かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第3回は、恋活や婚活に励む女性におすすめしたい、実際に足を運んで“すごい!”と実感した「縁結び神社3選」その1をご紹介します。いい出会いがなかったり、がんばっているのになかなか成果が出なかったりするときは、疲れた心を一度リセットしてみませんか。神社参拝で心身を清めて、すてきなご縁をいただきましょう。1. みちひらきの大神が進むべき道を後押し恋や結婚の迷いも断ち切れる猿田彦神社【結婚引き寄せ隊】vol. 3恋をかなえたい! 結婚したい!! そう思ったとき、行動することは大事ですが、それですぐにうまくいくとは限らないのが、恋愛や結婚というものですよね。わたしは独身時代、自力で行う怒涛の婚活と同時に、他力本願として神社仏閣への参拝で、縁結びをお願いしていました。昔から占いやスピリチュアルといった神秘的な世界も好きで、実際にお仕事でも携わる機会がたくさんあり、自力でも他力でも全力投球。日頃から“目には見えない世界”も大切だと考えています。今回ご紹介する「縁結び神社」のひとつめは、猿田彦神社です。ひとりでも、家族でも、お伊勢参りへ行ったことがありますが、いずれも古くからの習わしにのっとって参拝。みそぎの二見興玉神社〜みちひらきの猿田彦神社〜伊勢神宮・外宮〜伊勢神宮・内宮(すべて三重県)の順にまわっています。天孫降臨を啓行(みちひらき)された猿田彦大神をお祀(まつ)りしている、猿田彦神社。恋や結婚について迷っていたり、悩んでいたりするときに訪れると、進むべき方向へと力強く道を示してくれるでしょう。神聖な場所にある方位石=古殿地八角の石柱には方角(干支)が刻まれている入り口の大鳥居から本殿までの間に存在するのが、昔の神殿跡を印し、十干十二支の方角(干支)を刻んだ八角の石柱・方位石です。昭和11年の御造営まで御神座のあった、神聖な場所。自分の干支やある特定の干支を順番にさわって、願いを込めるとかなうともいわれています。“みちびきの舞”が願いを良い方向へ運ぶ写真左:“みちびきの舞”が描かれた絵馬、右:挙式でも奏楽(みちびきの舞)明治天皇の皇女・北白川房子さまが御参拝された際に詠まれた歌に、作曲と振り付けをした猿田彦神社独自の“みちびきの舞”。この舞は絵馬にも描かれていて、物事を良い方向へ導いてくれます。金運が上がるといわれている“たから石”まるでしろへびをのせているような“たから石”境内には不思議な石がふたつあって、日本の国歌「君が代」の歌詞に出てくる“さざれ石”と、上の写真でご紹介している“たから石”です。たから石は、しろへびをのせた宝船に見えることから、金運が上がる石ともいわれている縁起のいい石。また、境内社の佐瑠女(さるめ)神社は、天宇受売命(あめのうずめのみこと)を祀っているので、縁結びや芸事の上達などを願うなら、こちらも忘れずに参拝したいですね。2. “約束を違えない”霊験あらたかな嵐山の神様車折神社外観。春は桜、秋は紅葉のスポットでもある平安時代後期の儒学者・清原頼業(よりなり)公を祀る車折(くるまざき)神社。社名は、後嵯峨天皇が嵐山に訪れ、社前で牛車の轅(ながえ)が折れたことから、ご神威をおそれて門前右側の石を「車折石」と呼んで「正一位車折大明神」の神号を贈られたことに由来します。境内には頼業公と同族の才女・清少納言を祀る清少納言社、弁天さま(市杵島姫命)を祀る弁天神社(滄海神社)、あらゆる神々を祀る八百万神社などさまざまな境内社もあります。強力な浄化パワーをもつ清めの社石をモチーフにした円錐形の立砂が特徴車折神社では、最初に本殿を参拝するのではなく、こちらの「清めの社」を参拝し、まずは悪運や因縁を浄化することをおすすめしています。「清めの社」を携帯の待ち受け画面にすると、運気がアップするともいわれているそう。パワーストーンに“良縁”を祈願「祈念神石」おまもり型。恋愛成就を願いましょう「清めの社」で浄化後、パワーストーンといわれる「祈念神石」(おまもり型700円・おふだ型500円)を社務所で授かり、本殿参拝をしましょう。「祈念神石」を両手ではさみ、願い事を強く念じます。願いは3つまでOK! 神様がいちばん大切だと判断した願いごとから順にかないます。肝心なのは、ひとつでも願いがかなったら、必ず「祈念神石」と自分で拾った石にお礼の言葉を印した「お礼の石」を返納すること。わたしもひとつ願いがかなって返納しました。本殿の前には、「お礼の石」が山のように積まれています。朱色の玉垣には有名人の名前がズラリ写真左:芸能神社の外観。右:知っている名前を探す人も続出天宇受売命を祀る境内社の芸能神社をはじめ、境内には芸能・芸術の分野で活躍する人たちの名前を記した2000枚以上におよぶ朱塗りの玉垣が並んでいます。わたしが参拝したときも、この玉垣に名前のある有名人のファンの方が記念撮影をしていて、ほのぼのとしました。3. 神前結婚式創始の神社で良縁祈願東京で縁結びの神社といえば東京大神宮伊勢神宮の遥拝殿として、明治13年に創建された東京大神宮。天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)と豊受大神(とようけのおおかみ)を祀り、“東京のお伊勢さま”として親しまれています。ほかに、結びのはたらきを司る神様をあわせ祀ることから、縁結びの神社として有名。わたしも独身時代から機会があると参拝していますが、いつも女性がたくさんいてにぎやか。都会にある神社ですが、凛とした空気にふれることができます。縁結びや恋愛成就のお守りが豊富お神札やお守りなどは約50種類以上伊勢神宮で奉製されるお神札(ふだ)の「神宮大麻(じんぐうたいま)」(800円)や人気の高い「縁結び鈴蘭守」(700円)、結びの力が秘められた「心結び 美鈴守」(800円)など、お神札やお守りはあわせて約50種類以上と豊富にそろっています。結婚式を目にすると心が豊かになる伝統の婚儀では祝いの舞が奉納される神前結婚式創始の神社でもあり、参拝の際に、結婚式中の新郎新婦の姿を見かけることも。そんな人生の晴れの日ともいえる結婚式を目にすると、こちらも幸福な気持ちになります。恋についての助言がもらえるおみくじ的中率が高いと評判の「恋みくじ」チャーミングな和紙の人形が付いた「恋みくじ(恋人形付き)」(200円)は、とくに恋愛においての助言が記され、その内容にドキッとしてしまうほど。相性の良い相手の星座や血液型、年齢差などが詳しく書かれているので読むだけでも楽しいうえ、的中率も高いといわれています。今回「縁結び神社3選」その1をお届けしました。神社仏閣には、普段の生活で味わえない清々しい空気と、心を整えることができるあたたかいパワーがいっぱい。気になる場所があったら、ぜひ参拝してみてくださいね。また折を見て縁結び神社をご紹介したいと思います。みなさんに、すてきなご縁が結ばれますようにInformation猿田彦神社三重県伊勢市宇治浦田2-1-10車折神社京都府京都市右京区嵯峨朝日町23番地東京大神宮東京都千代田区富士見2-4-1
2019年05月04日来年3月から上野・東京国立博物館で開催される特別展『国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅』の報道発表会が10月17日に開かれた。博物館や真言宗総本山 東寺の執事長ら主催者が揃い、展覧会の見どころや東寺の文化修理事業、立体曼荼羅のVR化について発表。史上最大規模で展示される東寺の名宝たちに期待が高まる。開催は2019年3月26日(火)から6月2日(日)まで。会期中、一部展示替えがある。【チケット情報はこちら】東寺は、平安京遷都に伴って西寺と共に建立され、弘法大師空海が823年に嵯峨天皇より賜り、真言密教の根本道場となった。1994年には「古都京都の文化財」として世界遺産に登録され、京都の名所となっている。本展は4章の構成からなり、空海にまつわる数々の名宝をはじめ、東寺に伝わる文化財の全貌を紹介する。各章については、第1章「空海と後七日御修法」では、後七日御修法(真言宗で最も重要な法会)の堂内を再現し、御修法に関連する絵画や仏具などを展示。また最澄に宛てた空海円熟の書、国宝『風信帖』なども展示する(5月19日(日)まで)。第2章「密教美術の至宝」では数々の大曼荼羅、仏画、書跡など密教美術を展示。第3章「東寺の信仰と歴史」では東寺創建時の遺品や古文書などによって東寺に寄せられた信仰とその歴史を知ることができる。最後の第4章「曼荼羅の世界」では、空海が言葉で伝えにくい真言密教の教えを可視化するために構想、立体表現した圧巻の立体曼荼羅の世界を体感することができる。立体曼荼羅は東寺講堂に安置されており、平安時代前期の密教彫刻の最高傑作とされている。なお、本展では21体のうち史上最多となる15体(うち国宝11体)が出品される。また、本展の連動企画として、3月27日(水)からVR作品『空海 祈りの形(仮)』が同館東洋館内「TNM&TOPPANミュージアムシアター」で上映される(鑑賞料金:高校生以上500円 ※大学生以上は博物館への入館チケットが別途必要)。21体の仏像全てを詳細に再現することで、現地では見ることが困難な角度や位置から拡大するなど、VRならではの視点で鑑賞できる。そのほか“仏像界一イケメン”と称される「帝釈天騎象像」が全高130mmのフィギュアとして、海洋堂により忠実に再現された。報道発表会場でも展示され、一般には展示会場で限定1万個先行販売、フィギュアセット前売り券は限定1,000枚で12月1日(土)より販売。税込7,500円。取材・文・撮影:河野桃子
2018年11月07日日本の代表的な芸術「書道」。中国より伝えられてからというもの、多くの芸術家や知識人が漢字や仮名の造形を研究し、その表現に取り組んできました。書体ごとに技術を学び、基本を元に自らの個性も乗り移らせる作業は奥深く、ストイックなものでもあります。そんな書道における筆文字ですが、外国の方にはどう見えているのでしょう。日本在住の外国人20名に「日本ならではの書道の筆文字、そのデザインをどう思いますか?」と質問してみました。■選んだ文字の意味や書き方で何を伝えたいのかがわかります。かっこいいです。(タイ/30代後半/女性)■書き方によって違うがかっこいい文字がいっぱいある。でもその文章や意味を説明しないと皆にはわからない。(ロシア/20代前半/女性)■高いスキルが必要だと思う。自分もきれいに書けるようになりたい。(イギリス/20代前半/女性)■きれいに書けるとかっこいいですが、下手な人だとよくわかりません。(トルコ/30代前半/女性)■漢字の美しさを表現できる。(台湾/40代前半/男性)■アラブの書道と同じくらい、とてもきれいだと思う。(チュニジア/40代後半/男性)■とてもきれいだと思います。(アメリカ/20代後半/男性)■すごくきれいです。(ベトナム/30代前半/女性)■cool(ドイツ/40代前半/女性)95%が高い評価だった書の文字デザイン。書道の起源は中国ですが、日本では漢字から派生した仮名も使われて独自の文化を形成しています。仮名と漢字は真逆の形状になるため、その組み合わせやバランスを考えることも、日本の書道ならではの美しさでしょう。また、写経などに見られるように、書は書くことを通して人格や情操を深める修行の一つでもあります。一般的にはこうした古典の模写から書体や書風などを学び、次第に創作へと進める学び方が多いそう。「初唐の三大家」欧陽詢(おうようじゅん)・虞世南(ぐせいなん)・猪遂良(ちょすいりょう)や日本の「三筆」空海・嵯峨天皇・橘逸勢など各国に有名な書家がおり、彼らの作品を用いることもよくあります。楷・行・草・隷・篆・かな(文字の進化過程に沿った形)などの書体とそれぞれに適した書法があり、文字の美しさを表現するにはある程度の訓練が必要。楷書であれば、切れ味鋭い筆致が美しい「九成宮醴泉銘(きゅうせいきゅうれいせんのめい)」、行書なら王羲之による流れるようなリズミカルさと柔らかさもある「蘭亭序(らんていじょ)」などがお手本にされますが、その筆致の個性を掴みやすいことも大きいと言えるでしょう。■かっこいいと思います。日本らしさを感じます。(フィリピン/40代前半/女性)■書道大好き!すごくかっこよくて素敵。(スウェーデン/40代後半/女性)■かっこいいと思います。(韓国/40代後半/男性)■かっこいいと思う。(アルゼンチン/30代前半/男性)■かっこいいです。(中国/20代後半/女性)■かっこいいです。(ブラジル/20代後半/男性)■かっこいいと思います。(マレーシア/30代前半/男性)■かっこいいと思います。(ペルー/30代前半/男性)■かっこいいと思います。(イスラエル/30代後半/女性)■とても迫力のあるところが好きです。(スペイン/30代後半/男性)白い半紙に黒い墨で書かれた筆文字はストイックさも感じられ、確かにかっこいいものです。顔真卿のように迫力ある筆致もあれば、仮名の優美さもあるのが書の面白さ。仮名は特に日本の独自性を示す書体ですが、最も有名なのが11世紀の作品「高野切」です。『古今和歌集』を書き写したものとして、日本書道史でも極めて重要な作品と言われています。平安時代には女性が使う文字とされ、小野小町や紫式部など女性の文学者や作品を生み出したことも有名ですよね。よい評価が集まった今回のアンケート。「かっこいい」、「きれい」といった回答だけでなく、日本の文化面や書体などに言及される方も多数おられました。また、書道に取り組まれている方からの「きれいに書けるようになりたい」という回答も。書に表された日本人の感性や思いが、時を超えて外国人の皆さんにも伝わっている。そう思うと嬉しいものですね。
2015年05月27日子供のころ、みんなが一度はしたであろうなぞなぞ遊び。最近ではなぞなぞを扱ったクイズ番組がクローズアップされるなど、大人でも楽しめる頭を使った遊びです。さて、誰しもが楽しめるなぞなぞ遊びですが、日本ではいつの時代から遊ばれてきたのでしょうか?また、昔のなぞなぞはどんな問題が出されていたのでしょうか?今回はそんな中世のなぞなぞ文化や問題を紹介します。いきなりですが、問題です。『子子子子子子子子子子子子』これはなんと読むでしょう?答えは『ねこのここねこ ししのここじし』と読みます。漢字を当てはめると猫の子子猫、獅子の子子獅子となります。いわゆる言葉遊びの一種ですね。これは平安時代に嵯峨天皇が小野篁(おののたかむら)という官人に出した問題で、一説によるとこれが日本で最初のなぞなぞだと言われています。平安時代というと、今から1300年ほど前ですから、それだけ昔からなぞなぞはあったのですね。この平安時代からなぞなぞの文化が広まり、当時は『謎物語』と呼ばれ、さまざまな歌人が『子子子子子子子子子子子子』のような言葉遊びのなぞなぞを作り、楽しんだそうです。その後、なぞなぞの文化は室町時代に一大ブームとなり、後奈良天皇が各地の名作なぞなぞを集めた『後奈良院御撰何曽(ごならいんぎょせんなぞ)』というなぞなぞ集を作るなどしています。さて、次はこの『後奈良院御撰何曽』の中からいくつか問題を出しましょう。Q1.『上を見れば下にあり、下を見れば上にあり、母のはらをとをりて、子のかたにあり』これはなに?Q2.『紅の糸腐りて虫となる』さて、なんのこと?Q3.『海の道、十里に足らず』とはなに?どうでしょうか?言葉は現代語とは少し違いますが、なぞなぞの解き方は一緒です。どの問題も漢字や言葉の意味に注目すれば答えが見えてきます。では答えの発表です。Q1の答えは漢字の『一』です。上もには一が下にあり、下には一が上側で使われていますよね。漢字の形を見るとわりと簡単なので、わかった人も多かったでしょう。Q2は紅という漢字の部首の"糸"が"虫"になるわけですから、答えは『虹』です。この問題も漢字の形に注目すればわかりやすいですよね。Q3はちょっと頭をひねらないと難しい問題です。まず「海の道」という部分。これは"浜"のことです。次に「十里に足らず」というのは十里に足らないので"九里"と考えます。"浜"と"九里"を合わせて"浜九里"、つまり答えは『はまぐり』です。私は最初『九十九里浜』だと思いました(笑)。こういった中世のなぞなぞのいくつかは、現代でも十分に問題として通用するものだったりします。中には文化の移り変わりによってなぜその答えになったのか意味不明になってしまった問題もありますが、それもまた興味深いものです。たまにはこういった遠い昔のなぞなぞに触れているのも一興かもしれませんね。(貫井康徳@dcp)
2012年09月30日