橋を渡りトンネルを抜けて【さよなら五新線】@奈良

2014年10月27日


奈良交通五條西吉野線の惜別シリーズ。実現しなかった鉄道開通の夢を、バスという形で繋いだ路線の沿線風景。
日本の美しい山村の姿がそこにはあります。皮肉にもバスそのものが廃止される際に、再び注目を浴びる現実。

河?直美監督の映画「萌の朱雀」の舞台です。鉄道建設の挫折によって翻弄される人々、変わらずそこにある大自然。
初めて作品を見たときには、山中に放置された真新しいトンネル群の異様さが心にグサリと突き刺さりました。



1枚目の5秒ほど前のシーンです。専用道大日川バス停を通過し、雄大なカーブを描いて橋を渡っていきます。



あっという間に目の前を通過して振り返ると、バスは黒々と口を開けるトンネルへと吸い込まれていきました。



映画で使われた場所は終点の城戸よりも南。バス道として供用されることもなく、未成道のまま廃止を迎えました。



一度も乗客を通さなかった区間が多くあるなか、バス専用道として開通した城戸より北の区間は幸運でした。
(※国鉄バス阪本線は、途中の城戸まで鉄道の路盤を使用し、城戸以南は阪本まで一般の国道を走りました)



全長532mの大日川隧道。途中でカーブするこの長いトンネルを、わたしは隣の衣笠へ向けて歩き通しました。
こうした移動も想定していたのでランプを持参していたのですが、無灯火で歩く楽しさ(怖さ)を味わいました。



映画なかで印象的だったシーン。孝三と栄介、みちるが完成したまま放置されたトンネルを歩いていく場面です。
その映像を再現するようなつもりで撮ってみました。出口の先の燃える緑がトンネル内部まで染みてくるイメージ。
この映画について考えるとき、出口に向かって歩く三人のシルエットは、長くわたしの心を捉えて離しませんでした。

ここに親子でもいればモデルになって撮らせていただきたいくらいですが、そう現実はうまくいきません。汗
Text & Photo by 
little escape

レトロなバスで趣がありますね。

ウーマンエキサイト編集部 はぴこ

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