っている方でもあります。失敗を一緒に笑ってくれるんですよ。というよりインバル自身が“思いついたわ!”ってやってみて“ダメだった(笑)”って笑うような人。“失敗していいんだ”と思わせてくれます」。渡辺も「WSに参加して、ここには実験を楽しめるメンバーが集まっている、と感じてワクワクしました。インバルさんもアミールさんも藤田さんも、“人と何か作ること”や“人間の可能性”を楽しみにできるし、それを信じている感じがした。そこに乗っかって遊んでいるような時間でした」と笑顔。共演者たちと共にWSに参加し、成河は「大風呂敷を広げるようですが、神キャスト!(笑)」と絶賛。「好奇心と意欲に溢れた仲間たち、先輩方で嬉しかったです」成河と渡辺はふたりで主人公・岡田トオルを演じる。初共演で見た目も雰囲気も全く違うふたりがひとつの役を演じることについて渡辺は「全然違うから面白いんだってことが今回のWSでようやく確かめられました。僕らが違うから、交わったときに面白いんです」と明かす。実はふたりは5か月も前から事前稽古を重ねていたそうで、成河は「重ねた時間に価値を感じています。これだけ時間をかければ、人はこれほど寄りかかることができるようになるんだと実感しましたから」渡辺が「新しい可能性に挑戦している作品になると思います。“もっと面白いもの、ないのかよ”って飢えてる人は、絶対に観に来た方がいい。僕自身も期待が膨らんでいます」と語る本作は、2020年2月11日(火・祝)から3月1日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。取材・文:中川實穂
2019年12月02日福岡出身の役者陣が地元の言葉で演じる舞台『帰郷』が開幕した。【チケット情報はこちら】本作は、入江雅人が企画・作・演出を手掛け、福岡出身の池田成志、田口浩正、坂田聡、尾方宣久、岡本麗、入江が出演するゾンビと青春の終わりの物語。入江が「福岡の人だけで舞台をやったら面白い」と約20年もの間温めてきた企画で、出演者に加え、ビジュアルやグッズのイラストは大人計画・松尾スズキ、応援コメントは劇団☆新感線・いのうえひでのりと、福岡出身の演劇人が集結して実現した。開幕に際し入江は「これまで10本近く作ってきたゾンビモノの作品の集大成でもあり、一人芝居(ベースとなった自身の一人芝居『帰郷』)でやってきたこともちりばめていて、僕が作ってきた芝居の集大成でもあると思います」とコメント。高校生男子5人組の無邪気で笑える青春のワンシーンから始まり、まさかのゾンビパニック勃発、さらに思わぬ方向へと進んでいく物語は、脚本そのものの面白さに、豪華キャスト陣による豊かな芝居、福岡弁特有のテンポやイントネーションがかけ合わさり、この作品でしか味わえない独特の魅力を放っていた。本作について出演者の池田は「見てどう感じてくれるのか?益々わからなくなってきました(笑)。我々福岡人がこんなセンシティブに描かれるなんて!少々の照れくささと、引っ張りだすおじさんおばさんの元気をどうぞ優しい目でご覧くださいませ」、田口は「とにかく、みんなとのグルーヴを楽しみ、頑張る所存でございます。気楽に、観てください」、坂田は「これだけ濃い福岡弁をしゃべる機会もあまりないと思うので、楽しんで、丁寧にやろうと思います。今年1発目、一生懸命やりますんでよろしくお願いします」、尾方は「他では観ることのできない、唯一無二の芝居になったと思います。全力で挑みます」、岡本は「とにかく、おもしろいと思います。脚本も役者もおもしろいので、十分に楽しんで頂けると思います。楽しんで、観て頂きたいです」とそれぞれコメントを寄せている。入江が「福岡の人にももちろん観てもらいたいし、東京にいる、福岡や他の地方から出てきている人にも観てもらえたら。ちょっと悲しい話ではありますが、絶対に、故郷やかつての友人のことを思い出したりできる、温かい想いが胸に燈るような芝居です」と言うように、幅広い人の心に響く作品。ここでしか味わえないものを体感しに、ぜひ劇場に足を運んで!『帰郷』は2月3日(日)まで東京・俳優座劇場にて、2月8日(金)から10日(日)まで福岡・イムズホールにて上演。取材・文:中川實穗
2019年01月29日中学生の頃から小説を書き始め10代でデビュー、現代女性の恋や生きづらさをさまざまな作品で表してきた作家、島本理生さん。昨年はエンタメに振り切った『ファーストラヴ』で見事直木賞を受賞した。新たな年を迎え、感じていることは。――2018年は直木賞受賞という大きな出来事がありましたが、受賞後、何か変化はありましたか。受賞した後はしばらくラジオやテレビといった人前に出る仕事が多くて、執筆がストップしていました。でも久々に新しい小説を書き始めたら、主人公の女性像が前とちょっと違うなと感じて。今までは「不安定で繊細なところが特徴の女性を書く」と言われていたし、自分でも読み返した時にそう感じていましたが、今書いている女性は一回り強くなっているというか、大人の女性としての輪郭が濃くなったと感じたんです。――ご自身がそうなったから?そうだと思います。自分の人生全体を考えた時はあまり賞って意識していなかったのですが、受賞してみて、これは自分の人生の方向性を左右することなんだなと思いました。もしもっと若い時に大きな賞をいただいていたら書くものも変わっていたかもしれません。作家であることは自分の軸なので、私生活も違ったと思います。もし、あのタイミングで受賞していたら、その後あの人と恋愛していなかっただろうな…とか(笑)。――あはは。島本さんは作家の佐藤友哉さんと結婚して離婚して、再婚されていますよね。そうした出来事も作家という軸があっての判断だったのでしょうか。最初に結婚した時は、『ナラタージュ』が話題になったことで急に仕事が忙しくなって、いろんなことが自分一人では背負いきれなくなっていたんです。その救いを私生活に求めたんですね。それで結婚すればすべて解決するかと思ったら、まったくそんなことはありませんでした(笑)。結局、自分で背負わなくてはいけないものは、他の人だって背負えないんですよね。それに、最初に結婚した20代前半の頃は、愛情とはまた別に、性別が違うと理解しあえない部分だってあるということも分かってなかった。それで、理解されないのは相手の愛情が足りないと思ってしまっていたんです。――逆に、自分は相手を理解していると思っていました?若さゆえの万能感で、そう思い込んでいましたね(笑)。それだけ純粋だったのかもしれないけれど、一方で自分に余裕がなくて、相手に求めるものが多かった。結婚って、基本的には1回きりで、しかも、何も予習できないですよね。みんな、なんてスリリングなことをしているんだろうって思います。離婚して数年経って、自分が作家であることをあそこまで理解してくれる人は他にいないと実感して、同じ相手と再婚しました。2回目は1回目の反省を振り返りながらしたような気がします。――人生の軸が作家であることが再婚の決断にも繋がったんですね。人生の軸がまったくブレない。私は本を読むことで救われてきましたし、デビュー後は書くことに助けられてきたなと思います。何かに傷ついたりショックを受けた時も、書くことで気持ちが整理されたし、そこに共感してくれる読者がいることにも、ものすごく助けられています。――理解ある夫もいてお子さんもいて、直木賞も受賞して。今、とても充実しているように思えます。受賞直後は嬉しくて、目の前の忙しさに追われていましたが、受賞してからちょっと時間が経つと、今度は「新しいものを生み出してない」という空虚感や焦りが出てきました。何も書いていない時はいつも「このまま何も浮かばず何も書けなかったらどうしよう」と思います。受賞後一段落してからは、「次の話はどうしよう」ということばかり考えていました。どんなに依頼やテーマの提案があっても、自分の中で書きたいという衝動がないと何も浮かばないんです。だから、書きたいという衝動がある時が幸せですね。――中学生の時から小説を発表し始めた島本さんですが、スランプや、「書きたくない」と感じたことはなかったのですか。20代の頃、自分の技術が足りなかったり、仕事の多さをコントロールできないストレスがあって、書いても書いてもしっくりこない時がありました。小説の最後の一行が全然決まらない、とか。あの時は一番きつかったですね。――それをどうやって乗り切ったのでしょうか。サイン会で、読者の方々にはっきりと「次はこういう小説が読みたい」と言われたんですよね。それは暗に「最近書いているものはちょっと違う」という意味だなと思って。その時は、「もっと人と人が響きあう小説が読みたい」と言われて、「ああ、そういうものが求められているのか、それを書こう」と思いました。自発的な衝動がないと書けないと言いつつ、そんなふうに自分の小説に今何が欠けているか、何を書いていないかに人に気づかせてもらって、新しい衝動が生まれたりしますね。しまもと・りお1983年生まれ、東京都出身。’98年に『鳩よ!』掌編小説コンクール第2期当選、年間MVP獲得。2001年に「シルエット」で群像新人文学賞の優秀作を受賞し、デビュー。’03年『リトル・バイ・リトル』で野間文芸新人賞、『Red』で’14年度島清恋愛文学賞受賞。’05年発表の『ナラタージュ』は映画化され、累計70万部超のヒット。最新作『あなたの愛人の名前は』(集英社)は連作短編集。一人の女性が密やかな欲望を満たすためにある治療院を訪れる「足跡」、飼い猫の視点で語られる「蛇猫奇譚」、同棲相手とは別の男性と逢瀬を重ねる女性の視点で綴る「あなたは知らない」と、相手の男性の視点から描く「俺だけが知らない」など、大人の密かな思いを描く6編を収録。※『anan』2019年1月16日号より。写真・女鹿成二インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年01月12日