太閤 豊臣秀吉が日本史上最も豪華な花見を催した京都・総本山醍醐寺は、3月15日(金)~4月15日(月)に『清瀧権現桜会(さくらえ)』として特別法要と様々な特別拝観を開催いたします。国宝・五重塔としだれ桜■世界文化遺産 醍醐寺について今年で開創1150年を迎える醍醐寺は、平安時代より花の醍醐と言われた桜の名所です。慶長3年(1598)の春、豊臣秀吉は花見に際して畿内から境内に700本の桜を植え、三宝院の庭園を設計し盛大な宴を開きました。息子・秀頼や正室・北政所(きたのまんどころ)、側室の淀、三の丸など女房衆1,300人余りが参加したといわれています。この故事にならって、毎年4月の第2日曜日に「豊太閤花見行列」が開催され、終日境内は賑わいます。三宝院は永久3年(1115)、醍醐寺第14世座主・勝覚僧正により創建されました。その建造物の大半が重要文化財に指定されており、中でも庭園全体を見渡せる表書院は寝殿造りの様式を伝える桃山時代を代表する建造物であり、国宝に指定されています。国の特別史跡・特別名勝となっている三宝院庭園は、慶長3年(1598)、豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際して自ら基本設計をした庭であり、今も桃山時代の華やかな雰囲気を伝えています。【開催概要】開催期間:2024年3月15日(金)~4月15(月)開催場所:総本山醍醐寺拝観料 :<3ヶ所共通券>三宝院庭園・霊宝館庭園、仏像棟・伽藍大人1,500円(中学・高校生1,000円)団体20名以上 大人1,300円(中学高校生800円)<三宝院御殿特別拝観>大人・中高生500円<霊宝館本館・平成館特別展示>大人・中高生500円以上の文化財維持寄付金■期間中の法要3月15日(金) 桜会開白 大般若転読法要4月1日(月) 桜会中日 柴燈大護摩法要4月14日(日) 豊太閤花見行列4月15日(月) 桜会結願 恵印三昧耶法要・大蔵流狂言奉納【春の霊宝館庭園 時間外早朝観桜プラン】開門前の時間外入場で、霊宝館の樹齢180年と言われる「大枝垂れ桜」をはじめ、数々の咲き誇る桜の中『醍醐の花見』をご堪能いただきます。■開催日2024年3月23日(土)・25日(月)・26日(火)・27日(水)・28日(木)・31日(日)4月1日(月)・2日(火)・3日(水)・7日(日)■タイムスケジュール8:00 霊宝館庭園にて時間外観桜※館内には入場できません9:00 終了■料金(税込)お一人3,000円霊宝館桜(1)霊宝館桜(2)【豊太閤花見行列 特別観覧席】世界文化遺産の境内を背景に枝垂れ桜、染井吉野、山桜、八重桜など約700本の桜が順番に咲き誇ります。豊臣秀吉が行った歴史上有名な花見と言えば「醍醐の花見」。慶長3年(1598)の春、秀吉は花見に際して畿内から700本の桜を植え、盛大な宴を開きました。息子・秀頼や正室・北政所、側室の淀、三の丸など女房衆1,300人余りが参加したと言われています。この故事にならって、毎年4月の第2日曜日に「豊太閤花見行列」が開催され、終日境内は賑わいます。是非、特設舞台の間近に設置される観覧席でご覧くださいませ。■開催日時2024年4月14日(日) 13:00■料金(税込)1席3,000円(別途拝観料1,500円が必要)■当日の流れ唐門前の受付テントへお越しください。座席券をお渡しします。13:00までに金堂前の観覧席で係に座席券をお渡しください。※雨天の場合、観覧席は中止になります。(4月13日夕方に判断)行列はありませんが、金堂の周りを装束姿で練り歩き、金堂内にて狂言や雅楽を開催します。豊太閤花見行列(金堂前)豊太閤花見行列(桜の馬場)【大蔵流狂言奉納 特別観覧席】桜会の結願である15日に金堂で午前10時から恵印法要が行われます。この法要は、醍醐寺に伝わる修験道の法要です。金堂内では参座できませんが、外からはご参拝いただけます。その後、茂山社中による大蔵流狂言が奉納されます。今年は特別に金堂内に20席限定の観覧席を設けます。■開催日2024年4月15日(月)■料金(税込)お一人5,000円(記念品付)別途拝観料1,500円が必要です。■当日の流れ唐門前の受付テントへお越しください。指定席券をお渡しします。14:30に金堂に集合、係に座席券をお渡しいただき入堂。国宝・金堂【寺院概要】名称 : 総本山醍醐寺所在地: 〒601-1325 京都市伏見区醍醐東大路町22TEL : 075-571-0002URL : 【アクセス】・地下鉄東西線「醍醐駅」下車 2番出口より徒歩10分・京阪バス22/22A系統「醍醐寺前」、301系統「醍醐寺」下車すぐ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月18日舞台『千と千尋の神隠し』の製作会見が2月29日に都内で行われ、ハク役の醍醐虎汰朗/三浦宏規/増子敦貴(GENIC)が登場した。同作は宮崎駿監督の名作『千と千尋の神隠し』の舞台化作。少女・千尋(橋本環奈/上白石萌音/川栄李奈/福地桃子)が引っ越し先に向かう途中で八百万の神々の世界へ迷い込み、様々な出会いを経て、人間の世界に戻るため生きる力を呼び醒ましながら奮闘する。英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け、2022年に世界初上演された。○■舞台『千と千尋の神隠し』ハク役は醍醐虎汰朗/三浦宏規/増子敦貴(GENIC)ハク役はトリプルキャストに。醍醐は「前回・前々回に引き続き、こうして、またハク役を務めること、そして千尋の皆さんの小さくて大きい背中を間近で見れることを誇りに思います。今回も胸を張って精一杯努めていきたいと思います」と意気込む。三浦は「前回の名古屋公演で、卒業宣言みたいなものをさせてもらったんですけれども、いろんな奇跡が噛み合いまして、再び出演できることになりました」と苦笑し、キャスト陣も笑顔に。「初演から携わっている素敵なメンバーと、そして新しく入られるキャストの方々、どんどん人数が増えていて、すごいカンパニーだなと思って、自分もその一員にいられることを幸せに思いますし、僕が舞台を始めた頃からの一つの夢であった、日本のオリジナルの作品を海外に持って行くということが、この素晴らしい作品で実現できたということに、すごく喜びを感じています。精一杯頑張りたいなと思っております」と語った。新キャストの増子は「おはようございます!」と元気に挨拶し、隣の三浦と醍醐は爆笑で撃沈。「2024年、今年なんですけど、実は年男でして。辰年で、さらにそこに付け加え、宮崎駿さんと全く同じ誕生日という、ちょっと運命を感じる。ハク役に選んでいただいたのは、本当にそういう運命だったのかなと思う所存です」とコメント。「なので、ハクのように……あ、龍のように天高く舞い上がって……舞い上がる?」と言葉選びに迷いながら「とにかく全力で頑張ります!」と力技で締めた。また、それぞれの役について「〇〇なハク」とキャッチフレーズをつけてほしいと求められると、戸惑いながらも醍醐は「キレキレのハクだと思います」と自称する。ロンドン公演のみ参加の三浦は「『稽古に来ないハク』とか言うな!」と周囲にツッコミつつ、「幻のハク」。増子は「僕は東北出身なんですけど、色白で消えそうとよく言われるので『消えそうなハク』で。照明でバンってなって消えちゃうんじゃないかな」と予想した。東京公演は帝国劇場にて3月11日〜30日、 ロンドン公演はロンドン・コロシアムにて年4月 30日〜8月24日、名古屋公演は御園座にて4月7日〜20日、福岡公演は博多座にて年4月27日〜5月 19日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて5月27日〜6月6日、北海道公演は札幌文化芸術劇場 hitaruにて6月15日〜20日。
2024年03月01日映画『OUT』(11月17日公開)に出演する醍醐虎汰朗の場面写真が18日、公開された。○■『ドロップ』の後日談が描かれる『OUT』同作は、品川ヒロシの自伝を小説化した『ドロップ』の後日談で、累計600万部超えの人気コミック『OUT』(秋田書店)の実写化作。少年院から出所した17歳の井口達也(倉悠貴)は、西千葉で焼肉店を営む親戚に引き取られることとなったが、出所初日に暴走族・斬人副総長の安倍要(水上恒司)とタイマンで喧嘩をしてしまう。喧嘩には勝ったものの、少年院に戻りたくない達也と、負けたことを知られたくない要は、この喧嘩を秘密にすることで合意。2人は交流を深め、達也の壮絶な更生生活が始まっていく。○■“最強にして最凶”総長・丹沢敦司役の醍醐虎汰朗この度公開されたのは、醍醐演じる“あっちゃん”こと丹沢敦司の場面写真。敦司は主人公の井口が出会う千葉の暴走族「斬人(キリヒト)」で、最強にして最凶の総長を張っている。金髪ロン毛で小柄な体格、少し甘えたような口調で、劇中での初登場シーンでも飴を片手にしており、普段はその恐ろしさを微塵も感じさせないカワイイ系の男子だが、内に秘めた冷酷さと、副総長ですら「次元が違う。何回生まれ変わっても勝てる気がしねえ」と慄くほどの圧倒的な強さを誇る絶対的な総長だ。○■『天気の子』『舞いあがれ!』で話題に演じる醍醐は、新海誠監督『天気の子』(声/19)で大注目を浴び、その後も活躍。NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』(22年後期)で演じたヒロインの同期生も話題を呼んだほか、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』(19~21)の主人公・日向翔陽役ではマンガからそのまま飛び出したようなスパイク技も。品川ヒロシ監督が「直感的に“何でもできる”と確信し、いろいろムチャをさせました」と言うほどの身体能力を持ち、本作のアクション練習中にも、最初は出来なかったバク転を30分ほどで会得してしまったという。○■品川ヒロシ監督「卓越した身体能力とあの目力」と絶賛品川監督は「副総長の要以外の『斬人』のメンバーは全員いいヤツではないという、(作画の)みずた先生のこだわりが実はあって。“あっちゃん”も達也との友情が芽生えていくし、仲間に対してアツいけれど、すごく冷酷なところがある。それを醍醐は目の切り替えだけで見事に表現した。身体が小さいから普通だったら弱く見えちゃうんだけど、彼は卓越した身体能力とあの目力でちゃんと強い“あっちゃん”にしてくれましたね」と称賛。場面写真では、まるで子供のように無邪気な顔でご飯をかきこむ様子も見せつつ、一方で命をも賭すような覚悟が見える鋭い視線や冷たい表情、同じ志を持つ仲間たちを背中で束ねる立ち姿などが写し出された。(C)2023『OUT』製作委員会
2023年10月18日倉悠貴、醍醐虎汰朗、水上恒司、「JO1」の與那城奨・大平祥生・金城碧海、「乃木坂46」与田祐希らが出演する映画『OUT』から、キレッキレなアクション全開の本予告映像と不良たちの鋭い眼差しが光る本ビジュアルが解禁された。少年院から出所して保護観察中の主人公・井口達也(倉悠貴)。次喧嘩をしたら一発“アウト”、トラブル厳禁の達也は新しい土地で暴走族「斬人」のメンバーたちと出会い、敵対する暴走族「爆羅漢(バクラカン)」との抗争に巻き込まれていく。この度、決して喧嘩できない緊張感が張り詰める中、守るべきものができた達也の葛藤、そして“最凶”アウトローたちの迫力満点なアクションも必見の本予告映像が解禁。出所後の預かり先となる焼肉屋「三塁」のおじちゃん(杉本哲太)、おばちゃん(渡辺満里奈)に見守られ更生生活をスタートさせた達也だが、ピリついた空気の中で「斬人」のメンバーに囲まれ、対峙した「爆羅漢」の面々にも鋭い眼光を向ける一触即発の場面も。そして、特報映像でも話題となったアクションシーンは、本映像でさらにその迫力を増し、圧倒的なカリスマ性を放つ総長・丹沢役の醍醐さんのほか、水上さん、「JO1」與那城さん・大平さん・金城さんらが演じる「斬人」メンバーたちがド派手に躍動!“最強”で“最凶”の喧嘩シーンは圧倒的な熱量で描かれている。「斬人」のメンバーとも少しずつ関わりを深くしていく中、激化する「爆羅漢」との抗争で傷を負う仲間、連れ去られるヒロイン・千紘(与田祐希)、大切なものたちの窮地を目の前に、喧嘩を禁じられた伝説の超不良・達也が選ぶ道は…。さらに、映像では「JO1」による主題歌「HIDEOUT」も披露されている。『OUT』は11月17日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:OUT(2023) 2023年11月17日より公開Ⓒ2023『OUT』製作委員会
2023年09月15日講談社は11月29日、醍醐虎汰朗1st写真集を発売します。醍醐虎汰朗さんの23歳の誕生日である2023年9月1日には、同書の予約販売の受付を開始しました。■モード系のメイク・衣装にも初挑戦! インタビューも収録醍醐虎汰朗さんは、2021年アニメーション映画『天気の子』で主人公の森嶋帆高役に抜擢。第14回『声優アワード』では、新人男優賞を受賞し、NHK連続テレビ小説 『舞いあがれ!』で朝ドラデビューしました。その後、『野球部に花束を』で実写映画初主演、『シガテラ』で連続ドラマ初主演。舞台『千と千尋の神隠し』ではハク役として話題を集め、役柄でイメージが変わる若手随一の演技派俳優としての地位を確立しています。撮影の舞台となったのは、醍醐さんの出身地・東京。くったくのない笑顔に親近感を感じる醍醐さんを被写体にした同書のテーマは「気づけばいつも隣にいる男友だち」。ゲームセンターで遊んだり、商店街をブラブラしたり、夜にスケボーをしたり、町中華でお昼を食べたりといった気の置けない男友だちを思わせるショットを掲載しました。ドキッとさせるショットもたっぷり収録。BARでのシックなスタイルと大人びた表情、朝シャンからの身支度中に垣間見せる男の色気は、ゲームセンターや町中華でくったくのない笑顔の醍醐さんと異なり、そのギャップにどっきりさせられるはず。醍醐さんの「せっかくの写真集だから、好きなことをやりたい」というアイデアから訪れた趣味のサウナで披露された、普段のあどけなさが残る表情からは想像できないような、ボクシングで鍛えられたしなやかな肉体美は必見です。さらに今回は、モード撮影にも初めて挑みました。繊細な表情の美しさ、ダイナミックな身体の使い方、一着一着の世界観を完璧に表現する姿が切り取られています。”素の自分を出すのは恥ずかしい”という醍醐さんを丸裸にしようとしたら、「さらにいろいろな一面を発見して翻弄されてしまった」そんな声が聞こえてきそうな永久保存版の写真集です。写真だけでなく、醍醐さんのロングインタビューも収録しました。幼少期の可愛らしい写真とともに、自身を作ってきた原体験や、分岐点となった作品を振り返りながら、俳優としての軌跡と志を語っています。醍醐さんの誕生日である9月1日には、『醍醐虎汰朗1st写真集』の公式X(Twitter)アカウント(@daigokotaro_1st)を開設。オフショットやオリジナルコンテンツをはじめ、写真集に関する情報などを発信しています。醍醐さんは、今回の写真集について「美味しいご飯を食べたり、サウナやスケボーを楽しんだり、普段休みの日にしていることができたので撮影をしている感覚があまりなく、好きなものに触れている時の自然体な僕が見られると思います。その一方で、初チャレンジしたモード系のメイク・衣装での撮影は、今まで見た事のないような表現もしています」とコメント。醍醐さんが、個人的に最も印象に残っているカットは、フレンチブルドックのnicoとご飯を食べながら撮った写真とのこと。普段の作品では見られない色々なシチュエーションの醍醐さんに出会える写真集です。■書誌概要タイトル:醍醐虎汰朗1st写真集『タイトル未定』発売予定日:2023年11月29日予約開始日:2023年9月1日判型:B5版ソフトカバー帯付き/118P定価:3,080円(税込)※通常版のほか、電子版限定表紙(電子版限定カット付き)、【楽天ブックス限定特典】スマホに入るサイズのオリジナルカード付きが発売予定(フォルサ)
2023年09月14日倉悠貴×醍醐虎汰朗×水上恒司らが共演する、品川ヒロシ監督最新作『OUT』の公開日が11月17日(金)に決定。“最強”で“最凶”で“アウト”な、ポスタービジュアル&第1弾予告が解禁された。累計発行部数650万部を突破するヤンキー漫画「OUT」(秋田書店「ヤングチャンピオン・コミックス」刊)を、『ドロップ』で大ヒットを打ち出した品川ヒロシ監督・脚本で実写化した本作。原作は、品川ヒロシの中学からの友人・井口達也の青年時代を詰め込んだ実録物語となっている。倉さん、醍醐さん、水上さんの3名に加え、特攻隊長の長嶋圭吾役に「JO1」の與那城奨、親衛隊長・目黒修也役に大平祥生、期待のルーキー・沢村良役に金城碧海、ヒロイン・皆川千紘役に「乃木坂46」与田祐希ら豪華新鋭キャストが集結。解禁された第1弾予告編は「お前、ケンカしたら年少に逆戻りなんだろ?」という「斬人」副総長・安倍要(水上さん)のセリフから始まる。保護観察中で次喧嘩をすれば一発アウトの超不良・井口達也(倉さん)が、新しい土地で出会った暴走族「斬人」のメンバー、そして暴走族「斬人」と「爆羅漢(バクラカン)」の抗争に巻き込まれていく。暴走族の抗争、新しい仲間・家族との出会い、守るべきものができた達也の超刺激的な更生生活のはじまりを、ハードすぎるアクションの連続で魅せる<最強>で<最凶>で<アウト>な予告となっており、ハミ出してそれでも生きる彼らの行く末が気になる映像となっている。併せて解禁されたポスタービジュアルでは、映像から飛び出したアウトローたちが写し出され、迫力のある仕上がりとなっている。『OUT』は11月17日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:OUT(2023) 2023年11月、公開予定Ⓒ2023『OUT』製作委員会
2023年06月28日人気コミックの実写映画化『OUT』に倉悠貴、醍醐虎汰朗、水上恒司という豪華新鋭キャストが出演決定。本編映像初解禁となる超特報映像が解禁となった。今回解禁となるのは物語の重要なメインキャラクター、主人公・伝説の超不良・井口達也、暴走族「斬人(キリヒト)」総長・丹沢敦司、副総長・安倍要を演じる3名。伝説の超不良・井口達也には、TVドラマ・映画と出演作が続き、NHK連続テレビ小説「おちょやん」に出演、本年は主演映画『こいびとのみつけかた』の公開が控えるなど、急成長を遂げる若手注目俳優・倉悠貴。暴走族の特攻隊長で、かつて“狛江の狂犬”と恐れられた超不良役という、自身がかつて経験したことのない役どころに挑戦した。更生中につき喧嘩を堪えるいら立ち、心の葛藤を経て成長していく青年の様を等身大で見事に演じた。品川ヒロシ監督は、「今回の達也は『ドロップ』の時のただただ暴れるだけの達也ではなくて、喧嘩をすると少年院に戻されてしまう、暴走族に戻るとお世話になっているおじちゃんとおばちゃんに迷惑がかかるという葛藤がある。倉くんは目の奥に何か得体の知れないモノが潜んでいるんだけどナイーブな部分もあって今回の達也にピッタリ」と語る。暴走族「斬人」総長・丹沢敦司役には、『天気の子』で主人公の声優に大抜擢、本年はNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」出演ほか、TVドラマ「シガテラ」(テレビ東京)で連続TVドラマ初主演を果たすなど活躍が目覚ましい醍醐虎汰朗。原作コミックでは抜きん出た人気を誇るキャラクターで、総長に君臨するに相応しい才能とカリスマ性で圧倒的な強さを誇りながら猟奇的一面をみせる、という難しい役どころを見事に演じてみせた。「あっちゃんは、可愛いルックスでありながら、実は凶暴でとにかく強い。醍醐くんがまさに可愛いルックスなのに、とんでもなく身体能力が高く、難しいアクションもさらりとやってのける」と、品川監督は評する。「斬人」副総長・安倍要役には、映画・TVで活躍の場を広げ、『死刑にいたる病』では主演、また秋放送開始となるNHK連続テレビ小説「ブギウギ」で村山愛助役として出演が決定するなど、いま最も注目を浴びる水上恒司。リーゼントで、強面の外見だが律儀で義理人情に厚い男気溢れる熱血漢でメンバーをまとめ上げるという役どころを、圧倒的演技力で演じあげた。品川監督は、「要は、正義感とか友情を一番大事にしているキャラクター。それを感じさせてくれるのが水上くん。身体も大きくて筋肉がしっかりとしているので強さに説得力がある」と語っている。倉さんは、「『OUT』の世界は、現代社会の中で生きる僕たちに通ずるものがあるような気がしています。彼らのまっすぐな信念や絆に何か感じていただけたら嬉しいです」とコメント。醍醐さんは「仲間や友達を大切にしたくなるような作品。アクションシーン盛りだくさんで、爽快感抜群の映画です」とアピール。水上さんは、「『OUT』の阿呆達を観てこんな奴らでも生きてんだなと。守りたいものだけを守る、それは友達でも家族でも恋人でも、尊厳やモノだっていい。ご自身の大事なものを守りたいと思って貰えると嬉しいです」と意気込みを語っている。『OUT』は11月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:OUT(2023) 2023年公開予定Ⓒ2023『OUT』製作委員会
2023年04月20日『君の名前で僕を呼んで〜5th anniversary〜』の公開ゲネプロが27日に東京・恵比寿ザ・ガーデンホールにて行われ、醍醐虎汰朗、阿部顕嵐が登場した。同作は17歳と24歳の青年の、初めての、そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを描いた映画『君の名前で僕を呼んで』の日本公開5周年記念イベント。主人公エリオを演じたティモシー・シャラメ、相手役オリヴァーを演じたアーミー・ハマーの魅力、イタリア出身のルカ・グァダニーノ監督の繊細な演出で日本でも大ヒットを記録した。第1部は「朗読劇 君の名前で僕を呼んで」、第2部「映画スペシャルトーク」の2部構成に。朗読劇では今回が初めての朗読劇となる醍醐虎汰朗がエリオ役、阿部顕嵐がオリヴァー役となった。大ヒット朗読劇『私の頭の中の消しゴム』で知られる名手・岡本貴也が演出を務め、舞台美術は作中の2人が滞在するエリオの別荘のプールを再現。生演奏に乗せて、2人の濃密な一夏を表現した。上演は恵比寿ザ・ガーデンホールにて1月27日〜29日。
2023年01月27日2022年醍醐寺鶴田一郎秋期特別展実行委員会は、醍醐寺で開催中の展覧会「醍醐寺霊宝館秋期特別展 鶴田一郎 ~ミューズ達の祈り~」によせて描かれた150号にもなる大作「醍醐櫻曼荼羅(だいごさくらまんだら)」に世界安寧への願いを込め、現代の祈りの表現の一形として後世に残し伝えていくためのプロジェクトを、応援購入サービスMakuakeにて11月4日(金)に開始しました。MakuakeページURL: 醍醐櫻曼荼羅本プロジェクトにご応募の方に、本展覧会でしか手に入らない限定のリターンをご用意しております。一部返礼品には鶴田一郎の作家サイン入りでお届けいたします。おひとりでも多くのご賛同・ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。秋の醍醐寺鶴田一郎は1987年~11年間ノエビア化粧品広告に起用されCMアートの先駆者として人々を魅了しました。鶴田の美人画の根源は仏画や琳派がベースにあり、最大の特徴である切れ長の目や流麗な指の表情などは仏像を手本に描かれています。日本人のアイデンティティをもとに、琳派、仏教美術、浮世絵の「美人画」など、日本独自の美意識に傾倒。その中でアールデコのヨーロッパ的要素と日本的要素が融合し嫋やかで華やかな「鶴田流美人画」が誕生しました。鶴田一郎とミューズ【鶴田一郎よりメッセージ】醍醐寺といえば桜、醍醐の花見に代表されるイメージが私にもありました。京都にアトリエを移して間もない頃、夜桜の拝観に招かれました。その時、一番印象に残ったのは醍醐寺を象徴するような大きくて荘厳なたたずまいの一本の桜の古木でした。数年後の台風で残念なことに、その桜も大きな被害を受けてしまいました。今回、醍醐寺での展覧会のお話をいただき、醍醐寺に因んだ絵を描こうと思った時に、その桜の古木が想い出されたのです。私が想像したのは、多くの人々が桜を愛で慈しむ心の中で仏の御手に懐かれた桜の古木は、満開と咲き誇り、銀河とともに宇宙の果てまで広がるように復活するのです。人の心、人の想いは全宇宙と繋がっているのです。私は、人が人である所以は創造する力(想像する力)があることだと思っています。世界の調和・平和を想い、一緒に宇宙への祈りに参加をしていただきたい、より多くの方の意志が集まることが仏の意志が集まる事に繋がると思っています。「醍醐櫻曼荼羅」に祈りを込め寄贈をさせていただきたいと願っております。醍醐寺霊宝館秋期特別展【プロジェクト概要】プロジェクト名: アートの力で醍醐寺を後世に。鶴田一郎による特別展覧会を開催、絵画奉納プロジェクト期間 : 2022年11月4日(金)~2022年12月30日(金)支援サイト : Instagram : 【リターンについて】○5,000円(税込)奉納応援プラン:鶴田一郎ポストカードセット(8枚入り)、醍醐寺パンフレット・お礼状○10,000円(税込)鶴田一郎 図録「鶴田一郎~ミューズ達の祈り~」:図録「鶴田一郎~ミューズ達の祈り~」、春の醍醐寺拝観招待券(Makuake限定)、お礼状○30,000円(税込)鶴田一郎アートカレンダー2023年版と限定御朱印帳:鶴田一郎アートカレンダー2023年版、春の醍醐寺拝観招待券(Makuake限定)、お礼状 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月10日総本山醍醐寺(京都市伏見区)は、2022年3月19日(土)~4月4日(月)の間、三宝院または霊宝館の特別夜間拝観を時間定員制(事前予約優先)にて実施いたします。大枝垂れ桜はじめとする多くの桜の夜のお姿をお楽しみください。三宝院庭園や御殿の拝観、霊宝館では特別展示も行います。また、新型コロナウイルスの不安の中で病魔退散、平穏無事と合わせ、ウクライナ情勢を含め、国境なき平和の祈りの法要を毎日厳修いたします。霊宝館 大枝垂れ桜■世界文化遺産 醍醐寺について一千有余年の歴史を持つ醍醐寺は、木の文化・紙の文化の伝承の宝庫です。開山以来、多くの人々の祈りの中にその歴史を育み、文化を伝承してきました。仏像、文書、絵画をはじめとする貴重な寺宝は約15万点にも及びます。現在、建造物や諸堂に祀られている諸仏、諸尊以外の寺宝のほとんどは、「霊宝館」に収められており、その一部を順次公開しています。三宝院は永久3年(1115)、醍醐寺第14世座主・勝覚僧正により創建されました。その建造物の大半が重要文化財に指定されており、中でも庭園全体を見渡せる表書院は寝殿造りの様式を伝える桃山時代を代表する建造物であり、国宝に指定されています。国の特別史跡・特別名勝となっている三宝院庭園は、慶長3年(1598)、豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際して自ら基本設計をした庭であり、今も桃山時代の華やかな雰囲気を伝えています。■夜間拝観の見どころ平穏無事の祈りの中で夜の桜をご堪能ください。(三宝院)秀吉公が自ら設計された三宝院庭園は特別名勝・特別史跡に指定されています。庭園は表書院(国宝)からご覧いただけます。日本画家・奥村土牛が「醍醐」に描いた太閤しだれ桜も見どころです。(霊宝館)霊宝館庭園の桜も見事で、夜間の風景は特別に美しいです。館内にて特別展示も行い、庭園内のフレンチカフェも営業いたします。(御朱印)春の夜間拝観限定御朱印を授与いたします。(書置きとなります)■夜間拝観概要※三宝院の拝観日と霊宝館の拝観日がございます。<拝観期間>令和4年3月19日(土)~4月4日(月) ※3月26日除く16日間<拝観時間と定員>18:00~入場 150名18:30~入場 150名19:00~入場 150名ホームページより事前予約の上、三宝院受付にて17:00~受付開始<拝観場所と日程>〇三宝院(御殿・庭園・憲深林苑)3月19日~25日〇霊宝館(庭園・本館と平成館の特別展示)3月27日~4月4日<拝観料>2,000円(五大力尊特別守護守つき)小学生以下無料※障がい者手帳をお持ちの方、醍醐寺友の会会員も拝観料が必要となります。※車椅子をご利用の方は三宝院の場合、御殿の拝観はできません。霊宝館の場合、展示室は介助の方をご同行いただければ入場可能です。(入口に段差有)■寺院概要名称 : 総本山醍醐寺所在地: 〒601-1325 京都市伏見区醍醐東大路町22TEL : 075-571-0002URL : ■アクセス・地下鉄東西線「醍醐駅」下車 2番出口より徒歩10分・京阪バス22/22A系統「醍醐寺前」、301系統「醍醐寺」下車すぐ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月07日映画『天気の子』で一躍注目を集め、2022年公演の舞台「千と千尋の神隠し」でハクを演じることでも話題の醍醐虎汰朗、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」や映像作品でも活躍する黒羽麻璃央が青春コメディ『野球部に花束を』に出演。監督は『ステップ』や『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』の飯塚健が務める。本作は、傑作野球マンガで話題を呼ぶクロマツテツロウの同名コミックの初の映画化。中学時代の野球部生活に別れを告げ、高校デビューを目指し茶髪に染めて入学した黒田鉄平。夢見たバラ色の高校生活は、うっかり野球部の見学に行ってしまい、入部することに…。主人公の黒田鉄平を演じるのは、『天気の子』の主人公・森嶋帆高役に2,000人の中からオーディションで選ばれ、映画・ドラマ・舞台、ミュージックビデオと多方面に活躍の場を広げているネクストブレイク筆頭の醍醐虎汰朗。醍醐虎汰朗チームメイトの桧垣主圭役には、ミュージカル「刀剣乱舞」「テニスの王子様」など2.5次元作品で注目を集め、近年はTVドラマ「SUITS/スーツ2」など活躍の場を広げ続けている黒羽麻璃央が演じる。合わせて解禁されたキャラビジュアルには、坊主姿でコミカルな表情をしている醍醐さんと黒羽さんの姿が収められている。黒羽麻璃央さらに、強面の野球部・原田監督には、映画やドラマでの怪演ぶり、バラエティ番組で見せるマニアックな一面が際立つ高嶋政宏が演じている。監督・脚本は『荒川アンダー ザ ブリッジ』で林遣都、『虹色デイズ』では佐野玲於、中川大志、横浜流星ら若手俳優を抜擢し、ブレイクのきっかけを作ってきた飯塚健。原作をコメディ・エンターテイメント作品に仕上げた。キャスト&監督&原作者からコメント到着醍醐虎汰朗(黒田鉄平役)コメント初めて実写映画の主演を務めることになり、楽しみな「ワクワク」と緊張で「ソワソワ」の感情を行ったり来たりしながら撮影初日を迎えました。高校野球部を題材にした作品ですが、野球は未経験だったのでまずは高校球児に近づきたくて、クランクインまで野球を1から教わりひたすら練習に励みました。また野球動画を観てイメージを膨らませていました。坊主にしたのは中学生以来だったので、何回鏡を見ても自分ではないみたいで、新鮮な気持ちで過ごしました。飯塚健監督は、撮影中にお芝居のことだけではなく、映画について沢山ご指導くださり、役者として活動するうえで大切なことをたくさん学びました。恩師のような存在でとても貴重で嬉しい出会いでした。先行きの見えない誰もが不安な時期に"面白い"ということにパラメーターを全振りして、笑顔溢れる作品に携わらさせて頂き、自分もたくさん元気をもらい幸せでした。楽しみにしていて下さい!!黒羽麻璃央(桧垣主圭役)コメント自分自身が愛してやまない野球。自分自身が怪我で出来なかった高校野球のお話ですから、これはもうお話を頂いた時からめちゃくちゃテンションあがりました。撮影期間も実際の部活のような感覚で過ごすことができましたし。飯塚監督も本当に部活の監督に見えるような瞬間があったり、体育会系の日々を過ごせたのがめちゃくちゃ楽しかったです。実際に泥だらけになりながらみんなで白球を追いかけたり、その時間はとても思い出になりました。作品の中では高校野球のあるあるネタが沢山組み込まれたり、決して天才達が集まった野球部では無く、高校球児のリアルをおもしろおかしく、時には熱く!この映画で感じることが出来ると思います。是非、映画館で楽しんでいただければと思います。よろしくお願い致します!高嶋政宏(原田監督役)コメントまず何より飯塚組参加です。荒川アンダー以来で、俳優ってね、同じ監督からまた呼ばれるのってむちゃくちゃ嬉しいもんなんですよ。それに監督の作品の“わ!それは思いつかなかった!”って言う演出に心酔してたので。撮影始まる前から自分なりに“この役は野球部の監督だから、とにもかくにもノックが出来ないといけない!待てよ…オレ!ノックなんてしたことなかったじゃん!”でパニックになりながらも、一番お世話になった現場の野球の先生をはじめ、自分の仲間そして偶然、体育会野球部だった僕のマネージャー、これも偶然、高校野球部のマネージャーだった、もうひとりの僕の女子マネージャーの協力を得て撮影初日に漕ぎ着けました!でも撮影って下手したら普通の野球部の練習より長くやるじゃないですか。もうヒジはおかしくなるわ、バットのグリップの変なとこ握っちゃって手のひら内出血するわで満身創痍。でも飯塚監督ですから計算されたカット割りと編集で、えっ?高嶋って野球やってるんだ!になってる事と思います。僕らの想いがいっぱい詰まった、この『野球部に花束を』を是非、ご覧ください!!!監督・飯塚健コメント大人になると、友だちが減る。や、友だちが減るのが、大人になるってことかも知れない。野球ではなく、「野球部」を撮りました。楽しいよりも苦しいを共にする、何でもかんでも連帯責任がモットーの、地獄の野球部です。余談ですが、原作者のクロマツ先生は大人になってからできた、貴重な友だちの一人でして。撮るものによってはその関係にヒビが入るだろうと思いましたが、骨折したら骨は強くなるというので、お借りしたその庭で日暮れまで遊ばせて頂きました。入部、大歓迎します。楽しいは、苦しいの先にしかありません。共に狂いましょう。野球部へようこそ。原作・クロマツテツロウ コメントこの作品を描いていた頃は、とにかく野球部時代の悲劇を全部ぶち撒けて、笑いに変えてやろう、その一心で原稿と向き合っていました。完結して5年後ー。映画化が決まり、飯塚健監督の手により、丸坊主集団に再び命が吹き込まれました。壮絶な撮影現場を見学させていただいて、思いました。自分はなんて理不尽で無慈悲な原作を描いてしまったんだと…。役者さん、本当にごめんなさいと…。同時に、『野球部に花束を』を飯塚健監督に撮ってもらえて、この作品は本当に幸せだなと撮影現場で思ったのを覚えています。この映画は、言うならば、私の苦しく辛かった野球人生の大団円です。笑って泣いて楽しんでいただけたら幸いです。令和よ、これが平成の怪物たちだ。『野球部に花束を』は秋、全国にて公開。※高嶋政宏の「高」は正しくは、はしごだか(text:cinemacafe.net)
2022年02月25日橋本環奈と上白石萌音がWキャストで千尋を演じる舞台『千と千尋の神隠し』。千尋を陰で支えるハクには、映画『天気の子』の主人公・森嶋帆高の声で注目を集めた醍醐虎汰朗と、幼少期からバレエを経験してミュージカルで活躍している三浦宏規が選ばれた。このフレッシュな顔が、ジョン・ケアードによる名作の舞台化に、どんな色を与えるだろうか。オーディションは「少し手応えはあった」(醍醐)「落ちたなと思っていて・・・」(三浦)――おふたりはオーディションで出演が決まったそうですが、どんなオーディションだったのでしょうか。そして、合格を聞かれたときはいかがでしたか。醍醐僕はリモートでのオーディションで、パソコンの画面にジョンがいて、ハクの台詞の課題を演じました。「カメラから目を離さないでください」と言われていたので、それが難しかったです。ダンス課題の動画も送りましたね。僕はダンスが未経験だったので、時間をいただいて、振付師の方に付けていただいたものを猛練習して映像を撮りました。パソコンを介してではありましたけど、少し手応えはあったので、合格を聞いたときは、「やったぁ!」と嬉しく思いましたね。三浦僕はジョン・ケアードさんと対面のオーディションでした。その前に、僕がバレエをやっていたからか、ハクが龍になるところの1分半の振りを作ってくださいというオーダーがあって、音楽の素材をいただいて。「えっ、自分で作るんですか!?」と思いつつも出来ませんとは絶対言いたくなかったので、何とか作ってジョンの前で踊りました。ダンスは喜んでくださったんですけど、台詞を一度読んで、あとは、『リトルショップ・オブ・ホラーズ』をやったこととか雑談をしただけで、「OK.Thank you」ってあっさり終わったので落ちたなと思っていて(笑)。だから、合格したときはびっくりしました。自分が見せられるものは見せようと思って挑んだので、受かって本当に良かったです。――『千と千尋の神隠し』との最初の出会いと、改めて観た感想を教えてください。醍醐たぶん小学生くらいのときに初めて観たと思います。その頃僕は戦隊モノとか海外のアクション映画を観るのが好きだったんですけど、それとはまったく違う穏やかな雰囲気があったので、マイナスイオンを浴びたみたいにほっこりして、やさしい気分になりました。改めて観たときはハクを演じるかもしれないということがわかっていたので、ハクが走るときの腕の角度はこれくらいかとか、こんな感じで歩くのかとか、3次元で見せるなら間を取ってこのへんかなとか、研究材料として観てしまって。今はフラットに観るのはなかなか難しいかもしれないと思っています。三浦僕は何歳か覚えてないんですけど、小さい頃にテレビで放送されたのを観たのが最初だと思います。そのときは、不思議、不気味、怖いみたいな印象がけっこう強くて。最近見返したときも、「このシーン、怖いと思いながら観ていたな」と、その当時抱いていた感情を思い出したりしました。でも、怖いなと思いながらも最後まで観ていたということは、やっぱり引き込まれるものがあったんだろうなと思いますし。子どもの頃は自分が千尋だと思って、千尋と一緒に物語を進んでいっているような感覚で観ているから、何かあっても千尋みたいにあきらめずにやっていけば良いことがあるんだよっていうようなメッセージを受け取っていたのかもしれないなと思って。それと同時に、大人になって観たら、素晴らしさに改めて気付けるところもあったので、その名作の初の舞台化に出られる自分が誇らしいですし、名作に恥じないように頑張らないとなと思っています。2次元のマネではなく、生の身体から生まれるものを大切に――演じるハクの魅力はどこにありますか。また、現段階では、どんなふうに演じたいと思っていらっしゃるでしょうか。三浦ハクはまず人じゃなくて神様だっていうところが、演じるにあたっては一番難しいところだなと思うのですが、千尋を通して見たとき、やっぱりハクってすごく頼もしいし、すごく大きな存在だし、ハクを嫌いな人っていないと思うんですよね。だからこそ、千尋に対して「気安く触るな」とか「しゃべるな」って冷たく接した瞬間は、僕も「そんなこと言わないで」って思ってしまうし(笑)、そんな気持ちにさせるくらい魅力にあふれていると思うんです。ただ一方で、ハク自身の気持ちになってみると、もちろん見た目も美しく、龍になったときもカッコいいんですけど、その中に儚さも混在している気がして。千尋を小さい頃から知っていて元の世界に帰れるように助けるわけですけど、実は自分も帰れないんですよね。本当は自分も帰りたいと思いながら千尋を助けているんだと思うと切なくて。その儚さがハクの魅力につながっているのかなというふうに僕は思っています。醍醐三浦くんが今、僕の思っていることを全部しゃべってくれました(笑)。いや本当にほとんど同じなんですよね。やっぱりこの物語って千尋のフィルターを通して観るようにできているので、まず、千尋を助けてくれる存在であるというところが必然的にカッコいいですし。所作も、王道のカッコ良さがありますし。――原作がアニメということで言えば、おふたりとも2.5次元舞台への出演経験がおありなので、その経験が今回に活かされたりすると思われますか。三浦僕はそもそも、2.5次元でもほかの作品でも、形から入って外側を固めていく意識はあまりなくて、その役の中から作っていくことを大事にしようと思ってやっていて。作品のジャンルによって作り方を変えるということもあまりしないので。今回もこれまで通り、台本を読んで自分が受け取ったものをジョン・ケアードさんの前で提出していって。その作品と、その演出家さんに合った作り方をしていけたらなと思っています。もちろん原作の映画を勉強して参考にはしますけど、実際のナマのこの身体から生まれるものを大切にしたいですし。それが、2次元のものを3次元で表現することの面白さにつながるのではないかなと思っています。醍醐ひと言で2.5次元と言っても、たぶんアプローチの仕方は人によって違うと思うんですけど。僕も役作りにおいては三浦くんと似ているところがあって、よく「生きる」っていう言葉を使いますけど、2次元の真似をするのではなく、そこに体現させなければ意味がないとは思っています。ただ、それぞれのジャンルに合った、それぞれのお客様が求めるお芝居の仕方はあるとは思っています。でも、今回の『千と千尋の神隠し』に関しては、規模が大きすぎて、どこに焦点を絞ったらいいかまだよくわからなくて(笑)。なので稽古が始まったらとにかく、ジョンと話し合って一緒に作っていって。そこを信じて突き進んでいきたいと思います。龍になるところは身体表現が必要だと思うけれど・・・――醍醐さんは帝国劇場に初めて立たれますが、今どんなお気持ちですか。また三浦さんは『レ・ミゼラブル』で帝劇を経験されました。“魔物が住む”と言われたりもする劇場ですが、立ってみていかがでしたか。醍醐帝国劇場という名前は、この仕事をしている人だったらたぶん誰でも知っているので、そこに、しかも一発目で、『千と千尋の神隠し』という作品で立てるのは、役者として本当に幸せなことだと思います。でも、皆さんから脅されるので(笑)。「足がすくむぞ」って。三浦それ、俺がさっき言ったやつ(笑)。醍醐(笑)。だから、その怖さみたいなのは若干あります。それこそ本当に魔物が住んでいるのかもしれないですし、やってみないとわからないです。しっかり噛み締めながら立ちたいですし、伝統ある劇場に立つということが、いい具合にプレッシャーをかけてくれて心身ともに引き締まりそうなので、楽しみです。三浦僕はもう本当に足がすくみました。魔物にはまだ会ってないですけど(笑)、舞台の仕事をやればやるほどその偉大さを感じているので、どんどんすくんでいくんだろうなとも思っています。あと、お伝えしておきたいことがあるんです。帝劇といえば皆様ミュージカルのイメージが強くて、この『千と千尋の神隠し』もミュージカルだと思ってらっしゃる人が多いんですけど、僕らもまだはっきりわかってはいないものの、どうやらミュージカルではないみたいです。だから、また帝国劇場に立てるんだ、帝国劇場でミュージカルではないものをやれるんだという嬉しさがあります。舞台『千と千尋の神隠し』ビジュアル――ミュージカルではないけれども、オーディションで踊ったということは、ダンスはあるんですよね。おふたりの身体表現は、ファンの皆さんも期待されているかと思います。三浦いやーどうなるんでしょうね。ジョンが何を思い描いているのか、まだわかりません(笑)。醍醐踊るんですかね(笑)。三浦もちろん、ハクを表現するにあたって何かダンスみたいなものを取り入れたほうが伝わりやすいんだったら、精一杯やります。自分が得意だからやるとか、自分のスタイルでやるというのではなく、作品に上手くハマるように、ハクという役につなげられるようにやるのであれば、必要とされるのであれば、自分の得意なものを使いたいなと思います。醍醐ハクが龍になるところを表現するのであれば、やっぱり身体表現を取り入れるのが最善の方法なんだろうなと思いますよね。でも、何しろ僕、ダンス経験者じゃないので、ダンスシーンはなるべく少なくしてほしいなと祈るしかないです(笑)。オーディションのときも、2週間ぐらい、頼んでみっちり教えてもらってできたので、数をこなせばできるようになるとは思うんですけどね。居残り稽古をいっぱいしなきゃいけなくなりますね(笑)、頑張ります!――最後に、千尋を演じる、橋本環奈さんと上白石萌音さんの印象を教えてください。醍醐僕はおふたりとも面識があるんですが、ふたりとも存在感があって、中心にドンといてくれそうで頼りがいがあります。でも、僕もちょっとでも助けることができたらいいなと思っています。三浦僕はおふたりとも初めましてです。もちろんテレビなどでよく拝見させてもらっていますけど、ポスターのビジュアル写真を見たら、普段のイメージとまったく違っていて、「あー千尋だー!」という感じだったので。一緒にお稽古するのが楽しみです。取材・文:大内弓子撮影:川野結李歌ヘアメイク:[醍醐] 七絵 [三浦] AKiスタイリスト:[醍醐] MASAYA [三浦] 小田優士衣装協力:[醍醐]パンツ ¥40,700 (AOI WANAKA)その他スタイリスト私物公演情報舞台『千と千尋の神隠し』2022年3月2日(水)~2022年3月29日(火)※プレビュー公演2月28日(月)~3月1日(火)会場:東京・帝国劇場大阪(4月)、福岡(5月)、北海道(6月)、愛知(6・7月)でも上演予定
2021年12月11日長谷川京子、木村多江、貫地谷しほりが出演する秋の特別番組「3人のシングルマザー~すてきな人生逆転物語~」に片岡愛之助、前田旺志郎、醍醐虎汰朗の出演が決定。「半沢直樹」も記憶に新しい片岡さんは自身の余命を知りながら、最期の瞬間まで妻と子どもへの愛を貫く父親を熱演する。木村さん演じる水川早苗が主人公となる「東大とグリーンカレー」は、2人の息子を東京大学合格へと導いたシングルマザーの物語。早苗の最愛の夫、水川幸太(みずかわ・こうた)を愛之助さんが演じ、木村さんとは初共演。自身の余命を知りながら、残していく妻と子どものために準備をして気丈に振る舞う父親役だ。「半沢直樹」で自分の仕事への信念を貫く男性を演じた愛之助さんが、最期の瞬間まで家族への愛を貫く男性を演じる姿は、今作でも視聴者の心を揺さぶるだろう。そして幸太の死後から9年後、一念発起して東大を目指す長男・水川亮太(みずかわ・りょうた)を、幼少の頃より兄弟漫才コンビ「まえだまえだ」としてお茶の間の人気を集め、現在は俳優として幅広く活動、今年は舞台「NIPPON・CHA!CHA!CHA!」で初主演を務めた前田さんが演じる。そんな兄に影響を受けて東大を目指す次男・水川翔太(みずかわ・しょうた)役には、映画『天気の子』で主人公・森嶋帆高の声を演じて注目を浴び、連続ドラマ「恋はつづくよどこまでも」や映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』など話題作への出演が続く醍醐さんが起用された。愛之助さんは、「妻と、これからの成長が楽しみな二人の息子たちを置いて逝ってしまう父親というのはどんな心境だったろうと、考えても想像つかない境地でした。きっと悔しいだろうし、とても悲しいだろうと。それでも幸太は家族の未来を考えて最期まで生きたと思いますし、それを意識して演じました」と役作りについてコメント。木村さんとの初共演を「リビングでグリーンカレーを食べながら一家団欒というシーンが最初の撮影でしたが、初共演とは思えないくらい打ち解けてすぐに夫婦になることができた」と語り、「僕のアドリブにもお付き合いいただいたり、多江さんは現場を明るくしてくれるすてきな早苗でした」とふり返っている。「東大とグリーンカレー」あらすじ水川早苗は、最愛の夫・幸太を病気で亡くした後、女手ひとつで2人の息子を育てている。最期まで家族に尽くしてくれた幸太を思い、「子供がやりたいことは全部かなえたい」とコンビニエンスストアでパート勤務をしながら多忙な毎日を過ごす早苗。そんなある日、高校1年生の長男・亮太の三者面談で「欠席が多く、志望する大学合格は厳しい」と担任から告げられてしまう。早朝から夜まで働きづめの早苗は知らなかったのだ。落ち込む早苗を気遣う次男・翔太。一方で、母を失望させた自分自身にいら立ちを募らせた亮太は家の壁を殴り、穴を開けてしまう。夫を亡くした時に、自分が息子たちを守ると誓ったのに…と打ちのめされる早苗。険悪な水川家だが、亮太が母・早苗に宛てた1通の手紙によって大きく変わろうとしていた――。「3人のシングルマザー~すてきな人生逆転物語~」は10月1日(木)21時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2020年09月28日向井理が主演する本格サスペンス「10の秘密」の9話が3月10日放送。船の爆発で亡くなったかと思われた由貴子だが…衝撃のラストに視聴者からは、10年前の火事の真実や、由貴子の行動について考察を巡らせる声が相次いでいる。向井さんが白河圭太を、仲間由紀恵が圭太の元妻・仙台由貴子を演じ夫婦役で共演。仲里依紗が“夜の顔”を持つ保育士・石川菜七子に、渡部篤郎が大手建設会社・帝東建設の宇都宮竜二を、松村北斗が母を何者かに殺された音大生・伊達翼を、山田杏奈が圭太と由貴子の娘・瞳役で出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。海外逃亡しようとした由貴子を乗せた船が爆発して1週間。船の爆発が事故ではなく故意である可能性が浮上し、圭太も疑いの目を向けられる。母親が亡くなった10年前の火事を調べていた翼と圭太は、竜二が10年前のアリバイを克明に覚えていることに疑問を持ち、竜二を問い詰める。すると竜二は社長の帝東建設社長の長沼(佐野史郎)のために嘘をついていたことを明かす。10年前の火事の現場にいたのは竜二ではなく長沼で、10年前、翼の母親と長沼は愛人関係だったのだ。別れ話のため別荘を訪れた長沼だが、翼の母の腕を振り払った表紙に意識を失わせてしまい、助けを呼ぼうとするも火の手が迫るのを見て逃げ出し、そのアリバイ作りを竜二に頼んでいた。由貴子を殺した犯人を捜しているという圭太に、長沼は偽装建築を隠すよう指示したのは由貴子で、彼女は恐ろしい女だと警告する。一方、瞳が菜七子に付き添われ圭太の家に帰宅。何者かが侵入している気配を察知した菜七子が中に入ると、そこには由貴子と行動を共にする二本松の姿が…というのが今回のストーリー。さらに由貴子が生きていたことが判明。由貴子は新たな人生を歩むためにパスポートを取り戻そうとしていたのだ…驚きのラストに「由貴子がやはりラスボスという事ですか」「やっぱラスボスは由貴子なんだな」などの声が多数投稿される。また「火事。私は由貴子が絡んでいると思うぞ!」「翼くんのお母さん殺した...由貴子犯人?」など、10年前の火事についての反応や「由貴子は違法な方法で海外に行って何がしたいんだろう」と由貴子の今後について想像を巡らせる声も。すべての謎が明かされるはずの最終回に向けて“由貴子の真実”を考察する声がSNSに続々と上がっている。(笠緒)
2020年03月10日向井理と仲間由紀恵が元夫婦役で共演する本格サスペンス「10の秘密」の4話が2月4日放送。仲間さん演じる由貴子の“悪女”ぶりと、名取裕子演じる主人公・圭太の母、純子にも多くの注目が集まっている。向井さんが14歳の娘・瞳を誘拐され大きな陰謀に巻き込まれる白河圭太を、仲間さんが9年前に離婚した圭太の元妻・仙台由貴子を。2人のほか仲里依紗が圭太とは兄妹のような関係の保育士・石川菜七子を、渡部篤郎が大手建設会社・帝東建設の宇都宮竜二を、松村北斗が瞳と親しいが裏で白河家に恨みを抱いている様子の伊達翼を、山田杏奈が圭太と由貴子の娘・瞳をそれぞれ演じる。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。会社を懲戒解雇された圭太は、帝東建設社長の長沼(佐野史郎)を脅そうとするが、圭太が去った後長沼は由貴子に電話をかける。由貴子と長沼は不正の情報を巡り取引していた。由貴子は矢吹の自殺を止められなかったことで、自分が狙われることを恐れていた…。その頃、圭太は瞳を誘拐したのが由貴子ではないかと疑い始めていた。圭太の家に忍び込んだ由貴子は圭太の母・純子(名取さん)に見つかり、足止めされる。帰ってきた圭太と対峙した由貴子は、圭太を利用していたと告げ、彼のもとを去る。その頃瞳は、翼に圭太から10年前の火事について話を聞くことができたと報告するが、翼は火事のことをもっと調べたらどうかと提案。さらに追い打ちをかけるように10年前の火事のことが書かれた新聞記事の画像を転送する。そこには火事で死亡者が出たことが書かれていた…というのが4話の展開。いまだに“娘を理解している父親”であろうとする圭太を嘲笑い、「言える?誰が誘拐犯か」と告げ、圭太と瞳のもとを去っていく由貴子。その“悪女”ぶりに「圭太と由紀子が対峙するシーンはドキドキした」「仲間由紀恵さんの迫力は見応えある」「綺麗なだけに怖さ100倍」「独壇場。あまりに凄すぎる演技」などの声が続々と集まる。一方、圭太の母親・純子役で出演した名取さんにも注目する声が。由貴子に丸め込まれたように見せかけて実は信じてなかった…そんな純子の姿に「ママすごい!!嘘って分かってた!」「やっぱり名取さんは信用出来る!」といった反応も多数。名取さんが主演を務める「法医学教室の事件ファイル」を連想した「法医学教室は騙せなかった」という投稿も寄せられている。(笠緒)
2020年02月04日新海誠監督の最新作・映画『天気の子』において、ピュアでまっすぐな主人公・森嶋帆高(ほだか)とヒロイン・天野陽菜(ひな)を演じた2人組、醍醐虎汰朗さん&森七菜さんの対談をお届けします。――オーディションで役を掴んだそうですが、オーディションではどんなことをしたのですか?醍醐:1次審査は、自分の声をスマホのボイスメモに録って、それを送りました。森:そのあと、2次審査はスタジオに呼んでいただいて、絵コンテに合わせてセリフを言うんですが、アニメってとにかくテンポが速くて、それが想像以上だったんです。新海さんがお相手をしてくださったんですけれど、ものすごく難しかったです。醍醐:3次審査のとき、七菜ちゃんと一緒に声を入れたんですけれど、すごく掛け合いが気持ちよかったんです。しかも、なんていうのかな、うまいというよりも…、素敵な感じだった(笑)。森:なにそれー(笑)。醍醐:褒めてるんだって!(笑)終わったあとマネージャーさんに、「陽菜役はきっと七菜ちゃんだと思います」って話してたんです。森:実は私も3次で醍醐くんと共演したときに、演技の間合いとか、テンポが心地よくて、相性いいなって感じてました(笑)。もしこの役をやるなら、相手は醍醐くんがいいなと思ってた(笑)。醍醐くんが帆高を演じるのを聞いてると、“あ、これが帆高だ”って感じがしたんです。うまく説明できないけど、そんな気がした(笑)。――新海監督の作品は、監督が吹き込んだセリフが入ったV(ビデオ)コンテがあるわけですが、まずそれを聞いて、役作りをするんですか?醍醐:はい。実際に演技したものを見本にできるのでわかりやすくて、ありがたいお手本というか、道標でした。でも同時に、監督の演技がすごすぎて、これを超えていかなきゃいけないのかっていうプレッシャーもありましたね。森:私も監督が吹き込んだセリフをずーっと聞いていたので、初めて自分の声を聞いたとき、「え、こんなの陽菜の声じゃない!新海さんの声のほうがしっくりくる、どうしよう…」って落ち込みました。でも、初めてのアフレコで、技術的にはまだまだだけど、気持ちの部分だけでも監督の演技を追い越したいって思って、1か月頑張ったのを覚えています。――声だけで演技をするのは初めてだったと思いますが、やってみて、どうでした?醍醐:難しかったし、でもおもしろかった。その2つはセットなんだな、と思いました。森:うんうん。醍醐:例えば、走っているときのシーンは、普通の演技だったら実際に走りながら演じるわけですが、アフレコは、マイクの前で息遣いだけでそれを表現しなきゃいけない。どう演じたらいいのか僕はわからなかったので、とりあえずスタジオの周りをぐるっと一周走って、本当に息切れした状態でアフレコしてみたり、かなりいろんなチャレンジをさせてもらいました。演技をしながら、わからないことを一つ一つ勉強させてもらうのが、とても楽しかったです。森:私が難しかったのは、“顔”の演技をしているのは映像に描かれた陽菜で、私はその陽菜の気持ちに完全に寄り添って演技をしなければいけないこと。声に自分の感情を全て乗せるっていうことが、頭ではわかっているんだけど、なかなかできなくて…。でもあるとき、思い切って全ての気持ちを乗せてみたら、やっとリミッターが外れて。自分の表現の幅が広がった気がして、そこからより楽しくなったのを覚えています。――アンアンを読んでいるのは主に二人より少し年上の世代なんですが、最後に、そんなお姉さんたちに見どころを教えてください!森:えー!?お姉さんたちに!?えーと、もし私が社会人だったら、仕事のあとにレイトショーで観に行ったら気持ちよくなれる映画だと思うので、観終わったあとぜひおうちでアロマキャンドルをたいて、余韻に浸ってほしいです!はい、次、醍醐くん!醍醐:えーと…、観終わったあと、愛についてとか、好きな人についてとても考えたくなる映画だと思います(照れ笑い)。あ、あと、風景と音楽のコラボは本当に素晴らしいので、爽快感を味わいに、ぜひ劇場に行ってください!!もり・なな2001年生まれ、大分県出身。’17年に女優デビュー。公開待機作に『最初の晩餐』『地獄少女』(共に11月)、岩井俊二監督映画『Last Letter』(’20年)など。だいご・こたろう2000年生まれ、東京都出身。’17年から映画、ドラマ、舞台で活躍。舞台『弱虫ペダル』で主演に抜擢され、話題に。今秋には演劇『ハイキュー!!』に出演予定。『天気の子』家出少年の帆高と、天気を操り、晴れにできる不思議な能力を持つ少女・陽菜が、東京の歌舞伎町で出会う。天気の調和が狂っていく時代の中で、運命に翻弄される少年と少女が生き方を“選択”する、切なく美しい愛の物語。全国東宝系で公開中。©2019「天気の子」製作委員会※『anan』2019年8月7日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・井上 亮(BVC/醍醐さん)申谷弘美(森さん)ヘア&メイク・大泉直人(醍醐さん)佐藤 寛(森さん)(by anan編集部)
2019年08月04日ぐるっと体を回転させれば全体像が見える、小さな専門店が好きです。余計なことに体力と気力を使わないほうが、大切な買い物は失敗しないと思うんです。今回は、大掃除シーズンに向けて、新年を迎える支度のひとつとして「タオルも新しくしようよ!」というススメ。わたしが2019年、共に過ごすことを決めたタオルたちに出合った、小さくて、そして、とびきり素敵なタオル屋さんを紹介します。今治を代表するタオルメーカー〔藤高〕の直営店銀座駅からも東銀座からも徒歩3分ほど。ギンザシックスのすぐ裏手に、この夏、今治を代表するタオルメーカー〔藤高〕の直営店〔FUJITAKATOWELGINZA(藤高タオル銀座)〕がオープンしました。今治に現存するタオルメーカーではもっとも歴史があり、来年で100周年を迎える〔藤高〕。「技術の藤高」ともいわれ、糸染から商品に仕上げるまでのすべての工程を一貫して行っているメーカーです。まず、初めてお店を訪れたときは、外観からびっくり!これがタオル屋!?まるでアパレルショップのよう。店舗設計を手がけたのは建築家、中村好文氏。100年という長い時間とタオルの質感を表現するため、北米の高地でフェンスに使われていた古材を取り寄せたのだとか。取材時は、クリスマスのディスプレイになっていました。正面奥のクリスマスツリーは、季節限定カラーのタオルに使用されている糸で表現されています。あたたかみがあって、かわいい!いちど使えば虜になる、究極のベーシックタオル!こちらがその糸を使った、クリスマス限定カラーの《ハウスタオル》。《ハウスタオル》は、レストランでのハウスワインのように、手頃で、かつ〔FUJITAKATOWELGINZA〕の看板となるライン。いちばんリーズナブルなラインとはいえ、吸水性、耐久性はもちろんのこと、肌触りも素晴らしく、手にとれば一瞬でわかる品質の良さ。いちど使えば、きっとリピートしたくなるはず。実際、わたしもこのフェイスタオルを1枚使ってみて、虜になってしまったひとり。たぶん、タオルの中で肌に触れる機会のいちばん多いフェイスタオル。それを上質なものにすることで得られる心地よさを知ってしまいました。《ハウスタオル》のフェイスタオル各¥1,800最初は思いきって、普段は選ぶことのなさそうなピンクを。それから定番の白と、この秋冬とくに魅かれるグレーを1枚ずつ。今回の取材時に追加で購入したのは、想像以上に我が家の洗面所やキッチンになじみ、汚れの目立たないグレー。我ながら、よいチョイスだったと思っています。定番10色に、春夏、秋冬と年に2回発表される限定カラーがそれぞれ5色。選択肢が豊富で、かつ生活になじむ絶妙な色ばかり。また次は違う色にしてもいいな、なんて。ああ、タオル選びって楽しい!誰かに贈りたくなる。ストーリーのあるタオルをギフトにまずはぜひ、ご自身で《ハウスタオル》を使ってみてほしいのですが、〔FUJITAKATOWELGINZA〕には、ギフトにぴったりのアイテムも。小さな店内には、プリントではなく織りによって画家・クリムトの作品をタオルで再現した《五彩織クリムト『農家の家』》や、「黒っぽい」ではなく「本当に黒い」漆黒のタオル《BK100》など、「誰かに贈りたくなる」タオルが勢揃い。《世界鶴》ラインの《月》と名付けられたタオルは、一般的なタオルでは考えられないような希少な原料と膨大な手間から生み出された最高級のタオル。そのほか、《世界鶴》には、ふんわり感を究めた《花》、1本1本の内側がストローのような空洞になっている糸で織られる軽やかな《風》との、計3タイプのタオルがあります。これらは“最高級”がふさわしい特別な方への贈りものに。また、自分用にも気軽なギフトにもおすすめなのが《ZUTTO》というライン。こちら、社員さんの自宅で昔から使われていた〔藤高〕のタオルから着想を得たのだとか。とにかく丈夫で毛羽が出ない。だけどふんわりボリューミーでやわらかさも併せ持つという、これまでになかった新しいタオルです。〔FUJITAKATOWELGINZA〕のロゴマークは、〔藤高〕が大正時代に使用していた商標「世界鶴」を再構築したもの。そのロゴをパターン化により柄として使用したパッケージも、シンプルながら、〔藤高〕商品の上質さが現れていて、買い物した帰り道の気分をぐんと高めてくれます。年末年始の贈り物には、のしをかけて。意思を持って、相手を思って選んだタオルを贈る年末。タオルを一新して、心地よさとともに迎える新年。いかがでしょうか。【FUJITAKATOWELGINZA(藤高タオル銀座)】●住所:東京都中央区銀座7丁目12-1藤高ビル1F●電話:03-6278-8852●営業時間:11:00〜20:00●定休日:年末年始 TOWEL GINZA(藤高タオル 銀座)●醍醐由貴子ライター。女性誌から男性誌まで、ジャンルはフードからライフスタイルまで、幅広く活動中。すっかり意見するようになった息子に助けられつつ、日々奮闘しています。●写真さくらいしょうこ▽その他のシリーズはこちら▽【小さなお店 #12】パリッ、サク!ポルトガルのとろ〜り玉子タルトを頬張るしあわせ【小さなお店 #11】いざというときにあると助かる!アレンジも楽しいツナの瓶詰め専門店【小さなお店 #10】北海道のおいしいが詰まったドーナツ屋さん。引っ越して、ハンバーガーはじめました
2018年12月11日鮮やかな色の小さなテント。ひょいとのぞきたくなる、小さな小窓……。今回ご紹介するのは、大人が2人も入ったらいっぱいの、小さなポルトガル菓子専門店。手土産に、自分のおやつにと、看板メニューの玉子タルトを求め、数えきれないほど通っているお店です。玉子タルトが大人気。ポルトガル菓子専門店〔ナタ・デ・クリスチアノ〕奥渋谷と呼ばれるエリアに用事があれば、ついつい立ち寄ってしまう、ブルーテントの小さなお店〔ナタ・デ・クリスチアノ〕。こちらは、ポルトガル料理店〔クリスチアノ〕の佐藤幸二シェフが開いた、ポルトガル菓子のお店です。店内は、大人2人が入ればもういっぱい。先に1人〜2人店内に入って入れば、ガラス扉の外で待ちます。商品の注文、購入は、これまた小さな窓越しに。お菓子のディスプレイはありません。手前にメニューが書いてあるので、それを見ながら注文します。窓の奥は工房になっていて、みなさんがせっせとお菓子を作っている姿が目に入ります。なんて無駄がないスペースの使い方!ほとんど壁とガラスに囲まれるのに、冷たい感じはなく、人の気配はちゃんとするし、お菓子を買うときのワクワク感もあって。そういえば子供のころ、祖父母の家のお風呂にキッチンとつながっている小窓があり、そこからキッチンにいる祖母や母を呼ぶのが好きでした。小窓好きって、わたしだけじゃないと思うんですが、この感じ、わかっていただけるでしょうか?可愛くて、おいしくて、食べれば笑顔!玉子タルト《パステル・デ・ナタ》1個200円(税別)こちらの看板メニューは、ポルトガルで知らない人はいないと言われる玉子のタルト《パステル・デ・ナタ》。幾重にも層を成すパイ生地は、かじればパリパリと軽快な音をたて、中にたっぷりと詰められた玉子クリームは、とろりと濃厚で……。この見事なダブル食感と心温まる優しい味わいに、思わず笑顔がこぼれます。ポルトガルでは「ナタ」の愛称で親しまれているこのタルトが生まれたのは、「ベレン」という修道院。佐藤さんは、この修道院の近くに今も店を構える〔PasteldeBelen(ベレンのタルト)〕で食べたタルトのおいしさが忘れられず、そんな心に残るものを自分で作れたらと、〔ナタ・デ・クリスチアノ〕を開店したのだそうです。手土産なら、6個がピタリとおさまる箱に入れて。過去には、この箱を見るだけで「わあ!」と喜んでくれるおいしいもの好きな人もいました。知っていても、知らなくても、この鮮やかなブルーの箱と、開けて目に飛び込んでくる艶やかな焼き色、キュートなフォルムには、否応なしにテンションが上がりますよね。ほかにもついつい買いたくなるお菓子たち。ワインにお惣菜もそのほかにも、日替わりでフレーバーが変わる半熟カステラ《パン・デ・ロー》や、新鮮な鶏肉に塩胡椒、ナツメグだけで味付けをしたシンプルな味わいがたまらないチキンパイ《エンバーダ・デ・フランゴ》など、魅力的な顔ぶれが揃います。事前予約が必要ですが、通常サイズの《パステル・デ・ナタ》より小さなサイズの《ナタペケーノ》と、直径17cmの大きな《ナタグランデ》もあるんですよ(※通常サイズも早いうちに完売してしまう日があるので、確実に購入したい場合は予約をしておくのがベターです)。また、わたしが欠かさずのぞいてしまうのが、入って右手にある冷蔵庫。《パステル・デ・ナタ》はお酒にも合うのですが、こちらで一緒にお手頃価格のポルトガルワインが買えるんです。さらに、〔クリスチアノ〕のお惣菜や自家製クミンオイルまで!この日も、煮込みと瓶詰めのパテを購入。毎度思うことですが、もうちょっと家から近ければ……きっと週に1度は通ってしまうと思います。【ナタ・デ・クリスチアノ】●住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-14-16スタンフォードコート103●電話:03-6804-9723●営業時間:10:00〜19:30(※売り切れ次第終了)●定休日:不定休ナタ・デ・クリスチアノ●醍醐由貴子ライター。女性誌から男性誌まで、ジャンルはフードからライフスタイルまで、幅広く活動中。すっかり意見するようになった息子に助けられつつ、日々奮闘しています。●写真さくらいしょうこ
2018年11月07日お店の方と距離が近く、コミュニケーションも楽しい“小さなお店”。商品ができるまでのエピソードや、原材料についてなど、小さな空間に詰まった大きな思いを聞くのが、とても好きです。今回ご紹介するのは、小料理屋からガラリと業態を変えて注目を集めている、ツナ専門店です。キッチンにあると何かと便利なお助けアイテム、ツナの進化系。そのまま食べてもアレンジしても、抜群においしいんです!おツナがりを大切にするオツなツナ専門店〔おつな〕池尻大橋駅前の国道246号線から少し入っていったところにひっそりと佇む〔おつな〕。とても静かな通りなので、ちょっと心配になるかもしれませんが、立派なのれんがかかっているのでご安心を。のれんをくぐって入ると、店内正面には瓶詰がズラリ。これこそ、おいしいもの好きを次々と虜にしている特上ツナ《おつな》。実はこちらの店舗、10年の間は小料理屋として営まれていました。きっかけとなったのは、店主の関根仁さんが、その日に残ったマグロで作ってみたツナのオイル漬け。そこから様々な種類のマグロとオイルで試作し、漬け込み液“ソミュール液”についても猛勉強。約4年におよぶ試行錯誤の末に完成した《おつな》で、新たなスタートを切る決心をしたのだそうです。20年もの間、築地に通っていた関根さんに選ばれたマグロは、旬の時期に水揚げされた、低カロリーで高タンパクなビンチョウマグロ。ベースとなるオイルは、熱に強く、健康&美容効果も期待できるハイオレイック種の紅花油。そこに数種のオイルをブレンドし、風味や栄養価を高めているのだとか。そして、旨みを引き出し、保存性も高めるために漬け込むのは、最高級の利尻昆布でとった出汁に、ゲランド塩と沖縄塩をブレンドし、野菜の旨みを足した〔おつな〕特製ソミュール液。フレーバーのために加えられる素材も、オーガニックマスタードや◯◯な味噌など、おいしさと健康を考えて厳選されたものばかり。お店では試食もさせていただけるので、気になる味はぜひ試してみてくださいね。まずはプレーンからが、おすすめです。パッケージの可愛さにきゅん。おツナがりを大切にしたい方へのギフトに《おつな》は1瓶ずつ、和紙製の小箱に入れてくれるのですが、これがまた可愛いんです。上品なカラーリングは4色あり、基本的にはフレーバーごとに入れられていますが、ギフトでいくつかをセットにする場合などは、バランスを見て入れ替えてくれたり、希望も聞いてくれますよ。そうそう。オプションで選べる水引きもお見逃しなく。2個用から6個用まで4サイズあるギフトボックスに掛ければグッと特別感が増しますし、個包装のボックス1個にそのまま掛けてもとびきりキュート!これ、家呑みが好きな方にサラッとプレゼントしたり、気軽なホームパーティーへのちょこッと手土産にしても喜ばれそう。開けられるワインが1本は増えるはずです、きっと。まっすぐな人柄だから、どれを選んでも安心です現在〔おつな〕は関根さんおひとりで営まれています。時間をかけて仕込みをし、接客や配送をし、その間で、さらなる味の向上と、新しいフレーバー開発のために研究に勤しむ日々。当分の間は、お店で《おつな》を購入するなら、ほぼ確実に関根さんとお話することになると思いますので、ぜひ開発秘話や、使用されている素材のことなど、直接聞いてみてください。きっと、わたしが初めてお会いしたときに感じた、妥協できないまっすぐな人柄や、穏やかな笑顔の奥にある向上心みたいなものを、感じてもらえると思います。取材の日には、新しく開発中のフレーバーのことや、新たな試みについても、こっそり聞いてしまいました。〔おつな〕による素敵なおツナがりが、どんどん広がっていきますように。【otunaおつな】●住所:東京都世田谷区池尻3-5-22●電話:03-6426-8178●営業時間:10:00〜20:00●定休日:不定休otuna おつな●醍醐由貴子ライター。女性誌から男性誌まで、ジャンルはフードからライフスタイルまで、幅広く活動中。すっかり意見するようになった息子に助けられつつ、日々奮闘しています。●写真さくらいしょうこ
2018年10月01日東京・六本木のサントリー美術館で『京都・醍醐寺―真言密教の宇宙―』展がはじまりました。同展の仏像大使に就任したイラストレーターのみうらじゅんさんと、作家のいとうせいこうさんがプレス内覧会に出席。展覧会の見どころや楽しみ方を語ってくれました!どんな展覧会?【女子的アートナビ】vol. 127『京都・醍醐寺―真言密教の宇宙―』展では、874年に開山した京都・醍醐寺に伝わる約15万点の名宝のなかから厳選された国宝・重要文化財など約100件を紹介。会場内には美しい仏像をはじめ、絵画や書跡など貴重な寺宝が並んでいます。また、醍醐寺は豊臣秀吉が行った「醍醐の花見」をはじめ、創建時から天皇や有力武士などとの深い関わりがあることでも知られています。そんなお寺が所蔵する為政者たちゆかりの品々を見ながら、歴史についても知ることができる展覧会です。“密教”って?作品を見る前に押さえておきたいワードが、“真言密教”。真言密教とは、平安時代のはじめ、弘法大師空海が中国で学び日本に伝えた仏教の教えのことです。同展担当学芸員の佐々木康之さんによると、真言密教のお寺として開かれた醍醐寺では、儀式など“祈りの実践”を重視していたとのこと。そのため、祈りの場に欠かすことのできない仏像などが多くつくられたそうです。会場では、2メートル近くある国宝《薬師如来および両脇侍像》などの仏像をはじめ、曼荼羅(まんだら)などの仏画、儀式で使われる仏具など、密教美術の名品を見ることができます。仏像大使が登場!プレス内覧会では、仏像大使に就任したみうらじゅんさんといとうせいこうさんが出席。まずは重要文化財の《五大明王像》前でフォトセッションが行われました。この仏像群は、平安時代につくられたもの。いとうさんによると、これらの仏像は「ライオンみたいな目玉をしていたりして、醍醐寺オリジナルという感じ。ふつうの五大明王とはだいぶ違う」とのこと。五大明王のなかでも特におふたりが気に入っているのが『大威徳明王(だいいとくみょうおう)』。この仏像の前で、いとうさんは「牛ちゃんがめちゃかわいい。ふつうはあんなにかわいくないんですよ」と大興奮。みうらさんも「そうそう」と激しく同意していました。「密教界のお宝が相当あります!」その後、囲み取材に応じたおふたりは「ここには密教界のお宝が相当ある」といい、特に空海の書を絶賛。「だいたい空海のものって『伝』と書いてあって偽物が多いけど、ここのは本物ですから。なかなか見られないですよ」と力説していました。また、360度展示になっている重要文化財の《如意輪観音坐像》についても、「あの如意輪はすごくきれいです」「めちゃめちゃいい。バランスがいいよね」と大絶賛。仏像大使として熱くPRしていました。「ぼくらは物欲担当…」ちなみに、おふたりは展覧会グッズの監修も担当。「ぼくら “物欲” 担当ですから。仏様の “仏欲” ではなくモノのほうね」といいながらオリジナルグッズを紹介。特にオススメは「光仏」というプロジェクターライト(税込¥700)。壁などにこのライトを当てると美しいお不動さんの光が写し出され、悪いものを打ち払うための効果があるかもしれない……とのことです。密教美術というと難しそうなイメージがあるかもしれませんが、仏像の豊かな表情や造形美を見ているだけでも十分楽しめます。さらに、作品解説を読んだり音声ガイドを聞いたりすれば、より深く楽しめるはず。まずは会場に足を運んでみてくださいね。Information会期:~11月11日(日)※会期中、作品保護のため一部作品の展示替えがあります。時間:10:00〜18:00(金・土および10月7日[日]は20:00まで開館)※入館は閉館の30分前まで休館:火曜日(ただし11月6日は18時まで開館/shop×cafeは会期中無休)会場:サントリー美術館料金:一般¥1,500/大学生・高校生¥1,000/中学生以下無料
2018年10月01日なにしろ小さなお店が好きなもので、どんどん店舗を増やしたり規模が大きくなると、さみしい気持ちになることも。今回ご紹介するのは、“小さな小さなお店”から、お引っ越しをしてすこーし大きくなり、“小さなお店”になったドーナツ屋さん。新しい店舗で、夢、膨らんでいるようです。揚げたてをガブリ! 〔ヒグマドーナッツ〕がお引っ越し。雨でも揚げたて食べれます出店していた音楽フェスやファーマーズマーケットで、厳選した北海道の原材料で作るドーナッツが人気となり、2016年、学芸大学に常設店をオープンした〔ヒグマドーナッツ〕。移転のためしばらくお休みをしていましたが、このたび2018年8月26日に、同じ学芸大学で新しい店舗がオープンしました!旧店舗で印象的だった壁の鱗もはがして一緒にお引っ越し。ひと目で「〔ヒグマドーナッツ〕だ!」とわかる店構えで、うれしくなります。次々と揚げられていくドーナッツがカウンターごしに出迎えてくれるのも変わりなく。フワッフワの揚げたてをガブリ!あぁ。正しいドーナッツの食べ方は、やっぱり、これこれ!では、移転前と違う部分は……?それは、屋内のイートインスペースができたこと。これまでは、かなりお天気に左右されてきたそうですが、もうそんなこともありません。雨の日でも、揚げたてをその場で食べられます。猛暑日でも冷房が効いているので快適。無農薬の黒豆きな粉に特濃ソフトクリーム…ドーナツがこんなにポテンシャルある食べものだったなんて……左から、黒豆塩きなこ260円、チョコレート300円、ラズベリー300円(すべて税込)。ほか、プレーンはもちろん、シナモンシュガーやハニーマスカルポーネなども。全部で8種類(現在《リモンチェッロ》はお休み中)あるドーナッツメニューの中でも、わたしのお気に入りは《黒豆塩きなこ》。北海道幕別町の農園で育てられた無農薬黒豆のきな粉がたっぷりまぶしてあり、「きな粉食べてる!」という実感が湧くんです。「作っていらっしゃるご夫婦の人柄が出てるんです。真面目で、明るくて……」と、北海道出身の店主、春日井順さん。ひとつひとつの素材への思い入れ、半端じゃないです。アツい!果実味がすばらしいラズベリーソースも自家製だそう。生地にも内側からジュワーッとしみ込んで、このメニューだけリング状じゃないことがストンと腑に落ちました。チョコレートは、聞けばなんとヴァローナ社のものなのだとか!「それ、メニューに書くべきですよ!」と思わずおせっかいが出てしまいましたが、春日井さんご自身は「もっとおいしいのないかなと探していったら、これがおいしかったんですよ」とさらり。なので、わたしからお伝えしておきますね。オレンジピールがまたニクい!HIGUMAソフト450円(税込)プラス50円で黒豆塩きなこ、シナモンシュガー、プラス100円でラズベリーソースがトッピングできます。こちらの「HIGUMAソフト」も大人気。何しろ北海道の素材を大切にしているお店ですから、ソフトクリームのミルク感も「ここ北海道の牧場?」ってくらい濃厚なんです。ただし、もちろんドーナッツとのバランスを考えて甘さはひかえめ。あと味もすっきりなので、ペロリといけちゃいますよ。ソーセージに続く肉メニュー。ハンバーガーが完成!手前:手作りソーセージ600円、奥:ハンバーガーとポテトのセット1,500円(ともに税込)。現在、ハンバーガーはランチタイム(12:00〜14:30)のみの提供。それから、忘れちゃいけない肉メニュー。お肉が大好きだという春日井さんが作りあげた理想のソーセージは、自然溢れる日高でのびのびと育った豚肉の新鮮な赤身に、たっぷりのスパイスを加えたワイルドな1本。甘いものが苦手な男性も、これとビールのセットを提案すれば、喜んでドーナッツタイムに付き合ってくれるはず。そして8月26日のグランドオープンからは、ランチタイム限定でハンバーガーも新登場!このハンバーガーがまたすごいんです。ハンバーガーの要となるパテは、1度も冷凍せずに届く十勝産のブロック肉を店内で超粗挽きに。こねる段階では、つなぎどころか塩も入れず、成形してから焼く直前に軽く塩胡椒をふるのみというから驚きです。豪快にかぶりつけば、目を見開くおいしさ……!ハンバーガーもかなりの数を取材して食べてきましたが、こんなパテ、はじめて!新しく導入したオーブンで焼き上げるオリジナルのバンズには、チェダーチーズたっぷりの自家製のマヨネーズ。グリルしたレッドオニオンの甘みに、フレッシュなレタスとトマトのみずみずしさ。熟成させた洞爺湖産無農薬じゃがいもをじっくりと揚げたポテトも、ホクホク甘くて……常日頃からハンバーガーはバランスだと思っているわたしですが、これはもう、まいりました。春日井さんは「食べものに大事なのって、まずはおいしいこと。食べて幸せになるってことだと思うんです」ときっぱり。せっかく入れたオーブンで焼くパンの販売や、週末限定で朝ごはんなど、これから実現させたい“おいしい”ことが、まだまだ控えている様子。妥協知らずのため、叶えていくのはひとつひとつゆっくりになると思いますが、納得いく形で叶っていくのを楽しみに待ちたいと思います。【HIGUMADoughnutsヒグマドーナッツ】●住所:東京都目黒区鷹番2-8-21●電話:03-5734-1308●営業時間:10:00〜21:00(売り切れ次第終了)●定休日:水曜HIGUMA Doughnuts●文醍醐由貴子ライター。女性誌から男性誌まで、ジャンルはフードからライフスタイルまで、幅広く活動中。すっかり意見するようになった息子に助けられつつ、日々奮闘しています。●写真さくらいしょうこ▽連載「小さなお店」の他の記事もチェック♪▽【小さなお店 #9】パリッ! サクッ! 甘じょっぱくて香ばしい揚最中【小さなお店 #8】小さな空間は、ほしいものだらけ。イタリアの自然派ワインと食材のお店【小さなお店 #7】梅雨支度に。贈りもの探しに。世界中から絵本が集まる、自由な絵本屋さん
2018年09月06日小さなお店が好きです。とあるお店をだれかに紹介するとして、「小さなお店(なんだけど)」に続くのって、だいたい「おいしいの!」とか「素敵なの!」とか、ポジティブなセリフですよね。小さいことに愛情と誇りを感じられるお店。小さいからできることを大切にしているお店。この連載では、そんな小さなお店を紹介しています。今回ご紹介するのは、駒込の小さな老舗和菓子店。これまでも数々のメディアで紹介されていますが、わたしも公私ともに何度もお世話になっている、大好きなお店です。駒込駅からすぐ。知っててよかった〔中里〕御菓子司〔中里〕は、明治6年(1873年)に〔三河屋安兵衛〕として日本橋で創業しました。現在店を構える駒込へと移ったのは、大正12年(1923年)のこと。それから長きにわたり、街の和菓子屋として愛されているだけでなく、三代目によって考案された《揚最中》と《南蛮焼》をはじめとしたお菓子を求め、遠方から訪れる人も後を絶ちません。現在は、新しく建て直されて、きれいなグリーンのビルに。商店街の十字路の角にあり、どの方向から来ても、迷うことなく到着できると思います。旧店舗の古い看板が大切に飾られる店内は、ショーケース越しに4人ほど入ればいっぱい、という感じでしょうか。お店の正面からちょっとのぞけば全貌がわかるようなオープンなつくりなので、通りすがらに混み具合をみて立ち寄るご近所さんも。手土産にするとハマる人続出の《揚最中》《揚最中》186円(税込)わたしが〔中里〕を訪れる理由は、ほぼ100%《揚最中》。手土産を調達するためだったとしても、絶対に自分用も購入します。「贈りたいとき」も「食べたいとき」も、わたしにとって、代打がきかないお菓子なんです。最大の特徴は、その名の通り、上質な胡麻油で揚げた、厚みのある平らな皮。この皮の香ばしさと、北海道十勝産の小豆で練り上げたおぐら餡の甘さを、伊豆大島産のやきしおが引き立て、かつ絶妙なバランスでつないでおり、素朴でいてとても洗練された味わいに仕上げられています。こちら、できるだけ早く、つまりパリパリサクサクのうちに食べられるのがベストなのですが、ちょっと湿度を含んでしまってもご心配なく。フライパンで両面を軽く焼いてみてください。食感がよみがえり、あたたかいことで香りもよりたつので、パッケージにもどこにも書かれていないけれど、差し上げるときには勝手におすすめしちゃってます。もうひとつの人気者は濃厚むっちりな《南蛮焼》《南蛮焼》248円(税込)。おぐら餡のほか、期間限定で、うぐいす餡も。軽くて何個でも食べられそうな《揚最中》に対し、もうひとつの名物《南蛮焼》は、お味も食感も重みのあるタイプのお菓子。むっちりとした大ぶりで厚みのある生地は、沖縄産黒糖のコクや甘みもしっかりと主張していて、食べごたえばつぐんです。そのほか、お店で手作りしている季節限定商品の水羊羹や、季節ごとに入荷する可愛らしいお干菓子など、日本の四季を感じられるお菓子も。取材時には、息子の習いごと仲間に、夏らしい和三盆糖菓子のセットを買いました。すべてが見やすい距離感で置いてあるので、《揚最中》を包んでいただいている間にササッと選べますし、うん、やっぱり小さなお店っていいですね。【中里菓子店】●住所:東京都北区中里1-6-11中里SUZUKIBLD●電話:03-3823-2571●営業時間:月〜金曜10:00〜18:00、土曜・祝日10:00〜17:00●定休日:日曜※「揚最中」と「南蛮焼」は大丸東京店でも販売中里菓子店●文醍醐由貴子ライター。女性誌から男性誌まで、ジャンルはフードからライフスタイルまで、幅広く活動中。すっかり意見するようになった息子に助けられつつ、日々奮闘しています。●写真さくらいしょうこ▽連載「小さなお店」の他の記事もチェック♪▽【小さなお店 #8】小さな空間は、ほしいものだらけ。イタリアの自然派ワインと食材のお店【小さなお店 #7】梅雨支度に。贈りもの探しに。世界中から絵本が集まる、自由な絵本屋さん【小さなお店 #6】緑に囲まれたテラスでカレーランチ。優しさの秘密は和風ダシ
2018年08月05日ちょっぴり遠いけど、それでも時間をつくって目指したい、シュークリームが絶品のパティスリー。散歩帰りについ立ち寄りたくなる素敵なフラワーショップ。この連載では、そんな、わたしにとっての大切な「小さなお店」を紹介しています。今回ご紹介するのは、ワインのインポーターでもあるご家族が営む、イタリアの自然派ワインと食材のお店。取材の日は、よく晴れた日曜日。ちょっと足を伸ばして西国立へ行ってきました。西国立。目指すはイタリアワイン専門のエノテカ〔da Luca〕〔daLuca(ダ・ルカ)〕は、イタリア人でソムリエのルカさんと、その奥様のヨーコさん、そして陽子さんのお兄様アツシさんの3人で営まれているイタリアワイン専門店です。もともとインポーターとしてイタリアワインを飲食店などに卸しており、〔daLuca〕はその拠点となる実店舗としてオープンしたお店。西国立駅からなら、徒歩6分。立川駅からなら、徒歩13分くらいでしょうか。立川病院や立川合同庁舎から目と鼻の先に〔daLuca〕が引っ越しをして、1年半ほど。実は〔daLuca〕、以前は外苑前にありました。「あんなに良い場所にあったのに、なぜ引越しを?」とよく聞かれるそうですが(わたしも聞きました)、縁あって倉庫として使うことになったこの場所を、せっかくならお店としても使おうという流れになり、引越しを決めたのだとか。地元の方が日常使いをしてくれるこの立地、今ではすっかり気に入っているそうです。よく晴れた空が似合う可愛らしい外観に、明るく気持ちのよい店内。手を伸ばせば間違いないワインや食材があり、それについてのストーリーを聞ける環境。電車を乗り継いででも訪れたいお店であるのはもちろんそうなのですが、近所にこんなお店があったら、休日の過ごし方が変わりそう。イタリアまで生産者を訪ね、取り扱うのは「好きなものだけ」店内の壁一面に並ぶワインや食材は、どれもルカさんとヨーコさんが生産者を訪ね、自分たちが好きだと思ったものばかり。だから、日本語はあまり話さないルカさんも(聞こえてくる日本語はほぼ理解でき、ヨーコさんが通訳もしてくださるのでご安心を)も、おっとりと穏やかなヨーコさんも、店内にあるもの全てについて惜しみなくストーリーを聞かせてくれます。中には、他ではお目にかかれないようなユニークで「危険なワイン(ヨーコさん)」も。「危険なワインもヘンテコなワインも大好き!」と伝えれば、「ヨウコソ〜」と両手を広げるお茶目なルカさん。ワイン愛好家はウンチク好き?いえいえ、自由なワインを愛する人は、とっても自由で楽しい!店内では、有料試飲というスタイルで、グラス一杯からその日おすすめのワインを飲むことができます。気候によって、暑くなってきたらスパークリングや白のラインナップを充実させたり、寒い季節には赤を増やしてみたり。イベントのあとなど、試飲できる種類が増える日もあるそうです。この日も、おすすめのワインをいただきながら、この秋入荷予定だという「CASAECHIESA」という名のワインについて「”家と教会”という意味で、つまりお酒にも女性にも目もくれない真面目な男性のこと。イタリア人男性の逆!(ルカさん)」と会話も弾み、楽しいひとときを過ごしました。日常使いに、ギフトに。ワインと一緒に楽しみたい食材や雑貨もまた、パスタやオリーブオイル、バルサミコ酢、バジリコソースなど、ワインと合わせて楽しみたい食材も、種類は多くないながら素晴らしいラインナップ。「(瓶詰めのケイパーを)ダシ代わりに使ってます」「(有機古代小麦のパスタについて)最近こればっかり食べているんです」など、お話を聞いていると、ついあれもこれも試してみたくなってしまいます。オリーブの木のカッティングボードやカラフルなカップなどの雑貨も置いてあるので、なくならずに手元に残るギフトも合わせて贈りたいときにもハシゴいらずですね。そうそう、〔daLuca〕では、以前この連載でご紹介した〔LTshop(エルティーショップ)〕が日本の代理店であるリトアニアのビーントゥーバーブランド〔NAIVE(ナイーブ)〕のチョコレートが買えるんです。ワインとチョコレート、輸入する際の温度管理などが近いのではと思った〔LTshop〕の松田沙織さんが、友人のルカさんと陽子さんに相談をしたことがきっかけで、〔NAIVE〕の輸入も担当しているのです。ワインとチョコレートのマリアージュも提案してくれますよ。ちょうど取材のあと、大好きなイタリアンレストランの1周年パーティーへ直行だったわたし。自然派ワインへの愛が溢れて唯一の個室半分をワインセラーにしてしまったオーナーシェフのことを伝えて、一緒にお祝いのワインを選んでもらいました。決めたのは、アブルッツォ州の生産者インディジェノによるノンフィルター、ノンドサージュ、無添加の1本。その名も「ガス」!マフラーがワインボトルになっているエチケットも可愛くて、まさにイメージにぴったり!「ワインでエンジンふかして2年目も楽しく走り抜けてください」というメッセージを添えてお渡ししたところ、翌日プライベートでさっそく開けてくださったようで、すぐに熱いお礼のメッセージが届きました。うれしい!自分用にリピートしている大好きなランブルスコも買って帰ったので、気のおけない友人を自宅に招いて、明るいうちから飲む日が楽しみです。【daLuca】●住所:東京都立川市錦町4-5-23●電話:042-519-3888●営業時間:11:00〜19:00●定休日:月曜、火曜【da Luca】Facebookオンラインショップ「Casa Buona」●ライター醍醐由貴子ライター。女性誌から男性誌まで、ジャンルはフードからライフスタイルまで、幅広く活動中。すっかり意見するようになった息子に助けられつつ、日々奮闘しています。●写真さくらいしょうこ▽連載「小さなお店」の他の記事もチェック♪▽【小さなお店 #7】梅雨支度に。贈りもの探しに。世界中から絵本が集まる、自由な絵本屋さん【小さなお店 #6】緑に囲まれたテラスでカレーランチ。優しさの秘密は和風ダシ【小さなお店 #5】春支度を楽しくする。おもちゃ箱みたいな文房具店
2018年07月07日歩いていてふと看板が目に入り、吸い込まれるように入ったコーヒーショップ。駅までの途中にできて、さらに自分の暮らす街が好きになった、おいしい焼き菓子の店。この連載では、そんな、本当は秘密にしておきたい、でもやっぱり教えたい!と対極な気持ちで板挟みにされるような、とっておきの「小さなお店」を紹介しています。今回ご紹介するのは、昨年末にオープンした絵本専門店。並んでいる絵本が自由なら、営業スタイルもとても自由。それでも、「営業日時は確認してね!」と注意を添えつつ、絵本好きな人、イラスト好きな人、贈りものを探している人、いろんな人に教えたくなる、素敵なお店です。日曜日に目黒川散歩をするなら、立ち寄り場所に〔yack yack books〕をオンリスト〔yackyackbooks〕の営業について決まっているのは、「基本的に日曜日」というだけ。不定期営業なので、訪問前にはお店がインフォメーションツールとしているインスタグラムをチェックするのがマストです。場所は目黒駅寄りの目黒川沿い。近くにはおいしいお店もたくさんあり素晴らしいロケーションですが、お店のまわりはとても静か。目黒駅から行くなら、権之助坂を下って目黒川沿いを少し歩けば、わりとすぐ着きます。こちらの店主は、数々のラジオ番組でナビゲーターやリポーターを務めている山中タイキさん。ラジオのほかにも、スポーツや音楽関連イベントでのMCなど、しゃべりのプロとして活躍されている山中さんですが、じつは、イラストレーターとしての顔も。子どものころから好きだったアニメーションの世界から、徐々にイラストの世界にも魅了されていき、2012年には、イラストを学ぶためにロンドンへ。山中さんがイラストを担当し、ロンドンで出会った友人と共同制作した初の『THEYOGIWALRUS』は、ロンドンで出版されていますが、これからは〔yackyackbooks〕でも、出版社として、自身と縁のあるイラストレーターや作家と一緒に絵本を作っていきたいと話してくれました。ガラス戸にも描かれている可愛らしいサルのロゴも、山中さんによるもの。店名の“yackyack”はサルの鳴き声で、「意味を持たない言葉で音として響きが気にいる店名にしたかった」(山中さん)のだとか。大人もほしくなる。眺めているだけでも楽しいインテリアのような絵本たち店内で目を引く鮮やかなグリーンの壁に並ぶ絵本は、「自分(山中さん)が好きな絵本」ばかり。日本語にしていないほうが好きだったりニュアンスで楽しめるものは翻訳されていないままのものを、ストーリーもわかりやすい方がよいと感じたものは日本語訳されているものを。そのあたりのさじ加減も、山中さんの感性で自由にチョイスしているそうです。世界中からセレクトされた絵本たちは、壁に立てかけるだけでなく平置きしても目に心地よく、インテリアとしてもほしくなる美しさ。出産祝いや小さなお子さへの贈りものとしてだけでなく、自宅での暮らしを大切にしている大人への贈り物としても素敵だと思います。わたしが初めて〔yackyackbooks〕を訪れた際、絵本が大好きな息子にと思い購入して帰ったのは、オーストラリアの『LOTS』という絵本でした。メルボルンで活動するマーク・マーティンというアーティストによる、南極からインド、香港、東京、アイルランドまで、美しい色彩のイラストで世界中を旅できる一冊。イラストの中に答えがある問題をわたしが作り、それを息子が探して答えるという楽しみ方をしています。ストーリーのある一角や、時期ごとに装いを変える展示コーナーも入り口はいって左手には、アメリカで活躍するアニメーションアーティスト/イラストレーター・堤大介さんによる『THEDAMKEEPER』のコーナーも。きっかけは、アカデミー賞も受賞した同氏の代表作『SKETCHTRAVEL』。「おもしろいことをやっている人がいるなあ」とフランス語版を購入し(当時はまだ日本語版が発売していなかったそう)、のちに自身のラジオ番組で紹介したことから、ご縁がつながったそうです。そのお隣には、インドの出版社〔タラブックス〕が昨年11月から今年1月まで日本で開催していた企画展「世界を変える美しい本」のポスターと、同出版社の絵本が展示されていました。ここは、時期ごとに内容を変えて展示コーナーのようにしていこうかと考えているのだとか。わたし、〔タラブックス〕のことは、〔yackyackbooks〕で知りました。このコーナーも、新しい出合いをもたらしてくれそう。撮影の日。帰り際購入したのは、ドイツの作家、ゼバスティアン・メッシェンモーザーによる『空の飛びかた』。昔、実家の屋根下に作られた巣から落ち怪我をしたスズメのひなを、飛べるようになるまで家族で育てたことがあるのですが、ストーリーがその思い出とあまりにも重なるんです。前回お店でパラパラと立ち読みをして思わず涙。その日は違う絵本を買って帰りましたが、やっぱりほしい、今日は買って帰ろうと、じつは到着前から決めていました。そうそう、毎月〔yackyackbooks〕セレクトの絵本が届く定期購読のサービスもスタートしたようです。次の営業日にさっそく行ってみたいという方も、目黒まではなかなか足をのばせないという方も、〔yackyackbooks〕の世界観に惹かれたら、ぜひインスタグラムをチェックしてみてくださいね。【yackyackbooks】住所:東京都目黒区下目黒2-9-24営業日/営業時間:不定期営業(基本的には日曜営業)yack yack books●醍醐由貴子ライター。女性誌から男性誌まで、ジャンルはフードからライフスタイルまで、幅広く活動中。すっかり意見するようになった息子に助けられつつ、日々奮闘しています。●写真さくらいしょうこ▽連載「小さなお店」の他の記事もチェック♪▽【小さなお店 #4】蔦だらけのテントを目指して。看板のない洋菓子店【小さなお店 #5】春支度を楽しくする。おもちゃ箱みたいな文房具店【小さなお店 #6】緑に囲まれたテラスでカレーランチ。優しさの秘密は和風ダシ
2018年06月01日小さな厨房で手間暇かけて作られている「ここのこれじゃなきゃだめ」なメニュー。小さくても、自分にとって代わりのない、街を訪れる理由になるお店。この連載では、そんな、わたしにとって大切な存在の「小さなお店」を紹介しています。今回ご紹介するのは、大好きなカレーの店。だけど、ここに求めるものは、他のカレー屋に求めるものとはちょっと違うんです。テラス付きのコンテナショップ。〔代々木カリー〕を目指し、代々木ヴィレッジへ代々木って、ほとんど行ったことのない街でした。〔代々木カリー〕ができるまで。〔代々木ゼミナール〕旧校舎跡地、〔代々木ヴィレッジ〕の中にオープンしてまもなく5年。当初は代々木駅改札を出てから若干不安な気持ちで歩いていましたが、今は2、3分あれば、代々木ヴィレッジの入り口に到着できるようになりました。〔代々木ヴィレッジ〕に入って右手ひとつめのコンテナが、わたしの目指すお店〔代々木カリー〕。営業時間中は通路沿いに看板やディスプレイが出ているので、初めての人でもひと目でわかるはず。店内、つまりコンテナ内は、カウンター6席のみ。何しろ「小さなお店」好きなもので、ひとりで訪れたら迷わず店内。でも、誰かと過ごすなら、テラス席もおすすめです。そう、実は店内よりも広いテラス席があったりします。緑あふれる代々木ヴィレッジの敷地内にあるテラス席のソファで過ごす、その心地良さといったら!これから秋に向けてはもちろんベストシーズンですが、ストーブや掘りごたつなど防寒対策バッチリなので、冬もその人気は衰えません。「あれ食べたい!」と思い出したら止まらないのは、優しさの中に濃いめの個性が煮込まれているから?わたしはエネルギーチャージをしたいときに、カレーをよく食べます。でも、ガツンと元気づけてくれるカレーは多々あれども、優しく癒してくれて、最後には元気になっているようなカレーが食べられるお店は、わたしにとってここだけ。同店で提供しているカレーメニューは常時3種類。時期を見て差し替えられるのですが、前シーズンから継続するものもあれば、過去に人気のあったメニューがマイナーチェンジをして復活することも。この4月から提供されている3種類は、《ホタテのバターレモンカリー》《季節野菜のキーマカリー》《ラム肉のトマトカリー》(各980円、ランチタイムは税込、日替わりの小皿付。夜は税別)。いちばん人気は《ホタテのバターレモンカリー》。わたしも、悩んだ末に「やっぱりこれ」と注文してしまうのがこれ。青い器に鮮やかな黄色が映えてフォトジェニック。スパイスは感じるものの、ココナッツミルクのおかげで角がなく、とてもまろやかです。ルーにはホタテの貝ひもでとったダシで旨味を溶け込ませ、具材の貝柱は仕上げの段階で投入するため、ふっくら。途中で添えられているレモンをギュッと絞るとパッと華やかな風味が加わり、食欲がいまいちのときでも、あっという間にぺろり。《季節野菜の和風キーマカリー》のひき肉は、醤油麹とスパイスにひと晩漬け込んで旨味を引き出し、トッピングの彩り野菜は注文ごとに素揚げしているそう。《ラム肉のトマトカリー》のベースは、なんとカツオと昆布の合わせダシ。ラムは、脂を丁寧に取り除き、しっかりと焼きつけてから煮込むことで、臭みを感じさせない上品な仕上がりに。仕上げにかけられたバルサミコソースからも、型にはまらず、ひと皿を作品として本能で仕上げていることを感じます。スパイスに和の食材やダシを合わせ、丁寧に仕込まれたカレーをいただくと、じんわりと身体の芯から元気に。辛さや刺激を求める人向きではありませんが、優しさを求める飲食店にありがちな“物足りなさ”はありません。小さな厨房で、手間ひまかけて仕込まれ、仕上げられたひと皿は、心身ともに満足度高し。夜はカレーを頼む人、激減。自由なバータイム実はこの〔代々木カリー〕、夜になると、ランチタイムとは打って変わって、カレーを注文する人がぐんと減るんです。まさかの、ひと皿もカレーが出ない日も。なぜなら夜は、目を疑うほど、おつまみメニューが充実するから。スパイスを効かせたポテサラや唐揚げ、キャロットラペのような、カレー屋のサイドメニューらしいものから、アヒージョやコンフィ、とろっとろのビーフシチューに、ハーブが香るロールキャベツのようなビストロメニューまで。オリーブにアンチョビを詰めてフライにした《アンチョビオリーブフライ》なんてメニューが、この小さなカレー屋で食べられるなんて……!と、ついついカレー以外のメニューを試していると、カレーにたどり着く前に、満足してしまうのです。もちろん夜だって、カレーだけを注文してサクッとお腹を満たすのもあり。逆に、種類豊富なカクテルを楽しみ、〆にカレーという使い方も。中には、仕事帰りに一杯だけという常連さんもいるとか。カレーを目指す人、お酒を楽しむ場所として目指す人、とにかくお店を目指す人。小さいけれど、いろんな層を広い心で受け入れてくれる〔代々木カリー〕。使い方は、どこまでも自由です。【代々木カリー】●住所:東京都渋谷区代々木1-28-9代々木ヴィレッジコンテナ04●電話:03-6300-9045●営業時間:11:30〜14:30L.O./17:00〜22:30L.O.●定休日:代々木ヴィレッジの休館日に準ずる代々木カリー●醍醐由貴子(だいごゆきこ)ライター。女性誌から男性誌まで、ジャンルはフードからライフスタイルまで、幅広く活動中。すっかり意見するようになった息子に助けられつつ、日々奮闘しています。●写真さくらいしょうこ▽連載「小さなお店」の他の記事もチェック♪▽【小さなお店 #5】春支度を楽しくする。おもちゃ箱みたいな文房具店【小さなお店 #4】蔦だらけのテントを目指して。看板のない洋菓子店【小さなお店 #3】気分は旅でのお土産選び。ブルターニュ地方の食材が揃う〔ブレッツカフェ レピスリー〕【小さなお店 #2】東京の小さなリトアニアで出合った、ぬくもりあるクラフトとチョコレート【小さなお店 #1】ボリューミーでフォトジェニック!中目黒で見つけたファラフェルサンド専門店
2018年05月05日出かけた先で出合った、懐かしい味わいの老舗洋菓子店。セレクトセンスがピタリとはまったクラフトショップ。この連載では、そんな、見つけたことでその街に通いたくなるような、通ううちに思い出のエピソードでいっぱいになっているような「小さなお店」を紹介しています。今回ご紹介するのは、個人的にも思い出深い、吉祥寺の人気文房具店。「懐かしい」あれこれから「新しい」アイテムまでがぎゅぎゅっと詰まった、“吉祥寺らしい”お店です。“暮らしを楽しむ街”吉祥寺で客足絶えない、文房具と雑貨の店〔36 Sublo(サブロ)〕住みたい街として不動の人気を誇る吉祥寺。買い物をするにも外食をするにも困らず、自然も豊富とあって、暮らしに関することなら吉祥寺だけで事足りてしまう、豊かな街です。暮らしを楽しむためのアイテムが買えるお店も多く、今回ご紹介する〔サブロ〕もそのひとつ。場所は、吉祥寺駅からほど近く。吉祥寺通り沿いに建つ古いビルの2階。ビルの前に立て看板がありますが、少し目線を上げて歩けば窓の大きな「36」というロゴが目に入るので、その方が探しやすいかもしれません。階段を上ると、レトロな扉の向こうから、あたたかな光が出迎えてくれます。一歩中に入れば、ひと目で見渡すことのできる、ところせましと並べられた文房具や雑貨たち。アイテムの種類がとにかく豊富で、まずはどこから見ようかと二歩目をためらってしまうほど。店内で使用されている什器は、ヴィンテージのものが多いのですが、中でも印象的なのが、レジの奥で在庫管理に使用されている薬品用の木製棚。たしかに、引き出しがたくさんついていて、アイテム数の多い「サブロ」の在庫管理には使い勝手がよさそう!モノ選びのセンスが表れていますよね。そう、ここには、アイテムの数以上に、店主・村上幸さんのセンスが詰まっているんです。キュンとするレトロな文房具や雑貨の宝庫。オリジナルや関連商品もわたしが初めてこちらを訪れたのは、息子がまだ生まれて間もなかったころ。パッと目に飛び込んできた、ライオンのイラストがかわいい《ナイスおどうぐばこ》(1,728円、税込)がどうしても買いたくて。ちょうど収納方法を悩んでいた息子用の体温計やベビー用爪切り、スキンケアクリームなどを入れようと購入。用途は後づけでしたが、約6年が経ったいまも、中身を少しずつ変えながら、愛用しています。あとから知ったのですが、このライオンのイラストは福田利之さんによるもので、〔サブロ〕オリジナルの商品なのだそうです。そのほかにも、ノートやボールペン、ハンコ、マスキングテープまで、ほとんどのカテゴリーにオリジナル商品があり、文房具界から信頼され、実行力ある村上さんの人柄が見て取れます。どれもベーシックなようでいて、他の文房具店では手に入らないレアなアイテムだらけ。黒板と黒板消しのストラップ、ミニサイズの水のりや鉛筆、小さな原稿用紙風の便箋、その名も《チビセン》などは、ミニチュア好きにはたまらないのではないでしょうか。また、雑貨好きには知られた存在の《おはぎやま》シリーズも、実は村上さんが関わるプロダクト。関西出身の村上さんが、関東出身のデザイナー植木明日子さんと一緒に始めた〔西東〕という雑貨ブランドの第一弾として生まれたキャラクターなのだとか。番付は小結、得意技はうっちゃり。好きなおやつはチーズおかきで、趣味はなんとキックボード!その風貌から細かい設定まで、なんだかクスッと笑わせてくれる《おはぎやま》。ひと目見たら忘れられない。知れば知るほど気になる!そのほか、“のり”ひとつとっても、水のりからスティックのり、懐かしい《わんこのり》(183円、税込)まで、たまらない品揃え。缶入りの輪ゴムも、「輪ゴムってこんなにオシャレだったっけ?」と思わず手に取ってしまいます。ああ、本当に時間ってあっという間……!文房具を愛し、文房具の神様に愛されたお店。ルーツは実家の文房具店〔サブロ〕のルーツは、村上さんの地元、京都。ご実家が文房具店を営んでおり、店名の由来は、お祖父様の名前なのだとか。レジの横に飾られている、ご実家で使用されていた温度計と、幼少時代の村上さんとお祖父様も写る家族写真が、店内の温かい空気感と懐かしさを、より濃いものにしています。開業当初の〔サブロ〕は、現在のように人通りの多い道路沿いではなく、路地裏にありました。3人入ればいっぱいになるような小さなお店で約6年間営業したのち、2010年に今の場所へと移転したそうです。場所が大きな通り沿いになり、お店がちょっぴり広くなり、村上さんの関わるプロジェクトは吉祥寺を飛び出して全国へ。期間限定の特集的なスペースも見応えたっぷり。(※写真は現在展開されている〔夜長堂〕の「モダンJAPAN復刻ペーパー」)これからも、ここから何が生まれるか、楽しみです。【36Sublo(サブロ)】●住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-4-162F●電話:0422-21-8118●営業時間:12:00〜20:00●定休日:火曜36 Sublo(サブロ)●醍醐由貴子(だいごゆきこ)ライター。女性誌から男性誌まで、ジャンルはフードからライフスタイルまで、幅広く活動中。すっかり意見するようになった息子に助けられつつ、日々奮闘しています。【小さなお店 #1】ボリューミーでフォトジェニック!中目黒で見つけたファラフェルサンド専門店【小さなお店 #2】東京の小さなリトアニアで出合った、ぬくもりあるクラフトとチョコレート【小さなお店 #3】気分は旅でのお土産選び。ブルターニュ地方の食材が揃う〔ブレッツカフェ レピスリー〕【小さなお店 #4】蔦だらけのテントを目指して。看板のない洋菓子店●写真さくらいしょうこ
2018年03月31日出かけた先で出合ったとびきりディープなお店。近所でひいきにしている「売り切れ御免」のおいしいパン屋。誰かに言いたい!だけどやっぱり内緒にしておきたい……。この連載では、そんな、見つけたことを大切にしておきたくなるような「小さなお店」を紹介しています。今回ご紹介するのは、わたしが引っ越し先を探していたときに出合った、小さな洋菓子店。次に来たときもちゃんとあるかな?夢だったんじゃないだろうか?確かに味わいは記憶されているのに、なんだか幻だったような気がして。いまだに扉を開けるときには、物語の中へ入っていくような感覚を覚える、不思議なお店です。創業1968年。洋菓子店〔ローラン〕、まもなく50歳京王井の頭線の三鷹台駅。長年、ほとんどその様子を変えない、とても静かな街。そんな三鷹台駅からほど近くに洋菓子店〔ローラン〕がオープンしたのは、昭和43年(1968年)5月のこと。三鷹台駅から井の頭公園駅方面へ、線路と平行して続いている道を少し歩くと、右手に蔦で覆われた青いテントが現れます。草木が元気な時期は、青いテントが見えないほど蔦に覆われていることも。看板はありませんが、扉を開けた正面には、晩年を調布市仙川で過ごしたという武者小路実篤の筆による「露印蘭(ローラン)」の書が、まるで店番をしているかのように存在感を放っています。ショーケースの中に並ぶケーキのすべてを、たったひとりで作り続けているのは、店主の阿(ほとり)さん。「お店を休んでも結局仕込みはしなきゃいけないから」と決まった定休日はなく、毎日ケーキを焼き、毎日お店を開けて、まもなく50周年を迎えます。三鷹台の宝。唯一無二のショーケース初めて〔ローラン〕で買ったのは、チーズケーキでした。母が昔焼いてくれたベイクドチーズケーキを思い出すような焼き色にひと目惚れ。それから訪れたときには必ず購入しています。もうひとつ、2度目の訪店からレギュラー入りしたのは、チョコレートのスポンジとガナッシュ、チョコレートクリームが層を成すチョコレートケーキ。どちらも子供のころの記憶を呼び起こす懐かしいタイプのケーキなのですが、共通して言えるのは、圧倒的な完成度の高さ。これは、50年近くも作り続けてきたからこそのものなのか。それとも、真面目な人柄によるものなのか。いや、やっぱり、「食べ物が好きだったから」お菓子作りの道を志したという、食いしん坊の血によるもの……?なんにせよ、どんなに著名なパティシエ、もしくはジャーナリストでさえ、ケチをつけたら野暮にしか映らないような、独特の、そして完成された世界観があるのです。そのほか、ショーケースの中には、お手本のようなショートケーキや、絵に描いたようなモンブラン……。上段で輝くのは、洋ナシの存在感が抜群のポアールに、イチゴが赤く艶めくタルトフレーズ。レアチーズケーキは上層のゼリー部分が2パターン、シュークリームも、カスタードクリームと生クリームの2種類から選べます。店名と同じ名前の《ローラン》は、アーモンドプードルたっぷりの生地に洋ナシを混ぜ込んだ「アーモンドの風味を楽しんでもらうケーキ(阿さん)」。店名との関連性は特にないそうですが、ふと思い出して食べたくなる、しみじみおいしいケーキです。うんと長めの夏休み。包装紙のストーリー。そのすべてが愛おしい春、秋、冬は定休日がないけれど、夏になると「夏の間休みます」と張り紙をして2ヶ月半ほど長期休暇に入ってしまう〔ローラン〕。実はわたしも、何度か「夏の間」にふらりと訪れて半ベソかいた経験あり。これについても理由がちゃんとあるそうで。それは、お店の入り口から入る日光がショーケースに当たり適温が保ちにくいことと、自然の素材のみを使って作られているケーキなので、暑い中を持ち歩くのに適していないこと。レアチーズケーキを鮮やかに彩るラズベリージャムまで、阿さんの手作りなのだそう。注文を済ませると、手際よくケーキが詰められ、あっという間に包装された箱が差し出されます。濃淡のピンクでプリントされた包装紙に、淡いピンクのリボンがキリッと結ばれた様子がたまらなく素敵!夫とも「何かエピソードがあるに違いない」と話していたこちらの包装紙。聞けば、なんと阿さんの奥様によるデザインで、かつては3〜4色で印刷されていたのだとか。そのバージョンも見てみたい気はしますが、今のピンク1色でも申し分なく素敵です。蔦の隙間から店内を除き、営業していることを確認。ショーケースの前で悩む時間も、木漏れ日の射す窓際でちょっぴり待つ時間も、袋の口から包装紙を除きながら帰る時間も。その多幸感といったら……!いつも決まった定休日のお店や、年中無休のお店は便利だけど、わたし、やっぱり人の息遣いや手仕事、ストーリーを感じられる、ちょっぴり気まぐれなお店が好きみたいです。【洋菓子店ローラン】●住所:東京都三鷹市井の頭2-5-9●電話:0422-45-2826●営業時間:9:30〜19:00※約2ヶ月半の夏期休暇あり●醍醐由貴子(だいごゆきこ)ライター。女性誌から男性誌まで、ジャンルはフードからライフスタイルまで、幅広く活動中。すっかり意見するようになった息子に助けられつつ、日々奮闘しています。【小さなお店 #1】ボリューミーでフォトジェニック!中目黒で見つけたファラフェルサンド専門店【小さなお店 #2】東京の小さなリトアニアで出合った、ぬくもりあるクラフトとチョコレート【小さなお店 #3】気分は旅でのお土産選び。ブルターニュ地方の食材が揃う〔ブレッツカフェ レピスリー〕●写真さくらいしょうこ
2018年02月20日昔ながらの小さなベーカリー。コンパクトなスペースに厳選された個性的なお花が並ぶフラワーショップ。そんな、出かけた先で小さなお店を見つけたときのワクワク感をお届けするこの連載。今回は、表参道から少し入った通りで見つけて、あっという間に“通いたいお店”となった、小さな〔レピスリー〕をご紹介します。ブルターニュの魅力がぎゅっと詰まった〔ブレッツカフェ レピスリー〕表参道から「まい泉通り」へ入ってしばらく歩くと、ブルターニュに本店を構えるガレットレストラン〔ブレッツカフェクレープリー〕(旧店名:ルブルターニュ)へたどり着きます。そして、そのお隣に、3年半ほど前にひっそりとオープンしたのが、今回ご紹介する〔ブレッツカフェレピスリー〕。ブルターニュではおなじみの、レストランで食事をした後に気に入ったものを併設のレピスリーで購入するスタイルを日本にも広めたいと、レストランの一部を改装してオープンさせたのだとか。フランス人でブルターニュ出身のオーナーによるセレクトを中心に、フランスの食糧庫といわれるブルターニュのおいしいものが棚いっぱいにひしめき合う様子は、どこを切り取ってもフォトジェニック!お菓子に缶詰&瓶詰め、保存のきく食材がぎっしり!いちばん棚の面積を占める割合が大きいのは、やはり甘いもの。塩バターキャラメルだけでも豊富な品揃えですし、黄色い缶が可愛い塩バタービスケットも、厚焼き、薄焼き、詰め合わせとバリエーション豊富。兄弟が昔ながらの銅鍋で煮詰めているというコンフィチュールや、塩バターキャラメルのジャムも、止まらなくなるおいしさです。次に驚くほどの品揃えを誇るのが、イワシとサバの缶詰。トマトやハーブ、唐辛子、マスタードなど、さまざまな素材を合わせたものや、缶を開ければタプナードが完成されているものも。この棚だけでも行く価値ありかもしれません。併設のレストランで提供されているスープの瓶詰めも購入できるのですが、逆に、店内で販売されているリエットやイワシとサバの缶詰なども、スタッフの方にお願いすれば、店内で提供していただけるそうです。この自由なスタイルも、日本にはあまりない感じで楽しいですよね。また、そば粉とゲランドの塩、生地をのばす器具・ラトーがセットになった《ガレットSET》も、ガレットレストラン併設店ならでは。こちらのそば粉、今年から、より風味豊かな長野県産の石臼挽きのものになったのだとか。さっそく、プレゼントしたい何人かの友人の顔が思い浮かびました。シードルにクラフトビール、バターにシャルキュトリ、洗剤まで!?手前から2本目のノンアルコールシードル《クール・ドゥ・ポム・ビオ》250ml¥540(750mlは¥1,510)そしてブルターニュと言えば、そう、シードルです。ブルターニュ産りんご100%の一番搾り果汁を使ったシードル《ヴァル・ド・ランス》は、辛口・甘口・中辛口のオーガニックと3種類。ノンアルコールシードルの《クール・ドゥ・ポム・ビオ》も香り高く、ノンアルコールだからって、あなどれないおいしさですよ。《ボルディエ》のバター(125g)¥1,680〜。《レジセナン》のサラミ(2種。各200g)各¥1,910それからもうひとつ。冷蔵棚には〔ボルディエ〕のバターが……!しかも取材時には、〔ボルディエ〕好きなら一度は買っているであろう海藻バターに、めずらしいパプリカバターやユズバター、燻製塩バターまで!(※入荷状況により、品切れの場合もあります)オーナーのラーシェベルトランさんにお話を伺うと、〔ボルディエ〕のオーナーさんはご友人なんだとか。お気に入りは海藻バターで、白身魚や、ホタテに合わせると最高だと教えてくれました。その下には、オープン当初から取り扱いのある〔レジセナン〕のサラミが2種。1種は白カビタイプ。もう1種は、まわりにドライハーブがびっしり。通常のサラミよりも脂身の比率が低い分、肉の旨みがぎゅっと濃縮されており、いつまででも食べ続けられそう。これはグルメな方への手土産にしたら喜ばれそうです。〔ジャック・ブリオシャン〕の食器・手洗い洗剤¥1,060、ペーストクリーナー¥1,510もう、あげればキリがないのですが、最後にこれだけ。ダークホース的な商品があるんです。それが、ブルターニュの老舗〔ジャック・ブリオシャン〕の食器・手洗い洗剤と、ペーストクリーナー。100%天然成分で、アマニオイル使用。ペーストクリーナーは、床磨きに使った後にペットが床を舐めてしまっても害がないとのこと。そのクリーナーをスプレータイプにしたマルチクリーナーも使いやすそうです。ホリデーシーズンのギフトに。保存がきくから、多めに買ってもOKお店に行けば、まだまだここでは書ききれない魅力がいっぱいです。この記事を読んで、アドレナリンが出るのを感じたかたは、ホリデーシーズンのアイテム調達に、ぜひ、表参道へ。ほとんどが日持ちのするものですし、その場で絞り込めなかったら、少し多めに買っておくのも手かもしれません。取材時にもいろいろと連れ帰ったのに、またすぐにでも行きたくて、うずうずしているわたしです。【ブレッツカフェレピスリー】●住所:東京都神宮前3-5-4●電話:03-3478-7855●営業時間:10:00〜22:30(※日曜・祝日は〜22:00)ブレッツカフェ レピスリー【醍醐由貴子(だいごゆきこ)】ライター。女性誌から男性誌まで、ジャンルはフードからライフスタイルまで、幅広く活動中。すっかり意見するようになった息子に助けられつつ、日々奮闘しています。●写真さくらいしょうこ東京の小さなリトアニアで出合った、ぬくもりあるクラフトとチョコレート【小さなお店 #2】ボリューミーでフォトジェニック!中目黒で見つけたファラフェルサンド専門店【小さなお店 #1】
2017年12月22日料理レシピ本『作ってあげたい彼ごはん』(宝島社)シリーズがベストセラーとなり、メディアでもひっぱりだこの料理家/フードコーディネーターSHIORIさんの、待望の新刊『SHIORIの2人で楽しむゆるつま』が発売されました。ゆるっと楽しむおつまみ“ゆるつま”がテーマです。がんばらなくても5分で作れるおつまみって?『SHIORIの2人で楽しむゆるつま』講談社のお料理BOOK¥1,000(税別)/講談社フードコーディネーターSHIORIさんといえば、男性が喜ぶボリューミーなメニューのレシピが人気で、自身のアトリエ〔L’atelierdeSHIORI〕で開催されているお料理教室も、ベーシックなメニューがとびきりおいしく作れるようになると評判で、毎回あっという間に予約が埋まってしまうほどの人気です。そんなSHIORIさんによる、ゆるっと作り、ゆるっと楽しむおつまみ“ゆるつま”のレシピ本!鍋やフライパンを使わずに5分で作れるおつまみから、夜遅くたって飲みたい!つまみたい!を叶えるヘルシーなおつまみ、肉魚をつかったおかずにもなるおつまみ、そして、やっぱり食べたい〆ごはんまで。難しいことは抜きで、家にあるものでアレンジも楽しめるような“がんばらなくてもおいしい”おつまみレシピがぎゅぎゅっと詰まっています。5分でできちゃうアヒージョなんて、アレンジの可能性無限大。おもてなしメニューにも活用できちゃいそう。写真映えするお皿使いも、LIMIA読者にとっては必読のページ!ホームパーティーのがんばったお料理や忘年会のごちそうも良いけれど、お家でゆる〜く過ごす時間はやっぱり最高。中には晩酌が大好きだというSHIORIさんの旦那さまのひとことコメントや自作イラストもちりばめられ、くすっと笑ってゆるっと楽しめる、年末年始にぴったりの1冊です。『SHIORIの2人で楽しむゆるつま』講談社のお料理BOOK●本体価格¥1,000(税別)●版元講談社●ライター醍醐由貴子
2017年12月11日街角に佇む小さなお店。知らない街を訪れて吸い込まれるように入ったら、大好きな作家さんの器がちょこんとわたしを待っていた。いつもの街で気づかなかったドアを開いてみたら、ハンドドリップのコーヒーがとびきりおいしかった……。そんなお店を見つけた日の帰り道って、あたたかくて幸せな気持ちになりますよね。この連載では、そんな小さなお店をご紹介しています。今回ご紹介するお店は、外苑前のヴィンテージマンションでひっそりと営まれながらも、活動はワールドワイド。いま注目を集めるリトアニアと日本の架け橋となっているお店です。静かなヴィンテージマンションの中、ひっそりと。見つけるまでも楽しい〔LTshop〕外苑前から歩いて7分ほど。外苑西通りと明治通りをつなぐ神宮前3丁目交差点の角に建つ、シンボリックなヴィンテージマンション「原宿ニューロイヤルマンション」。今回ご紹介する〔LTshop〕は、この中にあります。このマンション、以前わたしの取引先オフィスがあり、2ヶ月ほど毎日通った場所。当時は仕事ばかりしていたのでじっくりと環境を楽しむ余裕がなかったのですが、〔LTshop〕がオープンして以来、プライベートで訪れる場所に。とても魅力的な空間です。そこだけ違う時間が流れているような、まるで異国のような。中庭奥のエレベーターで2階に上がると中庭越しに見えるのが〔LTshop〕。ここまでで、すでにトキメキます。マンションの中のお店ってちょっと入りにくいところも多いけれど、通路に面した一面がガラスで中の様子を伺えるので、ご安心を。さあ、一歩、中へ。この場所から、日本各地へ。東京の小さなリトアニアここ〔LTshop〕は、店主の松田沙織さんが「リトアニアの文化を日本に紹介したい」と始めたお店。7年前、大好きなお芝居をきっかけにリトアニアを訪れた松田さんは、街で出合ったクラフトや親日家であるリトアニアの人々に魅せられ、「それなのに日本ではリトアニアのことがあまり知られていない」と、「リトアニアダイアリー」という名の展示会をスタートしました。展示を見て終わり、ではなく、手にとり、生活の中に持ち帰ってもらいたいという思いから販売もし、回を重ねるうちに、各地のショップやイベントから声がかかりはじめたのだとか。そして4年前。拠点となる「自分のお店」を作っておきたいと、「リトアニアダイアリー」を開催していた原宿ニューロイヤルマンション内に〔LTshop〕をオープン。現在はここを常設のお店とし、百貨店や大手インテリアショップでのポップアップショップ、地方のショップでの展示会など、精力的に活動し、リトアニアの輪を広げています。ぬくもり溢れるクラフトに、エッジの効いたエッセンス店内に入ると、まず目に入るのが、ヘーゼルナッツや松の根などで編まれた大小のかご。色の濃淡やフォルムもさまざま。リネンや鉢物を入れるのによさそうな大きなタイプは、わたしもいつか自宅に迎えたいとねらっています。暮らしぶりを知る友人への引っ越し祝いにもよさそう。器類や木製のクラフトも、ぬくもりがありながらも美しく、日本の伝統工芸と相通じるものを感じます。ドットが美しいピッチャーや鳥笛のような、インテリア要素の強いものから入る人もいれば、木製のコースターやスパチュラなど、使いやすい雑貨から入る人も。ひとつが生活になじめば、またひとつ、と次のなにかを迎えたくなるはず。また、上質なリネンでも知られるリトアニアのアパレルブランド〔muku(ムク)〕や、リトアニアの小さな工房でつくられた靴などは、新作が発表されると受注会も開催。東京のヴィンテージマンションの一室でデザインとサイズ、色を決め、リトアニアで製作されたものが手元に届くなんて、夢があってわくわくしますよね。どのアイテムも、着心地や履き心地、使いやすさを大切にしながらもしっかりと“デザイン”されており、とても素敵です。〔チョコレート ナイーブ〕のビーン トゥー バー・チョコレート¥1,000(税別)〜。5種の詰め合わせは¥2,900(税別)。来年は新しいコレクションの発表予定も。そして、今ではチョコレートの特集やイベントでもすっかりとおなじみになったビーントゥーバー・チョコレートブランド〔チョコレートナイーブ〕も、じつは松田さんがリトアニアで出合い、日本での販売を実現するために尽力したブランド。日本でのお披露目となった会場は、リトアニア大使館。訪れたことがなくともリトアニアの景色が広がるような表現の豊かさ、伝えたいことが明確な味わい、そして洗練されたパッケージに感動してからというもの、新作を追ったり、おなじみのフレーバーに戻ったり。ずっとリピートしています。ギフトにもぴったり。日本のライフスタイルにもなじむリトアニアの文化「本店だから一番商品がたくさんあると思ってきていただいたのに、(お店が)小さくてびっくりされることもあって」と松田さんは恐縮していましたが、どんなに小さくても起源はここ。彼女の溢れる思いがぎゅっと詰まっていて、物足りなさなんてちっとも感じません。「リトアニアダイアリー」時代、手の届きやすい絶妙な価格設定について聞いてみると、金額がハードルになってそこで縁が切れてしまうより、持ち帰って生活の中に置き、使ってもらうことで、縁が続く方を望んでとのこと。いまも、あちらこちらで“リトアニア”の文字を目にすると、そのときの彼女の話を思い出します。ああ、あそこから続いて、広がっているんだなぁと。蜜ろうのキャンドル。ツリーは¥1,300、松ぼっくりは¥1,000(ともに税別)この時期は、クリスマスのギフトにぴったりの蜜ろうキャンドルやオーナメントも並んでいます。年末のギフト選びや、新年とともに自宅へ迎えるアイテム探しに、東京の小さなリトアニアを訪れてみませんか?【LTshop】●住所:東京都神宮前3丁目38-11原宿ニューロイヤルマンション♯212●電話:03-3401-0302●定休日:不定休※買い付けやイベントのためにクローズしていることもあるので、訪れる前に営業日を確認しておくと安心です●ライター醍醐由貴子ライター。女性誌から男性誌まで、ジャンルはフードからライフスタイルまで、幅広く活動中。すっかり意見するようになった息子に助けられつつ、日々奮闘しています。●写真さくらいしょうこボリューミーでフォトジェニック!中目黒で見つけたファラフェルサンド専門店【小さなお店 #1】
2017年12月07日