今年4月に性加害疑惑が報じられた映画監督の園子温氏(60)。11月7日、偽名で仕事復帰していたと報じられて波紋を呼んでいる。4月、「週刊女性」によって性加害をしていたと報道された園氏。記事では複数の女優たちが、作品への出演と引き換えに園氏から性行為を迫られたと証言している。すると園氏は翌日、自身の公式サイトに謝罪文を掲載。そこには、こう綴られている。「関係者の皆様にご迷惑とお騒がせをしてしまいました事、また作品をみてくださった視聴者の方を含め、皆様にお騒がせをしてしまっていることにつきまして、深くお詫びいたします」「映画監督としての自覚のなさ、周りの方々への配慮のなさを自覚し、今後のあり方を見直したいと思っております」いっぽうで5月19日、園氏は公式サイトで「記事の内容が事実でないことを明らかにして参りたい」といい、「週刊女性」の発行元に対して訴訟を起こしたと発表した。この報道以来、表舞台から姿を消していた園氏だが、密かに“復帰”が決まっていたという。11月7日に配信された「SmartFLASH」の記事によると、園氏は12月に公開される映画「もしかして、ヒューヒュー」に“山本孝之”という名前で脚本家として参加。関係者は「園氏が直筆で書いたものを、別の関係者が書き起こして使用した」と述べたという。そこで「FLASH」が直撃したところ、園氏は俯き気味に小声で否定。ところがその後、事務所の社長である妻の神楽坂恵氏は書面でこう回答したという。「原案を園子温が作成し、それをもとに関係者が完成させたということ自体は事実です。また、この作品の脚本として紹介している山本孝之という人物が、園子温であることは事実です」「脚本として『園子温』という名が公表されることで、作品にほかの園作品と同様の色がつくことを避け、純粋に作品を、演技を楽しんでもらいたい」園氏サイドは「純粋に作品や演技を楽しんでほしい」という。しかし、園氏の“偽名復帰”は物議を醸すことにーー。ネットでは、厳しい声がこう上がっている。《園子温が名前を変えて復帰とかあるけど、本当にご自身の疑惑に一切後ろめたいことがなければ名前を変える必要ないと思うんですがね》《本人側は戦うと言ってたわけよね。なら、そちらをスッキリさせてから、正々堂々復帰したらいいのに。彼は何も恥じることはしてない、園氏の才能に惚れ込んでいると言うなら、なぜ、何もかも中途半端な状況で、コソコソ復帰させようとするの?》《とりあえず、公式の場で彼の口からきちんとした説明を行ってから復帰すべきだと思います。このやり方は汚いと思います》《作品に対する熱意であろうと、商業的な目的だろうと、敢えて偽名を使うことにやましさを感じます》《ダサいな》
2022年11月07日週刊誌『週刊女性』などで女優らに対する性加害疑惑が報じられた園子温監督が19日、公式サイトを通じ、同誌を発行する主婦と生活社を被告として提訴したことを明かした。同報道を受けた先月上旬、「映画監督としての自覚のなさ、周りの方々への配慮のなさを自覚し、今後のあり方を見直したいと思っております」と自省しながらも、「事実と異なる点が多く」「自分自身以外への関係者にも多くのご迷惑がかかっていることを考慮し、代理人を通じて、しかるべき措置をとって参る所存です」と法的措置を示唆していた園監督。19日に公開した直筆署名入りのコメントでは、「2022年4月5日発売号の週刊女性の記事」と「翌週の4月12日発売号の記事」について事実と異なる点が多々あると改めて主張し、「損害の賠償と謝罪広告、インターネット上の記事の削除を求める訴訟を提起しました」と報告した。全文は以下の通り。■園子温監督コメント関係者及びファンの皆様ご報告この度は、一連の報道につきまして、ご迷惑とお騒がせをしておりますことを心からお詫び申し上げます。お伝えしておりました通り、2022年4月5日発売号の週刊女性の記事の内容は事実と異なる点が多々ございます。また、翌週の4月12日発売号の記事の内容も同様です。そのため、代理人と相談の上、昨日、週刊女性の発行元である主婦と生活社を被告として、損害の賠償と謝罪広告、インターネット上の記事の削除を求める訴訟を提起いたしました。今後、この裁判の中で記事の内容が事実でないことを明らかにして参りたいと考えております。この度は多大なるご心配とご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございません。園子温2022年5月19日
2022年05月19日『愛のむきだし』『ヒミズ』『冷たい熱帯魚』などの映画を手がけた映画監督の園子温が、複数の女優に対する性加害を「週刊女性PRIME」で報じられたことについて直筆の文書でコメントを発表した。自身の映像制作会社「シオンプロダクション」の公式HPにアップされた文書は、4月5日の日付入りで「関係者の皆様にご迷惑とお騒がせをしてしまいました事、また作品を見てくださった視聴者の方を含め、皆様にお騒がせをしてしまっていることにつきまして、深くお詫びいたします」と映画関係者や映画ファンに向けて謝罪するも、被害者への言葉はなかった。「映画監督としての自覚のなさ、周りの方々への配慮のなさを自覚し、今後のあり方を見直したいと思っております」と胸中を語った。続けて「しかし、今回の週刊誌報道の記事については事実と異なる点が多く、自分自身以外への関係者にも多くのご迷惑がかかっていることを考慮し、代理人を通じて、しかるべき処置をとって参る所存です」と報道内容についてコメント、法的処置をとる可能性があることを示唆した。今回の週刊誌報道は、映画監督で俳優の榊英雄や俳優の木下ほうかによる立場を利用した性行為強要などが相次いで表面化したことで、園氏に対して複数の女優が告発したもの。園氏はニコラス・ケイジを主演に迎えたハリウッドデビュー作『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』が昨年公開され、監督・脚本・編集・音楽を担当し、ワークショップを経て俳優たちを選出した『エッシャー通りの赤いポスト』が現在、順次公開されている。(text:Reiko Uehara)■関連作品:エッシャー通りの赤いポスト 2021年12月25日よりユーロスペースほか全国にて順次公開
2022年04月06日『愛のむきだし』(09)、『冷たい熱帯魚』(11)、『地獄でなぜ悪い』(13)などで知られる園子温監督が6日までに、制作会社・シオンプロダクションの公式サイトを通じ、性加害報道に対する直筆コメントを公開した。週刊女性PRIMEは4日、園監督による女優らへの性加害疑惑を報じ、被害を受けたとされる数名の証言を掲載。これを受け、シオンプロダクションは公式サイトで「関係者各位の皆様にご迷惑とご心配をおかけしてしまい、心よりお詫び申し上げます」と謝意を示し、「事実関係を整理して、改めて発表いたします」としていた。その後、同サイトには園監督の直筆文がアップされ、「この度の2022年4月5日発売号の週刊女性の記事におかれましては、関係者の皆様にご迷惑とお騒がせをしてしまいました事、また作品を見てくださった視聴者の方を含め、皆様にお騒がせをしてしまっていることにつきまして、深くお詫びいたします」と謝罪。「映画監督としての自覚のなさ、周りの方々への配慮のなさを自覚し、今後のあり方を見直したいと思っております」と自省した。その一方で、「今回の週刊誌報道の記事については事実と異なる点が多く」とも主張し、「自分自身以外への関係者にも多くのご迷惑がかかっていることを考慮し、代理人を通じて、しかるべき措置をとって参る所存です」と法的措置も示唆。「この度は多大なるご心配をご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした」と重ねて詫び、直筆文を締めくくっている。
2022年04月06日日本が誇る鬼才・園子温監督の最新作にして、自身初となる本格ワークショップから誕生した話題作『エッシャー通りの赤いポスト』がいよいよ公開を迎えます。そこで、すでに海外の映画祭でも熱い支持を得ている本作について、こちらの方々にお話をうかがってきました。藤丸千さん、黒河内りくさん、モーガン茉愛羅さん、山岡竜弘さん、小西貴大さん【映画、ときどき私】 vol. 440697名もの応募があったなかで、ワークショップの参加者に選ばれたのは51名ですが、そのなかでもメインキャストに抜擢された5名。ある新作映画のオーディションを舞台に繰り広げられる本作で、訳ありの女・安子役の藤丸さん(写真・中央)、若き未亡人・切子役の黒河内さん(左から2番目)、カリスマ映画監督・小林役の山岡さん(右)、小林を支える恋人・方子役のモーガンさん(右から2番目)、小林を尊敬する助監督・ジョー役の小西さん(左)がそれぞれの役を熱演しています。今回は、撮影の裏側や園監督の現場ならではの経験などについて語っていただきました。―まずは大勢のなかから選ばれたと知ったとき、どんなお気持ちでしたか?小西さん園子温監督の作品に出られるというのは、すごいチャンスだなと思いました。でも、そのぶん不安も大きかったですね。モーガンさん私は楽しみが100だったかな。初めての映画を園監督のもとでできることがうれしかったので。出演が決まった聞いたときはあまりにうれしくて、一回電車を降りてホームでガッツポーズしてしまいました(笑)。藤丸さん51名に選ばれた時点では、まだ役は決まっていなかったので、キャスティングに向けて気を引き締めていました。絶対に安子を演じたいと思っていたこともあり、かなり気合は入っていましたね。―役の争奪戦もあったようですが、どのようにキャスティングが決まったのでしょうか。小西さん挙手制だったんですけど、女性たちはけっこう熾烈でしたよね。いい意味で。モーガンさん確かに、女性陣のほうがメラメラしていたかも。藤丸さんそんなに熾烈だった?まあ、誰かが安子に手を挙げたら「迎撃するぞ!」とは思ってましたけど……。山岡さんそういうところだよ!一同(笑)モーガンさんでも、オーディションが本番というくらい、みんな本気でした。藤丸さんしびれるような熱い3日間で楽しかったです。園監督からは愛しか受け取っていない―黒河内さんは、実は園監督の作品を1本も観たことがないまま応募されたとか。その後、監督の“霊感”が働いて、そのことがバレたそうですが……。黒河内さん応募してからは観ましたが、申し訳ないことにそれまでは園監督の作品を観たことがありませんでした。ただ、このことは誰にも言っていなかったのに、途中で「あなたの映画は実は⼀度も観たことがありません。オーディション会場では、『昔からのファンです』と嘘つきます」というセリフが追加されたんです。あとで、事実を監督に話したら「そうだったの?」と監督も驚いていましたが。山岡さん園監督ってそういうところあるよね。藤丸さん“洞察の鬼”だからこその直感なんでしょうね、きっと。黒河内さん本当にドキッとしましたが、おかげでより役とリンクできました。―園監督は「つい厳しくなることもあった」とおっしゃっていますが、現場できつかったこともあったのでしょうか。藤丸さん監督の話を聞いて、私たち5人はみんな「そんなことあった?」と思っていました(笑)。ピークに持っていくためのアシストはしてもらいましたが、怖い印象はないです。小西さん甘えさせない厳しさはあったし、決してゆるい現場ではなかったですけど、僕らは全部愛としてしか受け取ってないですから。理不尽に怒られることもなく、いい意味で追い込んでくださいました。山岡さんあとは、納得いかないと思っていたときに、「もう1回だけだぞ」とチャンスをくれることも。モーガンさん特に方子と小林のシーンでは、なかなか思い通りにいかなくて、深夜1時を回っているのに、何テイクもしてくださって、すごく応援してくれました。山岡さん監督からは「お前の自由だから、好きなようにやれ」と言っていただきましたし、そういう思いも映り込むようにしてくださいました。なので、セミドキュメンタリーみたいな作品になっていると思います。いまでも園監督の言葉は背中を押してくれる―そのほかにも、園監督からかけられた言葉で印象に残っているものがあれば、教えてください。小西さん僕は撮影の中盤で「いまからお前は世界の反対側にいる人たちの心臓めがけて伝えろ!」と言われたんですが、そこで不思議とすべてのことが腑に落ちるのを感じました。まさに“園監督マジック”ですね。藤丸さん私はマスコミに向かって吠えるシーンを撮ったとき、セリフを言い終えたのに、カットがかからなかったので、とりあえず続けたんです。そしたら、撮影が終わったあと、「そのまま自由にいけ」と。その言葉は、いまでもふとしたときに私の背中を押してくれています。―撮影中に大変だったことやハプニングはありましたか?小西さん声を張り上げるシーンが多かったので、まったく声が出なくなったことはありましたね。黒河内さん私も熱が出たり、のどが痛くなってしまったりしたので、小道具の裏にのどあめを隠しながらやっていました。藤丸さん暑さのせいもありましたが、頭にグッと力を入れたせいで、鼻血が出たことも。血のりまみれのシーンではありましたが、リアルな血も出てしまったのはハプニングでした(笑)。山岡さん僕は急遽川に飛び込むことになったシーンですね。しかも、小林監督の親衛隊である“小林監督心中クラブ”のみんなが僕をつかまえようと本気で乗っかってきたので、溺れかけました……。小西さんさすがの園監督も「小林が死ぬから手を放してやれ!」って横で走りながら叫んでましたよね(笑)。モーガンさんハプニングではないですけど、ペンキをみんなにかけるシーンでは衣装の関係で、絶対に一発で成功させないといけなかったのはかなりプレッシャーでした。しかも、そのあとに半ページ分はある長ゼリフ。やり遂げたときは思わず笑みがこぼれました。藤丸さんその撮影のあとみんなで銭湯に行ったのも、思い出深いよね。芝居ではなく、真実が映っている―渋谷でのゲリラ撮影もあり、大変だったのではないかなと。黒河内さん確かに、渋谷のスクランブル交差点だったので、かなり周りからは注目されましたね。モーガンさん私が撮影を見に行ったとき、園監督が「Sono Sion Films」と書いたTシャツを着てかなり目立っていたので、それに周りがざわついていておもしろかったです。一同(笑)藤丸さん本編でも本気で生きている人に感化されていく様子が描かれていますが、それが現実とリンクしているようなところがあったので、私たちが雑踏のなかで発した「立ち上がれ!」という言葉を一人でも覚えてくれていたらうれしいですね。黒河内さんあのシーンは、芝居ではなく真実だったと思っています。―そのほかにも、忘れられない出来事はありましたか?モーガンさんワークショップの初日のことで鮮明に覚えているのは、初めての顔合わせのときのこと。藤丸さんの第一声を聞いた瞬間に「この人は絶対に安子だ」と強く思いました。山岡さん僕も「こんなお芝居をする人がいるのか」と衝撃でした。演技と言うよりも、とんでもない人がいるなと事件を目撃しているような感覚に陥ったのを覚えていす。藤丸さん実際のパーソナリティは、まったく違いますけどね。うれしすぎて、いまマスクの下で口角がめっちゃ上がってます(笑)。初めての現場でありがたいスタートを切れた―今回、山岡さんは応募を相談した先輩の1人から「もしかしたら⼈⽣変わるかもしれないね」と言われて応募したそうですが、実際にこの作品に関わったことで、人生が変わったと感じている方はいますか?藤丸さんもし、本当に変わるとしたら、それは公開のあとの話になるのかなと。ただ、すでに海外の映画祭で観てくださった方から感想をたくさんいただいていて、それはすごく支えになっています。小西さん僕は色んなチャンスに声をかけてもらいやすくなりましたね。それだけ園監督の作品に出たということに対する期待値が業界のなかで高いんだなと。改めて、園監督の偉大さを感じています。山岡さん僕は世界の見つめ方が変わりました。園監督がいろいろなことを楽しんでいる姿を見たことによって、日々が瑞々しくなったと言いますか。撮影から2年半、ずっと夢のなかにいるような気分です。その眼差しを持ち続けていれば、これからももっと変えていけると思うので、いまは期待でいっぱいですね。モーガンさん私はこの映画が初めてだったので、まだ変化はわからないですけど、いろいろなことを試せた現場で、ありがたいスタートを切ることができたと感じています。小西さん園監督には、「地球にナイフを突き立てろ」とよく言われましたが、この映画ではみんなが爪痕を残し合っているので、そういう生き方をしたいですし、自分を出すことを臆さないという姿勢に変われたと思います。園監督の映画の素晴らしさを見てほしい―劇中では、みなさんそれぞれに見どころがありますので、「自分のここを見てほしい」と思うシーンやポイントについて教えてください。小西さん僕は川原で小林監督と走ったあとにお別れするシーンです。藤丸さん私は安子が中盤に再登場するアパートのシーンに注目してほしいですね。でも、ラストも好きなので、正直言うと全部です(笑)。あと、実はスタートと言われる前から撮られていた部分も使われていたりするので、そのあたりも見ていただけたらと。モーガンさん確かに、本番前の映像もけっこう使われていたりするよね。そういった部分も楽しんでほしいですが、劇中で使っている方子のカメラは実際に私が仕事で愛用していたカメラを使いました。カメラ好きの方には、喜んでもらえるかなと思います。黒河内さん切子に関しては、抑圧されている人の象徴のようなところがあるので、心情的にリンクする方は多いのかなと。なので、特定のシーンを挙げるというよりも、周りの人に支えながら花開いていく様子や切子の心情に思いを馳せながら観ていただくとおもしろいと思います。山岡さん何度か観ているなかで気がついたのは、仮面を外したような純粋な顔をする小林の顔が随所に差し込まれていること。見逃しがちなところではありますが、そういう部分にも園監督の映画の素晴らしさが表れていると思うので、ぜひ見ていただけるとうれしいです。―この経験を経て、今後はどんな役者になりたいと思っていますか?藤丸さん今回はちょっとエキセントリックな役でしたが、どんな役でも演じられる役者になるべくがんばりたいです。モーガンさんこの作品がきっかけで藤丸さんと一緒にアクションのレッスンを受けているので、いつかアクション映画に出たいと思っています。強い敵をどんどん倒すような“最強の女”をやってみたいですね。黒河内さんまずは、黒河内りくとして実生活でいろんな経験をしながらそれを役に生かしていけたらと思っているので、幅広くいろいろなことに視野を広げていきたいです。小西さんわかりやすく言うと、「売れたい」です。今回の作品では無名でも実力があって、役に合っていればキャスティングされるということを実現しているので、風穴を開けたこの映画の意味をつなげるためにも、1人でも社会に認められる人が出てほしいし、僕自身もそうなりたいです。山岡さん僕はお芝居が大好きなので、自分がまだ触れたことのないような表現で作家さんの思いを伝えられたら最高ですね。それを一生続けていきたいですし、個人それぞれの芸術が尊ばれる世界になったらいいなと思っています。この映画で、世界中を元気にしていきたい―それでは最後に、どなたか代表して作品の見どころをメッセージとしていただきたいのですが……。藤丸さん監督役ということで、ここはやっぱり山岡さんを推薦します!モーガンさん・黒河内さん・小西さんこれは全員一致ですね。山岡さんいやいや、無理だって。―では、みなさんの期待を背負って山岡さんお願いします!山岡さんわかりました。この映画では、51名それぞれの人生が、虹色どころか、51色の繊維の束のようになり、それが映画のなかでうねるように……。一同(笑いがもれる)モーガンさん繊維の束?小西さん言い方が芸術的過ぎるから(笑)。もう少しわかりやすくお願いします。山岡さんすみません、気を取り直して。キャストみんなの人生が映画に乗っかり、それが面白さにもつながっているので、いままでの映画にはないものに仕上がっています。公開の延期もありましたが、コロナ禍でふさぎこんでいるいまこそもっとも届けたい映画になったので、一人でも多くの方にご覧いただきたいです。この映画で、日本中、そして世界中が元気になることを願っています。小西さん観た方の何かが変わるような映画なので、それを確かめてほしいです。キャストみんなが命がけで前に進もうとしている姿も見ていただけたらと。藤丸さん51名の登場人物全員が主役なので、みなさんには自分に一番響く主人公を見つけていただきたいです。インタビューを終えてみて……。濃密な時間と経験を一緒に過ごした仲間だからこそ生まれた絆に触れることができた今回の取材。みなさんが目を輝かせながら話す姿を見ているだけで、この作品に対する思いと園監督への愛をひしひしと感じました。みなさんが今後どのような役者になるのか、ますます楽しみです。人生には立ち向かうべきときがある!ほとばしる熱量がスクリーン全体から溢れ出し、圧倒的な演技で観る者を魅了する本作。「人生のエキストラでは終われない!」と、誰もが胸のなかに湧き上がるものを感じずにはいられないはず。新たな年を迎える前のいまこそ、観ておきたい1本です。写真・北尾渉(藤丸千、黒河内りく、モーガン茉愛羅、山岡竜弘、小西貴大)取材、文・志村昌美ストーリー鬼才のカリスマ映画監督・小林正は、新作映画のために演技経験の有無を問わず出演者を募集する。参加者は、浴衣姿の劇団員、小林監督の親衛隊“小林監督心中クラブ”、俳優志望の夫を亡くした若き未亡人・切子、殺気立った訳ありの女・安子など。オーディションではそれぞれの事情を語り、演じて見せる。助監督のジョーたちに心配されながら、脚本作りに難航する小林の前に現れたのは、元恋人の方子。脚本の続きを書いてくれるという彼女に励まされながら、制作に打ち込んでいたが、エグゼクティブプロデューサーからの無理な要望で、自暴自棄に陥ってしまうことに……。衝撃が走る予告編はこちら!作品情報『エッシャー通りの赤いポスト』12月25日(土)より全国ロードショー配給:ガイエ©2021「エッシャー通りの赤いポスト」製作委員会写真・北尾渉(藤丸千、黒河内りく、モーガン茉愛羅、山岡竜弘、小西貴大)
2021年12月24日園子温監督最新作、映画『エッシャー通りの赤いポスト』が、2021年12月25日(土)より全国の劇場で順次公開される。園子温監督最新作は“役者の卵たち”と創り上げた映画映画『エッシャー通りの赤いポスト』は、園子温監督が再び原点であるインディーズ映画に立ち返り、自身のワークショップに参加した役者の卵たちと共に創り上げた最新作。ストーリーは、鬼才のカリスマ映画監督・小林正の新作映画のオーディションに参加した有名無名の役者たち、それぞれの物語が、“赤いポスト”を起点に展開していくという遊び心と映画愛に満ちた内容だ。<映画『エッシャー通りの赤いポスト』あらすじ>エキストラでいいんか!?人生のエキストラで!?立ち向かえ鬼才のカリスマ映画監督・小林正は新作映画『仮面』に、演技経験の有無を問わず広く出演者を募集する。浴衣姿の劇団員、小林監督の親衛隊である“小林監督心中クラブ”、俳優志望の夫を亡くした若き未亡人・切子、殺気立った訳ありの女・安子、プロデューサーにまとわりつく有名女優など様々な経歴の持ち主たちが、オーディション会場に押し寄せて来る。それぞれの事情を持った参加者たちは、小林監督の前で語り、演じて見せる。一方、助監督のジョーたちに心配されながら、脚本作りに難航する小林の前に、元恋人の方子が現れる。彼女は脚本の続きを書いてくれるという。1年前のある出来事を忘れることが出来ない小林は、方子に励まされながら『仮面』に打ち込み、刺激的な新人俳優たちを見つけ出すことで希望を見出すが、エグゼクティブプロデューサーからの無理な要望を飲まなければならなくなる。自暴自棄に陥った小林は、姿が見えなくなった方子を探すが......。ワークショップの応募から役者51人を選抜これまで一度もワークショップを行ったことがなかった園子温監督がワークショップを行うらしいという噂は、役者たちの間に瞬く間にひろがり、ワークショップの応募としては異例となる697人の志願者が殺到。すべての応募書類に監督自身が目を通し、書類選考と面談を経て、最終51人が選ばれた。その選抜51人と3日間に渡る濃密なワークショップを行い、その後、怒涛の映画撮影をスタートしたという。当初から最終的に映画作品が作ることはアナウンスされており、映画の物語もオーディションを軸としていることから、参加した役者たちは「すでに本編撮影がはじまっている?」と錯覚してしまう環境にあったそう。物語の中でカリスマ映画監督・小林役を務める山岡竜弘は、ワークショップの面接時点から、本来は園が座る“監督席”に座り「園子温」として面接を行わされた。園子温監督本人はというと、清掃のおじさんを装って現場で様子をうかがっていたというエピソードも。ハリウッドデビューを果たした“役者の卵”もまた、『エッシャー通りの赤いポスト』の撮影は、園子温監督のハリウッドデビュー作『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』の撮影前に実施されたことから、可能性を見出された役者たちの中には、そのままハリウッドデビューを果たすことになった人物もいる。メインキャスト殺気立った訳ありの女・安子...藤丸千俳優志望だった亡き夫の遺志を継いでオーディションに応募する切子...黒河内りく映画監督の小林を支える恋人の方子...モーガン茉愛羅映画監督の小林...山岡竜弘助監督のジョー...小西貴大その他、ベテラン俳優の藤田朋子もワークショップに自ら応募し、選考を経て選抜された51名の1人として参加。さらに渡辺哲、諏訪太朗、吹越満といった園作品でおなじみのベテラン俳優たちが脇を固める。【詳細】映画『エッシャー通りの赤いポスト』公開日:2021年12月25日(土)ユーロスペースほか全国順次公開監督・脚本・編集・音楽:園子温企画:松枝佳紀プロデューサー:髙橋正弥、小笠原宏之出演:藤丸千、黒河内りく、モーガン茉愛羅、山岡竜弘、小西貴大、上地由真、縄田カノン、鈴木ふみ奈、藤田朋子、田口主将、諏訪太朗、渡辺哲、吹越満制作プロダクション:ヒコーキ・フィルムズ インターナショナル特別協賛:カーコンビニ倶楽部 特別協力:東京コネクション製作会社:ヒコーキ・フィルムズインターナショナル/アクターズ・ヴィジョン/AMG エンタテインメント配給・宣伝:ガイエ@2021「エッシャー通りの赤いポスト」製作委員会
2021年10月03日園子温ハリウッド監督デビュー作『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』より、主演のニコラス・ケイジとヒロインのソフィア・ブテラのメイキング写真が公開された。本作は、架空未来都市サムライタウンを舞台に繰り広げられる、痛快エンターテインメント。今回到着したメイキング写真では、園監督の世界観を表現すべく、悪名高き銀行強盗ヒーロー役のニコラス、ヒロイン役のソフィアが、それぞれゴーストランドでの演技について、園監督と入念に打ち合わせする姿が収められている。また、アクションが見どころとなるサムライタウンでの動きについて、2人が園監督に相談している場面や、クランクアップ時のスリーショットも併せて到着した。『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』は10月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:プリズナーズ・オブ・ゴーストランド 2021年10月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2021 POGL SALES AND COLLECTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年09月27日園子温監督のハリウッド監督デビュー作、『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』より日本版メインビジュアルが到着した。本作は、数々の問題作を世に送り常に日本映画界の話題をさらい続けている園子温が、監督の『アンチポルノ』を気に入り、園監督作品への出演を熱望していたというニコラス・ケイジを主演に迎え、ハリウッドで作り上げた痛快エンターテインメント。ニコラスのほか、ソフィア・ブテラ、ビル・モーズリー、監督としても活躍する名優ニック・カサヴェテスらが出演。日本からはTAK∴(坂口拓)、栗原類、渡辺哲、潤浩(ゆんほ)などが参加した。この度解禁されたポスタービジュアルは、ニコラス演じる主人公の「ヒーロー」が額に皺を寄せ遠くを見つめているショットを中心に、周りには「悪こそ正義」「狂暴かつ強烈!!」の文字が踊る1枚。混沌の中にも園子温ワールドを存分に感じられる日本版ビジュアルとなっている。ちなみに、ビジュアルの制作途中においてニコラス本人から「ちょっと賑やかすぎない…?」との助言があり、デザインを変更したというエピソードも。完成したビジュアルを見てニコラスは「タイトルのフォントと色味もイイネ!」と太鼓判を押した。「間違いなく crazy!」「ヤバイ!最高に楽しい映画だ!」との海外評をひっさげ、いよいよ日本公開が迫る。この秋、日本でも多くの映画ファンを驚かせてほしい期待の一作だ。『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』は10月8日(金)よりTOHO シネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:プリズナーズ・オブ・ゴーストランド 2021年10月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2021 POGL SALES AND COLLECTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年09月05日園子温監督とニコラス・ケイジがタッグを組む、映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』の場面写真6枚が一挙公開された。本作は園監督のハリウッドデビュー作であり、架空の未来都市“サムライタウン”を舞台とした痛快エンタテインメント。悪名高き銀行強盗のヒーロー(ニコラス・ケイジ)はある日、街を牛耳る悪徳支配者ガバナー(ビル・ モーズリー)のもとから逃げ出したバーニス(ソフィア・ブテラ)を連れ戻すよう命令を受ける。一度はその命令を拒んだものの、制限時間を超えると爆発するスーツを無理やり装着され、ゴーストタウンまでバーニスを追う羽目に。決められた時間内にサムライタウンに戻らねば自身の命が危ないヒーローは、果たして無事時間内にバーニスを連れ戻すことができるのか。観るものをハラハラドキドキさせる、緊迫したドラマに『キングスマン』のソフィア・ブテラ、数々の作品で怪演を披露してきた伝説的俳優ビル・モーズリー、監督としても活躍する名優ニック・カサヴェテス、日本からアクション映画で活躍するTAK∴、映画・ドラマ・舞台に幅広く出演する栗原類、日本映画界を支える名バイプレイヤー渡辺哲、NHK連続テレビ小説『エール』に出演した潤浩などが参加した。この度公開された場面写真は6枚。「人生初の海外作品に関わることができて本当に嬉しい!」と自身のTwitterで喜びの声を呟き、人間をマネキンに閉じ込めてしまうというゴーストランドの住人キュリを演じる栗原と、バーニスを探しにやってきたヒーロー演じるケイジの共演ショットが公開となった。また、TAK∴が、モーズリー演じる悪徳ガバナーの用心棒としてヒーローとの真剣勝負を繰り広げる、息を呑むような緊張感が伝わるショットも。他にもサムライタウンにて真っ白なスーツに身を包み手下達を引き連れたガバナーの姿や、そのガバナーと対峙するヒーロー、バーニスが涙ながらになにかを訴えるシーンなど、緊迫したドラマを期待させるショットが満載となっている。映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』10月8日(金)より公開
2021年08月27日ニコラス・ケイジを主演に迎えた、園子温監督のハリウッドデビュー作『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』の日本人追加キャストが明らかに。合わせて、30秒の特報が公開された。『冷たい熱帯魚』や『新宿スワン』など、常に自身の最高作を更新し続ける園子温監督がついにハリウッドデビュー。主演に迎えるはアカデミー賞(R)主演男優賞受賞俳優であり、現在も八面六臂の活躍を続ける怪優ニコラス・ケイジだ。世界を牛耳る悪徳ガバナーの魔手を逃れたバーニスを、ゴーストタウンから連れ戻すことを命じられた悪名高き銀行強盗ヒーローを演じる。脇を支えるのは『キングスマン』のソフィア・ブテラ、監督としても活躍するニック・カサヴェテス、ホラー界のレジェンド、ビル・モーズリー、そしてサムライ俳優TAK∴(坂口拓)、園監督が発掘した新星・中屋柚香。この度公開された狂暴かつ強烈な30秒特報では鎧を着た何者かが立ちはだかるシーンからスタート。スーツ姿のケイジが一転、革のボディスーツに身を包み、サムライタウンで素手や銃、そして日本刀で華麗な立ち回りを見せる。フェリーニ、ホドロフスキーに通じる悪夢的世界、マカロニウェスタン、チャンバラ、SFなど、ジャンルを横断する「フィクションならではの映画の楽しみ」が溢れる特報が完成した。また、日本人追加キャストも発表され、映画・ドラマ・舞台で活躍中の栗原類、そして、『冷たい熱帯魚』など、園子監督作の常連で、日本映画を支える名バイプレイヤーである渡辺哲、最後にNHK連続テレビ小説『エール』などで活躍した潤浩(ゆんほ)が、無垢な笑顔で園子温ワールドに登場。『キングスマン』のソフィア・ブテラ、『悪魔のいけにえ 2』はじめホラー界の伝説的存在ビル・モーズリー、『きみに読む物語』など監督としても活躍するニック・カサヴェテスらさまざまなジャンルで活躍するハリウッド俳優たちと肩を並べた。不可能に挑戦し続ける、狂暴かつ強烈なふたつの才能の、奇跡的な融合から生まれた痛快エンターテインメント『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』は10月8日(金)より公開される。『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』30秒特報『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』10月8日(金)より公開
2021年08月17日ニコラス・ケイジを主演に迎えた、『愛のむきだし』『ヒミズ』などの園子温監督のハリウッドデビュー作『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』のティザービジュアルが完成し、10月8日(金)より日本公開されることが決定。合わせて、日本人キャストも明らかとなった。この度解禁となったビジュアルには、「狂暴かつ強烈!!」「悪こそ正義(ヒーロー)」のキャッチコピーが添えられ、映画監督・園子温と、これまでアルコール依存症の男や、FBIエージェント、怒り狂う父親など幅広い役を演じ分けてきたアカデミー賞俳優ニコラス・ケイジ、ふたつの狂暴かつ強烈な才能が奇跡的に融合した本作を象徴するキャッチコピーとなっている。また、今回発表となった日本人キャストは、園監督作品常連の日米で活躍するサムライ俳優TAK∴(坂口拓)、園監督が発掘し「愛なき森で叫べ」(19/Netflix配信)でデビューした新星・中屋柚香、園子温監督作『TOKYO TRIBE』(14)で主演を務めたYOUNG DAIS(ヤングダイス)のほか、園監督作品出演経験のある古藤ロレナ、縄田カノンの5名。さらに『キングスマン』『CLIMAX クライマックス』のソフィア・ブテラ、『悪魔のいけにえ2』をはじめとするホラー界の伝説的存在ビル・モーズリー、『きみに読む物語』など監督としても活躍するニック・カサヴェテスら、さまざまなジャンルで活躍するハリウッド俳優たちと肩を並べる。『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』は10月8日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:プリズナーズ・オブ・ゴーストランド 2021年夏、全国にて公開
2021年07月31日ハリウッドデビュー作『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』の公開も待ち遠しい園子温監督が、役者の卵たちと作り上げた遊び心と映画愛あふれる最新作『エッシャー通りの赤いポスト』の公開が決定した。鬼才のカリスマ映画監督・小林正の新作のオーディションに有名無名の女優たちが集結。興味本位で応募してきた者、夫の意思を継ぎ女優を目指す若き未亡人、「小林監督心中クラブ」のメンバー、浴衣姿の劇団員、やらせの有名女優、殺気立った訳ありの女…etc!?一方、小林監督はエグゼクティブプロデューサーの無理な要望に苦悩し、シナリオ執筆もうまく進まない。そんなとき、昔の彼女が監督の目の前に現れるが…。撮影は園監督の退院後、2019年8月に行われた本作は、脚本・編集・音楽を園監督が担当。園監督節全開のオリジナルストーリーで、個性豊かな登場人物たちの物語が、赤いポストを起点に展開していく。園監督は「ワークショップをやる事を決意して、生徒たちを実践的に教えるためには映画を作るしかない、と思い立ち、あれよあれよと言う間に、怒涛の如く始まった」と製作のきっかけを明かし、「まるで22歳の時にはじめて作った8ミリフィルムの自主映画みたいに情熱だけで作り上げた」と語っている。また本作は、すでに世界6か国の映画祭で上映され、第49回モントリオール・シネヌーヴォー映画祭では観客賞を受賞。『地獄でなぜ悪い』に続き2度目の受賞となり、2度受賞するのは映画祭史上初となった。そして、今後もベルリン批評家週間(2/27-3/7)を含む4つの映画祭での上映が決定している。なおキャストには、藤丸千、黒河内りく、モーガン茉愛羅、山岡竜弘、上地由真、縄田カノン、鈴木ふみ奈ら役者の卵たちのほか、藤田朋子、田口主将、吹越満、渡辺哲、諏訪太朗が出演している。『エッシャー通りの赤いポスト』は秋、ユーロスペースほか全国にて順次公開予定。(cinemacafe.net)
2021年02月23日園子温監督の最新作『エッシャー通りの赤いポスト』(今秋公開)の公開が23日、明らかになった。同作は園監督が、インディーズ映画にカムバックし、役者の卵たちと作り上げた最新作。鬼才のカリスマ映画監督・小林正の新作のオーディションに有名無名の女優たちが集結。興味本位で応募してきた者、夫の意思を継ぎ女優を目指す若き未亡人、「小林監督心中クラブ」のメンバー、浴衣姿の劇団員、やらせの有名女優、殺気立った訳ありの女等々が集まる一方、小林監督はエグゼクティブプロデューサーの無理な要望に苦悩し、シナリオ執筆もうまく進まない。そんな時、昔の彼女が監督の目の前に現れる。撮影は、2019年2月心筋梗塞による緊急搬送&入院を経た園監督の退院後、2019年8月に行われた。園監督が、脚本・編集・音楽を担当し、藤丸千、黒河内りく、モーガン茉愛羅、山岡竜弘、上地由真、縄田カノン、鈴木ふみ奈ら役者の卵たちのほかに藤田朋子、田口主将や、園組常連の吹越満、渡辺哲、諏訪太朗が出演している。また本作はすでに、世界6カ国の映画祭で上映され、2020年10月に開催された第49回モントリオール・シネヌーヴォー映画祭では「観客賞」を受賞、今後もベルリン批評家週間(2月27日〜3月7日)を含む4つの映画祭での上映が決まっている。2021年は園監督のハリウッドデビュー作、ニコラス・ケイジ主演の『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』も公開され、今作と併せて両極端な振り幅を見せる。○監督・脚本・編集・音楽:園子温 コメントワークショップをやる事を決意して、生徒たちを実践的に教えるためには映画を作るしかない、と思い立ち、あれよあれよと言う間に、怒涛の如く始まった。まるで22歳の時にはじめて作った8ミリフィルムの自主映画みたいに情熱だけで作り上げた。あの頃の無心になって追いかけていた映画の神様、映画作りに燃えるマグマみたいな魂を抱えて、もう一度、原点回帰して、邪心ゼロで作っちまった童心映画!病みつきだぜ! また、やりたい! また、作りたい!○企画:松枝佳紀(アクターズ・ヴィジョン)まだ無名の俳優たちを映画の中で活躍させることができたら、どんなに素晴らしいだろう。本作はその願いを叶えてくれました。これは園監督にしか作ることのできない映画です。○ベルリン批評家週間アートディレクター:デニス・フッター コメント今回、選考委員会は園子温監督の遊び心とアイロニーに興奮しました。監督としての長いキャリアを経て、このような根源的に繊細な作品を生み出す彼の能力には目を見張ります。『エッシャー通りの赤いポスト』は、今日の日本のインディペンデント映画の”製作の今”を鋭く正確に表現し、映画製作の将来について多くの疑問を投げかけています。
2021年02月23日園子温監督が初めて手がける英語の作品『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』が、サンダンス映画祭でプレミアされた。主演はニコラス・ケイジ。銀行強盗に失敗し、逮捕された“ヒーロー”(ケイジ)が、その地域を支配する“ガバナー”(ビル・モーズリー)より、彼のもとから逃げ出した女性(ソフィア・ブテラ)を連れ戻すよう命令されるという物語。映画の世界は侍ものとアメリカのウエスタンをミックスしたような感じで、登場人物たちは日本語も英語もしゃべり、街の看板などにも日本語と英語両方が出てくる。警察官は現代のような制服だったり、自動車があったりと、時代もごちゃ混ぜだ。女性を探してヒーローが出かけていく街の外がタイトルにある“ゴーストランド”で、そこでも奇怪な光景が展開する。プレミアに先立つヴァーチャルの“舞台挨拶”で、園監督は、「英語で映画を作ることになったらぜひサンダンスに出したいと思っていた」と、喜びのコメントをした。また、今作は本来ならばほかの場所で撮影するはずだったが、心筋梗塞になり、ケイジから「ならば日本で撮影したらどうだ」と提案されたのだとも明かしている。上映後のヴァーチャル会見では、もともと予定されていたロケ場所はメキシコで、セルジオ・レオーネのようなマカロニウエスタンにするつもりだったと語った。舞台が日本になったことから映画の世界観が大きく変わり、今回のような映画になって、むしろよかったと受け止めているそうだ。脚本を書いたのはアーロン・ヘンドリーとレザ・シクソ・サファイ。他人が書いた脚本をもとに映画を作ることについては、「英語で映画を作るのは初めてなので、他の人の台本でやった方がいいかなと思っていた」と述べ、自分のイマジネーションを取り入れて自分のものにすることもできたと語った。今作は今年、日本で公開されることが決まっている。文=猿渡由紀
2021年02月03日映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』が2021年10月8日(金)に公開。監督を務める園子温のハリウッドデビュー作となる。園子温によるハリウッドデビュー作監督は、『愛のむきだし』、『ヒミズ』、香取慎吾、稲垣吾郎、草彅剛の「新しい地図」によるオムニバスムービー『クソ野郎と美しき世界』、『新宿スワン』シリーズなどを手掛けた園子温。これまで数々の問題作を世に送り出してきた園子が、悲願のハリウッドデビューを果たす。映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』は、2017年に、本作のプロデューサーで脚本家のひとりでもあるレザ・シクソ・サフィから脚本が届いたことがきっかけで始動。東洋と西洋の文化が交じり合う混沌が包み込む町“ゴーストランド”を舞台に、豪華ハリウッドキャストがアクションを繰り広げる痛快エンターテインメントに仕上げた。フェリーニ、ホドロフスキーに通じる悪夢的世界、マカロニウエスタン、チャンバラ、SF...ジャンルを横断する「フィクションならではの楽しみ」が、映画から溢れ出る。映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』あらすじ悪名高き銀行強盗ヒーローは、ある日、相棒のサイコとともにサムライタウンの銀行を襲撃するが、少年が差し出したガムボールをきっかけに捕まってしまう。投獄され、フンドシ一丁で手錠を掛けられるヒーロー。サムライタウンではこの世界のすべてを牛耳る悪徳ガバナーがいつも女を侍らせていた。傍らにはいつも用心棒のヤスジロウと少女のようなスージーをおいてご満悦だ。ある日、ステラ、ナンシーとともにガバナーの魔手から逃げたガバナーお気に入りのバーニスを連れ戻すことを条件にヒーローは自由を手に入れる。ただし、5日以内にバーニスを連れ戻さねば、爆弾を仕掛けられたボディスーツが爆発してしまう。バーニスが消息を絶った不思議な街ゴーストランドへヒーローもまた足を踏みいれる。ゴーストランドとは、入ったら最後、二度と出られない街。そこには、動かなくなった車を修理し続けるラットマン、人間をマネキンに閉じ込めるキュリ、すべてを見つめる男ナベたちがいた。ゴーストランドの住人達は言う。「ガバナーがいる限り、我々は時計を止めねばならない。そうしないと世界は爆発する」と。果たして、ヒーローはバーニスを見つけられるのか。ゴーストランドを脱出することはできるのか。そして、サムライタウンはガバナーの手に落ちたままなのか。主演はニコラス・ケイジ本作の主演を務めるのは、『カラー・アウト・オブ・スペース―遭遇―』で主演を演じたハリウッドきっての実力派俳優、ニコラス・ケイジ。女を連れ戻すべく、“ゴーストランド”へ迷い込む高名な悪党・ヒーローを演じる。<登場人物(キャスト)>ヒーロー(ニコラス・ケイジ)...悪名高き銀行強盗でありながら、市井の人々のために立ち上がるヒーロー。サイコ(ニック・カサヴェテス)...ヒーローの相棒。ガムボーイ(潤浩)...ヒーローが銀行を襲撃した際、捕まるきっかけを作った少年。ガバナー(ビル・モーズリー)...世界のすべてを牛耳る悪党。ヤスジロウ(TAK∴/坂口拓)…ガバナーの用心棒。スージー(中屋柚香)...ガバナーの傍らにいる少女のような女性。ステラ(古藤ロレナ)&ナンシー(縄田カノン)...ヒーローと共にバーニスを連れ戻そうとする。バーニス(ソフィア・ブテラ)...ガバナーのお気に入りの女性。不思議な街ゴーストランドで消息を絶つ。ラットマン(ヤングダイス)...動かなくなった車を修理し続けるゴーストランドの住人。キュリ(栗原類)...人間をマネキンに閉じ込めるゴーストランドの住人。ナベ(渡辺哲)...すべてを見つめるゴーストランドの住人。音楽は『グレイテスト・ショーマン』のジョセフ・トラパニーズ音楽は、映画『グレイテスト・ショーマン』を手掛けたジョセフ・トラパニーズが担当。園子温が作り出す世界に、どのようなミュージックを重ねるのか、注目したい。【詳細】映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』公開日:2021年10月8日(金)より、TOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー監督:園子温出演:ニコラス・ケイジ、ソフィア・ブテラ、ビル・モーズリー、ニック・カサヴェテス、TAK∴、中屋柚香、YOUNG DAIS、古藤ロレナ、縄田カノン脚本:アロン・ヘンドリー、レザ・シクソ・サファイ音楽:ジョセフ・トラパニーズ原題:Prisoners of the Ghostland配給:ビターズ・エンド
2020年12月18日ニコラス・ケイジが主演する園子温監督のハリウッドデビュー作が『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』として、2021年初夏に日本公開決定!合わせて場面写真も4点お披露目された2019年2月に心筋梗塞で倒れた園監督が不死鳥の如く舞い戻り撮り上げた渾身の1作。主演にニコラス・ケイジという狂暴かつ強烈な2つの才能の融合から痛快エンターテインメントが誕生した。園監督は「ハリウッドで監督デビューすることは、自分にとって悲願でした」とコメント。「この映画が撮影に入る前に、心筋梗塞で集中治療室に運ばれ、死にかけました。そこから蘇り、いろいろなハードな山を越えて、撮影できました。感無量です」と力を込める。そして「ニコラス・ケイジがこの映画に出演することになったことが、この『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』を成功に導きました。彼は私の映画をとても愛してくれていたので、ものすごくやりやすかったのです。とっても困難な厳しい撮影を乗り越える事が出来たのも、すべてニコラスのおかげです」と語っている。本作のプロジェクトは2017年、L.A.から園監督に、本作のプロデューサーで脚本家のひとりでもあるレザ・シクソ・サフィから脚本が届き、それを園監督が気に入ったことから始動。2018年初頭にニコラスの出演が決定し、同年のカンヌ国際映画祭にてプレスリリースが出る。当初、アメリカでの撮影を予定していたが、2019年11月~12月、オール日本ロケ(彦根、東映太秦撮影所)にて撮影が行われた。STORY高名な悪党であるヒーロー(ニコラス・ケイジ)は銀行強盗をしくじり囚われ、一帯を牛耳るガバナーの支配から逃亡した女(ソフィア・ブテラ)を連れ戻すことを命じられる。特殊なボディスーツに身を包んだヒーローが女を探してたどり着いたのは、美しくも暴力的な世界“ゴーストランド”。東洋と西洋が混ざり合い、混沌が包み込む町から女を見つけ出すことはできるのか?ヒーローは自由の身になれるのか?『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』は2021年初夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年12月15日2019年秋にNetflix映画として配信された、日本を代表する鬼才・園子温監督、椎名桔平主演による『愛なき森で叫べ』が、4月30日(木)よりNetflixオリジナルシリーズ「愛なき森で叫べ : Deep Cut」として再編集されて配信されることになった。『愛なき森で叫べ』は、実際の事件からインスパイアされた狂気と愛憎が渦巻く戦慄のサスペンス・スリラー。もともとドラマシリーズとして企画されて撮影された本作は、その後、編集過程で没入感を最大限に引き出すため、エピソードを区切らずにシームレスの形で151分の映画フォーマットとして完成された。オリジナル脚本をベースとしたドラマシリーズ版では、稀代の詐欺師・村田(椎名さん)の大胆な騙しの手口と残忍性、そんな村田をモデルにしたシン(満島真之介)たちの自主映画シーン、村田の餌食となる妙子(日南響子)と美津子(鎌滝えり)の高校時代などが追加。映画では明かされなかったキャラクターをより深く掘り起こし、また過激描写などを含めた園監督の世界観が贅沢に盛り込まれた全7話のドラマシリーズとなる。ストーリー1995年。愛知県豊川市から上京したシン(満島真之介)は、ジェイ(YOUNG DAIS)とフカミ(長谷川大)に声をかけられ、彼らの自主映画制作に参加。知人の妙子(日南響子)と美津子(鎌滝えり)に出演を依頼する。彼女たちは高校時代、憧れであったクラスメイトが交通事故で急逝するという衝撃的な事件から未だ逃れられずにいた。引きこもりとなっていた美津子に村田(椎名桔平)から電話がかかってきたのは、世間が銃による連続殺人事件に震撼していたころ。村田は「10年前に借りた50円を返したい」という理由で美津子を呼び出し、巧みな話術とオーバーな愛情表現で彼女の心を奪っていく。だが、村田は冷酷な天性の詐欺師だった。自身の姉も村田に騙されていた妙子によって彼の本性を知ったシンたちは、村田を主人公にした映画を撮り始める。やがて村田は、美津子の父・茂(でんでん)や母・アズミ(真飛聖)をも巻き込み、事態は思わぬ方向へ転がり始める...。Netflixオリジナルシリーズ「愛なき森で叫べ : Deep Cut」は4月30日(木)よりNetflixにて世界190か国で配信予定(全7話)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2020年04月03日毎日きれいな部屋で過ごしたいけど、フルタイムで働いていると、つい掃除をさぼりがちに…。そんな人におすすめのお掃除家電を紹介!クリーナーはタイプ違い2台持ちがおすすめ!クリーナーは、日常的に床をきれいにするロボットタイプと、それ以外の気になる場所をピンポイントで掃除するスティックタイプの合わせ使いがおすすめ。「特に今年は、廉価版のロボットクリーナーが続々と登場しているので、デビューしたい人はぜひ、検討してみては。一方で、お値段は張るけれど、集めたゴミも自動でベースに排出してくれるので、1か月くらいは掃除を気にしなくて済むようなハイスペックなモデルも出ています。掃除をアウトソーシングすると思えば、そこまで高くないのかもしれません。最新の『ルンバ』と『ブラーバ』のように、ロボット同士が連携するモデルも、今後どんどん増えていくと思います」(インテリア&家電コーディネーター・戸井田園子さん)「部屋の広さや機能と価格のバランスを考えて、ロボットを選ぶことが大切です。また、そこまで広い部屋でなければ、スティッククリーナーでフロアを掃除することもできます。最後の仕上げとして、水拭き機能の付いたロボットを取り入れてみるのもいいと思いますよ」(家電+ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさん)予算と自分に合う使い方を見直して、組み合わせを考えてみよう。1か月、掃除要らずに!?ハイスペックからお手頃まで、デイリーはロボットに。自動で床掃除をするロボットクリーナーの機能が、さらに高次元に進化。部屋の隅までくまなくきれいにしたり、細かいゴミもきっちり取るなど、日々の掃除を安心して任せられるものばかり。価格もさまざまなので、手に取りやすいものを選ぼう。高性能なセンサーによってよりスムーズな掃除を実現。【パナソニック】RULO(ルーロ)MC-RSF1000新搭載の「360度レーザーセンサー」により、間取りや障害物の場所を正確に把握して走行。本体をリフトアップできるので段差に強く、ラグを乗り越える。「物や壁にぶつかりにくく、音も静かです」(神原さん)。オープン価格※4月20日発売予定(パナソニック TEL:0120・878・691)初のD型シェイプを採用。吸引力は40倍に!【アイロボット】ルンバ s9+ S9558602月末発売の最新モデル。高度なナビゲーションテクノロジーで家の環境を正確にマッピングし、効率よく動く。「D型シェイプによりコーナーや隙間の清掃性がかなりアップしました。確実に部屋の隅がきれいになります」(戸井田さん)。¥169,800(アイロボット TEL:0120・046・669)3万円以下なのに高性能。アプリでコントロールも。【アンカー】 Eufy RoboVac(ユーフィ ロボバック)G10 HybridT2150521吸引と水拭きの2モードが使い分けられる、ハイブリッド機。「薄型のためベッドやソファの下など手の届きにくい場所も掃除してくれる。安価なのにWi-Fi対応で、スマホアプリで操作ができるところも便利」(神原さん)。¥26,800*税込み(アンカー・ジャパン TEL:03・4455・7823)水拭き&乾拭き両方が可能。ルンバとの連携プレーも。【アイロボット】ブラーバ ジェット m6M613860ジェットスプレーが皮脂や油などによるしぶとい汚れを浮き上がらせ、しっかりと拭き取る。自動で充電し、掃除を再開する機能も。「ルンバと連携できるモデル。ルンバの掃除機かけの後に、自動で起動して拭き掃除をしてくれます」(戸井田さん)。¥69,880(アイロボット)戸井田園子さんインテリア&家電コーディネーター、「All About」家電ガイド。消費者目線で家電を調査&研究。新聞、雑誌、Web媒体など様々なメディアで活躍中。神原サリーさん家電+ライフスタイルプロデューサー。新聞、雑誌の連載、テレビ出演、SNSなど多数の媒体で情報を発信。著書に『サリー流「効率家事」』(宝島社)など。※『anan』2020年3月18日号より。写真・多田 寛スタイリスト・仮屋薗寛子取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2020年03月17日材料を入れるだけでいい“ほったらかし家電”の登場で、調理の時短もさらに進化。日々の食事にマルチクッカーを!時間と手間をかけずに多彩な料理が楽しめる。調理家電のメイントレンドといえば、ボタンひとつで料理を作ってくれる自動調理機能を搭載したマルチクッカー。手間をかけずに美味しいごはんが食べられる、ほったらかしでいい家電!「仕事や、ほかの家事などに追われていて時間がないときでも料理が作れるので助かりますよ。代表的なものは調理鍋タイプで、最近では作れるメニューの数やジャンルがさらに増え、より本格的な料理もできるようになりました。食材に含まれる水分を活用するヘルシーな無水調理が可能なものなど、健康に気を配る人にもおすすめです。ほかにも、セットしておくだけでドライフルーツや肉料理ができる、低温や乾燥機能を備えた新顔も便利です」(インテリア&家電コーディネーター・戸井田園子さん)また、卓上で利用できるコンパクトな調理家電も注目のアイテム。マルチな機能を備え、フライや鍋料理を一人でも楽しめるタイプのものから、レトロな電気コンロまで、ラインナップも豊富。「機能はもちろんですが、ダイニングに置くとなると、サイズやデザイン性も大事なポイントになってきます。スタイリッシュな佇まいの『ホットスナックメーカー』や、新しいカラーが加わった名品も登場。気分が上がるものを選んでみて」(家電+ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさん)自分のスタイルに合うマルチクッカーを見つけて!忙しいデイリーの調理は、ほったらかし家電にお任せ。材料を入れてボタンを押すだけで料理が出来上がる。そんな自動調理家電は、忙しい日々を送る私たちの強力なサポーター。最近は、メニューの幅が広がる多様な調理機能を搭載していたり、コンパクトサイズが新たにお目見え。使い勝手のよさ、進化しています!豊富なレシピ数に感動!卓上で使えるサイズ設計。【アイリスオーヤマ】電気圧力鍋 KPC-MA2煮込みハンバーグや海南鶏飯など65種類のメニューをボタンひとつで自動調理。卓上で取り分けやすい高さでグリル鍋としても使用可能。「パネル操作のしやすさが素敵。付属のレシピブックも充実の内容です」(神原さん)。¥18,800(アイリスコール TEL:0120・311・564)2つのメニューを同時調理。丼ものにも便利です。【シャープ】ヘルシオ ホットクック KN-HW10E無水調理により旨味が凝縮した料理が完成。蒸しトレイを使うと、ご飯とおかずなど2種類のメニューを一度に作れる。自動攪拌機能付き。「コンパクト設計で、一人暮らしに特化した自動調理メニューも豊富です」(戸井田さん)。全2色。オープン価格(シャープ TEL:0120・078・178)料理の幅を広げてくれる低温調理機能が魅力。【テスコム】低温コンベクションオーブン TSF60135~230度という幅広い温度設定によって、低温や乾燥、オーブンなど6つのモードの調理が可能に。「お肉を柔らかくする低温調理は鶏ハムやローストビーフ作りにぴったり。発酵食品やドライフルーツも簡単にできますよ」(戸井田さん)。¥14,800(テスコム TEL:03・4531・3932)専用アプリとの連携で毎日の献立作りをサポート。【パナソニック】スチームオーブンレンジ NE-BS2600スマホと連携の「ビストロ」のハイグレードモデル。日々更新されるメニューを専用アプリから取り込める。ワンボウル調理が人気で、中華やフレンチも楽しめる。「グリル機能を使うとお魚を間違いなく美味しく焼けます」(神原さん)。オープン価格(パナソニック TEL:0120・878・694)戸井田園子さんインテリア&家電コーディネーター、「All About」家電ガイド。消費者目線で家電を調査&研究。新聞、雑誌、Web媒体など様々なメディアで活躍中。神原サリーさん家電+ライフスタイルプロデューサー。新聞、雑誌の連載、テレビ出演、SNSなど多数の媒体で情報を発信。著書に『サリー流「効率家事」』(宝島社)など。※『anan』2020年3月18日号より。写真・山口 明(料理)多田 寛(商品)スタイリスト・野崎未菜美料理作製・田村つぼみ取材、文・重信 綾撮影協力・UTUWA(by anan編集部)
2020年03月15日手間いらずのマルチクッカーを食卓に。食卓で作ってそのまま食べられる“卓上IH家電”の登場で、調理の時短もさらに進化。宅飲みに使えるマルチクッカーを紹介します。一人で宅飲みが楽しくなる、映える卓上おつまみ家電!美味しいお酒を家で一人、ゆっくりと楽しむ。そんな至福の時間にぴったりの美味しい料理を手軽に作れる、注目の卓上IH家電が続々と登場中。その中でも、ダイニングに置きたくなる、デザイン性の高いアイテムをピックアップしました。晩酌の強い味方です。手間のかかる揚げ物を簡単&ヘルシーに!【recolte】エアーオーブン RAO-1最高200度の熱風を高速循環させ、食材の油分と水蒸気を利用することで、油不使用の揚げ物が完成。ローストやグリル、ベイク、温め直しなど、さまざまな調理に活躍。「2~3人分のから揚げが簡単にできます」(家電+ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさん)。全2色。¥9,000(ウィナーズ TEL:03・6804・5538)オーブン感覚で使える!朝食やおかし作りにも活躍。【PRINCESS】ホットスナックメーカー 1324092つの付属プレートを使い分けて、ソーセージや目玉焼き、ホットサンドなど、別売りプレートではチュロスなどのスイーツも焼ける優れもの。180度回転できるのでムラなく均一に焼ける。「くっつかないし、白色が写真映えします」(家電プロレビュアー・石井和美さん)。¥8,000(コレド TEL:03・5643・9277)一人暮らしに便利なサイズ感が魅力的。【シロカ】おりょうりケトル しろい ちょいなべ SK-M152使い勝手のいい1~2人用のコンパクトサイズの電気ケトル。スープ料理や鍋などが手軽に楽しめるので、野菜不足が気になる人にもぴったり。「2月にアイボリーカラーが発売されました。かわいい色に心が躍ります」(神原さん)。実勢価格¥11,000(シロカ TEL:0570・001・469)シンプルで使い勝手よし。温めながら食べられます。【ラドンナ】Toffy 卓上電気こんろ K-SV1800Wと高い火力を誇る電気コンロ。ヒーターの熱で加熱するため調理器具を選ばず使える。レトロ感のあるデザインもポイント。「コンビニなどで売っているアルミ鍋アイテムもそのまま温められます」(インテリア&家電コーディネーター・戸井田園子さん)。全3色。¥4,000(ラドンナ)戸井田園子さんインテリア&家電コーディネーター、「All About」家電ガイド。消費者目線で家電を調査&研究。新聞、雑誌、Web媒体など様々なメディアで活躍中。神原サリーさん家電+ライフスタイルプロデューサー。新聞、雑誌の連載、テレビ出演、SNSなど多数の媒体で情報を発信。著書に『サリー流「効率家事」』(宝島社)など。石井和美さん家電プロレビュアー、フリーライター。Web媒体や女性誌で白物家電や日用品などを中心に製品レビューを執筆。レビューとテスト用に「家電ラボ」を開設。※『anan』2020年3月18日号より。写真・山口 明(料理)多田 寛(商品)スタイリスト・野崎未菜美料理作製・田村つぼみ取材、文・重信 綾撮影協力・UTUWA(by anan編集部)
2020年03月12日12月のボーナス時期といえど、消費増税後で財布のひもは固くなる一方。今年は大物家電ではなく、“低価格なのに機能はお値段以上”のプチプラ家電が狙い目だ!「今、家電業界では“パーソナル家電”がトレンド。おひとりさまや少人数向けの家電、また今年の夏ブームになったハンディ扇風機に代表される、個人向けの小型家電のラインナップが充実しています」そう話すのは、家電コーディネーターの戸井田園子さん。ひと昔前まで、家電の新製品発表で注目されていたのは、冷蔵庫や洗濯機などファミリー向けの大型の製品。ところが近年、シニア夫婦の2人暮らしやシングル世帯の増加により、小型だが高機能な家電製品の需要が高まっているという。「目の肥えたシニア世代や金銭面に余裕のある30〜40代のシングルを意識しているため、高価格な製品が多いのですが、手ごろな価格で人気の機能を搭載した製品も登場しています。まずはこうしたプチプラ家電から生活に取り入れ、そのメリットを実感してみてはいかがでしょうか」今回、戸井田さんに1万円以下のお値打ちなパーソナル家電をセレクトしてもらった(商品の価格はすべて税込み。オープン価格の商品は、12月5日時点でのAmazonでの販売価格です〈編集部調べ〉)。■ハンガーにかけたままシワを伸ばせる「衣類スチーマー CRI-RX2」(日立・7,357円)クリーニングに出すほど高価な服ではないから、できれば自宅でケアしたい。そんな思いに応えるのが、アイロン機能つき衣類スチーマーだ。「立ち上がりが30秒と短く、朝の忙しい時間にぴったり。スーツやワンピースなどのおしゃれ着についたシワをスチームでサッと伸ばしてすぐ着られます。脱臭効果もあるので焼き肉やタバコ臭対策にも。プレスもできる2ウェイで、便利です」(戸井田さん・以下同)■ダイニングテーブルで調理できる卓上電気鍋「ポットデュオ フェット RPD-3」(recolte・8,800円)ダイニングテーブルで座ったまま「煮る・焼く・蒸す・揚げる・炊く」ができる1台5役の電気鍋は、家族での共同調理に活躍。「キッチンで食材を切ったら、調理は夫や子どもたちとダイニングテーブルで。これなら手伝ってもらいやすいうえ、家族でおしゃべりしながら時間を過ごすこともできます。デザインがオシャレで場所も取らないので、テーブルに置いたままでも雑然と見えないのがうれしいですね」■ムラなく加熱できる「コンベクションオーブン FVC-D15B-S」(アイリスオーヤマ・8,778円)オーブントースターは上下から加熱するだけだが、コンベクションオーブンは熱風が庫内を循環してムラなく加熱するので、オーブン料理の仕上がりがグレードアップ。「コロッケや天ぷらなどのお総菜の温めもバッチリ。レンジだと油っぽくなりがちですが、これならカリッと揚げたてのように温まります。油を使わないノンフライ調理ができるので、健康を気にする人にもおすすめ」■ふとんの間に差し込むだけの「ふとん乾燥機 HFK-VL2」(日立・6,773円)掛けふとんと敷きふとんの間に差し込むだけで、いつも手軽にふとん乾燥ができるのが魅力「汗をかく夏はダニや湿気対策に、冬は就寝前に暖める目的でも使えます。ふとんに入った瞬間にひやっとするストレスがなく、快適さは段違い。睡眠の質は健康とも直結します。これ1台で、清潔なふとんで快眠できると考えれば大変お得」なお、本製品は在庫品限りなので、気になる方は早めにお店へ。「小型でも油を使わないヘルシー調理やオーブン料理ができるコンベクションオーブンは、大型のオーブンレンジに代わる選択肢。子どもが独立した夫婦2人世帯なら、小型電子レンジとコンベクションオーブンの2台に買い替えという選択肢もアリ」食卓で調理できる小型のキッチン家電も流行中だ。「共働き家庭が増え、団塊世代の男性がリタイアを迎える中で、家族で家事をシェアする働きが進んでいます。食卓を囲み、家族全員で調理しながら食べられる卓上電気鍋は、そんな流れの中トレンドになった製品の1つ。食べ盛りの子どもがいる家庭でなければ、小型の電気鍋だけでも夕飯の調理を済ませられるでしょう」この冬、プチプラ家電で日常生活をグレードアップしよう。「女性自身」2019年12月24日号 掲載
2019年12月13日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回は園子温監督のネットフリックスオリジナル映画『愛なき森で叫べ』をご紹介します。■Netflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』。10月11日よりNetflixで全世界190カ国に配信予定実際に起きた事件にインスパイアされた本作。園監督は過去にも映画『冷たい熱帯魚』(’11年)、『恋の罪』(’12年)と、猟奇的な殺人事件を基に作品を撮っています。これら過去作を知る人はさらに、そうでない人は視聴後、その世界観にしばらく圧倒されることでしょう。中心人物は、巧みな話術で人々を籠絡していく詐欺師・村田(椎名桔平)。その口のうまさでひきこもりの美津子(鎌滝えり)や上京してきたシン(満島真之介)らを精神的に支配、洗脳し、事件を起こしていきます。はたから見ればうさんくさい人物の行動も、洗脳されたらすべてが救世主に思えてしまう怖さ。残忍に人が殺され、被害者が一転して加害者にもなり事態は混乱の様相を呈していきます。私たちの日常は、会社や親、配偶者など、何かに支配されています。そこに規律があるから統制がとれているのですが、支配が洗脳に発展し、一度規律を超えてしまったものは、際限なく暴力という形で表出していくのだなと思いました。前半は少し牧歌的かとも思える展開ですが、しだいに愛情が渦巻き、迎える予想外の結末。英語のタイトルの意味が『愛の森』と邦題と逆なことにも混乱しますが、そこは意図的なのでしょう。
2019年10月20日『愛のむきだし』、『ヒミズ』、『冷たい熱帯魚』など、人間の裏表を強烈な映像で描き出し、国内外に熱狂的なファンを持つ園子温監督。そんな園監督の現場に、俳優の満島真之介が従事していたことは、広く知られたことだろう。園ワールドに魅せられ、映画の世界に飛び込み、助監督として作品に携わり続けた満島さん。やがて、彼の才能は演者としても花開き、今日の活躍に至る。ふたりが監督×役者としてタッグを組んだ3本目が、Netflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』である。実際の猟奇的殺人事件にインスパイアされ、大胆なオリジナルの物語として紡ぎ上げた戦慄のサスペンス・スリラーとなった『愛なき森で叫べ』。1995年、銃による連続殺人事件が世間を震撼させていた東京にて、田舎から上京したシン(満島さん)は、妙子(日南響子)と美津子(鎌滝えり)とともに、自主映画の撮影に参加する。その頃、美津子は村田(椎名桔平)という男に夢中になっていた。人当たりがよく紳士的に見える村田だが、実は天性の詐欺師で、美津子ならずシンたちまで支配していく。ふたりの関係性をなぞり、「師弟対談ですね」と水を向けると、園監督は「いやいや」と首を振ってみせたが、満島さんは大きな瞳を爛々と輝かせうなずいた。「園監督のもとで育った」という経験と誇りが満島さんの大きな軸となっていることに違いはなく、この後のインタビューでは、満島さん目線での園監督、園監督から見た満島さんの姿など、幾多もの貴重なエピソードや思いが語られることになった。久しぶりの再会で園監督が感じた満島さんの存在「姉貴以上に、吸収力がすごいのかな」――園監督と満島さんは、満島さんが10代のときからのお付き合いなんですよね。満島:そうです。18歳のときからなので。親元を離れてからの僕のことを知っているのは園さんぐらい。そんな人っていないだろうから、いわゆる「映画監督の園子温」という、皆さんとの距離感とは、ちょっと違うかもしれないですね。不思議なんですよ。お兄さんのような存在でもあるし、人生で切っても切り離せない関係なので。園さんと出会って「これだけ経ったんだな」と、いまになって感じることがたくさんあります。――本作で満島さんが演じたシンは、自主映画サークルの仲間たちと「ぴあフィルムフェスティバル」を目指すという、園監督の若いときを投影しているような役です。満島さんにオファーしたのは、これまでの関係性があったから、というのも大きいですか?園監督:やっぱり「もう1回やりたいな」って、そういう感じがあったんですよね。最初に満島真之介と出会ったのは、もちろん満島ひかりから紹介されて、なんですよ。高校卒業したての子で、何がしたいのかはよくわからないけど、毎日何かをしている感じで。雨になると、なぜか濡れるためだけに外に飛び出して「雨って最高!!」とか言っていて。満島:(笑)。園監督:俺が知っている真之介は、全然映画の知識もなくて、雨とか風とかに興味があって、電車でフラフラ旅に出たり、という人だった。とにかく、謎が多くて。けど、久しぶりに会ったら、映画もいっぱい観ているし、知識もすごいあって、同じ世代の役者と断然違う知識量と経験値を持っているから、もしかしたら姉貴以上に、吸収力がすごいのかなと思っちゃうときがあった。詳しくいろいろなことを知っているのは、日本の役者では稀有というか、珍しい存在だよね。とにかく視野が広いし、異様にワールドワイドに物事を考えられる人間だから。世界レベルで言えば当然なんだけど、その世界レベルに到達してる日本の役者はなかなかいないから、そういう意味では、彼は世界で戦える役者なんだなと思いますけどね。満島:でも、それは、俺がまだ何もない、何も知らないときに、園さんが調べていたこととか、観ていた映画だったり、読んでいた本、資料みたいなものがずっとそばにあったからです。社会や世界で起きていることにフォーカスを当てて、映画をどう作るかをずっと向き合っていた園さんが、楽しそうに調べている姿とか、映像を観ている姿を側で見ていたから、僕の中では当たり前だった。園さんが、18歳のときから見せてくれていた背中があったからこそ、自分が求めるものが、幅広いものになっちゃうんです。何も知らない自分に、スポンジが水を吸収するようにいろいろな情報や知識を伝えてくれたから、ひとりになっても、その先を求める自分がいるんですよね。同じ時間をまた共有できる喜び「園さんが作っている作品に常に関わっていたい」――園監督のもとで助監督をなさっていた満島さんですが、役者になると思っていましたか?園監督:思っていなかったし、そういう気配はなかった。けど、才能はあるだろうなと思っていました。しばらく全然会えない時期があって、それで、真之介が芝居をやり出したと聞いたんです。舞台とかを観に行ったりしたけど…最初のうちは自分とやらないで、どっかでやっているのを観て、「ちょっと歯がゆいな、俺もやってみたいな…」って。満島:(笑)。園監督:本当に最近になって、やっと会えるようになったんです。僕としては、まさかこういう形で真之介とちゃんと会うと思っていなかったところもあったから、あまりそういうことを思わないけど、当時、久しぶりに再会したときに「本当によかったな」と思って、それだけで十分幸福だった。幸せだったな。満島:最初、今回のお話がきたときはまだ準備稿だったんだけど、何も考えないで、すぐ「やります!」って返事をしました。やっぱり一緒に作品を作れる喜びは、本当に計り知れないんですよ。ありがたいことに、いろいろな人たちからオファーはいただきますけど、園さんはちょっと格別です。「役者として役をもらったからうれしい」とは違って、「同じ時間をまた共有できること」が、大きな喜びなんです。本当は、園さんが作っている作品全部に出たいんですよ、これから先も。常に関わっていたいという気持ちがあるのは、やっぱり特別です。――『愛なき森で叫べ』の現場も、特別でしたか?満島:現場も独特で楽しいんですよ!今回の役は、園さんの体験を追体験していると言ってもいいほど、園さんの昔のことが、このシンに詰まっているんです。メインの(村田の)お話がありつつ、シンという、園さんが若い頃に経験したことを盛り込んだ役をやれた。毎日現場で、「園さんと一緒に作っているんだな」という実感がありました。自分の人生、過去をちゃんと振り返って、「ああいうときもあったな」、「こうだったな」と、常に感じている毎日でした。そこに、新たなものがどんどん上乗せされていくから、全作品に関わりたくなるんです。もはや役者として出なくても制作側でもよくて、園さんが1から作品を作り上げるまで、ずっとそばで見ていたいんです。これからのふたり、これからはバトル――「東京ヴァンパイアホテル」、『ピアニストを撃つな!』に続き3作目ですが、これからもタッグを期待していていいですか?園監督:いまはまだ準備というか、『愛なき森で叫べ』は、ウォーミングアップ&ウェイクアップだよ。これから本気というか。満島:うん、それはわかる。これから先こそが本番です。園監督:「おう、久しぶりやな」って肩叩き合って、旧交を温めていたのがいままで。これから次にやるのは、一介の監督と一介の役者に戻って、もうちょっとバトルっつうか、『愛のむきだし』における、満島ひかりと俺の戦いのようなものを真之介と一回やらなきゃなと思ってる。いままでちょっと、あまりにも幸せで「フフフ」という感じでやっていたので、これじゃいかんなと。だから、これからのふたりも温かく見守ってくれれば。満島:ここから世界に向けて、園さんと新たな作品を作りたい気持ちがより強くなってきました。この作品は、ひとつのきっかけに過ぎないんじゃないかなと思っています。この間、僕はようやく30歳になったんですけど、やっと園さんとしっかり対峙できるような状態になり始めてきたな、と感じているんです。日本だけじゃなく、映画史に残る作品を一緒に戦って作りたい。そのときをいまかいまかと待ちわびています。(text:Kyoko Akayama/photo:You Ishii)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2019年10月08日鬼才・園子温がNetflixと組んで贈る、『冷たい熱帯魚』や『恋の罪』と同様に実際の事件からインスパイアされた狂気と愛憎が渦巻く戦慄のサスペンス・スリラー『愛なき森で叫べ』。この度、待望の本予告とキーアートが解禁となった。先日、シッチェス・カタロニア国際映画祭2019 ニュー・ビジョンズ部門への正式出品が決定し、早くも世界中のファンから待望の声が寄せられている本作。主演の椎名桔平が演じる"村田丈"は、軽妙な話術で人の心を操りながら、人を人と思わぬ冷酷さを持つ“最狂の詐欺師”。大げさなポーズや誇大妄想のようなうそに笑いながらも、徹底した自己中心的な言動に背筋が凍るキャラクターとなっている。解禁となったキーアートは、そんな“最狂の詐欺師・村田丈(椎名桔平)”が不気味に微笑み、上京したばかりの青年・シン(満島真之介)、そして村田に惹かれる妙子(日南響子)と美津子(鎌滝えり)が取り囲み、騙す者と騙される者が交錯する不穏なもの。また、本予告では、村田のありえない騙しの手口と残酷さが止まらない!真っ白なスーツで芝居がかった劇的なプロポーズをしたり、これまでに騙してきた女性たちを集めてライブをしたりと大胆すぎる行動で人の心を掴みつつ、徹底的な暴力で身体を支配する村田。そんな村田を主人公に自主映画を撮ることにしたシン、ジェイ(YOUNG DAIS)、フカミ(長谷川大)の3人。村田に近づきすぎた彼らと、美津子の両親である茂(でんでん)、アズミ(真飛聖)をも巻き込み、惨劇の幕が上がる――。最後の銃声は、一体誰に向けられたものなのか、気になる映像となっている。Netflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』は10月11日(金)よりNetflixにて全世界190か国へ配信予定。(text:cinemacafe.net)
2019年09月18日日本を代表する鬼才・園子温が手掛け、『冷たい熱帯魚』『恋の罪』と同じく実際の猟奇的殺人事件からインスパイアされた戦慄のサスペンス・スリラー『愛なき森で叫べ』が、Netflixオリジナル映画として今秋、全世界独占配信。その場面写真が解禁となった。本作には、これまでの園監督作品を彷彿とさせるシチュエーションや、『HAZARD』(’06)、『自殺サークル』(’02)、『Strange Circus 奇妙なサーカス』(’05)、『冷たい熱帯魚』『恋の罪』(ともに’11)などに登場した村田、美津子、妙子、シンといった同じ名前の人物が次々と現れ、園監督ならではのユーモアとバイオレンスで突き進む。特に『冷たい熱帯魚』で狂気に満ちた存在感で圧倒した、でんでんによる初代"村田"は熱狂的なファンを生み出し話題となったが、本作『愛なき森で叫べ』で椎名桔平が演じる"村田丈"は、軽妙な話術で人の心を操りながら、人を人と思わぬ冷酷さを持つ最狂の詐欺師。大げさなポーズや誇大妄想のようなうそは笑いを誘いながらも、徹底した自己中心的な言動に背筋が凍るキャラクターとなっている。そしてこの度解禁されるのは、携帯を片手に不穏な表情で会話している村田丈(椎名さん)の姿をはじめ、上京してきたばかりの謎めいた青年・シン(満島真之介)、村田のターゲットとなる尾沢茂(でんでん)・アズミ(真飛聖)夫婦、妙子(日南響子)、美津子(鎌滝えり)といった主要な登場人物たちを捉えた7点の場面写真。園監督は、"村田"というキャラクターについて「僕が実際に出会った詐欺師の名前に近いんです。僕が本物の詐欺師から学んだその話術や口調をどの"村田"にも投影していますね」と、その誕生秘話を明かす。また、椎名さんは「園ワールドの歪んだリアルの中で発想した自分のアイデアを、カメラが回っているうちに監督に見せていくジャズ・セッションのような作業でした。この作品が配信されたら、映像の鮮烈さに世界中に衝撃が走ると思います」と、園監督と作り上げた作品と“村田”への自信あふれるコメントを寄せている。世界中に蔓延している猟奇的殺人事件の被害者の姿、そして彼らが加害者に転じてしまう人間社会の恐ろしさと闇を、独特のユーモアとバイオレンスで炙り出す本作。世界は再び、園子温に震撼することになりそうだ。Netflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』は秋、全世界にて配信予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2019年08月21日園子温監督が6月25日(火)、都内で行われた「Netflixオリジナル作品祭」に出席し、最新ドラマシリーズ「愛なき森で叫べ」をアピール。今年2月に心筋梗塞と診断され、手術を受けて以来、初めて公の場に立ち「一度死んで、よみがえりました」と復活を宣言した。過酷な編集作業で、 Netflixに「慰謝料を払ってもらいたい」?『恋の罪』『冷たい熱帯魚』といった作品で国際的な評価も高い園監督が、今回も実際の殺人事件をモチーフに、善悪の狭間でうごめく人間の心理、平凡な人々が被害者、また加害者となる様子を描く。「再現ドラマには興味がないし、どうアレンジすれば、自分の物語になるかなと」(園監督)。特に編集作業に長い時間がかかったと言い「その分、すばらしいものが完成したと自負している」と胸を張った。同時に「倒れた原因はすべてこれ(笑)。編集の量がものすごくて。Netflixに慰謝料を払ってもらいたい。労災ですね」とブラックジョークも。冷淡な殺人者役で主演を務める椎名桔平は「本当の意味で、あこがれの“園ワールド”に入ることができた。オファーをいただき、内容は二の次で何でもやろうと思った」と『新宿スワンII』以来2度目のタッグに感慨しきりだった。山田孝之「全裸監督」世界190か国配信に自信!「これが日本だ」イベントには伝説のAV監督・村西とおるの半生を描いたオリジナルシリーズ「全裸監督」で主演を務めた山田孝之も出席した。「人生にスピード感があって、やってることも破天荒。とてもワクワクしました」と役どころをふり返り、本作が描く狂騒こそ「これが日本だ!」と断言。世界190か国配信に自信を示す一方、「オリンピック、大丈夫かな?僕ら、どこかの国で入国拒否されたりして」とおどけて見せた。撮影を前に、村西氏本人と対面し「少し変わったところはありますけど、あくまでひとりの人間。相手を見ながら、村西とおるになる“スイッチ”があるんだと思った」と回想。「完コピのモノマネではなく、自分なりの村西とおる像を作りたかった。全力でぶつかったので、楽しかったし、終わりたくなかった。こんなことは役者人生で初めて」と特別な思い入れを語った。中谷美紀、独自の感性で主演ドラマを語る女優の中谷美紀は、蜷川実花監督によるドラマシリーズ「FOLLOWERS」をアピール。本作では、人気フォトグラファーを演じ「わたしの人生観が水墨画だとしたら、実花さんは極彩色の曼荼羅。いかに溶け込めるか意識した」と独自の感性を披露した。写真家で劇映画『Diner ダイナー』『人間失格』の公開が控える蜷川監督が、“TOKYO”を舞台にSNSに直接的、あるいは間接的に影響される女性たちのライフスタイルを、ビビッドな映像美で活写。蜷川監督にとって「5~6年準備していた」という念願の企画で、「恋愛だけ、仕事だけという一方的な女性像の描かれ方に、以前から違和感があった。もっと多様で自立した女性の姿が、日本では描かれていなかった」と作品への思いを語った。「全裸監督」「愛なき森で叫べ」は2019年、「Followers」は2020年初頭に、Netflixで全世界190か国以上へ独占配信される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2019年06月25日Netflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』(2019年秋配信)でメガホンをとった園子温監督が25日、都内で行われた「Netflix オリジナル作品祭」に登壇。今年2月に心筋梗塞で緊急搬送されたことをネタにジョークを飛ばした。園監督は冒頭のあいさつで「本当に長い時間編集して、ダビングして、その繰り返しをした結晶」と本作を表現。「すごく素晴らしいものができたと自負しております」と自信をのぞかせた。最後のあいさつでは「今年2月に心筋梗塞で倒れて、緊急搬送されて、1回死んでよみがえったんですけど、すべての原因はNetflixのこれのストレスのせいで倒れたと言っても過言ではない」と話して笑いを誘い、「ものすごい編集の量で、ものすごい長い時間をかけて作りましたので」と強調。「Netflixに慰謝料を払っていただきたいなと思いますけど…労災ですかね」とジョークを飛ばした。本作は、実際の猟奇的殺人事件にインスパイアされた実録シリーズ第三弾となるサスペンスドラマ。快活で好ましい人物のように見えるが、実際には他人を巧みな話術と暴力で支配し、金を搾り取り、出会った人々を残虐な犯行へと巻き込む冷酷な先天的犯罪者・村田丈(椎名桔平)を主人公に、人間社会の本質と人間の深溝を描き出す。同ステージには、キャストの椎名桔平、満島真之介、でんでん、武藤大司プロデューサーも登壇した。
2019年06月25日おうちに友達を集めて、おいしい料理をシェアしながらワイワイ!そんなホムパ女子が手に入れるべきは、ホットプレートと鍋もの家電。各メーカーから次々と新商品が登場している昨今、インスタ映えしそうな洒落たデザインも大充実。ホムパをさらに盛り上げます。調理家電を使いこなしておもてなし上手に。ホムパに欠かせない調理家電といえば、ホットプレート。「最新のトレンドは、出したままでもOKのおしゃれなデザインと、邪魔にならないコンパクトさ。食卓を彩るインテリアのひとつになることが大切。機能的には、煮炊きができる深型タイプが増えています」と言うのはインテリア&家電コーディネーターの戸井田園子さん。鍋もの家電でも、デザイン重視の卓上鍋が大人気。さらに最近は、電気調理鍋も話題に。「圧力調理、無水調理、スロー調理などいろいろありますが、どれも材料を入れるだけで、面倒な手間をかけずにおいしい一品が完成。この“ほったらかせる”手軽さが魅力です」明日のホムパ用に、手料理をあと一品準備したいけど…そんなときには、電気調理鍋におまかせしてみてはいかが?おしゃれで使い勝手も抜群なホットプレートに注目!【IHデイリーホットプレート(パナソニック)】ホットプレートにも2口IH調理器にも。「デザインも美しく、左右違う温度帯で使うことも可能なので、デイリーにもホムパでも重宝」。KZ‐CX1W59.3×D32.3×H4.6cm¥55,000前後*編集部調べ(パナソニック 調理商品ご相談窓口TEL:0120・878・694)【マルチグリル BBQ & コンタクト グリルプレート(デロンギ)】プレート位置により使い方もさまざま。「広げるとホットプレートに、閉じればグリルになる優れもの。デザインもかっこいい」。CGH1011DJW46×D35.5×H19cm¥39,800*編集部調べ(デロンギ・ジャパンお客様サポートセンターTEL:0120・804・280)充実の電気調理鍋&卓上鍋は目的に合わせてチョイス。【テーブルフォンデュ & フライピュア(プリンセス)】ナチュラルモダンなデザインの卓上鍋。「80~250°Cまで温度設定ができ、チーズフォンデュから揚げ物まで多彩な料理が楽しめる」。フォンデュラック、フライバスケットなどもセット。173030W26.5×D21×H14.5cm¥14,000(コレドTEL:03・5643・9277)【ヘルシオ ホットクック(シャープ)】かき混ぜも火加減も全部おまかせ。「撹拌機能がある唯一の水なし自動調理鍋。本当にほったらかしにできるので便利」。1.6Lタイプ。KN‐HW16DW36.4×D28.3×H23.2cm¥60,000*編集部調べ(シャープお客様相談室TEL:0120・078・178)戸井田園子さんインテリア&家電コーディネーター。家電にまかせることで、使う人の時間が産まれる「時産」を提唱している。このページでも紹介するほったらかしできる電気調理鍋は、そんな「時産」家電のひとつ。※『anan』2019年3月20日号より。写真・山口 明スタイリスト・大谷優依フードコーディネーター・田村つぼみ取材、文・野尻和代(by anan編集部)
2019年03月19日映画監督の園子温(57)が2月7日、病院に救急搬送された。8日のサンケイスポーツによると園監督は心筋梗塞と診断され、そのまま入院し手術を受けた。命に別状はないが、「当面は療養を要する」と事務所はコメントしているという。独自の世界観により、出演俳優からの支持も厚い園監督。各メディアによると同日に開催されたエランドール賞授賞式後の会見で、09年の映画「愛のむきだし」に出演した松岡茉優(23)は「えっ!今、知りました」と園監督の一報に絶句。また同席していた02年の「自殺サークル」で映画デビューとなった田中圭(34)も「びっくりしました」と言葉少なだったという。11年の映画「冷たい熱帯魚」や12年の「ヒミズ」といった作品が海外でも人気の園監督は、日本映画を牽引する存在。現在は、あのニコラス・ケイジを主演に迎えたハリウッドデビュー作の準備をしている。「園監督は今後、ハリウッドを中心に制作をしていきたいと考えています。そしてハリウッドでうまくいったら日本で、新しい映画会社や映画館をつくりたいそうです。そうして古い体制やしがらみの多い日本の映画業界を変えたいという夢を持っているんです。園監督のそういった姿勢は業界でも支持されています。そのため、無事だったことにみんなが安堵しています」(映画関係者)Twitterでも園監督の復帰を望むエールが上がっている。《監督にはまだこれからハリウッド随一の怪優ニコラス・ケイジと映画を撮るという超ビッグプロジェクトがあるのです!早く元気になって欲しいです!》《完治してニコラスケイジ主演のハリウッド映画を完成させて世界をあっと言わせてくれ!!》《たのむで、ハリウッド》心筋梗塞は喫煙と関連が強いとされているが、園監督は大の愛煙家。8日のスポーツ報知によると、「150回以上も禁煙を試みたが、できなかったようだ」と関係者は明かしているという。映画ファンのためにも、身体には気をつけてほしい。
2019年02月08日園子温が監督を務める新たなNetflixオリジナルシリーズ「愛なき森で叫べ」が、来年「Netflix」にて配信されることが決定。椎名桔平を主演に迎え、新たな問題を全世界へ投げかける。市井の平凡な人々が、どのように犯罪に巻き込まれ被害者となり、時に犯罪に加担して加害者となってしまったのか?彼らはどのような経緯で「善人」であることを放棄してしまったのか?現在も常識を超越した事件は世界中で起きている――。Netflixと園監督がタッグを組み制作する本作では、ある猟奇的殺人事件にインスパイアを受け、人間社会へ深く切り込み、その本質と人間の深淵を描きだしていく。■監督・脚本の園子温も「非常に楽しみ」今回、監督・脚本を手掛ける園監督。監督の代表作、『冷たい熱帯魚』『恋の罪』も実際の猟奇殺人事件にインスパイアされた作品で、善悪の狭間でうごめき合う深い人間描写が、日本のみならず世界中に衝撃を与え熱狂の渦に巻き込んだ。海外にファンも多い園監督は、「世界中の人々、これまで私の作品を支持して下さった方はもとより、新たな観客に向けて、残酷でありながらもロマンティックな、全く新しい愛の物語をお届けします。普段からNetflixをよく視聴しており、この作品がどのように受け止められるのか、非常に楽しみです」とコメントしている。■椎名桔平が犯罪者役…「これまでに無いほど手強い役」本作の主演を務めるのは、『新宿スワンII』に続き2度目の園子温組参加となる椎名桔平。冷酷な先天的犯罪者・村田丈を演じる。村田は表面上は明るく快活だが、実際は他人を精神的に支配し、金を搾り取り、残虐な犯行を行わせる人物だ。園監督の脚本を読み、椎名さんは「あまりにも可笑しく、あまりにも凄惨で、あまりにも愛おしい物語だと。撮影に入るまで、どこまでこの脚本通りに撮影するのかと、期待と不安が入り混じっての日々でした」と受けた衝撃を語る。演じる役柄については、「村田丈は、詐欺師的な側面があってか、膨大なセリフ量が伴います。しかも村田は、その時々で別人格の様な人間になるので、本来の村田をしっかりと意識しながら多様な村田を演じなければならない。これまでに無いほど手強い役だと実感しています」と演じたことのない役柄だと言い、「現在の日本の文化や、日本人そのものをダイレクトに感じてもらえる機会になればと願ってます」と期待を寄せている。■満島真之介&でんでんも参加そして、『東京ヴァンパイアホテル』『ピアニストを撃つな!』に続き3度目のタッグとなる満島真之介が、「何かでかいことをしたい」と上京し、自主映画サークルの仲間たちと猟奇的な事件に巻き込まれる若者・シン役。『冷たい熱帯魚』以来、園作品の常連ともいえるでんでんが、村田に籠絡される娘を通じて事件に絡め捕られていく父役で参加。満島さんは「Netflixが日本に来る前から園監督と、動画配信で世界はどうなるんだろう、という映画の未来の話をしていたので、絶対に参加したかったんです。『ちゃんと伝える』(2009年)では助監督として現場にいたこともあり、作る側としても深い関わりのある園監督から、『一緒に世界でやろう』と言われて、覚悟を決めました」とコメント。でんでんさんは、「『冷たい熱帯魚』では、加害者初代・村田の鬼畜を演じ、今回は真逆の被害者。台本を読む前からこれは難しいぞと感じた。難しい程にやりがいも大きい。どのような被害者になるか自分自身に興味がある」と話し、「園子温監督筆頭にスタッフキャスト一団となって世界を震撼させるぞ!」と意気込みを語っている。Netflixオリジナルシリーズ「愛なき森で叫べ」は2019年、Netflixにて全世界配信予定。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2018年09月29日