パリ植物園の大温室 グランド・セール
2016年3月25日
アーモンドの花? @パリ植物園内動物園のフェンス
春のお彼岸ですね。
フランスのカレンダーにも『春分点』なるものが記されていて、
今年は3月20日から春。
そのせいかどうか?先週はまさに、春爛漫のポカポカ陽気。いてもたってもいられなくなり、
Jardin des Plantes パリ植物園へGO !
パリ植物園は、1635年、ルイ13世の御代に『王立薬草園』として始まり、4世紀の歳月をかけて現在の姿になった、という歴史ある広大な施設です。
一番有名なのは、国立自然史博物館内の『進化のギャラリー』進化大陳列館
Grande Galerie de l’Evolution
だと思いますが、他にも鉱物館、動物園
menagerie (←ムーヴィがめっちゃ可愛いです!)動物の骨格を集めた比較解剖学館も。
そしてその全てが、「自然史」という1つのテーマに捧げられている、という。
前置きはこのくらいにして、この日のお目当て、大温室へ。この温室もまた歴史があり、四角い建築の方は、1834年に建設されたものだそう。
Les Grandes Serres
57rue Cuvier
75005Paris
開館時間:10時〜17時(春・夏は 〜17時30分、〜18時)定休日:火曜
入場料:6ユーロ
大温室の目的は、熱帯の森林の生物多様性を再現すること。
だから、中に一歩足を踏み入れると、もう鬱蒼としています!!
設置されたパネルに、熱帯の自然について、いろいろな説明がされています。
が、それより何より、観葉植物でしか見たことのない面々が実際に熱帯林にあるような状態で目の前に!ただただ、圧倒されるばかり。
こういうの↓最近流行っていますよね?土なしで、空中で育つパラサイト植物。
実際はずいぶん大きい!!!
課外授業の子供達が、地べたに座ってデッサンをしていました。何十年たっても変わらぬパリの一コマです。
鬱蒼とした感じや、木々の大きさ、迫力がこれらの写真で伝わるでしょうか・・・
向こうは、岩の壁。
そしてなぜか、ミニ観葉・笑
熱帯の生物多様性。珍しい蘭の花などは、一切なしです。そこがまたいい!
岩の壁の後ろ側は、洞窟・・・
向こうに写っている人影と比べて、大きさを想像していただけますか?
時々天井から、ミストが降ってきます。これがまた、ナウシカ的で、癒されることと言ったら。
岩の壁の後ろ側を登って行き、いろんな高さ・角度から熱帯の森を眺められました。こういう演出の妙は、さすがフランスだと思います。
なんとか、その演出の妙をお伝えしたく写真をたくさん撮りましたが・・・全く無理ですね、木の大きささえよく伝わりません。諦めました。
外の庭では、たくさんの庭師が働いています。コンポストもあるし、種まきも。
3月の現時点では、まだ寒々しい庭も、5月になれば、向こうに見えるプラタナス並木は新緑に覆われ、手前の薬草園にも色とりどりの花が咲くのです。
葦? パピリュス??
ぼーっと歩いていたら、あれ?! もしや!!そうです、桜です!!あんなに高いところに・・・しかも鳥の巣箱まで
きっと、来週末は満艦ですね!
ご覧の通り、パリ植物園は、リュクサンブール公園やチュイルリー公園と違って、フランス式庭園だけではない。そこが好きです。
北側の半分はフランス庭園(直線、整然)で、南側の半分はイギリス式庭園(自然、なだらか)。丘があったり、そしてその丘にミツバチの"ホテル"があったり。オーガニック菜園もあります!確か、野鳥を守る活動も。
公園全体で、植物多様性を後世に伝える努力をしている、こんな施設があるんですね。
Jardin des Plantes, information
↑公式サイトの動画が可愛いです
- Text & Photo by
- KSL paris journal <パリ通信 - KLS>