「抜け毛の量が気になってきた」、「分け目の薄さが目立つ」など、歳を重ねるにつれ頭髪に不安を抱く女性は多いのではないでしょうか。薄毛や抜け毛を引き起こすAGAは、男性だけに生じる疾患ではありません。しかし、女性AGAはまだまだ認知されておらず、誰にも相談できずに悩む女性も多くいます。女性の薄毛、AGAの現状や対処法について、これまで多数の症例を診てきたクリニックフォア新橋院の宋有奈先生に聞きました。■男性AGAとの共通点や違いは?「遺伝」よりも更年期など女性ホルモンの減少が影響成人男性に多くみられる脱毛症の一種で、薄毛や抜け毛を引き起こすAGA。「男性型脱毛症」と言われる通り、主に男性ホルモンに起因して発症するのが特徴です。とはいえ、この症状は女性にも現れることがあります。「女性の薄毛の場合、ホルモンバランスの乱れと加齢が主な原因とされています。女性の体内にも男性ほどではないですが、男性ホルモンが存在しています。更年期障害の前後などに女性ホルモンの分泌量が減少すると、女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが乱れ、男性ホルモンの濃度が相対的に高くなるため、AGAと同じメカニズムで薄毛が引き起こされることがあります」(宋有奈先生、以下同)ただし、症状の現れ方は男性のそれとは異なるといいます。「男性は、前頭部や頭頂部など局所的に毛が薄くなりますが、女性の場合は、全体的に少しずつ薄くなる『びまん性脱毛症』であることが多いです。相談に来る方々からは、毛が細くなってきた、全体的にボリュームが減った、分け目やつむじが大きくなった気がする、抜け毛が増えた、ハリやコシがなくなってセットがしづらくなってきた…などの声が多く聞かれます」男性の場合、遺伝も要因のひとつと言われますが、女性の場合は、「なくはないが、男性に比べるとそこまで強くはないと言われている」とのこと。とはいえ、親が大丈夫だからと安心してはいられません。女性ホルモンが減少する更年期は、すべての女性が経験する人生の節目。人によって、更年期症状が異なるように、女性AGAにも個人差があります。ただ、症状が現れたときに放ったままにしておくと、「AGAは進行性なので、時間と共にどんどん悪化してしまう」ということです。さらに、女性AGAの大きな要因となるホルモンバランスの乱れは、更年期だけに起きるものではありません。「妊娠・出産・授乳期も女性ホルモンは減少するので、抜け毛が生じます。基本的にはその後にホルモンバランスは元に戻って毛髪も回復しますが、そのときの年齢や個人差によってはそのまま戻らず、なかなか生えてこないということもあり得ます」高齢出産が増えている今、産後はとくに毛髪の状態にも気を配る必要があるということです。また近年、若年層に増えているのが、生活習慣の乱れや慢性的なストレスによる女性AGAの発症だといいます。「睡眠不足によって髪が成長するために必要な成長ホルモンが不足すると、薄毛の原因となります。また、食生活の乱れや慢性的なストレスも、栄養不足や血行不良を引き起こし、ヘアサイクルの乱れをもたらします。髪は生えて抜け落ち、再び生えてくるサイクルを繰り返していますが、これが乱れると髪の成長期が短くなり、太く成長する前に髪が抜けてしまう状態に。やせ細った薄毛の原因となってしまいます」■育毛剤や育毛シャンプーで効果は?「予防にはなっても発毛効果はあまりない」では、こうした女性AGAの予防やケアには、日頃の生活でどんなことを注意すればよいのでしょうか。「まず、食生活では、ジャンクフードやお酒は控えめにして、髪の栄養素となる海藻やミネラル成分、鉄分などを積極的に摂っていただきたいと思います。髪を作るたんぱく質も重要です。髪は約80~90%がタンパク質で構成されていて、そのうちの90%はケラチンが占めていると言われています。ケラチンには髪に柔軟性や弾力性を与えるシスチンというアミノ酸が豊富に含まれているので、美しい髪を手に入れるためにも欠かせません。これらの栄養素はサプリメントで補うのもいいと思います。また、イソフラボンや大豆は女性ホルモンと似た作用がありますので、とくに更年期前後の方は積極的に摂っていただくといいと思います」さらに先生はこんなアドバイスも。「頭皮環境も重要なので、毎日のシャンプーは大切です。シャンプー液を泡立てて、指の腹で洗ってください。血行が良くなるマッサージも効果的だと思います。一方、ヘアカラーやパーマは髪はもちろん頭皮環境にもダメージを与えるので、お薦めできません。また、自律神経の乱れも女性AGAの原因となるため、冷えやストレスもできるだけ避けたほうがいいでしょう。紫外線も頭皮や髪への大きなストレスになるので、避けてください」育毛剤やシャンプーなど、薄毛・抜け毛ケアの商品が多数市販されているが、「予防にはなっても発毛効果はあまりない」と先生。むしろ「そこに高いお金を出すのであれば、医療機関を受診してお薬を飲んでいただいたほうが効果は出やすい」と助言します。医療機関での治療では、主に「スピロノラクトン」と「ミノキシジル」という2種類の薬が使われるとのこと。「スピロノラクトンは男性ホルモンを抑えることで、抜け毛を予防するお薬です。そのうえで、休止期状態にある毛母細胞の活動を活性化させる効果のあるミノキシジルで発毛を促します。早い人で3~4ヵ月くらいで生えてきたり、髪にコシが出るなどの効果が期待できます」薬と聞くと副作用も気になってきますが、心配はないのでしょうか。「生理不順や乳房痛が表れる場合がありますが、稀です。量の調整などで副作用を抑えることもできますので、症状が出たときは医師に相談してください」とはいえ、まず医療機関を受診したり、医師に相談したりすることすら、女性にとってはハードルが高いもの。実際、テレビなどではウィッグのCMが盛んに流れているように、治療よりもウィッグで解決することを選ぶ人は多いようです。それだけ、女性AGAの認知度が低く、治療できることを知らない人、ためらう人が多いということでしょう。「夫のAGA治療に同行した際に、女性でも治療ができると知って、奥様ご自身が受診するようになることもあります。それだけ、女性AGAについて知られておらず、治療できることも世に浸透していないと実感しています。同時に、男性に比べて女性のほうがより深刻に悩まれている方が多く、受診へのハードルを上げている気もします。誰しも加齢とともに毛髪が細くなったり、抜け毛が増えるという症状は出ます。程度には個人差がありますが、早めの対策で治療効果は上がります。オンラインでの診療もあるので、髪のトラブルを感じたら早めに相談することをお薦めします」「髪は女の命」といわれてきましたが、その髪も加齢や生活習慣によってダメージを受けることは避けられません。カラーやスタイルにこだわるだけでなく、薄毛・抜け毛へのケアも心がけ、必要があれば治療に踏み出すことも考えてみましょう。【監修】宋 有奈(そんゆな)獨協医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学附属病院に勤務し、形成外科・レーザーを中心とした診療を行う。現在はクリニックフォアで皮膚科、形成外科の質の高いプライマリーケアの実践を行っている。
2024年04月19日40代になってから、なんだか体の不調を感じるように。30代のころはもっと元気で動けたはず……。でも、周りの人たちもそうだと言っていたし、加齢だから仕方がない、そう自分に言い聞かせていました。それがなんと思いがけない診断が下り……。手術することになったのです。イライラがひどい。プレ更年期!?現在45歳の私ですが、40歳ごろからプレ更年期のような症状を自覚し始めました。主な症状はイライラで、特に生理前のイライラがひどくなっていました。いつもなら流せるささいなことにもイライラ。子どもにも夫にも少しのことで怒ったりするようになりました。感情の起伏も激しくて、自己嫌悪になったり気分が落ち込んだりということを繰り返していました。このままでは子育てや家庭に悪い影響が出てしまうと不安になっていました。腹痛や多量の経血。加齢だから仕方ない?もう1つ気になっていた症状は、下腹部の痛みと生理の出血の多さ。時々起こる腹痛は治まってしまうのであまり気にしていませんでした。しかし、生理の出血はナプキンを数時間で取り換えなければ漏れてしまうほどで、長時間座るときには慎重になりました。今思えばおなかがどんどん大きくなっていましたが、ビールの飲み過ぎ?くらいに思っていました。年齢的にも仕方のないことかなと深く考えず、これらの症状はプレ更年期だろうと自己判断していました。そして症状を少しでも和らげたくて、近所の内科を受診した結果、更年期症状だということで「桂枝茯令丸(けいしぶくりょうがん)」という漢方薬を処方してもらっていました。まさかの子宮筋腫!手術することになるなんてそのころ職場の先輩が卵巣がんの手術をしたと聞き、下腹部痛が心配になってきました。自分も下腹部が痛み、生理の出血も多いと先輩に話すと、婦人科の受診を勧められました。そこで婦人科を受診して検査をしてもらったところ、なんと子宮に16cmの巨大筋腫が! 当時42歳でしたが、40歳のときに受けた子宮がん検診では何も言われていませんでしたので驚きました。腫瘍が大きいと悪性の疑いもあるため、大学病院を紹介されました。その結果、筋腫が小さければ腹腔鏡手術で筋腫だけを取り除くこともできるようですが、私の場合は大きくなり過ぎていたのでリスクが大きく、子宮全摘手術をすることになりました。まとめ受診したことで判明した子宮筋腫。私の場合、イライラや腹痛などをプレ更年期症状だと思い込み、定期健診を受けていなかったことが筋腫を大きくしてしまった原因かもしれません。その後、開腹手術ではなく腹腔鏡手術を目指し、筋腫を小さくするホルモン療法を受けることになりました。女性ホルモンを止める療法ですが、これにより本格的な更年期症状を経験しました。体の不調の裏には、思わぬ病気が隠れていることもあると実感した出来事です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。イラスト/サトウユカ著者/もここ(45歳)大学生の子どもがいる主婦。手術を機にパートを辞め、体に負担の少ない働き方を模索中。落ちてしまった体力と代謝に歯止めをかけたい。趣味の登山がまたできるよう体力回復をめざします。
2024年04月19日私はファッションが大好き、おしゃれが大好きで、トレンドを取り入れるのにファストファッションをよく利用してきました。ところが最近、ファストファッションの服でしっくりこないものが増えてきました。今でもファッションは大好きなのですが、せっかく買っても袖を通すことなく娘にあげることもしばしば。クローゼットの見直しを経て、好きだからこそやたらと洋服を買わなくなった体験談です。ファストファッションが似合わない?これまで定期的に訪れ、ネットでも店頭でも毎月と言っていいほど何かしらお世話になっていたファストファッションの洋服。今でも見ているだけならトレンド感があり、かわいいと思う服がたくさん並んでいるのですが、最近いざ試着室で着てみると、どこか違和感を覚えるようになりました。強いて言うなら、顔が浮いてしまっているのです。好みのスタイルに顔がついてこなくなっていると言ったらいいのでしょうか。若作りのおばさんにはなりたくないと強く思うあまり過敏になっているのか、欲しいとは思うのですが買うまでに至らなくなり、このところ足が遠のいています。要は、着たい服と似合う服が一致しなくなってきているのだと気付きました。では、似合う服とはどのような服なのか。ここ10年ほどずっと同じような感じで定番服にファストブランドで購入したトレンドアイテムを合わせて最新のファッションを楽しんできましたが、今後もトレンドアイテムを足す必要があるのか、限られた予算をどこに投入するべきか、50代のファッションについて改めて考えてみました。残す服とさよならする服を選別これからのファッションについて考えるきっかけとなったのは、クローゼットの見直しでした。たくさんの服とさよならをしながら、こういうことを続けていてはいけないと強く思いました。似合うと思ったら堂々と着たらいいと思うのですが、違和感を覚えるのであればファッションをがらりと変えていくべきだと感じました。先日、偶然手にした雑誌のインタビューで、ある女優さんが片付けの話をしていました。自分と同じだったので親近感を抱きながら読み進めていくと、この女優さんもたくさんの服を処分したと書いてありました。「流行を追ってたくさんお買い物をしてきたけれど、それらの物を処分しながら、もう二度とこういうことはしたくない。これからは、長く使える物だけを買おう。娘に残してあげられる物だけを買おうと決めました」と言うのです。もともとファンだったこともあり、彼女の思いに激しく同感した私は、自分もそうしようと思いました。これからは多少値が張っても、肌触りの良い仕立ての良い服を着たい。体に合った上質なコートを大切に長く着よう。そう思ったら、自然と残しておく服、さよならする服がはっきりとわかるようになり、ベーシックで素材の良い服、流行にとらわれない定番の服だけがクローゼットに残りました。ゆとりのあるクローゼットを楽しむ日々見直しを経てずいぶん整理されたクローゼットは、がらんとしたまま2カ月がたちました。その間、洋服を買うことはありませんでした。こんなことは初めてですが、欲しいと思わないのでストレスは感じていません。さらに残した服の中にやはりさよならしようと思う服がしばしば見つかるので、このままいくとまだまだ減っていきそうです。不思議なのが、クローゼットが服であふれていたときは「着たい服が1着もない」「まともな服がまったくない」と嘆いては新しい服を探すということを繰り返していたわけですが、今は自分がどんな服を持っているのか把握しているため、コーディネートもすぐに決まりますし、前より服選びはラクになりました。少数精鋭で、どれも安心して着られるアイテムばかりなので、迷う必要がないのです。まとめ洋服は買わなくなりましたが、物欲がまったくなくなったわけではありません。購入したいものもあります。そしてこれまでより心がけるようになったのは、衣類のメンテナンスです。洗濯表示を確認して正しい洗濯をすることが毛玉や形崩れを防ぐため、失敗したくない衣類は必ず専用洗剤を使って手洗いをし、置き干しをするように。Tシャツにもアイロンをかけて、きれいに服を着るようにしています。これからも自分の変化を受け入れ、好きなファッションを追求して楽しみたいと思っています。グレイヘアに細身のバーバリーのトレンチを着て、サングラスをかけているような、そんなおばあちゃんになるのが今の私の目標です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/村澤綾香著者/みうママ(50歳)昨年閉経を迎えた更年期ママ。泣く、怒る、時々笑う。喜怒哀楽の激しさに拍車がかかる日々。思春期の娘VS更年期の母という戦いに明け暮れている。パパと息子の男性陣は戦々恐々。地雷があちこちに埋まっているファミリー。家族は夫、1男1女の4人家族。
2024年04月18日私が閉経したのは50歳のとき、その数年前から睡眠がちゃんと取れていないと思う日が増えてきました。寝付きは良いのですが、早朝に目が覚めてしまうのです。私は夫の仕事の都合で朝5時には起床しますが、ひどいときには目覚まし時計が鳴る1時間以上前から目が覚めるようになってしまいました。私が睡眠の悩み解消のためにおこなった生活習慣の見直しとその結果を紹介します。50歳前からしっかり睡眠が取れないように年齢とともに睡眠の質が下がり、睡眠時間も徐々に短くなると思っていました。ですが、同年代の友人に尋ねても、皆「そんなことはない」と言うばかり。たしかに50歳前から、睡眠が取れなくなるというのは私にとっても考えにくく、どこか自分はおかしいのではないかとまで考えるようになりました。昼間は眠くてたまらず、昼寝をする回数も増えていきました。諦めて早朝から起き出すと、今度は疲労が激しくなり、困った毎日が続きました。更年期の悩みにはさまざまな種類があるため、自分の症状が当てはまるのかがわからず、睡眠の悩みが更年期と結び付きませんでした。私が相談したのは同年代の友人だけ。母親や周りの年上の女性たちにちゃんと話を聞いておけば、もっと早く悩みが軽くなったかもしれないと残念に思っています。更年期と睡眠の関係について知り…当時、自分が更年期に突入しているのかどうかわからなかったため、閉経の前に婦人科で診察を受けました。そのとき医師にすでに更年期に入っていること、もうすぐ閉経を迎えることを教えてもらいました。いろいろな不調は出て来るけれど、自分で我慢ができるならそれほど心配はしなくても良いと言ってもらいました。自分の体の状態をわかっていると、睡眠の悩みについても心配し過ぎずに済みました。更年期に起こることに対して、前向きに対処できるようになったようです。そして、睡眠の悩みが更年期と関係あるのではないかと考えるようになったのは、閉経してから5年目のこと。だんだんとその悩みが気にならなくなってきたからです。ネットで調べてみると、女性ホルモンは睡眠中枢と大きな関係があり、更年期で女性ホルモンが減ることで、睡眠に影響が出る人もいるということがわかりました。これがわかったことで自分は異常ではない、ちょっと更年期で睡眠のリズムが乱れただけなんだと前向きに考えることができるようになりました。3つの対処法で睡眠が改善私が睡眠の悩み解消のためにおこなったことは3つありました。1つ目は、生活習慣の見直しです。まず、昼寝の習慣を見直しました。早朝から目が覚めてしまう私にとって昼寝は大切でしたが、寝付いたところに玄関でチャイムが鳴ったりして、昼寝ができないことがストレスになることもありました。そのため、昼寝は諦めて就寝時間を1時間早くして、起床時間もその分早めることにしました。結果として全体の睡眠時間は同じでも、夜早い時間に眠れていると、体の負担がかなり軽減されていると実感できました。 2つ目は、お酒を飲む日を減らしたことです。私はお酒を飲むと夜中にトイレに起きることもあったため、1週間の半分はお酒を飲まないようにしました。お酒を飲まないと眠れないと思っていましたが、実際は飲まないほうが翌朝にスッキリと起きられ、睡眠の質が良くなったように感じました。 3つ目は、寝る前の腹式呼吸です。寝る前におこなうとリラックスできると知人に勧められて始めましたが、本当にその通りでした。腹式呼吸をしていると呼吸することに集中するので、眠れるかどうかをあまり気にしなくなりました。結果的にそれが睡眠によかったのだと思います。まとめ私の周りでは年上の女性たちが集まると、更年期の悩みや睡眠の悩みについての話をしていました。よく聞いておけば、自分の更年期の悩みに対する知識がもっと早く得られたのにと今も残念です。 ただ私も生活習慣を見直すことや夜寝る前の腹式呼吸で、薬に頼ることもなく無事に生活ができています。地味で小さなことですが、毎日の生活は小さな積み重ねで良くできると実感しています。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。著者/ゆみこ(55歳)20年以上専業主婦をしており、成人した娘が2人。5年ほど前から、体のお悩みがいろいろと出て来るようになったが、自分なりにうまくやり過ごしている。
2024年04月16日45歳ごろから強い眠気が襲ってきたり、気持ちが落ち込んだりと体調が優れないように。更年期治療で通院している産婦人科医に相談することにしました。ホルモンバランスの影響と生活習慣の乱れかもしれないと言われ、薬を処方されて飲んでいましたが、あまり効果がないようにも感じられました。なかなか治らず仕事にも生活にも支障が出てきたので、会社を休職することになった体験談を紹介します。寝ても寝ても眠い状態が1カ月ほど続く夜はしっかりと寝ているのに昼間も眠気が襲ってくることがあり、仕事中はコーヒーを飲んだり、こまめな休憩を挟んだりして対処していました。時にはどうしても耐えられず早めに仕事を切り上げて、休むこともありました。また、眠気のほかにも今まで心配しなかったことにも過敏に反応してしまい、不安になったり落ち込んだりすることもありました。このような日が1カ月以上続くので心配になり、更年期治療で通院している産婦人科の医師に更年期との関係があるのか相談することにしたのです。ある診察の日に、かかりつけの産婦人科医に眠い日が続くことと気持ちが落ち込むことを伝えました。医師から普段の生活スタイルや薬の使用頻度について聞かれ、私は運動不足であることと薬も少しさぼり気味であることを伝えました。すると、更年期の影響もあるということで、朝に散歩を取り入れてしっかりと薬を服用し、様子を見てくださいと医師から指導を受けました。「更年期の影響でホルモンのバランスが乱れることから気持ちが落ち込んだり、眠くなったりすることもあるのですが、薬だけに頼るのではなく生活を見直すことや誰かと話せる環境も大切」と医師が話してくれました。また、薬で症状も和らいでくるということだったため、期待を膨らませてその日は家に戻ったのです。仕事に支障を来して休職することに産婦人科を受診してからなるべく散歩をするように心がけ、生活スタイルの乱れを正そうと努めました。薬もしっかりと決められた用量で服用し、効果もそろそろ出てくるだろうと期待していましたが、しばらく続けても眠気の症状は変わりませんでした。次の受診日まで半年ほどあったので、すぐに効果は出ないのかもしれないと思い、気長に様子を見ることにしました。しかし、1カ月たっても一向に眠気がなくならず頭が働かない状態で仕事にも支障を来たすようになってしまったのです。私の仕事は文章を書くことで、情報を調べたりどのように書けばいいのか考えたりするので、頭が働かないときは仕事の進み具合がとても遅くなってしまいます。そのため、会社でこれまでのスピードで仕事ができず部署の人に迷惑をかけてしまったのです。何度も迷惑をかけてしまったので、上司や社長からも注意されてしまいました。私は自分の仕事のスピードが落ちていることを真摯(しんし)に受け止めるべきだったのですが、なぜか相談することすらできませんでした。このままではいけないと思っていた矢先、会社から部署が休業になるということだったので、思い切って副業も休みしっかりと休養することにしたのです。徐々に快方に向かっていった本業である会社も副業も休んだので収入面で不安でしたが、家でのんびり過ごすことで支出を抑えることができ、何とかお金の面ではやりくりをしていました。仕事を休んでからは、ひたすらベッドで寝たり横になっていました。すぐに眠くなるので、1日15時間ほど寝ていたかもしれません。半年分の薬を処方されていたので、なかなか産婦人科を受診する気にもならず、自宅療養を3カ月間続けました。散歩をしたり、薬も忘れずに飲み続けていましたが、眠気は治まらず3カ月間ほぼ毎日寝ていました。ここまで寝ていると更年期とは違うのかもしれないと思い始め、ネットで更年期と眠気について調べていました。すると、医療系のサイトで更年期の人でどうしようもなく眠気が襲ってくるときもあると書かれていました。複数のサイトに書かれていたので、医師が言ったことは正しかったのだと思い、引き続き薬の服用と気分転換に散歩を続けました。3カ月がたったころから少しずつ体が動くようになり、簡単な仕事もできるようになりました。また、気持ちが落ち込むことも減り、心も軽くなりました。あれだけ体が重くて、ベッドから抜け出すことが大変だったのに、少しですが仕事ができるようになったことがとてもうれしかったことを覚えています。まとめ眠くて仕方がないと産婦人科医に相談したところ、更年期と関係があるかもしれないとのことで、薬をしっかりと服用することと散歩を始めました。3カ月たっても良くならず心配しましたが、その後ほどなくして少しずつ体を動かせるまでに回復しました。たかが更年期と思っていましたが、更年期の症状をしっかりと受け止めて、医師に言われたとおり薬を服用することと休むときはしっかり休むことが大切だと身に染みました。これからは自分の体と対話しながらメンテナンスしていこうと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/Y.N.(46歳)大学生の子どもが2人。自宅で過ごすことが多くなり、パン作りやお菓子作りに励む。季節感を取り入れた生活が好きで、フルーツシロップ作りもしている。
2024年04月15日生理不順となり、更年期を意識し始めて1年が過ぎた48歳のころ。化粧のノリが悪くなったり髪の毛がうまくまとまらなくなったり、見た目の変化が気になり始めました。肌はどんなに水分を補給しても化粧がのらず、髪は高級なシャンプー&ヘアパックを使ってもパサつきやうねりが収まらなくなったのです。少し前までは、ケアをすればすぐに元の調子に戻っていたのに……。そんな私の救世主となったものを紹介します。更年期の肌に足りないのは水分量?それとも…若いときに美容雑誌などで学んだ肌のケア方法は、とにかく化粧水で水分を補給するというものでした。結果として改善していたので、これまでずっとそれを信じて実践してきました。でもここ最近は、いくら水分を補給しても肌の調子は良くなりません。髪も同様に、丁寧に洗髪をし、しっかりと栄養を与えたつもりでも以前のようなツヤは見られなくなってしまったのです。何度しっかりとケアをしても、なかなか改善が見られなくなった私の肌と髪。そこで頭をよぎったのが「更年期」という3文字です。「更年期世代は水分を与えるだけじゃダメなのかもしれない」と考えるようになりました。喪失した自信を取り戻したきっかけ更年期が始まったのかもしれないと感じ始めてから、なんだか急に年を取ったような悲しい気持ちになっていました。生理が順調でなくなってから、ただでさえ女性としての自信がなくなり気味だというのに、その上肌や髪まで思い通りにならなくなるなんて。ついつい人の目が気になってしまい、このままずっと家に閉じこもって誰にも会わずに暮らしていけたら……などと考えたことさえありました。でもそんなとき、母が病気で入院して手術を受けたことをきっかけに、肌や髪のことで落ち込んでいた自分を恥ずかしく感じました。母はあんなに頑張っているのだから、健康な自分はもっと前向きにならなくちゃ!と。また母の入院中、肌や髪のことで悩んでいると話したところ、「何か良い方法がわかったら教えて! 私も試してみたい」と言われたのです。これで私にスイッチが入り、母のためにも落ち込んでばかりはいられない!と思うようになりました。 オイルを使ってうれしい効果ちょうどそのころ友人からアルガンオイルをもらい、その使い方を検索していたときにこんな一文を見つけました。「年齢肌には、与えた水分を貯えるための油分が足りなくなっている」。どうやら更年期世代の肌は水分を貯めておく力を失いつつあるので、同時に油分も与えるほうが肌の弾力を保てるというのです。思わず「これだ!」と思いました。その日から、肌は化粧水→クリームを付けた後に、そして髪はタオルドライをした後にドライヤーで乾かす前に、そのオイルを使い始めました。すると明らかに前の日とは違う感触が! これは良いかもしれないと数日続けてみたところ、肌にも髪にも、昔のようなハリとツヤが戻ってきたように感じました。必要な量は人それぞれ違うと思いますが、私が毎回使っている量はたったの「2滴」! 20mlほどの量を使い終わるのに半年以上かかり、1瓶使い終わった後で自分でも別のアルガンオイルを買い直しましたが、こんなにコスパが良いならずっと続けられるなあ~と思いました。まとめその後は家族や友人から「肌がきれいになったね」「髪の毛にツヤが出てきたね」と言われるようになり、オイルは更年期世代の私の肌や髪にも効果があることを実感しました。母にもオイルの使い方を伝え、喜んでもらえました。母世代にも効くのであれば、これからの人生まだまだおしゃれを楽しむことができそうだとうれしい発見! 女性にとって肌や髪に自信が持てるということは、健康と同じように大切なことなんだなと実感した出来事でした。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/望月かおり(49歳)気持ちが落ち込むことが増えてきたので、前向きになる方法を探しつつ、趣味を増やそうといろいろな習い事を始める。既婚、自宅でリモートワーク。猫と犬が大好きで、保護した猫2匹も家族として一緒に暮らしている。
2024年04月14日50代半ばに差し掛かり、今まで頑張り過ぎていた自分を見つめ直すことが増えました。仕事のこと、健康のこと、老後の生活設計のことなど。「老後資金に2000万円が必要」と言われているけれど、更年期を迎え、いつまで健康で働けるのかわからないという不安は増えるばかりです。人生100年時代と言われる今、メンタル不調を整えて人生の後半を豊かにするために、実践していることをお話しします。ホルモンバランスが乱れ心が不安定に50歳を過ぎたころから疲れやすいと感じることはありましたが、周囲から聞く更年期の気分の浮き沈みなどのメンタルの不調は、特に感じたことはありませんでした。しかし、50代半ばに差し掛かり、無理のきかない年齢を自覚したことで、改めて体や心の不調に気付くことが多くなりました。時々理由もないのに気分が落ち込んだり、怒りっぽくなったり、1人でいることに不安を感じたり、倦怠感で無気力になったり。そんな自分が嫌でたまらなくなったり……。同年代の友人に悩みを打ち明けると、それは更年期でホルモンバランスが崩れたことによる体と心の不調ではないかと指摘されました。そこで「更年期、ホルモンバランス」でネットで検索してみることに。一般的に45歳~55歳が更年期と言われ、女性ホルモンであるエストロゲンが低下し、自律神経が乱れやすくなるそうで、50代半ばの自分にはあり得ると思いました。時々無性に心が不安定になる自分に合点がいきました。調べてみると更年期のイライラや不安を解消するためには、ホルモンバランスを整えることが重要だとわかりました。そのために実践したのが、幸せホルモンと言われる「セロトニン」と「オキシトシン」を増やすセルフケアです。幸せホルモン、セロトニンを増やすメンタル不調の大きな要因は、女性ホルモンであるエストロゲンが低下すると、連動して幸せホルモンと言われる「セロトニン」の分泌も減少することのようです。セロトニンとは、感情をコントロールし、精神を安定させる働きがある神経伝達物質の1つとのこと。幸せホルモンである「セロトニン」の増やし方を学ぶために、更年期に関する本を読んだりネットを検索したりしました。学びから生活習慣を変えたことが3つあります。1つ目は、朝ウォーキングを生活に取り入れ、車通勤から週3回歩き通勤に切り替えたことです。日中に太陽を浴びることが脳内のセロトニンの活性化に効果があるらしく、歩くことで、朝から頭がシャキッとさえるようになりました。2つ目は、脳内のセロトニンの分泌を促すために、日常的にお笑い番組を見て生活に「笑い」を増やしたことです。寝る前に笑うことで脳がリラックスできるらしく、ストレスの軽減になっています。3つ目は、朝すっきり目覚めてセロトニンの分泌を活発にするために、寝る前に睡眠の妨げになるものをやめました。例えば、脳を覚醒させる寝る前の「スマホのながら見」をやめました。また、寝る前の読書を電子書籍から紙の書籍に切り替えてみました。朝のウォーキングの相乗効果もあり、夜の寝つきが格段に良くなりました。愛情ホルモン、オキシトシンを増やすもう1つ、更年期のメンタルを整えるために実践していることが、愛情ホルモンといわれる「オキシトシン」を増やすことです。オキシトシンは、女性ホルモンであるエストロゲンの低下に深い関わりがあり、愛情のあるものとスキンシップを取ることで増やすことができるようです。日々実践していることは、いたって簡単。心が癒やされる、心が楽しくなる、心が元気になるものと触れ合う時間を増やしています。その中で、特によかったことが3つあります。1つ目は、気心の知れた友人や知人とのおしゃべり。安心する仲間と触れ合うことで心の中のもやもやが整理されるため、定期的に女子会を開いたり、遠方の友人とはオンラインのチャットでつながりを保ってます。2つ目は、心が癒やされるぬいぐるみとのスキンシップ。年がいもないですが、人に言えない人間関係のストレスや、日々の悩みなどを打ち明けて解消しています。精神的に疲れたときは、ぎゅうっと抱きしめることで心の緊張をほぐしています。3つ目は、心が落ち着くアロマオイルの活用です。マイブームは、お湯を張った湯船にお気に入りのアロマオイルを数滴たらして入浴したり、寝具に直接付けてリラックス感を高めています。間違いなく、睡眠の質が上がったと実感していますまとめ50歳を過ぎて更年期を迎える年齢になり、ささいなことでイライラしたり、何をやるにもやる気が起きないなど、生きづらさを感じることがたびたびありました。今は、日常生活にちょっとした工夫を取り入れて、超ずぼらな私でも続けられる幸せホルモンを増やすことを実践しています。正直、50代独身女子にとって先の見えない老後は不安ですが、頑張り過ぎることをやめてみたら心が少し軽くなりました。50歳からの人生を豊かにするために、幸せホルモンを増やす生活に重きを置いていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/いずみ(54歳)独身。コロナ禍を機に、人生における健康の大事さを実感し、里山に移住し田舎暮らしを楽しんでいる。
2024年04月12日青木あすなろ建設株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:辻井 靖、以下、「青木あすなろ建設」)と株式会社LIFEM(ライフェム、本社:東京都新宿区、代表取締役:菅原 誠太郎、以下、「LIFEM」)は、LIFEMが提供する働く女性の健康課題改善をサポートする法人向けフェムテック※1サービス『ルナルナ オフィス』の「月経プログラム」、「更年期プログラム」を4月1日(月)より青木あすなろ建設へ本導入することに合意しました。本プログラムを通じて青木あすなろ建設の社員を対象に、婦人科医師監修のセミナー動画や、医療機関と連携したオンライン診療サービスの提供を行います。これにより、生理痛や月経前症候群(以下、「PMS」)、更年期などの症状改善をはじめ、女性の健康課題への全社的な理解促進を支援します。青木あすなろ建設とルナルナ オフィスロゴ◆すべての社員が能力を発揮できる環境を目指す青木あすなろ建設にて、『ルナルナ オフィス』の本導入がスタート!青木あすなろ建設では、多様な社員が活躍できる環境を整備し、女性をはじめとするすべての社員が働きがいをもって十分に能力を発揮できる企業を目指しています。女性活躍推進においては、2022年3月にえるぼし(2段階目)の認定を受け、女性社員向けの研修やネットワークづくりを目的とした女性社員同士の交流会を積極的に行っています。また、人事統括部内に「育児休業相談窓口」を設置し、社員の仕事と育児の両立を支援しています。こうしたなか、女性社員の生産性向上や社員同士の相互理解を目指す施策の一環として、2023年10月2日よりLIFEMが提供する『ルナルナ オフィス』ライトプランの「月経プログラム」と「更年期プログラム」を試験導入してきました。その結果、想定よりも多くの女性社員によって活用が進みました。利用者へのアンケートでは、月経に伴う不調が改善されたと回答した人が8割近くにのぼったほか、「月経プログラム」「更年期プログラム」ともに継続して利用したいという声があがったことから、4月1日より本導入を開始する運びとなりました。青木あすなろ建設とLIFEMは、引き続き働く女性が感じている健康課題改善のサポートをはじめ、職場全体の理解促進を図り、より自分らしく輝ける職場づくりを推進していきます。<青木あすなろ建設が導入するプログラム概要>青木あすなろ建設でスタートする「月経プログラム」と「更年期プログラム」では、女性のカラダやココロに関する理解や知識を深める婦人科医師監修のセミナー動画を男女問わず全社員向けに提供します。また、産婦人科に特化したオンライン診療サービス『ルナルナ オンライン診療』を活用し、婦人科受診による月経随伴症状やPMS、更年期に伴う症状の改善を支援します。<各プログラム詳細>I. 「月経プログラム」・FEMCATION※2セミナー/「女性のカラダ知識セミナー」女性のライフスタイルの変化や女性のカラダの仕組み、月経随伴症状などについて、医師監修のセミナー動画を提供・オンライン診療を活用した婦人科受診と低用量ピルの服薬支援開始日:2024年4月1日(月)オンラインによる婦人科診療および、PMSや月経困難症の改善策のひとつである低用量ピルの処方・配送II. 「更年期プログラム」・更年期の基礎知識セミナー更年期症状に関する心身の不調などの基礎知識について、医師監修のセミナー動画を提供・オンライン診療を活用した婦人科受診と漢方薬等の服薬支援開始日:2024年4月1日(月)オンラインによる婦人科診療および、更年期症状の改善策のひとつである漢方薬などの処方・配送◆青木あすなろ建設株式会社 管理本部人事統括部 働き方改革推進室担当者からのコメント建設業は男性が多い業種ですが、当社は土木・建築部門で働く女性技術者が年々増えています。女性社員を対象とした「健康に関する研修」と「意識調査」を実施したところ、7割以上の女性が「女性ホルモンの変化によるパフォーマンスの低下を感じたことがある」と回答しているものの、周囲に相談できず我慢したり、月経や更年期は病気ではないと受診や相談をためらう人も多くみられ、また、9割近い女性が男性にも女性の健康課題への理解・浸透を切望していることがわかりました。『ルナルナ オフィス』のサービスは、当社のニーズにマッチし、セミナー動画は男女問わず月経や更年期の理解を深め、心理的安全性の高い職場の醸成に繋がると考えております。当社は女性特有の健康課題やライフイベントが、女性のキャリア形成と密接なことに着目し、社内のヘルスリテラシーを深化させると共に、多様な人財が活躍できる職場環境を創造してまいります。※1 フェムテック:女性(Female)と技術(Technology)を組合わせた造語。女性が抱える健康課題をテクノロジーの力で解決するもの。※2 FEMCATION(R):エムティーアイの登録商標。FEMALE(女性)とEDUCATION(教育)を掛け合わせた造語。複雑かつ多様性のある女性のカラダとココロについて正しく学ぶ機会を創出し年齢や性別を問わず社会全体で寄り添いあえる環境を目指す理解浸透プロジェクト。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月08日40代後半からイライラすることが増えた私。最初は、疲れがたまった精神疲労だと深くは考えずにいましたが、だんだんささいなことでいら立つ日々が増えるばかり。特に仕事中の人的ミスにイライラが募り、周囲に当たってしまうこともしばしばありました。このままではダメだと思い、考え方と生活習慣を変えてみました。私が実践している超簡単なイライラ解消法を紹介します。「肺活」で自律神経を整えイライラ解消肩凝りから来る頭痛に悩まされ針治療に通院したとき、「呼吸が浅いせいで免疫力が下がっている」と言われました。さらに、呼吸が浅いせいで自律神経が乱れがちになり、イライラが増えて、それが肩凝りの原因につながっているとの指摘もありました。深い呼吸を心がけるようにアドバイスを受け、その後、実践したのが「肺活トレーニング」です。鼻から息を吸って口から2倍のスピードで息を吐くだけの簡単トレーニングで、朝晩の気が向いたときに1日数回実行しました。深く呼吸することにより自律神経が整うとのことで、精神が落ち着き、深い眠りにつけるようになったことは大きな収穫でした。 その他に肺活で心がけたことは、猫背を改善するために意識的に背筋を伸ばすことや、イライラしたときに深呼吸をして気を静めるなど、誰にでもできる簡単なことばかりです。その後、肺活トレーニングのおかげで、生活のイライラは少しずつ改善された気がします。イライラしたときに深呼吸して一拍置くことで、周囲とのコミュニケーションは断然良くなりました。イライラがMAXになる前に吐き出す50歳を過ぎて仕事の責任が増え、周囲に弱音を吐けずにどうしても我慢してしまうことがあり、自分の中で消化不良を起こしてしまうことが多くなりました。そんなときに、更年期による体調不良も重なり、仕事や生活のイライラで息が詰まりそうな時期がありました。どうにもならなくなり同年代の女友だちに相談したところ、友だちが実践しているストレス解消法を教えてもらい、試しにおこなってみました。それは、自分の中のマイナス要素を手紙に書き出し封をするという、手紙セラピーです。方法はいたって簡単で、とにかく自分の中にあるストレスや思いを紙にひたすら書き出すだけです。マイナス感情を言語化することでイライラが整理されて、自分を見つめ直すことができました。今でも、イライラがマックスになる前に、定期的にストレス要因を紙に書き出してそのまま封印しています。それを机の引き出しにしまって、気持ちが整理された1カ月後あたりに見返したりしています。そうすることで、自分のストレスとうまく付き合っています。ハッピーをインプットしてポジティブ脳に日常のイライラを解消するために実践したことが2つあります。2つともアファメーション(肯定的に自己暗示をかけること)を活用したもので、脳にハッピーになることをインプットしてポジティブ脳にするものです。1つ目は、笑顔になれる写真や言葉をプリントアウトして、よく目にする壁に貼り付けることです。自分ではどうにもならないことで落ち込んだりイライラしたときに、パッと見ただけで笑顔になれるものがあると気分が晴れます。これは最強のアナログスキルで、笑顔になれるものを脳にインプットする機会を増やすことで、ポジティブな考えへと脳が勝手に働いてくれるとのこと。参考にした本に書いてありました。2つ目は、笑うと幸せになると言われているように、生活の中の「笑い」を増やしたことです。例えば、笑える映画やバラエティ番組を観たり、ワクワクするような本を読んだりすることを、気分が晴れないときやイライラしたときに実践しています。調べたところ、簡単な気分転換になるだけでなく、笑いには免疫力を高める効果もあるそうです。この2つの方法は、実業家ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』を読んで実行したことです。2つともすごく簡単に実行でき、イライラを解消するのに効果的だと実感しています。まとめ年を重ねるごとに、更年期による体の不調があちこちに出てくるだけでなく、精神的な負担まで背負うことを、身をもって痛感しています。実際、「短気は損気」というように、一時は仕事のイライラが原因で会社の同僚との人間関係がうまくいかなくなったこともありました。更年期のイライラなどの改善法にはいろいろありますが、自分の体と末永く付き合うためにも、薬に頼らない方法で対処していきたいと思ってます。そのためにも、自分でできる超簡単なイライラケアを実践して、ストレスとじょうずに向き合うことを心がけるようにしています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/いずみ(54歳)独身。コロナ禍を機に、人生における健康の大事さを実感し、里山に移住し田舎暮らしを楽しんでいる。
2024年04月08日更年期なんて言葉はまだまだ未来の話だと思っていたのですが、あっという間に突入してしまいました。気持ちはまだまだ若いつもりなのですが、体は正直で50代に差し掛かりさまざまな不調を感じるようになりました。私が更年期症状を緩和のためにおこなったことを紹介します。更年期真っただ中更年期と自覚するようになったのは、49歳のころからです。心身ともにいろいろな症状が出始めました。症状は人によってさまざまだと聞きますが、私の場合は以下のような症状が出ました。朝、目が覚めてもなかなか起き上がれない仕事に行く元気が出ない動悸ホットフラッシュカッとのぼせる気がするぼーっとして仕事でミスをしてしまう不安な気持ちに突然襲われる目が乾く(ドライアイになってしまう)食後やたら汗をかく急にイライラしてしまう料理をするのが本当に面倒時々「揺れた?」ということがある鏡を見ると落ち込む同期だった友人に話を聞いたりするうちに、「更年期」というワードが出てきて婦人科へ行くことにしました。婦人科で漢方薬の処方とプラセンタを注射婦人科は女性専門(付き添いでも男性は外で待っています)の女性の先生だけのところに通っています。同じ女性の先生のほうが、気持ちをわかってもらえると思い、ネットで調べて見つけた病院です。とても気さくで同じ犬好きの先生ですし、信頼して通っています。「そろそろ子宮頸がん検診もね〜」など提案してくれるのもうれしいです。婦人科には2カ月に1度通い、漢方薬の処方とプラセンタ注射をしてもらっています。漢方薬は血の巡りを良くする効果がある「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」を毎食後2袋(6粒)服用しています。漢方薬は即効性は感じませんでしたが、漢方薬を飲み始めて半年ぐらいたったころ、少し体がラクになった気がしたので、続けて飲んでいます。私の更年期症状の場合、プラセンタ注射は毎日でも良いと先生に言われていますが、少し婦人科が遠いので2週間〜1カ月に1度は行くようにしています。私が打ってもらっているプラセンタ注射は更年期障害に保険適用しているので、1回500円というのもお得感を感じます。中には毎日、注射をしに来る患者さんもいらっしゃるそうです。プラセンタ注射を打った次の日の朝は、すっきり目が覚めるという効果を感じています。女性ホルモンと似た働きをするサプリも服用中漢方薬とプラセンタ注射に加えて、婦人科ですすめられた「エクエル」というサプリも飲んでいます。大豆イソフラボンが女性ホルモンと似た働きをするというので、1カ月に1度購入して毎日飲んでいます。最初は婦人科で購入していましたが、市販されているため、私は定期お届け便で購入しています。飲むタイミングは特に決まっていないようですが、婦人科の先生は「寝る前がオススメ」と言われたので、寝る前に飲むようにしています。「エクエル」も飲むと体がラクになる気がします。また、婦人科の先生の友人も飲んでいると聞いたのが安心材料となり、飲み続けていますまとめ人生100年と考えると今はちょうど折り返し地点です。半世紀生きていますから自分の体や生活のことなど見直す良い機会でもあると、思うようになりました。そういえば婦人科の先生にも「お誕生月までには子宮頸がん検査もしましょうね」と言われていたことを思い出しました。いつも気にかけてくださる婦人科の女医先生には、感謝です。更年期と共存しながら、楽しいアラフィフの日々を送っていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/takaramomo(52歳)2021年に歯科助手を退職し、現在はWebライターとして活動中。夫と生まれる前から反抗期の25歳の娘、宝物わんこの桃太郎くんが唯一の癒やし。好奇心旺盛なアラフィフゆえ寺・国内地理・城郭・日本茶・救急救命指導員・アマチュア無線など多数の資格を保持。
2024年04月06日更年期ケアの「ちぇぶら」発起人で、更年期トータルケアインストラクターの永田京子氏がSurfvoteで課題提起。更年期を正しく理解するための学校教育の必要性について寄せられたコメントを紹介します。SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)はこのたび、「中学校の義務教育で「更年期」を学ぶことを導入!あなたはどう思う?」というイシュー(課題)について3月31日に投票が終了しましたので結果をお知らせします。中学校の義務教育で「更年期」を学ぶことを導入!あなたはどう思う?イギリスでは、中学校で「更年期」について教えることが義務化されています。しかし、日本では義務教育の中で月経や妊娠について学ぶことはあっても「更年期」について学ぶことはありません。個人により症状は異なるものの、「更年期」により、性ホルモンの低下から自律神経が乱れ、急に汗をかく、動悸がする、眠れない、うつ気分になるなど、心や体が思い通りに行かなくなることがあります。また「更年期離職」や「更年期うつ」など深刻なケースにつながるおそれもあります。家庭や地域をはじめ、「更年期」で辛い思いをする人たちを支えるために、日本でも中学校の義務教育で「更年期」を学ぶことは必要でしょうか。更年期トータルケアインストラクターの永田京子氏がSurfvoteで課題提起、Surfvoteで意見投票を集めました。投票の詳細イシュー(課題):中学校の義務教育で「更年期」を学ぶことを導入!あなたはどう思う? 調査主体:社会デザインプラットフォーム Surfvote(Webサービス)調査対象:Surfvote上でアカウントを持つユーザー調査方法:Surfvote上でアカウントを持つユーザーが投票投票期間:2024年1月11日〜2024年3月31日有効票数:69票投票結果とコメントの紹介(一部抜粋・原文ママ)賛成する 43.5%更年期は、女性の一生の中で重要な時期です。月経が止まり、ホルモンバランスが変化することで、さまざまな身体的・精神的症状が現れます。しかし、日本では、更年期について正しく理解している人は少ないのが現状です。そのため、更年期の症状に悩んでいる人も多く、適切な治療を受けていない人も少なくありません。条件付きで賛成する 43.5%家庭によっては親に訊きにくいという事情もあるだろう。ネットで情報収集をしようにも、殊にこうしたデリケートな問題において、子どもが真偽不明の情報に沢山触れてしまうことは望ましくない。性教育の一環として取り扱うことに賛成。また、更年期についてのみならず、性にまつわる教育全般が、現状深刻なレベルで不足していると思う。どちらともいえない 5.8%中学生の世代で更年期を学んだとして理解できるのか、関心が伴っているのか不透明。もっと学ぶべきものが多くあると思うので、他の内容と精査する必要がありそう。条件付きで反対する 0% 反対する 2.9%まだ理解できない気がする。何となくそういうものがあるんだというのを知っておくのはいいかもしれないが、それをあえて時間とって教えるほどではないかなと。社会人の入り口くらいでしったほうが自分ごととして捉えやすそう。その他 1.4%入れてもいいと思いますが、それ以外にフォーカスするべきことがありすぎると思います。思春期を迎えて体が変わっていっていること、妊娠や出産、生理のこと、性教育、膣のことなどなど。とくに生理の知識がなくて、不妊になる女性が増えてて、私もその一人。そちらの方が知りたかったです。わからない 2.9%学校じゃなくて家庭で教えるのでいいんじゃないのかな。当事者からの教えになるかもだけど、自身のことを知ってもらう必要があればすべきじゃないのかな。教えないならそれに見合った対応が得られないけど仕方ないよね。このイシューを執筆した 永田 京子氏更年期ケアの「ちぇぶら」発起人。更年期トータルケアインストラクター。更年期からのウェルビーイングをテーマに活動している。著書は『はじめまして!更年期(青春出版社)』『ちぇぶら体操(三笠書房)』『ふりまわされない!更年期(旬報社)』ほか。YouTube「ちぇぶらチャンネル」、Voicyパーソナリティ。 執筆したイシュー一覧→ あなたの意見・投票を社会のために活用しますSurfvoteでは社会におけるさまざまな課題や困りごとを「イシュー」として掲載し、どなたでもすべてのイシューを読むことができますが、アカウント登録をすると各イシューに投票したりコメントを書いたりできるようになります。私たちは、みんながさまざまな社会課題を知り、安心して自分の意見を言える場を提供したいと考えています。また、そこで集められた意見は、イシューの内容に応じて提言書に纏め関係省庁や政治家へ提出することもあります。 Polimill株式会社Polimill社は社会デザインプラットフォーム【Surfvote】を運営・提供するICTスタートアップ企業です。Surfvoteは現在、一般社会についての社会課題と各地方自治体の抱える社会課題(Surfvoteローカル)を掲載。ひろくみんなが意見を言える場を提供しています。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させたいと考えています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月05日乳児の子育てに明け暮れた30代を経て、子どもがやっと幼稚園に入園。ひとりの時間を何年も前から待ち遠しく感じていたのに、40代に突入した途端に体の変調に振り回され、ひとりを楽しむ余裕がなくなりました。最初はそのことを夫に隠しながら過ごしていたのですが、夫に素直に話したことで気持ちが穏やかになり以前より生活しやすくなったので、それについてお話しします。朝起きた瞬間に決まる体調私の場合、調子の良い日と調子の悪い日が朝起きた瞬間に決まります。調子の良い日はさくさくと自分のしたいことに取り組めるのですが、調子の悪い日はずっと横になっていたい気分。予定があるときはどうにかこうにか自分を鼓舞してタスクをこなすのですが、そういう日は家事も必要最低限のことしかできません。前日の疲れが抜けなかったり、生理前だったり、理由がわかるときはまだ納得しながら過ごすことができます。しかし理由がわからないときは、もやもやしながらただただするべきことをなんとかこなす状態に。それが負の気持ちを助長し、「私って必要な存在なのかな」「なんでここにいるのだろう」と自己否定を繰り返してしまいます。子どもに八つ当たりしてしまうことも多くなっていきました。食生活を見直してみたものの…食生活を改善したら体調がすこぶる良くなったという話をママ友から聞いたので、まねできるところは私も取り入れてみようと思いました。具体的には、添加物がたくさん入っている調味料は避ける、市販のドレッシングを使わない、めんつゆは自分で作る。また、老化や肥満につながるGI値(食品が含有する糖質が体に吸収される度合いを示す値)が高いパスタや白米、パンなども控えるようにしました。しかし、頑張ってはみたものの、しなければならないことがかえって増えて自分の首を絞めることに……。子どもはそんな私を見て、「ママの作ってくれる料理なら何でもおいしいよ」と気をつかってくれましたが、私はどんどん追いつめられていき、おまけに特に体調が改善することもなかったため、食生活を変えることはやめてしまいました。体調について夫に打ち明けたところ…朝早く出社し夜遅くに帰宅する夫は、ジェットコースターのようにアップダウンする私の体調に気付くことなく過ごしていました。私自身も迷惑を掛けたくないので、土日は体調が悪い日も無理して体調が良いように装って過ごしていました。しかしある日、生理前のおなかの痛みがひどくて夕飯が作れない状態に。子どもには、冷凍庫にあるレンチンで済ましてもらい、夫には素直に体調が良くないので夕飯を作れなかったと話しました。夫は子どもからなんとなく私が体調に浮き沈みがあることを聞いていたようで、「無理しなくて良いよ」と。その日から、土日はごはんを作ってくれたり、洗濯をしてくれたり、進んで家事をしてくれるようになったのです。まとめ病院で診てもらっても健康診断でもハッキリした原因がわからない体の変化に振り回されていた40代前半の私。60代の友人に相談すると、「私もそういうときがあった。更年期ではないか」と言われ、ついに私も更年期が始まったのかと妙にふに落ちた部分がありました。今は、自分の体調に背伸びすることなく、その日の体調に合わせてできることをこなす日々です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/徳 衿唯(40歳)最近夫が「サウナー」になり、誘われるのでついていったある場所で「ロウリュウ」を体験。サウナの醍醐味を体感し、「サウナー」一歩手前な専業主婦。
2024年04月02日糖質の摂取量を気にするだけでできる「糖質制限ダイエット」に、46歳のときに挑戦しました。結果は、心身の不調の連続で効果なし。さらに遺伝子検査では、驚愕(きょうがく)する事態になりました。糖質制限ダイエットに挑戦これまで、さまざまなダイエットに挑戦してきましたがことごとく失敗。40代後半に突入し、代謝は落ちるばかりで体重も徐々に増加。自己流の食事制限では体重が落とせず、なんとかしなければと体形を気にする毎日でした。そのときに流行していたのが、糖質制限ダイエット。メディアでも頻繁に取り上げられ、ストレスなく続けられる、むくみが取れる、美肌効果が期待できるなどとても魅力的に見えるダイエット法でした。糖質オフ麺や糖質カットに特化した食材なども通販サイトやスーパーで手軽に購入できるため、挑戦しやすそうだなと興味を持つように。「たんぱく質の制限がないなら大好きなお肉はたくさん食べられるし、この方法なら私にも続けられるかも」 と、挑戦することを決心しました。体に異変が…めまいや無気力が続く糖質制限ダイエットでは、1日の糖質摂取量を70〜130gほどに抑えることが推奨されています。やるなら徹底的にしたい! そんな性格の私は「1日の糖質摂取量は70gを目指そう」 と決心。その日からは、グルテンフリー食材を中心に生活を始めました。糖質制限生活はすぐに体重の変化へとつながり、最初の1週間は絶大な効果を実感できました。「いつも3日で飽きてしまうダイエットも、これなら続けられそう」 と、評判通りのストレスの少なさにやる気は増すばかり。このまま糖質を制限する生活をすれば、さらに体重が減ると期待し、糖質制限ダイエットを続行しました。しかし、その後は体重の減少がストップ。さらには、寝つきも寝起きも悪くなり、めまいや立ちくらみ、無気力状態といった体の不調が出ていました。しかし、季節が夏だったため、「夏バテ気味だなぁ」 と自己判断。体重の変化もない状況でしたが、停滞期だと思い込み、ダイエットと体の不調が関連しているとは疑いもしませんでした。ある日、ダイエットをしていることは伝えず、体の不調があることを友人に相談したところ「更年期なんじゃない?」 とアドバイスを受けました。年齢的に更年期障害に当てはまる気がしたため、内科を受診することにしました。遺伝子検査で衝撃の事実が!内科を受診した結果、更年期障害だろうということで、ホルモンバランスを整える漢方が処方されました。「これで少しはマシになるかな……」 と、糖質制限ダイエットをしながらの通院生活の始まりです。体重は停滞したままでしたが、太ることはなかったので、糖質制限生活のおかげで現状を維持できているのでは? と思うようになっていました。しかし、体の不調は改善する気配なし。このとき初めて、糖質制限ダイエットが影響しているのではないかと考えるようになりました。次の受診で、主治医へ糖質制限ダイエットをしていること、そのころから体の不調が出ていることを伝えました。すると「糖質制限に不向きな体質の可能性もあるから、遺伝子検査をしてみたらどう?」 と進められ、実施することに。結果は、糖質制限ダイエットには向いていない体質であるという驚愕の事実が判明。更年期障害かもと疑っていた不調は、糖質制限生活をやめた途端に改善したのでした。まとめこの一件を経験して、体調がおかしいなと感じたら多方面から不調の原因を考えること、主治医にも詳しく相談することが重要だと実感させられました。また、今回はたまたま遺伝子検査をするまでに至りましたが、自分の体質を知ることで今後の体調管理に生かせるため、とても良い機会でもあったと思っています。迫る50代に備えて、今後も心身の健康を大切にしていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田あいみ先生(Zetith Beauty Clinic 医師)美容外科、美容皮膚科、予防医学(栄養療法)、アンチエイジング専門医。Zetith Beauty Clinic 、東京美容外科沖縄院にて勤務。トライアスロン日本代表の経歴を持ち、⾃分がアスリートであることも⽣かしつつ、美と健康のスペシャリストとして「中からと外からの美と健康」を信念に、外から(美容医療)だけでなく、中から(分子栄養学、予防医学)の美と健康の権威として多くの文化人、芸能人、アスリートからの信頼も厚い。著書に、「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介された「アスリート医師が教える最強のアンチエイジング」(文藝春秋社)がある。著者/ささきなみ(37歳)体力の衰えを感じ、年齢に抗うなにかを始めようと摸索中のアラフォーです。趣味はキャンプ。自然の中で飲むお酒を楽しみに日々を頑張っています。健康や夫婦生活についてなど、アラフォー世代の気になる体験談を執筆中です。
2024年04月01日2023年の夏、犬の散歩の途中に見かけたラジオ体操の集まり。私もやってみたいと思ったものの、朝は忙しく集まりに参加することはできないため、自宅でラジオ体操をすることにしました。運動不足は良くないとわかっていても、本格的に運動を始めるのはちょっと勇気がいる……というアラフィフの私でも、ラジオ体操は始めやすく続けやすい運動でした。朝の散歩で見かけたラジオ体操2023年の夏は猛暑で、毎朝犬の散歩をしている私も困っていました。ある日、少しでも涼しい時間帯に散歩しようとそれまでより早い時間帯に公園に行きました。すると、どこからともなく人が公園に集まって来るではないですか。何の集まりかと犬の散歩をしながら見ていると、それはラジオ体操の集まりでした。朝の6時半、太陽の下でのラジオ体操はとても気持ちが良さそうで、それから毎日、通り過ぎるたびに私もラジオ体操に参加したいと思うようになりました。ただ、朝は犬の散歩や子どものことで忙しいので集まりに参加することは難しいです。そんなときNHKのEテレでもラジオ体操の番組があることを知り、朝の散歩から帰ってきた後、テレビを見ながらラジオ体操をすることにしました。たった5分間程度ですが、ラジオ体操をすると全身がほぐれた感じがして、気分もスッキリ。小学生以来もう何十年もラジオ体操とはご無沙汰でしたので、こまかい動きや順番は忘れていましたが、TVに映るインストラクターの動きを見ながら、見よう見まねでラジオ体操をおこないました。それ以来、平日の朝は番組の時間になるとテレビのチャンネルをNHKのEテレに変えて、テレビの前でラジオ体操しています。もちろんひとり。番組が始まる6時半はちょうど夫の出勤後で、かつ子どもが起きてくる前なので、誰の目を気にすることもなく伸び伸びと体を動かすことができます。また忙しい朝でも、5分程度なので家事の隙間におこなっています。午後にもラジオ体操、平日は1日2回に最近は朝の体操のほか午後にもラジオ体操をしています。先日、在宅勤務をしている知り合いが午後のテレビ体操の時間には体操をして体を動かすようにしていると言っていたことを思い出し、私も午後もしようと思いました。私の場合、午後はテレビがない部屋で仕事をしているため、NHKラジオのアプリ「らじる★らじる」を利用しています。午後はちょうど体がだるくなってくる時間帯、そして子どもが学校から帰って来る前にラジオ体操を実施。子どもが帰宅した後は習い事の送迎や夕方の家事で忙しくなるので、体操が気分転換となって、もうひと頑張りすることができます。私の場合、午前中は出掛けることも多いですが、午後は基本的に子どもが学校から帰って来ることも考えて家にいるので続けやすいです。実は以前も運動不足が気になりYouTubeのヨガ動画にも挑戦したのですが、数日で挫折してしまいました。ラジオ体操と同じように自宅でできることはよかったのですが、時間が決まっていなかったことで習慣化することができませんでした。今回は時間を決めていることで日常生活にうまく組み込むことができています。ラジオ体操でも立派な運動習慣以前、ラジオ体操は健康に良いと聞いたことがあります。先日改めてラジオ体操の効果についてネットで見てみると、数分のラジオ体操でも、継続すれば運動習慣となることがわかりました。ラジオ体操には第一と第二がありますが、第一は筋肉や関節をほぐすことが期待でき、ラジオ体操第二はジャンプが多く筋肉や骨の強化に効果的だそうです。在宅ワーカーの私はずっと座っていることが多く、肩凝りになることもよくあったのですが、最近は肩凝りを感じることが少なくなりました。また、体だけでなく心への影響も大きいのではないかと感じています。家事や仕事の隙間時間にラジオ体操で全身を動かすことにより、気持ちもリフレッシュできているからです。今私は47歳ですが、今後更年期が本格的になって来て感情が不安定になった場合にも、ラジオ体操は良いのではないかなと思いました。なおラジオ体操をおこなう際、私は一つひとつの動きをキレ良く指先までしっかり伸ばすこと、呼吸をしながらおこなうことを意識しています。以前習っていたヨガでも呼吸が大事、一つひとつのポーズを意識して丁寧にすることが大事と習ったので、ラジオ体操でも意識しています。まとめラジオ体操を始めてから半年近くがたちます。体重の変化や見た目の変化はないけれど、体操をした後は体も心もスッキリして、イライラが減った気がします。更年期をじょうずに乗り切るためにも、これからも続けていきたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/はるひび(46歳)小学生の娘を持つ母。在宅ワークのため、運動不足になりがち。最近、骨伝導イヤホンを購入。早起きして、好きな音楽やラジオを聴きながら近所の公園を散歩している。
2024年04月01日歌手でタレントの渡辺美奈代が30日に自身のアメブロを更新。更年期の症状や更年期に高まる健康リスクを調べることができる“更年期ドック”を受けたことを報告した。この日、渡辺は「先日更年期ドックを受けてきました」と報告し「ホテルライクな清潔感あるクリニックと女性スタッフの皆さんのおかげで安心して受けることができました」とコメント。「気になっていた検査の結果は」と述べ、自身のYouTubeチャンネル『渡辺美奈代のMinayo チャンネル』の動画を紹介。動画では「総じてとてもよかった」と検査結果について医師から伝えられていた。続けて更新した「チーム日光浴」と題したブログでは「ポカポカ陽気で日光浴が気持ち良さそう」と述べ、外で寝そべる愛犬達の写真を公開。「少し暑いくらいですね!」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年03月30日40代半ばになり、イライラや動悸、息切れ、腰痛などの不調を感じるように。それに加えて運動らしい運動もせずなまり切っていた体に嫌気が差して、思い切ってヨガを始めてみました。無理なく運動できるのが心地良く、心にも良い影響を与えているのか、「お母さん、最近ニコニコしてるね」と子どももうれしそうです。そんな私の体験談をお伝えします。1時間半のレッスンで幸せな気分に子どもが幼稚園に通いだしたら始めようと思っていたヨガ。明日やろう明日やろうと思っているうちに、子どもはいつの間にか小学2年生。それに40歳を過ぎたころから腰痛が出てきて、家事をしていても立っているのがつらく、しばらくソファで横になってしのいでいました。このままではダメだと自分を奮い立たせ、近くのヨガ教室をのぞいてみることに。まず驚いたのは、私よりもはるかに年上の方たちが難なくポーズを決めていること。私も負けていられないと必死でついていっていたとき、「私の言葉の前には、“よかったら、”と付いていると思ってくださいね。無理なことはしないようにして、自分と向き合ってください」とインストラクターさんが温かい言葉をかけてくださいました。1時間半のレッスンはあっという間に終わり、今後の説明を聞いている間もフワフワとなんとも言えない高揚感と心地良さで、幸せな気分でした。週1回のリラックス効果で身も心もスッキリヨガ教室はついていけるのか不安でしたが、基本的には簡単なポーズばかりだったのですぐになじめました。それに、あれほど痛かった腰がレッスンの最中は気にならなくなっていました。自分で運動をしようとするとつい激しい運動をしてしまいがちで、どうしても腰に負担がかかってしまいます。しかし、ヨガでは少しずつゆっくりと体をほぐしていくので、1時間半も体を動かしているのに休むことなく続けられました。それに、もし痛みが出たとしても休息のポーズでしばらく休める安心感がありました。普段なかなか自分の体と向き合うことがないので、目をつぶって自分自身と向き合うことで自律神経が整えられ、最近気になっていた息切れや動悸も治まるような気がしています。呼吸法で心が安定してイライラが減少また、ヨガの呼吸法も役立ちました。若いときはイライラするのは生理前だけだったのに、最近は常にイライラしていて子どもにきつく当たることもありました。また、少し体を動かすだけで息切れや動悸がして外に出るのもおっくうに感じていました。ヨガを始めてから心が安定したのかイライラする頻度が少なくなってきたような気がします。また、無理なくゆっくり体を動かすため、息切れや動悸が大分改善されてきました。普段でもなんとなく息苦しく感じたときは、呼吸法を取り入れて家でも実践しています。まとめハードなスポーツと違って、ヨガは自分の体と相談しながらゆっくりおこなえるので、運動をほとんどしたことがない人や痛みがある人でも取り入れやすいと感じました。また、呼吸法を取り入れながら体を動かすことで心が落ち着き、イライラや動悸などの更年期特有の症状が軽減されるような気がします。これからも無理をせず、自分の体をいたわわりながら続けていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。著者/りんごちゃん(45歳)大阪府出身のアラフォー世代。制作会社勤務を経てフリーライターに。40歳を過ぎてますますやせにくい体質になり、ダンスを始めるも激しすぎて挫折。最近のんびりと体を動かせるヨガにはまり中。
2024年03月27日ホルモン補充療法は、つらい更年期障害を改善する治療法です。しかし、更年期障害にもさまざまな症状があります。ホルモン補充療法はどんな症状に効果があり、どんなメリットがあるのか。また、副作用などのデメリットはないのか。治療方法や費用のことなども含めて、産婦人科医の沢岻美奈子先生に教えてもらいました。教えてくれたのは…監修/沢岻美奈子先生(沢岻美奈子 女性医療クリニック院長)2013年1月に女性スタッフだけで乳がん検診をおこなう沢岻美奈子 女性医療クリニック開院。2022年の1年間で神戸市乳がん検診を約2500件、地元企業様の会社検診や自己検診も含めると約3100件の乳がん検診を実施する。患者さんとのやりとりと通じて日常の診察で感じ考えることを、専門医目線で正しい医療情報としてInstagramに毎週投稿している。ホルモン補充療法(HRT)って何?女性は更年期(45~55歳ころの閉経を挟んだ約10年間)になると、ホルモンのバランスが崩れて生理が不順になり、人によっては心身にさまざまな不調が現れます。他の病気を伴わない不調を「更年期症状」と言い、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と呼びます。更年期障害の一番の原因は、女性ホルモン「エストロゲン」の急激な低下です。ホルモン補充療法とは、少量のホルモンを補うことでエストロゲンの減少程度を緩やかにし、更年期障害を改善する治療法です。生理が順調でも、30代に比べて疲れやすい、眠りの質が落ちたなどの体調の崩れを感じる場合は、更年期症状が出ているケースかも。そういう場合にもホルモン補充療法を受けることで落ち着く場合がよくあります。誰でもできる治療なの?ホルモン剤には若干血液を固まりやすくする働きがあるため、脳卒中や心筋梗塞、冠動脈疾患などの既往歴がある人、喫煙者や血液をサラサラにする薬を内服している人はホルモン補充療法を受けられません。過去に子宮体がんや乳がんを経験した人は、場合によっては受けられないことがあります。これらの人で更年期障害で悩んでいる場合は、婦人科を受診して症状に合わせた漢方薬を処方してもらう方法があります。また、高血圧や糖尿病の人や肥満の人、家族に子宮体がん・乳がんを経験した人がいる場合には、病態が悪化する可能性があるため慎重な投与が必要です。最初にしっかり検査をし、医師とよく相談しましょう。ホルモン補充療法の方法は2つホルモン補充療法には主にエストロゲンだけを補う方法と、エストロゲンとプロゲステロンを併用して両方を補う方法があります。エストロゲンだけを半年以上使うと、子宮内膜が増殖して子宮体がんのリスクが高まることが知られています。そのため、子宮のある人には、内膜の増殖を防ぐ働きがあるプロゲステロンを併用します。併用により、子宮体がんのリスク軽減が可能です。手術で子宮を摘出した場合には、子宮がんの心配がないので、エストロゲンだけを補う方法で治療をおこないます。ホルモン補充療法の薬の種類と費用ホルモン補充療法の薬には、飲む・貼る・塗るの3タイプがあります。貼る、塗るタイプは、飲み薬に比べると胃腸や肝臓への負担がかからず副作用が少ないですが、かゆみ・かぶれなどが出る場合があります。飲むタイプは手軽に用いることができて便利ですが、胃腸や肝臓に負担がかかることがあります。他にも、腟がかゆい・乾くなどの症状がある場合には、腟に入れる錠剤を処方する場合も。また、更年期の症状に対応した漢方薬を併用する場合もあります。どの薬を用いるかは、患者と医師で相談して決めます。いずれの薬も家で自分で用いますが、症状の確認や薬の処方などのために2〜3カ月に1回程度の通院が必要です。ホルモン補充療法は保険適用で、薬代は病院や使用する薬剤によって異なりますが、だいたい月に2,000〜3,000円。漢方薬と併用する場合は、4,000〜5,000円程度です。どんな症状に効果があるの?ホルモン補充療法で不足していたエストロゲンが補充されると、乱れていた自律神経のバランスが整い、多くの症状が改善します。主に下記の効果があり、それに伴ってイライラや気持ちの落ち込みが改善するケースも多くあります。・ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)や発汗などの改善・動悸など自律神経系の不調の改善・閉経後骨粗しょう症の予防と改善・萎縮性腟炎や性交痛などの改善・悪玉コレステロールの低下・コラーゲンを増やし、皮膚や粘膜に潤いを与える・胃がんや大腸がんなどがんのリスクの低下更年期になるとコレステロールは自然に上がりますが、ホルモン補充療法をすると下がることが知られています。胃がんや大腸がんなどのがんリスクも低下しますが、これについてははっきりした原因はわかっていません。それでも、女性のがんで2番目に多い大腸がんのリスクが低下するのは、うれしい効果と言えるでしょう。薬の使用し始めに副作用が出ることがホルモン補充療法に重大な副作用はありません。使用を始めたときに下記のような副作用が現れることがありますが、多くは薬の頻度や量を調節することで1〜3カ月で治まります。・不正出血・乳房のハリや痛み・おりもの・下腹部のハリ・吐き気 など・ごくまれに血栓症を引き起こすことがある副作用の多くは薬の頻度や量を調節して改善できます。特に不正出血は多く見られますが、深刻な問題につながることは稀です。ただし、更年期以降、特に閉経後には子宮体がんの発症リスクが高くなります。月経と異なるタイミングで予定外の出血があった場合は、子宮体がんの検査を受けてみることをおすすめします。ホルモン補充療法で乳がんリスクが上がる、は間違い!日本女性の9人に1人が罹患すると言われる乳がん。40代後半から増えて、60代が一番多いのが特徴です。乳がんのがん細胞の60~70%は、エストロゲンの影響を受けて増殖するため、エストロゲンを補うホルモン補充療法が乳がんリスクを上げるのではと懸念する声が多くあります。しかし、2004~2005年に厚生労働省研究班が調査をおこない、ホルモン補充療法経験者が乳がんになる危険性は、ホルモン補充療法未経験者の半分以下だったという結果を公表しています。その後の研究でも、ホルモン補充療法が乳がんの発症に与える影響は、肥満やアルコール摂取、夜勤の仕事などが与える影響と同程度の小さいものであることがわかっています。ホルモン補充療法の始めどきはいつ?40代になって、生理が不順になったり体調に変化を感じたりしたらホルモン補充療法を検討しても良いでしょう。不調が軽いうちに始めることで、比較的スムーズに改善できます。しかし、めまいがしたから耳鼻科を受診して……と遠回りしている期間が長いと、症状が悪化して改善まで長引いてしまうことも。更年期世代で体の不調を感じたら、まずは婦人科を受診し、検査をしてみることをおすすめします。ホルモン補充療法にやめどきはあるの?数年前までは、乳がんリスクへの不安などから「ホルモン補充療法の上限は5年程度」や「60歳ぐらいになったら終わりどきを見つけよう」などと言われてしました。しかしその後、さまざまな調査で、乳がんのリスクが高くないこと、ホルモン補充療法を長くやっている人に健康被害がないことなどがわかってきて、やめどきについての考え方も変わってきています。今は女性の平均寿命が伸び、更年期である50代以降の人生が長くなりました。本人が「症状が改善したのでやめます」というのであれば、それもまったく問題ありません。でも、症状が続いていて、ホルモン補充療法を続けることで症状が改善し、定期的な検査でも問題ないのであれば、期間に上限を設けなくて良いというのが、最近の専門医の間での認識です。まとめ更年期障害の期間や症状は、人によって大きく異なります。やめどきを自分で決めることができるのは、女性にとって大きな安心と言えるでしょう。ただし、更年期を長く快適に過ごすためには、定期的な検診を受けることが欠かせません。自治体や職場の健康診断などをじょうずに活用していきましょう。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/かきの木のりみ4つの編集プロダクションで紙媒体の編集をしつつWebの学校に通い、Webと紙両方の編集に携わるようになって約20年。スポーツは見るのもやるのも好きなのだけど、最近はすっかり見るほうに……。著者/監修/沢岻美奈子先生2013年1月に女性スタッフだけで乳がん検診をおこなう沢岻美奈子 女性医療クリニック開院。2022年の1年間で神戸市乳がん検診を約2500件、地元企業様の会社検診や自己検診も含めると約3100件の乳がん検診を実施する。患者さんとのやりとりと通じて日常の診察で感じ考えることを、専門医目線で正しい医療情報としてInstagramに毎週投稿している。
2024年03月26日ブレインスリープが3月1日・2日に実施した「Will Conscious Marunouchi 2024 まるのうち保健室 ~私と向き合う時間~」のステージプログラムに、放送作家・コメンテーターの野々村友紀子さんと睡眠専門医の井坂奈央医師が登場。女性の睡眠に関するトークセッションが行なわれました。■睡眠専門医「睡眠時間は削らない!取るべき時間という認識を」同イベントは、、3月8日の国際女性デーと、3月15日の世界睡眠デーに向けて開催。トークセッションは、働く女性の象徴的存在として、野々村さん自身のこれまでのライフステージと睡眠の関連性を振り返りながら「女性の睡眠力の上げ方」を井坂先生と共にディスカッションしました。日本人の平均睡眠時間は7時間22分というデータが出ていますが、野々村さんは「朝起きたらお弁当づくり、夜は子供が寝た後、せっかく一人の時間ができても、どうしても気になって細かい家事や雑務をしてしまい、7時間眠れたらいい方で、基本的には5~6時間の日が多い」と、睡眠時間は日々平均以下であることを告白。これに対して井坂医師は「一般的に睡眠時間は削ってしまいがちだが、(睡眠は)取らなければいけないものと認識してほしい」と睡眠を意識的に取ることの大切さを訴えました。野々村さんは、芸人だった10代後半から20代は寝溜めができると信じ、寝不足でも元気だったそう。しかし、放送作家になった後は仕事量も増え、十分な睡眠時間が確保できず、辛い時期があったと振り返りました。結婚後の妊活時期は、意識的に仕事を減らし、毎日同じ時間に起床して基礎体温の計測をするなど、一番眠れていた時期だったと語りいます。しかし出産後は一気に寝ることができず、疲労やストレスをぬぐいきれない日々が続きました。イライラが募ることで情緒不安定になり、夫が外食に行ったと聞くだけで、涙が溢れたこともあると打ち明けました。40代後半に突入すると、突然、寝ようと思っても眠れなかったり、夜中に目が覚めたりすることが出てくるなど、更年期を意識し始める出来事が多くなった野々村さん。井坂医師は、「睡眠の質を上げるために、15時までに20分ほどの仮眠を取ったり、自身の睡眠を調べてみることなどが有効」とアドバイスしました。(フォルサ)
2024年03月25日アサヒグループ食品は、3月8日の国際女性デーにあわせて、30〜50代の働く女性を対象に「女性の働き方と女性特有のゆらぎ症状への実態調査」を実施しました。■長く働きたい意向の女性がいる一方で、健康面の悩みや将来への不安も近年、世間では「女性の働き方」が話題になるなど、女性たちが昔よりも自分のキャリアを意識して、自由なライフプランを設計しやすくなってきました。しかし、働くことに前向きな思いとは裏腹に、「女性特有の体調の変化」が仕事への影響を及ぼしてしまうことも。そこで今回、30〜50代の働く女性に、自身の働き方や体調の変化、今後のキャリアについて調査を実施。何歳まで働きたいか、働く目的、働く上での悩み、感じている更年期障害についてなど幅広く質問しています。また、更年期障害や体調のケア関連で職場に欲しい制度や、近年注目されている「フェムケア」「フェムケアフード」の認知度も調査しています。■働く目的は「生活のため」が大多数。50代は人との繋がりや楽しさもまずは、30〜50代女性たちの働き方について調査。働くことの目的は各世代「自分の生活のため(30代:84.4%/40代:87.3%/50代:89.8%)」が大多数でした。年代ごとの傾向も見られ、50代は「人との繋がりを持つため(27.5%)」「働くことが楽しいから(22.2%)」といったポジティブな理由を選択した人が、30代・40代と比べて多い結果となりました。現在の生活や老後のためのお金を稼ぐことが目的で働いている人が多い中でも、社会的自立を目指して働いている人もおり、社会の中での女性の役割の意識が、昔と比べて変化してきていることがうかがえます。■約半数が定年付近まで働きたい!生涯現役派は12.4%に何歳まで働きたいか聞いた質問では、多くの企業で定年とされる「〜60歳(19.4%)」「〜65歳(27.8%)」と回答した人が全体の約半数を占めました。「生涯働き続けたい」と回答した人も12.4%いました。結婚や出産など、ライフステージの変化にかかわらず仕事を続けたいと回答した人は全体の約7割。今後も社会における女性の活躍が期待できます。■日本は女性の活躍が進んでいないと感じる人は95%に世界と比較したとき、日本は女性の活躍が「進んでいると感じる(4.6%)」と回答した人はごくわずか。理由としては「男性よりも給与が低い(30代:41.9%/40代:38.6%/50代:44.3%)」「家事・育児と仕事を両立できる制度が整っていない(30代:39.5%/40代:45.2%/50代:40.7%)」等に票が集まりました。ライフステージの変化に関わらず仕事を続けたい女性が多い今、給与や制度もブラッシュアップが求められていると考えられます。■30代約4割、40代約6割、50代約7割が更年期障害を自覚続いて、女性特有のゆらぎ症状や更年期障害について調査。更年期障害と感じる症状を自覚している人は、30代は38.9%、40代は63.3%、50代は68.9%と、年を重ねるごとに増える傾向がわかりました。具体的な症状としては「疲れやすさ、息切れ(30代:20.4%、40代:31.9%、50代:34.7%)」が全年代で1位に。50代の2位は「寝つきや睡眠の質の悪化(25.7%)」だった一方で、30代の回答率はわずか5.4%。年代によって、感じやすい症状にも変化があると考えられます。日常において最も悩まされている更年期障害について聞いたところ、コントロールが難しい更年期障害ならではのつらい体験談が多数寄せられました。<更年期障害で困っていること10選>・次しようとしていた仕事を思い出せない(東京都・30歳)・PMS症状がひどくなってきた(大阪府・34歳)・疲れやすく、子どもと沢山遊べない(神奈川県・37歳)・汗をかきやすく、社内での温度調整が困る。人に合わせないといけないので(大阪府・41歳)・朝方に目が覚めてしまうので仕事中に睡魔に襲われる(神奈川県・45歳)・いつどこで発生するかわからない、予測できないこと(大阪府・46歳)・ちょっとしたことで子どもにイライラして当たってしまう。後で猛省するが、子ども達の心が離れていかないか心配(茨城県・49歳)・突然、ざわざわと気持ちが落ち着かなくなる(神奈川県・56歳)・お客様との打ち合わせ中にホットフラッシュが起きてしまうこと(埼玉県・57歳)・疲れやすく、仕事が終わり帰宅しても、何もする気が起きない(東京都・58歳)■更年期障害対策1位「睡眠の改善」。対策していない人は「方法を知らない」更年期障害を自覚している人のうち、対策を行っている人は約6割という結果に。1位は「睡眠の改善(30.9%)」、2位は「運動(29.8%)」、3位は「入浴・温活(28.1%)」で、基本的な生活習慣を見直すことで対策している人が比較的多い結果となりました。対策をしていない人も3割以上いました。その理由としてはそもそも「対策方法を知らないから(44.1%)」が1位。正しい対策方法を知ることで、更年期障害が楽になる場合もあるかもしれません。更年期障害の悩みについて相談する相手がいる人は約6割でした。相談していない人にその理由を聞いたところ、「相談して解決するとは思わないから(41.7%)」「相談が必要なほど気にしていないから(29.6%)」という声がありました。■働き続ける上での不安1位「体力不足」2位「健康維持」、5位に「更年期障害」今後働き続けるにあたって心配なことの全体の1位は「体力不足(53.4%)」、2位は「健康維持(49.0%)」でした。「更年期障害(27.0%)」は5位で、働く上での不安な要素の一つになっていることがわかります。年代別で見ると、健康面への不安は年を重ねるごとに増していく傾向もうかがえます。■「フェムケア」認知度は19.8%、「フェムケアフード」認知度は8.4%更年期障害対策としてサプリメントの服用や病院の受診などがある中で、「フェムケア」の認知度を調査しました。「知っており、使用している」または「知っているが、使用はしていない」と回答した人の割合をフェムケアの認知度とすると、19.8%。年代別で見ると30代は24.6%、40代は18.1%、50代は16.8%でした。また、「フェムケアフード」の認知度は8.4%で、30代は13.2%、40代は5.4%、50代は6.6%という結果に。健康面への不安がより大きいのは50代でしたが、「フェムケア」「フェムケアフード」の認知度は30代の方が高く、50代にはあまり知られていないことがわかります。■職場に更年期障害関連の制度が欲しい人は半数以上に職場に更年期障害・フェムケア関連の制度を導入してほしいと思う人の割合は半数以上でした。中でも「更年期障害、ゆらぎ症状による休暇制度(27.2%)」と回答した人は約3割でした。「ゆらぎ症状」とは、ホルモン量の増減によって起こる様々な症状のこと。その重さも人によって異なります。予防しにくい症状だからこそ、休める制度が欲しい人は多いと考えられます。■年齢を重ねても自分の人生を楽しんでいそうな憧れの女優ランキング最後に、年齢を重ねても人生を楽しんでいそうな、憧れの女優を回答してもらいました。1位は石田ゆり子さん(35.6%)、2位は松嶋菜々子さん(10.6%)、3位は篠原涼子さん(4.8%)という結果になりました。◇【選んだ理由】1位:石田ゆり子(35.6%)・年齢を重ねても、柔らかく可愛らしいイメージのままだから(大阪府・39歳)・無理をしていない、自然体な雰囲気があるから(熊本県・46歳)・きれいでいきいきしているように見えるから。憧れの存在(神奈川県・56歳)2位:松嶋菜々子(10.6%)・歳を重ねてさらにきれいになっているから(千葉県・32歳)・いくつになってもきれいで上品な人だから(東京都・32歳)・家族も大事にしていると感じる。公と私をしっかり分けているイメージがある(愛知県・48歳)3位:篠原涼子(4.8%)・いきいきと仕事をしているので(大分県・31歳)・いつまでも若々しく、人柄が変わらないから(福岡県・40歳)・いつまでも美しいから(千葉県・48歳)■【調査概要】「女性の働き方と女性特有のゆらぎ症状への実態調査」調査期間:2023年12月13日〜14日調査対象:全国の30代〜50代の働く女性計500名調査方法:インターネット調査調査会社:ネオマーケティング(エボル)
2024年03月25日ベッドに入れば数分で寝付いていた私。それが47歳ごろ、不眠が気になり始めました。あるときを境にベッドに入ってから1時間以上寝付けない日が増加。早く寝なければと焦れば焦るほど目がさえてしまい、朝方まで苦しんだことも。ちょうど生理不順が気になりだしたころに起こったことから、もしかしたらこれが更年期症状の1つなのかと大きなショックを受けました。そんな不眠を克服した私の体験談です。更年期という現実を突き付けられた電車の中でもすぐに眠れるなど、若いときから寝付きの早さは自慢でした。しかし、47歳になったころから今まで体験したことのないような寝付きの悪さを感じるようになってきたのです。最初は3~4日に1回ほど寝付きの悪い日があり、コーヒーの飲み過ぎかな?と思ったりしていました。昔から眠いのに眠れないという経験をしたことのない私にとって、これが不眠だということさえ気付かなかったのです。しかし、そんな日が続くようになり、夜が憂うつになるほど眠れない苦しさを感じるようになりました。不眠を感じる少し前に生理不順が気になり婦人科に相談に行ったときに、「そろそろ更年期だろう」と言われたことから、これが更年期障害の1つなのかと考えるようになったのです。それまではまだまだ若いと思っていた私に更年期という現実が突き付けられた出来事でした。不眠改善のための努力を重ねたけれど…不眠を克服したいことから「更年期とはどういうものなのか?」 「それに伴う不眠のメカニズムは?」などネットや本でいろいろ調べ始めました。そこで更年期には女性ホルモンのエストロゲンの低下が原因でホルモンバランスが崩れること、そしてホルモンバランスの崩れと連動して自律神経のバランスも崩れることなどを知りました。自律神経という言葉はもちろん知っていましたが、健康そのものだった私にとって、自律神経がこれほど人間のさまざまな営みに大きく影響しているものだということも初めて知ったのです。自律神経のバランスの崩れにより入眠状態になかなか入れないということもやっと理解することができ、自律神経を整える努力をしました。例えば寝る1時間前は部屋を薄暗くしてまったりとした時間を作ったり、寝る前にお風呂に入らない、夕食は満腹になるまで食べない、枕を変えるなど良いと言われることをいくつも試してみました。しかし思ったような結果はなかなか出ませんでした。とうとう見つけた!不眠の克服法早く眠らなければと思えば思うほど焦ってしまい、ますます眠れない日々が続きました。そんなとき、あるコラムに目が留まったのです。そこには、更年期はネガティブになりやすく、眠る直前は頭を空っぽにするとスムーズに眠れると書いてありました。コラムの筆者はジグゾーパズルをすると頭が空になってスーッと眠れたとのこと。たしかに私もベッドに入ると不安や心配ごとなどネガティブなことばかり考えていたので「これだ!」と感じました。そこでYouTubeの朗読がおもしろいと聞いたことがあったので、ベッドに入ったらすぐにイヤホンで朗読を聞くようにしたのです。すると今までぐるぐる頭の中を駆け巡っていたネガティブなことも消え、朗読に聞き入ってしまうことに気付いたのです。1日目から1時間程度の朗読を最後まで聞くことなく、今ではほとんど最初の5分ぐらいで寝付いてしまうようになりました。あれから3年近くたっていますが、今も毎日朗読を聞きながら寝ています。まとめ私の不眠は、更年期による睡眠への影響と不安定な精神が原因だったのだと思います。そのため、ベッドに入ると寝付きが悪く、眠れないと「あれはどうしよう……」「私ってダメだな……」などネガティブなことばかりが頭を駆け巡ってしまうという始末。考えまいと思ってもそれを止めることはできませんでした。私は他のことに意識を向けることがポイントだったのです。今では「朗読を聞く」=「眠る」というルーティンにうまくハマったようです。ネガティブなことを考えることがなくなったため、精神的にもとてもラクになりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。著者/Sakura(49歳)子どもは独立し今は夫と2人暮らし。大好きなアクセサリー作りを仕事に。収入は少ないけど好きなことなので意外と気に入っている。
2024年03月24日テレ東では、あす24日午後4時から「テレ東フェムテック委員会【生理!妊娠出産!更年期!世界の女性の悩みSP】」を放送する。国際女性デー(3月8日)に合わせた番組では「日本とどう違う?世界の女性のお悩みぶっちゃけ」をテーマに25ヶ国の事情を大調査する。2020年に放送した『生理CAMP2020』で多くの女性が悩みを抱える生理にまつわる情報をイチ早く特集し、SNSや各メディアを中心に大きな反響を呼んだ。そこで、これまで閉じた世界で扱われるイメージのあった“女性の性と健康”に関する話題をあえてオープンに取り上げ、前向きなイメージで発信すべく同番組が2022年にスタート。配信コンテンツ、地上波特番などを経て、今年2024年は国際女性デーがある3月に放送。日本と世界25ヶ国の性教育から生理、妊娠、避妊、出産、更年期までの事情を大調査し、黒沢かずこ(森三中)、庄司智春(品川庄司)、ゆうちゃみらをスタジオに迎え、世界各国の女性のお悩みをぶっちゃけながら、明日から使える、ためになる情報を発信し、さまざまな悩みや価値感に寄り添っていく。今回の放送では、親子で受ける日本の小学校や受けない権利もあるアメリカの性教育、スウェーデンで逆に心配になった性教育など世界の性教育を特集。また、いつか訪れる?気になる更年期についての悩み、世界の生理事情、「妊娠・出産どうしてる?」、女性特有の悩みをテクノロジーで解決することを目指す、今話題の「フェムテック」(フィーメール×テクノロジー)として世界から集まったフェムテックグッズなども紹介していく。プロデューサーの工藤里紗氏は「日本への外国人旅行客も増えてきたということで、ずっと気になっていた外国女性の方々のカラダや健康のお悩みを大調査!すると、国や文化が違っても女性たちの悩みや知りたいことに共通点がたくさん!一方で、国の教育や制度には大きな違いが? 『フェムテック』を入り口に、生理、妊娠、出産、避妊、更年期、性教育など日本と外国の違いを調べると、さまざまな課題と同時に同じ悩みを持つ同じ人間としてのつながりも感じるように。カラダや健康のことはプライベートなこと。皆が皆オープンに語るものではないと思う一方、知ることによって何かがラクになったり、医療機関の受診につながることも。知ることは、何かの第一歩。そんな「知る」きっかけを番組で気楽に楽しんで見ていただけたらと思います!お一人で、家族で、パートナーと…どうぞ!」とコメントしている。
2024年03月23日更年期になると多くの女性が体調を崩し、長期間、更年期障害に悩む人も少なくありません。そんなとき、頼りになるのがホルモン補充療法。しかし、この療法は乳がんの発症率を上げるとの説もあります。それは本当なのか、私たちはどうすれば良いのか、産婦人科医の沢岻美奈子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/沢岻美奈子先生(沢岻美奈子 女性医療クリニック院長)2013年1月に女性スタッフだけで乳がん検診をおこなう沢岻美奈子 女性医療クリニック開院。2022年の1年間で神戸市乳がん検診を約2500件、地元企業様の会社検診や自己検診も含めると約3100件の乳がん検診を実施する。患者さんとのやりとりと通じて日常の診察で感じ考えることを、専門医目線で正しい医療情報としてInstagramに毎週投稿している。ホルモン補充療法(HRT)とは多くの女性は更年期(45~55歳ころの閉経を挟んだ約10年間)を迎えると、女性特有の症状が現れます。さまざまな症状の中で他の病気を伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言います。更年期障害の一番の原因は女性ホルモン、特に「エストロゲン」の減少です。ホルモン補充療法(HRT)は、このエストロゲンを補うことで、更年期障害を改善する治療法です。ただし、高血圧や糖尿病の人や肥満の人、家族に子宮体がん・乳がんを経験した人がいる場合には、病態が悪化する可能性があるため慎重な投与が必要です。過去に子宮体がんや乳がんを経験した人は、場合によっては受けられないことがあります。また、脳卒中や心筋梗塞、冠動脈疾患などの既往歴がある人、喫煙者、血液をサラサラにする薬を内服している人は、血栓症(血の塊が血管を閉塞して障害が生じる病気)を引き起こす可能性があるためホルモン補充療法を受けられません。乳がん細胞は女性ホルモンで増殖する!?厚生労働省が発表した「全国がん登録罹患数・率 報告 2019」によると、日本女性に一番多いがんが「乳がん」です。女性のがん罹患部位1位乳房2位大腸3位肺4位胃5位子宮日本女性の9人に1人が乳がんに罹患すると言われ、40代後半から増えて、60代が一番多いのが特徴です。乳がんのがん細胞の60~70%は、エストロゲンの影響を受けて増殖します。乳がん細胞が体の中で生存していく上で、エストロゲンなどの女性ホルモンが欠かせない存在となっているのです。そのため、エストロゲンを補うホルモン補充療法と乳がん発症リスクの関連が、長く懸念されてきました。乳がん発症リスクは、未経験者の半分以下実は、20年ほど前に海外で「ホルモン補充療法によって乳がんの発症が増加する」という報告がありました。当時、日本でも新聞などで大きく取り上げられたため、このフレーズが一般に広まったと言われています。しかしその後、その研究対象となった約1万6,000人の女性たちは、喫煙率や肥満率、高血圧率が高いなど、最初から乳がんなどのリスクが高い人ばかりだったことがわかりました。日本では2004~2005年に厚生労働省研究班が調査をおこない、ホルモン補充療法経験者が乳がんになる危険性は、ホルモン補充療法未経験者の半分以下だったという結果を公表しています。その後の研究でも、ホルモン補充療法が乳がんの発症に与える影響は、生活習慣病や夜勤の仕事などが与える影響と同程度、つまりとても小さいことがわかっています。乳がんのリスクよりも、つらい更年期障害の症状を改善するメリットのほうが大きいと考えられています。ホルモンの併用で子宮体がんリスクも心配なしホルモン補充療法には、主にエストロゲンだけを補う方法と、エストロゲンとプロゲステロンを併用して両方を補う方法があります。エストロゲンだけを半年以上使うと、子宮内膜が増殖して子宮体がんのリスクが高まることが知られています。そのため、子宮のある人には、内膜の増殖を防ぐ働きがあるプロゲステロンを併用します。併用により、子宮体がんのリスクはなくなります。手術で子宮を摘出した場合には、子宮がんの心配がないので、エストロゲンだけを補う方法で治療をおこないます。ホルモン補充療法後は毎年の乳がん検診が大切!ホルモン補充療法の有無にかかわらず、更年期世代は乳がんの発症が多い年ごろです。40歳以降は2年ごとの乳がん検診を受けることが大切です。見逃しを防ぐためにも、マンモグラフィーと超音波検査の併用がおすすめです。ホルモン補充療法を受けた後は、毎年乳がん検診を受けることで安全に療法を続けることができます。10年間検診を受けず、60歳で乳がんが発見された女性の話以下は沢岻美奈子先生が実際に診察した、ある女性のケースです。その女性は60歳のとき、沢岻先生の医院で初めて乳がん検診を受けました。すると、マンモグラフィーで左乳房にひきつれが見つかり、超音波検査でも13mmの腫瘍が確認され、乳がんであることがわかりました。沢岻先生が診断結果を伝えると女性は「ホルモン補充療法を10年くらい受けているんですけど大丈夫ですか?」と聞いたそうです。なんと、その女性は10年の間一度も乳がん検診をしていなかったのです。先生は「ホルモン治療を始めた50歳から定期的に検診を受けていたなら、もっと早く、乳がんが小さいうちに見つけられたはず。そう思うと、本当に残念でなりません」と言います。がんは早期発見・早期治療ができれば、それほど恐れることはありません。このような悲しいケースに陥らないためにも、定期的な検診を欠かさないことが大切です。まとめ乳がん検診は、地域の婦人科医院ではおこなっているところはほとんどありません。自治体や職場の定期検診のタイミングを逃さず、しっかり利用することが大切。個人的に検診を受けたいときには、全国の検診(健診)センター、乳腺クリニック、総合病院、大学病院、がんセンターなど、乳腺外科のある病院に連絡してみましょう。自分自身を守るために、定期的な検診を習慣にしたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/かきの木のりみ4つの編集プロダクションで紙媒体の編集をしつつWebの学校に通い、Webと紙両方の編集に携わるようになって約20年。スポーツは見るのもやるのも好きなのだけど、最近はすっかり見るほうに……。著者/監修/沢岻美奈子先生2013年1月に女性スタッフだけで乳がん検診をおこなう沢岻美奈子 女性医療クリニック開院。2022年の1年間で神戸市乳がん検診を約2500件、地元企業様の会社検診や自己検診も含めると約3100件の乳がん検診を実施する。患者さんとのやりとりと通じて日常の診察で感じ考えることを、専門医目線で正しい医療情報としてInstagramに毎週投稿している。
2024年03月22日目が疲れるからスマホの代わりに本を読む、老眼鏡ではなくルーペを使う。目をいたわっての行動がもしも見当違いだったら……。「目は大切だという認識はあっても、何をするのが目にとって正しいことなのかまでは意外と理解されていないようです」こう話すのは眼科医の平松類先生。新著の『名医が教える 新しい目のトリセツ』では、間違った目のケアをしているため、やっているのに役に立たなかったりかえって逆効果ということもあると説く。「よくある間違いが、目薬のさし方です。目薬をさした後、目をパチパチさせる人が多いのですが、それでは涙が分泌されて薬の成分が流れてしまい、副作用を招くだけといったことになりかねません」(平松先生、以下同)副作用の内容は目薬で異なるが、たとえば緑内障の目薬の副作用には不整脈や眠気などがあるという。また、眼底検査の重要性についても意外と知られていない。「緑内障、糖尿病網膜症、網膜色素変性症は失明原因のトップ3です。これらに共通することは、初期の段階ではほとんど症状が出ないこと。症状が現れるのは末期の段階で、その時点ではすでに手遅れともいえるのです」たとえば眼精疲労は脳のストレスが原因で起こるのだが、その症状は、頭痛、肩こり、イライラなど、更年期障害にも似ている。ところが、更年期障害だと思って目を放置していると、緑内障など重篤な目の病気に気づかないまま悪化させることもあるのだそう。「特に近視の人は、緑内障や網脈絡膜萎縮といった視力が欠ける病気のリスクが高く注意が必要です」視力が落ちているのに、眼鏡を使用しない人も、知らず知らず目に負担をかけていることに気づいていないという。「目は開いているだけで自動的にピントを合わせようと働きます。なので、ピントが合っていないと目だけでなく脳にも負担がかかっているのです。ところが、『眼鏡をかけると視力が低下する』などと勘違いしてかけないままでいると、さらに視力は低化してしまいます」今回はよくある間違った習慣を紹介。【1】テレビ、スマホ視聴はブルーライトの影響で視力が落ちるから、夜は代わりに本を読むのがいい?テレビやパソコン、スマホの長時間利用は目によくないと考えて、読書に切り替える人がいる。確かにスマホなどのほうが負担は多い。ただし、本も暗いなかで近くを見続けると、ピント調節をする毛様体筋を酷使する。本を読む場合は、照明をつけて明るくし、本から目を離して読むのが正解。【2】眼精疲労がひどいと、定期的に眼鏡を外したほうがいい?眼鏡をしていてもいなくても、目を開けている限り目は常にピントを合わせようと働く。つまり眼鏡を外したからといって必ずしも目が休まるわけではない。むしろピントが合わないまま中途半端に見えていると、脳が映像処理をしようとし、疲弊して、肩こりや頭痛などの全身症状につながる。目が疲れたときは、遠くを見たり、目をつぶるようにするのがよい。【3】帰宅したら手と一緒に目も必ず洗ったほうがいい?そこまでする必要はない。花粉症の季節に目のアレルギー症状が出て洗うのだろうが、目を洗いすぎると逆に目の表面を潤している涙の成分が流れて目が傷つき、視力低下やさまざまな目の病気を招きやすくなる。洗眼薬を使う人もいるが、専用のカップが不潔だと本末転倒なので、注意したい。【4】紫外線カットのためには、黒いサングラスを使うのが正解?UVカットサングラスを使うことはいいが、黒いグラスがいいとは限らない。黒のほうが確かに見える光はカットできるが、実はUVカット自体の機能は、色によっての違いがないからだ。黒いグラスだと歩きづらいなど不便に感じることがあるのなら、自分が使いやすくて見やすい色合いのサングラスを使用するのがよい。【5】旅行に行ったら、意識的に遠くを見るようにしたほうがいい?旅先に行くことは、目と脳を同時に刺激してくれる。精神的にもリラックスするため視野が広がり、ふだん気づかなかったような細かいものや広い範囲まで見えるように。また、ふだんよりもたくさん歩くことで脳が刺激されて視力がアップする。いつもとは違う道を歩くだけでも視力アップにつながる。【6】老眼鏡は恥ずかしいので、たまにルーペ(拡大鏡)を使うのでいい?テレビのCMなどで登場するルーペ(拡大鏡)と老眼鏡は異なるもの。ルーペの機能は拡大することで、老眼鏡の機能は焦点を合わせることなのだ。使用する目的が違うため、あくまでも拡大して見たければルーペ、しっかりと焦点を合わせて見たければ老眼鏡と使い分けることが目にとって正しい。必要に応じて併用するのもあり。【7】視力検査の結果がよいので、目に問題はないと思ってよし?失明原因のトップ3である緑内障、糖尿病網膜症、網膜色素変性症は、末期まで顕著な症状が現れず、本人が気づかないうちに進行していることが少なくない。これらは視力検査ではなく、眼底検査をしなければ結果がわからないことが多い。特に、頭痛や肩こりなど不定愁訴を「更年期障害のせい」と思い込むのは危険。中年期以降は視力検査だけでなく、眼底検査も定期的に。【8】段差が見えづらいだけでもすぐに眼科にかかるべき?高齢になると、視力の低下がひどくなる前に色合いの差がわかりにくくなり、段差が認識しにくくなることがある。これは白内障の症状で、ほうっておくと転倒したり、踏み外して転びやすくなるなどけがのリスクも上がる。特に青色が見づらく、ガスコンロの青い火に気づかず袖に引火するような事故が起こったり、階段の色がわからなくて踏み外したりも。白内障を放置すると、ほかの目の病気につながる場合も。ちょっとでも困ったら眼科を受診したい。【9】ドライアイだが、一日に目薬を何度もさしても大丈夫?現代人に多いとされるドライアイ。目の表面の水分が蒸発して乾いた状態になることで目の保護が壊れ、ほうっておくとピントが合いにくくなり、眼精疲労、イライラ、頭痛、肩こりなどの不調を引き起こすように。だからといって、目薬のさしすぎも禁物。目薬に含まれる防腐剤が刺激物となって目を傷つけ、視力低下を招くことがある。【10】コーヒーは抗酸化作用があって目にいいらしいので、1日に5杯以上飲むのもあり?コーヒーには抗酸化作用があり、目の血管にもよい作用をしてくれるが、一方でカフェインの刺激が強すぎると眼圧が上がりやすくなり、緑内障などのリスクにつながる。目のためには一日3杯程度におさめたほうがよい。意外な勘違いや思い込みを直して、正しい目の取り扱いを学ぼう。
2024年03月21日年を取って、シミやシワ、中年太りなど、見た目が衰えただけでなく、体力の低下や自律神経の乱れなど、見えない部分も衰えてきました。中でもやっかいなのが「いびき」。同じ部屋で眠る人に迷惑をかけているのに、無意識なので、自分ではどうすることもできません。「いびきはどうすれば治るのか?」調べてみると、いろいろなことがわかりました。最初は大したことはないと思った私は以前からいびきをかくことがありました。しかしそのほとんどは、調子に乗ってお酒をたくさん飲んで、すっかりむくんだ状態で寝たのが原因。大量のアルコールで鼻の粘膜まで腫れ上がり、大口を開けて寝たら、舌が落ちて喉をふさいで大いびきといった感じです。ところが、娘に「お母さんいびきがうるさいよ」と言われた日は、何の心当たりもありませんでした。そもそもアルコールは、ここ数年口にすらしていません。だからその後も「お母さん、昨日は怪獣がいるかと思ったよ」と笑われても、まったく自覚がなかったので、「またまた。大げさに言って私をからかってるのね」と、娘の指摘を無視していたのです。しかしある日、そのせいで私はとんでもない恥をかくことになりました。それはいつもの美容院での出来事。私は、カットの前のシャンプー中に、前日の睡眠不足もあって、ついウトウトとまどろんでしまいました。するとその瞬間、まるで大きな豚が「ンゴゴゴゴ!」と鼻を鳴らしたような爆音に飛び起きたのです!なんとそれは、自分自身の「いびきの音」でした。もう、いびきをかいたのが恥ずかしいのか、そのいびきに飛び起きて頭のタオルをすっ飛ばしたのが恥ずかしいのかよくわからないまま、私はその足で薬局に走りました。最初に買ったのは「口閉じテープ」ところが薬局に駆け込むところまではよかったのですが、お目当ての「いびき」のコーナーがわかりません。しばらくは「風邪コーナー」の、喉薬の棚の周りをグルグルしていましたが、それらしきものは見つかりませんでした。本当なら、ここで薬局の人に聞けば良いのですが、「いびきの薬を探しています」と言うのが恥ずかしい……。いくらおばさんになったとはいえ、「ああ、あなたいびきかいてるんですね」などと思われたくはなかったのです。そこでスマホで調べると、就寝時に開いた口をふさぐ「口閉じテープ」というものを発見。しかしこれまたマスクコーナーや絆創膏コーナーには置いてなくて、結局、数分お店を徘徊し、やっとホットアイマスクなどの雑貨のコーナーで数個並んでいるのを見つけて購入することができました。使用方法は、寝るときに口を閉じ、その上からしっかりとテープを貼るだけというもの。正直、かなり乱暴な対処法だと思ったのですが、「こんなに簡単にいびきが止まるなら」と喜んで使用しました。翌朝、テープは剥がすのが痛いほど、しっかり口をふさいでくれていたようで、「これで私もいびきから卒業したわ」と自信満々だったのですが、娘から言われたひと言は……「お母さん、まだいびきかいてたよ」でした。いびきには2種類ある!?意を決して「口閉じテープ」を購入し、一晩中口をふさぐという、決して快適とは言えない睡眠も受け入れたのに、私の「いびき」はまったく改善されなかったのです。この結果に、「もしかして私のいびきは想像以上に深刻な状態なのでは?」と、いよいよ追いつめられた私は、娘に詳しく自分のいびきの様子を聞きました。すると私のいびきの音は口からではなく鼻の奥から「ゴゴゴゴゴ」と聞こえているとのこと。そこでネットで調べてみると、私のいびきは、口を開けたときに舌が落ちて気道をふさぐ「喉いびき」ではなく、口を閉じていても鼻の奥が詰まることによって音を出してしまう「鼻いびき」だということがわかりました。そこで「鼻いびき」についてネットで詳しく調べたところ「エアコンなどにより鼻の中が乾燥した状態になると、鼻が詰まる傾向になりいびきをかくことがある」という内容を発見しました。この鼻の粘膜の炎症は、身に覚えがありました。朝起きると鼻の奥が痛かったり、鼻の奥が不快で鼻をかむと、鼻血が出ていたからです。そこで今度は、風邪薬のコーナーで「鼻拡張テープ」を買って再チャレンジ。エアコンの直撃を避け、加湿器も付けたことで、結果は、まだまだ音は漏れますが、以前よりかなり静かになったと言われ、とりあえずひと安心しました。まとめその後も、娘に私の睡眠の様子を詳しく聞くと、時折口を大きく開けて「喉いびき」もかいているとのこと。もちろんこちらは「口閉じテープ」で対処できるのですが、もっと根本的な対応も必要かと最近は考えております。そこで今頑張っているのが「ダイエット」。首周りに脂肪がつくようになると、ますます気道を圧迫していびきをかくらしいのです。実は、ここ数年激太りをした私にとって、これが一番心当たりのあるいびきの原因。更年期で疲れやすくなったのを理由に、食べて寝ての運動不足の日々を繰り返してきたつけが、いびきとなって現れたかと思うと反省しきりです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/高島雅之先生(たかしま耳鼻咽喉科院長)日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2007年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。「宇都宮スリープセンター」を併設し睡眠医療にも携わる。テレビやラジオなどメディアでも、いろいろなジャンルにおいて医療情報を発信。著書に『専門医が教える鼻と睡眠の深い関係鼻スッキリで夜ぐっすり』(クロスメディア・パブリッシング)があり、Amazonのカテゴリー7つで1位を獲得。イラスト/おんたま著者/タカハシさん(54歳)お菓子作りとマンガを描くことが趣味のアラフィフ。ここ10年で15kgも太ってしまい、医師から健康診断の度に「死ぬぞ!」と脅されている。
2024年03月20日「食べたら、歯を磨きなさい」。毎日子どもたちにしつこく言ってきた言葉なのに、まさか自分が歯周病に!? 歯の定期健診で初めて「軽い歯周病です」との診断が下り、現在は定期的に通院しながら歯ブラシ指導や歯周ポケットの数値測定、クリーニングなどをしています。長年同じように口腔内のケアをしてきて問題なかったのに、急にどうしちゃったの? 原因を調べてみると、口腔内の変化と更年期が関係していることがわかりました。女性には3回訪れる歯周病の危機「丁寧に、抜かりなく」を心がけてきたプラークコントロール(歯垢を除去して歯に付着しないようにすること)。そのおかげか、これまで一度も指摘を受けたことはなかったのですが、先日半年ぶりの定期健診でかかりつけ医から「軽い歯周病です」との診断が下されました。そう言われてみると、このところ朝起きると口腔内のねばつきが気になることがありました。でも、どうして急に? ケア自体は長年変わっていないはずなのに。一体自分の体に何が起きているのかと気になってかかりつけ医に確認したところ、女性には歯周病の危機が3回訪れるそうです。それは「思春期」「妊娠中」「更年期」とのこと。更年期真っただ中の私は、歯周病の危機真っただ中なのだと、ドキリ。実は、これらのライフステージにおいては、女性ホルモンにゆらぎが生じやすいらしいのです。ホルモンバランスが崩れることで唾液の量が減少し、歯周病菌や虫歯菌が増殖するということでした。唾液の量と歯周病の関係とは同じ口腔ケアをしていても、女性ホルモンが変化することによって唾液の量が減少し、虫歯や歯周病のリスクが高まることがあるとわかり、歯周病になってしまった原因が見えてきました。そうなると気になってくるのが、唾液の量が減少することと虫歯や歯周病にはどのような関係があるのかという点です。かかりつけ医によると、唾液には、虫歯菌が作り出す乳酸を中和する働きがあるそうです。また唾液に含まれる成分の中にはカルシウムやリン酸などの無機質があり、これらは食べ物の酸によって溶け始める歯の表面を元の状態に修復する力があるとのこと。さらに、虫歯菌の栄養素となる食べかすを洗い流す洗浄作用まであって、口腔内を健康に保つために、唾液がいかに重要なのかがわかりました。更年期に入り、唾液の量が減るだけでなく、イライラや不安を感じたり緊張や不眠に悩まされるようになったりしていました。たしかに唾液の量は減少し、気が付くと口の中はカラカラ。女性ホルモンの減少やストレスにより、更年期真っただ中の今、歯周病になってしまったのだとわかりました。更年期とダイエットの組み合わせは歯周病の大敵?そして、40代後半から基礎代謝が低下し体重が落ちにくくなり、万年ダイエット中という現状も、実は口腔内にとってはあまり良くないことを聞きました。糖質をとりたくないので、朝食はコーヒーのみだったのですが、咀嚼することで唾液が出るため、朝に出るはずの唾液量が減っていて、そのことも歯周病リスクが高まる原因の1つになっていたようなのです。更年期とダイエットという組み合わせは、口腔内にとっては非常に良くないので、これからはこまめな水分補給と適度な運動、量を加減しつつ栄養バランスの良い食事を3食とるようにしようと決めました。まとめかかりつけ医によると、歯周病が進行すると歯周病菌が歯肉や骨の組織にまで感染が広がり、口臭も発生するそうです。最悪の場合、歯を抜かなければならなくなったりすることもあると知り、軽度の今が大事なんだと改めて思いました。更年期に入り、体に無理がきかなくなってきているのに今までと同じような生活をしていたので、こうやって思いがけない症状が出たのだと思います。よくかんで食べて、咀嚼回数を増やすこと。水分をこまめにとり、口腔内をカラカラの状態にしないこと。今まで以上に歯磨きに時間をかけて、磨きにくい奥歯の頬側を意識して磨くこと。ガムをかむこと。疲れをためず、無理はしないこと……。こうしたかかりつけ医のアドバイスを実践中です。定期健診も半年に1度から3カ月に1度にしてもらいました。歯周病のリスクを専門家にチェックしてもらって、健康な唾液を保てるようにしたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。イラスト/サトウユカ著者/みうママ(50歳)昨年閉経を迎えた更年期ママ。泣く、怒る、時々笑う。喜怒哀楽の激しさに拍車がかかる日々。思春期の娘VS更年期の母という戦いに明け暮れている。パパと息子の男性陣は戦々恐々。地雷があちこちに埋まっているファミリー。家族は夫、1男1女の4人家族。
2024年03月19日私は48歳前後から、ホットフラッシュ(エストロゲンという女性ホルモンの減少により自律神経が乱れ、血管が拡張して体温調節機能が働かなくなり、のぼせ・ほてり・発汗などを生じやすくなる更年期の代表的な症状)やイライラなどの症状に悩まされていました。最初は、更年期症状かどうかわからず、誰にも相談できずにいました。そんなとき、先輩に相談し、近くに評判の良い婦人科があると聞き、思い切って婦人科を受診したところ、更年期障害と診断されました。受診のきっかけ更年期を迎えて、最初に気になったのは「ホットフラッシュ」でした。特に、仕事中や人と会っているときに、突然顔が真っ赤になって、汗が吹き出します。周りの人に見られるのが恥ずかしくて、どうにかしなくてはと思いました。また、イライラや不安感などの精神的な症状も気になっていました。ささいなことですぐに怒りだし、落ち込みやすくなりました。仕事や家事も手につかず、毎日が憂うつでした。今までと何かが違うと感じ不安になってきたのです。受診してわかったこと婦人科を受診して、更年期障害と診断されました。先生からの説明によると、更年期障害とは閉経前後のホルモンバランスの乱れによって起こる、さまざまな症状の総称。「ホルモン補充療法や漢方薬などの治療で、症状を改善することができます」とのことでした。私の場合、ホルモン補充療法かと思いきや、医師からはホットフラッシュや寝汗を抑える薬と、気持ちを穏やかにする漢方を一緒に使うことをすすめられました。受診して変わったこと服用後、ホットフラッシュやイライラなどの症状が改善してきました。顔が赤くなったり、汗が出たりすることも随分少なくなり、周りの人に見られても気にならなくなりました。仕事や家事も以前のようにできるまで改善しつつあります。漢方薬の効果か、精神的な症状も改善してきました。怒りやすさがなくなり、落ち込みも軽減しました。まとめ更年期症状の悩みがありつつも、医療機関を受診しない人がわりと多いということがメディアで報道されていました。私もその1人でした。しかし、思い切って婦人科を受診して、正しい診断を受け、治療を受けることで、症状が改善し、生活の質が向上しました。更年期症状は多岐に渡り、ドクターショッピング(医療機関を渡り歩いたり、同時に受診したりすること)になるケースもあるそうなので、気になる症状があれば我慢せずに婦人科を受診して症状を相談するのがよいと思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。【駒形先生からのアドバイス】動悸、頭痛、太りやすいなど症状によっては重大な病気が隠れてることもあるため、必ずしも一番に婦人科の受診が良いとも言い切れません。まずは内科などを受診した上で、症状が回復しないときなどは婦人科を受診してください。著者/伊達 敦子(50歳)3児の母。会社員の傍ら、化粧品検定2級、1級を取得し、コスメコンシェルジュの認定を受けたエキスパート。人々の美しさと自信を引き出すため、日々活躍中。
2024年03月18日実家の母は更年期を迎えても「何もなかった」そうで、私はすっかり安心していました。でも突然大きな体調の変化が起こり、結局病院へ行くことに。世間で言われている通り、女性の体はとても繊細で一人ひとり違うし、季節や年齢によっても違うと実感した私の更年期体験です。おかしくないけど、今までと違うある夏の夜、異常なくらい大量の寝汗をかく日がありました。真夜中に起きて、Tシャツがびちょびちょなのでいったん着替えてまた寝入るという夜が1週間くらい続きました。冷房があまり効き過ぎると私はすぐ風邪をひくので、夜は微弱にしていたのですが、もしかして寝苦しいのかと思い冷房を少し強くしても大汗です。まるで真夏に風邪をひき、熱を出してしまい、冷房がつけられなくてそのまま寝込んでいたときと同じような汗の量なのです。でも今は体調を崩しているわけでもなく、冷房もいつも通り、いや強めにかけているのに、こんなに大量の寝汗を毎日かくのは違う気がする……。そう思ってまずネット検索してみました。すると、いくつかの病名とともに「更年期障害」という文字が目に入ったのです。母が何の不調もなく過ぎたので安心しきっていたのに、よもや40代後半で私が更年期に差し掛かるとは思ってもみなかったので、かなりショックを受けました。振り返ってみれば思い当たることばかり40歳を越えたときから、皮膚の上を何かがざわざわするような、見えない毛布でなぞられているような感覚が始まっていました。しかし、オフィスでパソコンに向かって集中しているといつの間にか消えてしまうので、エアコンの調子が悪いのかと思っていました。しばらくして、街を歩いているときなど、あまり精神を集中していないときにもたびたび感じるようになりましたが、しびれではないために放っておいていました。病気の場合もあるかと思いますが、私の場合は更年期障害の1つ「蟻走感(ぎそうかん)」だったのだと思います。さらに、皮膚が弱くなったのか、シャツの裏にあるブランドタグが背中に当たると急にかゆくなり、慌ててすべての下着からタグを切り取らなければなりませんでした。加えて生理周期がすごく不安定で、半年くらい来ないときもあったり、終わってから1週間後にまた始まったり、出血が2週間ぐらい続いたり、どばどばと音が出そうなくらい出血が多かったりしていました。でも、私はもともと生理不順で量や周期が多少不安定なのはいつものこと。これも更年期のせいだとはまったく気付きませんでした。女性が年齢を重ねると更年期に入ることは知っていましたが、いざ自分の身にその症状が起こり始めても、全然わからなかったです。有給取得し専門医に診てもらうネット検索して自分なりに症状を分析した結果、素人にはわからない何かとんでもない大病か、もしくは単純に更年期障害だ、との結論に達し、病院でしっかり検査しなければと思い始めました。ただ正直仕事を休んでまで行くべきかひと月くらい迷いました。でも、ほぼ毎日の寝汗でシャツの着替えが洗濯前になくなってしまうので、仕方なしに上司に生理不順のため病院に行きたい、と話して有給を取りました。診察を担当した医師は「更年期のためだと思われるが、一応検査をしましょう」といって超音波と血液採取を予約し、初診は簡単に終わってしまいました。一度の通院では終わらないとはっきりし、また会社に説明して有給取得しなければならないことに、少々失望しました。働いていると、そう何回も病院に行くとは言いにくいし、また病気だと周囲から思われるのもつらいです。結局更年期だと診断されるのは、3回目の通院のときでした。ホルモン補充療法(HRT)について調べる最終的な診断になるまで3週間くらいかかったので、自分では更年期障害だと想定して、その間に対処法がないかネット検索していました。最初から私としては自然に任せようとは思わず、何か医学的な対症療法、簡単に言えば症状を緩和する薬を見つけたいと思っていました。すぐにホルモン補充療法(HRT)があると検索できたので、次回担当医に検査結果と一緒に診てもらうときに相談に乗ってもらおうと思って、そのメリットとデメリットをできるだけたくさん調べておきました。そしてようやく更年期障害と診断され、ホルモン補充療法をしたいと申し出ると、デメリットや条件について説明された後に処方してもらいました。私の場合は始めてからすぐに劇的に症状が良くなりました。生理不順がほぼ治り、寝汗やその他の症状も治まり、普段の生活に戻っています。まとめ風邪のせいで熱っぽかったりだるかったりすれば自分で気付きやすいのですが、更年期による体調変化は自分でよくわからない場合もあるのだなと実感しました。特に更年期障害の症状は老化現象と被ってしまうと判断が難しいと思います。一般に敏感肌になるのは老化現象の1つだと思っていますが、更年期障害にもなりうるとは思いつかなかったです。今思えばちょっと体調不良かなと感じたときに、思い切って病院で検査をしてもらえばもっと早く診断がついて、その後の不便さを我慢することもなかったかもと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/LMI(52歳)独身OLで20年間を海外でひとり暮らし、現在Uターンで帰省中。文系出身だが化学が得意で、語学力を生かし海外の医薬系文書を読むのとエビデンスという単語が大好き。
2024年03月18日更年期の症状の中で私を最も悩ませているのは、場所も時間も選ばず、急に滝のような汗が流れてきてとても不快なホットフラッシュです。仕事中も、友だちとごはんを食べているときも、いつその症状に襲われるかと常にドキドキしていて気の休まることがありません。今回は私のホットフラッシュの体験談をご紹介します。突然襲ってくるひどい暑さと大量の汗!もともと健康で、過去に大きな病気になったこともなかったのですが、50歳で閉経してから更年期の症状に悩まされるようになりました。特につらいのがホットフラッシュです。先輩の女性からホットフラッシュの症状について聞いてはいましたが、これほどつらいとは思いませんでした。私の場合は、前触れもなく異常なほどの暑さとサウナに入っているときのような大量の汗が襲ってきます。一番困るのは、仕事でお客様を訪問しているときにホットフラッシュの症状が現れるケースです。汗拭きタオルを常備していないと、書類の上に汗がしたたり落ちてしまうほどの状態に。夏場であれば私の状態を見て、お客様が冷房を強くしてくれることもありますが、冬場でも同じように汗だくになるのでとても恥ずかしい……。ホットフラッシュの症状は、だいたい5~10分程度で収まりますが、その時間がとてつもなく長く感じられます。このような状態が半年ほど続き、とても厳しかったのでなんとか症状を緩和できる方法はないかと模索し始めました。いろいろ試した結果、産婦人科を受診更年期についてネットや雑誌で調べて、症状緩和に良いといわれているものをいろいろ試してみました。大豆イソフラボン、豆乳、ホルモンバランスを整える女性保健薬、50代からのサプリメント……。しかし結局、どれもほとんど効果がなく、途方に暮れました。そんなとき、会社の先輩の奥様から「産婦人科を受診してみたら?」とアドバイスされたのです。その方は医療従事者で、更年期の症状で産婦人科にかかるのは珍しいことではないと教えてくれて、目からウロコ!でした。何しろ私はずっと健康だったので、更年期という一時的な状態で病気でもないのに産婦人科に行くという選択肢はまったくありませんでした。それどころか、産婦人科を受診するのは妊婦さんか婦人科系の病気の人という勝手な思い込みをしていたくらいです。しかしアドバイスを聞いて、家の近所の産婦人科を受診してみようと思い、ドキドキしながら訪問。待合室には若い妊婦さんに混じって、私と同年代と思われる女性が数人いたため、なんとなく安心して順番を待つことができました。医師から更年期障害のお墨付きをもらう私が悩んでいる症状を説明すると、医師は「典型的な更年期障害の症状ですね」とひと言。そして、更年期障害は時間が解決してくれるので、不快な症状がこの先一生続くわけではないこと、今は飲み薬、貼り薬、塗り薬があり、良い薬があることをやさしく説明してくれました。その上で、ホルモン補充療法を勧められました。開始から2週間ほどしてホットフラッシュの症状が改善してびっくり! たまにカーっと暑くなることはありますが、したたり落ちるような汗がなくなったのです。この効果は抜群で、うれしくて涙が出そうになりました。まとめサウナに入っているかのような汗に苦しみながらホットフラッシュの症状に耐えていましたが、産婦人科の医師が言うように、今は「我慢しない更年期」という観点で治療法を知り、私としては受診して本当によかったと思っています。また、更年期の症状に直面しているというのはなんとなく恥ずかしい気がして隠そうという意識が働いていましたが、周囲の人に自分の状況を伝えることで、思いもしないところから適切な情報やアドバイスをもらえるものだなということも実感しています。産婦人科のドアをたたくように背中を押してくれた先輩の奥様に心から感謝しています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。著者/ST(53歳)更年期と戦いながら外資系企業で働く営業ウーマン。若い子に置いて行かれないように必死で頑張るも、年齢のせいか最近は物覚えの悪さに拍車がかかり、厳しい毎日。家族は夫と猫1匹。
2024年03月16日タレントの上原さくらが11日に自身のアメブロを更新。更年期が原因で出ている症状なのか分からないことについてつづった。この日、上原は「ゆっくりは出来ないのだけど、友達とランチ」と報告し「食べると喋るの同時進行。女は器用です」とお茶目にコメント。「なんかすごく暑い」と暑さを感じることを明かし「最近私の中でよくある事なのですが、この暑さが気温によるものなのか、更年期症状なのか分からない」とつづった。続けて「よく聞くような、頭にブワッと汗をかくとかじゃないんだけど」と述べつつ「急に上半身だけ暑いなって思うことが増えました」とコメントし「手足は相変わらず氷の冷たさ」と説明。最後に「お腹いっぱいでも別腹持参してるのでケーキは食べます」と堪能した品の写真を公開し、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「更年期のホットフラッシュは本当にわかりませんね」「更年期何年目か…上半身がとにかくすぐ暑くなります」「更年期はホルモンのバランスで色々な症状が出るみたいですね」などのコメントが寄せられている。
2024年03月13日「見た目年齢は、顔より髪で決まる」などというが、年齢を重ねても豊かなツヤ髪を保つのは、思いのほかむずかしい。「女性は更年期以降、白髪や薄毛、パサパサ髪などの髪悩みが増えてきます。原因はおもに2つ考えられます。ひとつは女性ホルモン『エストロゲン』の減少です。エストロゲンには肌や髪に潤いとハリを持たせる重要な役割がありますから、減少すると髪の毛の質が変わってしまいます。もうひとつは髪に栄養を運ぶ毛細血管の血流悪化です。血流が悪くなると、髪を育てて黒く保つための栄養が不足して白髪が増えるといわれています」そう話すのは、理学療法士で登録者数20万人超の「関節トレーニングチャンネル 笹川ひろひで」を運営する笹川ひろひでさんだ。ためしに、頭皮のセルフチェックをしてみよう。両手をパーに開き、指先を側頭部の頭皮につけて、頭皮を前後に動かしてみてほしい。「よく動くなら、頭皮の血流は問題ありません。反対に、頭皮が動きにくいと感じる方は、血流が滞っている可能性があります」(笹川さん、以下同)血流は改善できるのだろうか?「よく頭皮マッサージがよいといわれますが、私は体の外側からの刺激より、筋肉を動かしたほうが効果的だと考えています。頭の筋肉につながる首や肩甲骨まわりの筋肉を動かす『招き猫体操』で血流は改善します。髪悩みも解消できますよ」体操のやり方は上図のとおり。3種類を全部行ってもわずか1分ほどだ。毎日1セット続けよう。「1つ目の体操は“手押し相撲”のように押し合うことで脇、つまり肩甲骨の外側の筋肉を鍛えます。2つ目は“鳥ポーズ”で肩甲骨まわりの筋肉に直接アプローチします。ただ、腕を体より後ろに引くと、肩を痛めるリスクがあります。腕は体より前側と意識してください。3つ目は、手首の柔軟性を保つための“招き猫”体操です。たとえば手のひらを裏返す動作でも、手首が硬くなると肩や腕全体を使って裏返すようになり、肩が引っ張られ猫背気味になって、肩甲骨を動かしにくくなります。手首の柔軟さが重要なのです」招き猫体操を続けていると姿勢がよくなり、後ろ姿が若返るうれしい副次効果もあるという。「実は、これらの体操には見逃せない効果がもうひとつ。肩甲骨まわりのような大きな筋肉を動かすと、“若返りホルモン”と呼ばれる『マイオカイン』が分泌されるのです」マイオカインとは筋肉から分泌されるホルモンの総称で、数十種類ある。さまざまな働きが注目されるが、髪の毛にツヤやハリを与え、毛量を増やすなどの効果も確認されているという。中高年女性が欲しくてたまらないホルモンといえるだろう。■更年期を過ぎてから体操を始めても遅くない「何歳から始めても、改善は可能です。実際、70代の女性が1年ほど招き猫体操を続けた結果、髪の毛にコシが出てきて毛量も増えたとうれしそうに話してくれました。彼女は以前から薄毛に悩んでいて、美容医療などにお金をかけても効果がなかったそうです。『体操で改善できるなんて!』ととても驚いていましたね」体操以外に注意するべきことはある?「食事に気をつけてください。“髪にはワカメ”という人が多いのですが、本当に食べてほしいのはタンパク質を多く含む食品です」髪の主成分は「ケラチン」というタンパク質。ケラチンの合成を促すためにも、食事からタンパク質をたくさん取ろう。食事と招き猫体操の相乗効果で、髪悩みを解決して、白髪や薄毛、うねりの老け見えから、ふさふさツヤ髪の若見えに大変身だ!
2024年03月13日