瀟洒な城下町ギルフォード@イギリス

2011年3月2日
今年に入って初の快晴と思われた週末、グレーターロンドンの南西、丘陵地帯に横たわるGuildford ギルフォードという町(規模的には市)に出掛けました。幾つか私が候補地を挙げた内、P太がここを選んだのは、イギリスでは大変貴重なフランス・ケーキ店があり、久しぶりに食べたいと思ったから…(笑)。
ギルフォードは、銀行家やサッカー選手などの、お金持ちが多く住む町として知られているそうです。その証拠に、町には不動産屋がやたら多くあります。確かに古くて大きなお屋敷は多いし、例え我が家並みに質素な(笑)家でも、値段はずっと高くて驚きます。このお洒落なカフェと見紛う店も、実は不動産屋。
ハイストリート(目抜き通り)は、もはやイギリスでは珍しくなった石畳で、丘勝ちな町らしく坂道になっており、古めかしい立派な建物が並びます(一階は普通のチェーン店だったりするけど)。これだけで、すでにポッシュな香りが…。そんなハイストリートの中でも一際目を引く建物が、この第一級歴史的建造物にも指定されている、ジャコビアン様式のAbbot Hospital アボット養老院です。この町出身のカンタベリー大司教ジョージ・アボットによって1619年に建てられた、貧しい老人の為の無料救済所です。それ以来約400年間、今でも地元老人の為の住居として提供され続けているそうです。
門戸が開いている時は、一般人がアーチや中庭を見学しても良いことになっています(注:建物内部や中庭自体には入れません)。
アーチ部分にある、建設当時からの鉄製募金箱。この下に、定期的に監視していると書いてあります。
このアーチ下のドアも、多分建設当時からのもの。
ドアに掲げてあった、高さ10cm程のゴシック・スタイルの銅製?装飾です。良く見ると、プリミティブで面妖な人物が表現されています。
更にハイストリートを歩くと、通りに張り出した美しい時計台が目に入ります。この建物が、多分町名の由来ともなったギルドホールだったようです。
その向かい側に立つ、ギリシャ風の建物。イギリスでは、大抵こういう建物は市場に使われていたことが多いのですが、ここは今でも花屋さんが店を出してしていました。
ギルフォードは、街の中心のすぐ側に古城が残っているという、ドラマティックなロケーションの町です。丘勝ちな町の中で、割と標高の低い場所に城があるので、城町と呼ぶのはピンと来ないのですが…。
城は典型的なノルマン様式で、人口の小さな丘の上に建てられているのが良く分ります。
前にも御紹介した通り、城自体は小ぶりで、今はまるで四角い箱のように無骨です。しかしウィリアム征服王に寄って建てられた、由緒正しい11世紀に起源を持つのお城なのです。また、ヘンリー三世とその妻のエリナーが愛し、惜しみなく金をつぎ込んだ為、13世紀当時は最も豪華な王宮の一つだったそうです。
城の壁に近付いて見ると、こんな風。素焼きレンガとフリント石を、チョーク交じりの漆喰で固めたように見えます。ヘリンボーンのように組まれた部分が、特に興味を引きます。
頂上からの眺め。中央の丘の上に一際飛び出て立つモダンな建物は、どうやらギルフォード大聖堂のようです。多分、最も私の興味をそそらないタイプの教会建築(笑)。ギルフォードは、大聖堂を持ちながら「市」の指定を受けていない、イギリスでは数少ない町です。
多分かつて堀であった部分と、対岸の丘は、今は手入れの行き届いた庭園になっています。この城は、19世紀に整備し直され、一般に開放されたそうです。
門部分も残っています。中は資材置き場になっていましたが。
更に、市外壁の一部も残っています。当時は、きっと市街地全体を囲んでいたのでしょう。
この門は、かつては柵が降りる仕組みになっていたようです。
門の横の建物は、今は郷土博物館になっています。元々は、城を引き継いだカーター家の住居だったとか。内部には、石器時代、鉄器時代、ローマ時代、中世、近世の地元の歴史に関する展示の他、ルイス・キャロルや、女性初の庭園デザイナー、ガートルード・ジェキルの特別展示もあるそうです。
大聖堂より、このノルマン様式の教会のほうが趣あるなあ。
そして歴史ある瀟洒な町なので、中々素敵なお店が点在します。アーケードや、「ここ本当に通り抜け出来る公道なの?」と疑ってしまう細ーい路地もあちこちにあり、歩くのが中々楽しい町です。
昔ながらのスタイルの駄菓子屋は好きで、つい写真にとってしまうんだけど…、ん? ここ、駄菓子とベルギー・チョコレートを扱っているんですね。
「マッドハッター」という名の帽子屋は、結構あちこちで見掛けます。勿論「不思議の国のアリス」からの命名。本当に、あのメイクのジョニデのような店主が出て来たらどうしよう(笑)。
結構可愛い商品が売られている、毎回覗く雑貨屋さん。この並びのジュエリー屋さんも素敵なのです。イギリスには、小さくとも工房を兼ねた、個々のデザインを持つジュエリー屋さんも多いのです。
そして最後に、目的のフランス菓子店へ向かいます(笑)。…おや、このカップ・ケーキはイギリス風ですね。高いフランス風のケーキだけじゃ(例え抜群に美味しくとも)、イギリス人には受けないからなんでしょうか? 小ぶりの、日本で一般的にショート・ケーキと呼ばれるタイプは、一個3.5ポンド(約500円)以上なのですが、ロンドン市内のフランス菓子よりは安いのではと思います。店内で食べると、更に50ペンス位増し。でも味のほうは、いつも期待を裏切りません。
Text & Photo by 
Der Liebling  ~蚤の市フリークの雑貨手帳~

街全体が古い感じがしますが、それでいてくたびれた雰囲気がないのは、いかにもイギリスです。

ウーマンエキサイト編集部 はぴこ

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