瀬戸内の風 -直島-

2011年4月5日
連休は香川へ。

昨年開催された『瀬戸内国際芸術祭』の継続作品を見るために。


旅の往路は、寝台列車のサンライズ瀬戸を利用。

わぁぁぁーーーっと。

東京→岡山8時間。寝静まった夜の街が、大きな車窓を流れていく。

それは未体験の非日常。まるで深夜の学校に忍び込んだような、ワクワクドキドキ、いっぱいの夜。

ZZZZZ。


朝が来て、寝台列車は岡山へ到着。

宇野港から渡る本日の目的地、直島は、芸術祭以前からアートの島として知られている。


1. 島の南側、積浦地区は「ベネッセアートサイト」の中心的エリア。

長閑で静かな瀬戸内の前に、「地中美術館」「ベネッセハウス」「李禹煥美術館」と、アート施設が点在している。


私たちが鑑賞したのは、建物丸ごと地中に埋まる、その名も「地中美術館」。※写真はその外観

一貫していないようでしている、全体のテーマは、光。

自然光で見るモネは、堅苦しい照明の下よりよっぽど生き生きしていたし、ウォルター・デ・マリアやジェームズ・タレルの作品は、光と自然、光と人体との関係を、強烈な驚きと共に、教えてくれる作品だった。


歩き疲れた私たちは、瀬戸内海を望む地中カフェで一服。大きな空と海を前に、深呼吸をする。

相次ぐ原発不安から、安心して息も出来ない日が続いていたのだ。震災以来、外出もままならなかったから、普通に息をして、歩ける。それがとても新鮮だった。


地中美術館を後にして、海辺まで歩く。


と、道の途中に、お地蔵さまが。

昔からある地蔵ではなく、産業廃棄物を素材に生まれた地蔵だという。

伝わる、作品である。批判を批判だけで終わらせず、人の心に反省を促す。それも、アートの仕事。


更に進むと、こ、古代遺跡?

と、よく見たら温泉。中国人作家による、風水と巨石の力を取り入れた作品だそう。アート=パワースポットの好例。


潮騒の聞こえる浜辺まで戻ると、草間彌生の大きな南瓜が迎えてくれた。


2. 島の東側、大村地区は古民家が建ち並ぶ、どこか懐かしい雰囲気の町並み。




立ち寄ったうどん屋さんの佇まいに、子供の頃の春休みが呼び覚まされた。


大村地区で見られる展示は、古民家を改築して作品化した「家プロジェクト」。


天国への階段を表現したように見える、杉本博司「護王神社」。


空家がアートに大変身の、大竹伸朗「はいしゃ」。


更に、


更に、


道を進み、

漆の表現に感銘を受けた、千住博「石橋」は撮影不可だったけれど、


至るところに、作品を見つける楽しみが満載。


さて、右脳大解放の1日もいよいよ終わり。

夕刻、再び草間彌生に見送られながら、島を後にする。


四国高松までは、夕陽とカモメと、追いかけっこの1時間。

束の間の旅の始まりを、感じながら風に吹かれた。
Text & Photo by 
東京百景

やっぱり直島はいいですねぇ。右脳大解放になるのもよく分かります^^

ウーマンエキサイト編集部 はぴこ

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