少年社中25周年記念ファイナル 第42回公演 『テンペスト』の公開ゲネプロが6日に東京・サンシャイン劇場にて行われ、鈴木拡樹、矢崎広、井俣太良、毛利亘宏(脚色・演出)が取材に応じた。同作はウィリアム・シェイクスピアの『テンペスト』をモチーフとした作品で、25周年記念に『テンペスト』を上演する人気劇団「虎煌遊戯」の人間模様と演劇愛を描いていく。少年社中 劇団員の井俣太良、大竹えり、田辺幸太郎、長谷川太郎、杉山未央、山川ありそ、内山智絵、川本裕之、ほか鈴木拡樹、本田礼生、萩谷慧悟(7ORDER)、なだぎ武、山崎雅志(劇団ホチキス ※崎はたつさき)、鈴木勝吾、矢崎広が出演する。○■ 架空の劇団の群像劇を描く少年社中の『テンペスト』稽古の思い出について聞かれた鈴木は「日替わりのゲストさんがいらっしゃるんですけど、稽古場にも何人か来てくれて、そのたびに『久しぶり』と。ほぼ知り合いで『こんなにみんな少年社中に関わっているのか』というのを改めて感じていました」と明かす。矢崎は「劇団のお芝居ということで、役者間でやる『シアターゲーム』という、演劇を目的とした交流を深めるゲーム感覚のアクティングを持ち込みました。一から『虎煌遊戯』という劇団を作るつもりで。もちろん少年社中の25周年なんですけど、今回劇団のリーダー役だったので、率先してやらせていただきました」と振り返った。劇団を追われ、復讐心を抱いている男を演じた井俣もゲームに参加していたそうで、さらに「僕らも早稲田大学の劇団の新人稽古や、『東京オレンジ』という劇団に所属していた時にやった身体トレーニングを一緒にやったりして、あの時の熱い稽古を皆さんに体験していただいた」と当時のことも思い出していた様子。最後に毛利は「本作は『虎煌遊戯』という劇団が、このサンシャイン劇場で『テンペスト』を上演する話になります。ですので、お客様全員がこの物語の登場人物、直接関わる人物として参加していただく。そんな気持ちで、ご覧いただけたらなと思っています」とメッセージ。「我々と一緒に演劇を作る体験を、一緒に楽しんでいただけたら心から思っておりますので、『僕らと一緒にすごい芝居を作りましょう』という言葉を皆さんにお送りしたいと思います」と語った。東京公演はサンシャイン劇場にて1月6日〜21日、大阪公演は梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて1月25日〜28日。
2024年01月06日2.5次元舞台の牽引役のひとりとして、数々の舞台を手がける毛利亘宏。彼の薫陶を受け、演劇の楽しさを知ったという俳優は多い。そんな毛利のベースキャンプとなる少年社中もついに結成25周年。アニバーサリーイヤーのフィナーレを締め括るのが、第42回公演『テンペスト』だ。苦楽を共にした劇団員に加え、客演には鈴木拡樹、本田礼生、そして矢崎広ら毛利と縁の深い俳優が名を連ねた。25周年記念のファイナルにふさわしい演劇の嵐が、今、巻き起ころうとしている。20周年は華麗にスルーされたので、今回呼んでいただけてよかったです(笑)――少年社中の25周年記念ファイナル公演を飾れることに、どんな思いがありますか。鈴木僕の演劇の原点は、毛利さんであり少年社中のみなさん。25周年という節目に呼んでいただけたことがうれしいですし、ここからまた30年40年と少年社中が続いていくように、この公演を成功させたいなという思いです。矢崎15周年のときに呼んでいただいて。そのときからまた周年公演をやるときはデカいことがやりたいんでぜひ呼んでくださいという話を毛利さんにしていたんですね。まあ、なぜか20周年は華麗にスルーされたんですけど(笑)。一同(笑)。矢崎25周年にこうして呼んでいただけて。きっと毛利さんの中でも、ここで矢崎だという感じで呼んでくださったと思うので、その期待に応えられるように頑張りたいです。鈴木ビジュアル撮影のときに毛利さんにお会いしたら、また一緒にやれることをすごく喜んでくださっていて。少年社中へのお祝いの気持ちも込めて参加させていただければと思います。本田そうなんですよね。お祝いなんですよね。ちょっと今言われるまでそのことを忘れていました(笑)。矢崎どういうこと?(笑)本田僕は今回が少年社中初参加なんです。だから、この貴重なタイミングに毛利さんに呼んでいただけたという事実に頭がいっぱいで、お祝いの気持ちを完全に忘れていました(笑)。僕にとっては、呼んでいただけて光栄という気持ちがいちばん先にきていました。大変失礼いたしました(苦笑)。――初参加の本田さんに、少年社中の取扱注意事項を伝えるとしたら?矢崎やっぱり田辺(幸太郎)さんかなあ。鈴木わかる(笑)。矢崎面倒くさい人とか、そういうことではなくて。マスコットキャラクターとして、すごく面白い人だから、期待していてほしい。鈴木あんまりいいフレーズに思えないかもしれないけど、静かな暗殺者みたいな人(笑)。突然すごいものをぶっ込んでくる。それも完全なアドリブではなくて、稽古場で形づくったものにバーンッと入れてくるタイプの人で。発想が奇想天外すぎて、どうやってそこに辿り着いたのか全然わからない(笑)。矢崎ちゃんとした真面目な人なんだけど、俺が警官だったら職質するなって(笑)。鈴木愛のある職質をね(笑)。矢崎そう。「何をされている人ですか?」って愛のある職質を(笑)。鈴木あとはやっぱり看板俳優の井俣(太良)さんのパワーがすごい。特に今回は、井俣さんのパワーが光る役どころ。あの狂気じみた少年心を井俣さんがどうぶつけてくるのか。予想しきれないけど、すごいものが来るんだろうなという予感がしています。――今回の作品に対する感想を聞かせてください。鈴木原作の『テンペスト』を調べはしたんですけど、再度もうちょっと調べていかなきゃなっていうのは真っ先に思いましたね。少年社中の贋作モノは、題材にした作品をちゃんと噛み砕いた上で取り組んでいくべきだと思うので、そこをまずは深めていけたら。矢崎最初にプロットを読んだとき、どうなっちゃうんだこれと思いました。で、現在もどうなっちゃうんだこれと思っているんですけど(笑)。はたしてこの物語はどう収まっていくのか。僕らは演じる側ではありますが、お客さんと一緒に楽しみながら観ていただける作品になるんじゃないかと思っています。本田本当、どうなっちゃうんだろうっていう感じですよね。しかも、僕は広さんと違って、少年社中の世界観をまだ完璧に把握できているわけではないので、このプロットからどう少年社中の雰囲気が溢れ出すのか、まったくの未知です。さらに付け加えるなら、拡樹さんとも広さんとも密に演劇をするのは初めて。稽古場でお二方ががっつり芝居されているのを見ることができるのも楽しみのひとつです。広さんは可愛いにまみれています――鈴木さんと矢崎さんは久々の共演です。先日、矢崎さんは遥か昔につぶやいた「拡樹君とクリスマスしたい!!!!!」というポストを掘り起こし、「9年越しに叶いそうです」とX(旧Twitter)でデカい釣り針を垂らしていましたが…(笑)。矢崎釣り針に引っかかればいいなと思ってつぶやいたら、ここ最近では一番バズったツイートになりました(笑)。――久々の共演に向けて、今どんな思いでしょうか。矢崎一緒にやったときは、こんなに会えなくなる存在だと思わなかったんですよ。同じ界隈にいるし、同世代だし、またすぐやるだろうなと思っていたら、なかなかご一緒する機会がなく。鈴木一緒にやった作品も結構ありますけど、そこまで絡みがあるという感じではなくて。矢崎『贋作・好色一代男』ぐらいですよね。鈴木でもそれも同じ出番がそんなに多くはなかったので、今回ほど絡めるチャンスは初めてだなと。矢崎去年、拡樹くんがやっている『2.5次元男子推しTV』で久々に会って。お互いの演劇に対する思いを話すという、すごく深い回になりまして。ぜひまた拡樹くんとやってみたいなと思っていたところに、このお話が来た。久々に拡樹くんと芝居ができるのが楽しみです。――本田さんからすると先輩にあたりますが、あえてここではそんな先輩の可愛いところを教えてもらえますか。本田広さんは、意外と言ったら失礼かもしれないですけど、最初の印象と違って、可愛いにまみれてます(笑)。矢崎バカって言いたいんでしょ(笑)?本田違います違います!バカでは決してないです。お茶目なところがたくさんあって。ポップコーンをひと掴みするたびに落とすみたいな(笑)。矢崎バカって言いたいんじゃん(笑)!本田で、みんなに怒られて、ひとりだけ全然違う大きい器を渡されていました(笑)。拡樹さんとはまだ密にやらせてもらっていないので、これから探していきたいです。鈴木変なところはたくさんあるので、どこをチョイスしてもらえるか楽しみにしています(笑)。矢崎じゃあ代わりに僕が言うと、『2.5次元男子推しTV』に出たときに、ハンバーガーをみんなでつくるというコーナーがあって。ゲテモノみたいな具材もいっぱいあったから、ご自身の番組だし、てっきり率先して面白いハンバーガーをつくるのかなと思っていたんですね。そしたら、いちばんまともなハンバーガーをつくりました(笑)。鈴木チーズバーガーをつくりました(笑)。矢崎こんなに具材がいろいろあるのに、チーズバーガー!?って。鈴木ハンバーガー屋さんに行っても僕はチーズバーガーしか頼まないので。矢崎めっちゃ無難。気を遣って僕は変なハンバーガーをつくったのに(笑)。劇団に入ったら違ったのかなという思いはありました――本作は劇団を舞台にした愛憎渦巻く復讐劇です。お三方は復讐心ってありますか。鈴木僕はないですね。そんなの持って生きていても疲れそうだなと(笑)。しかも復讐なんてものは1日でなし遂げられるものではないじゃないですか。矢崎確かに。――ただ、そうした復讐心が原動力になることはあります。鈴木僕はそっちの原動力はないかな。それよりも明るい力の方が好きで。復讐心とは縁遠いかもしれない。でも、だからこそ演劇でできると刺激があるのかなとも思います。矢崎僕はありますよ。復讐心とか嫉妬心とか日頃の不満とか(笑)。本田僕も復讐心にまみれてますね。なんならそれが原動力かもしれない(笑)。矢崎同じだ。やっぱりそうだった(笑)。本田もちろん陽の方が好きですけど、陰の方が強い気がするなあ。それこそ長きにわたる復讐心で言うと、あのときああ言われたから、よし次の芝居で見返してやろういうのは結構あるかもしれないです。矢崎役者はあると思いますよ、演出家に言われた言葉とか。本田ドロドロとした復讐心というより、次へのバネみたいなもので。負けん気半分、あとは尊敬している演出家さんだからこそ、その人が思っているものを体現したいという気持ちが半分という感じです。――本作は、劇団内での人間模様が軸になっています。本田さんはTHE CONVOYの公演に若手メンバーとして出演していますが、その中で感じるものはありますか。本田THE CONVOYの公演に出演するようになって強く思ったのが、師匠と呼べる人が明確にいることが自分の芯になるんだということですね。芝居に対する向き合い方とか、精神的な面で教わるものが多くて、救われた部分がたくさんあります。THE CONVOYに出会わなかったら、まるっきり違う自分になっていたと思います。――鈴木さんと矢崎さんは劇団というものに所属せずにここまで来ました。劇団という場への憧れはありますか。鈴木この仕事を始めて真っ先に思ったのが、劇団に入ったら違っていたのかなということだったんですね。子どもの頃からやってきている人と、劇団出身の人ばかりの中に、いきなり右も左もわからない僕がポンッと放り込まれて。バックグラウンドが何もないことへのコンプレックスはありました。矢崎僕も憧れはありますよ。これまでたくさん演劇に携わってきた中で、魅力的だなと思う役者さんって、少年社中をはじめ劇団出身の方が多かったし、演出を受けてきた方々もどこかの劇団を出て…という人たちがたくさんいて。劇団に入ったらもっとわかることがあるんじゃないかなという憧れがあったし、そういう人たちに負けないようにという思いは今もずっとあります。――では、自分で劇団を立ち上げてみたいという思いも?鈴木今というタイミングではないですけど、常に憧れは持っています。僕自身、劇団というものに入らずキャリアを積んできて、今となってはその道で良かったと思っていますが、いずれ自分で劇団を立ち上げるのか、あるいは今ある劇団に所属するのかという流れは、ご褒美に近い今後の展望ではあります。矢崎僕も何度も考えました。それこそ「なかやざき」というユニットを組んだときもそうだったし。自分が母体になって何かをつくりたいなとはずっと思っていました。ただ、難しいですよね。劇団の大変さというのもあるから、軽々しくは言えないんだけど、いつか自分の劇団を持ちたいなという思いは憧れとして今もずっとあります。20代の頃より30代の方が壁が多かった気がする――では最後に。お三方とも30代です。役者にとって30代はどんな時期か、同じ30代の役者同士で語り合っていただけますか。鈴木人によって感触が違うのかな。矢崎確かに。鈴木僕は20代の頃よりも30代の方が壁が多かった気がする。それは、20代の頃の自分の認識が甘かったと言えるのかもしれないけど。矢崎すごく難しい年齢だと思うんですよ、30代って。責任ある役を任されることも増えていく中で、30代前半は今までの貯金や引き出しをずっと試されている感じがしました。それを乗り越えてようやく自分が何を持っているのかとか、この分野においては自信を持っていいんだということが一つ一つ確信になってくる。足りないものと足りているものが見えてきたというのが30代後半ですね。鈴木インタビューをしていただく場が多かったこともあると思うんですけど、一つのコンテンツについて考える時間がめちゃくちゃ長かったというのはありますね。矢崎そうだ。それ言ってたね。鈴木20代後半から30代前半はそれが結構メインになりつつもあって。作品のためになるし、全体としての成長ではあるけれども、もっと自分の成長をしっかり考えたいのになと悩んでいた時期があったのは確かです。――大きな作品を背負うことが多かったですからね。鈴木この間、『最遊記歌劇伝』というシリーズが無事完結を迎えまして。僕を含め、15年間同じ役を演じた俳優もいて。シリーズ作品が15年続くこともそうですし、一つの役を同じ人が一貫して演じるというのもなかなかないケースだったと思うんですね。矢崎すごいと思うよ、本当に。鈴木そういう事例をつくれたことで、シリーズ作品の一つのサンプルができたというか。スケジュール含め、どういう問題が起きるのか情報として一つでも残せたらという思いがありました。そういうことにエネルギーを費やしてきたのが、僕の20代後半から30代前半だった気がします。本田広さんがおっしゃる貯金というワードは20代のときにすごく感じていました。僕の20代は本当に貯金というか、ひたすらインプットという感じでした。で、30代に突入したタイミングで、ここからは力を入れずにやろうということを一つの目標にしました。今、31歳になったばかりなんですが、それが実現できているのかなという手応えはあります。僕がやってるダンスにしてもアクロバットにしても演劇にしても、20代前半より今の方がインプットは確実に遅くなっている。だからこそ、30代はなるべくずっと柔軟にいたいということを意識しています。矢崎演劇を観てくれるお客さんの世代も、30代になるとまた変わるんですよ。今まで僕を見続けてきてくれた人は僕を知っているけど、そこに自分のことをまったく知らない層が増えてくる。その人たちに対して、どう自分のアピールポイントを提示できるかということをよく考えていましたね。――そういう意味では、30代は楽しい?しんどい?矢崎僕はしんどかったかもしれないですね、特に30代前半は。鈴木僕も同じかもしれないですね。もちろん楽しいが完全になくなっていたら辞めているので、やりがいもあったけど、苦しい時期が多かったかなという印象です。――本田さんは、自分の少し前を歩く先輩にこの場を借りて何か聞きたいことはありますか。本田え〜、なんだろう…。矢崎でも役者って気づきのタイミングがみんな違うんですよ。僕たちが気づいていないことを礼生くんはもうとっくに気づいているかもしれないし、逆に僕たちの知っていることを知らないこともあるかもしれない。しかも、その気づきがはたして正解なのかもわからないのが役者の難しさ。だから、僕らがアドバイスも言っても、「いやいや、もう知ってるわ」みたいな可能性は全然あると思いますよ。本田そういうことも一緒に稽古をすると見えてくるというか。お二方のお芝居を僕は大尊敬しているので、そのルーツを知る意味でも早く稽古がしたいです。そしたら、聞きたいことがどんどん溢れてくると思うので、そのときにまたお話を聞かせてください!そして今回、稽古で得たことを作品に落とし込んでみたいと思いますので、ぜひ劇場に見に来てください!(笑)。取材・文:横川良明撮影:古川義高ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント3人のサイン入りポラを1名様に!【応募方法】1. 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2023年11月22日2018年、2021年と『セールスマンの死』を上演し、好評を博した長塚圭史が再びアーサー・ミラー作品に挑む。それは、長塚いわく「にくいほどト書きがうまい」ミラー作品の中でも、演出する上で「余白がたくさんある」と感じた『アメリカの時計』。そこで出演者の矢崎広と共に話を訊いた。アメリカに暮らすボーム家を軸に、1929年に起こった世界恐慌を巡るさまざまな人間模様を描き出す本作。作品に惹かれた理由を長塚は、「世界恐慌の話ではありますが、現在に繋がる部分が多分にある。自分の信じているものがいつ崩壊するとも知れない、という点はまさにその通りで」と切り出し、「ただ僕らはアメリカ人ではないので、ここに描かれている肌触りをすぐに掴むことは出来ない。そこはもう俳優とアメリカの歴史を共有することが頼みです」と期待の眼差しを矢崎に向ける。その矢崎は、長塚から出されたある宿題についてこう語る。「『第一次大戦後の風景』など、キャストそれぞれにテーマを与えられ、みんなの前で発表して共有する、ということを稽古でやったんです。知れば知るほどこの戯曲がいろんな色に変わっていきますし、そうやって僕らがカラフルになればなるほど、作品が伝わりやすくなっていく気がして。それを今、お客さんより前に僕らが体感している感じです」。この宿題には長塚も手応えを感じたようで、「皆さんの発表がまぁ面白いんです。持ち時間は15分なのに、40分くらい話す人がいたり」と笑うと、矢崎も「人となりを知ることも出来ましたし、そういった意味でもすごく大事な時間だったと思います」と振り返る。矢崎が演じるのは、ボーム家の息子で、世界恐慌の最中で自分なりの生き方を探すリー。「現代を生きる中で日々落ちていることが、リーの材料になるなと思いながら役を構築しているところです。その中で思い至ったのは、人間って“一生懸命生きる”ということでしかないんじゃないかなと。賢く、必死に生きているリーを演じながら、僕自身励まされている感覚です」「世界のニュースがダイレクトに入ってくる」と矢崎が言うように、稽古場の話題は経済でもちきり。長塚も「僕らの社会に密接に繋がる作品」と繰り返し、だからこそ「時代劇になってはいけない」と気を引き締める。「あくまで、現代の僕らが『アメリカの時計』を紡いでいく、という作りにしています。さらに自分の間近にあることが、過去作であるはずのこの戯曲に描かれている。そういった意味で、SF的なものも感じられるかもしれません」取材・文:野上瑠美子ヘアメイク:ゆきや(SUNVALLEY)スタイリスト:横尾早織(長塚)臼井崇(THYMON Inc.)(矢崎)■公演情報KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『アメリカの時計』公演期間:9月15日(金)~10月1日(日)会場:KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ
2023年09月15日「幸せな演劇めぐりをさせてもらっている」と、矢崎広は言う。10代の頃に知り合った富岡晃一郎を通して「阿佐ヶ谷スパイダース」を知り、その作品を通して長塚圭史に憧れるようになった。だが長塚は自分よりも少し年長の俳優たちと組むことが多かったため、「先輩たちと作品創りをする方。自分たちは自分たちの世代で演劇を創っていくのかな」と、漠然と自分には縁のない、雲の上の人だと思っていたという。しかし、演劇が紡ぐ縁は矢崎と長塚を結びつけた。今回、『アメリカの時計』で初めて長塚演出作品に参加することになったのだ。これまで出演してきた作品を共に創りあげた演出家たちから得たものを、矢崎は稽古場で活かして芝居を創り、長塚に提示。それを長塚が自身の創造性を通してさらに練り上げ、矢崎にフィードバックする。その循環がすごく良いものになっていると実感する、と矢崎は笑顔で語る。そんな幸せな環境で稽古が進んでいる『アメリカの時計』は、20世紀アメリカを代表する劇作家のひとりである、アーサー・ミラーが1980年に発表した作品だ。1920年代、アメリカは史上空前の繁栄を遂げていた。しかしその繁栄はいつまでも続くものではないと気づいたアーサー・ロバートソン(河内大和)はいち早く株から手を引き、親しい者たちに警告。だが、誰も耳を貸さなかった。果たして彼が予見した通り、1929年に株が大暴落。裕福な実業家だったモウ・ボーム(中村まこと)も財産を失ってしまい、妻のローズ(シルビア・グラブ)が宝石を現金に換えて暮らしている。そして息子のリー(矢崎広)は飢え苦しむ人々を目の当たりにしながら、自身の生き方を探すのだった……。世界恐慌の時代のアメリカを生きる人々を描いた作品を上演するにあたって、キャスト陣には稽古開始前に長塚から課題が出されたという。第一次世界大戦後の情勢、ファシズム、株価など、各自が与えられたテーマについて調べ、皆の前で発表。キャスト・スタッフ共に知識を共有することによって、作品への理解を深めたという。「僕のテーマは、すごく範囲が広いですが『第一次世界大戦後の光景』。図書館に行って本に目を通したりインターネットで検索したりして、第一次世界大戦とその被害、大戦後にアメリカが好景気になったのは何故か、敗戦国のドイツがとんでもない条約によって払うことになった賠償金を2010年にようやく払い終えたことなどを調べました。他の人が調べたこともおもしろかったし、そういう時間があったおかげですごく(作品に)入りやすかった。僕の中でどんどん、1920年代後半以降のアメリカの光景が本当に目の前に広がっているかのように濃くなっていると感じる。本当に面白い時代だと思いました」話を聞くと、カンパニー各人が自身の知識と感性を総動員しているように感じる。実際、矢崎も稽古後の疲労が半端ないと打ち明ける。横浜の稽古場から都内に戻る時も、乗っていた電車の中で何度も寝過ごしてしまったそう。「『ここ、どこだ?』状態で、すごい所まで行っちゃったこともある」と思わず苦笑するのだった。そうした経過を経ているだけに、カンパニー全体がまとまり、とても仲が良いという。しかも、稽古の合間も特に雑談はしないのだとか。「この戯曲に関連して、今の自分たちと重ね合わせた話が多いですね。『ここで起きている通貨のインフレって、これと似てますよね』と、歴史や経済の話になっているんです。もともとシルビアさん、河内さんや関谷春子さんとは面識がありましたけど、その人たちに限らず皆と話しています。大谷亮介さんも、すごく素敵な方なんですよ。ちょっと言葉で表現するのは難しい、存在自体がなんとも言えないおもしろさでいらっしゃる」と、大先輩とも良い雰囲気であることが窺える。戯曲から受ける印象を遥かに超える舞台に今回、矢崎が演じるのはリー・ボーム。裕福な家に生まれたが、大恐慌によって大学進学を断念することになる。「この時代を生き抜いたひとりの男として描かれていますが、彼が物語の語り手となって始まるので、彼の目線が観客と共有される。『僕は今こう感じたけど、皆さんもそう思いますよね?』という、ある意味では観客に一番近い存在かもしれません。それに対して、河内さんが演じるロバートソンが歴史的なことやいろいろな背景を述べて、リーはそれに反論することもある、という感じ」複数の視点を観客に提供する、ある意味では象徴的な存在ともいえそうだ。だが、それでは終わらないところがこの戯曲のおもしろさだという。「物語の外にいて観客に語りかけていたはずのリーが、後半は物語の中に入っていく。どんどん感傷的になるとともに、語りの方は少なくなっていくんです。おもしろい造りだと思います」大学入学前、つまり20歳前であるリー。矢崎は最近出演した舞台では16歳の息子をもつ父親役だったので、役柄上ぐっと若返ったことになる。「そうなんですよ(笑)。それが今、僕に求められている特徴なのかもしれないって最近思います。20歳前後から40代くらいまで幅広く演じられる役者としてとらえられていることは、とてもありがたい。そこは自分の武器として頑張っていきたいと思います」1920~30年代のアメリカを舞台にしたシリアスな物語だけに、自然とメッセージ性も意識する。「世界恐慌を経てどんどん政策、つまり国が変わっていくなかで、彼らはどう生き抜いたのか。何を感じていたのか。まさに2023年の現在と置き換えて考えられるところが、この戯曲の魅力だと思います。『人の感情ってどう動くんだろう?』『いったい何が大切なんだろう?』と僕も考えていますし、観客の皆さんにも考えてもらいたい。リーたちはつらい瞬間もたくさん経験しているけど、同じくらい将来への夢もあった。そして必死に生き抜こうとしていた。その姿は、とても魅力的です」そうしたつらい時代を描き、13人のキャストで50名以上の人物を演じ分ける物語。ミュージカルのように歌の力でエンタテインメントにする舞台ではないので、もしかしたら難解に感じる人もいるかもしれない。だが、矢崎はそれは心配していないという。「僕と同世代、あるいは下の世代の人が観に来ても『おもしろい』と思ってもらえる自信はあります。この戯曲が描いていることを、長塚さんが細かく分けて、その一つひとつを素晴らしいキャストが本当に濃く、当時の人間の姿を浮かび上がらせるように突き詰めながら、パズルを組み立てていくかのように積み重ねている稽古です。これが完成したら、戯曲を読んだ印象の数十倍もの面白さをもつ舞台になるはず。稽古場で僕はそれを体感しているし、自信があります。ぜひ、現代の世界情勢をこれから生きていこうとしている20~30代も含めて、多くの人たちに観ていただきたいですね」カンパニーの挑戦は、どのような形で具現化するのか。ぜひ見届けたい公演は10月1日(日)まで、KAAT神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉にて。取材・文:金井まゆみ撮影:You Ishiiヘアメイク:ゆきや(SUNVALLEY)スタイリスト:田中トモコ(HIKORA)衣装協力:kujaku(03・6416・4109)ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★矢崎広さんのサイン入りポラを抽選で2名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら(OnelinkのURLを貼り付け) からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>『アメリカの時計』作:アーサー・ミラー演出:長塚圭史翻訳:髙田曜子出演:矢崎広 / シルビア・グラブ/中村まこと/河内大和瑞木健太郎/武谷公雄/大久保祥太郎/関谷春子田中佑弥/佐々木春香/斎藤瑠希 /天宮良大谷亮介2023年9月15日(金)~2023年10月1日(日)会場:KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>チケット情報公式サイト
2023年09月14日映画『迷子の警察音楽隊』を原作に、米国トニー賞10部門を独占したミュージカル『バンズ・ヴィジット』が2月7日(火)から日生劇場ほかで上演される。ペタ・ティクヴァのアラブ文化センターで演奏会に招かれていた、エジプトのアレクサンドリア警察音楽隊。イスラエルの空港に到着するも迎えが来ない。楽隊長のトゥフィーク(風間杜夫)は自力で目的地に行こうとするが、若い楽隊員のカーレド(新納慎也)が聞き間違えたのか、彼らの乗ったバスは、目的地と一字違いのベト・ハティクヴァという辺境の街に到着してしまう。一行は街の食堂を訪れるが、もうその日はバスがない。食堂の女主人ディナ(濱田めぐみ)は、街にはホテルもないので、自分の家と常連客イツィク(矢崎広)の家、従業員パピ(永田崇人)と店に分散して泊まるよう勧める。迷子になった警察音楽隊は、翌日の夕方に行われる予定の演奏会に間に合うのだろうか......というストーリー。今回、イツィク役を演じる矢崎は、役について「夫婦関係におけるダメな夫をまとめたような人物。女性からすると、イツィクの妻のイリスの気持ちがとても分かるそうなんですが、僕は僕でイツィクの気持ちが分かる。彼は、別に家族のことを思っていないわけではないし、働きたくないわけでもないし、夢があるし、いろいろと考えてはいて......まだ大人になりきれていない自分がいるだけなんですよね」と分析。「後半には素敵なナンバーがある。イツィクも現場には満足していなくて、やるせなさや虚しさを抱えている男なんだなというところに着地できたら」と話していた。稽古は「順調すぎるぐらい早く進んでいる」と話す矢崎は、演出の森新太郎を「陶芸家」と表現する。「森さんは1回作品を作るんですけど、そのあとバーンと壊すんですね。そして練りに練って、また新しく作る。“粘土”である僕ら俳優はもうぐにゃぐにゃなんですけど(笑)、練ることで、どんどんいい粘土になっていくのだろうなと思うんです。そうして出来上がった作品をお客様がどう感じるのか。その反応が楽しみです」という。2023年最初の舞台。「怖がらずに何でも突き進んでみようかなと。僕自身がパワーアップをして、変化を感じる一年にしたいです」と今年の抱負を語りつつ、「素敵な作品でスタートできることが嬉しいです。いろいろある世の中ですが、こんな世の中だからこそ、国が違う人々の交流を描いた『バンズ・ヴィジット』という作品は心に染みると思うし、強いメッセージを感じてもらえるはず。劇場でお待ちしています」。東京公演は2月7日(火)から23日(木・祝)まで。大阪公演は3月6日(月)から8日(水)まで、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ。愛知公演は3月11日(土)・12日(日)、刈谷市総合文化センター大ホール。取材・文:五月女菜穂
2023年01月27日高橋メアリージュンが主演する「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」第7話が11月1日深夜放送。SNS上では矢崎希菜演じるメロりんに「改心して欲しい」「やればできる子だ…サイハラさんと働けばいいのに」などの反応が上がっている。法外な金利で金を貸す闇金業者、厳しい取り立てに遭う債務者…それぞれの人間模様と社会の闇を描いた人気漫画「闇金ウシジマくん」と「闇金ウシジマくん外伝 らーめん滑皮さん」をベースに、同作の映画版Part2から登場した女闇金・犀原(サイハラ)茜を主人公にしたスピンオフとなる本作。裏社会のなかで生き抜いてきた闇金融「ライノーローン」社長・犀原(サイハラ)茜役を高橋さんが演じるほか、ライノーローンで働くことになった役者志望の若者で・硲(ハザマ)悠斗役に宮世琉弥。サイハラの忠実な部下・村井役にマキタスポーツ。元暴走族「愛沢連合」総長で、今は「爆走ラーメン・愛沢伝説」を経営する愛沢浩司役に中尾明慶。弱気になる夫を叱咤激励する愛沢の妻・明美役に木南晴夏。サイハラを恨むヤクザの般田に山内圭哉。愛沢にボコボコにされ記憶障害などの後遺症が残った若琥会若頭・熊倉役に光石研。サイハラと対立する半グレ集団のボス・象山(キサヤマ)彪役には野村周平。ハザマが惹かれている風俗嬢の桜井ともか役に古畑星夏、地下アイドル「GQG」にハマり課金しまくる田中丈行役に勝村政信、「GQG」のグッズ代のためサイハラに金を借りる安藤創太役に岡崎体育。「GQG」のメロりん役に矢崎希菜といったキャストも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。金が必要になったサイハラはメロりんに急な返済を求める。ウシジマから借りるように仕向けられたメロりんは柄崎(やべきょうすけ)から金を借り、自分を推す田中を呼び出し、自分を好きにしていいから金を用立てるよう頼み込む。田中もまたメロりんに50万を貸すと言ってしまい柄崎から金を借りることに。そんなメロりんの元を母親が訪ねてくる。母親は「夢を見つけたあんたを尊敬してる」と言ってメロりんを励ますと、帰り際に「少ないけどおいしいものでも食べて」と金を渡す。手を振る母親の姿を見ながらメロりんは「お母さん、ごめんね」とつぶやく…というのが7話のストーリー。そんなメロりんの姿に「メロりん改心して欲しい」「メロりんにも良心あったんかいwww」などの声が。その後100万を返済したメロりんは、どうやって金を工面したのかを聞かれ「必死で」と返答するのだが、このシーンにも「メロりんの「必死で」て言ったところカッコよかったな。手段がわりとエグいけどやればできる子だ…サイハラさんと働けばいいのに」といった感想も送られている。【第8話あらすじ】サイハラに命じられ闇スロット店に向かったハザマはヤクザも恐れる怪物・肉蝮(東啓介)と会う。タクシー運転手の足立(酒井敏也)や瑞樹(かすみりさ)も巻き込まれ…。一方村井は熊倉の危険な秘密を知らされる。「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」はMBSで毎週火曜深夜0:59~、TBSで毎週火曜深夜1:28~放送中。dTV、ネットフリックスで見放題独占配信。(笠緒)
2022年11月02日6月から記録的な猛暑が続いています。暑さとともに気になるのが、強い日差し。UVクリームとあわせて使いたいのが、日差しを大きく遮ってくれるつば広のハットです。Qoo10で人気のつば広ハットと、個性派におすすめのハットをご紹介します。Qoo10「ハット」人気ランキング■【帽子屋Loo&c】UVシャルマンハットワイヤーなしの柔らかシルエットながら、大きめのつばは折り曲げ自由自在&遮光100%生地。裏側は接触冷感素材で快適。■【mirax】UVカット 帽子程よいつば広シルエットで、飽きのこないデザイン。UVカット・サイズ調整仕様・あご紐付き・洗濯可能で機能性も抜群。■【HKCHEN】UVカット バケットハット人気のバケットハットにUVカット機能がプラス。お揃いコーデも楽しめる男女兼用デザインで、豊富な12色展開は遊び心もたっぷり。個性的な帽子で、夏コーデをワンランクアップ!男女共に人気のバケットハットですが、人と被らないようなワンエッセンス効かせたデザインを合わせることで、夏のカジュアルコーデにアクセントが生まれます。■【COREMO+】 フリンジ バケットハット切りっぱなしデザインのバケットハット。ラフな感じとキレイめに見えるリバーシブルで、その日のコーデによって使い分ける楽しさも。■【Halo Zone】 絞り染め バケットハットリゾート気分も堪能できそうなタイダイ柄と無地のリバーシブル仕様のバケットハット。夏のレジャーシーンで映える個性的なデザイン。■【WHITESANDS】 ストリング ボンネットハット紙素材で真夏でも軽く涼しいクラシカルなボンネットハット。両サイドのストラップとワンポイントのゴールドロゴが大人可愛さをプラス。コーデのワンポイントになったり、ヘアスタイルをまとめてくれたり、日差しを遮ってくれたりと、女性にとっては非常に使い勝手の良いつば広ハット。手洗いや折りたたみ可能なもの、サイズ調整可能なものも多いので、お好みの一品を探してみてくださいね!【参考】※UVシャルマンハット※mirax UVカット 帽子※HKCHEN UVカット バケットハット
2022年07月01日原作コミック、テレビアニメ、劇場版アニメと大きな話題を集め、2020年には舞台版の第1弾、翌21年に第2弾『其ノ弐 絆』が上演され、好評を博した舞台「鬼滅の刃」。まだまだ勢いが収まらぬなか、舞台版第3弾となる『其ノ参 無限夢列車』が、9月から10月に上演されると発表され、注目を集めている。下弦の壱・魘夢の待つ無限列車へと乗り込んだ竈門炭治郎たちの鬼との闘いが描かれる『舞台「鬼滅の刃」其ノ参 無限夢列車』だが、最大の注目は熱い男、炎柱・煉獄杏寿郎(煉獄の「煉」のつくりは「東」が正式表記)だ。演じるのは、『其ノ弐 絆』からの続投となる俳優・矢崎広。キャリア初期から多くの2.5次元舞台に立ってきた矢崎が、煉獄役への意気込みにはじまり、2.5次元舞台への思いを語った。さらに映像、舞台、ナレーションなど幅広い分野で活躍を続ける矢崎の「これから」への展望も聞いた。○■「煉獄を演じるんだ!」と俳優仲間からも連絡――舞台「鬼滅の刃」も第3弾になります。矢崎さんは前作から出演されていますが、今回の『其ノ参 無限夢列車』は煉獄の物語とも言えます。公演が決まって武者震いしたのでは?武者震いはもちろんですが「あの煉獄を僕が演じるのか」という興奮と、「できるだろうか」というプレッシャーは前作からありました。もともと原作コミックの『鬼滅の刃』の存在は知っていましたが、舞台で煉獄を演じると決まるまでは、大ブームになっていることをただ感じているファンのひとりでした。――煉獄をご自身が演じると決まって、改めて原作を読まれて感じたことはありますか? また前作『其ノ弐 絆』ですでに煉獄として舞台に立ちましたが、反響は?もともとカッコいい人だと思っていましたが、改めてそうしたカッコよさはどこにあるんだろうと掘り下げて読むようになりました。あとは劇場版を観たりして、今まで気づけなかったことにもどんどん気づいていっている感じです。反響は、役者仲間たちからもありましたね。普段はあまり連絡がない人からも「煉獄を演じるんだ!」と。原作の大ファンの俳優仲間もいますし、やっぱり反響は大きかったです。――劇場版も観ているんですね。観てプレッシャーを受けるというより、情報を取り入れたいというか、日野聡さん(アニメ版、煉獄杏寿郎の声優)はどうしてここでこういう語気の強め方をしたんだろうとか、そうしたこともいい影響になりますし、研究して、選択肢のひとつとして加えながら、「自分だったらこうかな」と考えています。○■出てくるだけで安心できる、器の大きい男・煉獄を目指す――本作では、煉獄をどのように演じようと思っていますか?煉獄杏寿郎はとても正義感の強い、器の大きい男です。そんな男がどうやって出来上がっていったのかを掘り下げていくと、彼の魅力にたどり着ける気がします。これからもっともっと僕自身が影響を受けていこうと思っているところです。――セリフのみならず、生の舞台ならではの煉獄の佇まいや空気でも観客に彼の大きさを伝えたいですか?もちろん、そこは本当に目指しているところです。出てくるだけで「この人が出てきたら負けようがない、もう安心だ」と思えるようなヒーロー。そんな役作りをしていけたらと思います。――矢崎さん自身の考えるリーダー像、器の大きい男というのはどんな人でしょう。煉獄にもつながりますが、背中で語るというか、生きざまで語る先輩や人物に憧れます。やってきたこと、達成してきたこと、そして努力している姿。そうした先輩たちを見て、そんな姿に憧れています。――今回、新たに参加される魘夢役の内藤大希さん、猗窩座役の蒼木 陣さんの印象を教えてください。大希とは直接ぶつかりあうことはないと思いますが、久々の共演なんです。お互いにまだまだ駆け出しくらいの頃に、舞台で共演して。そこから彼はミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウスを演じたり、ほかにもたくさんのミュージカルに出演していて、時を経てまた共演するので、すごく楽しみです。蒼木さんとは「はじめまして」なんです。煉獄と猗窩座として、バチバチに戦うことになるので、そのなかで仲良くなっていけたらと思いますし、とても身体的に動ける方だと聞いているので、楽しみにしています。○■忘れられない「だって、お前は役者を辞めないだろ」――炭治郎(演:小林亮太)たちは煉獄から大きく影響を受けますが、これまでのキャリアにおいて、矢崎さん個人が影響を受けた、また忘れずにいようと思っている言葉などはありますか?若い頃に、ある舞台の演出家の方から言われた言葉で残っているものがあります。すごく厳しかったんですけど、「お前だから言うんだ」「だって、お前は役者を辞めないだろ」と。厳しく言っていただくこと自体が愛なんだということに気づけました。そこからいろんな演出家の方と接してきて、厳しい場面や自分ができなくて苦しいときなどもありましたが、その言葉を思い出して、ありがたみを感じられるようになりました。「絶対に辞めない」という呪いをかけられた感じもありますが(笑)。――矢崎さんは最初から俳優になろうと上京されていますから、もともと強い意志をお持ちだったと思いますけど、いい意味での呪いをさらにかけてもらったんですね。そうですね。自分に期待をかけてくれる、いい出会いに恵まれたと思っています。数あるそうした出会いのなかのひとつのエピソードです。○■もっといろんなところへ自由に行き来できる俳優に――矢崎さんは、映像、舞台、ミュージカル、ナレーションなどさまざまな分野で活躍されています。だからこそのご自身の強みを感じることはありますか?いや、強みなんてまだまだです。もっともっといろんな現場へ自由に行き来できるように、経験を積まなきゃいけないと思っていますし、知っていただく必要があると感じています。ただ、おっしゃっていただいたように、確かにいろんな経験をさせていただいていますから、そこは自分の強みにしていけたらと思っています。――コミックやアニメの舞台化は昔からありますが、いわゆる現在の2.5次元舞台の源流はミュージカル『テニスの王子様』あたりからかと思います。そのころから立たれている矢崎さんは、2.5次元舞台というジャンルにどんな思いがありますか?僕がミュージカル『テニスの王子様』に出演していた頃は2.5次元舞台というジャンル自体の知名度が低かったですし、限られた人しか観ていない印象でした。それから僕もいろんな作品の経験をさせていただいて、2.5次元舞台に帰ってきた現在、本当に大きなコンテンツになっていて、驚きました。前よりも演出の技術的にできることも増えてきたのだと思います。エンターテインメントのひとつのジャンルとして、クオリティの高いものとして本当に確立したんだなと。こんなにたくさんのみなさんに、2.5次元舞台という言葉自体を知っていただける状況になり、役者たちにとってもチャンスが増えたと思います。僕も、これからもますますいろんなジャンルで切磋琢磨していけたらと思います。――最後に『其ノ参 無限夢列車』での役作りはまだまだこれから深めていくところとのことですが、ここを演じるのは今から楽しみ、しびれているというシーンを教えてください。最後のセリフですね。ネタバレになるので具体的にはお話しできませんが、あのシーンは本当に素晴らしくて。今は家でひとりで何度もシミュレーションしてます(笑)。この役に決まってから、僕は煉獄のあのシーンが好きすぎて、現時点ではちゃんと言えない自信しかありません(苦笑)。でも今はまだまだ役作りができてない段階ですから、これから稽古を通して深めていければと思っています。■矢崎広1987年7月10日生まれ、山形県出身。2004年にミュージカル『空色勾玉』でデビュー。翌年よりミュージカル『テニスの王子様』で南 健太郎を演じる。その後もミュージカル『薄桜鬼』(12年〜14年)での土方歳三や、初の単独主演を務めた『MACBETH』(12年)でのマクベス、『里見八犬伝』(12年)、『嵐が丘』(15年)、ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』(16年)など、多くの舞台、ミュージカルに出演。『舞台「鬼滅の刃」其ノ弐 絆』(21年)で煉獄杏寿郎を演じ、『其ノ参 無限夢列車』でも続投する。また映画『すくってごらん』(21年)、大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(19年)、テレビアニメの声優や、CMナレーションなど、多岐にわたるジャンルで活躍している。 ヘアメイク:齊藤沙織、スタイリスト:中村美保 シャツ/AUI NITE(アウィ ナイト)、その他/スタイリスト私物
2022年06月29日三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのボーカル・登坂広臣によるソロプロジェクト・ØMIが、2年ぶりのアリーナツアー『ØMI LIVE TOUR 2022 “ANSWER…”』のファイナル公演を4月28日に愛知・日本ガイシホールで開催。そのオフィシャルレポートが到着した。本ツアーは、前作アルバム『Who Are You?』での問いかけに対して答えを出した新作『ANSWER…』を携え全国9会場17公演が行われた。まずオープニングライブとして、PSYCHIC FEVERが登場し、アリーナの熱気に押されることなく、オーディエンスを盛り上げ会場を整えた。続いてカウントダウンから、ØMIがプロデュースするプロジェクト「CDL entertainment」のロゴとともにオープニング映像がスタート。何かに追われるようにして走るØMI。まるで映画を観ているかのような演出に息を飲む。そして「ANSWER...SHADOW」がモノクロ調の映像とともに披露されてライブが開幕した。しかし、まだ映像のみでステージ上にØMIの姿はない。そして炎のなかにいるØMIが映ると、ディスプレイが2つに割れて、そこから映像と同じく自身とダンサーたち「ANSWER」シリーズのMVでおなじみのアルテミス像が印象的に登場。思わず観客も立ち上がる。ØMIは黒のセットアップをまとってシックな雰囲気を漂わせながら「Can You See The Light」「Nobody Knows」を続けて響かせた。高音のヘッドボイスが冴えた「NAKED LOVE」エンディングから、ピアノのさみしげなイントロにØMIの歌が乗って始まる「OVERDOSE」はドラマティック。そしてラテン調の「BLUE SAPPHIRE」と多彩な音楽性で魅せていく。ディスプレイにはØMIの顔に滴る幾筋もの汗が映る。バックダンサーなしでパフォーマンスされた「Give up」は、海に潜ったような映像とリリックが泡になって消えていく演出が神秘的。ØMIの最後の歌も海に溶けていくと、再びダンサーを従え「Colorblind」へ。月が映る演出をバックに群舞を見せてから、アウトロで全員が退場した。映像がインタールード的に挟まれ、そのなかでØMIが突然現れた謎の存在を撃ち抜くと「Chapter2 SHINE」の文字。ここから後半戦となる。本日のサポートバンドはHIDEKI ANDO(Key)、Lorenzo Braceful(Ds)、YUMA HARA(Gt)、MARIO(Ba)。彼らの華やかでありながら堅実なプレイが本公演を支えていた。第2章はØMIがオールホワイトの衣装で再登場し「皆さん楽しんでくれていますか。ここからは『SHINE』。光の世界となります」と前置き。「SHINE」の80’sテイストなグルーヴで音楽的にも変化を付けていく。さらに「You(Prod. SUGA of BTS)」。内省的だった前チャプターとは違い、自然の映像をバックに明るく歌い上げる。オーディエンスも青いライトもさらに細かく、激しく揺れている。「ファイナルまで来ることができました。実現できるのか不安もあるなかでスタートして、ひと公演ずつ噛み締めてきて。これまでたくさんライブをしてきましたが、特に想いが詰まった内容になっています。あっという間に気付いたら最後の日。最後まで心をこめて駆け抜けたいです。この景色、会場、僕のエンタテインメントを目と心に焼き付けてください」と今の想いを語るØMI。さらに名古屋での思い出話や「僕よりもみんながMVP」とスタッフや共演者を称える場面では、会場から温かい拍手も起きた。いよいよ本編も大詰め。空の変化とともに物語が進行していく。満点の星空を「Starlight」で描き、「HEY」では全員のジャンプで会場が揺れた。夕暮れの「DIAMOND SUNSET」に続く「Just the way you are」では青空の映像とともに爽やかに歌唱。エンディングの伸びやかなフェイクを披露するØMIは、感慨深げな表情だった。恐怖や孤独がありながらも、自分を奮い立たせてきた12年だった「『ANSWER…』に伝えたい想いを楽曲に込められたと思っています。自分自身が何者なのか、という問いかけを前作『Who Are You?』でやって、その答えとして自分の光と影を見せようと『ANSWER…』を作りました。自分を見失ったり、仲間が見えなくなったり、大切なファンが敵に見えてしまったり、ステージに上がるのが怖くなったりーー恐怖や孤独がありながらも、自分を奮い立たせてきた12年だったなと思います」「今まで自信を持って言えなかったけど確信に変わったこと。それは『自分がアーティストになるためにこの世界に生まれて、ファンのみんなと出会う運命だった』ということです。あまりに簡単だけど、あまりに大切なことを気付かせてくれたツアーでした」静寂。ひと言も逃すまいと耳を傾けるオーディエンス。そして「素敵な空が笑いかけてくれることを願って」と本編最後に歌われたのは「After the rain」だった。壮大な展開とサビ終わりのØMIの《You》の高音が切なく響いた。MCの内容もあってか、涙を流しながら聞いているファンの姿も見られた。「世界中にたくさんのアーティストがいるなかで、同じ時代に出会ってくれたて皆さん、ありがとうございました」12年間走り続けてきたØMIの集大成に胸を打たれつつ、本編は終了。そして「Chapter3 UNDER THE MOONLIGHT」と題されたアンコールへ。ØMIが天使に抱かれる幻想的な映像から、切り裂くような細かいドラムのフィルが入って「UNDER THE MOONLIGHT」がパフォーマンスされる。赤いトップスにカーゴパンツという、ありのままの姿でØMI登坂は伸び伸びと延長戦を楽しんでいた。最後は「CHAIN BREAKER」「HEART of GOLD」とファンキーに盛り上げ、ファイナル公演は幕を閉じた。<公演情報>『ØMI LIVE TOUR 2022 “ANSWER…”』4月28日(木) 愛知・日本ガイシホールセットリストM01. ANSWER... SHADOWM02. Can You See The LightM03. Nobody KnowsM04. NAKED LOVEM05. OVERDOSEM06. BLUE SAPPHIREM07. Give upM08. ColorblindM09. SHINEM10. You(Prod. SUGA of BTS)M11. StarlightM12. HEYM13. DIAMOND SUNSETM14. Just the way you areM15. After the rainEncoreM16. UNDER THE MOONLIGHTM17. CHAIN BREAKERM18. HEART of GOLDセットリストプレイリスト:<リリース情報>ØMI「ANSWER ~LIVE FOREVER~」Now On Sale「ANSWER 〜LIVE FOREVER〜」配信ジャケット配信リンク:ØMI『ANSWER...』Now On Sale『ANSWER...』ジャケット ※写真は初回生産限定盤●Deluxe Edition【2CD+Blu-ray】※初回生産限定 / 三方背BOX仕様価格:7,700円(税込)封入特典:100Pオリジナルフォトブック●初回生産限定盤【2CD+Blu-ray】※スリーブケース仕様価格:5,500円(税込)●通常盤【2CD】※スリーブケース仕様価格:3,300円(税込)●EXILE TRIBE FAMILY / LDH official mobile会員限定盤【2CD+Blu-ray】※15,000SET限定 / ディフューザー付スペシャルパッケージ価格:13,200円(税込)オリジナルグッズ:ディフューザー(200ml)※封入特典:100Pオリジナルフォトブック【CD収録内容】※全形態共通■DISC-1M1. INTRO ~SHINE~M2. SHINEM3. You (Prod. SUGA of BTS)M4. StarlightM5. Just the way you areM6. Love LetterM7. After the rain■DISC-2M1. INTRO ~SHADOW~M2. ANSWER... SHADOWM3. Can You See The LightM4. Give upM5. Colorblind【Blu-ray収録内容】※2CD+Blu-ray形態のみ・ANSWER... SHADOW -Music Video-・Can You See The Light -Music Video-・Colorblind -Music Video-・You (Prod. SUGA of BTS) -Music Video-・SHINE -Music Video-・Story of “ANSWER...”購入リンク:関連リンクØMI HPØMI TwitterØMI InstagramØMI WeiboØMI YouTube entertainment YouTube
2022年05月02日三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの登坂広臣が、ソロアーティスト名義のØMIとして、新曲「ANSWER 〜LIVE FOREVER〜」を3月28日に配信リリースすることを発表した。シングル「ANSWER... SHADOW」「ANSWER... SHINE」で自身の光と影の部分を赤裸々に打ち明け、2月にリリースしたばかりのアルバム『ANSWER...』で“ファンがあってこそ自分の存在意義がある”と強く謳ったØMI。現在はそのアルバムを引っ提げたソロツアー『ØMI LIVE TOUR 2022 “ANSWER...”』を開催中だ。この“ANSWER”シリーズ最新作が意味するものは何なのか、期待が高まるものとなっている。<リリース情報>ØMI「ANSWER ~LIVE FOREVER~」2022年3月28日(月) 配信リリース「ANSWER 〜LIVE FOREVER〜」配信ジャケット配信リンク:ØMI『ANSWER...』発売中『ANSWER...』ジャケット ※写真は初回生産限定盤●Deluxe Edition【2CD+Blu-ray】※初回生産限定 / 三方背BOX仕様価格:7,700円(税込)封入特典:100Pオリジナルフォトブック●初回生産限定盤【2CD+Blu-ray】※スリーブケース仕様価格:5,500円(税込)●通常盤【2CD】※スリーブケース仕様価格:3,300円(税込)●EXILE TRIBE FAMILY / LDH official mobile会員限定盤【2CD+Blu-ray】※15,000SET限定 / ディフューザー付スペシャルパッケージ価格:13,200円(税込)オリジナルグッズ:ディフューザー(200ml)※封入特典:100Pオリジナルフォトブック【CD収録内容】※全形態共通■DISC-1M1. INTRO ~SHINE~M2. SHINEM3. You (Prod. SUGA of BTS)M4. StarlightM5. Just the way you areM6. Love LetterM7. After the rain■DISC-2M1. INTRO ~SHADOW~M2. ANSWER... SHADOWM3. Can You See The LightM4. Give upM5. Colorblind【Blu-ray収録内容】※2CD+Blu-ray形態のみ・ANSWER... SHADOW -Music Video-・Can You See The Light -Music Video-・Colorblind -Music Video-・You (Prod. SUGA of BTS) -Music Video-・SHINE -Music Video-・Story of “ANSWER...”購入リンク:<ツアー情報>『ØMI LIVE TOUR 2022 “ANSWER...”』※終了分は割愛【東京公演】武蔵野の森アリーナ 総合スポーツプラザ メインアリーナ3月27日(日) 開場:14:00 / 開演:15:00【熊本公演】グランメッセ熊本4月2日(土) 開場:16:00 / 開演:17:304月3日(日) 開場:13:30 / 開演:15:00【神奈川公演】ぴあアリーナMM4月16日(土) 開場:16:00 / 開演:17:304月17日(日) 開場:13:30 / 開演:15:00【大阪公演】大阪城ホール4月23日(土) 開場:16:00 / 開演:17:304月24日(日) 開場:13:30 / 開演:15:00【愛知公演】日本ガイシホール4月27日(水) 開場:17:30 / 開演:18:304月28日(木) 開場:17:30 / 開演:18:30■チケット料金価格:11,000円(税込)ファンミ&リハ観覧付き(各日200席限定 / 全席指定):22,000円(税込)※ペンライト付き(ファンミ限定LED色)/ メモリアルパス※6歳以上有料、5歳以下入場不可、託児所無し※ファンミ付きチケットはEXILE TRIBE FAMILY会員限定販売となります。他先行、一般での販売はございません。※お申込者・同伴者ともに公演日時点で有効な会員様のみご入場いただけます。※ファンミーティング&リハーサル観覧の集合時間は開場時間の3時間前を予定しております。受付時間や場所の詳細は、公演日前日までにticketbookよりメールにてご連絡いたします。※ペンライトは公演(ライブ本番)へのご入場時にお渡しいたします。※ファンミ付きチケットはticketbookリセールサービス対象外となります。関連リンクØMI HPØMI TwitterØMI InstagramØMI WeiboØMI YouTube entertainment YouTube
2022年03月27日『舞台「鬼滅の刃」其ノ参 無限夢列車』が、2022年9月から10月にかけて東京と京都で上演されることが決定した。これは1月4日発売の集英社「週刊少年ジャンプ」にて発表となったもの。舞台版としては本作でシリーズ3作目となる。前作に引き続き、脚本・演出を末満健一、音楽を和田俊輔が担当し、さらに竈門炭治郎役に小林亮太、煉獄杏寿郎役に矢崎広が続投。今回は蝶屋敷での修業を終えた炭治郎たちが、次なる任務「無限列車」で炎柱・煉獄杏寿郎と合流し、新たな鬼に立ち向かうという原作屈指の人気エピソードだ。今後、デジタル版『週刊少年ジャンプ』定期購読者限定先行や、3月23日(水)発売の『舞台「鬼滅の刃」其ノ弐 絆』Blu-ray&DVD封入先行などの実施も予定されているという。さらなる続報に期待したい。<竈門炭治郎役:小林亮太・コメント>無限夢列車。舞台『鬼滅の刃』が始まった時から、辿り着く事を夢みていた物語です。僕は当初、刀もろくに振れない人間でした。けれど、"胸を張って生きろ"の言葉をいつかかけてもらいたい。その想いが、あの頃は何も出来なかった自分を少しは成長させてくれた気がします。炭治郎として舞台に立つ事を、ここまで支えて下さった皆さまに改めて感謝申し上げます。煉獄さんと共に生きる時間を大切に演じたいと思います。全力で臨みます!<煉獄杏寿郎役:矢崎広・コメント>前回に引き続き、煉獄杏寿郎を演じる事を大変嬉しく思います。ここまで走り続ける舞台にとって、ついに乗り込む無限列車。多くの方に愛される物語をこの熱いカンパニーと共に挑める事が今から楽しみでなりません。作中の沢山の言葉が己を鼓舞するように頭を駆け巡ります。作品に関わる全ての皆さまの想いを胸に、全身全霊で心を燃やして煉獄杏寿郎を全うしたいと思います。皆さまのご来場、無限列車にてお待ちしております。■舞台情報『舞台「鬼滅の刃」其ノ参 無限夢列車』2022年9月~10月、東京・京都で上演■リリース情報『舞台「鬼滅の刃」其ノ弐 絆』Blu-ray&DVD3月23日(水)発売<仕様 [完全生産限定盤]>●Blu-ray:¥10,780(税抜価格¥9,800)【ディスク2枚組(本編BD+特典映像DVD)】●DVD:¥9,680(税抜¥8,800)【ディスク2枚組(本編 DVD+特典映像DVD)】[ANIPLEX+・アニメイト・ufotable限定セット]●Blu-ray:¥11,330(税抜価格¥10,300)【完全生産限定版[BD]+特典DVD】●DVD:¥10,230(税抜価格¥9,300)【完全生産限定版[DVD]+ 特典 DVD】※ANIPLEX+・アニメイト・ufotableの特典DVDの内容は同一。詳細:
2022年01月04日舞台「鬼滅の刃」其ノ参 無限夢列車が上演されることが4日、明らかになった。同作は吾峠呼世晴によるコミックの舞台化作。家族を鬼に皆殺しにされた少年・炭治郎が、唯一生き残ったものの鬼になってしまった妹・禰豆子を人間に戻し家族の仇を討つため、“鬼狩り”となって戦う物語が描かれる。シリーズ3作目となる舞台「鬼滅の刃」其ノ参 無限夢列車では、前作に引き続き、脚本・演出を末満健一、音楽を和田俊輔が担当し、竈門炭治郎役:小林亮太、煉獄杏寿郎役:矢崎広が続投する。蝶屋敷での修業を終えた炭治郎たちが、次なる任務「無限列車」で炎柱・煉獄杏寿郎と合流し新たな鬼に立ち向かうという、原作屈指の人気エピソードである「無限列車」での闘いが舞台で描かれる。今後、デジタル版「週刊少年ジャンプ」定期購読者限定先行や、3月23日発売の舞台「鬼滅の刃」其ノ弐絆Blu-ray&DVD封入先行などの実施を予定している。○小林亮太 コメント無限夢列車。舞台「鬼滅の刃」が始まった時から、辿り着く事を夢みていた物語です。僕は当初、刀もろくに振れない人間でした。けれど、"胸を張って生きろ"の言葉をいつかかけてもらいたい。その想いが、あの頃は何も出来なかった自分を少しは成長させてくれた気がします。炭治郎として舞台に立つ事を、ここまで支えて下さった皆さまに改めて感謝申し上げます。煉獄さんと共に生きる時間を大切に演じたいと思います。全力で臨みます!○矢崎広 コメント前回に引き続き、煉獄杏寿郎を演じる事を大変嬉しく思います。ここまで走り続ける舞台にとって、ついに乗り込む無限列車。多くの方に愛される物語をこの熱いカンパニーと共に挑める事が今から楽しみでなりません。作中の沢山の言葉が己を鼓舞するように頭を駆け巡ります。作品に関わる全ての皆さまの想いを胸に、全身全霊で心を燃やして煉獄杏寿郎を全うしたいと思います。皆さまのご来場、無限列車にてお待ちしております。(C)吾峠呼世晴/集英社 (C)舞台「鬼滅の刃」製作委員会
2022年01月04日舞台「鬼滅の刃」其ノ弐 絆のメインビジュアルが、31日に公開された。同作は吾峠呼世晴によるコミックの舞台化作。家族を鬼に皆殺しにされた少年・炭治郎が、唯一生き残ったものの鬼になってしまった妹・禰豆子を人間に戻し家族の仇を討つため、“鬼狩り”となって戦う物語が描かれる。昨年1月に東京・兵庫にて初演が上演され、剣戟アクションや世界観に寄り添う音楽が話題を呼んだ。31日発売の集英社『週刊少年ジャンプ』にて公開された、同舞台のメインビジュアル。水の呼吸を繰り出す炭治郎を中心に、ついに集結9人の”柱”、那田蜘蛛山で炭治郎たちの前に立ちはだかる十二鬼月・累の姿も。さらに、産屋敷耀哉、栗花落カナヲを含む全キャラクターのソロビジュアルも公開された。またこの度、デジタル版『週刊少年ジャンプ』定期購読者限定のチケット最速先行販売の実施も決定した。○出演竈門炭治郎:小林亮太竈門禰????豆子:高石あかり(※高ははしごだか)我妻善逸:植田圭輔嘴平伊之助:佐藤祐吾冨岡義勇:本田礼生煉獄杏寿郎:矢崎 広宇髄天元:辻 凌志朗時透無一郎:奥田夢叶胡蝶しのぶ:門山葉子甘露寺蜜璃:川崎愛香里伊黒小芭内:宮本弘佑不死川実弥:前田隆太朗悲鳴嶼行冥:チャンヘ栗花落カナヲ:内田未来累:阿久津仁愛産屋敷耀哉:廣瀬智紀鬼舞辻無惨:佐々木喜英(C)吾峠呼世晴/集英社 (C)舞台「鬼滅の刃」製作委員会
2021年05月31日本広克行監督作『ビューティフルドリーマー』のBlu-rayが3月17日(水)にリリースされることが決定。主演の小川紗良と本広監督からメッセージが到着した。日本映画界の鬼才監督による野心的な企画と若い才能たちの予測不可能なケミストリーで創造する新レーベル「シネマラボ」第1弾として製作された『ビューティフルドリーマー』は、『踊る大捜査線』シリーズや『幕が上がる』などのヒット・メーカーである本広監督が、押井守の脚本『夢みる人』の実写映像化に挑んだプロジェクト。映画は先勝美術大学の映画研究会に伝わる、“撮ろうとすると、必ず恐ろしいことが起こる”といわれる脚本の撮影を決めた映研部が舞台だ。映画を撮った経験などまったくない彼らの前に、予期せぬ困難とトラブルが次々と待ちうける。果たして彼らは、無事にクランクアップできるのか?本広監督は新たな試みとして、完全な脚本を用いず、おおよその筋だけを立て、現場で口頭の打ち合わせで芝居をまとめる“口立て”を用いた演出を取り入れたという。主演は、監督としてメンバーをリードする主人公のサラに、新人女優としてだけでなく映画監督としても長編映画監督デビュー作『海辺の金魚』の公開を控える小川紗良。カメラ担当でサラを支えるカミオに『私がモテてどうすんだ』などの神尾楓珠。助監督兼雑用係として奮闘する映研のムードメーカー、モリタに劇団ナイロン100℃所属で『カツベン!』などの森田甘路。プロデューサーのリコには、『あさひなぐ』『ドロステのはてで僕ら』で好演した藤谷理子、メイク担当のシエリに、札幌の劇団イレブンナイン出身のヒロシエリ。録音担当のウチダに、これが映画デビュー作で若手注目劇団・劇団スポーツの主宰の内田倭史。また、映研OBとしてメンバーを支えるタクミを、数々の話題作に出演しながら映画監督としてもコンスタントに作品を発表し、マルチな才能を発揮している斎藤工が演じる。さらに、確かな演技力で撮影に貢献するサヤカには、『山猫は眠らない8 暗殺者の終焉』でハリウッド・デビューも果たし、女優としても大きく飛躍中の秋元才加。本編で驚異の超絶長台詞を披露するのは舞台、テレビ、映画に幅広く活躍する名優・升毅。そのほか、『海賊戦隊ゴーカイジャー』の池田純矢、『仮面ライダー エグゼイド」の飯島寛騎、“日本発 世界で最強に活躍するコスプレーヤー“伊織もえ、 “日本一かわいい女子高生“福田愛依、“恐ろしく美しい元自衛官。“かざり、“赤ペン瀧川”こと瀧川英次、ツルきゃらとして人気のうどん脳といった個性豊かな人気者たちが出演している。小川と本広監督からのメッセージは以下の通り。小川紗良・コメントいわくつきの台本を手にした映研部員たちが奮闘する、いわくつきの映画です。稽古から撮影まで予想のつかないドタバタとした時間を過ごしましたが、コロナ禍で迎えた劇場公開時にはそんな日々さえも貴重なものに思えました。ほとんど即興芝居で作られた本作、きっと何度見ても発見があると思います。ぜひ劇場で観た方も初めての方も、お家でゆっくりお楽しみください。本広克行監督・コメント何故、映画『ビューティフル ドリーマー』を作るに至ったかというと、これまで自分はテレビの情報番組、バラエティ、ドラマ、アニメ、CM、MV、舞台、イベント、映画祭と多岐にわたり沢山の人が集まり楽しんで貰える作品を作り続け、そしてひとつの作品が完成すると、また次の作業が始まり、ずっと祭から抜け出せないでいるこの感覚を作品にしたいと考えてました。そんな中「監督絶対主義」を掲げる実写映画レーベル「Cinema Lab(シネマラボ)」プロジェクトが動きだし今までずっと考えていた演出を全部この作品で試させて貰ってます。遣り甲斐があります。何か気になった人は調べてみて解答が見えて来たら、また続きを見たくなるかもしれません。この作品はどこまでも作り続けられる作品なのです。■リリース情報『ビューティフルドリーマー』Blu-ray、3月17日(水)発売[2枚組:本編Blu-ray+特典DVD]価格:¥5,800(本体)+税収録分数:未定(本編75分+映像特典)DISC1:本編Blu-ray収録分数:未定[本編:75分+映像特典:未定]仕様:1080p High Definition/16:9LBビスタサイズ/2層音声:オリジナル(日本語)DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド / オリジナル(日本語)リニアPCM 2.0chステレオDISC2:特典DVD 収録分数:未定仕様:16:9LBビスタサイズ/片面・2層音声:オリジナル(日本語)Dolby Digital 2.0chステレオ<映像特典>予告編集[15秒予告 / 30秒予告 / 本予告(60秒)]映研クロストーク[PART1 / PART2]メイキング映像/イベント映像(完成披露試写 / ヒット祈願/公開記念舞台挨拶)
2021年01月28日小川紗良主演、本広克行監督がメガホンをとった、映画レーベル「Cinema Lab」第1弾作品『ビューティフルドリーマー』より、冒頭から6分40秒までの本編映像が公開された。押井守の脚本「夢みる人」を映像化した本作では、劇中のセリフの半分以上が俳優たちの即興芝居で構成されているという、本広監督の前代未聞の演出方法がなされている。到着した映像では、その演出の一端が垣間見れる。古いフィルムを見つけ、面白いから自分たちで撮影してみようと提案するシーンが描かれる今回の映像に関して、本広監督は「映画研究会のメンバーと斎藤工の即興芝居は特に見ものです」と、見どころは映研OBとしてメンバーを支えるタクミの出演シーンだと明かし、「冒頭からこんなに本編映像解禁したのは、僕自身初めてです。是非劇場に行く前にご覧ください!」とコメント。また主演の小川さんは「部室で古いフィルムを見つけてみんなで映写機にかけてみるという経験を、私も映画サークル時代にしたことがあります。ひとつひとつ確かめながら映写機に触れる緊張感や、スイッチを入れた途端に聴こえるカタカタという音の高揚感など、全てが追体験のようによみがえりました」と撮影をふり返る。そして「冒頭シーンから、私たちの即興芝居で作り上げています。どこまでが芝居でどこからが素なのか、絶妙に混ざり合った私たちの掛け合いが楽しめると思います」と話している。『ビューティフルドリーマー』は11月6日(金)より全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ビューティフルドリーマー 2020年11月6日よりテアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほか全国にて順次公開(C) 2020 映画「ビューティフルドリーマー」製作委員会
2020年11月04日新レーベル「Cinema Lab」の第1弾作品、本広克行監督による映画研究会が伝説に挑む映画『ビューティフルドリーマー』より予告編と場面写真が到着した。映画を撮ったことのない先勝美術大学映画研究会の部員たちが挑む、映研に伝わる“いわくつきの台本”の映画化。「これは撮ろうとすると必ず何か恐ろしいことが起こる台本」という言葉通りに、部員たちは次々に予期せぬ困難やトラブルに見舞われる。果たして彼らは無事にクランクアップできるのか――。本広克行監督、押井守監督、小中和哉監督、そして上田慎一郎監督が参加する映画実験レーベル「Cinema Lab」。その第1弾作品となる本作は、小川紗良が主演する押井守の脚本「夢みる人」の実写映像化。予告編では、撮影中の様子や「これを撮ろうとすると必ず変なことが起こる」とタクミ先輩が話すシーンが登場。秋元才加、升毅、神尾楓珠らの姿も確認することができる。また、先勝美術大学映画研究会の伝説のOB・サイトウタクミ役として本作に出演している斎藤工からコメントも到着。「未だに邦画によくある、同じ様なキャスト、同じ様な内容をシャッフルして、もう既に何度か見た事ある様な、企業が"損しなさそうな"安心安全作品では無く、本質的に時代に沿った、自由度とクオリティを保って邦画界のニューニュートラルの一歩目に本作がなる事を願っています」と話している。さらに今回、本作のセリフの半分以上が“俳優たちの即興芝居”で構成されているという、本広監督の前代未聞の演出方法が明らかに。「エチュード(即興芝居)力の高い人をキャスティングした」という本広監督は、「シーン設定を役者に教えてカメラを回し、横から僕が掻き乱すんです。僕が、横から口立てで『ブライアン・デ・パルマって言え!』『トリュフォーのアメリカの夜って言え』と言うんです。それを役者が、『あぁ、いま指令が来た』と瞬時に考えて芝居の中に『あの、アメリカの夜なんだけど』とエチュードで入れていく。僕的にはその『戸惑い』が最高に面白いです。ドSになった気分でした」と撮影をふり返る。そして「斎藤工くんのエチュードはあまり喋らないけど、エチュード力が高くて素晴らしかった。ぽつっと言う一言のワードセンスが素晴らしかった。小川紗良ちゃんは笑ってたね(笑)」と明かし、「現場で僕の好きな映画のタイトルとかをできるだけ横から入れて、エチュードで役者さんたちにやってもらおうと思ってました。『ゼロ・グラビティ』『羊たちの沈黙』『パプリカ』『オーメン』『エクソシスト』『椿三十郎』『ブレードランナー』『メイズ・ランナー』などなど。『デ・パルマ・カット』とかも言ってもらいましたね(笑)」と話している。なお、11月6日(金)にはテアトル新宿、7日(土)にはシネ・リーブル梅田にて舞台挨拶が行われることも決定した。『ビューティフルドリーマー』は11月6日(金)より全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ビューティフル・ドリーマー 2020年11月6日よりテアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほか全国にて順次公開(C) 2020 映画「ビューティフルドリーマー」製作委員会
2020年10月23日「稽古がめちゃくちゃ面白くて、お金を払って観たいくらいなんです」。開口一番、キラキラした瞳で語ってくれた北乃きいさん。現在、舞台『真夏の夜の夢』の絶賛稽古中。シェイクスピアの名作を野田秀樹さんが翻案した戯曲を、ルーマニアを代表する演出家であるシルヴィウ・プルカレーテさんが手がける。日欧演劇界のトップが初タッグ。「そこに立ち会えてすごく刺激的です」日欧を代表する演劇界の巨匠同士の初タッグだが、楽しくて仕方がない様子。「プルさん(プルカレーテさんの愛称)が来日できないため、稽古場はZoomで繋いでおこなわれているんですね。毎日課題を渡されて、それぞれが家に持ち帰って考えて、翌日お昼にキャスト同士で合わせたものを最終的に見ていただくのですが、みなさんのお芝居がすごいんです。言われたことをやるのに精一杯の私と違い、先輩方は同じ場面でも何通りもやってみせるし、そこに自分なりのアイデアも付け足される。勉強になることばかりで、自分のシーン以外の場面も台本にいろいろ書き込んじゃっています」嬉しそうに開いた台本には書き込みと付箋がびっしり。「書きすぎて、何が大事かわからなくなっちゃうんですけれど…」と苦笑い。「学生時代、仕事で忙しかったのもあって勉強の仕方があんまりうまくないんです。でも好きなものに関して勉強するのは好きなんですよね。台本はオフの日も持ち歩いていて、普段何気なくスマホを見る感覚で台本も気づいたら開いているくらい」今作は、原作の複雑に絡み合った恋模様に、人間が深層に隠し持つ嫉妬や憎悪を重ね合わせ、野田さんらしい遊びを交えた喜劇。しかし、プルカレーテさんはコメディではなく、「人間の抱えるセクシュアルでダークな部分を描きたいんだそう」。「プルさんと我々で戯曲についてディスカッションすることも多いんです。野田さんがプルさんを全面的に信頼しているからできるんでしょうけれど、いまの時代に合わせて言い回しをどう変えるかとか、書かれた当時のギャグや歌をもじったセリフをどこまでカットするかとか。普段、そこまで役者が携わる現場ってないので、そこに立ち会えてすごく刺激的です。しかもプルさんが、私にはまったく想像もつかなかったような解釈の仕方で戯曲を読まれていたりする。いろんな解釈ができる野田さんの脚本もすごいと思いますし、別の演出家がやるからこその違う魅力もあるんじゃないかなと思います」舞台『真夏の夜の夢』老舗割烹料理屋の娘・ときたまご(北乃)は板前のデミ(加治)という許婚がいるが、ライ(矢崎)との恋を諦められず駆け落ちを決行。二人を追いかけるデミと彼を愛するそぼろ(鈴木)に妖精たちが絡み…。10月15日(木)~11月1日(日)池袋・東京芸術劇場 プレイハウス原作/ウィリアム・シェイクスピア(小田島雄志訳「夏の夜の夢」より)潤色/野田秀樹演出/シルヴィウ・プルカレーテ出演/鈴木杏、北乃きい、加治将樹、矢崎広ほか全席指定S席8500円A席6500 円サイドシート5000 円ほか(すべて税込み)東京芸術劇場ボックスオフィス TEL:0570・010・296新潟、松本、兵庫、札幌、宮城公演あり。きたの・きい1991年3月15日生まれ。神奈川県出身。14歳より女優として活動する傍ら、2014~‘16年には『ZIP!』でMCなども務めた。主演映画『戦国ガールと剣道ボーイ』の公開も控える。ワンピース¥169,000(アクリスプント/アクリスジャパン TEL:0120・801・922)イヤリングはスタイリスト私物※『anan』2020年10月21日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・コンテンポラリーコーポレーション チーム西インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年10月15日ユニークな言葉遊びを散りばめた独創的な世界観で、国内のみならず海外の観客も魅了している野田秀樹。その劇作は、オリジナル戯曲から翻案作品、歌舞伎作品と、ジャンルにとらわれない多彩なものだが、10月15日(木)に東京芸術劇場 プレイハウスにて開幕する『真夏の夜の夢』は、野田がシェイクスピアの名作を大胆に翻案した作品だ。1992年に野田の潤色・演出で『野田秀樹の真夏の夜の夢』と題して初演されると、瞬く間に大きな話題となった本作。シェイクスピアの原作では、アテネの森を舞台に貴族たちの恋の物語が展開するが、野田版では日本の割烹料理屋「ハナキン」の人々が、富士のふもとの「知られざる森」を舞台に展開。その冒頭を少し紹介すると、創業130年の割烹料理屋「ハナキン」の娘・ときたまご(原作ではハーミア。以下同)には、板前のデミ(デミトリアス)という許婚がいたが、彼女は恋心を寄せる板前のライ(ライサンダー)と富士のふもとの「知られざる森」(アーデンの森)へ駆け落ちする。デミは、彼に恋している娘・そぼろ(ヘレナ)と共にふたりを追いかけ……というもの。さらに、その後の物語には、別作品『ファウスト』のキャラクターである悪魔・メフィストフェレスが乱入し、本来重要な役回りの妖精・パックの役目を盗み取り、原作ではあまり表現されていない嫉妬や憎悪といった負の感情表現も盛り込んだ破天荒な翻案に仕上げられている。今回、この舞台を演出するのは、ルーマニア演劇界を代表する演出家のひとりシルヴィウ・プルカレーテ。彼の演出は、水張りのプールや炎の吹き荒れる野外劇、150人超の出演者が観客を導いて移動しながらパフォーマンスするなど、観る者を圧倒する大胆なパワーに溢れていることで知られている。野田とプルカレーテは、お互いの国で上演を行う度に親交を深めており、今回、ついに初タッグが実現するのも注目だ。野田の真骨頂である言葉遊びと重層的な物語に浸っているうちに、切なく美しい喜劇へと集束していく本作。キャストには、鈴木杏、北乃きい、加治将樹、矢崎広、今井朋彦、加藤諒、手塚とおる、壤晴彦らが集結。日本とルーマニアが誇る鬼才の融合、そしてその世界観を体現するにふさわしい実力派たちによる刺激的な舞台を堪能してほしい。東京芸術祭2020 芸劇オータムセレクション東京芸術劇場30周年記念公演『真夏の夜の夢』原作:ウィリアム・シェイクスピア小田島雄志訳「夏の夜の夢」より潤色:野田秀樹演出:シルヴィウ・プルカレーテ10月15日(木)~11月1日(日)会場:東京芸術劇場 プレイハウス11月7日(土)・8日(日)新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場11月15日(日)長野・まつもと市民芸術館 主ホール11月20日(金)~22日(日)兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール に巡回文:伊藤由紀子
2020年10月15日映画&舞台を完全連動させたプロジェクト「東映ムビ×ステ」。昨年公開、舞台も上演された第1弾『GOZEN』シリーズに続く第2弾として、映画『死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-』(6月12日公開)が公開されており、舞台『死神遣いの事件帖 -鎮魂侠曲-』(7〜8月上演)が現在上演されている。映画では江戸市中で探偵業を営む久坂幻士郎(鈴木拡樹)と、死神・十蘭(安井謙太郎)が遊女連続殺人事件に関わっていく物語で、ミニシアターランキングでも1位を取るなどヒット作となった。舞台では崎山つばさ演じる侠客のリーダー・新之助が主人公となり、十蘭と新たなコンビを組むことに。映画でも立ちはだかった死神・百目鬼(陳内将)も新たな動きを見せるなど、波乱を予感させる内容となっている。今回は、舞台でさらに活躍する崎山と陳内にインタビュー。互いの印象や、舞台の見どころなどについて話を聞いた。○■相乗効果で良い作品に――「東映ムビ×ステ」第2弾ということですが、もともと企画の存在はご存知だったんですか?陳内:僕はもともと第1弾の舞台『GOZEN-狂乱の剣-』を観に行っていました。その後、第2弾に出演することになったので、「負けたくない」という気持ちは……生まれますよね(笑)。舞台『GOZEN』で主役だった矢崎広とは同い年だし、共演したこともあるし、同じ作品に出ていないときは勝手にライバル心があります(笑)。崎山:(笑) 『しにつか』内でも、映画チームと舞台チームがバチバチ……とまではいかないですけど、「舞台に負けないぞ」「映画より面白いものを作るぞ」という空気はあると思うので、良い相乗効果になるんじゃないかなと思います。僕らは映画も出てるし舞台も出てるということで、やっぱり、第1弾には負けたくないですね!2人:(笑)崎山:今後、第3弾、第4弾が続くとしても、「『しにつか』面白かったな」と思っていただけるような作品にできればと思います。――舞台の方も映画よりも新之助が大変なことになっていると思いましたが、気合いはいかがですか?崎山:30歳になり、体力の衰えを感じてきてはいるんですが(笑)、新之助という役に助けられる部分もあるので、大丈夫なのかなという自信はあります。――陳内さんは、映画・舞台と死神役に挑戦されて。陳内:柴崎(貴行)監督と、毛利(亘宏)さんという、9年前くらいまで(『特命戦隊ゴーバスターズ』で)お世話になっていたお二人なので、「陳内で遊びにきたな」という感じはありました。「なるほど東映さん、僕のオハコなところを見たいのね」みたいな(笑)。――お二人は初共演だそうですが、お互いにどういった印象を抱きましたか?陳内:映画の現場では、ちょろっとしか話せなかったんだよね。だからこれから知っていく感じです。崎山:ヘアメイクで一緒になったりしたことはあったけど、直接的な会話はあまりなくて。陳内:読み合わせの時は、柴崎監督にかなり熱が入っていたので、「お願いしまーす!」みたいな雰囲気じゃなくて(笑)。崎山:あの時は、結構飛ばしてた(笑)。陳内:でも今日、他の取材の時に、サインで用意されてたペンがあったじゃない。9色あって、先に書いていた崎山くんの様子を見ずに色を選んだら、紫がかぶってた(笑)。崎山:そうだった!(笑) それは百目鬼イメージなんですか? それとも『しにつか』をイメージしたんですか?陳内:俺、百目鬼をイメージした(笑)。何をイメージしたの?崎山:インスピレーションです(笑)。2人:(笑)――すでに息ぴったりですね(笑)。映画も含めて、共演者の皆さんの印象はいかがでしたか?陳内:拡樹くんとは何回も共演してるの?崎山:僕、4回目ですね。陳内:そうなんだ! 僕は、はじめましてだった。基本的に役者チームは、ほとんど初共演かも。山口馬木也さんだけ、がっつり3回目で。崎山:僕も初共演の方が多いですけど、拡樹くんは共演したことが多くて。あとは侠客のメンバー(押田岳、松浦司、松本寛也、北川尚弥)とのシーンも舞台にもつながるので、映画の撮影の合間もコミュニケーションを取るようにはしました。舞台では1年後の話なので、よりコミュニケーションをとっていきたいです。――鈴木さんについては色々な方から「プライベートが謎」「優しすぎる」と言った話を聞きます。崎山:拡樹くんは絶対に怒らないんですよ! 誰もが言っている「仏」という言葉が一番合う方です。4回共演して、4回とも近い役だったので間近で知ることができましたし、今回、映像作品では初共演だったので、また新しい、かわいい一面も見ることができました。撮影の合間もずっと十蘭人形を大事そうに抱いて見ていたので、「そういうところもあるんだ」と(笑)。本当に、知れば知るほど底知れない、新しい部分を見せてくれる方です。別に隠してるわけではないから、聞けば答えてくれるのも面白い方だなと思います。陳内:僕はてっきり舞台でも共演できると思っていたので、いつか共演したいです。拡樹くんが出ている舞台を一方的にたくさん観てきたから、「もっと拡樹くんのことを知りたいな。撮影期間が短いな」という思いがありました。○■舞台で驚くところも――十蘭役の安井さんはどんな印象でしたか?陳内:21〜2歳かと思ってたら、意外と大人! 寒い京都で、一緒にストーブの部屋でゴロゴロしてた思い出があります(笑)。死神たちは武器モードになっている時も掛け合いをするために現場に行っていたんですけど、ある程度やると、途中で「いらない」と言われるんですよ!(笑) だから一緒に暖房の部屋でぬくぬくしていました。崎山:僕も楽屋で一緒にいることは多かったです。しっかりしてる部分もあるんですけど、28歳という等身大でちょっと弟みたい部分もあって、それがすごく魅力的な方だなと思いました。僕は海外ドラマを観るんですけど、安井くんも観ているという共通の話題もあって、打ち解けるまで時間がかからなかった。結構いろいろ話させていただきました。――映画では幻士郎、舞台では新之助が十蘭とコンビを組むこととなりますが、崎山さんとしては「負けないぞ」といった気持ちは…?崎山:どうでしょう(笑)。新之助&十蘭と、幻士郎&十蘭の関係性は、対比と言っていいほど逆なので、それぞれ両方良いのかなと思います。――舞台で期待してほしいのは、どのようなところですか?陳内:映画の百目鬼は関わる人間が少なかったんですけど、舞台では「お前、そことも!?」というくらい色々なキャラクターと関わりがあるので、可能性の底知れなさを感じてほしいですね。あとは第二幕にどんでん返しがあるので! よく映画などでも「残り○分、あなたは騙される」みたいなコピーがあるじゃないですか。「言わないでよ!」と思うこともあるけど、今回は言ってもいいくらいのどんでん返しです!(笑) それをぜひ楽しみにしてもらえればと思います。――アクションもすごそうで。陳内さんは『HiGH&LOW』シリーズにも出演されていますが…陳内:アクションはもちろん期待していただきたいですけど、今回は死神なので優雅に戦います! 鬼邪高の喧嘩とはまた違う雰囲気です(笑)――崎山さんから見た舞台の見どころはいかがですか?崎山:映画で登場したキャラクターが、舞台でより濃くなっているところもありますし、自分自身も台本を読みながら「新之助はこういう風に生きていくんだ」と新しかったりして。映画から舞台を観ても、舞台から映画を観ても楽しめるし、ぜひ両方観て楽しんでいただければと思います。■崎山つばさ1989年11月3日生まれ、千葉県出身。2014年に舞台で俳優デビュー。その後、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ、舞台『幽☆遊☆白書』ドラマ&舞台『御茶ノ水ロック』を始め数多くの人気作品に出演。2017年にはCDデビューし、シングル5枚とアルバム1枚をリリース。主な出演作に、映画『クロガラス』(19)、舞台『煉獄に笑う』、『幕末太陽傳 外伝』、『LOOSER~失い続けてしまうアルバム~』など。■陳内将1988年1月16日生まれ、熊本県出身。ミュージカル『テニスの王子様』、ドラマ『特命戦隊ゴーバスターズ』などで注目を集め、2.5次元舞台を中心に活躍中。主な出演作に、『HiGH&LOW』シリーズ(2016~)、MANKAI STAGE『A3!』シリーズなど。2020年4月期にはドラマ『CODE1515』、7月期にはドラマ『クレイジーレイン』出演している。
2020年07月26日三代目 J SOUL BROTHERSの今市隆二と登坂広臣による2本立てドームツアー『LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE RYUJI IMAICHI / HIROOMI TOSAKA』の映像が14日より3週連続でYouTubeプレミア公開される。同映像の公開は7月1日に『LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE RYUJI IMAICHI / HIROOMI TOSAKA』DVD&Blu-ray Discが発売されることを記念したもの。ツアーはグループとして何度も立ってきたドームのステージに初めてソロとして降り立った今市と登坂による2本立てのライブとなっており、3都市9公演25万7000人を動員した合同ドームツアーとなっている。第1弾「LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE RYUJI IMAICHI "EXCLUSIVE SELECTION"」は、20時30分より公開。今市がセレクトした楽曲をフルサイズで視聴できる。第2弾「LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE HIROOMI TOSAKA "EXCLUSIVE SELECTION"」は21日20時30分より公開し、登坂がセレクトした楽曲をフルサイズで視聴できる。また第3弾「LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE RYUJI IMAICHI / HIROOMI TOSAKA "FULL PERFORMANCE DIGEST」は28日20時30分からの公開となる。
2020年06月11日今市隆二と登坂広臣による豪華2本立てドームツアー『LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE RYUJI IMAICHI / HIROOMI TOSAKA』のDVD&Blu-rayの発売を記念し、最新ドーム公演の映像がYouTubeにて、6月14日(日)から3週連続でプレミア公開される。『LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE RYUJI IMAICHI / HIROOMI TOSAKA』は、グループとして何度も立ってきたドームのステージに初めてソロとして降り立った今市隆二と登坂広臣による豪華2本立てのライブ。3都市9公演25万7000人を動員した合同ドームツアーの映像はファン必見となっている。【第1弾】LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE RYUJI IMAICHI "EXCLUSIVE SELECTION"配信日時:2020年6月14日(日)20:30〜※今市隆二がセレクトした楽曲をフルサイズで視聴可能【第2弾】LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE HIROOMI TOSAKA "EXCLUSIVE SELECTION"配信日時:2020年6月21日(日)20:30〜※登坂広臣がセレクトした楽曲をフルサイズで使用可能【第3弾】LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE RYUJI IMAICHI / HIROOMI TOSAKA "FULL PERFORMANCE DIGEST"配信日時:2020年6月28日(日)20:30〜
2020年06月11日今市隆二と登坂広臣が本日2月4日からナゴヤドームで「LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE RYUJI IMAICHI / HIROOMI TOSAKA」の愛知公演を4日間にわたり開催する。三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのボーカリストとして、人気を誇る今市隆二と登坂広臣。両者ともソロシンガーとしての活動も盛んで、2020年に入ってから今市はミニアルバム『ZONE OF GOLD』を、登坂は2ndアルバム『Who Are You?』をリリースした。同じグループのメンバーでありながら、自己更新に向かって常に前進し続ける。「PERFECT YEAR」はLDHが2008年から6年に1度開催するエンタテインメントの祭典である。今回は1年を「IGNITION」「IMAGINATION」「INFINITY」「BEYOND THE BORDER」の4シーズンに分割し、それぞれのテーマに合わせたライブがスタンバイ。第1シーズン「IGNITION」の一環として行われるのが「LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE RYUJI IMAICHI / HIROOMI TOSAKA」だ。今市と登坂が三代目としてではなく、ソロアーティストとして同じステージに立つ。どんな風に絡み、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、楽しみにしたい。■公演情報「LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE RYUJI IMAICHI / HIROOMI TOSAKA」2月4日(火)開場17:00/開演19:002月5日(水)開場17:00/開演19:002月8日(土)開場15:00/開演17:002月9日(日)開場15:00/開演17:00会場:愛知・ナゴヤドーム2月20日(木)大阪・京セラドーム大阪2月23日(日)大阪・京セラドーム大阪2月24日(月・祝)大阪・京セラドーム大阪
2020年02月04日少年社中・東映プロデュース舞台「モマの火星探検記」が東京・サンシャイン劇場にて上演中。開幕に先がけ公開ゲネプロと囲み取材が行われ、取材には、原作者の宇宙飛行士・毛利衛、脚色・演出の「少年社中」主宰・毛利亘宏、W主演を務める矢崎広と生駒里奈が出席した。少年社中・東映プロデュース 「モマの火星探検記」のチケット情報本作は、毛利衛による同名児童文学に、少年社中の作品「ハイレゾ」をミックスした宇宙ファンタジー。父との約束を果たすために宇宙飛行士になったモマ(矢崎)と、宇宙を夢見て仲間と小型ロケットをつくる少女・ユーリ(生駒)、それぞれの物語が別軸で進み、交錯していくストーリーとなっている。作品は12年に初演、17年に再演を行い、今回が三度目の上演で、矢崎と生駒は17年に引き続き主演を務める。“宇宙”という壮大な世界を描きながらも、登場人物の小さな“愛”の数々が描かれていく本作。宇宙から地球を見た毛利衛でなければ生まれないような生命観、地球観、宇宙観が、想像だにしない温かな世界へと私たちを誘う。17年公演で生駒が劇中の台詞に背中を押され、新たな一歩を踏み出したことから、今回心に残った台詞を問うと、毛利亘宏は「『繋がっている』です。子供の頃に毛利衛さんに憧れ、そこからすべてが始まり、こうやって素晴らしい仲間たちと出会った。今この場にいることこそ『繋がっている』だと思います」、矢崎は「今回は『全部繋がっている、だから生きる』という言葉にすごく意味を感じています。自分が困難に立ち向かっていく意味、演劇をやっていく意味…『だからだったんだ』と心に沁みました」、生駒は「『憧れという名の力』です。私は17年公演で『やりたいと思ったことをやればいいんだ』という台詞に出合い、“憧れという名の力”を自分で出して、ここまで来ました。でもそれは簡単に得られるものではなく、挑戦して初めて得られるものだと思います」。そして毛利衛は「私は宇宙から地球を見て、すべてここ(地球)でしか生きられない、そういう繋がりがあるんだと感じました。今、我々はいろんな問題を抱えていますが、それも全て繋がっている。だから生きて、乗り越える。そんなメッセージが、今回すごく響きました。私も原作にそういうものを込めたかったけれど、なんせ科学者なので、事実に基づいた説明しかできなかった。それがこの舞台だと、たくさんの人に本当の意味を分かってもらえる」と喜びを語った。劇場に宇宙が広がる本作は1月20日(月)まで東京・サンシャイン劇場にて上演後、2月1日(土)・2日(日)に愛知・岡崎市民会館あおいホール、2月7日(金)から11日(火・祝)まで大阪・サンケイホールブリーゼ、2月15日(土)・16日(日)に福岡・福岡市民会館を巡演。取材・文:中川實穗
2020年01月16日俳優の矢崎広と生駒里奈が7日、東京・サンシャイン劇場にて行われた舞台『モマの火星探検記』公開ゲネプロに登場し、毛利衛(原作)、毛利亘宏(少年車中 / 脚色・演出)とともに取材に応じた。ゲネプロの終わりには、「やりたいってことはやればいいんだ」というセリフに背中を押されたと語っていた生駒。取材で改めて今回印象的だったセリフを聞かれると、「『憧れという名の力』という言葉。私が、前回、『やりたいってことはやればいいんだ』という言葉をもらって、憧れという名の力を自分で出して、ここまで来て。でもそれって決して簡単に得られるものではなくて、挑戦して初めて得られるということを感じました」と語る。「小須田(康人)さんがいうから、余計にわーってきちゃうんですけどその通りだなと思って。前回観た方は今回違う言葉を得られると思うし、初めて観た方も絶対に自分に刺さる言葉がみつかると思うので、ぜひ観に来ていただきたいなと思います」と改めて舞台をアピールした。またこの日、乃木坂46のメンバーである白石麻衣が同グループからの卒業を発表し、白石と同じ1期生だった生駒は自身のインスタグラムのストーリーズを更新。「まいやん卒業ですね。音楽番組見るたびに、ハッとさせられる美しさ。これからも増し続けるのでしょう」「乃木坂をずっと引っ張ってくれてありがとう」「乃木坂の美しさは貴女だと思っています」とつづっていた。取材の最後に、白石についてコメントを求められると、ぴょんぴょん飛び跳ねながら「まいやんはこれからもずっと輝き続けると思います!」ときっぱり。「いつか共演はどうですか」という問いかけにも「あると思います!」と力強く答えていた。同作は宇宙飛行士の毛利衛氏が書いた児童文学『モマの火星探検記』を舞台化。宇宙へ2度行った毛利衛氏ならではの生命観、地球観、宇宙観から、人類史上初めて火星に到達した主人公「モマ」が少年時代の自分に語りかけながら火星での冒険を振り返る物語となっている。その物語と、少年社中が過去に上演した、仲間とロケット作りをする少女「ユーリ」が宇宙を夢見る物語『ハイレゾ』をミックスし、新たな物語として2012年に初演、2017年7月に再演を行い、大好評にて幕を降ろした少年社中の代表作品の一つとなっている。東京公演はサンシャイン劇場にて1月7日〜20日、愛知公演は岡崎市民会館にて2020年2月1日〜2日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて2月7日〜2月11日。福岡公演は福岡市民会館2月15日〜16日。井俣太良ら少年社中の劇団員11名、諸星翔希、松村龍之介、山崎大輝、伊藤昌弘、鎌苅健太、赤澤燈、鈴木勝吾、小須田康人、田村颯大・永島叶和(Wキャスト)が出演する。
2020年01月07日俳優の矢崎広と生駒里奈が7日、東京・サンシャイン劇場にて行われた舞台『モマの火星探検記』公開ゲネプロに登場し、毛利衛(原作)、毛利亘宏(少年車中 / 脚色・演出)とともに取材に応じた。同作は宇宙飛行士の毛利衛氏が書いた児童文学『モマの火星探検記』を舞台化。宇宙へ2度行った毛利衛氏ならではの生命観、地球観、宇宙観から、人類史上初めて火星に到達した主人公「モマ」が少年時代の自分に語りかけながら火星での冒険を振り返る物語となっている。その物語と、少年社中が過去に上演した、仲間とロケット作りをする少女「ユーリ」が宇宙を夢見る物語『ハイレゾ』をミックスし、新たな物語として2012年に初演、2017年7月に再演を行い、大好評にて幕を降ろした少年社中の代表作品の一つとなっている。主演の矢崎は、「計り知れない宇宙飛行士という役をやらせていただいていますが、それに演劇的に挑む、宇宙を演劇で目指すということで、今日のゲネプロで一つ僕たちの宇宙がどんと広がったなという手応えがあったので、初日が楽しみです」と頼もしい様子。さらに「プロポーズで振られて狂っちゃうシーンがあるんですけど、初演の時に『このシーン大丈夫かな』と思って、ゲネプロの時に皆様に笑っていただいて、自信になったんですね。今日もけっこう笑い声が聞こえたので、皆さんのおかげで安心して本番に迎えるかなと思います」と自信を見せた。もう1人の主演となる生駒は、「前回は20歳の時に演じてて、今回は24歳で、やっててめちゃくちゃ難しくて、20際の私は本当に赤ちゃんだったんだなと思って、どうやって演じるかという悩みをやっと通ったかな。まだきっと悩むと思うんですけど」と振り返る。「夢を追いかけることは本当に素晴らしいことなんだとって、私たちを見て感じていただけたらなと思います」とメッセージを贈る。存在感も増したと評判の生駒の演技について、矢崎は「前回もすばらしかったんですけど、初演から再演までの間に、生駒さんの舞台を経験したりしてきたというのを、稽古場でものすごく感じました」と太鼓判。「前回は一生懸命ユーリをやってるという感じだったんですけど、今回はユーリと生駒さんが合体して、またすごいユーリになってる。稽古の初日から感じたので、それがどう伝わっていくのか楽しみです」と期待を寄せた。舞台の中で印象的な言葉について聞かれると、毛利亘宏は「『つながっている』ということが、僕にとって重い言葉で、子供の頃に毛利衛さんにあこがえれて宇宙を夢見たというところから全てが始まって、こうやって矢崎さんや生駒さん、素晴らしい仲間と会っている。今日この場にいることがすごくつながってるなと感じたられることです」としみじみ。一方の毛利衛は「宇宙から地球を実際に見て、全ての貴重な心も生物も全てここでしか生きられないというつながりがあるんだということ、40億年にもわたって生き物はつながってきてると実感した」と明かす。「明日にでもどうなるかといういろんなことを抱えてます。環境問題、人工知能、ゲノム、戦争、そういうものが全てつながって生きて乗り越えるというメッセージが、今回の舞台ですごく響いたんですね」と述懐。「原作ではたくさん込めたかったんですけど、なんせ科学者なので、多くの人にはなかなか伝わらなかったんですけど、この舞台だと、本当にたくさんの人に本当の意味をわかってもらえるということで、とにかく嬉しいの一言につきます」と舞台を絶賛した。さらに毛利衛は「『持続可能な』という言葉や、国連の『SDGs』という言葉が流行って、世界をあげてそちらの方に向かうんじゃないか。そういうメッセージがこの舞台にもあると思うので、世界中の人に見てもらえるといいかな。日本だけじゃないと思います」と賛辞を贈った。東京公演はサンシャイン劇場にて1月7日〜20日、愛知公演は岡崎市民会館にて2月1日〜2日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて2月7日〜2月11日。福岡公演は福岡市民会館2月15日〜16日。井俣太良ら少年社中の劇団員11名、諸星翔希、松村龍之介、山崎大輝、伊藤昌弘、鎌苅健太、赤澤燈、鈴木勝吾、小須田康人、田村颯大・永島叶和(Wキャスト)が出演する。
2020年01月07日俳優の矢崎広と生駒里奈が出演し、劇団「少年社中」主宰の毛利亘宏が脚色・演出を務める舞台『モマの火星探検記』の全出演者イメージビジュアル・特設HPが18日、公開された。同作は宇宙飛行士の毛利衛氏が書いた児童文学『モマの火星探検記』を舞台化。宇宙へ2度行った毛利衛氏ならではの生命観、地球観、宇宙観から、人類史上初めて火星に到達した主人公「モマ」が少年時代の自分に語りかけながら火星での冒険を振り返る物語となっている。その物語と、少年社中が過去に上演した、仲間とロケット作りをする少女「ユーリ」が宇宙を夢見る物語『ハイレゾ』をミックスし、新たな物語として2012年に初演、2017年7月に再演を行い、大好評にて幕を降ろした少年社中の代表作品の一つとなっている。公開されたイメージビジュアルは少年社中の考える「近未来の民族衣装(“フューチャーフォークロア”)」をコンセプトとして、モマとユーリ、2つの物語、それぞれの時間軸が交錯することを表現した。実はそう遠くない未来の話、その世界に暮らすキャラクターたちのイメージを、冬という季節とあわせ、少年社中ならではのビジュアルで展開したという。すでにキービジュアルで既出の宇宙飛行士・モマの矢崎、宇宙を夢見る少女・ユーリの生駒里奈を除く、井俣太良ら少年社中の劇団員11名、諸星翔希、松村龍之介、山崎大輝、伊藤昌弘、鎌苅健太、赤澤燈、鈴木勝吾、小須田康人ら豪華キャストのイメージビジュアルが初公開となった。 また田村颯大と永島叶和がWキャストにて出演が決定した。東京公演はサンシャイン劇場にて1月7日〜20日、愛知公演は岡崎市民会館にて2020年2月1日〜2日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて2月7日〜2月11日。福岡公演は福岡市民会館2月15日〜16日。
2019年11月18日ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」〜暁の調べ〜の公開ゲネプロが8日に東京・TOKYO DOME CITY HALLで行われ、松岡広大(うずまきナルト役)、佐藤流司(うちはサスケ役)、伊藤優衣(春野サクラ役)、輝馬(ペイン役)、良知真次(うちはイタチ役)が取材に応じた。同作は岸本斉史による人気コミック『NARUTO』の舞台化作品。落ちこぼれ忍者のうずまきナルト(松岡)が、道を違えてしまったうちはサスケ(佐藤)を助け出しに行く。2015年にシリーズ初演を迎え、今回の「〜暁の調べ〜」は2017年以来2年ぶりの再演となる。同作はすでに大阪公演を終えており、「東京初日、無事誰ひとり怪我なくここまでやってこれました。大阪公演もご好評いただいて戻ってこれるのは嬉しいので、緊張はしていますが、何よりも自分が楽しんで演じたいと思います」と意気込んだ松岡。佐藤は「今回再演と言いますが、いろいろ舞台装置や振り付け、アクションも一新されまして、全く新しい形でお届けできると思います」と自信を見せる。良知は「再演をやるまで自分の目標がありまして、ずっと『松岡くん』『佐藤くん』と呼んでたけど、『広大』『流司』と呼ぶって決めてたので、稽古場入った瞬間から流司のことは流司と。いつ広大のことを『広大』と呼ぼうかなと思ってたんですけど、一緒にご飯食べておいしいお酒を飲んだ時に、改めて広大と呼んで、いい感じで再演に挑めてます」と関係も深まった様子だった。見どころを聞かれた佐藤は、「喜怒哀楽の"喜"と"楽"がなく、怒哀の精神でやっていきますので、見れば見るほどサスケが悲しうかわいそうになる。初演よりもさらに感情移入しやすいようにアプローチしましたので、そういうところを見ていただければいいと思います」と表現する。良知は輝馬に「人のソロとったんだよ」と文句を言うと、輝馬は「いただきました。ありがとうございます」と苦笑。周囲から「初日からずっと言ってる」とつっこまれる。さらに稽古中のエピソードを聞かれた良知は「個人的にすごい残ってるのは、最初に歌稽古をみんなでやったときに歌い出したら、もう一人声が聞こえて、なんだろうと思ったら、(輝馬が)僕のソロを歌ってる」と振り返り、佐藤は「またその話してる!」とツッコミ。良知は「だって、聞いてなかったんだもん! たぶん一生僕は根に持ってる」と周囲を笑わせていた。また松岡は「(定本)楓馬くんが変わったキャラクター。不思議な性格でして、ふわふわしてて、コットンみたいな子なんです。やるときはやるし、新しく入って緊張してたと思うんですけど、マスコットみたいになってる。今はなじんでるんですけど、最初は違う物が見えてるような人だなと思いました。不思議な子です」とサイ役の定本について語る。伊藤は「大変だったと思いますよ、一人で違うとこから入って」とフォロー、良知は「誰よりも最初にセリフ覚えてたもんね。それのせいで大人組は焦ったんだよ。輝馬は対してセリフないのにさ」といじり、輝馬は「こらこらこら」と苦笑。佐藤は「ネタバレ」と指摘していた。東京公演はTOKYO DOME CITY HALLにて8日〜10日、天王洲 銀河劇場にて15日〜21日。中国公演は深セン保利劇院にて12月6日〜8日、上海 虹橋芸術センターにて12月14日〜22日。
2019年11月08日幕が開いたとたん、客席には大きな拍手が起きた。一気にステージに視線が注がれ、華やかな歌と踊りに劇場が包まれる。【チケット情報はこちら】11月3日(日)に明治座で音楽劇『ふるあめりかに袖はぬらさじ』が開幕した。あっと華やぐ幕開けののち、大地真央が演じるおしゃべりで、飲んべえで、お人好しな芸者の陽気な笑顔と、賑やかな登場人物達にたくさん笑わせられた。歌、三味線、踊りがふんだんに盛り込まれ、花魁たちの座敷芸など観ているだけで楽しいショータイムでは手拍子も沸き起こる。会見では、出演の大地と矢崎広が「堅いイメージがあるかもしれないけれど、そんなことありません」と言う。実際そのとおり、軽やかでコミカルで、けれどもしっかり人の哀れや悲しみや寂しさ、そして力強さの息づく芝居だった。演出をつとめる原田諒(宝塚歌劇団)は、ロバート・キャパやリンカーンなどを主人公にした社会派演目の評価が高い。今回も、どんどんと音楽が展開し、登場人物達の心が情熱的に盛り上がるような宝塚的演出もありながら、冷静に世の中の厳しさも描く。時は幕末。外国人の出入りする港町・横浜。開国と攘夷に揺れ動くなか、遊郭を舞台にたくましく生きる人々が登場する。恋あり、革命の志あり、ギャグもあり。有吉佐和子の名作をもとにした、軽やかで盛りだくさんのエンターテイメント音楽劇だ。2017年に初演され、半分ほどのキャストを変更しての再演となった。再び主演をつとめる大地は、軽快な笑いと歌、三味線の演奏など多彩な芸を披露。凛とした姿、どっしりと構えた佇まいのうえで、コメディとしての軽快さも見せ、今作の大きな器となる。美しい遊女・亀遊役の中島亜梨沙は、儚げだが意思の強い女性を演じ、作品の見えない芯となった。また、初参加の矢崎の柔らかくもまっすぐな歌声により、亀遊との恋が夢のごとく美しいものにする。その周囲で、佐藤B作、温水洋一、未沙のえるなどが親しみやすい生活感をつくり、ふたりの恋路の特別さを際立たせる。高い志を持つ尊皇攘夷志士らの熱も、物語を盛り上げる。音楽と笑いに溢れた舞台だが……必死に生きようとする彼らと、時代の大波を受け、ふと胸に詰まる思いがせり上がって涙がこぼれそうになる。けれども、袖はぬらさじ。どんなに雨が振っても日々は続くの。笑顔でたくましく生きる人間の生々しさに力をもらえた舞台だった。上演時間は、30分の休憩をふくむ3時間15分。11月27日(水)まで明治座にて上演中。チケットぴあにてチケット発売中。取材・文:河野桃子
2019年11月05日三代目 J SOUL BROTHERSの登坂広臣が29日、都内で行われた台湾の台北市政府観光局キャンペーン「知られざる台北の魅力」記者会見に出席した。台北観光大使を務めることになった登坂は「この度はこのような大役を務めさせていただくことになり、大変うれしく思っています」と笑顔を見せ、「これまで色んな形で台北に訪れました。台北に自分ができることを還元できればと思っています」と意欲を示した。台湾はこれまで4回ほど訪れたことがあるそうで、「初めて行った時は映画のプロモーションでした。活気がある街だなと改めて思いましたし、日本から近い場所なのに違う文化があったりして不思議な気持ちにもなりましたね」と台北の感想を。同キャンペーンのプロモーション映像の撮影で訪れた際は「温泉街に初めて行きました。温泉が湧き出ている場所とか景色も素晴らしくて、不思議な魅力があるところだなと感じましたね」としつつ、「時間がなくて温泉に入れなかったんです。次こそはゆっくりしたいと思います」と再訪を誓った。さらに、「台北はオシャレなカフェやルーフトップバーもあって、雰囲気がすごくあるところです。家族でも楽しめるし恋人同士でも楽しめる場所だと思うので、色んな方々行ってもらいたいですね」とアピールした。登坂にとっての台北は、ソロでライブを開催した思い出の地でもあるという。「日本に負けず劣らないすごい熱気で、初めて僕の音楽をライブで体験する方もいて、ステージに立った僕も不思議な感覚でした。日本では味わえない空気感を感じながらやらせてもらいました」と当時を振り返った。その際は家族も来たそうで、「ここぞとばかりに便乗してました(笑)。親孝行になればと思いましたね」と家族思いな一面も。また、次に台北を訪れる際、誰と行きたいか? という問いに「次はメンバーと行きたいですね。台北のファンの方も待ち望んでいると思いますし、ライブの時に次はみんなと良いエンターテイメントを持ってきますと約束をしたので、次はそういうものを果たしたいと思います」とグループとしての公演に意欲を見せていた。
2019年09月29日劇団「少年社中」主宰の毛利亘宏が脚色・演出を務める舞台『モマの火星探検記』のキャストが27日、明らかになった。同作は宇宙飛行士の毛利衛氏が書いた児童文学『モマの火星探検記』を舞台化。宇宙へ2度行った毛利衛氏ならではの生命観、地球観、宇宙観から、人類史上初めて火星に到達した主人公「モマ」が少年時代の自分に語りかけながら火星での冒険を振り返る物語となっている。その物語と、少年社中が過去に上演した、仲間とロケット作りをする少女「ユーリ」が宇宙を夢見る物語『ハイレゾ』をミックスし、新たな物語として2012年に初演、2017年7月に再演を行い、大好評にて幕を降ろした少年社中の代表作品の一つとなっている。今回は2020年1月・2月に新キャストにて上演。前回公演に引き続き、本作の2人の主人公、宇宙飛行士「モマ」は矢崎広、宇宙を夢見る少女「ユーリ」は生駒里奈が務め、すでに発表されている井俣太良をはじめとする少年社中の劇団員ら11名と、諸星翔希、松村龍之介、山崎大輝、伊藤昌弘、鎌苅健太、赤澤燈、鈴木勝吾、小須田康人ら豪華キャストが出演する。東京公演はサンシャイン劇場にて1月7日〜20日、愛知公演は岡崎市民会館にて2020年2月1日〜2日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて2月7日〜2月11日。福岡公演は福岡市民会館2月15日〜16日。○矢崎広 コメント『モマの火星探検記』に出会ってから、今も尚この作品に僕自身が勇気付けられています。そんな作品とまた再会できる事を嬉しく思いますし、またモマと皆とお客様と劇場空間を宇宙へ変えて、火星を目指し旅立てる事が今から楽しみでなりません。この作品のパワーを、令和になり、オリンピックイヤーの日本に、今を生きるあなたに、お届けしたい! そんな思いでいっぱいです。この熱い物語を是非劇場で体感してください。お待ちしております。###生駒里奈 コメント「やりたいって思ったことをやればいいんだ」“おじさん”からその言葉を貰ったのは、私が20歳の時。それは私に沢山の可能性をくれました。夢を見よう。そのやりたい夢をやってみよう。純粋に突き進んでいった最初の一歩でした。いつかまたユーリに会えますように。。とずっと願っていました。『モマの火星探検記』との再会がすごく嬉しいです。あの時とまた違う景色が見れるように。一生懸命務めます。劇場でお待ちしております。
2019年09月27日