株式会社 松栄堂(本社:京都市中京区)が運営する、香りを知る・学ぶ・楽しむをコンセプトとした香りの小さな博物館「薫習館(くんじゅうかん)」が、2023年7月11日で開設5周年を迎えました。薫習館URL: 香りを体感!薫習館「かおりBOX」■「薫習館(くんじゅうかん)」について“知る・学ぶ・楽しむ 香りの世界へ”日本の香りの素晴らしさをお伝えするため、また、日本の香り文化の情報発信拠点として2018年7月11日に開設いたしました。開設以来、様々な香りにまつわる展示を行なっており、現在では年間来場者数10万人以上を数えるほどになりました。展示スペースKoh-labo「香りのさんぽ」では、天井から吊り下がっている箱に入って様々な香りを体感できる「かおりBOX」や、お線香の製造工程のミニチュアの展示に加え、お香のガチャガチャ「薫ガチャ」も好評です。原料の香りに触れる「香りの柱」■夏の特別展「はじめてお香をつかうなら×KOLON」夏の特別展「はじめてお香をつかうなら×KOLON」を2023年8月16日(水)まで開催しています。今回は、お香の原料やお香の種類について、ビー玉を転がしながらお香のことを知ることができる「KOLON」が登場します。お香にはスティック型や渦巻型、コーン型など様々な種類があり、形状によって香りの広がり方に特徴がありますので、ご自身のお好みにあった形状を探してみてください。場所 香老舗 松栄堂 薫習館1F 松吟ロビー会期 2023年7月8日(土)~8月16日(水)時間 10:00~17:00入館料 無料イベントURL 夏の特別展「はじめてお香をつかうなら×KOLON」_01夏の特別展「はじめてお香をつかうなら×KOLON」_02■来館者プレゼント「薫習館限定デザイン オリジナル文香」薫習館開設5周年を記念し、日頃の感謝を込めて、薫習館へご来館いただいた皆様に「薫習館限定デザイン オリジナル文香」をプレゼントしています。ご来館の思い出とともにぜひお持ち帰りください。※数量限定のため、なくなり次第配布終了■薫習館場所 京都府京都市中京区烏丸通二条上ル東側時間 10:00~17:00(不定休)URL 3Dで薫習館をバーチャル体験 【会社概要】商号 : 株式会社 松栄堂設立 : 1942年5月(創業宝永年間)所在地: 京都府京都市中京区烏丸通二条上ル東側代表 : 代表取締役社長 畑 正高URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月19日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「習近平政権3期目」です。独裁体制の続く中国。白紙運動で流れは変わるのか。10月23日に中国で習近平政権の3期目が始まりました。中国の政治は、毛沢東後は、共産党幹部たちが複数人で協議をし、最終的に皆で合意をして決める仕組みでした。しかし、習近平政権になってからは、集団指導体制ではなく習近平指導体制に変わっていきました。国家主席の任期も憲法で2期10年までとされていましたが、2018年にその期限は撤廃されました。習近平国家主席は、国民からの支持を集めるために、汚職の摘発に力を入れました。不動産業の大手・中国恒大集団が経営危機に陥っても、取引に不透明なところがあるとして、国は救済しませんでした。急成長したアリババに対しては、いきなりトップを呼び出し叱りつけておとなしくさせました。習近平体制になってからは、中国の躍進は目覚ましく、経済成長を背景に強い支持と強権を集めていきました。自らの政治基盤を固め、執行部のなかでも異を唱える人たちを要職からはずし、習主席のゼロコロナ政策を支えてきた人たちが党最高指導部のナンバー2やナンバー5に起用されています。中国が目指しているのは一帯一路構想をさらにアップデートし、中国を中心とした世界の経済基盤を広げていくことです。また、「一つの中国」を掲げているので、台湾への侵攻は5年以内にあるだろうといわれています。ただ、中国からしてみれば台湾は自分たちの領土であり、日本やアメリカも台湾を独立国と認めてはいないため、内政に口を出すのは難しく、全面戦争になる可能性は少ないと思います。そんななか、11月24日に新疆ウイグル自治区の高層住宅で火災が起き、10人が死亡。ゼロコロナ政策のせいで救助が遅れたとし、「自由を返せ」とゼロコロナ政策、さらには共産党、習近平体制に対する抗議のデモ「白紙運動」が各地で起きています。言論統制にかからぬよう、スローガンを書かずにA4の紙を掲げて抗議の声を上げています。中国で政権批判をすれば身に危険も及びます。天安門事件以来の出来事ともいわれ、それだけ市民の不満が膨れあがっていることを表しています。東京でも新宿で抗議の集会が開かれました。今後に注目したいと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~)が放送中。※『anan』2022年12月28日‐2023年1月4日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2022年12月26日台湾スイーツブランド「食習 冰果室」が全国初登場。大阪・あべのハルカス近鉄本店内の台湾発セレクトショップ・神農生活のレストラン「食習」にて、2022年3月2日(水)より提供される。台湾スイーツ「食習 冰果室」あべのハルカスに初登場台湾発のセレクトショップ・新農生活のレストラン「食習」にて新たに提供がスタートする台湾スイーツブランド「食習 冰果室」。台湾で定番の伝統スイーツから新しい“進化系”スイーツまで、見た目も楽しい豊富な台湾スイーツを展開する。注目は“ゴロじゅわ”台湾パフェ中でも注目はボリューム満点の“台湾パフェ”。ゴロゴロ果実とジュワっと溢れる果汁、豆花、杏仁アイスなどを一度に楽しむことが出来る“進化系”台湾スイーツだ。提供開始時は苺とマンゴーの2種を用意。苺は春の季節限定のメニューとなる。定番台湾スイーツやせいろ入り豆花セットもまた、まるでビールのような見た目の台湾スイーツ「ローゼル杏仁ゼリー」「愛玉子杏仁ゼリー」なども見逃せないメニュー。そのほか「いちご豆花」「マンゴー豆花」といった定番の台湾スイーツもラインナップする。さらに、「食習 冰果室」でしか味わえない、せいろ入りの豆花セットや、スイーツとの相性抜群な阿里山産コーヒーなども用意。台湾旅行気分に浸れる特別なスイーツを是非一度味わってみて。詳細台湾スイーツ「食習 冰果室」提供開始日:2022年3月2日(水)提供時間:11:00~20:00提供店舗:あべのハルカス近鉄本店 タワー館10階「新農生活」住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43<メニュー例>いちごパフェ 1,650円、マンゴーパフェ 1,300円、いちご豆花 1,100円、マンゴー豆花 1,000円、ローゼル杏仁ゼリー 660円、愛玉子杏仁ゼリー 660円、食べ比べフルーツ豆花 2,000円、阿里山コーヒー 780円
2022年03月03日「菅義偉首相や東京都の小池百合子知事を含め、オールジャパンで対応すれば何とか開催できると思う」「日本だけではなく、世界が夢や希望が持てる、そういう大会にしていきたい」5月3日放送の『BSフジLIVE プライムニュース』で、こう発言したのは安倍晋三前首相(66)。番組冒頭では第2次安倍政権を振り返って、「自分がやりたいことをどんどん展開していくことではなくて、国民が何をまず望んでいるのかを考えながら戦略的に優先順位を決めた」と“強み”を自ら分析していた。残すところ80日と迫ってきた東京五輪。13年9月のIOC総会で演説をするなど、安倍前首相は積極的に五輪招致に携わってきた。招致に成功するも、昨年3月に安倍氏がIOCのバッハ会長と合意したことで五輪は1年延期。各紙によると、安倍氏が電話会談で1年延期の提案を伝え、「遅くても21年の夏までに」と強調したという。昨年11月には五輪の普及や発展に貢献したとして、IOCから功労章「オリンピック・オーダー」が贈られた安倍氏。その際に、「東京大会はどんなに打ちひしがれても何度でもまた立ち上がる、人間の気高さをたたえる大会になる」とコメントしていた。しかし、その約2カ月後の今年1月には、2度目となる緊急事態宣言が発出される事態に。さらに現在は3度目となる宣言が発出され、複数の変異株による感染拡大や医療逼迫が深刻化している。国内では「五輪は延期・中止すべき」といった声が広がっており、海外からも警鐘が鳴らされている。イギリスのタイムズ紙は3月に、「中止する時が来た」「開催は世界へのリスクだ」と主張。アメリカのサンフランシスコ・クロニクル紙も5月3日に、「五輪は開催されるべきではない」と訴えている。■思い返される「布マスク2枚」や「うちで踊ろう」このような状況で国民が“オールジャパン”になれるほど、首相時代の安倍氏はコロナ対策を実施してきただろうか。「安倍氏は大規模イベントの自粛を真っ先に要請しながらも、水際対策の強化には慎重でした。昨年4月に中国の習近平国家主席の国賓来日を控えていたことから、入国制限の判断を躊躇していたといいます。実際に習氏の来日延期が発表された直後に、ようやく方策を打ち出しました。また安倍氏は“肝煎り政策”として、全戸向けで260億円、介護施設などに向けたもので247億円もの税金を使った布マスクを配布。不織布マスクに比べてフィルター効果が薄いと指摘され、さらには検品のため配布が遅延するなど混乱を招きました。他にも、星野源さん(40)の『うちで踊ろう』の動画に合わせてくつろぐ姿を公開。補償もなく自粛を求められる国民から非難が殺到し、逆効果の結果となりました」(全国紙記者)昨年4月、国会で五輪開催を「人類がコロナに打ち勝った証」と熱弁していた安倍氏。収束しないまま退陣したにも関わらず、意欲を示す姿勢に批判が殺到している。《すげえな。これだけ感染が拡大してるのに、一時の当事者だったこいつがこの発言。レベル高すぎて絶句やわ》《よくもまぁ、他人事みたいにおっしゃいますなぁ》《日本だけでなく世界が失望し、多くの国民が開催に反対する中でオールジャパンなど不可能。根性論で「何とか開催できる」状況ではない》
2021年05月04日「国民のみなさんの命と暮らしを守るため、先手、先手で対応するために、全世界から外国人の新規入国者の停止を発表させていただきました」12月28日、首相官邸で記者団の取材にそう語ったのは菅義偉首相(72)だ。この日に始まった“新規入国者”の受け入れ停止。菅首相は“先手、先手”の対応だったと胸を張るが、ツイッター上では失笑する人が続出。《どこが先手だよ?後手後手やろがい!》《えっ、ようやく……後手後手の言い間違いですよね?》12月13日に英国で見つかった新型コロナウイルスの変異種が「最大で1.7倍の感染力」を持つ可能性をジョンソン首相が発表したのは19日のことだった。それから1週間以上経って、ようやく入国制限が行われたが、すでに日本国内でも変異種の感染者が見つかっており、今後日本で蔓延する恐れはある。また、中国や韓国など11カ国・地域とのビジネス往来などの枠組みによる入国は引き続き認められる。韓国でも変異種は見つかっており、日本での封じ込めに成功したとしても、国外からの流入の懸念が消えることはない。国民民主党の玉木雄一郎代表(51)は政府の方針にツイッターでこう疑問を呈した。《「中国や韓国など11の国と地域で実施しているビジネス関係者の往来は引き続き認められます」なぜこんな中途半端なことをするのか。現在、中国や韓国などの「レベル2」の国や地域から入国する無症状者には検査さえ行われない。少なくとも検査をすべきだ。政府に確認したい。》さらにツイッター上ではこんな指摘も。《いつも、ギリギリで、本当にヤバくなってからしか動かない。いまだにインバウンドや五輪に執着しているから、また対応が遅れているんじゃないですか?》3月5日、中国の習近平国家主席の来日延期が決まった日に、中国からの入国制限強化が発表された。また、3月24日に東京五輪の延期が発表されたが、安倍政権のコロナ対応の初動の遅れは、五輪の開催にこだわっていたためだとみる向きもある。就任会見で、「安倍政権の取り組みを継承して進めていくのが私の使命」とまで語った菅首相。こんな部分は継承してほしくないが……。
2020年12月28日12月9日に皇后となられて2度目、57歳のお誕生日をお迎えの雅子さま。残念なことに皇后としての2年目は、コロナ禍の拡大でご公務が極めて少ない一年となり、国民に優しく接してくださる雅子さまのお姿を拝見できず寂しい思いをされた方も多いだろう。それでも11月8日の「立皇嗣の礼」では、天皇皇后両陛下に「立皇嗣宣明の儀」を終えた秋篠宮さまが挨拶される「朝見の儀」において、雅子さまと紀子さまがティアラにローブデコルテの盛装でお出ましになったときの輝きは、不安な時代にあって国民の心に華を感じさせてくれるシーンだった。私たちに夢を与えてくれる、雅子さまのロングドレスの盛装を一緒に振り返りたい。【93年6月ご成婚】森英恵さんがデザインしたご成婚の日のローブデコルテ。生地は最上級のシルクで、京都の龍村美術織物が織り上げた明輝瑞鳥錦。光沢の美しい絹糸で鳳凰と龍の地紋を浮かび上がらせる銀から金のグラデーションが美しい。ご成婚パレードのお車に乗られるときには襟元に花弁をあしらったジャケットをお召しになり、美智子さまから贈られたティアラを輝かせドレスと共布のバッグを手にされていた。【93年6月宮中饗宴の儀】オレンジがかったシャンパンゴールドのシルクのロングドレス。ご成婚を祝う昼の宮中饗宴の儀には肌の露出を抑えたローブモンタント姿で。スタンドカラーに膨らんだ袖、左のウエストに大きなリボンを飾り、スカートにかけて大きなドレープがデザインされている若々しい新妻の装い。【94年11月バーレーン】ご成婚後、天皇陛下と初めてお出かけになった海外ご公務で中東4カ国を歴訪。バーレーンの王宮でお召しになったのは、フロントに金糸で流水のような模様をあしらった真っ赤なロングドレス。中東の風習を考慮して首回りを詰めて長袖にされ肌の露出を抑えている。バッグと靴は金と銀で統一、ゴージャスさを演出されていた。【95年1月ヨルダン】2度目の中東ご訪問。ナドワ宮殿で催されたヨルダン国王主催の晩餐会での装いは、イスラム圏の女性の衣装・アバヤで使う長い布を感じさせるような、上質なシルクの布を右肩から裾にかけて用いられている。左上半身には花をあしらったレース素材でとてもエレガントな一面をお見せに。アシンメトリーなロングドレスは肌の露出を抑えながらも女性的な装いになっている。【13年4月オランダ国王即位式】アムステルダムで行われたオランダのアレクサンダー国王の即位式。久しぶりの海外ご公務に出席された雅子さまは、スタンドカラーからスカートの裾まで、日本のシルクの美しさが際立つローブモンタント姿。地紋には可憐な花々が描かれていて、お帽子から足元まで統一された姿にシンプルな日本的美意識が醸し出されていた。【15年7月トンガ国王戴冠式】南太平洋のトンガ王国の国王トゥポウ6世の戴冠式へ。雅子さまは胸元に金糸を使ったベージュのロングドレスでご列席。花びらを思わせるようなスタンドカラーから胸元に施したレースが美しく、パールの控えめなアクセサリー使いをされながらも豪華なバッグを持ちアクセントにされていた。【17年4月スペイン国王来日、宮中晩餐会】スペインのフェリペ国王夫妻の来日を歓迎する宮中晩餐会。雅子さまは四角く開いた胸元のラインと少し長めの袖口にデザインを施した爽やかな淡いブルーのローブデコルテ姿でご臨席。豪華なティアラとネックレスが際立つように開いた首回りの美しく見えるドレス。【19年5月即位後朝見の儀へ】皇后となられ初のドレス姿。第一ティアラとネックレスをおつけになるにふさわしい、最上級のシルクで作られたシルエットのたいへんに美しいローブデコルテ。2連にされたネックレスに合わせたハート形の首回りに少し長めの半袖で、華美に肌を露出されずミセスらしい装いになっている。【19年5月トランプ大統領夫妻来日、宮中晩餐会】令和初の国賓、トランプ大統領とメラニア夫人をもてなす宮中晩餐会での装い。皇后として初めての晩餐会で、雅子さまはバラ模様のシャンティレースのジャケットに、体のラインに沿ったロングドレスで華やかな大人の女性の装いをなさっていた。珍しく金を基調にされたアクセサリー使いを。【20年11月祝賀御列の儀】祝賀御列の儀に出発される両陛下。雅子さまは即位の礼の際のローブデコルテに、フロントに縁取りの三つ編みと淡いゴールドの花びらを飾ったボレロ風ジャケットをお召しに。第一ティアラとネックレスをおつけになり、全体のシルエットから皇后らしい貴賓が感じられる。当初の予定では、イギリスへ訪問されたり、習近平国家主席を国賓としてもてなされたりするはずだった2020年。来年こそは、再び雅子さまの華やかなドレス姿を拝見できることを期待したい――。
2020年12月09日「日本、中国批判声明に参加拒否 香港安全法巡り、欧米は失望も」いま、6月7日に共同通信が配信したこんなニュースが波紋を呼んでいる。香港での反政府活動をより強く取り締まれるようにする「国家安全法制」の導入を巡り、中国を厳しく批判する共同声明を米国、英国、オーストラリア、カナダの4カ国が5月28日に発表した。共同通信の報道によると、じつは日本政府もこの共同声明への参加を打診されていたにも関わらず、参加を拒否したという。同ニュースは、米国など関係国から日本に「失望の声が出ている」ことを伝えたほか、参加を拒否した理由を「習近平国家主席の国賓訪日実現に向け、中国を過度に刺激するのを回避する狙いがあるとみられる」と分析している。この報道に、ツイッター上では有名人を含む多くの人が反応した。サッカー元日本代表の本田圭佑選手(33)はこう怒りを表明。《中国批判声明に日本は参加拒否って何してるん!香港の民主化を犠牲にしてまで拒否する理由を聞くまで納得できひん。》格闘家の高田延彦氏(58)はこう反応した。《驚いたね!中国の香港への仕打ちに日本は「いいね」するのか!賛成票と同じだぜ!》一方、火消しに走ったのは自由民主党の議員たちだ。自民党の長尾たかし衆議院議員(57)はツイッターで《誤報の可能性が非常に高い》としたうえで、《「米国や英国などの共同声明に日本政府も参加を打診された」という事実はない、ようです》と参加への打診があったこと自体を否定。片山さつき参議院議員(61)はこうツイートした。《たった今外務次官と話しましたが、G7で香港問題につき中国大使を呼んで抗議したのは日本だけ!外相も官房長官も明確に発言!その声明には独仏も参加しておらず、突然言われても、というだけの話だそう》外務次官に直接確認したという片山氏は、長尾氏とは違って、《突然言われ》と参加の打診があった旨は認めているようにみえる。ちなみに、欧州連合(EU)は5月29日に香港問題について中国政府を非難する声明を出しており、独仏はEUの一員としてこちらの声明に参加している。《共同通信のフェイクで確定》《誤報というより、虚偽記事です。》自民党議員などの一連のツイートを受け、政権支持層からは共同通信の報道を“誤報”と決めつけるような声が挙がったのだが……。6月8日の定例記者会見で、菅義偉官房長官(71)は、「共同声明への参加の打診があったのか、拒否をしたのか」と事実関係を問われ、こう答えた。「我が国は関係国にさきがけて、直ちに私および外務大臣から『深い憂慮』を表明するとともに、秋葉外務次官が孔鉉佑駐日中国大使を招致し、こうした我が国の立場を直接明確に申し入れを行っています」さらに、国際社会に日本の立場は明確に発信しているとしたうえで、「米国や英国をはじめとする関係国は我が国のこのような対応を評価しており、失望の声が伝えられるという事実はまったくありません」と主張した。だが、「打診の有無」「拒否したか否か」については、「外交上のやりとりについてひとつひとつお答えすることは差し控えます」とまったく答えなかった。菅官房長官の会見を受けて、政権支持層を中心としたアカウントが《共同のフェイク確定》《共同は謝罪と訂正をするべき》とツイッター上で盛り上がり始めたが、《論点をずらして誤魔化してたけど、「英米加豪の声明に日本も打診されたが断った」という共同の記事を否定したわけじゃない》《これなにがフェイクなの?参加拒否してなかったなんて菅さん一言も言ってないよね》と冷静な指摘も多かった。確かにこのような打診が一切ない場合、これまでの会見の例から見ても菅官房長官は「ご指摘のような事実はない」などと否定する可能性が高い。ちなみに、日本が香港問題について示したのは「深い憂慮」という立場。「憂慮」とは「深く心配すること」といったような意味だ。日本政府は香港の“一国二制度”の重要性については言及しているものの、米英などの共同声明のように「香港の人たちの自由」が奪われることに懸念を示したり、今回の法律が「一国二制度を定めた英中共同宣言に違反する」ことについての言及などはしてこなかった。一部の自民党の関係者からは、「日本はすでに“独自の声明”を出しているので共同声明への参加は不要」といった意見も散見されるが、“深い憂慮”と米英などの共同声明を同一視したら、それこそ各国の失望を買うことになるだろう。共同声明への参加の打診について否定しなかった菅官房長官。共同通信の報道で唯一否定をしたのが、関係国から「日本の対応に失望の声が出ている」という部分だけだが、「失望の声」がまだ届いていない可能性もあり、共同通信の報道を“フェイク”と断ずるには相当の飛躍が必要になりそうだ。
2020年06月08日1月16日の「初感染者」発表から、100日が経った新型コロナウイルスとの闘い。はたして、指揮官を務める安倍晋三首相の判断は適切だったのか?安倍首相の「コロナ対策」を識者が斬るーー。【初期対策】経済優先で遅れた入国制限日本で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されたのは1月15日のこと。翌16日に発表され、この日から新型コロナウイルスとの長い闘いが始まった。当初、安倍首相は楽観的だった。中国で感染が急速に拡大していた1月24日には、中国人観光客の来日を呼びかけるメッセージを公開している。入国制限を始めたのは2月1日になってから。それも湖北省に限ってのものだった。安倍政権が掲げる“2020年の訪日観光客4,000万人”の目標にとって、外国人観光客の3分の1を占める中国人観光客は生命線だ。政治評論家の有馬晴海さんは語る。「『中国からの観光客の減少を恐れたから』という指摘もあります。私が取材したところでは、中国全土からの入国を止めてしまうことで、製造業が必要とする部品を輸入できなくなることを危惧していたようです。つまり、感染拡大を防ぐことよりも経済を優先させたということです」中国全土からの入国制限を開始したのは3月9日になってから。習近平国家主席の来日延期が決まった直後だった。コロナとの闘いが始まって100日。識者の評価は辛辣だが、闘いの終わりはまだまだ見えていない。これからの100日も厳しく見守ろう。「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載
2020年05月04日4月に予定されていた中国の習近平国家主席の来日が、延期される見通しとなった。日中両政府は3月上旬のうちに延期を正式に発表する方向で検討を進めているという。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらぬなか、来日に向けた環境が整っていないと、両国政府が判断したとみられる。習氏は’09年12月に来日した際には上皇陛下(当時の天皇陛下)と会見している。「宮内庁は天皇陛下との会見について”1カ月ルール”を要請しています。しかし、このときは中国政府の正式な申請が遅れ、来日まで1カ月を切っての申請となったため、特例での対応となり物議を醸しました」(皇室担当記者)今回の来日は、昨年6月に安倍首相が「来年の桜の咲くころ、習氏を国賓として日本にお迎えし、日中関係を次の高みに引き上げたい」と直接呼びかけたものだった。「習氏は国賓としての来日となるため、天皇皇后両陛下を中心とする歓迎行事が開かれる予定でした。また、天皇陛下は習氏と初めて会見される予定となっており、雅子さまが同席される可能性もありました。しかし、来日は東京五輪後の秋以降に延期となる見込みです」(前出・皇室担当記者)天皇誕生日の一般参賀が取りやめになったことをはじめ、皇室関連行事の中止も相次いでいる。天皇陛下は天皇誕生日に際しての記者会見で《感染の拡大ができるだけ早期に収まることを願っております》と、新型コロナウイルスの影響を憂慮されていた。4月19日に予定されている秋篠宮さまの「立皇嗣の礼」と関連行事についても、政府は一部縮小を検討しているという。新型コロナウイルスの感染拡大は、国際親善を含めた皇室のご活動にもしばらく影響を与えそうだ。
2020年03月03日東京・歌舞伎座の2月公演は、「十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善」として、昼の部に名作義太夫狂言『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』から「加茂堤の段」「筆法伝授の段」「道明寺の段」を、夜の部には『八陣守護城(はちじんしゅごのほんじょう)』『羽衣』『人情噺文七元結』『道行故郷の初雪』を上演する。『菅原伝授手習鑑」は“学問の神様”としても親しまれる菅原道真を描いた壮大な歴史絵巻で、菅原道真(菅丞相=かんしょうじょう)の大宰府流罪に至る悲劇と、三つ子の舎人(梅王丸・松王丸・桜丸)など、道真失脚に巻き込まれる周囲の人々の運命を緻密に描き出す、人気の大長編。「車引の段」「寺子屋の段」などは頻繁に上演されるが、菅丞相が登場する段には特別の空気が漂う。菅丞相の名演が神品と称えられた十三世は、「天神様」と崇められる菅原道真を演じる心構えとして、日々身を清め、口にするものにも気をつけて臨んだという。今回菅丞相を演じる当代仁左衛門も、同じく潔斎を欠かさない。高貴な中にも己の道筋を決して曲げない菅丞相の、覚悟やストイックさが滲み出る「筆法伝授」、一転、親族への秘めた愛情が奇跡を起こす「道明寺」。菅丞相を今演じられるのは彼以外考えられないと評される、気品溢れた至芸を堪能したい。「道明寺」では仁左衛門・孝太郎・千之助の親子孫三代共演も話題。難役として知られる菅丞相の叔母・覚寿は坂東玉三郎が演じる。夜の部『八陣守護城』は、十三世が90歳で正清を勤めたゆかりの舞台。猛将で知られる加藤清正が、徳川家康からの毒酒をそれと知りつつ煽り、死の間際まで豊臣家を守護した逸話を題材としており、正清の風格が場を支配する。勤めるのは十三世の長男・片岡我當。『道行故郷の初雪』は、大和(奈良)の新口村を目指す梅川と忠兵衛の逃避行。追われる身の哀れを美しく表現し、艶のある清元の調べに乗せて描く。梅川は、十三世の次男・片岡秀太郎が演じる。上方歌舞伎を愛し、その復活と人気底上げのために尽力した十三世片岡仁左衛門の追善にふさわしい、心に迫る舞踊のひと幕となるだろう。他に『羽衣』は坂東玉三郎、『文七元結』は尾上菊五郎の主演で贈る。2月2日(日)から26日(水)まで。文:仲野マリ
2020年01月31日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「民主主義の歪(ひず)み」です。歪みが生まれたもとにあるのは、果てなき欲望。香港をはじめ、世界中で政府に抗議をするデモが行われています。フランスの黄色いベスト運動は1年以上続いていますし、南米チリでは地下鉄の値上げを発端に、抗議運動が暴徒化しました。昨年、ベルリンの壁崩壊から30年がたちましたが、せっかく自由を得たというのに、旧東欧諸国には民主主義を否定する声も上がっています。なぜ、民主主義にこのような歪みが生じてしまったのか。理由のひとつには、グローバル化により、世界における経済の回る速度がものすごく速くなったことが挙げられるでしょう。ベルリンの壁崩壊のころに比べ、金融の仕組みも変わり、インターネットを使ったサービス、流通網が世界に広がりました。人も情報もお金もスピードを増して行き交います。そんななか、多くの民の意見をぶつけあいながら物事を地道に進めていく民主主義は、決定までに時間がかかる。それよりも強い決断力を持つ国家元首の存在が、国民生活の向上には必要だという空気を生み、アメリカンファーストのトランプ大統領や、EUからの離脱を目指す英国のボリス・ジョンソン首相が生まれ、中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領が盤石の体制を築きました。しかし、それはあくまで経済発展を基準にした価値観です。独裁的なトップのスピーディな決定により、開発のために個人の土地が強制的に奪われるようなことが、カンボジアやアフリカや南米で起きています。個人の尊厳に価値を置いて世界を見渡せば、個人が国家に弾圧されている状態。それは、民主主義が欲望に耐えられなかった結果なのだと思います。賃金格差が広がり、教育格差が固定されてしまうと、階層社会の下層に追いやられてしまった人は、這い上がることができなくなります。生活の安定を求めて共産主義的なものを求める貧困層と、資本を持ち、大きな力で帝国を築こうとする国家主義がぶつかりあう。これは、第一次世界大戦、第二次世界大戦の始まるころの構図とよく似ているのです。いま個人に最も必要なのは、自分の尊厳を維持できるかどうか。「仕方がない」と魂を売らずに、誇りを持って自分を大切にしてほしいなと思います。ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。映画『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)が3月7日公開。※『anan』2020年1月22日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月15日車から降りたマクロン仏大統領が、笑顔で天皇皇后両陛下のもとに歩み寄る。陛下と固い握手を交わしたあと、さらに雅子さまの右手を両手で包み込んだマクロン大統領。30秒もの、長い握手だった。6月27日、両陛下はG20大阪サミットのために来日したマクロン大統領夫妻と皇居で会見。続いて宮殿で昼食会が催された。「昨年10月には天皇陛下がフランスを訪問されましたが、雅子さまはご体調が万全ではなく、訪問を断念されました。マクロン大統領も、皇后となられた雅子さまにお会いすることを心待ちにされていたのでしょう」(宮内庁関係者)この日、雅子さまの“おもてなし”が光る場面があったという。「雅子さまは今回もほとんど通訳に頼ることはなく、昼食会ではマクロン大統領と英語で会話されました。その一方で、ブリジット夫人とは英語とフランス語を交えて話されていたのです。実はブリジット夫人はあまり英語が流暢ではありません。雅子さまはお相手が話しやすいように、言語を使い分けされていたのです」(皇室担当記者)7月1日にはトルコのエルドアン大統領とも会見され、G20で各国首脳が集まる中、存在感を発揮されていた天皇皇后両陛下。11月下旬にはローマ法王が訪日し、さらに来春には中国の習近平国家主席が国賓として招かれる見通し。いずれも両陛下と会見することになる見込みだ。宮内庁関係者が言う。「御代替わりを機に、天皇皇后両陛下のもとに世界のリーダーから会見のオファーが殺到している状況です。とりわけ海外の政府関係者は、雅子さまの人気に関心を示しているようです」5月、国賓として訪日したトランプ米大統領をもてなした雅子さま。『ニューヨーク・タイムズ』は、「雅子皇后はスター」と絶賛した。海外王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんは、雅子さまが脚光を浴びる一因に、皇太子妃時代の苦難への共感があると語る。「15年以上にわたり雅子さまが療養されていたことは、海外でも知られています。ハーバードやオックスフォードに留学され、外交官として活躍したキャリアウーマンが、皇太子妃となってから思うように活躍できなかったことに、海外メディアは非常に同情的なのです」それゆえに今、皇后になられていきいきとされた雅子さまに大きな注目が集まっているというのだ。「マクロン大統領と通訳を介さずに会話し、笑い合う雅子さまのお姿は、“時代が変わった”と実感させるものでした。今後来日する各国の首脳たちも、その光景を目にする相手国の国民も、同じように感じることでしょう」(多賀さん)再び輝いた雅子さまの笑顔が、日本と世界の懸け橋になる――。
2019年07月04日いま、米国と中国が、貿易関税を巡る“制裁”&“報復”合戦で火花を散らしている。そもそもの発端は、3月1日、米国が鉄鋼、アルミニウムに高関税をかけると発表したことに始まるーー。 3月23日、実際に米国が関税を引き上げると、すぐに中国が“報復措置”を発表。4月2日に、フルーツ類や豚肉などの128品目、30億ドル(約3,200億円)相当の米国からの輸入品の関税が引き上げられた。 翌3日、今度は米国が中国の知的財産権侵害に対する“制裁措置”として、500億ドル(約5兆3,000億円)相当の中国製品(情報・通信機器、ハイテク製品など)、1,333品目に25%の追加関税をかけると発表した。すぐさま中国も、同額の追加関税を米国製品に課すと対抗を宣言。 これに激怒したトランプ大統領は、中国製品に対して、さらに1,000億ドル(約10兆7,000億円)規模の追加関税を検討すると発表した。米国がすべて実施すれば、計1500億ドル。中国からの総輸入額(約5,000億ドル)の3割強となる。 トランプ大統領と習近平国家主席という2人の“独裁者”の意地の張り合いで、いつ米中貿易戦争が勃発してもおかしくない状況になった。 「私の試算では、仮に米国と中国2国間すべての貿易に関税10%が上乗せされた場合、日本のGDPは1.4%押し下げられます。これが米中貿易戦争で考えられる最悪のシナリオです」 米中が“開戦”すれば、日本の家計を直撃すると警鐘を鳴らすのは、第一生命経済研究所・首席エコノミストの永濱利廣さん。 すでにマーケットにも影響が出ている。中国への輸出減を見越して、米国内の大豆や豚肉などの価格はジワジワと下がってきている。今後、米中貿易戦争が本格化した場合、私たちの生活にどのような影響を与えるのか。 「まず、国内の食品価格が下がります。米国産の大豆が下がれば、調味料を含む大豆製品全体の値段が下がります。また、大豆は家畜の餌なので、肉類や、乳製品の価格も下がります。そして大豆の代替品である小麦、とうもろこしなどの穀物全体も下落、それを材料とするパンやお菓子類の価格も下がるでしょう。一見、家計にはいいことにも思えますが、じつはそれ以上に給与が下がり、収入が減ってしまいます」(永濱さん) 永濱さんによると、世界経済が悪くなるという観測によって、円高株安が進むという。そうなればグローバル企業は軒並み影響を受けるのだ。 3月に内閣府が発表した『企業行動に関するアンケート調査』によると、輸出をおこなう企業が採算の取れる為替レートは1ドル=100.6円(実数値平均)。円高が進み100円を割った場合、利益が出ない計算となる。 そうなれば会社の株価も下がり、従業員の給与カット、リストラも含めた人件費の削減が起きる可能性も出てくる。 さらに貿易戦争が激化した場合、「日本にも流れ弾が飛んでくる」と予想するのは、家計の見直し相談センター相談員で、ファイナンシャルプランナーの藤川太さん。 「流れ弾とは、米国が要求してくる市場開放です。中国に輸出できなくなった牛肉や豚肉、農産物などの食料品を、“関税なしで大量に輸入しろ”と、これまで以上の市場開放を迫ってくる可能性も。そうなれば、食の安全性がどこまで保たれるか。そういう問題も出てくるかもしれません」 過去に起きたBSE感染牛や遺伝子組み換え作物の問題の再燃が懸念される。また、国内の畜産、農業といった生産業者も大きなダメージを受ける。 日本は中国と同様に、対米貿易の黒字国。米中貿易戦争は決して対岸の火事ではなく、“次は日本だよ”という、米国からのサインでもあるのだ。
2018年04月20日「米国と中国による貿易戦争が始まれば、日本は大きな影響を受けます。最悪のケースを想定した場合、サラリーマンのボーナスが3〜4%下がることが予想されます。またリストラや、給与カットなど、家計への影響も大きいでしょう」 米中が“開戦”すれば、日本の家計を直撃すると警鐘を鳴らすのは、第一生命経済研究所・首席エコノミストの永濱利廣さん。 いま、米国と中国が、貿易関税を巡る“制裁”&“報復”合戦で火花を散らしている。そもそもの発端は、3月1日、米国が鉄鋼、アルミニウムに高関税をかけると発表したことに始まるーー。 3月23日、実際に米国が関税を引き上げると、すぐに中国が“報復措置”を発表。4月2日に、フルーツ類や豚肉などの128品目、30億ドル(約3,200億円)相当の米国からの輸入品の関税が引き上げられた。 翌3日、今度は米国が中国の知的財産権侵害に対する“制裁措置”として、500億ドル(約5兆3,000億円)相当の中国製品(情報・通信機器、ハイテク製品など)、1,333品目に25%の追加関税をかけると発表した。すぐさま中国も、同額の追加関税を米国製品に課すと対抗を宣言。 これに激怒したトランプ大統領は、中国製品に対して、さらに1,000億ドル(約10兆7,000億円)規模の追加関税を検討すると発表した。米国がすべて実施すれば、計1,500億ドル。中国からの総輸入額(約5,000億ドル)の3割強となる。 トランプ大統領と習近平国家主席という2人の“独裁者”の意地の張り合いで、いつ米中貿易戦争が勃発してもおかしくない状況になった。 「私の試算では、仮に米国と中国2国間すべての貿易に関税10%が上乗せされた場合、日本のGDPは1.4%押し下げられます。これが米中貿易戦争で考えられる最悪のシナリオです」(永濱さん・以下同) “100年に1度の経済危機”といわれた’08年のリーマン・ショックで、日本のGDPは約6%下がった。この直後、国内では失業者があふれ、公園に派遣村などができたことは、まだ記憶に新しい。仮に日本のGDPが1.4%下がった場合、その数値は当時の3分の1。このときと比べれば、影響は小さく見えるが……。 「リーマン・ショックの影響からここまで立ち直れたのは、日銀の金融緩和の効果などで円安株高になったからです。だが、すでに日銀はやれる手はほとんどやり尽くしたので、今後これ以上の金融緩和をやることは難しい。つまり米中貿易戦争が起きた場合、日銀には使えるカードが残っていない。それだけに日本が受けるダメージは、リーマン・ショック以上に長引く可能性がある」 リーマン・ショックの翌年、サラリーマンのボーナスは10%以上下がり、以前の水準に回復するのに約6年かかった。永濱さんは、米中貿易戦争の最悪のケースで、ボーナスの下がり幅もその3分の1ほどと試算しているが、今回は回復までにもっと時間を要すると分析している。
2018年04月20日トランプ米大統領が、11月に初来日する方向で調整が進んでいると、複数の政府関係者が明らかにした。天皇皇后両陛下との接見も調整中だという。ジャーナリストの歳川隆雄さんが言う。 「トランプ大統領が皇居を表敬訪問すれば、天皇皇后両陛下との写真や映像が世界中に配信されて、日米の強固な関係をアピールすることになるのは間違いありません」 政治部記者もこう語る。 「11月4~6日の来日で調整が続いています。2泊3日ですと国賓となる可能性もあり、その場合は、天皇の歓迎式典、会見、晩餐会がワンセットで組み込まれます」 “暴言王”トランプ氏の来日には反発も予想される。イギリスではメイ首相が「トランプ氏をエリザベス女王が歓迎する国賓として招待する」と表明したところ批判が殺到。英議会のオンライン請願サイトには、招待に反対する186万もの署名が寄せられた。 皇室担当記者は、そんなトランプ氏の来日に違和感を禁じ得ないと話す。 「自らのツイッターで北朝鮮と舌戦を繰り返しているトランプ大統領は、天皇陛下と美智子さまのイメージから、もっとも遠い存在に感じてしまうのです。トランプ氏が両陛下に対面して、どんな言動を取るのか懸念を抱きます」 トランプ大統領が訪日する前後、両陛下のスケジュールは繁忙を極めている。 10月27日に九州豪雨被災地を見舞われ、28~30日に福岡県で開催される「全国豊かな海づくり大会」へご出席。11月3日、文化の日には文化勲章の授与式があり、すぐあとには秋の園遊会、そして屋久島・沖永良部島・与論島へのご訪問も予定されている。 気がかりなのは、陛下のご体調だ。宮内庁は、外国要人との会見は1ヵ月前に連絡するルールを定めているが、これも両陛下に想定外のご負担をかけないよう配慮したもの。 09年、中国政府がこの“1ヵ月ルール”を無視して求めた天皇陛下と習近平国家副主席(当時)との会見を、鳩山政権が一度は宮内庁に拒否されながらも強引に実現したことがある。 「陛下の国際親善は、政府のやることとは次元を異にするもので、政治的な重要性、懸案、政治判断を超えたところでなされるべきだ」 当時の羽毛田信吾宮内庁長官はこう発言し、政府への憤りを隠さなかった。トランプ大統領の来日は1ヵ月以上先ではあるが、過密日程の中での会見は心配だ。 今回、日米首脳会談のメインテーマは、緊迫する「北朝鮮問題」のはずだが、 「来日に合わせてゴルフも計画されています。米ツアーで活躍する松山英樹プロや日本ゴルフツアー機構の青木功会長が、トランプ氏と一緒にプレーする案も浮上しています」(皇室ジャーナリスト) 天皇陛下のご学友、明石元紹さんは、そんな“接待コース”に両陛下との会見が含まれているのではないかと懸念する。 「過去には陛下との会見が訪日の条件だったケースもありました。両陛下は相手がトランプ氏であろうと、米大統領としてしっかり接遇されることでしょう。たとえ陛下のお気持ちに沿わないことがあっても、それを表に出すことはできないお立場なのです」 懸念される点の多いトランプ氏の初来日だが、前出の文化学園大学客員教授の渡辺みどりさんはこう語る。 「トランプ氏に対しても、天皇陛下と美智子さまは、国際平和の視座に立ってお話されるでしょう。外国の首脳が両陛下のお人柄に感銘を受け、日本が再評価されたことも過去にあったのです」 どのような相手を前にしても、平和を希求する両陛下の信念が揺らぐことはない――。
2017年09月21日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する、雑誌『anan』で連載中の「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「タックスヘイブン」についてです。***タックスヘイブンとは日本語で「租税回避地」。税金を免除、またはとても低い税率にして、海外資本を獲得している国や地域のことを指します。ヨーロッパの小国、モナコ公国やサンマリノ共和国、カリブ海の英領ヴァージン諸島やケイマン諸島などが有名です。それらの国や地域が税率を下げるのは、もともと産業や鉱物資源がなく、税金をとる先がないからなんですね。海外企業を誘致できれば、雇用が生まれ、富裕層が集まれば消費が活発になり、その地域の利益につながります。企業にとってみれば、世界に展開するのに、本拠地をタックスヘイブンに登記し、収益を集約できれば、国によって税率が異なることを気にせず、円滑に取引が進められます。必ずしも誰しもが税金逃れのために使っているわけではないんです。ただ、麻薬や人身売買、テロ、政治家の汚職などのマネーロンダリング(資金洗浄。口座を転々とさせて、資金の出所を不明確にする)の温床になりやすいのも事実。北朝鮮やロシアなど、欧米諸国から経済制裁を受けている国のお金のやり取りに使われているともいわれています。4月に「パナマ文書」がニュースになりました。パナマの法律事務所から、タックスヘイブンを利用する企業の、過去40年分の膨大なデータが流出。それによると、約21万の企業の関係者リストのなかに、プーチンや習近平、アイスランドの首相など、国の要人も含まれていました。文書はドイツの新聞社と国際調査報道ジャーナリスト連合に送られ、現在詳しく調べている最中ですが、リストのデータベースは誰でも見られるよう5月にネット上で公開されました。タックスヘイブンに集められた企業の税逃れ額は、約500兆円あるとか。それらが国税として支払われれば、社会保障に使えますよね。日本では早い時期からタックスヘイブン対策税制を設け、法人税率20%以下の国に登記している会社は、国税庁に届け出ることになっており、国内の子会社から、相応の税がとられています。世界の格差問題につながるテーマ。今後、各国がどう対策をとるのか、要注目です。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年6月15日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年06月14日安保法制の枠組みで、日本の若者が戦争に巻き込まれるリスクが現実化した。20代の男子の人生は、まだ50・60年はあるだろう。その間に、日本が周辺国で勃発した戦争の影響を直接的に受ける事態はいくらでも想定できる。現に、南沙諸島を巡る米中関係が急速に悪化してきた。南シナ海での領有権を主張し、人口島を作り、明らかに軍事目的と思われる3000メートル級の滑走路まで建設してしまう。中国は、周辺の海を「領海」と見なすが、米国は「公海」だとして駆逐艦を派遣する。なんとも危険な「瀬戸際外交」だ。偶発的戦闘状態が、まず危惧される。ただ、今ここで事を荒立てて一番困るのは当事国の米国と中国だ。米国はリーマンショックという大病の後遺症からようやく立ち直り、いよいよ金利をゼロにしてまで経済を守るという異常な政策から卒業しつつある。極めて重要な段階ゆえ、そこで中東に加え新たな戦争状態に入れば、経済的負担にとても耐えきれない。退院宣言された患者がぶり返し再入院みたいなことになる。中国は、これまでの高経済成長のツケが一挙に噴出して、公害・医療・年金など社会福祉の遅れが一般消費者を直撃している。上海株も暴落して、多くの個人投資家が虎の子を失った。そんなときに、戦争状態に入れば、自分で首を絞めるようなものだ。ただ、オバマ大統領は中東で「弱腰外交」との不名誉なレッテルを貼られている。残り少ない任期終了までに何とか「起死回生の一手を打ちたい」との思いが強い。一方、習近平中国国家主席も、自ら領海と主張する海域に、米国軍艦をみすみす通過させるようでは、面子丸つぶれとなる。国民にも示しがつかない。睨み合いが長期にわたり続きそうな情勢だ。すなわち、南沙戦争という最悪の事態も長期的に見れば絵空事と片づけることは出来ないということだ。○ランド研究所のレポートに記された”戦争”現に、軍事関係では最も権威ある米国のランド研究所が、南沙戦争についての分析を250ページにものぼるレポートに詳細にまとめている。まず、南沙諸島を巡る米中軍事能力を比較すると、2010年には米国優位であったが、2017年には、ほぼ拮抗すると結論づけている。そのシナリオは極めて具体的だ。例えば、南沙攻撃の際に使用される基地のひとつが沖縄嘉手納米軍基地。そこに、中国のDF-21Cというミサイルを6発から9発を打ち込めば、同基地の滑走路に、直径10メートルのクレーターができて、基地が8時間閉鎖される。クレーターが5メートルならば閉鎖は4時間と予測している。このDF-21Cミサイルから飛散する小爆弾群は、ロケットの力を借りずとも、超高速度でコンクリートを貫通する能力を持つ。滑走路攻撃用弾頭なのだ。南沙諸島から1300キロ圏には、中国軍が9基地を持つという。対して、米軍側の南沙諸島の滑走路攻撃と、中国軍戦闘機の駐機場攻撃の実戦的シナリオが詳細に検証されている。私は金の専門家なので、戦争が勃発すると「有事の金が買われる」ゆえ、南沙諸島の問題を詳しく調べる立場にある。しかし、読者の皆さんにしてみれば、長い人生の中でアジアの中の日本がいつ戦争に巻き込まれるか分からない状況のなかで、いかに生活を守るために、個人的な自衛措置を講じるか、考えざるを得ない時代になった。まずは、なんといっても自らの命と家族を守る手段を考えておく必要があろう。次に、生活のためには財産を守ることも必須だ。欧州の人たちは、自然な形で、金(ゴールド)を保有することで、資産保全する術を体得した。日本人にはそういう発想はないだろう。しかし、南沙諸島を巡る緊迫が尖閣諸島に及べば、いよいよ他人事ではなくなる。だから、金を買えなどと煽る気は一切ない。ただ、有事の備えについて考えてみる時代になったことだけは間違いない。戦争反対を叫び続けるだけでは、自分の生活は守れないのだ。○読者アンケートにご協力ください「25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座」では、より充実した記事作りのために、内容に関するご意見・ご要望をお聞きする読者アンケートを実施しています!→アンケートに答える←○著者プロフィール●豊島逸夫豊島逸夫事務所(2011年10月3日設立)代表。2011年9月末までワールド ゴールド カウンシル(WGC)日本代表を務めた。1948年東京生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラーとなる。豊富な相場体験をもとに金の第一人者として素人にも分かりやすく独立系の立場からポジショントーク無しで金市場に限らず国際金融、マクロ経済動向についても説く。またツイッターでも情報発信している。○【連載】25歳のあなたへ。これからの貯”金”講座25歳。仕事や私生活それぞれに悩み不安を抱える年齢ではないだろうか。そんな25歳のあなたへ、日本を代表するアナリスト・豊島逸夫とウーマノミクスの旗手・治部れんげがタッグを組んだ。経済と金融の最新動向をはじめ、キャリア・育児といった幅広い情報をお届けする特別連載。こちらから。
2015年11月06日アメリカのファーストレディこと、ミシェル・オバマ大統領夫人が9月25日(金)の公の場でカスタムメイドの「3.1 フィリップ リム」を着用した華麗なるファッションを披露した。今回、オバマ大統領夫人のファッションが注目されたには、中国の習近平国家主席と彭麗媛夫人が国賓としてアメリカへ初めて訪れた際にホワイトハウスで行われた歓迎のセレモニーでのこと。オバマ大統領夫人に着用された「3.1 フィリップ リム」のドレスとジャケットは、9月14日にニューヨークファッションウィーク中に発表されたばかりの2016 Springコレクションからインスピレーションを得て創った、メタリックのフローラルの刺繍を施したカスタムメイドのセットアップ。国賓をもてなすフォーマルなシーンにおいても、最旬ファッションを上手にコーディネートしてみせた夫人のセンスに脱帽。「3.1 フィリップ リム」は、新進気鋭のNY発のモダンラグジュアリーブランド。2005年にNYコレクションでデビューし、たちまち業界人や批評家、ファッショニスタの間で知名度を上げ、カリスマブランドとなった。日本には2008年4月に、東京・青山に路面店をオープン。現在、世界各地50か国、400以上のブティックや大手百貨店で取り扱われている。(text:Miwa Ogata)
2015年10月01日ボーイングは現地時間の9月23日、中国の習近平国家主席が同社の米・エバレット工場の見学にあわせ、中国との相互協力を深める契約を発表した。今回の契約では、最大300機の民間機の受注や中国国内に737の塗装やデリバリーを担う施設の建設などが含まれている。中国の航空会社用に新設する737の施設は、中国の民間航空機製造会社である中国商用飛機(COMAC)と連携し、内装の仕上げや塗装、デリバリーを担当する。なお、ボーイングは「現在、737を製造しているワシントン州の雇用を削減するものではない」としている。この施設により月産42機という737における現状の生産性が、2017年に47機、2018年に52機にまで増加できると見込んでいる。
2015年09月24日占い鑑定歴は20年以上、“川崎の父”として人気の占い師、高橋伸齋(しんさい)先生。実は、2013年に中国の西安で開かれた「西安周易世界大会」で金賞を受賞したすごいお方!そもそも、占いに世界大会があることが、びっくりですが…。高橋先生、大会はどんな経緯から参加されたのですか?「ある日ここに中国の方の代理人がやってきて、“占いの世界大会があるからぜひ参加してほしい”って、突然言われたんです。そりゃ驚きましたよ、なんで私?って。結局、相手を信用できず、直接中国まで下見に行ってしまいました(笑)」大会は、中国の伝統的な占い“易占”の実技と、あらかじめ提出した論文の審査で順位がついた。参加したのは300人あまり。主に中国人でしたが、なかにはアジアの他の国やアメリカからの参加者もいたとか。「中国が認めている大会なので、私の金賞は、一応習近平さんのお墨付き(笑)。だからといって、特に何がどうってわけではないですが、それがきっかけで鑑定に来てくれる人がいたり、取材が来たり。人生っておもしろいもんだと思います」◇占いの館 MOON易占¥5,000、手相¥3,000など。初回は易占と手相がセットで¥5,000に。神奈川県川崎市川崎区本町7川崎モアーズ4FTEL044・200・465710:00~21:00(最終受付20:30)無休※『anan』2015年6月24日号より。写真・中島慶子(高橋伸齋先生)
2015年06月19日●急速な普及が期待される3DプリンタXYZプリンティングジャパンは16日、パーソナル/ファミリー向けの3Dプリンタ「ダヴィンチ Jr. 1.0」を発表した。価格は税込49,800円。4月17日に予約販売を開始し、4月27日に発売する。発表に合わせて、都内で記者発表会が開催された。発表会場では新製品の実機も用意され、実際に3Dプリントされているところや、出力物のサンプルなどを確かめることができるようになっていた。本稿では、その発表会の様子をお伝えする。XYZプリンティング、税込49,800円の個人向け3Dプリンタ「ダヴィンチ Jr.」○急速な普及が期待される3DプリンタXYZプリンティングは、台湾に拠点を置くプリンタ専業メーカー。低価格なパーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ」やプロシューマー向け「ノーベル」シリーズなどで知られており、3Dプリンタメーカーとして国際的に知られている。発表会では、まず新金宝グループCEO兼XYZプリンティングジャパン代表取締役のサイモン・シェン氏が登壇して挨拶を行った。シェン氏は、「これまで『ダヴィンチ』シリーズや『ノーベル』などの機種を発表してきましたが、今回は家庭や学校向けの熱溶解樹脂積層方式の3Dプリンタを紹介します」と発表会の趣旨を説明。また、「今後はフードプリンタや3Dスキャナ、よりハイエンド向けの3Dプリンタの開発にも取り組んでいきたい」と今後の抱負も語った。シェン氏によると、先月開催された「ボアム・アジアフォーラム2015年」で、中国の習近平主席が今後の産業革命に3Dプリンタが果たす役割の重要性について言及したとのこと。フォーラムには中国の工業情報化部部長も出席し、「中国政府が金属プリンタの開発をサポートしていく。またクリエイティブな若い世代を生み出すためにも、3Dプリンタを活用してもらう。そのためには、すべての学校に3Dプリンタを導入できる体制にしていきたい」と語ったそうだ。シェン氏はこうした中国政府の動きもあり、「今後3Dプリンタが急速に一般に浸透していく」と期待感を見せた。●誰もが3Dプリントを楽しめる時代に○誰もが3Dプリントを楽しめる時代に続いてXYZプリンティングジャパンのゼネラルマネージャーを務める吉井宏之氏が登壇し、新製品「ダヴィンチ Jr. 1.0」の特長を紹介した。吉井氏によれば、同製品は既発売の「ダヴィンチ」の性能を引き継ぎながら、「3Dプリンタを誰もが簡単に楽しめる」をコンセプトに、より小型軽量・低価格を実現したとのこと。また、製品の位置づけとしては「ダヴィンチ」シリーズよりも下の入門機となるが、積層ピッチが「ダヴィンチ」と同等の0.1~0.4mmで、出力サイズも各辺15cmという比較的大きな出力が可能になっている特徴などを説明した。なお「ダヴィンチ Jr. 1.0」には、新しいオープンリールタイプの専用フィラメントが用意されるが、NFCを利用して本体側でフィラメントの種類や残量を管理することが可能。さらに、このフィラメントを使うことで、各積層間のずれが小さくなめらかな表面を持った造形物の作成ができるという。ちなみに、専用フィラメントはトウモロコシがベースの地球に優しいPLA(ポリ乳酸)樹脂でできており、地中で二酸化炭素と水に分解される。しかも融点が低くヒーターが不要なため、これまでの「ダヴィンチ」シリーズと比較して最大70%の消費電力をセーブできるそうで、吉井氏は"地球に優しい"製品であることをアピールした。●安全面にも配慮した設計○安全面にも配慮した設計吉井氏はさらに、「ダヴィンチ Jr. 1.0」がSDカードからの印刷に対応していることや、樹脂の射出部のパーツであるエクストルーダがワンプッシュで取り外せてメンテナンスが容易であると説明。また、駆動部がカバーされた安全設計のため、家庭で気軽に使用できることも特長のひとつとしてあげた。吉井氏の言葉通り、会場に設置された実機を見ると駆動部分がカバーで覆われており、子どもが近くにいても安心して使用できそうだった。またプリントプラットフォームが熱くならないのも好印象。出力サンプルを確認すると、「ダヴィンチ」シリーズと同等の精度が確保されており、5万円を切る価格を考えるとコストパフォーマンスはかなりよいと言えそうだ。なお、製品は全国の家電量販店や同社直販サイト、アマゾンや楽天などのECサイト、販売代理店などを通じて4月27日より正式販売される予定。製品には、ガイドチューブや各種メンテナンスツール、SDカード、USBケーブル、電源アダプタ・ケーブル、製品フィラメント(300g)などが同梱され、購入してすぐ使い始めることが可能だ。
2015年04月17日金製品の販売や貴金属の買取り業務を行うSGCは6日、歌舞伎のデザインをモチーフにした「歌舞伎小判」を発売した。本商品は歌舞伎三大名作のひとつ「菅原伝授手習鑑」(すがわらでんじゅてならいかがみ)の「車引」(くるまびき)と呼ばれる一幕に登場する三兄弟のひとり、「梅王丸」(うめおうまる)の隈取と衣裳・小道具をモチーフとした2枚組の小判。銀座三越ゴールドショップで発売しており、その他の兄弟「松王丸」(まつおうまる)「桜丸」(さくらまる)のデザインについても順次発売していく予定だという。菅原伝授手習鑑に登場する梅王丸は腕っ節が強く血気盛んな正義漢。片方の小判ではその激しい気性を荒々しい筋隈(すじぐま)で表現。もう片方には、梅王丸の衣装の格子柄と襦袢の梅、梅王丸が刀を三本さして登場することにちなんだ三本の太刀、また物語中の重要な道具として登場する牛車の車輪があしらわれている。「K24 歌舞伎小判 車引 梅王丸(2枚セット)」は重量約24g(1枚約12g)、高さ約6.3cm、幅約3.5cmで240,000円(税別)。
2015年03月13日20日に発表された中国の2014年のGDP成長率は前年比+7.4%と、過去2年の7%台後半の伸びから一段と鈍化し、1990年以来の低水準となりました。その主な背景として、不動産市場の過熱抑制に向けた政府の取り組みなどから、住宅価格の下落傾向が続く環境下、不動産投資の鈍化や建設需要の伸び悩みが続いていることなどが挙げられます。しかしながら、中国政府は以前より、無理に高成長を実現させるのではなく、構造改革を優先する姿勢を貫いてきたことから、景気の下振れが懸念されていたものの、「+7.5%程度」という政府目標に沿った水準を達成したことが市場では好感され、GDP発表後の中国株式は上昇しました。また、同時に発表された昨年10-12月期の成長率が、市場予想の前年同期比+7.2%をやや上回る+7.3%となったことも、株価上昇を後押ししました。習近平国家主席は、やみくもに経済成長率を高くするよりも、経済の質を重視した安定成長こそが中国経済の「新常態(ニューノーマル)」だと以前より訴えています。そして、政府は今年も、環境破壊や金融リスクなどの副作用を生みやすい高成長ではなく、構造改革を優先し、経済を安定軌道に軟着陸させることを目的として、経済成長率目標を昨年より引き下げると見られています。しかし、構造改革に伴なう経済の質の改善が重視されていることに加え、世界2位の経済規模でありながら、中国の経済成長率は依然として他国と比較して高いことや、今後、経済規模がさらに拡大していくと予想されていることなどから、同国株式市場の成長性は高いと考えられます。また中国株式は、足元で割安水準にあるとみられ、短期的な振れは想定されるものの、中長期的な上昇余地は大きいと考えられます。(※上記は過去のものおよび予想であり、将来を約束するものではありません。)(2015年1月23日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」※1 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。※2 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
2015年01月23日9日の中国株式市場では、上海総合指数が前日比5.43%安の2,856.27ポイントと、2009年8月以来の大幅な下落率となりました。前日8日遅くに、中国の証券決済機関が、レポ取引による短期資金借入れ時の担保基準の厳格化を発表したことを受け、債券市場が下落したほか、人民元市場や株式市場にも下げが波及しました。また、世界景気の先行き不安感などを受けて、8日に欧米株式市場が軟調となったことも、中国の株価に影響したと考えられます。7月以降、中国株式市場は、上海・香港間の株式相互取引開始に伴なう資金流入期待などを背景に上昇傾向となりました。さらに、11月21日には中国人民銀行(中央銀行)が、約2年4ヵ月ぶりとなる予想外の利下げを発表し、景気下ぶれを回避する姿勢が示されたことで、株価上昇の勢いが強まりました。8日の上海総合指数は、約3年7ヵ月ぶりに3,000を超える高値をつけましたが、短期間での急速な上昇が警戒されているところに、前述の担保基準の厳格化が発表されたのを機に、利益確定の売りが広がったものと考えられます。中国の成長鈍化が懸念されていますが、中国政府は、無理に高成長を実現させるよりも、改革を優先する姿勢を貫いており、成長率が2014年の目標である7.5%を多少下回ることを容認しています。ただし、過度な景気刺激策こそ見送られているものの、景気の大幅な下振れの回避に向け、小刻みな政策調整が続けられてきました。こうした中、習近平国家主席は、成長率が10%を超えた高成長期の幻想を振り払い、「新常態(ニューノーマル)」に適応し、平常心を保つよう訴えてきました。9日からは、中国指導部が翌年の経済運営の方針を決める中央経済工作会議が開催されており、来年3月の全国人民代表大会で発表する2015年の成長率目標を7%前後に引き下げることが検討されるとみられています。ただし、成長率目標が引き下げられる場合でも、中国当局の政策運営の浸透が内外で進んだとみられることから、市場の大きな動揺につながる可能性は低いと考えられます。急速に上昇した中国株式市場は、短期的に不安定な展開が続く可能性はあるものの、政府による柔軟な政策運営が支援材料となるならば、これまで他国の株式市場に比べて出遅れていた中国株式の上昇に対する投資家の期待や、株価バリュエーション面での魅力などを背景に、更に中国株式の注目度が高まると期待されます。(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。)(2014年12月11日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」※1 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。※2 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
2014年12月11日オーストラリアのアボット首相と中国の習近平国家主席は17日、自由貿易協定(FTA)締結に向けての覚書を交わしました。2005年に始まった両政府間の交渉が、約10年を経て合意に至り、アボット首相は会談後の声明において「歴史的協定だ」と強調しました。今回合意された枠組みが完全に実施されれば、4年後にはオーストラリアの中国向け輸出の95%で関税が撤廃されると見られており、これにより中国向け輸出の伸びが期待されています。FTAの対象として、オーストラリアの主要輸出品目である資源・エネルギーのほか、農産物、乳児用などの粉ミルク、牛肉、魚介類、ワインなどの食料品に対する関税撤廃が予定されています。オーストラリアでは近年、資源関連の投資ブームが終わり、今後の継続的な経済成長には、農業や製造業を含む非鉱業部門の投資拡大が求められることから、今回の幅広い品目に対する関税撤廃が、資源輸出に依存する経済構造からの脱却を後押しすると見られています。また、この他にも、法律や金融、教育などのサービス業を担うオーストラリア企業の中国向けビジネスに対する優遇措置や、中国の民間企業のオーストラリア向け投資に際しての審査基準の大幅な緩和なども盛り込まれており、両国間のビジネス関係の強化が期待されます。オーストラリアは、最大の輸出先である中国への輸出依存度が高いため、足元で減速が懸念される中国の景気動向を注視する必要はありますが、幅広い分野を対象とする中国とのFTAは、中国向け輸出の拡大に繋がると期待されています。オーストラリア経済は、今後も旺盛な個人消費などを背景に、堅調が見込まれる内需に加え、今年に入り合意に至った日本、韓国、加えて中国との貿易協定が発効すれば、外需取り込みの追い風になり、緩やかに改善していくと考えられます。(※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)(2014年11月19日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」※1 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。※2 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
2014年11月19日ウォール・ストリート・ジャーナル日本版(以下、WSJ日本版)はこのほど、「WSJ日本版が選ぶ2012年10大ニュース」を発表した。同10大ニュースは、WSJ日本版読者の反響、記事本数が多かったトピックス、および米国・アジア版記者が取材したテーマの中から、WSJ編集部がランキング形式で選定したもの。その結果、1位には「欧州債務危機」が選出された。「債務危機に揺れる欧州では、緊縮財政に国民が反発、ゼネストの嵐が吹き荒れた」(WSJ日本版)。以下、2位に「オバマ米大統領再選」、3位に「習近平氏、中国国家主席就任」がランクインしたほか、番外編として「世紀の天体ショーに天文ファン歓声 【スライドショー】世紀の天体ショー 金環日食(5月21日)」が選ばれた。10位までのランキングは下表の通り。あわせて、WSJ日本版は今年話題になった製品やサービスについて、携帯電話ジャーナリストの石川温氏とMM総研取締役の横田英明氏に聞いたものを「2012年IT製品番付」として発表。それによると、石川氏が選んだトップ3は1位「iPhone5」、2位「LTE」、3位「デザリング」、横田氏は1位「NECメディアスタブ-N08D」、2位「キンドルペーパーホワイト」、3位「LTE」となった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月17日中国の新しい指導部を選ぶ会議が11月15日に開かれ、習近平氏が中国共産党の新しい総書記として、党の最高指導部にあたる政治局常務委員会の舵取りを担い、李克強氏が副首相としてサポートにあたる新体制が決定しました。米国に次いで世界第2位の経済規模を誇り、アジアや世界の金融市場への影響力も大きい中国の新しい指導部の政策などについて、以下に弊社の見解をまとめます。従来の指導部の主要メンバーであった、習総書記と李副首相が新指導部のメンバーとなったことは、おそらく、これまでの政策の変更よりもむしろ継続を示唆していると考えられます。習氏の前任の総書記であった胡錦濤氏(国家主席)が今回の中国共産党大会で掲げた、2020年までにGDPおよび一人当たりの国民所得を2010年比で倍にするという目標は、実質経済成長率にして年率約7%を示唆するものです。習総書記を中心とする新指導部は、2015年までの第12次5ヵ年計画に沿ってさらなる改革を進めるものとみられ、特に、民間部門の発展や手ごろな価格の住宅の供給、ヘルスケア、社会福祉(特に、賃上げ、個人消費の促進、食の安全確保、環境汚染の抑制)などに注力すると考えられます。また、銀行改革も進むとみられます。このことは、金利や為替相場の柔軟性を高め、より市場原理に基づいた運営を行なうことが既に示唆されているのと整合的な動きです。なお、最も重要なことは、持続可能で調和の取れた社会発展を目指すとする、胡錦濤氏提唱の理論「科学的発展観」を、中国共産党の指導思想へと格上げする党規約改正案が14日に閉幕した党大会で承認されたことです。このことは、中国が低付加価値の産業(なかでも環境汚染を引き起こすような産業)からハイテク産業へとより迅速に移行を進めることを意味すると考えられます。つまり、ハイテクや環境関連分野の中国および世界の企業にとって、明らかにポジティブな動きとみられます。習総書記の父である習仲勲・元副首相が、鄧小平時代の改革の最前線にいた人物だということは、今後の中国を見通す上で押さえておきたい点の一つです。つまり、習総書記には、経済政策面だけでなく、政治面でも、改革のDNAが備わっていると考えられます。ただし、習総書記は、急激な変化よりも緩やかな変化を好むとされています。また、政治局常務委員会は、従来の9名から7名に削減されました。このことは、今後、中国指導部内での合意形成の過程が短縮されることを示唆する良い兆候だと考えられます。なお、常務委員会には、江沢民前国家主席に近いとされる人物が3、4名選ばれたものの、胡錦濤氏に近い人物としては、李克強副首相が選ばれたのにとどまりました。ただし、胡氏、李氏とも、共産主義青年団(共青団)の出身であり、互いに関係が深いことから、胡氏は今後も一定の影響力を持ち続ける可能性があります。高級幹部の子弟「太子党」の代表格である習氏と、共青団出身の李氏との組み合わせは基本的に、向こう10年で中国共産党がより民主化を進めることを示唆している可能性があります。重慶市のトップを務め、新指導部入りが確実視されていた薄熙来氏の失脚もあり、現時点では、中国共産党内の主要派閥の力関係に大きな歪みはないと考えられます。王岐山副首相が党中央規律検査委員会のトップに選ばれたことは驚きです。同氏は、欧米流の金融自由化の支持者であり、経済・金融改革を牽引してきた経験から、金融・経済を担当する副首相に就くとの見方が有力でした。2、3週間前に、同氏が他の担当に就くとの噂が流れると、改革が滞り、中国の経済成長が危ぶまれるとして、株価に影響が見られました。王氏が始めた改革を次の金融・経済担当者が継続するかどうかがわからないとして、改革の先行きが不透明になり、株式市場が動揺する可能性も考えられます。弊社では、王氏に代わって経済分野を担当するのは、ビジネスや経済面での経験が豊かな、天津市党委書記の張高麗氏だとみています。同氏が、経済担当の副首相となることは、中長期的に有益だと考えられます。同氏は、深セン、山東、天津という、経済が発展した地域でリーダーシップをとってきた幅広い経験があるほか、市場経済政策を支持する人物として知られています。我々が特に注目するのは、同氏が深セン市党委書記を務めていた際に行なった政策転換です。同氏は、深センをテクノロジー拠点と位置付け、ハイテク・フェアの開催などにより、深セン経済の牽引役を、労働集約型の産業から高技術、高付加価値の産業へと移行させました。こうした経歴から、同氏には、ハイテク分野での進歩に注力しながら、中国の経済・金融政策を上手く舵取りする能力が備わっていると考えています。(2012年11月19日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、国内外での大きなイベント発生時の臨時レポート「フォローアップ・メモ」からの転載です。→「フォローアップ・メモ」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月19日アジアでは向こう2ヵ月の間に、重要な政治・経済イベントを多く控えています。中国では、11月8日に、新しい指導体制や今後5年間の基本路線などを決定する共産党大会が開幕します。最高指導者である胡錦濤国家主席が党総書記を退き、後任には習近平国家副主席が就任する見通しであるほか、最高指導部に当たる党政治局常務委員が、習氏と李克強副首相を除き、刷新される予定です。中国では、足元で発表された経済指標などにようやく明るさが見え始めたこともあり、新指導部によって「経済や金融の改革に前向き」な姿勢が示されるようであれば、中国のみならず世界の金融市場全体の追い風になるとみられます。また、11月20日には、東アジア首脳会議が開催されます。会議では、ASEANと日本、中国、韓国などの16ヵ国が、アジア広域FTA(自由貿易協定)の交渉開始を正式に宣言する予定です。実現すれば、世界のGDP(国内総生産)の3割弱を占める自由貿易圏が誕生するだけに、経済連携の一層の進展が期待されています。12月19日には、韓国で大統領選挙が行なわれます。足元では、出馬表明した有力3候補による混戦の様相が報じられています。ただし、各候補とも公約の主要項目としては財閥を中心とする格差社会の是正を挙げており、これまでの李明博政権の路線が転換する可能性に注目が集まっています。足元で、世界経済の減速感が高まる中、アジアの多くの国々では、景気に底堅さがうかがわれる状況が続いており、アジアに対する投資家の関心が高まっているとみられます。そうした中で、これらの重要な政治・経済イベントが発表されることから、その行方には一層の注目が集まりそうです。(※上記は過去のものおよび予定であり、将来を約束するものではありません。)(2012年10月30日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月30日アメディアは3月28日、本をスキャンして音声化できるソフトウェア、オーディオブック・クリエーター「通勤楽習」をビジネスマン向けに発売する。「通勤楽習」は、ビジネス書などをスキャナで取り込むことで文字認識をし、その内容を合成音声でのMP3形式の音声データに変換する。作成した音声データを携帯型音楽プレイヤーに転送することで、満員電車の中でも耳から聴いて読書を楽しむことができるようになる。家庭用のプリント複合機のスキャナなどで、今まで読んだ箇所の続きの部分や、繰り返し読みたい部分などをスキャンして音声データ化しておけば、本を広げにくい通勤中の満員電車でも手軽に読書を音声で楽しめる。10ページのスキャンならおよそ5分ほどで音声データを作成でき、その後は好きなときに「聴く読書」が可能に。同社では従来より、視覚障がい者向けに印刷物や本を音声で読み上げる機器を開発、全国の図書館などの公共機関に販売しており、その技術を活かし一般ビジネスマン向けに「通勤楽習」を製品化した。通勤時間を勉強のために使いたい多忙なビジネスマンにとっては、注目の商品となりそうだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月16日