硬派な人物を演じることが多いという毎熊克哉さんだが、一見似たタイプでも、繊細かつ多様にそれぞれの人物を演じ分け、役に命を吹き込んでいく。大河ドラマ『光る君へ』で演じた直秀もその一人だ。強さの中にも優しさと憂いを含むお芝居で魅了し、突然死を遂げた直後は“直秀ロス”がニュースになったことも記憶に新しい。そんな毎熊さん自ら「新鮮な役」だと話すのは、ドラマ『好きなオトコと別れたい』の黒川浩次について。――定職につかずに主人公の白石郁子(堀田茜)の家に居候する、“どこか魅力的なダメ男”の浩次。これまで演じてきた役とは毛色が違うタイプですね。毎熊克哉さん(以下、毎熊):最初に原作漫画を読んだ時、あれ、これ全然やったことがない役だと思いました。でも基本的に、そういう人物をどんどん演じていきたいんです。自分にできるかな、という不安に向き合うのは結構しんどいことですけど、挑戦しなくちゃいけないと思うから。浩次は今まで演じた役の中でも最も軽い男で、撮影中ただヘラヘラしてたなっていう一日もあって(笑)。でも役者をやっていると、どこかでやりたがるというか、自分の癖で何かをしないとみたいなのがあると思うけど、今回はそれがないほうがいいと思いました。ただ郁子と楽しく部屋で過ごせればいいなって。ダメ男だけど、まっすぐでいいやつで、みんなから好かれていて。周りからは「ぴったりな役だ」って言われましたけど、自分では全然違うと思っています。――役作りは難しかったですか?毎熊:今回の場合はあまり作り込む必要はないと思い、素に近いような感じでラフに挑んでいました。――素に近い感じでいけるなら、やはりぴったりなのでは…(笑)。毎熊:あははは(笑)。でもその中でも、浩次の一瞬一瞬の居方が重要な気がしたし、郁子と浩次が二人で“どう居るか”を一番気にしました。ちなみに堀田さんとは、初めましてだったんですが、最初のセリフ合わせですぐに、そんなに心配しなくても大丈夫かって思えたぐらい気が合ったんです。――物語の魅力を教えてください。毎熊:ドラマ、映画、舞台といろんな作品やジャンルがありますが、どんな物語でも事件が起こったり、急展開を見せるような“うねり”があるほうが、エンターテインメントとしては楽しんでもらえると思います。でもそれもわかるんですが、この作品は大きな事件や展開は何も起こりません。普段の生活の小さな悩みや人間関係をすくい取っていて、そこが心温まるポイントではないでしょうか。そして浩次の顔や表情には、瞬間的な魅力を投影しながら演じたので、楽しんでいただけると思います。――“直秀ロス”のみなさん必見ですね!ちなみにこの“ロス”についてはどのように…?毎熊:もちろん最初にお話をいただいた時から知っていた結末ですけど、大変な撮影のシーンも多かったし、体感としては長く感じていました。でも放送が始まったら、自分でもあっという間に死んだな…と(笑)。周りからバズってるって聞いて、あれは不思議でしたね。前向きに捉えれば、顔が怖いのも個性です。――そもそも若い頃に映画学校に通い、映画監督を目指していたと聞きました。そこからどのように役者に転身されたのでしょうか。毎熊:役者になりたいという願望もなく、転身したつもりもなくて、もともとは作品を作るための演出の勉強として芝居を始めました。やっぱり自分が芝居をわかっておかないと、役者さんに演出をつけるのは難しいと思ったから。でもいざやってみたら芝居は難しいし、そもそも役名のある仕事になかなか呼ばれなくて。通行人や警備員Aみたいな役だけやっていても、いつまでたっても演技が上達しないし…そんな悔しさから、今も役者を続けている感じです。――では監督の夢も、まだ?毎熊:いや、今はそうでもなくて。そもそも作品を作りたいという気持ちから始まっているので、役者は土台作りからは関われないけど、作品作りには大きく関わっているので、どの役割にいるかの違いかなって思っています。――昨年の出演作を見ると、撮影時期がかぶっているのでは、と思うような忙しさですが、役の切り替えはどのようにしていますか?毎熊:ありがたいことに、実は現場を縫うスケジュールはあまりなくて。台本を2つ持って別の役を次々に演じることが、あまりうまくできないんです。例えば浩次を演じている期間は、浩次の自分として過ごしていたいので。――プライベートでも役のモードに入っているということですか?毎熊:ずっと台本を読んでいるわけではないですけど、空気感みたいなものは纏っておきたくて。――細かい役作りは、いつもどのようにされているのでしょうか。毎熊:作品によって違いますが、大まかに言うと人物の描かれていないバックグラウンドを埋めていく感じです。浩次は球児だったんですが、僕は野球を全然やってこなかったので、事務所の人に手伝ってもらってキャッチボールをしながら想像を広げたり。それが役作りなのかな。――先ほど「やったことがない役をどんどんやっていきたい」とおっしゃっていましたが、他にもやりたい役はありますか?毎熊:やっていない役はまだいっぱいあるので、これとは言えないですね。逆に一番多かったのは暴力的な役。10年ぐらい前に映画学校時代の同級生と『ケンとカズ』という自主映画を作ったことがあって。主人公のカズを演じたのですが、すぐに暴れたりする危ないキャラクターでした。その時は仕事もなく時間を持て余していたので、すごく時間をかけて役作りをしたんです。パンチパーマに役衣装をそのまま着て、自分では絶対に選ばないようなネックレスをつけて過ごす、みたいな。眉毛も細くしてたので、外を歩いてると、あいつやべぇな、って顔もされました。――いや、そこまでできるなんてさすがです。それがきっかけで、硬派な役が増えたと?毎熊:『ケンとカズ』が公開されてからはしばらく似たような役のオファーが続きましたね。今でも年に1回ぐらいは危ない役をやっている気がします。あとはもともと顔が怖いからじゃないですか?(笑)笑ってるのに「笑ってください」って言われますから。――なるほど(笑)。毎熊:中学時代からヤンキーにからまれたりしてたし、黙って考え事をしていると本当に怖い人に見えるんだろうな、って自分でも思います。でも今さら顔は変えられないですしね。暴力的な人物しかやれないのかな…なんて思ったこともあるけど、前向きに捉えると個性でもあるし、今はそれをどう活かしたら面白くなるかな、なんて考えています。――そういう感じも伴ってなのでしょうか、毎熊さんには少し謎めいているところがあるというか、あまり街を歩いていたりするイメージがないんですけど…(笑)。毎熊:いや、うろうろしてますよ。今日も電車で来ましたし。――意外です!外で声をかけられたりしますか?毎熊:やんちゃな映画によく出ていた時期は映画好きのおじさんに気づかれる率が高くて、居酒屋のトイレとかで「あれ?」なんてことも。テレビドラマに出るようになって、最近はコンビニで高校生から声をかけられることもあります。テレビの影響は大きいです。働くアラサー女子・白石郁子の彼氏は、定職につかずに郁子の部屋に居候している“ダメ男”の黒川浩次。30歳を目前に将来に不安を覚えた郁子は、浩次との関係を清算し婚活を始めようとするが…。『好きなオトコと別れたい』は、テレ東系にて、毎週水曜24:30~放送中。原作:藤緒あい『好きなオトコと別れたい』(講談社「comic tint」所載)。まいぐま・かつや1987年3月28日生まれ、広島県出身。2008年役者デビュー。初主演は’16年に自主制作した映画『ケンとカズ』。映画『そして僕は途方に暮れる』『世界の終わりから』や、ドラマ『妖怪シェアハウス』『半径5メートル』『初恋の悪魔』『セクシー田中さん』などに出演。大河ドラマは『どうする家康』と『光る君へ』の2作連続出演となった。※『anan』2024年4月17日号より。写真・飯塚康平スタイリスト・カワサキタカフミヘア&メイク・anna(M‐rep)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2024年04月13日俳優の堀田茜と毎熊克哉が、3日スタートのテレビ東京系ドラマNEXT『好きなオトコと別れたい』(毎週水曜深0:30)記者会見に登壇した。今作は藤緒あい氏による同名漫画を実写化。主人公の白石郁子(堀田)は、ダメ男なのに憎めない人たらしの黒川浩次(毎熊)との将来に明るい未来はないと感じて別れようと思いつつ、不思議な魅力の沼にはまり抜け出せずにいる。好きな気持ちだけではうまくいかないのがオトナの恋…働くアラサー女子のリアルでもどかしい葛藤ラブコメディー。ダメ男の彼氏に“沼る”郁子を演じる堀田は原作を読み「『わかる』って思いました。それくらい多くの方が共感していただける内容になる。20代後半になって恋愛の焦りとかリアルに描かれていると思います」と自信をみせる。一方、浩次を演じる毎熊も「原作の浩次が本当にいいやつなんですよ。愛すべきダメ男で、ダメなんだけど魅力的」と力説。演じる上で「このキャラクターの大事なところは郁子を大事にするところ。自分のことを犠牲にしいても郁ちゃんを大事にしたい、という思いを一番に演じました」と回想。ダメ男ながら愛される浩次には「憧れはありますよね。こんなに人に甘えてゆるされることに憧れは感じました」と印象を語った。そんな浩次の魅力から抜けられない郁子に堀田は「浩次のダメ男ぶりが愛すべきダメ男でこういう人がそばにいたら別れない気持ちがわかる」と理解を示す。共演の紺野彩夏も「共感しちゃいけないけどもどかしい。わかっちゃう自分もいますね」とうなずいていた。このほか木村慧人(FANTASTICS)、柏木悠(超特急)が参加した。
2024年04月01日吉高由里子主演大河ドラマ「光る君へ」より、矢部太郎、本多力、信川清順、野村麻純、毎熊克哉、三遊亭小遊三の扮装写真が公開された。本作は、「源氏物語」を生み出した紫式部の物語。吉高さんがまひろ(紫式部)を演じる。今回公開された扮装写真には、矢部さん演じるまひろの従者・乙丸、本多さん演じる道長の従者・百舌彦。百舌彦役/本多力信川さん演じるまひろの弟・藤原惟規の乳母であるいと、野村さん演じる愛情に飢え一風変わっているまひろの友人・さわ。さわ役/野村麻純毎熊さん演じる、風刺劇を披露する散楽の一員で、政治や社会の矛盾を面白おかしく批判する自由な言動に、まひろと道長が影響を受ける、本性の分からない謎めいた男・直秀。直秀役/毎熊克哉小遊三さん演じる、文や歌の苦手な者のために代筆業を営む絵師だが、実は、まひろが文や歌を作っており、まひろの創作することへの最初の入り口となる男が登場している。絵師役/三遊亭小遊三大河ドラマ「光る君へ」は2024年1月7日(日)より放送(初回15分拡大)。NHK総合/日曜20時(再放送 翌週土曜13時5分)、BS・BSP4K/日曜18時、BSP4K/日曜12時15分。(シネマカフェ編集部)
2023年12月07日10月22日(日)より放送が開始される「セクシー田中さん」より新たに出演キャストが発表され、毎熊克哉、川村壱馬(THE RAMPAGE)、前田公輝、安田顕の出演が決定した。芦原妃名子の大人気マンガ「セクシー田中さん」(小学館「姉系プチコミック」連載中)をドラマ化した本作は、普段は地味な経理部だが、実は超セクシーベリーダンサーという“裏の顔”持つ主人公・田中さん(木南晴夏)と、彼女の“裏の顔”を知った派遣OL・朱里(生見愛瑠)が、新しい自分を見出していくラブコメディー。この度出演が決定した毎熊克哉は、女性に対する偏見まみれの昭和脳を持ち、田中さん(木南晴夏)を「おばさん」呼ばわりする商社マン・笙野浩介を演じ、「THE RAMPAGE」のメンバー・川村壱馬は、朱里(生見愛瑠)と一度寝た過去があるワケありの友人・仲原進吾を演じる。前田公輝は、合コンで出会った朱里を口説き中のチャラリーマンで笙野の友人・小西一紀を演じ、安田顕は、田中さんの憧れであり、既婚者ながら全ての女性を愛するレストラン「Sabalan」のマスター・三好圭人を演じる。日本テレビコンテンツ制作局プロデューサーの大井章生は、「男たちのクセが強い! 田中さんのことを「おばさん」呼ばわりする笙野を筆頭に、田中さん、朱里を取り巻く4タイプのクセモノ男たちがこの作品の魅力の1つだと思っています。不器用な彼らが田中さんを中心に変わっていく様をみなさんと一緒に紡げたらと思います」と語る。毎熊克哉 コメント原作マンガを楽しく読ませていただき、僕が20代の頃にダンススタジオで出会ったマッツンさんを思い出しました。彼は風貌も性格も非常に真面目な会社員で、僕よりかなり年上の普通の“オジサン”。マッツンさんと同じステージで踊る機会があり、本番中に僕は後ろから彼のソロパートを見ていて感動しました。完全に自分を解放して踊っているその姿は、とてもセクシーだった。本作で僕が演じる笙野という男はまだその価値観を知りません。早く教えてあげたい!原作からさらにブラッシュアップされた相沢友子さんの脚本を手に、これから現場に行く日々が楽しみです。川村壱馬(THE RAMPAGE)コメント原作はキャラクターそれぞれがとても魅力的で、田中さんを軸としながら、周りのキャラクターもそれぞれ“誰かしら”から影響を受け、考え方や行動が変わったり、そしてその内容、方向性が読んでいる側がとても勇気づけられるというか、前向きにさせられるような、素敵な漫画です。仲原進吾は、素直なのか、そうでないのか絶妙なキャラクターで、テキトーなのかと思えばしっかりしているところもあり、一見演じるのが難しそうなキャラクターではありますが、その絶妙なところをどれだけナチュラルに的確に演じられるかワクワクしています。そして何より漫画原作のため、よっぽど何か都合がない限り、漫画からそのまま飛び出してきたつもりで、一挙手一投足、そのまま演じたいと思います。容認できない行為も過去描写でありましたが、その後、チャラチャラ遊んでいるのかと思えばそうでもないのが個人的には好印象なキャラクターです。主演の木南さんはまだお会いできておらず、一方的に存じ上げているだけでどんなお方かまではわからないのですが、これからお芝居をご一緒させて頂くのが楽しみです。生見さんは、以前共演させて頂いたことがあるのですが、すこぶるお芝居がお上手だなという印象です。オンエアでも驚きました。とても貴重な環境だと思いますし、皆さんから日々吸収、勉強させて頂こうと思います。前田公輝 コメント原作を読ませていただき、とにかく面白くて気が付いた時には一気読みしていました。登場人物も魅力的で、田中さん自身が光を浴びて輝きだすことによって、その周りもどんどん人間味が溢れてきて、周りも輝いていくというのが本当に素敵ですし、ギャグセンスも高いので、声を出して笑っていました。小西は朱里ちゃんと出会った事で、電撃が走ったと思うんです。笙野への想いなど色々と抱えているものがあると思うのですが、一見してチャラリーマンなので、今回、僕自身はテンション高めで、今まで様々なチャラい役をやらせて頂いたその経験を総動員して、まずは現場で笑っていただけるように努めます。安田顕 コメントペルシャ料理店のマスター、ブレないチャラ男の『三好』という役です。セクシー田中さんが密かに憧れる男性という、これまであまり演じることのなかったキャラクターを与えていただきました。木南晴夏さんとのベリーダンスでのセッション、楽しみです。新日曜ドラマ「セクシー田中さん」は10月22日(日)より毎週日曜22時30分~日本テレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年09月25日現在放送中の松本潤主演大河ドラマ「どうする家康」に、新たに伊東蒼、岡崎体育、長尾謙杜(なにわ男子)、白洲迅、毎熊克哉が出演することが分かった。武田信玄・勝頼親子や、織田信長からプレッシャーが掛かる中、国や家族を守るのにまだまだ必死の家康。今回発表されたキャストが演じるのは、そんな家康をめぐる人たち。大河ドラマ初出演となる長尾さんが、家康の母・於大(松嶋菜々子)と久松長家(リリー・フランキー)の間に生まれる、本当の信玄を知る家康の異父弟・久松源三郎勝俊。白洲さんが、家康の娘・亀姫(當真あみ)が嫁ぐ奥平家当主・奥平信昌。毎熊さんが、徳川家嫡男・信康(細田佳央太)を補佐する岡崎城奉行・大岡弥四郎を演じる。長尾さんは「大河ドラマに出演することが僕の中で一つの夢、自分が描く道という思いで頑張っていたので、それを実現できて本当に嬉しいです」と喜び、松本さんとの共演については「潤くんとは事務所の大先輩という関係ですが、役では異父兄弟。でも家康殿。距離が近くなったのか遠くなったのか難しいです笑笑事務所の後輩としては先輩と距離を縮められたら嬉しいです!!」と話す。長尾謙杜白洲さんも「初の大河出演のお話をいただき、とても嬉しく、光栄に思いました。また、戦国時代を描く作品に出演するのも初めてなので、戦国の世に生きた人間の力強さを、丁寧に、熱く表現したいと思います」と意気込み、毎熊さんは「弥四郎の行動は見る角度によって正義にも悪にもなり得ます。この作品の重要な軸になる部分を担わせて頂くので、しっかりと演じていきたいです」とコメント。毎熊克哉そして、「平清盛」に出演し、今回大河2作目となる伊東さんは、お市(北川景子)と家康を繋ぐ浅井家の侍女・阿月役。岡崎さんが奥平家の地侍、“ろくでなし強右衛門”こと鳥居強右衛門役で出演。伊東蒼伊東さんは「北川さんは、本当にいつでもお市様のように仕草が美しくて、見惚れてしまうことが多かったです。一緒に撮影をしていくうちに、阿月がお市様を慕っていたように、私も北川さんにそのような気持ちになって行きました。松本さんは衣装合わせや現場でお会いしたときは、必ず声をかけてくださって、途中から撮影に参加したのですが、安心してお芝居をすることができました。現場の皆さんが殿!と呼んでいたので、私も実際には呼ぶことはできませんでしたが、心の中でいつも殿!と呼んでいました」とエピソードを明かす。岡崎さんは「大河ドラマは子供の頃から祖父と一緒に観ていたので、そんなシリーズに出演できて嬉しいです」と大河ドラマ初出演を喜んだ。大河ドラマ「どうする家康」はNHKにて放送中。※総合テレビ日曜日20時/BSプレミアム・BS4K日曜日18時(cinemacafe.net)
2023年02月10日藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)が主演する映画『そして僕は途方に暮れる』の全キャストが発表。新たに香里奈、毎熊克哉、野村周平が出演することが分かった。2018年にシアターコクーンで上演されたオリジナルの舞台を、脚本・監督/三浦大輔×主演/藤ヶ谷太輔が再タッグを組み映画化。10月24日(月)より開催される第35回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門に正式出品されることが決定した。そんな舞台より、藤ヶ谷さん演じる主人公・裕一と5年間同棲している彼女・里美役の前田敦子、親友・伸二役の中尾明慶が同じ役柄で続投。前田さんは「里美は自分でもとても思い入れの強い役でしたので、裕一と伸二と一緒に3人変わらず、自分も映画に呼んでもらえて、うれしかったです」と続投を喜び、中尾さんも「舞台で今井を演じた時から映像でも演じてみたいと思っていたので、それが叶いとても光栄です。映像での三浦作品にはオムニバスドラマに続き、2作品目でしたが、いやぁもうね…『OK!!!』が出た時にこんなに安心する組ないです…本当に…撮影というよりほぼ稽古でした」と撮影をふり返った。また、映画から新たなキャストとして、裕一の両親役に豊川悦司と原田美枝子、姉・香を香里奈、バイトの先輩・田村を毎熊克哉、大学の後輩・加藤を野村周平が演じることが決定。豊川さんは「三浦が作った映画を、早く観たい」と公開に期待を寄せ、原田さんは「豊川さんが演じられた父親のキャラクターがすごくよくて、この物語が救われているような気がしました」とコメント。毎熊さんは「自分が居酒屋でアルバイトしていた時にいた先輩を少しイメージしています」と役作りを明かし、野村さんは「舞台の時さながらの演技の千本ノックがなかなかハードでしたが、その分いいものになっているんじゃないかなと思います」と話す。香里奈さんは「最後には、観た方がなんとなく頑張れるかもと思わせてくれるような映画になっていると思います」と本作をアピールした。さらにエンディングでは、1984年に大ヒットした大澤誉志幸の「そして僕は途方に暮れる」を起用。大澤さん本人が本作のための新アレンジで歌唱、この物語の余韻を心に刻む。『そして僕は途方に暮れる』は2023年1月13日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:そして僕は途方に暮れる 2023年1月13日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会
2022年09月15日浜辺美波主演「ドクターホワイト」3話が1月31日オンエア。白夜の“素性”と“背景”に「ますます謎が深まるな~」といった声とともに、毎熊克哉演じる勇気が失踪した理由にも「勇気は誰に追われているのか」など視聴者から様々な反応が寄せられている。驚異的な医学知識と天才的な診断能力を残し記憶を失っている雪村白夜を浜辺さんが演じ、白夜に妹を救われることになった「月刊メディカルサーチ」の記者・狩岡将貴に柄本さん。高森総合病院の内科医で院長の娘の高森麻里亜に瀧本美織。事故で両親を亡くし兄の将貴と2人暮らし中の狩岡晴汝に岡崎紗絵。白夜の正体を探っていく刑事・奥村淳平に宮田俊哉。若手研修医・佐久間新平に高橋文哉。皮膚科医だが外科医としても優秀な夏樹拓実に勝地涼。夏樹とはソリがあわない精神科医・西島耕助に片桐仁。麻里亜の兄で優秀な外科医だったが現在は失踪中の高森勇気に毎熊克哉。院長の座を狙っている高森総合病院外科部長・真壁仁に小手伸也。病院の評価を回復させるべく診断に特化した協議チーム(CDT)を立ち上げた高森総合病院院長・高森巌に石坂浩二といった顔ぶれが出演する本作。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。小児科に検査入院していた岡本優馬(森島律斗)が白夜と麻里亜の前で倒れる。優馬は前日に公園の遊具から落ちて頭を打ったが、検査の結果、脳に異常はなく退院する予定だった。早速CDTのメンバーが集まり、優馬が倒れた原因を探ろうとするが優馬は気難しい性格で、問診もままならない。しかし白夜にだけは心を開く。そんななか病院に白夜の保護者を名乗る女性がやってくる。同時に刑事も現れたのを見て将貴は不審な顔を見せるが、引き取ろうとする女性に白夜は「私はあなたを知りません」と言い放つ…というのが3話の展開。白夜が施設で育ち行方不明になったので引き取りに来た、と語る女性は偽物で、同行していた刑事も退職していた…奥村から大きな力が働いているのではと指摘される将貴。さらにラストでは高森が将貴に電話をかけてきて「踏み込んだらお前も殺されるかもしれない」と語る…。白夜の素性、彼女を巡る背景についてSNSでは「話が進むにつれて、白夜の謎が深まるばかりですな…」「勇気が追われている限り白夜は大丈夫?ますます謎が深まるな~」といった声とともに、その鍵を握っているであろう勇気の失踪についても「勇気は誰に追われているのか。逃げ続ける限り白夜は無事…?うーん。謎」などの反応が集まる。また優馬を“煽って”拒否していた採血を承諾させた夏樹。その話術に驚く三井(堀未央奈)に佐久間が「屁理屈のプロフェッショナルなんです」と説明するシーンには「屁理屈のプロフェッショナルいいな」「皮膚科でもあって、外科の知識もあって、屁理屈のプロフェッショナルでもある」3つ目がメジャーリーガー級」などといった声も寄せられている。(笠緒)
2022年02月01日浜辺美波、柄本佑、瀧本美織、岡崎紗絵らが出演する新ドラマ「ドクターホワイト」に、毎熊克哉が物語のキーマンとして出演することが分かった。本作は、医師でもないのに豊富な医療知識がある正体不明の女性・雪村白夜(浜辺さん)が、「それ、誤診です!」と、診断された病名を覆して患者の命を救っていく、新感覚の医療ミステリードラマ。近年では、「恋はつづくよどこまでも」の医師役、「妖怪シェアハウス」の酒呑童子役などが話題となった毎熊さんが今作で演じるのは、院長・高森巌(石坂浩二)の息子で、麻里亜(瀧本美織)の兄である高森勇気。総合病院を支える優秀な外科医で、将来を嘱望されていたが、数年前に病院を去り、現在は失踪中。白夜のナゾに複雑に関わる、物語の重要なカギを握るキーパーソンとなる。毎熊さんは「周りからはとても優秀な外科医として期待されていて病院の跡継ぎも任されていますが、本人の承認欲求は極めて乏しく、医者として自分の立場を確立していく事よりも、純粋に医学や医術の可能性を追い求める研究者でいる事の方が性に合ってる、というのが本音なのかなと思います」と人物像を語り、「白夜を中心にクセ者揃いのCDTメンバー達がぶつかり合いながらも次々と患者を救っていくのはとても爽快です!そして白夜の正体と勇気の謎も最終話までお楽しみいただけると思います」と見どころを明かす。また、「2022年始めのドラマ。今年頑張ろう!と思っていただけるような面白くて、皆の命の事を考えられるような素敵な作品に出来るよう僕も頑張って臨みます。ぜひ、ご覧ください!」と意気込みと視聴者にメッセージを寄せた。「ドクターホワイト」は2022年1月17日より毎週月曜日22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年12月21日ムロツヨシ初主演映画『マイ・ダディ』に、昨年12月にSNSにて匂わされていた奈緒の出演が決定。さらに、毎熊克哉、臼田あさ美、光石研らの出演が明らかになった。本作は、CCCグループのカルチュア・エンタテインメント株式会社が主催し、これまでに『嘘を愛する女』『哀愁しんでれら』などを世に生み出してきた映像クリエイター支援プログラム「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」の2016年準グランプリ受賞作品。実は主演のムロさんが撮影時にSNSで2ショットを投稿し、一部で話題となっていたが、この度、ムロさん演じる一男の妻・江津子役にドラマ「あなたの番です」をはじめ、ドラマ・映画・CMへの出演が絶えない奈緒の出演が正式発表。ムロさんと初共演になる奈緒さんは「ムロさんはずっとご一緒したくて、想像していた通りと言いますか、本当に愛のある、皆に対して優しくいてくださるので、ムロさんがいる座長の現場は絶対に明るくて最後までみんな笑顔で走りきるんだろうなと思っています」と喜びと期待をコメント。また、自身のキャリア初となる母親役については「私の中で、ずっと母親をやるということが、このお仕事をしていて一つの目標だったので、母親に挑めるということが、今回の作品に入る前から本当に楽しみでしたし緊張もありました」と目標としていた役柄を演じ切った感想を語っている。さらに、ストリートミュージシャン・ヒロ役にはドラマ「恋はつづくよどこまでも」で話題となった毎熊克哉、一男が訪れる食堂の店員・久美子役には数多くの作品で存在感を放つ臼田あさ美。一男のバイト先のガソリンスタンドの店長には、「全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの」FOD版で監督・脚本を務めるなどムロさんとも長年親交の深い永野宗典、ひかりの通う病院の医師役にお笑いコンビ「平成ノブシコブシ」の徳井健太。そして、一男が仕える教会に訪れるホームレスのチューさん役を名バイプレイヤーの光石研が演じている。『マイ・ダディ』は9月23日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マイ・ダディ 2021年9月23日より全国にて公開(C)2021「マイ・ダディ」製作委員会
2021年06月02日5月28日(金)に公開を控える映画『HOKUSAI』から、主演・柳楽優弥演じる葛飾北斎と浦上晟周演じる東洲斎写楽が登場する新たな本編映像が公開された。代表作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が新千円札のデザインやパスポートに採用されるなど、今なお愛され続ける世界的アーティスト・葛飾北斎。ゴッホ、モネなど名だたる印象派アーティストたちに大きな影響を与え、米 LIFE 誌“この 1000 年で偉大な功績を残した100人”に選ばれた唯一の日本人である北斎の知られざる生涯を初めて描いた映画『HOKUSAI』が公開となる。今回公開されたのは、絵の本質を掴めず才能がくすぶっている北斎(柳楽)と、彗星の如く現れた天才絵師の写楽(浦上)が火花を散らす緊迫のシーンを切り取ったもの。希代の版元、蔦屋重三郎(阿部寛)が目をつけた無名の写楽が、舞台役者の「大首絵」で一躍有名になり、闇雲に絵を描き続けるも未だ蔦屋に認めらない北斎もその名を聞きつける。「どんなやつか会ってみたくねえか?」と蔦屋に誘われ宴に向かうも、大ヒット作を生み出したのが自分よりも年下の少年だったという事実と、周囲から才能をもてはやされていることを目の当たりにし、嫉妬や悔しさで打ちひしがれる北斎。これまでの常識を超えた写楽の浮世絵に、納得のいかない北斎は「あれが絵だってのか、あんなものをあんたは欲しがっていたのか?冗談じゃねえ!あんな絵を描くやつは絵師とは呼ばねえ。顔も手も、大きさなんかでたらめじぇねえか!顔だって見ろ、どいつもひょっとこみたいな面してやがる」と蔦屋に声を荒げるのだった。興奮冷めやらぬまま、門下にも属さず、師匠も持たない写楽がどうして絵を描けるのか尋ねると、写楽は「ただ道楽で描いたまでです。いつの間にか筆を持ち、興じているうちに描くようになりました。私はただ、心の赴くままに描くだけです。何かお気に障りましたか?」と北斎を見下すような一言に思わずイライラ。憤りを隠せない北斎と、そんな北斎を哀れむ天才写楽は険悪なムードに包まれるが、「絵に関しては誰にも負けたくない」という気持ちこそが、北斎の成長の源になっていく。年齢やキャリア関係なく、才能を同じ土俵にあげて切磋琢磨させる蔦屋重三郎の厳しさもまた、北斎、歌麿、写楽など錚々たる浮世絵師たちを世に生み出した、名プロデューサーの手腕といえるだろう。写楽との屈辱的な対立シーンを演じて「歌麿は先輩で写楽は後輩。その写楽がみんなから称賛されているのを見て、悔しさを感じ、その勢いで写楽に対してキツく当たったら、さらに大きなしっぺ返しをくらってしまうんです(笑)。写楽から言われたことに対して、北斎自身も合ってるかもしれないと、悟ってしまったんだと思います。台本には言い合いの後に『座る』と書いてありましたが、そういう状況の中で座ってしまったら、気持ちが落ち着いてしまうんじゃないかとおもったんです。あのシーンは、言ってみれば喧嘩です。実際に現場に入ってみると、立った勢いで去っていくくらいの気持ちになりました」と明かす柳楽。才能が開花し、誰もが認める“葛飾北斎”になるまでがむしゃらにもがき続けた北斎を自身に投影し、感情の赴くままに演じ切った柳楽による青年期の北斎に注目してほしい。映画『HOKUSAI』本編映像映画『HOKUSAI』5月28日(金)より公開
2021年05月11日武井咲がドラマ復帰するドラマスペシャル「黒革の手帖~拐帯行~」に渡部篤郎、毎熊克哉、安達祐実、風間杜夫の出演が決定。武井さん演じる“元子ママ”の前に立ちはだかる。武井さんが“稀代の悪女”と呼ばれるにふさわしい、凛とした佇まいと妖艶な仕草で視聴者を虜にし、体当たりで挑んだ「黒革の手帖」から3年。武井さんにとって記念すべきドラマ復帰作となるドラマスペシャルでは、刑期を終えた元子が心機一転、古都・金沢で新たなスタートを切るところから描かれる。「恋はつづくよどこまでも」や「妖怪シェアハウス」などのドラマで独特の存在感を発揮し、いま注目を集めている毎熊さん。今作では金沢で派遣社員として働く男・森村隆志を演じる。父親を自殺に追い込んだ人物への復讐心に燃える森村は、金沢にやってきた元子と出会い、その後の人生を大きく左右する出来事に直面することになる。安達さんが演じるのは、金沢の高級クラブ「アルテローズ」のママ・板橋レイナ。店に入ってきた元子に早々にママの座を奪われ、プライドを傷つけられたレイナはどうにか元子を追い落とそうと、ある策を企てる。その確かな演技力と安定感で、数々の作品を彩り続けている安達さんが「黒革の手帖」でどんな存在感を見せてくれるのか、期待が高まる。ベテランの風間さんが演じるのは、金沢に妻と旅行に来ていた佐藤良樹という男性。ある事情から同じ旅館にやってきた元子たちとの出会いが、佐藤の人生を揺るがすことに!そして、総売上1千億円を誇る神代ソリューションズのCEO・神代周吾を演じるのは渡部さん。金沢にやってきた元子を自身が経営する高級クラブ「アルテローズ」に入店させたのも、毎熊さん演じる森村の父親を死に追いやったのも、すべて彼の差配。つまり今回のスペシャルの最大のキーパーソンといえる存在だ。渡部さんは主演の武井さんについて、「お芝居をしていて隙がない。それが武井さんの力であり、魅力なのだと思います」と語り、「武井さんの演じる元子は“悪女”ではありますが、ご覧になる皆さまにはむしろそんな風に見ていないのではないでしょうか。“悪女”と言われる元子が痛快に上り詰めていく様を見て、また楽しんでいただけたら」と期待を込める。また、注目俳優・毎熊さんは「たまたま出会った悪魔のような男(神代)によって人生を変えられてしまうんです。なので、もしこうなっていなかったら森村はどんな男だったのだろう、ということを考えながら演じました」と明かす。さらに、「元子は森村よりも遥かに強い人間で、なかなか強くなれなかった森村が元子と接したことで次への一歩を踏み出すことができたのではないでしょうか」とコメント、「かなり低いところまで落とされてしまった男が元子と出会って、どんな風に変化をするのか、その波を楽しんでいただけたらと思います」と語った。安達さんは「黒革の手帖」は「とても好きな世界観だった」と言い、「レイナは躍起になって元子に対抗しようとしているんだけど、やっぱり元子は一枚も二枚も上手なんです。逆にそこがレイナの人間臭くて、かわいい部分なのかもしれませんが…」とキャラクターをフォロー。久々のドラマ出演となる武井さんには「相変わらずのすごい迫力ですし、レイナも含めた女同士の戦いもまた楽しんでいただけると思います。そしてその女性たちを取り巻く人々の裏には、ある陰謀も。いろいろな視点から楽しんでいただくことができる作品だと思います」とアピールした。そして風間さんは撮影チームに「連ドラで培われた絆が現場に行き渡っている。コロナ禍での撮影だからこそ、信頼関係が際立って見えた」と太鼓判。武井さんについても「高校生の制服姿がついこの間のような気がするのに、複雑な役柄を演じて見事なのには、女優としての成長に目を見張るばかりだ」と明かしている。ドラマスペシャル「黒革の手帖~拐帯行~」は2021年1月7日(木)20時~テレビ朝日系にて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2020年12月08日放送中のドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)に出演している毎熊克哉(32)に注目が集まっている。同ドラマで毎熊は、優しく穏やかな医師・来生晃一を演じている。共演の“超ドS”な医師・天堂演じる佐藤健(30)とは対照的に、いつも笑顔で優しい演技が視聴者を惹きつけている。毎熊といえば18年に『北の桜守』や『万引き家族』はじめ、13本もの映画に出演するほどの活躍ぶりを見せている。また2月21日より始まったモナコ国際映画祭では、主演を務めた『いざなぎ暮れた。』でベストアクター賞を受賞したばかり。そんな毎熊は同ドラマでラブコメに初挑戦するにあたって、本誌にこう明かしていた。「オファーをいただいたときは、“自分で大丈夫ですか?”という思いとうれしさが入り交じっていました。これまで泥臭い役が多かったので」同クールで毎熊と双璧を成す人気を誇っているのが、ドラマ『知らなくていいコト』(日本テレビ系)に出演中の柄本佑(33)だ。同作で柄本は、吉高由里子(31)演じる真壁ケイトの元カレ・尾高由一郎を熱演。尾高の物腰の柔らかさや、ケイトを命懸けで守るといった演技に魅了される視聴者が絶えない。「毎熊さんも柄本さんも、どちらかと言うとゴールデン帯のドラマではなく、映画などを中心に活躍してきた演技力に定評のある個性派俳優というイメージが強かった。佐藤さんや吉沢亮さん(26)といった“王道イケメン”ではなかった2人だけに、ドラマ内で見せる“穏やかさ”や“セクシーさ”といったギャップに『カッコいい』と魅了される女性視聴者が急増しています」(テレビ誌ライター)毎熊と柄本による“個性派俳優ブーム”がTwitterでも巻き起こっている。《『知らなくていいコト』の尾高さんの柄本佑だったり、『恋は続くよどこまでも』の来生先生の毎熊克哉だったり、正統派イケメン扱いではなかった方々に、“カッコいい”の芝居をされると、イケメンよりグッときません?》《火曜日は佐藤健と毎熊克哉に、水曜日は柄本佑に全女は支配される》《今期のイチオシは知らなくていいコトの尾高さん(柄本佑)と恋つづの来生先生(毎熊克哉)ですね》
2020年02月26日NHKの朝ドラ『まんぷく』(’18年)で演じた眼光鋭い“塩軍団”のリーダー格・森本役で一気に注目を浴びた毎熊克哉(32)。その後も、ドラマ『Iターン』ではヤクザ役……と、その野性味のある風貌で強面を演じること多数。そんな彼が目下、初のラブコメ作品に挑戦中だ。「オファーをいただいたときは、“自分で大丈夫ですか?”という思いとうれしさが入り交じっていました。これまで泥臭い役が多かったので」(毎熊・以下同)ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系・火曜22時~)で彼が演じるのは、佐藤健扮する天堂浬と同期の医師・来生晃一。ドSの天堂とは真逆の“優男”で、毎熊にとっては新境地ともいえる役だ。「役づくりは生活のなかから探っていくタイプで。今回はなるべく穏やかな気持ちで現場に入ろうと、毎朝鏡の前でニコッとしてから家を出ています(笑)」撮影現場で談笑する顔を見ても、実に穏やかで柔和な印象だ。「僕自身は優男なほうかもしれないですね。毒のあるタイプじゃないし、そもそも怖い人を演じるのは苦手で……(笑)」30歳を過ぎて脚光を浴び、“遅咲きの大型新人”ともいわれる毎熊。地元・広島から上京し、専門学校に進学したときは映画監督志望だった。「ハリウッド的なエンタテインメントを見て育ち、何もわからず憧れだけで飛び込みました。役者に転向したのは、演出がうまくできなくて、もっと芝居を知りたいと思ったのがきっかけで。でも、根底にはずっと映画がありますし、自分が面白いと思うものを役者という立場で作ることにシフトしただけです」最後に、役者として目指したいものとは?「あまり安定したくないなあと思います。年を取れば、あったものを失ったり、逆に新たな要素が増えたり……と変わっていく。だったらいつも、できるかな?と不安を感じていたほうが面白いかなあと思って。どんな瞬間も次はないんだという思いで芝居をしたいですね」「女性自身」2020年2月11日号 掲載
2020年02月01日「プチコミック」(小学館)連載の円城寺マキによる同名コミックを上白石萌音と佐藤健の共演でドラマ化した「恋はつづくよどこまでも」の3話が1月28日放送。毎熊克哉が演じる、七瀬に想いを寄せる(?)来生に注目する“来生担”が続々誕生している模様だ。5年前に出会った医師を想い続け、彼を追って看護師となった佐倉七瀬に上白石さん。七瀬が追い求めた医師・天堂浬に佐藤さん。天堂の同僚医師で七瀬に近づく来生晃一に毎熊克哉。七瀬を快く思っていない同期の酒井結華に吉川愛。天堂の姉の流子に香里奈。流子に思いを抱く仁志琉星に渡邊圭祐。循環器内科の医師部長・小石川六郎役で山本耕史といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。七瀬が倒れたと聞きお見舞いにきた来生と、七瀬の部屋に忘れた鞄を取りに来た天堂が鉢合わせ。その状況に七瀬は動揺する。来生は自分が七瀬を看病するから天堂には帰っていいと促すも、七瀬と天堂は一晩2人きりになる。天堂に“ハグ”されたことで彼を意識してしまい七瀬は得意だったはずの注射の針刺しが上手くできなくなり、担当を外されてしまう。落ち込む七瀬は天堂に研修医時代を一緒に過ごした恋人がいたことを知る。複雑な思いを隠しきれないまま注射の練習を始める七瀬だが、そこに来生が現れ腕を貸し練習台になると言い出して…というのが今回のストーリー。そして新人歓迎会の夜。天堂との“ハグ”の件を茶化された七瀬は「天堂が好きだからこそ立派な看護師になりたい」と決意表明するのだが、そんな七瀬の姿を見ていた来生がつぶやいた「俺もゲームに参加してみたいなって思って」という言葉に「毎熊克哉さんの顔と演技と声にもドキドキ」「私、来生担がいい。先生に惚れそう」「来生先生好きだわーっとなってる火曜の夜」など“来生担”が続々誕生している模様。その後、酔っぱらった七瀬を送る天堂は「本気で立派な看護師になりたいなら、俺はお前を育てる。壁にぶつかっても乗り越えろ」と告げる。人を育てる決意をした「魔王」の“優しさ”にも「一瞬見せる優しさにやられる」「冷たさの奥にある優しさとか需要しかない」「褒めたときの優しさにきゅんとする」など、心奪われる視聴者が続出している模様だ。(笠緒)
2020年01月29日「まずは次のリストをチェックしてみてください。どれかひとつでも当てはまったら、嗅ぐ力が衰えている可能性があります」こう話すのは、入浴剤メーカーで調香師歴17年の荘司博行さん。3年前に脳動脈瘤が見つかり緊急手術したことをきっかけに、自分の専門である「嗅ぐ力」を人の健康に役立てようと決意したという。その結晶として『最新論文等から香りのプロが考案!嗅ぎトレ』(KADOKAWA)を出版し、話題になっている。【チェックリスト】□最近、食事をおいしいと感じない。「料理の味つけ、変えた?」と言われた□脱いだ靴下のにおいを嗅ぎ取れない□まわりの人から、なんとなく避けられているように感じる□気分が落ち込みがちで、やる気が出ない。何をしていても楽しくない□鼻が詰まり気味である「日ごろ、においに無関心な人は多いもの。嗅覚は20代を過ぎると衰えはじめ、60代で加速します。チェックリストは自分の嗅覚がどの程度なのかを判断するためのものです」(荘司さん・以下同)なぜ、このチェック項目で嗅覚の衰えがわかるのだろうか?「まず、嗅覚は味覚と密接な関係があるため、おいしくないと感じたり、味つけが変わったと言われたら要注意なのです」また、脱ぎたての靴下は微妙なにおいを発していることが多い。嗅覚レベルを知るのに最適だ。「他人からなんとなく避けられていると感じる場合は、衣服などからイヤなにおいが出ているのに、自分ではわからない可能性も。そのほか、うつ病の前兆として嗅力の低下が指摘されていますし、鼻詰まりも嗅覚を衰えさせる条件のひとつなのです」こうした現象は、じつは深刻な病いである可能性がある。「認知症研究の第一人者である浦上克哉先生(鳥取大学教授)は、アルツハイマー型認知症の予兆として嗅覚低下の症状を挙げています」つまり、チェックリストに当てはまった人は、認知症になる可能性も否定できないという。最近、においを感じなくなったら要注意!
2018年11月21日ふだん、あまり気に留めない“嗅ぐ力”。知らず知らずのうちに衰えている可能性がある。この嗅覚こそ、病気と密接な関係にあり、きたえることで病気を予防できることも証明済み。鈍った鼻にはカツを入れよう!「認知症研究の第一人者である浦上克哉先生(鳥取大学教授)は、アルツハイマー型認知症の予兆として嗅覚低下の症状を挙げています」こう話すのは、入浴剤メーカーで調香師歴17年の荘司博行さん。3年前に脳動脈瘤が見つかり緊急手術したことをきっかけに、自分の専門である「嗅ぐ力」を人の健康に役立てようと決意したという。その結晶として『最新論文等から香りのプロが考案!嗅ぎトレ』(KADOKAWA)を出版し、話題になっている。嗅覚低下は、アルツハイマー型認知症の予兆として挙げられる症状だという。しかし、それは逆の視点から見ることもできると荘司さん。「認知症専門医の長谷川嘉哉先生は『においを嗅ぐことは脳に刺激を与え、認知症を予防する効果があると考えられる』と著書の中で紹介しています」(荘司さん・以下同)なんと、嗅ぐ力をアップさせることは認知症予防につながるのだ。では、どうしたら嗅ぐ力をきたえることができるのだろうか?「とにかく、日常生活で意識してにおいを嗅ぐことです」そこで荘司さんが考案したのが、次の「嗅ぎトレ」だ。【ステップ1】鼻クン嗅ぎトレ「ふだんの生活で、人は意外とにおいを嗅ごうとしていないもの。嗅ぎトレの第一歩として、室内、バッグ、本、石けん、衣服……手当たり次第になんでも犬のようにクンクンとにおいを嗅いでみましょう。嗅ぐ前に「今からにおいを嗅ぐよ」と唱えると、脳の意識が高まり効果的。実際にいろいろ嗅いでみると、今まで意識せずにいたモノに意外なにおいがあることに気づくはず。日常生活でにおいを嗅ぎまくるだけで、嗅ぐ力はぐっと高まります」【ステップ2】見てクン嗅ぎトレ「次は、食事の場面で、食べる前にお箸に取ったものを目で確認し、クンクン嗅いでみて。ふだんはテレビを見ながらなど、無意識に食べ物を口に入れている人も多いはず。目で確認してにおいを嗅ぐことで、脳に食材とにおいを直結させることができます。このとき、そのにおいが『何かに似ているか』を考えると、より効果的。いきなりはじめると周囲に奇異に映るので『嗅ぎトレをしている』と宣言してからすることをおすすめします」【ステップ3】チェンジ嗅ぎトレ「モノのにおいを嗅ぐことが習慣化したら、ふだん使っているモノのにおいを定期的に変えて、新しい刺激を鼻に与えてみましょう。鼻は同じにおいをずっと嗅いでいると慣れてしまい、においがわからなくなってしまうもの。そこで、化粧品、入浴剤、石けん、歯みがき粉、シャンプーなど、自分の生活で定番になっている『香りのあるモノ』を定期的に変えてみることも大事なトレーニング。鼻にときどき刺激を与え、リフレッシュさせてください」「ステップ1」で嗅ぐことを習慣づけ。「ステップ2」で視覚と嗅覚を一体化して脳により強くにおいを意識づける。そして「ステップ3」で、においに変化をつけることで鈍りがちな嗅覚に刺激を与える。この3つで、劇的にあなたの嗅ぐ力は向上するはず。「最後に、オレンジ、レモンなどのかんきつ系のにおいに、認知症を改善する効果があることが専門医の実証実験で報告されています。かんきつ類は、むいたときに皮のにおいを『見てクン嗅ぎトレ』してから食べることもおすすめです」ぜひあなたも鼻をクンクン利かせて、認知症を予防しよう。
2018年11月21日15日、警察庁は’17年に認知機能検査を受けた75歳以上の高齢ドライバー196万2,149人中、2.8%に当たる5万4,072人が“認知症の恐れがある”と判定されていたことを発表した。 また、昨年に交通死亡事故を起こした75歳以上のドライバー385人を調査したところ、「認知症の恐れ」があるが28人。「認知機能低下の恐れ」があるが161人だったことも同時に発表。じつに死亡事故を起こした運転者のほぼ半数が、認知機能が低下していたのだ。 「認知機能の低下によって、クルマの運転時に起こりやすい事象をまとめたのがこのリストです。まずは自分の状況を把握して、早期に予防と対策をすることが肝心です」 そう語るのは、認知症研究の第一人者で、『運転を続けるための認知症予防』(JAFメディアワークス)の著者、鳥取大学医学部・浦上克哉教授(61)。 認知機能とは、記憶力や判断能力など、物事を正しく理解し、適切に実行するための知的機能のこと。この機能が低下した状態が、認知症や“認知症予備軍”と呼ばれるMCI(軽度認知障害)だ。 そしてこれを早期発見するために役立つのが、浦上教授が作成した次の「運転時の認知障害早期発見チェックリスト」。運転者だけでなく、家族の目からもチェックしてみよう。 【1】車のキーや免許証を探しまわることがある【2】今までできていたカーステレオやカーナビの操作がわからなくなることがある【3】スーパーなどの駐車場で自分の車を止めた位置がわからなくなることがある【4】運転中にバックミラー(ルーム、サイド)をあまり見なくなった【5】アクセルとブレーキを間違えたことがある【6】曲がる際にウインカーを出し忘れることがある【7】反対車線を走ってしまった(走りそうになった)【8】右折時に対向車の速度と距離の感覚がつかみにくくなった【9】車間距離を一定に保つことが苦手になった【10】車庫入れで壁やフェンスに車体をこすることが増えた【11】駐車場所のラインや、枠内に合わせて車を止めることが難しくなった【12】急発進や急ブレーキ、急ハンドルなど、運転が荒くなった(と言われるようになった)【13】交差点での右左折時に歩行者や自転車が急に現れて驚くことが多くなった【14】同乗者と会話しながらの運転がしづらくなった【15】以前ほど車の汚れが気にならず、あまり洗車をしなくなった 「年に1度はチェックしてください。15項目中、3項目以上チェックが入った場合は要注意。7項目以上該当する人は、専門医の受診をお勧めします」(浦上教授・以下同) 浦上教授が、ぜひ運転者の家族にも注意してもらいたいと語るのが(10)だ。 「車庫入れのミスは“視空間認知機能(目から入った情報のうち、物の位置や向きを認識する能力)”と呼ばれる能力の低下で起こります。自分のクルマと車庫の位置関係がわかっていないと、うまく駐車できない。たとえば自宅の車庫など、慣れた場所でクルマを壁にぶつけたり、こすったりするようになったら注意が必要です。クルマに傷やへこみがないか?ふだんから家族が確認しましょう」 【3】と【11】にあてはまる人も、“視空間認知障害”の可能性があるので気をつけてほしい。 「認知症になった人は、自分が忘れているということを忘れてしまう。そのため自分が危険運転をしているということも忘れたり、気づいていないことがあるので、家族のチェックも重要です。高齢者だから必ず事故を起こすわけではありません。早期にMCIの兆候に気づき、予防する。そして能力の低下に応じた安全運転を心がけることで、長く運転を続けることもできるんです」
2018年03月01日18日、東京都港区内で、元東京地検特捜部長で弁護士の78歳男性が運転する乗用車が暴走し、歩道を歩いていた30代の男性をはねて死亡させた。原因はアクセルとブレーキの踏み間違いとみられる。 このような高齢者ドライバーによる死亡事故が、連日のように相次いでいるーー。 前記事故の3日前の15日、警察庁は’17年に認知機能検査を受けた75歳以上の高齢ドライバー196万2,149人中、2.8%に当たる5万4,072人が“認知症の恐れがある”と判定されていたことを発表した。 また、昨年に交通死亡事故を起こした75歳以上のドライバー385人を調査したところ、「認知症の恐れ」があるが28人。「認知機能低下の恐れ」があるが161人だったことも同時に発表。じつに死亡事故を起こした運転者のほぼ半数が、認知機能が低下していたのだ。 認知機能とは、記憶力や判断能力など、物事を正しく理解し、適切に実行するための知的機能のこと。この機能が低下した状態が、認知症や“認知症予備軍”と呼ばれるMCI(軽度認知障害)だ。 認知症研究の第一人者で、『運転を続けるための認知症予防』(JAFメディアワークス)の著者、鳥取大学医学部・浦上克哉教授(61)が、運転時の認知障害について解説してくれた。次のクルマの運転時に起こりやすい事象は非常に危険だという。 ・運転中にバックミラー(ルーム、サイド)をあまり見なくなった・アクセルとブレーキを間違えたことがある・曲がる際にウインカーを出し忘れることがある・反対車線を走ってしまった(走りそうになった)・右折時に対向車の速度と距離の感覚がつかみにくくなった 「認知症に多いのが、“同時に2つのことができなくなる”ということ。『運転中にバックミラー(ルーム、サイド)をあまり見なくなった』、『曲がる際にウインカーを出し忘れることがある』は、運転をしながらバックミラーを見たり、ウインカーを出したりすることができない、やらないというケースです。これは2つのことを同時にやりにくくなる場合と、そもそもウインカーを出すことすら忘れてしまっている場合もある。本人は運転のみに集中しているので、ほかに注意が向かなくなるんです」(浦上教授・以下同) 「右折時に対向車の速度と距離の感覚がつかみにくくなった」が当てはまる人は判断力が低下している可能性があるそう。 「右折するとき、対向車のスピードと、自分のクルマとの距離感を計算しながらタイミングを計りますが、判断能力が低下しているとこれが難しくなる。昔の感覚で右折しているつもりでも、ブレーキからアクセルへの踏み替え、ハンドル操作などが遅くなっていることがあるのです。とくに大きな交差点などでの事故に気をつけてください」
2018年03月01日こんにちは。元教習指導員の奈都木あやです。近年、高齢運転者(65歳以上)による交通事故が頻繁に取り沙汰されるようになりました。平成28年10月には横浜市で、87歳の男性が運転する軽トラックが集団登校中の小学生の列に突っ込みました。 この事故で、小学1年生の男児が亡くなりました。この報道に胸を痛められた方は多いはずです。子育て中の方は、わが子の身の危険をひしひしと感じられたのではないでしょうか。また、自分の親がそろそろ高齢ドライバーの域に入り、不安を抱えているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。子育て世代は、被害者側の家族にも加害者側の家族にもなり得る世代 ということになります。そこで、わが子が被害者となるリスクを減らす心がけと、高齢ドライバーの家族が加害者とならないための対応をご紹介します。●高齢ドライバーの事故発生状況悲惨な事故が報道されるたびに、最近はずいぶん事故が増えたな……と感じてしまいますが、実際のところはその逆です。警視庁によると、都内の交通事故件数は年々、減っています。平成27年には、10年前の半数以下となりました。しかし、それに反して高齢ドライバーが関与した交通事故の割合は、年々高くなっています。平成27年には、10年前の約1.9倍にまで増えました。また、自動車乗車中と歩行中の事故が特に多く、7年ぶりに自動車乗車中の死者数が歩行中を上回りました(平成28年上半期)。高齢化はこれからも進む一方。平成27年のデータでは、免許保有者全体の5人に1人程度が高齢者という状態です。今後も高齢者が関与する交通事故は増えると考えられ、もはや他人事ではない状況です。●高齢ドライバーの特性と特徴的な事故●高齢ドライバーに多い運転特性・「相手が止まってくれるだろう」という判断の甘さがある・相手を発見していても、判断ミスで対応が遅れたり、ブレーキを踏まない・アクセルやブレーキの操作が遅れる・右左折時に視線を切り替える回数が少ない。そのため、進行方向を見る時間が長くなる傾向がある●高齢ドライバーに多い事故(1)バックアクセルとブレーキの踏み間違い事故はしばしば報道されています。踏み間違いは前進でもバックでも起こり得ます。しかし、前進に比べ、バックは運転が複雑になることから特に注意が必要です。ところが、子どもはバックしてくる車の後ろを平気で横切ってしまうことがあります。ブレーキの踏み間違いで店に車ごと突っ込んでいる事故の様子が報道されていたら、お子さんに見せてあげてください(強いショックを受けてしまいそうなお子さんには、簡単な図を描いて説明してあげましょう)。「もし、この車の間に挟まれたらどうかな?」と問いかけ、考えさせましょう 。バックしている自動車の後ろを平気で横切ることはできなくなるはずです。●高齢ドライバーに多い事故(2)出合い頭事故高齢ドライバーの特徴的な事故の代表ともいえるのが、“出合い頭事故”です。警察庁交通局のデータによると、85歳以上のドライバーが最も多く出合い頭事故を起こしています(平成28年中)。出合い頭事故を起こしやすい高齢ドライバーと、飛び出し事故の多い子ども。両者が見通しの悪い交差点で出あえば最悪の事態が想像できます。親子でお出かけの際は、道路と道路が交わる場所では立ち止まり、左右を確認する訓練をしておきましょう。●高齢ドライバーに多い事故(3)右折事故「右折ってなんだかドキドキする。右折のタイミングを逃すと、後ろの車からクラクションを鳴らされたり……。ようやく右折したと思ったら、横断歩道を人が歩いていてヒヤッとした」なんて経験のある方も多いのではないでしょうか。右折は対向車線を横切るため、左折以上に判断や安全確認が複雑になります 。加齢の影響が出てくるとなおさら危険は増します。交差点で横断する際は、高齢ドライバーが右折してきたら、信号が青でも止まる心の準備をしながら渡らせましょう。●危険度の高い高齢ドライバーに気づく力『運転時認知障害早期発見チェックリスト30』をご存じですか?軽度認知障害の人が運転時に表れやすい事象がまとめられています。鳥取大学医学部教授の浦上克哉さんが監修・作成されたものです。このチェックリスト項目に5つ以上該当すれば要注意 とされ、専門機関の受診をすすめています。運転者向けに作られたものですが、この項目に当てはまるドライバーを見かけたら注意した方が良さそうです。客観的にわかる項目だけをご紹介します。・曲がる際にウィンカーを出し忘れている・反対車線を走っている・車体に目立つ傷がある・駐車場のラインや、枠内に合わない停め方をしている車・急発進、急ブレーキ、急ハンドルなど、運転が荒い車・汚れがひどい車誰しも、忙しくて洗車できないときぐらいあります。また、当て逃げされて車体に傷がある、という不運なこともあるかもしれません。上記の項目に1つでも該当したからといって危険ドライバーだと判定するのは早計かもしれません。しかし、こういった傾向のドライバーを警戒する危険予測の力は必要です。日頃から、「あれは、もしかしたら危ない車かもしれないね」と親子で危険予測の訓練 をしておきましょう。●家族の対応6つ次は、家族に高齢ドライバーがいる場合、加害者とならないための対応をご紹介します。●(1)高齢者マーク(高齢運転者標識)をつける高齢者マークは、70歳以上の高齢運転者が車の前後の定められた位置につけることができます。努力義務ではありますが、つけることにより周りの車や人が配慮しやすくなります。また、お子さんにはこのマークの存在と意味を教えておきましょう。●(2)複雑な交差点を避ける高齢ドライバーは、買い物や通院など近距離での運転が多いことがわかっています。まずは、家族で危険箇所を話し合いましょう。そして、複雑な交差点を避け、見通しの良い道路を選び、安全なルートを通行するように決めておきましょう。●(3)運転前には体調を確認し、持病や服薬の状況によっては運転を控えるように促す家族の声かけが事故を未然に防ぎます。運転をするかしないかの判断を本人任せでは危険 です。●(4)運転時認知障害早期発見チェックリスト30の活用警察のホームページやインターネットの検索ですぐに出てきます。高齢者の方のプライドを傷つけないように配慮しつつ、1年に1度はチェック を行いましょう。●(5)自主返納チェックリストの結果や運転に不安が出てきたら、自主返納することが何よりの安全対策です。自主返納とは、運転免許の申請による取消しのことです。自主返納をすると、希望により『運転経歴証明書 』を交付されます。運転経歴証明書は、返納前の5年間についての運転経歴を証明するものですが、金融機関での本人確認書類としても使用することができます。また、各自治体によって対応は異なりますが、いろいろな優遇が受けられるところが多いようです。例えば、交通機関の運賃の割引、美術館や加盟店での優遇など。お住まいの自治体の状況を調べてみれば、自主返納を促しやすくなるかもしれません。●(6)高齢者の家族に助言や指導をする相談窓口の活用「自分はまだ大丈夫だ!」これが高齢ドライバーを家族に持つ方が、最も困る言葉かもしれません。かつて私が教習をしていたころも、何度か聞かされました。そのほとんどは、高齢者の方でした。運転に危うさが出てくれば、家族としては何としても自主返納をさせたいものです。「家族はあなたのことを本当に心配している」という気持ちを伝えてもダメなときは、専門機関に頼りましょう。多くの警察では、高齢者の家族からの相談を受ける窓口を設けています 。後悔する前に、まず行動です。----------高齢ドライバーによる交通事故は、完璧な自動運転システムが開発されるまでは深刻な問題です。ご家庭で、3世代にわたって真剣に話し合ってみてください。【参考文献】・『高齢者の交通事故と補償問題』堀田一吉・山野嘉朗(編著)・『わかる 身につく交通教本』一般財団法人 全日本交通安全協会(編集・発行)【参考リンク】・防ごう!高齢者の交通事故! | 警視庁()・警察白書『第3節 超高齢化社会』 | 警察庁()・やってみよう!「運転時認知障害早期発見チェックリスト30」 | 警視庁()・自動車安全運転センター交通安全等に関する調査研究/特定非営利活動法人高齢者安全運転支援研究会(PDF)()・平成28年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締状況等について | 警察庁交通局(PDF)()●ライター/奈都木あや(元教習指導員)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年03月24日(画像はプレスリリースより)「アロマで予防!認知症昼と夜のアロマシートつき」主婦の友社は、2014年8月28日、鳥取大学医学部浦上克哉教授の「アロマによる認知症予防について」の研究と認知症に関する様々な情報を紹介した「アロマで予防!認知症昼と夜のアロマシートつき」を8月22日(金)に発売したことを発表。付録として浦上教授が開発した、「アロマシート」の1日体験版がついている。嗅覚障害とアルツハイマー型認知症嗅覚障害には、においが届かない場合とにおいを受け取っても反応しない場合がある。さらに、直接においを受け取る嗅上皮の異常と受け取ったにおいの信号を脳に届ける中枢神経の異常、においを判別する脳の異常がある。高齢者で嗅覚がなくなる主な原因になっているのがアルツハイマー型認知症である。嗅覚とアルツハイマー型認知症平成22年の統計では認知症の有病者は439万人、その予備軍は380万人と厚生労働省は発表。アルツハイマー型認知症の予防法には確立したものはない。アルツハイマー型認知症になると嗅神経がダメージを受け、記憶障害が起こるといつ説がある。つまり、嗅覚の異常が記憶障害に先行。アロマセラピーアロマセラピーはアロマオイルをかぐことで、心身を回復する自然療法。浦上教授の実験によれば、アロマで嗅覚を働かせ、嗅神経を活性化させることで、脳の働きが活性化する。刺激に対してのなれを防ぐために昼と夜で香りを使い分けることが重要としている。【参考】・主婦の友社プレスリリース
2014年09月02日