株式会社浅田飴は、抗炎症作用のある水溶性アズレン、殺菌作用のあるCPC等を配合した、「浅田飴アズレンCPCドロップ」(第3類医薬品)を、2022年9月1日(木)から、全国の薬局・薬店、ドラッグストアで発売いたします。のどの炎症による「のどの痛み」や「のどのはれ」に着目して開発“せき・こえ・のどに浅田飴”のキャッチフレーズでお馴染みの「固形浅田飴」は、1887年、そのルーツとなる水飴タイプの発売以来、幅広い世代に愛されているロングセラー商品で、鎮咳去痰薬に分類される一般用医薬品(指定第2類医薬品)です。創業以来“良薬にして口に甘し”の精神の下、製品づくりをしてきた浅田飴が、「抗炎症成分」と「殺菌成分」を両方配合し、のどの炎症による「のどの痛み」や「のどのはれ」に着目して開発いたしました。またこの秋より「浅田飴せきどめ」(指定第2類医薬品)も「せきどめ」である旨がよりわかりやすいパッケージにリニューアルいたしました。■商品特長・抗炎症成分「水溶性アズレン(アズレンスルホン酸ナトリウム水和物)」、殺菌成分「CPC(セチルピリジニウム塩化物水和物)」等の3種の有効成分が、のどの炎症によるのどの痛み・のどのはれ等に効果をあらわします。・砂糖よりカロリーが低く、虫歯の原因になりにくい原料を使用したシュガーレスタイプ・伝統の糖衣技術で、水なしで服用できるぶどう味のドロップ剤。■商品詳細販売名:浅田飴アズレンCPCドロップ分類:第3類医薬品内容量:36錠希望小売価格:680円(税込748円)成分・分量:アズレンスルホン酸ナトリウム水和物(水溶性アズレン)・・・4.8mg(12錠中)(抗炎症作用を示し、のどの炎症を抑えます)グリチルリチン酸二カリウム・・・15mg(抗炎症作用を示し、のどの炎症を抑えます)セチルピリジニウム塩化物水和物・・・6mg(殺菌・消毒作用を示し、のどの炎症を抑えます。)効能・効果:のどの炎症によるのどの痛み・のどのはれ・のどのあれ・のどの不快感・声がれ、口腔内の殺菌・消毒、口臭の除去用法・用量:1回2錠、大人(15才以上) 1日4~6回、5~14才 1日2~3回、口中に含み、かまずにゆっくり溶かして服用してください。製造販売元:株式会社浅田飴発売日:2022年9月1日(木)発売地域:全国の薬局・薬店、ドラッグストア販売名:浅田飴せきどめ(クールオレンジ)/浅田飴せきどめCL(クールレモン)分類:指定第2類医薬品内容量:36錠希望小売価格:680円(税込748円)成分・分量:dl-メチルエフェドリン塩酸塩・・・37.5mg(12錠中)(気管支を拡げ、せきを鎮めます。)クレゾールスルホン酸カリウム・・・135mg(たんを切れやすくします。)セチルピリジニウム塩化物水和物・・・3mg(殺菌・消毒作用を示し、のどの炎症を抑えます。)効能・効果:せき、喘鳴(ぜーぜー、ひゅーひゅー)をともなうせき、たん、のどの炎症による声がれ・のどのあれ・のどの不快感・のどの痛み・のどのはれ用法・用量:11才以上:1回2錠、5才以上11才未満:1回1錠、1日6回、口中に含み、かまずにゆっくり溶かして服用してください。服用間隔は2時間以上おいてください。製造販売元:株式会社浅田飴発売地域:全国の薬局・薬店、ドラッグストア(画像はプレスリリースより)【参考】※浅田飴コーポレートサイト
2022年09月05日「頭痛、肩こり、不眠、倦怠感やうつなど、原因不明の不調や症状が続くときは、鼻の奥で炎症が起こる『慢性上咽頭炎』を疑ってみるべき。この慢性上咽頭炎は“万病のもと”ともいえる疾患です」そう語るのは、『つらい不調が続いたら慢性上咽頭炎を治しなさい』(あさ出版)などの著書がある、堀田修クリニック院長の堀田修先生。上咽頭とは、鼻とのどの交差点にあたるところ。新型コロナウイルスの第6波で猛威をふるったオミクロン株が増殖する部位として報道され、上咽頭という名前を耳にした人も多いだろう。「上咽頭は左右の鼻腔を通過した空気が合流して、下方向に流れが変わる“曲がり角”。PCR検査でも上咽頭を綿棒でぬぐい検体を採取するように、ウイルスや細菌がたまりやすい場所です。また、上咽頭は体内に侵入した花粉やほこり、PM2.5などの異物を迎え撃つ最初の関門。異物を排除するために免疫が働いており、常に小さな炎症が起きている箇所です」(堀田先生・以下同)ウイルスや細菌に感染したり、ストレスや疲労の蓄積で免疫力が低下することなどの理由から、絶えずひどい炎症が続いている状態が「慢性上咽頭炎」だ。堀田先生によると、日本人のじつに10人に1人は慢性上咽頭炎になっているという。頭痛や肩こりだけでなく腎炎や慢性湿疹、炎症性腸疾患、関節炎なども、慢性上咽頭炎が引き起こしているケースが少なくないと堀田先生は指摘する。【慢性上咽頭炎チェックリスト】□ のどの痛みが続く□ かぜでもないのにせきが出続ける□ のどがイガイガする□ 耳の下を押すと痛みを感じる□ 頭痛(片頭痛、緊張型頭痛)がある□ 後鼻漏(鼻水がのどに流れ落ちる)がある□ 肩や首のこりが治らないそれにしても、鼻の奥の炎症がそこまで全身に影響を及ぼしてしまうのは、いったいなぜなのだろうか?■炎症物質が血液によって全身に運ばれてしまう「上咽頭に慢性的な炎症が起こっていると、そこで作られた炎症物質が血液に乗って全身を駆け巡ります。すると、腎臓や腸など体のほかの臓器でも炎症を引き起こしてしまうことに。また、慢性上咽頭炎の特徴は、血がたまる『うっ血』とむくみを引き起こすことですが、上咽頭には、自律神経をつかさどる迷走神経の末端が分布しています。炎症に伴う炎症性サイトカインで迷走神経が刺激されると、自律神経が乱れ、慢性疲労や倦怠感、集中力の低下などが起こることも。さらに、慢性上咽頭炎の患者さんには、上咽頭の近くを通るリンパ液の流れが悪くなっているケースも多い。リンパ液は脳の老廃物などを洗い流す排せつの役目を担っており、停滞すると脳の機能異常をきたし、そこから全身症状が出てきてしまうのです」堀田先生の話によると、慢性上咽頭炎は、認知機能の低下とも深く関わっている可能性があるのだという。認知症の6割以上を占めるアルツハイマー型は、脳内に蓄積する「アミロイドβ」というタンパク質の「ゴミ」が発症の原因のひとつとされている。「脳の中には、脳脊髄液という液体が流れアミロイドβなどの老廃物を洗い流します。とくに睡眠中は脳のグリア細胞が縮むことで脳脊髄液がスムーズに流れ、しっかり洗い流してくれるのです。ところが慢性上咽頭炎になると自律神経が乱れ、睡眠の質も低下。脳のゴミをきちんと洗い出せなくなってしまいます」こうしたことから、慢性上咽頭炎が、認知機能低下のリスク要因になるかもしれないのだ。堀田先生には次のような実体験があるという。「93歳になる私の母は、3年ほど前から記憶力が低下し、話す内容が理解できないものだったりと、認知症の初期症状が見られました。そこで、母に慢性上咽頭炎の治療法で、塩化亜鉛溶液に浸した綿棒で上咽頭を刺激する『EAT』(上咽頭擦過療法)を週4回ほど行っていたところ、最近ではめっきり記憶力も改善し、変なことを口にすることも少なくなりました。上咽頭のうっ血が解消され、同時にこの部位のリンパ管の詰まりが解除されたためだと考えられます。脳の老廃物の排出がスムーズになり、脳細胞の機能回復につながったのかもしれません」慢性上咽頭炎の治療には「EAT」が効果的だが、強い痛みを伴う。日々の上咽頭のセルフケアを心がけて、ひどい炎症を起こさないようにすることが重要だ。「鼻から吸い込まれたウイルスや細菌などの病原体、ほこりや花粉などの炎症物質などを洗い流すには鼻うがいが有効です。0.9%濃度の生理食塩水を自分でつくってもいいですし、市販の鼻うがいキットを使ってもいいでしょう。また、口呼吸を避けることも大切。口呼吸では、鼻呼吸と違って加湿、加温されていない空気が体内に入ってきます。その一部が上咽頭に入り込み、炎症を起こす原因になってしまうのです。とくに睡眠時は口が開いた状態にならないように市販の『口テープ』などをするのが効果的です。さらに、就寝時に首から背中を温めると血行がよくなり、うっ血の改善につながります。電子レンジで温める温熱クッションや湯たんぽを使うといいでしょう」ちょっとした不調だけでなく、認知症リスクにまで関係する上咽頭。オミクロン株がピークアウトしても、コンディション維持に努めることがとても大切だ。
2022年04月06日赤み・炎症ケアシリーズ2018年5月7日(月)、三省製薬株式会社が展開するトータルエイジングケアブランド「DERMED(デルメッド)」より、赤み・炎症ケアシリーズが誕生する。同シリーズは、これまで夏季限定商品だった「サマーシリーズ」をパワーアップさせ、リニューアル発売したものだ。今回発売されるのは、インナープロテクトジェルとアウタープロテクト ミルクの2製品。実は、紫外線を浴びると、肌の内部ではかくれ炎症が引き起こっている。これを放っておくと日焼けやシミ、シワとなって肌表面に現れて、肌老化を加速させることに。このかくれ炎症を防ぐために開発されたのが、同シリーズだ。紫外線をカットしつつ、日焼けしにくい肌へ同シリーズには、UVダメージケア成分や抗炎症成分が配合されている。古くから生薬や漢方として使われているキンギンカ抽出液を配合。この成分が、日焼けの初期に起きる炎症反応を段階的にブロック。肌内部のかくれ炎症にアプローチするだけでなく、肌表面の赤みやほてりも抑える働きがある。リニューアル後の新成分として美白サポート成分であるハマメリスエキスを配合。過剰なメラニン生成を抑え紫外線に負けないすこやかな肌へと整える。スルスル伸びて肌なじみがよく、顔にもボディーにも使用可能だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※DERMEDのニュースリリース
2018年05月07日東京農工大学(農工大)は11月30日、炎症の原因物質であるプロスタグランジンE(PGE)ががん転移に関わることおよびPGEの受容体を阻害することにより転移を阻止できることを発見したと発表した。同成果は、同大学大学院 工学研究院生命機能科学部門/グローバルイノベーション研究機構の稲田全規 准教授と宮浦千里 教授らの研究グループによるもので、米科学誌「The Journal of Biological Chemistry」に掲載されるのに先立ち、10月16日にWeb上で公開された。抗がん剤は、がん細胞に直接作用してその増殖や浸潤をいかに抑制するかというアプローチが主流だが、同研究チームは、身体の正常細胞に作用して、がん細胞が増殖できない、ほかの臓器へ転移できない、という新たなアプローチで今回の研究に取り組んだ。同研究では、PGE合成酵素である膜型PGE合成酵素(mPGES-1)の遺伝子を欠失したマウスに、皮膚がんの一種である悪性黒色腫(メラノーマ)細胞を移入した。骨組織の骨芽細胞や皮膚の線維芽細胞は、がん細胞と接着するとmPGES-1が誘導されてPGEを産生するが、同マウスでは転移巣でがん細胞と出会ってもPGEが産生されず組織破壊も起こらなかった。さらに、骨転移や肺転移などのがん転移もほとんど起こらないという結果が得られた。この成果を創薬につなげるために、PGEの4種の受容体(EP1、EP2、EP3、EP4)について、受容体選択的にシグナルを阻害できる化合物を投与したところ、EP4受容体を阻害することにより、選択的にがんの転移が阻止できることが明らかになった。EP4受容体を欠失したEP4遺伝子欠損マウスでは、がんの増殖や転移がほとんど起こらなかったという。同成果は今後、がん転移抑制に有効な新規治療薬開発につながることが期待される。
2015年11月30日群馬大学(群馬大)は11月24日、熊本大学と理化学研究所およびトランスジェニックとの共同研究により、ホタルの発光機構と炎症反応を組み合わせ、炎症が生じた部分を明るく光らせることのできる遺伝子組換えマウスの作製に成功したと発表した。同成果は、群馬大学大学院医学系研究科 岩脇隆夫 講師らの研究グループによるもので、11月24日付けの英科学誌「Scientific Reports」電子版に掲載された。炎症反応のメカニズムは不明な部分も多いが、大抵の場合は細胞の傷害や菌・ウイルスの感染を免疫系細胞が感知し、炎症性サイトカインと呼ばれるタンパク質が産生・分泌されることにより起こる。炎症性サイトカインのひとつである「インターロイキン-1β」は、その成熟型が細胞外へ分泌されて炎症反応を引き起こすが、その産生・分泌を調節する仕組みは特徴的で、プロモーターに依存する転写活性化、「インフラマソーム」と呼ばれる酵素複合体を通じたタンパク質切断という2段階の生体反応を必要とする。同研究グループは、生物発光反応を触媒する酵素「ルシフェラーゼ」の遺伝子にインターロイキン-1β遺伝子と分解シグナル遺伝子を順に連結し、それをインターロイキン-1βのプロモーター制御下においた人工遺伝子を作成した。同人工遺伝子を持つマウスにおいて、炎症が起きるような状況ではプロモーターが活性化するため、制御下にあるルシフェラーゼ遺伝子の転写が促進される。その後、翻訳されるルシフェラーゼタンパク質はインターロイキン-1βタンパク質に作用するインフラマソームのために連結されていた分解シグナルから切り離され、安定的に維持され発光する。逆に炎症がない状況下では、プロモーターが活性化しないので、ルシフェラーゼ遺伝子の転写も促進されない。つまり、炎症が生じた身体の部分を炎症が生じたときにだけ明るく光らせることができる。これまでにもインターロイキン-1βの性質を利用した炎症可視化技術はほかの研究グループによっていくつか開発されてきたが、このマウスは性能面でそれらに勝っているという。今後、同マウスからの発光シグナル観察を通して、疾患や外傷などに伴う炎症の状態や抗炎症薬による効果などが今まで以上に容易かつ正確に調べられるようになることが期待される。
2015年11月25日東京医科歯科大学(TMDU)は7月1日、原因不明の炎症を小腸・大腸を中心に引き起こす難病「クローン病」の罹患に関与する感受性遺伝子の1つ「TNFAIP3」が、オートファジー(細胞自己消化)を調節し、免疫応答活性化と炎症亢進に寄与するヘルパーT細胞の生存を制御することをつきとめたと発表した。同成果は、同大 大学院医歯学総合研究科消化器病態学分野の大島茂 助教、同・渡辺守 教授らの研究グループと、米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校との共同研究によるもの。詳細は、国際科学誌「Autophagy」の2015年7月号に掲載された。近年の研究からクローン病の感受性遺伝子が多数報告されるようになり、オートファジー関連分子もその中に含まれていたものの、クローン病の病態におけるオートファジーの関与の詳細についてはよくわかっていなかった。これまでの研究から、TNFAIP3はオートファジーを抑制することが報告されていたことから、研究グループでは今回、より生理的な検討に向け、T細胞特異的TNFAIP3欠損マウスおよび誘導性TNFAIP3欠損マウスを樹立し、詳細な調査を実施。その結果、免疫沈降解析にてTNFAIP3が細胞内シグナル伝達に関与するタンパク質キナーゼの1種である「mTOR」のタンパク質修飾(ユビキチン化)を制御することを発見した。また、mTOR抑制剤を用いることでTNFAIP3欠損による細胞減少が回復すること、ならびにmTOR抑制剤の細胞生存における作用がオートファジー欠損にて打ち消されることを確認。この結果、従来、予想されていた機能とは異なり、クローン病感受性遺伝子TNFAIP3はmTORユビキチン化を介してオートファジー誘導をコントロールし、リンパ球の生死を決めていることを突き止めたとする。なお、今回の成果について研究グループでは、クローン病に対する新たな診断・治療法開発への展開が期待できるものと考えられるとコメントしている。
2015年07月01日京都大学は6月22日、大腸炎に伴い大腸がんを発症するマウスモデルを用いて、腸がん形成進展を促進する大腸での炎症反応がPGE2-EP2経路によって制御されることと、EP2を阻害することが大腸がんの治療につながることを解明したと発表した。同成果は京都大学 大学院医学研究科・次世代免疫制御を目指す創薬医学融合拠点(AKプロジェクト)の青木友浩 特定准教授、成宮 周 特任教授らの研究グループによるもので、米国学会誌「Cancer Research」に掲載された。大腸がんの発生・進展には炎症が関係しており、アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)がリスクを低下させることが知られている。しかし、NSAIDsには副作用があり投与に慎重を要するほか、代替として開発されたCOX-2阻害薬も心血管障害の副作用があるため使用には制限がある。NSAIDsとCOX-2阻害薬はいずれも生理活性脂質である一連のプロスタグランジン(PG)の合成を阻害して効果を発揮する。これはPG経路が大腸がんの発生・進展に関与していることを示しているが、その機序については詳しくわかっていなかった。同研究グループは今回、大腸炎に伴い大腸がんを発症するモデルマウスを用いて、炎症性大腸がんの形成に寄与するPG受容体として、PGの一種であるPGE2の受容体の1つEP2を同定。続いて、がん組織内のEP2発現細胞を検討したところ、腸組織内に浸潤する主要な炎症細胞である好中球と、腫瘍細胞を取り囲むように存在している線維芽細胞(腫瘍関連線維芽細胞)がEP2を発現しており、この2つの細胞種でPGE2-EP2経路が周囲の細胞に刺激を与えるさまざまなタンパク質や細胞の増殖を助ける成長因子の発現を増加させることで大腸がん形成を促進すること、これらの細胞は自らPGを産生してこの経路をさらに増幅していることを突き止めた。また、選択的EP2阻害薬を投与することで、大腸での炎症とがん形成を抑制できることを確認した。今回の研究で大腸がんの促進に働くPGの種類とその作用機構が明らかになったことで、現在使用されているNSAIDsやCOX-2阻害薬を超えた、副作用の少なく、より安全な新規の大腸がんの予防・進展抑制薬の開発につながることが期待される。
2015年06月22日