「娘さん2人が会えて、本当によかった……」万感の思いを込めて語るのは、2月に前立腺がんで亡くなった西郷輝彦さん(享年75)の45年来の親友である岩田康則さんだ。西郷さんの長女・辺見えみり(45)が5月末、インスタグラムで異母妹・今川宇宙(25)と初の“姉妹食事会”を開いたと明かしたのだ。《ずっとタイミングもなく、なかなか会えなかったけど、父を失ったあと彼女と繫がった》《縁って不思議ですね。なんだか昔から一緒に飲んだことあるような、そんな感覚。仕事の話したり、父の話したり。とにかく幸せ》西郷さんと辺見マリ(71)との間の娘がえみり、再婚後に授かった三女が女優やイラストレーターとして活躍する今川だ。「葬儀で初めて顔を合わせた2人は、百箇日となる今回の食事会で西郷さんの大好きだった焼酎で献杯していました。西郷さんは焼酎を飲む器にもこだわっており、そうした思い出話で盛り上がったと聞いています」(西郷家の知人)実は西郷さんは前出の岩田さんが都内で営む「まだん陶房」での陶芸タイムが息抜きとなっていた。《お芝居やドラマ、長い仕事が終わると、ここで陶芸に没頭するんだよね。粘土をこねていると、心が無になって、次の仕事に向けて気持ちをリセットできる》(明治屋「おいしい缶詰」HPより)前出の岩田さんは言う。「もともと友達で、25年前にここを開いたときに西郷さんは『第1号の会員になるよ』と言って、ずっと通ってきてくれました。陶芸をした後には必ず、2人で飲みに行って何軒もはしごしましたね」西郷さんは今川を何度か陶房に連れてきたこともあった。彼女が作ったカエルの陶器は、西郷家の玄関に飾っていたそうだ。「えみりちゃんはアトリエをのぞきにお母さんと来たんです。もう女優さんをやっていたころですね」仕事を離れリセットする時間の大切さを、西郷さんは娘たちに伝えたかったのだろう。100人以上が集まった西郷さんの還暦パーティでは、岩田さんがこんなサプライズを。「西郷さん自作の陶器の傘立てを会場のホテルに運び込み、サプライズでそれに花を生けたんです。西郷さんは『いつも家にある傘立てがなくなっていて不思議だな』と思っていて、会場で花が生けてあるのを見て驚いてました(笑)。でも、当時は辺見家は呼んでいなかったんですね……。今回の娘さん2人の対面を西郷さんも喜んでいると思います」2家族の“再生”は西郷さんへの何よりの手向けとなるだろう。
2022年06月08日2月24日、前立腺がんで20日に亡くなった西郷輝彦さん(享年75)の告別式が行われた。喪主を務めた19歳年下の夫人をはじめ三女の女優・今川宇宙(25)ら家族も参列。代表曲『星のフラメンコ』が流れ故人を悼むなか、前妻・辺見マリ(71)との娘・辺見えみり(45)の姿があった。出棺を終え、斎場から出てきたえみり。足早にその場を立ち去りつつも、取材陣に何度も会釈していた。その大きな瞳は、泣きはらした後のように赤くなっていた。「西郷さんは’72年にマリさんと結婚。そして翌年10月に長男が生まれ、’76年12月にえみりさんが誕生しました。しかし’81年、性格の不一致を理由に離婚しました」(芸能関係者)西郷さんが亡くなる前日、えみりは兄と共に西郷さんのもとを訪れていた。彼女はインスタで、《言葉を交わすことは出来ませんでしたが、私と兄の言葉を聞いて大きく頷いたり、手で小さく拍手したり。最後の力を振り絞って会話してくれたんだと思います》と回想している。最期の対面を果たした父と娘。しかし、えみりの胸にはさまざまな思いが去来していたに違いない。「西郷さんとマリさんが離婚したのは、えみりさんが4歳のときのこと。マリさんは子供2人を一人で育てることとなり、さらにご両親とも同居していたので、家族5人の生活を一気に引き受けることになりました。えみりさんが16歳で芸能界デビューを果たしたのも、『私も稼いで、少しでもお母さんを楽にしてあげなきゃ……』と考えたためだといいます」(えみりの知人)いっぽう西郷さんは’90年に再婚。3人の女の子を授かった。シングルマザーとして奮闘する母に対して、新たな家族とともに新生活を送ることとなった父。思春期のえみりは複雑な感情を抱くことになったという。「幼少期のえみりさんには西郷さんの記憶がほとんどありません。マリさんが西郷さんへの愚痴をこぼすたびに『なぜ、私たちを置いて出ていってしまったのか』と、怒りを募らせていたといいます。えみりさんは『一生許さない』と強い反発心を抱くこともあったといい、実は40代になるまで、西郷さんとは“共演NG”だったんです」(前出・知人)しかし、大人になるにつれ、えみりの中にあったわだかまりは徐々に氷解していったようだ。「年を重ねるにつれ、両親の性格や立場がよく見えるようになっていったそうです。一時は一方的に『お父さんが悪い』と決めつけていた自分に気づき、西郷さんに対する見方も変わったといいます。20代半ばからは西郷さんとも連絡をとるようになったといいます」(前出・知人)■「最期のときまでに家族の思い出を――」えみりは’06年1月、29歳でタレントの木村祐一(59)と結婚。しかし’08年4月に離婚し、その3年後となる’11年3月に俳優の松田賢二(50)と再婚。ところが挙式の直前に、西郷さんの前立腺がんが発覚した。そのため、えみりは当時、ブログに《一つ残念だったのが、(挙式に)父が参加できなかったことです》と投稿。以降、彼女のブログには西郷さんとの交流がたびたびつづられるようになった。そしてえみりは’13年1月に第1子妊娠を発表。その2カ月後の本誌のインタビューで、《父は『はー、ここにいるんだなぁ』なんて言いながらおなかを触ってくるんです》と父娘エピソードも語っている。「えみりさんは西郷さんの体調のこともあり、次第に『どうにかして、バラバラになった家族を再び結び付けたい』と考えるようになったそうです。さらに『父と母が最期のときを迎えるまでに、家族の思い出を作りたい』とも……。そんななか、西郷さんの今の自宅の近所に、マリさんがたまたま移り住んだそうです。そこで、えみりさんは2人に連絡をとり、離婚後初めて3人で会ったそうです」(前出・知人)’17年11月、西郷さんは前立腺がんの再発を公表。その際、えみりは出演舞台の会見で西郷さんとのやり取りを明かし、「すごく元気な声で『心配しないで、大丈夫だから』と。強い気持ちでいるので、私も信じて待っています」とコメントしていた。さらに’18年6月には『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)で“父娘初共演”が実現している。えみりは番組内で「お互いの思い出のためにも楽しい仕事ができたら」と共演に至った理由を話していた。「えみりさんは常々、親しい人に『母子家庭で育ったから結婚への憧れが強かった』と話していました。’18年2月には2度目の離婚を経験。父娘初共演はその直後のことです。自らの離婚を通して、改めて“父・西郷輝彦”との関係を見つめ直したのでしょう。ずっと断ってきた父娘共演が、闘病中の西郷さんへの何よりの“親孝行”になるとも考えたようです。これが最初で最後の共演となりました」(テレビ局関係者)西郷さんは昨年4月、悪化した前立腺がんを治療するため、オーストラリアに渡った。「現地では総額1千万円以上にもおよぶ、国内では未承認の最先端治療に挑戦しました。それまで西郷さんは11回もの放射線や抗がん剤治療を受けてきましたが、新たに立ち上げたYouTubeでは『後がないんだ』と弱気な姿も見せていました。そんな父親の力に少しでもなれればと、彼女は定期的に日本からメッセージを送り励ましていたそうです」(前出・テレビ局関係者)所属事務所によると、西郷さんは現地で3度の治療を受けたのち、昨年9月下旬に帰国。しかし10月、体調を崩して都内の病院に入院していたという。「昨年11月、えみりさんは友人の加藤紀子夫妻と西郷さんの故郷・鹿児島を訪れています。地元の神社で父の回復祈願もしたようです」(前出・知人)その願いはかなわず、他界した愛憎の父。えみりは訃報に際し、《この人の血を受け継ぐことができて、そして子供に生まれてきて本当によかったと、心から感謝しました》とインスタに残していた。愛娘の心に“スターの輝き”が消えることは永遠にないだろう。
2022年03月01日2022年2月20日、前立腺がんによりこの世を去った、歌手であり俳優の西郷輝彦さん。同月21日に報じられた突然の訃報に、ネット上では悲しみの声が広がっています。西郷輝彦さんが逝去「昭和の名優だった」「まだお若いのに」と悲しむ声西郷輝彦を娘・辺見えみりが追悼同日、西郷さんの娘でタレントの辺見えみりさんがInstagramを更新。西郷さんが亡くなる前日に面会できたという辺見さんは、その時の様子を次のようにつづっています。父が亡くなる前日に、ご家族に声をかけていただき、兄と2人で最後に父と会うことができました。言葉を交わすことは出来ませんでしたが、私と兄の言葉を聞いて大きく頷いたり、手で小さく拍手したり。最後の力を振り絞って会話してくれたんだと思います。会話のあと、父とずっと目が合っている時間がありました。今までそんなにじっくり父の顔を見ることがなかったので、お互い無言のまま見つめ合いました。父の瞳はとても綺麗で、この人の血を受け継ぐことができて、そして子供に生まれてきて本当によかったと、心から感謝しました。emiri_hemmiーより引用辺見さんや辺見さんの兄の話に、西郷さんはうなずいたり、拍手したりと反応してくれたそうです。無言になり、西郷さんと見つめ合った辺見さんは、「この人の血を受け継ぐことができて、そして子供に生まれてきて本当によかった」と、心から感謝したといいます。「最後まで父は…」つづられた言葉に、涙1981年、母であり歌手の辺見マリさんと西郷さんが離婚した影響からか、4歳の頃にはすでに父親と離れて暮らしていたという、辺見さん。「一緒にいる時間は少なかった」と、西郷さんに肩車をされている幼い頃の写真とともに、自身の想いを次のように明かしています。 この投稿をInstagramで見る 辺見えみり.(@emiri_hemmi)がシェアした投稿 私は4歳の時に父と離れているので、一緒にいる時間が少なかったのですが、父の生き様で色々なことを教えてもらいました。最後まで父は、かっこいい役者でした。お父さん、お母さんと出会ってくれてありがとう。痛みから解放されて、ゆっくり休んでください。emiri_hemmiーより引用辺見さんの追悼コメントに、涙する人が相次ぎました。・涙が止まりません。西郷さん、とてもかっこいいお父様でした。・痛みから解放されて…確かにその通りですね。ご冥福をお祈りいたします。・話さなくても通じることができるのは、お互いが大切な存在だからですね。どうか辺見さんもご無理なさらず。身近な人を失う悲しみは、計り知れません。辺見さんが西郷さんのことを想うように、西郷さんもまた、天国から辺見さんのことを見守っているのでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年02月22日2022年2月21日、歌手であり俳優の西郷輝彦さんが亡くなったことが明らかになりました。75歳でした。所属事務所の発表によると、西郷さんは同月20日に、都内の病院で亡くなったといいます。西郷さんはこれまで、長年にわたって前立腺がんで闘病生活を送っていました。1964年に、デビュー曲『君だけを』がヒットした西郷さん。また、同年に公開された映画『十七才のこの胸に』でも俳優として出演を果たし、同名の楽曲『十七才のこの胸に』もヒット。第6回日本レコード大賞新人賞を獲得するなど、演技、歌唱力ともに高く評価をされました。その後も、長年にわたって数々のドラマや映画に出演したり、楽曲をリリースしたりと、幅広く活動をしていました。西郷さんの訃報に対し、ネットからは「素晴らしい昭和の名優でした」「西郷さんの片倉小十郎は一生忘れません」といった声が上がっています。葬儀については、世情を鑑みて、遺族の意向により、近親者のみで執り行うとのことです。西郷さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2022年02月21日都内のホテルでおこなわれたNHK大河ドラマ『西郷どん』の打ち上げ。出演者のスピーチは「時間の都合上、司会から手短にと言われていた」(前出の出席者)ため、基本的に言葉少なだった。その中でも出席者の感動を呼んだのが、こんな瑛太(35)の挨拶だった。「今回の撮影は、初日から8時間押しました。これは大変な現場になると思いました。私は10年前、初めて『篤姫』に出演させていただきました。再度、大河ドラマ出演にあたり心構えができていたつもりでしたが、『大丈夫かな?』と思いました。その不安が消えたのは鈴木亮平さん(35)がいたから。亮平さんがいたから乗り切れました。亮平さんと出会えたこと自体が宝物でした」会場中から温かい拍手が湧き、じっと聞いていた鈴木は壇上の瑛太と目を目を見交わし、涙ぐんでいたという。今回、2人は役柄のうえで“盟友”関係だった。「鈴木さん演じる西郷吉之助(のちに隆盛)と、瑛太の演じる大久保一蔵(のちに利通)は幼馴染であり、後年は共に維新に奔走する役どころ。2人の固い友情を描いた回ではネット上に《やっぱり吉之助の正妻は一蔵どん》《一蔵どんが本妻説、決定》など、2人の関係を“夫婦”に見立てた絶賛が殺到しました」(テレビ誌記者)瑛太は、なぜそこまで鈴木に感服することになったのか――。「そもそも鈴木さんと瑛太さんは同学年で、先輩後輩の関係性ではありません。鈴木さんは06年に俳優デビュー。瑛太さんは01年から俳優業をやっていますから、むしろ“先輩”です。今回の現場で、鈴木さんの役者魂に男惚れしたようなんです」(番組関係者)鈴木といえば、徹底した役作りをすることで知られている。「キャラクター作りはもちろんですが、特に顕著なのが“体重の増減”です」(映画関係者)映画『HK変態仮面』(13年)では15kg増量。翌年、映画『TOKYO TRIBE』(14年)でも筋肉ムキムキの役で一気に10kg増量。逆にドラマ『天皇の料理番』(15年)では病弱な役で20kg減量。「逆に、その直後の出演映画『俺物語!!』では屈強な男子高校生役を演じるため1日10個菓子パンを食べる生活を1カ月以上続け30kg増量してます」(映画関係者)今回も、体重が114kgあったといわれている巨漢の西郷を演じるにあたり、鈴木は撮影前から、早稲田大学の相撲部に稽古をつけてもらって体重を増やしたという。「こうしたストイックな役作りを目の当たりにした瑛太さんは、穏やかな鈴木さんが秘める熱き役者魂に感服し、尊敬の念を抱くようになったそうです」(ドラマ関係者)打ち上げ数日後、『西郷どん』関連イベントが鹿児島で行われた。「鈴木さんと瑛太さんが一緒に出席しています。大河の収録中は飲みに行く機会はなかったのですが、プライベートでも親交を深めたようで“今後もお互い連絡を取り合おう”と“男の約束”を熱く交わしたそうです」(ドラマ関係者)史実では最後、西郷は大久保指揮する新政府軍に追いつめられ切腹する。数奇な運命を演じきった2人だけに、私生活では誰よりも強固な絆が芽生えたようだ――。
2018年11月08日10月30日、NHK大河ドラマ『西郷どん』の打ち上げが都内のホテルで行われた。午後6時の開宴に合わせてキャストやスタッフが続々と会場入り。午後5時28分、演者で一番早く現れたのは西田敏行(71)。杖をつきながらもスタッフに囲まれてにこやかに歩く。西田の到着直後、サングラス姿の瑛太(35)が現れた。北川景子(32)、黒木華(28)、そして主役の西郷隆盛を演じた鈴木亮平(35)がタキシードを着こなして登場――。「総勢約700人が出席する近年では最大規模の打ち上げでした。オープニングのVTRが流され、NHK・上田良一会長の挨拶。原作者の林真理子さん、脚本の中園ミホさんが続いて挨拶されました。乾杯の音頭は西田敏行さん。鏡開きの際は一同一斉に、ドラマでも頻繁に使われている『せごどんチェスト!』という掛け声で盛り上がりました」(出席者)その後、主要キャストの挨拶となり、主演の鈴木が壇上へ。「皆さんのおかげで1年3カ月の撮影が無事、終わりました。世間の“西郷隆盛像”に追いつけるか不安でしたが、精一杯やりました。皆さんとご一緒にお仕事できて、本当に良かったです」午後9時前、一次会がお開きになり、鈴木は関係者と談笑しながらホテルのロビーに現れた。わざわざタキシードのボタンをはずし、ワイシャツの上から周囲にお腹を見せ、笑いながらポンッとお腹を叩く。鈴木は体重が114kgあったといわれている巨漢の西郷を演じるにあたり、役作りで体重を大幅に増やしたのだ。「すっかり太って腹出てる。ヤバいから今ダイエットしてて年末までには見られるようにします!」こう話す鈴木は、豪快かつ人懐っこい“西郷どん”そのものの笑顔だった。
2018年11月08日現在放送中の大河ドラマ「西郷どん」に出演する新たな出演者がこのほど決定。映画『万引き家族』で注目を集めた城桧吏のほか、上白石萌音、忍成修吾、渋川清彦などが発表された。主演の鈴木亮平が西郷吉之助(隆盛)を演じる本作。10月21日の第39回放送から“明治時代”に突入するが、今回新たに発表されたのは、そんな激動の時代に生きるキャストたち。「西郷家ゆかりの人々」として、西郷吉之助と愛加那(二階堂ふみ)の長子、西郷菊次郎役には、『万引き家族』や先日「グッド・ドクター」への出演も話題となった城桧吏と、「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」などにも出演していた今井悠貴に決定。城くんは9歳~12歳の菊次郎を、今井さんは14歳~の菊次郎を演じていく。今回大河ドラマ初出演となった城くんは、「いつか時代劇に出演したいと思っていたので、今回出演が決まってとても嬉しかったです」と喜びを語り、「明治時代を生きた西郷菊次郎さんになりきって頑張りますので、是非みなさんに観て頂きたいです!」と意気込み。今井さんは「激動の時代を生きた人々の心意気に負けぬよう、覚悟を持って演じたいと思います」とコメントしている。また、錦戸亮演じる吉之助の弟・従道の妻・清役には『君の名は。』『ちはやふる』の上白石萌音。西南戦争後、糸や隆盛の子・寅太郎たちを支援するという役どころだ。鹿児島出身の上白石さんは、「大切な地元が舞台の物語の一部となれること、大好きな方言を台詞として話せること、噛み締めて参加させていただきます」と出演の喜びを語っている。ほかにも、「薩摩ゆかりの人々」として元薩摩藩士・篠原国幹役に榊英雄、別府晋介役に篠原悠伸、辺見十郎太役に持永雄恵。市来家に嫁いだ琴の長男・市来宗介役に前川優希。「新政府」の面々として、明治天皇役に野村万之丞、元長州藩士・井上馨役に忍成修吾、山県有朋役に村上新悟、板垣退助役に渋川清彦、大隈重信役に尾上寛之、三条実美役に野村万蔵が決定した。なお、「西郷どん紀行」のテーマ曲が竹原ピストルが歌う「この道 この船」に変わることも明らかになった。大河ドラマ「西郷どん」は毎週日曜日20時~NHK総合、18時~BSプレミアムにて放送。※再放送はNHK総合で毎週土曜13時5分~放送(cinemacafe.net)
2018年09月10日現在NHKにて放送されている大河ドラマ「西郷どん」の新キャスト発表会見が6月13日(水)、東京・渋谷の同局放送センターで行われた。■小栗旬、“盟友”との共演に「幸せを感じています」会見には主演の鈴木亮平、共演する黒木華と小栗旬、新キャストの水川あさみ、柏木由紀、迫田孝也、田上晃吉が出席。小栗さんは、自身が演じる坂本龍馬の姿を初めて披露し「今回、『西郷どん』で描かれている龍馬は、商売がしたいという気持ちが色濃く書かれている。どこか“冒険家”みたいな人物になればいいと思っています」と役どころを語った。主人公・西郷吉之助(隆盛)を演じる鈴木さんとは「共演は10年ぶりくらい」だといい、「こういう形でお仕事ができるのがうれしいですし、幸せを感じています。1年近く、西郷という役に向き合い、大きな存在感を感じさせる亮平君が演じる西郷さんにとって、(自分が)背負わなければいけない者として、坂本龍馬を残していければ」と抱負を語った。■鹿児島出身の柏木由紀、「明るく支える存在になれれば」「AKB48」のメンバーである柏木さんは、「初めて大河ドラマに出演させていただくことになり、とても緊張しています」と神妙な面持ち。西郷のゆかりの地である鹿児島出身で「とてもうれしいです。西郷家の一員として、明るく支える存在になれれば」と意気込んだ。柏木さんは、吉之助の弟である吉二郎の妻、西郷園(さいごう・その)を演じる。新たに発表された新キャスト水川あさみ:龍馬の妻・お龍山口翔悟(大河ドラマ初出演):土佐藩士・中岡慎太郎浜野謙太(大河ドラマ初出演):伊藤俊輔(博文)林家正蔵(大河ドラマ初出演):長州藩の藩医・大村益二郎藤本隆宏:剣の達人・山岡鉄舟迫田孝也:佐賀藩士・江藤新平柏原収史(大河ドラマ初出演):第9代会津藩主・松平容保柏木由紀(大河ドラマ初出演):吉二郎の妻・西郷園上川周作:西郷家の四男・西郷小兵衛泉澤祐希:薩摩藩士・川路利良田上晃吉:薩摩藩士・中原尚雄大河ドラマ「西郷どん」は毎週日曜日20:00~NHK総合、18:00~BSプレミアムにて放送。再放送はNHK総合で毎週土曜13:05~放送。(text:cinemacafe.net)
2018年06月13日現在放送中のNHK大河ドラマ『西郷(せご)どん』と連動する企画展が上野の東京藝術大学大学美術館ではじまりました。そのプレス内覧会に大久保利通役で出演中の俳優、瑛太さんが出席。展覧会の見どころやドラマの撮影秘話など語ってくれました。NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」スタート【女子的アートナビ】vol. 110この展覧会では、幕末から明治にかけて活躍した英雄、西郷隆盛ゆかりの品々をはじめ、彼と縁のある篤姫や大久保利通などの資料や美術品などを紹介。下級武士だった西郷が、3度の結婚や2度の島流しなどを経て明治維新を成し遂げるまでの激動の人生を、肖像画や直筆の書などのリアルな作品を通して体感することができます。例年、NHK大河ドラマに合わせた展覧会は両国の江戸東京博物館で開かれていますが、今回は上野の東京藝術大学大学美術館が会場になっています。その理由のひとつは、上野公園にある《西郷隆盛像》を制作したのが東京美術学校(現東京藝術大学美術学部)だったというご縁があるから。ほかにも、この地には上野戦争の遺構や彰義隊士の墓などもあり、西郷と深い関係のある場所ということで開催地に決まったそうです。音声ガイドナビゲーターの瑛太さんが登場!プレス内覧会では、『西郷どん』で大久保利通(正助)役を演じている俳優の瑛太さんが出席。同展では音声ガイドのナビゲーターも担当されています。まずは大久保利通の肖像画と並んでフォトセッションが行われました。この肖像画を見た瑛太さんは「実物を見ると、本当に実在した人なんだなとひしひしと実感しました」とコメント。また、展示されていた大久保の懐中時計について「大久保は小物が好きだったという説明を聞いて、僕も小物好きで、懐中時計も好きで持っているのですけど、似たところがあるのかな」と感想を述べました。さらに、司会者から印象に残った作品について問われると、「斉彬の甲冑や、西郷さんが大久保にあてた長文の手紙。すごく達筆で、それが今の時代にそのままきれいに残っている。これは日本中の大河ファンの人たちにぜひ見ていただきたいです」と熱くPRしました。大河ドラマ撮影の裏話も…!また、ドラマ撮影の裏話についても語ってくれました。瑛太さん京都編の撮影がはじまっているのですけど、大久保は西郷吉之助(鈴木亮平さん)と島津久光(青木崇高さん)の間にはさまれる中間管理職的な立場にいて、吉之助さんを止めなくてはいけないし、久光に対してはどんどん進言していかなければならなくて、正直すごくストレスがかかってきて……。とにかく吉之助さんに対して「もう少し冷静に物ごとを進めていかないか」と言いたいのですけどね(笑)。ドラマの脚本上やらなくてはならなくて、「またこの人間を止めなくては」と。正直、白髪が増えました。重圧がかかってきていますね。――大久保の魅力はどんなところですか?瑛太さん今までのイメージは西郷隆盛を裏切ったという冷徹さだったり、鹿児島の人たちには西郷人気に劣っているというか、裏切り者の扱いをされている気がする。でも実際に明治を立ち上げたのは西郷よりも確実に大久保が力を発揮しているんですね。その辺のことをしっかりと日本の人たちに伝えられるよう、自分では演じるということしかできないのですけど、でも大久保のすばらしさを日本中に伝えたいと思っています。――今後のドラマ、見どころは?瑛太さん京都編で坂本龍馬、勝海舟、桂小五郎とか新キャラクターが出てきて現場の空気も変わってきています。亮平くんもリハーサル室で(坂本龍馬役の)小栗旬さんが入ってきた瞬間の雰囲気を「すげえグラサンかけてきて、おれは坂本龍馬だ! っていう雰囲気をおもいっきりぷんぷん出してきた」とぼくにそっと伝えてくれるんです(笑)。どんどんおもしろいキャラクターが出てくるので、そこでの化学反応を楽しみにしていただきたいですね。撮影現場の楽しいエピソードを披露しながら展覧会の魅力も語ってくれた瑛太さん。すでに撮影がはじまって一年近くたち、すっかり大久保利通にほれ込んでいる様子で、「大久保ファンを増やしたい」と熱く語っていた姿が印象的でした。愛加那への手紙は必見!展示会場では、天璋院(篤姫)所用の薩摩切子や小袖などの美しい美術工芸品、西郷直筆の書「敬天愛人」などさまざまな作品を見ることができます。なかでも必見は、西郷が2番目の妻・愛加那にあてた現存する唯一の手紙。ちょうど現在(2018年5月末)ドラマでは、二階堂ふみさん演じる愛加那が登場する奄美大島編が放映中で、ちょっと切ないシーンなどもあり目が離せない展開になっています。西郷が書いた手紙の気になる内容は……ぜひ会場で確認してみてください!本展の東京会場は7月16日まで。その後、大阪と鹿児島に巡回予定です。Information会期:~7月16日(月・祝)*休館日は毎週月曜日(7/16は開館)時間:10:00-17:00(入館は閉館の30分前まで)会場:東京藝術大学大学美術館料金:一般 1,500円/大学生・高校生1,000円/中学生以下無料
2018年05月28日注目が集まっている「ユタの教え」。『西郷どん』の舞台、奄美大島で8代続くユタが緊急提言。今の世に満ちている“負の念”を取り除く知恵を教えてくれた――。 NHKで放送中の大河ドラマ『西郷どん』。鈴木亮平演じる西郷吉之助(のちの隆盛)は、薩摩藩の藩命により、奄美大島へと島送りにあう。この南の島で二階堂ふみ演じる、とぅま(愛加那)と出会い、人生のどん底から抜け出し再生を果たす。 劇中、「海の向こうから夫が来る。だが災いも連れてくる」と、とぅまに告げるユタ(秋津菜津子)が話題を呼んでいる。ユタは『西郷どん』のHPによると、こう紹介されている。 《ユタとは、神様のおぼし召しを受けて、人の現在・過去・未来を知らせる予言者のような存在。当時の島では、「医者半分、ユタ半分」と言われるほどにユタが多く、その存在は身近で大切なものだったそうです》 「うちは私で8代目となるユタの家系です。(奄美大島の)祖母がよく、『ばあちゃんのお父さんは西郷どんと一緒に、魚の追込み漁をしてたよ』と、話していました」 こう語るのは、鹿児島県の本土南端から、400キロメートル南にある奄美大島のユタ神様こと、葉月まこさん(63)。地元では「まこ神姉さん」と呼ばれ親しまれている。 「薩摩藩に琉球が支配されるまで奄美大島は琉球王国に属し、文化、風習も同じでした。ユタは、琉球諸島に存在する神々や精霊と交信し、自然と共存して生きる道を伝える存在。神々に祈り続ける古の血を受け継ぐ者です」(葉月さん・以下同) 今も、奄美には200~300人のユタがいるだろうと葉月さん。 「でも、海や川でのみそぎなど厳しい修業を経て、人々の救済ができるまでになる人は少ない。恋愛、結婚、離婚、仕事、子育て、病気などユタが悩みをみる“判じ”(占い、易)ができるのは10~20人でしょう」 島民の数々の悩みを解決してきた葉月さん。近年、気になることがある。ネットには誹謗中傷の言葉があふれているのをはじめ、ギスギスとした世の中になり、負の念であふれているというのだ。 「みなさん、自分のことしか眼中になく、心が狭くなっているように見えます。そうすると負の念が増え、本人も周りも不幸になるんです」 そこで葉月さんに「正の念」を増やし、幸せになるための知恵を教えてもらった。 ■感謝、敬い……プラスの言葉を大切にする 「奄美では昔から『物で人は殺さんけれど、口で人を殺す』という言葉があります。人を責めたりいじめたりの言葉は鋭い刃物。負の念そのものです。言葉には神様が宿ります。ふだんから、『ありがとう』という感謝の言葉や、目上の人への敬語といった“いい言葉”を使ってほしい。それは言霊となって自分に返ってきます。さらに、感謝の言葉や敬語を使うことで敬いの心が芽生え、ご先祖や神仏への感謝の気持ちも育つ。それが幸せになる一歩です」 ■1日1回家族と笑顔でアイコンタクト 「人間関係の基本は家族。相談者を見ていても、夫婦共働きで忙しい人が増えています。それでも朝か夜の食事で家族が顔を合わせて言葉を掛け合ってほしい。食事が無理なら、朝と夜、『行ってらっしゃい』『おかえりなさい』と、ニコッと笑顔で家族とアイコンタクトをしてほしい。そうした瞬間を大切にすることで、ささやかな幸せを感じられます。私たちは、人生約80年、魂を磨くために“地球旅行”に来ているだけ。家族と過ごせるのも、永遠ではなく限られた時間ということを忘れないで過ごしましょう」 ■ご先祖様の先に神様がいる 「私は、毎朝、太陽に拝んだ後、神棚の水、お榊の水を取り換えるのが日課です。家にお仏壇や神棚があれば、朝は『今日も家族をお守りください』。帰宅したら、『一日ありがとうございます』と感謝の気持ちで手を合わせるだけでもいい。うれしいことがあったら、『おばあちゃん、こんな幸せなことがあったよ』と、言葉に出してご先祖と会話してみる。ご先祖は共に喜んでくれます。『ご先祖の先に神様がいる』と奄美では考えます。ご先祖も神様も、あなたがた子孫の幸せを願っているんです」 ■負の感情に気づいたら、即切り替える ドラマでは、西郷どんに腹を立てて暴言を吐いたとぅまだが、熱を出した彼に、『戻ってこい』と、一生懸命に祈り続けた。 「私たちも同じ。24時間いい感情ばかりでいられません。職場の人間関係に思い悩む人も多いでしょう。でも負の念も相手に飛んでいき、ブーメランのように自分に戻るもの。どんなに嫌な人も、自然の恵みで生かされている地球上の同じ空気を吸っている同じ地球人。“しょうがない”と、認めるしかありません(笑)。もし、『アイツ~くそ!!』と、思ったことに気づいたら『あっ、いけない。ごめんなさい』と、即気持ちを切り替えてリセットしましょう」 ■道端の花も楽しもう 葉月さんは、毎朝、自宅裏の山に昇る日の出を拝み、毎夕、自宅前の海に沈む夕日に手を合わせて自然と共に暮らしているという。 「人は自然にまったく触れていないと、心の余裕をなくし自我の中に閉じ込められて他者の存在を感じることもできません。都会にいても、道端の花を見つけたら、『きれい。ありがとう』と、一瞬でいいので感謝し、楽しみましょう。それだけで心にゆとりが生まれ、優しくなれます。神様は私たちの心の中に隠れています。感謝の言葉を忘れずにいれば、みんなが幸せになるために力になってくれるでしょう」
2018年05月27日「うちは私で8代目となるユタの家系です。(奄美大島の)祖母がよく、『ばあちゃんのお父さんは西郷どんと一緒に、魚の追込み漁をしてたよ』と、話していました」 そう語るのは、鹿児島県の本土南端から、400キロメートル南にある奄美大島のユタ神様こと、葉月まこさん(63)。 NHKで放送中の大河ドラマ『西郷どん』。鈴木亮平演じる西郷吉之助(のちの隆盛)は、薩摩藩の藩命により、奄美大島へと島送りにあう。この南の島で二階堂ふみ演じる、とぅま(愛加那)と出会い、人生のどん底から抜け出し再生を果たす。 劇中、「海の向こうから夫が来る。だが災いも連れてくる」と、とぅまに告げるユタ(秋津菜津子)が話題を呼んでいる。ユタは『西郷どん』のHPによると、こう紹介されている。 《ユタとは、神様のおぼし召しを受けて、人の現在・過去・未来を知らせる予言者のような存在。当時の島では、「医者半分、ユタ半分」と言われるほどにユタが多く、その存在は身近で大切なものだったそうです》 葉月まこさんは、ユタの1人で、地元では「まこ神姉さん」と呼ばれ親しまれている。 「薩摩藩に琉球が支配されるまで奄美大島は琉球王国に属し、文化、風習も同じでした。ユタは、琉球諸島に存在する神々や精霊と交信し、自然と共存して生きる道を伝える存在。神々に祈り続ける古の血を受け継ぐ者です」(葉月さん・以下同) 今も、奄美には200~300人のユタがいるだろうと葉月さん。 「でも、海や川でのみそぎなど厳しい修業を経て、人々の救済ができるまでになる人は少ない。恋愛、結婚、離婚、仕事、子育て、病気などユタが悩みをみる“判じ”(占い、易)ができるのは10~20人でしょう」 葉月さんは、昭和30年(’55年)にユタの家系に生まれる。4歳のときに母を亡くし、つらい幼少期を過ごした。ユタ神様だった祖母の姿を見ながら成長する。 葉月さんが19歳のときに、神様に導かれる前兆で心身の不調が出る「神ダーリィ」が起きて、ひどい頭痛に襲われた。20歳で結婚。2人の娘に恵まれたが再び神ダーリィが始まり、そして29歳で離婚。その後、亡くなった祖母が夢に現れ続け「神様を継いでほしい」と繰り返した。 「ずっと拒み続けてきたんですが、37歳のときに祖母の後を継ぐことを決心。海や川でのみそぎなどの修業を経て40歳でユタになる儀式を行いました」 それから20年以上、飲食業で生活の糧を得る傍ら、ユタとして「判じ」をして人々を幸せに導いている。 この取材中に、葉月さんに突然、「双子の赤ちゃんが無事に生まれました」と、お礼を言いに来た女性がいた。 「子どもが授からないという女性が通ってきてね。神様からの言葉、『男の子が生まれるよ』と伝えて、そのための神社へのお参りの仕方や夫婦にいい日を選んであげたの」 後日、女性は子宝に恵まれた。夫婦関係の相談に来た女性の離婚を思いとどまらせたこともあった。 「神様から『別れるな』という言葉が降りてきて。私は『相性がいいから離婚はせんほうがいい』と諭しました。数年後に、『あのときは、主人の気持ちがわからなかったけれど離婚しなくてよかった』と、礼を言いに来てくれてね。みんなが幸せになると、神様も喜ぶよね」 島民の数々の悩みを解決してきた葉月さん。近年、気になることがある。ネットには誹謗中傷の言葉があふれているのをはじめ、ギスギスとした世の中になり、負の念であふれているという。 「みなさん、自分のことしか眼中になく、心が狭くなっているように見えます。そうすると負の念が増え、本人も周りも不幸になるんです」
2018年05月27日「“西郷どん”役の鈴木亮平さんは、だんだん本物に見えてきて、最近ではもう他人とは思えません(笑)」 神奈川県平塚市のヘアサロン「Aikana」店主の西郷隆子さん(48)が語る。一文字違いの名前から察せられるとおり、隆子さんは西郷隆盛のやしゃご(玄孫)。つまり、西郷どんは“ひいひいおじいさん”となる。 NHK大河ドラマ『西郷どん』は吉之助(隆盛)と美貌の僧・月照(尾上菊之助)の入水という前半部のクライマックスを経てまもなく後半に突入するが、その最初の舞台となるのが、西郷どんが島送りとなる奄美大島。 生涯に3度結婚し、5人の子どもを授かった西郷どんだが、この島では2番目の妻と出会い、初めて父にもなる。この奄美での妻との間のやしゃごが隆子さん。 これまでの放送でも描かれたとおり、最初の妻・須賀とは早々に離縁し、美女のはべる酒席でも国づくりの話に明け暮れたり、男性と心中事件を起こしたりと、女性にはとんと縁がなかった西郷どん。 その月照との心中でも、助かったのは自分だけ。深い傷心を抱え、島に来た直後は住人たちから「大和からフリムン(大ばか者)が来た」と噂されるほど心身共にすさんでいたという。 そんな西郷どんに尽くし、男女の情愛だけでなく、真実の人間愛を教え、再び日本国のために立ち上がる勇気を与えたのが、奄美で結婚した愛加那(二階堂ふみ)だった。 西郷どん31歳、愛加那22歳で結ばれ、その後3年間を共に島で過ごした2人。林真理子さんの原作にも《「まっこと、女というのは何とよかもんじゃろう」》とあるが、近所の人が赤面するほどのラブラブぶりだったとか。 目鼻立ちのくっきりした島美人だったと伝えられる愛加那だが、残された肖像画を見ると、なるほど、隆子さんととてもよく似ている。 「私は東京の板橋生まれで、祖父の隆治に鹿児島で会ったのも小学校低学年が最後。その後、実は高校生のころに両親が別居して、父の隆道とは離れて暮らしたので、西郷家とは縁遠くなっていました。覚えているのは、とにかく祖父も父も180センチ以上の大男だったこと。はい、西郷どんにうり二つでした」(隆子さん・以下同) 高校卒業後に、幼いころから憧れていた美容師になった隆子さん。結婚は35歳のときだったが、以降も旧姓で仕事を続けてきた。 「理想の男性のタイプは、恥ずかしいんですが、ズバリ西郷どん!体も性格もおおらかな人が素敵ですね」
2018年05月12日NHK大河ドラマ『西郷どん』は吉之助(隆盛・鈴木亮平)と美貌の僧・月照(尾上菊之助)の入水という前半部のクライマックスを経てまもなく後半に突入する。その最初の舞台となるのが、西郷隆盛が島送りとなる奄美大島だ。 生涯に3度結婚し、5人の子どもを授かった西郷どんだが、この島では2番目の妻と出会い、初めて父にもなる。 これまでの放送でも描かれたとおり、最初の妻・須賀とは早々に離縁し、美女のはべる酒席でも国づくりの話に明け暮れたり、男性と心中事件を起こしたりと、女性にはとんと縁がなかった西郷どん。 その月照との心中でも、助かったのは自分だけ。深い傷心を抱え、島に来た直後は住人たちから「大和からフリムン(大ばか者)が来た」と噂されるほど心身共にすさんでいたという。 そんな西郷どんに尽くし、男女の情愛だけでなく、真実の人間愛を教え、再び日本国のために立ち上がる勇気を与えたのが、奄美で結婚した愛加那(二階堂ふみ)だった。 「“西郷どん”役の鈴木亮平さんは、だんだん本物に見えてきて、最近ではもう他人とは思えません(笑)」 そう語るのは、神奈川県平塚市のヘアサロン「Aikana」店主の西郷隆子さん(48)。一文字違いの名前から察せられるとおり、隆子さんは西郷隆盛と奄美での妻・愛加那との間のやしゃご(玄孫)。つまり、西郷どんは“ひいひいおじいさん”となる。 目鼻立ちのくっきりした島美人だったと伝えられる愛加那だが、残された肖像画を見ると、なるほど、隆子さんととてもよく似ている。 しかし、隆子さんが、ご先祖を意識したのは、つい10年前のことだというのだ。 「私は東京の板橋生まれで、祖父の隆治に鹿児島で会ったのも小学校低学年が最後。その後、実は高校生のころに両親が別居して、父の隆道とは離れて暮らしたので、西郷家とは縁遠くなっていました。覚えているのは、とにかく祖父も父も180センチ以上の大男だったこと。はい、西郷どんにうり二つでした」(隆子さん・以下同) 高校卒業後に、幼いころから憧れていた美容師になった隆子さん。結婚は35歳のときだったが、以降も旧姓で仕事を続けてきた。そして10年前、現在のヘアサロン経営を思い立つ。 「店名を迷っていたら、主人が、『せっかくだから、君のひいひいおばあちゃんの名前を使わせてもらえば』と言ってくれたんです。それで、墓前に『名前を使わせてもらいます』と報告するため、初めて奄美大島を訪れました」 ここで不思議な体験をする。 「島に降り立ったとき、スーッと安らかな気持ちになったんです。その前から、なぜかハワイにハマって、フラダンスも習っていたのですが、私のルーツは、やっぱり島なんだと」 以降、毎年、奄美を訪れるようになり、少しずつ先祖のことも学ぶようになった。 「まさか、ひいおじいちゃんの菊次郎が京都市長だったなんて。私は子孫って名乗っていいのかと戸惑ったりも。奄美に行くと、いかに隆盛夫妻が人々から愛されているかわかります。特に愛加那は家族と別れたあとも自立した生活を貫いた存在として女性に絶大な人気があります」 西郷どんが島送りを解かれて帰郷したあと長男と長女は西郷家に引き取られるが、島での妻は薩摩には連れ帰れないとの藩法があり、愛加那は1人、島に残った。 ちなみに、黒木華演じる3番目の妻の糸(糸子)は、愛加那の子どもたち2人も分け隔てなく育てた女丈夫だったという。 隆子さんに、先祖との共通点を尋ねた。 「似ているというのもおこがましいですが、犬が大好きでずっと一緒です。父の隆道は狩猟免許も持っていて猟犬のセッターを飼っていました」 西郷どんの犬好き、狩猟好きは、上野にある愛犬ツンを連れた銅像でも有名。隆子さんも現在2頭の犬と暮らす。 「トイプードルの“はな”はハワイ語のohana(家族)から、スタンダードプードルの“あんず”は大好きなアンジェリーナ・ジョリーから名付けました。愛加那は機織り名人だったそうですし、私も美容師で、手仕事が好きなところは、ご先祖譲りかもしれませんね」 8年前に他界した父親の隆道さんは、鹿児島市にある菊次郎さんの墓に眠るという。 「遺言はありませんが、隆盛が写真を残さなかったように、わが家でも昔から形ある物を後世に残す習慣はありません。物より心の一族なんです。ただ、私は奄美でも、研究者の先生に会っても、みなさんが、『隆子さんがいちばん愛加那に似ている』と言ってくださるので、ご先祖に恥じないように自立した生活を送りたいです」
2018年05月12日「古民家には失われてしまった日本が、そこかしこにあります。小さな窓枠の縁に職人さんが残していった思いや、それを今の時代にリフォームしてカフェとしてオープンするにいたった地元の人の思いや愛。その中に日本人が失ってはいけない日本人のよさがちりばめられている気がして。当時の職人さんの意気込みを感じられる技にふれたときは、すごくどきどきします」(渡部・以下同) 古民家カフェの魅力をこう語るのは、古くからの建物をカフェとして再生させ、そこに集まる地元の人との交流を描くドラマ『ふるカフェ系ハルさんの休日』(NHK Eテレ・毎週水曜23時~)で、主人公・ハルに扮している渡部豪太(32)。 番組は’16年から始まり、今年第3シリーズを迎えた。主役は「古民家と、それを支えている地元の方々」と話すとおり、地元の人々の役者ぶりも番組の見どころだ。 「『ふるカフェ系』の現場では、地元の方に気持ちよくせりふを言っていただけるように気を配っています」(渡部・以下同) 渡部といえば、大河ドラマ『西郷どん』では西郷吉之助の弟・吉二郎を演じている。 「オファーをいただいたときは率直にうれしかったです。吉二郎は侍のような人。そして兄の吉之助の優しさを踏襲している人。自分も優しい人でありたいです。『西郷どん』では、鈴木亮平さんとお話をしたり。鈴木さんはお芝居と真摯に向き合う真面目な方です」 そんな渡部の休日の過ごし方は? 「詳しくはないけれど、神社仏閣にもともと興味がありました。天気のいい日にお寺さんへ行って靴をぬいであがらせてもらって、日なたぼっこをするのが好きです。京都にそういうことができるお寺があるんですよ」 ’16年には結婚をし、公私ともども充実している現在。今後の目標をたずねると「寅さん」という言葉が出てきた。 「5年後、10年後はもっとよくありたい。そのためには今をしっかりと生きないといけないので、自分を高めていきたいです。『男はつらいよ』の寅さんのようになりたいです。庶民のスター、寅さんはひとつの指針にしています」
2018年04月16日NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」が、東京藝術大学大学美術館にて2018年5月26日(土)から7月16日(月・祝)まで開催される。その後、7月28日(土)から9月17日(月・祝)まで大阪に、9月27日(木)から11月18日(日)まで鹿児島に巡回。特別展「西郷どん」では、2018年のNHK大河ドラマの主人公である西郷隆盛ゆかりの美術品や歴史資料を展示。大河ドラマと連動しながら、西郷隆盛の人物像や、明治維新に至るまでの激動の時代を紐解いていく。薩摩藩ゆかりの品々や篤姫の着物など最もよく風貌をとらえた西郷の肖像とされている「石川静正筆西郷隆盛肖像」は、西郷の実像に迫る必見の1品。また、薩摩藩独特の剣法を伝える「示現流秘伝書」や薩摩武士の教養ともされた「薩摩琵琶(銘 木枯)」等、ルーツとなる薩摩藩の風土を紹介する。名君・島津斉彬に取り立てられ、志士として奔走する中で、西郷は島津家から徳川将軍家に嫁ぐ篤姫の婚礼担当も務めた。気品を放つ篤姫の着物「天璋院所用 小袿(萌黄葵唐草筥牡丹紋二陪織物)」は天璋院篤姫の美意識を反映したすっきりとしたデザインが印象的。その他、篤姫婚礼の際に斉彬が持参させたものとされているガラス切子「天璋院所用 薩摩切子 藍色栓付酒瓶」も登場する。討幕から明治維新的確な判断力と指導力で幕末を牽引した西郷。幕末政治史上の最重要文書である「討幕の密勅」をはじめ、新出の薩長同盟関連資料「御花畑絵図」や江戸城の無血開城を決めた、西郷隆盛と勝海舟の会見の様子を緊張感いっぱいに描いた「江戸開城談判 下図」といった貴重な資料とともに、新たな時代を切り拓いていく西郷の姿を浮き彫りにする。また、西郷が薩摩藩最後の藩主・島津忠義から拝領したとされる太刀や、実際に来ていた軍服、自筆の「敬天愛人」の書など、西郷の人物像を映し出す品々を展示。犬好きの西郷が地元鹿児島の住民から犬を借り受ける代わりに渡したという逸話が残る刀装具「西郷隆盛所用 刀装具(縁頭、目貫)」等も見ることができる。「上野の西郷さん」制作過程も象徴的な「上野の西郷さん」銅像の制作過程を示す古写真を初公開。西郷と犬の顔面がのっぺらぼうになっており、写真が残っていなかった西郷をどう表現するか苦悩した痕跡が見える。開催概要NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」東京展会期:2018年5月26日(土)~7月16日(月・祝)会場:東京藝術大学大学美術館 本館 展示室1、2、3、4住所:東京都台東区上野公園12-8開館時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)休館日:毎週月曜日 ※7月16日(月・祝)は開館観覧料:一般 (当日)1,500円 (前売)1,300円 (団体)1,200円 高校生・大学生 (当日)1,000円 (前売)800円 (団体)700円※前売り券は5月25日(金)まで販売。会期中は当日券のみを販売。※中学生以下無料※障がい者手帳を所持者とその介助者1名は無料※団体は20名以上(団体観覧者20名につき1名の引率は無料)チケット販売:東京藝術大学大学美術館(開館日に限る)、チケットぴあ ほか主要プレイガイド(手数料がかかる場合あり)巡回:〈大阪展〉会期:2018年7月28日(土)~9月17日(月・祝)場所:大阪歴史博物館住所:大阪府大阪市中央区大手前4-1-32〈鹿児島展〉会期:2018年9月27日(木)~11月18日(日)場所:鹿児島県歴史資料センター黎明館住所:鹿児島県鹿児島市城山町7-2※会期中に展示作品の入れ替えあり。※会場によって展示作品の変動あり。【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル) ※東京展のみ
2018年04月12日「謙さんはNHK大河『西郷どん』の撮影を終え、6月からブロードウェーミュージカル『王様と私』のロンドン公演を控えています。4月中旬には現地入りしてしまうそうなので、離婚協議を進めるなら“最後のチャンス”だと思うのですが……」(スポーツ紙デスク) 昨年3月、年下ジュエリーデザイナーとの不倫関係が報じられた、渡辺謙(58)。妻の南果歩(54)は報道後、すぐに別居を決断。以来、夫妻は何度も“離婚秒読み”といわれてきた。 離婚協議中だと報じられた今年1月、本誌は南を直撃取材している。彼女は離婚協議中であることを否定したうえで、夫との話し合いが実現していない理由についてこう語っていた。 「いま、彼は『西郷どん』の仕事で九州にいますし、忙しいでしょうからね」 あれから3カ月。別居から1年が経ち、大河の仕事も終わった。節目を迎えて決着はついたのだろうか――。 4月初旬の昼下がり。桜の名所として知られる都内の公園で、南の姿を目撃した。実母と女友達を連れて、楽しそうにそぞろ歩く。やがて散歩を堪能した一行は、園内のフレンチレストランへ。眺めのいい窓側の席に陣取り、花見ランチを楽しんでいた。食事を終え、店から出て来た南に記者は声をかけた。 ――今日は、お花見がてらのランチですか? 「ええ。ついこの間までドラマの撮影が続いていたのが、やっと終わったので」 顔なじみの記者に笑顔でこう答えてくれた南。4月21日スタートの連続ドラマ『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』(NHK)の撮影を終え、この日は久しぶりのオフを楽しんでいたようだ。 ――1月に取材をさせてもらったとき、大河の仕事が終わったら話し合いをするとお話されていましたよね? 「たしかにそうですね。でも、いまはまだ何も……」 ――離婚という結論もありえるのでしょうか? 「ごめんなさい。まだお話できません」 夫に対して思うことはあっても“何も語れない”という、複雑な心境なのだろう。 だが最後に『西郷どん』を見ているか聞いたところ、「はい、見ていました」と、この質問にだけはキッパリと答えたのだった。そして、どこか自信に満ちた表情でその場をあとにした――。 「同じ俳優として、謙さんの仕事を支えて来た南さん。彼女は仕事への影響も考慮して、謙さんに“猶予期間”を与えてあげているんです。13年間も連れ添ってきた夫婦ですから、そう簡単に結論は出せませんよ」(南の知人) 彼女は毎週、画面に映る夫をどんな気持ちで見つめていたのだろうか――。
2018年04月11日現在NHKにて放送中の大河ドラマ「西郷どん」。この度、鹿児島県奄美市笠利町にある薗家の庭園で取材会が行われ、主人公・西郷吉之助(隆盛)役の鈴木亮平、とぅま(愛加那)役の二階堂ふみの2人が取材に応じた。林真理子の同名原作を、中園ミホの脚本でドラマ化する本作は、男にも女にも「日本史上最もモテた男」という異名を持つ西郷隆盛の人生を描く物語。鈴木さんが西郷を、二階堂さんが西郷が島送りの際に出会う2人目の妻役を演じるほか、錦戸亮、瑛太、黒木華、北川景子、渡部豪太、沢村一樹、風間杜夫らが出演。今回の取材会で行われた収録シーンは、5月13日(日)放送される予定の場面(第18回)。斉彬を失い幕府に追われ絶望のなかで奄美大島に島送りとなった吉之助。彼は菊池源吾と名乗り、龍佐民(柄本明)やとぅまの世話になりながら生活をするが、誰に対しても心を閉ざしていた。島の様々な事情を知っていく中で、島の暮らしをもっと教えてほしいと、吉之助がとぅまにお願いし…というあらすじだ。沖永良部島での撮影を終え、現在は奄美大島での撮影がスタートし、3月下旬までここでの撮影を予定しているという本作。鈴木さんは、「実際に西郷さんがいた地で、空気を感じながら撮影できるというのは、特別なものがあり、自然と、西郷さんの当時の思いに近づいていっているような気がします。天気も、島の不思議な見えない力を感じます。昨日も、嵐の場面の撮影で突然土砂降りになったり、沖永良部島の牢獄の場面も嵐の設定でしたが、そこも本当に嵐になったり、旅立ちや出立の場面ではかならずピカーンと晴れたり」と撮影をふり返る。また二階堂さんも、「奄美にきて、島の方々とお話をしていると、みなさんすごく愛加那さんを愛していらっしゃって、そういう方々の気持ちであったりとか、見えない力みたいなものに、助けられながら撮影させていただいているなと感じています」とコメント。さらにお互いの役についても語り、とぅまについて鈴木さんは、「いままでの西郷どんには全く出てこなかったタイプの女性」と言い、「愛加那の持つエネルギーと、二階堂さんのエネルギーが合わさって、すごく魅力的な女性になっていると思いますし、この女性なら西郷さんを変えていっただろうなと思わせる愛加那像になっていますので、ぜひ二階堂さんの愛加那さんを楽しみにしていただければと思います」とアピール。また、二階堂さんは西郷について「島の西郷さんは、いま放送で皆さんがご覧になっている西郷さんとかなり違います。島に来たばかりの西郷さんは、悲しく、やさぐれていて、そんな姿を一視聴者として楽しみにしています。今回、鈴木さんが演じられる西郷さんは、人間味と温かさがありますので、島編でもそんな西郷さんの姿を楽しみにしていただければと思います」とメッセージを寄せている。大河ドラマ「西郷どん」は毎週日曜日20時~NHK総合、18時~BSプレミアムにて放送。再放送はNHK総合で毎週土曜13時5分~放送。(cinemacafe.net)
2018年03月14日2月中旬、春らしい日差しが降り注ぐなか東京都内の一軒家の前に止まったのは1台のワンボックスカーだった。そして、そろいのシャツを着たスタッフたちが、浴槽を家に運び込んでいく。この家で暮らしているのは、女優・松坂慶子(65)一家だ。 大河ドラマ『西郷どん』では、主人公・西郷吉之助(鈴木亮平)の母・満佐を演じた松坂。2月18日に放送された第七回の、最愛の息子の背中で息を引き取るシーンは視聴者たちの涙をさそった。 ドラマでは体を病み、息子に看病される姿を演じた松坂だが、実生活では夫といっしょに98歳になる実母の介護をしているのだ。 「四半世紀前の、あの一連の騒動を知っている私たちからすると、松坂の実母と高内春彦さん(63)が同居しているなんて、隔世の感がありますね……」(ベテラン芸能記者) ‘91年の松坂の結婚から始まった“親子絶縁”騒動は、日本中の注目を集めた。 「高内春彦さんは、ニューヨークで活動していた無名のミュージシャンでした。トップ女優だった松坂とは、知名度の点でも収入の点でも雲泥の差がありました。この格差婚に猛反対したのが、松坂の父・英明さんと母・つね子さんだったのです。取材に対しては『収入もないのに亭主面してゴロゴロしているだけ』など、春彦さんへの憎悪を語り続けました。ついには夫をかばい続ける松坂も許せなくなり、’92年には絶縁も宣言したのです」(前出・芸能記者) 親子の雪解けのきっかけとなったのが、’07年12月の父・英明さんの死去だった。当時すでに80代後半になっていた母・つね子さんも寄る年波には勝てず、次第に松坂と高内さん夫妻に頼るようになっていき、’12年秋ごろからは松坂夫妻と同居するようになった。 高内さんは、松坂が仕事で忙しいときなどは家事や育児を担当し、家族を守り続けてきた。そのスタンスは結婚から28年目をむかえたいまも変わらないという。松坂家の知人は言う。 「つね子さんも90代後半になり、ほとんど外出することもなくなりました。着替えなど日常生活についても、松坂さんや高内さん、それにヘルパーさんたちが介助しています。訪問入浴サービスも利用していますが、スタッフへの応対や誘導などを高内さんがやることも多いそうです。『西郷どん』でも九州ロケがありました。特に松坂さんが仕事で地方にいるときなどは、つね子さんの介護は高内さんが差配することになります」 松坂より2歳年下の高内さんは現在63歳。しかしトレードマークだったヒゲや長髪も昔と変わらず、年齢よりも若々しく見える。同居介護生活についてコメントを求めた。 「義母の介護ですか?そうですね、自宅介護ということになるでしょうか。家族でローテーションを組みながら続けています。夫婦で協力といいますか、ヘルパーさんたちに助けていただきながら、妻と私でいっしょにやっています」 前述のように結婚当時は両親をはじめとして反対の声も多かった。だが28年たったいま、松坂の“結婚相手を選ぶ目”は確かだったとしかいいようがない。
2018年02月23日「鈴木亮平さんはふだんからとても優しくて、西郷どんそのものなんです」 こう話すのは、NHK大河ドラマ『西郷どん』第2回に農家の娘・ふき役で登場した柿原りんかちゃん(13)。劇中では困窮のあげくに借金のかたに売られるけなげな少女を熱演。 ふだんは絵を描くのが大好きだというりんかちゃん。鈴木の顔のデッサンを2時間かけて描いてくれた。 「優しいまなざしがポイントです。実は尊敬する俳優さんは鈴木さん。どんな役でもストイックに取り組むお姿が本当に素敵です。私も今回、ふきちゃんが初めてお米を食べるシーンのために、出演が決まってから2カ月ほどお米を食べるのを控え、撮影に臨みました。本番では『お米って、こんなにおいしいんだ!』とふきちゃんの気持ちになってセリフが言えたと思います」 そんな、りんかちゃんの将来の夢は? 「芸能活動以外のことは考えられません。これからも努力を続けて、どんな役でも演じられる女優さんになりたいです!」
2018年02月17日「マイケル・ジャクソンの映像を見ていたら、『Ah! Oh!(アオ)』って自分の名前を呼ばれているような気がして、それでダンスを始めました(笑)」 そう語るのは、NHK大河ドラマ『西郷どん』で夫人公である西郷吉之助(隆盛)の子ども時代・小吉役を演じた、渡邉蒼くん(13)。『西郷どん』で見せた泥まみれで相撲を取る小吉とうってかわって、軽やかにヒップホップダンスを踊る。 「BIGBANGのSOLさんのようなアーティストになりたいんです!」(蒼くん・以下同) 演技を始めてからは1年半と日は浅いが、オーディションでたくさんの子役のなかから選ばれ、何事にもまっすぐな小吉を生き生きと演じきった。 「いちばん印象に残ったのは、島津斉彬に扮した渡辺謙さんとの最後のシーン。斉彬さまが『強くなれ!』と小吉に言った言葉ですが、僕自身、渡辺さんからそう激励されたような気がして。今後もその言葉を大事にして、いつか大人の俳優としてまた大河ドラマにでたいです!」
2018年02月17日鈴木亮平を主演に迎え、現在放送中の大河ドラマ「西郷どん」。この度、大河ドラマ初出演となる風間俊介、「ハリセンボン」近藤春菜、「劇団EXILE」町田啓太らを含め21名の新キャストが発表された。林真理子の原作を中園ミホの脚本でドラマ化する本作は、男にも女にも“日本史上最もモテた男”という異名を持つ西郷隆盛の人生を描く物語。鈴木さんが西郷吉之助(隆盛)を演じ、大久保利通役の瑛太、西郷3人目の妻となる岩山糸役の黒木華のほか、「関ジャニ∞」錦戸亮、北川景子、渡部豪太、沢村一樹、風間杜夫ら豪華キャストが集結している。そして先月放送スタートしたばかりの本作から、今回また新たにキャストが決定。西郷が江戸で出会う人々として、やがて西郷たちにとって最大の敵となっていく一橋(徳川)慶喜役に松田翔太、西郷と意気投合し、一橋慶喜将軍擁立に奔走する橋本左内役に風間俊介が扮するほか、13代将軍家定の母・本寿院役を泉ピン子、松平慶永役を津田寛治。さらに島で出会う人々に、柄本明(龍佐民役)、秋山菜津子(ユタ役)、高橋努(富堅役)、谷田歩(木場伝内役)、近藤芳正(田中雄之介役)、木内みどり(石千代金役)、里アンナ(里千代金役)、斎藤嘉樹(土持政照役)、大島蓉子(土持鶴役)、石橋蓮司(川口雪篷役)。激動の舞台となる京を彩る人々として、祇園の芸妓・おゆう役に内田有紀。西郷に一目ぼれする薩摩藩士たちの定宿「鍵屋」の仲居・虎役に、大河ドラマ初出演となる近藤春菜。島津家家老・小松帯刀役に、同じく大河ドラマ初出演となる町田啓太。島津家と朝廷をつなぐ重要人物、近衛忠煕役に国広富之。ほかにも、勝海舟役に遠藤憲一、桂小五郎(木戸孝允)役に玉山鉄二、岩倉具視役に笑福亭鶴瓶と、天下を揺るがす英傑たちのキャスティングの発表された。大河ドラマ「西郷どん」は毎週日曜日20時~NHK総合/18時~BSプレミアムにて放送。(cinemacafe.net)
2018年02月14日公園の回転式ジャングルジムを優しく回してあげているのは俳優の瑛太(35)だった。 遊具のなかにいる4歳になる長女は、楽しそうな笑い声をあげていた。そんな父娘の微笑ましいひとときを本誌が目撃したのは、1月末のこと。現在、大河ドラマ「西郷どん」で大久保正助(のちの利通)を演じている瑛太だが、この日は久々の休日だったようだ。 妻で歌手の木村カエラ(33)とは、すでに結婚8年目。カエラは長男(7)を連れて外出していたため、長女を自宅近所の公園に遊びに連れてきたようだ。夫妻での育児分担ということらしい。その後も愛娘に求められるどおりブランコに散策と、パパは大忙しだった。 瑛太を知る芸能関係者は言う。 「瑛太さんは最近のインタビューでは、『いちばん幸せなのは、妻や子供といっしょにいるときです』と、よく答えています。長男の幼稚園時代に知り合ったお父さんたち、“パパ友”たちとも仲が良く、いっしょに遊びに行ったり、LINEで育児についての情報交換をしたりしていると聞いています」 瑛太が育児の情報交換をしているのは、LINE上ばかりではないという。 「大河ドラマ『西郷どん』の撮影現場で、ムードメーカーになっているのが瑛太さんなんです。7歳と4歳、2児のパパである瑛太さんは、よく自分の育児体験を披露しているのです。『この前、子供たちが、食器をひっくり返しちゃって大変でした』とか、そういったエピソードを語るので、現場もほのぼのした雰囲気になります」(テレビ局関係者) すぐに食いついてくるのが、大久保正助の幼馴染で、盟友となる西郷吉之助(のちの隆盛)役の鈴木亮平(34)だという。 「鈴木さんの娘さんは6歳で、小学校入学を控えています。瑛太さんの話もいろいろ参考になるのでしょうね。ほかには、大山格之助役の北村有起哉さん(43)も3歳になる男の子のパパです。いわゆる“郷中仲間”たちで、育児談議になることもあるのです」(前出・テレビ局関係者) 難解な薩摩言葉を使いこなすのに必死だという出演者たちだが、瑛太を中心としたイクメン談議は、癒しのひとときになっているようだ。
2018年02月08日《……ちごっ……ちごっ……旦那さぁはこげなお人じゃぁあいもはん!》 鈴木亮平(34)が主演し、西郷吉之助(隆盛)の生涯を描く大河ドラマ『西郷どん』(NHK・日曜夜8時~)。1月7日に放送された初回は、西郷隆盛の没後、東京の上野公園にて、西郷隆盛像の除幕式を行うシーンから始まった。そのとき、銅像を見た西郷の3番目の妻・糸(黒木華)の口から、この“薩摩ことば”が飛び出したのだ。 このセリフは「違う、違う、旦那さんはこんな人ではありません」という意味。見ていた人ならば、なんとな~くニュアンスがつかめたはず。しかし、独特な方言が飛び交う内容に、放送直後「薩摩ことばが難しすぎる!」「テロップ必須」とネット上で話題となった。 今回、鈴木亮平をはじめ、出演者たちに薩摩ことばの方言指導を行っているのは、鹿児島県出身の2人の俳優、迫田孝也さん(40)と田上晃吉さん(35)だ。田上さんは『龍馬伝』(’10年)でも薩摩ことばの方言指導を務めている。 これからも劇中にどんどん出てくるであろうこの薩摩ことば……。その意味をしっかりキャッチし、『西郷どん』をさらに楽しめるよう、本誌は迫田さんと田上さんに、薩摩ことばの解説をお願いした。“かごんまことばを、お伝えいたしもす!これでわっぜ『西郷どん』を楽しめっちょ!”(薩摩ことばをお伝えします。これですごく『西郷どん』を楽しめますよ!) まずは、薩摩ことばが持つ特徴について迫田さんはこう語る。 「薩摩ことばは、発音が難しい方言だといわれています。独特のアクセントがあり、抑揚が激しい。関西弁も抑揚が大きい方言とされますが、それとはまったく逆の抑揚の取り方をするのが、薩摩ことばなんです」(迫田さん) 独特の言い方として挙げられるのが、冒頭の糸のせりふのように「違う」を「ちごっ」と、つまらせることだ。 「たとえば、『けっけっけっ』と3つ『けっ』を繰り返すだけで一文が成立するんです。これは『貝を買って来い』という意味です。『貝』のように、通常『ai』と発音する音が、『e』に変化するのも大きな特徴と言えますね」(田上さん) ちなみに「長い(nagai)」は「長げ(nage)」という言い方になる。「難しい……」と思うかもしれないが、これはまだ序の口。薩摩ことばのなかには、知らなければ誤解を生んでしまうような、かな~りまぎらわしい表現も! 「薩摩ことばで使う主語は『おい』と『わい』。吉之助のセリフにも多く出てきます。『おい』は、“俺・自分”という意味。そして『わい』は、関西弁では“自分”を指しますが、薩摩では、“お前・君”と、相手を指す言葉なんです。誰が誰に向けて話をしているか、この使い分けが手がかりになると思います」(田上さん)
2018年01月28日鈴木亮平(34)が主演し、西郷吉之助(隆盛)の生涯を描く大河ドラマ『西郷どん』(NHK・日曜夜8時~)。1月7日に放送された初回は、西郷隆盛の没後、東京の上野公園にて、西郷隆盛像の除幕式を行うシーンから始まった。そのとき、銅像を見た西郷の3番目の妻・糸(黒木華)の口から、《……ちごっ……ちごっ……旦那さぁはこげなお人じゃぁあいもはん!》という“薩摩ことば”が飛び出した。 このセリフは「違う、違う、旦那さんはこんな人ではありません」という意味。見ていた人ならば、なんとな~くニュアンスがつかめたはず。しかし、独特な方言が飛び交う内容に、放送直後「薩摩ことばが難しすぎる!」「テロップ必須」とネット上で話題となった。 今回、鈴木亮平をはじめ、出演者たちに薩摩ことばの方言指導を行っているのは、鹿児島県出身の2人の俳優、迫田孝也さん(40)と田上晃吉さん(35)だ。現場では、役ごとに薩摩弁を録音し指導しているという迫田さんと田上さん。そんな2人が、“薩摩ことば”を意欲的に学ぶ『西郷どん』出演者たちの現場エピソードを教えてくれた。 ■現場での挨拶はすっかり「もす!」に 薩摩ことばでの語尾としてよく使われるのは「~もす」という言葉。 「ドラマでも、『~もす』がよく出てきます。『~もす』は、“です・ます”のこと。これをもとに『もすか?(ますか?)』や『もはん(ません)』と活用していきます。現場でも、『おはようございもす』という挨拶がはやったのですが、ある日から『もす!』だけに略されて……。今ではみんな挨拶を『もす!』だけで済ませています(笑)」(迫田さん) ■鈴木亮平が好きな“薩摩ことば”は…… ドラマの撮影がはじまる前、鹿児島を一人旅したという鈴木。そのとき、赤山靱負役として出演し、自身も鹿児島出身である沢村一樹が、鈴木や地元の友達を交え“薩摩ことば限定”で飲み会を開いたそうだ。 「そこで鈴木さんは『おかしもぜ』という言葉を気に入ったそうです。これは、『美人じゃないけれどかわいい人』、という意味。僕の育った地域では『おかしむぜ』と言ってました。鹿児島では地域により言葉が違うので、それを迫田先輩と2人ですり合わせてから皆さんに指導しています」(田上さん) ■黒木華のカワイイ語尾に注目! 「薩摩ことばを完璧にマスターしたい」と、やる気を見せる黒木華。「本当にかわいらしい響き」とお気に入りなのが「~んにゃも」の語尾だ。 「これは、“あらまあ”というようなあいづちです。黒木さんの『~んにゃも』は、地元の僕たちが聞いていても、『ソレソレ!』と、昔の懐かしさと柔らかさと、何より聞き心地がいいんです」と迫田さん。田上さんもこう続ける。 「黒木さんでいうと、もう1つ、「んにゃにゃ……」もよく出てきます。これは“うわ~”というような感嘆の言葉。かわいい言い回しですよね」 ■アドリブを見せた北川景子 薩摩・島津の家に生まれ、のちに篤姫となる於一を演じる北川景子も勉強熱心だ。 「何度も『方言指導の時間を作ってください』と、稽古をしてくれました」(田上さん) 迫田さんも、北川の演技を絶賛する。 「指導の成果もあり、芝居のカットがかかるギリギリまで、薩摩ことばのアドリブをひねりだしてくれています。どんな言葉かはまだ明かせませんが……『お~すごい!』と、うれしくて僕ら2人で拍手しました。北川さんは於一のときと、姫になってからの薩摩ことばが違うので、ぜひ耳を傾けてみてください」
2018年01月28日「クランクイン当初は慣れない薩摩言葉にNGを出すことがよくありましたが、ロケの合間に自腹でタクシーに乗っては運転手に話しかけ、マンツーマンで言葉を勉強していました。おかげで今では薩摩言葉でのアドリブまで飛び出すほどです」(NHK関係者) 今月7日にスタートしたNHK大河ドラマ『西郷どん』。主人公・西郷隆盛を演じる鈴木亮平(34)は、初の大河主演に試行錯誤しながらも座長として現場を切り盛りしている。 『西郷どん』フィーバーで湧く鹿児島。本誌記者は第1話のロケ地となった知覧を訪れてみた。「知覧の里」という観光施設の一角を出演者たちは控え室として使用していたという。 「みなさんここでメークしたり甲冑を着たりしていました。間近で見る鈴木さんはすごく体が大きくて、話したら大学の相撲部で鍛えたそうです。撮影前には必ず腕立て伏せをして、体を“パンプアップ”させてから撮影に臨んでました(笑)。真夏のロケではエキストラの子供たちにかき氷を差し入れたり、とても気さくな方でしたね」(案内所のスタッフ) 鈴木は現場スタッフにも気軽に話しかけてはその場を盛り上げ、何より“西郷どん”チームの一体感を高めることを大事にしているという。そんな鈴木を支えているのが、ベテラン俳優たちの存在だ。 「当初、鈴木さんは薩摩言葉だけでなく、初の大役にカメラが回るとどこか委縮している様子でした。そんな姿を見ていた“西郷生涯の師”島津斉彬役の渡辺謙さん(58)が『思い切りやれ!フォローは俺たちがするから!』と声を掛けてくれたんです。父親役の風間杜夫さん(68)からも演技についてアドバイスを受けていました。以来、鈴木さんは吹っ切れたように“大きな”西郷吉之助を演じるようになりましたね」(前出・NHK関係者) 今は「西郷さん!」と声をかけられることが一番の喜びだという鈴木。“頼れる師匠”渡辺が演じた『独眼竜政宗』以上のヒットとなるか――。
2018年01月21日笑福亭鶴瓶がゲストとステキな家族を求めて日本中を巡る“ぶっつけ本番”旅番組「鶴瓶の家族に乾杯」が1月15日(月)今夜放送。大河ドラマ「西郷どん」で主演を務める俳優の鈴木亮平をゲストに迎え、西郷の生まれ故郷である鹿児島市を訪れる。大学時代に自ら売り込み続けてモデルとしてデビューし、連続テレビ小説「花子とアン」で注目された鈴木さん。映画『HK 変態仮面』シリーズや『TOKYO TRIBE』では芸術作品のような肉体美を披露したかと思えば、TBS系「天皇の料理番」では病弱な主人公の兄を演じるため過酷な減量で激やせ。『俺物語!!』では逆に大増量して主人公の体格を再現するなど、役柄に合わせ体型まで変える役作りには定評があり、「銭形警部」から『忍びの国』まであらゆるジャンルに挑む演技派、かつ、英検一級、世界遺産検定1級を持つ知性派俳優でもある。そんな鈴木さんと鶴瓶さんは今回、西郷ゆかりの公園で待ち合わせ、ドラマの撮影でも使われた場所を訪れる。そこでなんと相撲で対決。その勝負の行方も気になるところ。その後一人旅となった鈴木さんは、旅の最初に出会ったきょうだいが7人いるという男の子のお宅を訪問する。一方の鶴瓶さんは15年前にも番組で訪れたという桜島に向かうことに。素敵な出会いがいっぱいの旅をお楽しみに。鈴木さんが主演する大河ドラマ「西郷どん」は男にも女にも「日本史上最もモテた男」という異名を持つ西郷隆盛の人生を描く物語鈴木さんのほか西郷の生涯の盟友でありライバルの大久保利通を瑛太が、後に西郷3人目の妻となる岩山糸を黒木華が、島津斉彬を渡辺謙が、篤姫を北川景子がそれぞれ演じるほか、桜庭ななみ、松坂慶子、渡部豪太、沢村一樹、風間杜夫、又吉直樹らが出演する。「西郷どん」は毎週日曜20時からNHK総合で放送。BSプレミアムで毎週日曜18時から、再放送はNHK総合で土曜13時5分から放送。「鶴瓶の家族に乾杯」は1月15日(月)19時30分~NHK総合で放送。(笠緒)
2018年01月15日西郷隆盛が主人公の’18年NHK大河ドラマ『西郷どん』が、いよいよ7日にスタート。原作者である林真理子さんと脚本家の中園ミホさんは、これまでに幾度となくタッグを組み、ヒット作を世に送り出してきた名コンビだ。 林さんと中園さんは日大芸術学部の先輩・後輩の間柄で、プライベートでも旅行に行くほどの仲。そんな2人が、大河ドラマ『西郷どん』の舞台裏や出演者について語り合ってくれた。 林「この前、スタジオ収録を見学させていただいたんだけど、西郷隆盛を演じる鈴木亮平さんにはもう、西郷さんが“降りてきている”みたいだった」 中園「そう!それに鈴木さん、お会いするごとに体形が変わられていてびっくりします。スーツのサイズがどんどん上がっているんですって!」 林「彼のスゴさの1つは、体形を自在に操れるところよね。ヤセたり、太ったり、鍛えたり。私は主役が鈴木亮平さんに決まったと聞いたとき『わっ、いいな』と思いました。若いころの西郷さんは精悍で、鈴木さんにぴったりですもの。ただ、『目は細いな』と思ったけど(笑)」 中園「西郷さんは眼光の鋭い大きな目ですからね(笑)」 林「でも、本当に西郷さんそのものになっている。鈴木さんは言葉もすでに、ネイティブの薩摩弁に近いですよね」 中園「鹿児島出身の俳優さんと飲みに行くときも『薩摩弁でお願いします』と頼んでいるんですって。勉強熱心な方で、クランクイン前に1人で鹿児島と奄美大島、沖永良部島まで取材旅行なさっている」 ドラマ前半の舞台は薩摩藩。見どころの1つは、鹿児島ロケで描かれる若き日の西郷、大久保利通らの熱い友情シーンだ。 林「今回は歴代大河のなかでも特に豪華キャストなんじゃないかと思います。これだけそろえられるなんて、NHKさんと脚本家の力はスゴイ!」 中園「いえ、私の力ではないんですが。キャストは、原作にぴったりの方々が続々と決定したのでスゴイですよね。特に島津斉彬役の渡辺謙さんは、林さんの願いがかなったかたちですね」 林「そう、“謙さま”にやっていただけて本当にうれしい!まだ連載中だった‘16年4月に、ニューヨークで渡辺謙さんが主演するブロードウエーミュージカル『王様と私』を拝見したの。このとき“斉彬は謙さまがいいなぁ”と思ったのよ。まだ大河になるなんてぜんぜん決まってなかったのに、なんでかしら」 カリスマ的な魅力を持つ藩主・島津斉彬に見いだされた西郷。今作では2人の師弟関係も丁寧に描かれる。 中園「『斉彬は謙さま!』っていう林さんの願望を聞いてはいたので、私も『そうなるといいなあ』と思っていましたが……。本当に謙さんに決まったのは、林さんの念じゃない?」 林「『王様と私』を見に行くとき、お土産を何にしようか奥さまの南果歩さんにうかがったら『ゼリーが好き』と。それで、セロファンで包まれた、千疋屋のいちばんいいやつ(編集部注・超高級品の『自家製くりぬきゼリー』6個入り)を日本で買って持っていったの」 中園「生グレープフルーツに入っているやつ?あれを飛行機で!?」 林「そう。でも、賞味期限が1~2日しかなくて、着いたら期限が切れちゃっていたの。どうしようと思ったけれど、あとから日付変更線を越えていることに気がついて(笑)」 中園「ゼリーが日本時間だったのね。アメリカでは、まだセーフ(笑)」 林「そう、ギリギリ間に合ってよかったわ(笑)」
2018年01月14日1月7日から始まった、鈴木亮平(34)主演の大河ドラマ「西郷どん」(NHK総合)。鹿児島を舞台に繰り広げられる本作だが、鈴木も馴染みのない「薩摩ことば」には四苦八苦のようだ。 「めちゃくちゃ難しいです。4カ月くらい撮影しているのですが、いまだにセリフの方言を覚える時間が短くならなくて……」 8日のスポーツ誌インタビューでこう明かしている鈴木。とはいえストイックで知られる彼らしく、「気持ちを込めて演じるときにアクセントがぶれてしまうので、覚えても自然と出てくる、寝てても口から出てくるぐらいのレベルまでやっておかないと」と気合い十分に意気込みを語っていた。 しかし「薩摩ことば」のクセの強さを忠実に再現しすぎるあまり、放送開始直後から《何言ってるかわからない》とネットで話題に。「字幕放送」も鹿児島弁が表記されていたことから、Twitterでは戸惑いの声があがっている。 《ドラマは面白い!でも鹿児島弁の言葉が分からない》《外国の言葉みたい。日本だよね笑?》《頼みの綱に字幕を見ても、こちらも鹿児島弁とな…》 ただいっぽうで、鹿児島県民からは《方言指導のお二方の「鹿児島弁を残しつつ全国の人に分かりやすく」という苦労を聞いてきたのでツイッターの「鹿児島弁がわからん」はあれでもダメか…という衝撃がすごいです》《本当のとはちょっと違うけど全国の人に分かるように相当、苦労したんだろうなぁ》と労いの声も。 言葉の壁を超えて、広く愛されるドラマになってほしい!
2018年01月08日鈴木亮平主演、瑛太らの共演で送る2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」が1月7日から放送開始。第1話では幼少期の西郷が島津斉彬と出会う物語が描かれたが、斉彬を演じた渡辺謙に対しネット上では「かっこよすぎ」の声が続出する騒ぎとなっている。林真理子の原作を「ドクターX」「花子とアン」などを手がける中園ミホの脚本でドラマ化する本作は、男にも女にも「日本史上最もモテた男」という異名を持つ西郷隆盛の人生を描く物語。鈴木さんが西郷を演じ、西郷の生涯の盟友でありライバルの大久保利通役に瑛太さん、幼い頃から西郷どんにひそかに思いを寄せ、紆余曲折の末西郷3人目の妻となる岩山糸役に黒木華、そのほか北川景子、桜庭ななみ、松坂慶子、渡部豪太、沢村一樹、風間杜夫らも出演。また「ピース」又吉直樹が江戸幕府13代将軍・徳川家定役で大河初出演を果たすのも注目だ。7日に放送された第1話「薩摩のやっせんぼ」は、少年時代の西郷小吉が主人公。小吉は大久保正助ら町内の仲間たちと学問や剣術を学ぶ日々を過ごしていたが、あるとき、極秘に大砲の実験をする渡辺謙演じる島津斉彬と出会い、大きな影響を受ける。その後「妙円寺詣り」という藩最大の行事で小吉たちは一番乗りで寺に到着、褒美の餅をもらうが、そのことで上級武士の少年らの恨みをかい仕返しされ刀で肩口を切られてしまい、二度と剣がふれなくなってしまう。絶望のなか斉彬と再会した小吉は斉彬から叱咤激励を受ける…というストーリー。今回の1話だがSNS上では渡辺さん演じる斉彬に大きな注目が集まっている。斉彬は島津家第28代当主で、非常に聡明で卓越した知識を持ち時代を牽引したカリスマ的な存在。貧しい下級武士の西郷の才能を見いだし大抜擢した西郷生涯の師ともいうべき人物だ。放送中から「渡辺謙の覇王感すげえ」「かっこよすぎてちびる……ケンワタナベ」などの声が続々SNSに投稿されはじめ、「渡辺謙の存在感」「斉彬様、色々格好良過ぎ。ありゃあ、小吉君が惚れちまうぜ」などその迫力と共に強さがにじみ出るような演技に惹かれる視聴者が続出。「ケンワタナベがカッコいいイメージしか残ってない」など強いインパクトを残したようだ。大人になり成長した鈴木さん演じる西郷と渡辺さん演じる斉彬が共演する第2話「立派なお侍」は1月14日(日)20時からNHK総合で放送。BSプレミアムで毎週日曜18時から、再放送はNHK総合で土曜13時5分から放送。(笠緒)
2018年01月07日「西郷さんと似ている点は、自分で言うのもなんですけど……優しい。“優しさが多めに入っている人間”というところでしょうか(笑)。それと同時に相反する男らしい部分が共存している。そういう点かなと思っています」 柔和な笑顔でそう話すのは、1月7日スタートの大河ドラマ『西郷どん』(NHK総合・日曜20時~)で主演を務める鈴木亮平(34)。すでに“西郷どん”を思わせる貫禄と風格を漂わせている。番組のプロデューサーは、「鈴木さんは常に撮影現場にいてリーダーとなっている」と語っていた。それについて聞いてみると……。 「現場にいるのは『現場がただ好きだからいる』という感じです。ほかの出演者のお芝居も見たいので。リーダーとして意識しているのはかっこつけないということ。もう、自分のダメなところを隠さず積極的に見せていこうと思っています。1年以上もいると皆さんにばれてしまうので、クールに装ってもしょうがない。そういうことを心がけています」(鈴木・以下同) 自分のダメなところとは、具体的にどういう部分なのだろう。 「衣装を汚してしまったり、トイレにすぐ行きたくなったり、本当、子どもです(笑)」 日本史上において、最も人気のある人物の1人、西郷隆盛。ドラマでは“聖人君子の完全無欠な英雄”という面よりも、人間味あふれる西郷どんが描かれていくそうだ。 「男にも女にももてた人というテーマがあるようなので、僕には魅力的な男を演じなければならないという使命があります。どこまでできるかわからないのですが、とにかく一生懸命にやるだけです!」
2018年01月07日