岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「2023!」です。早いものでもうすぐ2023年が終わります。僕の2023年はNHK大河ドラマ『どうする家康』の撮影で始まりました。4月からは新しく関西ローカルの子ども向け番組『こどもちょうせんバラエティ いろりろ』のおにいさん役も務めさせていただき、そのほかのラジオやTVのレギュラー番組も順調に継続し、話題性のあるTVCMにもお声がけいただきました。主軸である音楽活動は、3枚目となるコンセプトアルバム『OT WORKS III』をリリース。TVアニメの主題歌をはじめシングル曲も3曲発表しました。そして10月からは2022年に続き2回目となる、全国のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」もスタート。こちらのツアーは先日、無事大団円を迎えています。この連載でも何度か、制作を続けていることをお伝えしているオリジナルのフルアルバムのリリースこそ年内に間に合いませんでしたが、こちらも新曲がもうほぼ出揃い、レコーディングも進んでいます。年明けにはいいお知らせができるのではと思っています。こうやって振り返ると本当に内容の濃い一年だったなと感じています。『まつもtoなかい』をはじめTVで歌唱させていただく機会もあり、岡崎体育を知らない方々にもたくさんアピールできたのではないかと感じています。プライベートでの2023年を振り返ると、外にごはんに行く回数が増えた一年だったかなと思います。東京生活ももう4年目を迎えて、木村昴さんやフワちゃん、土佐兄弟の有輝くんだとか、友達も徐々にですが増えていると思います。オンラインゲームを通して仲良くなった方々と一緒にごはんに行くことも増えました。ミュージシャン仲間だけでなく、いろんな方面に幅が広がって、交友関係を築けたことが2023年の大きな収穫の一つではないでしょうか。なので、振り返ってみて心配になるのは健康面だけかもしれません。精神的には、仕事面でもプライベートでも大変満たされており、自己肯定感が高いのですが、どうしても体がついてきません。睡眠時間が不規則だったり、運動不足だったり。疲れが溜まってしまい体がしんどくなってしまう。この悪循環をどうにかしたい!2024年もより良い活動ができるように、まずは己の体調を整えます。2024年の岡崎体育も楽しみにしていただけるよう、まずは人間ドックを受けて、今の自分を冷静に見つめ直したいと思います。おかざきたいいく2024年4月14日のKT Zepp Yokohamaを皮切りに、6月2日のZepp DiverCity(TOKYO)まで、全国6か所でのZeppワンマンツアーの開催が決定!※『anan』2024年1月3日‐10日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2024年01月04日かわいい我が子を育てるのは、嬉しさや楽しさも多いものの、それだけとは限りません。夜泣きや食事の準備、寝かしつけなど、数多くの大変なことも待ち構えているのです。そのため、子供が何人いるかや、年齢差などの違いが、苦労を軽減するといったことはありえません。しかし、元バレーボール選手で、双子の娘さんがいる大山加奈さんは、理解に欠ける言葉をいわれたといいます。大山さんよりも年上で、子育てをした経験のある女性が、「双子はいっぺんに終わるから、年子より楽」といってきたのです。今日もまた「双子はいっぺんに終わるから年子より楽」おばさんに遭遇。まぁまぁな確率で遭遇するのだけど…年子と双子の両方を育てたことある人に言われるなら納得できますけどね。そうでないのならわざわざ比較しないでいただきたい。どちらも間違いなく大変。— 大山加奈 (@kanakanabun) March 1, 2023 年子と双子を育てたことがある人からいわれたなら、納得できるという大山さん。しかし、「そうでないならわざわざ比較しないでもらいたい。間違いなくどちらも大変」と、女性の意見に懐疑的な見方をしました。上述したように、子育ては大変なことが多いもの。双子を育てている当事者である大山さんは、心身ともに疲れる時もあるでしょう。大山さんに対する、理解に欠けた女性の言葉に、反響が上がりました。・根拠もなくいわれるの、結構イラっとしますよね。自分も似たようなことがありました。・子育ての大変さって、簡単に比較できることではないと思うんだけど…。どうして比べようとするのかな。・自分の周りでも似たような出来事を聞きますが、言葉の意図も意味も、よく分からない。子供を育てる苦労がどれほどなのかは、実際にやってみないと分からないはず。当事者の気持ちに想像力を働かせず、無責任な言葉をかけるのは、相手を傷付けることになりかねません。子供がいる親すべてに、優しい言葉をかけたり、協力したりすることが、大切なのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2023年03月02日《バスに乗れなくて泣く日が来るなんて…》11月7日、自身のブログにこう綴ったのは元バレーボール選手の大山加奈(38)だ。双子を育てている大山。子供たちの靴を買うために《一度チャレンジして撃沈した》という“双子用ベビーカーでのバス利用”に再挑戦するも、バスが来て、後ろのドアから乗り込もうとしたもののドアを開けてもらえず。そして次に来たバスでも待っていた困難をこう明かしている。《次のバスはドアは開けてくれましたが歩道の段差とバスのステップまで大きな溝が…歩道から直接バスに乗り込むというのも無理な距離だし一度車道に降りる幅もないというどうにもならない状況…困っていても運転手さんはスルー》《乗客のご高齢の女性が手伝ってくださろうと動いてくれましたがこんな重いベビーカー持たせられません…》なんとか乗り込んだものの、降車する際にも苦戦したという大山。前述の高齢女性は助けてくれたものの《運転手さんは再びスルー》。そして大山は《迷惑な存在だと思われたことがやはりとても悲しくて…あのバスが走り去る光景思い出すとまた涙が出て来ます…》といい、こう綴った。《前回は東急バス 今回は都バスでした。どちらの会社も運転手さんは席を離れてはいけないというルールがあるのでしょうか?あるのであれば仕方のないことですがもう少し手を差し伸べてもらえたらありがたいなと》《でもきっとこれを書くとまた子連れ様とか双子ベビーカーで公共交通機関使うなとか言われるんだろうな。公共交通機関って誰でもいつでも利用できるものではないんですかね。本当にもっと優しい世の中にならないかな》大山の訴えは大きな反響を呼ぶことに。8日に「弁護士ドットコムニュース」が配信した記事では、取材に対して都営バスを運営する東京都交通局は、大山の件について「現在、乗務員の聞き取り等も含めて事実関係を確認中」とコメント。いっぽうで「中扉の前でお待ちになっていた場合、運転手席から見えずに通り過ぎてしまった可能性もある」といい、系統が複数ある場合は乗車意思がはっきり分からないこともあり、今回は乗務員の確認が足りなかったと説明。また同記事では、東急バスも取材に応じ、「乗車拒否だとすれば論外だが、実際はケースバイケースのことが多く、対処の仕方を定期的に研修している」と説明していた。■大山の告白が波紋「バスは難易度高い」「さすがにかわいそう」多胎育児の苦しみを訴えた大山。しかし、ネット上では「あえて双子用ベビーカーでバスに乗る必要はないのでは?」というように、大山の対応に疑問を呈する反応が。《私も双子の母だけど、双子用ベビーカー自体が公共交通機関で活躍することを考えて作られてないから、超重いし超デカい。なぜ巨大双子用ベビーカーで危険を冒しながら乗り込むことにこだわるのか理解できないよ。一人おんぶ&一人用ベビーカーで乗れば即解決なのに》《ベビーカーを開いたまま乗せるのは不向きな乗り物だと思うし、双子ベビーカーなら尚更だと思う。双子で乗るなら抱っこ紐+一人用のベビーカーにしないとなかなか難しいんじゃないかな。自分はバスを乗る時はベビーカー畳んで抱っこ紐だった。畳むと大変だし、開いたまま乗りたい気持ちはものすごくよく分かるけれども、バスはなかなか難易度高いよ》《私も双子の母だけど全然共感できない。双子用ベビーカーでバスに乗車って無謀すぎる。抱っこ紐とベビーカー(1人用)にするとか、タクシー使うとか、臨機応変にやらないと》いっぽうで昨年5月、双子用ベビーカーに子供を乗せたまま乗車することが都営バスの全線で可能となった。そして今年6月からは私営含む都内のバス全路線で、双子用ベビーカーを折りたたまずに乗車することが解禁されている。そのためSNSでは大山の訴えに、こんな声も上がっている。《都営バスのホームページで二人乗りベビーカーも大丈夫って書いてるのにヤフーコメントでまあまあ叩かれる大山さんさすがにかわいそう》《双子ベビーカーはデカすぎで乗ろうとするのが間違いでしょ的な意見いっぱいだけど、そう言ってる方々は車椅子の方も邪魔だからバス使うな派なんかな?》《双子だけでなく、ベビーカーや抱っこ紐で子連れのお母さんが、当たり前に乗車できて、周りの人たちが当たり前に助けられる環境になってほしい》大山は8日、Instagramのストーリーズで《手伝ってもらう前提で行動するなという声が多数きていて…それ以外にも心ないコメントに心がやられそうでSNS開くのも勇気がいる状況》と投稿。続けて、《来週、ふたご飛行機デビューの予定だったけど自信なくなっちゃったな…みんな迷惑だと思ってるんじゃないかって外出するのさえ怖くなる…》とも綴っている。“外出の安心感”は、このまま遠ざかってしまうのだろうか。
2022年11月09日占いアプリ「タロット男子」で“悪魔”をモチーフにしたキャラクターの声を演じる、梅原裕一郎さん。梅原さん本人は果たして、悪魔なのか天使なのか――。いいことも、悪いことも、受け入れるしかない。今月リリースされる占いアプリ「タロット男子」で“悪魔”のカードをモチーフにしたキャラクター、アイン・バフォメットを演じている梅原裕一郎さん。占いは「いいことも、悪いことも、結果はあまり気にしないタイプ」だけど、運命は信じているのだそう。「天命というか、人間ができる範囲を超えた何か、というものはあると思います。人や仕事のご縁もそうですけど、自分ではどうしようもない大きな力や、流れみたいなものはあるんじゃないかな」梅原さんがそのことを一番感じたのは、声優の仕事を始めた時。「当時はまだ名古屋に住む大学生だったんですけど、想定していたよりずっと早く上京することになったんですよね。上京した年の末のオーディションで初めてアニメ作品の役をいただいたので、もし卒業を待って上京していたら、そのオーディションに参加することはできなかったので、あの時、無理をしてでも上京する決断をしてよかったなと、今でも思います」2013年にデビューしてから順調にキャリアを重ねるも、’18年には病気療養のため、一時休業を余儀なくされる。だが、この休養が転機に。「2~3か月くらいお休みをいただいたんですけど、そこから復帰したら、気持ち的にすごく楽になりました。当時はやらなきゃいけないことも、やりたいことも多すぎて、そこで一回キャパオーバーしちゃって。復帰してからはすごく身軽になりました。あんまり気負わず、気楽に、流れに任せようっていうのは、多分そこから来てるんじゃないかな。いい意味で力が抜けたと思いますね」声優になるために予定より早く上京することを選んだ時も、「やること自体に悩みはなかったし、親の説得に時間がかかっただけ」と言う梅原さん。仕事に限らず、思い悩むタイプではないそうで…。「悩みがゼロというわけではないんですけどね(笑)。でも、どういう結果になろうと、どうとでもなるというか。いいことも、悪いことも、受け入れるしかないですから。だから、どちらを選ぶべきか、ということではあまり悩まないです。流れに任せるというか、身を委ねるほうかもしれません」占いの中で、よく観るという姓名判断でご自身の名前を占ってみると、思い当たる節が。「僕の名前ではあんまり良い結果は出ないんですけど、『自分でどうこうするよりも、周りが動いてくれるタイプ』というのはたしかに当たってるなと(笑)。名前ってずっと背負っていくものなので、それによって性格が変わったり、影響を受けるというのはあるのかもしれないですよね。なので、姓名判断を観るのはけっこう好きです。自分の名前に限らず、知り合いの方の名前をインターネットで姓名判断してみたりします」アプリ「タロット男子」で梅原さんが演じているアイン・バフォメットは、欲望や誘惑などの意味を持つ“悪魔”のカードが元になっている。「最初に“悪魔”役ですと言われた時は、筋骨隆々ないかにもな悪役をイメージしていたんですけど、イラストを見てみたらかわいいんですよね。人を困らせるのが大好きで、自分の欲望に正直な、悪魔というより小悪魔的なキャラクターです。僕自身、あまのじゃくなところがあるので、根底では似ている部分が多いと思いますし、いい意味のカードを演じるより、悪役ではないけれど、そういう雰囲気を持ったバフォメットにキャスティングされるというのはなんだか嬉しいです」個人的に好きなタロットカードは“隠者”のカード。「『タロット男子』の番組で占っていただいた時に出たんですけど、悟りを意味するカードだそうです。僕も悟りを開きたいという欲求があるので、気になりますね」そんな梅原さんが唯一、占いで知りたいことは?「死ぬタイミングだけは知りたいんですよね。ここで終わりですってあらかじめ言われないと、計画が立てられないじゃないですか。急に人生終わられたら困るし、逆に想像以上に長生きしても…。この日が最後ですって言われたほうがいろいろ考えられるので。もし明日死ぬって言われたら、じゃあ明日の準備はしなくていいやとか、その程度のことですけどね(笑)」うめはら・ゆういちろう3月8日生まれ。静岡県出身。主な出演作に『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』ウェザー・リポート役、『ディズニー ツイステッドワンダーランド』レオナ・キングスカラー役など。※『anan』2021年12月15日号より。写真・森山将人(TRIVAL)スタイリスト・久芳俊夫ヘア&メイク・時田ユースケ(ECLAT)取材、文・尹 秀姫(by anan編集部)タロット男子~22人の見習い占い師~タロットカードの大アルカナ22枚をモチーフにしたキャラクターから好きな占い師を指名して育てる占いアプリ。毎日完全無料で占いができる他、占い師との親密度をアップさせることで、占える分野を広げていく。
2021年12月14日■前回のあらすじ悩んだ末、仕事のチャンスを諦めることにした加奈。そこに美加から緊急の呼び出しが! 行ってみると他のママたちも揃っていて…。 >>1話目を見る 駿介の本音を知り、私が仕事を続けられるよう会則に特例を設けようとしてくれるママ友たち…しかし私は申し訳ない気持ちになり、その計らいを断ることにしました。そんなとき、美加さんから想像だにしない提案が…!いままでずっと仲良くしてきた美加さんからの突然の勧めに、私は突き放されたように感じてしまいショックを受けました。この時は素直に受け止められなかったのですが、これには美加さんのある想いがあったのです…。次回に続く(全11話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・ なせもえみ イラスト・ ユキミ
2021年11月03日この5月に全編英語詞シングルのダンスチューン「Butter」をリリースしたばかりのBTS。公開からたった4日でMVのYouTube再生回数は2億回を突破した。これは彼らにとっても自己新の記録だ。さらにオリコン週間ストリーミングランキング(6月7日付)で2週連続1位を獲得し、週間再生数は史上最高となる3113万回に、また4作目となるビルボード1位も記録した。昨年リリースの「Dynamite」はビルボード“Hot 100”で計3週1位となり初のグラミー賞ノミネートも経験するなどすでに世界規模で活躍している彼らではあるが、まだまだその躍進はとどまることを知らないのだと感じさせる。BTSと日本の強い結びつきを感じるベストアルバム。そんな中、この度日本でリリースされるのが『BTS,THE BEST』だ。2017年からの4年半の間に日本でリリースした作品を網羅した全23曲入りのベストアルバムとなっている。ARMY(BTSのファンの総称)たちにとっては当然知っていることかもしれないが、彼らは日本語曲をとても大事にしてくれている、ということに改めて気づかされる一枚だ。BTSに“沼落ち”して驚くことは恐ろしいほどたくさんあると思うが、日本語で歌うことへの熱心な彼らの取り組みもそのひとつだろう。2013年に韓国でデビューし、その翌年シングル「NO MORE DREAM」で日本デビュー。以降、日本語版アルバムを意欲的に制作し、「DNA」「Boy With Luv」などヒットタイトルをはじめ常に楽曲を韓国語、日本語両方で届けてくれている。また本アルバムにも収録されている「Film out」をはじめ日本オリジナル曲の多さと一曲一曲のクオリティの高さも密接な関係を知る大事なポイントだ。Back numberとのコラボレーションも話題を呼んだ「Filmout」は、「Dynamite」以降「Life Goes On」に続くシングルナンバー。「Life Goes On」は韓国語曲として初の全米1位を獲得したが、その次にリリースしたのが日本語曲だったというのも、名実ともに世界的アーティストになった彼らが、それでも日本のリスナーの存在を重要視している証左だろう。結果、この曲は“Hot 100”で1963年の坂本九「SUKIYAKI」以来の日本語楽曲ランクインという快挙をもたらした。今回、収録の日本オリジナル曲は「Stay Gold」「Your eyes tell」「Crystal Snow」など全7曲。これらの曲はいずれも本人たちも制作に携わった名曲が揃っている。ベストでこれまでの軌跡を振り返り、どんなに離れても会えない今であっても、耳に届く“言葉”でたくさんの愛すべきメッセージをまっすぐに伝えてくれていることを感じてほしい。「血、汗、涙」から「DNA」「Boy With Luv」などシングル曲を中心に全23曲収録。「Film out」初収録のほか大ヒットソング「Dynamite」も収録。『BTS, THE BEST』【通常盤(2CD)】¥2,970(Def Jam Recordings)ビーティーエス左からRM、JUNG KOOK、J-HOPE、V、JIMIN、SUGA、JINの7人組ボーイズグループ。「Film out」はback numberの清水依与吏が楽曲提供し、JUNG KOOKとコラボレーション制作。6月13日に結成8周年を迎え、記念のオンラインライブも開催された。©BIGHIT MUSIC Photo by BIGHIT MUSIC※『anan』2021年6月23日号より。文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年06月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「デビュー5周年」です。2021年5月18日で岡崎体育デビュー5周年を迎えました。色物アーティストっぽい自分が、ソニー・ミュージックというメジャーレーベルに5年間も在籍できたとは、なかなかすごいことだなと思っています。だって、メジャーレーベルって結果を残せていないとすぐに契約解除、首を切られてしまうものですから。そういうシビアな世界で、ミュージシャンはみんなヒヤヒヤしながら日々を送っている。そんな中で、5年いられたというのはとても大きな自信になりますし、今後10年、20年とソニー・ミュージック所属のアーティストとして活躍できるようにがんばりたいと思いました。また、5年経ってもまだまだやりたいこと、作りたい曲があるというのもうれしいことです。まだまだ、これからやなと本当に思います。人生最大の目標としていた、さいたまスーパーアリーナでの単独公演を終えたあとでも、こんなにやりたいこと、世に出したいと思うものがいっぱい出てくるんだなと驚きました。そして、ファンのみなさんがデビュー当時と変わらずに注目してくれているのも、うれしいと感じたことです。ツイッターで発言すると何万も“いいね”つけてくれたりとか、そういうところで5年経ってもまだまだ面白がって僕のことを見てくれているんやな、と幸せに思っています。ただ、体感としては“まだ5年”という感じでもあります。僕は26歳でデビューしたので、そもそもスタートが遅いんです。だから、世間の印象としては、「岡崎体育ってまだデビュー5年とかそんなもの?」という感じなのではないでしょうか。自分としてももう10年くらいはやっているような感覚があります。デビュー以降、いろんなことをやらせていただいたので、その濃さからそう思ってしまうのかもしれません。仲のいいヤバTをはじめ、夜の本気ダンスなど同期のアーティストもたくさんいるので、みんなでこれからも切磋琢磨して続けていけたらいいなあと思います。いまいち注目されてませんが、2016年デビューミュージシャンってけっこういるんです。みんなで同期会もしてみたいなあ。2016年デビュー組でもっとも世界的に売れているのが「ペンパイナッポーアッポーペン」で一世を風靡したピコ太郎さんだと思うので、ぜひピコ太郎さんを中心にして集まりたいところです。おかざきたいいく11月に、横浜アリーナでのワンマイライブ「めっちゃめちゃ面白ライブ」(仮タイトル)開催が決定。『おはスタ』は7:05~放送中。※『anan』2021年6月23日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年06月18日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ロケ」です。KBS京都で『岡崎体育の京の観察日記』という、京都を街ブラするレギュラー番組をやっています。地元でレギュラー番組を持つのが夢でしたし、すごく自由に気ままにやらせていただける番組なので、毎回、収録が楽しみです。よくロケを面白く見せるにはテクニックが必要と言われますが、この番組に関しては、まったくそういうものはゼロです!むちゃくちゃダラダラしていても怒られませんし、収録中に目ヤニをとっていても注意もされません。行く場所とか、何をするかとかは事前にたいてい決まっていますけれど、そこでどういうことを僕が話すかとかは、何も制限はありません。どんなリアクションでもいいと言っていただいています。なので、とても気楽に楽しくやらせていただいています。そんなわけで、ロケテクニックはほぼ身についていないと思います。食レポとかも、ごく普通だと思います。たまにADさんが「こういうこと言ったらどうですか」と演出してくれますが、それもさらに上のディレクターさんが「それは岡崎さんに任せよう」と言ってくれるので、甘やかされています。なので、僕なりにわかりやすくどういう味かを伝えられたらいいかなと思ってやっています。でも、初めての人と会話するコミュニケーション能力はあがっているかなと思ったり、もう1年以上続いている番組なので、ロケテクは身についていないと言いましたが、多少は成長している気もします。この番組はずっと続けたいお仕事のひとつです。一応、京都の隠れ名所を紹介する番組なので、京都で行くところとかやることもう何もないんちゃうか?となるくらいまで続けたいです。まあそんな番組なので、大きなハプニングや困ったこともないですね。でもそういう番組があってもいいと思うんです。もし、僕が新しく企画するなら、そういうロケ番組がいいです。どこか有名なお店に行くとか、何か珍しいことを体験するとか、そういうのもナシ。ただただ僕が住宅地を歩くだけ、みたいな番組をやってみたい。台本もリサーチもまったくなしで、この辺を歩いてみようで、30分番組が作れるか試してみたいです。たまに僕が「すっごい急やな、この坂」とか「電信柱の間隔、短すぎない?」と、ぼそっと言うだけ。焚き火動画のような、のんびり癒しのある30分をいつかお届けできたらいいなあと思います。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』が好評発売中。※『anan』2021年6月16日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年06月12日さまざまなアーティストがスタジオで“一発撮り”を収録する音楽系YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」と、自宅やプライベートスタジオから収録する「THE HOME TAKE」。優里さんは2020年7月10日公開の「THE HOME TAKE」『かくれんぼ』で初登場。この曲はすでにインディーズで配信されていたためSNSで話題になっていたが、「この透明感ある歌声の美声アーティストは誰?」と、公開と同時に大きな注目を集めた。アカペラでインパクトを残したかった。「お話をいただいた時、『THE FIRST TAKE』のことはもちろん知っていました。家族全員が好きでよく観ていたんです。特にうちの父親がめちゃくちゃ好きで、LiSAさんの『紅蓮華』とかを繰り返し観ていました。だから、出演が決まった時、両親にすぐ言うか内緒にしておくべきか、まずそれに迷いました(笑)」自宅やプライベートスタジオから届ける「THE HOME TAKE」の収録も、もちろん一発撮り。この時のためのアレンジは自身で考えたものだという。「せっかくだから、何か特別なことをやりたくて。それでサビのアカペラから入ろうと決めました。インパクトのあることがしたかったんです。収録する前は、音を外したらどうしようとか、あそこで裏声を使ってみたいとかいろいろ考えていたんですが、始まったらもう記憶がなくて。とにかく気持ちを込めること、それだけをずっと考えて歌いました」配信時には、自身もパソコンの前で待機して公開を待ったそう。「確かにパフォーマンスしたはずなんだけど、なんだか実感があまりなくて。パソコンの画面を見ながら、最後まで歌いきれ!がんばれ!って自然と自分を応援していました(笑)」『かくれんぼ』は今、ストリーミング再生数1億回を超えるまでに。そして同年10月にはメジャー2ndデジタルシングル『ドライフラワー』発売直後に「THE FIRST TAKE」に登場。こちらの動画は現在までに、5500万回再生を突破中。楽曲としてもApple Musicをはじめとする音楽配信サービスで次々と1位を獲得した。2021年3月29日付のBillboard JAPAN ストリーミング・ソング・チャート“Streaming Songs”では、男性ソロ最速、歴代3位のスピードでストリーミング累計2億回再生を突破したことがニュースにもなった。この曲のバイラルヒットの火つけとなったのが「THE FIRST TAKE」であることは間違いなさそうだ。「本当にそうだと思います。僕としても『ドライフラワー』はたくさんの人の心に響いてくれるはずだと思えた自信のある曲。それをこの場所で披露することで、曲だけでなく歌っている僕のことまで伝えていただけた。それがすごくうれしかったですね」普段から「THE FIRST TAKE」をよく観ているという優里さん。藤井フミヤさんが歌う『Another Orion』には感動したと、興奮気味に話す。「僕が学生時代に大好きでずっと繰り返し聴いていた曲なんです。それをここで聴けたのは興奮しました!いち歌手としても、いろいろな方の歌を聴けるのは本当にありがたい。歌に込めているものもそれぞれ違うじゃないですか。『THE FIRST TAKE』は、それがよくわかって、めちゃくちゃ勉強になります」では、この出演を経て、優里さん自身の中で変わったことはあるのだろうか?「そうですね。度胸は確実につきましたね。テレビとかラジオとかで一発で決めないといけない時に、あの緊張する一発撮りもちゃんとできたんだから、大丈夫って。そういう強い気持ちを持てるようになりました」ゆうり2019年、SNSに投稿された歌唱動画が注目を集める。’20年8月『ピーターパン』でメジャーデビュー。『ドライフラワー』が配信サイトなどで42冠、男性ソロ最速ストリーミング2億回再生突破と大ブレイク。最新曲『飛行船』が好評配信中。※『anan』2021年6月2日号より。写真・岡本 俊(まきうらオフィス)ヘア&メイク・Yutaro Ichikawa取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年05月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「コント」です。3月に初めての自主企画イベント「TECHNIQUE」を開催しました。ゲストにさらば青春の光とCreepy Nutsをお迎えしました。初日がさらば青春の光で、まさか初の対バンライブの相手がコント師になるとは、僕も意外でした。でも、やはり生で見るさらばのコントはめちゃくちゃ面白かったです。みなさんは、プロのコントを生で見たことはありますか?やっぱり生で見るといいです。実際に目の前で演じてもらうことで、コントの芸術としての側面をぐっと感じられるようになります。お茶の間でTVで見ていたら気づかないようなちょっとした間だったり、声の大きさ、小道具などの使い方だとか…。ずっと腹を抱えて笑ってはいるんですけれど、いい作品を見たなという感動も一緒に味わうことができました。リハも見させていただいて、やはり、こだわっている部分がミュージシャンとは全然違うんやなというのも発見でした。ミュージシャンだったら楽器の音量のバランスチェックをしたり、外音(客席で聞こえる音)がどんな感じで出ているか確認したりとかだと思うのですが、お二人がこだわっていたのはまったく違うところ。オチで照明をどう落とすか?徐々に暗くするか、バチッと暗転させるか…などを照明さんとめっちゃ話していたり、出ハケのタイミングについてや、どれくらいで話しだすといいかなどを袖との距離感で計算されていたり。入念に準備をされていて、見ていてとても勉強になりました。もっともコントで勉強になるなあと思ったのは、強弱の大事さですね。静かな部分と盛り上がる箇所はできるだけコントラストをつけたほうが、爆笑がより大きくなるんです。自分が面白いと思うことをひたすら打ち続けるんじゃなくて、さざ波のようにじわじわと期待させる部分もすごく大事だということ。僕も茶番込みのコントじみた楽曲をよくやっているので、これは参考にしたいと思いました。森田さんに至っては、僕のライブを袖でずっと見てくれていて、それもうれしかったです。やっぱ芸人さんは袖で見るんやな、と思いました。マネージャーに聞いたら「ずっと、だはははははって笑ってらっしゃいましたよ」と言っていて、それがうれしかったです。面白いと思っている方に、面白いって言ってもらえることほどうれしいことはないですから。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』が好評発売中。※『anan』2021年6月2日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年05月29日2019年11月にスタートした音楽系YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」。この“一発撮りパフォーマンス”から次々とヒットが生まれている。プロジェクトの運営スタッフとクリエイティブディレクターの清水恵介さんに、いかにしてこの奇跡のチャンネルが生まれたかを聞いてみた!音楽でワクワクできるコンテンツを作りたかった。――“一発撮りで音楽と向き合う”という「THE FIRST TAKE」のコンセプトは、音楽系YouTubeの中、今までになかったコンテンツで、瞬く間に話題となりました。まず、どのようにこの企画が生まれたのか教えてください。運営スタッフ(以下、運営):様々な要因がありますが、一つに既存のメディアからのプロモーショナルなヒットが、なかなか生まれにくくなっている現状がありました。若い世代はどうやって新しい音楽を見つけているのかというと、SNSで知り、YouTubeでMVを観たり、音源をダウンロードして聴いていた。まだストリーミングが視聴習慣の主流になっていない移行期でしたが、いずれ変化するだろうと思っていました。そういった流れの中で、デジタル上でストリーミングの再生に直結できるYouTubeチャンネルを作りたいと考えたんです。清水:運営スタッフのみなさんから新しい体験ができる音楽チャンネルを作りたいとご相談を受けて、まず考えたのは「今の時代の音楽コンテンツに求められることは何か」ということです。音楽をどんな時に聴きたいと思うのか、どんな時に感動するのか、どんな時にワクワクするのか…。基本をいまいちど振り返り、ヒントを探していきました。――音楽の聴き方が変わってきた時代に寄り添った音楽コンテンツを作りたかったんですね。では、そもそも“一発撮り”ありきでスタートした企画ではないんですね。清水:そうですね。すでに世の中にあったテレビ番組や映画、動画配信サービスとは違う体験や価値を作るにはどうしたらいいのか、たくさんの動画コンテンツを研究して、チームで徹底的に考えていきました。運営:まずこだわりたいと思ったのは高音質、高画質であるということです。それを落とし込むコンテンツとして、『MTVアンプラグド』など、アーティストが音源をリアレンジして披露したくなるような、洗練されたブランディングを持ったものを作りたいと思っていました。そして緊張感のあるステージは、やはり“わざわざ観たい”と思わせる魅力がある。それをYouTubeで実現する手法として辿り着いたのが“一発撮り”だったんです。YouTubeのプレミア公開機能は、視聴者がリアルタイムで観ながら、チャット上でコミュニケーションもできる。それもまた、デジタル上でライブをみんなで観ているような感覚に繋がっていると思います。――“一発撮り”を引き立てるシンプルなビジュアルへのこだわりも、このチャンネルの魅力だと思います。清水:撮影場所については、廃銭湯で撮ろうとかビルの屋上に小屋を立てよう、思い切ってスナックで撮るのはどうか、などいろいろ話し合いましたが、結局“音楽と向き合う”というコンセプトに合わせて、ミニマルな撮影手法がいいのではと気づきました。デザインに対する僕の基本でもあるのですが、できるだけ少ない要素まで削ぎ落とすことで、残ったものに本質が宿る。その考えがぴたりとハマった感覚があります。――初回のadieuに始まり、話題性のある旬のアーティストや、注目の新人からキャリアのあるアーティストまで、ラインナップもバラエティ豊か。登場される方はどのように選んでいるのでしょうか?運営:「THE FIRST TAKE」は、ブッキングの自由度を高くしています。音楽のジャンルやキャリアを問わず、幅広いアーティストのみなさんにご出演いただきたいと思っています。大事にしているのは、その日そのアーティストのドキュメンタリー性です。白いスタジオでマイク1本、一発撮りというフレームの中では、その人の個性や音楽に向き合う考え方が際立ちます。――再生数1億回を超えた、『猫』や『紅蓮華』『夜に駆ける』など、チャンネルの知名度と楽曲の認知が同時に上がっていく相乗効果も見事だなと感じました。『猫』は、オリジナルバージョンと合わせて累計ストリーミング再生数が3億回を突破。『紅白』初出場直前に公開されたLiSA『紅蓮華』は、大きく本チャンネルの知名度を上げることに。YOASOBI『夜に駆ける』もここからさらにヒット。その後、『群青』(写真)や『優しい彗星』も披露。運営:adieuの時は、まだフォロワーゼロのチャンネルでしたが、詞曲を手がけた野田洋次郎さんが動画の感想をツイートしてくれたことも含め話題になり、再生数が伸びたんです。YouTube上の一つの音楽コンテンツが、SNSで拡散され相互に作用するのがクロスメディアの面白いところです。LiSAが圧倒的なパフォーマンスを披露してくれた『紅蓮華』にしろ、DISH//のメンバーが新たなアレンジで届けた『猫』にしろ、自宅にカメラを届けたYOASOBIの『夜に駆ける』も、ここだけにしかないパフォーマンスをしてくれたことで話題になり拡散され、動画再生数やストリーミングチャートにも結びつきました。清水:最初の話に戻りますが、僕たちが“音楽と向き合う”ことに真摯に取り組んでいると、それにアーティスト側も気づいて応えてくれました。アーティストに出演したいと思ってもらえるチャンネルであることは、とても大事だと考えています。加工やフィルターが当たり前の時代だからこそ、本物の部分を大事にしたい。歌う息遣いや、ちょっとした手の動きも見逃さないように。友人に「このチャンネルは日本の音楽リテラシーを上げた」と言われ、とてもうれしかったです。視聴者の審美眼を侮らずに、より良くなることに愛を持ち、音楽の本質を届けたい。その原点はずっと変わらないですね。一度きりのパフォーマンス。一発撮りで音楽を届ける、YouTubeチャンネル。2019年11月にスタートした音楽系YouTubeチャンネル。「白いスタジオに置かれた、一本のマイク。ここでのルールは、ただ一つ。一発撮りのパフォーマンスをすること。」と、チャンネル概要にある通り、真っ白なスタジオでアーティストたちが一発撮りに挑む姿を高画質・高音質で切り取る。その迫真のパフォーマンスの数々は大きな反響を呼び、『猫』や『紅蓮華』『夜に駆ける』など再生数1億回を超えるものも。これまでに86組のアーティストが参加、147曲を配信。チャンネル登録者数は441万人に上る(データは5月13日現在)。しみず・けいすけTHE FIRST TAKEの企画・クリエイティブディレクター。UNIQLO、SHISEIDOなどグローバルキャンペーンを手がける。※『anan』2021年6月2日号より。取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年05月28日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「矢沢永吉」です。NHKの新しい音楽番組『NHK MUSIC SPECIAL』の第1回に登場された矢沢永吉さん。僕は番組内の企画のひとつ「矢沢塾」に若手ミュージシャンの一人として参加させていただきました。もちろん、矢沢さんとはこれが初対面です。レジェンドなお方というのは、もちろん存じ上げていましたし、どんなお話が聞けるのだろう…とワクワクして収録に臨みました。「矢沢塾」はリハーサルもなしで、いきなりぶっつけ本番。僕たちが着席して待っていると、颯爽と“永ちゃん”が登場していきなり心を掴まれました。まず驚いたのが矢沢さんのお話の巧みさです。話の構成もとてもわかりやすいし、聞きやすくて無駄なお話が一切ない。しかも、お話ししていただいた音楽ビジネスへの取り組み方、ミュージシャンのモチベーションの保ち方などすべて納得できることばかりでした。僕としては、大先輩の言葉をいただいて、「やっぱりそうだよな」と自分の信じている道を再確認できた場になりました。とくにお話の中ですごいなと思ったのは矢沢さんの行動力の部分です。音楽をビジネスとして考えたときに、みんなぼんやりとやってみたい夢を語ることはできると思います。でも、矢沢さんはそれを現実にするために即行動に移します。会社を作って仲間を集める、販路を確保するために流通を作る…など、具体的な方策をすぐに考えている。いえ、考えるだけでなく、ちゃんと人を動かして形にしていっています。そこが本当にすごいです。僕もこれをやってみたい、ああいうことをしてみたいとスタッフに語ることはありますが、じゃ具体的にどうすればそれが実現できるのか、動くことに対してはなんとなく腰が重い。大きくても小さくても、夢を実際に実現するためには、お金の問題だとか、時間の問題とか、いろいろ面倒なことがあります。でも、矢沢さんにはそれを面倒と思わずに動く力と、あと、矢沢さんのためなら動きたいと周りに思わせる、人を動かす力がすごくある。それがマジで半端ない。自分のことで考えると、周囲を魅了できて求心力が半端ない矢沢さんのスタイルをそのままそっくり僕が真似できるとは思いませんが、自分なりに自分の思ったことを実行する力を見つけていきたいなと、お話を聞いて思いました。永ちゃん譲りの岡崎体育の今後の実行力にご期待ください。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。5/26に約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』をリリースする。※『anan』2021年5月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年05月22日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「怒ること」です。ミュージシャンは感性の仕事なので、感情の起伏も激しい方が多いイメージがあります。ここだけの話、楽屋などで大ゲンカをしているバンドの方たちに遭遇したことも多々あります。僕の場合は、仕事に対しては常に真剣ですが、気に入らないことがあって怒るということはほとんどありません。僕はソロアーティストなので、メンバー間でなにか揉めるとか、意見がぶつかるということもありませんし、スタッフに対してイライラをぶつける…というようなこともしないようにしています。スタッフの方々に、甘いものが食べたいとか、ホテルの部屋は“ウォシュレット”付きにしてほしいなど、甘えていろいろお願いしてしまうことはよくあると思います。でも周りから見て、岡崎体育めっちゃ偉そうにしてるやん、怒ってるやん…と見えるような言動は絶対しないようにしようと決めています。とは言いつつも、実は僕って、めちゃくちゃイライラしがちな性格なんです。家族と小さなことでケンカをしてしまったり、車の運転で自分の思い通りにならないと悪態をついてしまったり…。10代のころからその傾向があり、30代に入り、小さなことで躓いてしまう自分のその性格が良くないなと思うようになりました。そこで、最近話題の“アンガーコントロール”をやってみようと、自分で決めたんです。でも“アンガーコントロール”といっても、そんなに大げさなことをしているわけではありません。自分は何に対して怒りやすいのか、怒っている自分を客観的に見てどう思うか、などを考えるようにして日々過ごしています。ちょっと怒ってしまうようなことがあったら、その怒りをむやみに掘り下げるのではなく、できるだけいったんストップして小休止をとるようにしています。やり方としては、もし誰かに対して怒ってしまったら、誰とも話さずにちょっと外に出てみるといいです。5分くらい散歩するイメージです。それをすることによってクールダウンができて、自分が何に怒っているのか、相手がいる場合は、相手はどういう考えだったのだろうと、落ち着いて考えることができます。僕の場合はそれをするとすごく楽になれるんです。自分の考えはこうだったけど、相手はこう思ったのかもしれない…と考えることができる。それでだいぶイライラしないで毎日を過ごせるようになったので、怒りっぽい方はぜひ試してみてください。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。5/26に約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS Ⅱ』をリリースする。※『anan』2021年5月5日-12日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年05月06日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ドッキリ」です。デビュー以降、1回だけですがドッキリにかけられた経験があります。それは、AbemaTVの石橋貴明さんの『石橋貴明プレミアム第3弾 急募!石橋貴明と友達になりませんか?生放送SP』という番組で、仕掛け人の綾小路翔さんと音楽について話すトーク番組だと聞いて行ったら、実は石橋さんがやってくる…というものでした。とんねるずの大ファンだという、マキシマム ザ ホルモンのナヲさんたちと一緒にドッキリを仕掛けられたのですが、これは誰かにいきなり怒られるとか、落とし穴に落とされるとか、ショッキングなものではなかったので、本当に僕が「びっっっくりしたー!」となる感じではなかったかもしれません。とはいえ、ここ2年ほどの間で何度か僕のスタッフから「岡崎くんってドッキリとか興味ある?」と聞かれたりしているので、まあ、なにかしら岡崎体育をドッキリに引っ掛けたいというオファーがきていたりするのかな?と思っていますが、こればっかりは「いつドッキリですか?」とは聞けないので、日々ソワソワしています。機嫌悪い人がいたりすると、こいつ、俺のこと騙そうとしてないか?と猜疑心がちょっと強くなっていますね。でもこういうのって、疑っていると来ないものですよね。きっと、忘れたころにやってくるんでしょうね。僕は普通に怖がりなので、ドッキリにかかればいいリアクションができそうです。でも、めちゃくちゃ客観視できるタイプなので、対人のドッキリは冷静に見抜いてしまうかも。チンピラに絡まれるとか白装束のおばけが出てくる系のドッキリは、引っかからない自信があります。いや、これは絶対役者さんやん…と冷静に判断してしまいそう。ではどんなドッキリが苦手かというと、先輩のミュージシャンにキレられる…とかはマジでビビってしまいそうです。先ほど仕掛け人でも名前が出ましたが、綾小路翔さんとかめっちゃ怖いですね。怒らなそうな人が怒るとか、逆に怖くないですか?その方向で言うと、ヤバT(ヤバイTシャツ屋さん)のこやま(たくや)とかにも怒られたらパニックになりそうです。こやまは後輩的存在ですが、長く大事に付き合っていきたい仲間なので、何か怒らせるようなことをしてしまったらマジで僕は焦ってしまうはず。どんなリアクションをしてしまうか、自分でも想像できません。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。5/26に約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』をリリースする。※『anan』2021年4月28日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年04月24日今や全国区の冠番組を持ち、MCクラスの実力派となったかまいたち。YouTube「かまいたちチャンネル」もチャンネル登録者数100万人に迫る人気を獲得。そんなお二人にとって、千鳥の存在が大きかったそうで……。千鳥さんが荒野を開拓して道の歩き方を示してくれた。――関西の芸人さんが関西ローカルから東京に進出して、全国区でもう一回売れる、というのはもはや芸人出世コースの定型になっていると思います。お二人は、今まさにそのルートを着実に上っていらっしゃっていて。そのことについては、今、どのように感じていますか?山内:ステージが10まであるとしたら、やっと6まで来たな、という感覚。でもやることは東京に出てきたころから変わらなくて、ひな壇で呼んでいただいても、冠番組でも、どちらもフルスイングでいくだけかな、と思ってます。濱家:山内が大きく振ってホームランを狙いにいってくれるから、僕は僕で全力でミートできる。全部外さずに、慎重にミートするだけ。二人のそういう関係性はずっと変わらないですね。山内:東京に進出した時に、千鳥のノブさんに言われたんです。「全番組でちゃんとフルスイングしたほうがいいよ」って。それをめちゃくちゃ大事にしています。――お二人にとって、やはり千鳥さんの存在は大きいんですね。山内:そうですね。それこそ、千鳥さんが関西から先に乗り込んでくれて、荒野を開拓して、道の歩き方を示してくれている。だから、後輩の僕たちは自由にどこへでも歩いていける。そこは天才2人が先頭を行ってくれたことが本当に大きくて。僕たちが、そのすぐあとについていけたことは、本当にラッキーだと思っています。濱家:僕たちって、ほんまに強運なんですよ。トップになるってめちゃめちゃしんどいことだけど、なんとなくそれをスルーしてここまできている。キングオブコントの時も、にゃんこスターがでっかくブレイクしてくれて、優勝したけどおいしい立ち位置をもらえたし、M-1も準優勝だけど面白かったと言ってもらえた。東京進出では「千鳥の次は、かまいたち」と言っていただける。こんなにラッキーなことってないと思います。山内:今は、千鳥さんにずっとスリップストリームしてもらっているようなものです。――そうなると、“風除け”になってくれている千鳥さんの脇から、かまいたちさんがどう先頭に躍り出るのかも気になるところです。山内:それは本当にこれからですね。僕らのピークとなる2021年で全てお見せしていきたいです。濱家:山内曰く、今年、僕たちピークらしくて。不安しかないです。山内:やっぱ、ずっと売れ続けるというのはないと思うので。ある程度スピードに乗れれば、あとはその余力で走っていけると思うんです。だから、今年やりきって燃え尽きて。で、終わります。濱家:今の俺らがピークで、そのあとは余力でいくとしたら、今後2年くらいしかもたへんで。山内:いや、今年のピークの余力で、その後70歳までもたせたい。濱家:……やっぱり不安しかないです。――(笑)。濱家さんは、どういう考え方なのでしょうか?濱家:僕は逆で、このままじゃ終わってしまうと焦るから、今こそあれこれなんでも試したい。欲張って仕事したいってなってます。本当に考え方が逆なんですよ。でも、山内がこうどっしりしたこと言っていてくれるほうがいいです。僕が心配しすぎるタイプなんで。――山内さんが流れとかにあまり動じず、濱家さんのほうが心配性。性格が真逆だと、かまいたちとして、方向性で対立することなどはありませんか?濱家:それはないです。僕たち、“人生の第一目標”はビタッと合っている。だからぶれないんです。――それは、どんな目標で?山内:スーパー金持ちになる、ですね。このゴールが一緒だから、どうすればいいか意見が食い違っても、金持ちになれるほうを選べばいいのでケンカになりません。濱家:これマジで僕ら大金持ちになりたいんです。年収7億欲しい。――……それ、大御所芸人さんのリアルな数字なんですか?山内:いや、そんな人見たことないです(笑)。濱家:でも、言っておかないと絶対にできないと思うからバンバン大声で言っていきたいと思います。かまいたちは、絶対に二人でスーパー金持ちになります!『かまいガチ』(テレビ朝日)、『千鳥vsかまいたち』(日本テレビ系)、『かまいたちの知らんけど』(MBS)などレギュラー番組多数。YouTube「かまいたちチャンネル」もチャンネル登録者数100万人に迫る人気を獲得。また、お笑いのこと、家族のことなどを赤裸々に綴った山内さん初のエッセイ集『寝苦しい夜の猫』(扶桑社)も好評発売中。写真左・山内健司1981年1月17日生まれ、島根県出身。ボケ担当。右・濱家隆一1983年11月6日生まれ、大阪府出身。ツッコミ担当。共にNSC大阪校26期生。卒業後の2004年5月にコンビ結成。‘17年、キングオブコント優勝。‘17年から3年連続でM-1グランプリ決勝に進出。ラストイヤーの‘19年、ミルクボーイに敗れ惜しくも準優勝に。※『anan』2021年3月24日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年03月20日大山加奈さんは元バレーボール選手です。2001年の高校在学中には、オリンピック・世界選手権・ワールドカップと三大大会と言われるすべての試合に出場。日本を代表するプレーヤーとして「パワフルカナ」の相性で親しまれ、活躍しました。現在では、全国での講演活動やバレーボール教室、メディアの出演など活動の幅を広げるなど、さまざまな分野で活躍しています。2年間の治療をお休みしていた大山さんですが、あることをキッカケに不妊治療を再び始めることになります。前回の治療時に比べて、どういう風に気持ちの持ち方や取り組み方が変わったのか。また、コロナ禍での妊娠ということで妊娠中に気を付けていたこと、不妊治療が保険適応されるかもしれないという今、大山さん自身が思うことなどを答えてもらいました。 「もう待てない…」と思い、治療を再開ー不妊治療をやめてから2年後に、再度治療をしようと思ったのは何がきっかけだったのでしょうか。 大山さん:当時は2020年の東京オリンピックが終わってから、不妊治療のことを考えようと思っていました。でも、オリンピックが延期になったときに、これ以上は待てないと思ったんです。それまでは仕事も忙しくて治療にも通えなかったので、“今ではないな”と思っていたんですよね。でも、コロナ禍で仕事がなくなり、時間が出来たときに、今なら治療に専念できると思ったんです。もちろん、コロナ禍で妊娠することに対しての不安はありましたが、“今しかない”とも思いました。 ー時間があることで、精神的にも余裕を持てたのかもしれないですね。 大山さん:そう思います。2年前は藁にもすがる思いで、できることは何でも取り組んでいました。今思うと、自分にプレッシャーをかけすぎていたのかもしれません。年齢に対しても焦っていましたし……。でも今回は、「子どもができたらいいな」くらいの感覚で取り組めたことが、良い結果につながったような気がします。 大好きな先輩の妊娠! 「私も続きたい」という願いが叶うー不妊治療をするときに、大山さんが気を紛らわせるためにしていたことはどんなことでしたか? 大山さん:1人で抱え込むことが1番つらいことなので、同じ環境下にいた仲のいい先輩とお話をして、苦しさを共有できたことはすごく救いになりました。その先輩は、同じくらいの時期に体外受精にステップアップして、お子さんを授かることができたんです。そのときの先輩の妊娠は、心から喜ぶことができました。その成功体験を見ていたからこそ、私も続きたいなと思っていました。 ーいざ、妊娠をしたときの旦那様の反応はいかがでしたか? 大山さん:旦那さんにはLINEで「陽性だった」と伝えたら、「すごいじゃん」と返ってきました(笑)。不器用で分かりづらさはあるんですが、妊娠をしてから家事を積極的にやってくれますし、支えてくれていることは伝わりました。 ー今改めて、旦那様にどんな言葉をかけたいですか? 大山さん:はじめは積極的ではなかったかもしれないけど、不妊治療に付き合ってくれたことに対して感謝しています。また、だいずと出会うきっかけを作ってくれたことに対してもありがとうと伝えたいです。 ーこれからだいずくんと双子ちゃんたちが遊ぶ姿が見られるのが楽しみですね。ちなみに、コロナ禍での妊婦生活ではどんなことに気を付けていましたか? 大山さん:移動はできるだけタクシーや、旦那さんに送ってもらうようにしていました。また、公共の乗り物を出来るだけ避けて、人と触れ合わないように気を付けていました。ただ、心配過ぎても良くないと思うので、緊急事態宣言が出ていないころは、感染対策をきちんとおこなった上で友達とランチに行くなど、気分転換をするようにしていました。 自分の納得のいくまで治療が受けられる世の中に…ーさて、現在は不妊治療が保険適用化されるような話題が出てきています。経験者として大山さんはどのように思いますか? 大山さん:不妊治療は本当にお金がかかります。その金銭的なところで諦めてしまう人もたくさんいると思うんですが、それってすごくつらいことだと思うんですよね。だからこそ、今後は金銭的な部分で不妊治療を諦める人が出てこないような社会を作ってほしいと思います。さらに、子どもを望む方が自分の納得がいくまで治療できるような環境や制度は、しっかりと整えて欲しいと思っています。今、保険適応という言葉が出てきていますが、パフォーマンスではなく本気で取り組んでほしいですね。 ーただ、不妊治療は1人ひとりの状態に合わせて必要なオプションを付けるなど、それぞれに合った治療方法が受けられるようにしているそうですが、保険適用化することで、自分に合った治療が受けられなくなるかもしれないなど、ネット上では反対の意見も出てきているようですが……。 大山さん:そこは大きな課題だと思います。1人ひとりにあった治療がちゃんと出来なくなってしまったり、最先端のものは保険適応が難しいと聞いたりもするので、本気で子どもを望んでいる方に、ちゃんと子どもが授かれるような社会を確立してほしいです。 ーありがとうございました。では最後にメッセージをお願いします。 大山さん:子どもが欲しくても、なかなか授かることができず苦しんでいる人がたくさんいるということを、もっとたくさんの人に知ってもらいたいですね。さらに、それと同時に子どもを望まない人生も尊重されるべきだと思っています。子どもを持つ、持たない、結婚する、しないなど、どんな選択をしても、それはすべて尊重されるべきだし、お互いのことを思いやることができる社会になることを心から願っています。 1つ1つの質問に対して真摯に向き合ってくださり、ご自身の言葉でしっかりとインタビューに答えてくれた大山加奈さん。この度はリモート取材にてご協力くださり、誠にありがとうございました! また、取材日から1カ月後の2月19日に双子の女の子を無事にご出産されましたこと、本当におめでとうございます! 家族が増えて、これからますますご家庭が賑やかになるかと思いますが、お体に気を付けながら子育てを頑張ってください! PROFILE:大山加奈さん1984年6月19日生まれ。小学2年生からバレーボールを始め、小中高すべての年代で全国制覇を経験。高校卒業後は東レ・アローズ女子バレーボール部に入部。高校在学中の2001年に日本代表として初選出され、オリンピック・世界選手権・ワールドカップに出場し、小中高全ての年代で全国制覇を経験。高校卒業後は東レ・アローズ女子バレーボール部に入部した。日本代表には高校在学中の2001年に初選出され、オリンピック・世界選手権・ワールドカップと三大大会すべての試合に出場。2010年6月に現役を引退し、現在は全国での講演活動やバレーボール教室、解説、メディア出演など多方面で活躍中。著者:ライター 吉田可奈
2021年02月28日大山加奈さんは元バレーボール選手です。2001年の高校在学中には、オリンピック・世界選手権・ワールドカップと三大大会と言われるすべての試合に出場。日本を代表するプレーヤーとして「パワフルカナ」の相性で親しまれ、活躍しました。現在では、全国での講演活動やバレーボール教室、メディアの出演など活動の幅を広げています。 そんな幅広い分野で活躍する大山加奈さんですが、去年の9月に不妊治療の末、双子の赤ちゃんを授かったと公式ブログで妊娠を報告。2021年2月19日には、双子の女の子を無事出産し、念願だったママになる夢が叶いました。 今回は大山さんの不妊治療の体験談を中心に、これまでに悩んでいたことや、現役スポーツ選手時代を振り返って感じた生理と不妊の関係の重要性などを取材させていただきました。 ブログで報告する際、ためらっていた理由…ー昨年の9月にブログでの妊娠報告をされていましたが、そのときの心境を教えて下さい。 大山さん:私はずっと不妊治療をしていたので、最初は報告することをためらいました。でも、今も治療を続けている方や、不妊で悩まれている方から、「勇気をもらった」「励まされた」という声をたくさんいただいたんです。その言葉がなによりもうれしかったですし、誰かの役に少しでも立てたのなら、よかったのかなと思っています。 ー報告をためらっていた1番の大きな理由は何だったのでしょうか? 大山さん:まずは妊娠したのが双子ということで、出産のリスクが大きいからこそ、何があるか最後までわからないんですよね。なので、まだ無事に生まれていないタイミングで報告をしてもいいのだろうかということに悩みました。あとは何より、私も子どもが欲しくてもできない時期が長かったので、誰かの妊娠のニュースを目にすることでつらい想いをする方もいらっしゃると思ったんです。そんな想いが頭を駆け巡って、この報告が果たして正解なのかどうかはすごく悩みました。だからこそ、「勇気をもらった」という言葉は、本当にうれしかったです。 もっと早く知りたかった! 生理と不妊の関係性とはー不妊治療についてもお伺いさせてください。大山さんは生理不順や生理痛などに悩まされていたのでしょうか? 大山さん:いや、私は特に生理不順ではなかったです。でも、現役時代を振り返ると、厳しい練習の影響で生理痛が重くなってしまったり、生理不順になっていることに対して、知識がないためにそこに重きを置かない人たちが多かったように思います。不妊治療の先生によると、実際には生理が止まったり生理痛が重いということは、体になにか異常が起こっている可能性が高いそうです。そして、それを放っておくと「赤ちゃんが欲しい」と思ったときには不妊症になっていたり、取り返しのつかないことになっているケースもあるそうで……。だからこそ、学生時代に生理のことについてちゃんと学ぶ場所が大事だと思うんです。 ーたしかに、生理のことって、なかなか相談しづらい現状がありますよね。 大山さん:そうなんですよね。学校によってはトレーナーさんなどがいて、生理についてもちゃんと相談できる人がいるケースもあるんですが、まだまだ少ないのが現状です。なので、学校の先生や保護者と連携を取ってサポートすることが何よりも大事だと思っています。 ーこうやって発信していくことも、すごく大事ですね。 大山さん:はい。こういった記事を若い子が目にすることで、自分の生理と向き合ってもらえたらうれしいですね。実は、生理前や生理中ってホルモンのバランスの関係でケガが多くなるらしいんですよ。 ーそうなんですか!? 初めて聞きました。 大山さん:まだまだ知らない人が多いと思います。お仕事でシンポジウムなどに登壇させていただいた際に先生方がおっしゃっていたり、ネット記事やSNSなどでもそのような情報を見かけて私も知ったのですが、そう言われてみれてば……と、過去を振り返って納得したんです。その事実を指導者の方が知っていれば、その人にあったトレーニングメニューを組むことができますし、無駄なケガに苦しまなくてもすむようになると思うんです。自分自身が不妊治療を経験したからこそ、今スポーツを頑張っている方たちにはスポーツ選手として悔いがないよう選手時代を送って欲しいですし、子どもが欲しいと思ったときには手遅れにならないよう、こういったことも知っておいて欲しいです。 数値が低すぎる…! ブライダルチェックの結果にがく然ーその後、大山さんはご結婚されるときにブライダルチェックをしたとお聞きしたのですが、実際に受けてみていかがでしたか? 大山さん:私は生理不順ではありませんでしたが、体の冷えがひどかったのと現役中に腰の手術もしていたほか、痛み止めの薬をたくさん飲んできました。さらに自律神経失調症も患っていたので、精神安定剤なども飲んでいたり、基礎体温もガタガタだったんですよ。そこで一度ブライダルチェックを受けて自分の体の状態を知ろうと思いました。また、母のガンがちょうどそのころに見つかり、「孫の顔を見たい」と望んでいたので、焦りながらも妊活をスタートすることになりました。ちなみにブライダルチェックの結果は、AMH(アンチミューラリアンホルモン/発育過程にある卵胞から分泌されるホルモン)の数値が低く、当時は30歳だったのに42、3歳くらいの数値が出てきたんです。それはさすがにショックでした。 ー最初に不妊治療のクリニック外来を受けたときの心境はいかがでしたか? 大山さん:私はみなさんに顔と名前を知られていますし、体も大きいので目立つんですよね。それもあって、人の目はすごく気になりました。内診台も正直な話、すごくイヤでしたね(笑)。 ーあまり慣れるものではないですよね。ちなみに不妊治療について、旦那様とはどんなお話をされていたのでしょうか? 大山さん:実は、旦那さんはそこまで子どもを欲しいとは思っていなかったんです。さらに私がケガや自律神経失調症で苦しんでいたことも知っていたので、「そんなにつらい想いをしなくていいんじゃないか」とも言ってくれていて……。でも、私はどうしても子どもが欲しかったんです。なので、不妊治療に関しては私が主体となっておこなっていたのですが、夫婦間での温度差は感じていました。話し合いもしっかりする感じではなく、「やりたいようにやれば良い」という感じだったので、私から「こうしたいと思う」ということを伝えていくことが多かったです。私の体のことを気遣ってくれるのはうれしかったのですが、「子どもが欲しい」ということに対して、私と旦那さんでは気持ちの面でのスタートラインがお互い違っていたので、寂しさやモヤモヤを感じることも多かったですね。 ーそのモヤモヤした気持ちはどのように解消していたのでしょうか? 大山さん:う~ん……。日々モヤモヤはしていましたし、ときには泣いてしまうこともありました。ただ、それを旦那さんの“やさしさ”だと受け止めて、過ごすようにしていました。あとは、一緒の時期に不妊治療を頑張っている先輩がいたので、ランチやお茶などをしながら治療に対する苦しさやつらさを共有し合えていたことは、今思い返してもすごく大事な時間だったと思います。人に言いづらい問題だからこそ、同じような状況で頑張っている人が身近にいることで励まされたり、勇気づけられることが多かったですね。すごくありがたい存在でした。 「このインタビューが誰かのためになるなら……」と熱心に質問に答えてくれた大山加奈さん。ご自身の体験を包み隠さず、正直に話してくださる姿がとても印象的でした。次回は不妊治療ステップアップや2年間の休養期間など、大山さんの心の葛藤について答えてもらいます。 <第2回に続く> PROFILE:大山加奈さん1984年6月19日生まれ。小学2年生からバレーボールを始め、小中高すべての年代で全国制覇を経験。高校卒業後は東レ・アローズ女子バレーボール部に入部。高校在学中の2001年に日本代表として初選出され、オリンピック・世界選手権・ワールドカップに出場し、小中高全ての年代で全国制覇を経験。高校卒業後は東レ・アローズ女子バレーボール部に入部した。日本代表には高校在学中の2001年に初選出され、オリンピック・世界選手権・ワールドカップと三大大会すべての試合に出場。2010年6月に現役を引退し、現在は全国での講演活動やバレーボール教室、解説、メディア出演など多方面で活躍中。著者:ライター 吉田可奈
2021年02月26日プライベートでも仲のいい二人の声優・蒼井翔太と梅原裕一郎が、2月7日に開催される配信イベント「アルバートの扉」に出演する。あにてれpresents「アルバートの扉~蒼井翔太&梅原裕一郎」公演・チケット情報質問に答えていき「あなたはこんな人です!」というような心理テストをやったことがある人はたくさんいるが、仲のいい人気声優二人が次々と出題される50の質問に答えていき、本人たちも知らなかった二人の新たな魅力を見届けようというのが、この「アルバートの扉」という配信イベントだ。イベントタイトルである「アルバートの扉」というのは、「大切なことは質問をやめないことだ。好奇心こそ、我々の存在を示すものなのだ。」という言葉を残した、かの有名な物理学者アルバート・アインシュタインの名前からとった。前回は、プライベートでも定期的に一緒に飲みに行っているという寺島惇太と畠中祐が出演。出身地や好きな映画といったベーシックな質問から、お互いの似顔絵を描いたり、キュンとするプレゼントの渡し方を体現してもらったり、事前に募集した視聴者からの質問に答え、挙句に好きなグラビアポーズをとってもらうなどという大胆な質問にも答えてもらった。二人の答えを見届け、行動心理を分析したのは、プロフェッショナル心理カウンセラーの浮世満理子。弱点や潜在能力という切り口から二人を分析し、その診断結果に対するアドバイスが伝えられた。思いがけない分析とアドバイスに、二人はちょっと照れくさい部分がありながらも、「もっと自分のことを知りたいし、分析してほしい!またチャレンジしてみたい!」という感想を残した。そんな「アルバートの扉」第2弾に登場するのは、人気作での共演も果たしている蒼井翔太と梅原裕一郎。時に励まし、時に突っ込み、イベントを進行していく天の声は、前回に続き、豊永利行が担当。そして、プロフェッショナル心理カウンセラーの浮世満理子も再び二人の行動を分析し未来へのアドバイスをする。蒼井翔太、梅原裕一郎、一体どんな魅力が明かされるのか? ぜひみなさんに見届けていただきたい。■あにてれpresents「アルバートの扉~蒼井翔太&梅原裕一郎~」配信日:2月7日(日)14:30~/18:00~(PIA LIVE STREAMにて配信)出演:蒼井翔太、梅原裕一郎、豊永利行(声のみ)、浮世満理子(声のみ)※アーカイブ配信あり
2021年02月05日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「データ紛失」です。僕はDTMで音楽制作をしています。すべてパソコン上の作業です。なので、データの管理はとても大事。もっとも重要なことのひとつです。でもデビュー前の僕は、一切のバックアップをしていませんでした。USBに完パケのミックスデータだけを保存していて、当時はそれでいいと思っていたのです。でも実は、ひとつひとつの楽器のオーディオファイルを取り出せるパラデータというものがあって、それが残っていないと再度、制作を続けたり、ミックスやマスタリングをすることもできないんです。デビュー前、すべての楽曲データが入っているパソコンのOSをアップデートしたら音楽ソフトが立ち上がらなくなったことがありました。これはどうすればいいんだろうといろいろ調べたら、工場出荷状態に初期化したら直りますと言われました。でも当然ですが、初期化したらすべてのデータがなくなります。つまり、そのとき僕は、初期化によって、当時所持していたすべての音源の元データを失ってしまったんです。これはかなりショックでした。立ち直るのにだいぶ時間がかかりました。だから、僕にはデビュー以前の音源データがありません。曲数でいうと500~600曲くらいでしょうか。まだ形になっていない作りかけのものがほとんどですが、結構な痛手です。過去の楽曲を掘り起こして制作することができませんし、昔の音源を再ミックスしてリリースすることも不可能になってしまいました。なので、それ以来しっかりバックアップをとるようになりました。とにかく保存です。1音打ち込んだらショートカットキーの「コマンド+S」を押すくらいこまめに保存しています。常に指はキーボードの「S」上に置くくらい気を使っています。僕は、性格的にどこか抜けているところがあって、こういうことがないと気を抜いてしまうので、今となっては、あれはいい勉強だったな…と思っています。これを読んで怖いなと思った方は、本当に本当に気をつけてくださいね。仕事でさまざまなデータを取り扱う方だとか、学生さんでもパソコンでレポートを書いている方などいると思います。一瞬の気の緩みや、思いがけない負荷でパソコンが落ちることもあります。そんなときに、取り返しがつかないことにならないように、とにかくデータはこまめに保存&バックアップをきちんととること。忘れてはいけない作業です!おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。『おはスタ』(テレビ東京系)火曜レギュラー。『「劇場版ポケットモンスター ココ」テーマソング集』を12/23にリリース。※『anan』2020年12月2日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年11月27日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「譜割」です。譜割とは音符に対して、歌詞の一音一音をどういう配分で置いていくかを考えていく作業です。基本は、メロディラインの音符ひとつに対して1文字。ですが、それに限らず音便(発音上、語中・語尾の音が他の音に変化すること)によっては2音、ときには3音流し込んだほうが気持ちいい場合もある。例えば僕の「なにをやってもあかんわ」を聴いていただくとわかりやすいと思います。冒頭の歌詞「もうなにをやってもあかんわ」は、単純に文字数で言えば13文字です。しかし、このメロディの音符の数は8音。「もぅ・な・に・を・やっ・ても・あかん・わ」と割っています。「っ」や「ん」などのほか、「かきくけこ/さしすせそ/たちつてと」などは子音である「k」「s」「t」の音だけでの表現も可能です。「く」=「ku」とはっきり発音すれば1音カウントになりますが、「クッ」と「k」の音だけで母音を崩し圧縮することが可能です。と、専門的になってしまいますが、僕はけっこうこの譜割にこだわるタイプです。でも、J‐POPでは譜割を意識せず無理やり言葉を入れたり、2音あるのに1文字しか入れていなくて気持ち悪い…と思う曲もたまにあります。でも気持ちよく譜割が入っていることが正解ではなく、逆にバランス悪くいびつに入っていることで記憶に残る場合もあるので、どれが正解ということはありません。僕は歌詞に意味を持たせず音運びの良さだけで歌詞を作ることがあり(「スペツナズ」「XXL」など)、そういう楽曲で「譜割が気持ちいいね」と言っていただけると、わかってもらえたとすごくうれしい気持ちになります。今、僕が耳にしてもっとも日本語の譜割が巧みやなと思うのは、R-指定さん。ダントツで流し込みがうまいです。ラップの部分もそうですし、サビでメロディをつけつつ言葉のフックを作るのとか、めちゃくちゃ気持ちいい音選びをされていて、これはテクニックというよりも元々持っている勘の良さ、センスではないかなと。あとは、SUSHIBOYSのファームハウスくんもいいなと思います。ラッパーの方々は日本語を既存の概念で捉えすぎないから、面白い表現がいろいろできるのではないでしょうか。洋楽にある音の取り方、韻の踏み方などを日本語の中にもうまく活かせている方々に魅力を感じます。言葉の選び方に興味を持って聴くと、また音楽の聴き方の幅が広がると思うのでおすすめです。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。『おはスタ』(テレビ東京系 月~金曜7:05~7:30)の火曜レギュラーとして出演中!※『anan』2020年11月18日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年11月16日“女子キャンプ”という言葉の生みの親、イラストレーターのこいしゆうかさんが、ご自身の体験から導き出した、女性による女性のためのキャンプスタイルを提案!「女の子だけでキャンプをしてみたい!」と活動を開始し、ここ数年は、キャンプコーディネーターとしてTVや雑誌などで活躍する、こいしゆうかさん。「まずは、“キャンプ”に対するこれまでの古いイメージは思い切って捨ててほしい」と、アドバイス。「キャンプってどうしても汚い、重たい、つらいと思われがち。でも、最近のアウトドアブームでキャンプ場はめちゃくちゃ進化しているんです。温水洗浄便座のトイレがあったり、温泉付きだったり、道具のレンタルが充実しているなど、とても高規格で環境が整っています。また、ギアも女の子向けのアイテムが充実してデザインもかわいいし、軽量化されてコンパクト。今回紹介した私の基本のキャンプ9点セットは全部、一つのバックパックに収まります」本当の女子キャンプを味わいたいなら、体験の入り口で“お客さん”にならないでと、こいしさん。「キャンプ上級者に道具を全部用意してもらって、車にも乗せてもらって、テントも立ててもらって…とお膳立てされていたら、いつまでたっても招かれる側で自分で動けるようにならない。本当のキャンプの楽しみは、行く場所や、やりたいことを自分たちでゼロから百まで考えて実践すること。女性が“自立して”やるから面白いんです。自分ひとり分の荷物なら背負えるから、なんなら車がなくたってへっちゃら。電車やバスで行けるキャンプ場もたくさんあります」ソロキャングッズを揃えたら、さあ、まずはどこへ行く?「初心者向けのキャンプ場も多いです。まず、女子だけで行くのが不安なら、女性エリアが用意された長瀞オートキャンプ場がおすすめです。電車で行くなら鬼怒川温泉オートキャンプ場もいい。駅から歩いて行けますし、温泉地ですからキャンプ場が温泉付きなのも高ポイント。関東エリア以外だと青川峡キャンピングパークも推したい。こちらはキャンプ道具のレンタルが充実。熟練のスタッフさんが親切に教えてくれるので、ひとりでテントを立てるのが不安なら助けてもらったり、試したい道具について聞いたりもできます。秋は、虫も減りますし、焚き火をしても心地いい季節。キャンプを始めるには、今が絶好のシーズンなんですよ!」フィンランド製のケトル。かわいい道具で気分を盛り上げる!スパイスを小分けにして持参する。野外での料理も意外と楽しい!こいしゆうかさんイラストレーター&キャンプコーディネーター。共著の『私でもスパイスカレー作れました!』(サンクチュアリ出版)が、紀伊國屋書店の料理レシピ本大賞コミック賞に。※『anan』2020年9月30日号より。写真・小笠原真紀取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年09月29日YouTubeにエガちゃん降臨!彗星のごとく登場した「エガちゃんねる」は、瞬く間にチャンネル登録者数を伸ばし、驚異の200万人を突破。すでにレジェンドと化しているエガちゃんだが、チャンネルではらしさ爆発のお尻書道や股間爆破という体を張ったものから、エガちゃんのソウルを感じるザ・ブルーハーツの歌唱動画や生真面目な素顔がのぞく語りなど、ハード系からほっこり系まで縦横無尽にYouTubeを駆け回る。痛快にもほどがあるこの快進撃、一体どこまで続く?江頭2:50「エガちゃんねる」チャンネル登録者数:208万人抱かれたくない芸人とはもう言わせないぜ?そもそも、俺はYouTubeなんて知らなかったんだよ。ただ、始める前にFischer‘sのチャンネルに出たことあるんだよ。その時にそいつらがいい奴だったんだよな。だから悪いものじゃないとは思ったな。で、そのあとYouTubeは好きなことができる、世界中で見てもらえるって聞いたんだよ。それで面白そうだって思ってやることにした。けど、実際やってみたら男の乳首もNGでびっくりしたぜ。これって、オレの存在自体を否定されているのと一緒だろ?けど、逆に今となってはこのNGテープが「エガちゃんねる」の印みたいになってるから、ちょっとおいしかったな。企画は基本俺がやりたいことをやってる。でも、本当に俺がやりたいネタはだいたいCMの審査に落ちるんだよ。で、モーニングルーティンだとか、俺が風呂入っているのとかが人気になって……。みんな何求めてんだよ!アンアン読者もそっちのほうが興味あるのかよ?できれば「お尻から粉吹いて絵を描く」とか「ペットボトルロケットを口でキャッチする」とかを見てほしいんだけどな。これからはコラボをがんがんやっていきたい。この前、別の雑誌のインタビューで、「ダルビッシュ!オレのキンタマを握って、変化球の投げ方、教えてくれ」って言ったら、ダルビッシュがTwitterで「キンタマ握るのは全然いい」って言ってきたんだよ。これって完全にコラボのオファーだよな?あとは草なぎ!これ見てるか?早くコラボしようぜ!お前が飼ってる“くるみ”とも仲良くなれるように今度、犬を克服する企画をやる予定なんだからな。あとは出川さんだな。アンアンの奴らに散々「抱かれたくない芸人」ってディスられた同士だよ。出川さんとコラボしてあの地獄の時代を語り合いたいぜ。お前らの悪口も言うから覚悟しとけよ!で、アンアンで、その様子を取材してくれよ。伝説になるぜ~。全然、売れないと思うけどな!えがしら・にじごじゅっぷん1965年7月1日生まれ、佐賀県出身。1988年、芸人デビュー。『「ぷ」っすま』『めちゃ2イケてるッ!』『アメトーーク!』などで伝説的な活躍を残す。サブチャンネル「エガちゃんねる~替えのパンツ~」もあり。※チャンネル登録者数、視聴回数は、6月25日時点のものです。※『anan』2020年7月15日号より。写真・小笠原真紀取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年07月08日またしてもSNSから火がついた。2019年よりYouTubeに楽曲を投稿し、活動を開始したVaundy。一聴すればわかる、楽曲センスと天性の歌声。代表曲の「東京フラッシュ」「不可幸力」は投稿するやわずか1~2か月で100万回再生を突破した。さらに、この4月から配信のFODオリジナルドラマ『東京ラブストーリー』の主題歌にも抜擢。耳の早いリスナーや業界からの注目度は格別高い。この度、ファースト・アルバムとなる『strobo』をリリースすることに。で、彼、驚くことにまだ19歳。現役の大学生なのだ。19歳の原点。ルーツがないから自由にどこへでもいける。「作曲活動をはじめたのは高2くらいからです。でも、アルバムに収録した楽曲はここ1年間くらいにできたものばかり。僕、飽き性なんで溜め込むことができないんです(笑)。常に今いいと思うものをアウトプットしたい。1枚目だし、方向性を整理するより今の自分の原点みたいなものを詰め込みたいと思いました」センシティブな歌声が合う耳触りのいいシティポップ的な「東京フラッシュ」や「life hack」が彼の売りかと思いきや、J-ロックを真正面に捉えた「怪獣の花唄」やEDM的切り口を持つ「soramimi」など多面的な広がりに驚かされる。「小学生の頃からボーカリストになりたかったんですけど、こういうジャンルが好きとか、このアーティストに憧れているとかいうのは特になくて。で、中学2~3年生のときから動画配信サイトで投稿をはじめた。その経験があったから、バリエーションがどんどん増えていったんだと思います」現在は美術系の大学に通う。デザインを学んだことも自分の枠を広げている、とも。「この音楽飽和時代に、過去の音楽を踏襲せずに新しいものを作り出すなんて無理。デッサンと同じで、真似してみたり、特徴を捉える能力ってすごく大事だと思う。僕の音楽もコレというルーツはないけど、ソースを研究して新しいデザインを作ってる。だからジャンルに縛られないで自由にどこへでもいけるんです」刺さるソースを選べば「ヒット曲」は作れると豪語する。目指すは世界的なマルチ・アーティスト。どこまでも広がる可能性が眩しい。FODオリジナルドラマ『東京ラブストーリー』主題歌「灯火」、テレビ東京ドラマ『捨ててよ、安達さん。』オープニングテーマ「Bye by me」など全11曲収録。ファースト・アルバム『strobo』【CD】¥3,000(SDR)バウンディ作詞、作曲、アレンジのみならずアートワークや映像作品もセルフプロデュース。Vaundyというアーティスト名は中学時代の愛称に由来。10月10日には、Zepp Hanedaにてワンマンライブ開催決定。※『anan』2020年6月3日号より。取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年05月29日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「新生活のすすめ」です。この春に進学、就職で新生活をはじめる方も多いのではないでしょうか。僕も、昨年夏に晴れて実家を出て東京に引っ越して独り立ちしました。今、まさに引っ越しされるという方には関係ないかもしれませんが、引っ越しは真夏にするもんじゃないということだけは、確実にアドバイスできます。めちゃくちゃしんどかったです。でも、独り立ちはいいものです。僕は普通の方よりかなり遅いタイミングで実家を出ました。それまでは本当に家族におんぶに抱っこで何もしないでいましたが、東京では洗濯機をまわして、洗濯物を干して、掃除をして、買い物行って、料理してというのを全部自分でやっています。人間が生きていく上で最低限必要なことを自分でやるというのは、それだけで精神的にすごくよくて、気持ちを上向きにしてくれます。その一方で、音楽家・岡崎体育としては、生活環境が変わることはちょっと怖かったんです。実家住まいで、家族になんでもかんでもやってもらうような、ちょっとだらしない生活があったからこそ生まれた曲もある。そういう感性が失われてしまう、死んでしまうのではないかと恐れていたのですが、実際に東京に来てみると、精神的にいくら健康になっても、まあ人間の本質って変わらない。家事だって、心底めんどいと思いながらやっていますし、ダメな部分はずっとダメで、僕の考え方のベースは変わっていません。だから、独り立ちはいい選択だったと思っています。これから新生活をされる方は、時には寂しい気持ちになることもあるのでは、と思います。家族と住んでいたときと違って、何か困ったり、驚いたり、面白いことがあってもすぐに誰かに話すことができません。そういうことで寂しさを感じるならぜひSNSを使って発信すればいい、と僕は思います。発信することはなんでもいいと思います。今日、これ買いましたとか、模様替えしたよ、とか。僕も、家電を買いに行きましたとか、電球を買いに行きますとか、けっこうつぶやいています。何も発信しなくても大丈夫な人にはもちろん、無理におすすめしませんが、自分の生活の内容をひとりで抱え込むと、時に苦しくなることもあると思います。それを“鍵垢”でもいいから吐き出すようにしておくと、寂しくて満たされない気持ちがちょっと軽くなるような気がします。おかざきたいいくドラマホリック!『僕はどこから』(テレビ東京系、毎週水曜24:12~)に出演中。地元・京都での“街ブラ”レギュラー番組『岡崎体育の京の観察日記』(KBS京都、第2・4土曜22:30~)も好評。※『anan』2020年3月25日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年03月22日ここ数年、ネクストブレイクアーティストの筆頭に必ずリストアップされるiri。4枚目となるアルバム『Sparkle』をリリースする。タイトル通りキラキラとしていてはじけるような眩しさ満点のトラックたち。そこに、ハスキーでエモーショナルなiriの歌声が乗ることで場面が浮かぶほど臨場感が増し、聴き手の心にぐっと突き刺さる。同世代の子たちに一緒にがんばっていこうって言いたい。「前のアルバム『Shade』では表に出ない自分の“影”の部分をフィーチャーしていた。実際に、ここ2年くらい自分の表現とか音楽についてずっと悩んでいて。でも、最近、何か吹っ切れて晴れてきたんですよね。そのアッパーな気持ちが反映されていて、前向きなアプローチができたんだと思います」これまでもタッグを組んだ水曜日のカンパネラのケンモチヒデフミやTokyo Recordingsなど名トラックメイカーたちと新しいことに挑戦したいと、より自分らしいサウンドメイクを追求した。「『Freaking』ではトラップっぽいビートに歪んだギターとラップがかっこいいなと同世代プレイヤーのReiちゃんに弾いてもらうとか、『Sparkle』は生音とトラックのバランスがうまいKan Sanoさんにお願いしようとか、やりたいことをすごく素直に明確にできるようになってきたと思う」これまでも自分の心情や感覚をリリックに乗せ、それが同世代リスナーの共感を獲得してきた。今作でも、先行シングルとしてリリースされた『24-25』は自身の年齢をタイトルに、リアルな今の感情を吐露する。「小学生とか小さい頃から、周りとのズレのようなものがコンプレックスで。みんながいいものをいいと思えないとか自分だけセンスないのかなって。でも、この年齢になって、それが個性なんだって、いいところだよって認めてあげることができた。大事だなって思えたんです」そう吹っ切れるきっかけをくれた“魔法”はリスナーの存在。「私の音楽を好きでいてくれるとか、認めてもらえたことが本当に力になっていて。10代とか同世代で聴いてくれている子たちだって、いろいろ悩みとかつらいこととかあると思う。だから、私からも一緒にがんばろうねって歌って伝えていきたいです」イリ’16年アルバム『Groove it』でデビュー。昨年はSexy Zoneや私立恵比寿中学への楽曲提供や『井上陽水トリビュート』への参加も話題に。4月12日から、全国11か所で行われる「iri Spring Tour 2020」もスタート予定。トップス¥12,000(アリーズ/O代官山 TEL:03・6416・1187)ソニーワイヤレスヘッドホンCMソング「Sparkle」、セイコー ルキアCMソング「24-25」ほか全10曲収録。3/25発売。【初回限定盤(CD+DVD)】¥3,800【通常盤(CD)】¥3,000(ビクター カラフルレコーズ)※『anan』2020年3月25日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・服部昌孝ヘア&メイク・足立真利子取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年03月21日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマはanan50周年を記念して「ananの表紙」です。――念願の『anan』 表紙体験はいかがでしたか?岡崎:いつか撮っていただきたいと思っていた『anan』のカバーグラビア。まさか擬似体験することができるとは…。本来はイケメンじゃないとできないことですから。いい見出しコピーもつけていただいて、最高です。実際に撮影を体験してみてわかったのは、寝癖ひとつ、手の位置ひとつ、顔の角度ひとつ、女性がきゅんとするポイントを押さえるのって意外と難しいってこと。みなさん、さらっとやってらっしゃるけれど、これはすごいテクニックなんや…と実感しました。尊敬です。――連載を始めることになって、最初どう思いました?岡崎:まず、それ絶対に俺じゃないやろと思いました。最初に出た言葉は「僕なんかで大丈夫ですか?」です。それこそ『anan』は、女性に人気のあるシュッとした男前が出ている雑誌というイメージ。どこにでもいる兄ちゃんタイプの僕が連載して、みなさん興味持ってくれるのかすごく心配でしたね。――『anan』には、どんなイメージを持たれていました?岡崎:これは連載する前から思っていたんですけど、写真がいいですよね。グラビアを見れば、いま誰がきているかとか、どんな子に注目すればいいかがすぐわかる。だから、まず写真をじっくり見ますね。あとは、女性の悩みとか、やりたいことを指南してくれる雑誌っていうイメージ。だから、世の女性たちはこういうことに迷っているんだなとか、こういうものが気になっているんだなっていうのを僕も「へえ~」と見ていました。――つい読んでしまう特集や企画はありますか?岡崎:占い特集は絶対読んでますね。――もし、ご自身でやるとしたら、やってみたい企画は?岡崎:『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングみたいな企画がしたいですね。僕から始まって、友達を紹介していって最後どんな方まで繋がるか…。僕の憧れのハリウッドスターのウィル・スミスまで繋げたい。『anan』なら出演快諾してくれると思います!――『anan』のここが好き、というところはどこ?岡崎:毎週読ませていただいて、言葉のセンスがすごいって思ってます。表紙のフレーズとか。いつも勉強させていただいています。――連載は100回を超えました。続けてきていかがですか。岡崎:100回って、すごくないですか?こんなに続くとは思わなかったです。歴史ある偉大な雑誌で、こんなに長く連載させていただいていることに幸福感を得ていますよ!もう、いろんなところで自慢しています。地元の同級生に同窓会で絶対言います。「俺、『anan』で連載持ってんねん」って。そしたらみんなの見る目が変わりますから。間違いなく、連載は僕の自慢のひとつです!おかざきたいいく2016年5月メジャーデビュー。連載開始時(2017年12月6日発売の2081号)は京都・宇治の実家暮らし。昨夏、東京に移住。CMやドラマ、映画など、ますますマルチに活躍中。※『anan』2020年3月11日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・壽村太一ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)取材、文・梅原加奈衣装はスタイリスト私物(by anan編集部)
2020年03月10日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「2020年」です。2020年になりました。今年も岡崎体育をよろしくお願いします。2019年は、これまでにない濃い一年でした。僕の長年の夢だった、たまアリでのワンマンライブを成功させるべく、集中しまくった年だったと思います。2019年の上半期は、ほぼすべての時間をたまアリに注ぎ込んでいたので、それ以外の記憶がめちゃくちゃ薄いです。何してたんかな、俺……。たまアリ以降ですと、実家を出て東京に新居を構えたことも大きなニュースですね。僕のイメージの中では、「たまアリでワンマン」が人生のどピークで、世間からちやほやしていただけるのもそこまでかなと思っていましたが、たまアリ以降も、いろんなお仕事をいただいてありがたいなと思っています。ミュージシャンとして以外でも、俳優としてサザエさんのドラマに呼んでいただいたり、かなり大きめのTVCMにお声をかけていただいたり。そういう音楽家以外の仕事も、すごく自分のためになる、視野が拡がるのでやれてよかったなと思っています。2020年はどうなるんでしょうね。目標としてやっぱり「でワンマンライブをする!」と掲げられるとええなあと、実はこっそり思っています。目的意識がないとダラダラと過ごしてしまいそうなので、向かっていく場所を設定しておくといいのかな、と。よくインタビューなどでも「次はどこでライブをしたいですか?」と聞かれることも多いので、それもあって決めておきたい気もします。とはいえ、たまアリの次ってどこ?と正直わからないんですよね。みなさん、どこでやったらいいと思いますか?僕らしい場所がいいですよね。甲子園でやるとか、屋外も楽しそうです。地元の宇治でフェスをやるのもいいかもしれないです。でも、まだハッとする何かが降りてきてないので、何も決められずにいます。たまアリのときも「ここでライブがしたい!」という衝動を自分の中に感じて決めることができた。そういう場所や出会いがあるのを、今年も待ちたいと思います。そんなわけで、今年もノースタンスな感じに一年がはじまりました。ノースタンスが好きなので自分が興味あることを自由にやっていきたいと思います。ミュージシャンなのに、何、街ブラロケしとんねん、と思うこともあるかもしれませんが、シンガーソングライターという概念にとらわれず、岡崎体育の活動を今年も温かく見守っていただけますと幸いです。おかざきたいいく1/11(土)、地元のKBS京都で新レギュラー番組『岡崎体育の京の観察日記』がスタート。2/11、エディオンアリーナ大阪で、ワンマンライブ「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」開催。※『anan』2020年1月15日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年01月09日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「年越し」です。もうすぐ2019年も終わります。みなさん、年越しはどのように過ごすのでしょうか。ミュージシャンといえば、カウントダウンライブとか定番ですよね。僕は過去2回ほどカウントダウンライブに参加したことがあります。ひとつは京都の駅ビルで開催されたカウントダウンライブ。くるりさんと一緒に出演しました。あとは、かなりさかのぼりますが、バンド時代に出たことがあります。でも、出演が一番手で、18時30分とかの出番だったんです。そこから、カウントダウンの瞬間までずーっと楽屋で待っていたような思い出しかないので、カウントダウンライブにそんなに深い思い入れはありません。そもそも、僕は年越しくらい家でゆっくり過ごしたいと思うタイプです。事実、その2回のカウントダウンライブ参加以外は、年越しはすべて実家で過ごしています。しかし、今年は事情が違います。新居を東京に構えたのではじめての東京での年越しになります。今年は、フェスの参加をお休みさせていただいているので、年末のカウントダウン系のフェス・イベントに参加することもありません。紅白にも残念ながら呼ばれませんでしたし、東京での年越しを一体どう過ごせばいいと思いますか?『ゆく年くる年』を見て、年越しそばを食べるまでは例年の決まりごとなのでこなすとして、そのあと初詣はどこにお参りすべきか、今とても頭を悩ませています。実家にいたときには宇治上神社へお参りしていました。世界遺産にも選ばれた由緒ある神社ですが、世界遺産いち地味で落ち着いたいい神社です。京都とはいえ宇治なので、人混みでごったがえすこともなく、元日には薄い大根のお味噌汁みたいなやつを振る舞いで出してくれたりして、それを寒い中いただいて参拝するのが恒例でした。やっぱり、今住んでいる土地の氏神様にお参りすべきですよね。あと僕は巳年なので、「へび」に縁起のある神社にお参りしたいです。ちなみに、宇治は土地柄「うさぎ」にご縁があり、巳年の僕とはあまり相性がよくないらしいです…。とにかく初詣を大事にしているので、もしカウントダウンライブをやるとしたら、どこか神社で開催したい。初詣と一体型ライブにしたいです。年越しを終えたらそのまま初詣ができるとベストじゃないでしょうか。明治神宮さんとかで開かせていただけないですかね?おかざきたいいく映画『ジュマンジ/ネクスト・レベル』日本語吹替版主題歌「Merry Merry Christmas Night」配信中。2/11、エディオンアリーナ大阪で、ワンマンライブ「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」開催。※『anan』2019年1月1日-8日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年12月28日結成15周年&デビュー10周年を迎えたTHE BAWDIESに、最新アルバム『Section #11』について話を聞きました。ベストアルバムを超えたいと、意気込んで挑んだ究極の一枚です。徹底されたロックンロール哲学を貫くTHE BAWDIES。今年、結成15周年&デビュー10周年を迎えた。初のベスト盤リリースに始まり、全国47都道府県を回るツアー、3度目となる日本武道館でのライブなど祝祭ムードに満ちたメモリアルイヤーの締めくくりとなるのが、この最新アルバム『Section #11』のリリースだ。「新しいアルバムを出すときには常に前の作品を超えたいと思っています。それがたとえベストアルバムだって同じ。ベストは僕たちの歴史そのもの。それなら、歴史をまるごと超えたい、と。そう意気込んで挑んだアルバムです」(ROY)制作には1年半以上の時間をかけ、積み重ねていった。今年、新曲初披露と銘打ちライブツアーも敢行。レコーディング前に得た生の刺激も反映されている。「余裕を持って丁寧に作るスタイルが自分たちに合っているというのもメジャー10年目だからこそ実現できたこと。デビュー当時のがむしゃらな頃と違って、しっかりいいものを作ろうとメンバー全員で共通の意識を持てたんです」(TAXMAN)10年の重みは、もちろんアルバムからも十分に伝わる。初めてストリングスをフィーチャーした「HAPPY RAYS」やイントロからロックファンのハートを鷲掴みする「SKIPPIN’ STONES」など「聴きどころはコレ、と1曲だけ選ぶのは無理(笑)」とJIMさんが断言するように、全曲シングルクオリティの強度アリ。THE BAWDIESの錆びないロックの底力に改めて魅了される。「ルーツにあるのは自分たちが衝撃を受けた‘50~‘60年代の音楽。でも、それをそのままなぞっても意味がない。時代に合わせた変化や進化をしていかないと。そうやって新しいことに挑戦できるのも自分たちの土台がしっかりあるから。土台は、15年前の結成のもっと前からできている。これは揺るがないです」(ROY)小学校からの同級生のROY、JIM、MARCYと高校の同級生、TAXMANによって結成。まるで家族のようなフランクなやりとりや間柄もこのバンドの魅力だ。「まあ、僕が長男でMARCYが優しい末っ子かな……」(ROY)「いや、それよく言うけど、そのたとえ全然合ってない!」(JIM)「うん、どっちかといえばTAXMANが長男的役割をいつもしてくれているよね(笑)」(MARCY)シングル曲「HAPPY RAYS」、先行配信された「LET’S GO BACK」「STARS」「SKIPPIN’ STONES」など全12曲収録。『Section #11』【初回限定盤CD+DVD】¥3,800【通常盤CD】¥2,900【アナログ盤】¥3,200(Getting Better Records)ザ・ボゥディーズ左からMARCY(Dr、Cho)、TAXMAN(G、Vo)、ROY(Vo、B)、JIM(G、Cho)。‘60年代のガレージバンド、ソニックスらに影響を受ける。2004年結成、‘09年メジャーデビュー。12月から来年4月までアルバムを引っさげて全国ツアーを開催。※『anan』2019年12月4日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年12月02日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「初の映像作品」です。先日、初めてのライブ映像作品『岡崎体育ワンマンコンサート「BASIN TECHNO」@さいたまスーパーアリーナ』が発売になりました。ライブを映像化してほしいという要望はかなり前からあったんですが、僕が頑なに拒んでいたんです。やっている音楽がネタ要素の強いものが多いので、パッケージングしてしまうと鮮度が落ちるんじゃないかという危惧があり、なかなか踏み切れなかった。ただ、たまアリでのライブは長年目標にしていたもので、そこを目指してやってきたスタイルの集大成として、ひとつ形に残していいんじゃないかと思えたんです。だから、たまアリは最初から映像化するぞと決めて挑んでいたので、それを念頭においてライブの演出を考えたともいえます。どんなライブ映像がいいんだろうと、西野カナさんや関ジャニ∞さんなど、先輩方の映像をたくさん観させていただきました。どういうことが映像映えするのか、かなり研究をして、それで前々回のテーマ“ライブの定番”でもお話しした、アリーナライブといえばトロッコやセンターステージが定番で、それを自分らしくやろうという発想にたどり着きました。できあがった映像は、編集にも細部まで僕のこだわりが詰まっています。繰り返しになりますが、僕のライブはネタ重視。そのネタの面白さが伝わらなくては意味がない。例えばトロッコがコースをわざと逆走するシーンでは、きちんと逆走感が出てないと意味がない。そうすると、もっとわかりやすいカメラポジションのものに変えてほしいとお願いしたり、僕の表情を伝わりやすく抜いてほしいと言ったり。他のミュージシャンの方々はどれくらい編集に細かく指示を出すのでしょうか。人によりけりだと思いますが、細かい方はけっこう細かく、ここはこの表情を使ってほしいとか、こっちのアングルを使ってほしいとかあるようです。やはりアーティストですから、こう見せたいというこだわりがあると思います。ちなみに僕は、左の目だけ二重で顔は左半分のほうが男前です。だから、みなさんから見て右(上手)側からのほうがイケている。でも、僕はネタ重視なので、面白ければ、イケてない側からのショットでも迷わず使います。そこが逆にこだわりです。でも、上手側が確実にイケメンなので、そこはDVDを観てみなさんでぜひ堪能してください。おかざきたいいく12/15、Zepp Fukuoka「ベリーグッドマンへの道 ツアー2019~武者修行編~」に出演。来年2/11、エディオンアリーナ大阪で、ワンマンライブ「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」開催!※『anan』2019年11月20日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年11月17日