イギリスのモン・サン・ミッシェル!

2009年1月11日
私たちの旅は、さらにコーンウォールの最南西端を目指します。ところがセント・アイヴスを過ぎると途端に、車窓の景色はゴース(エニシダの一種)が茂る荒野の中に、花崗岩の巨大な奇岩がゴロゴロと転がる、荒涼とした只ならぬ雰囲気に変わりました。
ウェールズのブレコンビーコン国立公園や、アイルランドのバレン高原を彷彿とさせる哀愁漂う風景です。これらの共通点はケルト文化の土地だということ。そう、コーンウォール人の先祖はケルト人なのです。勿論ウェールズのように独立国でなく、ウェールズのように言語も義務付けしていない為、コーンウォール語は今や絶滅寸前。ホテルの看板等にわずかに見掛けるのみですが(ウェールズ語に何だか似ているようです)、コーンウォールの人々は今でも独立心が強く、彼らを「コーニッシュ」と呼ばず「イングリッシュ」と呼ぼうものなら、頬面にパンチを食らわせられるとか(P太の弁直訳。笑)。
そして私たちは、人魚伝説の村ZenoaゼノアからPenzanceペンザンスとの間の、先史時代の遺跡が点在する丘陵地帯を目指しました。ところが冬期は閉鎖されて公開されていない所が多く、気を取り直して、確実に姿のみは見ることのできるSt.Maichel’s Mount セント・マイケルズ・マウントを目指すことに。
ちなみにこれが見逃した、鉄器時代の村の遺跡「Cysauster」の写真付き案内板。英語の下に記されているのが、どうやらコーンウォール語のようです。
セント・マイケルズとは聖ミカエルのことで、フランス語ではサン・ミッシェル。そう、このセント・マイケルズ・マウントは干潮時だけ陸続きになる聖ミカエルを祭った島で、フランスの有名な修道院「モン・サン・ミッシェル」にそっくりさんなのです。
と言っても真似して後からどちらかが作られた…とかではなく、あくまで偶然の類似なのだそうです。フランスのとは違い、今セント・マイケルズ島に立っているのは修道院ではなく城ですが、何でもモン・サン・ミッシェルとは光の直線道=レイラインで結ばれているそうです。その他にも数々の不思議な共通点があり、元々ケルトの聖地であったり、太古からの信仰の対象の場、強力なパワースポットであることには間違いありません。
私はモン・サン・ミッシェルに行ったことはないのですが(姉が大好きな場所だけど)、規模としてはフランスのより小さいのかな? 近くで見ると、やはりちょっと江ノ島のようだと思いました(笑)。海中の島に連なった砂洲の道が見えるでしょうか。こちらはイギリス海峡側なので、波がないためサーファーは皆ウィンドサーフィンをしていました。
そしてコーンウォール旅行の最後を飾るのは、ブリテン島の最西端「ランドエンズ」です。日没時を狙って車を走らせます。しかしランドエンズに行っても、当然ながらランドエンズを見られるわけではありません。そして今この土地はアメリカ人が購入して管理しているため(売るなよ~)、岬の先端に近づくことさえ出来ないらしいのです。それでランドエンズを眺めることが出来る、一歩手前の岬Sennen Coveを目指します。
これがランドエンズです。岬の先には岩礁&今は使用していない灯台が見えるだけ。確かにこのほうがしっかり岬全体を地理的に実感できますね。生憎この日の夕陽は今イチだったけど、風と波の強さは迫力満点(笑)。この先はもうアメリカ大陸…なのだと思うと(実際にはシリー諸島が存在しますが)、感慨深いものがあります。

今回の旅行、天気は快晴の初日を除いては、概ね曇天&たま~に晴れで今イチでした。でも傘をさす機会は全くなかったし、その分寒さは随分マイルドでした。
イギリス南西部の風景は、たとえ同じような田園であっても、あくまでのどかで牧歌的な南東部とは異なり、やはり何処か寂しげでミステリアスな感じがし、数々の伝説の舞台に相応しいと思いました。特に険しい海岸線、荒涼とした原野の中に鉱山跡の煙突が点在するコーンウォールの風景は印象的でした。
・・・しかし本当にコーンウォールは遠かった! そして日照時間が短いせいもあり、時間が全然足りない~と痛感しました。コーンウォール巡りには、移動も含めて一週間は必要なようです。特に今回巨石遺跡が見れなかったのが心残りです。やはりヨーロッパの冬期の観光は、多くのスポットが閉鎖されてしまい不利です。とは言えコーンウォールはイギリス人にとっても大人気の観光地ですから、6,7,8月の学校がお休みの時期は避け、まだ日の長い9~10月頃がベストでしょうか。とにかくまた訪れたいと思います!
Text & Photo by 
Der Liebling  ~蚤の市フリークの雑貨手帳~

偶然なのに、フランスのモン・サン・ミッシェルとこんなに似てるんですね〜。数々の不思議な共通点がある・・なんだかゾクゾクしてきます。

ウーマンエキサイト編集部 はぴこ

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いつもの公園で見つけた、いつもと違う景色>>

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