女優の広田レオナが5日に自身のアメブロを更新。股関節が壊死して手術の覚悟を決めるもインフルエンザに感染したことを明かした。この日、広田は「今年は後厄なんだよねぇ」というタイトルでブログを更新し「今日の朝8時から手術のはずだった」と述べつつ「延期…仕切り直しになりました」と報告。「去年の暮れに股関節痛くて寝れないのでレントゲン撮ったんですけど結構壊死していて…骨が」と説明し「こりゃ手術しないとあかんだろなぁと覚悟を決めました」とつづった。一方で「先月20日頃にヒロム氏が鼻水垂らしていて 私も移って鼻水垂れ子になって…だけど私だけ熱がどんどん上がっていって40°超え」と発熱したことを明かし「病院に行ったらインフルA型」とインフルエンザに感染したことを告白。「インフルの予防接種受けたのに何でこんな重症になるの~」と述べ「ヒロムは何で鼻水だけなの~」とつづった。また「喘息の発作も治らず」だったそうで、医師から「これでは全身麻酔かけられないから仕切り直ししましょう」と言われたことを明かし「てなわけで、来月になるのかなぁ」とコメント。最後に「人工股関節入ってリハビリ頑張って治ったらダンス動画あげるねぇ~」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年02月05日女優の広田レオナが19日に自身のアメブロを更新。勇気が出ずに受けることを迷っている手術についてつづった。この日、広田は「お久しぶりです」と切り出し「がんの方は岩盤浴と温泉のおかげかどこにもありません体温も平熱が1.5度も上がりました」と自身の体調について報告。「左股関節の手術は…治った方の話、手術しても結局治らなかったかたの話を聞き」と明かし「まだまだ、迷っています」とつづった。続けて「肺ガンの手術があまりに大変だったので勇気が出ない」と手術を迷っている理由を説明し「私はせっかちなので動きたいんですけどね」とコメント。「強い薬を飲むと1~2時間は歩ける」といい「本当に足腰は大事!」とつづった。また「歩けるうちにもっともっと色んな所に行きたかったなぁ~」と述べつつ「いや、諦めまい絶対に頑張るからね~」と意気込みをコメント。最後に「いい終活しようね~」とつづり、ブログを締めくくった。
2023年12月20日木南晴夏が主演を務める「セクシー田中さん」の8話が12月10日に放送。田中さんが一緒に出かけた笙野の母・悦子に伝えた、朱里からもらった言葉に「泣いた」「心を動かされた」などの声が上がっている。芦原妃名子の同名漫画が原作の本作は、登場人物たちの出会いがポジティブな化学反応を起こしていく物語。ベリーダンサーとして活動する主人公・田中さんを木南晴夏、田中さんの同僚で彼女のファン・倉橋朱里を生見愛瑠、女性への偏見が強かったものの田中さんとの出会いで大きく変化中の商社マン・笙野浩介を毎熊克哉、笙野の母親・悦子を市毛良枝、笙野の同僚で朱里を好きな小西を前田公輝、田中さんの憧れの人でサバランの店主・三好を安田顕、ベリーダンススクールの講師・Miki先生を高橋メアリージュンが演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。田中さん(木南晴夏)に心無い言葉をかけた男たちに立ち向かった笙野(毎熊克哉)は、うっかり転んで靭帯を損傷。四十肩の時助けてもらったお礼に、今度は田中さんが笙野の家事を助けることに。するとそこに、笙野の母・悦子(市毛良枝)が突然やって来て、田中さんを家政婦と勘違いする。しかし田中さんと意気投合した悦子は、一緒に歌舞伎を見に行く約束をしてウキウキ。一方で笙野に若い女性とのお見合いを勧める。また、田中さんが慣れないメイクで笙野とのデートに挑んでしまったことを知った朱里(生見愛瑠)は、プチプラメイクで田中さんを変身させようとするが、得意のモテメイクは田中さんには合わなかった。そこでリベンジを誓った朱里は、小西(前田公輝)の協力も得て、田中さんに似合うメイクを研究することに。そして、メイクの楽しさを知った朱里に変身させてもらった田中さんは、悦子との待ち合わせ場所に向かう。そんな中、笙野は頑固な父・正晴(螢雪次朗)と悦子の間に、何かあったのではないかと心配しており――というのが8話の展開。メイクで変身した田中さんは、洋服も朱里に選んでもらい、いつもとは違う雰囲気をまとい悦子と会う。悦子も田中さんの変化に驚きを隠せない。歌舞伎が満席で見られなかったふたりは、素敵なレストランでおしゃれなスイーツを楽しむ。そこで悦子は、友人と遊びに行きたかったのに夫に反対されて行けなかった出来事や、やりたいことをやってこなかった過去について後悔の気持ちを吐露。そんな悦子にSNSでは「笙野のお母さんに共感した。入退院繰り返しながら子育てだったんでずっと自分がやりたいことは我慢して、子どもが大学入ってからは少し出かけたりできたけど数年で全て諦めたから。こういう気持ちをドラマで描いてくれたのは始めてだったから嬉しかった」や「笙野のお母さん、家の為に人生の楽しいことをどれ程諦めさせられてきたんだろう」、「笙野のお母さんの話で倍泣いた」などの声が上がっている。その後、今日のやりたいことが思いつかない悦子に、田中さんは映画を観ようと提案する。映画を色に喩えて、悦子に選んでもらう田中さん。悦子が選んだのはイランの映画だった。そして田中さんは、朱里に言われた言葉をアレンジして悦子に「今日、友達が言ってたんですけど。ずっと来たかった場所に来られた、カフェで食べたケーキが美味しかった、好きな色のスカーフを見つけた、初めての国の文化に触れた。一つひとつは些細だけど、たくさん集めれば生きる理由になるよって」と伝える。そして、その言葉を聞いた悦子は、さっきは自分には勿体無いと眺めるだけで終わっていたスカーフを思い出し「今度はスカーフ手に取ってみようかしら」と答えるのだった。そんな田中さんから悦子へと渡された朱里の言葉に「あかん「一つひとつは些細なことでも、集めれば生きる理由になる」って言葉を思い返してたらベッドの中で一人涙ちょろりしてる。現代社会で悩んでる全ての人に見てほしいドラマ」や「朱里ちゃんの一つ一つは些細な事でも集めれば生きる理由になるって言葉に凄く心を動かされたなぁ」、「「ひとつひとつは些細だけど、集めると生きる理由になる」に泣いた。毎日ドラマで泣きすぎている。けど幸せである」などの声が上がっている。【第9話あらすじ】母・悦子から勧められた女性・ふみか(朝倉あき)とお見合いすることになった笙野。ふみかの体調や母のことを思いやる姿、家庭への価値観に好感を持ち、結婚を前提に付き合うことになる。その話を小西から聞いた田中さんは、動揺を隠せない。そして、田中さんはクリスマスイベントで一緒にステージに立つ約束をしたにも関わらず顔を見せない笙野を待ちながら、ひたすら練習を続ける。そんな姿を見た三好(安田顕)は、「笙野くんの代わりに俺が出ちゃダメかな?」と田中さんを誘う。一方、朱里は老人ホームのメイクボランティアに参加し、さらにメイクの仕事にやりがいを感じていた。徐々に距離を縮めていた小西からはついに「付き合って」と告白され――。「セクシー田中さん」は毎週日曜22時30分~日テレ系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年12月11日女性アクション派俳優として知られ、2023年現在は『花創作家』として活動する、志穂美悦子さん。同年10月29日に、68歳の誕生日を迎えたことを自身のInstagramで報告しました。その際に投稿された、志穂美さんの全身写真がネットで話題になっています。志穂美悦子、68歳『筋肉バキバキ』写真に反響志穂美さんが公開したのは、トレーニング器具などが設置されている場所で撮影した1枚。マッスルポーズを取り、68歳とは思えないほどの若々しさを見せる、志穂美さんの写真がこちらです!※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 志穂美 悦子 Official(@etsuko_shihomi)がシェアした投稿 腕や肩の筋肉が美しく浮き上がっており、見ているだけで惚れ惚れしてしまう肉体美ですね。志穂美さんは、いろいろと『やりたいこと』があるようで、身体づくりをしているのだとか。投稿文では、誕生日を迎えて「この1年はさらにアグレッシブに」と抱負をつづっていました。志穂美さんの全身写真には、驚く声が多数上がっています。・悦っちゃんかっこいい!同世代として尊敬します。・お誕生日おめでとうございます。素晴らしい肉体美!・永遠の憧れです。「すごい!」のひと言…。また、夫であるミュージシャンの長渕剛さんのファンからのコメントも。長渕さんも、SNSなどで自身の肉体美を披露していることから、「ご夫婦で素敵」「剛さんもビックリな上腕二頭筋」などの声が寄せられていました。長渕剛の現在の姿が、66歳とは思えない肉体美年齢を重ねると、体力が衰えていき、身体を鍛えることが難しくなっていくものです。そんな中『やりたいこと』のために、トレーニングに励む志穂美さんの姿は、とてもキラキラして見えますね![文・構成/grape編集部]
2023年10月30日年上の素敵なお姉様を招き、お話を伺う「乙女談義」。今回は、過去の名作シリーズをお届けします。女優の市原悦子さんと、料理家の鈴木登紀子さんです。市原悦子「『家政婦は見た!』のお話は、労働者へのエールなんですよ」作品を選ぶとき、役柄が孤独だったり、重く、暗く、不幸な題材に興味を持ちますね。『家政婦は見た!』もそうですよ。あれは働く女の原点を描いている物語。主人公の石崎秋子さんは、バーゲンを漁ってブラウスを買って、それを着て家政婦の仕事に行くわけだけど、お給料は日当だから風邪をひいたらもらえない。体を大事にして、とにかく一日一日働くんだっていう女性。彼女には、夫も子供もいない、猫しかいない。孤独なんですよ。あれは、体を使って汗をかきながら働いている、しかも定収入のない不安定な人たちへの、“元気に頑張ってね”という、エールがこもった作品。社会的に弱い立場の人たちが、エリートに対して憤る。松本清張作品の根本はそこなんです。でもそれをマジメに理屈っぽくやっても、ちょっとね。よくあの作品はユーモラスだと言われましたが、そんな狙いはなかったんですよ。でも人間って一生懸命になり、そして健気だと、おかしいものなんじゃないですか(笑)。いちはら・えつこ女優。千葉県生まれ。俳優座出身。舞台や映画、テレビ、ラジオと幅広く活躍。アニメ『まんが日本昔ばなし』での声の芝居や、ドラマシリーズ『家政婦は見た!』などで知られる。2019年1月に逝去。’15年2月に連載に登場。初出は1943号。鈴木登紀子「長い人生を豊かにするためには、“好きなこと”を見つけましょう」好きこそものの上手なれ、と言いますが、私は小さい頃から母のお手伝いをしていたことで料理を好きになり、40代でそれが仕事になりました。今でも自宅で料理教室を開き、テレビで料理を作ったり、本にまとめたり。毎日好きなことができて、本当に幸せだと思いながら過ごしています。これを読んでいる皆さんは、今はお仕事を一生懸命になさっていることでしょう。でもそれとは別に、何か好きなことを見つけるといいと思いますよ。誰でも、好きなことをしているときは、幸せでしょう?人生はとても長いもの。夢中になれるものを持っていると、年をとったときでも、豊かな時間が過ごせると思いますよ。好きなことは、いくつあってもいいです。若い頃は旅行も好きで、毎年スイスに主人と二人で出かけてました。それもとっても楽しかった。でも今思うのは、美味しい料理を食べることが一番楽しい。娘に「食べすぎちゃダメ」って言われるけど、セーブできなくて困っております。やめられないわね。すずき・ときこ料理研究家。1924年、青森県生まれ。テレビ『きょうの料理』や『あさイチ』(共にNHK総合)などで活躍。『誰も教えなくなった、料理きほんのき』(小学館)など著書多数。2020年12月に逝去。’14年2月に連載に登場。初出は1894号。※『anan』2023年7月26日号より。写真・中島慶子ヘア&メイク・山本理恵(Team/市原さん)(by anan編集部)
2023年07月22日「月刊デザート」(講談社)にて連載中の漫画の映画化『なのに、千輝くんが甘すぎる。』より、主演・高橋恭平が演じる千輝くんが自宅で過ごす場面写真が公開された。千輝くんは学校一のモテ男子で、高橋さんはそれをクールに、時にあま~く演じている。高橋さんは先日行われたバレンタインイベントで都内の高校をサプライズ訪問した際には、場内からは割れんばかりの悲鳴が上がるほどいま人気急上昇中。そんな高橋さん23回目の誕生日となる本日公開されたのは、千輝くんの自宅で過ごす風景・メガネ姿のリラックスした姿を写した場面写真。学校ではクールな千輝くんだが、自宅では黒縁メガネにパーカー姿と、リラックスした表情が印象的。年の離れた妹の頭を撫でる何気ない姿には、千輝くんのうちに秘めた優しさが溢れている。『なのに、千輝くんが甘すぎる。』は3月3日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:なのに、千輝くんが甘すぎる。 2023年3⽉3⽇より全国にて公開©2023「なのに、千輝くんが⽢すぎる。」製作委員会 ©亜南くじら/講談社
2023年02月28日「月刊デザート」(講談社)にて連載中の漫画を、「なにわ男子」の高橋恭平が主演し実写化する映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』。この度、高橋さん演じる千輝くんの幼少期を、映画初出演となるジャニーズJr.の末永光(すえなが・こう)が務めることが分かった。2008年生まれの14歳、2021年にジャニーズ事務所に入所したばかりの末永さん。高橋さんが演じる千輝くんは、周囲には塩対応な陸上部のエースで、人生初の告白に玉砕した真綾(畑芽育)に“片想いごっこ”を提案する人物。千輝くんがふり返る、幼少期の記憶。“いま”の千輝くんに繋がる重要なエピソードを、繊細に、そして堂々と演じている。末永さんは「実際に演じてみて、感情を表情で表現することの難しさを実感し、その中で演じることの楽しさも知ることができました。また現場で高橋恭平くんとお会いすることができ、あまりの格好良さに緊張してしまいましたが、とても心強かったです」とコメントしている。プロデューサーは「はにかんだ優しい笑顔がとても魅力的な末永くんですが、たまにのぞかせる愁いを帯びた少し大人っぽい表情が、そんな大事なシーンにぴったりだと思い、出演をお願いしました」と末永さんの起用理由を語り、「撮影当日はとても緊張している様子でしたが、カメラが回ると集中して、監督の演出に応え、堂々と千輝くんを演じていました。撮影の合間には、妹の恋ちゃん役の女の子とお話したり、遊んであげたり、リアルないいお兄ちゃんぶりを発揮していました」と撮影の様子を明かしている。『なのに、千輝くんが甘すぎる。』は3月3日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:なのに、千輝くんが甘すぎる。 2023年3⽉3⽇より全国にて公開©2023「なのに、千輝くんが⽢すぎる。」製作委員会 ©亜南くじら/講談社
2023年01月20日千總(ちそう)が京都に展開する千總ギャラリーでは、展覧会「千總の屏風祭─明治の屏風祭ふたたび」を、2022年8月22日(月)まで開催する。120年前に千總が屏風祭で公開した作品を展示京都の夏の風物詩である、祇園祭。その宵山の期間には、京都の旧家や商家が秘蔵の名品を公開して祭りを盛り上げる、屏風祭を行っている。千總ギャラリーでも、この時期に合わせて、屏風をはじめとする所蔵品を紹介してきた。2022年は、今からちょうど120年前、千總が屏風祭で公開した作品を展示。『京都新聞』の前身である『京都日出新聞』は、1902年の屏風祭でどのような作品が陳列されたかを報じており、そこから当時公開された屏風5点がわかっている。本展「千總の屏風祭─明治の屏風祭ふたたび」では、岸竹堂《牛馬図》や山口素絢《やすらい祭図》など、明治の屏風祭を彩った作品を目にすることができる。展覧会概要展覧会「千總の屏風祭─明治の屏風祭ふたたび」会期:2022年5月28日(土)〜8月22日(月)会場:千總ギャラリー ギャラリー1住所:京都市中京区三条通烏丸西入御倉町80 千總本店開館時間:11:00〜18:00休館日:火・水曜日※開館日や開館時間は千總本店の営業時間に準ずる※入場無料【問い合わせ先】千總本店TEL:075-253-1555
2022年06月04日7月7日、自宅付近のマンションにスタッフたちといっしょに入っていったのは、広田レオナ(58)だった。キャップにマスク、黒を基調にした服装が印象的だ。少しだけ遅れてマンションに到着したのは、やはり黒い帽子にマスク姿の元夫・吹越満(56)。離婚後も2人の関係は良好で、昨年8月にはYouTubeで、いっしょに激辛カップ麺に挑戦するという動画も配信している。広田は6月2日に、肺がんの切除手術を受けており、その後の経過などについてもブログで発信を続けている。《傷の所は痛くないはずですって…言われても…それ、私には当てはまらないまぁ、私は乳房が大きいんですよしかもかなり下垂しているので…その重さで傷が引っ張られて痛いんです横になると、その重たいモノが傷の上によっこいしょって乗るわけですよ3キロの猫が乗っかる感じ?》(7月6日付)吹越がやってきたのは、元妻の療養生活を心配してのことなのか?事務所に問い合わせると、代表を務めている広田自身から連絡があった。「家族やスタッフたちに支えられて、療養を続けています。その日は、たまたま仕事で吹越さんとごいっしょしました。(療養生活での)吹越さんからのサポートですか?吹越さんはアーティスト、そして私は事務所の代表という立場ですので、私のほうが吹越さんをサポートする立場にあると思います。七夕に会っていた?そんなロマンチックなこと、言われるまで考えてもいませんでしたよ(笑)」手術の痕は痛むそうだが、そのしっかりした明るい口調からは確かな回復ぶりが伝わってきた。
2021年07月18日株式会社世界文化社は、書籍『にほんの行事と四季のしつらい』を2020年11月26日(木)に発売いたしました。■ステイホームで改めて見直される日本の行事新型コロナウイルスの流行からまもなく一年が経過しようとしています。外出自粛や在宅勤務などで自宅で過ごす時間が増え、「おうち時間を楽しむ」「普段の生活を見直す」といったことに人々の関心が高まった一年でもあったのではないでしょうか。古来より、日本人の一生は季節に包まれていました。正月、節分、盆、彼岸…大切な折節の行事にこめられた祈りのかたちが「しつらい」です。このたび、今また見直したい折々の行事のしつらいを解説するビジュアルブックを刊行いたしました。正月のしつらい本書は、歳時記研究家の広田千悦子さんが月毎の大切な行事と、その楽しみ方、しつらいの実例を見せるビジュアルブックです。しつらいとは、出来たものを買って飾る華美なものではなく、本来は和紙や草花でつくる祈りの行事への供物。そのルーツを現代に生かしたアイディアを感性豊かに展開しています。潅仏会/花まつりの花のお供え■季節を愛でて、丁寧に暮らす誌面では、伝統的なしつらいとその意味を優しく解説する一方、シンプルな現代風の飾り方も提案。草花や和紙などナチュラルな素材をあしらいます。「こうでなければいけない」と伝統の型にこだわるのではなく、身近なものでもっと自由に暮らしを楽しむための提案がなされています。季節を愛で、丁寧に暮らしたいと思う人に寄り添う一冊です。月見団子と月見飾り<著者>広田千悦子(ひろたちえこ)日本の行事・歳時記研究家古きをふまえつつ「ものがたりのあるしつらい」をお題に、寺社や百貨店、呉服店などとのコラボレーション、季節や行事にちなむしつらいのデモンストレーションや講演、季節の会を企画開催。葉山文化園と共催の北鎌倉円覚寺龍院庵での「十三夜の月待ちの会」などで好評を博す。東京新聞に「くらし歳時記」を執筆、連載は2020年で14年目を迎えた。神奈川新聞にて「季めく暮らし」、スタイルアサヒにて「季の記」、第一園芸ウェブサイトにて「花月暦」、東急沿線フリーマガジン『SALUSE』にて「暦と暮らす十二ヶ月」、月刊誌『清流』にて「季節のしつらい祈りのかたち」を連載、ほか「YANASELIFEplaisir」など企業誌にも寄稿している。著書はロングセラーの『おうちで楽しむにほんの行事』(技術評論社)など多数。横須賀市秋谷に築80年の日本家屋スタジオを構え、「季節のしつらい教室」を主宰、世代を超えた参加者が集う。世界中どこにいても参加可能なオンライン教室を開催予定。日本の季節の楽しみ、行事の美しさを伝える映像をYouTubeにて配信中。広田千悦子オフィシャルサイトへ<目次>睦月一月~弥生三月正月/門松/しめ飾り/年木/屠蘇/旧暦の正月/節分/涅槃会/梅見/上巳の節供/春彼岸他卯月四月~水無月六月灌仏会/花まつり/卯月八日/鎮花祭/端午の節供/梅雨のしつらい/さなぶり/水口祭/夏越しの祓他文月七月~長月九月七夕/眠り流し/青祈祷/忘れ草/盆/精霊の乗り物/無縁仏/月見/秋のお彼岸他神無月十月~師走十二月重陽の節供/月待ち/収穫祭/酉の市/恵比寿講/年祝い/冬至/松迎え/大師講/年取り他コラム祈りのかたち<刊行概要>『にほんの行事と四季のしつらい』■発売:2020年11月26日(木)■定価:1,800円+税■発行:株式会社世界文化社商品の詳細はこちら※一部書店により発売日が異なります企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2020年12月07日「ビタミンC」×「乳酸菌」×「ビタミンD」のパワーハウスウェルネスフーズは、「C1000」×「乳酸菌」の力で健康管理をサポートとするレモン風味飲料「C1000ビタミンレモン乳酸菌L-137」を、9月14日から発売する。レモン50個分のビタミンCが入った人気のレモン風味飲料「C1000ビタミンレモン」シリーズの新たなラインナップ。手軽にビタミンCが補給できるのはもちんのこと、「乳酸菌L-137」を加えることで、今まで以上にパワーアップした。さらにビタミンDを8.5μg配合。ビタミンDは日光を浴びると体内でも作られる。しかし、テレワークなどの増加で、日光に当たる時間が不足する人が増えている。ビタミンD不足が気になる人にもおすすめだ。独自開発の「まもり高める乳酸菌L-137」で腸活効果「C1000ビタミンレモン乳酸菌L-137」には、ハウスの独自商品である「まもり高める乳酸菌L-137」が100億個入っている。乳酸菌は糖を発酵して「乳酸」を作る菌の総称で、その数は数千種類に及ぶ。ハウスウェルネスフーズが研究開発している「Lactobacillus plantarum L-137」は、東南アジアの伝統的な発酵保存食である「なれずし」から発見された。乳酸菌は熱を加えるなど加工や保存状態によって変化しやすいが、研究によって乳酸菌L-137は加熱処理で安定化することがわかった。常温・長期保存が可能で、買い置きや持ち運びにも便利。日々の暮らしに取り入れやすい、乳酸菌となっている。ビタミンC、乳酸菌、そして不足しがちなビタミンDが手軽に取れるレモン風味飲料。リフレッシュタイムの飲み物に、取り入れてみてはいかがだろうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※ハウスウェルネスフーズ株式会社のプレスリリース
2020年09月13日■ 前回 までのあらすじ“部長”と一緒に「地球を笑顔で子育てできる星」にするため出動する魔法少女悦子(50歳過ぎ…)。今回の敵は公園に現れた「騒音怪人キンジョMAYワック」。子どもの遊び声がうるさいから転職活動に失敗したと思っている若者に乗り移ったのだった!》 公園で遊ぶ子どもの声がうるさい!?「騒音怪人キンジョMAYワック編ー1」 ■子どもを公園から追い出したらどうなる?■「子どもに禁止させる」では解決はできない次回も、魔法少女★悦子の活躍をお楽しみに!\「うちのダメ夫」が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪ 【魔法少女!?悦子 育児トラブルに出動中】 連載 「第1回」から読む ≫ 魔法少女が地球の子育てを救う!?「夜泣き怪人ナイトクライシャラップ編ー1」
2020年04月23日地球にひそかに送り込まれた「コドモウル星」の怪人たちによって、子育ては危機に瀕していた。そのとき、慈愛に満ちたひとりの少女(?)が地球の子育てを救うために立ち上がる!その少女の名は、魔法少女★悦子(年齢は50歳を過ぎていた…)▼ 第1回「魔法少女が地球の子育てを救う!?「夜泣き怪人ナイトクライシャラップ編ー1」」 ■魔法少女はパート中!■「公園で子どもが遊ぶ声がうるさい!」怪人が出現次回に続きます。→次回は4月23日(木)更新予定!\「うちのダメ夫」が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪ 【魔法少女!?悦子 育児トラブルに出動中】 連載 「第1回」から読む ≫ 魔法少女が地球の子育てを救う!?「夜泣き怪人ナイトクライシャラップ編ー1」
2020年04月22日■ 前回 までのあらすじ隣の部屋の赤ちゃんの泣き声に悩む女性のマイナスの心に「夜泣き怪人ナイトクライシャラップ」が忍び込む! しかし赤ちゃんのママも夫から「うるさくて眠れない」と言われ、つらい気持ちを抱えていた。そこに魔法少女★悦子が出動!》 赤ちゃんの夜泣きでご近所トラブルに!「夜泣き怪人ナイトクライシャラップ編ー2」」 ■赤ちゃんの夜泣きでつらい思いしていたのは…■孤独な育児を抜け出すには次回も、魔法少女★悦子の活躍をお楽しみに!\「うちのダメ夫」が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪ 【魔法少女!?悦子 育児トラブルに出動中】 連載 「第1回」から読む ≫ 魔法少女が地球の子育てを救う!?「夜泣き怪人ナイトクライシャラップ編ー1」
2020年03月19日■ 前回 までのあらすじ「コソダーテシヤースイ星」からやってきた“部長”の使命は「地球を笑顔で子育てできる星」にすること。「コドモウル星」の怪人たちによって今、地球の子育ては危機に瀕していたのだ。そのためのパートナーに選ばれたのは、50歳を過ぎた悦子だった…。》 魔法少女が地球の子育てを救う!?「夜泣き怪人ナイトクライシャラップ編ー1」 ■赤ちゃんの夜泣きでご近所トラブルが発生!?■「夜泣き」によって夫婦の仲も…次回は、魔法少女悦子の必殺技がさく裂!→更新は、3月19日(木)を予定しています。\「うちのダメ夫」が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪ 【魔法少女!?悦子 育児トラブルに出動中】 連載 「第1回」から読む ≫ 魔法少女が地球の子育てを救う!?「夜泣き怪人ナイトクライシャラップ編ー1」
2020年03月18日カツァリスと広瀬悦子のヴィルトゥオーゾ・デュオによる快進撃が止まらない。これまでにも数々の名演を聴かせてくれてきた彼らの今年のメニューは、2020年に生誕250年を迎えるベートーヴェンだ。しかも、ベートーヴェンが「第九」を作曲するはるか以前にそのメロディを刻み込んだ「合唱幻想曲」を冒頭に置いた、リスト編曲による2台ピアノ版「第九」なのだから楽しみだ。しかも「合唱幻想曲」の編曲者がハンス・フォン・ビューローというのも興味深い。ここに来て古の名指揮者の名前が出てくるところにもクラシックの奥深さが感じられる。一方「第九」をピアノ用に編曲したのはご存知の大ピアニストにして作曲家のフランツ・リストだ。彼はベートーヴェンの9つの交響曲すべてをピアノ用に編曲し、さらに「第九」についてはその規模の大きさを考慮したのか、わざわざ2台ピアノ用の編曲作品まで手掛けている。今回のプログラムで楽しめるのがまさにその、2台ピアノ版「第九」だ。これを2人のヴィルトゥオーゾが演奏するのはリストの思惑通り。オーケストラにも匹敵する圧倒的な「第九」に期待したい。●公演概要12月11日(水)浜離宮朝日ホール「シプリアン・カツァリス&広瀬悦子2台ピアノリサイタル」●シプリアン・カツァリス(ピアノ)ピアニスト。1951年フランスマルセイユ生まれのギリシア系。64年に13歳でパリ音楽院に入学。74年ジョルジュ・シフラ国際コンクールに優勝。80年代初頭から始まったリスト編曲カツァリス補筆のベートーヴェン交響曲全曲録音で、一躍その名が世界に広がる。ショパン演奏に対する評価は高く、90年からショパン・コンクールの審査員に招待される。超絶技巧の曲からバッハまでレパートリーは広く、最近はカツァリス・ピアノ五重奏団も結成。●広瀬悦子(ピアノ)(c)Jean-Baptiste Millot1979年生まれ、愛知県名古屋出身の女性ピアニスト。3歳からピアノを始め、1994年にパリ・エコールノルマル音楽院に入学。96年に同院を首席で卒業後、パリ国立高等音楽院に入学。99年に首席卒業とともにダニエル・マーニュ賞を受賞。99年のマルタ・アルゲリッチ国際コンクールでの優勝をはじめ、数々の国際コンクールで優秀な成績を収める。2001年にはシャルル・デュトワ指揮のN響と共演、日本でのオーケストラ・デビューを果たす。2004年2月、『シャコンヌ』でCDデビュー。2010年の5枚目『ショパン:バラード&ノクターン』は、仏レーベル〈MIRARE〉初の日本人アーティスト作として話題に。以降、世界を舞台に活躍中。
2019年12月05日市原悦子さんにとって原点といえる劇団で知り合い結婚した夫は、なくてはならない存在だった。2人を結婚前から知る、後輩女優が語る愛情秘話――。「えっちゃんとご主人は、どこにいてもふだんどおり、よそを気にしないご夫婦で、いつも2人でニコニコしていましたね。お互いを『てっちゃん』『えっちゃん』と呼び合って……」1月12日に心不全で亡くなった女優・市原悦子さん(享年82)と、演出家で’14年に80歳で先立っていた塩見哲さん夫婦をこう振り返るのは、女優の大方斐紗子さん(79)。大方さんは、大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』に、中村勘九郎演じる主人公・金栗四三の祖母・スマ役で出演中だ。俳優座養成所の4期後輩にあたる大方さんが、親しみを込めて「えっちゃん」と呼ぶ市原さんと夫・塩見さんとの「60年の親交」を語ってくれた。「私が養成所に入った1958年、すでにえっちゃんは俳優座の主役を務める“看板”俳優になっていました。稽古場での演技は、毎日、ずっと見つめていても飽きないほど天才的。でも、人柄は前にしゃしゃり出るわけでもなく、引っ込み思案でもない。『おはようございます』とフワッと現場に来て、自然体で演技して、ポンッと帰っていくんです」大女優への道を邁進する市原さんのそばにいたのが、塩見さんだ。「塩見さんはえっちゃんの同期で、当時、俳優座のスタッフでしたが、イメージでいうと“ボロボロのジーンズに上着を着ている人”(笑)。いつも仲よくしていて、その気取らない人格に引かれたのでしょう、’61年に2人は結婚しました」市原さんは著書『白髪のうた』(春秋社)のなかで、同期から夫婦へと信頼を深めていく2人の様子を、こう振り返っている。《役者と演出部のつながりが、じわじわでてきたわね。向こうは見守る、こっちは一生懸命やる……舞台に立つ者と裏を支える者の関係なの。守られているって感じかしら。あの安心感はだんだん積み重なっていったわね……》(以下《》のなかは同書より引用)また、市原さんは27歳のときと、35歳のとき、妊娠はしたが2度とも流産するというつらい経験をしている。《何回か一人で泣いた夜に、塩見に「昔だったら、もう完全に離縁ね」くらいのことは言ったかな》すると塩見さんは、「子どものいない人生だってあるよ」とボソッと言い、市原さんは、それにものすごく救われたのだという。そうして塩見さんは、女優業に精進する妻を見守ってきた。’12年1月に市原さんがS字結腸腫瘍手術で入院した際、「病院の指示に従って、食事を全部作って面倒を見ていた」(30年来の友人)というほど献身的に市原さんを支えてきた。しかし、市原さんの回復直後、塩見さんは肺がんを発症。’14年4月、帰らぬ人となる。最愛の夫に先立たれ、憔悴した市原さんは不眠に陥り、夫の遺骨を抱えて自宅に引きこもった。その後は、周囲の励ましもあり、仕事に復帰したものの、’16年11月に自己免疫性脊髄炎で入院した市原さん。一度は回復したが、’18年後半になると、歩行困難になり、11月には体調も悪化。1月5日に再入院し、8日には話しかけても反応がなくなった……。女優の後輩として、市原さんの背中を追い続けてきた大方さんは、最後にこう語る。「’15年に会ったときは、『なんか最近、病気ばっかりするのよ、ちょっと入院してみるわ』と、ぜんぜん深刻ぶらずに言っていました。塩見さんのことをずっと思っていたえっちゃんにとっては、彼が亡くなった後の日々は“終活”の4年間だったのかもしれない」
2019年01月28日「12月上旬、広田さんが挙式を行ったそうです」(知人)女優の広田レオナ(55)が4度目の結婚!そんな、驚きの情報が飛び込んできた。この知人によると、12月5日に広田がFacebookの友人限定投稿で結婚報告したとのこと。そこには、こんなコメントがつづられていたという。《神の前で、どうせレオナのツバメだろと言われていたオノコと、千代に八千代にをかなりナーバスな気持ちで誓いました》投稿には、白いドレス姿の広田が男性と仲良く手をつなぐ写真も。彼女の頭には花で編んだティアラ、左手には小さなブーケが。ささやかながらも、幸せいっぱいの様子が伝わってくる。そして《弁護士を入れて書面にいたしました》との言葉が続いていた――。気になるのは、結婚のお相手。いったい誰なのか?前出の知人がこう明かす。「22歳年下のTさんです。広田さんが代表をつとめる事務所に所属する俳優でしたが、現在は裏方に回っています。ただ広田さんの事務所といえば、元夫の吹越満さん(53)も所属しています。つまり、Tさんは吹越さんの“後輩”にあたるんですよね……」広田は歯科大の大学院生と結婚し、88年に長男(30)を出産。だが90年に離婚した。その後、94年に吹越と結婚。00年に長女(18)を出産した。当初は別居婚の形をとるなど新しい夫婦のあり方が注目されたが、05年に離婚。だが12年には吹越との再婚が報じられた。昨年1月には一部週刊誌でTさんとの“不倫疑惑”が浮上。吹越はすでにともに住んでいた一軒家を出ており、そこにTさんが出入りするようになったと伝えられた。だが彼女は不倫関係を否定。その上で、吹越とは16年12月に再び離婚していたことを明かした。そんな波乱万丈の半生を送ってきた彼女が、またしても結婚したという――。もちろん冒頭の投稿に、元夫である吹越の姿はない。夫婦水いらずの秘密の挙式だった。「広田さんとTさんは那須高原で式を行ったそうです。現地では宮沢賢治さんゆかりの素泊まり旅館で、秘湯を堪能。ご当地の巨大ステーキ店で舌鼓をうったようです。挙式だけでなく、“新婚旅行”も兼ねていたみたいですね」(前出・知人)昨年8月には長男の妻が出産して“祖母”になったことを明かした広田。だが55歳とは思えないほど、美貌は健在。22歳年下のTさんが夢中になるのも、当然かもしれない。そこで4度婚について聞くべく広田の所属事務所に事実確認したところ、担当者はこう答えた。「Facebookに書かれていたとおりです。ただ、籍はまだ入れていません」別の知人は、2人の今後についてこう語る。「当初はさすがに広田さんも、結婚には慎重でした。しかし彼女が体調を崩したとき、Tさんは献身的に世話してくれたそうです。年の近い娘さんとも、すっかり意気投合していると聞きました。そして裏方として再出発する彼の才能を見て、『支えたい』と考えるようになっていったといいます。入籍は、するかどうかも含めて未定だそうです。ただ年の差婚とあれば、将来的に介護も考えなくてはなりません。それでもTさんは『たとえ年老いても一生かけて愛する』と誓ってくれた。そんな男気をみせられ、彼女も決断したようです」傷つきながらも、ようやくたどり着いた幸せ。今度こそ最後のゴールインとなってほしい。
2018年12月11日慶び、捧げる縁起食祝いの席に欠かせない食べものといえば、赤飯と並び、鯛も知られる。“めで鯛”という語呂合わせもさることながら、腐りにくく、崩れにくい立派な姿形も好まれたという。紅白のほか、黄色い食べものも福を呼ぶ縁起物。【紅白:物事を清める色合わせ】白は清浄、赤は邪気を祓うとされる。その2つの色を組み合わせることで、物事を清めるという願いが込められている。梅をかたどり、縁起を重ねて。井上蒲鉾店梅花はんぺん10枚(紅白各5枚)¥1,560昭和6年から続く、神奈川県鎌倉市に本店を置くかまぼこ専門店の看板商品。かまぼこの生地で作られる梅花をかたどったはんぺんは、一般的なそれとは異なる食感とコシを持つ。●神奈川県鎌倉市由比ガ浜1‐12‐7TEL:0467・22・11338:30~18:00水曜休【赤飯:赤米に見立て供えたのがはじまり】日本人が古代から食べていたのは赤米といわれ、その古にならい、もち米に小豆やササゲを入れ、赤く炊いた。小豆や赤い色は邪気を祓うとされる。福茶屋赤飯六角折巾着袋付き¥799(税込み)東京・白金に和菓子屋として創業して50余年。赤飯のおいしさが評判を呼び、いつしか主役に。千葉県産ヒメノモチで炊くコシのある赤飯は、大納言小豆か備中ダルマササゲかを選べる。●東京都港区白金台4‐7‐4TEL:03・3441・16279:00~18:00不定休【甘茶:釈迦の故事に因んだ縁起茶】釈迦の誕生を祝う行事で、釈迦像にかけられ、ふるまわれるのが、このお茶。釈迦誕生の際、9頭の龍が天から注いだという清浄の水に見立てている。日本茶専門店IPPUKU九戸村(くのへむら)あま茶50g¥910日本茶専門店がセレクトする、岩手県北部の九戸村の無農薬無化学肥料の甘茶。ガクアジサイに似た花をつける木の葉で、砂糖の200倍という自然の甘みの豊かさに驚かされる。●静岡県掛川市領家965‐2info@aramahoshi.jp【いなり寿司:稲荷神社に供えるごちそう】お稲荷様の使いであるキツネの好物が、油揚げ。そこから油揚げに酢飯を詰めたいなり寿司が、稲荷神社にお供えされるようになり、縁起物となった。おつな寿司いなりずし8個¥960~明治8年に生まれた茶屋を大評判にしたのが、油揚げを返して包んだいなり寿司。煮汁がよく染みた揚げには、刻み柚子が爽やかに香るシャリ。●東京都港区六本木7‐14‐4‐1FTEL:03・3401・9953持ち帰り10:00~21:00(土曜~20:30、日曜~13:00)不定休広田千悦子さん日本の行事・歳時記研究家。築80年の日本家屋にて、凛とした和装で「しつらい教室」を開催するほか、文筆家として著書も多数。近著に『鳩居堂の歳時記』がある。※『anan』2018年4月4日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・荻野玲子取材、文・齋藤優子(by anan編集部)
2018年03月30日勝ちを呼ぶ戦国武将が戦いに向かう出陣の儀式で、勝利を願って口にしたのは、アワビと栗と昆布。“勝男武士”の字をあてたかつお節も、強い武士を思わせるとして、戦の縁起物だったという。粘り強い戦いを願う納豆は、近年のもの。【蓮根】“ん=運”がつくとして、正月料理に欠かせない蓮根。ぽつぽつと開いた穴から先が見えるその形が、見通しの良さに通じると、勝利を願う縁起物ともされた。元祖 森からし蓮根からし蓮根1本¥1,080(税込み)~からし蓮根は、和辛子を混ぜた麦味噌を、蓮根に詰めて揚げた熊本の郷土食。同店初代が、体の弱い殿様に献上したのがはじまりで、以後400年近く、その味を継承。●熊本県熊本市中央区新町2‐12‐32TEL:096・351・0001【栗】栄養価の高い栗は、もともと縁起物。さらに干して臼で搗(か)ち、鬼皮と渋皮を除いた“搗ち栗”に、“勝ち栗”の字を当て、戦に欠かせないものとした。比沙家京やきぐり500g¥2,000自然の味と無添加無着色にこだわった専門店の焼き栗。じっくり蒸し上げた日本栗は、殻がほろっとはずれ、焼き芋を思わせるようなやわらかな食感と甘さ。●京都府京都市東山区清水2‐255TEL:0120・689・890大願成就(たいがんじょうじゅ)蛤が有名だが、同じ二枚貝であるアサリやシジミも、恋愛成就を願う縁起物。また、学問の神様・菅原道真がその花を好んだことから、梅や梅干しは学問成就。実を結ぶという意味合いから、蓮や桃の実も成就を願う食べもの。【蛤】平安時代から伝わる遊び、貝合わせに使われてきた蛤は、縁結びの代表格。対になった貝殻でないとぴたりと合わないことから、男女和合の象徴といわれる。遠忠商店(えんちゅうしょうてん)江戸前でぃ!(はまぐりの佃煮)60g¥1,600大正2年創業の佃煮屋が手がけるオーガニック商店から。選び抜いた調味料で釜焚きした千葉県富津沖で獲れた希少な蛤の佃煮は、小ぶりながら、貝そのものの味が濃厚。●東京都中央区日本橋蛎殻町1‐30‐10TEL:03・6661・6021【餅】皆で力を合わせて杵でつき、主食の米が強く結びついた餅は、成就の象徴。正月の鏡餅にはじまり、年中行事には欠かせない。黒豆入りで、さらに縁起良く。穂寿庵丹波黒豆餅6切れ350g¥972(税込み)昔ながらの杵つき餅のおいしさにこだわる餅専門店の、丹波篠山産黒豆入り切り餅。宮城県産の特別栽培米とアルカリイオン水でついた餅はコシが強く、米の味がしっかりする。●東京都大田区南六郷2‐19‐4TEL:03・3739・4520邪気祓(じゃきばら)い香りのあるもの、赤い色をしたものは、古くから邪気を祓うとされてきた。体に取り入れるだけでなく、魔除けとして家に飾る風習も残る。“お腹の砂おろし”といわれ、体の中をきれいにするこんにゃくも、邪気を祓うもの。【よもぎ】お灸のもぐさをはじめ、太古の昔から薬草として使われてきたよもぎは、生命力があり、邪気を祓う香りも強い。団子や餅など、行事菓子にも欠かせない。半兵衛麩よもぎ麩130g¥440京都で300年以上続く麩と湯葉の専門店による、国産よもぎを練り込んだ生麩。よもぎが爽やかに香るもちもちとした麩は、きなこをまぶしておやつにも。●京都府京都市東山区問屋町通五条下ル上人町433TEL:0120・49・0008【五穀】五穀は、主食である穀物をさす。生きるうえでもっとも大切な主食。これを蒔き、その力を借りて邪気を祓い、場を清める風習は、海外にも見られるという。五穀屋五穀せんべい山むすび2種10枚入り¥1,000日本の伝統素材、五穀と発酵をテーマにした静岡発の和菓子ブランドの代表作。玄米は醤油で、七福米は塩で味付けした山形せんべいは、五穀がほどけるような軽い食感。●松屋銀座店/東京都中央区銀座3‐6‐1‐B1TEL:0120・60・5678広田千悦子さん日本の行事・歳時記研究家。築80年の日本家屋にて、凛とした和装で「しつらい教室」を開催するほか、文筆家として著書も多数。近著に『鳩居堂の歳時記』がある。※『anan』2018年4月4日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・荻野玲子取材、文・齋藤優子(by anan編集部)
2018年03月29日季節の移り変わりが細やかな日本には、年中行事が多く、それに因んだ食べものがたくさんある。そこには、気候風土が深く関わっていると、日本の行事やしきたりに詳しい広田千悦子さん。「国土が海に囲まれた日本は、人の力が及ばない自然災害にひんぱんに見舞われてきました。だからこそ、自分たちが大切にしている主食の穀物や季節のものを、折々に神様に供え、感謝してきたのだといわれています。そして、それを体に取り入れることで、次に生きる力としてきたんですね」元を辿れば、感謝や厄除けの意味合いが強かった供え物。その多くが、転じて縁起物としていまに伝わっているという。そして、そこにもまた、日本人ならではの感性を見て取ることができる。「語呂合わせで縁起を担いだ食べものがとても多い。遠く万葉集の時代から、言霊を信じ、言葉の音にも力があるとして、音に敏感に意味づけをしてきた日本人の考え方が出ていると思います」時代は進み、環境も、家族や地域の在り方も大きく変わったが、「食べものはいちばん触れる機会が多いもの。ただ、“習わしだから”ではなく、その謂われに思いを馳せながら、建設的に生活の中に取り入れてほしいと思います」盛運(せいうん)“う”で始まる、あるいは“ん”で終わる食べものは運がつく、とする語呂合わせは、正月料理でも知られるところ。姿形に由来するものも多く、頭から尾までつながった姿から、運が連なるとする尾頭つきの魚もそのひとつ。【鰻】頭に“う”がつく食べものは、運がつく。夏の土用の習慣は、江戸時代の学者・平賀源内が、丑の日に“う”のつく鰻を食べると精が出るとしたのが始まり。うなぎ藤田 白金台店蒲焼3分の2尾¥3,000明治25年、鰻の行商から始まった浜松に本店を置く専門店の蒲焼き。背開きにして素焼き。蒸してから、繰り返したれをつけて焼く関東風は、ふっくらとやわらか。●東京都港区白金台4‐19‐21‐3FTEL:03・6432・563611:30~14:00、17:00~21:00月曜休【昆布】昆布はその昔、“広布(ひろめ)”といった。末広がりを表すとして、運が広がるとされる。“よろこんぶ”という、“喜ぶ”との語呂合わせは後に生まれたもの。神宗(かんそう)塩昆布100g¥864(税込み)~海産物問屋として江戸・天明元年に創業。日本の伝統素材にこだわって作り続ける塩昆布は、北海道産の天然真昆布を使用。山椒の風味が効いた肉厚の昆布は、甘さが上品。●大阪府大阪市中央区高麗橋3‐4‐10TEL:06・6201・2700【そうめん】そうめんは、生地を細く長く延ばし、干して作る。その糸のように長く、長くつながった様子から、幸せが続きますようにと、さまざまな行事に使われる。五色そうめん株式会社森川手延五色そうめん色束別¥497(税込み)江戸・寛永年間に松山城下で創業。8代目が、椿神社の五色の糸から考案したというそうめんは、ゆでてなお色鮮やか。赤は梅肉、緑は抹茶、黄は卵、茶はそばで、色と風味づけ。●愛媛県東温市南方2283‐1TEL:089・966・5511無病息災(むびょうそくさい)健康や長寿を願う食べものは、故事に由来する申年の梅や鯖、鮭に限らず、いくつもある。くるんと曲がった姿形を腰の曲がったお年寄りの様子になぞらえて長寿を願う海老や、100年生きるとされるアワビもよく知られる。【鯖】生ものが貴重だった時代。盆と正月には、精が出る生魚を年配者に贈り、長寿を願ったという。西日本では鯖、東日本では鮭で、正月の新巻き鮭はその名残。棒寿司 朝日屋名物 鯖の棒寿司大¥3,000京都・石清水八幡宮の麓で100余年続く寿司屋の名物。三陸沖で獲れた脂がのった鯖は、酢飯に負けじと厚みがあり、その味を活かした締め加減は絶妙のひと言。●京都府八幡市八幡高坊11‐4TEL:075・981・3202【申年(さるどし)の梅】邪気を祓う赤、特に申年に漬けた梅干しは、無病息災を保つとされる。平安の昔、申年に疫病が流行るも、梅干しを食べた天皇が長寿を得たとの逸話に由来。紀州梅専門店 五代庵丙申年の梅 五福1粒かめ壺入¥3,240(税込み)和歌山の農園で、江戸後期より梅作りをしてきた梅干し専門店が、申年の梅で作った梅干し。塩だけで漬けた南高梅は皮がやわらかく、昔ながらの味。金粉付き。●和歌山県日高郡みなべ町東本庄836‐1TEL:0120・12・5310広田千悦子さん日本の行事・歳時記研究家。築80年の日本家屋にて、凛とした和装で「しつらい教室」を開催するほか、文筆家として著書も多数。近著に『鳩居堂の歳時記』がある。※『anan』2018年4月4日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・荻野玲子取材、文・齋藤優子(by anan編集部)
2018年03月28日あけましておめでとうございます。新しい年を迎え、皆さまいかがお過ごしでしょうか。お正月飾りや初詣、おせち料理に年賀状。新年は、1年のうちで最も「和」を感じる季節。そんな時期におすすめの本をご紹介します。■挿絵も美しい百人一首の本『千年後の百人一首』。タイトル通り、内容は百人一首です。ただ、「千年後の」とあるように、清川あさみさんが、布や糸・ビーズで描きおろした情景(挿絵)と、最果タヒさんの現代語訳で表現されているため、学生時代に学んだ百人一首とはひと味もふた味も違います。まず、清川あさみさんの挿絵が、本当に美しいのです。ひとつの歌につき、挿絵もひとつなので、当然、挿絵は百あります。歌の内容によって、挿絵の趣もそれぞれ異なり、月や水のような自然を感じるものから、季節を感じるもの、詠み人の切なさや寂しさ、恋心や情念のような感情を感じさせるものなどさまざまで、文章を読まずとも挿絵だけでも引き込まれるほどです。ページをぱらぱらとめくって、この百の挿絵を眺めるだけでも、美しいものに触れる時間を堪能でき、ある意味、芸術鑑賞といってもいいかもしれません。■不倫の歌でさえも情緒のある表現もちろん、最果タヒさんの現代語訳も素晴らしく、たとえ、恋心なんてとうの昔にどこかに置いてきてしまった、という人でも、グッとくるものがあるのではないかと思います。例えば、「なにはがた短き葦のふしの間も逢はでこの世を過ぐしてよとや」この、「なにわがた~」と読まれた瞬間に、札を取りにいこうと必死になってしまう歌が、かぼそく生えゆく葦の節と節の、このわずかな隙間ほどの時間も、あなたは私にくれないのだと、わかってしまう。わかってしまった。(19ページより引用)と、切なさを感じさせる訳になっているのです。単純に古文の授業のように直訳したのではなく、意訳であるために、「こういう気持ち、わかる」とか、「私も昔、こんなこと思っていたかも」と、日々の忙しさで忘れていた、さまざまな感情が湧いてくるので、さっと読み進めるのではなく、ひとつずつ、じっくりかみしめながら読みたくなります。また、現代語訳を読んで思いを馳せるだけでなく、巻末の解説を読むのも面白いです。詠まれている単語がどういう意味なのかはもちろん、どういう状況で詠んだのかや、詠み手と歌を送られた相手、また他の詠み手との関係性、そのほかの豆知識も興味深いです。「わびぬれば今はたおなじ難波なるみをつくしても逢はむとぞ思ふ」この歌は、元良親王が、皇后・京極御息所との密通が噂されたときに詠んだ歌で、「すべてが知られ、糾弾されても、身を滅ぼしてもあなたに会いたい」という内容なのですが、今でいうと、不倫発覚後に発表されたコメントということになるのかもしれないが、近頃の政治家や有名人とは雲泥の差である。(解説20から引用)と、書かれていて、クスッと笑えつつも、千年前は不倫すらもこんなに美しく、情緒のある表現をしていたんだな、と、日本語の奥深さを感じずにはいられません。■新年に、千年前の「和」に触れてみては?この本のもうひとつ面白い点は、「トノ」「ヒメ」「ボウズ」と、挿絵の横に詠み人が誰かが書かれていること。切なくて胸が締めつけられるような歌を「トノ」が読んでいたり、恨みますと言わんばかりのドロドロとした歌を「ヒメ」が読んでいたりして、これを見ていると、千年前も男性はロマンチストで、女性は怒らせると怖かったりしたのかな、と、長い時を経ても、人の思いというのは変わらないのだなと感じさせられます。意識的であろうとなかろうと、気分が「和」に向きやすい新年のこのタイミングで、学生のとき以来の百人一首に触れてみては。昔は勉強に必死で感じ取れなかった、歌に込められた思いも、今なら新鮮な気持ちで感じ取ることができるかもしれませんよ。
2018年01月02日その道のプロに、暦や月の巡りに合わせたその時期ならではの開運行動を聞きました。今回は2018年1月~3月の開運行動をご紹介。気になるものは、手帳に書き込んでみては。1月新しい年の始まりの開運アクションは、おいしい縁起物からスタートしよう。・6日ケーキ「ガレット・デ・ロワ」で新年の運試しを「イエス・キリストが神の子として見いだされた日を祝う『公現祭』では、ケーキの中にひとつ入っている、幸運の象徴であるフェーヴという陶器の置物を当てる運試しをします。おいしくて、楽しいひととき」(占術・心理テスト研究家・章月綾乃さん)・20日“大寒たまご”を食べて健康運をUPさせる「大寒の日に生まれた卵は、栄養価が高く、健康運はもちろんのこと、ご縁にも恵まれる気がします。知人から縁起物でいただいて以来、私もギフトの定番に」(ソウルメイト研究家・Keikoさん)2月節分の過ごし方がポイント。日本と中国の伝統行事で、ラッキーを呼び込んで。・3日23時節分の夜は自宅を空けて運を招く「節分の子の刻(23時から翌深夜1時)を、自宅以外で過ごします。最近は占い師の先生方と温泉へ行き、新しいツキを招いてます。この時刻に窓を開けるのも効果アリ」(章月さん)・15日~24日媽祖廟(まそびょう)のお神輿の下をくぐって厄落とし@横浜媽祖廟「横浜媽祖廟では、旧正月(春節)期間中と媽祖祭(3/21)のみ、お神輿の下をくぐることができます。これを毎年の習慣にしてから、良い厄落としとなって、仕事運が活性化した気が。春節期間中、神輿に鎮座する媽祖様は毎日変わりますが、最終日には、3尊の媽祖様が同じお神輿に鎮座。こちらをくぐったら、パワーも増すはず。次は試してみたいです!」(章月さん)神奈川県横浜市中区山下町136TEL:045・681・0909みなとみらい線「元町・中華街」駅より徒歩約3分。※イベントは、2月15日夜~24日午後まで(予定)3月厄落としや浄化を行う好機。来るべき新生活への準備にとりかかる良日もあり。・3日流し雛で厄落とし後、運慶仏の拝観でパワーをいただく「淡島神社で縁起物を奉納後、芦名海岸へ。桃の節句の流し雛には、邪気を祓い、海に流す力があります。その後、淡島神社から徒歩約15分ほどのところにある浄楽寺にて運慶仏を間近で拝観。運慶仏の力強さを感じることで、力を蓄える時間に」(文筆家・広田千悦子さん)淡島神社神奈川県横須賀市芦名1-18-29TEL:046・856・0707京浜急行「新逗子」駅よりバスで約25分「浄楽寺」下車後、徒歩約15分。浄楽寺神奈川県横須賀市芦名2-30-5TEL:046・856・8622・21日1時15分春分に新しいことを始める「西洋占星術の新年は、春分です。髪を切ったり、新品を下ろしたり、逆に春分が来る前に不用品を処分したり。強いアクションを起こすと、季節のリズムに乗れる気がします」(章月さん)・21日早朝フランキンセンス香をたいて家を浄化「春分を境に地上に降り注ぐエネルギーはガラリと変化。早朝、窓と玄関を開け、空気を清める効果のあるフランキンセンス香をたいて住まいを浄化しておけば、新しい気が入ってきやすくなります」(Keikoさん)・下旬吉方位を選んでお花見する「出会いと別れの季節。蕾が膨らみ散っていく桜の姿からは、応援や励ましが感じられます。でも、お花見の方位には注意を。’18年は自宅から見て、北、南東、南は別離運が流れるので避けた方が無難です」(作家、運命学研究家・オペラ沢かおりさん)章月綾乃さん占術・心理テスト研究家。小誌をはじめ、様々なメディアで活躍中。『小悪魔★恋愛心理テスト』(宝島社)など著作多数。Keikoさんソウルメイト研究家。月を使った開運法「ルナロジー」創始者。著作に『お金の「引き寄せ力」を知りたいあなたへ』(小社刊)など。広田千悦子さん文筆家、日本の行事や歳時記の研究家。季節のしつらい講座を開催。『鳩居堂の歳時記』(主婦の友社)など著作多数。オペラ沢かおりさん作家、運命学研究家。幼少の頃から独学で占術を学ぶ。ウェブサイト「PINKIE’S EYE」で毎月の九星別運気と吉方位などを発信中。※『anan』2017年10月4日号より。イラスト・吉田トキオ(by anan編集部)
2017年10月01日運気UPを目指すなら、暦や月の巡りに合わせたその時期ならではの開運行動を知っておこう。手軽なものから、気合の入ったものまで、その道のプロにとっておきのスケジュールを教わりました。今回は10月~12月の開運行動をご紹介。10月身近なイベントの根源や作法を理解した行動が、開運に繋がる第一歩に。・1~3日金剛界結縁潅頂(けちえんかんじょう)を受けて仏様にご縁を結んでいただく@高野山金剛峯寺の大伽藍・金堂「仏様に縁を結んでもらう結縁潅頂は、5月・10月の年2回限定。金堂にて目隠しをしたまま、手に挟んだ花を曼荼羅図に向かって投げ、花が落ちたところの仏様にご縁をいただきます。その後、高僧である阿闍梨様から頭に水を注いでいただき、法具のやり取りなどをする厳かな儀式。たとえ仏教徒でなくともご縁をいただくことができます。仏様のご加護をいただくと、困難に遭遇してもうまく切り抜けることができます」(文筆家・桜井識子さん)和歌山県伊都郡高野町高野山132TEL:0736・56・2011南海高野山ケーブル「高野山」駅よりバスで約10分。・3日翌日の十五夜のため草花をみつくろいに出かける「十五夜では、聖なる月の力をいただくために、野花に宿る自然の力をお供えします。供花のススキやフジバカマなどの秋の七草や野花は、自宅の庭や、その土地に根付いた植物を使うとよいでしょう」(文筆家・広田千悦子さん)・31日夜蠍座のエネルギーが満ちたハロウィンの夜にホットワインを飲む「蠍座のエネルギーに満ちるハロウィンの夜は、蠍座のラッキーフードの赤ワインとスパイスで作るホットワインを。パワーが高まり、宇宙と同調して運が高まります」(Keikoさん)・31日24時ハロウィンが終わる24時にスマホの電源を再起動「ハロウィンのルーツがある、古代ケルトでは、真夜中に運気の変わり目が巡ってくるため、家の火を消して、つけ直したそう。これにならって、私はスマホを再起動して、プチ厄落としをしています」(占術・心理テスト研究家・章月綾乃さん)11月冬の足音が聞こえてくる季節。神様と、月のパワーを味方につけて運を上向きに。・16日玉の輿運UPの方角はフランス!ボジョレーヌーボーを飲む「日本から北西方位のフランスで生産されるボジョレーヌーボー。今年の11月の北西には“玉の輿運”、来年は“愛情運”のパワーが流れます。そのまま飲んだり、お酒が飲めない人はワイン風呂などでパワーを得て」(作家、運命学研究家・オペラ沢かおりさん)・18日夜蠍座新月の夜に財布を新調して金運UP「お金に強い蠍座と牡牛座。蠍座新月、もしくは2週間前の牡牛座満月の日(11/4)に新しい財布を使い始めると自然と金運がアップします。毎年、この時期に新しい財布を使い始めますが、その直後に大きな契約が度々決まっています」(ソウルメイト研究家・Keikoさん)・28日出雲大社・神在祭(かみありさい)にて全国の神様にご挨拶@出雲大社「全国の神様が一堂に会するといわれる、神在祭。この期間に、全国の神様に自己紹介とご挨拶をしておくと、今後初めて訪れる神社でも、目をかけてもらえるようになり、願いも叶いやすくなります。本殿正面にて、出雲大社の神様に心の中で自己紹介をした後、本殿裏~西側参拝所で、全国から来ている神様に向かって挨拶を。願いごとは、後日それぞれの神社へ行ったときに行います」(桜井さん)12月慌ただしい年の瀬の開運行動は冬至に集中。太陽と星座のパワーを存分に受けて。・22日早朝伊勢神宮の宇治橋で鳥居から朝日を拝む@伊勢神宮「冬至は太陽が生まれ変わる日。伊勢神宮・内宮にある宇治橋から朝日を望みます。大鳥居の中央から昇ってくる太陽は、とてもありがたい気持ちに。また、太陽をイメージさせるゆず湯に入っています」(章月さん)三重県伊勢市宇治館町1TEL:0596・24・1111JR・近鉄「伊勢市」駅より外宮へ徒歩約5分。外宮よりバスで約10分。・22日山羊座のパワーが宿る黒い食べ物を食べる「太陽が山羊座に入る日。山羊座のパワーが宿る、黒い食べ物を食べます。“陰の気が極まり、陽に変わる”転換日でもあり、いつもと違うことをするのもおすすめ」(Keikoさん)章月綾乃さん占術・心理テスト研究家。小誌をはじめ、様々なメディアで活躍中。『小悪魔★恋愛心理テスト』(宝島社)など著作多数。Keikoさんソウルメイト研究家。月を使った開運法「ルナロジー」創始者。著作に『お金の「引き寄せ力」を知りたいあなたへ』(小社刊)など。広田千悦子さん文筆家、日本の行事や歳時記の研究家。季節のしつらい講座を開催。『鳩居堂の歳時記』(主婦の友社)など著作多数。桜井識子さん文筆家。神仏、霊などに関する著作多数。近著に『「山の神様」からこっそりうかがった「幸運」を呼び込むツボ』(宝島社)。オペラ沢かおりさん作家、運命学研究家。幼少の頃から独学で占術を学ぶ。ウェブサイト「PINKIE’S EYE」で毎月の九星別運気と吉方位などを発信中。※『anan』2017年10月4日号より。イラスト・吉田トキオ(by anan編集部)
2017年10月01日鈴木亮平主演で西郷隆盛を描く来年の大河ドラマ「西郷どん」。瑛太、黒木華、北川景子、高梨臨ら豪華俳優陣に加え、青木崇高、渡辺謙ら新たな出演者が発表。語りを市原悦子が務めることがわかった。西郷吉之助(隆盛)は、薩摩(鹿児島)の貧しい下級武士の家に育った。家計を補うため役人の補佐として働くが、困った人を見ると放っておけず、自分の給金も弁当も全部与えてしまう始末。西郷家はますます貧乏になり、家族はあきれかえるが、西郷は空腹を笑い飛ばす。盟友・大久保一蔵(利通)との深い友情や反目。生涯の師・島津斉彬との出会い。篤姫との淡い恋。3度の結婚、2度の島流し…波乱の生涯のなかで、唯一無二の揺るぎなき「革命家」へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく。この度、新たな出演者が発表。島津斉興と由羅の子で、異母兄・斉彬の死により薩摩藩の最高権力者となるが、斉彬に心酔し自らを田舎者扱いする西郷を疎み、遠島に処すなど対立を深める“西郷生涯の敵”・島津久光役に、これまで大河ドラマ「龍馬伝」「平清盛」にも出演した青木さん。「島津久光という人物については様々なエピソードがありますが、私にはどれもがとても人間らしく愛おしく感じます。少しでも深くその人生を生きられれば幸せです」と思いを寄せた。島津家第28代当主にして、聡明で卓越した知識を持ち、壮大な政治哲学で時代を牽引したカリスマ・島津斉彬役に、名優・渡辺さん。大河ドラマ「独眼竜政宗」で主演を務めたこともある渡辺さんは「俳優としての基礎を育てて頂いた『大河ドラマ』に恩返しさせて貰う機会を頂きました。鹿児島で絶大な人気を持つ斉彬公ですが、彼の苦悩、無念、希望、勇気、様々な思いを感じながら、生きていこうと思っております」と意気込みをコメント。西郷生涯の師であり、その遺志を抱き続ける“偉大なる父”を如何に演じるか期待だ。そのほか斉彬の側室・喜久役に、戸田菜穂。「この度、林真理子さん、中園ミホさんのお作りになる『西郷どん』の世界の一員になることが決まり、ヤッター!と、興奮しています。島津斉彬の妻喜久役、クランクインが待ち遠しいです!」 と収録を心待ちにしているよう。斉彬の側近・山田為久役の徳井優も、「157cmの私はもともと『執事系』、尽くすの大好き。今回、尽くしがいのある(身も心も)ビッグな殿と西郷どんに翻弄までされる小さな山田。…シンクロの妙!」と出演の喜びを語った。そして、本作の語りには、「まんが日本昔ばなし」では何役も演じ分け、独特の「語り」が国民的に愛される市原さんを起用。「素敵な台本ありがとうございます。ナレーションを担当する者としては本が第一です。最後の決めゼリフが良いですね。チェスト。わくわくします。喋り方に工夫しなくちゃ」と話し、放送への期待を高まらせた。2018(平成30)年大河ドラマ「西郷どん」は2018年1月7日より放送予定。(全50回)(text:cinemacafe.net)
2017年06月27日1月30~2月3日は「鶏始めて乳く(にわとりはじめてとやにつく)」。春の気を感じた鶏が、卵を産み始める時季のことを言います。夜明けを知らせる鶏は、「霊的な力を持つ鳥」とも言われているそうです。さて、この時季は節分のシーズン。旧暦では2月4日の立春が一年の始まりとされ、前日の2月3日は大晦日と同じ意味合いを持っていたのだとか。そのため2月3日に邪気祓いとして、豆まきが行われていたそうです。今日は節分と豆まき、そこに込められた大切な意味をご紹介しましょう。七十二候とは?時間に追われて生きることに疲れたら、ひと休みしませんか?流れゆく季節の「気配」や「きざし」を感じて、自然とつながりましょう。自然はすべての人に贈られた「宝物」。季節を感じる暮らしは、あなたの心を癒し、元気にしてくれるでしょう。季節は「春夏秋冬」の4つだけではありません。日本には旧暦で72もの豊かな季節があります。およそ15日ごとに「立夏(りっか)」「小満(しょうまん)」と、季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声がありますよ。節分とは?「節分」とは本来、四季それぞれの変わり目を指す言葉です。現在では冬と春の境に行われるものが一般的ですが、かつては立春だけでなく、立夏や立秋、立冬の前日すべてに節分の行事があったそうですよ。また節分は、「追儺(ついな)」という名称で日本の宮中行事にもなっていました。当時、災害や病気といったあらゆる厄は鬼の仕業であると考えられていて、「魔物を滅ぼす=魔滅(まめつ)」から転じて豆が、そして「魔物の目を射る」と「炒る」をかけて、炒った豆をまいて厄祓いをしたそうです。豆をまいたあとは歳の数だけ豆を食べて、家族みんなで無病息災を願う、それが節分の意味なのです。「福は内」「鬼は?」豆まきのかけ声と言えば「鬼は外、福は内」が定番ですが、逆に神社に鬼を呼び込み、福を各家庭に届けるという意味で、「鬼は内、福は外」というところもあるそうです。また、「福は内、鬼は内」というかけ声をかけるのは、鬼子母神(きしもじん)などの「鬼神(きしん)」を祀っていたり、名前に鬼の字がつく神社。東京では、新宿歌舞伎町の稲荷鬼王(いなりきおう)神社が有名です。また、奈良県の世界遺産、金峯山寺(きんぷせんじ)蔵王堂では、寺の開祖、役行者(えんのぎょうじゃ)が鬼を改心させ弟子にした故事にちなんで、「福は内、鬼も内」というかけ声で豆まきを行っているのだとか。鬼と言えば、私たち人間の心に潜むよこしまな考えや邪心のことを指して、「心の鬼」と呼ぶことがあります。ですが金峯山寺の故事からは、人間には「心の鬼」だけでなく、鬼も迎え入れて改心させるやさしさ、懐の広さもあるように感じられて、なんだかあたたかい気持ちになれますね。新年に向けて、厄を祓う意味で行われていた節分の豆まき。地域や由来によってそのかけ声もさまざまですが、「家族が健やかに年を重ね、一緒にお正月(旧正月)を迎えられますように」という幸せの祈りが込められた風習であることに変わりはありません。これからも大切に受け継いでいきたい行事ですね。【参考】『くらしを楽しむ七十二候』広田千悦子/泰文堂、『おもひでぎょうじ』/晋遊舎
2017年01月29日1月25~29日は「沢水腹堅める(さわみずこおりつめる)」。沢の水さえ凍ってしまうような、まさに絶頂の寒さを迎える時季です。ところで、1月25日は「初天神」の日。学問の神様・菅原道真公を祀る、全国の天満宮の縁日です。道真公は6月25日に生まれ、2月25日に亡くなられたことから、毎月25日は「天神さんの日」と呼ばれています。なかでも1月は新年最初の天神さんの縁日ということで、受験生をはじめ、多くの参拝客が訪れるんですよ。年明けから3月までの受験シーズン、受験生にとってはまさに凍りつくような緊張の時季かも知れませんが、天満宮の御利益は学問だけではありません!今回は、天満宮のもうひとつのすばらしいご利益をご紹介しましょう。七十二候とは?時間に追われて生きることに疲れたら、ひと休みしませんか?流れゆく季節の「気配」や「きざし」を感じて、自然とつながりましょう。自然はすべての人に贈られた「宝物」。季節を感じる暮らしは、あなたの心を癒し、元気にしてくれるでしょう。季節は「春夏秋冬」の4つだけではありません。日本には旧暦で72もの豊かな季節があります。およそ15日ごとに「立夏(りっか)」「小満(しょうまん)」と、季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声がありますよ。菅原道真公ってどんな人?まずは、人間から神様となられた菅原道真公の人生をご紹介しましょう。学問の名家に生まれた道真公は、幼少の頃より文章・詩歌に優れ、“平安朝きっての秀才”と謳われていました。宇多天皇の代にはその才を見込まれ、右大臣(今でいう副総理)にまで出世。ですがその才能を恐れた他の公家たちにより、無実の罪に問われ、都から遠く離れた九州太宰府に左遷されたのです。道真公は太宰府の地で身の潔白を訴えながら、59歳で亡くなりました。ところが道真公の死後、敵対関係にあった公家や、それに加担した者たちが次々と怪死。さらには御所が落雷に見舞われるなどの大事件もあり、祟りを恐れた朝廷は、道真公の位階を右大臣に戻し、全国に道真公を祀る天満宮を創建しました。こうして、道真公は畏(おそ)れと敬意を込めて「御霊(ごりょう)」と呼ばれ、神様として祀られるようになったのです。誠の道を貫いた「まごころの神様」菅原道真公といえば、やはり「学問の神様」と思っている方が圧倒的に多いでしょう。でも、道真公は「至誠の神」「正直の神」ともいわれているんですよ。京都・北野天満宮の門柱には、道真公が詠まれた歌が飾られています。心だに誠の道にかなひなば祈らずとても神や守らん(心にまごころをもち、誠の道を生きれば、ことさらに祈らなくとも、神は守ってくださるだろう)幼い子どもたちと共に、太宰府の地へ追われた道真公。食べるものにも事欠き、我が子をも喪うという絶望の日々を送ります。しかし、いつかは自分のまごころが伝わり、罪が晴れると信じ、誠の道を貫いたのです。他にも、自分を取り立ててくれた帝への感謝の歌などが数多く残されており、道真公の誠実なお人柄が偲ばれますね。道真公はその生き様から、「冤罪(えんざい)を晴らす神様」とも呼ばれています。日々の生活のなかで、「ひどい」と感じる理不尽な扱いを受けたり、腹立たしいと感じたりすることも、ときにはあるもの。そんなとき、天満宮でお祈りをすれば、逆境に負けず、どんなときもまごころをもって、自分が信じる道をしっかりと生きる力を与えていただけるかもしれません。いかがでしたか?どんなときでも、まごころは大切にしたいもの。至誠の神様、菅原道真公の人生に思いを馳せながら、天満宮へ出かけてみませんか?【参考】『くらしを楽しむ七十二候』広田千悦子/泰文堂、『神社のいろは』/扶桑社
2017年01月24日1月21~24日は「款冬華さく(ふきのはなさく)」。一年でもっとも寒くなるこの時季、ふきのとうが雪の中からちょこんと顔をのぞかせる、今回の候はそんなふきのとうが芽吹く頃を指しています。ふきのとうの花言葉は「待望」。まさに雪の早春に芽吹く、ふきのとうにぴったりですね。今日はふきのとうのシーズンを彩る”冬の花”こと、雪のお話です。七十二候とは?時間に追われて生きることに疲れたら、ひと休みしませんか?流れゆく季節の「気配」や「きざし」を感じて、自然とつながりましょう。自然はすべての人に贈られた「宝物」。季節を感じる暮らしは、あなたの心を癒し、元気にしてくれるでしょう。季節は「春夏秋冬」の4つだけではありません。日本には旧暦で72もの豊かな季節があります。およそ15日ごとに「立夏(りっか)」「小満(しょうまん)」と、季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声がありますよ。天から降る花雪には、花にまつわる多くの呼び名があることをご存知ですか?「天花(てんか)」「瑞花(ずいか)」「風花(かざはな)」「銀花(ぎんか)」「寒花(かんか)」「牡丹雪(ぼたんゆき)」などなど、雪は昔から花にたとえられてきました。まさに、雪は冬に咲く花ですね。中でも私がいちばん好きな呼び名は、「不香の花(ふきょうのはな)」。天から降る雪は、”香りのない花”という意味から付けられた呼び名です。雪に付けられた数多くの呼び名からも、いにしえの人たちが、雪からさまざまな美しさを感じ取っていたことがわかりますね。雪が舞い降りてきたら、少しだけ立ち止まり、味わうように眺めてみませんか?きっと、あわただしい日常から少しだけ離れることができ、真っ白な雪に心が癒されるでしょう。冬の花を詠む心に見えるのは、春への「待望」どんなに寒くとも、冬のあとにやってくるのは春。日一日と春が近づいてくる、そう思うと、空から舞い落ちる雪も桜の花びらのように見えるのは私だけでしょうか?『古今和歌集』には、そんな気持ちを詠った美しい和歌が残されています。「冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ」清原深養父(きよはらのふかやぶ)〜冬なのに空から花が降ってくるのは、雲の向こうはもう春なのだろうか。〜「花の散りくる」という表現は、雪を花びらに見立てて生まれたのですね。冬の中に息づくかすかな春の胎動を感じて、和歌を詠んだいにしえの人々の心にあったのは、ふきのとうの花言葉と同じ「待望」だったのでしょう。花咲く春を待つゆえに、雪を花のように美しく捉えることも、冬の楽しみ方のひとつかも知れませんね。美しい幾何学模様を描く雪の結晶は、まるで万華鏡のよう。結晶の基本の形は六角形なので、雪の結晶は別名、「六花(むつのはな)」とも呼ばれるそうです。そんな冬の花が見られるのも、あと少しの間。そう思うと雪が降るのも、ちょっぴり楽しみになってきませんか?【参考】『くらしを楽しむ七十二候』広田千悦子/泰文堂、『美しい暦のことば』山下景子/インデックス・コミュニケーションズ、『古今和歌集新古今和歌集』小学館
2017年01月20日1月16~20日は「雉始めて雊く(きじはじめてなく )」。雉のオスはメスに求愛するとき、「ケーンケーン」と鳴いて、美しい羽根を「ホロロ」と打ち鳴らすのだそう。そんな雉たちにとっては恋の季節ともいえますが、星空もまた、一年でもっとも美しく見える時季を迎えています。寒い夜は体を小さくかがめてしまいがちですが、ときには背筋を伸ばして、夜空を見上げてみましょう。そこはまさに、天然のプラネタリウム。冬の夜空には、宝石のような星たちがきらきらと輝いていますよ。七十二候とは?時間に追われて生きることに疲れたら、ひと休みしませんか?流れゆく季節の「気配」や「きざし」を感じて、自然とつながりましょう。自然はすべての人に贈られた「宝物」。季節を感じる暮らしは、あなたの心を癒し、元気にしてくれるでしょう。季節は「春夏秋冬」の4つだけではありません。日本には旧暦で72もの豊かな季節があります。およそ15日ごとに「立夏(りっか)」「小満(しょうまん)」と、季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声がありますよ。太陽にも負けない強い光を放つ「冬の星」星の光が、一年の中でもっともはっきり見えるのは冬といわれています。「冬の星」という言葉も、実は立派な季語なんですよ。寒さで体をふるわせながらも、冬の夜空に輝く冴え冴えとした星を眺め「きれいだな」と思った経験は、誰しもがあるはず。冬の夜空に輝く星といえば、オリオン座の赤いベテルギウス、大犬座の青いシリウス、小犬座の淡黄色をしたプロキオンが有名です。この3つを結ぶ線を「冬の大三角形」といいます。子どもの頃、理科の時間で習いましたよね?中でもシリウスは、太陽を除けば全天でいちばん明るい星といわれているんですよ。シリウスはその輝きの明るさから、古くから信仰の対象とされてきました。とくに古代エジプトでは、ナイル川の氾濫を知らせてくれる重要な星として、”ナイルの星”とも呼ばれていたのだとか。わたしが素敵だなと思ったのは、シリウスの「天狼」という中国の呼び名。暗闇の中から、神秘的な青白い光を放つ星にぴったりな呼び名だと思いませんか?ちょっぴり悲しい気分のときでも、力強く輝く星を眺めていると、明日もがんばろうという気持ちになります。落ち込んでいるときこそ、顔を上げて、星空を眺めましょう。平安の女流作家も眺めた「昴(すばる)」平安時代、『枕草子(まくらのそうし)』という、自然や人間などを見つめ、感じたことを文章にまとめた素晴らしい随筆集を書いた女性がいました。その名は、清少納言。きっと一度は、耳にしたことがあるでしょう。今から約1,000年も昔、清少納言はこのような言葉を記しています。「星はすばる。彦星。夕づつ……」(『枕草子』)~星といえばすばる。そして彦星。宵の明星もいいわ~「すばる」とは、おうし座にある散開星団「プレアデス星団」のこと。肉眼では6つの星がひとかたまりになって見え、「統(す)ばる」=「ひとつにとりまとめる」という意味から、「すばる」と呼ばれるようになったそうです。また6つの星が連なった姿から、別名「六連星(むつらぼし)」とも呼ばれます。平安の女流作家とこうして同じ星を眺めていることを思うと、どこか感慨深い、不思議な気分になりますね。「すばる」の誕生は諸説ありますが、今からおよそ5,000~6,000万年前のこと。人類誕生よりもはるか昔から、夜空に輝いていたのですね。太古の昔から輝く星を眺め、誰かのことを思ったり、未来を思い描いたり、壮大な地球のドラマを想像したり……忙しい日常から離れて、心を解放してみましょう。きっとおだやかな気分になれるはず。いかがでしたか?宇宙の誕生から約138億年、星々の輝きは今も変わらない、神秘の結晶ともいえます。美しい冬の夜空を眺める時間は、いつの時代も、お金のかからない贅沢なひとときですね。【参考】『くらしを楽しむ七十二候』広田千悦子/泰文堂、『日本の歳時記』/小学館
2017年01月15日1月11~15日は第六十八候「水泉温かを含む(しみずあたたかをふくむ)」。雪が積もり、地上の水もすべて凍ってしまうような寒さの中、地中から湧き出る水にもかすかな動きや、あたたかさを感じる頃という意味です。いにしえの人々はそんな自然の小さな気配にも、抑えきれない恋心を重ね、和歌にしたためてきました。今日は「水泉温かを含む」がごとく、悲しみの涙もとけて、ふたたび出会った二人の恋物語をご紹介しましょう。七十二候とは?時間に追われて生きることに疲れたら、ひと休みしませんか?流れゆく季節の「気配」や「きざし」を感じて、自然とつながりましょう。自然はすべての人に贈られた「宝物」。季節を感じる暮らしは、あなたの心を癒し、元気にしてくれるでしょう。季節は「春夏秋冬」の4つだけではありません。日本には旧暦で72もの豊かな季節があります。およそ15日ごとに「立夏(りっか)」「小満(しょうまん)」と、季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声がありますよ。宮廷を揺るがしたスキャンダラスな恋「昔、男ありけり」の有名な書き出しで始まる「伊勢物語」には、平安の歌人・在原業平(ありわらのなりひら)と、名門藤原家の美しき娘・藤原高子(ふじわらのたかいこ)の悲恋を題材にしたお話があります。高子は生まれたときから、清和天皇の将来のお后候補として、蝶よ花よと大切に育てられました。そんな美しい高子に恋をした17歳年上の在原業平は、高子のもとへ通い、思いを伝えます。強く惹かれ合い、愛し合う仲となった二人は駆け落ちを決意。屋敷を抜け出したのですが……。露と消えた恋逃げる途中、草の上に輝く露を見て、「あれはなに?」と業平にたずねた高子。高子は深窓の姫君ですから、露を見たことがなかったのです。雨が降りしきる中、二人は追手につかまってしまい、引き裂かれてしまいました。そのときの思いを、業平は和歌にこう詠んでいます。「白玉か 何ぞと人の 問ひしとき 露と答へて 消えなましものを」「あれはなに?とあなたが聞いたとき、露だよとこたえて、わたしもあの露のように消えてしまえばよかったものを」平安時代には、露を涙に見立て、多くの和歌が詠まれました。今では暮らしの中で露を見ても、気にもとめない人が多いかも知れません。揺れる葉からぽたりと落ちる露は、まさに頬をつたう涙のようだと思いませんか?露から涙を思い浮かべる感性こそ、いにしえの昔より伝わる日本人の心と言えるのではないでしょうか。再会その後、天皇の后となり、貞明親王(後の陽成天皇)を産んだ高子。幼い帝を補佐しながら、政治の場で活躍するようになります。一方、業平は「蔵人頭」という、天皇の秘書官長のような立場となり、天皇に近侍するようになっていました。そんなある日、高子が藤原氏の氏神である京都・大原野神社に参拝した際、供として従ったのが業平だったのです。長い年月を経てふたたび出会った二人。若かった業平もすでに50代半ば。「愛し合った歳月は、神代の昔ほどに流れてしまった」と悲しむ業平。そのときの高子の和歌が、『古今和歌集』に残っています。「雪のうちに春は来にけりうぐいすのこぼれる涙今やとくらむ」「雪が降っているというのに春がやってきました。うぐいすの凍った涙もようやく、とけるでしょうか」うぐいすが涙を流す、という視点の美しさに驚きませんか?あまりの悲しみに凍ってしまった涙も、かすかな春のあたたかさを感じて、まるで魔法がとけるように流れていく……。高子はうぐいすに自身の思いを重ねて、和歌を詠んだのでしょうか。うぐいすが涙を流す、という視点もさることながら、その涙が凍り、そしてとけるという実際にはありえない表現からもまた、いにしえの人々の感性が伝わりますね。これを恋の歌と捉えれば、どこか淡い希望を感じる表現の中に、意味深な響きも感じられてなりません。しかし、再会の喜びからほどなく業平はこの世を去り、二人の恋は終わりを告げたのです。移り行く自然に恋心を託し、多くの和歌を詠んだいにしえの人たちの感性。目には見えない自然のかすかな兆しや、気配さえも感じとる感性を磨くことは、恋はもちろん、人生をより豊かなものにしてくれるでしょう。【参考】『くらしを楽しむ七十二候』広田千悦子/泰文堂、『伊勢物語』坂口由美子/角川学芸出版、『福を呼ぶ四季みくじ』三浦奈々依/株式会社プレスアート
2017年01月10日